熊本大学は11月2日、皮膚がんの一種である血管肉腫のがん細胞では、本来は別々であるはずの遺伝子が融合していて、その融合遺伝子ががんの発生に関わっていることを発見したと発表した。同成果は熊本大学生命科学研究部・皮膚病態治療再建学分野の神人正寿 准教授らの研究グループと、北里大学の共同研究によるもので、11月1日に科学誌「Cancer Research」に掲載された。血管肉腫は血管やリンパ管の細胞から発生し、皮膚上では年配の人の頭部にできることが多い。発見されづらく、リンパ節や内蔵に転移していってしまうが、放射線療法や化学療法などの治療が効きづらいため、新しい診断法と治療法の開発が必要とされている。がんの主な原因としてがん遺伝子の変異があるが、今回の研究では、血管肉腫のがん細胞では通常の遺伝子変異とは異なり、NUP160とSLC43A3という本来とは別々の遺伝子が異常に融合してしまっていることを発見。この「NUP160-SLC43A3融合遺伝子」は染色体の一部が切り取られ、別の染色体にくっついた結果2つの遺伝子が融合して作られると考えられており、融合遺伝子が陰性の患者と比べて、がんの進行が早い可能性があるという。また、NUP160-SLC43A3融合遺伝子をマウスに注射したところ、がん化したため、がんの発生との確認が確認されたほか、NUP160-SLC43A3融合遺伝子を血管肉腫の細胞から除去すると血管肉腫の細胞の数が減少したため、治療につながる可能性も確認された。融合遺伝子はこれまで白血病や悪性リンパ腫などのがんでも発見されており、融合遺伝子を検出することで高精度・高感度の診断が可能となる。肺がんの一部ではすでに遺伝子検査が保険適応となっており、融合遺伝子の働きを阻害する薬剤が高い治療効果を発揮していることから、今回の血管肉腫における融合遺伝子の発見は、皮膚がんの原因の解明だけでなく、簡単な診断や特効薬の開発にもつながることが期待される。
2015年11月02日脱毛に関するアンケート今年で開業15周年を迎えるイデリア スキンクリニック代官山。キラキラと輝いた肌と人生を手に入れることを応援してくれる皮膚科・美容皮膚科である。同クリニックには肌の専門家が集まっており、在籍するドクターは全員が皮膚科や形成外科の医師だ。そんなイデリア スキンクリニック代官山が肌の露出が増える季節を迎える前に、脱毛に関するアンケート調査を実施。2015年5月27日にはそのアンケート結果を公開した。1位は予想通り、2位は意外なパーツ今回のアンケートは2015年3月26日から31日までの期間にインターネット上で実施し、男性602名、女性600名が回答した。まずは男性に「女性の脱毛に賛成ですか」と質問したところ、「賛成」と「やや賛成」という回答が約70%を占めた。特に30代の男性が脱毛に賛成と答える割合が多かった。次に「女性のムダ毛が絶対にないほうがいいパーツ」を質問したところ、最も多かった回答が「ワキ」であった。これは予想通りと言ってもいいだろう。次いで多かった回答が「バスト」。これは盲点である。女性を対象に「脱毛をしたことのあるパーツ」を質問したところ、「バスト」は最下位であった。女性が思っている以上に男性はバストのムダ毛を気にしているようである。理由を教えて男性に「女性のムダ毛が絶対にないほうがいいパーツ」になぜそのパーツを選んだのか理由を聞いてみた。すると「女性らしさが失われる」「下半身は服で見えないけど、上半身は露出が多くなると見える」「見える部分のムダ毛は見苦しい」などの回答が。やはり、見える部分は最低限ムダ毛処理をして欲しいと多くの男性は思っているようだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・イデリア スキンクリニック代官山プレスリリース(@Press)・脱毛に関するアンケート結果
2015年05月28日慶應義塾大学(慶大)は4月21日、マウスを用いた実験で、アトピー性皮膚炎は黄色ブドウ球菌などの異常細菌巣によって引き起こされることを解明したと発表した。同成果は慶大医学部皮膚科学教室と米国National Institutes of Healthの永尾圭介 博士(元慶應義塾大学医学部専任講師)との研究グループによるもので、4月21日(現地時間)に米科学誌「Immunity」電子版に掲載された。アトピー性皮膚炎は気管支喘息、食べ物アレルギー、花粉症などのアレルギー疾患を合併することがあるため、アトピー性皮膚炎そのものもアレルギー性の疾患だと考えられている。しかし、生体が何に反応して皮膚炎を発症しているかはわかっておらず、原因となるアレルゲンは特定されていない。血液検査で強い抗体が検出されることからダニやホコリが原因と考えられているが、それを裏付ける臨床的な証拠は存在していない。一方、アトピー性皮膚炎がひどくなると皮膚表面の細菌の種類が減少し、過半数が黄色ブドウ球菌によって占められることは知られていたが、黄色ブドウ球菌がどのようにアトピー性皮膚炎に関係しているかはわかっていなかった。同研究では、アトピー性皮膚炎を発症するマウスに皮膚細菌巣を培養したところ、生後4周からC. mastitidisという菌の出現に続いて黄色ブドウ球菌が出現し、最終的にはC. bovisという菌と黄色ブドウ球菌が皮膚細菌巣を支配することがわかった。このモデルマウスに対し離乳直後から、異常細菌巣に効果を発揮する抗生物質2種類で持続的な抗菌治療を行ったところ、正常な皮膚細菌巣を保ち、皮膚炎を発症しなかった。さらに、離乳後無治療で10週目に抗菌治療を開始したマウスと、離乳直後から抗菌治療を実施し10週目で抗菌治療を中止したマウスの症状の推移を観察したところ、前者は皮膚炎がほぼ治癒したのに対し、後者は正常だった細菌巣が一気に黄色ブドウ球菌とC. bovisに置き換わり、激しい皮膚炎を発症した。そこで、治療を止めて皮膚炎を発症したマウスの細菌を、治療により一時的に炎症が寛解していたマウスに接種した結果、黄色ブドウ球菌が最も強い皮膚の炎症を誘導した。また、C. bovisはIgEという抗体の上昇をもたらす免疫反応を誘導し、それぞれの細菌が異なった役割を果たしていることがわかった。今回の成果は、偏った異常細菌巣を正常化することでアトピー性皮膚炎を治療する新しい治療法の開発につながる可能性がある。研究では抗生物質を使用したものの、腸内細菌への悪影響もあるため、今後、抗生物質に頼らずに正常な細菌巣を誘導する方法の検討が期待される。
2015年04月22日『肌のきれいな人がやっていること、いないこと ~月1万人を診る人気皮膚科医が自分の肌で試した本物の美肌法』(菅原由香子著、あさ出版)の著者は、20年間にわたって肌荒れに悩み続けてきたのだそうです。皮膚科医になったのも、「この肌をなんとかしたい」という思いがあったからなのだとか。そしてさまざまな実験を重ねた結果、肌荒れを克服したといいます。つまり本書では、その秘密を明かしているわけです。◼クレンジングはやさしいタッチで素肌力を発揮させるための重要なポイントは、クレンジングと洗顔。ただし、クレンジング剤を手にとって、ぐるぐる目の周りをこすり、顔全体をゴシゴシするのは厳禁。ゴシゴシこすると皮膚の構造が壊れるからです。そしてクレンジングに力はまったく必要なく、皮膚が動かないくらいのやさしいタッチで、表面を指がすべるような感じで行なうのがベスト。◼︎美肌のためには洗顔も力が不要!洗顔も同じで、泡立てた石けんを肌につけるだけで、泡の吸着成分が汚れを落としてくれるのだとか。石けんの泡だけが肌につくように、フワフワの泡で洗うと、ダメージが加わらないといいます。◼︎強いシャワーを顔にかけてはダメまた、強いシャワーを直接顔にかけると、シャワーの刺激がシミをつくってしまうので注意。40℃くらいのぬるま湯で流すと、保湿成分や脂分も流されてしまうため、弱い水圧で、冷たく感じる程度の温度(20~25℃)ですすぐといいそうです。◼︎美髪になるシャンプーのポイントシャンプーは一度肌につくと、しばらくとれないため、顔によくないのだと著者。一番いいのは、石けんで洗髪し、化学物質は一切使わないこと。最初は抵抗があるでしょうが、続けていると頭皮と髪本来の健康が戻ってくるといいます。なお液体の石けんシャンプーやリンスよりも、固形石けんの方が刺激が少なくていいそうです。リンスの代わりには、薬局で売っているクエン酸を。◼︎美髪になれる“石けん洗髪”の仕方最後に、石けん洗髪の仕方を21ページから引用しておきます。(1)洗髪前にブラッシングする(2)手で頭皮をもみ込むようにしてシャワーでよくすすぐ(3)固形の石けんを頭皮に軽くすり込むようにして泡立てる。洗うのはあくまでも頭皮で、髪の毛を洗うのではないことを意識(4)1回目は泡立たなくても気にせずさっと済ませ、洗い流して、2回目できちんと泡立てて頭皮を指の腹で洗う(5)石けんをよく洗い流す(6)ティースプーン1杯くらいのクエン酸を手の平に数回に分けて取り、髪の毛全体にいきわたるようにつける。クエン酸は髪の毛についた水分で溶けていく(石けんで洗髪して髪の毛がアルカリ性に傾くとキューティクルが広がるので、クエン酸で普段の髪の弱酸性に戻す)(7)頭皮をマッサージする(8)よくすすぐ以上、化学物質などの刺激を避け、ナチュラルに徹することがポイントといえそうです。(文/印南敦史)【参考】※菅原由香子(2015)『肌のきれいな人がやっていること、いないこと ~月1万人を診る人気皮膚科医が自分の肌で試した本物の美肌法』あさ出版
2015年04月20日富士フイルムは4月14日、マウスに経口で摂取させた抗酸化成分「アスタキサンチン」が皮膚まで到達していることを確認したと発表した。同成果は、同社ならびに京都大学 大学院農学研究科 海洋生物生産利用学分野の菅原達也 教授らによるもの。詳細は5月14日からパシフィコ横浜で開催される「第12回アジア栄養学会議(ACN2015)」にて発表される予定だという。これまでの研究にて研究グループは、アスタキサンチンをマウスが経口摂取すると、紫外線による肌のシワ形成と表皮からの水分蒸散が抑制されるという研究結果を報告していたが、この仕組みとして、経口摂取したアスタキサンチンが消化吸収され、皮膚まで到達。紫外線(UVA)により皮膚の真皮に発生した活性酸素を除去したことで、シワ形成抑制効果が生じたと推察したほか、経皮水分蒸散量の抑制効果も同様に、皮膚に到達したアスタキサンチンが、表皮のバリア機能を維持するのに必要なセラミドの産生や維持に影響を与えていると考え、今回、研究を行ったという。その結果、経口摂取したアスタキサンチンが皮膚まで届いていること、ならびにナノ乳化した場合はさらにその量が増加することを確認したという。なお同社では、美容ドリンクやサプリメントでアスタキサンチンを摂取することで、肌のシワ形成や経皮水分蒸散量が抑制されることが期待できるとしており、今後もアスタキサンチンの美容・健康における効能効果やメカニズムについての研究を進めていくとしている。
2015年04月15日森永乳業が日本農芸化学会で発表森永乳業はアロエステロール(R)を含むアロエベラ葉肉粉末(AVGP)を経口摂取することにより、紫外線による皮膚弾力性の低下が予防されることをマウスで確認したと発表した。研究成果は、日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月26日~29日:岡山)で発表。背景アロエベラの食用として認められている葉肉部分であるアロエベラゲルの成分がアロエステロール(R)。森永乳業は既にヒト臨床試験および皮膚光老化モデルにて、アロエステロール(R)経口摂取による、皮膚水分量の低下予防ならびにシワ形成予防・シワ深度の改善効果を報告している。研究成果アロエステロール(R)経口摂取による皮膚弾力性低下に対する予防効果と、そのメカニズムについて検討。皮膚光老化モデルマウスにアロエステロール(R)を経口摂取させると皮膚弾力性の低下は有意に予防されることが明らかとなった。そのメカニズムに関しては紫外線によって真皮のコラーゲンやエラスチンあるいは表皮と真皮の間に存在する基底膜の構成成分であるIV型コラーゲンを分解する酵素が増加するのを抑制することが判明した。皮膚組織中のヒアルロン酸は紫外線によって減少するが、アロエステロール(R)経口摂取によってその減少が予防されることも明らかとなった。(画像はプレスリリースより)【参考】・森永乳業プレスリリース
2015年03月28日皮膚保護剤のアンケート調査輸入日用品等を扱っているKura Kenは、花粉による皮膚の不快感に対する皮膚保護剤(ファムズベビー:製品名)のアンケート調査を行った。花粉症で目や鼻に不快感がでる人が多くなってきたが、花粉症が重要化していると肌が露出している部分に不快感を覚える。調査内容実施時期は2014年2月~4月、実施方法は実際に目の周り、鼻の周り、唇、首筋、耳、腕・足に製品を使用して、とても良い・良い・あまり良くない・良くないの4段階のアンケート調査。サンプル数は50名で、対象者は花粉症を有する20~50代の男女。花粉症は軽度が18人、中度が17人、重度が14人。(判断は自己申告)総合評価は50例中28人が「とても良い」と答え、残り22人も「良い」と回答。「かゆみが軽減した、和らいだ」というコメントが多かった。なかには、「香りがよくない」、「香りが良いともっと嬉しい」とのコメントもあった。ファムズベビーファムズベビーは、角質層の中に保護層を形成することに初めて成功した皮膚保護剤。肌を傷める様々な原因(水、お湯、洗剤、 汗、分泌物、乾燥、摩擦、雑菌)から皮膚を遮断し、保護するという新しいタイプのスキンケア製品。保護層は肌の水分蒸発を防ぐことから、保湿作用にも優れている。赤ちゃんの乳児性脂漏湿疹、あせも予防、保湿によるアトピー性皮膚炎の予防に一定の効果が得られている。また、老人の乾燥肌対策にもよく使われている。看護師の手荒れ、くつずれ、院内感染予防、介護の分野でも乾燥肌対策、おむつかぶれ予防などで評価されている。保護層の力を最大限高めるために品質の安定性を重視し、香料を省いている。販売価格は2,400円(35g)、米国からの輸入品。(画像はプレスリリースより)【参考】・Kura Kenプレスリリース(PDF)・Kure Kenホームページ
2015年03月04日(画像はイメージです)冬季のアトピー性皮膚炎(湿疹型)に対するビタミンDの効果マサチューセッツ総合病院(米国)は2009年2月から3月に、モンゴルの国立皮膚センターと協力してウランバートル(モンゴル)在住の107人の子どもを対象に冬季のアトピー性皮膚炎に対するビタミンDの効果を調べる臨床試験を行いました。この研究は、ボストンで行われた小規模試験の結果を二重盲検比較試験で確認することが目的です。この研究成果は、Journal of Allergy and Clinical Immunologyの2014年10月号に掲載されています。試験内容登録条件は年齢が2歳から17歳、湿疹の範囲と重症を使ったアトピー性皮膚炎のスコアが10から72で冬場に悪化するアトピー性皮膚炎であることでした。経口でcholecalciferol(1,000 IU/日)飲む群とプラセボを飲む群に無作為に症例を割り付けました。投与期間は1か月です。皮膚のクリームを子どもとその両親に渡し、アトピー性皮膚炎と基本的なスキンケアについて教育を行いました。試験に登録した人数は107人で平均年齢は9歳、59%が男性でした。投与開始時の湿疹の範囲と重症を使ったアトピー性皮膚炎の平均スコアは21でした。試験を完結したのは104人でした。プラセボに比較してビタミンDを飲む群では有意に湿疹の範囲と重症を使ったアトピー性皮膚炎のスコアが改善しました。副作用はありませんでした。紫外線がビタミンDの合成を促進することから、重度のアトピー性皮膚炎に治療に紫外線が使われています。しかし、経口的にビタミンDを与えて、アトピー性皮膚炎の改善を二重盲検比較試験で実証したのは今回が初めてとのことです。今後は成人におけるビタミンDの効果や通年性のアトピー性皮膚炎の子どもに対するビタミンDの効果を検討する必要があります。【参考】・マサチューセッツ総合病院プレスリリース・Randomized trial of vitamin D supplementation for winter-related atopic dermatitis in childrenVolume 134, Issue 4, Pages 831–835.e1, October 2014
2014年10月13日(画像はプレスリリースより)ストレスが皮膚を衰えに関与する機序を発見ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業は、ストレス関連物質「サブスタンスP」が、肌の弾力性やくすみに影響を与える真皮線維芽細胞のコラーゲンの発現を低下させることを発見。サブスタンスPは、刺激によって神経線維から放出される神経物質の一つ。真皮の細胞にはサブスタンスPの受容体があり、サブスタンスPはその受容体と結合して初めて真皮に影響を与えます。サブスタンスPは受容体と結びつくとコラーゲンの生産が低下します。皮膚の透明度、光透過性を支えるIII型コラーゲンに強い影響があることが判明しました。ロータスエキスがサブスタンスPの作用を抑制ポーラ化成工業は上記事実に基づき、III型コラーゲンの産生抑制を防ぐ素材を色々探した結果、ハスの胚芽から抽出した「ロータスエキス」が効果を示すことを発見。その機序はサブスタンスPの受容体の発現を抑制することでした。ロータスエキスは保湿成分として、すでに使われています。フラボノイド類などの成分が含まれています。【参考】・ポーラ・オルビスグループプレスリリース・ポーラプレスリリース(ブルームスパ)
2014年07月08日(画像はプレスリリースより)森下仁丹第14回日本抗加齢医学会総会で発表森下仁丹は九州大学と共同で「ザクロエキス」が皮膚で長寿遺伝子が活性化することを確認した。「ザクロエキス」由来のポリフェノール成分の皮膚細胞(HaCaT細胞)のSIRT1活性化作用を検討。その結果、エラグ酸、ブニカリン、ブニカラジン、ウロリチンAの4つのポリフェノールがベータアクチン中のSIRT1を活性化することを確認した。この実験は皮膚細胞を用いた実験。今後皮膚老化作用に関しては動物皮膚にこのポリフェノールあるいはザクロエキスを塗布した実験や経口投与したときの皮膚の変化を検討することが必要となる。人での経口投与あるいは肌に塗布による皮膚の老化の予防あるいはシミ・シワの改善等の検討が必要となる。ザクロ1968年にザクロに含まれるエストロンが発見された。エストロンにはエストロゲン様作用ががあることからザクロには女性の更年期障害を緩和するといわれたことがある。国民生活センターは市販のザクロジュースにはエストロゲンは含まれていないことを発表。成分としてアルカロイドとタンニンを含むため過剰摂取は危険。カロリー制限と寿命延長効果カロリー制限や低温環境下にある動物は代謝速度が低下し、それに伴い加齢速度も落ち、寿命が著しく延長する。加齢速度を制御していると想定されているのが、SIRT1遺伝子。周囲の環境ストレスに適合するために発現し、様々な作用を有することが確認されている。【参考】・森下仁丹プレスリリース
2014年06月18日(画像はイメージです)アロエステロール(R)の光老化モデルマウスに対する効果森永乳業は、第68回日本栄養・食糧学会でアロエステロール(R)の皮膚の光老化に対する予防効果を発表した。紫外線照射で誘導される皮膚水分量とシワの深さの変化を予防することを明らかにした。(画像はプレスリリースより)アロエステロール(R)森永乳業はアロエベラゲルから抗肥満効果および抗糖尿病効果を示す有効成分としてアロエステロール(R)を同定。昨年は乾燥肌に女性56名がアロエステロール(R)を含む食品を8週間摂取したところ、無摂取群に比べて腕の皮膚水分変化量の増加傾向が見られ、シワ平均深度が有意に低下することを報告。この水分保持作用はアロエステロール(R)が繊維芽細胞のコラーゲンやヒアルロン産再生能を高めることによると推定。アロエのは古くから傷薬として使われてきたが、その有効成分は主にアロエに含まれる多糖類と考えられていた。今回の実験に用いられたアロエステロール(R)は多糖類ではなく、植物の細胞膜を構成する脂質の一種である植物ステロールであることから、アロエの効果に新しい切り口を発見。アロエステロール(R)が経口サプリメントとして乾燥肌にうるおいを与えたり、日焼けによる皮膚の老化に対するアンチエイジング作用を示したりすることが期待される。【参考】・森永乳業プレスリリース
2014年06月10日(画像はプレスリリースより)恵比寿駅から徒歩2分美容皮膚科の「レヴィーガクリニック」は、3月28日に東京の恵比寿にオープンします。診療内容は美容皮膚科、美容内科、医療レーザー脱毛などです。「レヴィーガクリニック」は恵比寿駅から徒歩2分の好立地に開院します。完全予約制での診察・カウンセリング・施術がおこなわれます。開院キャンペーン只今、開院キャンペーンがおこなわれており、通常600,000円の全身医療脱毛(全5回)が62%OFFの298,000となっています。ワキのみの場合(同じく全5回)には、通常28,000円から72%OFFの7,800円とお得です。全身脱毛は先着30名、ワキ脱毛は先着50名のみです。医療脱毛ということで通常のエステでの脱毛サービスよりも高価となっていますが、医療脱毛では、毛乳頭を破壊することができ、確実な脱毛がおこなえます。「レヴィーガクリニック」で使用しているLEVIGA式の医療脱毛の特徴は、痛みが少ないこと、毛室を選ばないこと、短時間で効果がでること、ムラが無いことなどがあげられます。さらに従来では難しかった色黒の肌についても施術可能です。【参考サイト】▼レヴィーガクリニックプレスリリース(ValuePress!)▼レヴィーガクリニック
2014年03月31日私たちはよく「美肌になりたい」「肌が綺麗な人に憧れる」と思うことが多いですが、身近にある皮膚はどのように役割があるのでしょうか? 今回は、基本的なことですが、私たちの皮膚の役割についてご紹介いたします。皮膚の役割1:保護膜私たちは体は皮膚で覆われています。皮膚の大きな役割の一つに保護膜があります。太陽から降り注ぐ紫外線をブロックしたり、細菌や化学物質などの生体外からの侵入をブロックし、未然にトラブルなどを防ぎます。また、体内に蓄えてある水分を外に逃がさない働きもしています。皮膚の役割2:環境の変化を捉える熱い、冷たい、痛い、寒いなどの様々な感覚を司る役割もあります。各感覚受容器の働きにより体への安全を確認し、また、気持ちよさや痛さなどの感覚を伝える大切な役割もあります。皮膚の役割3:熱交換器人間の体は37度近くになると、体温調整の為に毛穴が開き体外へ熱を発していきます。それでも体温調整が間に合わない場合は、発汗を行いその際の気化熱で効果的に体温調整を行います。逆に、寒くなると、皮膚の毛細血管が収縮して毛穴が締まり、熱が体外に逃げない様にします。皮膚の役割4:体の変化を表す健康状態が悪い場合に、肌の色も悪くなることがあります。みなさんも風邪をひいた時に顔色が悪くなったり、寝不足で目の下にクマができてしまったりと、肌から感じる健康状態はあるとおもいます。肌は、体のコンディションを移す鏡でもあります。このように、皮膚には4つの大きな役割があります。私たちに皮膚がなければ生命維持をすることができません。肌が綺麗である前に健康でなければ美しさは無いということです。毎日規則正しい生活を送りながら、体をいたわりながら美肌作りを目指すことはとても大切なことなのです。
2013年11月14日※画像は、『美容外科・皮膚科の口コミ広場』サイトより一般的になった美容医療も、初めての時には不安永久脱毛やプチ整形など、美容外科や皮膚科を美容のために利用をすることが一般的になってきた。しかし、初めて利用するときには、金額や施術内容の不安、そしてそもそもどのクリニックでお願いをするのがいいか、など気になる点も多い。株式会社クインテットが運営する『美容外科・皮膚科の口コミ広場』では、2013年7月23日には、美容医療に関する消費者の疑問・お悩みに対してオンラインで医師が応える『ドクター相談室』を公開し始めた。事前の情報収集も抜かりなく!『美容外科・皮膚科の口コミ広場』では、『口コミ広場』の名前の通り、利用者の口コミは公開がされていた。利用前の状況や施術に関して、その後のフォローに関してなど、クリニックを選ぶ際の参考になる内容が投稿されており、わかりやすい。しかし、実際の状況も受け取り方も人それぞれで、参考にしても簡単に決めきれない部分も多い。最近では、農作物も生産者の顔が見える販売方法をしているブランドが多くなってきた。実際に作っている人の顔や想いがわかると、購入の際に選ぶ基準にもなる。それと同様に、実際に施術をする医師が質問に答えている内容を読むことで、クリニック選択の基準を持つことが出来る。これからの新しい美容医療を選ぶポイントとなりえるだろう。【参考】▼『美容外科・皮膚科の口コミ広場』▼株式会社クインテットプレスリリース矢田亜希子の美しい歯の秘訣? 芸能人愛用のホワイトニング剤がスゴイ!(8月8日)一年の美肌力は夏に決まる!ヒアルロン酸の「130%」の保湿力を誇る美肌成分で徹底ケア!(8月4日)累計30万枚突破!中西モナさんも愛用中の“履くだけで痩せる”魔法のショーツとは!?(7月28日)元の記事を読む
2013年08月08日常に再生続ける皮膚それを見逃さないことがカギ1月21日、Web Wire では医療従事者による皮膚の再生についての記事が掲載された。(画像はイメージです。)21歳以上大多数の人が自分の皮膚に何らかの不満があり、より若い肌に戻りたいと感じているという。そして、皮膚のダメージは化粧品やメイクの方法で改善されると多くの人が考えている。自分に合った高品質の化粧品を日々の手入れに使うことによって、表面的な解決は見られるだろう。しかし多くの人々は化粧品にそこまで多くの投資をできないのが現実だ。もっとシンプルで、実践可能な方法はないだろうか。中央フロリダメディカルセンターのジェニー・ユン・ブキャナン氏は、皮膚の再生についての研究を続けている。肌の若さを保つためには正常な再生リズムを整えることが重要だと言う。皮膚は遺伝の法則に従って定期的に良い状態に生まれ変わっている。しかし、どんなに最高な皮膚が生まれたとしても、当の本人がそれを見逃していては素晴らしい肌を手に入れることはできず、肌はすぐにまた衰えてしまう。日焼けを防ぐことが最もシンプルなスキンケアブキャナン氏はこのような皮膚再生のチャンスを逃さないスキンケアの手法について「Anti-Aging Skin Care Simplified(シンプルなアンチエイジング・スキンケア)」と題してまとめた。本論では絶えず再生を続ける皮膚のシステムを詳しく説明している。人は誰でも27日おきに再生している。体のどの部分の皮膚も再生し続けている。古くなった細胞は老廃物となって表面に表れ、それをうまく処理することで肌は生まれ変わる。氏は肌を美しく保つ最善の方法は皮膚を日焼けから守ることとしており、日焼けが皮膚に与える数々のダメージやそれによって起こる皮膚がんについても言及している。元の記事を読む
2013年01月25日11月12日は「皮膚の日」。日本臨床皮膚科医会によって1989年に定められたもので、皮膚についての正しい知識の普及と、皮膚科専門医療に対する理解を促進するための啓発活動を行われている。11月10日(木)には渋谷マークシティのイベントスクエアで「ひふ診断」などのイベントも行われ、渋谷エクセルホテル東急では、「皮膚の日」目前スペシャルトークショーも開催された。秋野さんは保湿を一番に考えて、朝と晩の2回、30分のスキンケアを毎日欠かさず行っている。ローションパック、ビタミン化粧水でお肌を整え、乳液、美容液、クリームをじっくり浸透するよう、3分という間隔にて適用。ローションパック時には、家庭用のイオン導入器を使っている。佐藤さんは、仕事柄、化粧をしている時間が長いことから、クレンジングに力を入れている。オイルクレンジングした後、オイルを洗い流す前に水をつけた手でオイルを乳化してお肌の奥の汚れまでしっかりと落としている。その他、お風呂上りに化粧水をつける前、オイルで肌を柔らかくし、リンパマッサージなどを行ってから化粧水をつけていく。ローションパックを3分おきに化粧水をかけるケアをしている。更には、内側からのケアとして、豆乳や野菜を多く取り入れるように心掛けているとのこと。先生方はお二人のスキンケアを高く評価。しかし、見落としがちなのが全身の皮膚。江藤先生は、「全身の皮膚を伸ばすと畳一枚分、手のひら100枚分に相当する。そのうちの手のひら2枚分のスキンケアだけでなく、その他の98%のケアも大事」と説明。適度な肌のバリアは20ミクロン=0.02ミリと非常に薄いもので、冬場は特に壊れやすい。乾燥にとって大切なのは、『水分保護バリア』。乾燥するとアレルギー症状が引き起こされやすいようだ。お風呂で体を洗う際、ナイロンタオルでこするのも、皮膚に適さないのでNG。ちなみに、お肌の皮膚が生まれ変わる周期は45日間。アカすりタオルなどで肌に傷をつけてしまうと、肌は無防備な状態になってしまう。肌が荒れると細菌やウイルスが入りやすくなり、様々な感染症やアレルギーになりやすい。あまりこすりすぎず、必要な分だけ汚れを取るように心がけることが大事だ。秋野さんは、石けんを使わず手のひらでなでるように洗っているとのこと。佐藤さんは、お風呂上りにまだ水分が残った状態でオイルを塗り、その後にタオルで拭いているそう。実は、そのやり方が一番入浴後に水分を封じ込めておくのに最適な方法らしい。温泉などに入りすぎるのもお肌の乾燥の原因になるので、入浴後15分以内のケアが大切。皮膚を乾燥したままにすると、粉がふいたようになることもあり、さらに悪化すると、かゆみが襲ってくる「アトピースキン」という状態になる。かゆみ神経が皮膚の上に上がってくるので、汗をかいたり風が当たっただけで痒くなってしまうんだとか。そうなる前に、お肌の手入れを心掛けたい。日頃のケアの積み重ねが、健康な肌には重要。皮膚のことで悩んだら皮膚科に相談だ。
2011年12月01日3月3日は耳の日、8月7日は鼻の日、10月10日は目の日……。では、11月12日は?正解はいい(11)皮膚(12)の日だそう。その記念日にちなみ、都内にて、秋野暢子さん、佐藤かよさん、日本臨床皮膚科医会の若林先生、江藤先生によるトークセッションがあったので潜入してきました。■皮膚は乾布摩擦では鍛えられない司会「秋野さん、佐藤さんは普段どういった肌のお手入れをされているのでしょうか?」秋野さん「まず、お風呂に入るときはタオルで体をこすらず、手で洗ってます。その後、時間をきっちり計って化粧水をつけてケアしてますね」佐藤さん「私は、タオルでゴシゴシこすっちゃいます。でも、入浴後は、保湿系のオイルをたっぷり体に塗ってますね」司会「先生、お二人の肌ケアを評価するといかがでしょうか」江藤先生「そうですね。秋野さんの手で洗うというのはとても良いです。皮膚は例えるなら高価な革カバンのようなもの。例えば、バーキンのカバンをごしごしとは洗わないですよね?」江藤先生「また、勘違いされている方がいるのですが、皮膚を削ると、新しい皮膚が再生したと思いがちですが、そうではありません。皮膚が生まれ変わる周期は45日と決まっています。それよりも前に皮膚を削ると皮膚の下層が丸裸の状態にさらされてしまいます」若林先生「そうですね。もっと言うと、皮膚の一番外側の表皮で水分保護バリアと呼ばれる部分の厚さは0.02mmしかないんです。1mmの50分の1。とても繊細なので、メガネふきくらい細かい目のもので大切に洗うようにしてください。また、肌を鍛えたい言われる方がよくいるのですが、皮膚は鍛えられるものではないので、誤解されないようにしてください」■お風呂上がり15分以内のケアが重要江藤先生「あと、佐藤さんがお風呂上がりにオイルでケアしているのは良いですね。肌の水分量を計る実験データがあるのですが、それによると、入浴して10分後は水分量が高く、20分後にほぼ入浴前と同じ水分量になり、1時間後には、入浴前より水分量が落ちてしまいます。つまり、入浴後15分~20分以内に保湿ケアすることが肌にとっては重要です」若林先生「さらに言うと、温泉で3回、4回と入浴される方がいるのですが、肌にとっては危険なので、先ほどの20分以内の保湿ケアを留意しながら入浴してください」司会「ありがとうございました。最後に感想などお願いします」秋野さん「乾燥は特にこれからの時期ケアが必要なので、気をつけていきたいです」佐藤さん「肌が繊細ということが分かりました。今後も十分ケアしたいです」若林先生「肌に関する間違った理解が多いので、イベントや講演など参加してください」江藤先生「皮膚に関しては皮膚科に来てもらえると、一人ひとりに合ったアドバイスができるので、気軽に訪れてください」肌については、勘違いも多いので、意識しながら正しい知識を身に付けたいですよね。ちなみに、肌全体の表面積は畳1畳分(1.6平方メートル)くらいで、総重量は8kgと体の器官では一番の重さだそうです。(COBS ONLINE編集部)【関連リンク】【コラム】1日2回シャンプーOK?皮膚科医に聞く間違いだらけの清潔習慣【コラム】虫刺され、シミ。皮膚科医に聞く。肌に跡を残さない方法とは【コラム】皮膚科医に聞く。水虫が治りにくい人の特徴とは
2011年11月10日日焼け、虫刺され、にきびなど、気が付けば肌にトラブルの跡がシミのように……。肌に残るさまざまなトラブルの跡を解決する方法はないのでしょうか。皮膚科医で、はざの皮膚科(大阪市都島区)院長のはざの比呂江先生にお話をうかがいました。■肌のトラブル跡はどれも同じ「シミ」ではない――日焼けや虫刺され、にきびなどの跡がシミのように残るのはなぜでしょうか。はざの先生「日焼けや虫刺され、にきびなどは、日常的に起こるために軽く見られがちですが、肌にとっては大きなダメージでどれも『皮膚の異変』です。シミのように残った跡は、それぞれの傷が正常に治ったときに見られる皮膚反応の一種ですから、あって当たり前。これらのトラブル跡は、どれも同じようなシミに見えますが、原因も対処方法もそれぞれ違います」――では、日焼けの跡が残るメカニズムについて教えてください。はざの先生「日焼けには2種類あります。一つは、紫外線UV-A波による『サンタン』です。紫外線を受けた皮膚が防御反応を起こし、シミの原因といわれるメラニン色素を過剰に作り出すために起こる現象で、日光を浴びてから24~72時間の間、メラニン色素の沈着が進み、皮膚が褐色から黒ずみへと変化します。もう一つは、紫外線UV-B波による『サンバーン』です。紫外線によって皮膚が赤く炎症を起こす現象で、日光を浴びてから6~48時間後にヒリヒリとした痛みが最もひどくなります。発熱、水ぶくれなどの症状が起こることもあり、こうなると単なる日焼けではなく皮膚炎の一種ですから、病院での治療が必要となります」――虫刺されの跡はどうして残るのでしょう?はざの先生「虫に刺されると、かゆみや痛み、赤くなって腫れるなどの症状が起こります。この段階で正しくケアすれば、トラブルの跡はあまり残りません。一方、刺されたところをつめなどで掻(か)き、そこに細菌が入ると、症状が悪化して『二次感染』を起こします。この段階になると、傷が治っても虫刺されの跡が残ります。つまり、虫刺されの跡は『二次感染』を治療せず、放置したためにできるといえます」――肌トラブルの跡を早くきれいに治すには、病院で治療したほうがよいのでしょうか。はざの先生「シミになりやすい体質だと自覚している人は、すぐに皮膚科に来られます。皮膚反応の一種であるトラブルの跡、シミを消すとなると、その跡が何によってできたものなのか、シミになってからどれくらい時間がたっているのか、さらに個人的な体質なども含めると、個々に解決方法が違います。自宅で簡単にできる、万人に効果的な解決方法というのは、残念ながらないんですね。市販薬より皮膚科で処方した薬のほうが効果はあります」■トラブルの跡を予防する、シミを残さない方法――では、トラブルの跡を予防する方法はあるのでしょうか。はざの先生「基本はトラブルを回避する方法を考えることです。日焼け予防では、日焼け止めを塗るだけでは不十分です。日焼け跡を作りたくないなら、日傘、帽子、サングラス、長袖長ズボン、できるならマスクも着けたほうがいいですね。日焼け止めはむらなく薄く塗り、汗や水で流れるようならこまめに塗り直します」――日焼けしてしまった後の有効な対処方法はありますか?はざの先生「日焼けの直後に冷やすこと。保冷材や冷却パック、冷却ジェルなど、体の部位に合わせて使いやすいものを選んですぐに冷やしてください。赤みがある部分に冷やしたタオルを当てるだけでも症状は緩和されます。サンバーンは48時間まで悪化しますから、その前に手当てをすることが肝心です。また、赤くなるのは皮膚の炎症反応なので、その前に冷やして炎症を抑えること。これにより、シミになるのをある程度防げます」■虫刺されはできるだけ早くケアをする――虫に刺された跡を残さない方法はあるのでしょうか。はざの先生「まずはトラブルの回避です。虫刺されのひどい方は、肌の露出が少ない服装を心がけ、虫よけスプレーを携帯するといいでしょう。虫よけスプレーは目、鼻、口から吸い込まないように注意し、露出している部分にだけスプレーします。顔や首につける場合は、一度手のひらにとって塗ってください」――それでも刺されてしまったら、どうすればいいのでしょう?はざの先生「どの虫に刺された場合でもそうなのですが、早く対応すると、比較的跡が残りません。一例ですが、先日、山へ行って蚊に刺され、ひどく腫れたために診察を受けた方がいました。やぶ蚊に刺されて足が腫れていましたが、刺された翌日だったので、ステロイド剤の入ったテープを処方しただけで、2~3日できれいに治りました。もし、数日放置していたら二次感染を起こす確率が高く、熱が出るなど体調不良も現れて、皮膚はさらにひどい状態になって、跡は残っていたでしょう。この段階になると、抗生物質で治療しなければなりませんから、皮膚科を訪れてください。こういう患者さんはとても多いのですよ。また、肌トラブルの跡がいつ消えるのかは個人差があり、消えないこともあります。トラブルが起きたら、肌のダメージが最小限ですむように早めの対応を心がけてください」二次感染後も治療を受けず放置していると、ほとんどの場合、トラブルの跡が残り、「加齢とともに、シミ跡に変化する確率が高い」とはざの先生。まずは肌トラブルに至らない生活習慣を考えること。できてしまったシミや虫刺され跡は、瞬時に冷やし、放っておかないことを心がけたいものです。監修:はざの比呂江氏。皮膚科医。はざの皮膚科院長。はざの皮膚科(大阪市都島区。JR・京阪電鉄京橋駅徒歩5分。TEL:06-6354-6877)院長。大阪市都島区医師会副会長。レーザーによる抗加齢治療に定評がある。(近藤雪江/ユンブル)【関連リンク】【コラム】睡眠直前の熱風呂はNG。内科医が教える生体リズムとは?【コラム】思わずペロリと食べたくなる!?お砂糖を使ったコスメ!【コラム】クセーと言われて心底傷ついた。あなたの体臭対策は?
2011年11月03日