こんにちは。渋谷です。今回は子どもの片づけについて。これは我が家も現在進行形で難儀している話題です。■子どもが片づけをきちんとやれない理由いかんせん子どもってば興味の移りが激しい。今一生懸命お片づけしてても視界に違うものが飛び込んでくればすぐそっちに行ってしまいます。言えばやってくれるみったん。でもそれって自主性がないよな~…と悩み、ない脳みそをコネコネした結果、私はとあるものを作りました。 ■毎日ウキウキでお片づけをするようになった秘策とはそれはみったん用の「ToDoリスト」。札に書いてある内容をクリアできればひっくり返し、寝る前までに全てのミッションをクリアすればピカピカのご褒美シールがもらえます。シール遊びが大好きなみったん。しかも自分で作ったこともあり、毎日ウキウキでお片づけをするようになりましたが… ■自主的に動いてくれるようにはなったけど…いかんせん雑。シール欲しさに焦ってしまうんでしょうか…でもまぁ片づけた事に変わりはないしね…とついついシールをあげてしまう私。少しずついろいろとできるようになればいいか…!
2019年12月24日こんにちは。わたしはこいしさんと申します。4歳差の姉妹を育てる主婦です。現在、子どもとの生活の中で、一番頭を悩ませているのは、おもちゃの片づけのことかもしれません。特にここ数年、子どもにお片づけをさせる難しさを感じています。日々の片づけは、何度も声をかけてやっとできる…というのが現状ですが、定期的におもちゃを見直す日をつくることで、なんとか人の家を保てている気がします。今回は、わが家の片づけについて書きたいと思います。■子どもと一緒にいらないものを選別する物が散らかる原因のひとつは、収納の量に対して必要ではないものを持ちすぎていること。(分かってはいるのですが、日ごろすっかり忘れてしまっています)成長が著しい子どもたちにとって、年齢に合った、おもちゃや洋服が入れ替わるペースはとても早いです。思い出や愛着はあっても、使わないのなら意味がないので、定期的におもちゃを見直して、壊れているものや、もう必要のないものなどを処分しています。■子どもと一緒にしまう場所を決める残すおもちゃが決まったら、今度はしまう場所を子どもと一緒に決めます。大人もそうですが、なんとなく使っていて、しまう場所が決まってないと「散らかるなぁ」という実感があります。「場所を決めて、遊んだ後は定位置に戻す」ことを習慣にするために、片づける場所は子ども自身が決めると、本人がよく理解できると思います。 ■シンプルなボックスをフル活用子どものおもちゃを収納する家具や収納グッズは、さまざまなタイプのものが売られていますが、わが家では基本的にカラーボックスやリンゴ箱(ネットで買えます)など、シンプルな四角のボックスを利用しています。大人の持ち物は、頻繁には変わらないので、持ち物に合わせて収納家具を選べますが、子どもの持ち物は成長に合わせてガラリと変わります。シンプルなボックスであれば、収納するものや場所が変わっても、いろいろな使い方ができるので、使い勝手が良いなと感じています!■片づけは大人にとっても難しい思えば小さい頃、私自身「片づけしなさい!」と言われることはあれど、お片づけの方法を具体的に教わったことはなかったかもしれません。片づけは、みんなそれぞれの自己流でやっていたり、「コレ!」という正解がひとつではないため、大人にとっても難しいんですよね。私も正直あまり片づけは得意ではないのですが、みんなが心地よく生活していくために、ほど良い片づけの方法を見つけていきたいと思います。
2019年12月24日長男6歳、次男2歳。日々片付けても片付けても散らかっていく生活の中で最も困るのは…長男の作るダンボール作品。うちに届く宅配便のダンボール箱のほとんどが彼の制作物の材料へ。そのほとんどがかなり大きなもので、しかも完成するでもなく放置されていく…このままでは一部屋占領されるのでは? と危機感を抱いて、古いものから処分していこうと直接相談するも、全却下される。気付かれないようにこっそり処分しようにも、あとになって「あれ捨てた?」と長男が気付いてしまったら大変な事態になるのでそれはそれで手を出せず…一体どうしたものかと長きにわたって悩みの種でしたが、作ったプラレールの線路の片付けもしぶっていた長男が、いつからか片付けを促された際に「写真を撮ってからなら片付けていい」と言うように…「あれっ? もしかしてダンボール工作も写真撮ったら処分していいかも?」と気付いて長男に提案したら、ついにOKが出ました。というわけで、その後は長男の作品(未完成含む)を写真に撮って了承を得てから、処分するようにしています。写真がたまったらプリントしてアルバムにする…と本人は言っていましたが、もっと簡単な方法を発見しました!!それはインスタにアップすること!先日私も子供の作ったものを載せるためのアカウントを作りました。→ 今まで撮りためていた写真をアップしてあります。並べてみるとよい思い出になりますし、もっと撮っておけば良かったな~と感じます。管理が簡単ですし、本人にも見せたらすごく喜んでいましたのでおすすめです!これからバンバン撮って、どしどし載せるぞ!
2019年12月09日片づけコンサルタントの“こんまり”こと近藤麻理恵が、女性ファッション誌『VOGUE JAPAN』が今年、圧倒的に活躍した女性を表彰する「VOGUE JAPAN WOMEN OF THE YEAR 2019」に選出され20日、都内で行われた授賞式・記者発表会に登場した。近藤は、独自の片づけ法「こんまりメソッド」で注目を集め、著書『人生がときめく片づけの魔法』が世界42カ国で累計1100万部の世界的大ベストセラーに。米『TIME』誌「世界でもっとも影響力のある100人」に選出された。また、Netflixにて冠番組を持ち、190カ国で配信中。同番組はエミー賞に2部門ノミネートされた。トロフィーを受け取った近藤は「こんなに素敵な賞をいただき、ありがとうございました」と感激。「小さい頃から片付けばかりをやってきたので、こんな風な華やかな場所に立てていることが今でもまだ信じられないような気持ちです」と打ち明け、「これからも、一人でも多くの方が片づけを終わらせてときめく人生を送れるような、そんなお手伝いを世界で活動していきたいなと思います」と決意を新たにした。同賞はそのほか、元HKT48でタレントの指原莉乃、女優の杉咲花、女子ゴルフの渋野日向子、アーティストのリナサワヤマが受賞。キャリアを通して輝いた女性を表彰する「VOGUE JAPAN WOMAN OF OUR TIME」には、女優の綾瀬はるか、女優・タレントの黒柳徹子、モデルの冨永愛、歌手の松任谷由実が選出された。さらに、国内外のファッションシーンで活躍する新世代女性を応援するために贈る「Rising Star of the Year」を、新人モデルの美佳が受賞した。なお、渋野は授賞式・記者発表会を欠席。また、司会は城田優と渡辺直美が務めた。
2019年11月21日みなさんの家で一番雑多と感じる場所はどこですか?わが家はキッチン前のカウンター。一時期、そこはいろいろなモノで溢れかえっていました。でも今はスッキリ!今回は私が建築士や整理収納アドバイザーの資格を取得するために学んだことを生かした「こんなところにこんな収納?」の3つを紹介します。家族が一番通る場所へ「長押」の設置わが家のキッチンカウンターは、リビングで遊ぶ子どもと、ダイニングで新聞を読む夫と、キッチンで料理を作る私、家族みんながいる場所の中心にあるので「ちょい置き」にとっても便利な場所。子どもが持って帰ってきた水筒を置き、夫がiPadやスマホを置く。さらに私が、後で読もうと思っているチラシや広告を置く…そのためにもっとも雑多になりがちな場所でした。そんなカウンターをスッキリさせたい!そこで、私はカウンター横の壁へ長押(なげし)を設置しました。長押とは、日本建築に見られる部材で、柱を水平方向につなぐもの。古代の寺院建築では、長押は構造的な意味合いが強かったけれど、中世以降は、次第に部材が薄くなり、装飾的な部材になっていきました。現代は大壁和室が多くなってきているのでなかなか見かけませんが、真壁和室だと見ることができる部材です。そしてこの長押が、現代の住宅でも思いのほか便利!フックを設置して子どもの水筒置き場にしたり、直接iPadやスマホやチラシや広告を置いたり。わが家ではティッシュボックスとボールペンを置く定位置にもなりました。長押を設置しただけで、カウンターに散乱していたものがスッキリまとまり、いつでも出来上がった食事を置ける状態を保てています。わが家の長押は無印良品の「壁につけられる家具シリーズ」を特注したもの。「壁の幅へぴったり揃えたかった」のと、「ホワイトにしてすっきり見せたかった」ので特注にしましたが、こだわりがなければ店頭ですぐに購入することも可能!幅は44センチと88センチ、色はオークとウォルナットの取り扱いがありました。LDKの死角へおもちゃの置き場を設置子どものおもちゃは大きさや色がさまざまで、スッキリ見せることが難しいですよね。だからといって、家族で過ごす空間から排除してしまうのは…。またしまい込む収納にしてしまうと、子ども自身で片づけることが困難になってしまいます。そこでわが家は死角になる場所、ソファーのうしろをおもちゃの収納置き場としています。ソファーの背面は、通常壁につけることが多いと思いますが、少々前に出し、それによってできた空間へおもちゃの収納置き場を設置。ソファーのうしろは死角となるので、生活をしていておもちゃのごちゃつきが気にならなくなりました。またソファーを前に出すことで、ソファーまわりに回遊動線ができ、子どもの遊びの幅も広がったように感じます。ソファーを前に出すだけなら、数分で簡単に模様替えができるので試してみては?玄関へごみ箱置き場を設置わが家はごみ箱を玄関の靴箱に収納しています。部屋で出たごみは、紙袋に入れて先ほどの長押に掛けて置いたり、工作をする際はテーブルへ紙袋を持って行ったり。そして出掛けるついでに、紙袋ごと玄関の大きなごみ箱へ捨てに行きます。玄関へごみ箱を収納したのは、ごみ捨てをスムースに行いたかったから。しかし、帰宅した際に持ち帰ってしまったごみをすぐに捨てられたり、不要なDMを家の中へ入れずに済んだり、部屋を散らかさないためにもとても重宝しています!ライフスタイルの変化や子どもの成長に合わせて、柔軟に収納を変化させ、家族みんなが居心地のよい家であり続けたいです。<文・写真:ライターかつき>
2019年10月13日キッチンでフライパンを取り出すのに、上に乗った鍋を避けて……なんて経験はありませんか?毎日使う所だから、キッチンは使いやすいとうれしいですよね。今回は、きっと理想的なキッチンの参考になる収納アイデアをまとめました!ぜひチェックしてみてくださいね♪押さえておきたいキッチン収納の基本は「家事動線」キッチンの整理整頓を始める前に、まず考えて欲しいのが「家事動線」。キッチンをどのように普段使うかによって、どこに道具を置くのが効率的か考えて収納すると、キレイなだけでなく、使いやすいキッチンになります。取り出しやすい場所はどこか、どの道具をよく使うのか、最初に整理してみてみましょう!キッチンの収納術が知りたい!使いやすく料理が楽しくなるキッチンに引き出しは「間仕切り」を置いてから収納しよう積み重ねると下のものが取り出しにくくなるので、引き出し収納は基本縦置きにすると◎。我が家さんのアイデアでは、ファイルケースを使って、引き出しの中をわけています。写真では、丸棒をファイルケースに固定して、掛けた袋がティッシュのように引き出しやすくする技が光っています!ぜひマネしたいですよね。ニトリで、工夫いっぱいシンク下収納(完了)瀧本真奈美さんのアイデアでは、100均のディスプレイスタンドを使った収納を紹介しています。縦横どちらにも使えるものなら、スペースに合わせて雑貨を収納することが可能。小物がゴチャゴチャにならずに整理できるのはうれしいですよね。【連載】◆キッチン収納に!!!買っておきたいアイテムまとめ ◆マネしたくなる「子どもの目線」を考えたつるし収納rie_yamanouchiさんのアイデアでは、危ないものはお子さんが触れられないよう、上の方に置くことを紹介しています。ピーラーやおろし金、ワインオープナーなどのよく使うものはつるして収納することで、家事動線も◎。【収納】賃貸キッチンでもすっきりキレイに。こどもとの暮らしにあう収納アイデア家電製品は「配置」をよく考えようトースターやミキサー、炊飯器など、キッチンの中でどうしても浮きやすい家電製品。hiroさんのアイデアでは、置く位置をあらかじめ考え、カラーがなじむものを選んでいます。カラーを合わせると、模様替えをした際に配置に迷わなくてすむという利点も♪みせるキッチン家電製品を意識した収納キッチンには食材や雑貨、家電製品などが混在しがち。そこで、思考の整理収納塾田川瑞枝さんのアイデアでは、配置の見直しをおすすめしています。家電家具など、種類ごとにまとめて同じに棚に収納することで、家事動線にも合ったキッチンに。どこに置くか計画を立てて配置換えしてみてみるだけでも、ぐっとよいキッチンになりますよ。狭いキッチン収納は配置換えで解消使いやすいキッチン収納を目指して片づけてみようほぼ毎日使うキッチンは、使いやすいことが大切です。まずはどんな収納スペースがあるか紙に図を書いて、使いやすい順に数字を振ってみてはいかがでしょうか。それが決まったら、あとはよく使うものを順に移動させるだけ。今回ご紹介したアイデアを参考に、ぜひステキなキッチンを作ってみてくださいね!【家事百科 #2】「キッチン掃除」は汚れに合った対応を!掃除方法まとめ
2019年10月07日3歳の息子はプラレールが大好き。でも、ハマればハマるほど、車両やレールなどがどんどん増えて、片づけ場所に困っていました。そこでわが家では、100均アイテムを活用し整理収納することに。思った以上に使い勝手よくまとまった収納方法を紹介します。カラーボックスを横にして車両基地にカラーボックスは立てて置くことが多いと思いますが、子どもが登ったり地震で倒れたりするのが怖いので、わが家では横に倒して使用しています。こうして、横に置くことで上面が広くなるため、ここに車両を並べて車両基地ふうにしています。しかし、ただ並べただけだと、なんとなく雑然とした感じになってしまいます。そこで、わが家では100均で購入した「隙間テープ」を線路代わりにしました。「隙間テープ」とは両面テープにウレタンスポンジがついているものです。販売されているものは幅が1センチくらいなので、ハサミで半分に切り、幅5ミリにして貼っています。この車両基地のいいところは、並べるだけで片づけになるので作業しやすいこと。引き出し式の場合、引き出しを出して、車両入れて、引き出しを戻すという3ステップが必要なため、低年齢の子どもにはハードルが高い場合がありますが、これなら「車両を置く」という1ステップで完了!大人にとっても、食事前にパパッと片づけたいときなど、置くだけで済むの簡単で助かっています。車両は引き出し式の書類トレイに車両基地に置ききれない車両の収納にはA4サイズの書類整理用トレイを使用します。「キャンドゥ」で購入した、積み重ねてラックとして使用できる「A4レタートレーワイド」と、引き出しとして使用できる「A4インデックストレーワイド」。この2種類を組み合わせて、引き出し式のプラレール車両の収納場所にします。ひとつのトレイに3両編成の3台分を寝かせた状態で収納可能です。レールは種類別に分けてカゴへレールはプラスチック製のカゴに種類別に分けて入れています。ひとつの大きなカゴにまとめて収納する方が片づけは簡単ですが、レールを組むときには種類別になっていた方が作業しやすいです。特に、わが家ではをレールを組むのは、主に親なので、効率重視の結果、この形になりました。車両収納で使用したラックをここでも使用します。ラックには高さを変えられるジョイントが付属しているので、カゴが入るように調節すれば、カゴを引き出しのように使えます。カゴのサイズを選ぶとき、縦はプラレールの直線レールの長さ(23センチ)を基準にします。横幅は上記のラック内に2つ並べることができるものを選ぶとスッキリ置けます。子どもにとってレールを種類別に収納するのは最初は難しいかもしれませんが、カゴにレールのラベルを貼ったり、一緒に片づけすることで徐々に慣れていきます。ラベルはホームページの画像を印刷したり、カタログを拡大コピーすると分かりやすいです。情景パーツはワイヤーネットで棚を組み立てトンネルや駅などの情景パーツは形も大きさも様々で、どれもそこそこの大きさなのでまとめてカゴに入れるのはムリがあります。そこで100均のワイヤーネットを使って簡単な棚を作りました。購入したのは「キャンドゥ」(「ダイソー」にも同じ商品がありました)の「フリーマルチネット」および「フリーマルチパネル」。高強度のワイヤーで作られているので、情景パーツをたくさん並べても歪むことがありません。ワイヤーが格子状になっているマルチネットは棚柱にし、プラスチックシートが貼ってあるマルチパネルは棚板にします。こうすると、格子を利用して好きな高さの棚が作れます。なお、棚板を格子状のものにしてしまうと、収納する際に引っかかって使いづらいです。こちらの商品には別売のジョイント部材がありますが、決められた場所以外を連結するのには向きません。そのため連結は結束バンドを使用しました。100均で揃えたわが家のプラレール収納、要した金額は総額3000円(カラーボックスを除く)でした。今後、プラレール用品が増えた場合は、気軽に増設できるのも100均アイテムのいいところです。<文・写真:ライターnekotaaya>
2019年08月28日いつも散らかったリビングにイライラ!原因は?以前のわが家は、リビングの一角と、隣接した部屋におもちゃコーナーがありました。リビングで家事をしながら子どもたちを見守れるため効率的ではあるのですが、気づくと床にはいつもおもちゃが散らかっていて。日に何度も何度も片づけをしたり、時には不快でも散らかったまま過ごしたり…。おもちゃを散らかす子どもに対し、イライラしてしまうことが多くありました。そんなとき、子どもたちを観察していてあることに気づきました。子どもたちは、ちょっとおもちゃで遊んで、すぐ違うおもちゃを出すことが多く、なんとなく「そこにあるから」使っているようなのです。出かける前や食事の前などに片づけの時間を設けても、またすぐ、そこにあるおもちゃを手に取ってしまい、結果いつでも散らかっている状態に。そこで物は試しと、思いきってリビングからすべてのおもちゃを撤去し、別室(専用スペース)に移動することにしました。遊び専用スペースを用意し、集中する&片づけできる工夫を別の部屋におもちゃを移動すると聞いて戸惑う子どもたちでしたが、まず、「子どもだけの部屋ができるんだよ。おもちゃしか置けない特別スペースだからね!」と盛り上げました。同時に、「おもちゃはリビングには持ち出さない」という約束をしました。すると「特別」ということに反応し、「やったー!」と大喜びで承諾してくれました。遊び専用スペースには次のような工夫をしました。【遊びに集中する工夫】・専用スペースだけで遊べるような広さを確保する(わが家は約5畳スペース)・飾り棚やテーブルを用意し、ブロックの作りかけや完成品の一時置き場に。作品を出しておくことで大型のものに取り組んだり、ごっこ遊びにも使える【片づけがしやすい工夫】・ハサミなど危険なものは置かない。文房具類は管理が難しいためリビングに・自分で出し入れができるよう、おもちゃの収納は子どもの手の届く高さのみに・基本的にはおもちゃの種類別に収納ケースを用意。さっと片づけする時のために、ざっくりとなんでも収納できる箱も用意しておくその結果、子どもたち以前よりのびのびと遊びぶようになり、遊びへの集中力が増したように感じます。また、片づけもスムーズにできるようになりました。片づけせずに戻ってきたときも、その様子がリビングから見えないため、「もう!また散らかってる!」と怒鳴ることもなくなり、余裕のある時や来客前に片づければOK!と私自身が柔軟な対応ができるように。そのほか、あえて散らかしっぱなしにさせておくと、遊ぶ時に使いたいものが見つからず、本人がイヤな思いをすることに気づいたよう。この経験を通して、片づけをする大切さを学んでほしいと思っています。リビングで過ごす子どもたちの様子に変化が!リビングにおもちゃが落ちていることが激減し、スッキリしたわが家。さらに、うれしい変化も。リビングにはお絵描きの道具や図鑑、絵本を置くようにしていたため、お絵描きや読書を楽しむ時間が増えました。娘はあまり興味のなかったお絵描きが急に上手になり、息子は昆虫図鑑のなぞり書きにハマり、マイ昆虫図鑑を作りあげるほどに。また、たまりがちだった月に1度届く通信教材にも手が伸びるようになりました。工夫してストレスフリーなリビングに3歳の娘のために、工夫した点がもう1つ。娘は、息子の不在時は、ひとりで別室に行くことをイヤがりました。でも毎回それにつき合っていては家事が進みません。そこで、娘のハマっているおもちゃを1箱だけリビングに置くことに。遊ぶおもちゃにはマイブームがあり、それに合わせて箱の中身を入れ替えすれば1箱で充分ですし、片づけも簡単です。この1箱も娘の成長と共に別室に移動できたらな、と企んではいますが(笑)、今は、スッキリしたリビングをキープしつつ、年少ならではのかわいいごっこ遊びがそばで見られるという貴重な時間も大切にできるこの配置がベスト!と思っています。遊び専用スペースを設けて、改めて感じたのは、子どもはさまざまなおもちゃを組み合わせて、ダイナミックに遊ぶことで、自分自身の世界に入り込むことができるということ。そして、ブロックやパズルの作りかけを出しっぱなしが必要なこともあるということ。あちこちにおもちゃがあると、それに対しイライラしてしまうことがありましたが、今後は専用スペースを上手に活用して、子どもの遊びの世界を大切にしていきたいと思います。1日の中で、長い時間を過ごすリビング。子どもに散らかされがちという場合は、ぜひ環境を見直してみてくださいね。<文・写真:ライターnicoai>
2019年08月10日1日の中で、ママが子どもに対して多く発する言葉のひとつであろう「お片づけをして!」。何度も伝えているにもかかわらず、毎日繰り返される状態に、ついガミガミと注意をしてしまいがち。そんな自分にも嫌気がさすし、結局子どもも片づけをしてくれない…。そこで、わが家が実践したのが、子どものやる気を引き出す声がけです。2~5歳ごろの男の子に効果的だった言葉と、伝え方のポイント、片づけタイムに使えるグッズを紹介します。魔法の言葉は「お片づけマンに変身!」目いっぱい遊んだ後に散乱するおもちゃを片づけるときに、なかなか重い腰があがらない長男(5歳)と次男(3歳)。毎日片づけを促すことにひと苦労です。子どもに積極的に動いてもらうためには、好きなものを取り入れることが一番の解決方法!幼稚園児くらいの年齢の男の子は、常に何者かに戦いを挑んでいるような様子をよく見かけませんか?ヒーローに憧れをもち始め、戦隊ごっこをする子も多いと思います。わが家の子どもたちにもその傾向が見られたので、片づけタイムに取り入れてみることにしました。それは、普段の「お片づけをして!」の言葉を「お片づけマンに変身してみようか!」に変えるだけ。その結果、すっかりヒーロー気分になった2人は、いつもの「えぇー、後で!」が「やってみる!」とやる気のある返事に!戦いのターゲット(片づける場所)を変えながら進めていくと、集中力を途切れさせることなく片づけられます。また、別の方法として「お片づけスイッチを押す」ことも試してみました。子どもの体の一部分をタッチして、スイッチを押したフリをします。それだけで、やる気モードになり、ガミガミ伝えるよりも効果的。ママ側としても、遊び要素を取り入れることで、イライラしてしまう気持ちを一度リセットするきっかけになりました。片づけの指示は具体的にする片づけないことを注意したときに、子どもから「何を片づけたらいいの?」と聞かれることが多いことに気がついた私。子どもたちは、ただ漠然と「お片づけして!」と言われると、どこから手をつけたらいいのか判断ができないようなのです。同じ年齢の子をもつ周りのママに聞いても同じ様子でした。そこで、伝えるときは、「トミカを」「プラレールの線路を」など、片づけるおもちゃを具体的にすることに。これでかなりスムーズに動けるようになりました。レジャーシートで片づけタイムがラクになる!?声がけや指示の仕方以外でおすすめなのが、後で片づけをしやすいグッズを使うことです。わが家では“大きめのレジャーシート”を利用。この上で遊んでもらうのです。これはプレイマットがそのまま袋になる「おもちゃ収納袋」をいうグッズをヒントにしました。特に、小さなブロックやパズルなど、こまかなパーツのおもちゃのときに効果的。散らばったおもちゃも、レジャーシートの上でならシートの端と端をもって中央に寄せるだけで、ぐっと片づけがラクになりますよ。正直なところ、親子のお互いの気持ちによってうまくいくときも、そうはいかないときも。どのようにしたら片づけタイムがスムーズにいくか、試行錯誤の毎日です。一緒に乗り越えましょう!<文・写真:ライター郡司佳奈>=======読者限定RIZAPトライアルモニター募集中!「シェイプアッププログラム」を4万9800円(4回・税別)でお試し。さらにモニター謝礼として1万円のキャッシュバック!さらにモニター終了者から抽選でクオカード3000円分を100人にプレゼント。さらに本コースへの入会金5万円無料。店舗により受け入れ制限がかかる場合が想定されますのでお早めにお申し込みください。申し込みはこちら ⇒申し込み〆切:2019年8月31日(土)
2019年08月08日リビングには洗濯物やオモチャが散らばっていて、郵便物やプリント類はテーブルやカウンターの隅にどっさり、キッチンまわりはお菓子や食材の買い置きでいっぱい…。これが子育て期の一般的な家庭の様子ではないでしょうか。家族が増えると「モノ」がふえるのは避けられませんし、炊事や洗濯、掃除や片づけ、お風呂などなど日々の暮らしでなされる「コト」もふえます。当然そのぶん家事の量もふえるので、おのずと時間は自由にならなくなります。自分のやったことでなくても、後始末をしなくてはならないことだっていっぱい出てくる(涙)。子育て期はある意味、不自由の連続ですよね。■人の一生には「小さな12の人生」がある こちら を見てください(別ウィンドウが開きます)。 これは人生を12のフェーズ(相)で捉えた図です。簡単に説明すると、一生というのはひと連なりのものではなく、12の小さな人生がある。それぞれの小さな人生を生き終えて、次の新しい人生へ移っていく、というものです。例えば、就職や結婚を節目に「自立」のフェーズにひょいっと移る。子どもが生まれたら「子育て」のフェーズにひょいっと移り、「子育てするフェーズを生きる私」に生まれ変わる。移ったあとは、それぞれのフェーズをしばらく生きる。この「移る」というのは、今いる場所のまわりにフワフワと浮いている島に、えいやっと飛び移るような感覚、あるいは位相が変わる感じというのが、分かりやすいかもしれません。■子育て期は関わる「コト・モノの量」がハンパない!図を見ると、子育て期は人生初の繁忙期に突入し、しかも「関わるコト・モノの量」が他のフェーズに比べて圧倒的に多い!!ということが分かります。目の前のことを終わらすのに必死、同じことの繰り返しなのに手が追いつかない、モノがどんどんふえる、片づけても片づけても散らかる、すべてがエンドレスに感じる…という状況になるのは、このフェーズを生きる人たちはみんな同じ。「関わるコト・モノの量」がこんなにも多いのだから、ある意味仕方がないことなんだ!と納得できるかと思います。12のフェーズをすべて経験することが「正しい人生」というわけではありません。これは「だいたいこういう感じ」という見取り図です。でも、この「だいたいこういう感じ」を知っておくと、なんとなく安心ですよね。エンドレスに感じる子育て期も、子どもが成長して家を出る頃には「関わるコト・モノの量」もガクッと減って終わりを迎え、次のフェーズに移るのです。■生まれ直した気分で「小さな人生」を生きよう節目を迎えてフェーズが変わると、「なんだか今までとは違う」というズレを感じるもの。結婚して新婚生活が始まると「今までとは違う毎日だなぁ」と思ったり、子どもが生まれてからは「急に思い通りにいかなくなった」「今までできたことが、できなくなった」という感覚を抱くものです。人生の節目は今までと状況が変化するときなので、このように感じるのは当然です。原因は自分の努力が足りないわけでも誰かの責任でもなく、状況が変わったから。「気ままに過ごしていた私」は前のフェーズで終わり、今は「妻としての私」「母親としての私」に生まれ直して新しい自分になったのだから、「前の私ができていたこと」ができなくなっても仕方がない!と、きっぱり考えるようにしましょう。そのほうが今を楽しめるはずです。■「片づけ」作業で、今、必要なものだけにする節目を迎えるごとにモノの見直しもしましょう。子どもが生まれたから角のある夫婦仕様のテーブルはいったん片づけ、安全なものに買い替えるなど、前の人生では必要だったけれど、次の人生に必要ないモノはきっぱり捨てる、片づける。そして次の人生でも必要なモノは残し、新しく必要になるモノを見つけていく。このような「片づけ」という具体的な作業をしているうちに、いつの間にか節目を乗り越え、新しい次の人生を生きる軸ができあがっていきます。どれだけたくさんのモノを一生で得られるのか、ではなく、節目節目でどれだけ捨てていけるのかで生きやすくなる。そう考えると、なんとなく気持ちが軽くなるのではないでしょうか。■同じことの繰り返しにも「終わり」はやって来る現在、我が家には高2と中1になった子どもがいるのですが、あれほどリビングに散乱し、頭を悩ませていたオモチャも、今はもうほとんどありません(その代わりマンガやゲームがふえました)。赤ちゃんの頃は毎日が必死だった記憶がありますが、それも振り返ってみると数年間でした。そして今は、子どもが家を出て独立する日もそう遠くはなくなってきたなぁと感じています。 子育て期のいちばん大変な時期というのは、本当にあっという間。いつまでも続くものじゃない、数年先には終わるんだという少し先の見通しをもって、今の人生を満喫したいですね。私はこの考え方を恩師である辰巳渚さんから教わりました。もっと詳しく知りたい方は、辰巳さんの著書 『人生十二相 おおらかに生きるための「捨てる!」哲学』 (イースト・プレス)を読んでみてください。
2019年07月07日おもちゃの片づけはママの課題でもあり、ママ友の中でもよく話題になりますよね。わが家も常に試行錯誤していましたが、ようやくこれだ!と思える収納にたどりつきました。3歳の娘が自分で簡単に片づけができるようになったアイテムと工夫を紹介します。細かいブロック系には、「フタつきバケツ」がオススメこのバケツは、楽天市場などで販売されている「omnioutil(オムニウッティ)」です。サイズとカラーが豊富なので、用途に合わせて選べるところがとても気に入っています。わが家では主にブロックの収納として使用。ブロック系って細かいパーツがいくつもありますよね。よくカラーとサイズごとにケースを分けている人を見て憧れていたのですが、娘はまだ3歳。大人が一緒になって片づけをしないとできない収納はやめようと思い、このバケツを購入してみました。すると、娘はきちんとこのバケツに自分で片づけをして、もとの置いてあったところに戻せるようになりました。このバケツは軽くて、間口がとても広いため子どもでも簡単に出し入れができます。さらに、取っ手がついているので、自分で持って運びやすいと言っていました。見た目もブロックが入っているとは思えないオシャレさで、ママ的にはポイント高いですよね。かさばるぬいぐるみ系は「バスケット」にポイポイ先ほど紹介したものはバケツ型収納でしたが、ぬいぐるみなどのかさばるおもちゃの収納には、同じような形のフタのないバスケットタイプが向いています。これはダイソーで購入しました。ふわふわしたぬいぐるみはかさがあり、フタがついていると閉めづらかったため、あえてこちらはフタなしのバスケットに。娘もとにかくポイポイ入れやすいし出しやすいようです。バラバラと全部出してしまうことも多くはなりますが、使わないものはすぐに片づけてくれるようになりました。バスケットそのものが軽いのでわが家の次女(1歳4か月)も一緒になって片づけしてくれていますよ。棚の中収納は、「カゴをバラバラにする」方が片づけやすい最後は収納方法の工夫です。扉つきの棚の中もすっきり見せるためには、白のカゴで統一するとオシャレですよね。ただ白で統一してテープで名前を表記しても、3歳の娘はまだ文字が読めないので、必ず大人に聞いてきます。写真や絵をカゴに貼っても、あまり見てくれず…。そこでわが家は娘が片づけやすいようにおもちゃの種類ごとにカゴを分けました。見た目はご覧の通りガチャガチャします。けれどこのカゴが違うことが功を奏して、3歳児にも「種類分けをする」という概念が生まれました。最初の何回かは一緒に手伝いましたが、そのうち自らのルールを作り、自分で片づけられるようになったのです。片づけ方法は、バケツやバスケットと同じく、ポイポイ入れるだけ。整理して並べるという行為はまだ3歳には難しいので、この方法がベストのようです。写真のように、車系・おしゃれグッズ・おまけでもらった人形など、だいたいの種類で分けて入れられるようになりました。カゴはそのときどきで入れ替わってしまうこともありますが、このカゴを使って片づけをするということを分かっているので、大人の手を借りず自分でできるようになりました。なお、これらのカゴはIKEAのおままごとキッチンに収納。私は以前のカゴの種類がそろっていないことがイヤだったのですが、クリアな扉に黒板シートを張ることで、それが見えなくなりました。これで、多少のゴチャゴチャ感は許せるように。わが家の娘は、おもちゃの種類によって収納を変えたことで、自然とおもちゃを戻す場所が身についたと感じています。3歳児はとにかくポイポイ入れるだけの片づけがぴったりだと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。<文・写真:ライターyuikitiiii>
2019年06月29日赤ちゃんの動きが活発になってきたころのわが家は、おもちゃで散らかり放題。ママ友から「今日遊びに行ってもいい?」と聞かれると、片づけに慌ててしまいます。素早く片づけられる方法があればいいのに……。そんなときに実践した、わが家のスピード片づけ術を紹介します。 面積の広いところから片づける!片づけは1カ所に集中してしまうと、そこだけで時間がかかってしまいます。たとえばリビングなど、ママ友とメインで過ごす場所から片づけを開始し、終わったらトイレ、玄関というふうに優先順位をつけることがポイントだと思います。 一番散らかっているリビングは「床→テーブル→ソファー」といった感じに面積の広いところから片づけていくと、短時間できれいになったように見えました。 紙袋を使って手早く片づける!片づけると言っても、いつものようにしていては時間がない。そんなときは紙袋を使って手早くスッキリさせちゃいます。片づけをしていると「捨てる、捨てない」の判断にも時間がかかるものです。そこで活躍するのが紙袋です。 たとえば「不要なもの」「おもちゃ」「雑誌」を入れる3種類の紙袋を用意し、分別しながら入れていきます。あっという間に片づけられますし、あとから物を定位置に戻しやすいです。 おもちゃはカゴに入れて布で目隠しする!ママ友が赤ちゃんを連れてくる場合、赤ちゃんには触ってほしくないおもちゃをクローゼットの中に入れていました。いざというときにクローゼットや押入れにスペースをつくっておくと、片づけがスムーズでした。 また、おもちゃが入ったカゴをかわいい布で目隠しするのもおすすめです。100均の目隠しに使えそうなハンカチやバンダナ、カフェカーテンなどを利用するのもいいですね。 時間に余裕があればテレビ画面や洗面所の鏡、蛇口などの「黒もの」「光りもの」を中心に掃除をします。汚れが目立ちやすいところなので、掃除が行き届いて見えます。突然の来客にあわてない片づけ術。急な来客時の参考にしてみてください。 イラスト:sawawa著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年06月25日こんにちは! 5歳、3歳、1歳の三兄弟のオカンあざみです。オモチャの片づけ、皆さんはどうしてますか?毎日散らかり放題。しかも出すだけ出して全然片づけない! なんてことも。自分で片づければ早いけど、やっぱり子どもに片づけの習慣を身につけさせたい…だけど子どもは思い通りになりません。これまでお片づけをさせる方法をいろいろと試してきました。そんな私が思いついた「子どもが楽しくお片づけしてくれる秘訣(ひけつ)」を今回はご紹介したいと思います。■楽しいが決め手! お片づけの秘訣片づけなさい! この言葉を何度叫んできたことだろう。だけど、子どもたちは聞く耳を持たず。怒っても怒っても子どもの心には響かない。そこでこんな方法を思いついた。■お片づけポイント作戦! オモチャをひとつオモチャ箱に片づけるごとに「1ポイント獲得!」。オモチャを片づけるたびにどんどんポイントがたまっていくシステムだ。とっさに思いついた方法だったけど、その言葉を言うだけで、子どもたちはまるで玉入れをするかのように楽しそうにお片づけを始めた。 ■アレンジを加えると大きいオモチャを片付けたらボーナスポイント! いまからはポイントが倍になるボーナスタイム! などアレンジを加えると、ますます子どもたちはゲーム感覚で楽しくお片づけをしてくれた。大人も子どもも、ポイントって大好きなんですね。お片づけをさせるちょっとした工夫。ぜひご家庭でも試してみてくださいね。
2019年06月24日「片づかない」「物が多い…」など、子どものおもちゃ収納に頭を悩ませてはいませんか?筆者自身片づけが得意なほうではないため、子どもが片づけしやすい環境を整えることはムリ…と、半ばあきらめていました。そんな中、子どもが通う保育園は常に収納が美しく、子どもたちも自分たちで片づけしているのを見て、「こんなふうに収納できたら、子どもも片づけを覚えるのかな」と思い、引っ越しを機に保育園の収納をマネしてみることにしました。100均アイテムを使った保育園のマネっこ収納は吉とでるのか?その作り方とレビューをお伝えします。片づける場所が一目瞭然!“写真つきボックス”保育園では小さい子どもでも片づける場所がわかるように、ボックスの表面に、中身が何であるか写真が貼ってあります。小学生以上になれば文字で書いてもいいと思うのですが、わが家には小学生のほか5歳児と1歳児がいるため、少々手間ではありますが写真を貼ることにしました。アイテムを分類しボックスに。そのボックスを2個並べ、2個まとめて1枚の写真として収めます。撮った写真はL版で印刷し、半分に切ります。これを直接ボックスに貼るのではなく、100均で購入した透明のカードケースの中に入れます。写真を半分に切っただけだとジャストサイズなので、入れるためにさらに端を少しきり落としました。カードケースに入れたら、そのカードケースごとボックスの表面に貼り付けます。これで完成。カードケースを使うことで、中身が入れ替わったときに中の写真を入れ替えるだけで済みます。もちろんボックスも100均。わが家では収納場所の奥行きが広いため、大き目のボックスにしました。実はこの収納ができる前に、小さいボックスを手前と奥に入れる方法をとっていたのですが、これだと奥のものが取りにくく、もちろん片づけもしにくいため即撤去。奥行きに合わせたボックス選びが鉄則のようです。この収納は狙い通り、子どもたちの片づけがスムーズになりました!それぞれのボックスの中身は多少ぐちゃぐちゃですが、それでもどこに何をしまえばいいか一目瞭然なので、「片づけしよう!」と声をかけると、すぐに片づけできるようになりました。パズルが完成してなくても片づけられる“クリアファイル収納”手頃な値段で購入できる、子ども向けのパズル。透明なクリアケースに入っているものの、立てて収納しようとするとピースが崩れてしまいます。また、パズルを完成させた状態でないとピース紛失という事態に陥りそうなので、収納する前に完成させなければならないのも厄介でした。そこで保育園で利用していた100均のクリアファイルを購入。A3サイズでパズルが収まります。パズルの枠とピースを一緒に収納できるため、完成していなくても収納可能。横置き・縦置き関係なく収納もできて満足です。ちなみにこれは応用可能。わが家では、すごろくもこのクリアファイルに入れることで、すごろくのシートとコマ、サイコロがバラバラにならないようにしています。保育園収納をマネしてみて感じたこと保育園の収納をマネしてみて、改めてよく考えられていることがわかりました。ただ保育園の教室は、その年齢に合わせたおもちゃや道具を収納しているため、大きく様変わりすることがないのに対し、自宅では子どもはどんどん成長していくためそれに合わせた収納が必要だということです。そのうえ、外食時におまけとしてついてきたおもちゃや、保育園での制作物など、おもちゃは増える傾向にあるため、収納は定期的に見直す必要もあります。写真つきボックスも、ある程度カテゴリー分けしてはいるため、新しく物が増えたときにすぐに「ここだ!」と定位置が決まればいいのですが、そうでなければ新たに入れ場所を増やしたり、入れ替えたりしなければならないでしょう。とはいえ、子どもが片づけできるようになったのは事実ですから、やった価値はありました!この収納に変えて1年経ち、新たに物が増えたときに対応に困ることはあるものの、大きな変更なく過ごせています。保育園や幼稚園の収納は参考になるものが多いので、自分の家で取り入れることのできそうなものがあれば、トライしみてはいかがでしょうか?<文・写真:ライター沖田かへ>
2019年05月23日『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 の著者・村上由美さんは、実はASD(自閉症スペクトラム障害)を持つ発達障害当事者。発達障害の特性としてよくあげられるように、以前は、本当に片づけが苦手だったそうです。本書では、そんな発達障害当事者ならではの工夫によって編み出された片づけのコツがつまっています。第3回インタビューでは、「片づけが苦手な夫や子どもへの対処法」についてうかがっていきます。お話をうかがったのは…村上由美(むらかみ・ゆみ)さん言語聴覚士。上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院(現・国立障害者リハビリテーションセンター学院)聴能言語専門職員養成課卒業。重症心身障害児施設や自治体などで発達障害児、肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に従事。著書に『アスペルガーの館』(講談社)、『声と話し方のトレーニング』(平凡社新書)、『ことばの発達が気になる子どもの相談室』(明石書店)、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』(翔泳社)などがある。■「片づけなさい!」子どもに通じないのは、どうして?――今までは、自分の片づけについてでしたが、今回は「片づけが苦手な家族(夫や子ども)についての対処法」をうかがいます。人の片づけに口をはさむのは、非常に難しいことだと思うのですが、まず何から手をつけたら良いのでしょうか…?村上由美さん(今、村上さん):まず、片づけが苦手な夫や子どもが、片づけのどのステップでつまずいているのかを見極めることが大切です。例えば、モノを大量に買ってきて貯め込んでしまうタイプなのか、捨てられないタイプなのか、使ったモノを戻さないタイプなのか…などですね。――子どもの場合は「使ったモノを戻さない」タイプなんかが多そうです。村上さん:子どもの片づけには、まずは、親が環境設定してあげる必要があります。具体的な方法としては、引き出しや棚に何が入っているか、一目でわかるような写真や絵のラベルを貼ったり、所有者がはっきりするように、きょうだい別にマークや色で分けたりですね。ちなみに、片づいている状態を写真に撮り、子どもに「これと同じにしてね」と伝えるようにしたら片づけられるようになった、という方もいましたよ。――確かに、「これと同じにしてね」と写真で教えてあげれば一目瞭然ですね。村上さん:しまう「場所」のサイズにも工夫しましょう。子どもが小さいうちは、おもちゃのサイズも大きいので、何でも大きい箱に片づけがちですが、成長にともなって小さなおもちゃが増えてからも大きな箱にまとめてしまっていたら、モノが埋もれて探せなくなってしまいますよね。子どもが使っているモノのサイズによって、大きいモノは大きい箱に、小さいモノは小さい箱にしまえるよう、親が見極めて「場所」を設定してあげることが大事です。――子どもの使っているモノに合わせて、随時、しまう「場所」の見直しすることが大事なのですね。村上さん:今までと同様で、子どもの片づけのコツもやはり、最初に「場所」を決めることです。子どもの生活パターンを観察していると、だいたいどこで何をしているかがわかってくると思います。例えば、おやつを食べる場所はこのあたり、おもちゃで遊ぶ場所はあのあたり、勉強するのはこのあたり…というふうに。それがわかったら、遊んでいる場所のすぐそばにおもちゃを入れる箱を置いたり、勉強をする場所のすぐそばに文房具など勉強道具をしまうトレーを置いたり、モノをしまいやすいように「場所」を決めます。そして、 連載第1回 でもご紹介したように、「場所」が決まったら、次に「量」、そして「入れ方」の順で決めるのです。――「使う場所のすぐそばに」というのがポイントなのですね?村上さん:そうです。なぜなら、子どもは使い終わった瞬間、モノが意識の中から消えてしまうから(笑)。なので、子どもが作業していて、「〇〇がない」と言ったら、まずは近くにある箱やトレーなどの中を探させる習慣をつけましょう。そうすると、だんだんそこに自分の必要なモノが入っていることがわかってきて、使い終わったら元に戻すようになると思います。 ――「使い終わった瞬間、モノが意識から消える」は、まさにあるあるですね(笑)。村上さん:伝え方にもポイントがあります。子どもに「片づけなさい」という言葉は通じにくいのです。なぜなら、「片づける」という言葉には、「集める、分ける、捨てる、しまう」など、いろいろな意味がまとまって入っているから。そのときの状況や前後の文脈によって、「片づけなさい」の意味が変化するので、子どもはどうしたらいいかわからなくなるんですね。つい便利だから、まとめて「片づけなさい」と言ってしまいがちですが、いかに漠然とした言葉を使っているかということを、親が自覚することも大事だと思います。■「誰かが片づけてくれる」丸投げ夫にはどう対処する?――片づけが苦手な夫の場合は、どう対処したら良いでしょう?村上さん:ウチの夫も片づけがやや苦手で…(笑)。夫は、ASDに加えてADHD(注意欠如・多動性障害)やLD(読み書きの学習障害)の傾向があり、しまった場所も忘れてしまうし、どこに片づけるというルールも忘れてしまうのです。だから、わが家では、先ほどお話しした写真ラベルを貼って対応しています。こうすると、中には「子ども扱いするな」と機嫌をそこねる夫もいるかもしれませんが、「あなたじゃなくて、子どものためよ」と、しらんぷりしておけばいいのです(笑)。――そもそも、夫が片づけの意味を感じていなかったり、結局、最後は誰か(妻)がやってくれると甘えている場合もありそうです。村上さん:以前の私ですね(笑)。片づけって、少し先の未来ですから。少し先の未来と今とを天秤にかけて「どっちを選びます?」という話で、片づいた状態の心地良さが少し先の未来にあることがわかっているからこそ、目の前の面倒臭い片づけを乗り越えていくことができるのです。そこがつながっていないと、目先の楽しさを優先してしまいますよね。特に、子どもは基本、快楽主義者ですし、ADHD傾向が強い子などは、特にそうでしょう。これは、勉強でも同じですよね。「今ちょっとがんばって勉強する」と「そうすれば成績が上がる」ということがつながっていればがんばれますが、そこがつながらない限り、目先の快楽に流されてしまうのではないでしょうか。それは、子どもに限りません。――では、どうしたら、頭の中でそこが「つながる」のでしょう?村上さん:まず、スモールステップで、少し先の未来の状態を体験させてあげることです。例えば、財布や引き出しなどの小さなスペースで、「片づくとこんなに快適なんだ!」という成功体験を少しずつ積み重ねてあげる。そのために、最初の一歩は本人に合わせたハードル設定が必要です。そこからスモールステップで少しずつ引き上げる…まさに、子育てと一緒ですよね。村上さんの片づけメソッドは、ASD当事者ならではの視点と工夫で、同じように片づけが苦手な人のために、片づけのステップを非常に具体的な行動に落とし込んでいました。これだけ具体的に提示された方法なら、さまざまな片づけ術で挫折してきた方でも、片づけができるようになるでしょう。また、片づけができない原因を本人に求めるのではなく、環境設定を見直したり、本人に合わせたハードル設定をしたり、スモールステップで対応する…。そんなやり方に、村上さんの本業である、発達支援でご活躍される様子も透けて見えるのでした。参考図書: 『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 (講談社)片づけや整理整頓についての本を読んでその通りにやってみたけれど、どうもうまくいかなかったという人、現状を変えたいけれど、どこから手をつければいいのかわからないという人へ。アスペルガー症候群の当事者である著者ならではの工夫によってできあがった、挫折しない「片づけのしくみ」を作るコツがつまった一冊。取材・文/まちとこ出版社N
2019年03月02日『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 の著者・村上由美さんは、実はASD(自閉症スペクトラム障害)を持つ発達障害当事者。発達障害の特性としてよくあげられるように、以前は、本当に片づけが苦手だったそうです。本書では、そんな発達障害当事者ならではの工夫によって編み出された片づけのコツがつまっています。第2回インタビューでは、「片づけが苦手な人は、どこから手をつけたら良いのか?」をテーマに、具体的な片づけ方法についてうかがっていきます。お話をうかがったのは…村上由美(むらかみ・ゆみ)さん言語聴覚士。上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院(現・国立障害者リハビリテーションセンター学院)聴能言語専門職員養成課卒業。重症心身障害児施設や自治体などで発達障害児、肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に従事。著書に『アスペルガーの館』(講談社)、『声と話し方のトレーニング』(平凡社新書)、『ことばの発達が気になる子どもの相談室』(明石書店)、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』(翔泳社)などがある。■片づけ下手「一番最初に手をつけるのは“財布の中身”から」――片づけが苦手な人は、まず、どこから手をつけたら良いのでしょうか?村上由美さん(以下、村上さん):最初に手をつけるべきところは、財布です。なぜなら財布は、お札やカードなど、入れるモノのサイズがだいたい決まっていて整理しやすいから。ほかにも、スペースが小さいので早く整理が終わって達成感が得やすいというメリットや、毎日使うモノだからこそ、片づけの効果を感じやすいというメリットもあります。――財布って、意外と私の中ではブラックボックスで…。領収書やスタンプなどがどんどんたまってしまい、すぐ散らかってしまうのですが(苦笑)。村上さん:財布の中身は、定期的に見直す必要があります。レシート類などは、最低でも週2回見直したいですね。買い物に行く曜日は、たいていの方がだいたい決まっているものなので、「○曜日と△曜日にやる」というふうに、あらかじめスケジュールに組み込んでしまうと良いですよ。――財布の中身を整理する時のポイントは何でしょう?村上さん:使用頻度を見極めることです。一度、財布の中身を全部出してみて、使用頻度ごとに分けてみましょう。「毎日から週に数回」「週1回~月数回」「1~2カ月に1回」「それ以下」というふうに。そして、使用頻度の高いモノは財布にしまい、それほど使用頻度の高くないモノは財布とは別管理にします。ちなみに、私の財布は、現金と最低限のカード類のみでコンパクトに。保険証や診察券といった、それほど頻繁には使わないカード類は、財布とは違うカード入れで管理しています。カード入れは、1枚ずつ入れられる仕切りがついているものが、探しやすく便利ですよ。――なるほど。使用頻度によって、別管理にしているのですね。村上さん:中身を整理すると、自分にとって選ぶべき財布は、次の3つのどれかになると思います。1. 現金と必要最低限のカード類だけが入るコンパクトな財布。2.現金とカード類のほか、一時的に保管するレシートやクーポン券を入れるポケットがついている財布。3.1.のコンパクトな財布と、頻繁には使わないカード類を入れるカード入れの組み合わせ。ちなみに、私は3.なのですが、どれが正解というのではなく、大切なのは、どれが自分にとって心地良いかを見つけることです。■「財布が終わったら次は?」片づけステップの順番を知る――財布が整理できたら、次はどこでしょうか?村上さん:財布の次は、ポーチです。ポーチは財布と違って、入れるモノのバリエーションが幅広いので、まずは、中に何を入れるかを見極めることから始めます。ポイントは、ポーチの用途を明確にすることです。化粧品だけ入れるのか、化粧品+よく使う小物を入れたいのか、というふうに。ポーチの用途が明確になりにくい場合は、ポーチをバッグから取り出すのはどんな時で、その時何を使っているかを具体的に思い返すと良いでしょう。――モノが決まったら、しまうワケですが、しまい方のポイントは?村上さん:縦に入れることがポイントです。原則的に、モノは立てて入れたほうが中身が見えやすく、出し入れしやすくなります。ですから、内側に仕切りがついているモノがおすすめです。そして、ポーチの次はバッグというふうに、小さなステップアップの積み重ねで、だんだんと片づけの範囲を広げていきましょう。――ちなみに、私はよくバッグの中をごちゃごちゃにしてしまい、すぐに必要なモノが取り出せずに焦ってしまうことが多いのですが…。村上さん:それは、モノの定位置(入れる「場所」)が決まっていないからです。これを解決するために、バッグの中身はまず大きいモノから入れて、モノの定位置を決めましょう。例えば、ノートPCやタブレットを入れれば、自然とバッグの中が2つのゾーンに仕切れますよね? また、小さいモノは、バッグインバッグのような小分けの仕切りを利用して、モノが動かないように入れることがポイント。こうすることで、バッグの中でモノが行方不明になることを防げます。また、入れ方はポーチの時と同様に、立てて入れること。モノが見やすくなり、出し入れもしやすくなります。■家の片づけ「引き出し、棚、箱など小スペース」からスタート――これらの片づけを、家の片づけに応用するにはどうしたらいいのでしょう?村上さん:家に応用する時も、すぐ完結できるような小さなスペースから始めましょう。例えば、引き出しや棚、小さな箱の中、などがおすすめ。「できた!」の達成感を積み上げることが大切です。――引き出し以外に、片づけやすい場所はありますか?村上さん:人にもよりますが…例えば、食品は賞味期限があり捨てる基準が明確なので、片づけやすいかもしれません。でも、食品庫や冷蔵庫全体とするとハードルが高すぎるので、「まずは食品庫のこの棚だけ」とか「冷蔵庫のドアポケットだけ」というふうに、範囲を限定しましょう。そして、だんだんと広げていきます。――小スペースから広げること以外に、片づけにおいて気をつけるべきことはありますか?村上さん:片づけは1回で終わることではない、ということです。よく、片づけが苦手な人は1回片づければそれで全部終わる、と思いがちですが、片づけはずっと続くことなので、むしろ片づいた状態を維持する方が大変です。最初にお話しした財布の整理のように、「場所、量、入れ方」の3つの片づけステップを、いかに日々の生活のルーチンに組み込めるか。片づけ成功の秘訣は、そこにかかっているのだと思います。確かに、どんなにキレイに片づけても、家は片づいたそばから、どんどんと散らかっていくもの。まずは、無理ない小さなスペースから始め、それを日々のルーチンに組み込んで、片づいた状態を維持してみる。そして、少しずつ範囲を広げていくことが大切なのだと教えていただきました。次回は、「片づけが苦手な家族の対処法」ついておうかがいします。参考図書: 『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 (講談社)片づけや整理整頓についての本を読んでその通りにやってみたけれど、どうもうまくいかなかったという人、現状を変えたいけれど、どこから手をつければいいのかわからないという人へ。アスペルガー症候群の当事者である著者ならではの工夫によってできあがった、挫折しない「片づけのしくみ」を作るコツがつまった一冊。取材・文/まちとこ出版社N
2019年03月01日最近、さまざまな片づけのメソッドが巷にあふれています。「断捨離」に「ときめき」、「ミニマリスト」など…日本の片づけメソッドは、アメリカで一大ブームを引き起こすほどにもなっています。しかし一方で、いろいろなメソッドを試してみたものの、うまくいかなかったという人も多いのではないでしょうか?そんな方におすすめしたいのが、 『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 。実は、著者の村上由美さんは片づけの専門家ではありません。本業は言語聴覚士で、主として発達障害や知的障害を持つ子どもたちやその家族を対象に、発達支援の仕事に20年近く従事しています。そんな村上さんもASD(自閉症スペクトラム障害)を持つ発達障害当事者で、発達障害の特性としてよくあげられるように、以前は、本当に片づけが苦手だったそうです。本書には、そんな発達障害当事者ならではの工夫によって編み出された片づけのコツがつまっています。一体どんな方法なのでしょうか? お話をうかがってきました。お話をうかがったのは…村上由美(むらかみ・ゆみ)さん言語聴覚士。上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院(現・国立障害者リハビリテーションセンター学院)聴能言語専門職員養成課卒業。重症心身障害児施設や自治体などで発達障害児、肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に従事。著書に『アスペルガーの館』(講談社)、『声と話し方のトレーニング』(平凡社新書)、『ことばの発達が気になる子どもの相談室』(明石書店)、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』(翔泳社)などがある。■「片付けはしないとダメ?」片付けるメリット、片付けないデメリット――以前の村上さんは、本当に片づけが苦手だったそうですが、どんなことがきっかけで片づけに目覚めたのでしょう?村上由美さん(以下、村上さん): 私は30歳くらいまでは、片づけが大嫌いでした。実家で暮らしていた頃は、床一面にモノを散らかしていて、母によく「片づけなさい!」と怒られましたね(苦笑)。なぜ片づけなかったかと聞かれれば、そもそも、私自身が片づけの必要性を感じていなかったのです。――散らかっている状態でも、村上さん自身には、特に支障はなかったのですね?村上さん:「片づけなさい」と怒られて、嫌な気持ちになることばかりに気をとられてしまって…。でも、さすがに自分自身も薄々わかっているのです。いつかは片づけなくてはならないということは。それで部屋がどうにもならない状況になってから、年に2回くらい重い腰をあげて片づけるワケですが、そういう状況になってからの片づけはものすごく大変で…。とにかく、片づけに対して、ネガティブなイメージしか持てなかったのです。――でも、「このままではマズイ」と、ある時気づいたのですよね?村上さん:私の場合、私が片づけないことで、職場のほかの人が困る事態が発生して…。上司から注意を受けたことがきっかけでした。自分ひとりの問題ならともかく、他人の迷惑になるとわかった時点で、「こりゃ、片づけないとまずいぞ!」となったワケです。――以前の村上さんのように、片づけが苦手な人には、「そもそも、その必要性を感じていない」という人も意外と多いように思います。村上さん:そういう場合は、本人が我に返らないとなかなか難しいと思います。私もそれまで、「片づけ」は自分の好きなことができる時間を犠牲にしてやらなければならないこと、と思っていましたから。まるで、良いことと嫌なことをトレードオフするようなイメージ。で、片づけで得られるメリットと、片づけないままのメリットを比べた時、片づけないままでいるメリットの方が、私の中では大きかったのです。でも、それが一気に逆転して、デメリットが増えてしまったワケ(苦笑)。また、最近よく思うのは、片づけって結局、他人との円滑なコミュニケーションのためでもあると思うのです。――どういう意味でしょうか?村上さん:きちんと片づけていれば、他人に用事を頼めるんですよ。例えば将来、私に介護が必要になった時、ヘルパーさんに「〇〇は△△に入っているからお願いします」と頼めます。ですが、もし家の中が、自分でも何がどこにあるのかわからない状態だったら伝えられませんよね?よく「なんで片づけしなくちゃいけないの?」と嘆く人もいるのですが、片づけって、ゆくゆくは自分のためになるのです。結局、コミュニケーションのためのインフラなのです。■片づけ下手はまず最初に「しまい場所決め」から手をつける――村上さんは片づけの必要性に目覚めたわけですが、30年ほど片づけをしていなかった(?)状態から、どうやって一気に巻き返したのでしょう? 村上さん:いったんスイッチが入ると、ASDならではのモノごとをとことん突き詰める特性が発揮されたのだと思います。まず、「片づけとはどういうことか?」を考え、次に片づけに必要な行動を分析し、「自分がどこでつまずいているからうまくいかないのか?」を洗い出しました。――そこで洗い出された、つまずきとは?村上さん:私がつまずいていたのは、次の3つでした。1.モノの出し入れを面倒に感じていること。2.片づけが苦手なのに「その気になればすぐできる」と自分の能力を過大評価していたこと。3.「そもそも何のために片づけをするのか」をよく理解していなかったこと。いろいろ調べるうちに、自分が片づけをする目的は「仕事と家庭の両立のために、家の中を使いやすくすること」と明確になりました。理由がわかったので、次は具体的な行動に落とし込むスキルを研究しました。――そこで、この本で紹介されている3つのステップを編み出したワケですね?村上さん:片づけに必要なのは、次の3つのステップです。1.場所:目的にあったしまい「場所」を決める。2.量:しまい場所に入りきる「量」を決める。3.しまい方:しまい場所に合った「入れ方」を決める。まず、一番最初に決めるべきは、モノのしまい「場所」です。すぐ出せる場所、簡単にしまえる場所を決めることで、使いやすく散らかりにくくなるからです。次に、「量」を決めます。すでに「場所」が決まっているので、そこに入るだけの量に減らします。最後は、「入れ方」。どう入れると出し入れしやすいか考えます。――まず、はじめに「場所」を決めるのですね? よく言われる「量」の方ではなく?村上さん:まず量を減らそうとすると、モノの「要・不要」を決めることになり、片づけが苦手な人にとっては、なかなかむずかしいのです。判断に迷うばかりで、挫折してしまいがちです。例えば、量を決めるにしても、決められた場所に入りきる量、というような目に見える尺度に沿って進めていく方が、片づけが苦手な人にはわかりやすいのです。ですから、最初に場所を決めることが大事。――村上さんは、この3つのステップで、長年苦手だった片づけが得意になっていったのですね?村上さん:片づけができるようになってから、モノが思った通りの場所にあり、やりたいことがすぐできる生活はなんて快適なんだろう! と感動したくらいです。逆に、「今までの私はどんだけ損していたんだ!? と後悔しきりでしたね(笑)。もちろん、どちらの生活を選ぶかは個人の自由ですが、どちらも経験している私からすると、もう以前の生活には戻りたくない、というのが素直な実感ですね。村上さんに、「片づけはコミュニケーションのためのインフラ」と言われて、妙に納得してしまいました。確かに、介護までは想像できなくても、例えば、自分が病気で寝込んだ時、家の中が片づいていれば親やヘルパーさんに手伝ってもらいやすいですね。さらに、わかりやすくラベリングされていれば、熱に浮かされながら、いちいち人にモノの場所を説明せずにすみそうです。次回は、「片づけが苦手な人はまず何からはじめるべきか?」をテーマに、具体的な片づけ方法をうかがっていきます。参考図書: 『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 (講談社)片づけや整理整頓についての本を読んでその通りにやってみたけれど、どうもうまくいかなかったという人、現状を変えたいけれど、どこから手をつければいいのかわからないという人へ。アスペルガー症候群の当事者である著者ならではの工夫によってできあがった、挫折しない「片づけのしくみ」を作るコツがつまった一冊。取材・文/まちとこ出版社N
2019年02月28日雑誌やwebのインテリア特集で、誰もが一度は見たことがある無印良品の硬質パルプボックス。発売当初から人気が高く、今も根強い人気を誇る収納アイテムです。冬のおこもりタイムは、何気に家の片づけに最適な時間。今まで見てみぬフリをしてきた書類やコード類の整理に、いよいよ乗り出してみませんか? 古紙を45〜50%再利用してつくった耐久性抜群の収納ボックス(左)硬質パルプボックス・引出式・2段(幅25.5×奥行36×高さ16cm)¥2,590、(右)硬質パルプボックス・引出式・深型(幅25.5×奥行36×高さ16cm)¥1,890/無印良品(良品計画) 軽くて耐久性に優れたファイバーボードを用いた、硬質パルプの収納ボックス。古紙を45〜50%再利用し、接着剤を使わずに厚みをもたせた構造に。別売りのユニットシェルフにぴったり収まるサイズ設定なので、棚にきれいに収納できるのも魅力。 読みかけの本や毎日使うマフラーなどの一時保管場所としても最適。 レターセットや文具の収納はもちろん、取扱説明書などの「あれ、どこに行った?」に陥りがちなアイテムを入れるのにもおすすめ。ごちゃごちゃしがちなコード類を入れるのにも丁度良いサイズ感です。 シックなルックスはどんなインテリアとも相性良し!シックなグレーとシルバーのカラーリング、装飾を排したシンプルなデザインは、どんなインテリアにも合わせやすいルックス。インテリアの邪魔をすることなく、今ある既存の家具に馴染みやすいのが魅力です。 無印良品:kimyongduckstyling:Rina Taruyamatext:Tokiko Nitta
2019年01月31日6カ月〜活躍まるでマジック!一瞬で片づけ完了play&goのバッグ&マット片づけても片づけても、次から次に新たなおもちゃを出す子どもたち。ひたすら子どものあとを追って、片づけをして一日が終わるなんて日もありますよね。もっと効率的に片づけができたらと考えている方も多いのでは?しかも、おしゃれだったら言うことなしですよね。そんなおいしすぎるアイテムが……あるんです!海外で人気のお片づけバッグ&マット「play&go」。ぜひチェックしてみてください。《 紹介者 》ベビモニスタLIO&LUKAくんママベビモフの連載「着せ替えSNAP☆SNAP」で大人気だった双子のLIO&LUKAくんのママ。2018年、第3子となる男の子を出産。背伸びすることなく、子どもらしさを大事にした育児スタイルが共感を得ています。きっかけは海外のインスタフォロワーさん子どもが散らかす、私が片づける。良くも悪くも感覚がマヒしちゃって、そうすることが当たり前になっていたんです。でも、たまたまインスタでフォローしている海外の方が、「play&goのバッグ&マット」をアップしているのが目に止まって。こんな可愛い便利グッズがあるんだ!と、興奮しました。今でこそ、店舗で取り扱っているところもあるようですが、当時はネットでしか扱っているところがなくて。実物を見ないまま買うには少し高かったのですが、思い切って購入してみました。収納&マットの2in1▼購入はこちらplay&goのバッグ&マット巾着型になったバッグは、広げればそのままプレイマットとしても使えるんです。片づけるときは、両端の紐をキュッと引くだけ。広げてマットの上で遊べば、片づけもラクラク。当時、幼稚園児だった息子たちも、このくらいの片づけならお手のもの。自発的にキュッと片づけをしてくれるようになりました。おもちゃって、大小様々だったり複雑な形をしていたりで、箱のような形が決まった収納に収めるのって意外と大変なんですよね。その点、このplay&goのバッグ&マットなら入れる向きとかも考えず、本当に一瞬で片づけが完了します。おしゃれなデザインがいっぱいplay&goのバッグ&マットの魅力は機能性だけではありません。とにかく、デザインが可愛い!柄も豊富なので、どれにするかかなり迷いました。最近、末っ子のおもちゃも増えてきたので、彼専用のものも仲間入りしました。広げたときのこの白クマが可愛いなと。子どもらしいのにシックなデザインで、リビングに広げていてもインテリアの邪魔になりません。むしろ、おしゃれなアクセントになっています。Text:Kyoko Isobe
2019年01月31日NHK総合テレビ「あさイチ」の“スーパー主婦”シリーズで、“片づけの達人”として大人気の井田典子さん。「だ(出す)」「わ(分ける)」「へ(減らす)」「し(しまう)」というシンプルなルールで、数々の片づけが苦手な主婦の悩みを解決してきました。そんな井田さんに今回は、片づけを通して子どもに学んでほしいことについてうかがいました。井田典子(いだのりこ)さん プロフィール整理収納アドバイザー1級・相模友の会(婦人之友の会読者の会)所属。モノの整理が心を整えることを実感して、片づけ依頼を受けるようになった。NHK総合テレビ「あさイチ」などで“片づけの達人”“スーパー主婦”として活躍。うかがうお宅の住人に寄り添った、ていねいな片づけアドバイスに人気が集まっている。■「片づけって楽しいね」ママの気持ちが子どもに伝染――子どもが片づけない! と困っているお母さんは多いと思うのですが、子どもが自分から片づけてくれるような上手なコツはありますか?井田典子さん(以下、井田さん):お母さんが片づけをして、「あ~! すっきりして気持ちいい!」というオーラを出すことです。子どもって、言ったようにはしないけど、見たようにはするもの。だから、「お母さん、片づけして楽しそうだな」と子どもが感じ取ると、子どもも同じようにするようになりますよ。――確かに、お母さんがイライラして片づけていたら、なんだか嫌なことをしているように思えてしまいますよね。「片づけ=お母さんがイライラ」のと「片づけ=お母さんが楽しそう」では、受ける印象がぜんぜん違います。井田さん:これは、私も子どもに気づかされたのですよ。息子が思春期の頃、夜なかなか帰ってこない彼を待ちながら、たまたま引き出しをひとつ片づけていたのです。子どもはなかなか変わってくれないけど、引き出しは小さいスペースなので、目に見えてきれいに変わってくれて、私は知らないうちに癒されていました。そうしたら、それを見ていた一番下の子が「ママ、片づけていると楽しそうだね」と。それで初めて気がついたのです。■片づけへの第一歩は「分ける」訓練から――確かに、お母さんが楽しんでいることは、子どももやってみたくなりますよね。…ただ、それでもなかなか重い腰をあげてくれない子には、どんな声がけをしたらよいのでしょう?井田さん:「片づけなさい」という言葉は、実は、子どもにはわかりにくいのです。よく「机の上を片づけなさい」と言うと、子どもって片側にザザーッと寄せて余白を出そうする(笑)。で、「引き出しを整理しなさい」と言うと、今度は並べ替えをする(笑)。でも、それでは片づけになりません。片づけるということは、「分ける」ことですから。――確かに! ザザッーと寄せて「はい、終わり!」というのは男子に多いパターンです(笑)井田さん:子どもに片づけを身につけさせるのに、良い方法があります。まず、机の上にひもを1本置き、使っているモノをひもの右に、使わないモノを左に置きます(右利きの子の場合。左利きの子の場合は左右反対になる)。これは、モノを分ける訓練になるのです。例えば、引き出しの整理では、まずはモノを全部出します。全部出すことで、自分がどんなモノを持っていたか気づくことができます。その後、ひも1本で先ほどと同じように左右に分けます。分け終わったら、選んだモノをしまっていきます。使わないと判断したモノは違う箱に入れてお母さんが預かるなり、時を見て処分するなりしましょう。これは、私が提唱している「だ(出す)」「わ(分ける)」「へ(減らす)」「し(しまう)」の方法です。――「分ける(選ぶ)」って大人でも難しい気がしますが、子どもだけに任せてできるのでしょうか?井田さん:片づけでは、親が「枠」を用意して、その中に入れるものは、子どもに選ばせることが大事です。今の子どもに大切なのは、選ぶ力。選択肢も情報もあふれている世の中で、今、自分にとって何が大事か? ということをしっかり選べる子にならないと、将来、自分の進路にも迷ってしまうことでしょう。そのためにも、片づけはとても良いトレーニング。片づけを「やらなくてはいけないこと」と考えず、子どもを鍛えるチャンスだと思って大事にしてほしいです。――義務ではなく、チャンスなのですね。井田さん:年末年始の長期休みは、とても良いチャンスです。わが家では、長期休みは書類整理をすると決めていて、親は親の書類、子どもは学期でたまったプリント類を、一緒に整理することにしています。子どものたまったテストやノートなどを改めて見返すことによって、子どものがんばりや成長を感じることができますし、普段あまり見ていないお父さんが見れば、きっとお母さんとは違った角度から子どもをほめてくれるでしょう。家族一緒にやると、すごく良いコミュニケーションになりますよ。本来、片づけは、こうしたとても豊かな時間なのです。ぜひ、長期休暇に家族みんなでやってみてくださいね。■「お母さんは万能じゃありません!」時には夫・子どもに頼ってみよう――「片づけが家族の豊かな時間になる」というのは目からウロコでした。…ただ、こうして片づけの良さばかりが強調されると、片づけ下手なお母さんはプレッシャーを感じてしまいそうですが、どうしたらよいのでしょう…?井田さん:片づけには、上手も下手もないのですよ。片づけは「常に更新すること」ですから、昨日より便利になればそれでいいのです。自分は片づけ下手などと決めつけず、わからない&できない時は、家族にSOSを出してみてはどうでしょうか?「お母さん、ここをどう片づけたらいいのかわからないんだけど、いいアイディアある?」というふうに。頼られれば子どもも張り切って考えるので、子どもの考える力を養うこともできますよ。――自分だけでなんとかしようと思うのではなく、家族を頼るのですね。井田さん:お母さんは万能じゃありませんし、万能である必要もありません。逆に、頼って任せるということは、子どもの成長を促す、とても大事なことですから。また、子どもが中高生くらいの難しい時期になったら、スマートフォンで片づけ前の状態を撮って子どもに見せ、「きれいなアフター写真撮って送ってよ」などと誘うと、うまくいくことが多いですよ。写真は客観的に見られるので、気づいていなかった状態もわかるのでおすすめです。――では、逆に、片づけ魔のお母さんはどうでしょう? 子どもの片づけに満足できなかったり、旦那に高度な片づけレベルを要求してしまったりしそうですが…?井田さん:心地よい片づけのラインは、みんな違います。お母さんが完璧な片づけの価値観を家族に押しつけてしまったら、家族は息苦しいのでは? こういう場合は、それぞれテリトリーの責任者をはっきりさせ、自分以外のテリトリーにはあまり口出ししないようにすることが大事。例えば、おもちゃ箱を子どものテリトリーと決めたら、多少お母さんが気に入らない片づけ方をしていても目をつぶる。でも、箱からおもちゃがあふれて共有スペースであるリビングに侵入してきたら、きちんと子どもに箱にしまってもらう、などというふうにしてみてはどうでしょう?――それぞれのテリトリーを決めたら、後はあまり口を出さないというのは、井田さんが繰り返し言われている、「枠」を決めて後は「任せる」ということですね。井田さん:モノを選ぶということは生活の根本で、時間の使い方、お金の使い方、そして心まですべてにつながっています。子どもには、片づけを通して、絶えず自分のことを見直すことで、「今、一番大事なものは何か?」ということを選び取れる人に育ってほしいと思っています。まずは、見えるところを整えることから少しずつ、親子で始めてもらえればうれしいですね。3回にわたり井田さんのお話をうかがってきて、不思議と、未練いっぱいだったヒール靴やクローゼットを占拠していたコート類などを、すっと手放せる気持ちになりました。それは、井田さんが、単に片づけのノウハウだけを教えるのではなく、「私にとって本当に大事なモノは何か?」という心の整理をしてくれたからだと思います。また、「お母さんは万能でなくて当たり前。周囲をどんどん頼りましょう!」という井田さんの言葉には、ホッと肩の力が抜けたような気がしました。いつの間にか私は、子育ても仕事も何もかも…しっかりこなせる強い母でありたい、という価値観に縛られ過ぎてしまっていたような気がします。頼ることでお母さんが楽になり、頼られることで子どもの自立が促される、そんなすてきなサイクルを、ぜひわが家でも作りたいと思いました。参考図書: 『片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう』 (主婦の友社)井田典子/著 1200円(税別)NHK総合テレビ「あさイチ」でスーパー主婦として活躍中の片づけ達人・井田典子さんが、「モノと時間と心の整理」をテーマに、人生を豊かにするヒントを綴った1冊。まちとこ出版社N
2018年12月16日NHK総合テレビ「あさイチ」の“スーパー主婦”シリーズで、“片づけの達人”として大人気の井田典子さん。「だ(出す)」「わ(分ける)」「へ(減らす)」「し(しまう)」というシンプルなルールで、数々の片づけが苦手な主婦の悩みを解決してきました。そんな井田さんに今回は、差し迫った年末年始に、今からできる最低限の大掃除法について教えていただきました。井田典子(いだのりこ)さん プロフィール整理収納アドバイザー1級・相模友の会(婦人之友の会読者の会)所属。モノの整理が心を整えることを実感して、片づけ依頼を受けるようになった。NHK総合テレビ「あさイチ」などで“片づけの達人”“スーパー主婦”として活躍。うかがうお宅の住人に寄り添った、ていねいな片づけアドバイスに人気が集まっている。■年末は「ほどほど掃除」で十分、その理由は?――気がつけば、師走…。年末年始が差し迫ってきましたが、「今から間に合う大掃除法」などという都合の良いアイディアはないものでしょうか…?井田典子さん(以下、井田さん):その前に、そもそも、なぜ大掃除は一年で一番寒くて忙しいこの時期にやるのだと思いますか?――新年という節目をきれいにして迎えるべき! だからでしょうか…?井田さん:確かに日本ではそうですが、欧米では大掃除といえば春に行うものなのです。もともと、冬の暖房器具ですすけた部屋を掃除したのがはじまりだそうで、春の明るい日差しのもとで掃除した方がどれくらいきれいになったかよく見えるし、暖かいほうが汚れも落ちやすいというわけです。確かに、節目である新年は気持ちよく迎えたいものですが、年末年始は多くのお母さんにとって一年で一番忙しい時期。家中すべて大掃除しなくても、ポイントだけ決めて掃除すれば、それで十分だと思います。ちなみに、わが家では、大掃除をできるだけ夏場にシフトしているのですよ。――真逆の季節に!? 大掃除を夏場にシフトした理由は何ですか?井田さん:季節によって、おすすめの掃除があるからです。例えば、油汚れの掃除は、夏がおすすめ。夏の暑い気温を利用して、プラスチックのカードや要らなくなったヘラなどで油汚れをスーッとそぐと、お湯など使わなくても簡単に油がこそげます。換気扇の掃除などは、夏だと冬の半分以下の時間でできるので、わが家では、毎年「海の日」にやると決めています。逆に、これを冬にやろうとすると、寒さで油がカチカチに固まっているので取り除くのが大変なのです。また、水回りの掃除は、秋がおすすめです。なぜなら、秋は一番乾燥した季節だから。みなさん、冬が一番乾燥した季節だと思いがちですが、実は季節で一番カビが生えるのは冬なのです。暖房を家の中でガンガンたくため、結露してしまうから。秋は、クローゼットの奥や押入れの内壁などを、しっかりしぼった雑巾で拭きあげておくと、カビ対策になるのでおすすめします。■年末の掃除はたったこれだけ「窓ガラス、玄関、冷蔵庫」――では、年末のこの時期に、押さえておくべき掃除ポイントってどこなのでしょう?井田さん:玄関と窓ガラスです。お客様の出入りが多い季節なので、玄関はきれいにしておきたいですし、冬の日差しは低いので、窓ガラスの汚れが目立つからです。大掃除がまだの方はあまり詰め込まず、この2か所に絞っても良いのではないでしょうか?ただ、理想を言えば、これら「住」関係の掃除は本格的に寒くなる11月中にすませておくことをおすすめします。そして、12月は「食」の片づけで冷蔵庫を空にしてリセットし、新たにお正月の準備を入れましょう。これらは、遅くてもクリスマスの飾りつけをする前のタイミングで行いたいものですね。――確かに、そのスケジュール感で進行すれば、年末がゆっくり過ごせそうですね。井田さん:やることがいっぱい残っていると、「大晦日までにやらなくては!」と気持ちが焦ってしまいますよね。でも、早めに終わらせておけば、12月にやることが減ってくるので、ゆったりした気持ちで年末年始が迎えられます。ちなみに、わが家では、大晦日は家族で映画を見に行くと決めています。最後にご褒美が待っていると、大掃除も家族みんなでがんばれますよね。■ママが完璧なほど、夫・子どもの家事力は弱体化?――井田さんのお家では、家族みんなで大掃除を分担していたそうですが、家族に上手に協力してもらうためのコツはありますか?井田さん:コツは、「選ばせる」ことです。まず、最初に、お母さんがやるべき掃除の項目を書き出します(写真参照)。そして、「どれがやりたい?」と家族に選ばせます。この時、「これをやってよ」という言葉はNG。押しつけられると主体的に取り組めなくなってしまいますが、自ら選ぶと主体的に取り組めるようになります。そして、自分の担当場所に自分の色のシールを貼り、できたら日付を入れます。この表は、みんなで共有することが大事なので、リビングなど見える場所に貼っておきましょう。――お掃除表を見ていると、旦那さまもずいぶん担当していますね? 初めからこんなに協力的だったのでしょうか?井田さん:いいえ、全然(笑)。夫はもともと、掃除も料理も家事はぜんぜんできなかったのですよ。洗濯物ひとつにしても、ピンチに1カ所ずつ吊るすだけの状態で、まともに干すことができず(苦笑)。料理も、最初は刻んだ肉、刻んだ野菜、ソースというふうに炒める順番に並べ、フライパンを置き、「この順番に炒めたら焼きそばができるから、お昼になったら子どもに食べさせてね」と。そこからはじまったのですよ。――そんな旦那さまがどうやってここまで成長を!?井田さん:どんなにひどいやり方でも、まず、やってくれたことに「ありがとう」と感謝しました。そして、「でも、こういう干し方だと、洗濯物全部にアイロンをかけなければならなくなるから、せめて2点をピンチで止めて干してくれたらうれしいんだけど…」と、「こうしてくれたらうれしい」と具体的に伝えて、少しずつ階段を上ってもらったのです。――階段を上ってもらうのに、上手なコツはありますか?井田さん:コツは、だんだん手を引くことです。例えば、先ほどの料理の例なら、次は刻むところも任せるなど、だんだんと相手に任せる範囲を広げていくのです。そうしているうちに、夫は冷蔵庫の中身を見て料理を作れるほどになり、今では、週末のお昼の料理を担当しているのですよ。――すごいですね! そしてこれは、夫だけでなく子どもに対しても同様ですね?井田さん:お母さんがぜんぶ家事を巻き取っていては、いつまでたってもお母さんはしんどいままですし、夫も子どもも成長してくれません。それに、全部やってあげるのは親切ではなく、相手を弱体化させるだけ。知らず知らずに、相手を何もできない人にしてしまうだけなのです。本来、「できる」ということはとても楽しいことのはず。家事は100点も0点もなく、昨日の自分より上手にできたということが楽しいのですから、もっと楽しんでほしいと思います。片づけを通して、家族みんなが少しずつ家事力をつけてもらえばうれしいですね。「全部やってあげるのは、親切ではなく、相手を弱体化させるだけ」。井田さんのこのお言葉は、2人目出産後、旦那に車の運転を頼りきりになって以来、まったく運転できなくなってしまった、わが身のことと痛感しました。ちなみに、わが家では、ほぼ100%家事は私の担当。このまま夫の弱体化が進んだら…? と想像すると、ちょっと怖い未来が見えてきたので、ここでしっかり変えていこうと誓いました。次回は、片づけを通して子どもに学んでほしいことについておうかがいします。参考図書: 『片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう』 (主婦の友社)井田典子/著 1200円(税別)NHK総合テレビ「あさイチ」でスーパー主婦として活躍中の片づけ達人・井田典子さんが、「モノと時間と心の整理」をテーマに、人生を豊かにするヒントを綴った1冊。まちとこ出版社N
2018年12月15日「早く片づけなさい!」と言ってもなかなか言うことを聞いてくれないのが男の子。でもそれには、男の子ならではの理由があったんです。書籍『男の子がひとりでできる「片づけ」』の著者で、LIMIAの人気インフルエンサーの中村佳子さんがその理由を教えてくれます。本書から少しだけご紹介しますね。※以下の内容は、書籍『男の子がひとりでできる「片づけ」』の文章から一部抜粋、編集したものです。やんちゃでかわいい男の子を育てたからこそわかることphoto/Akira Sato長男12歳(小6)次男8歳(小2)。やんちゃなふたりを育てながら、ママ歴も13年目になりました。「どうしてあぶないことばかりするの?」「どうして、なんでもかんでも生き物を連れて帰ってくるの?」「育児+異性」の状況に、「何を考えているのか、全然わかんない」という日々。特に片づけに関しては、いつも悩みの中心で、「なんで片づけられないの?」「早くしなさい!」と、毎日ガミガミ叱ってばかり。そんなとき、モノではなく人に焦点をあてたライフオーガナイズの片付け術を知り、私なりに試行錯誤した結果、「男の子だから言ってもできない」と思っていたことは、「男の子がやりたくなる・できる・しくみづくりや声かけ」ができていなかっただけだとわかりました。(中村佳子さん)大事なのは「なぜ片づけないといけないのか?」を理解してもらうことphoto/Akira Sato「片づけしたらどうなるのか?」「何をすることが片づけなのか?」という大事な部分が抜けたまま、「片づけなさい!」と言っていませんか?男の子は特に、自分で納得できないと動けません。片づけるとは、何をすることなのか、なぜ片づけるのかをしっかりと伝える必要があるのです。逆に、目的や意味を理解できるように伝え方を工夫してあげれば、納得して自分から動けるようになります。モノが必要な場所に入っていたら、必要なモノを探し出すことが簡単だし、何かを始める時に、「探す」ところから始めなくてすむ。朝の準備もバタバタしなくてすむ。(ボクもママも)みんながニコニコできる。次に使う人も困らない。だから、「使ったモノは、元の場所に戻さないといけないんだよ」という片づけの意味と理由が伝わっているかが、基本の"き"になるのです。(中村佳子さん)子育ては「 I メッセージ」片づけは「YOUメッセージ」photo/Akira Sato子育てでは、子どもが何か危ないことをしたときに、「(あなたは)いつもどうしてそんなことするの!?」「そんなことばっかりしていたら(あなたは)ダメ!」と伝えるのではなく「危ないことをしたら(ママは)とっても心配」「何度も言わないといけないのは(ママは)悲しい」と、「Iメッセージ」で伝えるのが、子どもを責めることなく、相手の気持ちに焦点を合わせることができるので効果的と言われています。でも片づけは違います!「(ママは)捨てた方がいいと思うよ」「この方法の方が(ママは)使いやすいと思う」はある意味、禁句!片づけを一緒にするときは、「(あなたは)どう思う?」「(あなたは)どっちの方が使いやすい?」と子どもを主体的に「YOUメッセージ」で伝えましょう。(中村佳子さん)「片づける」力は「生きていく」力につながっていくここで紹介したのは、書籍の中のほんの一部。他にも、「年齢別の片づけ」「お金の片づけ」「情報の片づけ」と気になる項目がたくさん。さらには、写真つきのワークが付いていたり、「男の子のやる気のスイッチを押す声かけ例」など、子どもと一緒に楽しんで取り組める具体的な情報が盛りだくさんです。中村佳子さんによると、「片づけで身につく力」は「空間を整える力」だけではないのだそう。片づけを通じて、モノだけでなく時間、情報を選び取る力が身につき、男の子が「生きていく」力につながっていくそうです。「自分の知識や経験を、悩めるママと子どもの未来に役立てたい」という気持ちがぎゅっと詰まった一冊、ぜひ手にとってみてくださいね。▼キッズオーガナイザー中村佳子さんのLIMIAの記事はこちら▼習い事バッグにも”片づけの仕組み”を?!継続には根性よりも「思ったときにすぐ行ける!」の環境が必要!つの学習机を兄弟でシェアしています!1つしかない引き出しだってもちろんシェア!うまくいくその秘訣は?おしゃれもキープしながら”小さな子どもが自分で片づけられる”おもちゃ収納
2018年12月08日今年も残すところ一ヶ月を切りました。ペットと暮らす人にとっては、感染など、病気予防対策のためにも、毎日の掃除は必要不可欠。「年末だから」と大掃除をする人も多いと思いますが、これを機に、普段の掃除や片づけを見直してみませんか? そこで、4匹の猫と暮らしながら“猫がよろこぶ暮らし”を研究する、ヤノミサエさんの新刊 『猫がよろこぶ掃除・片づけ』 から、日常的にできる掃除のアイデア、猫と気持ち良く暮らすヒントをご紹介します。ヤノミサエ猫4匹と暮らすフォトスタイリスト。読者数13万人超えの人気ブログ 「インテリアと暮らしのヒント」 のメンバー。暮らしにまつわるさまざまなアイデアを発信しながら、フォトスタイリストとして、大阪・東京でフォトスタイリング講座を開催。2017年春、4匹の愛猫たちと大阪から神奈川へ引越し、“猫がよろこぶ暮らし”を研究&実践中。著書に 『猫がよろこぶインテリア』 、 『猫がよろこぶ掃除・片づけ』 (辰巳出版)。HP: Blog: Instagram: @uzura_scope ■手間をかけない、日々の掃除もともと「細かくきっちり掃除できるタイプではない」というヤノさん。でもきれい好きな猫たちのために、床、猫毛、トイレ、食器に気をつけるほか、多頭飼いのため、感染対策に除菌もしているそう。“時短、ちょこちょこ、手間をかけず”をモットーに、楽にできる方法を探し、猫たちのおかげで掃除が上手くなったのだといいます。 基本の床掃除では、そんなヤノさんがたどり着いた掃除機のかけ方から、時間が経ってしまった猫の嘔吐物の処理には水湿布、壁や柱についた、猫のスリスリ汚れの掃除にはアルカリ電解水クリーナーなど、猫あるあるの悩みに対する、ヤノさんならではの掃除方法が紹介されています。また、「菌やウイルスってどこまで気にしたらいいの?」、「猫がストレスに感じること、掃除してほしくないところ」など、知っているようで知らなかったことについて、猫専門病院の先生による解説も書かれています。■気になる猫毛対策やトイレ掃除、食事のこと猫と暮らしていると、最も気になるのが猫毛。1日掃除をサボると、部屋の隅に猫毛の塊が…という経験は、愛猫家なら一度は経験あるのでは? またトイレ事情や、食器、フードの保存なども気になるところです。ヤノさんによる、猫毛掃除のための便利グッズや、猫毛が目立ちにくい、布や洋服の素材選び、そしてトイレは置く場所、洗い方を紹介。また食器の洗い方やキャットフードの保存方法など、ちょっとしたアイデアのようですが、とても参考になります。またどれを選べばいいか悩みがちな、除菌、消臭、洗剤系グッズ情報、掃除術など、雑誌『猫びより』の読者によるアイデアも紹介。対策別に、自分の猫に合うものを選びたいものです。■掃除がラクにできる整理術そして最後は、掃除がラクにでき、猫毛が入りにくい収納術。すっきり片づいていることが大切だとヤノさん。いたずら防止のために、見えない収納にすること、蓋つきの収納容器を選ぶことで、見た目もすっきり見え、掃除をしやすいと一石三鳥です。また本書では全編にわたり、ヤノさん宅以外に、猫と暮らす10人の家と暮らしを紹介。猫だけでなく犬とも暮らす人、小さな子どもがいる人、多頭飼いの人…とさまざまなケースで、それぞれの心がけていることが詳しく取材されていて、自分の家に近い人の家を参考にすることができます。 どの家にも共通するのは、掃除のしやすいインテリアにすることと清潔感を保つこと。猫と暮らしているからこそ、すっきり片づいた掃除がしやすい部屋にする。それが猫が安全に、ストレスなく暮らせることに繋がっていることが、よくわかる一冊です。 『猫がよろこぶ掃除・片づけ』 ヤノミサエ 著/辰巳出版 1,200円(税別)猫がいるから掃除がしやすい部屋になる!! 大好評『猫がよろこぶインテリア』シリーズ第2弾。猫毛に悩まされない床掃除や洗濯、猫トイレの掃除のことなど、猫と暮らす方必見の情報が満載。猫と気持ちよく暮らすお宅もご紹介しています。
2018年12月07日毎日意識しているのに、なかなか片付かないリビング。ついつい買いすぎてしまう日々の食材買い出し。なぜかモノであふれかえってしまうクローゼット…。家事をしていると、「こんなはずではなかった…」と、理想と現実のギャップに頭を抱えるシーンが少なくありません。でも、がっかりしないで! 悩みはみんな同じです。実は、ちょっとしたコツさえつかめば、不思議と家事がスムーズに動き出し、ムダな労力を使わなくても心地よい暮らしを送ることができるのをご存じですか?今回は、そんな“がんばりすぎない”家事のコツを一冊にまとめた書籍 『すっきり暮らすための家事の仕組みづくり』(主婦の友社) をご紹介します。仕事や育児に忙しいワーキングママでもすぐ実践できる、手軽な家事ルールが網羅(もうら)されています。 『すっきり暮らすための家事の仕組みづくり』 1,404円(税込) 主婦の友社人気のインスタグラマーさんやブロガーさんが登場する「すっきり暮らす」シリーズの第4弾。今回は“家事の仕組みづくり”をテーマに、暮らしがラクにまわりだす家事のルールを特集。ルーティン家事をストレスなく習慣にする方法や無駄のない食材の買い出し法、家族のクローゼット管理法など、どれも実用的ですぐ実践できるものばかり。クリスマスやお正月、桃の節句といった季節行事の楽しみ方も紹介しています。■がんばりすぎない29人の実例集「家族の数だけ、家事のルールがある」これまですっきり暮らすためのコツや習慣、収納法などを紹介してきた「すっきり暮らす」シリーズ。4作目となる同書は、衣食住についての家事ルールがテーマです。掃除の回数や収納方法など、家事のルールは家庭によって異なります。夫婦共働きの家なら、休日に集中して掃除をするかもしれませんし、子どもがまだ幼い家庭なら、おもちゃなどよく使うものはリビングにざっくり収納しているかもしれません。そのくらい、家事のルールに決まりはなく、またライフスタイルの変化によっても変わってきます。同書では29人のインスタグラマー&ブロガーの家事にまつわるルールを実際の写真とともに紹介。ペットを飼っていたり、食べ盛りの子どもがいたり、なかにはすでに子どもたちが独立して夫婦2人で暮らしていたりと、家族構成やライフスタイルも千差万別!だからこそ、一つのルールに縛られることなく、さまざまな実例のなかから、自分にぴったりの家事のヒントを探すことができます。ただ一つ共通していえるのが、同書に登場してくる方々の自宅はシンプルでセンスがよいのに、とても自然体であるということ。そんな理想の空間をつくる秘訣は、日々のがんばりすぎない家事にあるようです。実際にどんなルールを設けているのでしょう? さっそくご紹介です。■「あえて完璧を目指さない?」ゆる~く続ける“すっきり空間”家の中でも、家族が集まるリビングはとくに散らかりやすい場所です。「自分のものは自分の部屋に持っていって!」と家族に声を荒げても、効果のほどは…あまり期待できそうにありません。 maさん (Instagramアカウント:______________.ma)は、リビングに一時収納場所を設けて散らかりを防止しています。帰宅後、そこへバッグやコートなどを一時かけておけば、2階にわざわざいく手間が省け、リビングもすっきり。収納場所を特定するのではなく、一時的に収納するという考え方が柔軟で、これなら家族もストレスなく片付けができそうですね。家事といえば掃除も外せません。仕事や育児に追われていると、なかなか掃除をする時間を確保できませんが、できればきれいな住まいをキープしたいところです。 leafさん (Instagramアカウント:leaf_asch)の掃除は“ちょこちょこ派”。とくにキッチンは、排水口やレンジフードなどを使った後のついで掃除を欠かさないそう。どれも30秒ほどで終わる簡単な掃除ですが、続けることでぴかぴか空間を保つことができるそうです。そのほか、月曜日に週末の汚れを一気に掃除する家庭や、家族の汚れが落ち着く夕方〜夜にかけて拭き掃除をする家庭など、さまざまな実例が紹介されています。みなさん、無理なくできる範囲の掃除を楽しくされていて、本書の写真を眺めているだけで、なんだか掃除がしたくなってきます!■園・学校のプリントは〇〇の裏側にまとめて隠す子育て世代のリビングは、意識していないとすぐに子どものものであふれかえってしまいます。すっきりとした空間を保つために、みなさんどんなルールを設けているのでしょう? ka_nagoさん (Instagramアカウント:ka_nago)は、リビングにお子さん4人分の個人ロッカーを設けて対処しています。「娘たちの持ち物はカラフル。個人ロッカーに大切なものをしまうようにしたらすっきりした空間に」。おかげでリビングはいつでもモデルルームのような美しさです。保育園や小学校の予定表など、子ども関係の書類の保管場所に困ったことはありませんか? 書類は目につく場所に貼っておきたいけれどインテリアの邪魔になってしまうし、かといってしまい込んでしまうと、重要なことを見落としがち。前述のmaさんは、キッチンの裏にあるパントリーが書類の定位置。パントリー近辺で作業をすることが多いため、ここならよく目につくうえに、扉を閉めてしまえば見えません。ほかにも、子どもひとりずつクリアファイルに分けて、収納扉の内側に貼って管理したり、ダイニングテーブルの引き出しにまとめて整理するなど、みなさん、インテリアに配慮したうえで、実用的な保管をされています。■子ども部屋「片づけの仕組み・ルール」は子ども目線でつくる子どもの成長とともに活躍し始めるのが子ども部屋です。子どもの独立心や自主性を尊重してなるべく自分で管理させようとしても…散らかっている部屋を目の前にしたら、つい片付けに入ってしまうのが母心というもの。子ども部屋の散らかりをできるだけ食い止めるにはどうしたらいいか? __kayo__さん (Instagramアカウント:muno_home)のお宅では、ベッド下の収納ケースを活用。習字道具や鍵盤ハーモニカなど、学用品はすべてケースに収納することで散らかることがなく、「あれどこ?」と子どもに聞かれることもありません。子ども部屋以外の実例も参考になります。例えば、ロフト下に専用クローゼットを設けて自分たちで洋服を管理させたり、おもちゃはキッズスペースに、文具はリビングにと、種類と使用頻度に合わせて収納場所を分散させるなど、子どもも把握・管理できる収納法が印象的でした。忙しくて家事がスムーズに回らないと思っていたら、もしかしたらやり方が間違っていたのかもしれません。固定観念にとらわれず、一度頭の中をまっさらにして、ぜひ本書を一読してみてください。ページをめくっているうちに、「これだっ!」と思えるルールやヒントに出会えるかもしれませんよ。文/長谷部美佐
2018年12月06日最近は、必要最低限のものしか持たないという人が増えています。家の中がすっきりすることで気持ちにも余裕ができる「持たない暮らし」。私は大人になってから自分がADHD(発達障害のひとつ、注意欠陥/多動性障害)であると分かったのですが、ADHDの人の特徴として、片づけが苦手、衝動買いが多いというものがあります。ADHD抜きにしても、私の性格はズボラで雑なので、毎日掃除はするものの、部屋が散らかっていたりクローゼットはぐちゃぐちゃ、買い物に行くとついムダなものまで買ってしまうといった、物があふれる生活を送っていました。シンプルに暮らしたい!そのための工夫主人や子どもたちから「部屋が散らかっている」と指摘を受ける日々。片づけなきゃ、と思っていてもどこから片づければいいのか、どうやって片づけるのかがまったくわかりませんでした。そんな時、図書館でゆるりまいさんの『わたしのウチには、なんにもない。』(KADOKAWA刊)という本に出合いました。必要最低限のもの以外は何も置いていない部屋。本当に「部屋の中に何もない」写真を見て、衝撃を受けました。私も、こんなシンプルな生活がしてみたい!そう思ったのをきっかけに、本やネットで片づけ・整理整頓の情報収集を始めました。今回は、現在、私が実践していることを紹介します。・思い出の品やプレゼントなど処分しにくいものはデジタル化子どもの作品、写真や本、CDなど取り込めるものであればパソコンでデジタル化しましょう。・使わないものは処分断捨離といってなんでもかんでも捨てるのがよいというわけではありません。自分にとって必要な物を見分け、ムダなことを省くことが大事。本当に好きな物・必要な物を客観的に把握できると、不要な物は無理なく自然に手放せるようになります。※本や雑誌、CDや小物に服。「いつか使うかも」と保管しているものたちは、たいてい使いません。雑誌は気に入っている記事だけスクラップして処分。読まない漫画や本は古本屋へ。去年着なかった服は、きっと今年も来年も着ません。フリマなどで処分しましょう・リビングには最低限の家具のみわが家のリビングには、シンプルに机とテレビ、テレビ台のみ。家具やものが少ない部屋は、掃除もラクになって家事の時間も短縮できます。・服は着まわしのきくベーシックでシンプルなものをはやりのない長く使えるベーシックアイテムを選ぶことで、クローゼットの中もシンプルに。毎日のコーデが時短&ラクになります。私はお気に入りの服以外はすべて処分し、何着かの服を着まわして使っています。買い足すときは、手持ちの服とコーディネートできるかどうかで判断しています。 私が持つことをやめたもの・子ども用勉強机リビングの机と折り畳み式のミニテーブルで代用。教科書や学校の書類などは、3人分カラーボックスにまとめて収納しています。・ソファーソファーに物を置きっぱなしにするのを防げます。掃除がラクですし、ホコリがたまりません。空間が広く使えるようになります。・車必要な時だけレンタカーで代用。普段は自転車・電車・バス・徒歩で移動します。駐車場代、ガソリン代が節約できました。・スマホ家族共有のパソコン、タブレットで代用。私は専業主婦で外出する機会があまりないので、スマホがなくても不便ではありません。アプリをダウンロードすればパソコンでもラインができます。・トイレマット、キッチンマット思いきって処分したら掃除がラクになりました。ホコリもたまりにくく、汚れたと思ったら拭き掃除が簡単にできるので便利です。持たない暮らしで私が変化したこと・ムダ遣いや衝動買いが減った物欲が驚くほどなくなり、節約につながりました。・時間の使い方が上手になった優先順位をつけて家事ができるようになりました。部屋の整理整頓が苦手な人は時間の整理整頓も苦手な人が多いようです。・イライラが減ったキレイな部屋で生活することでリラックスできるようになりました。・痩せた断捨離するとなぜか体重も減りました。ものと向き合い、大切にすることが自分自身を大切にする気持ちと結びつき、食生活や自分自身を客観的に見直すきっかけにもなったように思います。・夫婦仲がさらによくなったお互いのストレスが減ることで会話時間が増えました。キレイな部屋だと家族も喜びます。片づけをすることは、単にものを捨て収納するということだけではなく、自分自身を見つめ直すチャンスになります。ものを持たないシンプルな暮らしは、身のまわりのものだけでなく、心の中もスッキリしてゆとりがもてる生活につながっています。いきなりすべてを捨てる必要はありません。少しずつ、自分に合った方法で持たない暮らしを楽しんでみてください。<文:フリーランス記者青木真美>
2018年11月12日近年、定番の収納家具から100均グッズを上手に活用しつつ、おしゃれに暮らす様子を発信しているインスタグラマーがたくさん!ステキなアイディアをみて、うちもまねしよう! と同じものを買ったけれど、使い勝手がいまいちだったり、サイズが微妙に合わなかったり…で結局お蔵入り、という経験はありませんか?むだなものも浪費も増やさないために、審美眼を磨きたいところ。そこで、整理収納アドバイザーの本田和さんに、ものを買い足すときのポイントを教えていただきました。■長く使うものほど「丁寧に選ぶ」4つの条件3人の育児に仕事、家事と毎日忙しく過ごしながらも、散らかり知らずの快適なお住まいをキープしている本田さん。すっきりとした暮らしのベースとなるのは、やはり「必要以上にものを増やさないこと」にあるそう。そのためには、ものを買うときの入り口が肝心! とりわけ「長く使うもの」ほど丁寧に選べば、頻繁に買い直さなくていいため、ものも増えず、結果的にコスパも高くなります。本田さんがものを買い足す際にチェックしているのがこちら。・お手入れのしやすさ・質、素材・サイズ・カラー「私の場合、もの選びは『いかにストレスなく使えるか』が基準です。例えばデザインが気に入った食器でも、食洗機に対応していないと食器棚にしまいっぱなしになるだろうな、と。同様に、シーツや枕カバーは丈夫な素材で、乾きやすいようにゴムやファスナーがないタイプを選び、家電も機能がシンプルでお手入れがしやすいものを選ぶようにしています。また、ほしいものができたらサイズを測ってリストに書き出し、置き場所や収納場所を確保してから購入します。頻繁に買い替えないことが前提なので、色は白やウッドなどのベーシックカラーがおすすめです。お部屋に溶け込みやすいですし、雰囲気を変えたいときは小物を差し色にするなどのアレンジもしやすいですよ」(本田さん)長く使うからこそ、使用シーンを念入りにシミュレーション。はずせない条件を洗い出し、妥協せずに「これ!」と思えるものがみつかるまで探すのだそうです。さらに、ものによっては上記4つのほかに「さまざまな用途に使えること」もポイントにしているそう。「普段はリビングの一角に置いてこまごましたものを収納しているバケツは、椅子がわりになったり、アウトドアに持ち出したりといろんなシーンで使えます。できるだけ、用途がひとつに限らないものを選ぶようにしています」(本田さん)■100均アイテム「失敗しない」上手な選び方最近では、100均アイテムもおしゃれに進化。インテリアや収納などに取り入れる人が増えています。とはいえ、そのときは使えそうだと思っても、購入後に「やっぱりこれ、いらなかった…」となることもありそうです。日々の暮らしに100均アイテムも上手に活用している本田さんは、どんな基準で選んでいますか?「私の場合は、100均アイテムは消耗品に取り入れることが多いです。消耗品にも大きく『(ストックも含めて)一定期間、家に置くもの』『1回しか使わないもの』の2種類があり、目的別に少し選ぶ基準が違います」(本田さん)「上の写真のアイテムが『一定期間、家に置くもの』です。我が家ではスポンジは週に2回取り換えますが、それまでの間はキッチンに置いてありますよね。ダスターなどもそうです。このような一定期間使う消耗品は、できるだけ生活感が薄まるようにモノトーンをチョイスしています」(本田さん)一方で、1回しか使わないものには遊び心をプラス!「もともとちょっと変わったものが好きだったりするので、紙皿や紙コップなど、1度きりのアイテムはファニーなものを選んだりします(笑)。これらはパーティやピクニックで使ったらおしまい。家にずっと置かないものは、直感で選んでいいマイルールにしているんです」(本田さん)ちなみに、「用途がひとつに限られないもの」の視点は100均アイテム選びにも取り入れているそう。「例えば、おしぼりケースを子どもの外出用のお菓子入れにしたり、アウトドア用のステンレスカップを観葉植物の鉢代わりにしたりなど、本来の用途以外にも使えそうなものを選ぶことが多いです。ほかにどんな使い方があるかな? と考えながら買い物すれば自ずと慎重になって、ものがむやみに増えるのを防げますよ」(本田さん)安くて便利なものがたくさんある100均ショップは誘惑もいっぱい。たとえ金額は小さくても、自分の中で決めた基準からはずれるものは購入しないことが、ものも浪費も増やさないコツといえそうです。金額の大小にかかわらず、ものを増やすときは使用シーンをじっくりシミュレーションして、満足できるお買い物を楽しんでくださいね。<お話をうかがったのは…>▼本田 和さんパーソナルスタイリングサロン「フルリール」主宰。整理収納アドバイザー1級、ルームスタイリスト1級。自宅を開放してのお片づけセミナーや、骨格、パーソナルカラーに基づいたパーソナルスタイリングを手掛ける。7歳、5歳、3歳のお子さんのママ。HP: フルリール
2018年11月11日快適な部屋にするために、「収納」を考えることはとても大切。しかし、収納を考える前に、実はもっと大切なことがあります。それは「心の持ち方」。これを整えることで、片づけや収納の結果が大きく変わってきます。苦手な片づけを克服し、小さな子どもがいても、きれいな部屋をキープできるようになった心屋認定講師のおむらちもさんが、その秘訣である「思考術」を、3つの観点からご紹介します。■1. あなたは「家政婦」ではありません主婦の皆さんとお話ししていると、「自分ばかり家事をやらされて、まるで家政婦だ」といった声をよく聞きます。実はそうした「自分ばかり」かつ「やらされてる」という感じ方には、個人差があります。同じ状況でも、人によってそう感じる度合いが違ってくるようです。この差は、小さい頃からの思考の癖が影響している場合もあります。「私は家政婦みたいにこき使われている」と毎日思いながら行動するのと、「私が行動することによって、とても気持ちのいい環境になる」と思っているのでは、内側から出てくるエネルギーも変わってくるそうです。同じことをするのなら、せっかくですから「家政婦みたいに扱われている」ということに意識を向けるのではなく、「自分が気持ちよくなるために行動している」と意識してみませんか?私はよく受講生の皆さんに、「あなたは家政婦じゃない。女王様よ」と話しています。「家政婦」をやめて、自分の快適を追求して毎日気持ちよく暮らしている「女王様」になるのは、あなたの「心の持ち方」次第という意味です。■2.「私なんてダメ」を封じ「どうしたら?」の習慣を片づけで悩んでいる人の多くに共通しているのが、「片づけられない私ってダメだな」というネガティブな思いを抱えていること。そのうえ、「私なんて、どうせ頑張っても中途半端になっちゃうし」「私なんてどうせ、きれいな部屋をキープできないし」などと、自分の行動自体にブレーキをかけてしまいがちです。この「自分へのダメ出し」が、あなたを片づけられなくしている大きな原因かもしれません。ですので、今日からは「私ってダメだなぁ」と思ったら、その瞬間に「どうすればいいかな?」という言葉をつぶやいてみてください。「私なんて」というのは、自分のせいにすることで、何も考えず、行動しなくてもよくなる都合のいい言葉です。もし「私なんて」と思ったら、すかさず「どうしたら、この部分がもっときれいになるかな」とつぶやいてみてください。考えることをやめそうになっていた脳が、自然と解決法を探し出すように働き始めるからです。脳をうまく利用して、自然に行動できる思考を身につけていきましょう。■3. 見かけにまどわされない「自分にやさしい片づけ」部屋を片づけて整理しようと思ったときに、多くの人が陥りやすいことがあります。それはつい見た目ばかりに気を取られて、使い勝手を考えられていないこと。雑誌やSNSでは、とても美しい収納をよく目にしますよね。同じ種類の箱が整然とぴったりと収まっていたり、上から下まで隙のない完璧な収納だったり。無意識のうちにそれを目指そうとしていませんか?そもそも、そういった隙のないインテリアを見せている雑誌やSNSは、見た目を重視するメディア。どうしても、そういった美しい写真ばかりを紹介していますが、見た目の美しさと使い勝手は正比例しません。完璧に収納を整えても、そこに戻すのが手間で、結局、全部出しっぱなしになってしまった…といった話はよく聞きます。「きれいな収納」より戻しやすい、手間がかからない「自分にやさしい収納」という視点で考えてみると、うまくいきやすいですよ。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年09月13日数年前から、ブームともなっている「断捨離」。しかし、断捨離をしたいと思っても途中で挫折したり、一度は断捨離ができても長くは続かなかったりという人も少なくないですよね。多くの方が抱えるその悩みの原因は「心」にあるのかもしれません。苦手な片づけを克服し、小さな子どもがいても楽に片づけができるようになった心屋認定講師のおむらちもさんが、その原因と解決策をお伝えします。■心屋塾上級認定講師のおむらちもさんより物を捨てたらスッキリすることはわかっているのに、なかなか行動できない。もう使わないと思っても、なぜか思いきれない…。多くの人が、そのような「なぜか行動できない」という思いに悩まされています。「なぜか行動できない」の原因は、実は「思い込みのブロック」によるもの。「捨てられない私ってダメだなぁ」「やればいいのに! 私はだらしないな」などと自分を責めてる人も多くいますが、自分に喝を入れたところで、解決できるものではありません。自分の心の中にある「思い込みブロック」に気づき、気持ちよく行動できるヒントをお伝えしたいと思います。1.損したくない思いが強い「損得にとらわれた人」物が捨てられない人の多くは、「損得」で考える”思考の癖”が強い傾向にあります。「え? そりゃ誰でも損したくないでしょ!?」と思うかもしれませんが、執着の度合いは人それぞれ。あまりにも損得を意識しすぎると、自分の本当に望んでいることがわからなくなり、うまくいかないものなのです。例えば「得だから買っておこう!」と安売りの物を買って、あまり使わなかった経験はありませんか? 「得だから」という理由で買ったものは、本当に自分の望んでいたものではないことも多いのです。捨てる時も同じです。「もう不要なものだけど、万が一、必要になった時にまた買わないといけなくなったら、損しちゃう! 絶対にイヤ!」という思考が強すぎると、本当はスッキリした心地いい生活を送りたいのに、目の前の損得にとらわれてしまい、実行ができません。つい「損したくない!」と思って動けなくなってしまう人は、「損してもいい!」とつぶやいて、その思考をゆるめていくことがスッキリしたお部屋への近道になります。2. 親の価値観にしばられ「捨てる=もったいないと感じる人」捨てようと頑張っても、「本当に捨てていいのだろうか…」という、なんともいえない“罪悪感”を感じることはありませんか?突然ですが、あなたのご両親は、物を躊躇(ちゅうちょ)なく捨てられる人でしたか? それとも、必要ない物でも「もったいない」と取っておく人でしたか?実は「捨てる」という行為においても、無意識のうちにかなり親の影響を受けています。ご両親も同じく、そのまたご両親の影響を受けています。私たちの親や祖父母は、今より物がない時代を経験した人も多く、「捨てる」=「もったいない」と教えられてきました。そして、その親の影響を受けた私たちが捨てようと思うと、頭の中のお母さんに「ダメ! もったいない!」と注意される人もいるでしょう。しかし、今は物がたくさんあふれている時代。コンビニエンスストアのお箸やお手ふきなど、日々タダ同然で手に入る物もあります。そして、50年前と今では「快適な生活」のイメージもかなり違っています。今の時代を快適に生きていくためには、今の時代に合う価値観を取り入れることが大切。そのためには、親に昔から言われてきた「価値観」を捨てることも必要になってきます。3. 断捨離を後悔…「失敗を許せない人」片づけで悩まれてる方の中には、失敗を恐れて「失敗しないように」という基準で物事を考える“思考の癖”を持っている方も少なくありません。これは、世の中のすべてに通じることですが、片づけも、捨てる行為も、チャレンジをすれば必ず「失敗」が起こる可能性があります。しかしながら、失敗を覚悟しなければ、成功に出会うこともありません。断捨離にチャレンジをすれば、失敗も起こる。頑張って、思いきって捨てたのに、「やっぱり必要だった」「捨てなきゃよかった!」。そんな思いをすることもあるでしょう。でも、そんな時に自分を責めず、自分のチャレンジをほめてあげることができたら、必ず次の行動につながっていきます。捨てることで、ぜひチャレンジの練習をしてみてください。そして失敗した時こそ、自分にやさしく「チャレンジできてえらかったね!」とはげましてあげてください。その練習は、お部屋だけではなく、あなたの人生をもきっと豊かにしてくれることでしょう。「思い込みのブロック」をはずして、お部屋スッキリ、心地よい人生を歩んでいきましょう。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月26日散らかる合図Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子娘の部屋を歩くときは、つねにすり足出典 : 娘の部屋は散らかっています。物が特別多いわけではないのですが、出した物や使った物を元の場所に片づけないので床や机、ベッドの上は常に物が散乱しています。私は娘の部屋に入るときには床に落ちている物を壊したり、踏んで怪我をしないよう、常にすり足で歩いています。高校生になってからは、親は片づけを手伝わないことに出典 : 小・中学生の頃は親も一緒に片づけをしていましたが、娘が高校生になってからはやめました。自分の部屋の片づけと掃除は本人に任せ、私が手伝うのは衣替えや部屋の模様替えのときなど年に数回です。最初のうちは「ねぇ、○○が見当たらないんだけど、お母さん知らない?」と聞かれることがよくありましたが、徐々に自分で解決するようになっていきました。問題は、共有スペース!出典 : 娘が自分の部屋をどれだけ散らかしても困るのは本人なので構わないのですが、リビングや脱衣所、廊下、階段などの家族の共有スペースが問題です。障害の特性とはいえ、何度声がけをしても出しっぱなし&散らかしっぱなしなのです…。特にひどい、玄関まわりの対策とは…出典 : 娘は帰宅後、鞄を玄関に置いて、洗面所で手洗い・うがいをするというのがルーチンになっています。当然手洗い・うがいを済ませた後は玄関に置いた荷物のことは忘れてしまっています。弁当、水筒、ヘッドホンなど普段から荷物が多い娘。週末はそこに体操着や上履きなどが加わり玄関は娘の荷物だらけになります。冬に至ってはそこに脱ぎ散らかしたコートや手袋、マフラーまで…。片づけるよう声をかけても生返事ばかりで、おやつを食べたりテレビを見たり学校での出来事を話したり。私のストレスは溜まるばかりです。そのうえ、「いつか自分で気がつくかも?」と試しに何も言わずにいると、娘はそのまま寝てしまい、夜、帰宅した父親が玄関の惨状に怒る、という事態になりました。そこで考えたのがコレ!Upload By 荒木まち子防火扉の前などでよく見かける「ここに物を置かないでマーク」を玄関の廊下に置くことにしました。壁に「荷物は自分の部屋に持っていく」「玄関に物を置かない!」と貼り紙をしたときはあまり効果がありませんでしたが、これは効果てきめん。娘は荷物を玄関に一切置かなくなりました。具体的に「置いてはいけない場所」を分かりやすく示しているからです。参考:記念撮影で子どもがじっとしない!そんな時に役立つ手作りアイテムはコレ!視覚優位の娘にぴったりの方法だった出典 : この注意書きの紙を玄関に置いてからは、何度も注意するストレス、注意されるストレスからお互い解放されて楽になりました。「禁止語」や「否定語」はあまり使わないようにしているのですが、今回は上手くいったケースでした!
2018年06月01日この春子どもが年長になり、先日懇談会に行ってきました。すると先生から「年長さんになったら、無理のない程度で構いませんので、園に持ってくる持ち物をお子さんと一緒に準備する習慣を付けてくださいね」というお話しが。先生いわく「年長さんでは、小学校に向けて自分のことは自分でできるように徐々に慣らしておく必要があります」とのこと。我が家では今まで準備は親がやっていましたが、「自分のことは自分でやる子になってほしい!」と思うようになりました。そこで、小学2年生になるお子さんのママでもある、整理収納アドバイザーの渡邊友美さんに“園児が自分で身支度できる収納方法”を教えてもらいました。収納場所の鉄則は“子どもが見えるところ”我が家では扉付き収納の中に園用品を片付けていますが、園用品の置き場所はどこがいいのでしょうか。「子どもにとって扉を開け閉めすることだけでもハードルが上がってしまいます。出し入れしやすいオープンラックを、子どもの目に付きやすい場所に置くといいですよ」早速、子どもがいつも目にするダイニングの一角に園の準備コーナーを設けました。「通園バッグ、ティッシュ、ハンカチ、ネーム、園用品はまとめて置く。間取りにもよりますが、衣類タンスも隣に置くと一カ所で身支度が完了します。ティッシュやハンカチなどの小物は、バラバラにならないように小さなケースにまとめるのがおすすめ」我が家では、収納ケースの中に小さいケースを入れて仕切りの代わりにしました。これならごちゃごちゃにならず、子どもも取り出しやすそうです。バッグは引っ掛ける派?置く派?子どもと相談しながら以前、我が家で通園バッグを置いて収納しようとしたら、子どもに「バッグは引っ掛けておきたいの!」と言われた経験があります。「バッグの収納方法は、子どもが慣れている方を採用するといいかもしれません。通っている園ではどうしているか見てみる。そして“どっちがやりやすい?”と子どもと相談しながら決めるのもいいですね」壁に付けるフックは、針が細くて跡が目立たないものが賃貸住宅でも使えて便利。置いて収納する場合はカゴを用意して、片付ける場所を決めてあげると分かりやすそうです。やることも“見える化”すると効果あり「ハンカチ持った?」「トイレ行った?」と、忙しい朝に子どもの行動を把握するのは大変。収納の見直しをきに“やることリスト”を作り、やることの見える化にも挑戦してみました。やることリストの作り方(1)やることをリストアップする(2)順番に紙に書く(3)ホワイトボードに貼る終わったものにはマグネットで目印を付け、全て終わったらご褒美シールを貼れるようにしました。子どもはリストを見て、次にやることが分かるし、親は子どもがどこまでやったのか一目で分かるのでおすすめです。最初は自分から進んでやっていましたが、2週間もするとだんだん飽きてしまいました。そんなときは、「どこまで終わったのかな?」「次は何するのかな?」と声がけが必要。やることリストがあるから自分で全てやってくれるとは思わず、ひとりで準備ができるようになるまでのお助けアイテムとして活用してみてくださいね。プリントは必要な場所に必要なものを最後に、学校や園からもらってくるプリントの収納法を教えてもらいました。・目を通して不要なものはすぐに処分する・行事予定は、カレンダーの横に貼ったクリアファイルに入れて家族みんなで情報共有する・パパにも読んでほしいものはトイレに貼る・給食たよりは食器棚の扉の裏に貼る・提出物はその日のうちに記入・処理する(提出が先になりそうなものは行事類のファイルへ)・長期保管するプリントはクリアファイルにまとめて別に保管次々増えていくプリントは、中身の情報がいつ必要なものなのか見極めることが大事です。処分するもの長期保管するもの、週ごと月ごとに差し替えるものに分けておけば必要なときにすぐに活用できますよ。園グッズの見える化をしてみて、少しずつ自分で準備することを覚え始めました。渡邊さんによると「子どもがひとりで片付けできるようになるのは10歳くらいからと言われています。登園準備も片付けも親子で一緒に行い、少しずつ習慣づけましょう」とのこと。できないからといってイライラせず、長い目で見てあげることが大事ですね。<文・写真:フリーランス記者三浦麻耶><取材協力山形のママ整理収納アドバイザー渡邊友美ブログ:
2018年05月18日