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音楽劇『ライムライト』の公開稽古が17日に都内で行われ、石丸幹二、朝月希和、太田基裕が取材に応じた。同作はチャップリンによる同名映画の舞台化作。かつて一世を風靡した老芸人・カルヴェロ(石丸)は、人生を悲観し自殺を図った若いバレリーナ・テリー(朝月)を助け、再び舞台に立たせる。しかし、スターに上り詰める彼女と入れ替わるように、老芸人は人生の舞台から退場しようとしていた。ほか植本純米、吉野圭吾、中川賢、舞城のどかが出演する。○音楽劇『ライムライト』公開稽古に石丸幹二ら登場公開稽古では、カルヴェロ役の石丸によるアカデミー作曲賞を受賞した名曲「テリーのテーマ」(“エターナリー”)、ネヴィル役の太田による「テリーとネヴィル」の歌唱を含む2幕のシーンを披露。2015年、2019年に続き3度目の同役となった石丸は「9年前、この作品を演劇としてお客様の前で上演するのが世界初だったということで、そこに辿り着くまでに色々なことがありました」「チャップリンさんのご遺族の方がそうそうは許可しないことなんです。でも熱い思いを持って、日本のチャップリン協会代表の大野さんが足繁く通ってくださいまして、理解していただたき、世界初演という形でこの作品を上演することが叶いました」と、作品の成り立ちから振り返る。石丸は「『ライムライト』という作品を改めて観たりしながら、チャップリンさんが演劇人として残したいメッセージをたくさん書き記しているんだなと気づき、それを後世に伝えるのが私たちの役目なんじゃないかなと思って、9年前に上演したのを思い出します」と回顧。「9年経って、チャップリンさんがカルヴェロを演じた60代に近づいてきまして、チャップリンさんが言い残したかったことがより理解できているような気がしております。今回3演目、以前とは違う感じ方、発し方が、朝月さん太田くん共々に刺激をもらいながら表現できるのではないかなと。前回を超えていこうという思いでいます」と意気込んだ。今回初共演の朝月について、石丸は「『(タカラヅカ・)スカイ・ステージ』で彼女の舞台姿を拝見してまして、とっても踊りに秀でた、お芝居が熱い、色々なキャラクターを演じ分けられる彼女に出会えるんだという思いでワクワクしながら稽古初日を迎えたのを覚えています」と明かす。「稽古場でトゥシューズを履いて踊り始めた時にびっくりしたんです。誰しもが言ってましたけど、うまい。プリマバレリーナそのものだと実感しまして、まだまだ稽古は続くけど、より素敵な踊りを見せてください」と期待した。公開稽古では、バレエシーンを披露した朝月。「初めて皆様の前で踊らせていただいて、本当のオーディションの感覚になりまして。こういう緊張感での胸のドキドキ感や高鳴り、ソワソワ感があるのかと実感して学ばせていただきました。1幕では足が動かなかったテリーの、足が動くようになった喜びだったり晴れやかさだったりを、もっと踊りで表現できるように、お稽古していきたいなと思います」と意気込んだ。一方、石丸と太田は2016年上演の『スカーレット・ピンパーネル』以来の共演。「変わらないんですよ」(石丸)、「幹二さんもですよ」(太田)と言い合いつつ、石丸は「(当時)太田くんはピンパーネル団の一員だったんですけど、今回は“個”の太田くんとご一緒することになって、『彼はこういう人だったんだな』ということを肌身に感じてます、とってもチャーミングだし、今までのネヴィルとは全然ちがうキャラクターで、作っているというより湧き出している感じ。『こういう力を持ってるんだ、彼は』と改めて実感しているところです」と印象を表す。太田は「幹二さんが演じるカルヴェロが幹二さんと重なって見えて、“そのもの”みたいな感覚がありまして、勝手ながら、一生カルヴェロをやってほしいなと思っちゃうくらいそこに存在している」と称えるが、石丸は「じいさんってこと?」とツッコミ。太田は「いやいや、そんなこと言ってないです! 説得力がありまして、あったかい現場で共演させていただき感謝の気持ちでいっぱいです」とたじたじになっていた。公演は東京・シアタークリエにて8月3日〜18日。
2024年07月17日「都知事選が終わって、なんか珍現象が起きてるなと、俺はひしひし感じんだよね。ズバリ言うと、石丸・蓮舫叩きがテレビメディア中心に始まったってね感じるんだな」7月16日までに更新した自らのYouTubeチャンネルで、こう語ったのはフリーアナウンサーの古舘伊知郎(69)。7日投開票の東京都知事選に対する感想を述べるなかで、2位に躍進した石丸伸二氏(41)への思いを熱弁した。6月には自らのYouTubeチャンネルで、石丸氏について「俺は推してるからさ」と言及したことも注目を集めていた。冒頭のコメントに続けて「地上波のテレビがもう徹底的に、石丸あるいは蓮舫両氏にそれぞれにダーっと質問攻めで群がった。ダダダダと群がった。入れ食い状態のようなインタビュー始めたわけだよな」とし、「それまでは公平性を担保するという典型的な放送法第4条の大義名分の元にやんなかったんだから。そんなに扱わなかったんだから」と指摘。一部の候補者を取り上げなかったメディアの報道姿勢を、疑問視した。その例として石丸氏の名前を挙げ、「最後の街宣からおそらく、石丸さんなんか一睡もしてないだろうと想像すんだけど。その一睡もしてない1人によってたかって辛辣なインタビューをダーっとやるってのはどうなの」と批判。いっぽう、石丸氏は投開票直後にNHK記者から「今回当選に及ばなかった要因を自身はどう感じている?」と投げられると、「NHKをはじめマスメディアが当初まったく扱わなかった」と述べていた。古館はこの発言にも触れ、次のように持論を展開した。「これに関しても色々言われてるわけだけども。マスコミの選挙報道に腹据えかねてた男なわけでね、石丸氏っていうのは。そりゃ、この辺りで『敗因は?』と聞かれたら、戦闘モードになるだろう。負けが決まったとなった瞬間に、急にだよ。石丸さんの人となりを聞いてみたり、政策の問題点を急にこうあげつらい始めて。それまで沈黙だって、無視してたくせにさ。そうやって聞いたりするわけだよ、よってたかって。それって選挙期間中にもやって放送しろよって話でしょ」■インタビュアーにも苦言「古市さんも何であんな風に言うのかな」こうした批判の矛先は、日テレ系のYouTube選挙特番で石丸氏とのやりとりが注目を浴びた社会学者・古市憲寿氏(39)にも及んだ。古市氏は選挙特番の中で、「現状、出口調査を見る限り、どうやら石丸さんが2位らしいっていう。これは率直に結果というか、そういう出口調査を聞いた時に、やっぱりちょっと嬉しかったですか?」と質問。すると石丸氏は「いいえ、特に」と否定し、「そういう煽り方をするから、都民・国民の意識がダダ下がりなんですよ。いい加減に分かってください」と窘めていた。古館はこのやりとりに「俺の感覚で言うとね、古市さんも何であんな風に言うのかなっていうのが俺の正直なところ」と首を傾げ、「『落選して2位で嬉しかったか』という質問は、寡聞にして俺聞いたことがない」とコメント。さらに古館は、“政治屋”を批判する石丸氏と古市氏の議論が嚙み合わなかったことにも言及した。石丸氏は“政治屋”の定義を「政治のための政治、党利党略、自分のための政治」と説明していたが、“政治屋”と石丸氏自身の違いについて質問した古市氏に「先ほど(政治屋の)定義についてお話ししましたよね?」「え?もう1回言えってことですか?」と逆質問を繰り返していた。古館は一連のやりとりを振り返り、「政治屋っていうのは石丸さんにいちいち聞かなくても、政治という産業で金儲けをする裏金議員たちのことを言うんじゃないの?」と反論。そして古市氏について「『石丸さんは政治を生業にする政治屋と一緒なんじゃないですか?』と、こう言いたかったんじゃないかな」と推測し、こう主張した。「考えてみれば生業つうのはさ、金儲けの手段ばっかりにしなけりゃいいわけで。とりあえずみんなの前で選挙の時に、石丸という人間が『政治屋一掃』って大見得切ってガツンと言ったんだったら、有権者はそれ一旦預かってさ。裏切られたら、投票でまたドンと示せばいいだけのことであってさ」石丸氏をめぐっては、各選挙特番でのインタビュアーに対する態度が“高圧的”だと物議を醸したが、古館によれば同氏が“ブラック石丸”と“ホワイト石丸”を使い分けているという。「質問者が意地悪に『ここ突っ込んでやろう』『政策の具体性があんたは希薄だって言ってやろう』っていうのを遠回りに遠回りに言ってたりするから、『なに遠回りに言ってんだ』っていう時に“ブラック石丸”が登場して、ドンと言う。『言い過ぎたな』と思ったら、次また別なテレビ番組に出て“ホワイト石丸”を演じる。これを繰りしてる。『え、ホワイト石丸?ブラック石丸?』っていいじゃない、別に。だって政治をエンタメ化するっていう手段を言ってんだから。政治をエンタメ化するのが最終目標なら困るよ。だけど、徹底的に自分を売る時の手段としてエンタメ化してよろしいんじゃないですか」そんな古館は、にわかにネットで流行した“石丸構文”についてもこう持論を述べていた。「石丸構文っていうのは、質問者の整理がついていない状態の何だかよくわかんない質問。あるいは整理をしないで、自分の求めている答えに誘導尋問していく時に発せられた言葉を見抜いて、“その手に乗らないよ話法”を石丸構文っていうの。だから石丸構文というのは、質問者が作ったもんだってことを言いたいの」古館の私見に、動画のコメント欄では《正論!まさにその通り!》《全て古舘さんの言うとおり!全面的に支持します!》と賛同の声が。だがネット上では、石丸氏を全面的に擁護するような主張には、冷ややかな視線も注がれている。《逆張りなのでしょうか?まったく共感できません》《石丸氏を押した自分の見識を必死に擁護しているだけのように思えます》《批判されるべき所で批判される事はいじめとは違います。古館氏の推しなのはわかりますけどね》《この人はずっと信用していたのにガッカリだよ…》《一睡もしてないなどと庇っているが、ニュースキャスター時のこと忘れて、適当な事言うなよ》
2024年07月16日ロンドンブーツ1号2号の田村淳(50)が7月11日に自身のYouTubeチャンネルを更新し、都知事選前には感じていなかった元安芸高田市長の石丸伸二氏(41)への“モヤモヤ”について自身の思いを語った。「都知事選のモヤモヤ」というタイトルで投稿された、視聴者の質問に答えるライブ配信の動画で田村は、「(都知事選が)始まる前のモヤモヤは小池さんと蓮舫さんにあったんですけど」「僕、石丸さんって、ちょっと勘違いしてたのかもしれないです。僕、すごい安芸高田市長の時からずっと『面白い政治家の人現れたな』と思って好意的に見てたんですけど、終わった後のテレビ、マスメディアに対してのインタビューの受け答えがやっぱりモヤモヤするんですよね」と切り出した。田村が問題視した選挙戦後のインタビューとは、石丸氏が7月7日に出演した日テレ系のYouTube選挙特番のこと。「政治のための政治、党利党略、自分のための政治」を行う“政治屋”を批判している石丸氏に、社会学者・古市憲寿氏(39)が“政治屋”と石丸氏自身の違いについて質問したものの、「先ほど(政治屋の)定義についてお話ししましたよね?」「え?もう1回言えってことですか?」などと質問に正面から向き合わなかった点だ。田村は「確かに2度3度って聞かれてることかもしれないけど、それって真摯に何度も何度も聞かれてることに答えるって、僕が端的に短い言葉で色々と言葉をつむぐって言う政治家が好きなんですけど」とし、選挙後の石丸氏にモヤモヤしていると発言。「それまでもいろんな疑惑とか、いろんなことがあったけど、でも新しい政治で、”政治屋の一掃”って言ってて、“政治屋って何なんですか?”って。それで、“石丸さんと何が違うんですか?”って単純に僕は気になることですけど。僕は正直、ああいう受け答えをする政治家は嫌いです。ガッカリしましたね」とバッサリ。さらに、「“インタビューが失礼すぎ”って言う人がいるんですけど、インタビューって失礼なもんですよ」といい、「だって今に限ったことじゃないよ。でも、あれだけの都知事選で2位って支持を得た人が、あそこであのコメントの仕方はないって僕は思いましたよ」と自身の感想を述べた。「僕は、どんなに聞かれても、どんなに意地悪な質問が来たとしても、どんなに無茶苦茶な質問が来たとしても、石丸さんが2位っていう結果を受けて、だって3位か4位って言われてたところが2位って大躍進だと思うんですけど。ただ、もう僕は、興味関心をだいぶ失いましたね」と石丸に失望したといい、古市氏とのやりとりをあげ「一政治家として、端的で短い言葉でスパンと答える石丸さんがいいなと思っていたので、あんな言い方する必要ないと思うんですね」と石丸氏の姿勢を批判。続けて、「限られた時間ですから、僕は少なくともあの配信、あの放送で、政治屋と政治家の違い、または石丸さんが政治屋とは違う点などは、僕はわからなかったので。いい人かもしれないけど、僕は政治家を見てるので、会ったらいい人とかは大体会ったらいい人ですよ」と、石丸氏の考えが田村には届かなかったと指摘。また、「日テレが悪い」という視聴者のコメントに対し、「今に始まったことじゃないでしょ、選挙の終わった後に、みんな意地悪な質問するじゃん。みんな足引っ張ろうとするじゃん。それがマスメディアじゃん」と、あくまで石丸氏の問題だと訴えた。そして、石丸氏に期待していたからこそ「こんな分断を煽るような形をしたってしょうがない。だって答えればいいだけだから。答える言葉を持ってるし、答える頭持ってるんだから、答えればいいじゃんって単純に思いましたよ」と感想を述べた。ただ、「僕が期待してるのは、ここから石丸さんがどんなことするんだろうな。どんなことをしようとしてるのかなっていうのは、まだ追いたいと思います。なぜなら興味あるから」「僕は石丸さんのことをこれからもフラットにみるってだけです」と今後も注視するとむすんだ。
2024年07月16日7月14日放送の『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)に、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)がゲスト出演。そこで人口減少対策について持論を展開したが、SNSで非難轟々となっている。7日に投開票が行われた東京都知事選に出馬し、小池百合子都知事(71)に次ぐ165万票を獲得した石丸氏。『そこまで言って委員会NP』では兵庫県明石市の元市長・泉房穂氏(60)から“日本をどう変えていきたいのか”という質問を受ける場面があった。そこで「今一番危惧しているのは人口減少で、ほとんどの方は知っている話のはずなんですけど、そのヤバさになぜかまだ気づけていないっていう。そこを心配します」と言い、「東京都ですら後15年しかもたない。ガソリンが尽きるわけですよ。他の地方においてはガソリンが尽きてる」と言い、「これを放っておいていいわけが無いのに、誰も手を打とうとしない。なので、政治でまずはそこを直していくべきだというふうに(考えている)」と話した。そこで田嶋陽子氏(83)から「どういう具体的なことを考えていらっしゃいますか?」と尋ねられると、石丸氏はこう答えた。「究極的には、ですよ。100年とか200年かかると思うんですけど、いまの社会の規範では無理なんですよ。先進国はどこも人口減少を克服できていない。例えば、一夫多妻制を導入するか、遺伝子的に子どもを生み出すとか。例えばですよ。SFのお話に聞こえるかもしれませんが、そこまでやらないと人口減少は止まらないんです」するとスタジオではどよめきが起こり、番組の総合司会を務める黒木千晶アナウンサー(30)は「すごい」と目を見開いた。続けて石丸氏は「今どう考えても無理です。それをやろうとは思ってないんですよ」と前置きし、「社会が変わるには100年、200年。日本だったらあと300年くらいかかるかもしれない。なので、300年間もたせるために少しでも人口減少のペースを緩やかにし、少ない人口でも国際的な地位を失わないようなシステムを作っていく」と話した。■泉房穂氏も「理解を超えた方」番組で石丸氏は「東京都が人口を吸い続けているから止めるべき」「東京に集中した人口を地方に還流するように行政同士が話をしていくべき」とも語っていた。数々の持論を展開したが、SNSでは少子化の究極の対策として「一夫多妻制」を紹介したことが物議を醸すことにーー。例えば泉氏は番組の放送終了後、今回の放送の様子が記されたネットニュースをXで紹介。そして、《人口減少対策として、最初に挙げたのが『一夫多妻制』とは驚いた。その次が、『遺伝子的に子どもを生み出す』との政策》《ある意味、“理解を超えた方”であることは間違いない・・・》などと驚きを綴っていた。石丸氏をめぐっては、7月11日に『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)に出演した際に、7日に放送された『Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP』(フジテレビ系)で元乃木坂46の山崎怜奈に対し「前提が正しくない」と厳しく指摘した件を振り返り、石丸氏は「女、子どもに容赦するっていうのは優しさじゃないと思っている」と自身の胸中を告白。この発言に対して、”女性蔑視”と批判が起こっていた。今回の“一夫多妻制”発言について、石丸氏はあくまで人口減少における”究極的”な対策であり、自身は人口減少のペースを緩やかにするシステムを作ると述べていた。しかし、”女、子ども”発言での炎上の直後であったことも関連してか、SNS上では究極論であるとしても、少子化対策として”一夫多妻制”というワードが上がったことに対して拒否反応が後を絶たない。Xでは、非難の声がこう上がっている。《例え、万が一、冗談で、少子化の解決策が「一夫多妻制」だと言ったとしても頭ポンポンとか女子供に容赦しないとかと同じくらい女性を下に見てる潜在意識がないとそもそも発言できないワード》《「女こども」「頭ポンポン」の件もですが「一夫多妻制」「遺伝子操作」といった非現実的、非人道的な「例え」は言うだけ議論のノイズにしかならない差別主義者にみなされるリスクをとってまでわざわざ露悪的になる必要もないし、計算した発言でなく素が出ちゃったのかなこれがイチ首長だった人間か》《例え話だとしても一夫多妻制という発想自体がやばすぎる》
2024年07月15日《石丸氏は意味のない質問に対して塩対応をしてるだけなのに必要なサブウェイの注文なんかちゃんとするに決まってるのにクソみたいなお笑いにしてしまう所がイラっとするね》7月12日、自らのXでこう呟いたのは実業家の堀江貴文氏(51)。東京都知事選で2位になった石丸伸二氏(41)の言動が波紋を広げるなか、批判的な風潮に異論を呈している。きっかけは、8日にふかわりょう(49)が《【心配】石丸さん、サブウェイ注文できるかな》とXで呟いたこと。堀江氏はふかわに賞賛が集まっていると報じたニュースを引用し、冒頭のように苦言を呈したのだ。「石丸氏は各選挙特番でインタビュアーへの逆質問や、威圧的な態度が物議を醸しました。いっぽう『サブウェイ』では、パンやトッピング、ソースの種類など注文が多岐にわたります。店員とのやりとりも多くなることから、ふかわさんは渦中にあった石丸さんに言及したのではないかと見られています。実際、ふかわさんの投稿をきっかけに、SNSでは“石丸構文”と称する大喜利が広がりました」(スポーツ紙記者)こうした現象について、石丸氏は11日に『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)で放送されたインタビューの中でこう答えていた。「めっちゃ面白いじゃないですか。この後、サブウェイ行こうかな。そこでやってみましょうか。『一体、何の話されてます?』って。逆にサブウェイの注文はめちゃくちゃ速いですよ。具体的に聞かれた時は即答します」本人も面白がっていたが、堀江氏は“お笑い”として受け取ることができなかったようだ。別の投稿では、こう不快感を示していた。《こういうお笑いが好きな人は、石丸さんがサブウェイの注文はちゃんと出来ると思ってるけど、それを出来ないかのようにあえて揶揄するのが面白いと思ってるのか、それとも本気でちゃんと注文できないと思って揶揄してるのを面白いとおもってるのかどっちなんだろう》他のユーザーから《できると思ってるけど、面白くしているのかなと思います》と反応が寄せられると、《それ、面白いですか?そうかぁ、それを面白いと思ってしまうのかぁ。私は意味がわからないけど、そういう感覚なんすね》と疑問視していた。いっぽう別のユーザーの“ウィットに富んで面白い”と評価する声には、《これを面白いと思ってしまう人が一定数いることはよく分かった。とはいえ、面白くないしイラッとするので、これまで通りそういうクソツッコミを,してくるやつは全力で叩いていこう。ウザいので撲滅したい》と猛反論。また、“他人を貶めるような笑いが嫌いな人にとっては面白くないのかも”と分析する声には、《頑張って成果を出した人を馬鹿にしてマウント取ろうとするからイラッとするんだよな。頑張れない人、成果を出せない人がそれを笑う。それを容認する社会はやっぱり良くないな》と私見を述べたのだった。堀江氏はその後の投稿でも、《誰も傷つかない種類のものであれば構いませんが、他人を小馬鹿にしたり揶揄したりするお笑いは撲滅してもいいんじゃないの?ダメ?》と投げかけていた。「堀江さんは10日にも、元・乃木坂46の山崎怜奈さん(27)への対応が物議を醸していた石丸さんについて、《適当に答えられないんだろうな。真面目なんだよ》と理解を示す投稿をしていました。また、お笑いに関しても自らの価値観を大切にしており、“誰も傷つかないネタ”が好きなようです。2年前には好きな芸人に、小島よしおさん(43)とハンバーグ師匠ことスピードワゴンの井戸田潤さん(51)の名前を挙げていました。堀江さんは石丸さんの人柄を尊重しているだけに、“サブウェイいじり”は不快に感じたようです」(WEBメディア記者)とはいえ石丸氏は『グッド!モーニング』のインタビューで、選挙特番でのメディア対応について「内心おちょくってました」とも語っていたが……。堀江氏の主張に、Xでは《なるほど一理あるな》《ホリエモンに同意!》と賛同する声が。だが、物議を醸した石丸氏の言動を“棚に上げている”と見る人も少なくないようで、厳しい声も上がっている。《タレント小馬鹿にしてたの石丸さんじゃんww》《他人を小馬鹿にする者が権力を握るような政治は撲滅してもいいんじゃないの?ダメ?》《元を辿れば石丸さんがインタビュアーを馬鹿にしてマウント取ってるよね》
2024年07月12日7月10日、広島県・安芸高田前市長の石丸伸二氏(41)がYouTube番組『ReHacQ』に出演。NHKから国民を守る党の立花孝志党首(56)と自身が抱える裁判について舌戦を繰り広げた。同番組序盤はゲストの経済学者の成田悠輔氏(39)とさまざまな意見交換が行われ、中盤にはスタジオで観覧していた立花氏から石丸氏へ質問する時間が。石丸氏と初対面だという立花氏は「今日お伺いしたいのは、今回裁判2つお負けになってることについて、これまでyoutubeで説明されたりとかされてないんだったら、ちょっと皆さんが納得できるような弁明をしていただきたいなっていうのが今日の質問です」と切り出した。石丸氏が負けた2つの裁判、1つ目は’20年8月に行われた安芸高田市長選でのポスターの印刷代の一部代金未払い問題で、7月5日に最高裁が同氏の上告を退け、約72万円の支払いを命じ、敗訴が確定。2つ目は、「恫喝を受けた」と石丸氏が市長時代の’20年10月にX上で恫喝を受けたと主張をしたことなどについて、名誉を傷つけられたとして、山根温子市議(68)が市と石丸氏に損害賠償を求めた訴訟のこと。「議会を敵に回すと政策が通らなくなりますよ」という「恫喝」を受けたと主張する石丸氏に対し、7月3日に広島高裁は、録音データなどから山根市議が「恫喝」に当たる発言をしたことは認められないと判断し、33万円の賠償を命じた1審の判決を支持している。これらの裁判について、立花氏は、ポスターの裁判に関しては合意形成がなされていなかったので問題ないとした上で、山根市議の件は2審ですでに敗訴している上に、一般的には棄却される可能性の高い最高裁まで上告している点を指摘し、今の考えについて弁明を求めた。すると石丸氏は「じゃあ、“石丸構文”で返すと」と自身が揶揄されている話し方をジョークにして前置きしつつ「弁明ってのは何に対する弁明なんだろうってのは。説明でいいですか?」と切り返し、”恫喝はあった”という自身の「主張は変えてません」と説明。立花氏は、石丸氏の主張は「最高裁でおそらく棄却されるんだろうと思うんですけど」と続けると、石丸氏は「そこはまだわからない」と否定し、立花氏が「わかりますけども」と言えば「個人のご感想ですよね?」と反撃。立花氏も「これ、2審まで(判決が)出ていて、だから、そういう意味では往生際が悪いかなと思うんですよ。音声まであるのでね」と指摘すると、石丸氏は「音声は一部だ」として「その前のところに発言があった」と主張。立花氏は「少なくとも広島高裁の現在の認定では、 石丸さんの誇張、独創的な主張であって、到底認められないと。しかも、これは名誉毀損ですから、場合によっては刑事罰まである」とし、「最高裁でもし棄却された場合には逆にどういう形になるか」今後の身の振り方について尋ねた。それに対し、石丸氏は「今(判決が)出てるのは、安芸高田市が賠償責任を負ってます」と、公務としての発言だから責任を負っているのは市だと論点をずらす。すると、立花氏は紀藤正樹弁護士(63)が8日にXに投稿した《モンスタークレーマー》という石丸氏への評価に「すごく賛同する」と発言。最高裁は憲法解釈の謝りや重大な訴訟手続の違反がなければまず棄却されるであろう点を指摘した。しかし、石丸氏は「それは最高裁が判断する話」とし、「自分でなんで先回りしてこうだろうと思って自説を曲げるんですか。だったら最初から言わなきゃいいじゃないですか」と反論。「実際やってきたことがその通りになってるんじゃないですか。 議会と対立すると、感情的に反対して政策を通さないっていうのをやってきてるわけですよ、安芸高田市議会は」と、行動そのものが恫喝であると主張。立花氏も「それは恫喝じゃなくて意見表明だ」と応酬し、「非があれば素直に謝罪すべき」と主張するも、「自分に非があるなら認めますけど、非がないと主張してる人間に対してなにを素直に?」と石丸氏も譲らないまま。立花氏の「このまま行くと、最高裁判所の決定が出ても、それは裁判所の判断で俺の判断、俺の考えとは違うからっていう考えを押し通そうということですよね?」との問いに対し、石丸氏は「押し通そうというか、そういう事実じゃないですか。もしそうだとしたら最初からそんなこと言わないですよ」と一歩も引かず。「でも裁判で負けたら“ごめんなさい”をする人と、“いや、裁判所が悪い”っていう人で大きく違うと私は思いますよ」と続けた立花氏。その後もやり取りは平行線をたどり、「日本の司法がそう言ってるのに、“司法なんて関係ないよ”とかっていう行政の長とかが出てくるのはやっぱ恐ろしい」と締めくくった。
2024年07月12日7月11日放送の『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)に、先の都知事選で2位と躍進した石丸伸二氏(41)が出演。物議を醸した選挙特番でのやりとりについて持論を展開したのだが――。石丸氏は都知事選投票締め切り後の20時から各メディアで行われた選挙特番に出演。しかしフジテレビ系の選挙特番『Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP』で元乃木坂46・山崎怜奈(27)が公約における都政と国政の比重の違いについて質問したところ、「大変申し訳ないですが、前提のくだりがまったく正しくないなというふうに感じましたよ」と苦笑。また山崎が「すみません、不勉強で」と釈明したものの、石丸氏は「よろしいですか?」とコメント。そういった態度に、Xでは「胸糞悪すぎ」「こんな人が上に立つの絶対ダメでしょ」といった声が上がった。また山崎も石丸氏とのやりとりについてか、その後《ある場面、限られた中継尺で意図している疑問を端的に伝える力が足りなかったなと反省》《あ一怖かった、でも楽しかった、色々若くてすみません…今後とも精進しますので多めに見てもらえますと幸いです》とXに投稿していた。波紋を呼ぶなか、ついにこの日の『グッド!モーニング』で、石丸氏自身が沈黙をやぶった。「元アイドルか現役アイドルの方がインタビューされた。乃木坂の方ですか?」と切り出すと「質問をされてきて、それで僕は全くいつもの調子で返して、それがあまりにもひどかったと。(そういう)評価で。ご本人も『怖かった』みたいな感想を言われたらしいんですよ」とコメント。続けて「(そういう)かたに対しては、あれはちょっと、かわいそうだったかなっていう」と反省しつつも、こう話した。「真剣勝負で斬ったら、相手、竹刀も持ってなかったみたいなね。ただ、あれはもう一遍あの場にいても、同じふうにやっちゃうんです。それは女、子どもに容赦をするっていうのは優しさじゃないと思ってる。まぁ、もうちょっと優しく言ってあげれば良かったのかな(笑)」さらに頭に手を置く仕草をし、笑みを浮かべながら「もっと、ポンポンってやってあげる感じが良かった?」と言い、「それでも失礼ですよね!やっぱり失礼じゃないですか。相手もプロとして、あの場にいらっしゃるんだったら」と述べた。「女、子どもにも容赦しない」と言いつつ、「ポンポンしてあげればよかったかな」と女性を子供扱いする素振りをしてみせた石丸氏。そんな、X上では石丸氏の言動に嫌悪感を示す声が続出している。《今朝のインタビューキモかったんだけど。「頭ポンポンみたいな感じで優しくすれば良かったんですかねぇ」とか。セクハラだし鳥肌立った。そういう話じゃない。お前が言われてるのは自分が見下している相手に対しての態度が悪いってことだ。時代錯誤なこと言ってんじゃねぇよ》《やば!えぐ!笑頭ポンポンしてあげれば〜とかやばすぎ!》《動画で見たらもっとひどかった、石丸伸二。「女子供に容赦するっていうのは優しさじゃない」に加え、「頭ポンポン」とか、完全に見下してる。やばすぎる》《「女子供」 という属性で相手を見下し、「頭ポンポン」 だって。シンプルに気持ち悪いんですけど》
2024年07月11日7月7日投開票の東京都知事選で2位と躍進した広島県・安芸高田前市長の石丸伸二氏(41)。メディア対応が連日のように物議を醸すなか、石丸氏がネット番組に出演して“真意”を明かした。石丸氏は7月10日、YouTube番組『ReHacQ』に出演。様々なやり取りがかわされるなか、番組中盤で、司会者の高橋弘樹氏(43)が「なぜ選挙戦当日の開票特番であんなブチ切れてたのか、ちょっと教えてもらっていいですか。感じ悪くないですか?」という直球の質問を投げかけた。高橋氏の指摘する“ブチ切れた開票特番”とは、石丸氏が中継で出演した7月7日放送の『Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP』(フジテレビ系)のこと。司会の宮根誠司(61)や元乃木坂46・山崎怜奈(27)の、公約について都政と国政の比重を問う質問に対し、石丸氏は「前提のくだりがまったく正しくない」などと質問にそもそも取り合わず、冷笑したり逆質問するなど態度を見せ、“高圧的”との指摘が相次いだ。そうした一連の言動を受け、高橋氏は“感じの悪い”言動の意図を石丸氏に問いかけると、石丸氏はこう説明した。「僕、常にコミュニケーションの基本として“ミラーリング”するんですよ。善意に対しては善意で返すし、敵意に対しては敵意をちゃんと返す」「1番距離を取るのが楽というか、最適化しやすいっていう思いがある」続けて「雑な質問してくる者に対しては 相応の対応をする。でも、雑な質問に雑に答えたらぐちゃぐちゃになるんで、そこは僕の方でうまく整理をする」と言い、「相手が真剣に調べてきてるときには、それに見合った回答をちゃんとクオリティを担保して返すようにします」と解説した。高橋氏が「突き放して答えてるのは質問者の方がやや敵対的に来てたから?」と質問を重ねると、石丸氏は「敵対とまでは言わないかもしれんけど、雑なんですよね。“今更それ聞く?”みたいな」と質問者の準備不足を指摘。「それこそ政治家の一掃とはっていうのを、そんなんだって告示前の、共同記者会見で掲げてるんですよ。なぜその時にメディアは聞かない、そして報じない。“終わってからそれ聞くの?”っていうのは最初にものすごい違和感を覚えました」と自身の冷ややかな対応について胸の内を明かした。それに対して高橋氏は「笑顔で大人の対応して、噛み砕いて言って、イメージ良くする」戦略もあるのに、なぜそうしないかを再び質問。すると石丸氏は「それは絶対取らない」と即答し、「それこそ政治がつまんなくなってる諸悪の根源だ」と持論を展開。地上波のテレビなどのオールドメディアは「紋切り型のステレオタイプの一問一答にしたくてしょうがない」と言い、お決まりのコメントを求められているのが透けて見えるが、それは「有権者が求めてるものじゃない」と考えてると発言。2位という選挙結果について聞かれることに対しても「“勝ち負け”という視点がすごく小さい」とし、石丸氏に投票した約165万人の票を“勝ち負け”で測ることは失礼であると指摘した。逆質問を織り交ぜるなどの石丸氏独特の受け答えがネット上で”石丸構文”と揶揄されていることに対しては、「あれも一周回って、僕は全然構わない。むしろ”いいぞ、もっとやれ”って」と発言し、何かを言っているようで何も言っていない“進次郎構文”と揶揄される小泉進次郎氏(43)との対談も「全然やります」と積極的な姿勢を見せた。批判や揶揄も受け入れる理由について「僕は政治のエンタメ化に真剣」だといい、誹謗中傷があったとしても「自分の個の利益と社会の利益を分けて考えるので、自分が嫌な気持ちになるのも確実なんですけど、社会の利益があまりにも莫大なので許容する」と発言。政治に興味を持つ人が増えればそれが「本望」だと明かした。山崎を“論破”した真意を明かした石丸氏。《石丸氏に質問や、他の人への質問でもそうだけど、予め下調べしてから、質問するべきだと思います》と共感する声もあったいっぽう、Xやネット上では、疑問の声が相次いでいる。《ミラーリングの本質を致命的に誤解している上、これでは弁解でなく責任転嫁しているだけになる》《言い分が恐ろしい 「善意には善意で返し、敵意には敵意で返す」 自分の崇拝者には恩恵を与え、少しでも懐疑的な態度を示す者には、説得・理解を得るのではなく容赦なく切り捨てる》《人によって態度を変えるのね 周りをYESマンで固める独裁者の臭いプンプン》《若い方から質問されても冷たく返す姿勢は変わらない。 確かにコメンテーターとしてあの場にいたタレントはそぐわないかもしれない。 だけど政治に疎い方から質問を受けても丁寧に受け答えができるのが政治家じゃないかな。 敵意があるなら敵意でというのは大人がする事ではない》
2024年07月11日「NHKをはじめ、マスメディアが当初全く扱わなかった」こう語ったのは、石丸伸二氏(41)。7月7日投開票の東京都知事選では、当選した小池百合子氏(71)との一騎打ちが予想されていた蓮舫氏(56)を抜き、2位に躍進する勢いを見せた。投開票後は支持者の前で挨拶し、メディアのインタビューにも引っ張りだこに。報道陣から「今回及ばなかった要因を自身はどう感じている?」と質問されると、冒頭のように満面の笑みで返答。支持者たちから歓声が沸き上がると、質問した記者に「そういうところ!」と指摘していた。今後については「まだ決めていません」としつつ、国政進出の可能性を問われると「選択肢としては当然考えます。例えば広島1区、岸田首相の選挙区ですね」とコメント。さらに「簡単に言うと、ぜひ引き続き、石丸伸二にご期待ください」と、自信たっぷりに語っていた。この直後にはメディアの選挙特番にも多数出演したが、物議を醸したのは石丸氏の受け答え。インタビュアーへの態度が“高圧的”だとして、一夜にして批判が集中したのだった。■「違うニュアンスで聞かれてます?」逆質問を繰り返す石丸氏例えば、7日放送の『開票LIVE2024~カオス!東京で何が起きていたのか』(TBSラジオ)では、21時すぎにリモート出演した石丸氏。パーソナリティーを務めるメディア評論家の荻上チキ氏とライターの武田砂鉄氏とのやりとりは、始終噛み合わない様子だった。まず荻上氏が「今回の都知事選挙、手応えを感じたと先ほど発信もされていましたが、特にどんな点、手応えを感じた選挙だったのでしょうか?」と問うと、石丸氏は「うん?どのくだりをされてらっしゃいます?」といきなり逆質問。荻上氏が「先ほどぶら下がりの中で、今回の選挙、自分たちは頑張ったと、走りきったというような話をされてたと思うんですが。はい。特にどういったところに力を入れて、どんな手応えをお感じになりましたか」と補足すると、石丸氏は「手応えの話じゃないですよ、それ。自分たちができることを全部やったという意味です。はい。で、何かの反応では。反応ではなくて、自分たちの実感の話をしました」と回答。改めて荻上氏が「では、どんな点に手応えを感じたんでしょうか」と聞くと、石丸氏は「手応えって言うんですかね。それ。なんだろう。自分たちでこれをやろうと決めて、それを実施した、実行したという。それを手応えって言うのかな。でも、手応えってもっと反応のことを言うかなっていう気はします。なんか違うニュアンスで聞かれてます?」と再び逆質問。「手応え」の意味にこだわり、選挙における具体的な事例については語らなかった。次に質問をしたのは、武田氏。石丸氏が今年5月に上梓した著作『覚悟の論理』(ディスカバー・トゥエンティワン社)の内容を引き合いに、こう投げかけた。「(同著を)ちょっと熟読させていただいたんですけれど、メンタルが強いですねという風に言われて、なんでメンタルが強いかって言われたかというと、その相手の問題はどうなっても私は知りませんよと割り切れるというところ、と書かれていてですね、ちょっとこう、政治をやられる方からすると、この相手の問題がどうなっても私は知りませんよっていう風に言われると、ちょっとぎょっとしちゃうなというところも感じたんですけれども。選挙戦でいろんな立場の人とお会いしてお話しすることがあったと思いますけれども、この本に書かれたことっていうのは、特に考えとしては変化はないですかね?」すると石丸氏は「どういう点をぎょっとされたんですか?そんなにおかしなこと言ってるつもりがなかったんですけど。どこに違和感を覚えられました?」と、武田氏の質問全体を否定した。武田氏が改めて意図を説明するも、 石丸氏は「失礼ですが、本当に熟読されました?」と疑いの目を向け、武田氏は「熟読しましたね」と即答。その上で石丸氏は、「そういう風な思いでは言っていません。ええ、はい。自分の責任の範囲を定義するという意味において、その話をしてます。で、政治において意見のやり取りをするってのは当たり前ですよね。それを否定はしてないはずで」と説明したのだった。■元乃木坂46の山崎怜奈は「すみません、不勉強で」と詫びて……そんな石丸氏は『Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP』(フジテレビ系)の中継でも、元乃木坂46のタレント・山崎怜奈(27)に手厳しい態度をとっていた。まず山崎は「真摯に受け答えようとしている姿勢がすごく素晴らしいなと思いました」と称賛した上で、石丸氏が実現したい公約が、国政と都政どちらに比重をおいているのかを質問。すると、石丸氏は苦笑しながら「大変申し訳ないですが、前提のくだりがまったく正しくないなというふうに感じましたよ。ゼロ公約と私が今回掲げた政策、どこに共通点があるというふうに。全然次元が違うと思うんですけども」とバッサリ。山崎は自らの発言を補足しようとしていたが、石丸氏は遮るように「解決ができない問題を作ってしまってたのが、あの7つの公約の実態です」とコメント。すると山崎は「小池さんとは分けさせてください。すみません、不勉強で」と詫び、改めて「国政の規模でしかできないことが、都政で実現したいって打ち出してる公約の中にもあったのかなっていう声も、私は受けたんですけど。そこの声に対しては、どうお考えですか?」と尋ねた。しかし石丸氏は、「それ見方が違うんじゃないでしょうか。国政のレベルでやる、例えば国防とか外交はもちろん、都の範疇に入りません。ただ私があの中でうたったものは全て東京都として関与できる、裁量がある、その範囲に限定しています。当たり前の話ですけど」と否定的なコメントを返していた。石丸氏にタジタジだった山崎だったが、同じスタジオにいた前明石市長の泉房穂氏は9日にXで、《何も間違ったことを言っていないのに、「正しくない」と断定され、さぞ驚かれたと思う。それでも臆せずに「教えていただけますか」とか、「すみません不勉強で」といった受け答え、立派で誠実な対応だったと私は思う。それにしても、石丸伸二氏の対応が不思議でならない・・・》と山崎をかばいながら、石丸氏への疑問を投げかけていた。■露呈した“通じなさ”に広がる落胆の声「上に立つ器してないよ」インタビュアーの質問をはぐらかし、威圧的な態度をとる石丸氏の論法には日に日に批判が高まっている。「日本テレビ系のYouTube上での選挙特番でも、社会学者の古市憲寿さんが、石丸さんがかねて批判している“政治屋”と石丸さん自身の違いについて追求すると、『同じ質問を繰り返されています?さっき答えたばかりです。もう1回(定義を)言えってことですか?』と返答。古市さんは繰り返し質問の意図を説明していましたが、石丸さんが自らの考えを明確に答えることはありませんでした。どの選挙特番でも石丸さんはインタビュアーの言葉尻を捉え、質問を質問で返す態度が目立ちました。政治家を志すならば、選挙に関する質問には丁寧に答えてほしいところ。疲れもあったのでしょうが、相手を小馬鹿にするような態度は批判を集めています。こうした会話の仕方は、SNSで“石丸論法”とさえ呼ばれはじめています」(スポーツ紙記者)たった一日の各選挙特番で露呈した石丸氏の“通じなさ”は評価を下げているようで、SNSでは苦言を呈する声が広がっている。《石丸さん言葉のキャッチボールができてなくて会話が成立しない一昔前のSiriみたいだな》《20代前半だけど石丸さん嫌いになったよ。 選挙後のテレビ出演とか見ても上に立つ器してないよ。質問が悪いとか言ってる信者いるけどどんな質問であろうと不機嫌さを表に出してる時点で都知事に向いてるわけない》《石丸さんの言いたいことってすごく共感するとこもあるんだけど、やっぱり相手に伝わるように話すっていうのは大事なことだと思う。全員に理解、共感を求めるのは難しいけど、誤解された形で会話終了するのはお互いに損だよね》《石丸伸二氏の話の通じなさ、揚げ足とり、笑ってない目のすべてが怖い》
2024年07月10日東京都知事選で2位に食い込んだ石丸伸二氏(41)のメディア対応が波紋を広げている。7日に投開票された都知事選では、現職である小池百合子氏(71)には及ばなかったものの、小池氏の対抗馬とみられていた蓮舫氏(56)を約40万票も上回る躍進ぶりを見せた石丸氏。一方で投開票後の選挙特番での出演者からの質問に対し、嘲笑を浮かべながら論破するスタイルが”パワハラ・モラハラに近い”などと物議をかもしている。「しかしながら、事実上の小池氏と蓮舫氏の一騎打ちと見られていたところでの2位は驚きの一言。石丸さんの政治家としての力量は未知数ですが、SNSを駆使した無党派の若者を取り込んだのは事実。今回の知事選で知名度は全国区となり、今後は国政の進出も期待され、”石丸新党”などという声も出ているほどです」(永田町関係者)さらなる飛躍が期待される石丸氏だが、テレビ局の報道関係者はどう見ているのか。「正直、あれでは使えないですよね。スタッフもスタジオに呼ぶのを困っています」こう話すのは、在京キー局の報道番組プロデューサーだ。「我々、報道番組として例えばコメンテーターが率直に質問しても、きちんと質問に対して答えてもられないというのが一番困るんです。揚げ足取りというか、あれではバカにされているといっても過言ではありません。仮にスタジオに呼んだとしても盛り上がらないし、何より無駄なやり取りが多くなるため、尺(時間)も長くなってしまう。そういった意味では、テレビ的にはあまり出したくないキャラクターと言っていいでしょう」意外にもテレビなどのメディア出演以外は、石丸氏の語り口調はソフトだという。「街頭演説などでは自分を支援してくれる有権者に対し、演説もゆっくりと語りかけ、時間も無駄にかけないからファンになってしまう人も多い。ある意味、”演歌歌手の地方営業”に近いノリで、今でいう”推し活”としてハマってしまう有権者が出てきたのでしょう。それだけに、もうちょっとテレビでも上手く対応して我々メディアを味方につけた方が、今後につながるのでは、と思うのですが……。あれではテレビで応援してきた石丸ファンも決して気持ちいいものではないと思うし、このままだと人気は長続きしないのではないでしょうか」(前出・キー局報道プロデューサー)今後は国政進出も期待される石丸氏だが、今のスタイルを貫いていくのだろうか。
2024年07月10日7月7日に投開票が行なわれた東京都知事選で、一躍その名を轟かせた広島県・安芸高田前市長の石丸伸二氏(41)。選挙の結果は2位だったが、各選挙特番での言動に有権者からは厳しい視線が注がれている。日本テレビ系の選挙特番『東京都知事選挙2024 開票速報』では、今回の都知事選で“政治屋の一掃を掲げている石丸氏に対して、同局解説委員の小栗泉氏が「東京をよくしたいというだけではない。(出馬するのは)国政でもいい、広島でもいいというのは政治屋とは違うのか?」という質問。しかし石丸氏は「そりゃそうだと思いますよ。自分が当てはまっていたら、洒落にならない」と一笑に付した。しかし“自身と政治屋の違い”について答えなかったため、古市憲寿氏(39)が「批判する政治屋と石丸さん自身がどう違うんですか?」と尋ねたところ、石丸氏は「なんか堂々巡りになっている気がするんですけど、先ほど定義についてはお話ししましたよね」とコメント。古市氏が「批判する政治屋と自分が体現している“政治家”とどう違うんですか?その定義を聞いています」と問い直すと、「さっき答えたばかりです。もう一回(定義を)言えってことですか?」と言い、答えは得ることができないまま結果的にタイムオーバーとなった。またTBSラジオの『開票LIVE2024~カオス!東京で何が起きていたのか』で荻上チキ氏が「今回の都知事選挙、手応えを感じたと先ほど発信もされていましたが、特にどんな点、手応えを感じた選挙だったのでしょうか?」と尋ねると、石丸氏は「うん?どのくだりをされてらっしゃいます?」と逆質問。そこで、荻上氏は「先ほどぶら下がりの中で、今回の選挙、自分たちは頑張ったと、走りきったというような話をされてたと思うんですが。はい。特にどういったところに力を入れて、どんな手応えをお感じになりましたか」と聞いた。ところが、石丸氏は「手応えの話じゃないですよ、それ。自分たちができることを全部やったという意味です。はい。で、何かの反応では。反応ではなくて、自分たちの実感の話をしました」と述べ、ここでも噛み合わない。さらに石丸氏はTBSテレビ系の選挙特番で「(2位に浮上した)要因はどのように、とらえていらっしゃいますか?」と聞かれた際、「勝ち負けという表現がこの選挙にはそぐわないなと思っています。結果はあくまで都民の総意が可視化されただけ」とコメント。JX通信社・米重克洋氏の「善戦したという受け止めなのか?」という質問には、「なんという愚問」と一蹴するなど、質問に真っ向から答えない場面が目立つことに。■「進次郎構文のほうがマシなのワラ」こうした石丸氏の受け答えはSNS上で“高圧的”と批判されるだけでなく、「石丸構文」と名付けられ、一時はXでトレンド入りするなど拡散している。そんななか、石丸氏と比較されているのが、自民党の小泉進次郎議員(43)だ。進次郎議員は’19年9月、環境大臣だった当時、福島県を訪問。記者から福島第一原発事故で発生した除染廃棄物について「45年3月までに県外で最終処分をすることは大きな課題」「その最終処分場の検討が進んでいない。現状や見通しについて見解をいただきたい」と問われたところ、「これは福島県民の皆さんとの約束だと思います」「その約束は守るためにあるものです。全力を尽くします」と発言。そこで、記者が「具体的には?」と尋ねたところ、こう答えた。「私の中で30年後を考えた時に、30年後の自分は何歳かなと発災直後から考えていました。だからこそ私は健康でいられれば、30年後の約束を守れるかどうかという、そこの節目を見届けることが、私はできる可能性のある政治家だと思います」また同月、「今のままではいけない、だから今のままではいけないと思っている」とも発言していた。こうした“何かを言っているようで、何も言っていない”という進次郎議員の発言は「進次郎構文」とネット上で呼ばれ、揶揄されることも少なくなかった。しかし、今回の都知事選をきっかけに石丸構文が批判を浴びたことで、比較し、相対的に進次郎構文を称賛する人も現れることに。X上ではこんな声が。《進次郎構文のほうがマシなのワラ。何いってんだ?とは思うけど、不快にはならないからな》《進次郎構文のほうが喧嘩腰じゃないだけまだマシっぽい》《どっちも話が通じないのは同じだけど、進次郎のほうが数億倍マシですね》《まぁ笑える分友達っていうなら進次郎のほうがマシ 石丸は不快なだけやわ》構文対決では、進次郎議員に軍配が上がったようだ。
2024年07月10日7月7日に投開票が行われた東京都知事選で2位の得票数を獲得した石丸伸二氏(41)。8日には“石丸旋風”をさらに後押しする発表が。同氏をモデルにした劇映画『掟』が8月30日から全国で順次公開されることが明らかにされたのだ。披露された映画のポスタービジュアルには、本作は石丸伸二をモデルにした「政治エンタメ映画」であると謳っている。「『掟』で描かれる市長と議会の対立は、主に石丸氏が前市長を務めた安芸高田市での言動がモデルになっているといいます。YouTubeに公開された予告編では、石丸氏がモデルの主人公・高村が市議会で居眠りをする議員に対して石丸氏さながらに『恥を知れ!』と叫ぶシーンも確認できます」(映画関係者)公開された情報によると、本作の原案は、今年2月に劇団TRASHMASTERSが上演した同タイトルの舞台。北野武監督作品などの製作で知られる有名映画プロデューサー・奥山和由氏がこの脚本に目をつけたことから映画化の企画が開始された。舞台版でも作・演出を行った中津留章仁が監督を務めている。本作の製作は、企画立案から公開までおよそ半年という驚異的なスピードで進められたという。都知事選直後の告知もあいまって、公開前から大きな話題を集めている本作。しかし、その裏で“まさかの人物”が石丸氏に苦言を呈している。それが、本作で舞台版に引き続いて石丸役を演じる主演俳優の森下庸之だ。都知事選後の各選挙特番で、質問を鼻で笑ったり、聞かれた内容に答える前に逆質問するなどし、メディア対応が“高圧的”と批判を浴びている石丸氏。そんな同氏に森下は思うところがあるのか、彼が運営するブログ「森下庸之のちょいちょい凡庸な日々」で、舞台版の千秋楽を終えた2月26日にその思いを綴っていた。冒頭で、観客やスタッフへの感謝を記した上で、《今回、私は新人市長の高村を演じました主役として書かれているためお客様からは「あんな市長なら応援したい」という声が多く寄せられましたが実は少し複雑な気持ちでいます》と綴った森下。そして、こう続けた。《役を演じる際はその人物を誰よりも愛しますしかし演者としての自分から離れ客観的にみてみると彼のやって来たことが市民にとって市にとって果たして最善なのだろうかと疑問が多いなんなら市長に反対する議員の言い分に理があると思うところもちらほら》その上で、森下は《これ実際の世界でもあるあるなのですが今回の作品で描かれるようなカリスマに引っ張られすぎるのは危ないと個人的には思っています》とも綴っていた。石丸氏をモチーフにした人物を演じていながらも、同氏への違和感を率直に明かしていた森下。果たして、今回の映画はどのような思いで演じていたのだろうか。
2024年07月09日7月7日に投開票が行なわれた東京都知事選。現職である小池百合子氏(71)が当選を果たしたが、下馬評を覆し2位の得票数を獲得した前・安芸高田市長の石丸伸二氏(41)の姿勢が物議を醸している。この日、石丸氏は投票締め切り後の20時から各メディアの選挙特番に多数出演し、21時から放送されたフジテレビ系の選挙特番『Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP』にもリモートで生出演。まず司会の宮根誠司(61)が「残念な結果とはいえ、相当手応えを感じた選挙戦ではなかったかと僕は思うんですが、いかがでしょうか?」と質問すると、石丸氏は「言葉を返してしまって恐縮なんですが、残念でもなければ手応えという評価も特にはしていません」と一笑に付す。宮根が心境を尋ねると、苦笑しながら「山ほどおんなじ質問に答えてきたんですが」と前置きした上で「繰り返すと、都民の総意が可視化されたというだけの現象ですね。メディアがよく注目されているのは、候補個人がああだこうだという話でしかないので。実に些末な視点だなというふうに、一蹴しています」と返答。そこで宮根が首を傾げながら「あのー。僕もちょっと頭悪いんで、意味よくわからないんですけど」というと、石丸氏は笑いを堪えるように下を向いた。スタジオの各出演者が石丸氏に質問するなか、元乃木坂46のタレント・山崎怜奈(27)の番に。まず山崎は「真摯に受け答えようとしている姿勢がすごく素晴らしいなと思いました」と石丸氏を称賛した上で、「叶えたい、実現したいと思われている公約の内容を拝見したりとか、あとメディアでの発信を拝見したのですが、国政と都政で、いくら東京って国家予算レベルの経済力だったり人口があるとはいえ、都知事として国政と都政の内容っていうのはかなり違うと思うんですね。小池さんのこれまでのゼロ公約も本来は国政政党として掲げるべき問題だったり、そのぐらいの規模のことがあったと思います。石丸さんだけじゃなく、他の候補もそこの混同が見受けられたんですけれど」と投げかけた。そして「石丸さんがやりたいこの先の政治っていうことを考えると、国政レベルなのか都政レベルなのか、どっちが重きが大きいですか。今の気持ちとして」と尋ねると、石丸氏は苦笑しながら、こう話した。「大変申し訳ないですが、前提のくだりがまったく正しくないなというふうに感じましたよ。ゼロ公約と私が今回掲げた政策、どこに共通点があるというふうに。全然次元が違うと思うんですけども」そこで山崎は自身の発言を補うように言葉を挟もうとしたが、石丸氏は続けて「解決ができない問題を作ってしまってたのが、あの7つの公約の実態です」と返答。そこで山崎が「小池さんとは分けさせてください。すみません、不勉強で」というと、石丸氏は「よろしいですか?」と述べた。■「胸糞悪すぎ」「こんな人が上に立つの絶対ダメでしょ」改めて山崎が「国政の規模でしかできないことが、都政で実現したいって打ち出してる公約の中にもあったのかなっていう声も、私は受けたんですけど。そこの声に対しては、どうお考えですか」というと、石丸氏は「見方が違うんじゃないでしょうか。国政のレベルでやる、例えば国防とか外交はもちろん、都の範疇に入りません。ただ私があの中でうたったものは全て東京都として関与できる、裁量がある、その範囲に限定しています。当たり前の話ですけど」とコメントした。山崎は放送終了後、Xを更新し、石丸氏とのやり取りについてなのか、《ある場面、限られた中継尺で意図している疑問を端的に伝える力が足りなかったなと反省》《あ一怖かった、でも楽しかった、色々若くてすみません…今後とも精進しますので多めに見てもらえますと幸いです》などと投稿。山崎も反省していたように、X上では、番組での質問に対して《山崎怜奈さんは、ものの言い方が悪い》《単純に質問のレベルが低い山崎》《山崎怜奈?ってこの子向いてないわ》と厳しい声が。そのいっぽうで、山崎に対して苦笑しながら話すなど、終始手厳しい様子だった石丸氏の姿勢に対して、X上で違和感を表明する人も多くいた。《石丸伸二、山崎怜奈さんに対する態度が女を見下す姿勢そのもので隠そうともしてなくて本当に怖すぎる。こんな人が上に立つの絶対ダメでしょ》《石丸さんのインタビューの発言があまりにも胸糞悪すぎて、私がすごくダメージ受けてしまった…。態度とか発する言葉全てが嫌だった。本当に不快。山崎怜奈に対しての大人気ない態度とか特に。モヤモヤする》《年下の政治専門家でないタレント叩くのに何の意味があるのか。知識面じゃない点なのに「勉強不足」という言葉を出してあえて論戦を避けた山崎怜奈の方が大人な対応ってどういうことだよ》《石丸さん山崎をフルボッコにしてたけどもうちょい手加減してあげたほうが印象はいいと思う。 ここら辺改善せんと女性支持はきつそう》
2024年07月09日現職である小池百合子氏の圧勝で幕を閉じた東京都知事選。有力候補とみられていた蓮舫氏(56)を上回る得票数を獲得し2位となった石丸伸二氏(41)への注目が集まっているなか、選挙後の“メディア対応”が波紋を呼んでいる。小池氏と蓮舫の“事実上の一騎打ち”との下馬評が高かった今回の都知事選だが、蓋を開けてみると、石丸氏が蓮舫氏を約40万票も上回るという結果に。広島県安芸高田市で市長を務めた経験はあったが、国政経験もなく、東京での知名度も高くない中での躍進は、日本中に衝撃を与えた。石丸氏は投開票後の各メディアの選挙特番にも引っ張りだこ。そんななか、物議を醸しているのが、TBSラジオで7日19時58分から22時まで放送された『開票LIVE2024~カオス!東京で何が起きていたのか』での一幕。メディア評論家の荻上チキ氏、ライターの武田砂鉄氏、アクティビストの能條桃子氏、コラムニストのプチ鹿島氏の4名がパーソナリティを務める選挙特番だ。同番組では、各候補者へのインタビューを行っており、石丸氏は21時すぎにリモート形式で登場。まず荻上氏が「今回の都知事選挙、手応えを感じたと先ほど発信もされていましたが、特にどんな点、手応えを感じた選挙だったのでしょうか?」と質問すると、石丸氏は「うん?どのくだりをされてらっしゃいます?」といきなり逆質問。その上で、荻上氏が「先ほどぶら下がりの中で、今回の選挙、自分たちは頑張ったと、走りきったというような話をされてたと思うんですが。はい。特にどういったところに力を入れて、どんな手応えをお感じになりましたか」と補足をすると、石丸氏は「手応えの話じゃないですよ、それ。自分たちができることを全部やったという意味です。はい。で、何かの反応では。反応ではなくて、自分たちの実感の話をしました」と返答。荻上氏が「では、どんな点に手ごたえを感じたんでしょうか」と改めて聞くも、石丸氏は半笑い気味で「手応えって言うんですかね。それ。なんだろう。自分たちでこれをやろうと決めて、それを実施した、実行したという。それを手応えって言うのかな。でも、手ごたえってもっと反応のことを言うかなっていう気はします。なんか違うニュアンスで聞かれてます?」と再び逆質問するなど噛み合わない様子。続いて、荻上氏から質問のバトンを受け取った武田氏は、石丸氏が今年5月に上梓した著作『覚悟の論理』(ディスカバー・トゥエンティワン社)の内容を引き合いに、こう問うた。「(同著を)ちょっと熟読させていただいたんですけれど、メンタルが強いですねという風に言われて、なんでメンタルが強いかって言われたかというと、その相手の問題はどうなっても私は知りませんよと割り切れるというところ、と書かれていてですね、ちょっとこう、政治をやられる方からすると、この相手の問題がどうなっても私は知りませんよっていう風に言われると、ちょっとぎょっとしちゃうなというところも感じたんですけれども。選挙戦でいろんな立場の人とお会いしてお話しすることがあったと思いますけれども、この本に書かれたことっていうのは、特に考えとしては変化はないですかね?」すると、石丸氏は「どういう点をぎょっとされたんですか。そんなにおかしなこと言ってるつもりがなかったんですけど。どこに違和感を覚えられました?」と逆質問し、武田氏は改めて、「政治ってのはいろんな意見を受け止めて、考えを変えてったり、考えを強化していったりってことの繰り返しだと思いますけれども、相手の問題がどうなっても私は知りませんよっていう風に 言い切れるっていうところが、自分のメンタルの強さだっていう風に言われると、なかなかそこに対して意見を届けるってことが難しくなっちゃうんじゃないかなっていう風に思ったんですけどね」と説明。これに対し、石丸氏は「失礼ですが、本当に熟読されました?」と切り返すが、武田氏は「熟読しましたね」と即答し、荻上氏も「めっちゃ付箋貼ってますね」と横からフォローする。そして、石丸氏は「そういう風な思いでは言っていません。ええ、はい。自分の責任の範囲を定義するという意味において、その話をしてます。で、政治において意見のやり取りをするってのは当たり前ですよね。それを否定はしてないはずで」と意図を説明し、このやり取りは終わった。なお、武田が指摘した内容は、『覚悟の論理』に実際にこう記述されている。《よく「市長はメンタルが強いですね」と言われます。そう見えるのはおそらく、もともと性格の特徴に加えて、自分の立場や役割を、相手の立場や役割と切り離して考える習慣があるからです。どこまでが自分の問題で、どこからが相手の問題か、明確に線を引いている。その結果、極端に言えば、相手の問題は「どうなっても私は知りませんよ」と割り切れる。だからメンタルが強く見えるのでしょう》荻上、武田両氏と石丸氏のやり取りの時間はわずか5分ほどだったが、終始質問に対して逆質問をするなどした対応に“高圧的”と感じた人も多かったようだ。X上ではこのような声が。《チキさん&砂鉄さんの石丸へのインタビュー聞いたけど、過去にモラハラパワハラ受けたことがある人は聞いたら動悸が止まらないと思う。はなから質問に答える気もなく、論破口調で冷笑系。10代20代ほんとに石丸人気なの?》《砂鉄さんと石丸氏のやり取り怖かった… パワハラ系上司が思い出されて心臓バクバクした》《荻上チキsession、石丸候補いきなりめちゃくちゃ感じ悪い……》《TBSラジオの石丸インタビューすごいな 5分間でもうパワハラ臭ぷんぷんでびっくり こんな人やっぱり政治家にしちゃダメだよ》武田氏も8日に自身のXアカウントで、こう綴っている。《昨晩のTBSラジオ開票特番での石丸氏。これまで、相手が動揺したり絶句したりする場面を意図的に作り出し、優位に立っていると思わせる構図を作り続けてきたのだろうが、受け止めるほうが動揺したり絶句したりしなければ、一瞬で彼自身の不安定さが明らかになる》“石丸旋風”は果たして吹き荒れるのか――。
2024年07月08日天海祐希主演の『劇場版「緊急取調室 THE FINAL」』が、石丸幹二を新キャストに迎え、再始動することが発表された。本作は、天海さん演じる真壁有希子ら、捜査一課の取調べ専門チーム「緊急事案対応取調班=通称・キントリ」の活躍を描くTVドラマシリーズ「緊急取調室」の劇場版。昨年6月16日に公開を予定していたが、「総合的な判断により」公開延期を発表していた本作。今回新たに、石丸幹二を迎え、再始動が決定。天海さんは「色々なことをバネにして、さらにパワーアップしたキントリの最後を飾るにふさわしい“ベストの作品”をお届けすることを、ここに力強く宣言させていただきます!」と話し、「感謝を込めて劇場版『緊急取調室 THE FINAL』をお届けしますので、どうか公開まで待っていてください。面白くなってきたじゃない!」とあの決めゼリフで締めくくっている。なお、本作の公開時期はまだ発表されていない。天海祐希コメント楽しみにしていてくださった皆様、大変お待たせしてしまいました。スタッフ・キャスト一同、劇場版「緊急取調室 THE FINAL」を必ず皆様にお届けしたいと思ってきましたが、やっとこうして再始動を発表できる日を迎えることができました。この1年の間に歳はとってしまったけれども(笑)、色々なことをバネにして、さらにパワーアップしたキントリの最後を飾るにふさわしい“ベストの作品”をお届けすることを、ここに力強く宣言させていただきます!キントリチームでも、またみんなに会えるのが嬉しいよね、と話しています。そして、新たにこの映画に参加してくださる石丸幹二さんとキントリメンバーでぶつかり合えることにも胸を躍らせています。感謝を込めて劇場版「緊急取調室 THE FINAL」をお届けしますので、どうか公開まで待っていてください。面白くなってきたじゃない!天海祐希(シネマカフェ編集部)■関連作品:劇場版 緊急取調室 THE FINAL©2023劇場版「緊急取調室 THE FINAL」製作委員会
2024年06月17日『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(公開中)の公開記念舞台挨拶が2日に都内で行われ、石丸幹二、芳根京子、かが屋(加賀翔・賀屋壮也)、ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫、今井一暁監督が登場した。同作は『映画ドラえもん』シリーズの第43作目で、藤子・F・不二雄生誕90周年となる記念すべき年の公開となる。“音楽”という身近なものをテーマに、地球の危機を救うべく、ドラえもんたちが壮大な物語を繰り広げる。ドラえもんとのび太たちが素敵な仲間と出会い、“音楽”を通じて心を通わせ、新たなハーモニーを生む大冒険となる。○■『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』舞台挨拶にゲスト声優たち登場同作にゲスト声優として参加した石丸。「僕も実は学生の頃から音楽の勉強をずっとしてきた人間なんですけども、改めて音楽って人の心をつなぐんだなと実感しまして」としみじみ。「『題名のない音楽会』という番組で司会者をしているんですが、来週の土曜日に『地球交響楽』の特集をします。芳根京子ちゃんもフルートを吹きました」と紹介した。芳根は「まさか自分が出させていただけることになる日が来るなんて、本当に夢のようで。スケジュールに入ってるのを見た時にびっくりしちゃって。『どういうこと?』と思ったんですけども、あの本当に収録に参加させていただきまして、本当に幸せでした」と喜ぶ。「素晴らしい美しい音色を聴かせていらっしゃいます」と太鼓判を押した。また「これから究めたいものは?」という質問には、石丸が「芳根京子さんのフルートの音が素晴らしくて、僕も吹いてみたいなと思いました。京子さんの音に触発されましたので、夢ですけど、フルートを吹く!」と回答。ドラえもんは「石丸さん、サックスも吹けてお歌も歌えて、次フルートに挑戦!?」と驚く。芳根は「小学校の頃から吹奏楽をやっていました。ペットボトルを当ててふ〜っとやると音が出るのと、同じ原理なんですよ。瓶でもペットボトルでも筒状のものを口にあてて吹く練習をしてました。あれが出れば音は出ます!」とアドバイスをしていた。
2024年03月02日今年60周年を迎える日生劇場の9月公演ミュージカル『ラグタイム』が、9月9日(土)から開幕。それを前に、出演する石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい、EXILE NESMITHがゲネプロに臨み、意気込みを語った。『ライオン・キング』『キャバレー』といった名作が激戦を繰り広げた1998年トニー賞において、ミュージカル部門13ノミネート、最優秀脚本賞・最優秀オリジナル楽曲賞など4部門を受賞したミュージカル。20世紀初頭のニューヨークを舞台に、ユダヤ人、黒人、白人にルーツをもつ3つの家族が固い絆で結ばれ、差別や偏見に満ちた世界を変えていこうとする。石丸が演じるのは、娘のためにラトビアから移民としてアメリカにやってきたユダヤ人・ターテ役。ブロードウェイでの初演を観劇して以来「この作品を日本で上演し、それに出演することが夢でした」と深い思い入れを示し、「こうして夢が叶い、非常にうれしいと同時に、お客様の反応に期待と不安が入り交じった状況」と率直な気持ちも明かした。日本初演の演出に挑む藤田俊太郎については、「こうしたいという思いと、あなたならどうしますかという受け取りのキャッチボールが密で柔軟」と評し、「大きなテーマは、つながりと愛。ぜひお客様に届けられれば」と話していた。新しい音楽“ラグタイム”を奏で、新時代の到来を目指す黒人ピアニスト・コールハウス・ウォーカー・Jr.役の井上は、「さまざまな人種を、いかに自分たちなりに表現できるか模索している。見た目や、分かりやすい記号ではなく、文化や動作、その人となりで表現できれば」と語り、「日本のミュージカル界にとって、大事な作品になると思うので、ぜひ、勇気が湧くトライアルの証人になってもらえれば」とアピールする。安蘭は、正義感にあふれ人種の偏見を持たない、裕福な白人家庭の母親・マザーを演じ「このカンパニーでしか作れない『ラグタイム』が誕生すると思う」と自信のコメント。差別が色濃く残る時代において慈善活動をはじめ、教育者や作家として活動したブッカー・T・ワシントン役に挑むNESMITHは、「このお三方と一緒に立っているのが、信じられない」と武者震いし、「台詞やシチュエーション、葛藤の先に、自分の父親や自分のルーツがあるのかなと重ね合わせながら、稽古していた。この作品は忘れられない歴史の一部」だと、しみじみ語っていた。取材・文・撮影:内田涼<公演情報>ミュージカル『ラグタイム』脚本:テレンス・マクナリー歌詞:リン・アレンズ音楽:スティーヴン・フラハティ演出:藤田俊太郎【キャスト】石丸幹二:ターテ井上芳雄:コールハウス・ウォーカー・Jr安蘭けい:マザー遥海:サラ川口竜也:ファーザー東啓介:ヤンガーブラザー土井ケイト:エマ・ゴールドマン綺咲愛里:イヴリン・ネズビット舘形比呂一:ハリー・フーディーニ畠中洋:ヘンリー・フォード&グランドファーザーEXILE NESMITH:ブッカー・T・ワシントン新川將人、塚本直井上一馬、井上真由子、尾関晃輔、小西のりゆき、斎藤准一郎、Sarry、中嶋紗希、原田真絢、般若愛実、藤咲みどり、古川隼大、水島 渓、水野貴以、宮島朋宏、山野靖博【東京公演】2023年9月9日(土)~30日(土)会場:日生劇場【大阪公演】2023年10月5日(木)~8日(日)会場:梅田芸術劇場 メインホール【愛知公演】2023年10月14日(土)~15日(日)会場:愛知芸術劇場 大ホールチケット情報公式サイト
2023年09月09日ミュージカル『ラグタイム』の公開稽古が23日に行われ、石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい、藤田俊太郎(演出)らが登場した。同作は20世紀初頭のニューヨーク、アメリカの移民の約9割がやってきたといわれる激動の時代を舞台に、ユダヤ人、黒人、白人とそれぞれのルーツをもつ3つの家族が固い絆で結ばれ、差別や偏見に満ちた世界を変えていこうとする姿を描く。1998年にトニー賞ミュージカル部門において13部門にノミネートされ、最優秀脚本賞・最優秀オリジナル楽曲賞など4部門受賞、今回が日本初演となる。石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい、遥海、川口竜也、東啓介、土井ケイト、綺咲愛里、舘形比呂一、畠中洋、EXILE NESMITHらが出演する。演出の藤田は「この作品の深いテーマを追い求めて稽古しています」と話し、まず公開されたのは劇中の幕開きを飾りカンパニー全員で歌う「Ragtime」。石丸が演じるユダヤ人たち、井上が演じる黒人たち、そして安蘭が演じる白人たちが、時代を捉えた音楽・ラグタイムに乗せて、一触即発の気配の中、重層的なハーモニーを繰り広げる。2曲目は「The Getting’ Ready Rag」(井上、遥海、アンサンブル)。気鋭の若き黒人ピアニスト、コールハウス・ウォーカー・Jr.(井上)が、黙って出て行った恋人・サラ(遥海)への想いを歌うところに、同胞たちが次々と集まってくる。情熱的かつ迫力のダンスシーンが繰り広げられる中、コールハウスは仲間たちに励まされ、愛するサラとよりを戻すために生まれ変わろうと努力し、サラに見直してもらうためにも"夢の象徴"でもあるヘンリー・フォードの新車・モデルTを買うことを決意する。稽古の歌い出しでは、井上がセリフを噛んでしまい、周囲のキャストが歓声ではやし立てるなど、和気あいあいとした空気が流れていた。3曲目は「Wheels Of a Dream」(井上芳雄、遥海)。コールハウスとサラが、2人の間に生まれた息子・リトルコールハウスの輝く未来と幸せを願い、黒人にとっての理想の世界を目指そうと2人が誓う、同作を代表するビッグナンバーのひとつだという。2人の歌声には、そばで見ていた安蘭も思わず涙し、自分の出番を前に目元を拭っていた。最後は第2幕で歌われる「Our Children」(石丸幹二、安蘭けい)。石丸演じるターテと、安蘭演じるマザーの運命的な出会いから数年が経ち、再会した時のナンバーで、それぞれの子供たちが仲良く遊んでいる様子を通して、ひと時の幸福を感じながら、ターテとマザーが心の深い部分でつながっている姿を見せる。東京公演は日生劇場にて9月9日〜30日、大阪公演は梅田芸術劇場 メインホールにて10月5日〜8日、愛知公演は愛知芸術劇場 大ホールにて10月14日〜15日。
2023年08月23日今年60周年を迎える日生劇場の9月公演ミュージカル『ラグタイム』の製作発表会見が7月24日、都内で行われ、出演する石丸幹二、井上芳雄、安蘭けいに加えて、演出を担当する藤田俊太郎が出席した。物語は20世紀初頭のニューヨーク。アメリカの移民の約9割がやってきたといわれる激動の時代。ユダヤ人、黒人、白人。それぞれのルーツをもつ3つの家族が固い絆で結ばれ、差別や偏見に満ちた世界を変えていこうとする。1998年トニー賞において、ミュージカル部門13ノミネート、最優秀脚本賞・最優秀オリジナル楽曲賞など4部門を受賞した伝説的ミュージカルだ。石丸が演じるのは、娘のためにラトビアから移民としてアメリカにやってきたユダヤ人・ターテ役。この物語の中心を担う役どころだ。ブロードウェイでの初演を実際に目にしたといい、「音楽のパワーに乗って、心が動いていった。いつか日本で(上演の機会が)来ないかなと願っていた」と振り返り、「オファーをいただき、非常に興奮しました」と20数年越しの願いの実現に、喜び爆発。舞台は100年以上前だが、「今でもAIが席巻したり、新しい物を乗り越えていかないといけないのは変わらない。どんな夢をもって戦っていくのかを問いかける社会派ミュージカルになれば」と意気込んだ。石丸幹二新しい音楽“ラグタイム”を奏で、新時代の到来を目指す黒人ピアニスト・コールハウス・ウォーカー・Jr.役の井上は、「8月いっぱいまで(帝国劇場で)『ムーラン・ルージュ!』で、9月頭にはこちら。おかしなスケジュールですが(笑)、この夏は燃え尽きるつもりで、日々、本番と稽古に励んでいる」と闘志メラメラ。安蘭は、正義感にあふれ人種の偏見を持たない、裕福な白人家庭の母親・マザーを演じ、「女性なら誰しも演じたい役」と魅力を語った。井上芳雄安蘭けい日本のミュージカル界を代表する3人だが、同じミュージカル作品で共演するのは、これが初めて。石丸は「いまだかつてないこと。どんな“うねり”が生まれるのか楽しみ」と興奮しきりだ。石丸と同じ東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業している井上は、「石丸幹二になるために頑張ってきた。背中を追っている、ずっと憧れの先輩」と敬意を示し、「やっとご一緒できる。今まで石丸さんサイドに断られていたんじゃないかって(笑)」と初共演に期待を膨らませた。安蘭は『スカーレット・ピンパーネル』『蜘蛛女のキス』で石丸と共演しており、「尊敬しておりますし、絶対的な信頼感と安心感がある」。井上とは、『漂流劇 ひょっこりひょうたん島』以来の共演で、「ミュージカルは初めて。どうなるかとても楽しみです」と話していた。演出の藤田は「震えるような思い」と本公演に関わる思いを語り、「少しずつ稽古が進むなかで、キャストの皆さんの素晴らしさ、スタッフの熱量に震えています。一つの作品で、これだけ震えるなんて。きっと初日には、また震えが来るはず。こんなに興奮できることはない」と文字通り、武者震いしていた。藤田俊太郎(演出)取材・文・撮影:内田涼<公演情報>ミュージカル『ラグタイム』脚本:テレンス・マクナリー歌詞:リン・アレンズ音楽:スティーヴン・フラハティ演出:藤田俊太郎【キャスト】石丸幹二:ターテ井上芳雄:コールハウス・ウォーカー・Jr安蘭けい:マザー遥海:サラ川口竜也:ファーザー東啓介:ヤンガーブラザー土井ケイト:エマ・ゴールドマン綺咲愛里:イヴリン・ネズビット舘形比呂一:ハリー・フーディーニ畠中洋:ヘンリー・フォード&グランドファーザーEXILE NESMITH:ブッカー・T・ワシントン新川將人、塚本直井上一馬、井上真由子、尾関晃輔、小西のりゆき、斎藤准一郎、Sarry、中嶋紗希、原田真絢、般若愛実、藤咲みどり、古川隼大、水島 渓、水野貴以、宮島朋宏、山野靖博【上演日程】2023年9月9日(土)~30日(土) 東京・日生劇場2023年10月5日(木)~8日(日) 大阪・梅田芸術劇場 メインホール2023年10月14日(土)~15日(日) 愛知・愛知芸術劇場 大ホールチケット情報公式作品HP:
2023年07月24日ミュージカル『ラグタイム』の製作会見が24日に都内で行われ、石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい、藤田俊太郎(演出)が登場した。同作は20世紀初頭のニューヨーク、アメリカの移民の約9割がやってきたといわれる激動の時代を舞台に、ユダヤ人、黒人、白人とそれぞれのルーツをもつ3つの家族が固い絆で結ばれ、差別や偏見に満ちた世界を変えていこうとする姿を描く。 1998年にトニー賞ミュージカル部門において13部門にノミネートされ、最優秀脚本賞・最優秀オリジナル楽曲賞など4部門受賞、今回が日本初演となる。同作をブロードウェイで観て以来、出演を切望していたという石丸は「オファーを受けた時は大変興奮いたしました。1998年か99年くらいで、当時『ライオン・キング』などいくつかの名作が上がってる黄金期、どれもこれも全く自分の浴びたことのないものを劇場から浴びている、この幸福の中で唯一『ラグタイム』だけは出てみたいと思ったんですよ」と明かす。理由としては「やはり音楽でした。よくよく見るとアメリカの歴史の物語ですし、いろんな人種によっていろんなことが起こっているんですけど、それを超えてくるのが音楽のパワーで、外国人である私たちもなぜかその音によって心動いていくわけなんです。よその国の話ですけど、これを日本でやったら皆さんどのような反応をするんだろうとまず思いました」と熱弁した。共演については、安蘭が「幹二さんの稽古場でのスタイル、あり方を尊敬していますし、舞台上でも信頼を感じて、絶対的な安心感がある」と絶賛。石丸は「この3人が集まるということは未だかつてなかったので、ド・ミュージカルという作品でどんな効果が生まれてどんなうねりがあるのか、僕も非常に楽しみ。とうこちゃん(安蘭)とは2作一緒にやってるので、今回は大人の男と女の関係で素敵なシーンが生まれてくるだろうなというイメージが強く沸きます」と期待を寄せた。今回の演出プランについては、「3つの人種のユダヤ、黒人、白人と出てきますので、どう表現を分けながら融合していくかが演出のテーマ」と藤田。井上が「本来の肌の色を演じるけど、そういう外見の変化ではやらないんですよね」と尋ねると、「衣装で分けるということで、お客様には明確にわかるように。衣装だけではなくて、いろんな仕掛けでお客様にわかりやすく渡していく」と練っている様子。実際に振付師から「ユダヤらしい動き」を入れられているという石丸も「振り付けと身体表現も。俳優がそんなにたくさん出るわけじゃないので、どんどん役が変わっていくんです。そこで出てきたときに、その人がその人種の動きをすることによって、今は移民なんだとか。白人の役を演じているんだってことが明確にわかるように、仕分けている」とあ説明した。最後に挨拶を求められると、安蘭は「今、多様化と謳われている時代ですけれども、実はそこにはまだまだ人種差別、区別みたいなものがある。もう1回改めて考え直せる機会になるような作品になればいいなと思っています」とメッセージ。石丸は「(今回演じる)ターテという役がすごくチャップリンと被るんですね。100年ぐらい前に起こったことなんですけれども、すごく身近に感じております。そして今やAIが世の中を席巻してきて、当時もみんな新しいものに翻弄されながら、なんとかそれを乗り越えたけど、私たちにもまた今回同じことが来て、我々も乗り越えなくちゃいけない。どうやって乗り越えるのか、どんな夢を持って、どうやって戦うのかみたいなことを、今回この作品で提示していくと思うんです。ですから、他人事では全然なくて、国は違いますけれども、世の中で起こっていることとすごく向き合った作品を、今皆様に投げかける、社会派ミュージカルだと思います」と語った。
2023年07月24日「いろいろな作品のお話をいただくたびに、『僕でいいのだろうか?』と思い悩むのですが、今回は演出家の石丸さち子さんとまたお仕事ができることが自分のなかではとても大きなことでした。『この人を信じてついていけば大丈夫だ!』と思っているので、精一杯、頑張ります!」7月8日に幕を開た舞台『オイディプス王』で主人公のオイディプスを演じる三浦涼介(36)。近年、彼が出演した舞台『マタ・ハリ』『フィスト・オブ・ノーススター』で演出を担当した石丸との再タッグに強い意欲を見せた。というのも石丸は、三浦が「お芝居のお仕事で初めて楽しいと思えた」という蜷川幸雄のもとで演出助手を務めた経験を持ち、蜷川さんの稽古で味わった感覚と同じものを感じた人。「蜷川さんの作品に出させていただいたとき、お稽古中、僕の芝居を見て、『お前は一人で寂しく生きていたんだな』と仰ったことがあったんです。そのときにこの人に何か伝わっているんだという確かなものを感じたんです。そして、その後に石丸さんとご一緒したとき、同じように僕の芝居に涙を流してくれて、蜷川さんへと同じような感情を抱きました。」近年は、『ロミオ&ジュリエット』『エリザベート』『メアリ・スチュアート』なども含む舞台を中心に活動している三浦だが、ギリシャ悲劇に挑戦するのは本作が初。しかも、『オイディプス王』といえば、紀元前より約2500年にわたって世界の観客を魅了し、日本でも幾度となく上演されてきたギリシャ悲劇の最高傑作だ。「僕自身、ギリシャ悲劇はとても遠い存在で、役者としての技量も、僕の力ではとても及ばないと思っていました。でも、今回は石丸さんから『あなたに近い王を演じなさい。あなたらしさを出せばいい』と言われてお稽古をスタートさせたこともあって、ある意味、自分というものを初めて知る作品になるだろうなと思っています。裸になるような気分ですね(笑)」三浦涼介らしいオイディプス王とはどんな人なのだろうか。「人との距離が近い人というのかな。オイディプスは王だからと権威の象徴として存在するのでなくて、人に寄り添うような姿が見えてもいいと思っています。この数年、僕自身、すごく悲しいことと向き合わなきゃいけないことが多かったので、この作品で描かれている不条理さと何か通ずるところがあるような気がして。過酷な運命を背負ったオイディプスに自分を重ねることもあります」開幕まで約1ヶ月は「とても苦労した」と明かすいっぽうで、「できる限り悩みまくるのが自分に合っているような気がする」とも。「基本的にどんな作品でも苦悩するんです。本当にスロースターターですし、共演者からも『何をそんなに悩んでいるの?』って言われることもあるくらい悩み症で(笑)。でも、ギリギリのところにいないとダメで、一個一個、自分で積んでいく作業をしないと自信が持てない。これはもう昔から変わらなくて。役があるから話せたり、強くなれたり、楽しい思いをさせてもらったり、いろんな場所に連れていってもらえるというのがあって、だからこそ、役を理解して役としてステージに立ちたいという思いがすごく強いんだと思います」俳優デビューは’02年。『3年B組金八先生』『仮面ライダーオーズ/OOO』などに出演し、若くして注目されたが、俳優の仕事はすぐに辞めると思っていたという。「20年後の自分がこんなにもお芝居に没頭しているなんて、当時は想像もしていなかったですね。ただ、僕には常に導いてくれる人がいて、『次はこういう作品をやってみたら』『こういう演出家とやってみれば』とレールを敷いてくれた。それが今、その導きがなくなってしまって、初めて自分で探した道を進むという経験をしています」そう語る三浦に「その導いてくれた人は誰か?」と尋ねると、4年前に亡くなった母親がそういう存在だったと明かした。「どうしたらいいのかわからなくなってしまうこともありましたが、仕事を続けていることで心が休まるときもあって……。でも、おかげさまで、というか、自分を支えてくれる周りの人たちの存在に改めて気づくことができました。若いころから芸能界に入って、誰かが手を差し伸べてくれるのが当たり前で生きてきてしまったから、自分のそばにこんなに素敵な、優しい人たちがいっぱいいるんだと気づけたことはすごくよかったと思います」また、役者として演劇の世界で成長してきた彼にとって、蜷川幸雄も導いてくれた人の一人。「『わたしを離さないで』(’14年)という作品で蜷川さんに出会いました。当時は、この舞台が終わったら、芸能界を引退しようと思っていたのですが、蜷川さんと仕事をしていくなかで、『もっと蜷川さんと仕事がしたい』『もっとこの人を喜ばせたい』という思いが強くなって、それで結局、役者を辞めずに今がある。この仕事をしていると、たくさんの人と出会えるけれど、そのぶん別れも多い。内向的な性格ですが、いったん心を開くととことんだったりもするので、人との別れは本当に辛いんですよ。でも、だからと言って、先のことを考えていてもしょうがない。今、目の前にいる人と、目の前にあるものと精一杯向き合うことが大切だと思っています」そんな三浦にとって癒やされるときは?「わんちゃんと一緒にいるときですね。僕が20代前半のころに大阪で出会って、ペットショップから新幹線で連れてきたんですよ。もう13歳になりますが、その子の存在が癒しですね」(ヘアメイク:春山聡子/スタイリング:村瀬昌広)【公演情報】パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念『オイディプス王』<東京公演>2023年7月8日(土)〜7月17日(月・祝)パルテノン多摩大ホール<兵庫公演>2023年8月19日(土)兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール
2023年07月12日パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念として、ギリシャ悲劇の最高傑作『オイディプス王』が登場する。この作品に関わった経験を持つ石丸さち子が演出を手がけ、その石丸がオイディプスに三浦涼介を抜擢。三浦と石丸の思いによって、新しいオイディプスが作られようとしている。転機となった『マタ・ハリ』での出会い──三浦さんがタイトルロールを演じられる『オイディプス王』。石丸さんには演出する思いを、三浦さんには出演する思いを、それぞれ聞かせてください。石丸プロデューサーから『オイディプス王』をやりませんかというお話をいただいて、私はまず、ギリシャ悲劇というと様式的に演出されることが多いけれども、リアルに捉えてみたいと思ったんです。過酷な運命を背負ったオイディプスというひとりの人間が、その運命とどう向き合い、受けとめていくか。言ってみれば自分探しの旅のような物語ですから、今につながるものとして演出したいと。『オイディプス王』メインビジュアル。オイディプス:三浦涼介、イオカステ:大空ゆうひ、クレオン:新木宏典(荒木宏文改め)これまで、役者としてコロス役で一度、蜷川幸雄さんの演出助手として二度、『オイディプス王』に参加してきた私としては、そうすることで過去の記憶を覆し、新しい演出ができるのではないかと思ったんです。そしてそのためにも、三浦涼介さんでやりたいと思いました。ちょうどそのとき、『マタ・ハリ』(’21年)という作品で初めてお仕事をさせていただいていて。彼となら新しく、すぐそこにある物語として演出できると思ったんです。三浦僕のほうはもう、作品の名前よりも何よりも、石丸さち子さんとまたお仕事ができるというところに惹かれ、とにかくこの人についていきたいという思いでした。というのも、いつも「これでいいんだろうか」と悩みながらやってきたなかで、その『マタ・ハリ』では、「この人を信じてついていけば大丈夫だ」という思いで進んでいけたんです。それは、蜷川幸雄さんのお芝居に出演させていただいたときに抱いた感情と似ているのですが。石丸さん演出のミュージカル『マタ・ハリ』(2021年)より、アルマン役を演じる三浦さん撮影:岡千里/写真提供:梅田芸術劇場僕の芝居を観て石丸さんが涙を流してくれたときに、「伝わっているんだ」という明確な何かが感じられて、「お芝居が楽しい。もっとやりたい」と思えたり。ミュージカルの歌の表現もいつも不安で怖かったんですが、石丸さんの演出によって、歌もひとつのお芝居であると勇気づけられたり。石丸さんと出会って、学べたことや、これまでにない思いになることが、たくさんあったんです。三浦さんを通して、生きることの凄まじさに胸打たれた──稽古が始まって、その新たな演出の手応えはいかがでしょう。石丸さんは SNS() に、「かつて色んな形で複数回この素晴らしい戯曲に関わってきただけに、新たに読み解けるか一抹の不安があったが、三浦君と稽古初日を過ごしただけで、雲散霧消した。 初めて向き合っている感覚」と書かれていましたね。石丸初日の本読みで三浦さんは、台本に書いてあることにまっすぐ反応し、オイディプスという人間を、リアルに体験してくれたんです。知らずして父を殺し、母と交わるというオイディプスの運命に、物語のなかの出来事としてではなく、本当に自分のこととして出会っていってくれた。その姿を見て私は、人間はなんと不条理ななかで生きているんだろう、こんな運命を背負ってしまった人間はどれほどの辛さを抱えているんだろうと、涙が止まらなくなって。別に泣くことがいいとは思っていないんですけれども、三浦さんを通して、生きることの凄まじさに深く胸打たれたんです。今までは、この登場人物がひとりの人間であるということを想像する力が欠けてたのではないかと、新たに『オイディプス王』と出会った思いにもなりました。と同時に、こんなに人間という存在をえぐり出して描いている作品に最近出会っていないかもしれないなと、2500年前に書かれていながらずっと今日まで生き続けているこの作品の力も実感して。すばらしい稽古のスタートラインを切れたと思っています。──三浦さんはどんな思いで本読みに臨まれていたのですか。三浦初日はやっぱり緊張するんです。石丸さんがいらっしゃる安心感がどこかにありながらも、キャストもスタッフも初めましての方ばかりなのでなおさら。でも、オイディプスが出会っていくことが、悲しいものと向き合わなきゃいけないことが多い今とどこか通ずる部分があったり、三浦涼介としても何かわかってしまう部分があったりして。そういうところが自分を先に進めさせてくれたというか、最後まで気持ちが途切れずに歩めたかなとは思います。ただ、最初は本当に素直に読みましたが、難しい台本ですからここから稽古を重ねていろんなことを学び、知っていったあと、もう一度あの素直なところに戻れるのかなという不安もあります。石丸不安に思うことはないです!理解して再構築していくのが稽古であり、俳優のやることは基本嘘ですけれども、いくら嘘でやろうとしても、演劇の本番って、真実を、素直を呼んでくる力があって。何より、三浦さんは心が動いたときに、私が想像もしていなかったような素敵な発見をする人で、演出としてはそこに持っていきたいと思っていますから、不安に思わないでください。三浦ありがとうございます(笑)。「言葉」との闘いの先にある、リアルなオイディプス王を──三浦さんが難しい台本だとおっしゃっていましたが、確かに膨大な言葉によって紡がれていて、表現するのは大変そうです。三浦大変だということもわからなくなるくらい大変です(笑)。大変と言っている場合でもないというか。でも、石丸さんが、この言葉を発するときにはどう思っているのかということを、こと細かく教えてくださっているので、それがありがたいです。石丸今回は現代劇と同じように、なぜこの言葉が出てきたんだろうというところから読み解いているんです。ミステリーの要素もあるので、起こったことをきちんと伝えるためには、そういう心理だけではなく、どの言葉を立たせるかといったことも必要で、俳優は本当に大変ですが。でも、三浦さんは、理解して心が動けば言葉が出てくるので。三浦気持ちが入っていると出てくるんですけど、考えてしまうとわからなくなるんです。だから、言葉にとらわれていると、相手に気持ちを渡せないし、相手からも受け取れないので、そこは本当に頑張らなきゃいけないんですけど。でも、石丸さんについていけば大丈夫だと思っています。石丸早くに俳優をやめた私には、オイディプスを演じるのがどういうことなのかよくわからないくらい大変なことだと思います。でも、三浦さんのオイディプスは、苦悩することが美しくなると思うんです。俳優を目指していた大学時代、どういう人が俳優になれるのかと教授に聞いたことがあって、こう言われたことを記憶しています。この世界で起きるどうしようもないことに喜んだり悲しんだりしている現実の人間の雛型に自分の身体を使ってなれる人、それを現実より少し美しく表現できる人が俳優になれるんだよと。三浦さんはまさしくその条件を持っている人だと思います。これだけつらい人間の悲劇を観てカタルシスを覚えるところにギリシャ悲劇の醍醐味はあると思いますが、今回は、それをリアルに感じていただけると思っています。自分の運命を知ったときのオイディプスの選択に、様式で演じるときの強さとはまた違うものを私自身も感じているんです。三浦僕も悲劇というところにとらわれていましたが、決してそれだけではないなと思っていて。最後には希望を持って帰っていただけたらな、そこにたどり着きたいなと思っています。取材・文:大内弓子撮影:塚田史香ヘアメイク:春山聡子スタイリング:村瀬昌広ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★三浦涼介さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念『オイディプス王』【演出】石丸さち子【出演】三浦涼介大空ゆうひ新木宏典浅野雅博 外山誠二 吉見一豊 今井朋彦悠未ひろ 大久保祥太郎 相馬一貴 岡野一平 津賀保乃 林田航平 小田龍哉 丸山厚人 福間むつみ皆川まゆむ 笠井瑞丈 鷹野梨恵子 嶋崎綾乃 モテギミユ 栗朱音 藤村港平【東京公演】2023年7月8日(土)~2023年7月17日(月・祝)会場:パルテノン多摩 大ホール【兵庫公演】2023年8月19日(土)会場:兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールチケット情報ぴあアプリでは三浦涼介さんのアプリ限定カットをご覧いただけます。ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=f24b26d7-2aa2-42b4-bc3a-4eeffd7fd25c&contentTypeId=2) すると、この記事内に掲載されています。
2023年06月30日石丸幹二と柿澤勇人がWキャストを務めるミュージカル『ジキル&ハイド』が、3月28日(火) まで東京国際フォーラム ホールCにて上演中だ。2001年の日本初演から8度目の上演となる今回の公演では、鹿賀丈史の跡を継ぎ4度目のタイトルロールを演じる石丸幹二が有終の美を飾り、そして新生ジキル / ハイドとして柿澤勇人がそのバトンを受け取り、ミュージカル界屈指の難役にWキャストとして挑む。演出は、日本初演より本作を手掛けてきた山田和也が務める。ジキル役:柿澤勇人ジキルとハイドの間で揺れ動きながらも破滅的な運命を辿る娼婦のルーシー役に、『メリー・ポピンズ』のタイトルロールを演じた笹本玲奈と、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で、退団後も抜群の歌唱力を武器に目覚ましい活躍を続ける真彩希帆。そしてジキルの婚約者で彼を一途に信じ、支え続けるエマ役に、本作でグランドミュージカル初出演となるDream Amiと、乃木坂46在籍時からその演技力・歌唱力に定評があり、卒業後も多くのミュージカルで着実なステップアップを見せる桜井玲香が演じる。左から)ルーシー役:真彩希帆エマ役:桜井玲香左から)エマ役:Dream Amiルーシー役:笹本玲奈そのほか、ジキルの親友でストーリーテラーでもある弁護士アターソン役は、『レ・ミゼラブル』でジャン・バルジャン役をはじめ確かな歌唱力で数多くのミュージカルに出演してきた石井一孝と、『リトルマーメイド』エリック役で日本オリジナルキャストを務めた上川一哉。エマに想いを寄せ、ジキルと対立するストライド役に、2011年の石丸版初演より同役を演じるベテラン畠中洋。研究にのめり込んでいくジキルを心配しながらも支える執事プール役を、紀伊国屋演劇賞や読売演劇賞に名を連ねる佐藤誓。そしてエマの父親で病院の理事であるダンヴァース卿を栗原英雄、と日本ミュージカル界屈指の強力な布陣が集結した。左から)ジキル役:石丸幹二アターソン役:石井一孝上演時間は25分の休憩を含む約2時間55分。東京公演は3月28日(火) まで上演。その後、4月8日(土)・9日(日) 愛知・愛知県芸術劇場大ホール、4月15日(土)・16日(日) 山形・やまぎん県民ホール、4月20日(木)から23日(日) にかけて大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。<コメント>■山田和也(演出)ブロードウェイで『ジキル&ハイド』を観劇したのは1998年、日本版の初演は2001年でした。それから自分でも驚くような年月が流れたのですが、つい昨日のことのように感じる時もあったりします。気がつけば「私の演出家生活の中でもっとも長くつき合っている作品」になっているのですが、だからと言って今さら気負うということもなく……。いつも通り、平常心です。今回で8度目の上演になるのですが、上演の度に新たな発見や気づきのある作品です。特に今回は「初参加となるキャスト」が多いので、その分「新しい解釈」「新しい表現」が稽古中にも随所に見られて、とてもスリリングな体験でした。物語前半の「ジキルと(その友人の)アターソンの友情」を今まで以上にしっかりと描いてみたくなったのですが、その結果その先のストーリーの見え方が変わったり……。新たな発見のひとつです。初演以来20年を経ても色褪せることのない……どころか一段と輝きを増す『ジキル&ハイド』。その魅力を「ぜひ全身で」浴びにいらしてください。劇場でお待ちしています。■石丸幹二(ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド役)私にとりまして最後の『ジキル&ハイド』、幕が開くのが楽しみです。今回でラストとなる稽古では、過去10年のアルバムを繰るような思いになるのかと思って臨みましたが、実際は、今回はこうしよう、といった新たなチャレンジが噴出。加えて、『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演しながらの稽古でしたので、自分への課題をクリアするのに精いっぱい。まだまだ感慨に浸る余裕はないようです。5年前の前回のジキルは色に例えるとグレーからスタートしましたが、今回は冒頭、真っ白でいたいと思います。それが理事会で受けた衝撃やダンヴァース邸での人々とのやりとりによって、自分の中の黒いものが滲み出していく。徐々にグレーが増したところで〈時が来た〉を迎える、そんな作り方になったかな。歳を重ねたことにより、人間のさまざまな側面についてのストックも増えたはず。存分に出し切りたいと思います。この10年、真摯に向き合ってきました。私にとってのラストステージは、新たなキャストを多く迎え、さらに新鮮味が増し、魅力に溢れています。お楽しみください。■柿澤勇人(ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド役)今回が僕にとって初めての挑戦となります。『ジキル&ハイド』は既に繰り返し上演されている作品ではありますが、稽古の中では自分なりの解釈やアイデアを提案させていただいたりと、役者としてとても楽しい時間でした。演出の山田和也さんをはじめ、スタッフの皆さんに感謝しています。この作品はとてつもなくエネルギーを要するフランク・ワイルドホーンさんのミュージカルナンバーがありますので、その素晴らしさも物語と併せてお伝えしなければならないという課題に日々、向き合った稽古の時間でもありました。そして、これほどまでに身体と心、そして喉を酷使するとは、思ってもいませんでした。初演の鹿賀丈史さん、2代目の石丸幹二さんがこの作品をお1人で務められていたことが、今でも信じられません。人間の二面性を体現するということが、それほど果てしない道なんだと感じています。そして、その先に見えるものが何なのか、今はまだ僕もわかっていませんが、それを楽しみに、自身の実験が成功するよう、日々頑張りたいと思います!劇場でお待ちしております。<公演情報>ミュージカル『ジキル&ハイド』『ジキル&ハイド』ビジュアル【東京公演】2023年3月11日(土)~3月28日(火)会場:東京国際フォーラム ホールC【愛知公演】2023年4月8日(土)・9日(日)会場:愛知県芸術劇場 大ホール【山形公演】2023年4月15日(土)・16日(日)会場:やまぎん県民ホール【大阪公演】2023年4月20日(木)~4月23日(日)会場:梅田芸術劇場メインホールチケット情報はこちら:
2023年03月23日ミュージカル『ジキル&ハイド』の公開ゲネプロが11日に東京・東京国際フォーラム ホールCで行われ、石丸幹二、笹本玲奈、Dream Ami、石井一孝らが登場した。同作はR.Lスティーブンソンによる小説のミュージカル化作。19世紀のロンドンを舞台とし、医師・科学者のヘンリー・ジキル(石丸幹二/柿澤勇人)が、「人間の善と悪の両極端の性格を分離する」という研究のもと作り上げた薬を自ら飲むことで、エドワード・ハイドという残忍な人格が生まれ、一つの身体に宿った二つの魂が死闘を繰り広げることとなる。2012、2016、2018年に引き続き、今回の4演目にしてファイナルとなる石丸幹二と、今回の2023年より新たに参加する柿澤勇人を迎え、11日より開幕。さらにジキルとハイド、双方と関わっていくこととなる娼婦ルーシー(笹本玲奈/真彩希帆)、ジキルの婚約者エマ(Dream Ami/桜井玲香)、エマの父親であるダンヴァース卿(栗原英雄)、病院の秘書官のストライド(畠中洋)、ジキルの執事プール(佐藤誓)らが出演する。東京公演は東京国際フォーラム ホールC にて3月11日~3月28日、名古屋公演は愛知県芸術劇場 大ホール にて4月8日〜9日、山形公演はやまぎん県民ホールにて4月15日〜16日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて4月20日~23日。○石丸幹二 コメント私にとりまして最後の『ジキル&ハイド』、幕が開くのが楽しみです。今回でラストとなる稽古では、過去10年のアルバムを繰るような思いになるのかと思って臨みましたが、実際は、今回はこうしよう、といった新たなチャレンジが噴出。加えて、『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演しながらの稽古でしたので、自分への課題をクリアするのに精いっぱい。まだまだ感慨に浸る余裕はないようです。5年前の前回のジキルは色に例えるとグレーからスタートしましたが、今回は冒頭、真っ白でいたいと思います。それが理事会で受けた衝撃やダンヴァース邸での人々とのやりとりによって、自分の中の黒いものが滲み出していく。徐々にグレーが増したところで「時が来た」を迎える、そんな作り方になったかな。歳を重ねたことにより、人間のさまざまな側面についてのストックも増えたはず。存分に出し切りたいと思います。この10年、真摯に向き合ってきました。私にとってのラストステージは、新たなキャストを多く迎え、さらに新鮮味が増し、魅力に溢れています。お楽しみください。○柿澤勇人 コメント今回が僕にとって初めての挑戦となります。『ジキル&ハイド』は既に繰り返し上演されている作品ではありますが、稽古の中では自分なりの解釈やアイデアを提案させていただいたりと、役者としてとても楽しい時間でした。演出の山田和也さんをはじめ、スタッフの皆さんに感謝しています。この作品はとてつもなくエネルギーを要するフランク・ワイルドホーンさんのミュージカルナンバーがありますので、その素晴らしさも物語と併せてお伝えしなければならないという課題に日々、向き合った稽古の時間でもありました。そして、これほどまでに身体と心、そして喉を酷使するとは、思ってもいませんでした。初演の鹿賀丈史さん、2代目の石丸幹二さんがこの作品をお1人で務められていたことが、今でも信じられません。人間の二面性を体現するということが、それほど果てしない道なんだと感じています。そして、その先に見えるものが何なのか、今はまだ僕もわかっていませんが、それを楽しみに、自身の実験が成功するよう、日々頑張りたいと思います!劇場でお待ちしております。○演出:山田和也 コメントブロードウェイで『ジキル&ハイド』を観劇したのは1998年、日本版の初演は2001年でした。それから自分でも驚くような年月が流れたのですが、つい昨日のことのように感じる時もあったりします。気がつけば「私の演出家生活の中でもっとも長くつき合っている作品」になっているのですが、だからと言って今さら気負うということもなく……。いつも通り、平常心です。今回で8度目の上演になるのですが、上演の度に新たな発見や気づきのある作品です。特に今回は「初参加となるキャスト」が多いので、その分「新しい解釈」「新しい表現」 が稽古中にも随所に見られて、とてもスリリングな体験でした。物語前半の「ジキルと(その友人の)アターソンの友情」を今まで以上にしっかりと描いてみたくなったのですが、その結果その先のストーリーの見え方が変わったり……。新たな発見のひとつです。初演以来20年を経ても色褪せることのない……どころか一段と輝きを増す『ジキル&ハイド』。その魅力を「ぜひ全身で」浴びにいらしてください。劇場でお待ちしています。
2023年03月14日7月よりパルテノン多摩・大ホールにて、パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念『オイディプス王』が上演されることが決定した。ソポクレス作の『オイディプス王』は、紀元前より2500年にわたり観客を惹きつけてきた世界最高峰と称されるギリシャ悲劇で、日本でもこれまで幾度となく上演されている。本公演では、かつて蜷川幸雄演出版で演出助手を務めた石丸さち子が演出を担当する。主演のオイディプス王には俳優、音楽活動と表現の場で常に輝きを放つ三浦涼介、先王ライオスの妻であり、オイディプスの母、後にオイディプスの妻となるイオカステに元宝塚歌劇団宙組トップスターの大空ゆうひ、イオカステの弟クレオンに話題作の舞台出演が続く荒木宏文、預言者テイレシアスに文学座所属の浅野雅博、神官・使者の二役に俳優、演出家とさまざまに才能を発揮する今井朋彦の出演が決定した。<キャスト・スタッフ コメント>■三浦涼介歴史あるこの「オイディプス王」という作品世界に足を踏み入れる事は恐さすら覚えます。過去の作品は錚々たる顔ぶれで身が引き締まる思いです。人生も役者としても未熟ではありますが真心を込めて演じます。石丸さんとの3度目の……新たな再会です。期待と希望に胸を膨らませてその時を楽しみに待ちます。魅力的な俳優の皆様。初めての共演の方々からもたくさんの事を吸収し、切磋琢磨し精進してまいります。この令和の時代に、この作品をどのように皆様のもとにお届けできるのか。是非ご覧になってください。■大空ゆうひ昨年の7月にリニューアルオープン企画の公演でパルテノン多摩の舞台に立ち、1年後にギリシャ悲劇で同じ劇場に出演する事に御縁を感じています。これまで三作の翻訳劇で石丸さんと御一緒していますが、古典作品で演出を受けるのは初めてです。過去に名優の方々が挑まれた大作に、石丸さんと実力派揃いの共演の方々と臨める事を楽しみにしており、精進していきたいと思っております。■荒木宏文この度出演させていただくことになり、とても光栄に思っています。悲劇というのは、演じる事での心の負担はとても大きいモノではあります。しかし、客観的に知ることのできるエンターテインメントだからこそ、観ていただいた方の心に伝わり、その痛みを理解し、教訓にしていただけるのではないかと考え、伝える意義があると思っています。その先の、その方の人生にとって同じような悲しみが生まれない事を祈りながら、真摯に作品と向き合い、お届けしたいと考えています。宜しくお願いします。■演出 石丸さち子『オイディプス王』の演出をとお話をいただき、タイトルロールに三浦涼介さんが決まった時から、よく知っていたはずの古典が、わたしの中で初めて出会う新しい物語として動き出しました。演劇は時代を映す鏡です。今を喜び、今に苦しみ、まさに今を生きる俳優が、苛酷な運命を背負った一国の王を、どう生きるのか。空と大地の間で短い人生を与えられた人間の生き様を、信頼する大空ゆうひさん、盤石の共演者とともに、丁寧に描いていきたいと思っています。<公演情報>パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念『オイディプス王』作:ソポクレス翻訳:河合祥一郎演出:石丸さち子出演:三浦涼介、大空ゆうひ、荒木宏文、浅野雅博、外山誠二、今井朋彦 ほか【東京公演】2023年7月公演会場:パルテノン多摩・大ホールチケット料金:9,000円(全席指定・税込)一般発売:2023年4月予定チケットはこちら:パルテノン多摩チケット 042-376-8181(10:00~19:00 休館日を除く)問合せ:042-375-1414(9:00~22:00 休館日を除く)【兵庫公演】2023年8月公演会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール公式サイト:
2023年02月21日2023年3月より上演されるミュージカル『ジキル&ハイド』の製作発表記者会見が12月20日、都内で行われ、主演のヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド役の石丸幹二と柿澤勇人が出席。共演の笹本玲奈、真彩希帆、Dream Ami、桜井玲香、石井一孝、上川一哉、畠中洋、栗原英雄、演出の山田和也と共に登壇した。前列左から)演出の山田和也、出演のDream Ami、笹本玲奈、石丸幹二、柿澤勇人、真彩希帆、桜井玲香後列左から)上川一哉、石井一孝、栗原英雄、畠中洋ミュージカル『ジキル&ハイド』は、19世紀のロンドンを舞台に「人間の善と悪の両極端の性格を分離できれば、人間のあらゆる悪を制御し、最終的には消し去る事ができる」という仮説を立て、開発した薬で人体実験を試みようとするジキル博士と、彼を取り巻く人々の運命を描いた恐ろしくも美しい物語。2001年に鹿賀丈史主演で日本初演、そのパワフルな楽曲とスリリングな物語が話題を呼び、2003年・2005年・2007年と絶え間なく再演を重ねるほどの人気作に。石丸は2012年よりジキル役を務め、2016年の再演、2018年の再再演を経て今回が4度目の主演。そのバトンを引き継ぐ柿澤を新たに迎え、初演以来初めてジキル役Wキャストとなる2023年版で有終の美を飾る。ミュージカル『ジキル&ハイド』より、「時が来た」を披露する石丸幹二と柿澤勇人会見冒頭では石丸と柿澤が劇中歌「時が来た」を歌唱披露。力強く美しい歌声で歌い上げ、公募によるオーディエンスも参加する会場を一気に“ジキハイ”ムードに。会見では、日本初演以来、四半世紀近くに渡り上演されている本作について、山田が「準備を始めたのは20世紀だったんだなとびっくりしました。長い生命力を持った作品に携われたこと。そのご恩にまず感謝しています」と感慨深く語り、前回(2018年)から5年近く経っているが、「自分の意識のなかではついこないだのように感じています。それくらいインパクトのある作品」と石丸も熱い想いをのぞかせ「この役をやるにあたっては非情に体力が必要背筋をだということを思い出しました。カッキ―(柿澤)に負けないように、私も体力をつけて臨みたいと思います」と背筋を伸ばす。山田和也石丸幹二初演の鹿賀バージョンと石丸バージョンの両方を観ているという柿澤は、「大スターたちがやる役だと思っていたので若造の僕がやるとは思っていなかった」と恐縮しながらも「若輩者なりにがむしゃらに、皆さんの刺激を受けながら、そして石丸さんのいいところ、素敵なところを沢山盗ませてもらって、なんとか新しいジキル&ハイドがつくれたら」と意気込む。柿澤勇人ジキルとハイドの間で揺れ動きながらも破滅的な運命を辿る娼婦のルーシー役は、2012年より石丸と共に出演している笹本と、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で、退団後も数々のミュージカルに出演、本作には今回が初参加となる真彩のWキャスト。2012・16年はエマ役、2018年にルーシー役を務めた笹本は、「ふたつの違う世界からヘンリーとハイドをみて、本当にこの作品にかける想いというのは今までにないくらい大切な作品になってきました。この作品は心も疲れてしまう作品なので、身体と心の健康を保ちながらカンパニーと一緒にまとめていけたら」と語る。笹本玲奈主演の柿澤とは現在上演中のミュージカル『東京ラブストーリー』で永尾完治役と赤名リカ役で共演しており、司会から稽古に向けて楽しみなことを聞かれると「カッキ―が(『東京ラブストーリー』とは全く違う役柄なので、いったいどのように豹変するのか本当に楽しみにしています」と期待を寄せる。真彩希帆本作の大きな魅力のひとつでもあるフランク・ワイルドホーンの楽曲に挑戦するのが楽しみと語る真彩は「チャレンジすることがいっぱいあるので筋力づくり、声帯づくりを稽古場から聞けるんじゃないか」と胸を膨らませた。石丸から「フランクが肉食獣になれって言ってたよ」とアドバイスされると「私野菜が好きなんですけど……」と返し場内を沸かす場面も。ジキルの婚約者で彼を一途に信じ、支え続けるエマ役は共に新キャスト。本作がグランドミュージカル初挑戦となる歌手でダンサーのDream Amiと、元乃木坂46で卒業後も多くのミュージカルで着実なステップアップを見せる桜井玲香がWキャストで務める。「長年愛されるこの作品と超実力者の皆さんに囲まれて、私も今までに感じたことのない新しい自分を発見できるんじゃないかな、といまからすごくワクワクしております」(Dream Ami)、「色々なものを吸収し学びながら、エマと言う力強くそして愛情深い女性をしっかりと信念をもって演じられたら」(桜井)とコメント。Dream Ami桜井玲香歌と芝居と音楽が一体となった一級のエンタテインメントジキルの親友でストーリーテラーでもある弁護士のアターソン役は、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役をはじめ確かな歌唱力で数多くのミュージカルに出演してきた石井と、『リトルマーメイド』エリック役で日本オリジナルキャストを務めるなど実力と人気を兼ね備える上川が、こちらも共に新キャストとして挑む。石井一孝本作への出演を熱望し、「ジキルの実験室のフラスコ役でもいいから出たいと思っていた」という石井は、「日本初演前から(オーストラリアのミュージカル俳優)アンソニー・ワーロウが歌うコンセプト版CDを海外から取り寄せてまで聴いていた。それくらい好きな作品」と愛情たっぷり。ジキルを演じる柿澤とは20歳近く年の差があるため、「おじさんに見えないように、なんとか若々しさを存分に出して、カッキ―(ジキル)の親友にみえるように頑張りたいと思います」と意気込み、上川も「(劇団四季在籍時以来)久しぶりに再会したカッキ―と一緒にできること、本当に嬉しく思っております。初参加なので全力で作品にぶつかっていきたいと思います」と喜びも交えて語る。上川一哉「歌と芝居と音楽が一体となった一級のエンタテインメントだと思うので、どうぞ皆さん楽しみにしていてください」と力強く語るのは、エマに想いを寄せ、ジキルと対立するストライド役として、石丸版の初演から本作を支えるベテラン畠中。畠中洋そして石丸・柿澤・上川と同様劇団四季出身で、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での柿澤との共演も記憶に新しい栗原は、エマの父親で病院の理事であるダンヴァース卿を新キャストとして務める。「善というのが実は悪であり、悪というものが善になる。そういったところを追及して、この物語の時代と現代をうまくリンクさせていきたい」と想像を膨らませる。栗原英雄主演の石丸と柿澤について、山田は「期待以上の事をみせてくださるおふたりなので、体力が続く限り、表現の果てまでいっていただけると嬉しい」と真摯に語りつつも「毎回稽古場で石丸さんのセクシーさ、エロティックさをどうやってお客様に届けるかということでスタッフがすごく頭を悩ませている」と明かし「今までの“ジキハイ”史上、最もエロティックにやっていただけたら」とリクエスト。石丸は「ちょっと透かし絵的なエロティックさを見せていきましょうか」と返し、柿澤も「山田さんに『ちょっと柿澤それ、みんなドン引いちゃうからやめて』と言われるまでやりたいと思います」と応戦。劇団四季では石丸が退団する2007年に柿澤が養成所に入所したため共演の機会はなかったが、「憧れの存在。共演できるとは思っていなかった」(柿澤)、「これからの四季を背負っていく人間が入ってきたんだなという思いで注目していた」(石丸)と当時の印象を語る。時を経て、Wキャストとしてタイトルロールを演じるふたりが率いる2023年版ミュージカル『ジキル&ハイド』に期待が高まる。ミュージカル『ジキル&ハイド』は、2023年3月11日(土)~28日(火) 東京国際フォーラム ホールCにて上演。その後愛知・山形・大阪にて上演を予定している。<公演情報>ミュージカル『ジキル&ハイド』【東京公演】2023年3月11日(土)~3月28日(火)会場:東京国際フォーラム ホールC※追加公演として、3月23日(木)18時公演が決定。1月21日(土)よりチケット前売り開始予定【愛知公演】2023年4月8日(土)・9日(日)会場:愛知県芸術劇場 大ホール【山形公演】2023年4月15日(土)・16日(日)会場:やまぎん県民ホール【大阪公演】2023年4月20日(木)~4月23日(日)会場:梅田芸術劇場メインホールチケット情報はこちら:
2022年12月21日現在、東京・TBS赤坂ACTシアターで上演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でハリー・ポッター役を務める石丸幹二と向井理が初日を迎えた。これを記念し舞台写真が公開された。本作は、小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンとともに舞台のために書き下ろした「ハリー・ポッター」シリーズ8作目の物語。小説の最終巻から19年後、父親としてのあり方に悩む37歳のハリー・ポッターとその息子・アルバスの対峙を軸に、過去と現在を行き来する形で描かれている。2016年のイギリス・ロンドンでの初演以降、これまでにロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコ、オーストラリア・メルボルン、ドイツ・ハンブルク、カナダ・トロントの6都市で開幕し、東京公演はアジアとしては初、世界では7番目の上演となる。父親になったハリー・ポッターを演じるのは藤原竜也、石丸幹二、向井理の3人。回替わりで主役のハリー・ポッターを演じるトリプルキャスト制となる。藤原竜也はプレビュー公演の初日となる6月16日18時15分の回、石丸幹二は8月17日18時15分の回、そして向井理は8月18日12時15分の回にそれぞれの初日を迎えた。公開された舞台写真は、榊原郁恵、高橋ひとみが演じるマクゴナガル校長や美山加恋演じる嘆きのマートルなど「ハリー・ポッター」を代表するキャラクターが中心となっている。併せて、石丸幹二と向井理に加え、演出補(インターナショナル)のデス・ケネディからのコメントが到着した。■石丸幹二 コメント初日を無事に終え、長い航海の最初の寄港地にたどり着いたような、ほっとした気持ちでいます。これからのロングラン、エネルギーを蓄えスタミナをつけ乗り切っていきます。キャスト・スタッフが一丸となって操る魔法の世界、その中で、ハリーとアルバス親子の成長物語が紡がれていきます。私らしい個性が刻まれたハリー・ポッターを、どうぞお楽しみください。■向井理 コメント4か月間稽古をしてやっと初日を迎えたという思いと、もう本番が来たか!という思いが入り混じっています。カンパニーの良い雰囲気に後押しされて、自分も舞台に立てているので、この雰囲気を大切にしたいと思っています。この作品はイリュージョンだけでなく、ハリー・ポッターの成長も見どころです。大人になっても困難なことや上手くいかないことがありますが、少しでも改善しようと努力するハリーの姿を見届けていただきたいです。長く愛される舞台になると期待していますが、その中でアップデートされたり、観劇する席によって全然違う印象を受けると思うので、何度も劇場で楽しんでいただければ幸いです。■デス・ケネディ(演出補)コメント日本のカンパニーの皆さんがこの作品に心血を注いで取り組んでくださることに、とても刺激を受けています。 我々の到着前にしっかり準備していただいたおかげで、今までにないスピードで舞台稽古が進んできました。今、空を飛び、地の底に潜り、水から出てくる、火を灯す・・・という、集中力と技術を要する重要な場面をやっていますが、これが素晴らしい出来! 日本のスタッフの的確さに感銘を受けています。『ハリー・ポッターと呪いの子』はこれまで7都市でプロダクションがおり、それぞれのカンパニーの特色を活かした独自性のある仕上がりになっています。この日本版も同じく、日本チームと海外チームが一緒に発見しながら作っています。その点、日本の俳優の皆さんが際立っているのは、心を注ぎ込んで作ってくださること。そのため、作品がとても深くなっています。何世紀にもわたって受け継がれてきた日本の演劇文化を背景に、彼らの演技には何層にもなった過去や深みが感じられます。スケールが大きく魔法に満ちた作品ですが、あくまで核となるのは芝居です。そこに嘘なく繋がれる日本の俳優たち、絶対に素晴らしいプロダクションになるとワクワクしています。冒頭の場面は、時間が凍りついた駅から始まります。舞台の前面には「INLUSTRET LUMINE(光を内にいれよ)」と書かれています。この2年間、世界はコロナ禍という闇の中にあり、それぞれが孤立していました。こうして演劇が本格的に再開したことで、私たちは集うことができる。“人生にまた光が灯りますよ”と、この言葉が伝えている気がします。新劇場は、どこに座っても目の前で起きているような感覚になれる親密さが魅力です。ロビーに敷かれたカーペット、大きく飾られたバナーなどを見て、ホグワーツに足を踏み入れる体験をお楽しみいただきたいです。そしてこの観劇をきっかけに、この先もしばしば劇場に足を運んでいただけると幸いです。撮影:宮川舞子、渡部孝弘<公演情報>舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』7月8日(金)~2023年5月31日(水) 東京・TBS赤坂ACTシアター※2023年6月以降も上演予定上演時間:3時間40分 ※休憩あり【スタッフ】オリジナルストーリー:J.K.ローリング脚本・オリジナルストーリー:ジャック・ソーン演出・オリジナルストーリー: ジョン・ティファニー【キャスト】ハリー・ポッター:藤原竜也 / 石丸幹二 / 向井理ハーマイオニー・グレンジャー:中別府葵 / 早霧せいなロン・ウィーズリー:エハラマサヒロ / 竪山隼太ドラコ・マルフォイ:松田慎也 / 宮尾俊太郎ジニー・ポッター:馬渕英里何 / 白羽ゆりアルバス・ポッター:藤田悠 / 福山康平スコーピウス・マルフォイ:門田宗大 / 斉藤莉生嘆きのマートル:美山加恋ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:橋本菜摘デルフィー:宝意紗友莉 / 岩田華怜組分け帽子:木場允視エイモス・ディゴリー:福井貴一マクゴナガル校長:榊原郁恵 / 高橋ひとみ安藤美桜 安楽信顕 千葉一磨 半澤友美 川辺邦弘 小松季輝 前東美菜子 みさほ 扇 けい 尾尻征大 岡部雄馬 織詠 大竹 尚 大内慶子 佐竹桃華 佐藤雄大 篠原正志 鈴木翔吾 田口 遼 田中彩乃手打隆盛 上野聖太 渡邉聖斗 薬丸夏子 横山千穂ルード・バグマンの声:吉田鋼太郎※藤原竜也は2022年9月末までの出演です。【チケット情報】(全席指定・税込)SS席:17,000円S席:15,000円S席(6歳~15歳):12,000円A席:13,000円B席:11,000円C席:7,000円9と4分の3番線シート:20,000円(特典付き)ゴールデン・スニッチ チケット:5,000円※未就学児入場不可※ゴールデン・スニッチ チケットは、前週に抽選販売。各公演枚数限定で、座席はお選びいただけません。関連リンク公式サイト:::::
2022年08月19日石丸幹二と柿澤勇人がWキャストで主演を務めるミュージカル『ジキル&ハイド』が、2023年3月に再演されることが決定した。2001年の日本初演から2007年まで4回にわたって主演を担当した初代・鹿賀丈史の跡を継ぎ、2代目の主演を務めた石丸。その後2016年と2018年の再演を経て、唯一無二のジキル/ハイド像を構築し、高い評価を得ている。そんな彼にとっては今回が最後の『ジキル&ハイド』となり、新たに3代目として出演する柿澤とともにWキャストで主演を務める。なお公演に関する詳細は後日発表となる。<公演情報>ミュージカル『ジキル&ハイド』2023年3月上演予定ミュージカル『ジキル&ハイド』公演ビジュアル【スタッフ】音楽:フランク・ワイルドホーン脚本・詞:レスリー・ブリカッス演出:山田和也上演台本・詞:高平哲郎【キャスト】ヘンリー・ジキル / エドワード・ハイド:石丸幹二 柿澤勇人(Wキャスト)公式HP:公式Twitter:
2022年07月27日舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の初日レッドカーペットイベントが8日、東京・TBS赤坂ACTシアターで開催され、ハリー・ポッター役の石丸幹二と向井理が参加した。「ハリー・ポッター」シリーズ8作目となる同舞台は、原作者J.K.ローリング自ら原案を練り上げ、「家族、愛、喪失」をテーマにハリー・ポッターの19年後の新たなストーリーを舞台化した作品。アジアとしては初上演となる。ハリー・ポッター役は藤原竜也、石丸幹二、向井理のトリプルキャストで、初日は藤原が演じる。石丸は「いよいよ待ちに待った初日を迎えました。3カ月くらい一緒に稽古場で稽古してきて、この日が来たんだなと、じわっときているところです」と心境を述べ、「必ずびっくりする作品ですから期待してご覧になっていただければと思います」とアピール。向井も「4月から稽古が始まって3カ月間皆さんと一緒に汗を流してきたわけですが、まず魔法の世界にようこそ! 本当にたくさんの魔法、イリュージョン、いろんなことが起こります。皆さん観劇される方が楽しんでもらえる演目に必ずなっています」と自信をのぞかせ、「僕もハリーの一員として皆さんに楽しんでもらえるようにこれからもっともっと努力していきたいと思います」と意気込んだ。レッドカーペットイベントには、綾瀬はるか、市村正親、井上尚弥、鹿賀丈史、鈴木亮平も参加した。撮影:加藤千雅
2022年07月08日6月16日(木)にプレビュー公演が開幕する舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』より、 ハリー・ポッター役の藤原竜也、石丸幹二、向井理の扮装写真が解禁となった。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、ハリー・ポッターシリーズの19年後、父親になったハリーとその息子アルバスを中心に描かれる新しい物語。これまでにロンドン、ニューヨークなど世界6都市で上演されており、アジアとしては初、世界では7番目の上演に。ハリー・ポッターファンのみならず、ハリー・ポッターに馴染みがない方でも十分に楽しめる作品となっている。世界最高峰の技術が詰まった珠玉の舞台がいよいよ日本で開幕する。公開された写真では、ハリー・ポッターの衣装に身を包んだ藤原竜也、石丸幹二、向井理の姿が切り取られている。公演のチケットは9月末分まで完売となっており、 現在は10月~12月分の先着先行チケットはホリプロステージにて販売中。一般発売は6月11日(土)より。■公演概要プレビュー公演日程:2022年6月16日(木)~7月7日(木)会場:TBS赤坂ACTシアター上演時間:3時間30分(予定)※休憩あり本公演日程:2022年7月8日(金)~12月30日(金)会場:TBS赤坂ACTシアター上演時間:3時間30分(予定)※休憩あり主催:TBSホリプロThe Ambassador Theatre Group特別協賛:Sky株式会社■金額(全席指定・税込、 プレビュー公演&本公演ともに同金額)SS席:17,000円S席:15,000円S席(6歳~15歳):12,000円A席:13,000円B席:11,000円C席:7,000円9と4分の3番線シート:20,000円(特典付き)ゴールデン・スニッチ チケット:5,000円※未就学児入場不可※ゴールデン・スニッチ チケットは、 前週に抽選販売。各公演枚数限定で、 座席はお選びいただけません。※正規販売サイト以外のネットオークションや転売サイトなどでご入場券をお買い求めになられた場合、 ご入場をお断りする場合がございます。ホリプロステージ: 【一般発売】発売日:6月11日(土)10:00~
2022年06月03日