『人のセックスを笑うな』という小説がある。大人になったいまも不意に思い出し、やっぱり優れたタイトルだなぁと改めて感心する。と同時に、あれは「人の性的嗜好を笑うな」というメッセージだったのではないか、とも考える。縛られると興奮する。逆に相手を縛ると興奮する。胸板が厚い人に抱き締められると興奮する。目隠しをされると興奮する、などなど。人の性的嗜好、つまり性的な事柄に関する好みは、人の数だけある。しかも、ひとりにつきひとつずつ、というわけではなく、ひとりが複数持ち得るものでもある。■性的嗜好を示したら、笑われた昔、男から「ひとりで(セルフプレジャーを)する姿を見せてほしい」と言われたことがある。別の男からは「お風呂で俺と同時におしっこしてほしい」と提案された。その度に、彼にはこんな一面があったのかと、新たな発見をしてうれしくなった記憶がある。みんな、それぞれの人生経験から、いろいろな性的ファンタジーを醸成している。どんな性的嗜好であれ(人の心身をお互いの同意なく一方的に傷つけるものは論外だけど)、他人が否定したり軽蔑したりすべきものではない。それは性という枠内にある「趣味」のようなものだから。昔、男に「手首を柔らかく縛ってほしい」と伝えたら、「えー、SM好きなの!?」と笑われた挙げ句、スルーされたことがある。バカにされているようで、すごく虚しい気持ちになった。純粋に楽しみたかっただけなのに。性的嗜好を開示しても、取り合ってもらえず、ただ冷笑されて、変態扱いされる。私の経験はささやかで、たいして傷つかなかったけれど、もっとひどいこと、攻撃的なことを言われたことがある人だっているだろう。一度でもそんな経験をすると、次にセックスする相手に対して、自分の性的嗜好を明らかにしづらくなる。本当はこうしたいのに、言うと変な空気になるんじゃないかと思うあまり、言い出せないために、心から満足するセックスができない。そんな弊害があると思う。■女性が風俗店を利用するのは変ですか私は心から満たされるセックスをした経験が数少ない。原因は、自分の性的嗜好を明示できていないことにある、と考えている。そんなとき出会ったのが映画『娼年』だった。原作の小説『娼年』(石田衣良,集英社,2001年)は20代半ばで読んでいた。男性に体を売る女性が「娼婦」だから、女性に体を売る若い男性は「娼年」。文字通り、女性に対してサービスをする男性が主人公の作品だ。『娼年』を手にとったのは、もともと性風俗産業に興味があったから。人類から性欲が枯渇しない限り、潤い続ける業界だから。それに、「性」には「生」という文字が含まれる。生きているあいだは、自分自身も性と付き合っていかなければならないような気がした。男性が風俗店を利用するのはおかしなことではないという見方がある。その一方で、女性が風俗店を利用すると露骨に引く人がいる。女性が性欲を表に出せば、「ビッチ」と揶揄される……そんな不平等への不愉快な感覚や疑問が長いこと私の中に蓄積されていた。以上のように、性への興味・女性の性をとりまく環境への不満を抱えていた私は、映画『娼年』で描かれた世界に舞い降りたくなった。■自分の欲望を満たすだけのセックス『娼年』の主人公、森中領(以下、リョウ)は大学生。松坂桃李演じるリョウは、感情の振れ幅が少ない日々を過ごしている。大学には週1回しか顔を出さず、バーテンダーのアルバイトを淡々とこなす生活。優秀な大学の学生で、見た目も整っているため「高スペック男子」として女性にモテて、セックスの機会には事欠かないけれど、自分の欲を満たすだけのセックスしかしたことがない。「女なんてつまんないよ」「セックスなんて、手順が決まった面倒な運動」と、淡々と口にする。一夜を共にしても、相手の名前すら覚えていない。まるでオナニーのようなセックス。女性を性欲を発散する「道具」として使っているように見える。どこか寂しく、傷ついているかのようで、光が見えない、空洞のような瞳をした若い男――それが私が抱いたリョウの第一印象だ。しかし、転機は思いがけないときにやってくる。リョウの幼なじみでホストをしている田島進也(小柳友)が、売上に貢献してくれる「太客」になりそうなお金持ちの女性を、リョウが働くバーに連れてきたのだ。リョウの運命を変える御堂静香(真飛聖)との出会い。静香は会員制ボーイズクラブ、言い換えると出張ホストクラブのオーナーで、リョウがお酒を作るのを見て、スカウトしようと決意する。バーの閉店時間、外で待っていた静香は、リョウをクルマに乗せる。■女はつまらなくなんてないし、セックスは面倒な運動なんかじゃない行き先は静香が経営するLe Club Passion。静香はリョウにこんなミッションを課す。彼女の娘・咲良(冨手麻妙)とセックスしなさい、と。これはテスト。リョウが女性に対し、どんなセックスをするのかを見て、クラブで働いてもらうかどうかを決めるのだ。咲良は生まれつき耳が聞こえない。静香という傍観者がいる前で、リョウは戸惑いながらも、咲良を抱く。体への触れ方がときに雑だったり、痛がる咲良への配慮が足りなかったり、未熟と言ってもいいセックスだったが、なんとかギリギリ合格したリョウ。セックス中に言葉を交わし合うという、自分が慣れ親しんだコミュニケーションができないなか、リョウは不器用ながらも咲良の反応を目で追い続けて、そこから情報を得ようとしていた。クラブに所属するホストの一員になったリョウは、指名される度に女性客との待ち合わせ場所へ出向き、話(要望や雑談など)を聞いて、ニーズを理解した上で、一人ひとりが望む形のセックスを提供するようになる。ときどき交わされる静香との会話や女性たちとのコミュニケーションを通じて、女性という性の奥深さやセックスが単なる運動ではないと悟るのだった。彼女たちがお金を支払ってホストと肌を合わせる理由は一人ひとり異なっていること、それぞれが性に関して悩みや悲しみを抱えていることをリョウは目の当たりにする。そして、一人ひとりの心に優しく寄り添うのだ。女性たちとの距離感を大事にしながら、踏み込みすぎないように、ほど良い間隔をあけて隣に座る、といった感じだから、リョウの指名本数は増えて、人気は高まっていく。■女性たちが一人ひとり抱える性の苦しみ映画公開時期に、松坂氏が『ナタリー』でインタビューを受けている。「女性たちが彼のどんなところに惹かれるんだと思います?」とインタビュアーから尋ねられ、松坂氏はこう答えている。リョウ自身が傷を抱えている人物だというところでしょうか。女性客1人ひとりが誰にも触れられたくない柔らかな心情を自分の中に持っていますが、彼は無意識的に彼女たちと同じ目線に降りていって、心をほぐすことができる。女性にとってはお互いの繊細な部分を差し出し合うことができる存在となったから、彼は必要とされたのかなと思います。出典:リョウは幼い頃に母親を亡くしている。最後にかけられた言葉は「温かくして、いい子でいてね」というもの。幼いころに母親を失った彼のショックは計り知れない。母の面影を静香に感じて、リョウは静香を慕い、自分に生きる理由、自分が他者から必要とされるきっかけを与えてくれた彼女に愛情を抱くようになったのだろう。『娼年』では丁寧に描かれたセックスシーンが続く。夫に彼女がいる女性。妻が他の男性とセックスする様子を見たいと望む性的に不能な男性(実は不能ではなく、「寝取られ」が趣味な男性だと判明)。夫とセックスレスの女性……。性的に満たされたくても満たされない女性たちの姿が描かれ、皆それぞれ性に対してしんどさを感じ、もがいているのだなと感じさせられる場面ばかりだ。■女性がおしっこする瞬間を見届けるひとつとして同じセックスはない。人それぞれ性的嗜好が異なるから、すべてのセックスには個性がある。リョウはそれらを肯定も否定もすることなく、ただフラットに受け入れて、女性たちと向き合ってきた。「放尿する瞬間を見られることでエクスタシーを感じる」という女性とも真摯にコミュニケーションを交わす。彼女はリョウに勇気を出して打ち明けた。私がおしっこをするところを見ていてほしい、と。過去に付き合った男性に頼むと大抵引かれ、気持ち悪がられてきた。「リョウくんも引くかもしれない」という彼女の不安を打ち消すように、リョウは「見せてください」と言う。居間に立ったまま、彼女はリョウの前で勢いよく放尿し始める。リョウはそれをただただ見つめ、彼女がすべてを出し切ったあと、近くに寄って頭をそっと撫でた。笑顔で。ギョッとしたり、「おしっこ?何言ってんの?」と否定したり、バカにしたりするシーンかもしれないけれど、リョウは最後の最後まで見届けた。自身の性的嗜好を雑に扱われたり、踏みにじられたりして、かつて傷ついたことのある女性が見ると、心が癒やされるシーンなのではないかと思う。『娼年』はリョウというひとりの若い男性の成長物語であり、多様な性的嗜好がこの世に存在していること、女性が性欲を満たしたいと思うのは当然であること――そんな見過ごされてきた、スルーされがちな「性のあたりまえ」を伝えてくれる作品だ。Text/池田園子画像/Shutterstock
2018年11月24日今までの障害を扱う番組とは違う!?「u&i」の企画に共感して監修委員に2018年にNHK Eテレで始まった「u&i」。私は民間企業にて障害児者支援をする立場から、多様性をテーマにした教育番組の監修委員を担当しています。「u&i」は感覚過敏や身体障害、発達性協調運動障害、そして今週は学習障害をテーマに、生きづらさを感じている人と周りの人の気持ちを対話しながら探る番組です。Upload By 野口あきな「多様性を大切にする社会づくりのための番組を本気でつくるんだな」それがu&iの企画について、NHKのディレクターさんにお話をお伺いした時に思った印象です。この10年間、実際の就労支援や教育現場において多くの「障害のある人」と日常的に関わる中で、社会の側にある「差別」や「偏見」というものに何度も何度もぶつかってきました。それをなくすためには、障害のある人を取り巻く社会環境の変革していく必要がある。障害のある人に日々接する機会がない人、これまで出会ったことのない一般の人に障害を広く知る機会を提供するためには、メディアの存在が重要であることは言うまでもないでしょう。一方、これまで「障害」に関する番組やメディアは、「障害のある人も頑張っている」「理解をして助けてあげよう、応援しよう」といった趣旨のようなものが多かったように思います。それに対し私自身、嫌悪感を持つことも少なくありませんでした。「障害のある人は困っているから、理解して助けよう」的なメッセージの番組だったら嫌だな、と思っていたのですが、企画を聞くとu&iは私がこれまで目にした番組とは趣旨が異なることがわかりました。多様性やちがいを大切にする社会は、綺麗なことばかりではない。その難しさに真正面から向き合い、それもそれを子どもに伝えるための番組を本気でつくるつもりだ、と思い、その気概に感激し私も監修委員としてかかわることになりました。「障害」について描くことの難しさUpload By 野口あきなメディアはその時代の人が持っている「障害者像」を反映しているように思います。あるいは、逆にメディアが時代の「障害者像」をつくっているという見方もあります。いずれにしても、多くの人が目にするメディアで「障害」が扱われる時、その番組の趣旨や描き方により、誰かが深く傷ついたり誤解を招いたりする可能性が大きくあります。例えばコメディアンのステラ・ヤングさんは健常者の感動を呼ぶために障害者をメディアに取り上げる風潮を批判し、「自分たちを『感動ポルノ』として消費しないで」と社会に投げかけました。たとえメディアをつくっている側としては、差別や偏見をなくそうという趣旨でいたとしても、日常的に障害のある人と接することのない人がその番組を見ることで、障害者像を固定化してしまったり、視聴者の感動を誘うような描き方が誰かを傷つけたりします。一言で「障害者」と言っても、実際には一人ひとり本当に異なります。例えば、車いすにのっている、同じ診断名の身体障害のある人でも、身体的な障害の状況は異なり、そして当然その人の持っている価値観や思い、感じている困難さは異なります。しかし、これまで身体障害のある人に出会ったことのない人がテレビでとある身体障害のある人を見て、その人しか知らなかったら、「すべての身体障害のある人はこういう生活をしている」と過度な一般化をしてしまう可能性があります。目に見えづらく、かつ本当に一人ひとりによって異なる「発達障害」についてあつかうことは、偏見をなくしたり必要な支援につながったりするよりも、「あの人も発達障害じゃない?」などと逆に新たな偏見を生んだり助長したりしてしまう可能性もあります。「障害」は描き方によって、それは「その場限りの感動ストーリー」で終わってしまったり、固定的なイメージをつくってしまったりします。そうなってしまうと差別・偏見をなくすような、多様性を大切にするような意識改革や行動変容にはつながりづらい。メディアに「障害」を描くことにはこのような難しさがあります。私は、それによって傷つく当事者がたくさんいる可能性を認識した上でメディアでの発信をしていかなければならない、と強く思っています。そんな中、u&iは絶妙なバランスで「障害」や「ちがい」を描いています。以下は私が思っているu&iのこだわりポイントです。「障害名」ではなくそのひとりが困っている状況とその理由にフォーカスUpload By 野口あきなu&iには、ユウとアイという登場人物が出てきます。アイはユウとの関わりや困難な状況に悩んでいます。例えば第1回の「授業に集中したいのに…(感じ方のちがい)」では、ユウの落ち着かない授業中の様子が気になり、授業に集中できないことにアイは悩んでいます。夢の世界に住むサルの妖精、シッチャカ・メッチャカと共にユウのこころの内を聞くことができる「ココロの電話」で、ユウがなぜ困っているか?を聞いてみると、ユウには画鋲がものすごく光って見えたり、太陽の光がまぶしすぎると感じることで、授業中落ち着きがなくなってしまうことが分かります。教室にいる落ち着きのない子。学校でよくある場面です。実際にはこのような状況が起きたとき、「この子は発達障害だから落ち着きがない」とその子にラベルを付けて、その子の障害を原因においてしまいがちです。そして、そのようにその子の障害に原因を置いてしまうと、具体的な解決策につながりづらくなってしまいます。しかし、u&iには障害名は出てきませんし、その子を「〇〇障害」とラベルを付けることはしません。そのため、障害名にフォーカスされず、アイとユウが実際に困っている状況、そしてその理由にフォーカスが置かれます。このような描き方により、「発達障害=〇〇」のような過度な一般化はされません。そして、アイとユウの悩んでいる状況とその理由が具体的に提示されることで、どのような工夫をしたら困らなくなるか?の具体的な解決策を考えることができます。ユウとアイは「ちがう」けど「同じ」u&iでは、ユウとアイにはちがいがあるけれど、かけ離れた存在ではないことを描いています。たとえば、第1回では、アイが悩みの解決策を考えているとき、人間の子どもに詳しいジローはかせが出てきて、「感じ方は人それぞれ」であることを「同じカレーを辛いと感じる人も甘いと感じる人もいる」と自分にも当てはまる身近な例で伝えています。ここでもし「障害」の言葉を使って説明をしたり、自分とはかけ離れた例で伝えてしまうと、あまりにもかけ離れた存在であるという印象を持つでしょう。感じ方は一人ひとり違う。そしてそれぞれ苦手なことも得意なこともある。お互いのちがいを知ることで、お互いにきもちよく過ごすことができる。「普通の人」と「普通じゃない人」がいるのではなく、だれもがちがっていて、なおかつ同じ存在であるというメッセージがちりばめられています。ユウとアイは対等で、流動的な関係性Upload By 野口あきな社会の中には障害のある人は「助けてあげるべき存在」と思っている人はすくなくないでしょう。私はそのような番組や学校の授業に非常に違和感を持っています。「助けてあげるべき存在」という考え方そのものが障害のある人を下に見ているからです。みなさんがもし街中で困っている障害のある人に出会ったとき、「助けよう」と思うと思います。それは、「困っているから」助けるのでしょうか。もしくは「障害があるから」助けるのでしょうか。たとえば障害のない、困っている人がいたらどうしますか。私は、困っているその人に障害があってもなくても助けたい、と思います。そして自分が困っていたら誰かに助けてもらいたい、と思います。私はこれまで多くの障害のある人に助けられてきました。u&iはアイとユウの対等な関係性を描いています。状況によってアイがユウを助け、ユウがアイを助ける。ユウがアイを困らせることも、アイがユウを困らせることもある。どちらかが「助ける側」、どちらかが「助けられる側」という固定的な関係性ではなく、状況によって、流動的で対等な関係性を描いています。解決策を考え続けることこそが一番大切な解決方法Upload By 野口あきなu&iの特徴的なところは、「このように接したほうが良い」や「こうするのが正しい」のように、断定的に解決方法を提示しないことです。シッチャカ・メッチャカとの会話の中で解決方法はたくさん提案されますが、「唯一の正しい答え」は提示されません。障害のある人もない人も、当然一人ひとり違う思いや考えを持っています。そしてそのときの状況や相手によって望んでいることは異なります。そのため、相手が困っているときに勝手に解決方法を決めつけてしまうのは失礼です。困っている理由も解決策も一人ひとり違う。それを前提としたとき、唯一の解決方法は、どうすればいいか、共に考え続けることではないでしょうか。キャラクターが生み出すコミカルさと親しみやすさUpload By 野口あきな「障害」や「ちがい」による困難さについてのトピックや番組は、どうしても「感動」や「重い」雰囲気に描かれがちですが、u&iでは非常にカジュアルに描かれています。冒頭からシッチャカ・メッチャカがユーモアを交えた会話をしており、見ている側はくすっと笑ってしまいます。コミカルな会話の中にさりげなく「ふつうって何?」のような本質的な問いが出てきたりします。「夢の世界」という設定や、シッチャカ・メッチャカやジローはかせの存在が、親しみやすさを感じさせているのでしょう。そして、声優をきゃりーぱみゅぱみゅさん、伊野尾慧さんがしてくださることにより、これまでこのようなテーマに触れることのなかったたくさんの方たちが見てくださっています。さいごにu&iは大人が見ても感じることがたくさんあります。そして、子どもたちには、大人の考えや感想に邪魔されずに見てほしいです。その上で、感じたことを対等にお話してもらえると嬉しいです。私は本当はこのような番組がなくても、日常的に多様なちがいと接し、知ることのできる機会がある社会をつくりたいです。そして、テレビにも映画にも障害のある人が特別ではなくふつうに出演していることが当たり前の社会にしたいです。そのために自分ができることを、u&iの監修を通じて考え続けたいと思います。【放送】Eテレ 毎週水曜 午前9:00~9:10(全10話)【声の出演】伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、きゃりーぱみゅぱみゅ、笹野高史【脚本】西田征史(朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などで知られる人気作家)【音楽】サキタハヂメ(Eテレ「シャキーン!」をはじめ、ドラマ、CM、舞台などで活躍)毎週水曜日の放送後はインターネットの「NHK for School」でも配信されます。下記リンクをご参照ください。 | NHK for School第4回サブタイトル「なんで覚えられないの?」(放送日:2018年11月21日、28日)テーマは「読み書きの苦手」。知的に問題がないにも関わらず、文字を読んだり書いたりすることに苦手を抱える子どもは少なくないが、努力が足りないと勘違いされることも。アイは学芸会の劇で、ユウがセリフを覚えないことにいらだっていた。だが、ユウの特性や努力などを知り、一緒に苦手を克服する手立てや、ユウの得意なことをどう活かすかを考えていく。
2018年11月19日歌手のMISIA(40)が「第3回 澄和Futurist賞」を受賞し、10月26日に都内で行われた表彰式へ出席した。「環境保護」「社会貢献」「非戦・平和関連」など、市民目線で豊かな未来へとつながる活動に取り組んだ個人や団体に贈られる同賞。第1回は女優の吉永小百合(73)、第2回は映画監督の山田洋次氏(87)が受賞しているという。各スポーツ紙によるとMISIAは08年からアフリカ・ケニアの子供たちをサポートすべく、教育支援活動を開始。さらに災害復興支援や生物多様性に関する啓発活動など、さまざまな幅広い取り組みが評価されての受賞となったという。「07年にケニア・ナイロビ最大の貧民街キベラ・スラムを訪問。そのときに支援活動をする意思を固め、08年に世界中の子どもの教育支援を目的とした非営利団体・Child AFRICAを立ち上げました。10年には国連から生物多様性条約第10回締約国会議名誉大使に、12年にはJICAからJICA―TICADオフィシャルサポーターにそれぞれ任命されました。13年には外務省から第5回アフリカ開発会議の名誉大使に任命され、東日本大震災発生後には復興応援メッセージソング『明日へ』を発表。慈善活動に積極的に取り組んでいます」(音楽業界関係者)ここまで積極的に慈善活動に取り組む背景には、音楽活動で稼いだことによる心境の変化があったようだ。「98年にデビューし、2000年にはフジテレビ系テレビドラマ『やまとなでしこ』の主題歌に起用された『Everything』が200万枚を突破。04年には女性ソロ・アーティスト初の5大ドームツアー完全制覇を達成。04年分まで公開されていた高額納税者にも名前が載り、デビューから推定6億円以上を稼いでいます。そうして軌道に乗ったことで『音楽で世の中に恩返ししたい!』と考えるようになり、慈善活動にも力を入れているようです」(レコード会社関係者)今後もその活動が世界的に評価されることになりそうだ。
2018年10月28日日本には400万社以上の企業が存在する。そこには、さまざまな思いを抱えながら日々働いている何千万人もの人がいる。そんな莫大な数の企業のなかから、「社会にいい影響を与える企業」に焦点を当て、個人のストーリーを通して、その企業のありかたに迫る新シリーズ『手前味噌ではございますが』。このシリーズでは、そこで働く人が思わず「手前味噌ではございますが…」と、心の底から情熱を持って話せるような企業のみを紹介していく。一個人として社会にどう貢献できるのか、どう消費をするべきなのか(どんな企業をサポートするのか)、どう働くか、そしてどう生きるか。もしかしたらそんな普遍的な質問への答えのヒントとなるかもしれない。第一回目は、カラフルさと華やかな香りで知られているUK発の化粧品・バス用品メーカー『LUSH(ラッシュ)』の日本法人、株式会社ラッシュジャパンで働く山下夏子(やました なつこ)氏に話をうかがった。夏子さんのストーリーを通して、LUSHという企業を知る。山下夏子さん掲げた理念を体現する人たちが集まる場所大学時代から「社会をもっといい場所にしたい」という思いを抱いていたという夏子さんは、法学部で国際政治や国際法を学んでいた。しかし、政治や法律の世界は対立した相手を否定することを避けられない。「片方がマイノリティとなり、マジョリティだけがハッピーな社会になってしまう」、勉強していくなかでそう感じ始めモヤモヤしていた。そんな思いを抱えたまま留学したアメリカで、持続可能なビジネスモデルを実現できる「サステイナブルなビジネス」という概念に彼女は出会う。気候変動、水資源の問題、森林伐採、生物多様性の減少など、人類が抱える課題にビジネスを通して挑戦していくことに興味を持ち始めたのも、この頃だった。私は社会を変えるような革命的なことを起こすタイプではないかもしれないけれど、「このままでいいのかな」って、何に対しても疑問は持っていました。アメリカから帰国後、就職活動の時期も近づいてきたある日、ショッピングをしているときに出会ったのがLUSHのノットラップ(風呂敷)だった。可愛いデザインに惹かれて購入したが、そのときもらったLUSHの小冊子「Lush Times」*1には、LUSHは資源を再生しながら原材料を調達していると何気なく書いてあるのが目に止まる。「日本にもこういう会社があるんだ」、アメリカ留学時代に触れたサステイナブルなビジネスを体現していた企業を日本で見つけ、それ以降、積極的にLUSHの開催する製造工場の見学や店舗で行われるトークイベントに参加するようになったという。そんなLUSHでの夏子さんの仕事は、メディアスタジオというチームで商品の裏側にある社会問題や声なき人々の声を伝えること。要はLUSHの編集部である。本国イギリスに続き、2017年にLUSH独自のメディアを立ち上げた日本チーム。LUSH(LUSH公式チャンネル)、Lush Kitchen(コスメの舞台裏)、 Lush Times(社会問題に焦点を当てたジャーナリズム) Soapbox(声なき声の発信), Gorilla Arthouse(カルチャーとアート)、 Lush Life(生活に関わるライフスタイルとカルチャー)の6つのチャンネルを設けている。夏子さんはそのなかでも主にLush TimesやLush Life、Gorilla Arthouseで執筆を担当し、「語られることを必要としている物語」を世の中に発信し続けてきた。これまで山口県・上関原子力発電所を取材で訪れ地元の人の声を記事にし、全国の店舗で建設中止を求める署名活動を先導したり、青森県のレインボーパレードに参加し、LGBTQ+コミュニティの声を発信、LUSHとしての彼らへのサポートを示したりしてきた。「仕事何してるの?」って聞かれて、特に大手に勤めていると会社名で答える人って私の世代に多い気がするんです。でもそれって本当に仕事なんだろうかって、それって会社の名前じゃんって思ってて。私はラッシュで働いていますが、自分の仕事はライターであり、それに誇りを持っています。”会社がそうだから”ではなくて、世の中に伝わるべきだけれど伝わってないことを、自分が届けたいと心から思って日々チャレンジを続けています。シンプルだけど大切な、LUSHの軸となるもの化粧品が大好きだからって他のブランドに入っていたら、もしかしたらそこは動物実験をしているかもしれない。正しくないと思っても、仕事だからしょうがないってやらなきゃいけないかもしれない。でもLUSHでは自分が嫌な思いをすること、信じていないことをやらなきゃいけないって状況には絶対にならないんです。「社会に出たら…」「現実的に考えれば…」などの、よく耳にする“大人の決まり文句”。社会人になると、まるでそれまでとは違う生き方を期待されているかのように感じた人もいるかもしれない。だが、「小学校で習った道徳を忘れない」といった非常にシンプルな軸を持って成功しているLUSHの存在が、ビジネスのありかたを、そして個人としてのありかたを考え直させてくれる。LUSH(ラッシュ)Website|Facebook|Youtube|Instagram
2018年08月23日「ここ10年で葬儀の仕方にも大きな変化が表れてきましたね。身内だけで葬儀をするなど、簡略化が進み、かつ多様化してきています。これは、正社員が減って、企業が参列に参加しなくなり、香典の額が下がり、費用的に厳しくなったことも一因です」 そう話すのは、日本における地域の葬儀の違いを考察した『葬式格差』(幻冬舎新書)の著者・島田裕巳さん。葬儀に関するサービスを行っている「鎌倉新書」の’17年の調査によると、葬儀費用は全国平均で約178万2,000円だったという。葬儀に200万円近くかかってしまうというわけだ。とはいえ、同調査では、’15年は約183万9,000円、’13年は約202万9,000円だった。葬儀にかかる費用は低くなっているようだ。 葬儀の後は、火葬すると法律で決まっているが、問題はその後の遺骨についてだ。金銭面や後継者問題などでお墓を持てない人が増えている。格安で済ませる方法はないだろうか。 そんな場合には「本寿院」(東京都大田区)で行われている「送骨・お骨仏」という方法がある。申し込みをすると、「送骨セット」が代引きで送られてくるので、それにお骨を詰めて郵送し、仏様にしてもらうもの。送骨セットの郵送代や送骨代は地域などにより多少前後するが、全部で約3万3,000円で済むというものだ。 「本来、お骨はご持参されるものですが、ご高齢により、骨が大きくて運べない、車がないなどの声が多くなり、’10年に送骨を始めました。送られてきた骨は、現在は本堂の仏様の胎内に納骨します。毎日9〜18時の間でしたら、いつでも予約なくお参りしていただけます」(住職・三浦尊明さん) お寺に毎日読経もしてもらえるため、遠方などでなかなかお墓参りに行けない人も安心だ。こちらでは、ネットのフォームに生前の人柄などを書き込んで送れば「戒名証」が遺族に送付されるサービスも。戒名といえば高いイメージがあるが、なんと。一律3万円というから驚きだ。 また、聖徳太子が建立した由緒正しきお寺である「四天王寺」(大阪府大阪市)では、宗派を問わずに、合同墓を行っている。遺骨は納骨堂で仮安置し、年に3回「納骨総祭法要」で供養をし、供養塔の下へ納骨される。その納骨のための、回向料として1万円以上。個別に回向の場合は3万円以上。ただし……。 「基本的にはお墓に納骨をしていただきたいんです。墓じまいをされる方などの、受け皿が四天王寺であればと思っています」(同寺・瀧藤康教さん) 新しい供養のかたちが、「かねみつ石匠」(岡山県笠岡市)の「自宅墓」。骨壺を石棺に入れて自宅で保管するというものだ。霊園にお墓を構えると、墓地の永代使用料や管理費など費用がかさむ。自宅墓があれば、いつでも供養でき、使用料や管理費を払う必要はないという。骨壺の大きさによって値段も変わってくるが、4寸の骨壺が入るいちばん小さいSだと10万5,000円(税込み)だ。 「霊園にお墓を建てるよりもぐっと安く上がるのはもちろんですが、『いつでも故人に話しかけられる』と話題になり、年々反響が大きくなっています。お墓の掃除をしなくていい、遠くに行く必要がない、亡くなった人との絆が強く感じられるなど、うれしい声も寄せられています」(同社・岡増正治さん) 工夫をしたのは重さとか。 「素材は重い石材なので、軽くなるように心がけました。Mサイズ(21万円)で35キロぐらいです」(岡増さん) 4つに分割でき、いちばん重い部分でも15キロぐらいで済む。そのため70代の女性でも、持ち運びが可能だという。忙しい現代人にとっては、わざわざ外出する必要がなく、便利な供養の形かもしれない。
2018年06月01日謎の生物きこぽぅがLIMIAのインフルエンサーをめざして、DIYにチャレンジ!木工作中に電動ドライバーを買うことに決めたきこぽぅ。さっそくやってみようとしているようだけど、うまく使えるかな?謎の生物きこぽぅが電動ドライバーを手に入れた●文/イラスト細野由季恵北海道出身、東京都在住。フリーランスで編集をしたり、デザインをしたり、きこぽぅを描いたりしている。鴨せいろとカレーと牛乳と90年代ヴィジュアル系が好き。ちびちびお酒を飲みながらTwitterで独り言を呟くのが趣味。細野由季恵さんのTwitter▼きこぽぅのDIY日記シリーズはこちら▼【きこぽぅのDIY日記 #1】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「壁紙貼りはしんどいな」【きこぽぅのDIY日記 #2】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「有孔ボードを取り付けよう」【きこぽぅのDIY日記 #3】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「犬小屋をつくろう!」【きこぽぅのDIY日記 #4】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「テーブルが欲しい」【きこぽぅのDIY日記 #5】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「テーブルが欲しい。〜続編〜」【きこぽぅのDIY日記 #6】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「グリーンハンギング」
2018年04月15日謎の生物きこぽぅがLIMIAのインフルエンサーをめざして、DIYにチャレンジ!きこぽぅはグリーンハンギングでお部屋をおしゃれにしたいみたい。ちょっとだけ取り付け位置が高い気がするけど……謎の生物だってグリーンに癒やされたい●文/イラスト細野由季恵北海道出身、東京都在住。フリーランスで編集をしたり、デザインをしたり、きこぽぅを描いたりしている。鴨せいろとカレーと牛乳と90年代ヴィジュアル系が好き。ちびちびお酒を飲みながらTwitterで独り言を呟くのが趣味。細野由季恵さんのTwitter▼きこぽぅのDIY日記シリーズはこちら▼【きこぽぅのDIY日記 #1】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「壁紙貼りはしんどいな」【きこぽぅのDIY日記 #2】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「有孔ボードを取り付けよう」【きこぽぅのDIY日記 #3】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「犬小屋をつくろう!」【きこぽぅのDIY日記 #4】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「テーブルが欲しい」【きこぽぅのDIY日記 #5】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「テーブルが欲しい。〜続編〜」
2018年04月01日謎の生物きこぽぅがLIMIAのインフルエンサーをめざして、DIYにチャレンジ!テーブルキットをDIYしようと再度立ち上がるきこぽぅ。説明書はもうない。あとは、持てる想像力を駆使して挑戦するのみ……!謎の生物きこぽぅがテーブルキットDIYに再挑戦!▼きこぽぅのDIY日記シリーズはこちら▼【きこぽぅのDIY日記 #1】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「壁紙貼りはしんどいな」【きこぽぅのDIY日記 #2】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「有孔ボードを取り付けよう」【きこぽぅのDIY日記 #3】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「犬小屋をつくろう!」【きこぽぅのDIY日記 #4】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「テーブルが欲しい」●文/イラスト細野由季恵北海道出身、東京都在住。フリーランスで編集をしたり、デザインをしたり、きこぽぅを描いたりしている。鴨せいろとカレーと牛乳と90年代ヴィジュアル系が好き。ちびちびお酒を飲みながらTwitterで独り言を呟くのが趣味。細野由季恵さんのTwitter
2018年03月04日「海の危険ないきもの大集合~マジでやばい生物たち!!」が、東京・しながわ水族館にて2018年3月14日(水)から5月7日(月)までの期間開催される。「海の危険ないきもの大集合~マジでやばい生物たち!!~」では、危険な毒針をもった生物、食べると危険な毒を体内に持っている生物、刺されると危険なトゲを持つ生物、咬まれると危険な歯を持つ生物など約30種類を展示。バラエティ豊かな危険生物の生態を楽しみながら学べる展示内容となっている。ヒョウ柄のように色鮮やかなタコ「ヒョウモンダコ」は、フグと同じ毒「テトロドトキシン」を持つ。咬まれると痺れや言語障害になったり、最悪の場合は全身麻痺で死亡したりと、かなりの猛毒だ。同じく、強力な毒をもつ「オニダルマオコゼ」は1匹の毒で大人4人が死に至ることも。また、毒以外の危険要素を持った生物達も登場。カラフルな色や、成長しても2cmほどのサイズ感が、可愛すぎてある意味“危険”な「ダンゴウオ」や、説明不要の恐ろしさを放つ体長約4メートルのダイナミックなサメの仲間「シロワニ」など、個性豊かな危険生物達と出会える貴重な機会となっている。レストランでは展示に連動し、西洋で「海の悪魔」に例えられるタコを使用した限定メニュー「タコと海藻の和風スパゲティ」を販売。水族館内のショップでも、「ヒョウモンダコ」など危険生物のぬいぐるみが販売される。【詳細】しな水 春の特別展「海の危険ないきもの大集合~マジでやばい生物たち!!」開催期間:2018年3月14日(水)~5月7日(月)場所:しながわ水族館 地下1階 多目的ホール内他、館内住所:東京都品川区勝島 3-2-1 しながわ区民公園内営業時間:10:00~17:00 ※最終入館は16:30休館日:火曜日(春・夏・冬休み・GW、祝日は営業)入館料金:大人(高校生以上) 1,350円、こども(小・中学生) 600円、幼児(4才以上) 300円、シニア(65才以上) 1,200円 ※価格は全て税込。展示生物:シビレエイ(発電)、ガンガゼ(棘)、ウモレオウギガニ(中毒)、ウミケムシ(刺毒)、ヤシガニ(ハサミ)、ノコギリガザミ(ハサミ)、クマドリ(咬)、モンハナシャコ(パンチ)、オニヒトデ(刺毒)、ラッパウニ(刺毒)、ヒョウモンダコ(咬毒)、ヌノサラシ(粘液毒)、ダンゴウオ(かわいい)、オニダルマオコゼ(刺毒)など※状況により展示生物は変更になる場合あり。■レストラン ドルフィン限定メニュータコと海藻の和風スパゲティ 1,274円(税込)※1日10食限定、無くなり次第終了■限定グッズ・マダラトビエイ ぬいぐるみ 1,620円(税込)・ヒョウモンダコ ぬいぐるみ 1,296円(税込)【問い合わせ先】しながわ水族館TEL:03-3762-3433
2018年03月04日謎の生物きこぽぅがLIMIAのインフルエンサーをめざして、DIYにチャレンジ!きこぽぅはテーブルキットを購入した。届いた商品を開封して、早速取り掛かろうとしているけど……?謎の生物きこぽぅが、ポチったのはテーブルキット!!▼きこぽぅのDIY日記シリーズはこちら▼【きこぽぅのDIY日記 #1】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「壁紙貼りはしんどいな」【きこぽぅのDIY日記 #2】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「有孔ボードを取り付けよう」【きこぽぅのDIY日記 #3】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「犬小屋をつくろう!」●文/イラスト細野由季恵北海道出身、東京都在住。フリーランスで編集をしたり、デザインをしたり、きこぽぅを描いたりしている。鴨せいろとカレーと牛乳と90年代ヴィジュアル系が好き。ちびちびお酒を飲みながらTwitterで独り言を呟くのが趣味。細野由季恵さんのTwitter
2018年02月16日第33回「多様性上等」のグローバル化(c)つめをぬるひと今回は「よくひとりで海外旅行に行くのですが、意外と海外ってひとりでいることに同情的なんですよね。それに比べ、日本は『おひとりさま文化』が発展している国だなあとつくづく思います。」という投稿について。治安の問題もあるのかもしれないが、文化・慣習的に絞って見ても、確かにそういう側面はあるかもしれない。私は昨年、台湾へ行った。雑貨市に参加するのが目的だったので、観光はあまりしていない。海外に行くのが10年ぶりというのもあり、日本では1人ラーメンや1人カラオケをこなしている私でも、海外となるとさすがに怯んだ。1人で行動なんてしたら私は生きて帰れるんだろうか、と不安しかなかった。実際は、現地の人がとても親切だったし、一緒に参加した作家さん達もいたので、何一つ不安に思うことはなかったが、それは結局1人にならなかったから心強かった、というのも大きかっただろう。海外に1人で行くことはハードルが高いことだと思っていたが、ここで私はある人とした話を思い出した。その人は「海外にはよく1人でも行くけど、ライブは1人で行けない」と言っていた。もう何年か前の話なので、今は違うかもしれないが、1人ライブは行くけど1人海外は行ったことがない私とその人とでは、1人でなにかをすることに対するハードルの高さが人によって違うことを知ったのだ。日本でおひとりさま文化が発展しているのは、「多様性上等」な文化が発展しているからだと思う。そもそも日本は、お正月やお盆を始めとする文化や慣習・伝統を重んじながらも、クリスマスやハロウィンは渋谷にDJポリスをブッキングさせるほど盛り上がり、経済的にも日本の行事以上に高い効果を見せている。それを“自然なこと”として受け入れ、どちらも楽しもうとする意識は昔から浸透している。そこへさらに「いろんな人がいて当然」という多様性を受け入れる意識が広まると、それはおひとりさまにとって居心地の良い環境になるだろうし、今度もっとそうなることを期待したい。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<深夜に書く文章も、回り回って悪くない>もチェック!深夜に文章を書くことは、あながち悪くないかも。テーマは「文を書くことの本懐」です。【つめをぬるひと個展「サードパーティー」】渋谷ANDERCURRENT東京都渋谷区桜丘町9-17-303(渋谷駅徒歩6分)2/10(土) 12:00-18:002/11(日)11:00-17:00つめをぬるひと初の個展です。つけ爪の展示販売や、初めて一緒に制作させて頂く方とのコラボ作品、連載記事の原画イラスト展示販売などを予定。
2018年02月05日謎の生物きこぽぅがLIMIAのインフルエンサーをめざして、DIYにチャレンジ!きこぽぅは愛犬のために犬小屋をつくることに。思い通りにできるといいけれど……。謎の生物きこぽぅが、愛犬わんぽぅの小屋をDIY!▼きこぽぅのDIY日記シリーズはこちら▼【きこぽぅのDIY日記 #1】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「壁紙貼りはしんどいな」【きこぽぅのDIY日記 #2】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「有孔ボードを取り付けよう」●文/イラスト細野由季恵北海道出身、東京都在住。フリーランスで編集をしたり、デザインをしたり、きこぽぅを描いたりしている。鴨せいろとカレーと牛乳と90年代ヴィジュアル系が好き。ちびちびお酒を飲みながらTwitterで独り言を呟くのが趣味。細野由季恵さんのTwitter
2018年01月31日初めまして、徳永 啓太(とくなが けいた)と申します。私は先天性脳性麻痺というマイノリティな障害で車椅子を使用しているジャーナリストです。“健常者”という言葉がマイノリティを生み出すまた、私なりにいろいろな方とお会いして見えてきたのは、“健常者”という言葉の壁です。世間では障害者と分けるためにわかりやすいように使われていて、違和感がないかと思います。しかし、この言葉が自然と人を分ける記号になっているのではないかと思います。辞典では「心身に障害のない健康な人。健全者。」とあります。健全者という定義に決まった事項もなく、健康な人というのもぼんやりとしていると感じます。つまり、ぼんやりとした定義にも関わらずほとんどの方が自分のことを健常者だと認識し、身障者は健常者に少しでも近づくことが“良し”とされている風潮があると思います。2020年東京オリンピック・パラリンピックが決まって以降、各地で様々な福祉活動やイベントが行われるようになり、2017年は「ダイバーシティ(多様性)」という言葉が話題になって、男女、LGBT、障がい者、人種と多様な価値観を受け入れる街にしようと企業の活動、講演会が活発に行われてきました。渋谷区は多様な人と仕事のあり方などを積極的に受け入れようと体制を整えています。しかし、日本は人間の多様性を受け入れる度量があるのか。健常者という言葉もあるように、日本は国際化を長年掲げつつ変わらない環境で、同じ価値観を持った小さな島国であって、違う国の価値観や考え方を表面では理解できても感覚として受け入れにくいのかなと思います。 このようにダイバーシティという言葉と現状には乖離があります。多様性を認めるのであれば、まず健常者という言葉に流されることなく身体の形や考え、国籍などマイノリティと呼ばれる方を尊重し、生きやすい世の中になるにはどうすれば良いか考える必要があると思います。私はそんな日本の現状を悪いといいたいわけではありません。これが日本であると受け入れながら、理想とする多様性に向けて日本人はどのようなことを理解し、共存しなければならないか。それを探っていく必要があると思います。2020年まで国の予算がオリンピック・パラリンピックを名目に公共施設や様々な人を受け入れるための福祉イベントなどに使われている現状、いわゆる“福祉バブル”が起きており、変わろうとしている日本。私もマイノリティの1人として、様々な価値観を持ち人生を歩んできた方を毎月取材し、Be inspired!で「日本の多様性」を受け入れるため何が必要で、何を認めないといけないか私の価値観を含めたインタビュー形式の連載『車椅子ジャーナリスト徳永 啓太のkakeru』を来月からスタートします。この連載名には、自分の価値観と誰かの価値観を”掛け合わせて”新しい価値観を提案すること。そして、人生を“賭ける”、“駆ける”人をインタビューするという意味を込めています。記事を読んでくださる方々に、新しい価値観を提供できるような記事を執筆していくので、よろしくお願いします!Keita Tokunaga(徳永 啓太)Blog|Instagram脳性麻痺により電動アシスト車椅子を使用。主に日本のファッションブランドについて執筆。2017年にダイバーシティという言葉をきっかけに日本の多様性について実態はどのようになっているのか、多様な価値観とは何なのか自分の経験をふまえ執筆活動を開始。
2018年01月29日謎の生物きこぽぅがLIMIAのインフルエンサーをめざして、DIYにチャレンジ!今日は有孔ボードを取り付けてみるよ。きこぽぅはどうやら自信満々だけど……?謎の生物きこぽぅが、LIMIAで有効ボードのアイデアを発見!●文/イラスト細野由季恵北海道出身、東京都在住。フリーランスで編集をしたり、デザインをしたり、きこぽぅを描いたりしている。鴨せいろとカレーと牛乳とヴィジュアル系が好き。ちびちびお酒を飲みながらTwitterで独り言を呟くのが趣味。細野由季恵さんのTwitter↓これまでの連載はこちら!↓【きこぽぅのDIY日記 #1】がんばれ、謎の生物きこぽぅ!「壁紙貼りはしんどいな」
2018年01月09日水深数百mの深海に棲む生き物を観て触れて味わえる冬限定のイベント「ゾクゾク深海生物2018」が、2018年1月13日(土)から3月11日(日)まで、東京・池袋のサンシャイン水族館にて開催される。深海に棲む生き物たち深海に棲む深海生物は、水温が10℃程度でないと生息できないデリケートな生き物。サンシャイン水族館では、海水の表面水温が下がる冬のタイミングに、深海生物を採集し飼育を行っている。2017年には「ゾクゾク深海生物」が開催された。2018年は、館内入口特設水槽や館内1階「冷たい海」水槽、館内1階「生き物たちの不思議」水槽を使ってたくさんの深海生物を紹介。珍しいメンダコやタチウオ、魚なのに泳ぎが不得意でめったに動かないミドリフサアンコウ、実はヤドカリの仲間であるオオコシオリエビなどの展示を予定している。中でも注目は、最大50センチまで成長するダイオウグソクムシ。活発に動くことはないが、深海生物の中でも人気のある生物だ。また“レアキャラ”であるハリイバラガニも見所。捕獲数が少ないためなかなか見ることができない貴重な生物で、長いトゲに覆われた甲や脚がポイントだ。オオグソクムシやギンザメなどの約20種類の生物は、違った角度から観察できるよう樹脂標本を用意。さらに、“ゾクゾクしながら”深海生物にタッチできる「ゾクゾクタッチ」などのイベントも行われる。深海生物がケーキになって登場また、サンシャイン水族館内「カナロア カフェ」では、深海生物をモチーフにしたスイーツを数量限定で発売。鮮やかなオレンジがポイントの「サンシャイン水族館オリジナル メンダコケーキ」や身体表面の模様を再現した「サンシャイン水族館オリジナル ミドリフサアンコウケーキ」がラインナップする。【イベント詳細】ゾクゾク深海生物2018開催期間:2018年1月13日(土)~3月11日(日)会場:サンシャイン水族館住所:東京都豊島区東池袋3−1 ワールドインポートマートビル・屋上TEL:03-3989-3466入場料:サンシャイン水族館の入場料金のみ。大人(高校生以上) 2,200円、こども(小・中学生) 1,200円、幼児(4才以上) 700円※採集状況や生物の状態により展示内容が変更になる場合有。<メニュー例>・サンシャイン水族館オリジナル メンダコケーキ 650円・サンシャイン水族館オリジナル ミドリフサアンコウケーキ 650円※どちらも数量限定販売。
2017年12月15日謎の生物きこぽぅがLIMIAのインフルエンサーをめざして、DIYにチャレンジ!今日は、壁紙を貼るよ!はたして、めんどくさがりのきこぽぅは上手にできるかな。謎の生物きこぽぅが、壁紙貼りに挑戦するよ!●文/イラスト細野由季恵北海道出身、東京都在住。フリーランスで編集をしたり、デザインをしたり、きこぽぅを描いたりしている。鴨せいろとカレーと牛乳とヴィジュアル系が好き。ちびちびお酒を飲みながらTwitterで独り言を呟くのが趣味。twitter:
2017年12月14日「多様性を求める声」がいつの間にか「排外主義」に陥るこのご時世、本当の意味で平和を作るためには何が必要なのか。もちろん暴力ではない。言論だけでは足りない。何か、市井における具体的な行動が必要だ。今回Be inspired!が紹介するのは、20ヵ国以上の人々が共同生活を送る、1973年、栃木県の那須塩原に創立されたアジア学院。そこで教員をつとめる山下 崇(やました たかし)さんは、「平和は食卓から作る」と言う。いったいどういうことだろうか。栃木の片田舎から全国へ。平和を作る達人たちの取り組みについて聞いてみた。真ん中に立ち、指導しているのが山下さん知る人ぞ知る、“草の根の農村指導者”を育成する学校。アジア学院は、「公正で持続可能な社会」を作るための実践的な学び(後述)を提供し続けてきた。来年で創立45周年を迎える学院の卒業生は、現在1300人以上。彼らは世界中に点在しており、そのネットワークは今も広がり続けている。「食卓から平和を作る」とは。アジア学院での実践的な学びの核は、「フードライフ」と呼ばれる、「食べ物といのちは供に切り離すことができない」という理念を体現した毎日の生産作業(フードライフ・ワーク)にある。アジア学院は複数の田畑や家畜小屋を所有しており、ほぼ自給自足(一部の調味料を除く)で運営されているのだが、それらを耕し、育て、収穫し、解体し、再び循環のサイクルに戻すのは学院に関わる全員の役目だ。毎日の生産作業と消費作業を通して、食べものといのちの繋がりを肌で実感する。この時間を全員で共有することが大切なのだと山下さんは言う。みんなで食卓を囲んでいる風景っていうのは、絶対的にピースフルであるとおれは思うんだよね。人間は食べものがなければ、死んでしまうし、気が立って争いを起こしてしまうから。平和を表す象徴的な部分が、この食卓を囲むという風景なんだけれど、さらにそこに至るまでのプロセスをみんなで共有できればもっと良いよね「多様性社会」の実現のために。アジア学院から学ぶ、私たちにできること。現政権が掲げた「2020年までに訪日外国人4000万人」が達成できるのかは置いておいて、近年日本を訪れる外国人の数は爆発的に増えている。(参照元:HUFFPOST)東京や大阪といった大都市はもちろん、地方でもその姿を見かけることがもはや珍しくない。労働人口の減少による外国人労働者の必要性が議論されていることなども含め、島国日本は今、確実に変換期を迎えている。(参照元:YAHOO!ニュース)その中で懸念されていることの一つが文化的摩擦であるが、こればかりはすぐに解決できるものではない。それこそ草の根の地道な活動が必要になる。じゃあ私たちに何ができるのか?とりあえず、「ご飯食べに行こうよ」と言うことぐらいはすぐにできるだろう。これは何も、文化圏の違いに限った話ではない。自分の意見と反対の人を誘ったって良い。日本人の議論下手は指摘されつつあって、確かに議論が平行線を辿ると「この人は私と合わない」という結論に至ってしまう人が多い気がする(自戒を込めて)。でも、一つの意見が食い違うというだけで、その人と私の関係を終わらせてしまうのは違う気がする。そんな時に、「じゃあご飯行こう」と言えるかどうか。そういう選択の積み重ねが、近い将来嫌が応にも訪れるであろう多様性社会で、うまく生きていけるかどうかにつながる。というのは言い過ぎだろうか。少なくとも、アジア学院の理念は世界中に平和の種を蒔き続けている。そろそろ筆者も、その種蒔きに参加してみようと思うのだが、あなたも一緒にどうだろう?***アジア学院
2017年11月14日こんにちは。コラムニストの鈴木かつよしです。2016年3月に北海道新幹線の新青森駅━新函館北斗駅間が開業して、北海道の函館周辺エリアは東京から飛行機を使わなくてもわずか4時間で行ける身近な観光地になりました。大沼国定公園の雄大な自然と紅葉。異国情緒に溢れた函館の街並みと歴史的建造物。「トンネルを抜ければそこは北海道!」を実感できる“北海道新幹線で行く函館周辺の旅”は、パパもママもお子さんたちもきっと大満足されるはずです。今回は大沼湖の“キタキツネ”と“紅葉”。函館市内の“景観”と“グルメ”。このあたりに焦点を当てて、お話しさせていただこうと思います。●北海道に上陸したなら先ずは大沼公園へ!本州とは桁違いの自然を体感しましょう北海道新幹線で全長53kmの青函トンネルをおよそ25分かけて抜けますと、そこは“遥かなる大地”北海道です。車窓から見える風景も“内地”のそれとは趣きが違い、雄大です。せっかく飛行機ではなく新幹線で北海道に上陸したのですから、終点の新函館北斗駅に着いたら駅からわずか10kmほどのところに位置する大沼国定公園 に向かいましょう。いきなり北海道の大自然を体感できること請け合いです。大沼国定公園は函館市に隣接する七飯町にある北海道リゾートの発祥地です。駒ヶ岳の噴火によってできた126の小島が浮かぶ大沼湖を中心とした景勝地で、函館開港後は外国人も多く訪れるようになりました。●遊覧船に乗ったらレンタサイクルで大沼湖畔一周を運が良ければキタキツネに会えます。大沼公園に着いたら先ずは遊覧船に乗って大沼湖の湖面から周りの景色を楽しんでみてください。道産子のガイドさんによる大らかで最高に面白い説明を聞くことができます 。本当に、下手なお笑い芸人さんの話よりずっと面白いのでびっくりしますよ。遊覧船を降りたら何軒かあるレンタサイクルのお店で自転車を借りて、家族みんなで大沼湖畔一周サイクリングに挑戦しましょう。運が良ければ途中で野生のキタキツネと出会える可能性があります。筆者は初挑戦でとてもかわいいキツネさんに会うことができました(画像参照)。湖畔一周は14km程度ですので、小学校低学年のお子さんでも休みながら無理なく挑戦することができます。大沼公園ではキタキツネの他にも数々の野生動物や野鳥に出会うチャンス があります。エゾシカやカモシカ、オオワシやオオルリなどの美しい生き物たちも棲んでいますし、タカ科の猛禽類のトビなどは公園中のいたるところで悠然と滑空しています。●大沼公園の秋は道内有数の紅葉スポット大沼国定公園の秋は道内有数の紅葉スポットでもあり、JR大沼公園駅前の街路樹が黄色く染まった様子は絶景といわれています。また、画像は大沼湖の紅葉の様子ですが、これは筆者が撮影したものではなく、大沼公園駅すぐとなりの大沼観光案内所(大沼国際交流プラザ)の液晶ビジョンで上映されていた映像があまりにも幻想的で美しかったため、許可を得て撮影・紹介させていただいたものです。いかがですか?綺麗でしょう。●大自然を堪能したら函館市内の異国情緒に溢れた街並みとグルメを楽しみましょうさて、大沼公園で北海道でしか味わえない大自然を堪能したあとは、2日目は函館市内に移動して異国情緒に溢れた街並みとグルメを楽しみましょう。筆者は中学1年から大学2年までの8年間横浜の学校に通い、大学を卒業してからの20台前半を神戸で暮らしたため、貿易港の街に特有の異国情緒と自由な空気が大好きなのですが、函館の街の美しさは横浜や神戸を上回るほどだと思っています。画像はカトリック元町教会ですが函館の歴史的建造物は神戸の異人館よりも概して観光客向けの手が加わっていないような印象を受けます。そこがまた北海道のスケールの大きさでもあるのだろうと思います。●朝市のウニは“まんま”で。GLAYが愛したピエロの洋食屋さんはボリュームがヤバいいよいよグルメの件ですが、スペースの都合で2つだけ。画像は先ず函館朝市でその場で殻を割ってもらった生のウニ。海水の塩分がほんのり効いていますので醤油などの調味料は要りません。“まんま”でどうぞ。北海道グルメの基本は「素材そのものの味」です。調理方法は二の次と心得ましょう。次の画像はロックバンドGLAYのJIROさんが広めたことでも知られるピエロの看板の洋食屋さんのミートスパゲティー(店舗によっては扱いないお店もあります)。味が美味しいだけではありません。画像でお分かりいただけるようにボリュームがヤバく、北海道のグルメにはチマチマ・コセコセしたところが一切ありません。●名残惜しい方は帰りの新幹線の時間まで新函館北斗駅前の「ほっくる」で過ごしましょう駆け足でお話しさせていただきました。まだまだ名残惜しい方は帰りの新幹線の時間ぎりぎりまで、新函館北斗駅前のショッピング&フードエリア「ほっくる」(北斗市観光交流センター別館)で過ごしましょう。2017年3月にオープンしたこの施設は北海道とくに函館エリアの特産品やお土産を販売するお店やレストランで構成されており、最後の最後まで北海道と函館の魅力を堪能させてくれます。なお、画像がないため最後になりましたが、函館市内では是非“塩ラーメン”は召し上がってみてくださいね。ラーメン大好き人間の筆者が太鼓判を押します。美味しいです。●参考リンク:大沼国定公園|北海道環境生活部環境局生物多様性保全課()●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
2017年10月24日バーバリー(BURBERRY)2017 セプテンバーコレクションが、イギリス・ロンドンで発表された。選んだ舞台は、250年の歴史を持つオールド・セッションズ・ハウス。かつて裁判所としての役目を担ったその場所は生まれ変わり、これからイベントスペースへと姿を変える。今回のショーはそのこけら落としなのだ。ペット・ショップ・ボーイズの音楽は、今後、若者たちに向けた場所となろうランウェイにふさわしく、さらにモデルたちの足取りをより軽快なものへと変えていく。序盤に登場したレインコートは、温もり溢れるフェアイルを包み隠し、バーバリーのシンボルであるチェックに覆われる。足元にはアーガイル柄のソックス、頭にはクラシカルなベージュチェックの帽子をかぶって。このエクレクティックなランウェイに例外はないらしい。さらに、遊び心を想わせるのは、チェック柄の使い方。どこを取っても、いつもよりもポップなのだ。コートは裏地がチェック柄で、時には表裏を逆に着てるように見紛うコートも登場している。巨大なトートバッグは今シーズンのアイコニックな存在。こうしてあらゆる形で登場するバーバリーの象徴は、たくさんの色を纏う。60年代に使われていたヴィンテージチェック、タータンといった伝統的なパターンや素材がそこに掛け合わさり、見事に融合している。男性的力強さを出すナポレポンジャケットのようなディテールは女性らしいミニスカートへと転換され、センシュアルなレースはレインコートを被ったり、ワークジャケットとあわせたりとカジュアルな表情。性差を越えた表現も、時代を超えたものから生まれている。そんな今季のテーマは「British Photography」だという。イギリスの伝統を切り取り、モダンなエッセンスと混ぜ合わせるコレクション。大胆に混ぜ合わせられた幾多のものが斬新で、ポップな装いを可能にしている。
2017年09月18日神奈川県・川崎市の大型ショッピングモール「グランツリー武蔵小杉」にて、日本初となる世界有数のAQUARIST6名が共同監修した“生物×アート“が創る大自然の水槽世界「グリーンアクアリウム展」を9月13日(水)から10月9日(月)まで期間限定で開催!◆アクアリウムを創る“AQUARIST“とは?水槽の中に熱帯魚や淡水魚、水草、サンゴ、岩などを配置して美しい水槽世界を創り上げるアクアリウム。そのアクアリウムを創り出すのがAQUARIST(アクアリスト)だ。幻想的でエンターテイメントな水中世界を創造するAQUARISTたちは欧米を中心に世界中で活躍している。◆日本初のグリーンアクアリウム展今回「グランツリー武蔵小杉」で開催される「グリーンアクアリウム展」は、代表の早坂誠氏をはじめ、奥田英将氏、助川浩之氏、轟元気氏、西名柳二氏、森翔太氏ら、アクアリウム業界を牽引するAQUARIST6人が共同監修し、都心で暮らす人々に“水と緑あふれる世界の美しさを再体感”させるような作品世界を創り上げた。モチーフは、グリーン(水草・木・海苔および魚などの生物)に特化し、まるで大自然の森のような世界を水槽内にアート作品として表現した日本初のアクアリウムイベントだ。◆水と緑が織りなす日本ならではの世界観作品は、8つの異なる風景からインスパイアされた日本ならではの水景、滝を演出した「日本八景の滝」、大きな平型水槽の中に水と緑の楽園をイメージし、さまざまな色や種類の水草や流木、約1,000匹の魚や生物で作り上げた「緑彩の池」など、普段の生活で何気なく目にしている草木・水・生き物を、美しいアートの中で再発見するとともに、水と緑が創り上げる日本ならではの懐かしい原風景に出会えそうだ。さらに期間中6回に渡り、ガラスの容器に流木や石をレイアウトして小さなアクアリウムが製作できるワークショップ「グラスアクアリウム~小さなアクアリウムをつくろう~」も実施される。グラスの中に自分だけのグリーンアクアリウムを表現して、自宅で楽しんでみてはいかが?イベント概要「グリーンアクアリウム展」場所:「グランツリー武蔵小杉」1F「アクアドロップ」期間:9月13日(水)~10月9日(月・祝)時間:10:00~21:00(最終入場20:30)観覧料:一般(中学生以上)500円/小学生300円、幼児(小学生未満)無料(text:cinemacafe.net)
2017年09月14日生物×アートで創る自然の水槽世界を紹介する「グリーンアクアリウム展」が、2017年9月13日(水)から10月9日(月)まで、神奈川・グランツリー武蔵小杉で開催される。通常アクアリウムといえば、熱帯魚や淡水魚・水草・サンゴ・岩などが連想されるが、本展ではグリーン(水草・木・海苔および魚などの生物)にフィーチャー。まるで大自然の森のような世界を水槽内で表現したアート作品を展示する、今までにないアクアリウムイベントとなっている。「グリーンアクアリウム展」には、水草職人としてアクアリウム業界を牽引している早坂 誠ら6名のアクアリストが参加。8つの異なる風景からインスパイアされた<日本八景の滝>、2m×2mの大きな平型水槽の中に水と緑の楽園を表現した<緑彩の池>など、普段の生活で何気なく目にしている草木・水・生き物を、美しいアートとして表現した“生態系アート"が楽しめる。また、イベント期間中は、ガラスの容器に流木や石をレイアウトして小さなアクアリウムが製作できるワークショップも実施予定。イベントの鑑賞と合わせて、是非水槽作りにもチャレンジしてみてはいかがだろう。【開催概要】グリーンアクアリウム展開催期間:2017年9月13日(水)〜2017年10月9日(月・祝)営業時間:10:00〜21:00 (最終入場 20:30)観覧料:一般(中学生以上) 500円/小学生 300円/幼児(小学生未満) 無料チケット販売:・8月21日(月)〜 セブンチケットにて販売・9月13日(水)〜 グランツリー武蔵小杉内チケットカウンターにて販売参加アクアリスト:早坂 誠/奥田 英将/助川 裕之/轟 元気/西名 柳二/森 翔太■ワークショップ開催日:2017年9月17日(日)、9月18日(月・祝)、9月24日(日)、10月1日(日)、10月8日(日)、10月9日(月・祝)の6日間時間:10:00〜/11:00〜/13:00〜/14:30〜/16:00〜/17:30〜(所要時間 約1時間)定員:各回12名 ※混雑時には予約制参加料:3,000〜5,000円+税 ※グラス水槽・材料込み支払い方法:参加時にワークショップ会場にて現金での支払い
2017年09月02日「MOVE 生きものになれる展 ―動く図鑑の世界にとびこもう!―」が、2017年11月29日(水)~2018年4月8日(日)まで、東京都江東区の日本科学未来館にて開催されます。累計発行部数250万部の大人気図鑑「MOVE」が、“展覧会”となって登場。子供たち自身が“生きものになって”、生きものの知恵や技術を楽しく学べます。家族でのお出かけにぴったりですね。この秋、「MOVE 生きものになれる展」が日本科学未来館で開催!東京・お台場の日本科学未来館にて、「MOVE 生きものになれる展 ―動く図鑑の世界にとびこもう!―」が、この秋開催されます。期間は、2017年11月29日(水)~2018年4月8日(日)まで。「MOVE 生きものになれる展」は、講談社の動く図鑑「MOVE」のコンテンツや世界観をベースとしながら、五感で生きものの知恵や技術を体感できるという企画展です。生き物を観察対象として学ぶのではなく、自らを主体となることで、生きる知恵や技術を体感し、「生物多様性」や「他者理解」を学べます。「なれた!」と実感したときの喜びをきっかけに、さまざまな知識への興味をもって、学ぶ楽しさも育まれること間違いなし。コンテンツ・映像制作など各分野に精通した講談社ほか各社の知見と、日本科学未来館の科学技術・教育への知見を融合させた、新しい“エデュテインメント”体験の場がこの秋、お台場に登場します。●動く図鑑「MOVE」とは?動く図鑑「MOVE」は、6年前に誕生した、講談社による図鑑シリーズ。それまでの図鑑のカタログ的な情報提供にとどまらず、「おどろき」と「感動」によって子ども達の好奇心を刺激し、新しい世界への興味を持ってもらうことを狙いとし、大迫力の写真とNHKの映像を使ったDVDを連動させるなど、これまでの図鑑の常識を覆す全く新しい図鑑として、多くの方の支持を得ています。現在、「動物」「昆虫」「魚」などの生きものの図鑑をはじめとして15冊を刊行。6年間で250万部の人気シリーズとなっており、学習図鑑市場のシェアトップを走っています。(2017年3月トーハン調べ)。そして、2017年6月22日(木)には、「古代文明のふしぎ」「深海の生きもの」の発売がスタートしました。“生きものになって”実感!ユニークな企画展全ての生きものたちは、独自の知恵と工夫によって環境に適応し、身を守り、命をつないでいます。子どもたちが大好きな風変わりな姿や驚くような習性も、かれらが懸命に生き抜く過程で獲得してきた個性であり、アイデアの実践なのです。「MOVE 生きものになれる展」では、生きものたちのこうしたユニークな生き方がなぜ選ばれてきたか、子どもたちが実際に“生きものになって”実感できる展示・企画が盛りだくさんです。現在、地球上では、様々な環境に暮らすバリエーション豊かな生きものたちが互いに関係し合い、命を循環させることで一つのシステムを形づくっています。自分たちとは異なる生きものの視点を獲得する体験は、こうした自然界への敬意を引き出し、生物の多様性を直感的に理解する貴重な経験となるでしょう。イベント詳細名称:MOVE 生きものになれる展 ―動く図鑑の世界にとびこもう!―会場:日本科学未来館住所:東京都江東区青海2-3-6会期: 2017年11月29日(水)~2018年4月8日(日)開館時間:10:00~17:00 (入場は閉館時刻の30分前まで)休館日:火曜日、年末年始(12月28日~1月1日)※12月26日、1月2日、3月20日、27日、4月3日は開館チケット:決定次第公式サイトより案内します。公式サイト:
2017年07月05日深海生物を紹介するイベント「ゾクゾク深海生物」が、2017年1月27日(金)から3月5日(日)まで東京・池袋のサンシャイン水族館にて開催される。サンシャイン水族館は、毎年冬にしか行えない深海生物の採集を今年も実施。実際に採集した生物たちを展示する「深海で採集してきた生き物からゾクゾク展示します」水槽をはじめ、「冷たい海」水槽や「生き物たちの不思議」水槽の一部で深海生物の姿を紹介する。ダイオウグソクムシやメンダコを展示、実際に触れるコーナーも展示されるのは、深海生物の中でも有名な“ダイオウグソクムシ”や、同じく深海の代表的存在の“メンダコ”、魚なのに泳ぎが不得意な“ミドリフサアンコウ”、すべての足にハサミがついた不思議なエビ“センジュエビ”などだ。デリケートで飼育の難しい生物が集まる貴重な機会となる。展示に加えて、深海生物に触れる「深海生物ゾクゾクタッチ」や、彼らが暮らす深海の水圧を再現する、水圧実験装置でミニカップラーメンを使用した「水圧実験」といった体験型企画も用意される。深海生物を模した限定ケーキやグッズも登場深海生物を鑑賞したあとは、サンシャイン水族館内のカフェ「カナロア カフェ」にて、グソクムシを模した「グソクムシケーキ」や、深海生物を具汁にした「深海汁」といった限定メニューを楽しめる。さらに、館内のショップ「アクアポケット」では深海生物のぬいぐるみなどのグッズが販売され、サンシャイン水族館全体で深海の不思議な魅力を知ることができる。概要サンシャイン水族館「ゾクゾク深海生物」期間:2017年1月27日(金)~3月5日(日)場所:サンシャイン水族館住所:東京都豊島区東池袋 3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上開館時間:10:00~18:00(11月~3月) ※最終入場は終了 1 時間前入場料金:高校生以上 2,000円、小・中学生 1,000円、4歳以上 700円、シニア 1,700円■展示予定生物ダイオウグソクムシ、メンダコ、ミドリフサアンコウ、オオコシオリエビ、アカザエビ、トックリウミグモ、センジュエビ※採集状況や生物の状態により展示内容は変更になる。■体験イベント・深海生物ゾクゾクタッチ時間:各日13:30~、14:30~料金:300円(各回定員20名) ※別途水族館入場料が必要。受付場所:サンシャイン水族館年間パスポート受付カウンター・水圧実験時間:各日15:45~場所:サンシャイン水族館館内1階クラゲトンネル水槽前■カナロア カフェ・グソクムシケーキ 600円・深海汁 300円 ※1月28日(土)・29日(日)、2月11日(土)・12日(日)、3月4日(土)・5日(日)の計6日間のみ、各日限定50食。【問い合わせ先】サンシャイン水族館TEL:03-3989-3466
2017年01月28日第89回アカデミー賞に多種多様な人種がノミネートされた。昨年、白人ばかりのノミネートで物議を醸していた同賞だが、今年は俳優に対する賞の20人のノミネートのうち7人は白人以外の人種となっている。『フェンス』のデンゼル・ワシントンが主演男優賞、『ラビング愛という名前のふたり』のルース・ネッガが主演女優賞にノミネートされているほか、『ムーンライト』のマハーシャラ・アリが助演男優賞、同作品のナオミ・ハリス、『ヒドゥン・フィギュアズ』のオクタヴィア・スペンサー、『フェンス』のヴィオラ・デイヴィスが助演女優賞に名を連ねている。同じ年に主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞の各カテゴリーに黒人俳優たちがノミネートされることは史上初である。そのほかには、バリー・ジェンキンスが『ムーンライト』で監督賞、エイヴァ・デュヴァーネイの『13th 憲法修正第13条』が長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。今年度のアカデミー賞のノミネートが発表される前、『ムーンライト』のマハーシャラは、有色人種の俳優たちがノミネートされることが「普通になっていく」ことを望んでいるとコメントしていた。その一方で、昨年のアカデミー賞ノミネートリストにおける人種の多様性の欠如に苦言を呈し、授賞式にも参加しなかったセレブの1人であるジェイダ・ピンケット・スミスは、今年度のノミネートリストに称賛のコメントを発表。昨年は夫ウィル・スミスらとともに授賞式をボイコットしたジェイダは、ヴァラエティのインタビューに「最高の気分よ。このノミネートを見ることができるなんて素晴らしいわ。今年度は特別な映画がたくさんあったからね」「『ヒドゥン・フィギュアズ』『フェンス』『ムーンライト』のような作品が認識されて選ばれた事をうれしく思うわ。今朝はとても誇り高い気分になったわよ」と語る。さらに、アメリカのドナルド・トランプ新大統領就任のこともあり、「現在のこの国の状況において、アーティストとして私たちがステイタスを使って、この国がどのように周囲から認識されたいのかという点に注目を注ぐ手助けをすることが重要だと思うわ」と意見。「だから今回のノミネートはその素晴らしい第一歩になったと私は見ているのよ」「どのような形でこの国を象徴したいのか、世界に届けたいメッセージとは何なのかという、この国のこの時代に生きるアーティストとしての参加の形なの」「私たちには力強い影響力があるわ。私たちは国のアイデンティティにおいても力強いイメージを作りだすことができる」と続けた。(C)BANG Media International
2017年01月26日「大英自然史博物館展」が東京・上野の国立科学博物館にて開催中だ。会期は、2017年3月18日(土)から6月11日(日)まで。大英自然史博物館とはロンドンに位置する大英自然史博物館。世界で最も優れた博物学標本のコレクションが所蔵されており、それを一目見ようと毎年約500万人が訪れるイギリス屈指の人気観光地だ。また、300人以上の科学者や学生が所蔵コレクションを用いて病気や気候変動、地球の生物多様性への脅威といったテーマで研究に勤しんでいる研究機関でもある。世界初の巡回展が東京に本展では、そんな貴重なコレクションが博物館の外を出る初めての世界巡回展で記念すべき最初の展覧会。人類の歴史をめぐる、動植物や化石、岩石および鉱物などの8000万点に及ぶ膨大なコレクションから選りすぐりの約370点を展示する。そのほとんどが本国の常設展にも出ていないもので、ほぼすべて日本初公開となる。さらに会場では、様々な映像が上映されるので、科学知識や歴史の流れといった標本に隠されたストーリーを捉えながら楽しめる。今回、東京に上陸した約370点の至宝を「化石や骨」「動物・鳥類の標本」「隕石・水晶などの鉱物」という3つの切り口で紹介。展示会の魅力に迫る。再現動画と共に想像を膨らます「化石や骨」会場に並ぶ化石や骨の中には、最古の鳥類とされた「始祖鳥」や約500年前に発見された巨大な“飛べない絶滅鳥”の「モア」、皮膚がゾウより固い1500kgの「オオナマケモノ」などがいる。骨を元に再現した彼らの当時の姿が動画で映し出されているので、骨と比較して見ると興味深い。動画には絶滅した動物たちが、夜の静まり返った大英自然史博物館を練り歩いたり、獲物を食べたりするユニークなCG映像が流れている。今にも動き出しそうな「動物・鳥類の標本」今にも動き出しそうな動物や鳥の標本は、インパクトがある展示物の1つだ。“飛べない鳥”の「ヒクイドリ」や羊を守るために駆除され、絶滅に追いやられた「タスマニアンタイガー」、さらに氷点下の南極に生息していた「皇帝ペンギン」の雛などの標本が置かれている。俳優・山田孝之の音声ガイダンスが語る時代背景とともに、ぜひチェックしたい。ミステリアスな輝きを放つ「隕石・水晶」などの鉱物石好きの人にはたまらない隕石や水晶などの展示コーナー。ここでは九州の薩摩に落ちたとされる隕石、愛媛で発見された高品質のアンチモナイト(輝安鉱)などが見られる。他にも、山梨で発見された2つの水晶がひとつに合体した「日本式双晶」、1851年ロンドン万博で初公開されたダイヤモンドなどがお目見え。多種多様な岩石や鉱物からは、我々の暮らす惑星が形成されたプロセスを物語る豊富な情報を読み取ることができる。記念に持ち帰りたいグッズ物販コーナーでは、本展の目玉標本の1つ「始祖鳥」をモチーフにしたグッズが登場。キーホルダーは、大英自然史博物館にあるステンドグラスをイメージした色合いで、光に透かすとカラフルに輝くアイテム。また、可愛らしいぬいぐるみや春を感じる桜色になったマスコットも。そのほか、紫の色合いが美しいアメジストや自然現象でバラのような形状に成長した石「砂漠のバラ」などの珍しい鉱物も手に入る。記念にいかがだろう。【詳細】大英自然史博物館展会期:2017年3月18日(土)〜6月11日(日)会場:国立科学博物館住所:東京都台東区上野公園7-20開館時間:9:00〜17:00※金・土曜日は20:00まで。※ 4月28日(金)〜30日(日)および5月3日(水・祝)〜7日(日)は21:00まで、5月1日(月)・2日(火)は18:00まで。※入館は各閉館時間の30分前まで。※春休み中、GW中の日中および会期末は混雑が予想される。会期前半、平日の来場がおすすめ。※開館時間、休館日等を変更する場合あり。最新の情報については公式サイト等を要確認。休館日:3月21日(火)、4月10日(月)、17日(月)、24日(月)、5月8日(月)、15日(月)、22日(月)、29日(月)※開館時間、休館日等を変更する場合あり。入場料:一般・大学生 1,600円 / 小・中・高校生 500円※3月22日(水)より、整理券での対応を開始。※混雑時は受け取りの整理券に記載の時間での入場となる。※整理券の導入により、混雑時に入場までずっと列で並ぶのではなく、整理券に記載された入場時間までは常設展を楽しむなど、館内で過ごすことが可能に。
2016年12月04日日本最大級の水族館「横浜・八景島シーパラダイス」では、2016年11月19日(土)から2017年2月28日(火)の期間、夕方16時から雰囲気をがらりと変えた夜の水族館「楽園のナイトアクアリウム」が開催されます。さまざまな光のエンターテインメントショーが繰り広げられる、『最光の感動水族館』を堪能しましょう。光の色彩と映像とでさまざまな演出を駆使した「光のピラミッド」最大の見所は、水族館「アクアミュージアム」の象徴とも言える巨大な三角形の大屋根が、夕方になると魅せる「光のピラミッド」です。水族館「アクアミュージアム」、そして、「横浜・八景島シーパラダイス」全体をも象徴するガラス面などで構成されるピラミッド型の建造物を、ムービングライトやビームライト、バーライト、大型プロジェクターによる演出でライトアップすることで、夜空に煌びやかに浮かび上がるオブジェ「光のピラミッド」へと変身します。●「スカイ ライト マジック」さらに、高さ52メートルの「光のピラミッド」が、音楽に合わせた光と映像ショー「スカイライト マジック」となり、ファンタスティックなショーを繰り広げます。幅55メートル、高さ18メートルもの大きな三角形の屋根に「GIFT」をキーメッセージとしたアーティスティックな映像をはじめとし、プロジェクションマッピングによる光の色彩と映像が堪能できるライブ・エンターテインメントショーです。●時間平日(1)17:00~(2)18:00~(3)18:30~(4)19:30~(5)20:00~(6)20:30~(7)21:00~土休日(1)17:00~(2)18:00~(3)18:30~(4)19:00~(5)20:00~(6)20:30~(7)21:00~(8)21:30~(9)22:00~(各約10分間)観覧場所:ボードウォーク、アクアミュージアム前広場ほか夜の水族館「楽園のナイトアクアリウム」でロマンティックな時間をいつもの水族館が、夕方16時から雰囲気をがらりと変えた夜の水族館へと大変身。鮮やかに彩られた生きものたちと煌めく光が重なり合って、最光のエンターテインメントが繰り広げられます。“地球と生命の誕生”や“海洋生物との共存”をコンセプトに、高さ5.5メートルの「はじまりの木」、7万尾のイワシが音楽に合わせて舞い踊る「スーパーイワシイリュージョン ~煌めきの舞~」、音・光・海の生きものたちが共演する「海の動物たちのショー ~絆~」、などさまざまな“光のエンターテインメントショー”が登場します。●高さ5.5mの「はじまりの木」1階「アザラシ水槽」のエリアでは、高さ5.5メートルの「はじまりの木」が出現します。光ファイバーとLEDライトで構成されるこの「はじまりの木」は、コンセプトのキーワードとなるオブジェとなり、「楽園のナイトアクアリウム」のスタート地点をライトアップしています。生きものたちの誕生する過程にスポットを当て、光と映像を駆使した、シーパラダイスらしい表現や、地球上に存在する多様な生命が、それぞれに繋がっているという生物多様性の側面が表現されています。さらに、毎時15分おきに「はじまりの木」が輝きだし、生命誕生から巣立ちまでを表現した“光のショータイム”も開催。音楽にあわせて「はじまりの木」の照明が変化するなど、音と光のショーが楽しめます。●「SEA STORY」〜進化のシャンデリア〜大水槽「群れと輝きの魚たち」前の吹抜けゾーンには、海の生きものたちが進化していく様を表現した「進化のシャンデリア」が新設。高さ4メートルもの巨大なシャンデリアは、古代の魚から現代の魚まで、さまざまな「海の物語」で装飾されています。●「スーパーイワシイリュージョン 〜煌めきの舞〜」深さ8メートル、水量1500トンの大水槽「群れと輝きの魚たち」では、アクリルガラスの壁がせり立ち、海中の断面を切りとったような迫力ある光景が臨めます。新パフォーマンス「スーパーイワシイリュージョン ~煌めきの舞~」の開催に合わせて、主役であるイワシの数を5万尾から7万尾に増やし、イワシをはじめとした煌びやかな魚たちをより引き立てる光の演出が一新されました。イワシの大群が魅せるアクロバティックなパフォーマンスを、かつてないほどの「光の舞台」で楽しみましょう。●時間平日(1)16:30~(2)18:30~土休日(1)16:30~(2)18:30~(3)20:00~(各約5分間)※12月以降は異なります場所:アクアミュージアム1階「群れと輝きの魚たち」●「アクアチューブ」〜SEA TRIP〜大水槽「群れと輝きの魚たち」を海の内側から見学できる水中エスカレーター「アクアチューブ」がリニューアル!海中散歩をコンセプトに、照明演出によって視覚が、海中を連想させるBGMによって聴覚が、そして、海中を連想させるアロマによって嗅覚が刺激される、新感覚の体感ゾーンです。●「海の動物たちのショー 〜絆〜」「アクアスタジアム」で開催する「海の動物たちのショー」では、ナイトバージョンとして「海の動物たちのショー ~絆~」が開催されます。イルカやクジラとトレーナーとの信頼関係やコミュニケーションが不可欠な「海の動物たちのショー」を“生きものと人間の絆”という視点をキーワードに構成されています。トレーナーと海の動物たちが、命の素晴らしさ、命のつながり、種を超えた関係を、まばゆい多彩なライティングと、プロジェクション映像による演出を加えて表現しています。「音・光・海の生きものたち」との華麗な共演を堪能しましょう。●時間平日および12月10日、17日、23日~25日(1)17:30~(2)19:00~土休日および12月26日~30日(1)17:30~(2)19:30~(各約20分間)場所:アクアミュージアム4階アクアスタジアム● ナイトラウンジ「Club D」幻想的なイルカの水族館「ドルフィン ファンタジー」で、お酒が楽しめる夜限定のナイトラウンジ「Club D」も開催されます。天井がない「ドルフィン ファンタジー」は、自然の月夜に照らされるロマンチックな雰囲気の中で、青い海と白い砂地でたわむれるイルカたちの様子を今まで見たことがない視点で堪能しましょう。「Club D」では、イルカが泳ぐ「アーチ状水槽」に射し込む自然の月夜の光とLED照明を駆使し、イルカに癒されながら、好みのドリンクを片手に大人の空間を楽しめます。「楽園のナイトアクアリウム」の見所の一つでもある「光のピラミッド」で見られる光のトーンを、この「Club D」でも展開。色彩豊かなグッピーをはじめとした熱帯魚をドリンクテーブルでも鑑賞できます。●ペンギンたちがペタペタパレード!!「クリスマスペンギンパレード」ペタペタ歩く姿がキュートで大人気のケープペンギンたちが、「ふれあいラグーン」内をパレードします。“オープンアクアリウム”で、海の生きものたちとのさまざまなふれあい体験が楽しめる水族館「ふれあいラグーン」。かわいいペンギンたちがちょこちょこぺたぺた歩く姿や、キュートな仕草を間近で楽しめます。夜にはイルミネーションが点灯して、より一層ロマンチックな雰囲気溢れる空間へと変化するのも見逃せません。期間:11月19日(土)~12月25日(日)時間:13:00、17:30(各約5分間)※12月23日(金)、24日(土)のみ13:30、17:30場所:ふれあいラグーンフレンドリーサークル●「ブリの海中流星群」12月になると見られる「ふたご座流星群」。シーパラダイスでも、“自然の海”に流れる流星群が楽しめます。冬が旬となるブリの、回遊性の特徴を生かし海中を左右に大きく・速く泳ぐブリに、星のように輝く照明を当て、まるで夜空に流れる流星群のような神秘的な空間が作り出されます。「海」、「島」、「生きもの」の魅力を活かした、シーパラダイスならではの流星群を楽しみましょう。期間:11月23日(水)~12月25日(日)時間:17:45(約10分間)場所:うみファームオーシャンラボ●「クリスマス花火シンフォニア」花火と音楽をコンピューターによりシンクロさせた、シーパラダイスのオリジナル花火ショー「花火シンフォニア」がクリスマスバージョンで開催。色とりどりの華やかな花火が、クリスマスソングや聖夜に合わせてセレクトされた楽曲と共に、クリスマスの夜空を「踊り」「きらめき」「飛び跳ね」ます。期日:12月23日(金・祝)~25日(日)時間:20:00~20:10観覧場所:ボードウォーク※荒天等の理由により中止の場合があります。「楽園のナイトアクアリウム」を夕方から楽しめるお得なチケットも発売されています。詳しくは公式サイトをチェックしてください。【イベント詳細】楽園のナイトアクアリウム開催期間:2016年11月19日(土)~2017年2月28日(火)開催場所:横浜・八景島シーパラダイス公式HP:
2016年11月14日(Photo by Flickr)今、海外を中心に「さまざまな性」をテーマにした絵本が増えている。 幼い頃、誰もが読み親しんだ絵本。 そんな絵本を通して、子どもや大人に「性」を考える機会を作る試みを追った。 性的マイノリティへの理解が課題の現代社会(Photo by Flickr)昨年ある大学生が、自分が同性愛者であると友人にばらされる「アウティング」を苦に、自殺したという悲しい事件が日本で起きていたと分かった。 今年に入り裁判に発展し、友人たちが「同性愛者は生理的に受け付けない」という類の発言をしていたことや、大学側の対応の実情が明らかになった。 同性愛者のカミングアウトの難しさ、アウティングによる精神的苦痛が浮き彫りになり、ネット上では議論が起きている。 このように、日本ではまだ性的マイノリティの人々の存在が「当たり前」として受け入れられていない。 大学生のような若い世代においてさえもこの現状である。 その原因の一つに、テレビなどのマスコミやインターネットで性的マイノリティの人々を「イジる」風潮が根強く残っているという点があるのではないだろうか。 それを当たり前のものとして受け入れてしまえば、その風潮が普通だという認識のまま、大人になってしまうのも無理はない。 日本だけでなく、世界でもLGBTQだという理由で、人々がいじめや偏見の対象になってしまうような理解の薄い地域は沢山ある。 世界で注目される「性についての絵本」で、幼いころから性を知ろう(Photo by Flickr)しかし今、日本や世界の出版業界で、「絵本」でこの現状を打破しようという動きがある。 そのうちのいくつかをご紹介しよう。(Photo by Amazon)今年4月に、子供向けの「性」について知る児童書、『いろいろな性、いろいろな生きかた』が出版された。 全3巻で、多様なセクシュアリティの現状や悩み、すべての人が生きやすい社会について訴えている。(Photo by Amazon)邦訳版も出版されているオランダの絵本『王さまと王さま』は、お姫様に興味を示さない王さまが、花嫁候補の付き添いでやってきた王子に恋をする物語だ。 「王さま同士が結ばれるおとぎ話もあっていい」というメッセージが伝わってくる。(Photo by goodreads)LGBTへの関心が高い北欧スウェーデンで出版されている絵本『Blompojken(お花の男の子)』。 この作品の主人公はスカートを履き、花冠をつけた男の子だ。 周囲から「ヘンだ」「強く、たくましくなれ」といわれる男の子を、「ありのままのあなたですてきなんだよ」というメッセージが優しく包む。 こうした絵本を通じて子どもの頃から性の多様さを知るのは、「いろいろな人がいて当たり前」という考えを持つ上でとても大切なことだ。 さらに、現に自分の性に悩みを抱えていたり、いじめの標的になっていたりする子どもたちの心の支えにもなるのではないだろうか。 まだ間に合う。大人が読んでも遅くはない(Photo by Flickr)絵本は決して子どもたちだけの物ではない。 子どもに伝わるように言葉を選んで書かれた文やイラストだからこそ、大人の心にダイレクトに刺さるメッセージがある。 「多様なセクシュアリティ」という大きなテーマを私たち大人がどのように知り、受け入れ、伝えていくべきなのか、その一つのツールとして、絵本があってもいいのではないだろうか。 日本ではまだ出版数の少ないLGBTQについて描かれた絵本だが、多様性への理解が問われる現代において、その需要は増していくだろう。 via. Huffingtonpost,産経ニュース,BUZZFEED この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「結婚」も「性別」もない時代 「ゴールデンウィークをレインボーウィークに!」初夏を感じさせるような日々がつづく東京。連休に合わせて「Tokyo Rainbow Pride2015」が開催中された... ーBe inspired!Texted by Minori Okigaki
2016年08月24日お笑いコンビ・ココリコの田中直樹とタレントの鈴木奈々が、きょう22日に放送されるTBSの特番『緊急! ニッポンを襲う世界の超S級危険生物』(19:00~20:57)で、東京・多摩川に出没するアリゲーターガーの捕獲に挑む。アリゲーターガーは最大3メートルに達し、北米に生息するワニのような顔をした魚。近年、ペットとして飼われていた、このような外来生物が放流されるなどして、日本各地の河川で目撃例が相次いでいる。愛知・名古屋城の堀での目撃情報も報道されたアリゲーターガーは、旺盛な食欲で在来生物を食い荒らし生態系を破壊、うかつに近寄った時には鋭い歯で人を傷つける可能性もあるという。世界の危険生物を取り上げ安全の知識を紹介する同番組では、外来生物捕獲のプロフェッショナル・山崎充哲氏の多摩川堤でのアリゲーターガー捕獲作戦に同行し、田中と鈴木が密着。田中は、かつて同局の自然科学番組『飛び出せ! 科学くん』で捕獲に挑みながらも取り逃がした過去があり、再挑戦に燃える。今回は万全を期すため、30名以上のスタッフを動員し、はえ縄、地引き網、定置網、置き針などさまざまな仕掛けを用意。同局スタジオと中継を結び、パネラーが見守る中、捕獲が決行された。朝から展開された作戦だが、アリゲーターガーは用心深く、多摩川の川幅の広さも妨げとなり、困難を極めた。しかし日没後、最後の希望となった定置網の中に追い込め、捕獲は成功。この緊迫の作戦の様子が、番組内で紹介される。加えて番組では、ペットとして飼育を始めた生物を、責任を持って飼い続けるよう人間のモラルにも警鐘を鳴らしていく。(C)TBS
2016年08月22日琵琶湖博物館が、2016年7月14日(木)リニューアルオープン。日本最大級の淡水生物展示施設となる。開館20周年を迎え、2020年までに大規模なリニューアルを計画している同施設。2016年7月、装いも新たに2つのエリアが展開をスタートする。「琵琶湖地域のいま~水中の生き物と私たち~」では、国内で唯一バイカル湖の魚を展示。世界の生き物たちを間近で見て観察できる空間を目指す。また「琵琶湖地域のいま~身の回りの環境と暮らし再発見~」では、琵琶湖やその集水域に生息する生き物を実物標本などで余すところなく紹介。琵琶湖博物館を訪れる際に、ぜひ一緒に足を運んでほしいのは、新オープンとなる大津市木戸の「びわ湖テラス」。標高1,000メートルからびわ湖を一望することができる。また、併設する山頂ブッフェレストランでは、テイクアウトもできるので、広大な芝生で、犬や猫たちと一緒に景色と食事を楽しむのがオススメだ。さらに、県内で行われる花火大会も要チェック。 滋賀県で最も古い歴史を誇る花火大会「愛知川祇園納涼祭花火大会」や、約1万発があがる「びわ湖大花火大会」など、多くの夏祭りが企画されている。【詳細】■琵琶湖博物館リニューアルオープン日:2016年7月14日(木)住所:滋賀県草津市下物町1091開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)入館料:一般 750円、高大生 400円(中学生以下無料)※休館日:8月8日(月)、9月以降は月曜ほか TEL:077-568-4811■びわ湖テラス開催期間:7月22日(金)~11月27日(日)ブッフェレストラン時間:11:00~16:00(14:30 ラストイン)ランチブッフェ料金:大人 1,600円(税込)、こども 1,000円(税込)、幼児 700円(税込)※フリードリンク 別途300円※休業日あり。会場:びわ湖バレイ住所:滋賀県大津市木戸1547-1TEL:077-592-1155 ※花火大会の情報はこちらから
2016年07月03日農業生物資源研究所(生物研)は3月29日、植物の主要な栄養素を含む複数の栄養素をバランスよく吸収し、蓄積を促進させるイネの遺伝子を発見したと発表した。同成果は1月5日に英国の科学雑誌「The Plant Journal」に掲載された。植物の遺伝子機能を利用して肥料に含まれる栄養素の吸収を促進させる試みは、単独の遺伝子の働きを改変することで1~2種類の栄養素の吸収もしくは蓄積を促進させた例が報告されている。しかし、特定の栄養素のみの吸収・蓄積を強化すると栄養素バランスが崩れるため、収量の増加にはつながっていなかった。一方、生物研ではイネの水や栄養素を輸送する維管束という組織にRDD1というタンパク質が局在していることを見い出しており、同タンパク質が栄養素をバランス良く輸送するカギになっているのではないかと考え、これを確かめる研究を行った。研究では、人為的にRDD1遺伝子を強く働かせたイネは、温室での少化成肥料栽培(慣行栽培の半分、特別栽培相当)において、収量(もみ重)が親系統に比べて最大で約2割増加した。さらに、低栄養条件での水耕栽培(各栄養素が通常の半分以下)では、通常のイネと比べて肥料三要素である窒素、リン酸、カリウムに加え、塩素とマグネシウムの吸収と蓄積が促進された。これらの結果から、RDD1遺伝子を強く働かせたイネでは光合成および収量の増加に必要な栄養素の供給が増強されることが示唆された。さらに、RDD1遺伝子を強く働かせたイネでは、低栄養条件での水耕栽培において、光合成で重要な役割を持つクロロフィルの含量が増加し、また光合成産物であるショ糖の輸送に関わる遺伝子の働きも増大していた。これらのことから、RDD1遺伝子を強く働かせたイネでは光合成および光合成産物輸送の能力が増強した結果、収量が増加したものと考えられるという。研究グループは、今後、新たな品種や栽培技術の開発により、RDD1遺伝子の機能を強化することで、少ない肥料で通常と同様の収量を得ることが可能になり、低コスト化に加え、土壌に残った余分な肥料による環境汚染を防ぐなどのメリットが得られるとしている。
2016年03月29日