「療育センター」について知りたいことや今話題の「療育センター」についての記事をチェック! (2/5)
■前回のあらすじ年中になった長男。新しく担任になった先生はやさしく丁寧で、長男も大好きに。しかし幼稚園への行き渋りが始まり、長男に変化が。先生に聞くと、物事を敏感に感じ取るようになってストレスを抱えているみたいで…。■療育に通うまでの手続きを知り…■診断書をもらい、療育先を探す発達支援センターにて、療育に通うまでの流れを説明してもらいました。しかし、受給者証を取得するための診断書もすぐに書いてもらえる病院とそうでない病院があること、療育先も自分たちで探さなければならないこと…。初めてのことばかりの中、療育に通えるようになるまでには道のりが長そうだなと思いました。流れに関しては自治体によって異なりますので、参考程度にご覧ください!次回に続く「息子が療育に通うまで」(全11話)は12時更新!あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。
2023年02月19日■前回のあらすじ主任先生から療育の話を聞くと、園で長男が感じているストレスを取り除いたり、楽しく過ごせるように療育を勧められたのだと知る。私たちは前向きになり、早速支援センターへ連絡し、3ヶ月後に予約が取れるのでした。■とうとう相談の日に!■臨床心理士に遊んでもらう長男ここからは、これから実際療育に通うまでの道のりを描いていきます。自治体によってやり方などいろいろ違うところがあるので、参考程度にご覧ください。※基本マスク割愛、会話は実際の会話よりも短くまとめて描かせていただいています。臨床心理士さんいわく、発達の遅れはあまり感じないが、間違えることを恐れたり、自分の思い描いていた理想に実力が伴わないとやっていることをやめてしまうなどの傾向があるとのこと。「失敗しても大丈夫なんだよ」と伝えてみるのも良いかも、などアドバイスをいただきました。次回に続く「息子が療育に通うまで」(全11話)は12時更新!あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。
2023年02月17日「なんでうちの子が発達障害なんだろう……」。息子の発達障害という現実をなかなか受け入れることができずに苦しむばよさんでしたが、ひとまず療育相談センターへタロちゃんを連れて行き、検査やトレーニングをおこないました。その後、小学校入学するにあたって「通常級」か「支援級」か、葛藤することに。ばよさんの答えは……?! 「誰のため…?」 療育相談センターは市の施設で、平日しかやっていませんでした。もし仕事が平日休みじゃなかったら、どうしていたんだろう……。会社辞めていたのかな??などとたまに過去の自分に思いをはせます。 ひとたび気持ちがストンと決まり、ご近所の仲良いママたちに何もかもすっかり打ち明けたら、気持ちが軽くなってオープンマインドになれました。何をあんなに私は悩んでいたんだ?とすら思えます。 市の教育委員会による就学相談会が開催され、特別支援級が望ましいとの通知を受けます。 「できれば通常級に入れてやりたい……」と悩みましたが、「一番大事なことはなんだ?」と改めて考え直したばよさん。 「タロに合ってるんだからいいじゃん」 ストンと気持ちが決まりました。 仲の良いママたちにも打ち明けることができ、気持ちが軽くなってよかったですね! 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 星河ばよ
2023年02月17日■前回のあらすじ前回から約1ヶ月後、再び幼稚園の面談へ。担任から、長男の様子に変化がないことや発達専門の先生からのアドバイスもあり、「療育に通ってほしい」と言われる。療育の知識がなかった私は頭が真っ白になってしまう。■主任の先生の話で前向きに…■早速支援センターに連絡!そんなこんなで発達支援センター通いを始めることになりました! 実際の会話はとても描き切れないので、かなり省略させていただいております。あまり上手に描けず、ちゃんとお伝えできていないかもしれませんが、私自身療育について全然知識がなく、先生の話を聞いていろいろ知ることができ、今はとてもポジティブに捉えています!息子のために何が1番良いのか、今回のことをきっかけに見つけてあげられたらいいなと思っています。次回は、ついに発達支援センターへ相談に行きます。次回に続く「息子が療育に通うまで」(全11話)は12時更新!あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。
2023年02月16日メンズナチュラルセンターパート大人気メンズセンターパート!全体の長さや刈り上げ有り無しパーマの有り無しなどでだいぶ印象が変わります!一人一人の骨格やファッション、ライフスタイルに応じてその人に1番フィットするセンターパートをご提案致します!流行りのスタイルだからこそこだわります!柔らかいニュアンスパーマからハードなツイストパーマ、スペインカールまで幅広いデザインを10代、20代、30代、の幅広い層から支持を得てます!パーマをかけてセットに手間がかからないスタイルも、かけずにカットのみセット不要で形になるデザインを心がけています!極力お客様のお家での扱いを楽にすることを意識して、ノーセットでもかっこいい、セットしなくても扱いやすいデザインをお届けします◎なりたいスタイルが決まっていない、パーマの種類がわならない、などわからないことは丁寧なカウンセリングで分かりやすくご説明致しますので、一緒に相談していきましょう!メンズナチュラルセンターパートを見る色気ある大人センターパートパーマスタイル大人の色気を感じるラフなパーマをかけたメンズセンターパートスタイル!サイドはツーブロックに刈り上げているので、ハチ が気になるメンズもスッキリするので前髪を下ろしてもかきあげてもキマります!色気ある大人センターパートパーマスタイルを見るメンズセンターパートニュアンスパーマ人気のセンターパートの毛流れパーマスタイル!前髪からサイドにかけての自然な毛流れを作る程度の緩めのパーマをかけてます!王道のスタイルでも長さや刈り上げの有無でだいぶ印象変わるので一人一人に合わせた1番ハマるセンターパート作ります!最近は短めでコンパクトなセンターパートがいいかと思います!メンズセンターパートニュアンスパーマを見るセット不要◎メンズセンターパート90年代テイストだけど逆にそれがどこか今っぽい!毛流れを起こすくらいのシンプルな仕上げ!これくらい普通の髪型がより服を引きたてます!柔らかいニュアンスパーマからハードなツイストパーマ、スペインカールまで幅広いデザインを10代、20代、30代、の幅広い層から支持を得てます!パーマをかけてセットに手間がかからないスタイルも、かけずにカットのみセット不要で形になるデザインを心がけています!極力お客様のお家での扱いを楽にすることを意識して、ノーセットでもかっこいい、セットしなくても扱いやすいデザインをお届けします◎なりたいスタイルが決まっていない、パーマの種類がわならない、などわからないことは丁寧なカウンセリングで分かりやすくご説明致しますので、一緒に相談していきましょう!セット不要◎メンズセンターパートを見る表参道メンズヘア人気センターパート大人気メンズセンターパート◎長めの前下がりセンターパートもいいですが、短めでコンパクトなスッキリセンターパートも今っぽくてありだと思います!シンプルだけど無造作にスタイリングしてラフなセンターパートスタイルに◎柔らかいニュアンスパーマからハードなツイストパーマ、スペインカールまで幅広いデザインを10代、20代、30代、の幅広い層から支持を得てます!パーマをかけてセットに手間がかからないスタイルも、かけずにカットのみセット不要で形になるデザインを心がけています!極力お客様のお家での扱いを楽にすることを意識して、ノーセットでもかっこいい、セットしなくても扱いやすいデザインをお届けします◎なりたいスタイルが決まっていない、パーマの種類がわならない、などわからないことは丁寧なカウンセリングで分かりやすくご説明致しますので、一緒に相談していきましょう!表参道メンズヘア人気センターパートを見る この投稿をInstagramで見る 田光佑/メンズヘア/メンズカット/メンズパーマ/古着(@kosuke_yoshida_27)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 田光佑/メンズヘア/メンズカット/メンズパーマ/古着(@kosuke_yoshida_27)がシェアした投稿 いかがでしたでしょうか!色んなテイストのセンターパートをご紹介させて頂きましたが、自分に1番しっくりくる形を見つける参考にしてみてください!Instagramではヘアスタイル、プライベートなども更新してますので是非覗いてみてください◎柔らかいニュアンスパーマからハードなツイストパーマ、スペインカールまで幅広いデザインを10代、20代、30代、の幅広い層から支持を得てます!パーマをかけてセットに手間がかからないスタイルも、かけずにカットのみセット不要で形になるデザインを心がけています!極力お客様のお家での扱いを楽にすることを意識して、ノーセットでもかっこいい、セットしなくても扱いやすいデザインをお届けします◎なりたいスタイルが決まっていない、パーマの種類がわならない、などわからないことは丁寧なカウンセリングで分かりやすくご説明致しますので、一緒に相談していきましょう!
2023年02月14日療育園では保育中どんなことをする?療育園へ入園する前は、週2回の母子登園の療育に通っていたため、私は自家用車で送迎し、ずっとPのそばで一緒に過ごしていました。それが療育園に入園すると毎日登園になり、Pはバスに乗って1人で登園し、クラスで過ごして、またバスで帰ってくるという生活になりました。最初の方は園での生活に慣れるまで本当に大変で、集団でのルールにも従えなかったし、お友達とのトラブルもあったし、給食もほとんど食べられないなど、多くの困りごとがありました。でも療育園での生活は、障害のある子一人ひとりに合わせた保育をしてくれながらも、それだけにとどまらず、園での生活の中にABA、感覚統合療法、視覚支援などの療育をたくさん取り入れて実践してくれます。そして保育士だけではなく、週に1度は専門の療法士や心理士もクラスに入って関わってくれます。そのような手厚い環境で毎日過ごすうちに、Pもだんだん療育園に慣れ、生活も落ち着いてきたので、私も安心して通わせることができるようになってきました。Upload By みん療育園へ通わせると親も忙しい?そのように言うと、急に手が離れたかのようにも聞こえますが、Pの通った療育園は長男が通っていた幼稚園と比べると、保護者が園へ出向く機会がとても多かったです。クラス懇談、個別懇談、個別療育、勉強会、行事など、保護者が参加するような場面がたくさんあったし、普段の日でもいつでも自由にクラスを見学できたので、子どもの様子が気になったときや療育を見たいときには見学しに行っていました。でもそうやって何度も園へ行くからこそ、先生と親密になれるし、ママ友もできやすいので、私自身も相談できる人と場所が一気に広がり、知識も増えたように思いました。Upload By みん療育園は子どもだけではなく親にとっても成長できる場所そして何より、個別療育を受ける時間は子どもにとっての療育だけではなく、親にとっても子どもへの関わり方を学ぶ時間となります。私は障害のあるわが子にどうやって関われば良いのか?今こんな困りごとがあるんだけどどうすれば良いのか?などを先生に相談し、一緒に考えてもらい、対処法などを教えてもらったり、アドバイスをもらったりしていました。また、こんなことができるようになった、こんな言葉が出るようになったなど、Pの成長を先生と報告しあえるのもうれしくて良い時間となっていました。療育園へ通うことで、Pの成長はもちろん、私自身にとっても成長と学びの場になり、母子ともに本当に救われたと思っています。Upload By みん私にとって療育園は今まで足を踏み入れることのなかった知らない世界でしたが、実際に通ってみるとこんな暖かく素晴らしい園があるんだな…と実感し、とても充実した3年間になりました。今、子どもを療育園へ通わせるか?行く必要があるのか?と悩んでいる人も中にはいるかもしれません。でも、1度見学へ行ってみてください。療育園へのイメージが変わるきっかけになるかも?しれません。そして、母子ともに安心できる居場所となるような場所を見つけることができますように。執筆/みん(監修:鈴木先生より)以前学会で「療育」とは何ですかと聞かれたことがありました。単純に考えると医療と教育の造語かと思われますが、私は「科学と心」と答えました。最新の知識をもって優しい心で接することではないかと。そしてこれは療育園に限らず保・幼・小・中・高・大とその子の人生においてすべての場所で通じなければいけないことだと思っています。しかし、残念なことに現実は必ずしもそうではありません。保・幼と小学校の間には溝があり、切れ目のない療育が行われているとは言い難い現状があります。小学校からは各市町村の教育委員会が管轄になるからです。特別支援学校に進学した場合にはその限りではありませんが、一人ひとりに合わせて手厚い保育を受けていた療育園とは違い、地域の小学校ではカリキュラムと集団の中に埋もれてしまうお子さんが多いのです。理解してくれる先生にもばらつきが出てきます。そのため、未就学の時期から療育へ通っていたお子さんたちが地域の小学校へ進学する場合には、特別支援学級を利用するケースが多く見受けられますが、そこも担任次第となりがちです。校内連携がうまくいっていて、「科学と心」を持った担任に出会えれば、スムーズにいくのです。
2023年01月23日今回はさやこさんが娘さんの療育に夫を誘ったときのお話です。以前に比べると、娘さんのことに対して、かなり積極的になってきた夫でしたが、さやこさんが「次の療育ついてくる?」と尋ねてみると……?夫を療育に誘ってみると…? 「次の療育ついてくる? 先生と話す機会あるし……」 さやこさんが夫を誘うと、「いや、ちょっと忙しいんでっ」と断られてしまいました。 「とりあえず聞いといて」 夫の言葉を聞いて、"こういう所はまだまだかぁ~"と、モヤッとするさやこさん。 (本を読んだり、話を聞いてわかったつもりになられても……) 心の中でそう思ってしまうのでした。 休みの日が療育に行くことでつぶれてしまうのが嫌だったのでしょうか? 娘さんのことに対して、積極的になってきたなと思っていただけに、少し残念な言動ではありましたが、夫も少しずつ変わってきているようなので、少しずつ一緒に参加してくれるようになるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター さやこ娘と夫の3人暮らし。自閉症スペクトラムの娘との日常を中心にいろいろと過去の出来事などエッセイマンガを描いてます。
2023年01月03日児童発達支援事業所「てらぴぁぽけっと仙台教室」を運営する株式会社Irevotion-アイレボーション-は、発達障がいのある未就学児に必要な療育を無料で支援するため、2022年12月25日にクラウドファンディングを開始しました。「GoodMorning」クラウドファンディングサイト 小集団療育■当社の活動について株式会社Irevotion-アイレボーション-は、仙台市で発達障がいやグレーゾーンの0歳~6歳までのお子様を療育していく児童発達支援事業所「てらぴぁぽけっと仙台教室」を運営しています。仙台市は通所受給者証が発行されるまで6カ月以上(もっと伸びる可能性もあります。)の時間がかかっており、その間お子様に必要な療育が受けられていないのが現状です。早期療育が必須とされている中で、私たちは通所受給者証が発行されるまでの期間、無償にて療育を提供しております。■プロジェクトを立ち上げた背景仙台市には【独特な就学前療育体系】が存在しており、早期支援が必要なご家庭が多数いらっしゃいます。早急な受入体制が必要と判断し、このプロジェクトを立ち上げました。・療育が必要な未就学児に対して、受給者証が発行されない。また、発行される場合には長期間の時間がかかり、その間に必要な療育ができない。・【専業主婦(夫)家庭】と【共働き家庭】では、受給者証の日数が異なり平等な療育ができていない。・療育センター、保育園、幼稚園、こども園などとの併用があまり進んでいない。※特に満4~6歳に療育センターに通う場合は我々の様な事業所と併用ができない。・療育施設の自由な選択ができない。この様な背景がありプロジェクトを立ち上げました、仙台市の地域発展と療育の発展に力を注ぎ活動しております。■このプロジェクトで実現したいこと子供を核とした、仙台市の地域活性化と療育の発展。▼児童発達支援▼ ※児童福祉法第6条2項2の2現在、発達障がいのお子様が増加してると言われています。生まれつきの脳機能の発達の障害です。外見からは分かりにくく、症状は十人十色。【困った子】【親が怠けている】等の批判をされることも増えています。ですが、特性に合った学びや環境を整えることで軽減されていきます。個々に合わせたケアが必要です。現代の子供と親が抱える不満や悩みを解決し、子供と親が共に幸せな道を歩んでいける環境作りを提案したいと思っております。■資金の使い道・実施スケジュール▼【第一目標】1,200万円・通所受給者証が発行されるまで(6ヶ月以上)の期間に療育を受けられないお子様へ無償療育をする為の資金。※1ヵ月に約200万円の経費が必要です。・施設の強化、安定を図り、より良い療育ができる環境づくり。・仙台市の療育の発展のための周知活動資金。・より良い療育を提供するため専門職員(理学療法士・言語聴覚士・作業療法士・公認心理師・臨床心理士)の採用資金。▼【第二目標】3,000万円・仙台市に施設の増加。(1施設1日10名までしか受け入れができない為。)・通所受給者証が発行されるまで(6ヶ月以上)の期間に療育を受けられないお子様へ無償療育をする為の資金。※1ヵ月に約200万円の経費が必要です。■プロジェクト概要プロジェクト名: 早期療育が大切!発達障がいのある未就学児のために必要な療育の提供をしたい!期間 : 2022年12月25日(日)~2023年1月31日(火)URL : 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。■リターンのご紹介(一部)3,000円 :純粋支援+お礼のメッセージ5,000円 :純粋支援+お礼のお手紙10,000円~:純粋支援+ホームページに氏名または協賛企業として掲載(金額により掲載期間が変動します)■これまでの活動・幼稚園・保育園・こども園・児童館・発達相談支援センター・仙台市役所健康福祉局・その他関係機関への周知活動。・0歳~6歳までの未就学児への療育支援。通所受給者証を発行されるまでの期間に無償にて療育支援。・発達障がいのあるお子様に対して発達支援(本人支援・移行支援)・家族支援・地域支援。・通所受給者証の発行手続き支援。・受給者証が発行されなかった方に対しての相談支援。■早期療育の大切さ!【科学的根拠のある治療法 ABA-応用行動分析学-】で療育。米国では発達障がいや自閉症に関して保険適用でABA-応用行動分析学-の療育が全国半数を超えました。問題行動の軽減、スキル向上、コミュニケーション増加などに用いられ目覚ましい成果をあげています。特に自閉症児への療育はABA早期集中療育とも呼ばれ、2~3歳の頃から早期療育により、その効果はより発揮されます。近年ではABA早期集中療育が公費で実施される州もあり、療育としてABAがとても有効だということが証明されています。てらぴぁぽけっと仙台教室では科学的根拠に基づいた療育プログラムを用いて、お子様一人一人に合わせた個別支援に取り組んでいます。▼ABAのエビデンスや論文、報告書の一覧になります。・応用行動分析学と作業療法ー自閉症スペクトラム障害児に対する早期介入を中心にー※「応用行動分析と作業療法」ABAの色々なやり方と作業療法との親和性について書かれています。作業療法 第39巻 第1号 ・発達障害専門センター 代表理事の神尾 陽子先生の研究報告書です。 ・学校支援の行動分析的アプローチの動向 ―内外論文から―※学校教育の中にABAを取り入れてみての率直な報告書です。 ・厚生労働科学研究費補助金障害者政策総合研究事業障害児支援の質の向上を図るための各種支援プログラムの効果検証のための研究※内山先生、井上先生等の療育の第一人者方々の論文(課題や効果検証)が集まっています。 ■てらぴぁぽけっと仙台教室のご紹介事業所名:てらぴぁぽけっと仙台教室所在地 :宮城県仙台市青葉区木町通2-2-8 第6ダイワビル2階事業内容(カリキュラム、運営体制、受入人数や営業時間等):→全国的にも珍しく療育に特化している点。【小集団+個別】療育を【マンツーマン2時間】を行います。科学的に証明されている手法のABA-応用行動分析学-を使い、お子様一人一人にあったプログラムを組み上げて療育をします。一日の受け入れ人数は10名までとなります。特に仙台では受給者証の兼ね合いで、療育が進んでいませんので、仙台教室では専門職員のみを雇用し、レベルの高い支援ができるように心掛けております。※現在は、言語聴覚士、公認心理師、認定心理士、児童発達支援管理責任者を雇用しております。法人名:株式会社Irevotion-アイレボーション-受給者証が発行されない、お子様へ無償で療育支援を行っています。■最後に未就学児のお子さまを対象に個別のABAセラピーをおこなっています。ABA-応用行動分析学-は【行動】に焦点を当てるのが特長。「今できていることは何だろう?」「次、どんな事ができるだろう?」と常に可能性を見つけ、スモールステップで成功体験を積み重ねていきます。発語、語彙の習得、困った行動を減らし正しい行動を増やす、集団での指示理解、会話のやりとり、ソーシャルスキル、身辺自立など…お子さまが一つ一つ新しい行動を獲得することで、より安心して、より豊かに生活できるよう手助けします。★ABA-応用行動分析学-を基に、ひとりひとりのお子さまに合わせたマンツーマン・セラピーを実践します。★セラピーの前後には小集団活動も!就園・就学を見据えた支援をおこないます。★個別・集団といったあらゆる環境の中で、お子さまの「できること」をひとつひとつ増やしながら発達をサポートします。★マンツーマン・セラピーはそれぞれの個室で、小集団活動は広いプレイルームで。個別も集団も可能な設備を揃えています。★保護者さまやご家族の思いを受け止め、共感し、寄り添う支援を心掛けています。【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社Irevotion-アイレボーション- お客様相談窓口MAIL: info@irevotion.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月27日発達グレー長男が年少から通い始めた「療育センター」での流れについて長男が療育センターに通い始めたのは、年少の終わりごろ。きっかけは保育園で受けた面談で発達の遅れを指摘されたことでした。療育センターの存在は以前からなんとなく知っていましたが、何をするのか、どんな先生たちがいるのか、何も分からなくてとにかく不安でした。けれどもそこに通えば、長男のゆっくりな発達を促してくれるのではないか、というひとすじの希望を感じていました。【療育センターでの流れ(一例)】1.心理士による発達検査2.専門医による発達診断、療育指導、相談3.理学療法士・言語聴覚士・作業療法士による各種検査4.医師による今後の療育プログラムの提案5.子どもに合った療育プログラムの開始(自治体や施設により異なるかもしれません。ご参考まで)最初の1年目(年中のころ)は療育センターへ毎月1度通い、担当のソーシャルワーカーや臨床心理士の方のお世話になりながら療育プログラム(※)を受けました。※長男の場合は、つみき遊び、間違い探し、迷路、すごろく、かるた、トランプの神経衰弱など遊びながらできるトレーニングを行いました。ちなみに保護者は隣の部屋から、トレーニングの様子をマジックミラー越しに見学ができました。そこでは臨床心理士の方と長男のやりとりもスピーカー越しに聞こえて来ます。いつもちょっとわくわくしながら見学していました。2年目(年長のころ)になると、これまでの毎月1度の療育プログラムに加えて、隔週での集団療育が始まりました。長男が通っていた療育センターは平日のみだったため、当時私は会社に頼んで月曜と火曜を週休にしてもらって通いました。私が仕事の都合で連れていけないときは、夫や実母に頼んでやりくりしました。Upload By 星河ばよ集団療育で、母の膝の上に丸くなって座る長男長男が年長になった4月から始まったのが集団療育でした。集団療育では「小学校入学を見すえた活動を行う」というコンセプトのもと、長男を含め8〜10人くらいの子どもたち(長男と同程度の発達特性がある)が毎月2回集まって、お絵かきや工作、ちょっとした運動などを1時間半程度行いました。またその合間にはあいさつやちょっとした休憩もあり、毎回子どもたちの中から号令係や配布係を決めます。つきそいの保護者は同じ部屋のうしろのほうで見学しました。長男は臨床心理士の方との個別トレーニングはなんとかこなしていましたが、この集団療育では毎回気乗りしない様子で、いつも興味なさそうな顔をしていました。今でも忘れられないのが、ほかの子どもたちが活動に熱心に取り組んでいる中、いすに座って見学していた私のところに長男がたびたびやって来て、膝の上で丸くなるように座っていたことです。Upload By 星河ばよ今ではもう笑い話ですが、当時の私はとにかく周りの保護者の目が気になってしまい「もう帰りたい…」という気持ちでいっぱいになってしまいました。そんな私たちに集団療育の先生はいつも優しい声かけで、長男の気持ちを上手に切り替えてくれて…。長男が私の膝の上に座りにくるのはほぼ毎回でしたが、私も数ヶ月経過してようやく慣れました(笑)。Upload By 星河ばよちなみに、そのときのことを最近になって長男に聞いたところ、「(みんなの前で自己紹介したり、活動したりするのが)恥ずかしかったんだよね〜」と照れくさそうに言っていて。なんだか謝りたくなったと同時に、「いやむしろそっちの方が目立ってるような…」と笑ってしまいました。ほかの保護者の方々とは仲良くなれなかったけれど隔週の集団療育で毎回顔をあわせる中で、何人かのほかの保護者同士は親しくなっていた様子でした。私は少し「いいなあ」とは思いましたが、相変わらず心が閉じたままで、もともとの性格もあって自分からほかの保護者の方に声をかけることはしませんでした。集団療育では長男以外の子どもはみんな先生の指示を聞いて活動したり発言したりしているように見えました。(一体ほかのお子さんはどこに困りを抱えているんだろう…)と疑問に思うばかりで、私は正直わが子のできないところばかりが気になっていました。あるとき保護者だけの懇談会がありました。隣の部屋では子どもたちが集団療育の真っ最中で、賑やかな声が聞こえています。懇談会のテーマは「今悩んでいることについて」。保護者が順々に、わが子の悩みを語っていきました。ほかの保護者の方々の悩みは、普段の集団療育で見ている様子から私はまったく気づいていませんでしたが、思わず「分かるー!」と共感せずにはいられないものばかりでした。Upload By 星河ばよ私は今まで自分ばかりがつらさを抱えているようで、なんとなく孤独だと感じていたけど、この日はほかの保護者の方たちと見えない絆で結ばれたような、あらためて同志になったような、自分は一人じゃないんだという心強い気持ちになりました。療育センターでの2年間を振り返って思うこと長男に発達障害があるかもしれないと知った当時、私はその事実を受け入れることができていませんでした。そのため療育センターに通っていても、いつもどこか心ここにあらずでした。でももっと心を開いて臨床心理士の方に自分の気持ちや悩みを打ち明けていれば良かったのかなと思っています。療育センターに通う2年間の中でなかなか前向きになることはできませんでしたが、もっと心を開いていれば、もしかしたら少しずつでも心が軽くなれたかもしれないし、臨床心理士の方ともっと濃い連携が取れたかもしれない。子どもの発達について悩む日々の中で、振り返るとこれ以上の心強い存在はいなかったのではと、2年間の中でなかなか心を開けなかったことを今になって後悔しています。療育センターに通っていた当時は、先が見えなくて前に進んでいるのかも分からないような不安な気持ちでしたが、当時の臨床心理士の方やソーシャルワーカーの方、集団療育の先生方の温かさが、長男だけでなく私までも成長させてくれたのではと感謝の気持ちでいっぱいです。Upload By 星河ばよ執筆/星河ばよ(監修:初川先生より)2年間の療育センターへの通所の思いをシェアしてくださりありがとうございます。3歳児健診や保育園や幼稚園などの集団生活の場を通して、療育センターへ行ってみることをすすめられることが多いので、その当初のばよさんのお気持ち、「分かる、分かる」と思いながら読まれた読者の方も多いのではと思います。そして、療育センターって何をするんだろう?と思っている方にもとても情報量の多いお話でしたね。最後にばよさんが語られていたように、療育機関や相談機関での支援職へ、子育てで困っていることや保護者の方ご自身の気持ちなどを語れる場合にはぜひ語っていただきたいなぁと支援職の立場からすると思います。療育の場面は毎日の生活に比べたらわずかな限定的な時間です。それ以外の時間でどのようにお子さんが過ごしているのか、保護者の方がどう心配されているのか、困っているのか、そのあたりをうかがうことで逆に支援場面に活かせることもあります。話せる場合には(短い時間だとは思いますが)いろいろと話したり聞いたりしていただければと思います。集団での療育場面や、幼稚園や保育園の参観日などで、集団の中でお子さんの様子を見ていると、お子さんの様子が気になり、ほかの保護者の方の目が気になったりすることもあると思います。療育場面は特にそうですが、保護者の方は基本的に「自分の子」を見るのに集中されていることが多いので、意外と周りはそんなに気にしていないこともあります。とはいえ、自分の子が逸脱行動をしていたり、集団に乗り切れなかったりするといたたまれない気持ちになることはありますね。今回のエピソードでは保護者の懇談会があり、みなさんが何を心配されているのか語ってシェアする時間があったとのこと、何よりです。話してみると(聞いてみると)、自分と同じようなことで心配していたということが分かると、まさに「見えない絆」で結ばれた「同志」のように心強く感じますね。そういった横のつながりをもたらしてくれる可能性も、療育センターのような支援機関の持つ良さの1つである場合もあります。
2022年12月04日療育での進路面談Upload By まる息子は現在、週に1回集団療育に通っている。年度末も近づいてきた3月、進路面談を行うこととなった。息子の成長したところなどの話をしつつ、最近個別療育も気になっていることを先生に相談したところ、「リュウちゃんできることも増えてきたし、うちとは違うタイプの施設に通ってみてもいいかも…」と先生に言われた。今通っている集団療育は毎回動きが決まっていて、登園→朝の支度→自由遊びと設定遊び(その日によって平均台が出ていたり、鉄棒が出ていたりと変わる)→リトミック→椅子に座っての作業(お絵描きや工作)→園庭遊び→お弁当→帰宅といった感じだ。1年以上通っている息子はこの流れを熟知し動けるようになっている。リトミックが嫌いだとか、椅子に座っていられない、集中力が続かないなど問題もあるが、去年より息子本人の理解能力も上がっているため、そのあたりを個別療育で強化したほうがいいのではないかとのことだった。漠然と未就学のうちはここに通うものだと思っていたので私はハッとさせられた。確かに成長に合わせて施設を変えた方がいいかもしれない、集団での動きは保育園に通っているのでそこで学ぶこともできる。今の息子なら先生と一対一でやりとりをする環境の方が伸びるのではないか?ただ、ちょうど今まで通っていた保育園が2歳児までの園だったため、翌月から転園することが決まっていた。保育園も療育も一気に変更となると息子が疲れてしまうので、とりあえず療育はこのまま通わせてもらい、夏ごろに個別療育に移ることを先生と話した。個別療育の見学へUpload By まる新しい保育園に慣れてきた6月ごろから、個別療育を行っている施設の見学に行くことにした。1件目は、息子の友人も通っている施設。見学に行きたいと思い、予約の電話をかけた。すると、現状教室の空きがなく、このまま予約して順番が回って来たら見学に行ける、しかしいつになるかは分からないとのこと。ちなみに放課後等デイもやっているが、そちらは今5年待ちと言われて衝撃を受けた。ここで嫌な予感がし始める。…もしかして…動くの遅すぎた…?現在通っている集団療育の見学へ行ったのは、夏~秋くらいだった。4ヶ所ほど見学に行ったが、どの施設も曜日さえ選ばなければ入ることはできそうだったから油断していた。集団と個別はこんなに違うのか。2件目は、施設の見学予約が取れたので訪問し、息子を交えていろいろお話を聞けた。とてもいい雰囲気だったのでぜひ入れたら…!と思ったのだが、体験授業を受けてからの申し込みとなり、その体験授業が今予約待ちでいっぱいらしく、順番が来たら連絡を入れますと言われ帰ってきた。ちなみにいまだに連絡は来ないので、常に満員の状態のようだ。3件目は、見学予約も体験授業もすんなりいけ、どの曜日でも空きがあり、通わせることが可能だった。しかし気になったのがそちらの療育、個室での授業ではなく一室をパーテーションで区切って4組くらい同時に授業を受けている。話を聞くと未就学児から高校生まで幅広い層が通う場所のようだ。集中が途切れやすい息子にとってこの空間はあまり良くない気がする…。そして体験授業を見ていると、今行っている集団療育とあまり変わらないことをしている気がして、せっかくだがやめておくことにした。個別療育の体験授業Upload By まる普段仕事もしつつの毎日なので、家から通いやすい施設…となると数も限られてくる。ここがダメなら4月まで待つしかないな…と思い電話をかけた4件目の施設は、いきなり体験授業を受けさせてもらえた。個室で先生と一対一、その様子を親はマジックミラー越しに外から見る。すぐに飽きる息子に先生も次々と教材を変えて対応してくれ、約30分間ほぼ座ってやりとりをしている姿が見れて、環境によってこんなに違うんだと驚いた。普段の集団療育では30秒座っているのが限界なのに…!ぜひ通わせてもらいたいと思い話を聞くと、ある曜日の1時間1枠しか現在空きがないとのこと。ちょうど今通っている集団療育と同じ曜日と同じ時間だった。同じ時間なため、仕事には支障はない。今乗り換えるでもいいかな…と思ったのだが、息子が現在通っている集団療育へ行くのをとても楽しんでいるのでためらってしまった。空きが出るのを待つことにUpload By まる新しく通い出した保育園へは行きしぶりをするのに、今通っている集団療育へはウキウキで行くのだ。息子が毎週楽しそうに通うので、私の仕事との兼ね合いが大変だが、今年度は週一集団療育、週一個別療育へ通えたらいいなと思っていたところだったのだ。私も慣れた先生、お友達がいて悩み相談ができる環境を急に手放したくなくて、「他の曜日に空きが出たら連絡をください。」と苦渋の決断をしてきた。療育は一度入ったら卒園まで辞める人はほぼいないだろう。実際に個別療育に入れるのは次の4月かなと思っている。個別療育でこんなに入れないなら、小学生になったときにひとり親でできればフルタイムで働きたい私は、放課後等デイなんてどうなってしまうんだ!? 今から見学予約をした方がいいのか!? と頭を抱えている。執筆/まる(監修:鈴木先生より)療育先を変えることでお子さんの環境が変わります。本来は療育先を変えるのではなく、それぞれのお子さんの成長に合わせて療育の仕方を変えてあげるのが理想です。療育の中にも特別支援学級があればいいのです。療育とは少し違いますが、学校の特別支援学級も同じです。初めはサポートするために特別支援学級を利用していたお子さんも、学年が進むにつれてADHDの治療などで落ち着きを取り戻して通常学級でも可能になった場合には特別支援学級をやめてもいいのです。逆に、通常学級で途中から授業についていけなくなったり、感覚過敏などで集中できなかったりする場合には、特別支援学級の利用もありなのです。小学校からは各市町村の教育委員会が主導となるので就学前とは状況が異なります。そのギャップで小1問題が浮上するわけです。お子さんの成長に合わせて学校を変えることはほとんどありません。療育の規模や内容と先生との相性(知識と経験)の問題もありますが、まるさんが検討されているように、集団と個別と併用するのもありかと思います。事務手続きの煩雑さや分かりにくさ、施設側のキャパシティの問題などさまざまな要因により、子どもに必要な療育や教育がなかなか受けづらいことも多くありますが、こどもファーストの考えで、その子に合った療育や教育ができるようにしていかなくてはいけないと思っています。
2022年10月25日取得する?しない?夫婦でもめた日わが家が手帳取得したのは、ほぼ私の意思です。夫は「そんな大げさな」「別に急がなくても」と渋っていたので、いかに手帳を取るメリットがあるか力説して押し切りました。私は手帳取得のデメリットはないと考えています。手帳を持っていることはわざわざ他人に言わなくてもいいし、不要と感じればいつでも返還OKだし、障害があるとハッキリした証明になるのが日常生活において大きいなと感じています。Upload By 吉田いらこどんなメリットがある?ゆいが療育手帳を役所で取得した時、手帳と一緒に分厚い冊子を渡されました。これには手帳を持つ人が使えるサービスが載っています。娘の手帳の等級はB2で、三段階あるうちの一番軽いものとなりますが、一番等級の低い娘の場合でも受けられるサービスはありました(等級も地域によってそれぞれ形式が違います)。例えば文化施設や映画、テーマパークなどの利用料の割引サービスがあります。私は関西圏在住なので関西の大型テーマパークのパスポートが割引になるのはありがたいです。そのテーマパークに家族で遊びに行ったときに、窓口で療育手帳を提示するとチケットと一緒に「サポートブック」という冊子が貰えました。なんとそれが大活躍!これにはすべての乗り物の写真や演出効果が掲載されていて、何が起きるのか見通しが立てられるのです。私にとってはネタバレ冊子ですが、見通し不安のある娘にとってはかなりのお助けアイテムになりました。Upload By 吉田いらこさらに子ども向けですと就学支援のサービスもありました (自治体によって違います) 。娘はすでに小学校に入学していたので使えませんでしたが、ランドセルや学用品の購入に関して補助が出るそうです。障害についてネット検索しているとよく見かける「未就学児の保護者の方へ、入学用品の領収書を保管しておいてください」というメッセージもこのことを言っていたのだと分かりました。また、手帳の等級によっては年金受給や税金の減免など経済的なサービスを受けることもできます。少し先になりますが、中学卒業後の進路にも手帳の有無が影響する場合があります。Upload By 吉田いらこ冊子をパラパラとめくっていると行政サービスの多さに驚きました。特に手帳の等級が高い方に限りますが、多くの生活支援や自立支援が受けられます。障害がある子どもの保護者として一番不安なのは自分がいなくなったあとのことですが、行政の手を借りてなんとかやっていけるのでは?と心強さを感じました。ただ、これも自分から調べて問い合わせない限りどんな支援があるか分からないので、情報収集の大切さを感じます。Upload By 吉田いらこ迷っているなら手帳を取った方がいい?障害があると診断されても、障害者手帳を取得するかしないかは自由です。手帳を取得することでわが子が定型発達ではないと認めることになるのも事実です。けれども手帳の取得によって行政とつながり支援を受けられることは、私たち保護者に何かあったときに強力なサポートになってくれると感じています。Upload By 吉田いらこ執筆/吉田いらこ(監修:三木先生より)見通しの立てられる冊子、素晴らしいですね!テーマパークのサポートも素晴らしいですが、自治体のサポートにも目を見張るものがあります。文中にもあるように自治体ごとに詳細が違ってはいるのですが、どの自治体も基本的には障害のある方の暮らしが楽になるようなメニューを用意しています。手帳を取ることで「自分は/うちの子は障害なんだ」とより実感するという面があるのは確かですが、得られるメリットに目を向けてみるのも良いと思います。
2022年10月04日都市部はとにかく施設の数が多い!でも、子どもの数も多くて…Upload By べっこうあめアマミ息子が3歳のとき、私は娘の出産のため、実家に里帰りをしました。その里帰り中の5ヶ月ほどの間、息子は私の地元の発達支援施設に通っていたのですが、里帰り後は自宅がある東京に戻らなければなりません。里帰り中は、妊娠後期の動きづらさと産後の新生児育児であたふたしながら、東京に戻ってから通う療育先探しをしていました。私の実家がある自治体には、未就学児の療育を行っている発達支援施設は1ヶ所しかありませんでした。でも、里帰り後に暮らす東京の自治体は、調べても調べきれないほど、たくさんの発達支援施設があったのです。「これならどこかに入れるだろう」と思いましたが、現実はそんなに甘くありません。東京に限らず都市部はどこもそうかもしれませんが、施設の数が多いということは、それだけ必要とする子どもの数も多いということです。施設の数が多くても、空きがある施設はなかなか見つかりませんでした。「里帰り後、息子はどうしたらいいのだろう…」半分泣きながら、児童発達支援センターに電話で相談しました。すると、そこの相談支援員さんがすごく親身になってくれて、片っ端から心当たりのある施設に受け入れの相談をしてくれたのです。それでも、なかなか希望条件に合う施設は見つかりません。ですが、最終的にその相談支援員さんが在籍している発達支援施設で、なんとか枠を確保し、息子を受け入れてくれることになりました。療育を続けられることに感謝し、相談支援員さんが神様のように思えました。息子が通った発達支援施設、どんなところだった?Upload By べっこうあめアマミ息子が通うことになった発達支援施設は、児童発達支援を行う施設としては、おそらくその地域で最も大きな規模の施設でした。障害の程度や年齢などによっていくつかのクラスに分けられており、息子が通うことになったのは、中でも最も長時間を過ごせる、手厚いクラスです。療育は親子分離だったので、乳児を連れて療育に付き添うことが難しい私には、とても助かりました。そして、おそらく息子と同じくらいの発達段階のお子さんたちで構成されたクラスだったため、親同士の会話でも共通する悩みが多く、親子共にすぐに打ち解けることができました。臨床心理士さんや作業療法士さんなどのリハビリ専門職の先生が多く在籍しており、クラスで日常的に子どもと接してくれます。療育スケジュールや各種療育のねらいなども、おたよりで丁寧に教えてくださり、定期的に「言語・コミュニケーション」や「認知・行動」の個別指導も入りました。面談もけっこうな頻度でありました。子育てや息子の発達についての悩みを悶々と抱え続けることなく、すぐに気軽に相談できる専門家がいてくれる、という安心感は大きかったです。息子のことだけでなく、私の精神状態なども気にかけてくださり、とても行き届いた支援を行っている、良い施設にご縁をいただいたと思っています。幼稚園と療育の併用で、大きく成長した息子Upload By べっこうあめアマミ息子は幼稚園との並行通園で、この発達支援施設に通いました。幼稚園と療育に通う生活を卒園まで続ける中で、できることがたくさん増えました。中でも目覚ましい成長を見せたのは、身辺の自立に関することです。この施設に通いはじめた当時4歳だった息子は、靴や衣類の着脱を自分でやろうとすることはあるけれど、消極的で、完璧にはできない状態でした。排泄はほぼオムツで、パンツへの移行は全く考えられない状態でした。でも卒園のころには、靴の脱ぎ履きは完全に自立し、衣類の着脱も簡単な声掛けでできるようになったのです。排泄の面でも、トイレでの排泄にかなり慣れ、調子がよければ幼稚園や療育に行っている間だけパンツで過ごせる日もありました。Upload By べっこうあめアマミ人とのコミュニケーション面でも、大きな成長が見られました。息子は結局卒園まで言葉を発することはありませんでしたが、お辞儀や手をたたく、といった簡単なジェスチャーで自分の意思を示すことができるようになりました。そして、人に対して極端に興味が薄かった息子が初めて、「お友達」を意識するようになったのです。関わり方は不器用ですが、「同じクラスのお友達」と認識してじっと目で追ったり、手をつないだりすることができるようになりました。さまざまな療育プログラムに取り組む中で、「実は手先が器用」という息子の得意分野にも気づくことができました。親の私も気づけなかった息子の長所を、先生たちが見つけてくれたのです。ゆっくりだけど確実に成長していった息子の姿に、 うれしさがこみあげました。都市部の療育、ネックになるのは施設の狭さと送迎手段?Upload By べっこうあめアマミ息子が通った発達支援施設は、その地域では規模が大きな施設でしたが、駐車場はありませんでした。その施設に限らず、都市部の発達支援施設で送迎のために使える駐車場があるところは、非常に少ないのではないかと思います。私の経験則になってしまいますが、息子はこれまで、東京で4ヶ所の児童発達支援に通ってきましたが、そのいずれの施設にも駐車場はありませんでした。これは後に利用することになる放課後等デイサービスにも通じますが、自家用車で送迎という選択肢は、基本的に考えられません。そのため、徒歩や自転車で通えるか、送迎サービスが利用できる施設しか、選ぶことが難しかったです。また、先に通っていた地方の発達支援施設に比べると、どうしても敷地の狭さは否めません。広い園庭がある施設はなかなか見かけることがありませんでしたし、お散歩や公園遊びもあるとはいえ、室内活動が中心でした。療育に限らず、幼稚園や保育園、学校などもそうですが、敷地の狭さや駐車場がないところが都市部の施設のデメリットと言えるかもしれません。多彩な療育の種類と選択肢の多さ、人が集まる場所の利点東京で暮らしていると、日常的に通える範囲に発達支援施設が多数あることが多いです。専門的な病院でのリハビリや、専門家の個別療育を受けようと思えば、選択肢はいくつもでてきます。療育の種類もさまざまで、その選択肢の多さは魅力的です。冒頭に書いたように、子どもの数も多いことから利用待機になることもありますが、「選べる」ことは人が集まる場所の利点だと感じます。本来であれば、どこに住んでいても等しく選択肢があるべきだとは思いますが、実際はそうもいかないのかもしれません。もっと世の中に療育の必要性が広がり、より多くの子どもたちが、求めるような支援サービスにつながりやすくなるといいなと思います。執筆/べっこうあめアマミ(監修:初川先生より)地方と都市部、両方の療育機関を利用されたご経験からの都市部での療育機関の特徴をお知らせくださりありがとうございます。東京は特に選択肢の多いエリアです。交通網も発達しているので、遠くから通う方もいらっしゃり、いつも満員御礼状態で稼働している機関も多くあるのが現状ですね。アマミさんがされたように、まずは居住する自治体の発達支援センターなどに問い合わせ、地域の似たようなお子さんを持つ方々がどのような機関を使っているかを聞いてみることが良いかと思います。民間機関の情報は最終的には保護者の方が動いて情報を集めることも出てきますが、地域のつながり、横のつながりからそうした情報が入ってきやすくなるようにしておくと良さそうです。アマミさんのお子さんは幼稚園との並行通所で、出来るようになったことがたくさんあったとのこと、何よりです。子どもの発達が著しい時期に、専門家の働きかけや助言を活用しながら子育てできることはとても心強いですね。
2022年09月22日■前回のあらすじ療養センターから娘の診断結果で心配されたけれど、以前からスマホで調べていたため、逆にスッと腑に落ちるような感覚に。しかし先生からは小学校就学が一番の鬼門と言われて驚きながらも、次回の検査は半年後になり…。■初めての療育センター受診が終わったこの日、どんちゃんのことがちょっとずつわかってきました。そして必要書類に戸惑いながらも、初めての療育センター受診は終わりました。本当は当日、夫さんも同席する予定でしたが、新型コロナウイルスの対策のため、療育センターからは「付き添いはひとりまで」と指示されていました。このため私から報告すると…。 ■夫に娘の診断結果を報告すると…夫さんにもどんちゃんの診断名や発達の状況も伝えました。すると、とくに抵抗なく、どんちゃんが抱えるものを受け入れてくれました。さらに診断書が届いたときも、じっくり読んで「この状態でぽこちゃんと同じ進路を選んでいたら、どんちゃんを潰してしまっていたかも」と話していました。私もそれには同意し、夫婦で考えが似ていることを、あらためてありがたく思いました。そして、つぎにやらなければならないのは、どんちゃんの関係各所への結果報告。発達障害が広く知られるようになったとはいえ、世の中のすべての人に理解されているわけではない。正直言えば、私はあまり気が進みませんでした…。次回に続く(全21話)毎日10時更新!※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2022年09月13日■前回のあらすじ療養センターで診察したところ、発達は実年齢の半分ぐらい。そしてどんちゃんの診断名は、「全般性発達遅滞」「自閉症スペクトラム」「ADHD」でした。■先生に「お母さん大丈夫?」と心配されたけど…私は「ショックすぎる!」ということはなく、スッと腑に落ちるような感じでした。これまでやめればいいのに、発達障害について夜な夜なスマホで調べては、「きっとこれだ…」「間違いなくこれがある…」と思っていたのです。だからある程度ですが、結果を想定できていました。 ■3歳になったばかりの娘に小学校の話!?3歳になったばかりのどんちゃんに、「もう小学校の話!?」と思いましたが…。今後は兄のぽこちゃんとは違う道をどんちゃんはたどることになるのかな?そう思いながら、次回の予約を取って、この日は帰路につきました。次回に続く(全21話)毎日10時更新!※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2022年09月12日■前回のあらすじついに迎えた療育センターの診断日。診察室で私たちを迎えてくれたのは優しそうな女性の先生でした。■うちの子が「他の子と違う気がする…」と思ったこと療育センターでは、どんちゃんを妊娠してから今日までの「なんかちょっと気になる…」「ほかの子と違う気がする…」といったことを先生にすべてお話しました。検査をしてもらったところ、まさかの「実年齢(3歳)の半分程度の発達」という結果に。以前、受けた「おちびズ検診」のときよりも、少しだけ伸びてはいましたが、それでも大きくは変わりませんでした。 ■娘の診断結果は…!?これまでのどんちゃんの話や、今回の検査結果をもとに、先生から診断名が言い渡されました。「全般性発達遅滞」「自閉症スペクトラム」「ADHD」苦節3年と4ヶ月…ついにどんちゃんの状態が明らかになったのです。次回に続く(全21話)毎日10時更新!※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2022年09月11日■前回のあらすじ幼稚園入園拒否によりあらためてどんちゃんの進路を考えることに…。おちびさん教室の先生には、療育園への入園を検討していることを伝え、そして療育センターからの診断の結果を待つことに…。■療育センターの診察前日は…落ち着かない!障害のある人や成長・発達に不安のある子のために専門的な医療・療育・支援を行ってくれる「療育センター」。その診察日がいよいよ明日に…。前日、緊張してどうしようもなかった私。子どもたちが寝静まったあと、夫さんと笑える映画を見たのですが、びっくりするほど話が入ってこず、ドキドキのまま朝を迎えました。そして翌日…。■診察室の先生は…?受付や診察待ちの間、初めて訪れる場所で、なかなか落ち着かず、ウロウロしてしまうどんちゃんでしたが、ついに診察室へと呼ばれました。診察室で待っていたのは、優しそうな女性の先生でした。先生は私にはもちろん、キョロキョロと辺りを見渡しながら、ウロウロするどんちゃんにも、あいさつをしてくれました。次回に続く(全21話)毎日10時更新!※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2022年09月10日■前回のあらすじ発達の検診の結果、実年齢より半年から1年ほど遅れていることを指摘された娘。心理士からは市の集団療育を勧められて…!?■その場で集団療育の申込書を書いたワケは「どんちゃんのためになるのならば!」と、私はその場で利用希望の申込書を書きました。というのも…以前、ママ友との雑談の中で「療育に行けるなら早いほうが良いらしいよ」と聞いていたからです。 ■初めて療育園って何?じつを言うと、私は療育園の存在を知りませんでいた。療育園とは、知的などの障害がある子向けの幼稚園・保育園のような場所です。そして今回は、療育園の建物の一室を借りて行われている市の親子通園事業「おちびさん教室」を見学することに。「一体どんなところなのだろう?」と期待する反面、どんちゃんがなじむことができるのだろうか? といった不安でいっぱいでした。次回に続く(全21話)毎日10時更新!※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2022年09月03日息子が通った地方の療育、どんな所だった?Upload By べっこうあめアマミ私は、知的障害を伴う自閉スペクトラム症がある現在7歳の息子と、きょうだい児の3歳の娘の母です。娘を出産するとき、私は里帰り出産のため、少し長めに5ヶ月ほど実家で過ごしました。その間、息子は療育のため、私の実家がある地方自治体の発達支援施設に、里帰り期間限定で通いました。私の実家があるのは比較的田舎で、交通の便はよくないけれど、車で少し走れば山や川があり、自然といっぱい触れ合える場所です。息子が通った施設も、敷地がとても広く、施設の中でも園庭でも、子どもたちが思いっきり走り回れるスペースがありました。周りはのどかな景観で、広い田んぼや畑、山などに囲まれています。そして、東京などの都市部ではなかなかありえないことですが、広い駐車場もありました。保護者も職員も、みんなが車で来ていても埋まらないほどの広さの駐車場には驚きました。5ヶ月の療育期間で息子に変化が!たくましく成長した息子Upload By べっこうあめアマミ息子が通っていたのは親子分離の療育だったので、主に私の母が実家から息子を送迎してくれました。こうして息子は、週4日から5日、朝から夕方くらいまでの時間を、発達支援施設で先生やお友だちと一緒に過ごしたのです。息子はもともと内向的な性格で、外に出るのもそれほど好きな子ではありませんでした。里帰りする前はなかなかベビーカー移動をやめられず、歩くこともよく嫌がりました。公園に行ってもどの遊具にもあまり興味を示さず、ただ座っているか、階段を上り下りするだけで帰ってくることがほとんどだったのです。それが、こちらの療育に通い出してからは変化が見られるようになりました。息子は毎日砂遊びをして、泥だらけ砂だらけで帰ってくるようになったのです。滑り台や大型の室内遊具も豊富にある施設だったので、そういったものを日常的に見慣れていくうちに、大型遊具にも取り組めるようになりました。里帰り中の夏の期間は、毎日プールの時間がありました。施設には2種類くらいのプールがあり、とても恵まれた環境でしたが、息子はしばらくの間、たらいにしか入れませんでした。息子はとても慎重な性格なので、海やプールに極端な苦手意識があるようです。しかし、そんな息子も毎日プールに誘われていくうちに、プールに入れるようになりました。このように、こちらの療育に通ってから、内向的でインドアな性格だった息子の世界が、大きく広がったように思います。良いことばかりではない、地方の発達支援の現実Upload By べっこうあめアマミ息子を大きく成長させてくれた里帰り先の発達支援施設は、施設の環境としては、非常に恵まれていたと思います。先生方も気さくで話しやすく、私も息子も母も、気持ちよく通うことができました。ただ、もともと東京で療育に通わせていた私は、地方の発達支援施設を利用してみたことで、都市部と地方の発達支援をとりまく状況の違いをまざまざと感じることにもなりました。その一つが、療育やリハビリに関する専門職スタッフの人数の、圧倒的な差です。息子が通っていた施設で働く先生方は、ほとんどが保育士の先生でした。看護師資格のある先生は常駐していましたが、リハビリの専門職の先生は、数ヶ月に一度訪問がある程度だと聞きました。そのためか、療育というよりは「手厚い保育園」という印象が強かったです。それでも、クラスの人数は少なく、先生も十分な配置でついて下さるので、安心して息子をお願いすることができました。必ずしも、専門的な療育スケジュールが組まれた施設が良い施設、とも言い切れないと思うので、この辺りは子どもによって適性が分かれるのかなと思います。ただ、東京の療育では、何人もの臨床心理士、作業療法士、理学療法士などの資格を持っている先生が常駐している発達支援施設も数多くあります。個別にリハビリや言語療法の指導を受けられる場合もあり、このような専門職の先生からの指導の受けやすさという意味では、地域差は大きいと感じました。また、都内に比べて療育を受けられる施設が圧倒的に少ないのも衝撃でした。もちろん地方でも施設が充実しているところもあり、その逆で都市部でも施設が少ない地域もあるとは思います。しかし私が過ごした地域では、市内に発達支援施設は1ヶ所しかなかったため、「選択肢が少ない」という地方の実情を知ることにもなりました。かけがえのない思い出をくれた先生たちに感謝、そして次の療育へUpload By べっこうあめアマミ息子が里帰り先の発達支援施設で過ごしたのは短い期間でしたが、私と息子にとってはかけがえのない大切な思い出となりました。東京ではなかなかできなかった経験をさせていただき、息子の発達過程において貴重な時間だったと思います。私たち家族の状況を理解し、限られた期間でも快く受け入れてくれた先生方にはとても感謝していますし、お別れの日にみんなで門の前まで来て見送ってくれたことも忘れません。そして、息子の成育歴をまとめるファイルを用意してくださったことにも感謝しています。入園した時に、「関わる支援者や施設が変わっても、情報を共有できるように」と、園長先生から手渡されたのです。Upload By べっこうあめアマミそのファイルには、息子が生まれてから、どのタイミングでどんな施設や病院に関わったかという記録、それぞれの施設での個別支援計画や、その後受けた発達検査や診断書などをまとめています。療育を受け始める際に、まずはそれまでの情報をファイルにまとめて息子の状況を共有しました。そしてそのファイルは、その後東京に戻ってからも、新たに利用することになった施設や幼稚園に持っていき、重宝されました。こうして、息子が積み上げていった一つひとつの経験は、次の場所に引き継がれていったのです。療育や発達支援をとりまく環境は、過ごす場所によって大きく異なるけれど、どの経験も息子にとって必要不可欠なものだったと思います。自分の言葉で思い出を語ることはできない息子ですが、きっと当時の先生たちとの思い出も、今の息子の心に残っていると信じています。執筆/べっこうあめアマミ(監修:井上先生より)都会と里帰り先の地方、両方の支援機関を利用された貴重な経験談だと思います。地方と言ってもかなり差があるとは思いますが、施設や事業所の選択肢の多さは都会の有利な点かもしれません。専門家の数は地方でも都会でも各々の施設の特性によって違います。べっこうあめさんが通われたような施設は、さまざまな障害のある子どもたちを保育し比較的長時間見て頂けるところだったのではないかと思います。選択肢があれば、療育に特化したところと、預かり重視のところと、その時々のニーズに応じて選べるとよいですね。
2022年08月23日プチプラ価格でオシャレなアイテムが購入できるGU。今回はそんなGUで販売されているアイテムの中から、センタープレス入パンツをご紹介します。どれもオシャレなデザインなので、ぜひチェックしてみてくださいね。センタープレスストレートパンツRS出典: GUまずは「センタープレスストレートパンツRS」、価格は1990円(税込)です。カラーはブラック、ナチュラル、ブラウン、イエロー、ブルーの5色展開。公式サイトによると「センタープレス仕様により縦のラインが強調され、抜群の脚長効果を発揮」「股上を若干低く調整し、ウエスト回りの寸法も見直すことで更にバランスよく着まわせるようアップデートしました」とのことでした。穿くだけでスタイルアップが目指せそうですね。カラースラックス出典: GU続いてのアイテムは「カラースラックス」、価格は990円(税込)です。カラーはブラック、レッド、ナチュラル、ベージュ、グリーン、ブルーの6色展開。公式サイトによると「ハイウエストが腰位置を高くし、センタープレスで脚長と細見えのW効果を期待」「フルレングス設定なので、厚底シューズやスニーカーに合わせればさらにその効果を発揮します」とのことでした。ハイウエストテーパードパンツ出典: GU最後は「ハイウエストテーパードパンツ」、価格は1490円(税込)です。ハイウエスト×テーパードで、キレイなラインに仕上がりそうですね。公式サイトには「360度どこからでもすっきり見える美脚テーパードパンツ」と記載されていました。GUパンツ、どれもオシャレ!GUで販売されているパンツは、どれも美脚が目指せそうなデザインでしたね。気になるアイテムはぜひお店やオンラインストアでチェックしてみてください!記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。また、店舗ごとに在庫が異なるため、お立ち寄りの店舗へお問い合わせください。"
2022年08月21日コウと療育園の思い出あれこれUpload By 丸山さとこコウは3歳のときに1年間療育園へ通っていました。きっかけは3歳児健診で「※発達障害がある可能性が高い」と告げられ、療育園へ通うようすすめられたことでした。当時住んでいた市の療育園は1ヶ所だったため、入園を希望しても空くのを待っている間に利用年齢を越えてしまうこともあると聞いていました。幸いそのときは、週1回であればすぐに春から入園できるとのことだったので、1ヶ月後に入園予定だった保育園とあわせて通うことになりました。あとから振り返ると、コウにとっても結果的に丁度よかったのではないかな?と思います。というのも、コウにとっては「のびのびできる保育園」と「少々スパルタな療育園」だったので、週5で療育園に通っていると親子で参ってしまっていたかもしれなかったのです。※現在では神経発達症と呼ばれることも増えていますが、当時の発言に沿って発達障害と表現しております。療育園でのアスレチックの時間は涙と共に…当時のコウはコミュニケーションの必要性をあまり感じていなさそうな『他者への無関心さ』があり、会話は少々できるがオウム返しも多い状態でした。運動面でも凹が目立ち、滑り台や梯子のある大型遊具はほぼ完全拒否な状態でした。「怖がりなんだな」と微笑ましく見たり勇気づけたりできるようなレベルではない全力の拒否に「これでは保育園入園後も苦労するかもしれないな」と考えていました。自宅に室内遊具を置いて少し練習したりしていたのですが、そんな状況のコウにも容赦なく降りかかるのが療育園でのアスレチックの時間!Upload By 丸山さとこ泣いても叫んでも脇を抱えられお尻を支えられてのサポートありで進んでいくアスレチックのループに、「これは…中々手ごわそうだぜ…(療育園もコウも)」と思った覚えがあります。ときには「ギャン泣きを越えてパニック入っているのでは…?」と思うほどのコウの反応にハラハラしながらも、繰り返している内に慣れるのだろうかと考え見守っていた私でしたが、さにあらず。全く慣れる気配のないコウの毎回の大騒ぎに、「このままでは大型遊具で遊ぶことができなくなるどころか、公園に入れなくなる可能性が高い」と思った私は、いろいろな公園を利用してスモールステップで遊具に慣れさせることにしました。Upload By 丸山さとこ大変だけどメリットもあり?療育園での実りある活動たち『遊具を見て固まったりギャン泣きしたりするコウを小脇に抱える日々。しまいには、パニックを避けるために公園が目に入らないよう遠回りで迂回したり、遊具施設のあるスーパーや児童館を避けたりするようにもなるのであった…』という未来予想図が見えてきた私の必死な(しかしコウにはそれを隠してジワジワ進めた)”遊具で遊ぼうトレーニング”の甲斐あってか、それとも療育園でのスパルタ修行のおかげか、あるいはその両方が効いたのか…コウは次第に遊具で遊べるようになり、卒園するころには笑顔で楽しめるまでになりました。と、ここまでのエピソードを聞くと「療育園に行くメリットはあまりなかったのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はメリットもたくさんあった1年間だったと思います。まず、コウと一緒に遊びに参加したり、集団の中で過ごす彼を見たりしたことで、保育園での参観日や発表会では見られない、よりリアルなコウの課題や変化が見られました。それにより、「目を合わせる」「人とのコミュニケーションを介して要求を叶える」「集団と同じ行動をする」「スケジュール通りに活動する(切り替えする)」などの、「コウが自然には行わず興味を示さない行動の数々」に対して促していく必要性を知りました。予告されたスケジュールに従い進行していく集団行動や、指先を使った微細運動、全身を使った粗大運動など、療育園で行われるさまざまな活動は当時のコウにとって必要なものだったと思います。Upload By 丸山さとこまた、療育園で取り組んだことは、保育園での活動の予行演習にもなっていました。初めてのことが苦手なコウにとって、保護者や支援者のサポートを受けながら時間をかけて工作やお遊戯に取り組めたことは助けになっただろうと思います。「コウ君、すごく上手にできてましたよ!」と先生が伝えてくださった工作やお遊戯のエピソードは、先に療育園で体験したことのあるものがほとんどでした。きっと、コウにとって安心や自信につながっただろうと思います。あのとき「こうだったらな」と思うことがあるとすれば…今振り返ると、コウが通っていた療育園の先生(支援者)の方々は、コウにとっては強引さが目立つ指導も多かった気がします。そのように接し方については一部疑問が残る一方、取り組んでいる内容自体は理にかなっており、コウにとって必要なものがたくさんあったと思います。熱心で根気強い接し方などから「本当に子どもたちのことを思って頑張ってくださっているのだな」と感じることもたくさんありました。コウのことを『変わった子ども』として扱わない支援者や保護者の中で過ごす時間によって癒されたこともありました。そんな先生方だったのだから、私が『コウへの支援方法や接し方』についてお願いしていたら、先生方も耳を傾けてくださったのではないかと思います。Upload By 丸山さとこ少なくとも、『なぜ強引にでも進める必要があるのか』を説明したり話し合いに応じたりはしてくださったのではないかと思うと、私にも、先生方とコミュニケーションをとる気持ち・主体的に動く姿勢があったらよかったのかもしれないな…と思います。「療育園で働く支援者の方々で、相手はプロなのだから。私は知識もなく、コウが3歳になるまで療育の必要にも気付かなかった保護者なのだから」という、どこか一歩引いた受け身な姿勢が私の中にあったのだろうな…と思えるのは、コウが中学生になった今だからなのだろうな~!とも思います。Upload By 丸山さとこそんな「プロである支援者の方々に敬意を払いつつ、もっと疑問や要望を丁寧に伝えようとすればよかったな」という思いが、コミュニケーションが苦手な私に『学校の先生と面談する勇気』を与えてくれたのかも…?と思うと、それこそが療育園に通ったことの1番のメリットだったのかもしれないな~と感じたりもする、療育園での活動の振り返りでした。執筆/丸山さとこ(監修:藤井先生より)療育園に通い続けたことで、保育園での活動の予行演習になり、できたという経験につながりましたね。地域に通園タイプの療育園がないところもありますが、通園タイプですと身辺自立の相談もしやすいと思います。支援者の方とは、互いにお子さんのサポーターとして協力していくと、家や保育園、学校での環境の整え方、接し方などを考えることができます。『先生と面談する勇気』をこれからも大切にしていってくださいね。
2022年07月21日言葉がとてもゆっくりな娘。3歳5ヶ月で療育へ娘は2歳3ヶ月ごろにようやく単語が出始め、2語文を話し始めたのは3歳2ヶ月。とは言っても2語文は稀にしか話さず言えない単語もまだたくさんありました。例えば飴は「め」、おせんべいは「ベー」など。この時期幼稚園のプレに通っていたのですが娘の様子を先生からはこう言われました。Upload By とまぱんそんな娘を連れて発達支援センターへ相談しに行ったのは2歳10ヶ月のとき。発達検査をした上、やっと3歳5ヶ月で療育に通うことができました。療育初日は突然知らないところに連れて行かれ娘がパニックを起こしたらどうしようと不安でしたが、すんなりと教室に入り無事に終わったようでした。スタッフに「男の子たちがとまちゃんを気にしてソワソワしてましたよ!とまちゃんアイドル的存在になりそうです」なんて言ってくれました。ちなみに通っていた療育は子どもよりも先生の数が多いところでした。大人が大好きな娘にとってはあまり抵抗がなかったのかもしれません。療育が始まって1ヶ月。娘の様子は?療育が始まってから1ヶ月後、言葉は何となく増えたように感じました。でも癇癪はまだまだ健在。近所のお友達と遊んでも終始癇癪で近所の子と遊ぶのを暫くやめていました。そんな現状だったので療育終わりにスタッフに伺ってみました。Upload By とまぱん癇癪がなかったのは意外でしたがお昼の件については、想像ができるーと思いました。家でも一口食べては出歩き、一口食べては出歩き....といった感じでした。4歳の今は座って食べれるようになったのですが、このときはどんなに言っても聞かなかったので注意することも諦めていました(外食のときは注意していましたが)。完璧な躾を目指していたら3日でダウンしそうなので私の躾はゆるゆるだったと思います。時間と共に成長が解決してくれることを期待して…。療育先でも癇癪が始まり…。この先ひらがなの取得につまずくかもと言われ。療育に通って2ヶ月。スタッフの人から「うまくいかないときは時折パニックを起こしてしまいます」と伝えられました。お友達と遊んだりしてる中で自分の思い通りにいかないときなど癇癪を起こしてしまうみたいです。娘も場所に慣れて素が出てきたのでしょう。幼児だとこういうことはよくあることですが、娘はほかの子と比べても我慢や気持ちの切り替えがとても苦手なように感じていました。また、続いてこう話されました。「言葉は増えたもののやっぱり表に出る言葉はゆっくりです。もしかすると年中年長さんになったときひらがなの取得につまずくかもしれません」こう言われたことをきっかけに少しずつひらがなに触れさせてみることにしました。とはいっても年中年長さんあたりからそれぞれ家庭でひらがなを覚えさせることもあるかもしれませんが、本格的にひらがなを習うのは恐らく小学校入ってから。焦る必要はないのかもしれませんが元々発達ゆっくりな娘なのでゆるーくひらがなを見せてみることにしました。問題集を手作り。私なりのお家療育をはじめてみるひらがなが書いてあるカードを使ってこれは「ありのあ」、これは「いぬのい」だよ、と目に触れさせてみました。意外に興味津々の娘。そんなことを暫く続け…。次はカードを2枚並べて私が言ったひらがなを取ってもらうようにしました。慣れると3枚、4枚とカードの選択肢を増やしてみました。Upload By とまぱん娘は最初ひらがなを読むのを嫌ったので、カードを選んでもらうという方法をとりました。読むことに抵抗がなくなったころ徐々にひらがなを読んでもらったり。かなり自己流ですがこのように遊び感覚で少しずつひらがなを覚えていきました。ちなみに娘は筆圧がとても弱く書く意欲が全くなかったので、ひらがなを書く練習はこの時期全くさせませんでした。ひらがな以外に数字にも触れさせてみました。書店で売ってる問題集は気まぐれでやらないことが多いので娘の好きなキャラクターを描いて問題集を手作りしました。Upload By とまぱんこんな感じでキャラクターが言ってる数字の数だけ娘にシールを貼ってもらいました。自分の好きなキャラクターに娘はニコニコ。その上娘はシールが大好きなので進んでやってくれました。私は子どものころの夢が学校の先生だったのですが子どものときよく問題集を自分で作り、妹を生徒役にして解かせていました(笑)それを思い出し私自身も楽しくやっていましたが、娘がハマりすぎて私が疲れてしまい…。以前、療育の先生からは「とまさんの集中力は年相応以上です」と言われたことがありました。娘は何かに集中してるとどんなに話しかけても反応しないし、こういう学習もハマったら永遠とやるところがあります。言葉はゆっくりで癇癪も激しい娘ですが集中力の高さはこれから娘の長所になればいいなと思いました。紙芝居で入園式をシミレーション冒頭でもお話ししたようにプレの先生から「とまちゃんは目的がはっきりしない時間は待つのが苦手」と言われていました。まさに入園式も目的がはっきりしない時間。娘はずっと席に座ってられるのだろうか…と入園式が近づくにつれて憂鬱になってきました。そのため入園式とはこういうものというのを予め知ってもらうため、入園式の様子を描いた紙芝居を作りました。1週間前から毎日読み聞かせ、娘は「これとまちゃん?もう一回読んで!」と嬉しそうにしていました。Upload By とまぱん入園式当日。初めは状況に困惑し、椅子を叩いてしまうこともありましたが、紙芝居効果なのか落ち着いて席から離れず無事に終わりました。娘はほかの子よりも工夫が必要だったり苦労することも多いですが、この4年間違いなく成長はしました。幼稚園に通っている今は先生やお友達の影響でありがたいことに勝手に成長している部分はありますが、これからも何か手助けが必要であれば一緒に考えて私なりに向き合っていけたらと思います。執筆/とまぱん(監修:藤井先生より)お子さんの負担にならないように、お子さんの反応を見ながら、遊び感覚で取り組まれたのはとても良いと思います。同年齢のお子さんと比べ焦ることもあるかもしれませんが、お子さんのペース、好みに合わせて、スモールステップで過ごした時間は、お子さんにとっても、とまぱんさんにとっても、充実した時間になったと思います。新しい場面での見通しがないと不安になるお子さんへ、今回のような紙芝居や、写真などの目に見える形を用いて伝えておくことは、不安軽減に効果的です。
2022年07月14日療育って何?みんなどんな療育をしてきたの?療育とは障害のある子どもの発達を促し、自立して生活できるように援助する取り組みです。療育という言葉はもともと、東京大学名誉教授の高木憲次氏(1888-1963)が提唱した概念です。肢体不自由児の社会的な自立を目標に、医療と教育を並行してすすめることを指しました。療育という言葉や概念は時代の変遷とともに意味合いを変えており、現在定まった明確な定義は示されていません。また必ずしも医療行為を含むものではない場合もあります。定義や実践内容の移り変わりはあるものの、概ねの理解としては、療育とは障害のある子どもの発達を促し、自立して生活できるように援助する取り組みを指すと考えると分かりやすいでしょう。1歳半健診や3歳児健診で、また周りの子どもたちと比べて…わが子の発達の遅れに気づいて専門機関に相談し言われた「療育を受けてみませんか?」の言葉。でも実際に療育ってどんなことをやるの?そんな療育についてのエピソードを発達ナビ連載ライターさんたちに描いていただきました!療育の種類や療育先選び、早期療育問題や家庭内でできることなど…気になるコラムはぜひリンクをクリックして読んでみてください。「療育に通って」と言われてから9年。当時の私が感じたことや、知らず知らずに行っていたこととは。丸山さとこさんが、療育を初めて知ったのは3歳児健診のときでした。本を読み療育園に通うことで療育について少しずつ知っていったさとこさんは『あれ?ごく当たり前のことが書いてあるな…?』と首をかしげてしまいます。2歳で始めた療育、全力拒否!「療育に来る意味あるのかな…」と疑問が出てきて…3歳ごろに自閉スペクトラム症の診断が出たまるさんの息子・リュウくん。療育には2歳9ヶ月のときに通いだしましたが、教室から出たい、座っていられない、早くお弁当を食べたいで泣いたり逃げたり…一筋縄ではいかなくて…。理科と社会のプリントをやりたがらない息子のやる気を引き出したアイデアとは?ADHDとLDのあるかなしろにゃんこ。さんの息子リュウ太くん。”気がのらないことは意地でもやりたくない”というところがあり、小3になると「理科」「社会」の教科には興味ナシ!そんなリュウ太くんにかなしろさんが作ったあるものとは…?「療育」とは?3タイプの発達支援施設があるの?1歳半健診で指摘を受けて、長男けんとくん発達の遅れを知ったゆきみさん。市の親子教室で初めて聞いた「療育」という言葉に「これだ!」と衝撃を受け…。タイプ別発達支援施設の紹介も!「子どものため」だけでは続かない?「療育を受けさせたい」と考えている親御さんに伝えたいこと。知的障害を伴う自閉スペクトラム症があるべっこうあめアマミさんの長男くんは、2歳から療育に通いはじめました。引越しなどもあり、息子と3つの地域で6ヶ所の児童発達支援(療育)に通ってきたべっこうあめアマミさんの感じた療育先選びのポイントとは?療育は一筋の希望?ダウン症の「早期療育問題」って?ダウン症のある小学1年生のきいちゃんを育てている星きのこさん。出産後すぐにダウン症の告知と同時に医師から言われた「子どもに療育をしてください」のアドバイス。その言葉を聞いた星さんは…。次男のふーくん、初めての発達検査!ASDの特性がある長男ミミくん。次男のふーくんは定型発達だと思っていたけれど、通っている保育園からの勧めもあって、発達検査を受けることにしました。発達検査の結果を聞いてtaekoさんの感じたこととは。そのほか人気コラムはこちらから!
2022年07月11日友達0人からの、療育のはじまりUpload By taeko4歳になったふーは、2ヶ所の療育に通所しています。ひとつは自治体の療育(個別)に月1回。もうひとつは、長男のミミと同じ民間の放課後等デイサービスの未就学児クラス(個別)に週1回通っています。ふーは少し言葉のキャッチボールが苦手なところもあって、友達0人からの療育スタートです。今日は、そんな療育が始まったときのお話をしたいと思います。医師の質問を受けているときに、ある違和感が…。自治体の療育の初回に、まず精神科医の診察をしてもらうことになりました。それは、5ヶ月後に大きな病院内の小児精神科を予約していて、そこへの紹介状を書いてもらうためでした。少し緊張気味に、初めての環境で、初めての医師に質問を受けるふー。医師:保育園でよく遊ぶのは何くん?何ちゃん?ふー:えっと、誰にしようかな…医師:保育園では何をして遊ぶのが楽しい?ふー:……楽しいことしてるとき…などなど。20分くらいの間に先生から投げかけられる質問に、ふーは頑張って答えていました。でも途中のある質問のときに、医師の質問と答えがかみ合わなくなってしまいました…!Upload By taeko「家で誰と住んでいるか」という質問に対して、「あのね、ボク誰かと有楽町行ったんだよ」と答えていたんです。先生も「そうなんだねー」と受け止めてくれましたが、これは一体どういう意味だろう?診察室に何とも言えない空気が流れました。それでも私もよく頭の中で連想ゲームをしてしまうのでわかったのですが…。質問の「お家」と「誰か」という部分から「祖母」のことを連想して、それとは別で前の質問の「楽しい?」からイメージを膨らませて、電車で行った楽しかった場所を答えていたようです。先生の質問に対してすぐに答えるのではなく、連想してふーが好きなことを言ってしまい、会話が成立しませんでした。身近な人だったら汲み取ることはできますが、初対面の先生は「答えてもらえない」「話を変えられてしまった」と思ってしまったはずです。Upload By taeko自分の伝えたいことを、ちゃんと伝えていくために質問の時間が終わると、ふーは好きなおもちゃを選んで補助していただいた方と遊んで待ってもらい、私は精神科医の先生と話をすることになりました。さっきの噛み合わない会話のこともありドキドキしながらも、まずはズバリ診断名を聞いてみました。でも、ひとまず今は、診断名がつく感じでは無いようでした。ただ、ふーが言葉のキャッチボールが少し苦手なことに変わりはないわけで…。コミュニケーションの中で、同年代の子と初めて話すときなど、相手の言葉を受け止めずに自分の好きなことだけを話しても相手に伝わりません。このままでは、意図を汲み取ってくれる人がいない場面では、伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。今は良いかもしれないけれど、特にいつか社会に出たときに、きっと困ってしまうから。療育を続け、保育園とも連携しながら1年後の就学相談に向けて、ふーには今何が必要なのかということを見守っていくことになりました。Upload By taekoそして、療育の開始とともに、私も少し変わろうと思ったんです。今まで保育園でお迎えをするときは、先生に「元気です」と言われるだけでしたが、もっと園でのふーの様子を教えてほしいとお願いすることにしました。これからふーが、自分の力で伝えたいことをちゃんと伝えていくことができるように。そして、ふーのことを理解してくれる、友達が増えていってくれるように。そのために必要な成長を、親である私が見逃さないように。だから、私も先生に積極的に話しかけていくように、決めました。そんな、療育のはじまりのときのお話です。執筆/taeko(監修:井上先生より)コミュニケーションに困難さがある子どもにとって、園で体験した出来事を思い出しながらおうちの方に説明したりお話しすることはとても難しいことだと思います。お母さんがされているように、保育園のお迎えのときに、ふーくんがその日に遊んでいたことや、ふーくんの身の回りに起きた出来事をちょっとでも聞いておくと、ふーくんのおうちでのコミュニケーションがしやすくなるのではないかなと思います。話をしてくれることがまず大事なので、最初はたとえそれが正確な表現や事実でなくても、共感的に聞いてあげたり褒めてあげたりすること、そして少しヒントをあげてお話しできたらさらにほめること、そんなやり取り自体を親御さんが楽しめることが大切ですね。
2022年07月04日「療育って何?」からスタートした9年前Upload By 丸山さとこ今思えば、息子コウの発達の凸凹は2歳ごろから現れていたのだろうと思います。たまに「あれ?」とひっかかることもありました。ですが、「男の子は言葉が遅いから大丈夫」「気にしすぎないで。お母さんはおおらかでないと!」などと人から言われていたこともあり、「ちょっと変わった子だな」程度に思って過ごしていました。そんな私が療育というものを知ったのは、3歳児健診で療育園をすすめられたときでした。本を読み療育園に通うことで療育について少しずつ知っていった私は、『あれ?ごく当たり前のことが書いてあるな…?』と首をかしげました。家庭内で意識せずに行われていた『療育的な関わり』のこと当時読んだ本が「これから発達障害や療育について知っていきたい親」のための入門書だったのもあるかもしれませんが、「子どもの反応を見る → 予測を立てて関わる → 子どもの反応をフィードバックする」という関わり方は、私にとって拍子抜けするほど普通のことに思えました。Upload By 丸山さとここれは、私自身にASDとADHDがあり普段の生活の中である程度工夫をしていため、療育の入門本に書いてあった関わり方を感覚的に理解しやすかったのもあるかもしれません。また、それに加えて『産まれたばかりの乳児の世話を手探りで行った経験』も関係あったのではないかと思います。まだ首も座らないフニャフニャのコウを世話しながら、泣く・寝ない・上手く飲めない・何をしたいのか何を考えているのか全く分からない乳児という存在を前におののいた覚えがあります。Upload By 丸山さとこ「赤ちゃん(コウ)自身も何をしたら自分が快適になるのか、まだ分からないんだろうな」と考え、「一緒に頑張ろうな~」と声をかけながら関わっていきました。そうするにつれて、コウが『今どんな感じか・何を要求しているか・何に興味を持っているか』が少しずつ分かるようになってきました。そのような観察や試行錯誤の繰り返しが、結果的に”療育的な関わり”となっていたかもしれません。今振り返ると、コウとの付き合いが始まった乳幼児期に「意識的に行った療育的な関わり」として一番にあげられるものは、ハイタッチだったのではないかと思います。乳幼児のころから目線が合いにくいコウでしたが、彼の視線に割り込むと(多分、邪魔だという理由で)機嫌が悪くなり怒っているような様子になるので、彼が見ているものの近くや後ろでさりげなく存在をアピールしたり、ハイタッチして目線を合わせたりしました。Upload By 丸山さとこ手を挙げることやハイタッチはコミュニケーションにも有効でした。子どもの絵本や手遊びには手をあげるポーズが多く、コウが「手を挙げる」行動を模倣するようになったことで、それらの遊びが行いやすくなりました。たまたまバンザイしたときに手のひらへのタッチをすることで「親の手の動きに反応して手のひらにタッチする」を覚えてハイタッチができるようになったコウは、「タッチする度に位置が変わる手のひらにタッチする」という単純な手遊びも喜んで行うようになりました。Upload By 丸山さとこ最初は「動く手のひら」を目で追うのが難しかったり、手のひらの向きが変わると混乱したり、タッチすることばかりに夢中になりよろけそうになったりしていました。そのときどきのコウに合わせて難易度を調節することで、楽しく遊びながら、『今日の調子はちょっと不安定だな』『こんなこともできるようになったんだな』『判断が早くなったな』『難しいことを面白がるようになったな』などとコウのコンディションや変化を感じることができました。コウだけでなく私自身も遊びを通して気持ちの切り替えができ、親子ともども楽しめる良い遊びになりました。また、当時のコウは物への興味が強くあまり人間には興味を示していませんでしたが、ハイタッチは「手のひらという遊び道具」を通して少しずつ「手のひらの持ち主」にも目を向けるきっかけになったのではないかな?と感じます。今でも続く「療育的な関わり」の、変わることと変わらないことその後も、「いくつ?」と聞かれたら「3歳」と答えるような、質問に対して答えるというやりとりを『セリフを言う人の肩に触れる』ことで教えたり、遊具で遊ぶ練習など、いろいろ療育的な関わりをしていきましたが、そんなコウももう中学生。これからは直接サポートすることは段々と減っていくだろう…と思っていました。そんな矢先、先日行われたスクールカウンセリングにて「コウ君のようなお子さんは、中学生や高校生になってからもほかの多くのお子さんよりサポートは必要であり続けることが多く、今のところコウ君もそうである可能性は高いです」とハッキリ告げられ、心の中で泡を吹きました。とはいえ、次第に「療育的な関わり」というよりも、成人の神経発達症(発達障害)がある人に対するような配慮をしていく形になっていくのかなと思っています。Upload By 丸山さとこコウに対する療育的な関わりが当たり前のこととなった今振り返ると、具体的な手法やノウハウや例など、書籍やWebから得られる情報は10年前より各段に増えたなと感じます。それらの情報を取り入れて何とか回している日々の中、「今日はもう何をやってもダメだ…!」となることもあります。そんなとき、生まれたての赤ちゃんだったコウに振り回されたあの疲労困憊の日々を思い出すと、少しだけ初心に戻れそうな気がするこのごろです。コウが中学生になったことで、乳幼児期が遠い思い出になったのかもしれません。執筆/丸山さとこ(監修:井上先生より)丸山さんもおっしゃっているように小さいころの支援と思春期になった今必要とされる支援とは質的にもかなり違ってきていると思います。本人なりに考えて行っていることに対して、すぐに否定しないでいったん受け入れてから一緒に考えていくことなど、本人が自分で問題解決し自立していくのに必要なステップが親御さんとの関わりの中に含まれていると思います。苦手なことに出合ったときにこうやればうまくいくというような方法や環境を、一緒に探していくことで、「困ったときは人に聞いてみてもいいかな」という援助希求や「まあなんとかなるさ」という自信につながっていくとよいですね。
2022年06月30日2歳9ヶ月で通い始めた療育Upload By まる3歳ごろに自閉スペクトラム症の診断が出た息子リュウ。2歳9ヶ月のときに療育に通い出した。そこは集団療育、親子通園(年齢や日数に応じて)を行っている施設で、先生の人数も多くいろいろと相談しやすそうな雰囲気があり通うことに決めた。昨年度は週に2回通っていたが、現在息子は4歳になり保育園もあるので週に1回通うことにしている。療育に通い出したころは教室から出たい、座っていられない、早くお弁当を食べたいで泣いたり逃げたり…。リトミックや親子体操などをやるのだが息子は一切参加しない状態で、「療育に来る意味あるのかな…」と疑問が出てくるほどだった。親子体操とリトミックUpload By まる療育に通い出してもうすぐ1年半になる。療育に行くのが楽しいようで「今日はバスに乗って療育に行くよ」と声かけをすると「バスーバスー」と嬉しそうに自らリュックを背負ってバス停まで向かう。教室に到着するとわが物顔でおもちゃを取り出しのびのびと遊んでいるが、いまだに親子体操は逃げるしリトミックは参加したがらない。しかし変化はある。以前は泣いて嫌がることも多かった親子体操だったが、今は笑いながら逃げ回っている。先生いわく「どんなことをするのか分かっていてやりたくない」のではないかな、とのこと。先生もそんな息子を無理に参加させようとすることはなく、「いいよ~じゃあそこで見ててね!」などの声かけをしてくれたりと、息子の気持ちを優先してくれている。たまに様子を見て誘ってくれたり、息子の手を取って私の代わりに参加させてくれたりしてくれる。捕まえて参加させると楽しそうにニコニコはしているので嫌ではなさそうだがすぐにまた逃げてしまう。リトミックはというと、音楽が流れ出すと耳を塞ぐようになってしまった。耳を塞いでママの足の間にうずくまったり、別の部屋に逃げたりするのだ。ただこれも嫌な表情はせずにニコニコしている。まだ言葉で伝えることができない息子なのでこれの真意はまだ分からないが、無理に参加させることはせずに見守っている。椅子に座ることも長時間はできないが、興味のある絵本の読み聞かせなどにはきちんと座って聴くことができるようになった。家ではというとUpload By まる家に帰ってから療育でのことを生かして何かに取り組んだりなどは特にしていない。たまに気が向いたときにだけ療育でやっていた親子体操をやってみたりするが、息子は興味なくやめてほしそうなそぶりを見せる。療育に通い出したころは、親子体操やリトミックは大体同じ内容を繰り返すから家でもやると早く慣れていいかも!と思ったのだが、家でも嫌がって逃げたので諦めたのだ。1番嬉しい成長Upload By まる1番私が嬉しかったのはお返事ができるようになったことだ。療育で椅子に座った際に名前を呼ばれてお返事をするのだが、通い出したころは「この子はこの先、椅子に座って返事ができるようになるのかな…」と不安になるほどだった。座らせてもすぐに立ち歩き静止すると泣いて怒ったり、呼びかけに対して無反応だったり、目線が別の方に向いていたりなどとにかく反応が返ってこなかった。先生は反応がなくても毎回呼びかけてくれ、たまにハイタッチのみでの返事ができるようになっていった。今は機嫌が良ければ「ここに座って」の指示がきちんと伝わり椅子に座り、名前を呼ばれると手を挙げながら「はーい」とお返事してくれる。これは、療育のほかにも保育園でも毎日の習慣として実践してくれていたからだろうと思う。このように少しずつだけど確実にできることが増えているし、親子登園を通してそれらの成長を確認することができる。実際に息子の成長を見て、こんなことができるようになったんだ!と育てていくことのモチベーションにも繋がっている。執筆/まる(監修:鈴木先生より)やらなくても無理やりやらせず、まず参加できるようにすることが大事です。返事ができるなど何か一つ成果があれば参加したメリットがあったと考えましょう。コミュニケーションの基本は挨拶です。返事ができるようになったら、次は視線は合わなくても相手の方を向いて「こんにちは」「おはようございます」などが言えればいいですね。私のクリニックでやっている音楽療法でも、無理やり参加させず、お子さんがやりたくなったら参加してもらっています。さらに始まりと終わりの挨拶を毎回ルーティーンでやるので、いつの間にか家でも習慣になっているようです。
2022年06月29日息子2歳、初めて足を踏み入れた療育の世界私の息子には、知的障害を伴う自閉スペクトラム症があります。息子に障害の診断がついたのは4歳のときでしたが、1歳半で発達の遅れに気づいたことをきっかけに、2歳から療育に通いはじめました。息子が最初に通った療育は、地域の児童発達支援センターに月に1回程度の頻度で通う、親子通園の集団療育でした。Upload By べっこうあめアマミ児童発達支援センターは、発達に不安がある子どもと家族のための総合的な支援をしている、地域の中核的な発達支援施設です。そこで受ける初めての療育は、親子ともに学びが多い内容でした。療育では、大きな遊具で身体をいっぱい動かしたり、名前呼びをしたり、手遊びや体操をしたり、紙芝居をしたりと、遊びながら発達を促していきました。息子はあまり活動に興味を示さなかったり、身体を動かすのを嫌がったりもしましたが、そういったときの先生からの声掛けの仕方なども、参考になりました。Upload By べっこうあめアマミただ、親子通園なので、私は療育の時間中ずっと息子にぴったりくっついていなければなりません。息子のあとを追い、怒ったらなだめ、精神的にも体力的にもすごく疲れました。そして、児童発達支援センターが家から非常に遠かったことも大変でした。息子を連れて15分歩いて駅まで行き、電車に乗り、電車を乗り換えて、センターの最寄駅からまた15分くらい歩くという道のり……。バスで行くこともできましたが、時間がかかり、通うだけでへとへとでした。きょうだいがいると療育に通えない⁈まさかのルールに愕然Upload By べっこうあめアマミ息子が3歳のとき、週3日で通える高頻度で時間も長い療育のクラスに、次年度からの空きが出たという連絡をもらいました。しかし、そのクラスに通うためにはいくつかの条件があることを知らされたのです。・幼稚園と並行して通うことはできない・ひき続き親子通園・子どもの給食はあるが、親は療育中は飲食できない・きょうだいを連れてきてはいけない当時、私は2人目の妊娠が分かったばかりでした。そのため、週3日の頻度で親子通園ということも大変でしたが、幼稚園に通えないということや、きょうだいを連れてきてはいけないという条件に愕然としました。交渉したところ、抱っこは不可だけれどおんぶなら許可すると言われましたが、両実家ともに県外だった私にとっては、それも難しい条件でした。まだ首が座らない赤ちゃんをどこかに預けて息子と療育に通い、おんぶができる月齢になったら赤ちゃんをおんぶしながら長い道のりを通って3人で一緒に療育を受ける…。息子の発達のために頑張ろうと思いましたが、自信がありませんでした。そして、そのことを夫に相談すると、こんな答えが返ってきました。Upload By べっこうあめアマミ私は、2人目が生まれてから通うことはかなり不安でした。でも妊娠中はギリギリまで通おうと思っていたのです。しかし…Upload By べっこうあめアマミUpload By べっこうあめアマミいつも温厚な夫から諭されて、私は改めて、妊娠中の自分の身体についてすごく甘い認識でいたことに気がつきました。そして、「息子の発達の遅れへの心配で頭がいっぱいで、お腹の子や自分の体調、家族の生活についてまるで考えていなかった」ということを反省しました。こうして、空きは出たとはいえ、あまりに家族にかかる負担が大きかったことから、この療育は辞めることになったのです。代わりに、息子は親子分離で通える別の療育に、週5日で通うことになりました。子どもの療育先を選ぶとき、無視できない「大切なこと」とは療育は確かに、子どものために行うことです。ですが、1人で通園できない子どもの場合、親の負担から目を背けることはできません。子どもを思うからこそ、多少無理をしてでも頑張って療育に通わせたいというのが親心。特に、未就学や未就園の小さいお子さんの親御さんほど、「子どものためにできる限りのことを」という思いから無理してしまいがちな気がします。ですが、療育の内容だけでなく、ぜひ次のような条件にも目を向けてみてください。Upload By べっこうあめアマミこれらの条件は、通う前は「なんとかなる」と思っても、実際に通ってみると予想以上の負担だった、ということにもなりかねません。見過ごされてしまいがちだけど、実は無視できない、非常に重要なポイントだと感じています。親子で無理なく療育に通い続けるために親も人間です。親にとっての負担があまりに大きいと、せっかく療育で良いことを教わっても、それを実践する体力が残っていない、という状況に陥ってしまうかもしれません。ストレスからイライラが募り、子どもに笑顔を向けられなくなってしまうかもしれません。最悪の場合、親が体調を崩して療育どころではなくなってしまうかもしれません。そうなってしまったら、せっかく良いと思って選んだ療育に、通い続けられなくなってしまいます。療育の結果は劇的に現れるとは限りませんし、継続して通うことで、少しずつ積み上げていくものだと思います。だからこそ、親子で無理なく続けていけるように、療育の内容だけでなく、「通わせやすさ」にも目を向けて選んでいくことをおすすめします。「子どものため」に自分や他の家族の生活全てを犠牲にする必要はないと思います。あなたはすでに、十分頑張っています。自分の都合を理由にすることに罪悪感を感じず、無理せず歩んでいきましょう。執筆/べっこうあめアマミ(監修:井上先生より)地域によって 、主に公的な機関によって療育がなされているところと、多くの民間の事業所が療育を提供しているところなどかなりの違いがあると思います。特に公的な機関の場合、制約が多いところがまだあるようですね。地元の情報を探し、民間も含めて親に負担のない通いやすいところ、お子さんに合った療育施設を探すのが良いと思います。情報源としては発達障害者支援センターなど以外に、地域の親の会などに聞いてみると親視点からのいろいろな情報を得ることができると思います。
2022年06月23日療育支援、就労支援事業を行う株式会社サカセル(所在地:福岡県福岡市早良区、代表:古賀 美和)は、すでに福岡市内に療育支援、就労支援合わせて4事業所構えておりますが、2022年5月より福岡市城南区別府に新しく別府事業所「ペンタス」を立ち上げました事をお知らせします。ペンタス 外観◆サカセル ペンタスの特色◆(1) 療育+食育をコンセプトにした教室食育分野では、街づくり協会のコーディネーター様にご指導いただきながら食物を栽培し、食物が成長していく過程を子どもたちにみてもらいます。育てた食物を収穫したり、調理したりすることで食物が育つプロセスを知り、食物を身近に感じることで、食物に対する苦手意識を減らしていけるように支援します。(2) SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を中心とした独自カリキュラムを作成カリキュラムだけでなく、ロールプレイング・演劇の要素を取り入れたSSTなどを仲間と共に取り組むことで考える機会を設け、楽しく、社会性を学んでいきます。これらの活動を通し、学校生活等の日常生活での困りごとや悩みごとに対して少しずつ学習して成功体験を積み重ね、自尊感情を高めます。(3) 土、日曜日は調理活動や野外活動を実施集団活動を行うことでルールや行動について考え、その中で地域の方との交流を定期的に行い、様々な知識・経験に触れ、視野を広げられるように支援します。また、地域の方だけでなく保護者様もご一緒に参加できるような活動も検討しております。食育教室の様子プランター栽培▼放課後等デイサービス施設概要▼施設名 : ペンタス所在地 : 福岡県福岡市城南区別府2丁目4-16TEL : 092-834-5420営業時間: 10:00~19:00 月曜日~金曜日URL : ■会社概要商号 : 株式会社サカセル代表者 : 代表取締役 古賀 美和所在地 : 〒814-0001 福岡県福岡市早良区百道浜1-3-70ザ・レジデンシャルスイート福岡3301設立 : 2013年3月事業内容: 放課後等デイサービス・就労継続支援A型資本金 : 300万円URL : 【お問い合わせ先】株式会社サカセルTEL : 092-833-8445お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月22日ダウン症と療育は切っても切れない関係なぜダウン症のある子どもが療育と切っても切れない関係なのかというと、それはダウン症という障害が「生まれてすぐに」分かる障害だからです。ダウン症のある子どものママパパさんは、子どもがダウン症という障害があるというのを告知されるのとほぼ同時期に、「子どもに療育をして下さい」と医師からアドバイスをされることが多いと思います。「療育をすれば子どもの成長や発達を伸ばすことができる」と…。私の場合は遺伝子検査をし、はっきりと「ダウン症」という障害があるとわかったとき、医師から告知されるとともに、「療育をして下さい」と言われました。Upload By 星きのこ療育は一筋の希望?恥ずかしながら私、この「療育」という言葉をそのとき初めて知りました。療育とは何かというと、心身に障害のある子どもに対して社会的に自立した生活を送れるように行う治療・教育のことです。公的や民間の療育施設で専門の先生に指導を受けたり、家庭で親が子におこなったりします。「子どもに障害がある」と告知を受けた親御さんの多くは突然の告知に戸惑うと思います。(もちろん私もその一人でした。)でも、そこに「療育をすることで子どもの成長や発達を促すことができる」と医師から聞いたら…多くの親は、必死に子どもに療育を受けさせようと思うはずです。療育をすることで子どもが少しでも良くなるなら…と、親にとっての一筋の希望にもなるからです。Upload By 星きのこ医師から「療育をしてください」と言われ…一般的にダウン症のある子どもの成長は、定型発達の子どもの約2倍の時間がかかると言われています。定型発達の子どもは約1歳前後で歩けるようになりますが、ダウン症のある子どもはその2倍、約2歳前後で歩けるようになると言われています。(あくまでもそれは平均値で、きいちゃんは2歳3ヶ月で歩けるようになりましたが、ダウン症があっても1才で歩けるようになる子どももいれば、もっと時間のかかる子どももいます。その子その子でそれぞれです。)医師から「療育をして下さい」と聞いた私は…少しでも早くきいちゃんに療育をしてあげなければと焦りました。でも、地域の療育施設はいっぱいで、入れるのは半年後…焦りは募ります。療育に行けない間、きいちゃんの発達が遅れてしまうんじゃないかと思ったからです。せめて家で療育をしなければ!と思い、療育関係の本をたくさん買い漁って実践したり、民間療法のマッサージに行ったり、とにかく「少しでもダウン症のある子どもにいい」ということを聞けば、少々遠くても飛んでいったりしていました。慣れない子育てで大変だったにも関わらず、そんな中でも少しでも時間ができると「きいちゃんへの療育」に全て費やしていました。ダウン症のある赤ちゃんの成長|NIPT JapanUpload By 星きのこ今ではなんであのとき、あんなに必死だったのか、そんなに自分自身がへとへとになるまで頑張る必要もなかったんじゃないかとも思いますが、あのときほどきいちゃんのことを思い、行動していた日はなかったなあと懐かしくも思います。(目頭が熱く…(笑))これが私ときいちゃんの「療育」との出合いでした。そしてここから長~い療育の日々が始まったのでした…。Upload By 星きのこ執筆/星きのこ(監修:鈴木先生より)療育とは、「科学&こころ」です。最新の知識をもって子にも親にも優しく接していくことが療育だと常々思っています。心の「heart」の中に 「art」 があり、「hear」もあります。音楽や美術などの「芸術」に触れながら子どもの話を「聞いて」あげることも重要なのです。いろいろな療育をはしごしている親御さんを見かけますが、決して「療育ママ」になりすぎることなくお子さんといろいろなところへ行き、みんなと楽しい思い出を作ってあげてください。きょうだいがいる家庭ではほかのきょうだいが親御さんに甘えられなくて心身症として受診されるケースも見受けられます。これは神経発達症に限らず血液や心臓など、病気のある子どものいるご家庭にすべて言えることです。ダウン症にはさまざまな合併症があります。療育に加えて小児科や整形外科など病院通いも多いと思います。つまり、親御さんが自由な時間をとることが難しいと言うことです。そういう親御さんの強い味方として専門の看護師が預かってくれる訪問看護という手法も最近は増えてきました。自分の時間ができるだけでなく、ほかのきょうだいとも触れ合う時間が作れますので、是非使ってもらいたいサービスです。
2022年06月15日30分に及ぶ発達検査、果たしてふーは乗り越えられるでしょうか?Upload By taekoわが家の長男ミミは、ASDの特性があります。次男のふーは定型発達だと思っていたけれど、通っている保育園からの勧めもあって、発達検査を受けることにしました。福祉保健センターへ電話で療育を受けたいと伝え、2ヶ月後に発達検査の予約ができました。ふーにとって初めて行く場所でしたが、すんなり行くことができて、ひとまずほっとひと安心。面接では、初めて会う専門員の先生から、発達の検査を受けていきます。上手くコミュニケーションできるでしょうか…?Upload By taeko発達検査では、先生からの質問に答えたり、道具を操作したりしながら、回答するものがありました。初めての空間で初めての先生との検査だったのでどうなることやらと不安でしたが、30分以上の間ふーはとっても頑張っていました!発達検査の結果を聞きながら思いました、「あれ、どこかで聞いたことあるような…」検査のあとは、専門員さんと私の面談の時間がありました。その間、ふーは好きなおもちゃを選んで遊んで待っていてもらいます。先生から発達検査のメモ用紙を受け取り、口頭で伝えてくれる検査結果を、私が一つずつ記入していきます。その結果は、総合的に平均の範囲内ではありますが、ふーは月齢と比較して8ヶ月ほど遅れているそうでした。検査を通して、道具の操作や言葉での応答などに、苦手さがあることがわかりました。検査の結果からのアドバイスとして、人に求められていることよりも、自分の興味が優先されて指示されたことが頭に入りにくく、また見えない部分を推測することが苦手なため、周囲の人たちが個別の声がけや見本を見せることが必要だということでした。そんな話を聞きながら私の中に浮かび上がってきたものは、不安などのネガティブなものが少しも無かったと言ったら嘘になってしまいますが、それよりも「ふーも私も一緒なんだ!」という共感の気持ちでした。Upload By taeko先生から告げられる傾向の一つひとつが、「これ、私のことだ!」と思えてしかたなかったんです。本筋とは別のことばかりが気になって頭に入ってこなかったり、デジタル社会の情報の洪水の中で「結局なにもわからない…」という状況になってしまったり。私もそんなことが日常茶飯事なんです。あぁ、やっぱり、親子なんだなと感じました。でも、こんな私でもなんとかなっているんだから、ふーもきっと大丈夫!とポジティブに思うようにすることにしたんです。全ての結果を聞き終わり、先生からあらためて療育を受けるかどうかの意思確認をされました。そして、次男の療育を受けることを希望しました。Upload By taekoそして始まった、次男ふーの療育最後は必要書類に記入し、翌日区役所へ郵送。その後は、3月末ごろに通所する施設から連絡が来て、4月から月に1回・通所できることになりました。兄のミミが現在通っている民間の放課後等デイサービスの未就学児(個別クラス)も、自治体の療育とは別の日に、4月から週1回通うことが決まりました。自治体の療育はミミの療育で2年半通った懐かしい場所ですが、ふーが実際に通うのはさらに1駅離れた場所になるようでした。少し大変だな…と思いつつも、ふーは電車が好きだから通うことが楽しくなるかも、とプラスになることを考えるようにしました。療育にはどうしても不安はつきものですが、その中でもいつでもポジティブな要素を見つけて、前向きにがんばっていこう!それが、私たち親子の療育の形です。執筆/taekoUpload By taeko(監修:井上先生より)療育開始前に発達検査や知能検査などのアセスメントを受けることがあります。これは、本人の学習に関しての強みや弱みを把握し、適切な対処方法や学習の仕方を見つけるのに役立ちます。初めての場所で初めての支援者と発達検査を行うことは、お子さんもお母さんもとても不安だったと思います。子どもの検査の解説を聞きながら、ご自分のことにも当てはめて考えた、という方は意外に多いようです。taekoさんがされてきた工夫とかコツがあれば、お子さんに伝えてあげられると良いですね。
2022年06月02日受けてみるか、WISC-IV!Upload By 吉田いらこ発達相談センターで新版K式発達検査という検査を受けて、療育手帳の申請ができる(つまり軽度知的障害に該当する)と説明された小学5年生の長女ゆい。どうして民間のクリニックで追加の検査をしようと思ったのかというと、どうせ調べるなら成長に関わる全部を調べてほしかったからです。クリニックで検査を受ける前、ゆいにはこう説明していました。「このテストで、ゆいの得意なことと不得意なことが分かるんだって。まあ、性格診断みたいなものだよ。不得意なことが分かったら、学校の先生と相談してゆいに合った教え方をしてもらえるようにするからね」正直に『発達に気になるところがあるから検査をするよ』と伝えることは、やはりできませんでした。本人にどう伝えたらベストなのかがまだ分からなかったからです。ですが、この「性格診断」という言葉に興味を持ったのか、ゆいは特に不安がることもなく検査を受けてくれました。Upload By 吉田いらこ驚きの検査結果クリニックでWISC-IVという検査を数時間かけて受けたあと、1ヶ月たってから検査結果を教えてもらえることになりました。渡された検査結果は『報告書』というかたちで、具体的な数値やグラフが出てくることはありませんでした。すべて文章で、どういった特性があるかがA4サイズの用紙数枚にわたって書かれています。ただ、ゆいが読むには難しすぎるので、先生が平易な言葉で読み下してくださいました。Upload By 吉田いらこ私も検査結果に最後まで目を通したのですが、気になることがありました。発達障害の話題でよく聞くASDやADHDといった単語が出てこないのです。私は「つまり、診断名としては何になりますか?」と思わず聞いてしまいました。どうやらWISC-IVの結果だけでは診断名はおりないようでした。その後の医師の問診をふまえた診断の結果、ゆいには『ASD(自閉スペクトラム症)』『緘黙(かんもく)』と診断がおりました。そして軽度知的障害については今回調べたWISC-IVでは該当しないということでした。数ヶ月前に発達相談センターで受けた新版K式発達検査では軽度知的障害に該当し、療育手帳が申請できると言われたので、すぐに役所に行って手帳を発行してもらっていました。それなのに軽度知的障害じゃないの?と驚いたのですが、クリニックの先生がおっしゃるには、知的障害に関してはいわゆるギリギリラインだったそうです。「こういうことはよくありますよ。数年後に手帳の再判定がありますが、その際に対象から外れるかもしれません」と先生にさらりと言われて呆気に取られてしまいました。Upload By 吉田いらこなぜかASDと緘黙の結果が出たことについてのショックはほとんどありませんでした。最初に軽度知的障害の判定結果が出たときはショックを受けたのですが…。今日説明された特性2点については『あ、そうなんだ。じゃあ次の対策考えなきゃ』『次は学校に説明する段取りを取らなきゃな』と仕事をするときのような感覚しかありませんでした。検査を受けて思ったことはUpload By 吉田いらこクリニックからの帰り道、ゆいはご機嫌でした。判定結果の解説文にあった『言語化が得意』という一文がうれしかったようです。確かに算数と漢字が苦手なゆいですが、作文が好きなので長所を当ててもらったように感じたのかもしれません。『こだわりが強く、聴覚から入る情報を処理するのが苦手』といった一文についても、確かにその通りだなあ、と笑って気に留めていないようでした。私はゆいに発達検査のことを性格診断だと説明しましたが、意外と合ってるんじゃないかなと感じました。得意なことと苦手なことをはっきりさせて、さらにアドバイスしてもらう。人生をよりポジティブに生きるため、この検査を受けて良かったと私もうれしくなりました。執筆/吉田いらこ(監修:井上先生より)まずは、発達相談センターとクリニックでの二回にわたる検査、お疲れ様でした。お子さんもいらこさんも大変だったと思います。クリニックで受けたWISC-IVは知能検査なので、その子自身の認知の特性について詳しく知ることができます。しかし、WISC-IVの結果によってASDや緘黙の診断ができる訳ではありません。今までの発達の様子や、医師の問診によって、それぞれの発達障害の診断基準に適合するかどうかなどの総合的な判断で診断がおりるかどうかは決まります。また、いらこさんが体験されたように、知能検査や発達検査の種類によって数値が異なる場合もありますし、時期によって変動することもあります。全体の数値だけでなく、その子の中での得意なことや苦手なことの把握が重要になってきます。診断後は検査などで得られた本人の強みや苦手な部分を周囲の人が理解することで適切な環境や学習の方法などが見えてくると思います。
2022年03月07日