妻の産後、夫婦仲が悪化する現象を意味する言葉『産後クライシス』。言葉自体が生まれたのは2010年代初期と最近ですが、これまでに多くの夫婦がこの産後クライシスを経験してきたといわれています。ことり(@mamakyoja)さん夫婦もまた、この産後クライシスを経験していました。これは、産後に夫婦仲が急速に悪くなっていく過程と、産後クライシスを乗り越えた妻の『誓い』を描いた体験記。妻であることりさんが描く『夫を傷つけた後、私が誓ったこと』をご紹介します。心身ともに限界を迎えていた当時のことりさん。ある日の晩のこと、夫に不満をぶつけたことりさんは、ついに『いってはいけない言葉』を口にしてしまったのです…。夫「こんなこといわせんなよ…」産後クライシス⚡夫を傷つけた後、私が誓ったこと (1/4) pic.twitter.com/iw8pHvx25X — ことり (@mamakyoja) July 1, 2020 育児に追われる日々の中で、次第にことりさんは「仕方がないからここにいる」と自分自身にいい聞かせることで、心を守るようになっていました。もしもあの時、そうでもして自分を慰めていなければ、ことりさんの心はもっと早くに壊れていたかもしれません。しかし、誰かをいいわけの理由にしていたことで、大切なものが見えなくなっていたのも事実。産後クライシスを経て、「相手に伝わるまで、何度でも話をしよう」と心に誓った、ことりさんだったのでした。【ネットの声】・すごく共感します…。まるで自分のことのようでした。・当時のことりさんを、あそこまで追い詰めた社会の構造にも問題があると思います。・胸をえぐられる作品でした。似た経験があります。本当に、自分が愚か者であると痛感しています。この作品に出会えて身の引き締まる思いです。伝える前に「察してほしい」というのは、きっと誰もが抱く思い。しかし、相手は自分とは違う人間です。察することが得意な人もいれば苦手な人もいます。産後クライシスを乗り越える夫婦の絆を育むためには、どんなささいな気持ちでも相手に伝え合える関係性が大切なのだと思わされます。[文・構成/grape編集部]
2020年07月02日■前回のあらすじ産後に訪れる多幸感や母性、かと思いきや、とてつもない不安が大波となって押し寄せ…。産後はいろんな感情が大渋滞を起こしていました。黄疸って新生児にはよくあることらしくて、そんなに泣くほどのことじゃないんだと思います。ただ精神がボロボロだったんだと思います。もし赤ちゃんに黄疸がでたって言われても、元気出してほしくて漫画に記しておきました。今は息子はすっごい色白です。男子だしそのうち日焼けするでしょうけど(笑)私の出産記はこれにて終わりなんですが…、どうしても記しておきたいことを次回描きます。ってかこっからが本題かもしれません(笑)次回に続きます。7/1(水)14時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧ください!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月30日私の場合、出産から2カ月後に夫から誘われました。夫の気持ちもわかりましたが、「できればしたくない」という気持ちが私の本音。産後の夜の営みを嫌だと感じた理由や夫と話し合ったときのことなど、当時の私の体験をお話しします。 夜の営みの再開は産後1カ月ごろから産後1カ月健診で子宮の戻り具合や会陰切開の傷の様子、悪露の状態をチェックしてもらいました。特に異常は見つからず「性生活を再開しても大丈夫」とのこと。ただ、正直「夜の営みなんてできない」と思いました。 しばらく夫から誘われないことを願いながら過ごしていましたが、産後2カ月ごろにとうとうその日はやってきました。 したくない理由妊娠中は夜の営みを控えていたこともあり、夫の気持ちもわかります。だからこそ断ることができませんでした。しかし、会陰切開をした傷が気になって仕方がありません。気分は乗らず、痛みや違和感ばかりでした。 さらに赤ちゃんがいる身でと思うと、なぜか罪悪感さえ感じてしまいました。夫に申し訳ないけれど、「今は夜の営みをしたくない」というのが正直な気持ちだったのです。 夫に正直な気持ちを伝えてみた体の面は問題なくても、お互いの気持ちが一致しないと再開は難しいと感じました。 「しばらく夜の営みを控えたい……」。私は夫に今の正直な気持ちを伝えることにしました。男性には想像しにくいことかもしれない。だから話し合わないとと思ったのです。幸いなことに、夫は私の気持ちを受け止めてくれました。 体のことや自分の気持ちを夫に伝えてよかったと思っています。夫婦関係を見つめ直す良いきっかけにもなりました。 監修/助産師REIKO著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年06月28日引っ越しや転勤など、この春から新しい環境で生活を始めた人もいるのではないでしょうか。私も5年前の今頃(第1子の娘が生後6か月頃)、夫の転勤で大阪に行くことになりました。知り合いがゼロの中での初めての子育てで、私は追い詰められました。そんな私を救ってくれたのは、同じ年ごろの子どもを育てるママ達のSNSでした。産後の私の状況大阪には旅行で行ったことがある程度。結婚するまでずっと実家暮らしだった私にとって、知らない土地で暮らすことは初めての経験でした。そして、一緒にいるのは小さな赤ちゃん。初めての育児でとにかく不安で仕方がありませんでした。夫は「娘と話せばいいじゃん」と言うけれど唯一の話し相手となるはずの夫は仕事が忙しく、平日はほぼ毎日、日付が変わる頃に帰宅。休日も仕事をすることが多く、家にいる時間もなし。当然会話もほとんどできません。仕事で忙しい夫に頼ったり、グチを言うことも申し訳ないという気持ちになり、ひたすらガマンをしていました。でも、一度だけ夫に「話ができないのがつらい」と言ったことがあります。そのとき夫は、「〇〇(娘の名前)がいるじゃん!」とサラリ。まだ、「あー、うー」と喃語しかしゃべることができない娘とのやりとりは、会話にはならず、解決になりません。そのとき、夫は私が大変な心境になっているとは、まったく気づいていなかったのだろうと思います。追い込まれていく精神状態気がつけばほとんど人と会話することのない毎日を過ごし、赤ちゃんの世話が中心で、自分の時間がまったくないことが日常になっていきました。心が弱っていたせいでしょうか、東京と大阪のイントネーションの違い、習慣や文化の違いなど、一つひとつが重く感じます。些細なことが気になり、何もかもが不便で、生活しづらく感じる日々。私は何でここにいるんだろう?毎日洗濯を干すためベランダに出て下をのぞいて、「ここから飛び降りたらラクになるかな?」などと考えては、それを打ち消すような毎日でした。とにかく早く東京に帰りたい…そればかりを考えていました。わが子の成長をSNSにアップすることにつらい気持ちを抱えながらの子育てでしたが、ふとしたことがきっかけで気持ちに変化が生まれました。ある日、当時流行し始めたインスタグラムをのぞいてみると、そこにはたくさんのママが載せたわが子のかわいい写真がアップされていたのです。とてもキラキラしていて、心がワクワクしてくるのを感じました。私は、「なんて楽しそう!やってみたい!」と思い立ち、成長記録としてインスタグラムとブログを始めることにしたのです。同じ境遇のママ達との繋がりが生まれた!インタグラムやブログの世界には、自分と同じ月齢の子どもを育てるママ達がたくさんいました。自分が発信したことに反応してもらえたり、いいねで共感できたり、わからないことを教えてもらえたり。自分の存在を認められた気がして、自信に繋がり、視野がぐんと広がったのです。寂しさがすっかり消えるわけではなかったのですが、毎日涙を流してはクヨクヨ悩んでいた日々と比べると、気持ちが晴れわたり、吹っ切れたような感覚。同じような環境にいて、同じ悩みも持つ人とやりとりをしていると、心がふっと軽くなる気がしました。しばらくSNS上でやりとりするうちに、同じような月齢のママや転勤ママと繋がりができはじめました。会える距離に住んでいるママ達もいて、次第に会って話してみたいという気持ちに。そこで、私から声をかけて、子連れで集まることに。実際に会って話してみると、とても楽しくて、改めて外出すること、人と会って話すことがストレス発散になることを感じました。今思えば、自分から声をかけるなんて、人見知りの私にはあり得ない奇跡的な行動なのですが、このときから、子育てを前向きに楽しめるようなった気がします。これを機に子連れ外出が大好きになりました。そして、ほぼ毎日、娘との1日の出来事をSNSにまとめることが日課になりました。今がつらいなら、繋がりを見つけて吐き出すことも大事!私が孤独を感じ、どうしようもない状況だったのは引っ越ししてから3か月ほど。今、ひとりぼっちの子育てをつらいと感じている人、新しい土地で子育てに不安を抱えている人、それを吐き出すことが大事です。私のように、身近に同じ環境の人や話せる相手がいない場合は、SNSも大きな繋がりとなり、支えとなります。SNSなんて…と思わず、のぞいて、思いを書いてみると、自分が考えていた以上に世界が広がるかもしれません。最終的に転勤期間を終えたとき、東京に戻れるうれしさはありましたが、2年間過ごした大阪を離れる淋しさがとても大きくなっていました。あんなに早く帰りたいと思っていたのに…(笑)。このときの出来事によって、人と繋がることの大切さ、SNSの強みを実感することができ、今ではとてもありがたい経験をしたなと思えるようになりました。<文・写真:ライターRie>
2020年05月30日感染症により、休園・休校の長期化、不要不急な外出の自粛要請で、子育て中のママやパパの負担やストレスは一層倍増しているでしょう。ちょっと気晴らしにお散歩やおでかけも難しい今、家の中でずっと子どもと相対していると、逃げ場がなくなって心が折れてしまいそうになることも。「子どもはかわいいし、きちんと育てたいと思っている。でも…」と悩む親は少なくありません。育児ノイローゼ、産後うつなどにならないためにはどうしたらいいのでしょうか?子育ての不安やイライラ、焦り、迷いを抱えるママやパパに向けて、内外出版社から新刊 『小児科医ママが今伝えたいこと! 子育てはだいたいで大丈夫』 が発売されました。著者は、小児科医で二人のママでもある、森戸やすみ先生。育児に悩むママやパパへ向けたこの本では、これまで信じられてきた育児神話の“本当のところ”や、とくにママがつらく感じる原因、自分らしくラクになれる子育てのヒントなどが、小児科医の視点でわかりやすく解説されています。●森戸やすみ(もりと・やすみ)先生小児科専門医。一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、2020年6月1日、東京都台東区に『どうかん山こどもクリニック』を開業予定。『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』(内外出版社)など著書多数。二子の母。Twitter: @jasminjoy Facebook: ■育児のトラブル・悩みはすべてママのせい?たとえば、おでかけ先や公共の乗り物の中で、子どもがなかなか泣きやまない。わが子がほかの子とうまく遊べなくて、つい手が出てしまう。せっかく離乳食を作っても、あまり食べてくれない。子育てではよくあることですが、そういう時になぜか決まって言われるのが「それって、愛情不足じゃない?」「もっと子どもには手をかけてあげないと」といった言葉です。とくに、子どもを保育園や学童に預けながら働いているママの多くは、家族だけではなくママ友や会社の同僚、よく知らない人にまで、同じようなことを言われた経験があるのではないでしょうか。実際、著者の森戸先生も、テーマパークで遊び疲れた娘さんが帰りの電車でグズったとき、たまたま乗り合わせた高齢のご婦人から「お母さん、もっと抱きしめてあげて」と諭された経験があるそうです。娘さんがグズったのは、森戸先生が抱きしめなかったからではなく、遊び疲れたからなのに。「それは本当に“親の愛情不足”が原因でしょうか?」と森戸先生は問いかけています。育児で何か問題や困ったことが起こったとき、人はどうしてなのかと原因を求めたくなるもの。しかし、子どもはそれぞれ個性がありますから、どの子にも当てはまる育児の定石はなく、大人の理屈では理解できないことも多いでしょう。一方、愛情というのも数値で測れるものではなく、親がどれほど子どもを愛しているかは目で確かめることはできません。そこで、「理解できない子どもの行動は、誰にも確かめられない親の愛情量に責任転嫁されているのではないか?」と、森戸先生は読み解きます。たしかに、親の愛情不足が原因としてしまえば、言った本人は間違いだと反論される心配もなく、自分に責任がないことも遠回しに主張できます。親に責任を押し付けることで、理屈の通らないことが解決できたと自己満足もできるわけです。しかし、子どもが泣いたりわめいたりすることと、親の愛情不足との因果関係は誰にもわかりません。子どもの数だけ個性もそれぞれで、グズってしまう原因もそれぞれ。それを、手っ取り早く原因を見つけたい大人が、こじつけているだけなのです。ところが、「小児科医をはじめ子どもに関わる専門家の中にも愛情の多寡(たか)の話をする人がいるのですから残念なことです」と森戸先生。たしかに、筆者もわが子を預けていた保育園の先生から同じようなことを言われたことがあったことを思い出しました。こういった周囲の「なんでもかんでも親の愛情不足が原因」というプレッシャーから、育児で何か困ったとき、「ほかの親ほど自分は愛情をかけてあげられていないのではないか」「もっと私がちゃんと子どもを見ていれば」と、無意識のうちに自分を責めてしまう方は少なくないでしょう。でも、それは周りからの勝手な押し付けであって、“親の愛情不足”と決めつけることは害でしかないと森戸先生は一刀両断。この言葉に、悪い夢からスッキリ目覚めたような清々しささえ感じます。■育児神話「根拠のないもの、気をつけたいもの」「子どもの問題は親の愛情不足が原因」と同じように、根拠なく信じられ続けている“育児神話”はたくさんあります。本書で紹介されているだけでも、以下のものが挙げられます。●3歳児神話「3歳までは家で母親の手で育てることが子どもの精神的な発育に一番良い」というイギリスの精神医学者ジョン・ボウルビィによる戦争孤児を対象とした調査報告(1951年)が元となっている考え●スマホ育児批判かつてはテレビやビデオ、パソコン、今はスマホといったメディアを使って子守りをしたり、親自身が夢中になることで、親子関係や子どもの心身の発育が阻害されるという日本小児科医会の提言(『スマホに子守りをさせないで!』(※1)●子どもの夜ふかし子どもは夜9時までに寝ないと、成長ホルモンが分泌されないために発達が遅れ、しかもキレやすくなるというもの●母乳信仰ミルク(粉・液体)よりも母乳の方が優れていて、どんな状況においても絶対に母乳のみで育てる方が赤ちゃんのためには良いという考え●離乳食を遅らせてアレルギー予防離乳食の開始を遅らせ、なるべく母乳だけで長く育てた方が、食物アレルギーの発症を予防できるというものいずれも、日本で一般的に信仰されている“育児神話”です。おそらく多くのママやパパが、これらのほとんど、もしくは全部を正しいと信じ、厳守しながら育児をしているのではないでしょうか。しかし、森戸先生はこれらに「すべてが根拠のあることなのでしょうか?」と疑問を投げかけています。たとえば、「3歳児神話」。精神医学者ジョン・ボウルビィが提唱していたのは、「子どもが育つ過程で、信頼できる大人との愛着関係を築くことが大事だ」ということ。それが、なぜか日本では「3歳まで母親の手によって育てられることが大事だ」にすり替わって信じられてきました。この3歳児神話はすでに国内外では否定されている考え方で、1998年の「厚生白書(平成10年版)」(※2)では「少なくとも合理的な根拠は認められない」とされ、さらに「母親と子どもの過度の密着はむしろ弊害を生んでいる、との指摘も強い」とされています。しかし、いまだにこの古い神話を信じている年配者は多く、「こんなに小さいのに保育園に行かせるなんて」「3歳までは家でお母さんが見た方がいい」といったことを言い、ママは根拠のない罪悪感を背負わされながら働くという事態がいまだに起こっているのです。それは、ほかの育児神話にも当てはまることだと本書は伝えています。たとえば、今のママはスマホから育児情報を得る機会が多く、小児科の予約をスマホでしたりお薬手帳のアプリを使ったりもします。スマホを使っているからといって育児をおろそかにしているわけではないし、息抜きにゲームをしたとしても一日中ではないのだから何も悪くないということ。子どもの夜ふかしがよくないのはたしかだけれど、その理由の一つとされてきた「成長ホルモンは夜10時〜翌2時に分泌される」というのは、今では間違いだとわかっていること。夜9時に寝るべき、早く寝ないとキレやすくなるという説に根拠はないということ。同様に、どんな状況でも母乳育児がいい、離乳食を遅らせたらアレルギーを予防できるという説も、間違っていることがいまでは明らかになっています。むしろ、離乳食に関しては、開始を遅らせることでかえってアレルギーのリスクが高くなることがわかっています。しかし、前述の「“親の愛情不足”ですべて片付ける問題」と同じように、小児科医や産婦人科医、看護師、保健師、保育園や幼稚園の先生といった普段から子どもと接している方でも、いまだにこれらの育児神話を唱える人は少なくありません。そういった専門家でさえ信じているのですから、夫や両親、兄弟、ママ友、会社の同僚が不用意に育児神話を持ち出してくるのも納得です。では、そんな古くさい育児神話とママはどう立ち向かえば良いのでしょうか?■今だから夫婦・家族と子育てについて考えようママが育児に不安を感じたり悩んだりするきっかけの一つに、ほかの人からの言葉かけがあります。たとえば「母乳なんでしょ?」「2人目は?」「こんな小さいのに連れ歩いて」「保育園に通わせるなんてかわいそう」など、挙げていけばきりがありません。子どもを生んでまず最初にびっくりするのは、こういった「余計なお世話」とも取れる不用意な言葉をかけてくる人が本当に多いことです。家族や友人ならまだしも、通りすがりの知らない年配者からも「今日は良いお天気ね」のノリで「私たちの頃はね…」と育児アドバイスが始まったりします。また、そういった言葉はほとんどの場合、お父さんではなくお母さんにだけ向けられるのも不思議です。それは、暗に「子育てのメインは当然、母親」という育児神話の押し付けが見え隠れしているようです。このようなママを悩ませる言葉や態度は、元をただせば前述した根拠のない育児神話がベースになっていることが多い印象です。森戸先生は、「そういった言葉はスルーしていい」と本書の「祖父母世代と親世代のギャップの埋め方とは」の章で解説しています。スルーしていい理由として、次の2つが挙げられています。 祖父母世代が育児をしていた頃の常識が、いまでは非常識となっていることが多い 育児はとてもナイーブで個人的な体験のため、各家庭で事情が違う大抵の場合、言葉をかけた側の問題ですが、相手が義両親や実両親の場合は、育児を手伝ってもらったり一生お付き合いを続けていく関係だからこそ、ことを荒立てられずにイライラ・モヤモヤしながら多くのお母さん、お父さんは我慢しているでしょう。そういった相手の言葉は聞き流す、適度に反論して距離をとるなどして、それでも改善が見られないなら、「育児で大変な時に、無理して会わなくてもいい」と森戸先生はバッサリ。育児の協力者は何も家族でなければいけないことはなく、幼稚園や保育園、保育ママ、ファミリーサポートなどの行政サービスを活用するなどで頼れる先をいくつも持っていた方が、子育てのストレスは軽減されることに気づかせてくれます。そういったことを夫婦で話すことも大切だと本書では伝えています。「育児は母親のもの」といった育児神話によって、これまでずっと子育てにおいて部外者扱い、戦力外通告をされてきたパパ。でも、いまはもうそんな考え方は古く、夫婦2人で子育てに関わっていく時代。パパも育児の当事者であり、同じ視点から、同じゴールに向かってどう子どもと関わっていくかを夫婦で話し合うことが、育児をもっとラクで楽しいものにしていくのでしょう。そのためにも「父親も育児参加できるよう排除しないで後押しを」と社会全体の意識改革も必要だと訴えています。■子育てでつらい、不安になったときは「子どもはかわいいし、初めてのことばかりで大変だけど、育児も毎日発見の連続で楽しい。でも、なぜかイライラ・モヤモヤしてしまうのはどうして…」そんな風にママやパパが悩み、「自分がおかしいと感じているのに『それは、おかしい!』と声を上げられない周囲からの育児プレッシャーが原因」と本書で読み解いてくれた森戸先生。そのほか、子どもの発達に関する疑問やお悩み、子育てメディアとの付き合い方、小児医療の正しい知識などを、小児科医として、また2人のお子さんのママとしての視点から、わかりやすく解説しています。読後は、心の中のモヤモヤがすっきりと晴れわたり、「子育てはだいたいで大丈夫よね!」と育児にたずさわるすべての人に安心と勇気を与えてくれる一冊となっています。■参考書籍 『小児科医ママが今伝えたいこと! 子育てはだいたいで大丈夫』 (内外出版社 森戸やすみ著 1540円(税込))朝日新聞の医療サイト『アピタル』の連載「小児科医ママの大丈夫!子育て」をまとめ、大幅に加筆したた1冊。●森戸やすみ先生1971年東京生まれ、埼玉育ち。1996年私立大学医学部を卒業し、医師国家試験に合格。専門的な学術書と手に取りやすい気軽な本の中間に位置するようなものを作りたいと考えている。<参考サイト>※1 公益社団法人 日本小児科医会: 日本小児科医会の提言(『スマホに子守りをさせないで!』) ※2 厚生労働省: 「厚生白書(平成10年版)」
2020年05月17日アメリカ版「マリ・クレール(marie claire)」誌の表紙を飾ったダコタ・ジョンソンが、カバーストーリーにてうつとの闘いを告白した。1989年、有名俳優であるドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスの間に誕生したダコタ。幼いころに両親は離婚し、メラニーの再婚によりアントニオ・バンデラスが継父に。そんな背景もあってのことか、14、5歳の頃からうつを抱え、専門家に助けを求めたという。ダコタはうつに対するポジティブなイメージとして「世界を感じることができるから、美しいと思うようになった」と語っている。「私は複雑さを抱えていると思う。でも自分を抑えずに感情を吐き出したり、だれかの問題にしようとは思わない」。その複雑さが女優として役作りに大いに役立っているようで、最新作『The High Note』(原題)でダコタと共演しているトレイシー・エリス・ロスは、「ダコタは情熱的で、物事を深く感じる人。信じられないくらい魅力的で、遊び心もある」と絶賛。「彼女は自分の立ち位置や、自分がどういう人間なのかということをしっかりわかっているし、意見を言うことも恐れない」と称えた。ダコタは2015年にもうつとの闘いを明らかにしている。「自分がどこにいて何を考えているのか、何をしているのか、ときどきパニックになってしまう」と語っていたが、この5年でより落ち着きを取り戻しているようだ。(Hiromi Kaku)
2020年05月13日現在、3歳の長女と生後8カ月の次女の2人の子どもを持つママです。実は子どもを産む前から感情の起伏がかなり激しかった私。たとえば理不尽に夫を怒鳴りつけたり、職場でも他の同僚たちと争いごとが絶えなかったり……。そんな私が「本格的な限界」を感じて、とうとう心療内科へ受診したいきさつをお話しいたします。 睡眠不足が慢性化して感覚がマヒしていた私子どもを産む前から、職場でのストレスなどがあると気になって寝つきが悪い・早朝覚醒といった睡眠障害の症状がありました。しかし、「心療内科」と聞くと受診には抵抗があるのと同時に、睡眠障害の期間が長きに渡っていたので感覚がマヒしており、私のなかで「眠たいけどまだまだ頑張れる」といった気持ちがあったのです。 長女を出産後は、就寝後から起床時まで2時間おきに起こされるのが当たり前の生活で、さらに睡眠不足となり、また昼間や夜間に寝られるチャンスがあっても「またどうせ長女に起こされるから」と気にしすぎて長女が寝た隙に一緒に寝る、といったようなこともなかなかできませんでした。 何も悪いことをしていないのに苛立つ私そして、次女を出産後、とうとう私のメンタルは限界に。具体的には、長女に対して何もしていないのにイライラするようになってしまったのです。しまいには2人の寝かしつけの際に、泣き叫んでいる次女の様子を見た長女が気をつかってか「私、先に寝るね」と言ってきたことにすら腹が立つ始末でした。この状況であれば「空気を読んでくれる物わかりの良い子だわ」と感じる場面なのかなと思います。しかし、長女は普段からお友だちにおもちゃを取られたりしても何も言わない子だったので「自分の意見がない子なのか」と、過去の長女の気にくわない言動と被ってしまって、変な苛立ちを覚えていたのかもしれません。 心療内科を受診した私「とうとう私のメンタルも限界に近いのか」と自身で気付き、まずは市の保健所に連絡。その後、精神保健福祉士の方たちに私の話を聞いてもらい、思い切って心療内科を受診したのが、次女が生後8カ月のころです。医師は私の気持ちや本心を的確にかみ砕いてくださり、「あなたが言いたいことはこう?」と聞いてくれたのが心強かったです。そして「そんなにずっとつらい思いをしていたのなら、もっと早く受診したらよかったね」と私の気持ちに共感してくれたのが、本当にありがたかったです。 現在は、産後うつと適応障害と診断を受け、服薬とカウンセリングを受けながら心療内科へ通院しています。心療内科を受診したことで「弱い自分」や「ありのままの自分」を受け止められるようになり、「なんでも適度に、できないことはやらない」くらいの気持ちでいられるようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年05月04日外出自粛要請や休校・休園が続き、不安やイライラが募るママたちも多いのはないでしょうか。そのような状況下で、家庭内の暴力(DV)や児童虐待の増加も懸念されてます。特に産後うつ病は分娩後の女性の10~15%に起こると言われており、産前産後のママは、なおさら心細い思いもあるのでは。感染防止に関わる情報も大切ですが、こんな時だからこそ頼れる妊産婦の方やママ向けのオンラインやアプリ等を活用した相談・情報提供サービスを紹介します。(この情報は、2020年4月28日現在のものです。)今回取り上げるサービスは、以下の通りです。1.新型コロナウイルスに関する妊産婦等臨時相談ダイヤル(電話相談)2.健こんぱす(アプリ、メール相談)3.病気と対処法を調べる AI受診相談 ユビー4.オンライン診療検索システム5.オンラインまちの赤ちゃん保健室 24時間(SNS相談、オンライン講座、情報提供)6.じょさんしonline (オンライン講座、相談)7.性教育YouTuber シオリーヌ オンライン両親学級シリーズ(オンライン講座、情報提供)8.産婦人科オンライン(SNS相談、電話相談)9.DV相談+(プラス)(電話相談、メール相談、チャット相談)10.ピルコンにんしんカモ相談(SNS相談)妊産婦だけど病院受診すべき? と不安な時は…1.【連休期間中限定】新型コロナウイルスに関する妊産婦等臨時相談ダイヤル(電話相談)厚生労働省が日本助産師会の協力により運営する、助産師が妊産婦や乳児の保護者の新型コロナウイルスに係る不安等の相談に応じる専用コールセンター。妊娠生活や健診、母乳のことなど、幅広く相談可能です。・ 設置期間: 4月29日(水)~5月6日(水) 9時~17時・ ダイヤル番号: 0120-220-273 新型コロナウイルスに関する妊産婦等臨時相談ダイヤル >> また、東京都在住の方が対象にはなりますが、東京都助産師会では、妊産婦のオンライン相談も実施予定です。(第一弾として、4月27日~5月23日まで。9時~18時(火・木・土は20時まで)。予約制・1回30分) 東京都助産師会オンライン無料相談 >> 2.健こんぱす(アプリ、メール相談)医師と薬剤師が考えたセルフケアアプリ。症状に応じた市販薬・セルフケア用品やお悩みの応じたサプリがすぐ見つかり、子どもの症状にも対応しています。妊婦さんやお子さんをお持ちの方でコロナウイルス感染症が不安な方の医師・薬剤師への相談(お問合せフォームからメール相談)も無料で可能です。 健こんぱす >> 3.病気と対処法を調べる AI受診相談 ユビーもし病気かな? 受診が必要? と悩んだ時に、適切な受診先やタイミングが調べられるAI受信相談です。症状についての質問を答えることで、症状の緊急性などにあわせて、 適切な受診ができるようサポートします。一般的な内科全般の病気をカバーしており、診療科で迷った際にも活用できます。 AI受診相談 ユビー >> 4. オンライン診療検索システム医療機関を受診しようと思った時に、往復や医療機関内での感染が心配な方は、ぜひオンライン診療を検討しては。新型コロナウイルス拡大による時限措置として、初診でのオンライン診療が解禁となっています。厚生労働省のデータを元に、オンライン診療ができるお近くの医療機関を検索できます。 オンライン診療検索システム >> オンラインで受講したり助産師さんに気軽に相談するには?5.オンラインまちの赤ちゃん保健室 24時間(SNS相談、オンライン講座、情報提供)お家で過ごすママたちのための24時間の相談窓口。助産師やJICA海外協力隊の方を中心に運営しており、多言語対応でLINEやZOOMから個別相談が可能。オンライン講座、SNSでの情報発信も。 オンラインまちの赤ちゃん保健室 24時間 >> 6.じょさんしonline (オンライン講座、相談)ZOOMを使って受けられる有料のオンライン両親学級を開催している他、助産師に個別に相談も可能。予約カレンダーから、予約できる日程がすぐに確認できます。 じょさんしonline >> 7.性教育YouTuber シオリーヌ オンライン両親学級シリーズ(オンライン講座、情報提供)性教育YouTuberで助産師のシオリーヌこと大貫詩織さんが発信しているオンライン両親学級シリーズ。1回あたり10分~30分ほどの全12回で好きな時間に無料で閲覧可能。時間のない人は再生速度を上げての閲覧もおすすめです。 性教育YouTuber シオリーヌ オンライン両親学級シリーズ >> 8.産婦人科オンライン(SNS相談、電話相談)妊娠中から産後の悩みをスマホで産婦人科医・助産師に相談できるサービス。16-23時(土曜日を除く)で、一枠10分の完全予約制。LINEや電話(音声・ビデオ通話)で相談できる。契約企業の社員や会員限定で無料で利用できるサービスのため、導入法人を確認してみてください。(経済産業省の委託事業により、 5月1日(金)から6月26日(金)までどなたでも何度でも無料 でご利用いただけます。 ※無料利用に必要な合言葉「てをあらおう」を会員登録時にご入力ください。) 産婦人科オンライン >> もしかしてDV? 外出自粛で逃げ場がなくて行き詰っている方へ 9. DV相談+(プラス)(電話相談、メール相談、チャット相談)内閣府が運営する相談窓口。配偶者やパートナーから受けている様々な暴力(DV)について、専門の相談員が一緒に考えます。今すぐパートナーから逃げたい方や、給付金などについても相談可能。電話は9:00~21:00(4/29から24時間受付)、メールは24時間受付、SNSを使ったチャット相談は12:00~22:00対応。5/1からは10か国語にも対応予定。・ ダイヤル番号: 0120-279-889なお、「DV相談ナビ」(0570-0-55210(ここにでんわ))でも相談を受け付けています。最寄りの配偶者暴力相談支援センターにつながるので、お急ぎの相談については、こちらにご連絡を。 DV相談+(プラス) >> 妊娠かも? 避妊に失敗してしまった…などの悩みに自動応答で即座に回答!10. ピルコンにんしんカモ相談(SNS相談)「ピルコンにんしんカモ相談」は、妊娠の不安を抱える全ての人に、医師監修の避妊や検査、支援先などの情報を即座に自動応答で答えるLINEチャットボットです。無料で何度でも使えます。お友だち追加をしてご活用ください。リッチメニューからの妊娠についての相談の他、キーワード検索もしていただけます。 ピルコンにんしんカモ相談 >> いかがでしたか?おうちで孤立して困っている妊婦さんや、小さいお子さんの子育てで悩んでいる方、周囲には言いづらいDVや妊娠の相談も、ぜひ相談先や頼れる情報源を知っているだけでも安心材料になるはず。支援が必要な方に届きますように…!
2020年05月02日コロナウイルスにより学校も幼稚園も保育園も休園する緊急事態に。ずーーっと子どもと一緒にいることで、いつもにも増してイライラが募ってしまいそう……。そんなママたちを応援する最新ドキュメンタリー映画『ママをやめてもいいですか!?』が絶賛オンライン上映中です。さらに90万人を動員した『うまれる』『ずっと、いっしょ。』も初オンライン上映がスタート! 傷つき悩みながらも、前向きに歩んでいく家族の絆に笑って泣いて、もう一度泣いて、感動をたっぷり共有してみませんか。 1500名の署名によりオンライン再上映が決定 新型コロナウイルスによる外出自粛で、24時間子どもと一緒。普段なら許せる子どものイヤイヤやいたずらにイライラ、子どもだって外で遊べなくてストレスMAX、在宅勤務だからこそ、ますますすれ違うパパに「コロナ離婚」の5文字がよぎったりして……。 笑ってばかりじゃいられないママ業のしんどさは、多くの人が感じていること。そんな家事や育児に奮闘するママたちの姿を追ったドキュメンタリー映画『ママをやめてもいいですか!?』が、5月31日(金)までオンライン上映されます。 本作品はコロナウイルス感染拡大を防止するため、2月29日の封切りと同時に、2週間の期間限定でオンライン上映することが決定。その後もオンラインでの再上映を望む声が多く寄せられ、あっという間に1500名を越える署名が集まりました。 また外出自粛が長引くことから、累計90万人を動員した感動のドキュメント映画シリーズ『うまれる』『ずっと、いっしょ』もオンラインによる上映がスタート。家族でいる意味とは? 幸せとは? 改めて「家族・命・絆」を感じることのできる作品になっています。 わが身を投影して観る『ママをやめてもいいですか!?』 <ストーリー>「子どもは可愛いんです。大事なんです。愛おしいんです。……でも離れたいんです」。人知れず子育てに悩み、つまずき、それでも子どもを愛して前を向くママとその家族の歩みを綴った物語。産後うつを乗り越えて新たな命の誕生を迎えるママ、産後うつによる母の自死とその傷に向き合うママ、わが子を抱きしめることができないママ。それぞれどんな答えを見つけていくのでしょうか?企画・撮影・監督:豪田トモ/ナレーション:大泉洋92分■ 配信期間:5月31日(金)24時まで(終了日は予定)■ 料金:1500円■ 上映先リンク: ※ ご購入から48時間、視聴することが可能です。■予告編:家族の絆に涙が止まらない『うまれる』『ずっと、いっしょ。』 <ストーリー>出産、死産、不妊、障害、胎内記憶などさまざまな経験をする夫婦や家族の姿から、家族の絆、命の大切さ、人との繋がり、そして「生きる」ことを考えるドキュメンタリー『うまれる』。第2作となる『ずっと、いっしょ。』は、血縁のない家族や愛する妻に先立たれた家族、死と向き合う毎日を生きる家族の姿を、笑いと感動の涙とともに綴っています。企画・撮影・監督:豪田トモ/『うまれる』ナレーション:つるの剛士104分『ずっと、いっしょ』ナレーション:樹木希林119分■ 配信期間:5月31日(金)24時まで(終了日は予定)■ 料金:各800円(特典映像付)■ 上映先リンク: ※ ご購入から48時間、視聴することが可能です。■『うまれる』予告編:■『ずっと、いっしょ』予告編:『ママをやめてもいいですか!?』を観た人からは、「ママだけに偏りがちな育児環境を変えるきっかけになる」との言葉も。感動だけで終わらない視野の広い作品です。当面、DVD化の予定はないそうなので、鑑賞するなら今がチャンス!
2020年05月01日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー5千人を超える「HYPかなこ」さん。出産レポに続いて、産後レポ 入院編 をお届けします! 産後のホルモンバランスってホントヤバいですよ。人間変わります。 体内の流れが一気に変わるんだもん、人間くらい変わるよなぁ……。 産後ハイから、一気に落ちてマタニティブルーズへ突入します。 HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2020年04月30日まだまだ収束の兆しが見えないコロナ禍。感染による肺炎症状の恐ろしさと共に外に出られない、先が見えない状況が続くことで「コロナうつ」も増えている。「皆様いかがお過ごしですか?『元気のパワースポット』と呼ばれる僕ですが(笑)、新型コロナウイルスの影響で家族が住むロンドンに帰ることができなくなり、大好きな飲み会も自粛中。想像以上にこのウイルスは手ごわいなあと思っているこのごろです」そう話すのは、元気健康長寿を目指す「デュークウォーキング」を確立。最期まで自分の足で生きる人生のよろこび「ぴんしゃんウォーキング」や、歩くことで道徳を伝える「歩育(ほいく)」を提唱すべく、日本全国のみならず世界で活躍中のデューク更家さん。「でも、決して気落ちはしていません。今回は、『STAY HOME』を守りながら、コロナうつを撃退するウォーキングを特別に考案しました!」体が元気でないと、心もついていかないもの。「その中でも、僕は東洋医学でいう『気血水』を巡らせることが重要やと思います」とデュークさん。「今回のメソッドは姿勢の悪さや下半身の筋力の衰えなど、現代人や読者世代の皆様が潜在的に抱えている問題を解消します。さらに不安がもたらす息苦しさを解消して、停滞してしまった魂も、活性化!手軽に実践してもらえるよう「時短」も念頭に置いていますので、お家にいる時間を楽しむ『もう一つの手段』としてぜひ取り入れてみてくださいね」■バーテブラ・ウォーキング肋骨、肩のコリをほぐし可動域を広げる。肩甲骨を動かし、背骨(バーテブラ)の血を巡らせることでコロナうつによる息苦しさを解消。〈エクササイズ編〉【1】手首を交差して、両手の手のひらを合わせる。指先は下を向いた状態をキープ。【2】手のひらを合わせたまま両腕をまっすぐ上に伸ばす。【3】肘を直角に曲げる。両手はしっかりと握り、頭の後ろへ。【4】3で握った手をもう一度合わせ、腕を上へまっすぐ伸ばす。肋骨と肩甲骨ごと引き上げるように意識。肩甲骨まわりの筋肉がほぐれることで自然と深い呼吸ができるようになる。【5】3と同様にもう一度肘を直角に曲げる(両手は握る)。【6】右斜め上に向かって両腕を伸ばす。左の体側をしっかり伸ばすように意識する。【7】もう一度3のポジションへ。4と同様に両腕をまっすぐ上げ、また3のポジションへ戻す。今度は6と反対に、左斜め上に向かって両腕を伸ばす。毎回3のポジションへ戻り、まっすぐ上へ→右上へ→まっすぐ上へ→左上へ→まっすぐ上へのサイクルを10回ほどおこなう。〈ウォーキング編〉【8】右腕は手のひらを前に向けた状態で斜め上に上げ、左腕は手の甲を前に向けて、右腕と直線を作るように体から離す。【9】右脚を踏み出すと同時に、右手のひらで肩甲骨の間にある「身柱」を、左の手の甲でおへそのちょうど後ろ側にあたる背中の「命門」のツボを軽くたたいて刺激する。滞りがちな背中の血流をUP!【10】反対側も左腕を手のひらを前に向けた状態で斜め上に上げ、右腕は手の甲を前に向けたら同様に。「シュン、シュン」とリズムよく呼吸をしながら5歩。両腕を1歩ごとにかえて1〜10を2回で1セット。朝、晩1セット(計2セット)おこなう。「コロナうつになるとストレスによって姿勢が悪くなり、肩甲骨が横に広がって胸を閉じてしまいます。これが原因で、息苦しさを訴える人が続出中!そこで、凝り固まった肋骨や肩をほぐして肩甲骨を動かすのがこのエクササイズの特徴。背中のツボを刺激して血流も促進するので、深い呼吸が取り戻せます。副交感神経が刺激され、リラックス効果も抜群で気が晴れるでー」「女性自身」2020年5月5日号 掲載
2020年04月30日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー5千人を超える「HYPかなこ」さん。出産レポに続いて、産後レポ 入院編 をお届けします! 産後あるあるだと思うのですが、あんまり寝ませんでした(笑)。スマホいじって色々調べたり、チビコーの顔を見に行ったり……。 鎮痛剤は飲んでいたものの、後陣痛はそこそこ痛かったです。でも初産だし重たい生理程度なので、ツライって程でもなかったかな?子宮がズンズンしてる感じはわかりました。前日もほとんど寝ていなかったので、もうちょっとちゃんと寝ればよかったです……。 HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2020年04月29日子育てに奮闘するママの姿を笑いと涙たっぷりに描いたドキュメンタリー映画『ママをやめてもいいですか!?』。作品には、産後うつの不安を抱えていたり自分の子どもを抱きしめることができないと苦悩するママたちも登場します。さまざまな家族の姿を映し出してきた豪田トモ監督へのインタビューの後編では、ママたちの苦悩とその解決策について話を聞きました。 「産後うつ」から救ってくれたママ友たちの存在 ――『ママやめ』では、2度の産後うつを克服し、3人目を妊娠中のママが登場しています。厚生労働省によると、出産したママの10人に1人が「産後うつ」を患うそうです(※)。「うつ」とまでいかなくても、子育て中につらい気持ちや息苦しさを感じることもあります。解消の手立てはどこにあると思われますか。※「健やか親子21」における目標に対する最終評価・分析シート」より。「映画に出てくれた産後うつのママは、不妊治療を経て待望の第一子を妊娠。まさか自分が産後うつになるとは思っていなかったそうです。パパにもつらい気持ちを吐きだしていたけれど、思うように協力が得られなかったり、伝えたいことがうまく通じなかったりして、孤独感は解消されなかった。では、そのママはどうしたかというと、家に閉じこもるのをやめて、毎日時間を決めて公園に行くようにしたんです。 外に行けば、同じように子育てをしているママ友たちに出会えます。子どものことや夫に対する愚痴、つらいことなどを吐きだすことで、「大変なのは自分だけじゃない」と思えるようになったそう。ママ友に救われ、自然と産後うつを克服することができたと話してくれました」 ――女性は、友だちと話すことが一番のストレス発散になるとも聞きます。 「僕は『ママ友探しは宝探し』なんじゃないかなと思っています。ドラマやメディアの影響で、〝ママ友は全員悪魔〟のようなイメージがありますが、絶対にそんなことはない(笑)。ほとんどの人はお互い助け合いたいと思っていますし、気の合う友だちが1~2人いれば十分です。共感して話し合える相手がいることは大きな助けになります」 人には話せないヘビーなテーマだからこそ深く共感 ――『ママやめ』も「あなたはひとりじゃない」という大泉洋さんのナレーションが心に刺さりました。 「この映画が、ママ友との共感度とまた少し違うのは、より心の深淵にある暗い部分にも迫っていることかもしれません。母親から愛情を受けられなくて自尊心が低くなってしまった、わが子を受け入れられない、もっといいママになりたいのにうまくいかない……なんて、いきなり公園で繰りだす話題じゃないですよね(笑)。 誰にも話せないけれど心の中で思っていること、実は隣のママが抱えているかもしれないけれど聞き出せないこと――『ママやめ』では、そうしたヘビーな気持ちも代弁することができたのではないかな、と思っています」 子育ての問題は「第三者」が入ることで解決することも ――大泉洋さんも号泣したというのが、わが子を抱きしめてあげられないというママのシーン(写真)。子どもにどうやって愛情を伝えればいいかと苦悩する姿は、程度の差こそあれ、思い当たる人も多くいると思います。 「このママが子どもを抱きしめられないのには、自分自身が母親からの愛情表現を感じたことがなく、抱っこをされた記憶もほとんどないという理由がありました。親にされたことがないことを子どもにしてあげるのは、とてもハードルが高いことなんですよね。 彼女が“子どもを抱きしめる”という決意ができたのは、実はこの映画の撮影があったからなのだそうです。第三者である僕ら映画スタッフとの相談を重ねるうちに、わが子と向き合うきっかけをつかみ、自らの課題を解決することができたようです。 最初にお話しした産後うつのママも、“外”に解決を求めています。子育ての問題を家族だけでなんとかしようと思っても、単純にメンバーも知識も経験も、あらゆるものが足りませんよね。もしも、夫や実家との関係が悪かったら確実に行き詰ってしまう。ママ友と話してもダメだったら、保育園の先生でもいいし、カウンセラーなどを訪ねてもよいと思います。親子間、夫婦間、子育ての問題はほっておくと子どもに負担がかかってしまう。こんなことを他人に言ったら恥ずかしいと思わず、いろいろな人に相談して、出口を見つける努力は必要です」――『ママやめ』のオンライン上映を再開し、今後、自主上映会も予定されています。 「オンライン再上映の署名が1,000人に達したので、4月9日から再開しました。5月31日24時までを予定しています。6月以降は、作品に共感・賛同してくれた方たちによる自主上映会が開催され始めます。 これまで撮ってきたドキュメンタリー映画『うまれる』、『ずっといっしょ。』では全国2,000カ所以上で自主上映会がおこなわれ、地域のつながりが生まれていったようです。同じように『ママやめ』も上映会を通して、育児の悩みをわかち合う、ママたちの新しい出会いの場をつくることができるといいと思っています」 映画に登場した産後うつのママは、毎日公園に行くことでママ友と出会い、自然と産後うつから克服することができました。まさに「ママ友探しは宝探し」。『ママやめ』のオンライン上映、6月に予定されている『ママやめ』の自主上映会で、宝探しをしてみてはいかがでしょうか。
2020年04月20日5歳と2歳の娘を育てています。長女とイヤイヤ期の次女の対応に疲れ、現在はうつ病のため病院に通っています。今回はうつの症状が一番強く出ていた10日間、どのように子どもたちと過ごしていたかをお話ししたいと思います。 うつ病の症状うつの症状に気が付いたのは2018年の9月ごろでした。何もしたくない、何も楽しくない、涙が自然とこぼれてくる……。はっきりとした原因はわかりませんが、長女の夏休みの間、イヤイヤ期の次女との争い(?)が絶えず、精神的にも体力的にも疲れてしまったのかなと思います。 幼稚園も始まったし、少しゆっくりすれば良くなるだろうと思っていましたが、つらさは増していくばかり。何もしたくなく、子どもたちと楽しい時間を過ごすこともできませんでした。 テレビを1日に6時間次女はアンパンマンやドラえもんのアニメを見ることが大好きです。でも見せすぎも良くないと思い、それまでは時間を決めて見せていました。 しかし、うつ病になってからは次女と遊んであげる気になれず、テレビばかり見せていました。外に出る気力もなかったので、公園遊びもあまり行けなくて毎日体力を持て余していたと思います。 夜ごはんはお惣菜中心ごはんを用意することもおっくうで、なんとか毎日食べさせているという状態でした。ご飯にお惣菜に、作れてもお味噌汁。イヤイヤ期で好き嫌いもある次女と食卓を囲むこともすごく嫌でした。 自分はまったく食欲がなく、ただただ食べさせなくてはという義務感だけで動いていました。夜ごはんの時間が一番つらかったです。 すぐ寝室にこもってしまう子どもたちはまだまだ甘えたい盛りで、なんでも私と一緒にしたいし、なんでも私と共有したい時期です。 そのため、本当に申し訳ないし、かわいそうだと思いつつ、2人の声をうるさいと感じてしまい、危険がないことを確認したうえで寝室にこもることが多かったです。長女は私が風邪で具合が悪いと思っていたのですが、すごく協力的で次女の面倒もよくみてくれました。 心療内科でもらった薬が効き始めるまで、このような状態は10日間ほど続きました。本当に自分が情けなくて、子どもときちんと接することができないことでさらに落ち込んでしまいました。今はしっかりと子どもたちとも向き合うことができています。不安で寂しい思いをさせてしまって本当に申し訳なかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年04月12日前回 からのあらすじ(全6回)夫のヨウスケにひとりで子育てするのが辛いと訴えたミサキ。そのミサキの訴えにヨウスケは…泣き声を聞くのがツラい…実家に頼りたいとかじゃない…!もっと一緒に子どものことを考えてほしい…私だけが親になった気がして、その孤独をわかろうとしてくれないヨウスケとの溝は深まるばかり…お互いを思いやれないような関係だったら夫婦でいる意味あるのかな…次回(4/12UP予定)に続く…\【マザコン夫】産後の妻より自分の母親を優先!?/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪>> 「夫婦の危機」連載 過去記事を見る休日遊びに出かける夫にモヤモヤ…私は24時間休めないのに…/産後クライシス①>> 「うちのダメ夫」連載 過去記事を見る体調不良アピール夫にうんざり! かまってちゃん夫に妻が大反撃【前編】「俺より稼げば家事してやる」収入マウント夫を変えた妻の一撃【前編】自己中すぎて育児しない「ダメ夫」を変えてくれた救世主とは【前編】作画: もづこ
2020年04月11日前編では、ママの孤独についてお話しましたが、孤独からママが疲弊しきってしまうと産後うつにつながってしまう可能性があります。そして、この産後うつは決してママだけの問題ではありません。パパもママと同じく3人に1人の割合で産後うつにかかってしまっているという現実があるのです。ママとパパの産後うつを回避するためにはどうすればいいのでしょうか。 産後うつとは?産後うつの主な兆候としてはうつの症状と非常に似通っており、気分が落ち込んだり、以前は楽しんでいたものが楽しめなくなったり、イライラしやすくなるということが起こります。赤ちゃんをかわいいと感じない、良いママではないと自分自身を責めるということもよく見られる症状です。 これらが進むと、自分自身だけでなく赤ちゃんを傷つけたり、自殺について思考を巡らせ、最悪の場合、ママが死を選んでしまう場合もあります。赤ちゃんが生まれて1~3週間後に症状が現れるのが一般的と言われていますが、育児を何カ月かした後に発症する場合もあります。 産後うつの原因は決して、ママの頑張りが不足していたりするからではありません。産後はホルモンバランスの急激な変化により精神の安定を崩しやすい状態であり、産後うつの症状が出やすい状況であるため決して自分のせいではないということ、だれでもなりうる特別なことではないという意識を持つことが大切です。 一方、パパの産後うつは、仕事が忙しい中、ママから育児や家事をもっと手伝ってほしいと言われ、自分ではやっているつもりでもなかなかうまくいかないことから発症してしまうと考えられています。 産後うつの要因とは? 産後うつの大きな要因として考えられることの一つに“孤独”があります。1人でつらい状況を抱え込んでしまい、だれにも相談できない状況がうつを引き起こしてしまうのです。 この孤独感を和らげることを、最も身近にいてできる人は、ママにとってはパパであり、パパにとってはママです。けれど映画の中で国立成育医療研究センターの先生が話していたように、実際は忙しくて話し合う時間がなかったり、話し合える距離感をお互いにうまく取ることができず、結果、お互いに孤独を感じてしまうということが起きてしまいます。 お互いの“孤独感”を醸成しないためにしておきたいこと そもそも、産後うつは男女の思考の違いから起こってしまう部分が多々あります。そのため、まずはママとパパがお互いの思考について知っておくことが回避の一つのきっかけになり得ます。 ママが産後うつにならないためにパパが知っておいたほうがいいこと3・ママの言う「ゆっくり」について知る育児中のママには、おそらくパパが想像している以上に次から次へと課題が襲いかかってきています。食事の支度をしている横で赤ちゃんが泣き出した、洗濯物を片付けている横でおやつのお皿を子どもがひっくり返した……。 ママがパパに「ゆっくりしたい」と漏らすのは、決しておしゃれをしてお出かけをしたいということではありません。映画にもあったようにただカップに入れたコーヒーを温かいうちに飲みたい、トイレにゆっくり入りたい、そこからなんです。 ・ママの脳内もいつでも大変食事の準備をしながら子どもの世話をしているだけではありません。脳内は次の仕事について考えを巡らせています。これをやったらミルクの準備をしなければ、ミルクの準備をしたらお風呂を沸かさなきゃ……。頭の中も爆発しそうなくらい忙しいのです。 ・パパに話を聞いてほしい一日中、体も頭もフル稼働しているママにとって、実は唯一の息抜きがパパだったりします。「大人と会話をできる」というこの普通のことが、ママにとっては非常にレアな時間なのです。しかし、多くの場合、仕事で疲れて帰ってきた男性は、面倒くさそうに聞いたり、スマホを見ながら聞いているのか聞いていないのかわからない状態。あげくの果てには「だからなんなの?」「○○したらいいんじゃない?」と一方的に会話を途切らせてしまうこともあります。 唯一の一日の息抜きのはずが、ママの心をポキっと折ってしまうことになることが多いのです。 パパが産後うつにならないためにママが知っておいたほうがいいこと3・パパが認められたいのはママ人間はだれしも承認欲求があります。人に認めてもらえることで自信がつき、さまざまなことに挑戦ができます。パパは仕事で評価を受けていますが、実は、パパが一番評価を受けたい人はママであることが多いのです。仕事で評価を受けても、それをママが喜んでくれなければ、パパの中での評価は半減、いやそれ以上減ってしまうでしょう。 育児や家事もそうです。パパがやってくれたことを褒めたら、パパのやる気は倍増するに違いありません。 ・仕事の頑張りを認めてもらいたいパパには「ママと子どもを養っている」という自負があります。それゆえ、家で子どもの世話をしているママよりも、少なくとも同じ、またはそれ以上は自分は大変であり、感謝されて当然だと思っているパパがほとんどでしょう。ママは、パパへの感謝の気持ちをぜひ頻繁に表わしてみてください。 ・リストがあっても行間が読めない例えば、「赤ちゃんを沐浴させてほしい」とパパに頼んだところ、沐浴はさせてくれたものの、使ってほしくないタオルを使われた、使ったタオルをそのまま放り出してある、なんてことはどこの家庭でもあることです。 ママにとっての沐浴は、赤ちゃんの洋服を脱がせることから、赤ちゃんに着替えを着せて寒くない状況にするまでの一連の流れを指しますが、パパにとっては沐浴させることだけが「沐浴」であることが多くあります。 『ママをやめてもいいですか!?』の映画にあったように、まさに「やることリストがあっても行間が読めない」。育児と家事に疲れきったママは、そこで大きなため息をついて、パパの不足していることについて文句を言ったり、ぼそっと嫌味を言ったりすることに……。 疲れ切ったママにはその気はなくても、パパはそれでどんどん萎縮してしまい、うつになってしまう状況に追い込まれてしまうのです。 ママも大変。パパも大変。お互いに大変であることを認め合って、お互いに孤独を感じないよう、接してみてください。それがお互いの産後うつを回避する一歩となるはずです。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年04月06日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは!今回のテーマは産後クライシス。これまでの生活と一変する、産後の生活。よく、夫婦の関係性が変わってしまう話も聞きますよね。私たち夫婦は、というと、もちろん娘たちが産まれて生活はガラリと変わりましたが、幸いなことに、夫と大きいケンカやこじれた話はなく、今日まで過ごしてきました。と思っていたのですが、今回、夫に産後の思い出を聞いてみたところ、予想外の答えが返ってきました。長女ムスメを出産後の話です。あ…! 言われてみれば…、お、覚えてる…!!夫のすることなすこと、全部が騒音に聞こえていたあの頃…!ムスメが敏感な子で、寝かしつけに苦労し、背中スイッチも激しかった頃の話です。「ムスメが起きてしまうのでは…」と24時間おびえていたあの日々。夫も私におびえていたんですね…。夫はかなり協力的なのに、その頃はイライラしてばかりでした。反省。今思えば、次女オコメのときは全く気にならなかったので、初めての育児にかなり疲れていたんだと思います。それでも夫婦間の仲が悪くならなかったのは、文句ひとつ言わずに受け止めてくれていた夫のおかげ。これまで一切の恨み言も言わずに…、で、できる夫だな…!(はい、堂々とのろけてみました)「産後クライシス」という言葉を知っていたわけではなかったようですが、産後の妻が余裕がなくなること、ピリピリしがちなことを事前に知っていたようで。予備知識があるかないかはやっぱり大事ですね。あらためて実感しました。そして何より出産育児に疲れ切っている私を理解してくれていた夫。感謝感謝です!
2020年04月04日産後、自然に体重が元に戻ると思っていたら大間違いでした。授乳による空腹から暴飲暴食、お祝いや差し入れで届く甘いお菓子など、産後は体重アップの要因がたくさんありました。そのような環境でも、私が減量に成功した方法をお伝えします。 出産直後に減った体重が2カ月で逆戻り!妊娠前の私の体重は54kgでした。出産前は62kgまで増えましたが、産後は58kgまで減りました。完全母乳だったこともあり、このまま自然に元の体重に戻ると軽く考えていたのですが、産後2カ月でまさかの62kgに逆戻りしてしまったのです。 要因は、完全母乳のせいか妊娠期以上に空腹を感じて食欲のままに食べていたこと。しかも食べたくなるのは甘いお菓子ばかりで、ありがたいことに親戚や友だちが親切心からお菓子を差し入れてくれていたのです。それでも家にお菓子がなくなると近くのコンビニまで買いに走り、毎日のようにお菓子を摂取していました。産後2カ月は真冬で外出も控えていたので、子どもと2人きりの室内でお菓子を食べるのが一番の息抜きでした。 家に入れる食べ物の量を制限!このままではまずいと思い、対策としてまずやってみたのが、家の中に置くお菓子を減らすことです。スーパーやコンビニに買い物に行くのをやめ、宅配業者に1週間分の必要な食料だけを頼むことにしました。お店に行くと必ずお菓子やお総菜を余分に買ってしまうからです。そして、お菓子を頂いたときはご近所に配ったり、夫に職場に持って行ってもらうようにもしました。手の届くところにお菓子を置かない、必要以上に食料を買いすぎないことでムダに食べる量を減らすようにしたのです。 しかし、甘いお菓子を食べることが習慣化していたため、食べないと口寂しく、毎日お菓子を食べたい欲求にかられていました。 三食、バランスよくしっかり食べる!基本的なことですが、食事は間食に頼らず3食しっかり食べました。それまでは、授乳間隔もバラバラ、家事と育児を一手におこなっているので、自分の食事は後回しになりがちでした。子どもを抱っこして過ごす日々なので、すぐ食べられるお菓子やインスタント食品に頼りがちだったのですが、なるべく朝昼晩、自分の食事時間を守るようにしました。そして自分のために栄養バランスのよい献立も考えるようにしました。手軽な食事でも、納豆・魚の缶詰・解凍したご飯・インスタント味噌汁といった献立なら、腹もちがよかったです。栄養ある母乳を出すためにも頑張った結果、産後半年で体重を52kgにまで減らすことができました。 産後ママは多忙すぎて自分のことが後回しになりがちです。でも食事の摂取量や内容が乱れると、途端に体重が増えてしまいます。「自分の食事をどう整えるか?」を考え直すことで、体重を落としていく好循環を生み出せたのだと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:小林 晴子3歳男児と1歳女児の母。前職は営業、現在は主婦をメインに時々NPO法人活動。子どもたちと遊んだり食べたりする時間を楽しみながら、仕事復帰の道を模索中。
2020年02月21日ホルモンの影響と知りつつも、どうしても自分を責めてつらかった産褥期。4回の産後は毎度メンタルがガタガタでしたが、特にひどかった4人目の産後についての体験談をお話しします。 メンタルが落ちた時期と症状私には4回の出産経験がありますが、産後3週間~2カ月ごろにかけて情緒が不安定になりました。せっかく寝ても悪夢を見たり、夫婦喧嘩をしたり。上の子たちの遊びに付き合いきれないことや、必要以上に怒鳴ってしまうこと、家事をきちんとできていないことに苛立ち、とにかく自分を責めていました。 4人目の産後はもっとも症状がひどく、どんなに頑張ってもすべてがうまくいかずに、こぼれ落ちていくような絶望感にかられる日々。赤ちゃんが泣いていてもおむつを替える気力がわかず、涙が流れていくのを感じながら赤ちゃんをただぼーっと見つめていたこともあります。動悸や息苦しさが続き、ある朝本当に起きられなくなりました。 好環境があだに!? 嫌な妄想も始まった私自身、育児相談や家事代行の仕事をしていたので、産後の体の変化や子どもの発達についての知識はそれなりにあります。両方の実家も近く、ママ友もいて、夫も育児に積極的で、かなり恵まれた環境にいました。 しかし、逆にそれが自分を責めるきっかけにもなったようで、「こんなに恵まれているのに」と自分を責め、普段はあれほど「子育て支援」なんて言っておきながら、誰に相談して良いかわからなくなってしまったのです。 また、知人が育児ノイローゼになって34歳で子どもを残して自殺したという経験もあり、ふとした瞬間に、リストカットしたら、包丁を持ち出したら、などと考えてしまうことがありました。 やっと言えた「つらい」ある朝、体が言うことを聞かず、まったく起き上がれなくなりました。夫に「頑張っても頑張ってもできていない自分がダメに思えてしょうがない。つらい」と涙ながらに訴えた私。夫も話を聞いてくれ、「とにかく頑張らなくていいからね、家事はやるから」とのやさしい一言で寄り添ってくれました。 1カ月健診で医師に相談したところ、お薬を処方してもらって服用することに。授乳しても良いとのことだったので効果は薄めだったかもしれませんが、自分が今「つらい」ということを正直に話せたのが転機になったのだと思います。2週間の服用で動悸や息苦しさは減っていきました。 ホルモンバランスが急激に変化するから、と割り切ってもつらいものはつらかったです。誰かに相談するということがどれだけ勇気のいることなのかもわかりました。それでも結局はわが子のため。勇気を出して周りに話すことができてよかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:小林まり6歳、4歳、2歳、0歳の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。
2020年02月14日産後3カ月のときに、私は初めて体調を崩しました。具合が悪くて横になりたいのに、授乳におむつ替え、抱っこと、赤ちゃんのお世話でまったく休めず、十分に療養できないつらさを思い知りました。聞くと、産後3カ月で体調を崩すのは「産後あるある」なのだそうです。私が産後に体調を崩し、つらかった体験と対処法についてお伝えします。 ついでに受けた予防接種がきっかけで産後3カ月、娘の予防接種に行った際に、私もインフルエンザの予防接種を一緒にしてもらえるとのことでお願いすることに。 すると、翌日から産後かつてないほどの風邪モードになってしまいました。熱とのどの痛み、頭痛、口内炎と体はボロボロ……。横になって休みたい! そう思いましたが、授乳やおむつ替えもあり、赤ちゃんが寝るまで抱っこをしてユラユラと動かねばならず、まったく休めません。母は具合が悪くても寝られないのか!と、子持ち風邪っぴきのつらさを初めて痛感しました。 初めての授乳中の抗生物質服用前日に行った病院で風邪薬をもらいましたが、授乳中でも飲める薬だからか、5日間飲み切ってもまったく治らず、別の内科で抗生物質を処方してもらいました。抗生物質を服用したあとは、4~5時間は授乳を控えるようにと指導されたので、夜間授乳を育児用ミルクに切り替えました。 赤ちゃんに育児用ミルクを飲ませる予定時間より30分前に起きて、搾乳をして捨て、育児用ミルクを作って飲ませて寝かせるという作業は重労働でしたが、なんとか5日間を乗り越えることができました。 完治まで2週間以上かかった風邪のピークは過ぎたものの、のどの痛みが長引き、市販ののど飴などをなめながら完治まで2週間以上かかりました。 先輩ママから聞いてあとからわかったことですが、産後3カ月で体調がガクッと崩れるのは、ママの「産後あるある」なのだそうです。たしかに出産からろくに眠れず、休みもなく、体の痛みに耐えながら慣れないことをして気を張っていたら体調を崩すのも納得です。素直に周りに甘えて、休ませてもらったほうが早く治ったかもしれません。 産後3カ月の風邪はとっても厄介! 夫や親など、頼れる人がいるなら遠慮なく頼って休ませてもらいたいところ。病院でも薬や治し方を相談し、とにかく体調を優先させて、早く治してしまうことをおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:桜井みお子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年02月09日昨年おこなわれた第200回臨時国会において、いわゆる「産後ケア法案」が全会一致で可決成立し、令和元年12月6日付で公布されました。 切れ目ない支援をおこなうために…わが国では、妊婦健診、新生児訪問、乳幼児健診など、これまでさまざまな母子保健事業がおこなわれてきました。 しかし、少子・高齢社会、核家族化などに伴い、出産し、産院を退院した直後からひとりで育児に取り組まざるを得ないママも少なくなく、その影響もあってか、産後うつを発症し、自殺にまで追い込まれるケースも増えてきています。 このような現状から、妊娠・出産・育児期間に切れ目ない支援をおこなうために「妊娠・出産包括支援事業」が実施されるようになりました。 「産後ケア事業」って何?妊娠・出産包括支援事業のなかには産前・産後サポート事業と産後ケア事業があります。 産前・産後サポート事業は、子どもを産み育てているママたちの不安や心配事を軽減するために専門家とともに地域の人たちが支援するものです。これには、ママ同士の仲間づくりや悩み事相談などがあります。 一方、産後ケア事業は、産院退院直後のママが心身ともに回復し、少しでも不安なく育児ができるように支援するものです。これには、産後の身体的なケア、授乳をはじめとする育児指導や育児に必要な社会資源の紹介などがあり、専門的な知識や技術を持つ助産師などの看護職が中心となっておこなわれます。 今回可決成立した「産後ケア法案」とは?今回可決成立した産後ケア法案は、正しくは「母子保健法の一部を改正する法律」(令和元年法律第69号)と言います。今回の法案成立によってこれまで市町村の予算事業としておこなわれてきた産後ケア事業が母子保健法上に位置づけられました。 その結果、各各市町村では、・出産後1年以内の女性と赤ちゃんに対して、産後ケア事業をおこなうように努めなければならないこと・産後ケア事業をおこなう際には、厚生労働省令で定める基準に従っておこなわなければならないこと・関連機関や母子保健に関するその他の事業との連携を図り、妊産婦さんや赤ちゃんに対する支援の一体的な支援や措置をおこなうように努めなければならないことなどが規定されました。 この法律は、公布の日(令和元年12月6日)から2年を超えない範囲内で、政令で定める日から実際に法律をスタートするとされており、今のところ具体的な日時は明確にはなっていません。 ここ数年で「産後ケア」「産後ケア施設」という言葉をよく耳にするようになりましたが、認知度としてはまだまだ……といった印象も否めません。ですが、この法律によって育児支援事業がさらに充実し、少しでも多くのママたちが不安なく、妊娠・出産でき、赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなるといいなと思います。 ベビーカレンダー では、全国の産後ケア施設情報を掲載。産後ケア施設を利用した方の感想や口コミ情報を紹介。 あなたにぴったりの産後ケア施設が見つかります!監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年01月29日累計90万人を動員したドキュメンタリー映画『うまれる』シリーズの第3弾、ママたちのリアルな子育て事情を描いたドキュメンタリー映画『ママをやめてもいいですか!?』が2月29日より全国で順次公開されます。内容に賛同したベビーカレンダーは映画に協賛し、公開に先立って行われた試写会にも参加。作品の魅力と上映後におこなわれた監督トークショーの模様をお届けします。 首がもげるほどうなずいてしまう「ママをやめたい」理由 『ママをやめてもいいですか!?』。映画のタイトルは衝撃的ですが、子育て中の人なら一度は“ママ”の立場から逃げ出したくなったことがあるのではないでしょうか? ドキュメンタリー映画『うまれる』シリーズの監督・豪田トモさんの最新作『ママをやめてもいいですか!?』は子育てに奮闘するママたちの日常を追った作品です。 「子どもは愛おしいけれど、離れたい」「どうしてパパはママの大変さに気づかないの?」「大変なのは今だけって言われるけれど、“今”助けてほしいんです」 日常を映し出しているからこそ、ママたちから飛び出す言葉は納得の嵐。いっこうに言うことをきかない子どもを怒りすぎてしまって、後から激しく反省するなんてこと……あるあるあるある! 4~5人に1人は予備軍!? さらにパパにも起こる産後うつ 子育てはもっと幸せであっていいはずなのに、ママをやめたくなる背景には何があるのでしょう?カメラがスポットを当てるのは産後うつや実母との関係性にトラウマを抱えるママたちです。 産後うつは妊産婦の10人に1人がなると言われていますが、多くの家族を取材してきた豪田監督は「産後うつと診断はされないけれど、“産後うつ傾向”になってしまうママは4~5人に1人の割合でいるのではないか」と感じているそう。ママに偏りがちな育児や家事の負担や夫婦間の溝、サポート不足といった事情が透けて見えるなか、さらに映画ではパパの産後うつにも言及しています。 パパが考える育児の範ちゅうには「収入を得て家族を養う」という社会的な責任も含まれています。そのプレッシャーからパパたちが妻の産後にうつになる割合は、実はママと同程度。上手くママの気持ちを汲んであげられない不器用なパパの姿は「そうじゃない感」が満載ですが、一方で家族を支えたいという愛情も映し出されていました。 子どもを抱きしめられないと悩むママの過去 終盤は、思春期手前の11歳の長女との親子関係に悩むママ・トシエさんが登場。無条件で子どもを受け入れたり、抱きしめたりすることができないと苦しむトシエさん自身、自分の母親から抱きしめられた記憶がありませんでした。トシエさんの母親は高校のときに蒸発し、それ以来、人を頼ることができなくなったと言います。 ママをやめたくなる気持ちの裏側には、自らの心の内に潜んでいた家族の課題も横たわっています。 「子どもたちに自分は母親から愛されなかったという気持ちを抱かせたくない、わが子に愛情を伝えたい」――そんなトシエさん親子の姿は、わが子だけでなく、実親との関係に悩むママたちに光を与えるのではないでしょうか。 子育ての環境をよくしたいとの思いから映画化を決意 上映終了後の豪田監督によるトークショーでは、映画の企画意図や日本の子育て環境などについての解説がありました。 「孤独感を抱えながら育児をすることは、うつや自殺、子の愛着障害や虐待といった重大な問題につながる可能性があります。ママの不安に寄り添う映画を作ることで、子育て環境を変えたいと思いました」 もともとは動画配信用の短編作品を考えていたけれど、撮影を進めるうちにママたちが抱える苦しみを知り、自ら3,000万円を投じて映画化を決意。ママだけでなくパパも含むすべての親に共感してもらえるように、テスト試写を繰り返したと話します。 「テスト試写後のアンケートでは、登場するパパたちへの評価がボロボロだった(笑)。それだとたしかにママたちの共感は得られるけれど、夫婦の分断を深めてしまいます。パパのインタビューを増やすなどして、ストレス発散で終わらせない夫婦の理解を深められる作品にしました」 鑑賞後の感想は「やっぱり子育てをしているだけでママは偉い!」ということ。共感からたくさんパワーをもらうことで、家族を見つめる視線が優しくなっていることに気づくはずです。映画『ママをやめてもいいですか!?』は、「赤ちゃんの泣き声はBGM」というコンセプトのもと、少し音を大きくして(赤ちゃんが泣いてもOK!)、少し明るくして(後ろに立ちたくなったら立ち見でもOK!)の「ママさんタイム」上映を映画館で予定しています。「赤ちゃん連れで映画館に行くのはちょっと……」というママでも、この映画なら気兼ねなく行けると思います。ママ友も誘って映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか?
2020年01月21日こんにちは、どすこい母さんです。今回は、産後の喜怒哀楽が激しすぎた時のお話です。いや正確に言えば、喜怒怒怒怒哀楽です。楽観的な私は産前色んなところで読んでいた、出産後のベビーブルーやホルモンバランスの崩れを、なめていました。ブルー感、半端なかったです。ブルーを通り越して黒?真っ黒?超ブラック。「まあー自分はならないだろう」と、どこから湧いて出てくるか分からない楽観的な自信があり、なんの心の準備もなく、思い返すと反省点でいっぱいです。元気な赤ちゃんが生まれて、何の不満もないのに…不安になったり。全部が中途半端で中断状態。自分の髪の毛はいつもモジャモジャ。お乳あげてオムツ変えて抱っこして気がつけば何も出来ていない1日がまた終わる。そんな時に、夫のちょっとしたピント外れの慰めの言葉に激怒!!これがウワサのベビーブルー?!と気づいた時には、時すでに遅し。「ベビー、ブルー」って!そんなかわいい言葉で表現されてもピンとこーへんし!そんな一言で私の複雑な気持ちを片付けられるはずないし!訳の分からない怒りと悲しみを夫にぶつけるどすこい三昧の日々。なるはずがないと思っていたベビーブルー。気がついた時にはドップリぬか漬け状態のように浸かりまくってしまっていました。今考えると、訳も分からずどすこいされまくってた夫に悪いことをしました。だけど育児にちょっと慣れて来て、心の余裕も少々出て来た頃。あー、彼もがんばってくれていたんや、と思える瞬間が目に付いて来て、自分の事ばかりに必死になって、彼のことを全然見向きもしていなかった自分に気付き、自己嫌悪。夫よ。離婚しないでくれてどうもありがとう。
2020年01月07日最近休日の度にモヤモヤしています。それは旦那への不満。旦那は子煩悩で子どもたちとのコミュニケーションも積極的にとってくれます。だからこれ以上求めるのは贅沢かもしれませんが、まずは旦那へのモヤモヤ話を聞いてください。■忙しい朝の放置事件休日だってママはほぼ通常運転です。家事や子どもたちのお世話に休日はありません。朝からひとりでバタバタしている間、旦那は寝室でぬくぬくとスマホを見ています。それはいいんです。たまの休日くらいゆっくりしたいでしょう。そして同じく寝室で寝ていた次女が起きて、旦那がオムツ替えにリビングへやってきました。(ここはありがたい!)私はまだやる事が色々あるので、オムツを替えている時に次女の洋服を用意して着替えをお願いしました。返事がなかったので、念のためもう一度お願いして洗濯物を干しにベランダへ。しばらくして部屋へ戻ると… 着替えはおろか今着ている服すらまともに直してもらっていない次女の姿が…。自分だけちゃっかり寝室へ戻ってスマホいじってるんですよ。何ですかこの放置っぷりはっ!!!オムツ丸出しで遊んでいる次女に慌てて服を着せている間、旦那への怒りで不機嫌MAXです。旦那は私がすぐ戻ってやってくれるだろうと思ったんでしょうけど、「アンタも親だろ!!」とハリセンでどつきたい気分になりました。結局10時半頃にのっそり起きてきてその後お出かけする事が多いんですが、帰ってきてからソファーでダラダラしている旦那を尻目に再び家の用事でてんやわんやする自分の差が激しくて、余計にモヤモヤしてしまいます。■体験しなきゃわからないのが子育て!長く慌ただしい一日が終わり、長女の寝かしつけをしていた時、全く寝る気配がなく旦那の部屋で遊んでいた次女がうんちをした模様。私にうんちアピールをしてきた旦那ですが、今回は強めに旦那に頼む私。最近の次女はアクロバティックなのでオムツ替えもなかなか大変。ワーワー言いながら格闘する私を大袈裟扱いして傍観していた旦那ですが、果たしてうまく替えられるのか…???旦那、早速ギブアップ。駆けつけてみると、相変わらずアクロバティックな次女と焦る旦那と大量のうんちというすごい光景が…。笑内心勝ち誇った気持ちを抑えて優しくお願いしてみると、旦那は素直に頷いてくれました。私がさっさと替えた方が周りや服をうんちで汚すことはなかったかもしれないけど、旦那に身をもって体験してもらったのはとても良かったと思います。産後ずっと寝不足で体調もあまり良くない事が続いた私にとっては「旦那には常に一番の良き理解者であってほしいし、一緒に助け合って子育てがしたい!」と心がナーバスになっているだと思います。これも産後のホルモンバランスの乱れの一種で、もう少ししたらいつもの自分に戻っていたいなぁ。それまで旦那にはもうちょいサポートをお願いしたい!!子育てそのものは本当に楽しくて愛おしいので、こんなモヤモヤした気持ちに支配される時間がもったいない!!色んな感情が渦巻く中、今日も手探りの育児に奮闘するのでした。
2019年12月20日産後に夫婦仲が悪くなる、という話を耳にしたことはないでしょうか? 出産を控えているママは、「なんだかピンとこないわ」と思うかもしれませんが、赤ちゃんを産んだとたん、「このことか!」と思うママは多いものです。それくらい、産後に夫婦の関係が良くない状況になってしまう家庭は多いのです。 産後クライシスとは産後、夫との間がギクシャクしている、夫の行動の一つひとつにイライラする、セックスするのはもちろんのこと夫に触られるのもイヤだ、というママは少なくありません。 これらの状況が悪化すると、子どもが生まれて幸せいっぱいのはずの産後に「離婚」という文字がチラツキ始めます。子どもの出産後に夫婦にさまざまなすれ違いが生じ、夫婦仲が急激に悪くなる状態を「産後クライシス」と言います。 産後のすれ違いはなぜ起こってしまうのか産後クライシスが起こってしまう原因はひとつではありません。 一般的には妻側からの視点で言うと、・ホルモンバランスの変化により、妻側がイライラしやすくなる・夫の育児やママに対する無理解などに不満がある・セックスする気分になれない、または、セックスが汚いもののように思えてしたくないなどが大きな要因となります。 しかし、夫からしてみれば、・なぜ、急にイライラして当たられるのかがわからない・自分は仕事を今まで通りしていて、育児にも協力しているつもりなのに怒られる・セックスを拒否されると理不尽な対応を迫られていると感じることが多くなります。 こうして書くと、産後クライシスになってしまうのは理解できるかと思いますが、実際に直面すると、赤ちゃんをお世話しなければならないという状況に追われ、精神面でも変化が起こっていることをママ自身がはっきりと自覚できるわけではないので、「なんだかイライラする」「夫はなんでちゃんと動いてくれないのか」と無自覚に夫に当たることになります。そのため、自分がなぜ夫に対してそのような対応をとるのか説明することもなく、夫もなぜ妻の態度が急変したのかを理解できない状況になります。 産後クライシスを防ぐ方法まずどれくらい、産後にママの負担が増えるのかをママだけでなく夫にも知っておいてもらうことが有効になります。とはいっても、事前に聞いていたことと実際に経験することとは雲泥の差です。事前に頭に知識を入れて理解していたつもりでも、お互いに実際その場になって「このことか」と理解し上手に対応ができるとはかぎりません。夫には、・ママがイライラする可能性が大いにあること・靴下を裏返しにしたまま部屋に放り投げておくなど、今まで許せていたことも許せなくなる可能性があること・育児が想像以上にママにとって大変なことを事前に知っておいてもらった上で、かつ、ママがイライラしたら、お互いの認識のズレを合わせに行くことが必要であることを伝えておきましょう。 たとえば、夫は妻に「あなたの担当は、赤ちゃんの沐浴ね」と言われた場合、赤ちゃんの沐浴だけをおこないます。赤ちゃんを拭いたタオルは床に放りっぱなし、沐浴に使ったバスタブはお湯がが入ったままで置き去りという状態のこともあるでしょう。ママも育児疲れで夫に説明するのを面倒に感じてしまうこともあると思います。気持ちはよくわかりますが、言わないと伝わらないこともあります。今後イライラしないためにも、沐浴であれば事前に2人で流れを確認しておくなど、コミュニケーションを心がけたいですね。 産後、精神面の変化も手伝って状況が大きく変わることがほとんどです。今まで阿吽の呼吸でできていたこともできなくなるということを念頭に、面倒だと思わず、コミュニケーションをしっかりとって産後クライシスを乗り越えましょう! 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2019年12月08日24時間フル稼働の育児に疲れたこともあり、第一子のときも第二子のときも産後はしばらくだるさが続いていました。ところが、産後にほとんど休めなかった第三子のときはまた様子が違っていました。産後の肥立ちの重要性を実感した、私の体験談を紹介します。 産後6カ月で急にダウン第三子出産後、6カ月が経過したころのことです。少し前まで子どもたちが鼻風邪をひいていて、頻繁に通院していたこともあり、私の疲労は心身ともにかなり蓄積していました。 その日は、次男の水ぼうそうの診断のために小児科に行っていたのですが、帰宅後、子どもたちと入浴していると、急に寒気を感じ、震えが止まらなくなってしまったのです。 つらくて涙しながらの家事・育児お風呂からあがり、フラつきながらなんとか着替え、熱を測ると40度超えの高熱でした。夫は出張中で翌々日まで帰宅しません。「病院に行きたいけれど、水ぼうそうの次男は今病院に連れて行けないし、どうしよう……」と、ぼーっとする頭でいろいろと考えました。 水ぼうそうの次男を抱え、休みたいのに休むことができず、つらくて涙しながら子どもたちの対応をしたことを覚えています。 ママ友で同じような経験をした人も幸いなことに、高熱は一晩で平熱に戻りました。その話をママ友にすると、偶然かもしれませんが、私と同じく産後半年ごろ、心身に不調をきたしてしまった人が多いようでした。そしてそれは、私と同じように、産後十分に養生することができなかったママたちばかりでした。 ママによって症状もさまざまでしたが、不調をきたすタイミングが産後半年ごろに集中していたので驚きました。 産後の肥立ちの重要性はわかっていても、休めない人が多いのかもしれません。細切れでも横になる時間を確保するなど、できるだけ休息をとるように心がける大切さを実感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:東 慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2019年11月30日「子どもをかわいく思えない」「いつもイライラしている」「何もやる気が起きない」などの自覚症状はありませんか? それは、もしかしたら育児ノイローゼかもしれません。子どもとの生活は幸せなはずなのに、つらい、苦しい、逃げ出したい…。お母さんを追い詰める育児ノイローゼの症状や原因、予防法などをくわしくご紹介しましょう。【監修】イシハラクリニック副院長 石原新菜 先生小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に、13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム健康BOOKS)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等30冊を数える。■育児ノイローゼとは育児ノイローゼって?ノイローゼとは、心の病気の中で神経症をさします。不安といったストレスによって発症するといわれていますが、その定義は曖昧(あいまい)です。出産・子育て中のお母さんが情緒不安定になったり、うつ、睡眠障害などの症状があることを育児ノイローゼといいます。主に、子育てに対する不安や悩みなどが原因といわれています。子育て学協会が6歳以下の子ども(未就学児)を持つ親に行った調査によると、育児の不安を感じるのは1位「いろいろ心配事がある(58.6%)」、2位「育児ノイローゼに共感できる(48.9%)」、3位「子育てに自信がもてない(48.4%)」と、いずれも半数前後が精神的なトラブルをことがわかりました。また、厚生労働省の研究によると、1年間に出産する約100万人のうち、その4%、約4万人が精神疾患の診断もしくは疑いがあり、ヘルスケアが必要とされるという結果も出ています。お母さんの多くが、育児ノイローゼに苦しんでいることが、こういった研究結果でもわかります。産後うつとの違い 診断する医師にもよりますが、育児ノイローゼと産後うつには医学上、はっきりと明確な区別はないようです。産後1カ月くらいからお母さんの約10%が感じる、気分の落ち込み、疲労、不安、焦り、不眠といった症状を産後うつといいます。数カ月から長い場合は数年間続くといわれています。かつては、出産後のホルモンバランスの崩れが原因といわれていました。しかし、産後うつが出る時期にはすでにホルモンの急激な変化は収まっていることから、今では産後の慣れない育児や体の不調が原因ではないかといわれています。一方、育児ノイローゼは、育児の不安や悩みによるストレスから、産後うつと同様な症状が出ます。例えば「子どもが癇癪を起こしていうことを聞いてくれない」「せっかく作ったごはんを子どもが食べない」「夜泣きがひどくて寝られない」といった悩みがストレスとなって、心や体に不調をきたすのです。産後の体の不調、違和感や、子どもとの生活に慣れていないことが原因の産後うつは一過性で長引くことは少ないのに対し、育児の不安が原因の育児ノイローゼは長期化する傾向にあります。そのため、2〜3歳のイヤイヤ期にも育児ノイローゼは発症する可能性があります。誰でも育児ノイローゼになる可能性はある!産後うつは、これまでにうつを患ったことがある人の発症が多いのに対し、育児ノイローゼはそういった傾向はありません。誰でも、発症する可能性があります。■育児ノイローゼ5つの症状育児ノイローゼの主な症状として、次の5つが挙げられます。一つでも当てはまるようなら、育児ノイローゼの可能性があります。育児ノイローゼの症状1: 子どもがかわいく思えない「母親は子どもを愛して当然」という母性愛神話が根強く残るなか、我が子がかわいく思えないとは口に出して言えないでしょう。しかし、毎日の子育てに悩みや不安があり、つらく感じているなら「子ども=ストレスの対象」となっても仕方ありません。そして、子どもをかわいく思えない自分を「母親失格」と感じ、さらに自分を追い詰めるという悪循環が生まれてしまうのです。育児ノイローゼの症状2: イライラが止まらない例えば、子どもが水の入ったコップを倒した、夫が帰宅して「晩ごはんは?」と聞いてきたなど、以前なら気にならなかったちょっとしたことでも、「余計な家事を増やして!」「晩ごはんの支度を急かされているようで嫌だ」とイライラしてしまう…。出産前なら気にならなかった些細なことや言葉に敏感に反応してイライラした気持ちになることはありませんか?。育児ノイローゼの症状3: よく眠れない、寝付きが悪い3時間起きの授乳や夜泣きの時期は、お母さんはあまり長い時間寝ることができませんよね。さらに、寝つきが悪い、寝てもすぐ目が覚めてしまうなどの症状で、一層、心身ともに疲れてしまうでしょう。育児ノイローゼの症状4: 家事がうまくできなくなってきた子どもの生活サイクルに合わせていると、なかなかこれまで通りに家事をこなすこと自体、難しいですよね。育児で心身ともにヘトヘトになっている中、家事へのモチベーションを上げるのは難しいでしょう。育児ノイローゼの症状5: 何に対してもやる気が起きない頭がボーッとして何に対してもやる気が起きない、外出も億くうになって1日、子どもと2人きりで家にこもっている、これまで好きだったことに興味がわかなくなるなど、気持ちの変化はありませんか?何に対しても無気力な生活を送ってしまうのも一つの症状です。■育児ノイローゼの原因育児ノイローゼの原因は、主に「育児に対する不安」が原因0歳代の育児ノイローゼの原因0歳でも、生まれて数カ月と、1歳間近では育児の悩みは大きく違うでしょう。生まれて数カ月は、赤ちゃんは寝ているか泣いているかなので意思の疎通ができず、おっぱい・ミルクも3時間おき。昼夜の区別もないことから、お母さんは24時間、赤ちゃんにつきっきりでしょう。それまでの生活とは180度変わり、どうして泣いているかもわからず、お母さんは戸惑いと不安でストレスを感じるでしょう。一方、0歳後半となると、ある程度表情や言葉で意思の疎通ができるようになり、夜も長く寝てくれるようになってきます。しかし、おすわり、ハイハイ、立っち、歩き始めと動き回れるようになって、危ないことも。さらに、赤ちゃんはお母さんとほかの人と区別できるようになり、後追いを始めます。生まれてすぐとは別の意味で目が離せなくなり、お母さんは一人の時間を持つのは難しいでしょう。1〜2歳代の育児ノイローゼの原因早い子どもなら、1歳後半から「イヤイヤ期」が始まります。なんでも自分でやりたがって、でもうまくできなくて、癇癪(かんしゃく)を起こし泣いて怒って暴れるの繰り返し…。言葉もある程度交わせるようになったとはいっても、通じるかどうか、子どもが理解できるかどうかはまた別の話。そのフラストレーションも合わさって、お母さんが一番、育児をつらく感じる時期かもしれません。3、4歳以降の育児ノイローゼの原因3歳、4歳となると、ほとんどの子どもが幼稚園、保育園に通うようになり、同年代の子どもと集団生活を送ります。子どもの世界が広がると同時に、子ども同士のトラブルも増えます。また、お母さんはほかの子どもと我が子を比較する機会も多くなり、言葉や行動の遅れなどがあると心配になりますよね。また、ほかのお母さんと自分を比べて「どうして私はうまくできないんだろう」「母親として失格かもしれない」と落ち込むこともあるかもしれません。「同じ年代の子どもを持つお母さん」としての世界が広がり、ママ友や相談する相手が増えるメリットがある反面、別のストレスや悩みが増える時期かもしれません。全年齢に共通する育児ノイローゼの原因子どもの年齢に関係なく、共通する育児ノイローゼの原因に、次の3つが挙げられるでしょう。▼ワンオペ育児核家族化で、さらに夫が仕事で忙しく帰りも遅いとなると、育児の負担はお母さんの肩にかかってしまいます。子育て学協会の調査によると、3人に1人が「父親母親どちらか一方に子育ての負担が偏っている」と答えているそうです。特に、仕事復帰前や専業主婦の場合、子どもと24時間一緒で息抜きもできず、いつも緊張した状態が続き、負担が大きいでしょう。▼身近に頼れる人がいない実家や義実家が遠方だと、身近に頼れる人がいないため、一層子育てのプレッシャーを感じることが多いでしょう。保育園や幼稚園に通うようになれば、子どもを通してママ友や園の先生など、相談できる人が増えますが、それ以前は、公園や児童館などで積極的にママ友作りをしない限り難しいといえます。子育ての悩みや不安を気軽に話せる相手がいないことがストレスとなるでしょう。▼完璧主義で手抜きが苦手育児ノイローゼになりやすい性格というのもあるようです。生真面目で完璧主義なタイプは、想定外のことばかりで自分の思い通りにならない子育ては精神的に追い詰められる傾向にあります。そういった人は頑張り屋でもあるため家事や育児に「ま、いいか」と手抜きができず、自覚がないまま育児ノイローゼになっているケースも少なくありません。■育児ノイローゼの予防・解消法育児ノイローゼには原因があります。それを一つ一つ解消していくことが、予防や解消につながるでしょう。育児ノイローゼの予防・解消法1: 誰かと話す育児ノイローゼの原因として、身近に「話し相手がいない」というのが大きいでしょう。まずは誰かと話すことから初めてみます。例えば、お店で店員さんと話す、宅配便の人にお礼を言うなど、一言、二言のあいさつくらいの言葉を交わすだけでも効果があります。また、自治体の子育て支援センターなどが開催している、親子で参加できるイベントに出かけてみるのもいいでしょう。育児ノイローゼの予防・解消法2: ワンオペ育児を解消する24時間365日、子育ての不安と責任がお母さんだけにのしかかる状況をまずは変えましょう。例えば、休みの日は夫に子どもを見て欲しいと相談しましょう。それが難しいようなら、一時保育を利用する、ベビーシッターを頼むなど、育児の分担を。育児ノイローゼの予防・解消法3: 一人の時間を作る子育て中、それも子どもが小さければ小さいほど、「自分一人の時間が欲しい」というのは自分勝手なわがままだと感じ、自分を責めてしまうお母さんは少なくありません。でも、育児ノイローゼの症状の一つ「我が子がかわいく思えない」というのは、ずっとべったり一緒にいるからではないでしょうか。時には夫に子どもを任せ、一人で出かけてみてはいかがでしょう。それが難しいようなら、あらかじめ子どもの安全を確認したうえで、しばらく隣の部屋に移動する、トイレにこもるなどで短時間でも一人になれる時間を作るようにしましょう。育児ノイローゼの予防・解消法4: 人に頼るクセをつける「子育ては母親の担当」という周囲の無言のプレッシャーから、なかなか「手伝って」「お願い」というのは言いにくいですよね。特に、育児ノイローゼになりやすい傾向のある「完璧主義タイプ」「頑張り屋タイプ」はなおさらでしょう。でも、心身ともに不調をきたすまでお母さん一人で抱え込む必要はありません。「子どもはみんなで育てるもの」と気持ちを切り替え、実家の両親やきょうだい、夫、ママ友などに相談して、頼れるところは頼りましょう。育児ノイローゼの予防・解消法5: 手を抜くことを覚える育児に完璧、100点を求めないことが肝心です。子どもとずっと一緒にいると一心同体のような感覚になりますが、どんなに小さくても別の人間で別人格を持っています。あなたがどれだけ完璧な子育て目指して用意周到しても、子どもは思う通りの反応や行動はしてくれませんよね。それならば、お母さんも気楽に「ほどほど」を目指せばいいのではないでしょうか。育児も家事も手を抜けるところは抜いて、お母さん自身が楽になれる着地点を見つけましょう。育児ノイローゼの予防・解消法6: 公的機関で相談する例えば、自治体の子育て支援センターでは、主に乳幼児の子どもを持つ家庭を対象に、公共施設や児童館などで地域に根ざした子育て支援サービスを行っています。自治体ごとに内容は異なりますが、育児講座や親子で参加するイベントの開催、遊び場スペースの提供、子育て相談、保育サービスの案内などを行っています。また、気軽に利用できるように、電話やインターネットで子育てに関する相談を受け付けている自治体もあります。まずは、お住まいの市区町村のホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。育児ノイローゼの予防・解消法7:専門家に相談する産婦人科の多くが、産後フォローの一環として、子育て相談にものっています。産後や子どもの健診などで受診した際、相談してみてはいかがでしょうか。また、子育てがままならないほど気持ちが疲弊してしまっているようなら、心理カウンセリングの利用や、心療内科・精神科の受診をおすすめします。その際は、夫にも付き添ってもらいましょう。子育ての大変さや、お母さんが今どういった状態かを第三者である専門家から説明されることで、夫も状況が理解でき、その後の育児参加が期待できるからです。■まとめ育児ノイローゼと一言で言っても、お母さんの状態や置かれた状況、子どもの年齢、周囲の環境などで、その程度も症状もさまざま。ただ一貫して共通しているのは「育児に対する不安」がその原因であることです。「もしかして私、育児ノイローゼかも…」と感じたら、まずは、その原因を取り除くことから始めてみましょう。参考資料:・日本産科婦人科学会 「HUMAN+」 ・日本生活習慣病予防協会 「メンタルヘルスケアが必要な妊産婦は4万人 育児不安や虐待の原因に」 ・労働政策研究・研修機構 「育児と仕事の両立に関する調査」報告書(2003年9月) ・子育て学協会 「幼児期の子育てに関する悩み調査」(2014年)
2019年11月27日健康診断では何の問題もなかったのに、最近、やる気が出なかったり、カラダが重かったり、肌荒れや頭痛も…。もしかするとそれは、必要な栄養が不足している“栄養型うつ”のせいかも?「“うつ”という言葉は、うつ病とうつ状態が混同されて使われていることが多いですが、実は意味が違います。うつ病とは脳の機能障害が原因の病気の名前で、一方、抗うつ薬が必要な場合から、財布をなくしたり、失恋による一時的な気分の落ち込みまで、憂うつな状態すべてが、うつ状態です」とは、精神科医の奥平智之先生。「うつ状態の一つで、栄養の摂取不足や吸収不良などの問題でココロやカラダに不調が起きるのが、“栄養型うつ”です。例えば、疲れやすかったり、食欲が出なかったり、イライラするなど情緒不安定だったり…。それらの原因がタンパク質やビタミン、ミネラル不足である場合があるんですね。食事を改善して、足りていないと思われる栄養を補ったら、うつ状態や不調がすっかり良くなります」奥平先生が“栄養型うつ”を改善するためにすすめているのが、具だくさんのスープと味噌汁。「まず基本となる栄養素は、タンパク質とビタミンB群です。全身のあらゆる組織や酵素、うつ状態に関わる脳内ホルモンなどは、タンパク質からできているからです。また、全身の細胞でエネルギーを作るのに、ビタミンB群や鉄なども欠かせません。スープや味噌汁だと、煮ることで食材が柔らかくなって消化・吸収しやすくなりますし、カサも減ってたくさん食べられます。スープに溶け出た栄養も無駄なく摂ることができます」具だくさんスープ&味噌汁の基本ルールルール1:タンパク質は2種類以上。基本の栄養素、タンパク質はたっぷり摂る。なのでタンパク源は2種類以上で、必ず動物性を1種類入れる。1食あたりのタンパク質量の目安は20~25gほど。そのためには肉や魚介約100gに、卵1個、豆腐や大豆などをプラスして。ルール2:にがりでマグネシウムを補充。ストレスが多いと、脳内ホルモンや細胞でエネルギーを作るのに不可欠なマグネシウムの必要量が増えるので、うつ状態だと不足しがちに。補給には吸収されやすいにがりがおすすめ。スープに数滴垂らすだけでOKなので、必ず加えよう。ルール3:酸味でミネラルの吸収率アップ。クエン酸、リンゴ酸、アミノ酸…。酸と一緒に摂ると鉄や亜鉛、マグネシウムなどミネラルの吸収率がアップ。アミノ酸であるタンパク質たっぷりのスープに、酢や柑橘類、トマトなど酸味のある食材を足して効率よくミネラルを吸収させて。ルール4:避けたい食材を知っておく。胃腸に炎症が起きていると栄養がうまく吸収できない。炎症の原因となる小麦に含まれるグルテン、乳製品のカゼイン、食品添加物を使った調味料や加工食品、リノール酸などのオメガ6のアブラも極力控えたい。食品の原材料名で確認を。4種類の具材を組み合わせる基本となるタンパク質と、以下の食材を組み合わせてビタミン、ミネラル、食物繊維を補おう。海藻類わかめ、海苔、もずく、めかぶなど海藻類は水溶性食物繊維に富む。マグネシウム源としても貴重。スープに旨味が出るのでお好みで。キノコ類腸の動きを促す不溶性食物繊維が多いのがキノコ類。添加物や重金属などカラダに有害なものを吸着し排出するデトックス効果も。野菜腸が健康だと栄養の吸収力が上がる。食物繊維が豊富な野菜で腸内環境を整えて。抗酸化力の高い緑黄色野菜も取り入れよう。タンパク質ビタミンB1が豊富なのは豚肉。鉄や亜鉛が多いのは牛の赤身肉。青魚はビタミンDが摂れるので腹わたごと使う。卵も万能食材だ。おくだいら・ともゆき精神科医、日本栄養精神医学研究会会長、山口病院(埼玉県)精神科部長。著書に『栄養型うつを治す! 奥平式スープ』(エイ出版社)ほか多数。※『anan』2019年11月20日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2019年11月19日待ちに待った赤ちゃんに会えたはずなのに、わけもなく落ち込んだり、イライラしたり、想定外の自分の姿に戸惑いを感じるママたちも決して少なくないのでは?産後の育児がいかに大変なのかはある程度心得ていたつもりなのに、いざ産後を迎えてみると、わけのわからない苛立ちに心が支配され、もはや制御不能。「私の中で一体何が起きているの?」と自分を見失いそうなのが、まさに出産してまもないママのリアルな姿なのかもしれません。そんな産後のメンタル事情についてツイッターで発信したのが、自身も産後のイライラに悩まされた経験を持つ ヲポコさん 。 「産後に現る鬼の飼い方」 では、産後、母親たちの胸の奥に沸き起こる怒りの原因を環境的要因などからもわかりやすく解説してくれています。■産後の母になぜ鬼は現れるのか?「産後に現る鬼」と聞いてピンときたママは、すでにわが身に宿る鬼の存在に気づいているのかもしれませんね。作者であるヲポコさんもかれこれ6年ほど鬼を飼っているそうで、ようやく落ち着きを取り戻した現在、自身の経験をもとにママの産後事情についてツイッターで発信しています。そんなヲポコさんいわく、産後のママに「鬼が出てこない方法はない」のだそう。問題は、その鬼が強いか、弱いか、上手に飼えるかがポイントになるとのこと。しかし、残念ながら産後1年ほどは鬼を上手に飼うことはできないとも話します。だからといってイライラする自分を責めるのは意味のないこと…。イライラを引き起こす要因がさまざま重なり合っている状態のなかで、「優しい母親」「穏やかな妻」をずっと演じ続けること自体がそもそも無理な話なのです。では一体どうしたらよいのか?ヲポコさんは具体的な対処法をこう断定します!ママが一人の時間を持つことは、想像する以上に大切なこと。「なんか最近辛い…」と感じたら、一人時間の少なさや睡眠不足を疑ってみると自分でも納得するはず。しかし、ママが一人の時間を持つには周りの協力が必要になるため、「子育てにも休みが必要であること」を夫婦共に認識することが不可欠。夫婦が同じ方向を向いて育児に取り組めば、ママも再び笑顔を取り戻せるはずなのですが、やはりそこには一筋縄ではいかない現実がある…とヲポコさんは続けます。■育児は「母親がすること」から「夫婦ですること」へ「ママの一人時間」を阻む壁といえば、多くのママたちが感じているであろう夫への頼みづらさ。「パパ一人ではお世話ができないし…」「嫌な顔をされるなら我慢しちゃおう」「そもそも一人時間に使うお金もない…」など各家庭によってもちろん事情は異なります。しかしヲポコさんが「産後の一人時間」を確保することの壁として導き出したのは、あまりに明確で納得できる夫婦それぞれが抱える問題でした。それは…“パパの当事者意識の欠如とママの甘え下手と頑張り癖”。パパとママの育児にギャップが生まれるのは仕方ないことではあるけれど、問題はパパが「自分はちゃんとやっている」と満足して、ママの本心に気づいてあげられないこと。ママ側も「ここまでやって」と言いたくても気を使って言い出せないため、ますます一人で抱え込んで、ストレスがたまるばかり…。それなら思い切ってパパに頼むしかない、パパも覚悟を決めるしかない。なぜなら今この瞬間、夫婦関係の根幹を大きく揺るがす大事な局面を迎えているからなのです。さらに時代は移り変わり、育児がアップデートされるべき時を今、迎えています。しかし、今すぐ考え方を変えることは難しいかもしれませんが、例えば人生の“万が一”を考えた時、パパにだって自ずと危機感が生まれるのはないでしょうか?「これから続く未来において当たり前にママ(妻)がいてくれて、育児も家事も一生やってくれる保証はない…」そんな目をそらしたくなる“万が一”の事態が突然訪れることだってあるのです。だからこそパパの育児に対する当事者意識は、そんな“万が一”の状況におけるリスクヘッジとしても重要なことだと気付くべきなのかもしれません。さらにヲポコさんが育児における夫婦間のコミュニケーションにおいて強調するのが「妻が本当に必要としていることに耳を傾けること」。ネットの情報や誰かの体験談でわかったつもりになるだけでなく、「自分の妻」が本当に欲していることを理解し、逃げずに向き合う姿勢こそが産後の夫婦関係において重要であることを訴えます。■辛い時は「辛い」と言う!甘えることを良しとしよう夫婦の形は画一的でなくてもいいし、ママの物事への感じ方だってもっと自由であってもいいのです。しかし真面目系頑張り屋のママは辛い時に辛いと言えず、「みんなやってるし」、「もっとしんどい人もいるし」と呪いの言葉でますます自分のことを苦しめます。産後のママにとってまずは重要なのは「鬼」の存在を認識すること。そして「鬼」は余裕を失ったママには到底手に負えないことを理解することです。さらに「鬼の巨大化」を止めるためには、ママが周りに対してちゃんとヘルプを出すことも必要だと言います。鬼を飼いならすには、人として最低限の「睡眠」と「一人の時間」の確保が不可欠。逆にその2点が十分に満たせていない状況で自らの鬼をコントロールしようとすれば、うまくいかず、ますますイライラを助長させてしまうだけなのです。そして、ようやく鬼と対峙できる心の余裕を持てた時は、自分自身さえもわかり得なかった心の奥にある声を聞いてみるとよいのだそう。「怒りはどこから来るのか?」「ただ理解されたいだけなのだろうか?」「もっと労ってほしいのか?」それとも「甘えたいだけ?」本心を読み解き、冷静かつ的確に伝えるならどうしたらよいのか? 自分自身を振り返ってみる時間も大切。そして、自分の想いを吐き出す場を設けることがママにとっては何よりも心の救いになるのかもしれません。お友達と思い切りおしゃべりをしたり、一人カラオケで思う存分ストレス発散したり、ヲポコさんのように声にならない想いをツイッターで発信したり、できることはさまざま。辛いときは、ただ我慢をするのではなく、その辛さから解放されるための方法を自分なりに見つけて実践していくことが、多くのママたちにとって産後の鬼とうまく付き合っていくためのヒントになるかもしれませんね。ヲポコさん育児や日々の暮らしの中で感じるモヤモヤをツイッターで発信中。絶賛子育て中のワンオペオタ主婦、二児の母。●ブログ: ヲポポコめも ●Twitter: @wopocco ●note: ヲポコ
2019年11月09日産後のママが、赤ちゃんを触る夫に攻撃的になったり、孫を見に来る姑にイライラしたりして悩む、ママ向けメディアなどでは「産後ガルガル期」と呼ばれるものをご存じですか? 今回は、私が初めて出産したあとのガルガル期の様子と乗り越え方、夫や姑たちへのイライラが回復してきた時期についてお伝えします。 赤ちゃんを触ろうとする夫や姑たちにイライラして悩む日々私は里帰り出産をしたので、産後そばにいたのは実の両親だけ。そのとき、両親や親せき、自分の友人に赤ちゃんを抱いてもらうのは平気でした。しかし、夫の元へ帰ってから夫や姑、夫側の親せきに赤ちゃんを抱っこされるのが嫌で、触られている間はずっと不安でイライラするようになっていたのです。 私のイライラのせいで、夫とは夫婦喧嘩が絶えなくなり、姑ともギクシャクするようになり、とても悩みました。 家族会議になり、専門家へ相談私は自分でもコントロールできない感情に翻弄(ほんろう)されていました。そして、産後半年を過ぎたころ、赤ちゃんをあまり触らせない私に対して、姑が怒り心頭であると夫から聞かされたのです。 私は離婚も覚悟し、夫や夫の家族に今の精神状態を話しました。すると、激怒されるどころか私の心配をしてくれて、「産後うつかもしれないから、専門家のカウンセリングを受けてはどうか」とすすめられたので、受診することにしました。 家族や周囲の理解と、時間の経過で自然と改善へ医師からは、「産後の女性が情緒不安定になることは珍しくない」と言われました。よくあることと聞いて安堵し、ガルガル期を乗り越えるために身内や周囲に知ってもらい、見守ってもらうようお願いしました。 産後1年以内に良くならなければ再診と言われましたが、赤ちゃんが生後9カ月になったころから後追いが激しくなり、赤ちゃんはママ(私)を認識できているんだとわかると、イライラが徐々に消えていきました。 当初、夫や周囲に対する態度が攻撃的なのは、私の性格の問題かと誤解されました。専門家に相談したことで、ガルガル期の状態を客観的に知ることができ、周囲への説明にも役立ったと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:imasaku著者:佐藤あおい海外在住の一児の母。主に妊娠・出産・海外子育てなどのジャンルで、自身の経験を元にライターとして活動中。
2019年10月25日