毎月やってくる生理。女性なら誰でも生理中の不快感を経験したことがあると思います。この時期をなんとか快適に過ごせないものかと、さまざまな工夫をしている人も多いのではないでしょうか。実は海外ではナプキンやタンポンの他にも、月経カップという生理用品があるそうです。いったい、どんな製品で、どんな使い方をするものなのでしょう。体にも地球にも優しい?月経カップとはPhoto by Pinterest月経カップとは、シリコンなどの柔軟性のある素材でつくられた鐘型のカップを、タンポンのように膣に入れて使う生理用品です。とても斬新に感じますが、実は月経カップは新しい製品ではありません。現在の原型となる月経カップは、1950年代からアメリカで発売されていたということですから、実に60年以上の歴史を持つ生理用品です。使用方法はタンポンと同じように、膣内に装着して使いますが、タンポンのように奥まで押し込むのではなく、膣の浅い部分に装着して使うのが特徴です。そして他の生理用品と決定的に違うのが、月経カップは月経血をカップ内に溜めて、外漏れを防ぐという点です。出血量にもよりますが、最大で12時間の装着が可能とのことなので、外出する際のトイレの心配がなくなる可能性も。さらに使い捨てではないこともポイントです。使い終わったらカップを取り出して、溜まった月経血をトイレに流してからカップを洗浄すれば、繰り返し使うことができます。丁寧に扱えば10年間も使用できるので、ゴミを減らすことにもつながります。またアフリカなど女性が満足に生理用品を買えない地域では、繰り返し使える月経カップは救世主とも言える存在。まだまだ普及しているとは言えない状況ですが、生理中の不潔な環境によって引き起こされる感染症の予防につながるのではと期待されています。どこで買える、月経カップ?残念ながら、現在のところ日本で月経カップは発売されていません。輸入品ということもあって、価格は4千円前後とお高めです。ただ長く使えることを考えると、コストパフォーマンスは決して悪くありません。月経カップにはいくつか種類があるので、購入前に口コミサイトなどで利用者の使用感を確認してみるのも手です。インタネットで検索してみると、日本でも月経カップの利用者が多いことに驚きます。中には比較レビューサイトまで登場しています。年代や出産の有無によって、メーカーごとに推奨しているサイズがあるので、そちらも参考にして選ぶようにしましょう。口コミからわかる月経カップの使用感異物を体内に入れるなんて……と抵抗を感じるかもしれませんが、利用者の口コミをみると意外にも使い心地は悪くない様子です。外側に血液が漏れないことで、匂いや蒸れを気にすることがなくなったという人や、血液の量や色を確認できるので、生理の状況を把握しやすいといった意見も。もちろん全ての女性に合うわけではないと思いますが、憂鬱なこの時期を快適に過ごすために、生理用品の選択肢が増えることは女性にとってはうれしいことですよね。私はちょっと試してみたくなりましたが、みなさんはいかがですか?
2015年02月12日生理と頭痛に関する意識調査2014年11月26日、ライオンは20~40代の女性を対象に行った、生理と頭痛に関する意識調査の結果について公開した。調査期間は2014年9月25日から29日。調査方法はウエブ調査、対象は20~40代の女性3,000人。調査結果女性が1年を通じで感じる不調を聞いたところ(複数回答可)、1位「肩や首がこる(50%)」、2位「手足が冷える(35%)」、3位「頭痛(32%)」で、特にないは19%。1年を通して頭痛を感じている女性360人に生理前後に頭痛の有無を聞いたところ、「いつも」「頻繁に」あるいは「時々感じる」と答えた人は約8割に達した。生理前後に頭痛を感じると答えた女性に原因を聞いたところ6割以上の人が「ストレス」「疲れ」と回答、「生理周期」と挙げた人は約3割にとどまった。同じ女性に頭痛対策を聞いたところ、約5割以上の人が「解熱鎮痛薬」を使っていた。また、「解熱鎮痛薬」を使っている人の半数近くの人が、痛みが強くなってから服用していることも判明している。この結果に対してライオンは生理前後に頭痛を感じているにもかかわらず、「ストレス」「疲れ」が原因としてとらえており、生理周期との関係を自覚している人は少ない(プレスリリースより)と考察している。生理周期に起こる頭痛の原因と特徴生理前に急速なエストロゲンの急減に伴い、脳内の血管が拡張することにより、神経性の頭痛が起こると想定されている。生理前の頭痛の特徴は、拍動に合わせてずきずき痛む、体を動かすとより痛む、頭痛の前に吐き気がしたり、目がチカチカしたりすること。生理周期による頭痛の予防法寝不足と寝過ぎに注意する、外出時に人混みや強い光を避ける、熱いお風呂やサウナを避けることによってある程度予防することが可能としている。鎮痛薬を服用するためのポイント痛みを感じたら早めに服用する。痛みが強くなる前に服用することがポイント。添付文書に沿って正しく服用する。1回の服用量、1日の服用回数を守ることが必要。10日以上鎮痛薬が必要になるような場合は医師に相談すること。(画像はプレスリリースより)【参考】・ライオンプレスリリース
2014年11月29日女子たるもの、生理との付き合いは避けられませんが、やはりちょっと厄介なものですよね。そんな生理の期間を少しでも明るく元気に過ごすためにも、生理用品にこだわってみるのはいかが? タレント・モデルとして大人気で、女子の気持ちをよくよく理解しているローラさんがコラボした生理用ナプキンなら、ブルーな日も明るく過ごせそうですよね。その生理用ナプキンは、ユニ・チャームの「センターイン コンパクト」シリーズの「センターイン コンパクト ローラデザインパッケージ」。この冬限定の特別企画だから、ぜひぜひ早めにチェックして。生理期間中もできるだけ普段どおりに過ごせるよう、形状やデザインにこだわっているという「センターイン コンパクト」は、吸収やモレに安心といった基本機能に加え、“ポーチにIN、おしゃれにGO”をコンセプトにした、スタイリッシュで持ち運びに便利な生理用ナプキンとして女子ウケもいいそう。その「センターイン コンパクト」とローラさんがコラボ、自らプロデュースしたのだとか。具体的には、まずローラさんとのディスカッションでデザインの方向性を「女の子が好きなスタイリッシュ!」に決定し、そのテーマに合わせてデザイナーがパッケージと個別ラップを制作。できあがったデザイン見本を、ローラさんがひとつひとつ丁寧にチェックをし、さらにアイデアを出したのだとか。カラーコーディネートや個別ラップの見え方まで、細部にまでローラさんのアイデアやセンスが詰まった、こだわりのデザインパッケージになっているというから、携帯するのがうれしくなるかも。特にローラさんがこだわったのは、「女の子が絶対気に入るデザイン!」と「カラーコーディネートへのこだわり」の2点。「女の子が好きなスタイリッシュ!」をコンセプトに、パッケージはふわふわしたコットンボールのデザインを、個別ラップはくまさんと風船デザインでキュートに。さらにその個別ラップがパッケージの透明部分からバランスよく見えるようにこだわったのだそう。「ふつうの日用スリム ハネつき21cm」はイエロー、「多い日の昼用スリム ハネつき24cm」はピンク、「多い日の夜用スリム ハネつき30cm」はブルーがそれぞれ基調になっていて、ひと目でどの種類かわかるうえ、店頭で手に取るときも気分がアガりそうなぐらいスイートな雰囲気が漂っています。こんな生理用ナプキンなら、携帯するのも、お手洗いに持っていくのも、楽しくなってしまいそうですね。いざというときに女友達にあげるのも自慢できるかも!?生理は毎月のことだから、少しでも明るく前向きに過ごせるような工夫が大切。少しでも快適な生理用ナプキンを使用するのはもちろん、デザインにだってこだわりたいですよね。かわいいモノを持ってるだけで気持ちも明るくなるもの。これからは、「センターイン コンパクト ローラデザインパッケージ」で、生理中も明るく過ごして!・センターイン コンパクト ローラデザインパッケージ 公式サイト
2014年11月12日「 あなたの生理は大丈夫? 正常な生理ってどういうもの?【生理のお話1】 」「 生理痛はどうして起こる? 痛みの原因と油の関係【生理のお話2】 」でお話させていただきましたが、生理の痛みがひどくなるには、ちゃんと理由がありました。それでは、辛い生理痛から解放されるために具体的にどのようなことを実践すればよいのでしょうか? 画像:(c)sunabesyou - Fotolia.com■クスリで痛みがとれる訳生理痛で苦しむ女性の多くは、薬でその痛みを抑えようとします。しかし、ここで考えてほしいのですが、なぜ薬で痛みがなくなるのでしょうか。痛み止めの薬は、子宮を収縮しているプロスタグランジンという物質の産生を抑えているのです。しかし、プロスタグランジンは生理痛の痛みのきっかけではありますが、直接の原因ではないため、一時しのぎにしかならないのです。その上、プロスタグランジンは、胃粘膜の保護や血小板の凝固など体内の様々な働きに関与しているため、その産生が抑えられることで他の働きまでもがストップしてしまうことになるのです。薬は、あくまで一時的に痛みを抑えているだけで根本的な解決にはなっていないということを十分に理解しておく必要がありますね。辛くて頼らざるを得ないこともありますが、依存をしてしまうとリスクもあることを十分に理解しておきたいですね。どうすれば、根本解決ができるのか。今すぐ始められる簡単な解決法を次頁でお話させていただきますね。■ポイント1:温める月経トラブルの原因の大半は「冷え」からくる、血行不良です。何より冷えをなくすことが一番の解決策。手先足先が冷えていなくても骨盤まわりの体液循環だけ滞りがちな方も多いです。腹巻やレッグウォーマー、ストールなど冷やしやすいお腹、手首、足首、首まわりを温めることを心がけましょう。また子宮を冷やす原因の1つが実は使い捨ての生理用ナプキン。これらは石油系素材でつくられており、膣から有害物質を吸収してしまうだけではなく、子宮まわりを冷やす原因ともなっているのです。オーガニックの布ナプキンをTPOに応じて使い分けることもお勧めです。■ポイント2:油の種類 前回 もお話させて頂きましたが、痛みを大きくしてしまう原因が摂取している油の種類のバランスの悪さなのです。サラダ油に代表されるオメガ6系の油の摂りすぎが、より痛みや辛さを大きくしているのです。オメガ6の摂りすぎに注意すると同時に、痛みや炎症を鎮静化してくれるオメガ3の油をできる限り意識してみましょう。オメガ3には、亜麻仁油、しそ油、えごま油、インカインチオイル、チアシードオイル、フィシュオイルなどがありますが、月経トラブルのある女性や更年期障害で悩んでいる女性には、女性ホルモンのバランスを整えてくれる作用のある亜麻仁油がおすすめです。またグループ的にはオメガ6系に入りますが、月見草油(イブニングプリムローズオイル)という油は月経トラブルにはよい効果をもたらしてくれますよ。■ポイント3:ストレスフリーな生活女性の体はとってもデリケート。悩みを抱えていたり、ショックな出来事があると、生理が遅れてしまったり、止まってしまったり、とすぐに子宮に影響が及びます。それほど心と子宮は密接に連動しているのです。また、自律神経には、活動・緊張状態で優位となる交感神経と、休息・リラックス状態で優位となる副交感神経の2つがありますが、男性並みに忙しく働いていたり、夜更かし、ストレスは、交感神経を刺激しすぎてしまい、血管を収縮させてしまいます。その結果、血液循環が悪くなり、子宮や卵巣の冷えにも繋がってしまうのです。頑張りすぎる自分に時にはブレーキをかけたり、自らの心を緩めることができるそんな方法を幾つか知っておくとよいですね。■子宮を大事にしてあげてあまりに月経のトラブルが多いと、「生理なんてなかったらいいのに!」「下半身をとってしまいたい!」なんて心の中で叫んでいる女性も多いかもしれませんね。しかし、今までお伝えしてきました通り、痛みには理由があり、全ての症状は体からのメッセージ。毎月訪れる月経の度にひどい痛みがあることは決して当たり前ではなく、体内のSOSサインなのです。これは生理痛に限ったことではありません。『辛い→嫌だ→薬で解決』という今までの流れをそろそろ改めて、取り替えることのできない大切な自身の体と向き合ってみませんか。女性の象徴でもある大切な場所。向き合うことできっとよい変化があることでしょう。
2014年06月21日1ヵ月に1度訪れる、女性の宿命である生理。みなさんは快適に生理期間を過ごせていますか? ナプキンでかぶれる、PMS(生理前症候群)や生理痛がひどいなど、生理の不快感に悩まされている方は、布ナプキンを試してみてはいかがでしょうか? 近頃ショップの店頭などでよく見かけるようになった布ナプキン。使い捨てでないというと、手入れや持ち運びが大変そうなイメージがしますが、根強い愛用者を増やしている布ナプキンには、使い捨てのナプキンでは得られないメリットがあるようです。■布ナプキンを使うことのメリット1.とにかく肌や体にやさしく使い心地が良い。市販の使い捨てナプキンには科学物質が使われているため、肌に合わずにかぶれたり、かゆみの原因になったりすることも。天然素材からできている布ナプキンを使えば、肌にやさしいだけでなく、使用感がとても心地よく、PMSや生理痛が軽減したという声もあります。特にシルク素材のものは排毒(デトックス)効果が高いとされ、使い心地も抜群。2.色柄が豊富で、下着を選ぶような楽しさがある。3.手間がかかるからこそ、自分の体とじっくり向き合える。布ナプキンを洗いながら、経血の量や色、臭いなどを見ることで、自分の身体の状態に敏感になり、より自分の身体を慈しめるように。4.ゴミが出ないので環境にやさしい。1回の生理で出るナプキンのゴミは相当な量。それだけのゴミを毎月排出していることを考えると、ゴミの出ない布ナプキンはかなりエコです。5.布なので1度購入すれば長年使うことができる。■布ナプキンの種類布ナプキンには大きくわけて次の3種類があります。1.プレーンタイプハンカチのように四角い布を折りたたんで使います。きれいな布面が肌に触れるように折り返して使うので、毎回交換する必要はなし。2.一体型タイプ使い捨てナプキンと同じ構造。肌に触れる面の布と、裏側の布との間に、モレ防止の吸収体(布を何枚も重ねたもの)が入っていて、ショーツに固定できる羽がついています。汚れたらその都度交換し、使い捨てナプキンと同じ要領で使え、防水シート付きや服にひびかない薄型もあります。3.ホルダー&パッドタイプショーツに固定する「ホルダー」と、吸収用の「パッド」を組み合わせて使うタイプ。ホルダーに重ねた「パッド」に吸収させるため、汚れたら「パッド」だけを交換すればOK。量に応じてパッドの枚数を調節することもできます。プレーンタイプをパッド変わりにしたり、量が少ない時、おりもの用として使いたい時はホルダーのみ、パッドのみなどの使い方も可能。■布ナプキンのお手入れ法外出時には、替えの布ナプキンと、使用済みの布ナプキンを保管しておく密閉式ビニール袋を用意。袋に水や、石鹸水を入れておくと後で洗濯する際に汚れが落ちやすいです。家に帰ったら、すすぐ→洗う(汚れの部分にだけ石鹸をつけて、汚れをつまむように洗う)→洗濯機へ。手洗いの時点で汚れが落ちなかった場合は、水やぬるま湯に、セスキ酸ソーダを溶かしたものに2、3時間から1晩つけ置きしてから洗濯機へ。お手入れは、デリケートな服や下着のお手入れとだいたい同じ要領ですね。使い心地がよくて、いろいろ選べる楽しさもある布ナプキン。生理期間は、辛くても毎月付き合っていかなくてはならない時間だからこそ、より快適に過ごしたいですね。
2014年06月19日「 あなたの生理は大丈夫? 正常な生理ってどういうもの? 【生理のお話1】 」でお話させていただきましたが、どうして辛い生理痛は起こってしまうの? 画像:(c)Piotr Marcinski - Fotolia.com■生理痛の本当の原因は? 何より一番の生理痛の原因は「冷え」つまり、「血液循環の悪さ」です。月経は、毎月一定の周期で繰り返す子宮内膜の剥離出血です。冷えている場合、常に体内の血液の流れは滞り、特に骨盤内は渋滞しやすい状態。そこでいつも以上に多量の血液が狭い子宮口めがけて流れ出ようとすると、そこに圧迫が起こるのは当然のこと。そしてその月経での血液の排出をスムーズにするために、プロスタグランジンというホルモンのような働きをする生理活性物質が体内で分泌されています。プロスタグランジンが、子宮を収縮してくれ、子宮内膜を剥がれやすくするため、血液が排出されやすくなります。しかし普段から冷えていて血行が悪いと、なかなか経血が外にでてくれません。そのためより多くのプロスタグランジンを分泌し、子宮を収縮させて外へ排出しようとするのです。これでお腹が痛くなるのは当然ですよね。またその他の原因としては、子宮の入り口(子宮頸部)が狭いことが原因で経血がスムーズに排出されない場合も考えられます。■鍵を握るのは「油のバランス」今すぐ摂りたい油はコレ! プロスタグランジンには炎症をより強くしてしまうもの、炎症を鎮静してくれるものと様々な種類があります。これらは全て脂肪酸を材料につくられ、局所ホルモンともよばれています。画像:(c)BRAD - Fotolia.comこの中で炎症を強くしてしまうものはオメガ6といわれる不飽和脂肪酸を材料としてつくられます。オメガ6は、サラダ油やコーン油、ベニバナ油、大豆油などの油。また、その逆で、炎症を鎮静してくれるものはオメガ3といわれる不飽和脂肪酸を材料としてつられ、代表的なものは、亜麻仁油(フラックスオイル)や、しそ油、えごま油、インカインチオイル、青背の魚油などです。一般的に家庭でよく使われるものはオメガ6の脂肪酸です。オメガ3の重要性や認知度は高まってきているものの、加熱ができない油であるため、まだまだ日常使いができていない方が多いかもしれませんね。オメガ3の中でも特に亜麻仁油は「リグナン」という女性ホルモンの働きを助けてくれる成分も入っていますから、オメガ3の中でも生理痛に悩んでいる方にはお勧めです。サラダにかけたり、納豆と混ぜたり、お料理の仕上げなどに使ってみてはいかがですか。痛みの根本原因は先ほど述べました「冷え」であっても、その痛みをさらに大きく辛いものにしてしまう引き金が、日頃摂っている油である可能性が高いのです。オメガ3とオメガ6のバランスは、1:1~1:4くらいが理想だといわれています。まずは日常生活で使っている油の種類を確認してみましょう。さらに次回は、生理痛を根本から改善する方法と鎮痛剤の問題についてお話させて頂きます。
2014年06月14日自分の生理について人と比べることってありませんよね。毎月憂鬱な生理。でも当たり前だと思っているその辛い症状、それって普通なのでしょうか。画像:(c)Africa Studio - Fotolia.com■月経のしくみ月経は、毎月子宮内に準備している受精卵のためのベッドメイキング(子宮内膜)が妊娠不成立により、剥がれて排出される出血のこと。排卵後1週間ほどたつと、子宮内膜は、ホルモンの影響を受けて肥厚し、いつでも受精卵を受け入れられるようふかふかベッドの準備をします。しかし受精しなければそれは必要がなくなり、子宮内膜ははがれ、血液とともに排出されるのです。これを毎月女性は繰り返しているのですね。■理想の月経理想の月経の特徴についてまとめてみました。あなたの月経は正常ですか? ・目安の月経周期は25~38日・1回の月経期間の経血量は20~140g・月経期間は4日間前後。(3日目以降は減ってくるのが普通です)・大きな塊がなくサラサラとした経血・生理痛などの辛い症状がない上記に当てはまらない場合はどのようなケースが考えられるのでしょうか。次でお伝え致します。■原因はなに? 現代に増えている月経異常前述の「理想の月経」と比べていかがでしたでしょうか。月経量はかなり個人差があるものの、少なすぎても多すぎても問題です。受精卵が着床する場所が子宮内膜ですから、それが剥がれ落ちる経血の量が少ないということは、子宮内膜も薄く、着床し辛いということが考えられます。画像:(c)ryanking999 - Fotolia.comまた、正常な経血は僅かな粘り気はあるものの、塊がいくつもある月経も正常ではありません。けがで出血しても固まる通常の血液と違い、経血は固まってはいけませんから、血液のタンパク質を溶かすプラスミンという酵素が分泌され、経血をサラサラの液状にします。レバーのような塊が多くでてしまう場合は、プラスミンで溶かしきれないくらい経血量が多いことも考えられます。月経周期や月経自体に問題がある方は現代に増えています。月経不順や、突然月経が来なくなる続発性無月経は、不規則な生活、ストレス、過度なダイエット、過激なスポーツなどが原因になっていることが多いほか、月経をコントロールする脳の視床下部や下垂体の機能低下、甲状腺や副腎の病気が原因になっていることもあります。また女性の悩みとして圧倒的に多い生理痛の原因と、月経を整えるポイントについては次回お話させていただきます。
2014年06月07日女性ホルモンのバランスが崩れると生理前にイライラしたり、ちょっとしたことで落ち込んだり、何もする気が起きないなど、いわゆる月経前症候群になってしまい、毎月の生理前の時期がとても憂鬱になってしまう方も多いのでは。女性ホルモンの分泌は、すべて脳の視床下部と言うところで管理されています。視床下部の中には体内時計があり、必要な時期に必要なホルモンを分泌する指令を出し、子宮内の卵胞から女性ホルモンを必要な時期に必要な量、分泌しています。 しかし、このホルモンを分泌する視床下部という所は、ストレスや不規則な生活の影響をとても受けやすいのです。また視床下部のすぐ近くに位置する脳下垂体は自律神経の司令塔でもありますが、自律神経の乱れ→ホルモン分泌に悪影響を及ぼします。過度なストレスは月経リズムの乱れ、血流、体温、筋肉のこわばり、骨盤開閉がうまく行われないなどの自律神経の乱れを引き起こし、重度の月経痛をも引き起こすことも。いわゆる女性ホルモンと呼ばれるものは、二つあります。エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)です。エストロゲンは女性らしい身体、つやつやのお肌、女性らしい優しい気持ちにさせてくれる女性にとっては嬉しいホルモンです。一方、プロゲステロンは一言で言うと妊娠に適した身体にしてくれるホルモン。精子が着床しやすくする為に、子宮内をふかふかにさせ 、身体が妊娠するのに必要な栄養分や水分を溜め込もうとします。A期間———月経中(5~6日)B期間———月経後から排卵まで(8~9日)元気、つやつやお肌C期間———排卵後から月経開始(約14日)イライラ期、PMS月経前症候群女性のホルモン周期を28日周期としますと、上記のような3期間に分かれます。B期間はエストロゲンが優位に立っている時期、C期間はプロゲステロンが優位に立っている時期です。生理前のイライラした気分や憂鬱な気分、身体が重い、むくみなどの症状はこのプロゲステロンの影響なのです。それでは、この憂鬱な排卵後から月経開始までの14日間(C期間)どのように乗り切って行ったらよいのでしょう? 今回、ここでご紹介したいのは、そんなイライラ期間の月経前症候群を精油の香りで改善させる方法です。■月経前症候群に効くオススメ精油その1:ゼラニウムローズと成分、効能、香りが似ている事からローズゼラニウムと呼ばれる種類もあります。フクロソウ科の植物で花と葉っぱから精油は抽出されます。エストロゲン用作用を含み、ストレスが原因で崩しがちなホルモンのバランスをとる作用があります。月経前症候群、重い月経、月経不順、月経痛を和らげます。また、女性ホルモンが足りなくなって起こる更年期の各症状を緩和します。また、ゼラニウムにはリンパ系を刺激し、循環器系を強壮にする作用もあり、むくみや老廃物、毒素の排出を促します。また、リナロールという芳香成分やエステル類をたくさん含み、それらから発せられる甘く重たいお花の香りが精神的にゆったりとさせ、心と身体の緊張を解きほぐし、生理前のストレスを緩和させてくれます。■月経前症候群に効くオススメ精油その2:クラリセージこの精油はエストロゲン様作用を持つスクラレオールという薬理成分を2~5%含みます。シソ科の植物で、花と葉っぱから抽出される精油です。この精油のテーマは大きく分けて2つあります。一つは鎮静•鎮痙作用、もう一つはエストロゲン様の作用です。鎮静•鎮痙作用とは、神経、筋肉の強ばりをゆるめ、月経痛の緩和や、ストレスを軽減してくれます。エストロゲン様作用で、子宮を強壮し、ホルモンのバランスをとる働きがあります。月経痛、少量月経、月経前緊張の症状を和らげます。また、この精油は出産時の分娩を促進し、リラックスさせてくれる作用や産後のうつの症状にも役立ちます。香りはゼラニウムと同様重く甘美、フローラルな香りで、全体の成分中、お花の香りの元であるエステル類が70~80%も占めるので、嗅いでいるだけで精神的に深いリラックス感、幸福感をもたらします。上記の精油を2~3滴ディフューザーに垂らし、芳香浴をしてみても良いでしょう。その他にもシダ—ウッド、ローズ、ジャスミンなども同じくエストロゲン様作用を含む精油ですので、これらにブレンドして混ぜて使ってもよいでしょう。また、2%~3%のマッサージオイルを植物油と混ぜて作って胸の当たりに擦り込むようにして呼気や皮膚から精油を吸収する方法もあります。■精油の香りがホルモン分泌にどのように影響するの? 精油は揮発する性質があり、空気中に薬理効果のある芳香成分の小さな分子が舞い上がります。その分子は鼻の粘膜から入り、電気信号(インパルス)に変えられ、鼻の奥と繋がっている脳の大脳辺縁系にある視床下部、下垂体の辺りを刺激します。ここは、冒頭で述べた通り、脳の視床下部、下垂体はホルモンや自律神経を司っているところと一致しますね。エストロゲン様作用がある精油の分子が脳の視床下部に働きかけ、エストロゲンの分泌を更に促してくれるのです。生理前になると不思議とこれらの香りを好ましく思うようになり 、嗅いでいるだけでイライラが落ち着いてリラックスできるようになりますよ。身体がきっと欲しているのですね。しかし、これらの精油に含まれるエストロゲン様作用が通経作用(生理を起こさせる作用)を引き起こす可能性がありますので、妊娠中の方は使用をお控え下さい。また、エストロゲンの過剰分泌による女性特有の病気、(子宮内膜症、子宮筋腫など)を煩っていらっしゃる方は多量に用いらないでください。ご自分の生理周期をカレンダーに記すなどして、 今ご自分がABC期間のどの時期なのかを把握しておくとよいですね。女性ならだれしも憂鬱な生理前期間。女性であれば避けては通れないこの期間を植物の精油の力を借りて上手にイライラを乗り切りましょう!
2014年01月27日生理痛の時期に悩まされる女性は多いのではないでしょうか。下腹部に激痛が走ったり、腰痛をはじめイライラしたり憂鬱になってしまうこともあります。生理痛でも個人差があるので症状が違ったり、同じ人でも月によって変化する事もあります。やはり生理が来て初日や2日目がつらい方が多いみたいですね。出来れば体がつらい時は家で休んでいたいなんて思う方は多いと思いますが、大切な予定や仕事などなかなか自分の生理の不調に合わせたスケジュールを組むのは難しいですよね。出来るだけ症状を和らげるケアができるようにしましょう。■そもそも生理痛の原因はなに?生理痛の痛みには原因は大きく分けて二つあります。1.プロスタグランジンというホルモンがあるのですが、これは経血をスムーズに排出するために分泌されるものです。これが過剰に分泌されてしまうと子宮が激しく収縮してしまい痛みが発生しちゃうのです。出産の時に陣痛で痛みを伴う時も同じホルモンが分泌されるために痛むのですよ。2.2つ目は子宮の出口が狭い場合です。子宮の出口には子宮頸管という部位があって出産経験のない方などは、その管が細い状態なので、経血が通る時に痛みがでてしまうという事なのです。生理痛の原因の一つであるホルモンの過剰分泌は、ストレスなどの自律神経が乱れていたり、血行不良で起こりやすいようです。なので、体のケアはもちろん心のケアも欠かせないですね。後編では、生理痛を和らげるためのテクニックをご紹介したいと思います。---------------------------------------取材/ビューティーコーディネーター 平野宏枝セミナー講師、美容ライター、美容コンサルタント、読者モデルなどで活躍中。積極的にメイクボランティア活動も行う。独自の小顔マッサージ、 ファンデーションを使わないツヤ肌立体ベースメイクなど、好評なオリジナルセミナーを都内中心に行い、女性の美サポートに力を注ぐ。 Blogはこちら Facebookはこちら ---------------------------------------
2011年10月03日