娘の幼稚園のお友だち家族が家を建て、その新居にお邪魔することになりました。娘も私も当日を楽しみにしていましたが、よりによって私はママ友宅へ行く前日に生理に。新しい家を汚してしまわないか、終始落ち着かずソワソワしてしまい……。 娘の友だち家族の新居へ娘の幼稚園のお友だち家族が家を建てました。以前から家を建てているという話は聞いていて、ママ友たちの間でも、「完成したら遊びに行きたいね」という話で盛り上がっていました。 しばらくして家が完成し、引っ越しも終わったとママ友から連絡が。そして、「新居に招待したい」と言ってくれ、私はママ友とやりとりをし、さっそく遊びに行く日を決めたのでした。 予定していた前日に生理にそして、ママ友宅へ遊びに行く前日。娘は「明日はお友だちの家に遊びに行くのが楽しみ」と言いながら寝て、朝起きた瞬間から「今日はお友だちのお家に遊びに行く日だ」とワクワクしていました。 私も楽しみな気持ちはあれど、ソワソワとした気持ちも。なぜなら前日に生理がきてしまい、ママ友宅へ遊びに行く当日は生理2日目だったから。よりにもよって経血量の多い2日目とかぶってしまうなんて。もし経血が漏れて新しい家を汚すこととなってしまったら……、ナプキンを替えるためとはいえ新しい家のトイレを何度も借りるのは気が引ける……と、気にかけないといけない点が多くあり、不安でいっぱいだったのです。 とはいえ、ママ友宅に行くことには変わりありません。そのため夜用のおしりまでカバーする大きめのナプキンを着け、消臭タイプのあるサニタリーバッグを持参し、準備万全でママ友宅へ行くことにしました。 経血漏れが気になって仕方ない初めてお邪魔するママ友宅。新しい家ということもあってとてもきれいで娘は大興奮です。私も「新築の注文住宅、うらやましいな~! すてきだな~!」と思いながら見学。そして、大はしゃぎで遊んでいる娘たちを見て、私は「生理で不安な気持ちはあったけど、遊びにきてよかったな」と思いました。 その後、娘たちが遊ぶ様子を見ながらママ友との会話をしている中で、いつのまにか生理であることが頭から抜けていて……。娘を抱っこした瞬間に、経血がドバッと出る感覚で「そうだ、生理中だったんだ」とハッとした私。 多い日用の大きいナプキンをしてきているので、経血漏れは大丈夫だろうと思っていても、結構な量が出た感覚があり、不安になってしまって……。 心配になって一度だけトイレを借りましたが、経血漏れはしていないようで安心。持参していた大きいナプキンに取り替え、使用済みのナプキンは持ってきたサニタリーバッグに入れ、持ち帰りました。またトイレから出る際は、便器に経血汚れが付いていないかも念入りに確認しました。 その日の滞在時間は2時間程度で、そこまで長くない時間でしたが、経血漏れを気にしはじめてからの時間は私にとって長い時間に感じました。今回はお互いにパパが仕事ということもあり、パパは不参加でした。そのため、次回はパパも参加できるホームパーティーを計画しています。次回は生理ではない日にして落ち着いてゆっくり楽しみたいです。 著者/Sugar111(佐藤幸代)作画/ののぱ 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ののぱ
2024年04月24日小学校高学年のころのお話です。当時の私は、あることが友だちにバレるのが嫌で、トイレに行く回数を少なくしていて……。 誰にも知られたくない私が初潮を迎えたのは小学校高学年になったばかりのころで、生理についての知識がなく、とても困惑したことを覚えています。これまで周りの友だちと生理について語ったことはなく、おそらく生理がきている子はいなかったのだろうと考えられます。そのため、私は生理が始まったことに対してとてもネガティブな気持ちになり、生理がきたことを誰にも知られたくないと思っていました。 トイレに行く回数を減らして…友だちにバレないようにしていた私ですが、ナプキンを入れたポーチを持ってトイレに行こうとすると、友だちから「なんでポーチを持ってトイレに行くの?」と聞かれることが多く、とても嫌でした。「生理用品が入っているから」とはさすがに言えず、いつもテキトーに答えていました。 そんなことがあり、ナプキンを交換しに行くのが嫌になってしまい、私はできるだけ交換の回数を減らすように。しかし、その結果、経血漏れをしてしまうことがあり、かえって友だちから不審がられてしまったのです。 そんなある日、私はようやく友だちに初潮を迎えたことを話し、トイレにポーチを持っていく理由を伝えました。すると、友だちも「そうだったんだね」と理解してくれて、それ以降は何も言わず温かい目で見守ってくれるようになりました。 友だちに打ち明けたことで、学校でナプキンを交換することへの抵抗感が薄れていきました。それまでは、生理中はいつも友だちの目を気にして休み時間もよそよそしく接したり、授業中は経血漏れをしていないか気になったりと、1日中生理のことで頭がいっぱいでした。もっと早く友だちに打ち明けていれば友だちを不安にさせずに済んだでしょうし、私もビクビクして学校生活を送る必要もなかったかもしれません。まだ生理に不慣れだったころの懐かしいエピソードです。 著者/北山遥作画/加藤みちか 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 加藤みちか
2024年04月24日高校生のころの話です。その日、生理1日目だった私は、いつものように電車に乗って通学をしていました。すると、電車の揺れによるものなのか、だんだんと気持ち悪くなってきてしまって……。 朝の満員電車でまさかの事態に当時の私は、いつも出発時間のぎりぎりに家を出ることが多く、その日も走って電車に飛び乗りました。その日はちょうど生理1日目。普段は生理痛はありませんが、その日は電車に乗っているとまるで乗り物酔いでもしたかのように、どんどん気分が悪くなりました。 こんなことは初めてで戸惑いましたが、そのうちおさまるだろうと必死に我慢していました。しかし、我慢の限界がきてしまい、満員電車の中で嘔吐してしまったのです。 ただ、電車の床に吐くのはなんとしてでも避けたかったので、とっさに持っていた通学用バッグを開けてその中に吐きました。……が、着ていた制服のブラウスに少しだけ吐瀉物がかかってしまいました。 最悪な状況で助けてくれたのは?車内には悪臭が立ち込め、近くにいた人たちは眉をひそめます。床には吐いていませんし、周りの誰かにかかったわけではないのですが、満員電車で多くの人が密集していたため、みんな「自分に吐瀉物がついたらどうしよう」と思ったのでしょう。その場にいた全員が可能な限り私からスッと離れていき、私の周りには半径数10cmほどの空間ができました。 すぐにトイレに駆け込みたいところですが、次の駅に着くまではまだ時間があります。どうしようとオロオロしていると、そばに立っていた若い女性が「よかったらこれを使ってください」と、私にタオルを差し出してくれました。 上品で素敵な柄のタオルだったので申し訳ないと思いましたが、ありがたく受け取ることに。女性のおかげで、汚れた服やかばんを拭くことができました。 人のやさしさに感謝した日ようやく次の駅に到着し、女性に何度もお礼を伝えてから電車を降りました。 トイレでブラウスやかばんをきれいにしたいところですが、電車を降りたらまたしても気分が悪くなってきたので、しばらくベンチで休むことに。しかし、周囲を見渡しても座れるような場所がありません。 たまたまそばにいた駅員さんに事情を伝えると、快く駅長室に連れていってくれ、体調が良くなるまで仮眠ベッドで休ませてくれました。 満員電車の中で吐いてしまい、たくさんの人に迷惑をかけてしまった私。そんな中でもそっと手を差し伸べてくれる人がいて、とても救われました。 この一件で、生理中は突然体調が悪くなることもあるのだと学びました。その後は、何かあったときに対処できるよう、ぎりぎりに家を出るのをやめて、時間に余裕を持って通学するようにしています。 著者/匿名作画/モリナガアメ 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モリナガアメ
2024年04月24日昨夜、彼氏のうみくんと営みをしようとしたときから、原因不明の下腹部痛が続いているにしこさん。歩くのもつらいほどに痛むため、近くの急患センターで診てもらうことになりました。下腹部だけでなく胃や背中まで痛みが広がってきた中、まずはエコー(超音波検査)をしてもらうことになったのですが……。 「普通ではない」とは!?おじいちゃん先生から「横になれる?」と聞かれ、ひとまず腹部エコー(超音波検査)で見てもらうことになったにしこさん。足を上げるだけでもひと苦労の中、どうにか診察ベッドに横になった瞬間、背中にビキビキビキッと鋭い痛みが走って……!? にしこさんが診察ベッドにあお向けになると、ジェルを塗られておなかにエコー(超音波)の器具が当てられます。映し出されたモニターを見て、おじいちゃん先生は「これはおかしい……! 普通ではないッ!」と言い出しました。その言葉を聞き、にしこさんは何を言われるのか不安でドキドキするばかり。すると、おじいちゃん先生は続けて「わからないが普通ではないッ!」と言い放ったのでした。 医師から「普通の状態ではない」と言われたら、患者側としては「そんなにまずい状況なの!?」と焦ってしまいますよね。「わからない」というのは、腹部エコーだけでは病名がはっきりしないということなのかも……? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター にしこ
2024年04月23日これまでの私は、ほとんど生理周期が乱れるということはありませんでした。しかしあるとき、生理予定日になっても生理がこなかったことが。1週間ほど経っても生理がこず、私の中でどんどん不安が大きくなってしまいました。そして、夫に生理が遅れていることを伝えてみると……? 生理が遅れ、不安が募る私の生理周期は比較的安定していて、毎回大きく遅れることはありませんでした。今はスマホのアプリで生理周期を管理していているので、生理の予定日が近づいてくると準備するようにしています。 しかしあるとき、生理予定日になっても生理が始まりません。生理前特有の腰がズーンと重たい感じはあったので「そろそろだろう」と思っていたのですが……。 珍しいなと思いながら過ごしていましたが、さすがに1週間遅れたころには、これまで1こんなに遅れたことがなかったことから「病気だったらどうしよう」「妊娠の可能性も?」など、どんどん不安に。 夫の反応にモヤモヤそして、ひとりで不安を抱えきれなくなった私は、「生理が遅れているみたいなの」と夫に報告することに。すると……夫は「そうなんだ」と興味ないように言うだけでした。 予想外の反応の薄さに私はあ然。もし何か病気の可能性があったら、妊娠の可能性があったら……夫婦2人で向き合わなければいけないことなのにと、私は夫のどこか他人事な反応にモヤモヤとしてしまいました。 そして1回病院へ行ってみようと考えていると、その夜に生理が。ひとまず生理がきたことに安心すると共に、夫にも生理がきたことを伝えました。 夫の表情が一瞬にして変わり…「生理がこないのが不安で病院に行こうかと思っていた」と私が言うと、夫の表情がスッと真剣なものに。そして「生理が遅れるってそんなに深刻なことだったんだ」と言われたのです。 夫の反応に私はびっくりしてしまいました。たしかに、どう不安に思っているのかは口にはしていませんでした。病気だったらどうしよう、妊娠していたら……という私の不安は、「生理がこない」という言葉だけでは夫には伝わっていなかったのです。 私自身、言葉が足りなかったなと反省し、どういうことが不安で心配に思っていたのか夫に説明。しっかりと説明すると夫も理解してくれたようでした。 今回は生理に関することだったので、男性にはわかりづらかったのかもしれません。ただ、このことに限らず、「これくらいわかってくれるだろう」と思い込まないで、きちんと自分の気持ちを相手に伝えることは大切だなと思いました。 ※正常の生理周期日数は、25~38日と定義されています。そのため、周期通りに3カ月たっても生理がこない場合は、放置せず婦人科で相談するようにしましょう。 著者/大岡むぎ作画/ちゃこ 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2024年04月23日2016年5月、開腹手術で巨大な子宮筋腫を摘出した猫野サラさん。術後に医師からは「腫瘍の重さは1,268gもあったよ」と言われたそうです。子宮筋腫の発症から手術に至るまでの約7年間、そして術後の経過について、猫野サラさんの実体験をご紹介します。2010年ごろに受けた人間ドックで3cmほどの子宮筋腫が3つ見つかった猫野サラさん。その後、引っ越しによる転院を経て6〜7年ほど経過観察を続けた結果、筋腫はグレープフルーツよりも大きいサイズにまで肥大してしまいました。どうにか閉経までやり過ごせないかと考えていた猫野サラさんでしたが、ついに婦人科医から「MRIをしましょう」と言われてしまって……? 6.MRIやってみた 偶然空きがあるとのことで、急きょMRIを撮影することになった猫野サラさん。3日後に再び病院を訪れると、「手術が得意なベテラン」だという医師を紹介されます。どうやらMRIの結果を踏まえて、今後は手術前提で話が進んでいくようです。 7.妊婦さんに例えると MRIの結果によると、子宮筋腫は「妊娠7カ月くらいの大きさ」にまで肥大化しているそう。妊娠7カ月だと子宮の大きさはだいたい22〜25cmほどでしょうか。あまりの大きさに猫野サラさんも驚いて笑ってしまいます。 その後、閉経までなんとかやり過ごそうと思っていた旨を打ち明けると、医師からは「そんなに待っていたら長生きできないかもしれませんよ」と言われてしまいます。 8.筋腫と記憶力 最近、物忘れが増えているような気がして危機感を抱いた猫野サラさんは、できるだけ早く手術をしてもらえるよう、医師にお願いしたのでした。 ※子宮筋腫はほとんど良性です。がんのような悪性の場合は、悪液質と言って正常細胞に栄養や酸素が供給されず、がん細胞がどんどん増殖して、栄養不良で衰弱して死亡するということがあります。また、筋腫による月経過多で貧血が強度の場合、全身への酸素供給が低下し、脳への供給も少なければ、いろいろ症状が起こることがあります。しかし、よほどの栄養失調の状態でなければ、腫瘍に栄養分が取られるようなことはありません。また、子宮筋腫によって認知症のような症状が出ることもありません。 9.子宮を残すか否か 入院予定期間は10日間とかなり長いため、GWの期間に合わせて手術を受けることに。 その後、猫野サラさんは担当医と手術の方向性について話し合います。まず、卵巣は残す方針で決まったのですが、問題は子宮をどうするか。医師は「妊娠を考えているのなら……」と選択肢を提示しますが、すかさず猫野サラさんは「考えてません」とキッパリ伝えます。 10.大きいが位置はよい ネットなどの知識から「子宮を残しておくと子宮筋腫が再発するリスクがある」「子宮を全摘してしまえば、筋腫の再発リスクを含め子宮関連の病気の発症に怯えることがなくなる」と学んでいた猫野サラさんは、すでに子宮を全摘する方向で心を決めていたようです。医師から「筋腫のサイズは大きいですが取りやすい位置にあるので大丈夫ですからね」と声をかけられ、この日の診察は終了。続けてこのあと、入院前の検査を受けることとなりました。 今回、子宮全摘を選択した猫野サラさん。子宮全摘はおもに子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症などで、子宮を丸ごと摘出する必要があるときにおこないます。子宮全摘のメリットとして「子宮筋腫の根治が可能なこと」「子宮がんの発症がなくなる」などが挙げられますが、一方で「妊娠できなくなる」というデメリットもあります。 また、子宮がなくなることで生理も止まります。ここで、「更年期のような症状が出てしまうのではないか」という疑問が生まれるかもしれませんが、卵巣を残した場合は女性ホルモンの分泌が継続されるため、子宮全摘後に急にホルモンバランスが大きく崩れて更年期障害が出ることは、ほとんどありません。 医師は「卵巣はきれいだから(何も問題がないから)」という理由以外にも、まだ閉経を迎えていない猫野サラさんが術後も今まで通りの生活を送れるように、という意味も込めて、卵巣を残す方針にしたのかもしれませんね。 監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 猫野サラ
2024年04月22日美容室に行ったときのことです。私としては、仕上がりはとても納得のいくものだったのですが、美容師さんから「ちょっとしたミスがあったようです」と声をかけられました。美容師さんに案内され、他のお客さんから見えないところまで連れて行かれて……? 美容師さんに裏に連れて行かれ…久しぶりに美容院に行った日のこと。長かった髪を切ってもらっていざ帰ろうとすると、店員さんが「すみません。ちょっとミスがあったようです」と私を呼び止めました。完成したヘアスタイルは満足のいくもので、どこにもミスなどないように思います。 不思議に思いながら店員さんについていくと、他のお客さんから見えない裏のところで、小声で「スカートに経血が……」と指摘を受けました。そう言われて、そろそろ生理予定日であることを思い出した私は、一気に青ざめました。まさか、美容室にいるときに生理がくるとは予想していなかったので、ナプキンは持ってきていません。 さらに不幸なことに、この日に私がはいていたのは真っ白なスカート。鏡で確認すると経血汚れがとても目立っていて、このままでは帰ることができません。 美容師さんの気づかいに感動!どうしたらいいかわからず、その場でオロオロするばかりの私。すると、店員さんが「私の物で申し訳ありませんが」と言い、そっとナプキンをくれたのです! 店員さんのやさしさに「ありがとうございます」とお礼を告げ、私は急いでトイレでナプキンをあてました。 あまり使ったことのない羽根つきタイプだったので少し焦りましたが、なんとか装着に成功。しかし、スカートが経血で汚れている問題はまだ解決していません。「仕方ないからタクシーで帰るか」と意を決してトイレから出たところ、またしても店員さんが声をかけてくれ、今度は「よかったら使ってください」と大きめのストールを貸してくれたのです! 腰にストールを巻けたおかげで、経血漏れを周囲に悟られずに帰宅することができました。 あのとき、美容師さんには本当に助けられました。周囲のお客さんや他の店員さんに気づかれないように経血漏れを教えてくれたり、スカートを隠すためのストールを準備してくれたりと、すみずみまで配慮を忘れないすてきな心づかいは、今でも忘れられません。その美容師さんには後日、お詫びの品を持ってしっかりとお礼を伝えにいきました。 美容師さんからナプキンをもらえて助かったこともあり、今後は自分だけでなく他人が急な生理を迎えたときにも助けられるよう、生理予定日にかかわらず、常に生理用品を持ち歩くようにしたいと思います。 著者/浜田英里紗作画/おみき 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター おみき
2024年04月21日私は幼いころからピアノ教室に通っていました。高校生のころ出演したピアノコンサートで、初めて憧れのロングドレスを着ることに。うれしくていつも以上に練習を頑張っていたところ、コンサートの日に生理日が重なってしまい……。 憧れのロングドレス私は物心ついたころからピアノ教室に通っていました。小さいころに見たコンサートで、足元までの長いドレスを着るお姉さんたちがとても輝いて見え、いつか私もあんなドレスが着たいと憧れるように。 そして高校生になり、ついにロングドレスを着る機会がやってきました。自分で選んだドレスをピアノから見えるところにかけ、コンサートの日まで頑張って練習したことを覚えています。ところが、コンサートの日に生理日が重なってしまうことがわかり、私はショックを受けました。 頭の中は生理のことでいっぱい膝下ぐらいのドレスならいいのですが、足元まであるロングドレスを着たままだとトイレへ行くことは難しく、着る前に必ずトイレへ行っておかなければなりません。当日、ドレスに着替えるのはリハーサルと本番の2回。 リハーサル終わりですぐに普段着に着替え、ドレスはなるべく本番直前に着るように。万が一でも経血がモレてドレスを汚さないように、ナプキンを替えるタイミングをどうするかなど、リハーサル中は生理のことで頭がいっぱい。なかなか演奏に集中できずにいました。 本番のステージの上で…ドレスに着替える直前でナプキンを替え、体を冷やさないよう出番の直前までカーディガンをはおり、下着のおなかのところにカイロを貼って、生理対策はバッチリで迎えた本番。 なんとか演奏を終えて、おじぎをしてステージ袖に戻ろうと歩き始めたとき、ハプニングが発生! なんとおなかに貼っていたカイロがはがれて……ポトッと落ちてしまったのです! お客さんを前にして明るいステージの中、カイロを拾うのは恥ずかしく、私はそのままステージ袖へ。ドレスが長いため見ていたお客さんにはわからなかったと思いますが、ピアノの横にははがれたカイロが落ちたまま……。 ステージ袖にいたスタッフの方にそのことを話すと、ステージが暗くなってからカイロを拾いに行ってくれました。 生理とコンサートが重なり、ドレスを汚さないか心配でしたが、なんとか経血モレはせずに終えることができました。しかし、まさか貼っていたカイロを落としてしまうなんて……。 そのあとも何度かコンサートと生理が重なったことがありますが、カイロは貼らないタイプのものを手に持ち、ステージ袖に置いておくようになりました。 著者/斉藤ひかり作画/まっふ監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2024年04月21日生理3日目の仕事中のこと。私はナプキンを替えるためにトイレに向かいました。そこで、ズボンとショーツを脱いだ際に目にしたのは……。 経血がズボンまで染み、真っ赤にトイレに行った際、ナプキンから経血が溢れ、下着をはじめズボンまで経血が染みていることに気づきました。経血が漏れているとわかったときは思わず「えっ」と声が出てしまい、驚きから動きが止まってしまった私。気持ちを落ち着かせようと、一旦トイレットペーパーで下着やズボンを拭きましたが、汚れは落とし切れず……。下着やズボンの着替えは持ってきていなかったため「どうしよう……」と困ってしまいました。 また、このとき私は淡い色のズボンをはいていました。経血のシミが目立つ色で、もしかしたら周りの人に気づかれていたかもしれないと思うと、落ち着けませんでした。 同期にSOS!ちょうど昼休憩の時間だったこともあり、休憩の時間を使って新しいズボンを購入しに行こうかと考えましたが、さすがに経血のシミが付いたズボンで外に出る勇気はなく……。そのため、恥をしのんで同じ部署の同期に電話をかけ、事情を説明し新しい下着とズボンの購入をお願いしました。 同期は「災難だったね」とやさしくフォローしてくれ、快く引き受けてくれました。その後、トイレまで着替えを持ってきてくれ、私は受け取りお礼を伝えました。同期のフォローに心があたたかくなり、「これで一件落着だ……」と肩の力が抜けたところで、ふと「今まで経血が漏れることはなかったのに、今日に限ってどうして漏れてしまったんだろう」と疑問に。 そして新しい下着にナプキンを着けようとポーチからナプキンを取り出したとき、手にしたナプキンに違和感を覚えました。「あれ? なんかいつもより小さい気がする」と思い、ナプキンのサイズを確認すると、普段使っているサイズより3cmほど小さいサイズのナプキンを使っていたことに気付いたのです。 原因はナプキンのサイズミス!経血漏れの原因は、普段購入しているナプキンのサイズから小さいものを購入してしまったこと。いつも使っている大きさの物と3cmしか変わらなかったため、使っているときも気づきませんでした。 今思うと、このナプキンを購入した際、ちょうど値引きがされており、「お得だ!」とちゃんとサイズを確認せず買い物カゴに入れてしまった記憶があります。パッケージも似ていたので「同じ物」と思い込んでしまったようです。 改めて自分の体にフィットするナプキンを使うことの重要性を理解し、たかが3cmされど3cm……を実感したのでした。 普段、何気なくナプキンのサイズを選んでいましたが、それが自分にとっては「体にフィットする物」だったことも気づけました。ナプキンを購入する際はサイズまでをしっかり確認し購入しようと心に決めた経験です。また、今回の失敗は、仕事が忙しくこまめにトイレに行けなかったことも要因の1つとしてあると思います。忙しくても、1時間おきくらいにはトイレに行ったほうがいいと感じました。 このときは幸い、会社の椅子などに汚れはついていなかったので、最悪のケースは免れましたが、迷惑をかけてしまった同期には今も頭が上がりません。 著者/あすまる作画/ちゃこ 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年04月19日昨夜、彼氏のうみくんと営みをしようとしたときから、原因不明の下腹部痛が続いているにしこさん。歩くのも困難なほどに痛むため、近くの急患センターで診てもらうことになったのですが、自宅にいるときから下腹部痛に加えて吐き気があります。さらに、急患センターに着いたあとには、胃や背中まで痛くなってきて……。 ベッドに背中をつけたら…看護師さんから声をかけられ、急患センターの婦人科の診察室へと案内されたにしこさん。診察室に入ると、そこには高齢と思われる先生が座っていました。ひとまず腹部エコー(超音波検査)をしてもらうことになったのですが……。 おじいちゃん先生から「エコーで見るから横になって」と言われ、にしこさんは痛みに耐えながらなんとか足を上げ、診察台に横になろうとします。看護師さんに心配されながら、やっとのことでベッドに背中を預けたのですが……その瞬間、首から背中にかけて「ビキキキキッ」と鋭い痛みが駆け巡り、にしこさんは痛みのあまり悶絶してしまったのでした。 どうやら今は少しでも刺激を受けると、背中の痛みが強くなってしまうようです。歩くのも困難でベッドに寝ると激痛が走る……となると、いつもの日常生活を送るのは難しいですし、やはりこのあとに何らかの処置が必要になりそうですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター にしこ
2024年04月19日羽田空港に向かう飛行機の中で、初の海外旅行に胸を踊らせていた私。しかし、羽田空港に着陸する寸前、思いがけないハプニングに見舞われてしまって……!? 寝不足のままダッシュで飛行機へ!家族で海外旅行に行ったときの話です。初めての海外旅行に心躍らせていた私は、旅行前日の深夜まで海外旅行にまつわる動画を観ていました。そのせいで旅行初日の朝、大幅に寝坊してしまったのです。さらに、寝不足の眠たい目を擦りながらベッドから起き上がると、不運なことに生理が始まっていました。 その後、急いで生理用品をかばんに詰め込んだ私は、「早く準備しなさい!」と玄関で待ちくたびれている母のもとへ。そして、朝ごはんを食べる時間もトイレに行く時間もないまま、バタバタと駆け足で羽田空港行きの飛行機に飛び乗ったのです。 着陸まであと数分…だけど我慢できない!その後、羽田空港行きの飛行機に乗っている私たち乗客を、台風による暴風が襲いました。実はこのとき台風シーズン真っ只中の9月で、この日は直撃ではないものの台風の影響をおおいに受け、飛行機は羽田空港に着陸できるかわからない状態になってしまいました。 ハプニングに見舞われたのは、あと数分ほどで羽田空港に着陸するとアナウンスが流れたときでした。「あと数分耐えて空港のトイレに行こう」と尿意を我慢していた私は、暴風による飛行機のぐわんぐわんとした揺れで、気持ち悪くなってしまったのです。「もう少しの辛抱だ! 頑張れ私!」と自分を鼓舞したのですが、ここで生理痛がズシーンと重くなってきて、吐きそうなくらいに気持ち悪くなってしまいました。 その後、飛行機は一度着陸を試みたものの、悪天候のためしばらく上空を旋回することに……。そのアナウンスが流れた瞬間、我慢の限界を迎えた私はCAさんに声をかけてトイレに駆け込みました。 空腹状態で尿意を我慢していたことに加え、乗り物酔いや生理痛にも襲われて体調は最悪です。CAさんから「できるだけ早く席に戻ってきてください」と言われたものの、吐き気と激しい生理痛でしばらく身動きが取れず、狭いトイレの中で座ったまま2回ほど吐き、やっとのことでトイレから出ることができました。 私が原因で着陸できない!?トイレから出ると、多くの乗客たちが白い目で私をジーッと見ています。どうやら、私がトイレにこもっている間に着陸にチャレンジするという機内アナウンスがあったようですが、私が席を外していたため、着陸できなかったようでした。 CAさんは、母に「トイレにいる娘さんにお声をかけてもいいでしょうか?」と許可を取ってから、トイレのドアを叩きながら私に出てこられるか聞いていたらしいのですが、生理痛と吐き気に耐えていた私はいっぱいいっぱいで、飛行機のエンジン音も邪魔してCAさんの声が聞こえず、意思疎通が取れなかったのです。 私がトイレにこもっていたせいで、飛行機は再び空を旋回する事態となってしまいました。 今回の事件の原因は私にあります。体調不良になったのは前日の寝不足の影響が大きかったと思いますし、同じ飛行機に乗っていた乗客のみなさんには、迷惑をかけてしまって心から申し訳なく感じています。 今後は他の人たちに迷惑をかけないためにも、旅行の前日にはしっかり寝て、当日の朝はきちんと朝食を食べるようにし、万全の体調で旅行に臨むようにします。また、旅行と生理が重なって下腹部が痛み始めたら、早めに鎮痛薬を飲むようにしたいと思います。 著者/月野結作画/モリナガアメ 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モリナガアメ
2024年04月17日2016年5月、開腹手術で巨大な子宮筋腫を摘出した猫野サラさん。術後に医師からは「腫瘍の重さは1,268gもあったよ」と言われたそうです。子宮筋腫の発症から手術に至るまでの約7年間、そして術後の経過について、猫野サラさんの実体験をご紹介します。 1.初めての婦人科検診 ※「6年前」…2016月5月作画のため、6年前=2010年ごろ。 2010年ごろに受けた人間ドックで、3cmほどの子宮筋腫が3つ見つかった猫野サラさん。良性でただちに手術が必要ないこと、自覚症状がなく日常生活での支障がまったくないことから、年に1度の定期検診で経過観察をすることになりました。 2.引っ越しによる転院 初診から1年後と2年後にも検査を受けた猫野サラさん。3cmだった子宮筋腫はこの2年間で5cm以上になりました。医師から「月経量が増えたり、おなかが張ったり、トイレが近くなったりしていませんか?」と聞かれますが、自覚症状はまったくありません。 このタイミングで県外に引っ越すことになった猫野サラさんは、医師から「引っ越し先でも定期検診は受けてくださいね」と言われ、紹介状を受け取ったのでした。 3.経過観察か手術か ※開腹手術では縦に切開する場合もあります。 2010年ごろに子宮筋腫が見つかってから約4年が経過した、2014年ごろ。2年ほど受診をサボっていた猫野サラさんに初めて自覚症状が現れます。それは生理初日の経血量の多さでした。さらにあお向けになると、明らかにおなかがぽっこりと膨らんでいます。 そこで、2年ぶりに婦人科で診てもらったところ、医師いわく「筋腫の大きさがソフトボールほどになっている」とのこと。この大きさなら、手術で筋腫を切除することも選択肢に入ってくると言われますが……。 4.閉経までやり過ごす? 即座に手術を受ける決断はできず、そのまま経過観察をすることに決めた猫野サラさん。 そして1年後の2015年、再び婦人科で検査をしてもらうと子宮筋腫はさらに大きくなっていて、医師によると「グレープフルーツくらいの大きさです」とのこと。ただし、ここまで大きくなっても猫野サラさんに貧血や頻尿、不正出血などの自覚症状はなく、またしても1年ほど経過観察をすることに。 このとき、猫野サラさんはぼんやりと「閉経まで手術を受けずになんとなくやり過ごせたらいいなあ」と思っていたらしいのですが……。 5.ジーンズが入らない ※今年の3月=2016年3月 ある日、ジーンズがはけなくなったことで「いよいよやばいかも?」と危機感を抱いた猫野サラさんは、1年半ぶりに婦人科を受診しました。エコー(超音波検査)が終わるなり、今まで経過観察を許していた医師からも笑顔が消えて、「前回よりもずいぶん大きくなっていますね……MRIを受けてみますか?」と真剣な表情に変わります。どうやら、何かしらの処置をしなければいけないレベルにまで、子宮筋腫が巨大化してしまっているようです。 たしかに子宮筋腫は、閉経後は女性ホルモン(エストロゲン)の減少とともに小さくなると言われていますが、放置しておくと肥大化し、さまざまな症状が現れます。 また、このあと開腹手術によって巨大な子宮筋腫を切除した猫野サラさんは、「手術後に負った体のダメージが予想以上に大きくて大変だった。もう少し早い段階で治療を検討するべきだった」と語っています。 猫野サラさんのようにあまり自覚症状がない場合は、通院を後回しにしてしまうこともあると思います。しかし、自覚症状があまりなくても子宮筋腫が大きくなっていることもあるため、医師から指示をされたら必ず定期検診を受けるようにしましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 猫野サラ
2024年04月17日昨日の夜から、原因不明の下腹部痛に襲われているにしこさん。祝日で病院がことごとく休診のため、うみくんに運転を任せ、ひとまず近くの急患センターで診てもらうことにしました。歩くのもつらい中、なんとか受付を済ませてソファに腰かけたのですが、その後も相変わらず下腹部の激痛は続いていて……? 体のあちこちが痛い!内科には新型コロナ関連の患者さんが押しかけている一方、幸いにも婦人科には診察待ちの患者さんがほとんどおらず、看護師さんからすぐに「こちらにどうぞ」と声をかけられました。これから診察が始まるのですが、自宅から急患センターにたどり着くまでの間で、下腹部だけでなく他の部位にまで痛みが広がってきていて……。 ※作中ではマスクのイラストを省略しています。 例えば心筋梗塞の場合、胸の痛みよりも前兆として肩や頸部に痛みが生じるように、原因となる部位から離れたところに痛みが生じることがあります。今回も、内臓に障害があると、その痛みは末梢神経を伝わって脊髄に入力されますが、同じところには皮膚の領域に痛みを感じる痛覚の神経が多くあり、脳に伝達されるときに内臓ではなく、皮膚からのものだと脳が誤認識して、痛みが引き起こされたのでしょう。 また、胃痛や吐き気は、腹腔内の出血量が多いときに腹膜が刺激されて起こります。 にしこさんの場合はのちのち病名が卵巣出血と判明するのですが、卵巣出血によってこれらの症状が起こったと推測されます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター にしこ
2024年04月16日月に一度のあの日、私はいつものように生理痛に悩んでいました。しかしちょうどその日は、付き合って間もない彼とのデートの約束の日。彼は楽しみにしているだろうし、生理痛がつらいことを言うべきなのか我慢すべきなのか、私は葛藤していました。 正直に言うべきか悩んだ付き合って間もない彼とのデートの日。彼は、私のアパートから車で50分ほどの距離に住んでおり、すでに私の家に向かってくれているところでした。 どんどん生理痛がひどくなってきていた私でしたが、私の体調不良のせいでデートを楽しみにしている彼をがっかりさせたくない、嫌われたらどうしようと不安に。「薬を飲めば大丈夫だろう」と、生理痛でつらいことを彼に言えずにいました。 痛みに耐えられないしかし、薬を飲んでも痛みはなかなか引かず……。おなかが痛くてはデートを心から楽しめません。痛みが引かないことも相まって、私は次第に自分の優柔不断さにイライラしてきました。 「生理痛でつらいと早く言ってデートを中止にしてもらえれば、彼の時間を無駄にすることはなかったはずなのに」。そう思っていたところ、彼が私のアパートに到着。 そこで、恥ずかしさと申し訳なさのなか、私は正直に生理で体調がすぐれないことを彼に伝えることに。すると、彼はウキウキした表情から一変……心配する表情に! がっかりされると思っていたので少し驚きましたが、同時にホッとした自分もいました。 やさしさを感じた当時の彼は女性の生理についてあまり知識がないようで少しあたふたしていました。しかし私にどうしてほしいか聞いてくれ、2人で家でゆっくり過ごすことを提案してくれました。 また、自らインターネットで体にやさしい食べ物などを検索したり、生理痛があるときはどうしたらいいのかなどを調べてくれたりと、積極的に生理を知ろうとしてくれた彼。 そして、料理はあまりしたことがなかった彼が、ひとりでスーパーに行き、私のために昼食を作ってくれたのです。生理痛はつらかったけれど、彼のやさしさに私は至れり尽くせりでした。 付き合って間もなかったころの出来事で、「生理だと言って、嫌われたらどうしよう」と正直に言うべきなのか悩みましたが、言ってよかったと思いました。 思い切って正直に伝えたことで、自分の身体を労わることができ、さらに彼のやさしさを再確認することができたいい機会だったと思います。彼が私にしてくれたことはもちろんうれしかったですが、私としては、生理を理解しようと努力をしてくれた姿勢が一番うれしかった出来事でした。 著者/みどりここな作画/モリナガアメ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モリナガアメ
2024年04月15日昨日の夜、彼氏のうみくんとの営み中に下腹部の激しい痛みに襲われたにしこさん。翌朝になっても痛みは続いていて、歩くのも困難な状況です。職場に欠勤の連絡を入れたあと、うみくんの運転で近くの急患センターに向かったのですが、コロナ禍の影響により、待合室では多くの患者さんが順番待ちをしていて……。 長く待たされるだろうと思ったら…下半身がズキズキとひどく痛む中、なんとか受付を済ませたにしこさん。「こんなに患者さんが多いのだからきっと呼ばれるまで時間がかかるだろうな」と思っていたら……? ※作中ではマスクのイラストを省略しています。 「ここから地獄の待ち時間が始まるのか……」と絶望しながらソファに腰かけたにしこさんですが、ほどなくして看護師さんから「こちらにどうぞ」と声がかかりました。どうやら新型コロナ関連の患者さんは多いものの、婦人科の患者さんはほとんどいないようです。不幸中の幸いでしたね。 しかし、にしこさんの体調は悪化していて、下腹部以外にも痛みが出始めてきてしまいました。 下腹部以外にも痛みが出ているとなると、にしこさんとしては「婦人科を受診したけど合ってたのかな?」と、不安になってしまう部分もありますよね。とにもかくにも、まずは検査で子宮や卵巣の状態を見てもらうしかなさそうです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター にしこ
2024年04月14日友人とショッピングに行ったときのことです。この日、私は生理2日目。しかし友人との時間を楽しむあまり、すっかり生理であることを忘れてしまっていて……。 生理2日目でしたが、なぜか私はこの日、白いパンツをはいて出かけてしまっていました。しかも、体にフィットするタイプのものを……。友人との時間が楽しくて、長時間トイレに行けておらず、多い日用のナプキンを着けていましたが、漏れてしまっていたのでしょう。友だちがとても言いづらそうに「経血が漏れてるかも……」と教えてくれたのです。 急いでトイレに行って確認するとたしかに漏れて、白いパンツが汚れてしまっていました。ひとまずナプキンを替えて漏れた汚れは落とせるだけ落とし、近くのアパレルショップへ。そこで黒いボトムスと下着を買い、共にはきかえ事なきを得ました。 この失敗以降は、生理中は絶対に白いやベージュ系など淡い色のボトムスははかないように気をつけています。万が一の失敗に備えて、黒や紺色など濃い色が無難だということがよくわかりました。ここまで大きな失敗をしてこなかったからこそ、本当に恥ずかしかった経験です。 著者/田中幸作画/ちゃこ 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年04月14日高校生のころ、あまりにも立ちくらみがひどかったため、かかりつけ医に行きました。血液検査の結果、貧血だと先生から告げられた私。そのとき、母がしてくれた「あること」についてお話しします。 貧血の原因高校生のころ、あまりにもフラフラと立ちくらみがひどかったため、かかりつけ医へ。血液検査をすると、医師から「女性は月経があるから貧血になりやすいんだよ」と告げられました。どうやら、私はヘモグロビン値が低く、貧血になっていたようです。 当時の私は「月経があるから貧血になりやすい」ということを知りませんでしたが、過去の生理を振り返ってみると、たしかに私は経血量が多いほうです。そのため、生理がくるたびに貧血になっていたのだと思います。そして、医師から「鉄分のサプリを摂取したほうがいい」とすすめられました。 倹約家の母がまさかの…幸い、薬を服用したり、入院をしたりするほどの貧血ではなかったようです。そのため、母と一緒に鉄分のサプリを求めてドラッグストアへと向かいました。 しかし、母は倹約家。私には弟が2人いるため、母がお金を大事にする気持ちを理解していました。私1人にお金をかけるわけにはいかないだろう……。そう思った私は、自分で稼いだバイト代で、薬局に売られているサプリメントのうち、1番安価の物を購入しようと考えました。 ところが、母がとてもいいサプリメントを手に取り、「これにしよう」と言ってくれたのです。そのサプリは、高校生だった私にとって手が出しづらい価格。倹約家の母がそのサプリメントを選んだことに、私はとても驚きました。 母の気持ちは?母が選んだサプリは、かかりつけ医の先生におすすめされたサプリメントでした。とはいえ、生理のたびにフラフラしてしまう私にそのサプリメントをずっと買い続けるのは、家計にかなりのダメージを与えるはずです。 「もっと安いのでいいけど」と私が心配すると、母は「生理中にフラフラするんでしょ? 先生におすすめされたんだし、このサプリメントを買うよ」と言ってくれました。母の気持ちがうれしかった私は素直に母の言葉に甘え、そのサプリを飲み始めることに。その後、サプリを飲んでいたためか、ヘモグロビン値は正常になりました。 大人になった今でも、生理中にフラフラしてしまうことがあります。毎年、定期健診で血液検査をしていますが、特に異常はないと医師から告げられています。もう社会人なので、自分でサプリメントを買うお金の余裕があり、今もたまに鉄分のサプリメントを買うのですが、そのたびに母からサプリメントを買ってもらったことを思い出し、何年経っても温かい気持ちになります。 私の娘はまだ初潮を迎えるような年齢ではありませんが、娘が同じような状況にならないために、食事面で気をつけたいと思います。もし、貧血になってしまった際には、あのときの母と同じような行動をとりたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/花山花子作画/おみき 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター おみき
2024年04月13日生理前や生理中は、心身ともに不調が訪れることが多いもの。そんな時、大切なパートナーが寄り添ってくれると心強いですよね。そこで今回MOREDOORでは、「生理中にパートナーがくれた模範回答のような素敵な言葉」をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。監修:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Cさんの場合……イルミネーションを見に行く時、ちょうど生理になってしまい腹痛がありました。素直に彼に「生理でお腹が痛い」と報告しました。するとランチの時に「大丈夫?ご飯食べれる?」と声をかけてくれたり、イルミネーションに向かう時も「カイロとか買っとく?」と気遣ってくれたりしました。1回だけでなくその時その時に何度も心配してくれてとても嬉しかったです。生理とうまく付き合い、パートナーと円満に過ごすコツがあれば教えてください。体調が悪ければ恥ずかしがらずに素直に報告することが大切だと思います。(35歳/医療事務)自分を気遣う彼に彼からの細やかな気遣いに喜びを感じたというCさん。生理中は大変なことも多いですが、大切な人からの思いやりのある言動でエネルギーを貰う事ができるようですね。あなたはパートナーの模範回答のような素敵な言葉で、励まされた経験はありますか?※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2024年04月13日前日に彼氏のうみくんと営みをしていたら、下腹部の激しい痛みに襲われたにしこさん。翌朝になっても痛みは続いていて、歩くのも困難な状況です。しかし、この日は祝日のため、近くの病院はことごとく休診。うみくんに運転を任せ、近くの救急センターで診てもらうことにしたのですが……。 く、車椅子が欲しい…!下腹部がズキズキと痛んで歩くのもつらい中、なんとか急患センターまでたどり着いたにしこさん。しかし、当時はコロナ禍真っ只中で、祝日で他の病院が開いていないことから、待合は新型コロナ関連の患者さんでいっぱいで……!? ※作中ではマスクのイラストを省略しています。 新型コロナの流行により、検査や薬の処方のために大勢が急患センターを訪れていて、にしこさんは「これだけたくさんの人がいたらすごく待たされるだろうな……」と不安になります。 その後、うみくんに呼ばれて激痛に耐えながら受付まで辿り着くと、病院スタッフから「熱はありますか?」「かなり痛いですか?」と症状を聞かれました。「はい……痛いです」と弱々しく答えたにしこさんですが、残念ながらスタッフは「車椅子はいらないよね!」との判断を下し、にしこさんはまたしてもヨロヨロ歩きで待合室のソファへと戻って行ったのでした。 にしこさんによると「あまりにも混雑していたからスタッフ側も手がいっぱいで、車椅子を準備する余裕がなかったのかもしれない」とのこと。状況を考えると「車椅子が欲しい」と主張するのは申し訳ない気持ちもあるかもしれませんが、歩くのもつらいほどに症状が重いのなら、勇気を出して医療スタッフに伝えてみてもよかったかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター にしこ
2024年04月11日ある日、夫と息子と3人で温泉旅行に行くことに。しかし当日の朝、なんと生理が始まっていたのです。温泉に入ることをあきらめ、息子に伝えるとある質問をされて……!? 家族で温泉旅行へある日、私と夫と4歳になる息子の3人で、たまには家族旅行へ行きたいねという話になりました。「ゆっくり過ごしたい」という夫の希望で、宿泊する旅館にある温泉に入ることに。家族みんなで予定を合わせて日程を決め、宿泊地を選び、温泉旅行に行くことをとても楽しみにしていました。 当日の朝、まさかの生理に!そして、待ちに待った旅行当日の朝。私は荷物の最終確認をし、準備が完了していることを確認してから、出発直前にトイレに行きました。 しかし、トイレで下着を見てびっくり。なんと、予定日より早く生理がきていたのです! 「生理になったから温泉には入らないほうがいいよね」「せっかく計画した家族旅行での温泉だったのに残念」と、とても悲しい気持ちに……。 タンポンを使って温泉に入ることも頭をよぎりましたが、このとき家にタンポンがなく買いに行く時間がなかったことと、もし入浴中に経血が漏れてしまったらほかのお客さんの迷惑になってしまうという気持ちがあったため、温泉に入ることはあきらめて、今回は宿泊先の部屋のお風呂に入ることにしたのです。 息子からの質問温泉に向かう道中、タイミングを見計らって「生理がきて、温泉に入れなくなってしまった」と夫に伝えると、夫は「そっか、わかった。温泉に入れないことは残念だけれど、仕方ないね」と言いました。 そして宿泊先に到着し、温泉に行く時間に。夫と息子が温泉に向かおうとしていたため、私は息子に「ママは部屋で待っているね」と伝えました。すると息子が、キョトンとした様子で「なんで、ママは温泉に入らないの?」と聞いてきたのです。 私は、息子からの突然の質問に思わずアタフタ。「ちょっと理由があって……」とごまかそうかとも思いましたが、正直に理由を話したほうがいいと思い「ママは今生理というものになっていて、体から血が出ているの」「だから今日は温泉には入らないんだよ」と伝えました。 最初は「なんで?」「どうして?」の連続だった息子も、最後まで話を聞き終わるとなにか事情があって温泉に入れない、ということはわかった様子でした。 生理の話は息子にとっても大切な話。あのとき、ごまかさずに話してよかったと思っています。今回の話が、今後の息子の人生において役に立つといいなと思っています。 著者/nanoka22イラスト/まっふ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2024年04月10日私は、25歳のときに職場で経血が漏れて、「やってしまった!」という経験をしたことがあります。ほとんどの職員が男性の職場で、初めて経血漏れの失敗をした私の体験談とその後の対策について紹介します。 予期せぬ生理私が25歳のころ働いていたのは私と係長以外、みんな男性の職場でした。 その日、体調には何の異変も感じず、普段通り仕事をしていた私。そして、書類提出のために席を立ち、デスクに戻ると……隣の席の男性職員からスマートフォンの画面を見せられたのです。 そっと教えてくれた同僚の心づかいスマートフォンはメモ機能の画面になっていて、そこには「血でズボンが汚れてるみたい」と書かれていました。 私が席を外した際、同僚は経血で汚れた私の後ろ姿を見てそのことを教えてくれたのです。しかも、周りに気づかれないように、口頭ではなくスマートフォンのメモ機能を使って。 焦った私はすぐにお手洗いに走りました。普通に職場内を歩いていたため、「他にも気づいている人がいるかもしれない」と思うと、仕事場に戻るのが怖くてトイレで頭を抱えた私。とはいえ、仕事には戻らないといけません。ひとまずショーツにはトイレットペーパーをあて、ズボンについた経血は完全に落とし切ることはできなかったものの、できる限り拭き取りました。 おしりを隠しながらデスクに戻ると、私の椅子には膝掛けが。それは隣の席の同僚の物でした。そして、再び「何かできることあったら教えてね」とメモで教えてくれました。やさしい心づかいがとてもうれしかったです。 その後の私の生理への対策その後は同僚から借りた膝掛けに助けてもらいながら、お昼休みになると係長に経血で服が汚れたという事情を話し、着替えのために一度帰宅させてもらうことに。職場の椅子はその日の就業後、ひとりでこっそりと職場に残り、拭き取ってなんとか元通りに戻すことができました。 この一件以降は、生理が近い日ではなくても最低1枚はナプキンを持ち歩くように。また、職場には必ず着替え一式をロッカーに備えることにしました。 そして、アプリと手帳に生理開始日と終了日を記入し、アプリにはその日の体調の変化についても入力しています。このようにして、体調と生理日は、気になったときにいつでも確認できるようにしています。また、この経験を経て「ちょっといつもと体調が違うな」「下腹部に違和感があるな」というときには我慢をせず、すぐにお手洗いに行くようにもなりました。 私自身、初めての失敗で、もう「この職場にはいられない!」と思うほど恥ずかしかったですが、同僚の心づかいに救われました。この経験があってからは、生理用品を常に携帯することで急な生理にも焦らずに対応できています。また、自分の体調を毎日アプリにつけるようになり、ちょっとした体の異変にも気付けるようになったため、今では経血漏れの失敗はしていません。これからも、生理用品の携帯とアプリ・手帳への体調の記録は続けたいなと思っています。 著者/なかまるあゆみ作画/ののぱ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ののぱ
2024年04月10日排卵痛があった日の夜、彼氏のうみくんとの営み中に激痛を感じたにしこさん。慌てて中断しておとなしく就寝したのですが、翌朝になってもまだ下腹部が激しく痛みます。歩くのもつらい中、近くの救急センターで診てもらうため、なんとかうみくんの車まで移動したのですが……。 急患センターに足を踏み入れると…?ヨロヨロとした足取りでなんとかアパートの階段を下り、うみくんの車に乗り込むことに成功したにしこさん。うみくんの「じゃあ出発するよ」という声でにしこさんを乗せた車が走り出しますが、車の振動によって常におなかはズキズキと痛み、道路のデコボコで車が大きく跳ねたときには、思わず悲鳴をあげるほどの激痛に襲われてしまって……!? ※作中ではシートベルトを省略しています。 ※方側→片側 その後、車の振動が伝わりにくい体勢をキープし続けることで、急患センターに着くまでの間、なんとか激痛に耐え抜いたにしこさん。車から降りて、うみくんに支えられながらノロノロと歩みを進めます。そして、ようやく急患センターに足を踏み入れると……なんと、そこには驚くほど大勢の人々が! 実はこのとき、コロナ禍真っ只中。検査を受けにきたであろう人々で待合室がごった返していたのです。 コロナ禍であったことに加え、この日は祝日で他の病院が開いていない状況でもあり、周辺地域に住んでいる人たちが、みんなこぞって急患センターにきたのかもしれませんね。今のにしこさんは歩くだけでもつらい状況のため、もちろん他の患者さんの緊急度にもよりますが、できるだけ早めに診察をしてもらって、痛みを和らげる処置をしてもらえるよう願うばかりです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター にしこ
2024年04月09日排卵痛があった日の夜、彼氏のうみくんとの営み中に激痛を感じたにしこさん。慌てて中断しおとなしく就寝したのですが、翌朝になってもまだ下腹部が激しく痛みます。あまりの緊急事態に仕事は休むことにして、近くの急患センターで診てもらうことにしたのですが……。 ようやく車に乗れたと思ったら…!?急患センターに向かうため、アパートの近くにつけてあるうみくんの車まで移動することになったにしこさん。しかし、歩くたびに振動で下腹部がズキズキと痛みます。近所のおじいさんからじーっと見つめられながらも、ヨロヨロとした足取りでなんとかアパートの階段を下りて、うみくんの車までたどり着いたのですが……? ※作中ではシートベルトを省略しています。 なんとかアパートの階段を自力で下り、うみくんの車に乗り込むことに成功したにしこさん。うみくんの「じゃあ出発するね」の声で、2人は急患センターへと車を走らせます。 するとここで、またしてもにしこさんに災難が。座っているほうが痛みがラクだと感じ、体勢を変えたにしこさんでしたが……走行中の車の振動によって常に下腹部がズキズキと痛み、さらには道路の段差で車体がガタンと揺れたとき、耐えられないほどの激痛に襲われてしまったのです。 にしこさんが感じていた痛みを想像すると、こちらまで「ヒイッ」と声をあげてしまいそうです。あともう少しの我慢だから頑張って……と、心から声援を送りたくなりますね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター にしこ
2024年04月07日個人差があるとはいえ「女性なら誰もが生理痛を感じている」と思っていた私。しかしある日、会社の同僚を飲み会に誘うと、「今日は生理2日目だけど生理痛はないし参加できるよ」と言われて……。生理痛について改めて考えさせられ、婦人科を受診するに至ったお話を紹介します。 隔月で生理痛に悩まされるように私が初潮を迎えたのは小学6年生のときでした。同級生の多くが小学6年生までには初潮を迎えていたと思います。私の場合、初潮からしばらくは生理周期が不安定で、高校生ぐらいになってようやく28日周期で安定してきました。 しかし、そのころから隔月で生理痛に悩まされるようになったのです。友だちにも「生理2〜3日目は経血量が多い」「腰やおなかが痛い」と言っている子がいたので、私は「誰もが生理痛に悩んでいる」と思い込んでいました。 生理痛がない人もいるの!?隔月の生理痛が当たり前になったころ、私は社会人になっていました。ある日、同期数人で飲み会を開くことになり、参加者に予定を聞いていると、同期の1人から「今日は生理日2日目だけど、生理痛とかないから参加できるよ」と言われたのです。 驚いた私は「生理痛がないの!?」と聞き返しました。するとその子は「全然ないよ。今まで鎮痛薬を飲んだこともないし」と続け、衝撃を受けたのを覚えています。 それまで、数々の友人たちから「今日は生理痛がひどくて」「痛くてなにもできなくなるから鎮痛薬を常備している」という話ばかり聞いていたので、生理痛のない人がいるとは思いもしませんでした。 婦人科を受診すると…?「生理中はおなかが痛いことが当たり前」だと思っていた私に、もう1つ衝撃的な出来事が起こりました。職場で受けた健康診断で、医師から「経血量も多くて鎮痛薬が欠かせないということなら、一度婦人科を受診したほうがいいかもしれません」と言われたのです。 そして後日、婦人科を受診した結果、子宮内膜症だと判明しました。私の場合、ひどい生理痛は子宮内膜症によるものだったのです。それからは婦人科を定期的に受診するようになり、治療を受けると生理痛も緩和されました。 同僚から生理痛にかんする話を聞いたり、健康診断を受けたりしたことで、自分の体の異変に気づくことができて本当によかったです。 生理について話題にするのは、人によっては抵抗があったり、なんとなく話しづらかったりするかもしれませんが、自分の体を知るためにも、他の人の話を聞くことも必要だと思いました。また、頭痛や腹痛などと同様に、体のどこかに痛みがある場合は、何かの危険信号かもしれない、と考えることも大切だと学びました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※生理中はアルコールを分解する力が低下しているので、アルコールがまわりやすくなります。また、経血が排出されることで貧血や脱水にもなりやすい状態です。その状態で、アルコールを摂取すると血中のアルコール濃度が上がって、頭痛やめまいなどを引きおこす恐れもあります。さらにアルコール摂取によって、血行が良くなり出血量が増えます。代謝が悪くむくみやすかったり、精神的に不安定になったりする時期でもあるので、飲み過ぎには注意しましょう。 著者/匿名 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モリナガアメ
2024年04月06日私は薬を飲むことに抵抗があったため、生理痛がひどいときも、薬を飲まずに我慢していました。しかし、ある出来事をきっかけに、自分に合うタイプの薬を適切に服用することは自分の心身を大切にすることなのだと思うようになり……。 生理痛を我慢し続ける日々生理のときは毎回、下腹部が痛んで立っているのもやっとの状態になります。それでも仕事は休めないため、フラフラになりながらも生理痛を我慢して働いていました。痛み止めを飲めば少しはラクになると思うのですが、薬を飲むことそのものに抵抗があったため、飲まずに仕事をしていたのです。 そんなある日、生理痛がひどく会社で立ち上がれないほどつらくなってしまいました。仕事にならない私を見て、「早退して病院に行ったほうがいいんじゃない?」と職場の先輩にすすめられたため、その日は早退させてもらうことに。 医師の言葉に私は…婦人科を受診した私は、医師に生理痛がひどいことや、あまり薬は使いたくないことなどを打ち明けました。すると、医師から「痛みは我慢するものじゃないのよ。痛いままでは体だけでなく心もつらくなってしまうから、軽い痛み止めを使ってみませんか?」と言われたのです。確かに、体だけでなく気持ちまでつらくなっていたと衝撃をうけました。 医師が処方してくれた薬を飲んでみたところ、10段階あった痛みが7くらいになり、ずいぶんラクになりました。その後は医師と相談しながら、私に合う薬を処方してもらっています。おかげで、仕事中に生理痛で苦しむことも減り、痛みを我慢してもいいことはないのだと実感しました。 病院に行ったことで、痛み止めに対する抵抗感が大きく減った私。医師に相談し適切な薬を使うことは、自分の心身を守ることにつながるのだと感じた経験でした。薬だけでなく、体を温めることの大切さなど、生理中の生活方法もアドバイスしてもらえ、以前よりずっと快適に生理期間を過ごすことができています。 ※この記事は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/財田金子作画/まっふ 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2024年04月05日排卵痛があった日の夜、彼氏のうみくんとの営み中に激痛を感じたにしこさん。慌てて中断しおとなしく就寝したのですが、翌朝になってもまだ下腹部が激しく痛みます。その日はあいにくの祝日で病院がことごとく休診のため、うみくんの運転で近くの急患センターに向かうことにしたのですが……。 誰かの視線を感じる…!急患センターに向かうため、アパートの近くにつけてあるうみくんの車まで移動することになったにしこさん。しかし、リビングから玄関へ移動するだけでも、足を一歩踏み出すたびに下腹部がズキズキと痛みます。ようやく玄関から外に出たにしこさんですが、次に待ち受けていたのは階段という難所で……!? 段差を下りたときの振動で下腹部がギリギリギリーッと痛み、思わず悲鳴をあげてしまうにしこさん。うみくんは心配しながらも「がんばれ…気をつけてね…」と応援することしかできません。 するとそのとき、にしこさんは遠くのほうから誰かの視線が注がれていることに気づきます。こちらを見ていたのは近所に住むおじいさんで、にしこさんいわく「若い男女が階段でアタフタして何をやっているんだろう?」という視線だったそうです。 たしかに近所の人からすれば「何をやっているんだろう?」という疑問に加え、「大丈夫かな?」と心配な気持ちにもなりますよね。ちなみにこのとき、アパートの住民は誰も階段を通らなかったらしく、誰かから声をかけられることはなかったそうです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター にしこ
2024年04月05日私は、スイミングのキッズスクールでコーチをしています。あるレッスンが終わったときに、子どもたちとプールを出たところ、まさかの光景を目にして……。 スイミングコーチをしている私私は生理不順で、予定日から外れることがしょっちゅうあります。気分がイラついたり食欲が増大したりと、生理前の兆候はあらわれるのである程度の予測はできるのですが、なかなかピタリと合うのは難しくて……。 そんな私がアルバイトとして働いているのは、スポーツジムが併設されたスイミングスクール。ここで水泳のコーチとして子どもたちに教えています。生理不順ではありますが、プールに入る前は必ずトイレに行き、経血があればタンポンを入れてからプールに向かうため、これまで生理トラブルを起こしたことはありませんでした。 赤い水たまりが!?ところがある日、プールから上がると目の前に赤い水たまりが。「子どもがケガをして流血したのかも!」と思った私は、その確認をしようと流血元を探していると、私の動きと合わせるように赤い水たまりがポタポタ……。そこでようやく、自分から経血が漏れていることに気がついたのです! すぐに他のコーチに事情を説明し、子どもたちの対応を任せました。けれど、私から血が流れていることに気づいてしまった子どもからは泣かれてしまい、申し訳なさと恥ずかしさでいたたまれない気持ちになりました。 この出来事以降、コーチとして最善の準備をと、少しでも生理の兆候があれば小さいサイズのタンポンを入れてからプールに入るようになりました。私にとって、スイミングコーチは生きがいでもあるので、今後も生理とうまく付き合いながら続けていきたいと思います。 ※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群(急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状)を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。 著者/土井らん作画/ふるみ 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ふるみ
2024年04月04日排卵痛があった日の夜、彼との営み中に激痛を感じたにしこさん。慌てて中断し、その日はおとなしく就寝したのですが、翌朝になってもまだ痛みは続いています。歩こうとするたびに下腹部に激痛が走るため、にしこさんは立っていることすらできなくなってしまって……。 玄関の先に待っていたのは…うみくんから職場に欠勤連絡を入れてもらい、病院へ行くことにしたにしこさん。しかし、その日はあいにくの祝日。病院はどこも休診か、午後からしか開いておらず、困ってしまいます。するとここで、「#7119」(救急安心センター)に電話相談をしてくれたうみくん。担当者から「今すぐ近くの急患センターに行ったほうがいいですね」と言われ、2人は近所に救急センターがあることを思い出し……? 急患センターに向かうと決まり、アパートのすぐ近くに車を用意してくれたうみくん。彼に支えてもらいながら、ゆっくり時間をかけて玄関へ向かうにしこさんでしたが……玄関の扉の先に待っていたのは、あまりにも絶望的な光景でした。平坦なところを歩くだけで下腹部に激痛が走るため、今のにしこさんにとって「階段」は、ゲームでいうラスボスのような存在なのです。 うみくんに抱っこやおんぶをしてもらう方法もありますが、にしこさんとしては、抱っこなどをしてもらったときの振動でふいに痛みに襲われるより、自分のペースで少しずつ歩くほうが痛みがマシだろうと考えたようですね。急患センターに着いて処置をしてもらうまであと少し。ゆっくりでいいので無理のないように行動してほしいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター にしこ
2024年04月04日約30年ほど前のことです。まだ成長中の体だったのか、生理痛やPMS(月経前症候群)の症状などはなく、経血量も少なかった私。「生理=秘めごと、恥ずかしいこと」のように感じ、生理について家族や友だちと話したり相談したりすることができずにいました。そんなときにしてしまった生理の失敗が、私の中で生理に対する考え方を変えたと言っても過言ではなくて……。 生理は慣れたもん?中学2年生のある日、生理経験も4年目のことです。良くも悪くも生理の過ごし方に慣れ、初潮を迎えたころのような緊張感や不安がなくなっていました。生理用のショーツをはくことはダサいし、ナプキン交換のためにトイレに何度も行くことがおっくうで仕方がない。そう感じていて、持ち歩くナプキンは1日に2、3枚でポケットに入る分だけ。こまめに交換しなきゃいけないなんてこれっぽちも思ってもいませんでした。 そして、この日は昼前に交換したのが最後。「あとは午後の授業と掃除、帰りの会だけだし」と、高を括っていました……。 それは突然やってきた午後の授業のあと、ドロリとした塊が自分の体から溢れ出てくるような、今まで経験したことのない感覚が。 慌ててトイレに行ってみると、普通の日用のナプキンがすでに満タン状態! 「うわ……」と、初めて見る経血の量に驚きつつも、このときはすでに予備のナプキンはなし。友だちや先生に相談することもできず、このまま下校まで乗り切る決意をするしかありませんでした。 バレた! まさかの対応に涙その後も何度となくドロリとした感覚があって……。帰りの会のときには、なんとなく太ももの内側やおしりのあたりに濡れていている感じまでしてきて、「もしかしてモレてるかも……」と思っていました。 見ると……案の定、椅子には赤い経血の染みがくっきり。幸い席は一番後ろで壁際でしたが、隣の席にはいつもからかってくるAくんが……。気づかれたら笑われるかもしれないと挙動不審な動きになったせいで、号令で立ち上がったとき、椅子についた経血汚れをAくんに見られてしまいました。 「バレた!」 恥ずかしいけれど、私は何も言えなくて……。からかわれてしまう、と思いましたが、Aくんは何を言うわけでもなく、さっと体ごと横を向き、私に背を向けたのです。 そして、教室にいたみんなに「さっさと部活行けよ」「早くしろよ!」と、いつもなら絶対言わないであろうを言葉をかけ始めました。 Aくんの声かけもあり、しばらくすると教室には誰もいなくなりました。そして、Aくんも何も言わずに去っていって……。おかげで、私はスムーズに椅子の掃除と、トイレットペーパーでの緊急手当てをして下校することができたのです。 Aくんも私も何も言えず、実際のところAくんが経血汚れに気づいていたかどうかはわかりません。それでも、彼なりのさり気ないやさしさだったと信じていますし、そのやさしさが今でも忘れられません。 生理の失敗はいくつになっても恥ずかしいですし自己嫌悪に苦しみますが、私がこれまで生きてきた中で、失敗を責めたり馬鹿にしたり、笑ったりする人は、Aくんを始め1人もいませんでした。この経験から、もし私の周りで生理で困っている女性たちがいて、自分にできることがあるならば、サポートを惜しまずおこなおうと思えるようになったのです。 著者/天木 みみ作画/加藤みちか監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 加藤みちか
2024年04月02日「生理がきた」と思い、いつものように過ごしていたものの、一向に減らない血の量。貧血でフラフラになりながら病院を受診したところ、医師から驚きのひと言が。本作は、著者である岡田ももえさんのお母さんの実体験を描いた作品です。 いつ気絶してもおかしくない状況だった生理だと思っていたものは、実は「閉経前のホルモンバランスが乱れたことによる不正出血」だろうと医師から言われた岡田ももえさんの母(51歳)。しかし、検査結果によっては子宮体がんや子宮頸がんの可能性もあると聞き、不安な気持ちになりながら検査結果を聞きに行くのでした。 検査の結果、やはり「閉経前のホルモンバランスが乱れたことによる不正出血」であり、他の異常は見見られなかったよう。そして医師からは、「自己判断せず、すぐに病院に来るように」と言われます。 岡田ももえさんの母は、多量の出血によりいつ気絶してもおかしくない状況で、血圧が低くなりすぎていたことで、脳の機能不全などになる可能性もあったとのこと。その後も2回ほど多量の不正出血がありましたが、薬の服用で徐々に出血は治り、閉経に至ったそうです。 今回のような症状は、けっして珍しいことではありません。生理の血の多さは放置してしまいがちですが、受診時に輸血な必要になるケースも。定期検診に通い、気になることがあれば医師に相談するようにしてください。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 岡田ももえさんの作品は、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 岡田ももえ
2024年04月01日