毎週火曜22時台に放送された関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『僕のヤバイ妻』と、TBS系『重版出来!』が14日、そろって最終回を迎え、視聴率は『ヤバ妻』が10.2%、『重版』は8.9%がとなった。『ヤバ妻』は8.3%でスタートしてから、一進一退を繰り返しながら徐々に数字を上げ、最後は2桁に乗せて自己最高を更新。全9話の平均は8.2%となり、全10話平均8.0%の『重版』を僅差で上回った。『ヤバ妻』は、主演の伊藤英明演じる望月幸平が、木村佳乃演じる妻・真理亜の完璧な計画によって翻弄(ほんろう)されていく心理サスペンスで、木村の"怪演"ぶりが話題に。一方の『重版』は、黒木華演じる新人編集者・黒沢心が、個性的な編集部員や漫画家たちを巻き込み、奮闘する姿を描く物語で、いずれの作品も視聴者の高い満足度(データニュース社「テレビウォッチャー」調べ)を獲得していた。次の7月クールは、関テレ・フジ系が波瑠主演の『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』、TBS系が武井咲・滝沢秀明の『せいせいするほど、愛してる』を放送する。視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。
2016年06月15日伊藤英明と木村佳乃が3度目の共演にして初夫婦役に挑戦。キャスト陣の“狂気”に満ちた演技が「ヤバイ」と話題騒然のドラマ「僕のヤバイ妻」が6月14日(火)今夜放送の第9話で最終回を迎える。「ストロベリーナイト」や「ようこそ、わが家へ」などの脚本を手がけた黒岩勉が書き下ろした“大人の男と女の心理サスペンス”である本作。伊藤さんと木村さんのほか、相武紗季、佐藤隆太、浅香航大、キムラ緑子、高橋一生、宮迫博之、眞島秀和、佐々木蔵之介ら豪華なキャストが共演している。また主題歌を安室奈美恵が担当、“情熱的な女性”を歌った主題歌「Mint」もヒットした。望月幸平(伊藤さん)は家庭生活の息苦しさに耐えきれず妻の真理亜(木村さん)を殺そうと決意するも妻は何者かに誘拐される。想定外の誘拐事件に追い詰められる幸平は改心、妻に無事に帰ってきてほしいと願うが、誘拐騒動は夫への復讐を決意した真理亜の自作自演。ここから清楚で貞淑だったはずの妻の夫への復讐劇が始まる…という展開でスタートした物語もいよいよ最終回。杏南(相武さん)殺しをネタに脅迫状を送ってきたのが有希(キムラさん)だと気付き、真理亜は有希のもとを訪ねるが、真理亜に緒方殺しとレンタル夫婦であることを突きつけられ逆上した有希は真理亜を刺し、真理亜は瀕死の重傷を負うことに。杏南に死んだフリをさせたことが幸平にバレてしまったいま、幸平が自分を助けに来ることはもうないだろうと、あきらめの笑みを浮かべる真理亜。その頃幸平は自宅で「真理亜を誘拐した」という新たな脅迫状を見つけ、真理亜が再び狂言で自分をだまそうとしていると怒りに震える。しかし望月家に侵入した和樹(高橋さん)からナイフを突きつけられ、真理亜の命と引き換えに2億円を出せと脅される。幸平は半信半疑のまま和樹をガレージへと連れて行くが、なぜか車から金が消えている。一方、木暮(佐々木さん)の元には真理亜から荷物が届く。木暮は荷物に書かれていたメッセージに胸騒ぎを覚えある行動に出る…。幸平は真理亜を助けるのか、監禁された真理亜の命は、木暮と真理亜の関係、“N31”の本当の意味、真理亜の真の目的が明らかになったとき、望月夫婦が選ぶ結末とは!?誰も予想できない衝撃の真実は必見だ。「僕のヤバイ妻」最終回は6月14日(火)22時~関西テレビ・フジテレビ系にて放送。(笠緒)
2016年06月14日●高満足度評価に「うれしいでーす!!!」俳優の伊藤英明演じる夫への仕返しのために、女優の木村佳乃演じる妻が次々に繰り出していく壮絶な復讐(ふくしゅう)が話題の心理サスペンスドラマ『僕のヤバイ妻』(関西テレビ・フジテレビ系 毎週火曜22:00~22:54)。この復讐劇を裏で仕掛ける関西テレビの豊福陽子プロデューサーは、今回の作品に込めた思いも語ってくれた――。――今回のドラマでは、幸平(伊藤)と真理亜(木村)の「騙し合う夫婦」、宮迫博之さんと遊井亮子さんが演じる「離婚した夫婦」、高橋一生さんとキムラ緑子さんが演じる隣人の「レンタル夫とのニセモノ夫婦」と、さまざまな夫婦が登場しますね。この夫婦のいろんな形を描いていくというのも、テーマに据えているのですか?私は結婚していないんですが、そもそもこの話をやりたいと思ったきっかけは、芸能ニュースなどを見ていて、離婚というものに対して、周りの抵抗とか、どう受け止められるかということよりも、無理をしないで嫌ならやめれば良いというような、夫婦が簡単に離婚できる風潮が主流になってきたなと思っていたことなんです。夫婦に限らず、友達との間でも、SNSですぐ友達になって、嫌だったら削除すればいいっていう、なんだか簡単にオン・オフができてしまう時代になったなというのを思っていた時に、一方で、人間関係を持続するための努力が、全く謳(うた)われなくなったなと思っていて。でも、もしかしたら、そうしてカットオフする前に、どうして関係がおかしくなってしまったのか、どうして相手が理解できないことをするのかという疑問をぶつけてみることで、今までよりも深く関係を結ぶことができ、見えてくるものがあるかもしれないんじゃないかなと。だったら、1回トコトンぶつかり合う夫婦を描いてみたいと思ったんです。――確かに世の中で「つながる」ということが再三言われる一方で、実際にとっている行動は相反しているかもしれませんね。なので、この幸平と真理亜の夫婦が、最終的にどういう結末になるのかは分かりませんけど、これだけやり合ったり、ぶつかり合ったりするのを見てくれた方が、どうしてここまでやるんだろう?と思いながらも、夫婦って面白いなと、少しでも思ってもらえればいいなと思っています。望月夫婦、元夫婦、隣人のレンタル夫婦っていう、さまざまな夫婦の形がなんとなく散りばめられているのは、それをメインテーマにドンと据えるのではなくて、どこか心のなかに残るものがあるくらいになると良いなと思って、配置しています。――視聴者の満足度調査(データニュース社「テレビウォッチャー」調べ)で、第4話が今クールのドラマで最高値を記録しましたね。みんなめっちゃ喜んでくれました! やっぱりキャストさんもスタッフも、そういう指標があると励みになりますから、なによりうれしいです。――しかも、回を追うごとに右肩上がりで推移しています。「うれしいでーす!!!」って叫びたいくらいです(笑)。本当に自分たちが信じて面白いとおもってやってきたものが、視聴者の方も面白いと受け取ってくださっている。こんなにうれしいことはないです。よりたくさんの方に見てほしいというのもありますけど、まずは見てくださった方が、「今日も面白かったな」「今日もやられたな」と思ってくださるようなドラマを、最終回まで突っ走って行きたいと思います。――満足度が上がっているというのは、まさにそういうことですよね。今後も「こう来たか!」と驚かされる展開を期待していいですか?ハードル上がっちゃいますね(笑) でも頑張ります!――この調査での自由記述の感想を見ていると、高橋さんとキムラさんの鯨井夫婦の存在が気になっている視聴者が多いようです。あの2人が演じるからには、何も起きないわけがないですからね(笑)●真理亜のシナリオが計算外の事態に――裏にはTBS系で『重版出来!』が放送されています。やはり意識されていますか?意識というか、結果的に「火曜10時はなんか面白いドラマやってるよね」と、見ている方が印象を持ってくださるのが一番いいなと思っています。もちろん、こちらをオンタイムで見てほしい気持ちはありますけど、「なんか面白いドラマやってるよね、あそこね」っていう印象を持ってもらえれば、すごくうれしいなと思います。――豊福さんはこれまで『アンフェア』や『美しい隣人』など、サスペンス作品のプロデュースが多い印象があります。そうですね。サスペンスが好きなんですよね、私(笑)――サスペンスの魅力とは?謎があるのが好きなんですよね。分からないものが分かる、気づかなかったことに気づくという快感がすごくあるじゃないですか。何があってそれがそうなったのかという背景に、すごく人間らしい感情が出てくるというのが、すごい好きですね。――『素敵な選TAXI』もプロデュースされていますが、サスペンスではない作品も、その面白さは通じる部分がありますね。そうですね。自分にとって、分からなものが分かるというのは、とっても爽快な感情なんです。――いろいろお話を伺わせていただき、ありがとうございました。今後の見どころを教えてください。第7話(31日放送)は、サブタイトルが「殺しの晩餐会」というんですが、望月夫婦が離婚について話し合いをするため、夫婦最後の食事をします。そこで、真理亜は幸平の不倫相手の杏南(相武紗季)と結託して幸平を殺そうとし、一方の幸平は杏南と結託して真理亜を殺そうとします。「杏南どっち!?」みたいなことがありながらも、また壮絶な心理戦で、思いもよらない展開になります。――台本を読ませていただきましたが、本人たちは至って真剣なシーンのはずなのに、どこか滑稽な部分があって、思わず笑ってしまいました(笑)渦中の人間はごくごくまじめにやっているんですが、見ている方は「真剣にこんなことやりあってる!」と面白くなるんですよね。――前クールの月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』でも、主要人物たちが修羅場になる"地獄の芋煮会"のシーンが話題になりました。あのシーンは面白かったですよね。それに匹敵するというか、だいぶ種類が違うけどインパクト大のシーンになると思います(笑)その先も例によって二転三転のどんでん返しが待っております。緒方(眞島秀和)殺しの真相も明らかになりますし、真理亜の描いていたシナリオが全く予期せぬことで計算外の事態に陥るという展開になります。そこには横路(宮迫博之)であり相馬(佐藤隆太)であり、鯨井夫婦(高橋一生・キムラ緑子)であり、いろんな人間が自分の思惑で動いたゆえに起こる事態なんですが、そんな中で最終的に幸平と真理亜という、ここまで騙しあってぶつかり合って、殺し合いまでしようとしていた夫婦が、最終的にどういう結末をたどるのか。どういう結論を自分たちが出すのかを見届けてもらえたらと思います。最後まで「そうきたか!」っていうどんでん返しがあると思いますので。■プロフィール豊福陽子(とよふく・ようこ)1994年関西テレビ放送入社、制作部に所属。バラエティ、情報番組を制作したのち、東京支社の制作部に異動。同局が制作する火曜22時の連続ドラマ『がんばっていきまっしょい』ではアシスタントプロデューサーを務め、『明日の喜多善男~世界一不幸な男の、奇跡の11日間~』で連続ドラマプロデューサーデビュー。『チーム・バチスタ』シリーズ、『美しい隣人』、『素敵な選TAXI』、映画『アンフェアthe answer』、『アンフェアthe end』などのヒット作に携わる。
2016年05月31日●一か八か…攻めにいったタイトル俳優の伊藤英明と、女優の木村佳乃が夫婦役で共演する関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『僕のヤバイ妻』(毎週火曜22:00~22:54)。主演の伊藤演じる幸平への仕返しのために、木村演じる真理亜が次々に繰り出していく壮絶な復讐(ふくしゅう)に、多くの視聴者がくぎ付けとなり、話題を集めている心理サスペンスだ。この復讐劇を裏で仕掛けるのが、関西テレビの豊福陽子プロデューサー。これまで『チーム・バチスタ』シリーズ、『美しい隣人』など、数々のサスペンス作品を手がけてきた同氏に、画面からは見えない"ヤバイ"裏話を聞いた――。――真理亜の計画の緻密さ、毎回のどんでん返しに引きこまれています。オリジナル作品ですが、シナリオを考えるのに、相当練られているのではないですか?脚本の黒岩勉さん(『ストロベリーナイト』『ようこそ、わが家へ』など)がいろいろアイデアを出してくださって、そこにプロデューサー、ディレクターが入り、みんなでああでもないこうでもないと言いながら、毎回やってますね。でも、企画自体の構想期間はめっちゃ短いです(笑)――そうなんですか!?昨年の12月くらいに「これだ!」というものになりました。ただ、そこから初期設定を決めなければいけない第1話を作る時、どれくらいのテンポで進むドラマにするかというのは、結構紆余(うよ)曲折があって、最初に黒岩さんに書いていただいた1話と放送された1話は、全然違うテンポになりました。思い描いていた夫婦の雰囲気も、当初は夫が真綿で首を絞められる…というようなジワジワ迫ってくる、もう少し分かりやすいドロドロのサスペンスが頭にあったんですけど、黒岩さんと話している中で、日本のドラマではあまりやったことがないようなテンポ感で、ある種展開を楽しみながら見ていくタイプのものにするのが面白そうだなとなって、今のようなテンポ感になったんですね。その中で、全体的なトーンも、幸平という主人公が苦しんで追いつめられていくはずなんだけど、どこか滑稽に見えたり、間が抜けているところがあったりして、見ていてつらくなるようなサスペンスではない形になったんです。――視聴者側もちょうどいい息抜きになっています。そうですね。気楽に見られるところもあるエンタメ性が、独特の飄々とした感じを生み出していて、いわゆる連ドラのサスペンスとは少し違う、今の『ヤバ妻』のカラーを作っていると思いますね。――当初の仮タイトルに『僕の殺したい妻』という案もありましたが、そうした背景もあって『僕のヤバイ妻』に決まったんですね。『僕の殺したい妻』は、ちょっとネガティブなインパクトが強すぎるかなというのもあって、他にいいタイトルがないかと考えていた時に『僕の完璧な妻』という案もあったんですけど、今までにないことをやりたい、楽しんでもらいたいと思っていた流れの中で、「"ヤバイ"って今までドラマで使われてないタイトルだよね」という話になりまして。どうせやるなら、一か八か攻めにいこうというところから生まれたタイトルです。結果として、まさに今、木村佳乃さんがやってくれている真理亜は、"ヤバイ"としか表現できないキャラクターになっていて、ぴったりのタイトルになったなと思います。――怖すぎて危険な意味での"ヤバイ"に加え、いい女という肯定的な意味での"ヤバイ"も込められていると伺いました。それぞれの"ヤバイ"は、見る回によって変わるかもしれないし、徐々に変わっていくのかもしれない…実はどちらの要素も併せ持っているからこそ、ひと言で"ヤバイ"としか言い様がないんです。――先ほど、黒岩さん、プロデューサー、ディレクターの皆さんでシナリオを練っているというお話を伺いましたが、どんな雰囲気で考えているんですか? 真理亜の気持ちになって、幸平をいかに苦しめていくかを、ワクワクしながら楽しんでいるような感じとか…?最初はこちらで作り出しているんですけど、やっぱり役者さんが演じて動くのを目の当たりにした時に、なんとなく勝手にストーリーが動き出す感じが生まれてきました。次に幸平はこんなことしそうだなと思ったら、そしたら真理亜はこういう先の手を打つだろうなとか、皆さんが演じているのを見て、それを自ずと受け取って作っていく感じになっていますね。考えるのは大変ですが楽しいところでもあって、放送を見た視聴者の皆さんが「なるほど! そうきたか!」って思ってくださっていたら、これは本望ですね。●幸平&真理亜を形作る伊藤&木村のアイデア――伊藤さんと木村さんが、役にすごくハマっている印象です。それぞれの起用の決め手はどこだったのでしょうか?伊藤さんは『悪の教典』しかり『海猿』しかり『WOOD JOB!』しかり、どの作品を見ても全く別人に見えます。役者さんって、演じると普通はその方の個性がどこかに出てくるのに、伊藤さんは見事なまでに別人になれる数少ない俳優さんの1人だと思ってたんですね。で、今回、夫が追いつめられていくというストーリーなのですが、いかにも追いつめられそうな人だと面白くないし、ダメな奴なんだけど憎めないし、やっぱり主人公なのでみんなが見ていたくなるという魅力がないといけない。実は非常に難しいキャラクターだと思った時に、伊藤さん以外思いつかなかったんです。伊藤さんに「NO」と言われたらどうしようっていうくらい、他の方が思い浮かばなかった。キャスティングが決まる前から黒岩さんと、伊藤さんを頭に浮かべながらストーリーをずっと作っているという感じでしたので、「よくぞ受けてくださいました!」という気持ちです。――木村さんはいかがですか?伊藤さんが作品を面白いと言ってくださって、OKをいただいた後で、夫婦のバランスを考えた時に、ガタイも存在も大きい伊藤さんに負けない女性を…と浮かんだのが木村佳乃さんでした。木村さんもバラエティに出る姿と、ほかの映像作品で見せるシリアスな演技のギャップがすごいなと思っていたんですけれど、もともと木村さんにはすごく知性を感じていたんです。女らしい柔らかさと、しなやかさがあるのだけど、芯の強さも持っていて、さらに知性があるという、伊藤さんと対峙して負けない要素があるんです。そうしてオファーをしたら、木村さんも面白いと言って受けてくださいました。――木村さんは大河ドラマ『真田丸』にも出演していますが、子育て中なので、その1本だけと決めていたにもかかわらず、脚本の面白さと、信頼できる伊藤さんとの共演ということで、お受けされたそうですね。伊藤さんも、妻役が決まる前から、木村さんをイメージしていたとおっしゃっていました。そうなんです。お二人は15年来の友達でいて、信頼関係があると後で聞いて、これは素晴らしいなと思いました。撮影では伊藤さんも木村さんも、本当にたくさんのディテールまでアイデアを出してくださってるんです。そのおかげで、今の幸平と真理亜ができあがっているというのを、すごく実感していますね。――お二人が出された印象的なアイデアは、どんなシーンですか?伊藤さんの場合は、救出された真理亜が病院のベッドで寝ている時に、幸平が介抱し疲れて自分も寝てしまうシーンがあるんですが、そこで伊藤さんが「こういう感じもいいんじゃない?」と言って、最初はベッドに寄りかかってるけど、きっと寝ている間に転げ落ちて、床に大の字になって寝てしまうという案を出されました。最終的には採用されなかったんですが、「すごい幸平っぽい!」と思いましたね。サスペンスの中に、パッとリアリティを入れていく部分が、すごく面白いセンスだと思っていて、そういったアイデアをいくつも提案してくださるんです。――幸平の憎めない性格が出ていますね(笑)。木村さんの方は?5話で幸平が真理亜をスタンガンで気絶させ、最後に毛布をかけて家を出て行きましたが、6話で、その後に目が覚めた真理亜が、かけてくれた毛布に対して「スタンガンの一撃の代わりにくれた、毛布一枚の愛情か…」と心の中でつぶやくシーンがありました。そこで木村さんが「これって川柳にしたらどうかなと思うんですけど…」とおっしゃったんです。一瞬「えーっ!?」と驚いたんですけど、よくよく読んでみると確かに読み始めが、五・七・五になっているかのような入りなんですよ。真理亜が普通の人の予想を上回るところにいる感じが出ていて「めっちゃ面白いですね!」となって、脚本にも監督にも言って採用されました。――まさに"知性"の部分ですね。どんな一句ですか?「スタンガン お詫びの毛布に 心は癒えず」。これを一句詠んだ後に「全然字余り」って言ってフッと笑うんです(笑)■プロフィール豊福陽子(とよふく・ようこ)1994年関西テレビ放送入社、制作部に所属。バラエティ、情報番組を制作したのち、東京支社の制作部に異動。同局が制作する火曜22時の連続ドラマ『がんばっていきまっしょい』ではアシスタントプロデューサーを務め、『明日の喜多善男~世界一不幸な男の、奇跡の11日間~』で連続ドラマプロデューサーデビュー。『チーム・バチスタ』シリーズ、『美しい隣人』、『素敵な選TAXI』、映画『アンフェアthe answer』、『アンフェアthe end』などのヒット作に携わる。
2016年05月24日カンテレ・フジテレビ系のドラマ『僕のヤバイ妻』(毎週火曜 22:00~22:54)に出演中の俳優・高橋一生が、本作にかける意気込みや見どころを語った。主演の伊藤英明が演じる主人公・望月幸平を、木村佳乃が扮する美しくも恐ろしい妻・真理亜が翻弄するサスペンスドラマ。中盤からは、幸平・真理亜夫婦をめぐる人々の思惑が物語を意外な展開へと導く。5月24日に放送される第6話のキーパーソンとなるのは、高橋が演じる夫婦の隣人・鯨井和樹。これまでにも、真理亜の共犯者と目されていた緒方(眞島秀和)の謎の転落死の現場に現れるなど謎めいた動きを見せてきた和樹が、ある企みを抱き、幸平の愛人・杏奈(相武紗季)に接近する。高橋は「サスペンスとしても人間の悪しき部分がちゃんと作り混まれて描かれているので、毎回いただく脚本をおもしろいなと思いながら読んでいます」と作品の感想を。劇中では、和樹の年上の妻・有希を演じる演技派女優・キムラ緑子と、秘密めいた関係をにおわせる謎の夫婦を好演。高橋は「キムラ緑子さんはキュートで、ものすごく可愛いから好きです」とその魅力に惚れ込み、共演を楽しんでいるようだ。そんな高橋、キムラが熱演する夫婦の事件をめぐる怪しい行動はインターネット上でも話題に。今後のストーリーを動かす大きな存在になるのでは? と注目の的だ。高橋は「あの夫婦ならなにかしてくれるかも? と思っていただけたらありがたい」とその反応を喜んだが、「ただ、僕自身はインターネットの評判とか見ないんですよ」とも。「僕は影響されやすいし、評価にひるんでしまったらおしまいだと思うので。『これは悪いって評価だから別のことやってみよう』ではなく、なんとか踏ん張ってやりたいことを通し、演じるのが発信する側の仕事。特に俳優はそれをすごく意識しないといけないと思います」と役者としてのポリシーを明かした。「現実の世界は毎日更新されていくし、ウソのようなことも現実に起こります。だから『これはウソだろ』と視聴者に言わせたらおしまい。役をどうやって自分の腑に落としていくかが俳優の力量だと思います」と語る高橋。今作でも、どこか不気味な陰をまとう男・和樹の圧倒的な存在感でドラマの世界に見る者を引き込んでいる。高橋は「高橋が出るから何かあるだろう、と思っていただけたらうれしい」と語り、和樹がますます重要な存在となる今後のストーリー展開をにおわせた。
2016年05月24日カンテレ・フジテレビ系のサスペンスドラマ『僕のヤバイ妻』(毎週火曜 22:00~22:54)に出演中の雨上がり決死隊・宮迫博之。5月17日放送の第5話でついに"ヤバイ妻"と対決する宮迫が、自身の役柄や見どころを語った。主演の伊藤英明が演じる主人公・望月幸平が、木村佳乃が扮する"ヤバイ妻"真理亜の殺害を計画したことから始まる謎の事件を描く同ドラマ。宮迫は、幸平の姉と離婚した元・義兄で興信所を経営する探偵・横路正道を演じている。横路は、美しい容姿に恐ろしい企みを秘めた真理亜に翻弄される幸平のよき相談相手として登場するが、実は事件に絡む大金を横取りしようと目論む欲望にまみれた男。第5話では、真理亜が自作自演で起こした誘拐事件の身代金2億円を奪おうとするも、あろうことか愛娘を拉致され、窮地に立たされてしまう。木村の怪演も話題の"ヤバイ妻"について、宮迫は「怖いよ! ヤバイでしょ」と恐怖を露わに。家事を完ぺきにこなし、夫に尽くながらもその行動を逐一監視する真理亜に「あなたのことは何でも知っているのよっていう一番怖いタイプ。嫁があれやったらホンマに怖いわ。あんな豪華な朝食はうれしいけど、歯磨きまで見張られるのは勘弁」と怯える。「僕もあれをやられたら、たぶん幸平と同じ顔になります。男はそうなんです」と"追い詰められる夫"幸平に同情をのぞかせた。お笑いタレントとして活躍する一方、数多くのドラマや映画で重要な役を演じ、俳優としての評価も高い宮迫。今作で扮している探偵には「親近感がある」という。「僕のおじいちゃんが探偵だったんです。子どものころは事務所に遊びに行ってたから、こんな風に隠しカメラ置いていたなとか、離婚調査の逆恨みで胸ぐらつかまれている現場も見たことあるし」と探偵業は身近なものだったとか。さらに、「“ドリフ・新喜劇・探偵物語”ってくらい松田優作さんの『探偵物語』が大好きでした」と少年時代は探偵ドラマに夢中だったという。横路は欲望のままに親しい幸平さえ裏切ろうとする危険なキャラクターだけに、宮迫は「松田優作さんが演じられていた探偵とは全然違いますけど」と苦笑い。だが、「横路は誰のために2億円の行方を追いかけているのか。自分のため? いや、家族のためなのだろうか。誰かの味方に見えて、誰の味方にもなろうとはしていない。利用できるものを利用するだけ。そういう意味では全員の敵でしょうね」とそのしたたかさに魅力も感じているよう。そんな横路も、第5話では真理亜の策略に操られ、追い詰められてしまう。宮迫は「『この女・真理亜はヤバイ、これ以上関わったらマズイ』と横路ですら怖くなるかも!」と衝撃の展開をにおわせていた。
2016年05月16日産後クライシスとは産後クライシスとは、産後に起こる夫婦の危機のことで「出産後2年以内に、夫婦の愛情が急速に冷え込んでしまう状況」を指します。それまで良好だった夫婦でも、子どもの誕生や、パパとママ双方の心情的な理由などから関係が変化し、一時的から慢性的に至る夫婦不仲や、離婚にまで発展することもあります。産後クライシスが起きる原因って?出産によってママの生活が激変し、自分の心身を顧みる時間が激減することと、対するパパの親の自覚のなさによる夫婦間の意識のずれが原因だと言われています。パパの家事育児参加が期待できなかったり、無遠慮なパパの言動を実感したりしたことから、ママの、パパへの愛情が急激に低下することなどが原因の一つです。出産後は24時間365日いつでも赤ちゃんのお世話中心の生活を送るママと、出産前と同じ生活を送る傾向が高いパパの暮らし方の差は大きく、溝が埋まらないまま離婚を迎えることは少なくありません。また実際に夫婦生活が破たんしたケースでは、子どもの年齢が0歳~2歳の間に離婚した夫婦が全体のおよそ30%を占めると言われ、離婚につながる重度の産後クライシスは子どもが2歳までの間に発生しやすいと考えられています。ママがこんな態度の場合、産後クライシスに陥っている可能性がある?ママがパートナーへの愛情を低下させている場合、パパ自体はその自覚がないことが多いと言われます。ママの愛情低下は、主に本人の態度から推測することができます。・子どもが生まれてから、夫婦の時間や会話が減った・夫婦の会話のぎこちなさが増えた・出産後、セックスレスである・ママの態度が冷たくなった・ママが常にイライラしており攻撃的に見える・ママになじられたり、責められたりする・ママが子どもと家にこもることが多くなり、出かけなくなった・ママが実家に帰省する回数が極端に増えた・ママに、当てにされていないと感じる・ママが自分のことを見ていない時間が増えた・夫婦喧嘩が増えた・よそのご主人との比較をされる・周りのイクメンブームに焦りを感じる・父親としての自覚が持てないと感じることがあるこんなパパが産後クライシスを引き起こす!産後クライシスは夫婦の関係性や環境、意識のずれの大きさ、お互いの家事育児への貢献度など、さまざまな理由が複合的に絡み合い、さまざまな形で現れます。症例は夫婦ごとに異なりますが、産後クライシスを引き起こしやすいパパのタイプがあります。言われなければやらないタイプ家事育児には協力的な姿勢を見せるものの、言われなければやらないタイプ。口癖は「言ってくれたら俺がやるから」などであることが多く、ママが依頼するまで気が回らないときは自分からは動きません。自分の生活が大切なタイプ子どもが生まれてからも、独身時代と同じ生活を送りたがるタイプ。自分の趣味にお金を投じたり、休日に一人で出かけたりするほか、友達の予定を優先する人もここに含まれます。産後、生活が激変したママの心身のストレスを理解していながら、自分の人生とはどこか関係がないと線引きをしている傾向があります。仕事が忙しすぎるタイプ早朝に出勤して深夜に帰宅するなど、付き合いの飲み会などの回数も多く多忙を極めるため、家では体を休めることが大切だというタイプ休日は睡眠に充てることが多く、家事育児への貢献度は低い傾向があります。ワガママな子どもタイプ赤ちゃんのお世話に追われ、家事を充分に行える時間が取れないママを責めるタイプ。代わりに自分が家事を行おうという意識も低く、家事能力にも期待できません。赤ちゃんのお世話にも非協力的である傾向があります。産後クライシスの乗り越え方産後クライシスに陥ったら、率先して家事育児参加を行うよう意識を変えてみましょう。手伝うではなく “ママに負担をかけないという意味で”ママを当てにせず、自分でやる”という考え方が大切で、パパ自らが、家庭の中心人物であるという当事者意識を持つことが大切です。また、夫婦のコミュニケーション不足から産後クライシスに陥る傾向も強くあります。1日のうち5分でも、お互いがお互いをしっかり認識して言葉を交わすことがコミュニケーションの軸となります。会話を意識的に増やし、1日の出来事や、感じたことなどをパートナーと共有しましょう。また、ママが心身のストレスを感じ、誰にも相談できず一人で抱え込んでしまう場合にも現れやすい傾向があります。ママ一人の時間を意識して作ったり、実家などを頼ることをパパから提案したりすることで、ママの心にも余裕が持て、結果的に産後クライシスを回避できることがあります。ママは、パパの家事育児参加や、これまでの関係改善のための工夫を感じたら、感謝の気持ちと労いの言葉をこまめにかけていきましょう。その行動は“ママと赤ちゃんを労わる気持ち”や“自分が頑張ろうという気持ち”が動機になっています。パパの当事者意識や親の自覚を大切に伸ばしながら、お互いが家庭内のどんなことでも頼れるパートナー同士として、ともに成長していきましょう。
2016年04月04日赤ちゃんはかわいいけれど、どうにも気持ちが晴れなかったり、イライラしてしまったり、理由もなく不安になったり。これらは、いわゆる産後うつに見られる現象です。産後うつというと赤ちゃんを産んだお母さん特有の現象のように思われてきましたが、このたび、お父さんの16.7%、つまり約2割にも、産後3か月までの間に産後うつのリスクが高かった時期があったという研究結果が、国立成育医療研究センターにより発表されました。夫の、また自分の、産後うつを回避するためには、いったいどうしたらいいのでしょうか。研究員の竹原健二さんに、詳しいお話を伺ってきました。■いいにくいけどお父さんもしんどい竹原さんは、もともと妊娠・出産や、妊産婦のケアの研究を専門にしていたそうですが、実際に自分が子どもを育てる側になったとき、「意外にお父さんも大変だぞ」と思ったといいます。しかし、世の風潮は、「お母さんは大変なんだから、お父さんはがんばって手伝ってあげてね」の一色。もちろん、子育てにおいてお母さんの方が大変なことはわかっているのですが、だからといって、お父さんが大変ではないというわけではないのだけどなあ……と竹原さんは内心思ったそうです。竹原さんは、やはり子どものいる男友だち同士で、「子育てって、がんばるほどしんどいよね、楽しいけどしんどいよね」、「だけど、しんどいって言う場所がないよね」という点で意見の一致をみたそうです。女性は身体からお母さんモードになっていきますが、男性はそうはいきません。通常の仕事の負担・責任に加え、家事・育児の負担、夜泣きや夜の授乳・ミルクにつきあうことによる睡眠不足などが加わり、完全にキャパシティオーバーなのです。さらに、定時に退社したくても、上司や周りの理解が得られなかったり、子どもの世話がうまくできなくて、それを妻に指摘されて落ち込んでしまったりすることもあります。そんなときに、共感してくれる友人もなく、行き場のない悩みがたまってしまったら、心の体調を崩すことは大いにありえることではないでしょうか?■父親の産後うつは時代が産んだ現象海外ではすでに1990年代にPaternal Depression(父親の産後うつ)についての論文が発表されていたといいます。その後、2005年頃には、医学系の専門雑誌に父親の産後うつについての記事が数多く掲載されていたそうです。ところが、当時、日本ではほとんど話題にならなかったとか。その理由を竹原さんにお尋ねしてみたところ、「イクメンという言葉が出てきたのが2009、2010年頃ということを考えると、2005年は、お父さんが家事や子育てをするという考えが、まだ日本に定着していない時期でしたよね。そういう意味では、当時の日本では父親の産後うつというのは、あまりなじまない考え方だったのだと思います」とのことでした。長いあいだ、日本では女性は家、男性は外で仕事、という考え方は根強く、それが日本の経済成長を支えてもきました。それが、ここに来て、労働力の不足や、経済、および雇用の不安定化に伴い、働いていなかった女性のなかにも働かざるを得なくなる女性が出てきました。また、男性は男性で家事や子育てを手伝わなくてはならなくなりました。イクメンという言葉はその現実をポップに表現することで、社会に、お父さんがいままでに選んでこなかった生き方の提言をすることに成功したといえるでしょう。その反面、もしかしたらわが国における父親の産後うつは「イクメンという言葉が生まれた時代が作り出した現象」なのかもしれません。■夫婦で産後うつにならないためには女性の多くは、まさか自分の夫が産後うつになるなどとは思いもしないでしょう。妻の方からできること、また夫婦で危機を乗り切るためにはどうしたらいいかをうかがいました。まず、「男性も産後うつになる可能性があることを、女性にも知っておいてほしい」と竹原さん。また、お母さん向けの産後うつに対応するカウンセリングは存在しますが、お父さんの場合、そもそも産後うつを疑って診察を受けるケースはほとんどないと考えられています。ですから産後うつと診断される人もほとんどおらず、ケア体制もないのです。さらにこわいのは、夫婦そろって産後うつになってしまうことです。センターの調査によると、100家族のうち、1~2家族は、同時期にうつのリスクありと判定された夫婦がいた、という結果が出ています。夫が産後うつになると、妻もそうなるリスクが高くなり、そうなると、意図しないまでも、ネグレクトに近い養育状況に陥ってしまいかねないそうです。「元気じゃないと、子育てってできないですからね」という竹原さんの言葉に大きくうなずきました。竹原さんは、研究者として医師や看護師、助産師、保健師と接する際、子どもを持つお父さんのメンタルヘルスにも気を配るよう勧めているそうです。お父さんを、単にお母さんや子どものケア提供者としてみるのではなく、メンタルヘルスを悪化させる可能性のある未来の患者としてみること、具体的にいうと、赤ちゃんの検診に一緒についてきたお父さんにも、一声かける、といった類のことですね。*夫婦にとって、産後はもっとも大変な時期のひとつであることは間違いありません。竹原さんは強調します。「一般的にお母さんの方が大変ということは確かなのです。ですから、お互いにどちらが大変かを競い合うという不毛なことはやめて、子育てという大変だけれどやりがいのあるプロジェクトをいかにしてふたりで協力して乗り切るか、ということに力を注いでください」子どもが大きくなるまでには、決して短くない時間がかかります。それまで、お父さんとお母さんができるだけ笑っていられる時間を増やせるといいですよね。(文/石渡紀美)【取材協力】※竹原健二・・・国立成育医療研究センター研究所研究員。専門は母子保健の疫学。妊娠・出産や妊産婦ケアに関する研究を国内外で手がける。近年は産前産後の父親に関する調査研究を複数実施している。三児の父親でもある。
2016年01月30日出産後、夫の何気ない一言でイライラしたり、育児に対する協力が見られないことがストレスとなったりして、夫への愛情が薄れてしまうことを「産後クライシス」と呼んでいます。出産後の女性は、急激なホルモンバランスの変化で、体だけでなく精神的にもデリケートになる時期。そんな大切な時期に夫の理解が得られないと、その後の夫婦関係に亀裂が生じてしまい、夫に対する愛情がなくなってしまうことも。最悪の場合、離婚に至るケースもあるようです。産後クライシスは事前の工夫で、防ぐことができます。今回は、産後クライシスに陥らないためにしておきたい3つのポイントをピックアップしてみました!■1.実母や義母など、家族に協力してもらう産後のデリケートな時期は、ホルモンバランスの乱れも影響しているので、ママだけの力でどうこうできるものでもありません。1人で頑張りすぎると余計にストレスを感じて精神的にまいってしまい、夫婦関係が悪化しやすい原因となってしまいます。夫のちょっとした言葉にもイライラしてしまい、かえって負のスパイラルが生じてしまうおそれがあるので、夫だけでなく、実母や義母などの家族にも協力してもらえるよう、事前に働きかけておくことが大切です。双方の両親が遠方に住んでいる場合は、電話で愚痴を言ったり、相談をしたりして、精神的な負担を軽減する工夫をしてみましょう。■2.自分の気持ちは素直に夫に伝えよう出産した女性の悩みや体の変化は、男性には到底理解できないものです。そのため、今どんな状態なのか、どうしてほしいのかを明確に夫に伝えることが必要になります。要領の良い男性なら、一を伝えるだけで十を理解してくれますが、大抵の男性は1つずつわかりやすく説明しないと理解してくれないようです。たとえば、洗濯物を干しておいてもらいたい時に、「洗濯を干しておいて」とだけ伝えても、思った通りにはしてもらえないことが多いもの。実際に、「洗濯物は干してくれていたけど、雨が降ってきたのに取り込んでくれていなかった」というケースがあります。男性の言い分としては「干しておいてとは言われたけど、取り込んでとは言われていないから」だそう。こうした事態を避けるためには、「ここに洗濯を干して、雨が降ったらすぐに取り込んでおいてね。あと、洗濯物が乾いていたら、片付けてくれたら嬉しいな」と、面倒でも細かく伝えておくことが大切です。そのほか、「イライラしてぶつかるときもあるけど、本音じゃないからわかってね」と、あらかじめ伝えておけば、多少は衝突が防げるはずです。■3.夫婦で家事や育児の担当を決める産後クライシスで悩むママの多くは、夫が家事、育児に協力的ではないと思っているようです。まずは、少しずつでも夫に、家事へ協力する姿勢を持ってもらうことが、産後クライシスを防ぐポイントになるでしょう。まずは家事をやってもらうことからスタート。いつもやっている家事を1つずつ箇条書きにして、それぞれ夫と妻、どちらが担当するかを決めておくと、ママの負担や不満も解消されるはずです。初めての家事に戸惑う男性もいると思いますが、はじめから完璧を求めるのはNGです。。最初は、家事をすることに意義がある、ということをわかってもらうことが大切。「本当に助かる!」「パパがしてくれるから安心ね」などと褒め言葉を添えて、感謝の気持ちを伝えておきましょう。夫としても、妻がいつもこんな大変な思いをしているのかと理解するきっかけとなり、より一層労わってくれるようになるかもしれません。夫婦で互いに理解し、歩み寄ることで、産後クライシスを防いでください!
2014年11月27日出産の後も意外と体重って減らないよ、という経産婦さんの言葉を聞いたことはありませんか? 実際に私も、妊娠中に7kg増えた体重が産後すぐでは3kgしか減っていなくて、残り4kgは脂肪!? と驚愕しましたものです。とはいえ、産後は骨盤が緩んでいる時期なので体型を整える絶好のチャンスです。出産を機に、妊娠前よりもスタイルが良くなったという人もいます。私は、骨盤ケアと授乳効果で、産後1ヵ月で妊娠前より2kg痩せることができました。そこで今回は、自分でできる産後骨盤矯正についてお伝えします。■あなたの骨盤はどのくらいゆがんでいますか?まずは骨盤のゆがみ具合をチェックしてみましょう。仰向けに寝て両足を腰幅に開き、左右の骨盤の一番高いところに親指を、床に中指をつけて、高さを比べてみましょう。骨盤の左右で高さに差があれば、骨盤がゆがんでいるサインです。もっと簡単に見分ける方法として、靴底の減り方を見る方法もあります。靴底の内と外のすり減り方に違いがあれば、骨盤がゆがんでいるといえます。■お尻歩き体操私が産後行った骨盤矯正運動とは「お尻歩き体操」です。やり方は簡単。1.足を伸ばして床に座る2.腕を体の前で組んで、お尻を左右交互に動かしながら前に10歩、後ろに10歩移動を繰り返すというものです。進む時にはお尻が床から離れないように注意してくださいね。■骨盤ケアベルトを使ってみましょう骨盤は分娩台から降りる一歩目からゆがむといわれています。そのため、産後はすぐに「さらし」で骨盤を締めるのが効果的です。私も、産後2ヵ月間は24時間骨盤ベルトをするようにしていました。骨盤は正しい位置でしっかりと固定されると、ウエストの引き締めやO脚改善にも効果があります。ただし、つける位置を間違えると骨盤がゆがんだ状態で固定されてしまうので逆効果になることも。しっかりと着け方を確認し、「気持ちいい」「楽」と感じる場合は着用を続けてください。妊娠中についた脂肪は、水分を多く含んでいて落ちやすい脂肪だといわれています。しかし、産後6ヵ月を過ぎると、それも定着した脂肪になってしまいます。そうなる前に、しっかりと骨盤ケアをして、妊娠中についた脂肪を落としましょう。
2014年08月24日