岩井俊二、是枝裕和、白石和彌、西川美和、株式会社MAPPA(アニメーションスタジオ)、三池崇史ら世界で活躍するクリエイター陣ともに映画製作を進めていく、日本発の映画製作ファンド「K2P Film Fund I(読み:ケーツーピー フィルム ファンド ファースト)」の立ち上げを発表した「K2 Pictures」が、カンヌ国際映画祭開催中の5月18日(土)、フランス・カンヌにて記者会見を実施。三池監督、西川監督と、映画監督デビューが発表されたゆりやんレトリィバァが新人監督の代表として登壇した。カンヌ国際映画祭のメイン会場にほど近い、JWマリオットにて会見は開催。好天に恵まれ、開催前にはビーチにて写真撮影が行われた。会見には世界中からフランス、アメリカ、イギリス、韓国、ニュージーランド、台湾、イタリア、エストニア、スイス、ドイツ、ポーランド、ハンガリー、フィンランド、中国、ベトナム、マレーシア、カナダ、アラブ首長国連邦、ノルウェーなど日本をはじめ20を超える国と地域から映画関係者、メディアが参加。150人のキャパシティとなる会場は満席となり、立ち見が出るほどで、その注目度の高さが伺えた。“日本映画の新しい生態系をつくる”日本発の映画製作ファンド「K2P Film Fund I」「K2 Pictures」代表取締役CEO・紀伊宗之はファンドが動き始めたことを発表すると同時に、「新たな国内外投資家の日本映画産業への参入」「クリエイターへの利益還元」を推し進める本ファンドのビジョンをプレゼンテーション。才能あふれるクリエイターとともに、世界を目指していくことを宣言。ファンドという形で日本映画への国内外の新たな資本参入を活発化させることを説明し、さらにはクリエイターやスタッフへの利益還元の割合を増やすことで、若い作り手が映画業界に希望を抱き飛び込める業界にすることを目指していく。さらにファンドの投資期間を8年に設定し、その収益を再投資することで、キャリアのある監督だけでなく、次世代の新たな才能の発掘にも取り組んでいくことを発表。具体的に、今回映画監督デビューとなるゆりやんさんのほか、枝優花、広瀬奈々子ら新進気鋭の若手映画監督との作品製作が現在準備中。初長編監督作『少女邂逅』(監督・脚本・編集)が若手映画監督・ミュージシャンの登龍門となっている映画祭「MOOSICLAB2017」で観客賞を受賞し、国内外共に高い評価を得ている枝優花。是枝監督、西川監督作品の助監督を経験後、長編映画『夜明け』で監督デビューし、現在進行中の企画が2023年釜山国際映画祭のAsian Project Market(APM)でCJ賞とARRI賞を受賞している広瀬奈々子が発表された。国際共同製作を推し進めていくことも発表され、現在フランス、ドイツ、アメリカ、ブラジル、韓国との企画を進行しており、その輪をより広げていくことを宣言した。日本から世界へ。三池崇史監督、西川美和監督の想い三池崇史と西川美和。ともに日本を代表する映画監督であり、海外からの評価も高い2人がK2 Picturesとタッグを組むクリエイターを代表し会見に登壇。三池監督は「現場にいる我々が一番大事なことは映画を作って人を幸せにしながら、自分たちも幸せである必要があるのではないかという紀伊さんの考えに賛同し、今いろいろな企画を動かしています」とあいさつ。国内にとどまらず日本映画が世界に向けて出ていくためにはどうすべきか、という質問に対しては西川監督が、「これまで素晴らしい日本のクリエイターたちが映画祭などで力があると証明してくれて私たちの今がありますが、活躍するのは限られたパスポートを持った人たちという図式でした。K2 Picturesが開拓して、日本の映画を期待してくれる人に届けてくれることを私たちは期待します」と世界の市場に向けて展開していくことを目標に掲げるK2 Picturesの取り組みに期待を寄せつつ、現状への思いを語った。さらに、会場のメディア・映画関係者の中には「Japan Night」への参加ためカンヌに来ていた俳優・監督、斎藤工の姿も。「今年のカンヌ映画祭のメインビジュアルが、黒澤明監督の『八月の狂詩曲』(のワンシーンを使用している)ということで『オッペンハイマー』がアカデミー賞で作品賞に輝いた年に日本映画の名作がこのようにオマージュされていることについて、我々日本人以上に、フランスの方達や海外の方が、そういった映画のリテラシーなるものが高いと感じました。日本映画の弱点はどういうところにあると思いますか?」と鋭い質問が飛び出した。「保守的で閉鎖的、意思決定が遅いことだと思います。これは日本映画界だけでなく、日本の産業全部でそうなっているんじゃないかなと思います。戦略的であるためにはクイックな意思決定が必要ですし、1年かけていたら考えていたことも古くなってしまう。それよりは、少ない人数で意思決定し思い切ってチャレンジしてみることが大切だと思っています」と紀伊代表。三池監督は「色々弱点はあると思いますが、教育でしょうか。これまでとは違う視点で、教えるというよりは一緒に学んでいく必要があるんだろうなと思っています。共に考えていくという岐路に僕らは今立っていると思います」と回答。「日本が何を踏まえ、海外に何を伝えていくのかも大切だと思います。海外の需要に答えていくというよりは、日本人と組むからこそこういう映画が生まれたという、夢ではなく実績として作品を作り上げていくことで実証していく。そういうことを日本人は不得意としてきたと思います。僕らにとっての発言は、生まれていく作品。これは逃れられないと思っているので、K2 Picturesのプロジェクトを非常に楽しみにしています」と語る。西川監督は、「海外の映画祭に行くと、映画という文化が非常に価値の高いものとして受け入れられていることを痛感します。日本では宣伝をがんばったり、映画祭に出たりしてもなかなか浸透しないというジレンマを感じていました」と明かす。「それこそ1、2年で変わるものではないですし、カンヌ国際映画祭の『監督週間』では久野遥子監督・山下敦弘監督の『化け猫あんずちゃん』を小学生を招いて観る機会が設けられていると今日初めて知りました。小さい頃から当たり前にそういう環境があると定着していくと思いますし、どうしたら、もっと映画を豊かに体験して育んでいけるのかをみんなで未来を考えて行動して行けたらいいなと思います」と続け、それぞれ切実な思いを吐露した。ゆりやんレトリィバァが語る海外進出と映画監督への夢日本でコメディアンとして活躍するだけでなく、今年4月にアメリカで開催された世界最大級の音楽フェスティバル「コーチェラ」にサプライズ登場し、大きな注目を集めたゆりやんレトリィバァ。参加者を前に「ご覧いただいて分かるように、私は国会議員なんです。嘘です。コメディアンなんです。このような場に一緒に立つことができてとても嬉しく思っています」と英語でボケを入れながら披露し、笑いを誘いつつもあいさつ。「数年前に、朝のテレビ番組で『映画監督になりたい』と言ったのをたまたま、K2 Picturesの高橋大典プロデューサーが見てくださっていて声をかけてくれました。ずっと抱いていた夢をこんな風に叶えていただけるんだ!と思いそれからいろんなところで言うようにしています(笑)。K2 Picturesには感謝してもしきれませんので、絶対に恩返しできるように頑張ります!!」といまの喜びと意気込みを語った。そして映画監督として大先輩でもある三池、西川両氏に「(映画監督として)一番必要なことを教えてください!!」と新人らしく勢いよく質問を投げかけると、「まずは絶対後悔しないように。成功するかおもしろいものになるかやってみないと分からないし、興行的にも映画祭などでも評価されるかは分からない。自分の面白いと思うものを後悔しないように作るのは絶対に必要だと思います」と三池監督。「難しい質問ですが、たくさんの人と関わる映画作りは厳しくとも豊かな仕事だと思います。ゆりやんさんの才能だけでなく、多くの人たちの力を借りてチームで作っていくのが大事なことだと思います」と西川監督が語り、日本映画の最前線で活躍する2人からエールを込めた貴重なアドバイス。ゆりやんさんは「ユリント・イーストウッドになります!」と宣言していた。ゆりやんレトリィバァのコメント今年の12月に渡米することに決めました!ゆりやんレトリィバァから世界でYURIYAN RETRIVERになれるように頑張ります!芸人としてだけでなく、今回、K2 Picturesと共に制作する作品と共に映画監督としても渡米して世界中のみなさまにこの作品をみていただけるようになりたいです!K2 Picturesが生んだ、ユリント・イーストウッドになります!お楽しみにしていてください!次世代監督からコメント到着枝優花監督「平和な国の映画はつまらない」という言葉をたまに耳にします。現在、私は格差や戦争などはっきりとした困難に直面せず、日本で暮らせています。これを世界では平和と呼ぶのかもしれません。しかし日本の10~30代の死亡原因の1位は自殺です。自ら生きる道を辞めたくなる、とはどういうことなのか。本当の豊かさとは何に起因しているのか。実際私自身、日本で暮らしていて言語化し難い自己を蝕むような心の貧困を感じております。そんなとき、スクリーンで出会うべき映画があるはずです。今回、開発している企画は同世代の小出プロデューサーと共に、今の日本で生きる自分たちだからこそ撮れる作品になると信じております。広瀬奈々子監督長編実写映画作品の2作品目として現在進行中のオリジナル作品は、長いあいだ資金調達に難航し、出口が見つからない状態が続いていました。そんな折にK2 Picturesさんから出資していただけることになり、突然に光が差し込んだ思いです。昨年は一緒に釜山国際映画祭に参加して、企画マーケットのAPMでCJ賞とARRI賞の2つの賞を受賞し、とてもいい弾みになっています。来年の撮影に向けて、今まさに船出の準備を整えているところです。K2 Picturesさんの新しい仕組みづくりと、日本の映画業界の悪循環を変える試みに心から賛同するとともに、ひとりの作り手として、何よりもいい作品をつくることで、彼らの素晴らしい挑戦に貢献できたらと思っております。(シネマカフェ編集部)
2024年05月19日「娘役の清原(果耶)さんは若いのにしっかりしていて頼もしかったし、25年以上ぶりに共演した小泉今日子さんは、すごくかっこよかった」白石和彌監督初の時代劇映画『碁盤斬り』に主演する草彅剛(49)。冤罪事件に巻き込まれ、復讐に燃える武士・柳田格之進を熱演しているが、撮影現場では共演者たちの豪華さとパワーに突き動かされたという。「國村(隼)さんや市村(正親)さん、(斎藤)工くんとまた一緒に演じることができて、すごく楽しかったですね。ストーリーが進むにつれて、僕を押し上げてくれたり、バックアップしてくれました。共演者とのセッションはまるでジャズみたいだなと。『芝居はまさしくジャズだよ! 福来くん』って感じですね(笑)」今年の3月まで出演していたNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の名ゼリフも飛び出し、絶好調の草彅。特に小泉との再共演には心躍る思いをしたそう。「実は隠れキョンキョンファンなんです。僕のドラマデビュー作『まだ恋は始まらない』ですごく優しくしてもらったうえに、その後キョンキョンのCD『オトコのコ オンナのコ』のレコーディングに僕1人だけ呼んでもらって一緒に歌っているんです。めちゃくちゃうれしかったですね。それ以来の共演なのでドキドキしましたし、当時と変わらないキョンキョンに会えたように思えて涙してしまいました」どんな現場でも変わらない熱量を持って挑んでいる草彅だが。「若いときの自分も好きなんだけど、実は今がいちばん好きなんです。仕事に対しての責任感や重み、人への感謝やリスペクトも大きくなっていくし、年を重ねる楽しさってあると思うので、思いっきり楽しんで年を取っていきたいなと思っています。1年先輩の稲垣吾郎さんの背中を見ていて安心したりもします。あんなふうに年を重ねることもできるんだなと」近くにいる同年代の仲間や俳優たちの活躍に勇気をもらいながら、草彅らしいこんな目標も。「いつまでも元気に動ける体でいたいんです。そのためにHIITっていうトレーニングを10年前から毎日やっています。次にどんなお仕事や、どんな役柄が来ても大丈夫なように、ワクワクしながら待っていたい気持ちもありますね」人生もズキズキワクワクしてるよう♪【INFORMATION】映画『碁盤斬り』5月17日公開、白石和彌監督初の時代劇作品。娘と貧乏長屋に暮らしていたが、悲劇の冤罪事件の真相を知らされ復讐を決意する武士・柳田格之進(草彅剛)を描く。
2024年05月18日歌舞伎俳優の坂東彌十郎が15日に自身のアメブロを更新。内視鏡検査を受けた結果を報告した。この日、坂東は「毎日入院中の家内の面会で病院に通っています」と明かし「今朝は自分の内視鏡検査へ」と検査のために病院を受診したことを報告。「実はここ暫く食道から胃にかけて調子が悪く」と自身の体調について説明した。続けて「今日はやっと内視鏡検査を受けることができて結果は問題ないとの事」と検査結果を明かし「ホッ」と安堵した様子でコメント。「検査後暫く飲食は出来ない」といい、久しぶりに散歩をしたことを写真とともに報告し「思わずニコニコしながら歩いています」とつづった。この投稿に読者からは「良かったですね」「ホッとしました」「ご自愛くださいね」「お大事になさってください」などのコメントが寄せられている。
2024年05月17日俳優の草なぎ剛が主演を務める映画『碁盤斬り』の公開初日舞台挨拶が17日、都内で行われ、草なぎ、清原果耶、中川大志、市村正親、國村隼、白石和彌監督が登壇した。本作は、ある冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が、武士としての誇りを賭け仇討ちに挑むリベンジ・エンタテイメント。冤罪に貶められた浪人・柳田格之進を草なぎ剛、格之進の一人娘・お絹を清原果耶が演じた。草なぎは、時代劇である本作について「今だから見る意味があるような作品になったかなと思っています」と手ごたえを口にし、「時代劇は若い方とか足が遠のいているとか小耳にはさんだり、あまり得意じゃない方もいらっしゃる中で、今この作品をお届けすることに意味があって、言葉に重みがあったり、重厚感のあるしっかりとした作品に出演できたことが幸せに思っています」と語った。本作では囲碁シーンも大きな見どころとなっているが、草なぎは「囲碁のルール全くわからない。置くところだけわかっています」と明かし、萬屋の手代・弥吉役を演じた中川が「囲碁のルール知らなかったんですね」とびっくり。中川と清原は撮影の合間に囲碁の勝負をしていたそうで、中川が「囲碁を先生に教えていただき、スマホのアプリでもできるので、アプリでそれぞれ練習したりして、撮影の合間にセットの端でやりましたね」と話すと、清原も「ずっとやっていました。中川さんが本当に強くて、負け戦でした」と振り返った。また、中川は「たまに草なぎさんがのぞきに来られて。にこやかにのぞいて、何も言わずに去っていく」と明かし、草なぎは「美男美女が囲碁している姿は絵になりますよね。かっこいいね~!」と笑顔で話していた。
2024年05月17日俳優の草なぎ剛が主演を務める映画『碁盤斬り』の公開初日舞台挨拶が17日、都内で行われ、草なぎ、清原果耶、中川大志、市村正親、國村隼、白石和彌監督が登壇した。本作は、ある冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が、武士としての誇りを賭け仇討ちに挑むリベンジ・エンタテイメント。冤罪に貶められた浪人・柳田格之進を草なぎ剛、格之進の一人娘・お絹を清原果耶が演じた。草なぎは、時代劇である本作について「今だから見る意味があるような作品になったかなと思っています」と手ごたえを口にし、「時代劇は若い方とか足が遠のいているとか小耳にはさんだり、あまり得意じゃない方もいらっしゃる中で、今この作品をお届けすることに意味があって、言葉に重みがあったり、重厚感のあるしっかりとした作品に出演できたことが幸せに思っています」と語った。また、「大志くんや清原さんという若いグルーヴもあって、若い方から年配の方まで世代問わず楽しんでいただける作品だと思っています」と話した草なぎ。「また、國村さんとのラブストーリーでもある。だから『おっさんずラブ』みたいなところがある」と、格之進と國村演じる萬屋の亭主・萬屋源兵衛との関係性について言及し、「いろんな感情がある作品なのでたくさんの方に見てもらいたいなと思います」とアピールした。さらに、「最後のカットを撮ってから1年以上経つ作品がようやく皆さんに届けられる」と感慨深げに話し、「少しでも心が和やかになったり、感じてもらえるものがあったらうれしく思います」と呼びかけた。
2024年05月17日『孤狼の血』『死刑にいたる病』の白石和彌監督が草彅剛を主演に迎えた最新作『碁盤斬り』が17日(金)から公開になる。本作は、主人公の武士が苦境の中でもがきながら復讐を果たそうとするさまを描く時代劇で、“重厚”や“本格時代劇”と紹介されることもあるが、実際に映画を観ると、冒頭からクライマックスまでひたすらに面白い超絶娯楽時代劇になっていた! 「重厚な本格時代劇を撮る気なんてなかったですよね?」との質問に白石監督は「そんな気は1ミリもないです! 格式の高いものなんて僕にはできないですし、考えたこともないです」と宣言。美しく、疾走感と熱量あふれる娯楽時代劇『碁盤斬り』がついにスクリーンに登場する!キャリア初期から時代劇を手がけることを希望していた白石監督が本作を手がけることになったきっかけは、2019年の監督作『凪待ち』でタッグを組んだ脚本家・加藤正人からの提案だった。「加藤さんは前から囲碁が好きで、柳田格之進のことを知ってプロットを書いていたらしいんですよ。『凪待ち』が公開された後に、こういう企画があるので読んでもらえないか? と言われたのが最初でした。僕は前からずっと時代劇をやりたかったですし、加藤さんのプロットが本当に面白かったので本格的に動くことになり、脚本づくりをはじめました」柳田格之進は古典落語で繰り返し語られる演目で、本作はこの物語をベースに加藤正人がオリジナルの脚本を手がけた。主人公の浪人・柳田格之進(草彅剛)は冤罪事件に巻き込まれた結果、故郷の彦根藩を追われ、江戸の長屋で娘のお絹と貧しく暮らしている。ある日、彼は旧知の藩士から冤罪事件の真相を知らされ、復讐を決意。しかし、格之進は別のトラブルにも巻き込まれ、期限の迫る中、決死の復讐に旅立つ。劇中には囲碁の場面が盛り込まれ、登場人物たちが盤を挟んで対話し、時に探り合い、時に緊迫した対立を繰り広げるが、そもそも囲碁の展開を映画で描くのは難しい。白石監督は「そこは苦しんだところですよね」と笑顔を見せる。「僕も囲碁のルールについては、この企画が動き出してからアプリを入れて勉強し始めるレベルだったんです。囲碁は難しいんですよ。将棋とかチェスだと、相手のコマをとって、相手を追い詰めていく過程がもう少しビジュアルでわかるんですけど、囲碁は陣取りゲームで、映像と食い合わせが良いわけではない。そこをどう表現するのか?」突破口は棋士の取材中にあった。「高尾紳路先生という著名な棋士の方に教えていただいたのですが、教えてもらっている時の先生の手だけじゃなく、顔を見ている時に『この局面ではこういう感じなんだ』と響くものがあったんです。だから撮影でも表現しきれない部分があるのであれば、俳優の演技と表情で勝負して、どちらが優勢なのかわかる部分は盤面も撮っていくようにしました」結果、完成したシーンは、囲碁の盤の状況、石を置く俳優の指先、そして局面によって変化していく俳優の表情、座り方、姿勢が組み合わさり、囲碁のルールがわからなくても、ふたりの戦いがどのような状況なのか手に取るようにわかるシーンになった。本作で重要なのは、囲碁の結果ではなく、盤を挟んで対峙する人間のドラマ。どんな精神状況にあるのか? どんな想いで一手を投じるのか? この取材は結果として柳田格之進の描写にも影響を与えることになった。「棋士は一見、静かに座って打っているようでも、実は『こいつは人を殺すぐらいの気持ちで打ってるんだろうな』と相手に対して思うことがあるそうなんですよ。『こんな局面で、こんな手を打つのか! こいつはヤバいやつだ』っていうような。そういう“一線を越える”瞬間が、武士の格之進にもあると思うんですけど、それは囲碁の話を聞いて発想したことなんです。もちろん、僕にはそれがどんな手なのかわからないですし、達人にしか打てない手はあると思うんですけど、棋士の方の話からヒントをもらうことは多かったですね」草彅剛は「いつの間にか“その時代の人”になっている」白石監督が語る通り、本作の主人公・柳田格之進は、いわゆる浪人ものによく出てくる“穏やかだけど、実はスゴ腕”におさまり切らない人物だ。穏やかに見えるが、情熱や過去への想いは消えることはなく、ある局面では“一線を越える”こともある。単なる善人やヒーローではない、危険な魅力があるのだ。そんな振れ幅の広い役柄を草彅剛が見事に演じている。「とても穏やかでマイルドな人で、格之進のように真面目で仕事に対して一途なんです。その点で草彅さんはこの役にピッタリなんですけど、内在している情熱のような、爆発する想いのようなものも、普段なかなか見えないですけど持っていると思うんですよ。だから、草彅さんの中にある熱だったり、危うさのようなものは撮りながら少し感じることがありましたね。あと驚くのは、いつの間にか“その時代の人”になっていること。ちょっと時間が空くとギターを弾いてたりするんですけど(笑)、ふっと気がつくと役になりきっていて、いつの間にかその世界を支配している。その境目が本当にわからない。本当にすごい俳優です」物語の中で格之進は次々に苦しい局面に立たされる。冤罪に巻き込まれ、事件に巻き込まれ、娘の想いを抱えたまま復讐の旅を続ける。そこで生まれる格之進の想いや漏れ出てくる危うさが本作の最大の魅力だ。「小林正樹監督の『切腹』とか『上意討ち 拝領妻始末』が本当に面白くて、不条理の中に美しさがある。だからこの映画でも、不条理の中で“のたうちまわる”人間を撮りたい、という想いが根本にありました」ポイントは“美しさ”だ。本作では苛烈な場面や、緊張感が増す場面でも圧倒的に美しい。それは“美しい自然”の種類ではなく、セットを建て、照明をあて、レンズを通して描き出される“映画的な美しさ”だ。そこで撮影監督の福本淳、美術監督の今村力、照明の市川徳充ら『凪待ち』でもタッグを組んだスタッフが集められ、京都撮影所で撮影が行われた。「京都で撮影するので、一緒に同じものを見て、一緒に悩んでくれる人が必要だと思ったので、同じく京都撮影所が初めての福本さんにお願いしました。この映画ではとにかく美しく撮りたかったんですけど、福本さんはそういう腕を持っている方です。あと、市川徳充さんのライティングが時代劇になったときにどうなるのかも、すごく興味がありました。“リアルで美しい時代劇が撮りたいです”というオーダーでライティングをしてもらいました。映画的な美しさについては美術の今村さんの力が大きいです。僕はデビュー作からずっと今村さんと仕事をしてきて、今村さんが現役のうちに京都で仕事がしたい、というのが目標のひとつだったんです。今年で今村さんは80歳なんですけど、やっとこの映画で実現しました。時代劇は制約も多いですけど、過去の時代劇が積み上げてきた知恵とアイデアがいっぱいあるわけですよね。今村さんにはそこをお願いしたかったんです。今だったらCGでやってしまうような背景も、ホリゾント(背景用の幕や壁)に背景を描いてもらったりしましたし、劇中に出てくる吉原の門の前の橋も、実際はあんなにも大きくはないと思うんですけど、京都に『緋牡丹博徒 お竜参上』の時の橋の図面があったので、あえてそのまま持ってきたり……日本映画の良い時代の力を感じられるような作品にしたいと思いました」本作は真面目な映画でも、格式の高い映画でも、本格的な映画でもない。とにかく楽しく、最後の最後まで飽きる瞬間がなく、スクリーンに広がる映像が美しく、登場する俳優たちが粋で危うい白石和彌流の“娯楽時代劇”の傑作に仕上がった。「この映画に限らずですけど『俺は娯楽映画をつくっているんだ!』といつも思っています。その都度、反省しながらスタッフと検証したり、学んでいきたいと思っていますけど、この映画でもアート作品をつくろうとか、格式の高い映画をつくろうとかはまったく思わなかったですね。ただ、美しい映画にしたいとは思っていました。荒々しさよりも美しさ。あとはお客さんを飽きさせずに最後まで一気に観てもらえるものを、と思ってつくりました」『碁盤斬り』5月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー(C)2024「碁盤斬り」製作委員会
2024年05月16日5月17日(金) 公開の映画『碁盤斬り』の大ヒット祈願イベントが、5月14日に東京・赤城神社で実施。主演の草彅剛に加え、共演の清原果耶、監督を務めた白石和彌が登壇した。ご祈祷が始まるまでの待ち時間ではリラックスムードで雑談する3人。本作がイタリアで開催された「第26回ウディネ・ファーイースト映画祭」で「ブラック・ドラゴン賞」を受賞し、白石監督がメディアでたくさん取り上げられていることに触れた草彅は「監督の時代来てるんじゃないですか?来ちゃいましたよね」とニッコリ。草彅の言葉に白石監督は「いやいや」と照れつつも、映画公開を前にいい流れができていると微笑み合っていた。ご祈祷中は、真剣な表情で大ヒットを祈願。ご祈祷が終わると、ホッとした様子で柔らかな表情を見せた3人は、本殿前に移動。この日の天気は快晴で、フォトセッションの準備中も3人は「天気も味方してくれている」「なんかうれしいよね」とマイペースで雑談。青空のもと、草彅と清原は着物姿で、白石監督はご祈祷でいただいたお札を手にし、フォトセッションに応じた。フォトセッション後は囲み取材が行われ、草彅は「天気が素晴らしくて、すごく爽やかな気持ちでご祈祷しました。天もこの作品を応援してくれているのかなと。みんなが応援してくれている感じがして、幸せな気持ちになりました」とご祈祷の感想を語った。清原も「草彅さん、監督とみんなでご祈祷できて、純粋にうれしいなという気持ちと、もうすぐ映画が始まるんだなという緊張感がありました」とコメント。白石監督も「公開直前はやっぱりヒリヒリするんですけれど、赤城神社はすごく綺麗で、なんか背筋が伸びる感じがしました。天気もよくて晴れ晴れとした気分になれたのがすごく良かったと思います」と笑顔を見せた。映画のポスターが「草彅とは分からない!」と話題になっていることについて、草彅は「褒められているのかな?」とニヤリ。ポスターに写る自分の姿を見つめながら「確かに、役に入っている僕は違うんでね。これは、清原さん演じる“かよ”を……」と話したところで清原から「かよ?誰のことですか?お絹です(笑)」とのツッコミが。「あ、お絹ね。そうそう」と言い間違いに苦笑いの草彅は「お絹を守ろうとしている父の顔です。監督も時代劇初メガホン。僕も初めての顔をみなさんにスクリーンでお見せできると思うので、楽しみにしていただきたいという“座長”の顔。僕は違う顔をしているよという代表的な顔です」と、表情に込めた想いを解説した。清原も「日本の映画ではあまり見られないポスター。すごく迫力があって素敵です」と父・草彅の姿を絶賛。少し照れながらも「ありがとうございます」とお辞儀をした草彅は「迫力・剛です」と、この日もキャッチーなコメントを連発し、取材陣を喜ばせていた。「映画を観ていただけると、このカットがものすごく印象的だと分かると思います」と話した白石監督は「鋭い眼光の中にも守るものがあるみたいなものを感じて。現場で惚れ惚れしながら草彅剛を撮影していた、その代表的なカットで大好きです」とご満悦だった。ご祈祷では「あまりたくさん欲張ってお祈りすると、神様に怒られそうなので“よろしくお願いします”ということだけご祈祷しました」と切り出した草彅。続けて「でも、どこかでたくさんの人が来てくれればいいなという、下心もちょっと出ていた気もします」と正直に告白して笑いを誘う中、「エンターテインメントとして娯楽映画として楽しめる作品となっているので、本当にたくさんの人に伝わればいいなという気持ちでご祈祷しました」とも明かした。草彅と同様、たくさんの方に映画を観に来て欲しいと願ったという清原は「よろしくお願いします、ということと、公開初日まで誰も体調を崩しませんように、とお願いしました」と柔らかな笑みを浮かべる。「優しい」と反応する草彅に「体調第一ですから」と答えた清原に「大人だね、僕の娘は」と胸を張った草彅は、自慢の娘の姿に目を細めていた。本作で初共演を果たした草彅と清原。草彅は清原について「素敵な方だと思っていたけれど、(実際に)会うと思っていたよりも素敵で。最初は僕の娘でいいのかなって思ってしまいました。会ってみないと分からないもの。優しさとかも会ってみないと分からないですから。会ってみて、優しい娘だなって思いました」と話した。清原は「いつかご一緒できたらいいなと思っている中で、父娘でご一緒させていただけることがすごくうれしくて。寡黙な方と勝手な想像を抱いていたけれど、実際にお会いしてみるとユーモアに溢れた優しいお父さんでした」と振り返り、お互いに顔を見合わせて「ありがとうございます」と深々とお辞儀。会場を和やかな空気で包み込み、「褒められると、照れて何も言えない!」と、照れながらもうれしそうにしている父・草彅と、照れる父をうれしそうに見つめる娘・清原が並ぶだけで、素敵な父娘のムードが漂っていた。草彅剛が江戸時代でなりたい職業は?「共演後に発見したことは?」との質問に、草彅は「毎日が新鮮。毎日オーラが違う」とノリノリで回答。続けて「すごく瑞々しくて。何度も言うけれど、清原さんだけに本当に清らか。純粋というのかな。それでいて、大人の面も持ち合わせている。大人と等身大というのか、幼いというのか、そのバランスが絶妙で、父ながら毎日ドキドキさせてもらっていました(笑)」と語った。清原も「私も毎日新鮮な印象を受け取っていました。草彅さんはすごく健康に気を使われていて。こんなに健康に気をつかっているんだな、といろいろ勉強させてもらっていました」と感謝。すると草彅は「僕の知識はだいたいYouTubeで得たものなので、誰かが言ってたことを言ってるだけ(笑)。腸活とかね。本当かどうか分からないけれど」と茶目っ気たっぷりに語り、「まあ、僕のほうが年上だし、毎日朝から夜遅くまで撮影なので、やっぱり健康が第一。そういうところを意識しています。“元気で!”って乗り切ったという感じですかね」と、撮影時には元気でいることを合言葉のように、スタッフ、キャストに伝えていたようだ。そして「やっぱり体が資本って年々思います。撮影所だけではなく、京都から車で何時間も移動することもあったから、時間もかかって結構大変でした」と撮影ではかなりの体力が必要だったと説明。「監督も同い年。やっぱり元気が一番なので、僕が率先して“みんな元気だよ!”と(声をかけて)やっていました」とハードな撮影を乗り越えた“コツ”にも触れていた。同い年の草彅との映画作りは「めちゃめちゃやりやすかったです」と満面の笑みを浮かべた白石監督が「見て来たものが同じだし、なんか話も合うし。好きなものとかなんとなく似ている感じがしました」と話すと、草彅も「監督のおっしゃる通り。そのまま僕のコメントに代えさせていただきます(笑)」と乗っかり、さらなる笑いを誘っていた。また江戸時代でなりたい職業について草彅は「ジーンズを作りたいです。デニム職人」と彼らしい答えを披露。「生地をいろいろ持ち込んで、スマホも持って、Wi-Fiも持って行って……」と話す草彅に、江戸時代にはYouTubeも電波もなく、スマホも繋がらなそうとのツッコミが入るも「大丈夫でしょ」とケロリ。江戸時代に行ったら「僕だけが知ってることがいっぱいある。ヒット曲も先に作っちゃってね。斉藤和義さんの『歌うたいのバラッド』とか、あいみょんの『マリーゴールド』とか。自分がその時代に行って先に作って。ギターも持っていきたい!まさしく、ギター侍か。“残念!”ってね。古いかな(笑)」と大笑いしていた。日本だけでなく海外でも時代劇が改めて注目され、作品が作り続けられている状況を踏まえつつ、時代劇への思いを訊かれた草彅は「光栄なことに、イタリアでは早くも賞をいただいて、海外の人にも評価していただいて。誠にうれしい次第です。(映画館への)足が遠のいているとか、若い子が時代劇離れしているとか、そういう話も耳にするけれど、やっぱり時代劇って日本の文化だから、それに出展することも本当にうれしいし、日本が作る時代劇を絶やしたくない。今回、この作品をやってみて、京都の職人さんとか東京のスタッフの方と、昔のよいものと今のいいものをきちんと融合させて、今でしか作れない時代劇を作れたと思っています。日本のみならず、海外の方にも観てもらいたいです。時代劇だからこそ伝わる楽しさもあると思います。清原さんみたいな若い世代もいますし、僕より先輩の名優の方々も出られているので、時代劇があまり得意じゃないという方も楽しめる作品です。(公開は)あと3日後ですけれど、観ていただきたいなという気持ちです」と幅広い方に楽しんでもらいたい映画だとしっかりアピール。海外で作る時代劇について興味があるかという質問には「お声があれば、ぜひ。どんどん挑戦していきたいです!」と宣言し、囲み取材を締めくくった。<作品情報>映画『碁盤斬り』5月17日(金) 公開公式サイト:「碁盤斬り」製作委員会
2024年05月15日俳優の草なぎ剛が14日、東京・赤城神社で行われた主演映画『碁盤斬り』(5月17日公開)の大ヒット祈願イベントに、共演の清原果耶、メガホンをとった白石和彌監督とともに出席した。本作は、ある冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が、武士としての誇りを賭け仇討ちに挑むリベンジ・エンタテイメント。冤罪に貶められた浪人・柳田格之進役を草なぎが演じ、格之進の一人娘・お絹役を清原が演じた。ご祈祷を終え、報道陣の前に登場した草なぎは「天気がすばらしくて、天もこの作品を応援してくれているのかなと。爽やかな気持ちでこの作品に込める思いというか、みなさんに優しく伝わるようにみんながみんな応援してくれているんだなという感じがして幸せな気持ちになりました」と晴れやかな表情を浮かべ、どんなことを祈ったのか追求されると「たくさん欲張ってお祈りしたら神様に怒られそうなので、『よろしくお願いします』ということだけご祈祷したんですけど、“たくさんの人が来てくれればな”という下心が出たような気もしました(笑)」と打ち明けて笑いを誘った。また、ポスタービジュアルが草なぎとわからないという声が多いそうで、草なぎは「いいっすね、なんかね。褒められているのかなんなのか」と笑顔を見せ、「確かに役に入っている僕は違うんでね。これは清原さん演じるお絹を守ろうとしている父の顔ですね。監督も時代劇初メガホンだったんですけど、私も初めての顔をみなさんにスクリーンでお見せできると思うので、楽しみにしていただきたいなと思います。“僕は違う顔をしているよ”という代表的なカットです」とアピール。同ポスターについて清原が「日本の映画ではあまり見られないようなポスターで、すごく迫力があって素敵です」と絶賛すると、草なぎは「ありがとうございます。迫力剛です」と胸を張った。さらに、この日は着物姿で登場した草なぎと清原だが、劇中では貧しい長屋暮らしをしている役どころのため、草なぎは「映画の中ではボロボロでビリビリの(衣装)を着ているので、ギャップ萌えってやつですね」と声を弾ませた。そして、草なぎが本作の脚本をもらった際に「江戸時代に行きたい」と言っていたことが話題に上ると「楽しそうでね。華やかでお祭りも現代のお祭りと違うのかなとか、そんなことを感じて、行ってみたいなって。桜の下で囲碁とか打つシーンも気持ちよくて、華やかで素敵な時代だなって感じたので、行ってみたいなと思いました」と吐露し、江戸時代だったら自分は武士として働いていると思うか尋ねられると「ジーンズを作りたいですね。1番早いデニム職人。生地を持ち込んでタイムスリップして」とコメントして笑わせ、「ヒット曲とかも先に書いちゃって、斉藤和義さんの『歌うたいのバラッド』とか、あいみょんの『マリーゴールド』とか、その時代に作って…ギターを持っていきたいですね。まさしくギター侍みたいな。『残念!』って。古いですね(笑)」と妄想して会場を沸かせた。
2024年05月14日株式会社K2 Picturesが日本発の映画製作ファンドを設立し、岩井俊二、是枝裕和、白石和彌、西川美和、「MAPPA」、三池崇史ら、志を共にする世界で活躍するクリエイター陣を発表。カンヌ国際映画祭開催中のフランス・カンヌにて、記者会見を実施する。■日本発の映画製作ファンド“K2P Film Fund I”立ち上げK2 Picturesは、“日本映画の新しい生態系をつくる”べく、日本発の映画製作ファンド「K2P Film Fund I(読み:ケーツーピー フィルム ファンド ファースト)」を立ち上げ。本ファンドの映画製作では、新たな国内外投資家の日本映画産業への参入、クリエイターへの利益還元を推し進めていく。K2 Pictures近年、日本コンテンツの活躍は目覚ましく、本年の米国アカデミー賞で『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞し、配信業界でもNetflix「忍びの家 House of Ninjas」、Disney+「SHOGUN 将軍」など日本文化を描いた作品の人気が高く、アニメや漫画なども世界での人気は右肩上がりと、コンテンツは国内産業の中でもトップクラスの一大産業に発展している。しかしながら、まだまだ日本の映画製作では、その生態系は長らく変わっていない状況があり、その1つに海外法人や国内においても新しい投資家が参入しにくい現状がある。そこで、現状の日本の映画製作における新たな選択肢として、日本コンテンツに興味がありながら接点を持てなかった国内外の会社が参加しやすいように、スポーツ・エンタメ領域やファンド領域を専門とする弁護士や、エンタメ領域を得意とする会計事務所・ビズアドバイザーズ株式会社のサポートのもと、海外からの投資を想定した法律・会計基準をもつ、このファンドを練り上げた。さらに、日本映画製作におけるクリエイターへの利益還元は十分に行われているとは言い難い状況にあり、本ファンドではクリエイターや制作に関わるスタッフに対する利益還元の仕組みを取り入れる。それによって、多くの才能が映画産業に夢を持ち続けられる体制を整えていく。映画に欠かせない投資家・クリエイターにおける新たな生態系を本ファンドでつくることにより、日本映画をさらに活気ある産業にしていくこと、そして世界の市場に向けて展開していくことが大きな目標。そんなK2 Picturesが思い描く映画制作の形やビジョンを形にした、ファンド組成について詳細を発表すべく、世界中の映画業界の関係者が多く集まるカンヌ国際映画祭が開催中であるフランス・カンヌの場で記者会見を行う。■岩井俊二、是枝裕和、白石和彌、西川美和、MAPPA、三池崇史らと映画製作が進行中日本映画の新しい生態系をつくるという、K2 Picturesが目指すこれからのビジョンに賛同し、ともに映画製作を進めていくクリエイターも合わせて発表。日本のみならず、特にアジアでの人気が高く、欧米、中国での映画製作の場を広げている岩井俊二、『万引き家族』でカンヌ国際映画祭・パルムドールを受賞し、本年のカンヌ国際映画祭では審査員を務める是枝裕和。毎年のように新作を発表し、最新作『碁盤斬り』は先日イタリアで開催されたウディネ・ファーイースト映画祭で批評家により選出されるブラック・ドラゴン賞を受賞した白石和彌、監督2作目の『ゆれる』がカンヌ国際映画祭監督週間で正式出品され、その後もオリジナル作品を中心に精力的に作品制作を続けている西川美和。「呪術廻戦」「チェンソーマン」など海外でも人気の高いアニメーション制作を行う株式会社MAPPA、その新作は常に海外からも注目され、カンヌ国際映画祭をはじめ幾度となく様々な映画祭に招待されている三池崇史など、日本はもちろんのこと、海外でも活躍の場を広げ続けている監督とK2 Picturesは世界市場を目指した映画製作を進めていく。■5月18日(土)フランス・カンヌにて、記者会見開催決定そんなK2 Picturesが思い描くビジョンやファンド組成について詳細を発表すべく、現地時間5月18日(土)に開催中のカンヌ国際映画祭メイン会場に程近いJWマリオット・カンヌにて、K2 Picturesが掲げるビジョンと共に今回立ち上げるファンドを世界に向けてプレゼンテーションをするため、記者会見を実施。『孤狼の血』シリーズや“村”シリーズ(『犬鳴村』『樹海村』『牛首村』)、『初恋』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『THE FIRST SLAM DUNK』『キリエのうた』などを手がけてきたK2 Pictures代表取締役CEO・紀伊宗之、共に作品製作をしていくクリエイター・三池崇史、西川美和も登壇。さらに、監督デビューをする大型新人監督もこの会見で発表される。クリエイター陣よりコメント(五十音順)・岩井俊二紀伊宗之のやりたいことなら絶対に応援したい。それがこのプロジェクトに参加した僕の純粋なる動機だ。プロデューサーとしての彼は無類に頼もしい。彼にかかったら開かない鍵なんかないかのようだ。彼とする仕事は無類に楽しい。それは彼に人を信じる力があるからだと思う。いつの時代も破天荒な発明家が時代を塗り替えて行く。今回、彼は僕らのために新しい乗り物を作ってくれた。K2 Pictures。それは自動車のようでもあり、船のようでもある。飛行機にも潜水艦にもなり得る。山に登ればそれはピッケルとアイゼンに変身してくれる。そんな変幻自在、臨機応変なしなやかさがK2 Picturesの持ち味になることだろう。そんなチームだったらフィルムメーカーだって本気で頑張れる。僕も思いつく限りのアイディアを投じてこの恩に報いたい。どんな冒険が僕らを待ち受けているだろう。10年後、どんなチームに成長しているだろう。とにかく今から何もかもが待ち遠しくて仕方がない。・是枝裕和30年映画を作って来て感じていた既成の作り方への疑問や、違和感をどうしたら改善出来るか模索している途上で、紀伊さんたちの取り組みに出会いました。このチャレンジが成功して、映画界に良い風が吹き、新しい才能にチャンスが開かれる。そんな未来を実現しようとしている心意気に共感して、仲間に加えて頂きました。共闘を楽しみにしています。・白石和彌K2 Picturesの勇気ある船出に心から拍手を送ります。日本の映画界に革命を起こし、見えない壁を壊して下さい。今までの日本映画では実現不可能だった企画や、突出したユニークな才能が生まれることを期待しています。私も並走して世界を驚かせる映画を作りたい。よろしくお願いします。・西川美和日本の映画の世界でキャリアを重ねながら抱くようになったのは、なぜか自信や希望よりも行き止まりのロープにつんのめるような感覚でした。これ以上映画を撮るのはなんとなく怖いような気がしていました。それで「映画」から背を向けるように、従来の映画会社や出資者が決して歓迎しないような話を書いていたんです。すると紀伊さんという人が立ち上げたK2 Picturesが新しい投資で資金繰りしてそれを映画にする、と言ってくれた。本気だろうか、と思いました。しかも若い作り手の独創的な企画にもチャンスの扉を開いているという。安全牌で固める発想ではなく、新しい人やきわどいものに必要十分な資金と環境で機会を作ることを目指すK2 Picturesの挑戦には乗ってみる価値があると思いました。ある意味、K2 Picturesのファンドや新しい配給の仕組みは、危険な冒険にも思えます。実際、一筋縄ではいかないこともあるでしょう。でもそれが映画作りだし、どうせ映画を作るなら私は冒険をするチームと組みたい。それがこれから先に日本で映画を作っていく人たちの、新しい活路になっていく可能性があるならば尚更です。・MAPPA「K2 Picturesの挑戦を応援したい」という想いで、このプロジェクトに参加させていただきました。私たちも、アニメーションスタジオとして何ができるのかを精一杯考えながら、映画製作のパートナーとして力を尽くしたいと考えております。・三池崇史『K2 Pictures』。そして紀伊という怪しげな男について紀伊=誠実な破壊者。私はこう見ている。とてもパワフルだ。そして、そのエネルギーの源は、優しさだと思っている。「もっと面白い映画を創って、もっと幸せになろうよ」紀伊さんの笑顔に、そんなシンプルなメッセージを感じる。だから私は『K2 Pictures』を信じている。(シネマカフェ編集部)
2024年05月10日女優の白石麻衣、上白石萌歌、アーティストのimaseが8日、東京・新宿の伊勢丹新宿店で行われたイタリアのラグジュアリーファッションブランド「MARNI(マルニ)」の「MARNI FLOWER GARDEN POPUP レセプション」に出席した。開店前に報道陣を集めてのオープニングイベントに、同ブランドのニットカーディガンとシルクスカートを身に着けて登場した白石は「やっぱり花柄のスカートがすごく素敵だと思いました。今着ているニットは伊勢丹限定だとお聞きしましたが、すごく鮮やかな色で好きなカラーだったので、気分が上がりましたね」と満足げで「やっぱり大人っぽい中に遊び心としてピンクのバッグ(238,700円)もポイントかなと思います」と笑顔を見せた。この日から営業するポップアップの店舗については「すごくお上品の中にもお花畑にいるような気持ちになれる素敵なポップアップだなと思います。まだゆっくり見ていませんが、時間がある時にゆっくり見てお気に入りを探せたらなと思います」と気に入った様子。また、今週末の母の日の思い出について聞かれると、「母の日は大人になってから毎年お花を送るようにしています。学生の頃は小さいハンドタオルを毎回買ってお母さんにあげていました」と明かしつつ、「母はお花が大好きなんです。お花をモチーフにした商品はきっと喜んでくれるんじゃないかなと思います」と店舗に並んでいた商品を物色していた。「MARNI」の大ファンで、同ブランドの店舗が入っている伊勢丹新宿店に通っているという上白石は、花柄のノースリーブブラウスとスカートを着用して登場。「今季のテーマがお花畑とパッチワークだと伺いました。今回着させていただいた衣装もパッチワークの衣装で、袖を通した瞬間から鮮やかな気持ちになれて1枚の絵画を着ているような気持ちになりました」と目を丸くしながら「MARNIさんは幼心を感じてキュンと来ますが、今回も小さな子どもがシールや絵を貼るような遊び心があって、色使いも元気になるような鮮やかさがあって、豊かな気持ちになれました」とにっこり。大のお気に入りでもあるMARNIのポップアップは「お洋服とか展示されてうれしいですし、一点ものとか珍しいものを間近に見られるのは美術館の感覚で足を運べるので、プライベートでも1回来ようと思っています」と話した。白石と同様に母の日の思い出を問われ、「母以外の家族でグループチャットがあって、今年何にしようかと話し合って毎年アイテムを決めてプレゼントをします」と回答。今年は「まだミーティングが行われいないので、近々やりたいと思います」と明かしながら、「2人っきりで出掛けて思い出を作りたいと思います」と母との旅行を夢見た。今年でブランド創立30周年を迎えるイタリアのラグジュアリーファッションブランド「MARNI(マルニ)」。"FLOWER GARDEN"をテーマにしたポップアップ「MARNI FLOWER GARDEN POPUP」を、この日から5月14日まで伊勢丹新宿店に出店する。"FLOWER GARDEN"をテーマにした「MARNI FLOWER GARDEN POPUP」 は、 昨年9⽉にフランス・パリで発表されたブランドのDNAである花柄やチェック柄などを存分に⽤いた2024年春夏コレクションのアイテムを展開。ほか、ポップアップ限定アイテムやイタリアより来日した職⼈による手刺繍でオリジナルにカスタマイズできるサービスなど、MARNIの世界観を表現するラインナップを取り揃えている。
2024年05月08日草彅剛が誇り高き武士を演じる映画、『碁盤斬り』が5月17日(金) から公開される。『孤狼の血』などでアクション映画に新風を吹き込んだ白石和彌監督が初めて手がける時代劇。古典落語の『柳田格之進』を大胆に脚色し、人情噺を武士の尊厳と親子の情愛が際立つ骨太な復讐ドラマに作り上げた。共演者も清原果耶、國村隼、小泉今日子、市村正親、斎藤工、中川大志と魅力的な顔が並ぶ。気は早いが、今年の日本映画を代表する一本といいたい作品だ。『碁盤斬り』古典落語の『柳田格之進』は、囲碁を巡る人情噺だ。故あって江戸の貧乏長屋で娘のお絹と浪人暮らしをする柳田格之進は、囲碁の仲間である萬屋源兵衛の大金紛失騒ぎに巻き込まれ、あらぬ疑いをかけられる。父の窮状を見かねたお絹が吉原に身をしずめて金を作ることになってしまい、格之進は、その金を萬屋の手代に渡す際に「もし紛失した金がでてきたら、お前と源兵衛の首をもらう」と言い放って去る。そして、ついにその年の暮れ……といったお噺。この名作を、落語家がそれぞれの解釈と演出をほどこして語る。それが愉しみなのだが、正直、毎回、噺の中にどうにも腑に落ちない箇所がいくつかあった。なんでこうなるの?という感覚。映画では、人物設定や大筋は落語と同じ。その上で、主人公である柳田格之進(草彅剛)の人物像を思うさま膨らまして、落語にはなかった別のドラマを作り上げ、重厚な江戸の武士の物語にしている。そのことで、これまで落語で納得できなかった箇所も、なるほど、と氷塊した。例えば、「お絹が吉原に身をしずめて金を作る」なんて部分、そのへん、さらりと演じる落語家もいるのだけれど、武家の娘が何のゆかりもない吉原に自分で身売りするとか、ずいぶん思い切ったことをやるものだ、とちょっと違和感があった。本作の、遊女屋の大女将(小泉今日子)と格之進一家のエピソードを観れば、展開に無理がない。源兵衛(國村隼)と格之進の挿話も秀逸で、大店の主人と貧乏浪人の交誼も納得できるように作られている。源兵衛は碁会所で出会った格之進のその清廉潔白な囲碁の打ち方に感銘を受け、仲良くなり、影響を受けていくのだ。実直な格之進が、彦根藩を追われ、お絹(清原果耶)と江戸で暮らすようになった理由が次第に明らかになり、壮大な復讐ドラマが始まるという展開にも驚かされる。脚本は、加藤正人。拍手!さらに、キャスティングも、絶妙。それぞれがこのストーリーにのまれることなく、持ち味を放つ。まずなんといっても草彅剛だ。清原果耶の父役ときいて、草彅クンで大丈夫なの、と一瞬でも思った自分を恥じる。堂々たる武士であり、父である。穏やかで、物静かなたたずまいの格之進が、次第に復讐の鬼としての相貌に変わっていくのは圧巻。お絹役の清原果耶は、主演の日本台湾合作映画『青春18×2 君へと続く道』も5月に公開と、出演作ラッシュの人気俳優だが、ひたむきに父を信じる、芯の強い凜とした武家の娘も似合っている。萬屋源兵衛の國村隼、その手代役・中川大志、吉原の女将・小泉今日子は、このストーリー展開の要。斎藤工、市村正親は復讐シーンで重要な役を演じる。「ずっと時代劇を作りたかった、その想いがようやく叶った」という白石和彌監督。『凶悪』『孤狼の血』2部作などとは作風は異なるが、見事な風格。京都周辺で行われた撮影、小道具や美術、細部に気配りがほどこされて、観ていると、江戸時代に旅行をしている気分になる。囲碁や将棋は、打ち方に個性や人柄がでるという。この作品は、今までの日本映画のなかでは、囲碁の対局シーンが一番多いそうで、日本棋院が撮影に協力している。局面が画面いっぱいに映しだされることもあり、通がみても、納得がいくものになっていると思う。さらに、日本棋院のサイトによれば、井山裕太王座、藤沢里菜女流本因坊が特別出演しているそうだ。囲碁ファン、落語ファン、時代劇ファンの皆さんも、これは必見ですゾ。文=坂口英明(ぴあ編集部)【ぴあ水先案内から】佐々木俊尚さん(フリージャーナリスト、作家)「……予想以上にすばらしい作品だった。何よりも草彅剛の重厚な演技が凄まじい……」佐々木俊尚さんの水先案内をもっと見る()中川右介さん(作家、編集者)「……全編にわたり、美術がすばらしい。江戸の貧乏長屋、立派な商家、吉原の遊郭などが、見事に再現されている。」中川右介さんの水先案内をもっと見る()(C)2024「碁盤斬り」製作委員会
2024年04月22日草彅剛が主演を務め、白石和彌がメガホンを握る新作映画『碁盤斬り』より、新ビジュアルと15秒スポット映像2種が解禁された。古典落語の名作を基にした本作は、浪人・柳田格之進(草彅さん)が身に覚えのない罪をきせられ、娘のお絹(清原果耶)と共に復讐を決意する感動のリベンジ・エンターテイメント。『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した草彅さんと、『孤狼の血』で高い評価を受けた白石監督が初の時代劇でタッグを組んだ作品。この度解禁となった新ビジュアルは、柳田格之進が神妙な面持ちで復讐に向かって歩く旅姿が写し出されている。また15秒のスポット映像は、主人公・柳田格之進と娘・お絹の、父娘の絆に胸を打たれる【感動編】、草彅さん演じる柳田の圧倒的な存在感と、緊迫感溢れるシーンの連続に息をのむ【復讐編】の2種類。ヒューマン・サスペンス・アクションという、1つのドラマ内で複数のジャンルを味わえる本作ならではの映像となっている。また、新ビジュアルの公開に合わせて、特典付きムビチケ前売券(カード)の発売も決定。5月3日(金・祝)より劇場での販売が開始され、購入者には映画オリジナルポストカードが特典として付与される。ムビチケ前売券(カード)は先着・数量限定での販売。オリジナルポストカードさらに新ビジュアルに加え、すでに解禁済みのティザービジュアル、本ビジュアルなど『碁盤斬り』のビジュアル全9枚を組み合わせた高さ約3メートル、横幅15メートルという超特大ビジュアルが、新宿駅の西口改札外通路にお目見えする。※駅係員へのお問い合わせはご遠慮ください※広告をご覧になる際は周囲のお客様にご配慮ください『碁盤斬り』は5月17日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:碁盤斬り 2024年5月17日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「碁盤斬り」製作委員会
2024年04月15日プロントコーポレーションは3月7日、期間限定の和スイーツ2種とドリンク2種を、全国の「和カフェ Tsumugi(ツムギ)」で発売します。■和スイーツや和食にぴったりな期間限定ドリンクも販売「天然水の削り氷 桜もちみるく」は、天然水の削り氷の上に桜みるくシロップ、桜ホイップ、黒蜜、桜チョコをかけ、桜の花をトッピングしました。氷の中には桜餅風アイスが隠れています。求肥(ぎゅうひ)と桜舞うジュレを別添えで用意。少し食べ進めたあとにかけて味わうと、普段の削り氷とは違う食感が楽しめます。食べやすいサイズの小盛も用意しました。「手包みどら焼き~苺とあんバター~」は、自分で包んで食べるスイーツ。四角いもちもちの求肥(ぎゅうひ)、ホイップ、苺のコンポート、粒あん、バターを、やわらかなどら焼きの皮に包んでいただきます。「清見オレンジの和紅茶ソーダ」は、国産清見オレンジ使用のシロップと鹿児島県産の和紅茶をソーダで割ったスッキリとした味わいの冷たいティーソーダ。和ご飯との組み合わせがおすすめです。「ミント香るあんずの煎茶」は、三重県産と福岡八女産の茶葉をブレンドしたかぶせ茶に、あんずシロップとミントの爽やかな味わいを加えた温かい季節のお茶。和スイーツとの相性は抜群です。ドリンクは、すべての和スイーツや和ご飯にセット価格(418円)で付けることができます。■商品概要天然水の削り氷 桜もちみるく……1,485円 小盛1,155円手包みどら焼き~苺とあんバター~……900円清見オレンジの和紅茶ソーダ……660円ミント香るあんずの煎茶……660円(フォルサ)
2024年03月26日俳優・上白石萌音が、「ぴあ」3月度の表紙を飾った。「ぴあ」表紙としての登場は初めて。現在、主演映画『夜明けのすべて』が大ヒット上映中だ。そして、3月11日(月) からは、東京・帝国劇場にて上演される舞台『千と千尋の神隠し』に出演。再演となる今回も引き続き千尋役を演じ、日本全国のほかロンドンにて行われる初の海外公演を回る。<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』原作:宮﨑駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子■出演:千尋:橋本環奈 / 上白石萌音 / 川栄李奈/ 福地桃子ハク:醍醐虎汰朗 / 三浦宏規(帝劇公演を除く)/ 増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次 / 小㞍健太 / 山野光 / 中川賢リン/千尋の母:妃海風 / 華優希 / 実咲凜音釜爺:田口トモロヲ / 橋本さとし(帝劇公演を除く)/ 宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ / 朴璐美 / 羽野晶紀 / 春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也 / 堀部圭亮父役:吉村直 / 伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん / 元木聖也頭:五十嵐結也 / 奥山ばらば坊:武者真由 / 坂口杏奈【公演情報】東京公演:2024年3月11日(月)~3月30日(土) 帝国劇場ロンドン公演:2024年4月30日(火)~8月24日(土) ロンドン・コロシアム名古屋公演:2024年4月7日(日)~20日(土) 愛知・御園座福岡公演:2024年4月27日(土)~5月19日(日) 博多座大阪公演:2024年5月27日(月)~6月6日(木) 梅田芸術劇場メインホール北海道公演:2024年6月15日(土)~20日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaru※上白石萌音さんら名古屋、札幌の出演なしチケット情報:()日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2024年03月01日草彅剛を主演に、本作が自身初の時代劇となる白石和彌監督が奇跡のタッグを組んだ『碁盤斬り』より、本ポスタービジュアル、本予告映像、場面写真が一挙に公開された。完成した本ポスターは、静寂と暗闇の中、精悍な表情で一点を見据える、復讐に燃える主人公・柳田格之進(草彅さん)の横顔が大きく写し出され、怒りが伝わってくる一枚となった。また映像は、濡れ衣をきせられ、妻も喪い、故郷を追われた格之進が、一人歩みを進めるシーンから始まり、続いて格之進の一人娘・絹(清原果耶)の「父上は、一旦こうと決めたら何があっても後には引きません」という言葉と凛とした眼差し、囲碁や日々の暮らしに誠実に向き合っている格之進の姿が続く。ある日、格之進は旧知の藩士から妻の最期に関する驚くべき事実を聞く。身の潔白の証明のため自ら命を絶とうとする格之進だったが、絹の必死の訴えにより、父と娘それぞれの誇りを賭けた闘いが始まる。『碁盤斬り』は5月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:碁盤斬り 2024年5月17日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「碁盤斬り」製作委員会
2024年02月27日繊細な役柄から天真爛漫な役までもこなす、俳優の上白石萌歌(かみしらいし・もか)さん。演技力はもちろん、高い歌唱力も持ち合わせているとあり、ドラマや映画など数多くの作品に携わっている俳優として知られています。上白石萌歌の『幼少期ショット』に絶賛の声2024年2月17日、上白石さんはInstagramを更新。ドキュメンタリーバラエティ番組『アナザースカイ』(日本テレビ系)に出演することを明かしました。国内外問わず、想い出深い場所を訪れるゲストに密着する、同番組。上白石さんは、小学校の頃に3年間、家族と暮らしたことがあるメキシコを訪問するそうです。15年ぶりの『里帰り』に、「あらゆる場所に想い出が踊っていて、幼き日の自分に会えた気がした」と、幼い頃の写真を公開しました。「国宝級のかわいさ」「尊い」など絶賛の声が上がる、上白石さんの幼少期の写真をご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 上白石 萌歌(@moka____k)がシェアした投稿 カメラの前で優しくほほ笑む、幼い頃の上白石さん。同年1月10日に投稿された現在の上白石さんと比べても、面影がバッチリと残っていることが見て取れます! この投稿をInstagramで見る 上白石 萌歌(@moka____k)がシェアした投稿 昔から容姿が整っていたことが分かる写真には、さまざまなコメントが集まりました。・面影がありまくり!素敵ですね。・全然変わっていない!そのまま大きくなったんだね…。・最強で最高。メキシコに3年間も住んでいたなんて、知りませんでした!上白石さんが出演するのは、同年2月24日の放送。気になる人は、『アナザースカイ』を視聴してはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2024年02月18日歌舞伎俳優の坂東彌十郎が6日に自身のアメブロを更新。7回目の新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたことを報告した。この日、坂東は「今日は帰宅後7回目のコロナワクチン接種へ」とワクチン接種を受けたことを報告。「無事終了」したといい「1時間経過 副反応ゼロです」と接種後の自身の様子を説明した。その後に更新したブログでは「今日はコロナワクチン接種したので」と述べ「残念ながらプハーッはお休みです」とコメント。「今のところ副反応はありません」と明かし「おやすみなさい」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「お疲れ様でした」「気を付けて」「無理されないでくださいね」「大丈夫ですか?」などのコメントが寄せられている。
2024年02月08日歌舞伎俳優の坂東彌十郎が2月1日に自身のアメブロを更新。訃報を受け悲痛な胸中を吐露した。この日、坂東は「明日は初日通り舞台稽古」があることを明かし「演目の順番も本順通り 早起きが始まります」とコメント「先ずはプハーッで気合いを入れて」とビールを堪能する自身の動画を公開した。続けて「ショックです。」というタイトルでブログを更新。「幾つかの役をお稽古していただきました。豊竹咲太夫さんが亡くなられました」と1月31日に肺炎のため亡くなった人形浄瑠璃文楽の太夫で人間国宝の豊竹咲太夫さんの訃報について言及し「ショックです」と悲痛な胸中を吐露し、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「残念ですね」「ご冥福をお祈りします」「稽古頑張っていますね。応援します」などのコメントが寄せられている。
2024年02月03日歌舞伎俳優の坂東彌十郎が27日と28日に自身のアメブロを更新。合同お別れ会に参列し涙が止まらなかったことを明かした。27日のブログで、坂東は「今日の夕餉は板橋の蕎麦 昼行燈さんで」と夕食のメニューを紹介。堪能した料理の写真を公開しつつ「あっ天ぷらの写真忘れました」とお茶目につづった。28日に更新したブログでは「今日は猿翁さんと段四郎さんの偲ぶ会へ」と歌舞伎俳優の二代目市川猿翁さんと四代目市川段四郎さん兄弟の合同お別れ会に参列したことを報告。「懐かしい写真がいっぱい」だったといい「思い出と涙が後から後から止めどなく」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年01月29日草彅剛主演『碁盤斬り』の公開日が5月17日(金)に決定。5種のイラストティザービジュアルと特報が解禁された。白石和彌監督が草彅剛を主演に迎え、時代劇に初挑戦した本作。ある冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が、父として武士としての誇りを賭けた復讐を描く、感動のリベンジエンターテインメントだ。この度解禁されたのは、草彅さんが演じる「復讐」に燃える主人公・柳田格之進をイメージした5種類のイラストティザービジュアル。新進気鋭の5人のイラストレーターがイラストを手掛けたもので、いずれも主人公の柳田格之進の「復讐」に燃える姿をイメージしている。黄金の野を黙々と仇を探す旅をする格之進(1.イラスト:木内達朗まにも斬りかかりそうな格之進(2.イラスト:ゴトウヒロシ)、囲碁で闘う格之進の手(3.イラスト:柳智之)、静かに怒りを湛える格之進(4.イラスト:高橋将貴)、目の前の罪と向き合い躍動する格之進(5.イラスト:牧野伊三夫)の姿が描かれている。併せて解禁された特報では、穏やかな風貌の柳田格之進が静かに佇んでいるところに、「父は、一旦こうと決めたら何があっても後には引きません」という清原果耶扮する格之進の一人娘・お絹の言葉が響き渡る。それを機に、國村隼を筆頭に、いわくありげな人物が登場。中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子らが次々と迫り来て、「あの日の約束を、忘れてはおらぬな!忘れてはおらぬな!」と柳田格之進が激高し、刀を振り下ろす様子が切り取られている。【冤罪】に巻き込まれ、【復讐】が始まる予感のする、迫力ある特報となっている。また、2月7日(水)~5月15日(水)の毎週水曜日にTOHOシネマズ日比谷にて、草彅剛主演映画『ミッドナイトスワン』を鑑賞した全員にティザービジュアルポストカードをプレゼントすることも決定した(5種類をランダムで配布)。『碁盤斬り』は5月17日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:碁盤斬り 2024年5月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開予定
2024年01月29日宮城県白石市の山田裕一市長が、立案から1年で開校した不登校特例校「白石きぼう学園」についてSurfvoteで紹介・意見を募集し、投票結果を公表!SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)はこのたび、「【宮城県白石市長から全国の皆さんへ】白石市の不登校に対する取り組みについてどう思いますか?」というイシュー(課題)について11月30日に投票が終了しましたので結果をお知らせします。イシュー発行の背景宮城県白石市に令和5(2023)4月、不登校特例校である白石市立白石南小学校・白石南中学校(通称:白石きぼう学園)が開校しました。本校は小中一貫校として東北初、全国でも3例目です。今回はSurfvoteイシュー第一弾として、白石きぼう学園が開校した背景や開校にかかわった方々の想いなどを全国の皆さんに届け、広くご意見を募るためイシューを設定しました。 投票の詳細イシュー(課題):【宮城県白石市長から全国の皆さんへ】白石市の不登校に対する取り組みについてどう思いますか? 調査主体:社会デザインプラットフォーム Surfvote(Webサービス)調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票投票期間:2023年9月6日〜11月30日有効票数:71票投票結果とコメントの紹介(一部抜粋・原文ママ)社会全体で向き合う必要のある事象だと思うのでとても興味がある 66.2%学びのペースが速すぎたり、同級生との関係においてピりついて心理的安全性が保たれないなど、学校生活になかなか適応できない子どもはいると思います。自分のペースで自己肯定感が保てる学びの場はとても大切だと思います。自分自身や身近に悩んでいる人がいるのでとても興味がある 14.1%不登校はどの子供がなってもおかしくない問題です。家族はもちろんですが、社会全体で日本の将来を担う子供たちを守っていかないといけないのが日本の不登校問題だと思います。山田市長の考えを読みながら、こんな温かい大人がいる街(社会)がもっとたくさんあるべきだと心から思いました。人はみな居場所が必要なのです。自分自身や身近に悩んでいる人はいないが興味はある 5.6%自分自身や身近に悩んでいる人がいないので興味はない 1.4%不登校は個人的なものだと思うので興味はない 7%その他 2.8%周囲にもそのような人たちがいなかったり、自分自身も経験がないので、取り組みの是非を考えたり、取り組みがどういうものかイメージしたりしづらい。わからない 2.8%不登校の子が学校があったらいいなと思う反面、そーゆー学校があるから行ってみない?と声を掛けられることすら負担に思う子もいるのでは。学校とういう場所自体が嫌いになってしまっていたり。必ずしも学校に行くことが自分の未来に繋がるとは思いません。イシューの結果を踏まえ山田市長からのコメント白石市や白石きぼう学園の取組について、皆さんの考えを聞くことができ大変ありがたく、励みになりました。また、約7割の方が「社会全体で向き合う必要のあることで、興味がある」と高い関心を寄せてくださったことも感激しました。開校以来、うれしかったことは、生徒から「開校してくれてありがとう」という言葉をもらったこと。また、米俵を土俵の外にだれが一番先に出すか競う催しに、同校の生徒が出場して、その生徒を他の生徒が応援する姿です。中でも一番驚いたのは、同校の生徒が優勝したことと、賞品の米30㎏を家に持ち帰らずに「学校でおにぎりにしてみんなで食べよう」と言っていたこと。これはとてもすごいことだと感じ、多様な学びの場の受け皿づくりは、今後ますます必要だと感じています。白石きぼう学園の我妻校長からは、「開校から約8カ月。目の前の子どもたちに職員と共に向き合い、子どもたちの成長を日々感じています。『学校に行くのが楽しい』と感じる学校環境づくり、一人ひとりの子どもたちに応じた個別の指導の大切さ、居場所となる学校づくりの重要性を改めて感じています」。「白石市の子どもたちのためになる学びの場を創り続けていくことが、私たち職員の向き合い方だと思っています。本校の取組は、まだ始まったばかり。これからも試行錯誤の日々が続きますが、子どもたちの笑顔と成長が私たちのエネルギーになっており、これからも学び続ける教員集団として努めていきたい」との感想も得ました。皆さんからのご意見等は、私自身の様々な気付きとなり、今後の運営に活かしてまいる所存です。宮城県白石市本市は、宮城県の南端にあり、西には雄大な自然景観をもつ国定公園蔵王連峰と東には阿武隈山系が連なる、南北に長い盆地のまちです。また、南北に東北新幹線と東北自動車道が走り、市内にはそれぞれ白石蔵王駅、白石インターチェンジが設置され、東京駅から白石蔵王駅まで東北新幹線で約2時間という好アクセスにより、宮城蔵王の玄関口となっています。仙台市と福島市のほぼ中央に位置し、どちらからも新幹線で約15分、高速道路で約25分という好アクセスに加え、仙台空港へのアクセスもしやすい交通の要衝となっています。また、湯治客で賑わう温泉地や四季折々の自然、地元民に愛される白石温麺(しろいしうーめん)は市内だけでなく日本全国、また海外からも食べにくる方がいるほど人気の特産品になっています。あなたの意見・投票を社会のために活用しますPolimill社は社会デザインプラットフォーム『Surfvote』を開発・運営しているICTスタートアップ企業です。社会におけるさまざまな課題や困りごとをSurfvoteにイシューとして掲載し、イシューは週におよそ3~5件発行されています。どなたでもすべてのイシューを読むことができますが、アカウント登録をすると各イシューに投票したりコメントを書いたりできるようになります。Surfvoteで集めたみんなの意見や結果は、適宜提言書などに取り纏め、関係省庁や政治家、関連団体に提出しています。 Polimill株式会社Polimill株式会社は社会デザインプラットフォームSurfvoteを運営・開発するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題や困りごとに特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月14日和太鼓表現師の池脇晋輔氏率いる、和文化芸能一期一会は、2023年12月17日(日)、博多座(福岡市博多区)にて「福岡和の祭典」を開催します。和太鼓をはじめとした日本の伝統芸能だけでなく、バレエ、タップダンス、ピアノなどのアーティストも出演し、和洋の垣根を超えて融合した本舞台。和太鼓を習う子どもたちにとっても「夢の舞台」であり、アーティスト支援、子ども支援を行うラグレスプロテインも、この度、福岡和の祭典を支援することを決定いたしました。福岡和の祭典2023▼福岡和の祭典とは2017年より毎年12月に公演される、多種多様なアーティストたちの文化の交差点。和太鼓を中心に、三味線、笛、創作舞踊など、様々な文化が入り交じり、化学反応で新たな世界を創り出す舞台です。年々参加アーティストもバラエティ豊かになっていき、今年で7年目を迎える本公演では、バレエ、タップダンス、ピアノなども和洋の垣根も越えて融合。今年は、池脇晋輔氏が指導する、親子和太鼓、外国籍のメンバーらも参加し、DEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の観点からも益々大きな広がりを見せています。公演の際は、ロビーで様々な美術アーティストによる展示会も同時開催。舞台芸術だけでなく、美術の世界でも芸術に浸ることができる一日となります。▼和文化芸能一期一会とは分野やチームの垣根を超えてご縁のある人同士で手と手を取り合い力を合わせていくことをモットーに、2020年に結成された和文化芸能グループ。和太鼓を中心とし、三味線、振袖パフォーマンス(帯舞・振袖太鼓)、創作舞踊で新たな舞台を演出。国内外問わず活動しています。▼垣根を超えて様々なアーティストが出演池脇晋輔氏が指導する各地の和太鼓チームの選抜メンバーで結成された、若手実力派和太鼓チーム「倭魂 RisingSun」をはじめ、三味線奏者の「安田勝竜」氏、クラシックバレエダンサーの「柳元隆太郎・美菜子」氏、タップダンサーの「SARO」氏、ソウルピアニストの「SWING-O」氏など、多様なアーティストが舞台を彩ります。和洋の垣根を超えた多様なアーティスト▼各地で活躍する教え子たちも結集和文化の継承・発展・地域振興に力を入れている池脇晋輔氏は、ブラジルパラナ州の和太鼓団体40団体の指導をはじめ、福岡県内の小中高校・大学の和太鼓講師や九州各県の和太鼓グループに作曲、演出、指導を行っています。本公演では、池脇晋輔氏が佐賀や福岡市内外各地で指導する総勢12チームが参加します。▼和太鼓、舞台を通した情操教育池脇晋輔氏は和太鼓の技術の伝承だけではなく、和太鼓の練習、舞台本番の経験を通じた、子どもたちの人間力の向上にも力を入れています。池脇晋輔氏のもとで和太鼓を習う子どもたちはみな、練習のときだけでなく、舞台本番の日も、年長の子が年少の子を自発的に教える場面や、言われる前に行動する場面が目立ち、「自ら考え行動する力」「周囲を見回して協力しあう力」「自分が何を求められているか察し、行動に移す力」などが育まれている様子がうかがえます。また、自己表現が苦手で学校に馴染めなかった子も、和太鼓の練習では生き生きと心と体を開放し、生きる力がメキメキと蓄えられているのを感じられます。▼子どもたちに夢の舞台を池脇晋輔氏は11月10~12日に天神中央公園・貴賓館前で開催された、福岡県・ハノイ市友好提携15周年記念事業「ベトナムハノイフェア」のセレモニー、11月11日にベイサイドプレイス博多で開催された「海辺の発表会2023」など、積極的に子どもたちが立てる舞台を提供。舞台での経験を通して子どもたちの成長、和文化の伝承を促しています。そんな子どもたちにとって、福岡和の祭典は「夢の舞台」であり「憧れの世界」。目標があるからこそ生まれる自発的な努力、努力の先に見える世界を知ってもらいながら、和文化の伝道師の一員となることを願って、公演を続けています。ベイサイドプレイス博多「海辺の発表会」で演奏する子どもたちベトナムハノイフェアに出演した子どもたち北九州「TOMMOROW FES MUSIC CAMP」に出演した子どもたち▼池脇晋輔・池脇佳那プロフィール池脇晋輔・池脇佳那[池脇晋輔]和太鼓作曲・演出・講師としても日本全国で活動する和太鼓奏者。Jazz、ロック、オーケストラ等、多種多様なジャンル音楽とのコラボ演奏でも活躍。 2023年1月1日NOAH日本武道館大会のグレート・ムタ VS 中邑真輔にてWWE中邑真輔選手入場曲生演奏。2018年 モナコ国際映画祭 最優秀監督賞・キャスト賞 映画『黄金の大地』出演。2021年7-8月 博多華丸主演『羽世保スウィングボーイズ』出演・和太鼓監修。2022年12月 自主公演・博多座「福岡和の祭典」主催。[池脇佳那]着物モデル・講師・ステージ演出にとどまらず、帯結び舞と振袖太鼓を組み合わせた日本唯一のパフォーマンスを行う振袖表現師。2005年 着物モデルオーディショングランプリ受賞。2014年 東京オリンピックフォーラム出演。2021年 博多華丸座長公演舞台『羽世保スウィングボーイズ』博多座・大阪新歌舞伎座公演 出演。(社会貢献活動)・福岡市立玄界小・中学校、北崎中学校、福岡こども短期大学 などで和太鼓指導・福岡西方沖地震で被害の大きかった玄界島での復興支援活動(今現在も進行中)・東北大震災の際にチャリティー演奏(現地、大船渡市)・児童養護施設などへの慰問演奏だけではなく養護施設の子供達へ太鼓を指導2016年から進行中・福祉施設への慰問活動・ビーチクリーン活動へ参加した後音楽イベントなどを開催し環境問題と音楽、文化の融合活動2020年から進行中・2017年から博多座にて自主イベントを開催若手音楽家や芸術家の発展発表の場を提供・シルクロードの逆走を目標に和のサーカス団を作り日本の文化を発信していく活動を計画中▼舞台概要「福岡和の祭典」日時 :2023年12月17日(日)13:30会場 14:00開演会場 :博多座(〒812-8615 福岡市博多区下川端町2-1)チケット:特別席3,800円一般席3,300円当日券+500円*未就学児膝上無料主催 :福岡和の祭典実行委員会[出演者一覧]池脇晋輔・池脇佳那倭魂 RisingSun/安田勝竜/柳元隆太郎・美菜子/SARO/SWING-O和衆風/北崎太鼓海音/和太鼓風打/上峰太鼓/かすや華凛/春日太鼓翔音/久山太鼓咲幸/湖絆太鼓/福岡こども短期大学 こども和太鼓研究会/和太鼓燦/着物JAPAN/福岡三弦特別展示:氣龍画 日幸 知/さげもん 緒方 文香/書家 阿部 紫鳳/アート絵画 吉川 俊彦▼子どもの成長を支援するラグレスプロテインもこのイベントを応援子どもたちにも美味しいと評判のラグレス プロテイン香料・保存料等、無添加のラグレスプロテインは、がんばる子どもたちやアスリート、病院、中高齢者などに、安心の国産たんぱく質を寄贈する「コドモへ繋ぐココロを磨く」活動をはじめ、子どもたちの活躍を応援する活動も行っています。(過去の寄贈実績)・新体操、宝塚受験、ダンス、武道、バレーボール、子ども・学生体育支援・プロ(社会人)スポーツ、パフォーマー支援・病院、小児医療、ホスピス、子ども支援・中高齢者、生涯運動、健康支援・学校、外国人支援、海外支援▼グルタミン入りのプロテイン「ラグレス」とはラグレスプロテインは、香料・保存料・着色料・人工甘味料等すべて無添加の、国内で製造された高品質プロテインです。エクササイズや筋トレをしている人だけでなく、日々の健康づくりやダイエット中の食事置き換えにも活用いただけるよう、安全性・美味しさを追求して開発されました。グルタミンは人間の体内に最も多く存在するアミノ酸の一種で、筋肉の分解を防ぎ、粘膜細胞・免疫細胞のエネルギー源ともなる重要な栄養素です。ラグレスでは1杯で約5,000mg※のグルタミンを摂取することができ、ダイエットや腸活のサポートに役立てられています。※専用サジ3杯使用公式アンバサダーを務める栗原恵さん公式アンバサダーを務める、元女子バレーボール日本代表の栗原恵さんも「香料も保存料も含まれていないプロテインは珍しいですし、腸活を続けている私にとって『グルタミン』が含まれているのも嬉しいポイントです」と、太鼓判を押します。味は3種。愛知県西尾の抹茶をふんだんに使用した甘さ控えめのグリーンティー味、乾燥させた本物のイチゴ粉末を豊富に使用して、本格的なイチゴの美味しさを出したドライストロベリー味、ビター感あるココア強めのリッチチョコ味。いつでもやめられる、縛りなしの定期購入キャンペーンも実施中。 ▼お問い合わせ先【和太鼓、チケットに関するお問い合わせ】E-mail: fukuoka.saiten@gmail.com TEL:092-738-4268 【担当】AFE 笠(りゅう)【ラグレスプロテインに関するお問い合わせ】株式会社ホットスリムE-mail: info.flp@luxless.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月21日和傘を使ったイルミネーションイベント「和ルミネーション」が、2023年10月25日(水)から10月27日(金)まで、大手町仲通りと丸の内北口ビルにて開催される。和傘にあかりを灯す、大手町のイルミネーションイベント2018年から続く「和ルミネーション」は、“行き交う人々に興味と愛着を持ってもらえるような空間を提供したい”をテーマに、行燈やタワーに見立てた和傘にあかりを灯すイルミネーションイベント。かつては大名屋敷が並んでいた大手町で、和傘の美しさを楽しんでみてはいかが。また期間中には、10月25日(水)には和傘職人による製作実演、10月26日(木)には和傘行燈寄せ書き、10月27日(金)にはデジタルスタンプラリーといった企画を用意している。【詳細】和ルミネーション開催期間:2023年10月25日(水)~10月27日(金)点灯時間:17:00~21:00場所:大手町仲通り、丸の内北口ビル ※丸の内北口ビルは、10月26日(木)と10月27日(金)※雨天時は室内展示
2023年10月27日「錦秋十月大歌舞伎」(10月2日初日~25日千穐楽)夜の部に上演される『水戸黄門』に主演する坂東彌十郎が取材会に出席し、「肩の凝らないものを目指したい」と抱負を語った。様々な作品を通し、時代を超えて愛される『水戸黄門』は、日本各地を漫遊し、世直しを行った黄門様の勧善懲悪の物語。今回上演する「讃岐漫遊篇」は水戸光圀公(水戸黄門)が、お供の佐々木助三郎(助さん)と渥美格之進(格さん)と共に、お忍びで訪れた四国の讃岐を舞台に物語が繰り広げられる。今回は、ドラマや映画など活躍の場を広げる彌十郎が“黄門様”として親しまれる水戸光圀を初役で勤めることに。「皆さんが持っていらっしゃるイメージの水戸黄門、歴代の皆さんそうですけれども、そういうイメージに近づけられればなと。キャラクターとしては違和感のない、そして、ほっこりしてにこやかに帰っていただける水戸黄門になりたいなと思っております」と自身が目指す水戸黄門のイメージを語った。また、「子どもの頃からいろいろな方の黄門さんを拝見していました。なんとうちの父(坂東好太郎)もやってたっていうことを後から知ったんですが」と不思議な縁を明かし、「この作品には、必ず人情味のある部分が出てきます。 やはり、勧善懲悪が好きなので、最後はスッキリと終われて、なんか良かったなという気持ちでお芝居を見られる、肩の凝らないものを目指したいなと思っております」と意気込んだ。讃岐の国に自分の長男を養子に出しているという設定で、「長男と黄門様とのちょっとした確執とか、そういう親子の情愛も見ていただければ。最近、そういうほんわかした芝居が少なくなっている気もして。そういう部分を大切にやっていきたいなと思っています」とも。活躍の場が広がるなかでの水戸黄門役に「こんなありがたいことはないです。見に来てくださる方を、絶対に裏切らないようにしたいと思いますので、また彌十郎の芝居を見てみたいなって思っていただけるように、もうこれは本当に日々努力、精進するしかないと思っております」と表情を引き締めていた。<『水戸黄門』讃岐漫遊篇あらすじ>さきの中納言・水戸光圀公(水戸黄門)は、お供の佐々木助三郎(助さん)と渥美格之進(格さん)を引き連れて、お忍びで四国の讃岐にやって来ました。助三郎と格之進は金毘羅宮の境内でお蝶という美しい娘に出会いますが、お蝶が長次という男であることが露見したうえに、財布を掏られてしまいます。一方、水戸の百姓老爺に身分を偽ってうどん屋にいた黄門様は、そこで領主松平頼常に対する領民たちの不満を耳にします。実はこの頼常こそ黄門様の長男。果たして黄門様一行は藩の内部ではびこる悪の根源を成敗することができるのか。歌舞伎座『水戸黄門』特別ポスター<公演情報>歌舞伎座新開場十周年「錦秋十月大歌舞伎」【夜の部】『水戸黄門』讃岐漫遊篇作:宮川一郎演出:齋藤雅文出演:水戸光圀:坂東彌十郎松平頼常:中村歌昇うどん屋娘おそで:坂東新悟佐々木助三郎:中村福之助渥美格之進:中村歌之助娘お蝶実は九紋竜の長次:中村虎之介うどん職人茂助:澤村宗之助目付沢木源之助:中村吉之丞吉太郎妹お光:市川男寅港屋の伜吉太郎:大谷廣太郎山崎又一郎:中村亀鶴港屋辰五郎:片岡亀蔵うどん屋女将お源:中村魁春2023年10月2日(月)~10月25日(水)会場:東京・歌舞伎座チケット情報公式サイト
2023年09月30日東映太秦映画村(所在地:京都市右京区)では、8月の10日間限定で、ナイトイベント「夏の宵祭」を開催いたします。江戸の町を和傘や風鈴、風車など和の装飾と和灯りで彩り、幻想的な夜の花魁道中も開催。映画村でしか見ることができない魅惑的な夏の夜をお楽しみいただけます。特設HP: ■イベント詳細【和灯り 花魁道中】19:45~(約15分間)ライトアップされたオープンセットを花魁道中が練り歩きます。和灯り 花魁道中【幻想江戸の町】オープンセット一帯を優しい和灯りが包み込む。和傘・風鈴・風車など和の装飾も。幻想江戸の町2【UZUMASA 麦酒ガーデン】17:00~吉原通りがイベント中は<麦酒ガーデン>に。侍や忍者などがお客様をおもてなしいたします。お子様も楽しめるよう、ソフトドリンクもご用意しております。UZUMASA 麦酒ガーデン【縁日夜市】宵祭をさらに賑やかに!キッチンカーや縁日も登場します。夏の夜を遊ぼう!縁日夜市■開催概要イベント名: ナイトイベント「夏の宵祭」開催日程 : 2023年8月5日(土)・6日(日)・11日(祝)~16日(水)・19日(土)・20日(日)開催時間 : 16:00~21:00 (入村は20:00まで)開催場所 : 東映太秦映画村料金 : 当日料金…大人 1,800円、中高生 1,100円、子供 900円前売料金…大人 1,600円、中高生 900円、子供 700円※3歳以上入村料金が必要です。※通常入村券(日中)でご入村されたお客様は引き続きナイトイベントもお楽しみいただけます。特設HP : 《施設詳細》■東映太秦映画村所在地 : 京都市右京区太秦東蜂岡町10番地ナビダイヤル: 0570-064349アクセス : ・JR「太秦」駅より徒歩5分、JR「花園」駅より徒歩13分・嵐電「太秦広隆寺」駅より徒歩5分、嵐電「撮影所前」駅より徒歩2分・地下鉄「太秦天神川」駅より徒歩12分・バス停「太秦映画村道」より徒歩5分入村料 : 大人2,400円、中高生1,400円、子ども(3歳以上)1,200円営業時間 : 9:00~17:00(入村は16:00まで)※8月5日・6日・11日~16日・19日・20日は9:00~21:00(入村は20:00まで)公式サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月25日パティシエ・辻口博啓が手掛ける和スイーツ専門店「和楽紅屋」から夏スイーツが登場。「和楽紅屋」の夏スイーツ「和楽紅屋」は、パティシエ・辻口博啓が作る“和スイーツ”を提案する専門店。日本人ならではの繊細な感性を生かしながら、和三盆や抹茶、柚⼦といった和素材を使用した和スイーツを展開している。和梨&白桃のゼリーそんな「和楽紅屋」から夏限定の和スイーツが登場。中でも注目したいのは、夏に旬を迎える和梨と白桃が主役の爽やかなゼリーだ。鳥取県の名産品である二十世紀梨を使用した「和梨ぜりぃ」と、桃の果肉と高貴な味わいを楽しめる「白桃ぜりぃ」を取り揃える。抹茶&柚子のゴーフレット「和ゴーフレット」は、薄焼きの生地で抹茶と柚子の2種類のクリームをそれぞれサンドした和スイーツ。パリッとした食感の中に和素材の上品な味わいが広がるゴーフレットは、夏の手土産などにもおすすめだ。米粉や和三盆を使用、バターが香るかすてら米粉や和三盆糖を使うことで、懐かしさを感じる味わいに仕上げた「米粉の和三盆バターかすてら」もラインナップ。発酵バターの芳醇な香りや、ふわっとした生地の繊細な食感などを一度に堪能できる。【詳細】「和楽紅屋」の夏スイーツ取扱店舗:和楽紅屋店舗、オンラインストア商品例:・2023ぜりぃ詰合せ 4個入 2,800円・2023和楽涼菓撰 夏の雅 3,240円・和ゴーフレット 10枚入(抹茶5枚・柚子5枚) 1,620円・米粉の和三盆バターかすてら 2,020円<店舗情報>■和楽紅屋 自由が丘本店住所:東京都世田谷区奥沢5-27-11 自由ヶ丘アオキビル 1F営業時間:10:00〜19:00定休日:無休TEL:03-6421-4825■髙島屋二子玉川店住所:東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川髙島屋本館地下1階営業時間:10:00~20:00定休日:不定休TEL:03-5491-2751■エキュート品川店住所:東京都港区高輪3-26-27 JR東日本 品川駅構内1階ecute品川内営業時間:8:00~22:00(日・祝日 8:00~20:30)定休日:不定休TEL:03-3446-9157■渋谷ヒカリエ ShinQs店住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエShinQs地下2階営業時間:11:00~21:00定休日:不定休TEL:03-6434-1733■エキュート東京店住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本 東京駅構内1階 サウスコート内営業時間:10:00~22:00(日・祝日 8:00~21:30)定休日:不定休TEL:03-3211-8930
2023年07月23日デジタルシネマにいち早くフォーカスし、これまで『孤狼の血』の白石和彌監督、『浅田家!』の中野量太監督、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督ら、数多くの若手映画作家を発掘してきた《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023》が15日(土)にいよいよ開幕する。いまや「若手映像クリエイターの登竜門」と称されるほど多くの若き才能を見出してきた本映画祭のメイン・プログラムは、世界各国の新鋭監督たちが集結する国際コンペティションと、国内作品に焦点を当てた国内コンペティション(長編部門、短編部門)。今年は102の国と地域から、過去最多1246本の中から、国際コンペティションは10作品、国内コンペティションの長編部門は6作品、同短編部門は8作品がノミネートされた。海外ゲストも来場予定!バラエティ豊かでハイクオリティな国際コンペティションまず注目したいのは世界各国の映画監督たちの力作が集結する国際コンペティション部門だ。本映画祭の同部門は実にバラエティ豊かかつハイクオリティな作品が並ぶことで知られる。ここでの上映をきっかけに日本での劇場公開が決まった作品も多い。今年のラインナップを見ても、障がいのあるエラ・グレンディニング監督が同じ障がいをもつ誰かを探す6年の旅路を記録したセルフ・ドキュメンタリー『あなたを探し求めて』、刑務所内で囚人の両親の間に生まれた男の生涯をユーモアたっぷりに描くハートフルコメディ『ジェイルバード』、時計修理店を営む盲目の女性と写真が趣味の男性の愛を描いた切ないラブロマンス『エフラートゥン』など多彩なジャンルの映画が並ぶ。『ジェイルバード』(アンドレア・マニャーニ監督)国でみても、アゼルバイジャンのターミラ・ラファエラ監督の『バーヌ』、トルコ出身のレーゲル・アサド・カヤ監督がシリアで制作した『この苗が育つ頃に』など、なかなかお目にかかれない国の作品も届けられる。また、2018年に本映画祭で観客賞に輝き、劇場公開もされた『家(うち)へ帰ろう』のパブロ・ソラルス監督の新作『僕が見た夢』もノミネート。外国の監督が本映画祭で2度目のノミネートは初めてのこととなった。『僕が見た夢』(パブロ・ソラルス監督)これらの強力な海外作品が並ぶ中、日本から唯一選出されたのは、串田壮史監督の『マイマザーズアイズ』。ご記憶にある方もいると思うが、串田監督は長編デビュー作『写真の女』に続いての本映画祭の国際コンペティション部門でのノミネート。同作は本映画祭のSKIPシティアワードのみならず、世界の国際映画祭で40冠に輝く快挙を成し遂げている。それに続く今回は、サイコホラーに挑戦。凄惨な悲劇に見舞われた母と娘の行方を独創的な映像表現で描き切った意欲作になる。『マイマザーズアイズ』(串田壮史監督)串田監督は「前回、『写真の女』で本映画祭に参加して実感したのは海外作品のクオリティの高さ。強豪リーグに入ってしまったなというのが正直な感想です(苦笑)。ただ、ほかの世界の作品と何か肩を並べるものがあったから、ノミネートされたと思うので、そこは臆することなくどのような評価を得ることができるのか楽しみにしています」と語る。『マイマザーズアイズ』串田壮史監督なお、ここ数年、コロナ禍の影響で海外のゲストの来日がなかなか叶わないできたが、今年は監督をはじめ関係者が多数来場予定。ぜひ会場にかけつけて監督たちの生の声を聴きたい。“新たな才能”を発掘!どの作品も世界初上映の国内コンペティション国内コンペティション長編部門一方、国内コンペティションの長編部門にノミネートされた6作品もまた国際コンペティション同様にタイプの異なった作品が顔を揃えた印象だ。『地球星人(エイリアン)は空想する』は松本佳樹監督の初長編映画。「UFOのまち」である石川県羽咋市を舞台に、記者が不可解な事件の真相を追う謎解き形式のSF映画になっている。『ヒエロファニー』は宗教を題材にした本格ホラー・ムービー。手掛けたマキタカズオミ監督は過去3度、本映画祭の短編部門で作品がノミネート。本映画祭ではおなじみの彼の待望の初長編映画になる。『繕い合う・こと』は、家業を継いだ兄と自由気ままに生きる弟の関係を描いた物語。『カメラを止めるな!』などに出演している俳優の長屋和彰が初監督にチャレンジした1作になる。『十年とちょっと+(たす) 1日』は、偶然の再会を果たした同級生の男女3人が過ごすちょっとした1日の物語。3人が繰り広げる何気ないが時に真意をつく絶妙な会話に魅せられる1作で、中田森也監督の言葉のセンスが光る。『ブルーを笑えるその日まで』は、2020年に『そして私はパンダやシマウマに色を塗るのだ。』が本映画祭の短編部門に選出された武田かりん監督の初長編。自身の体験をもとに、生死のぎりぎりのところに踏みとどまっている10代の女の子の切実な心の叫びを描いている。『泡沫(うたかた)』は、日本を拠点に活動するフランスのアドリアン・ラコステ監督による人間ドラマ。うつ病を患った自身の体験を基に、さまざまなプレッシャーを受け続ける若者の魂の行方を描く。中崎敏、津嘉山正種、野村宏伸ら実力ある俳優が揃うキャストも注目の一作になる。いずれもの作品もワールドプレミアで、本映画祭が世界初お目見え。各監督は以下のようにメッセージを寄せる。『地球星人(エイリアン)は空想する』松本佳樹監督「まず、手塩にかけた作品がみなさんに観ていただく機会をいただけたことがうれしいです。考えに考えたストーリーの展開や、ドキュメンタリーとドラマを合わせたような構成など、自分なりの独自の表現がどうみなさんの目に映るのか楽しみでもあり、ちょっと怖くもあります」(『地球星人(エイリアン)は空想する』松本佳樹監督)『ヒエロファニー』マキタカズオミ監督「まずは2013年に発表した短編『アイノユクエ』がSKIPシティ映画祭に入選していなかったら僕は映画を作り続けていなかったかもしれない。それぐらい大きな存在の本映画祭に初長編で再び戻ってくることができてうれしい限りです。映画監督を目指したときからこれまでにないホラー映画を撮りたいと思ってきました。そして今回ついに挑戦することができました。とにかく観てほしいです!」(『ヒエロファニー』マキタカズオミ監督)『繕い合う・こと』長屋和彰監督「初めて監督にトライしてみて、いままで役者としてかかわらせていただいてきた監督たちのすごさを実感しました。いろいろな方の協力があって完成させた作品なので、やっと観ていただける機会のある場に立てたことに安堵しています。少しでもいい場にして、多くの方に観てもらえればと思っています」(『繕い合う・こと』長屋和彰監督)『十年とちょっと+(たす)1日』中田森也監督「初めての映画祭で、初めての人に観ていただく機会。どちらも初めてのことなので、どうなるのかまったく想像できないでいます。自主映画は観ていただく場をもつのもけっこう大変なこと。その中で、こういうチャンスをいただいたので、多くの方に観ていただけたらうれしいです」(『十年とちょっと+(たす)1日』中田森也監督)『ブルーを笑えるその日まで』武田かりん監督「わたしが10代だったころと同じような生きづらさを抱えた若い子たちに、この映画が届いてくれたらうれしいです。あと、前回の入選のときはオンラインでの開催。今回はリアルでの上映もあるので、みなさんから生の感想を聞けることを楽しみにしています」(『ブルーを笑えるその日まで』武田かりん監督)『泡沫(うたかた)』アドリアン・ラコステ監督「この映画は自身の体験を基に、うつ病を抱える男の心に焦点を当てた物語です。この作品を通して、精神疾患を抱える人々の日常を垣間見ることで、精神疾患に対する理解がより深まればとの願いを込めて作りました」(『泡沫(うたかた)』アドリアン・ラコステ監督)そして、もうひとつの短編部門は、AIをテーマにしたSF作品『恵子さんと私』、役者としても活躍する永里健太朗監督の『野ざらされる人生へ』、俳優・プロデューサーとしても活躍する石原理衣と映画音楽家の小野川浩幸が共同監督で作り上げた『寓』など8作品がノミネートされている。国内コンペティション短編部門国内コンペティションの長編部門及び短編部門の審査は、『浅田家!』の中野量太監督、俳優の和田光沙、映画評論家のマーク・シリング氏の3名が担当。彼らがどんな新たな才能を見出すのか注目したい。最後に、2004年に埼玉県川口市でスタートした本映画祭は今年で20回目。記念すべき開催ということで例年にも増して充実のプログラムが組まれている。中でも大きな話題を呼びそうなのが「SKIPシティ同窓会」だ。本映画祭をきっかけに大きく飛躍した中野量太監督、松本優作監督、片山慎三監督らが登場。最新作の上映後にここまでの歩みと作品について語り尽くす。どんなエピソードが飛び出すのか期待が高まる。なお、今年も有観客でのスクリーン上映+オンライン配信のハイブリッド形式での開催となる。記念すべき20周年の映画祭を大いに楽しんでほしい。取材・文・写真:水上賢治■開催概要《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023》()スクリーン上映:2023年7月15日(土)~7月23日(日)オンライン配信:2023年7月22日(土)~7月26日(水)会場:SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ映像ホール(埼玉県川口市)ほか※オンライン配信は、オープニング上映、特別上映、関連企画の作品は視聴できません。(C)Katayoon Shahabi (C)Karakuş Film (C)Marcelo Iaccarino (C)Lars Ostenfeld (C)David Myers (C)Pilgrim Film (C)Geko Films (C)2023 PYRAMID FILM INC. (C)Sparks Ltd.(C)世田谷センスマンズ(C)elePHANTMoon (C)2023 Kazuaki Nagaya (C)中田森也 (C)ブルーを笑えるその日まで (C)A SUR LLC (C)山本裕里子 (C)2023kurokishi film (C)古賀 啓靖 (C)2023 「MIMIC」 (C)2023 「MIMIC」 (C)「さまよえ記憶」製作委員会 (C)池本陽海 (C)オテウデザール(C)DrunkenBird
2023年07月14日生田斗真主演『渇水』より本編映像が解禁された。河林満による同名小説を原作に、『凶悪』『孤狼の血』『死刑にいたる病』の白石和彌が企画・プロデュース、生田斗真が主演した本作。この度解禁となった本編映像は、生田さん演じる主人公・岩切が、水道料金の滞納が続いた幼い姉妹の元を最終通告として訪れるシーン。全財産を差し出す恵子(山崎七海)、そしてそっとヘビイチゴを添える妹の久美子(柚穂)。そんな姉妹の行動を見つめつつ、母親の居場所を尋ねる岩切は、「これは持っておいた方がいい」と差し出されたお金を押し戻す。岩切に対し、気丈に振る舞おうとする恵子は「停めるんですか、水道?」と岩切に詰め寄る。そんな恵子に、いつものように「規則だから」と言い切る岩切。幼い姉妹にも突きつけなければならない“現実”を前にした岩切の表情から、微かな迷いも読み取れる。公開後、SNSでは生田さんの“目”の演技に対抗する、恵子を演じた山崎さんの“目”の演技にも絶賛が集まっている。母親の帰りを信じ、幼い妹を守らなければならないという思いで、気丈に振る舞いながらも、大人への不信感を募らせていく恵子。そんな恵子が、子どもらしい表情から、現実を生き抜こうと厳しい表情に変わっていく様子が、力強い目の演技で表現されている。オーディションで山崎さんを抜擢した高橋正弥監督も、「山崎さんは生田さんの目力に負けない少女を今回求めていたので、難しい芝居があったと思うんですが、見事表現してもらいました」と大絶賛。今後の活躍が期待される山崎さんの、見事な演技にも注目したい本編映像となっている。『渇水』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:渇水 2023年6月2日より全国にて公開©2022『渇水』製作委員会
2023年06月21日映画『渇水』の公開初日舞台挨拶が2日に都内で行われ、主演の生田斗真をはじめ、門脇麦、磯村勇斗、山崎七海、柚穂、高橋正弥監督、企画プロデュースの白石和彌氏が登壇した。河林満氏による同名小説を、刊行から30年の時を経て初の映画化。日照り続きの夏、給水制限が発令されていた市の水道局に勤める岩切俊作(生田)の業務は、水道料金滞納家庭や店舗を回っての料金徴収と、水道を停止すること。貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々で、妻・子供とも別居中の俊作はある日、停水執行中に育児放棄を受けている幼い姉妹(山崎、柚穂)と出会う。自分の子供と重ね合わせてしまう俊作は、自分の心の渇きを潤すように、その姉妹に救いの手を差し伸べる。きょう公開初日を迎えた同作だが、台湾に加え、9日から開催される上海国際映画祭での上映が決定。この発表に生田は、「やっぱり国を超えて我々の一生懸命作った作品がたくさんの方に届けられるということは嬉しい」と笑顔を見せる。また、先日行われた第76回カンヌ国際映画祭で役所広司が最優秀男優賞を受賞したことにも触れ、「先輩の役所さんが受賞されましたけれど、かっこよかったよね?」と磯村と門脇に問いかけ、「憧れます。我々も励みになります!」と目を輝かせていた。また、企画・プロデュースを担当した白石氏は、「(今作で扱っている)貧困とか格差は世界の映画でも大きなテーマ」とした上で、「水の在り方は各国いろいろあると思いますが、とはいえ水がなければ生きていけないというのは、どんな生物も人間も一緒なので、みんな理解してくれると思う。反応が楽しみです」と期待を寄せる。一方、海外での上映決定に「非常に光栄」と恐縮した様子の高橋監督。「今、日本の映画が世界の映画祭や上映で世界の皆さんに届けられる時代になっております。カンヌ映画祭での『怪物』の脚本賞とか役所さんの男優賞がありまして、日本映画、日本俳優の力を世界に発信していければと思っております」と海外進出に向けて力強いコメントを残した。
2023年06月02日映画『渇水』(6月2日公開)の舞台挨拶が24日に都内で行われ、主演の生田斗真をはじめ、門脇麦、高橋正弥監督、企画プロデュースの白石和彌氏が登壇した。河林満氏による同名小説を、刊行から30年の時を経て初の映画化。日照り続きの夏、給水制限が発令されていた市の水道局に勤める岩切俊作(生田)の業務は、水道料金滞納家庭や店舗を回っての料金徴収と、水道を停止すること。貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々で、妻・子供とも別居中の俊作はある日、停水執行中に育児放棄を受けている幼い姉妹(山崎七海、柚穂)と出会う。自分の子供と重ね合わせてしまう俊作は、自分の心の渇きを潤すように、その姉妹に救いの手を差し伸べる。先日行われた完成披露試写会でも雨男疑惑をかけられていた生田。「僕はずっとこの映画のキャンペーンは雨男キャラで行こうと心に決めていたんですが、きょうものすごく晴れてしまいまして……キャラが崩壊しました(笑)」と笑いを誘う。集まった観客からの質問に答えるティーチインイベントとなった今回。事前に募集した質問で多く寄せられた「同作への参加の決め手は?」に、生田は「ただならぬオーラを放っている脚本だったことを思い返します」作品への印象を語るとともに、「僕はこの作品に参加しないと、きっと後悔するだろうなと即座に参加を決めました」と即決だったことを明かした。「高橋監督の演出で印象的だったこと」を聞かれた白石氏は、「割り切りの良さ」と回答。「岩切が庭に出て、たばこを吸うシーンがあるんですが、『クレーンで1カットのように見せたい』と監督がおっしゃっていて、結構苦労して撮影したんですが、編集でバッサリ切っていて。そういう割り切りの良さが、映画監督として両目を持っているというか、勉強させてもらいました」と分析する。これを聞いた生田も撮影当時を思い出したようで、「あのシーン、何本もたばこを吸って肺がぶっ壊れそうになりました(笑)!」と監督のこだわりの裏に隠れた苦労を語った。さらに、生田は大変だったシーンは「磯村勇斗くんと子役のお二人(山崎七海、柚穂)とアイスを食べるシーン」だといい、「長回しで撮影したんですけど、なかなか一発じゃうまくいかないので、僕たちはアイスを何本も食べて頭が痛くなりましたね。暑い時期だったけど、震える磯村勇斗を見れました(笑)」と撮影を振り返った。その後、集まった観客からの質問に直接答えた登壇者一同。マイクが質問者になかなか渡らない様子を見た生田は、「パスします? パスしていきます? 参加型で!」と呼びかけながら会場を盛り上げる。さらにフォトセッションでも、カメラマンとの距離を調整するため自らパネルを移動するなど、報道陣にまで気を配っていた。
2023年05月24日