「アート」と「科学」は結びつかないように思えるモノたちだが、時に組み合わされることによって、予想できなかった素晴らしい結果を生み出すことがある。科学者としても、アーティストとしても活躍するセルゲイ・ストッペル(Sergej Stoppel)はその一例とも言える作品を世に出し続けている。複雑に線が入り組み描かれる、オードリー・ヘップバーンや動物などのポートレート。これらは実は一本の線から描かれており、一筆書きでここまで描き上げられている驚異的なシリーズだ。セルゲイの代表作とも言えるこれらは、ペンプロッタという描画用の機械にアルゴリズムをプログラミングし描かれている。シンプルな仕組みであるため線の太さは一定で、また線の色も一色しか使用することができない。しかしセルゲイはこの単純さとエレガントさに惹かれているんだと語ってくれた。小さい頃からアートと数学が大好きだったという彼は、現在は科学者として働いている。しかしアーティストとしての想いを常に自身の中に持っていたため、ペンプロッタを用いて図形描画のルーツへ戻った作品を作ってみようと思いついたそうだ。そうして生まれた彼のプロジェクトはラインズラボ(LinesLab)と名付けられた。線の持つそのシンプルさを、複雑で美しいものへ変化させていくことをコンセプトとし、その活動の幅を広げている。セルゲイの作品は彼のウェブストアで販売中。既存の作品の販売ではなく、写真を送ってポートレートを制作してもらえる、カスタムオーダーのみの受付だ。線画だけでなく円や三角形だけで描画するシリーズなども展開しており、幅広いバリエーションから選べるところも嬉しい。またリーズナブルな価格で制作してもらえるため、贈り物としても喜ばれそうだ。※本記事は (引用元: 、に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2017年09月11日「ストレスとは、外部から受けるあらゆる刺激のこと。脳科学的にいえば、ストレスに強い人はいません。脳にはストレスを感じる中枢があって、刺激を受ければ誰もが興奮するようにできているんです」 そう語るのは東邦大学名誉教授で医学博士の有田秀穂先生は、専門家と企業が共同で、ストレスや身体・肌を調査研究する「オフラボ」の顧問を務めている。オフラボは4月、47都道府県の女性7万人を対象にしたストレス指数チェックの測定結果から、「ストレスオフ県ランキング」を発表した。このランキングは、厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」をベースに、ストレス度や体の悩み、肌タイプなど15項目のアンケート調査を行い、各県ごとの「ストレスオフ指数」を算出し、集計されている。 その結果、ストレスオフ指数が全国で最も高かったのは、愛媛県!2位の島根県を7ポイント引き離して堂々の1位になった理由を、有田先生に分析してもらった。 「愛媛県といえば、災害が少なく温暖で暮らしやすいイメージです。結果を全国と比較すると、『思いどおりに休みを使っている』『天気や温度の気候がいい』『ワーク・ライフ・バランスが実現している』『家事を家族で分担している』というポイントがとても高く、素晴らしい自然環境のなかで、マイペースな生活スタイルを過ごしていることがわかりますね」 オフラボは、調査のなかで、ストレス発散のための「リラックス行動」も集計している。愛媛女子だけに目立ったリラックス行動は、「空を見る」「自転車に乗る」「首を温める」「森林浴」、そして「笑う」というものだった。さらに、愛媛県出身の50代の主婦に話を聞いてみると、“おしゃべり”こそストレス発散の秘訣だと熱弁する。 「愛媛県民は、一度居酒屋に入ると、ずーっとしゃべっているんです。笑いながら言いたい放題するのは、愛媛女子の“あるある”ですね」(愛媛県出身の50代の主婦) 有田先生も、いちばん正しいストレス解消方法は“おしゃべり”だと太鼓判をおす。 「脳に刺激を受けたストレスを静める『オキシトシン』という脳内物質が見つかっています。このオキシトシンを分泌させれば、誰もが簡単にストレスを発散することができる。分泌させるいちばんいい手段は、グルーミング行動といわれる、スキンシップやおしゃべりなんです」 別名“愛情ホルモン”ともいわれるオキシトシン・家族や仲のいい友人などと手をつないだり、ハグなどのスキンシップや、マッサージ、楽しいおしゃべりなどをはじめとした、“心地よい触れ合い”が生まれたりすることによって分泌されるという。 「エステやマッサージに行くのも、グルーミング行動です。ペットとの触れ合いもOK。お金要らずで、気軽にオキシトシンを出す行為が、ひざを突き合わせた“おしゃべり”。男性だと、仕事のあとに“ちょっと一杯”もそうです。女性が“井戸端会議”をしたり、女子会を開いたりするのも理にかなっています」 たまには空を見上げ、楽しいおしゃべりでストレスオフを目指そう!
2017年05月31日幸福の科学への出家騒動で波紋を呼んでいる清水富美加(22)。実は、本誌は「清水さんが幸福の科学に“出家”するそうです。さらには団体での活動に専念するため、芸能界も完全引退するそうです」という話を受け、取材を進めてきていた。そこで幸福の科学に確認したところ、2月11日に「当教団の信者であり、出家することになりました」事実を認める回答が。その直後から本人がTwitterを開設し、取材陣が騒ぎ始めたのだった――。 清水といえば、今もっとも勢いのある女優の一人。08年に芸能界入りし、11年に本格的女優デビュー。15年にはNHK朝ドラ『まれ』でヒロイン・土屋太鳳(22)の同級生役を演じ大ブレークしている。そんな彼女が言う“出家”とは、幸福の科学の職員になって働くこと。幸福の科学に詳しいジャーナリストがこう語る。 「これまで所属事務所にも伏せていたそうですが、清水さんが幸福の科学の信者であることは幹部の間でも知られていました。ご両親ともに幸福の科学の信者で、幼いころから教えを固く信じていたそうです。そして彼女は今回、『女優よりもやりたいことが見つかった。これからは、幸福の科学のためだけに働いていきたい』と漏らしているそうです」 最近では仕事現場をドタキャンするなど、“異変”が起きていたという。 「事務所が本人の意向を無視して仕事をさせていたならまだしも、清水さんは最近も自身のTwitterで主演映画『笑う招き猫』の告知を行うなど熱心に仕事していました。彼女がどれだけ突発的に芸能界引退を申し出たのかがうかがえます。彼女のマネージャーは清水さんがブレークする前から二人三脚でやってきていました。『今まで一緒にやってきたのに、なんでこれからという時期に』と途方に暮れていることでしょうね」(テレビ局関係者) そこで本誌が幸福の科学に確認を申し込んだところ、冒頭のように出家の事実を認めるコメントが。またその経緯についてもこう補足した。 「清水富美加さんは子供のころから熱心な当会信者でした。折々に祈願や支部に参列し、仏法真理的価値観を子供のころから学ばれてきました。しかし、次第に主役級の仕事が振られる中で、必ずしも彼女の思想信条にかなっているとは言えない仕事が増えてきました」 そんな彼女は、1月に収録された『女優清水富美加の可能性守護霊インタビュー』(幸福の科学出版)をきっかけに今回の出家を決意したのだという。 「この経典をきっかけに富美加さんは、自らの天命が一人でも多くの人に光を伝え、真理を伝えて、人類救済にあたることにあると確信し、この度、出家される運びとなりました。従って、今月で事務所との契約は解除し、体調が回復しましたら、宗教家としての活動に移ってまいります」 また清水の所属事務所にも確認したところ、担当者は「仕事を休んだことは事実ですが、それ以上はお答えできません」と答えていた。15年4月の本誌インタビューで、清水は女優業についてこう語っている。 《高校時代はすごい反抗期で。母が飴で父がムチ、って感じで、もうケンカばっか。勉強したくない!高校行きたくない!って。でも、高校を卒業して、結局、いちばん困ったときに助けてくれたのはお父さんだったな、ってハッとして。この仕事は、“夢”というより、そのころ迷惑をかけちゃった人たちに、恩返しのためにやっているような感じかなぁ》
2017年02月14日宗教団体「幸福の科学」は12日、「女優・清水富美加氏の幸福の科学への出家について」と題したコメントを公式サイトで発表した。はじめに「このたび、テレビ、映画等で活躍し、日本を代表する若手女優の一人である女優・タレントの清水富美加氏(22歳)が、当教団に出家することになりました」と報告。清水は熱心な信者で、子供のころから「幸福の科学」の宗教行事には参加してきたそうで、宗教的価値観のもと「見て下さる方に元気や励ましを届けたい」という利他愛他の思いで芸能活動に打ち込んできたという。しかし、「人道的映画に出たいという強い希望を持っていたにも関わらず、最近は、人肉を食べる人種の役柄など、良心や思想信条にかなわない仕事が増え、断ると所属事務所から干されてしまう恐怖心との葛藤のなかに置かれていました」とし、「仕事を選択する自由も無い、一種の"苦役"(憲法で禁じられています)ともいえる就労環境のなかで、ついには心身の不調をきたすまでになりました。この2月には、医師による診断の結果、ドクターストップがかかり、現在は芸能活動を中断しています」と説明。さらに、「こうした動きと相前後して、同氏の「守護霊霊言」が収録公開され、『女優 清水富美加の可能性 守護霊インタビュー』として刊行されました。この収録・発刊をきっかけに清水氏は、自らの天命が『暗黒の海を照らす灯台の光となり、一人でも多くの人を救済していく』ことにあると確信し、『魂の救済のために24時間を捧げる』宗教者となるべく、出家を決意されるに到り、当教団としても宗教上の緊急救済の観点から受け入れを決めた次第です」と清水の決意を伝え、「体調が回復しだい、宗教活動に参画してまいります。どうか温かい目で見守っていただければ幸いです」と記している。
2017年02月13日地域の科学館、行ったことありますか?子どもから大人まで、誰もが産業や科学を身近に感じ、体験しながら学ぶことができる知育スポットは、どの地域にもひとつはあるのではないでしょうか。私が住む地域には私自身も小学生の頃から行っていた「 千葉県立現代産業科学館」があります。このような知育スポット、小中学生向きの施設だと思われがちですが、実はキッズも楽しい催しがたくさん!2歳と0歳の我が子たちも大好きです。小さなうちから、産業・科学の世界に触れさせよう!創造の広場は、小さな子供にも身近な科学現象の不思議や面白さを体験できる広場。我が家のお兄ちゃんも2歳でデビューしました。小さいうちから、自然や科学に触れることで感動したり、驚いたりしながら、いろんな考えを深められます。本来の自然の姿や様々な体験を遊びながら、産業や科学の不思議を学べる科学館はとてもオススメです!キッズ向け!オススメの科学体験我が子が楽しく遊んでいたのは、こんなもの↓・バブルラビンス小さな子供たちにも大人気のシャボン玉!大きなシャボン玉に興奮!・テクノボックスくるくる回してみて♪・ウォーターロケット水の力で、勢いよく発車されるロケットは大人もびっくりしますよ。・風に揺れるボール意外と難しい!風を上手く操れるかな?こんな展示もあります↓科学館最大の魅力は、新素材を使った科学実験大人も目からウロコの科学実験は、魅力的なイベント!実験シアターでは、−196°Cの液体窒を使った冷凍実験や超電導の実験をみることができます。実験カウンターでは形状記憶合金の実験など、約20種類の実験を交代で行っています。他にも、放電実験や人形劇などを使ったサイエンスステージなどの実験も。また、10月14日からは特別展で、「出発進行〜もっと・ずっと・ちばの鉄道〜」が開始。電車のおもちゃで遊べたり、駅員さんのお仕事を聞いたり・体験したりできる催しなのだとか!小さなキッズたちもたっぷり楽しめる、千葉県立現代産業科学館、穴場のスポットです!10月14日(金)〜12月4日(日)※10月14日は鉄道の日特別展「出発進行〜もっと・ずっと・ちばの鉄道〜」※特別展開催期間の入場料:一般800円高・大学生400円中学生以下と65歳以上はの方は無料
2016年10月03日美の基準は人それぞれ。「彼女ってキレイじゃない?」と軽く聞いたら、相手の返事が一瞬遅れたというようなことも少なくありません。では、科学的に解明された美の基準が存在するとしたらどうでしょうか?その基準どおりの顔を持つ人は、すべて美しいといえるのでしょうか?イギリスの美容整形外科医ジュリアン・デ・シルバ氏は、視覚上の調和を実現した「黄金比」と顔をマッピングしたデータを複合させ、美の基準がどこにあるかを分析しています。その結果、最高の美をもたらす比率を解明し、美の黄金比をスコア化したのだそうです。アメリカのニュースサイト『Starpulse』が報じた、科学的に解明された美女10人をランキング形式でお届けします。■10位:ジェニファー・ローレンス(女優・アメリカ・ケンタッキー出身・25歳)2013年にアカデミー賞を受賞した彼女の出演作は、『ハンガー・ゲーム』『世界にひとつのプレイブック』『X-メン』など。女優としての活動のために2年早く高校を卒業したことも、有名なエピソードです。そんな彼女の黄金比は89.24%。いきなりのハイスコアです。■9位:マリリン・モンロー(女優・アメリカ・ロサンゼルス出身・享年36歳)20世紀でもっとも知名度の高いセレブのひとりといっても過言ではないでしょう。セクシーさで有名ですが、科学的に見ても美しい比率の顔の持ち主だったようです。そんな彼女の名言のひとつがこれ。「完璧ではないところに美があり、狂気にこそその人の才能があるの。まったくつまらない人間でいるよりは、とても変わった人間でいる方がずっといいわ」彼女の黄金比スコアは89.41%ですが、完璧からほんの少しなにかを崩したところに美しさが生まれることを知っていたのかもしれません。■8位:セレーナ・ゴメス(女優・歌手・アメリカ・テキサス出身・24歳)ディズニー・チャンネルのシリーズ、『ウェイバリー通りのウィザードたち ザ・ムービー』で頭角をあらわしたセリーナ。ジャスティン・ビーバーと交際していたことでも有名ですね。明るく清純な笑顔は、ユニセフ親善大使という役割にもフィットしています。そんな彼女の黄金比スコアは89.57%と、その美を多方面に生かすに足りる高さ。■7位:スカーレット・ヨハンソン(女優・歌手・アメリカ・ニューヨーク出身・31歳)英国アカデミー賞を受賞した『ロスト・イン・トランスレーション』や『アベンジャーズ』で有名なスカーレットは、幼いころから演劇教室に通い、8歳で舞台デビューしています。黄金比スコアは89.82%です。■6位:ヘレン・ミレン(女優・イギリス出身・71歳)威厳に満ちた美しさは、女王エリザベス2世役を演じた2006年の『クイーン』で有名です。2003年に大英帝国勲章を受けているため、「デイム」という敬称をつけて呼ばれる彼女の黄金比スコアは89.93%。美は年齢に関係がないことを証明しています。■5位:ケンダル・ジェンナー(モデル・TVタレント・女優・アメリカ・ロサンゼルス出身・20歳)セレブ一家の娘として、アメリカのリアリティ番組『キーピング・アップ・ウィズ・ザ・カーダシアンズ』に出演し、以後もモデル、女優とキャリアを積み重ねてきたケンダル。持って生まれた美貌は、幼いころから常に見られる仕事を続けてきたことで磨かれることに。黄金比スコア90%超えで、90.18%です。■4位:エミリー・ラタコウスキー(モデル・女優・イギリス出身・25歳)ロンドン生まれの彼女は、ポーランド、アイルランド、ドイツなどをルーツに持つだけあり、エキゾティックな魅力にあふれています。黄金比スコア90.8%のエミリーの魅力の源泉は、パーフェクトな唇だとのこと。■3位:ケイト・モス(モデル・イギリス出身・42歳)90年代に一世を風靡したモデルのケイト・モスは、完璧な額の持ち主。目鼻や唇なら当然かもしれませんが、額が完璧とはイメージしづらいですね。世界で3番目に美しい顔の黄金比スコアは、91.06%です。■2位:キム・カーダシアン(ソーシャライト・TVタレント・モデル・女優・アメリカ・ロサンゼルス出身・35歳)パーフェクトな眉の持ち主だと評価が高い、キムの黄金比スコアは91.39%。眉はいくらでも修正ができそうなパーツだとも思えますが、その点の基準を考案者に聞いてみたいですね。ちなみに第5位のケンダルは、彼女の異父妹にあたります。■1位:アンバー・ハード(アメリカ・テキサス出身・女優・30歳)トップに輝くアンバーのゴージャスな美貌のなかでも、完璧なのが鼻だそうです。正面からより、ちょっと斜めの角度からのほうが美貌が際立つのは、鼻の完璧さゆえかもしれませんね。黄金比率スコア91.85%で、現在、地球上でもっとも黄金比に近い顔の女性です。*「あ、きれいな人」と思ったときに、私たちが反応しているのは顔の比率だけではないでしょう。しかし、それも重要な要素なのかもしれません。美に対する今後の発展にも期待したいですね。(文/粟飯原由布子) 【参考】※The 10 Most Beautiful Women In The World, According To Science-Starpulse
2016年08月18日サングラスをかけている人を見たとき「爽やか」とか「かっこいい」と思った経験はありませんか?実は科学的な根拠があったのです。これを知ると、今年の夏は、サングラスで魅力的な女性になれるかも知れません。1.視覚から受ける美的感覚1つ目の根拠は、サングラスをかけた時に「顔が対称に見え、バランスが良く」見えるからです。私たちの脳は、左右対称なものを美しいと捉えることが多く、左右対称が強調されたサングラスのある顔見ると「きれい」「かっこいい」と感じます。このようなメガネのように、何かを囲み強調させるものは、人に印象づける効果があるのです。2.ミステリアスなオーラ2つ目は、目元をサングラスで隠すことで「ミステリアスなオーラ」が出ることです。通常、相手を分かろうとするときは相手の目を見ますよね。目を見ると相手の賢さ、真剣さ、情熱などを感じ取ることができます。濃い色のレンズは目の周りをカモフラージュするので、相手が目から読みとろうとする行為を阻止し、本能で普段感じとっている瞳からの情報を遮断します。このミステリアスなオーラが、相手の心の中に謎めきを与えます。それが性的な魅力と変わるのです。人間学的には、心残りですっきりとしない不可解な想いがこのような感情へと変わると言われています。3.オシャレに見える3つ目は、「オシャレに見える」ことです。今っぽいアクセサリーをつけているような感覚です。人それぞれの個性に合ったものを選ぶと、顔映りも良くなりますよね。また、サングラスをかける多くの場面は海やスキーの時など爽やかなシーンなので、サングラスをした人を見ることが、脳裏に焼きついているこの風景を連想させ、リフレッシュや爽やかさを感じることも関係しています。日光から瞳を守るだけではなく魅力的に見せてくれるアイテム。しっかりとした根拠もあるので、この効果を有効に使って人生を楽しみましょう!
2016年08月10日2016年も半分が過ぎましたが、みなさん今年の目標は継続していますか?女性ならではの視点で、女性のためのさまざまな情報を発信する『womedia Labo*』が20~40代の女性1,000人に調査を行ったところ、2016年の目標を立てた人のうち43%が、1月末の時点ですでに挫折してしまっていることがわかりました。何日継続できたのかを聞くと、3日以内が40%と最多。約8割の人が10日未満で目標を断念してしまったそうです。「時間が確保できない」「労力がかかって続かなかった」「具体的になにをするのか決めていなかった」などがその理由です。みなさんのなかにも、同じような人がいるのではないでしょうか。そこでお勧めしたいのが、『まんがで身につく 続ける技術』(石田淳著、あさ出版)。「行動科学マネジメント」の観点から、やろうと決めたことを継続させる方法を紹介した書籍です。「やる気」や「意志の強さ」などの精神論ではなく、「行動」に着目しているのがこの技術の特徴。いままで三日坊主ばかりだった人も、この方法を習得すれば目標達成にグンと近づけるはずです!■「続けること」と「意志の強さ」は無関係ダイエットや英会話など、続けようと思ったことが三日坊主になってしまうのは「自分は意志が弱いからだ」と思うかもしれません。しかし、続けることと「才能」「意志」「やる気」はまったく関係ないそうです。自分がやりたいと思ったことはもちろん、やりたくないことや、苦痛なことも同様。続けるためには、精神論ではなく、人間の行動に焦点を当てて考えることが必要。本書のテーマとなっている「続ける技術」は、「行動科学マネジメント」がベースになっています。これは人の行動を科学的に解明したもので、いつ、誰が、どこでやっても同等の結果が得られる科学的なノウハウです。■すべての行動は3つの要素でできている!行動科学マネジメントにおいて、すべての行動は「A:先行条件(~だから)」「B:行動(~する)」「C:結果条件(その結果~になる)」という3つの要素から成り立っているとされています。たとえば、「A:暑いから」「B:エアコンをつける」「C:その結果、涼しくなる」のように当てはめることができます。行動には、必ず先行条件があるということであれば、逆に先行条件を整えることで行動をコントロールすることが可能なのです。■勉強するなら毎日テキストを鞄に入れよう自分がコントロールしたいと思う行動(ターゲット行動)は、「過剰行動」と「不足行動」の2つに分けられます。「過剰行動」は止めたい行動のこと。飲酒や喫煙、ギャンブルなど中毒性の高いものが対象になります。「禁煙する」という過剰行動の場合、「喫煙所のある場所へ行かない」「喫煙者と飲みに行かない」などといった先行条件が整うと行動が起こりにくくなります。そして「不足行動」は増やしたい行動のこと。ランニングや読書、英会話などがそれにあたります。「英会話の勉強をする」という不足行動の場合は「トイレにテキストを置く」「毎日鞄にテキストを入れておく」という先行条件を整えるとよいでしょう。そして不足行動には、それを阻害しようとする「ライバル行動」がつきもの。勉強すると決めたのについテレビを見てしまうというのは、このライバル行動です。「スマホの電源を切る」「勉強の時間にアラームを鳴らす」などでライバル行動の発生を抑えることができます。■続けるために行動を取りたくなる環境を!ここまでの内容なら今までにやったことがあるという人もいるかもしれません。実はしっかりと行動を続けるには「先行条件」をさらに詳細にすることが必要なのです。自分がどんなときにそのターゲット行動(英会話、ダイエットなど)を取りたくなるのかを明確にしていきましょう。たとえば英会話を勉強したくなるのはどんなときかと考え、「海外映画を見たとき」「街で外国の人に会ったとき」などが挙げられるなら、なるべくその条件を整えられる環境をつくればいいということ。反対に英会話をやりたくなくなるときが「テレビを見ているとき」や「残業をしたとき」であれば、そうならないように工夫してみましょう。また、「結果条件」についてもどんなメリットがあるかを詳細に考えてみます。メリットを強く感じられることで行動を促すことができるのです。英会話を勉強するメリットが「充実感を得られる」であれば、それをより強く感じられるよう、自分にご褒美を用意したり、SNSに投稿したりするとよいでしょう。*本書はコミックになっているため、気軽に読むことができます。「続ける技術」を身につければ、仕事でもプライベートでも使える強い武器になるはずです!(文/平野鞠) 【参考】※石田淳(2016)『まんがで身につく 続ける技術』あさ出版※2016年の女性たちの消費意欲と継続性-トレンダーズ株式会社
2016年07月07日家族との次のお出かけは「いつもとちょっと違う体験を」と考えている人におすすめしたいのが「科学館」です。普段は身近に感じることのない科学の力を体験しながら学び、遊びながら実感できるのがJR川崎駅にある東芝未来科学館。ここでは実験やショーだけでなく、映像体験型ゲームで全身を動かしながら、科学とふれあうことができます。何度もリピーターとなっているわが家、その体験をもとに科学館の魅力をご紹介しましょう。■東芝未来科学館ってどんなとこ?東芝未来科学館は「人と科学のふれあい」をテーマにした科学館です。科学の魅力を実験や実演を通じて体験できる『体験して学べるサイエンスゾーン』、東芝創業者の生涯ドラマや東芝が日本初・世界初として開発した製品展示が楽しめる『子どもから大人まで楽しめるヒストリーゾーン』などのエリアにわけられており、科学と自然にふれあえるコーナーが充実しています。目で見て、さわって、動かすなど、多くの動作をするなかで子どもの好奇心は満たされていきます。子どもが少し成長してからまた訪れれば「これわかる!」など理解できることが増えているなど、何度訪れても違う発見があっておもしろいですよ。■子どもが楽しめるスポットは?・全身運動できる映像体験型ミニゲーム入り口を入ってすぐにところにある ウェルカムゾーン では、全身を動かして操作する映像体験型のミニゲームを楽しむことができます。ゲーム好きな子どもなら一目散にかけていくこちらのコーナーは6歳の息子も大好き! 初めてのときは悪戦苦闘していましたが、2回目以降はゲームのコツをつかみ、最後に発表される点数のランキング結果に目を輝かせていました。子どもの心はここでがっちりつかまれてしまうようですね(笑)。ほかにも体を使ってできるミニゲームがたくさんあるので、ゲームがある程度1人でできる年齢のお子さんには、たまらないかもしれません。・50万ボルトの電気体験「静電気発生装置」東芝未来科学館では「静電気発生装置にふれる」という貴重な体験ができます。50万ボルトの静電気を人に帯電させると、体験者の髪の毛はじわじわと逆立ち状態に! 絶好のシャッターチャンスなので、子どもに体験させている間にブースの外から記念写真を撮りましょう。髪の毛が逆立った様子を後から写真で確認する、楽しそうな子どもの表情を見ることができますよ。・「不思議で、面白くて、ためになる」サイエンスステージ1日3~4回行われているサイエンスショーでは「見えない空気のすごい力 ひんやり! 冷たい!」「超低温のサイエンスショー」「静電気 見て・さわって・体験ショー!」などのプログラムが設けられ、普段は目にすることのない科学の不思議を体感させてくれます。知っているようで実は知らなかった科学の力を目の当たりにし、大人にとっても思い出に残るショーとなっています。 ■駅直結! 雨の日も移動が楽ちんJR川崎駅から徒歩1分の場所にある東芝未来科学館は、駅から続く通路に屋根があるため、雨の日でも濡れずに来館することができます。最先端の科学技術から、昔懐かしい家電の展示まで遊びながら学べる施設ですが、このボリュームで入場無料なのはうれしい! 小さいお子さんでもボタンを押すと音が出たり、色が変わったりする展示物を楽しんだり、サイエンスショーを見たりと、いろんな刺激を受けることができます。年齢の離れた兄弟姉妹がいるご家庭でも十分に楽しめるはずです。土日・平日どちらにいっても見どころ満載の科学館。次の家族のお出かけに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。 東芝未来科学館 〒212-8585 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地34スマートコミュニティセンター(ラゾーナ川崎東芝ビル)2F開館時間:火~金 10:00~17:30/土・日・祝 10:00~18:00入館料:無料 tel.044-549-2200
2016年05月21日Google参加企業のAIが囲碁のトップ棋士に勝ってから、人工知能に関する話題を頻繁に目にするようになりました。なかでも「AIでなくなる仕事・なくならない仕事」というテーマの記事は多くのメディアが取り上げていますよね。イギリスのオックスフォード大学が2013年に発表した論文では、今後10~20年で47%の仕事が機械に取って代わられると結論しています。事務労働はAIがミスすることなくこなしますし、タクシードライバーのような仕事も自動運転が可能です。よって、こうした肉体労働はなくなるでしょう。一方で、芸術などのクリエイティブな仕事は当分なくならないでしょう。また、ロボット・AIアドバイザーのような新しい仕事が生まれる可能性もあります。しかし、「自分の仕事は近い将来なくなるのか?」というところにだけ目を向けていると、AIによって生まれる需要な課題を見逃してしまうかもしれません。AIは仕事以外の社会環境を変えてしまうのですから。今回は「AIと仕事」というテーマから一歩踏み出して、AIがつくる社会とその課題について簡単にご紹介します。■失業者や賃金格差はどうするかAIによって生み出される仕事は、どれもクリエイティブなものばかりです。AIに居場所を奪われた肉体労働者は失業してしまいます。社会全体の仕事の総量は減るので、再就職は困難です。一方で企業の経営者は人件費が浮くことになるため、いまより所得が上昇します。AIやロボットが大量生産されるようになればその価格も下がるので、放っておけば時間とともに格差は拡大していきます。「働かざる者でも食べていける社会をつくればいい」というのは簡単ですが、実際には財源や少子化による人口問題など課題は山積みです。ベーシックインカム(最低限の所得を国が保証する制度)を唱える人や、格差を受け入れ競争社会を望む人、さまざまな人がいるとは思いますが、いま一度じっくり考えてほしい問題です。■AIにどこまで仕事を任せるか仕事だけではなく、日常生活、たとえば家事などにもAIやロボットは関わってくるでしょう。そこで「人がAIに頼りきってしまうのでは?」という懸念が浮かびます。たしかにAIは効率的に物事を運んでくれますが、日常のなかにある閃きや思いもしない発見ができるのは人間です。こうした最適化できない部分の能力が、AIに頼りすぎることで削がれてしまうかもしれません。キーボードの普及で漢字が書けない人が増えたように、AIの普及によって閃きを失ってしまうというわけです。これは人とAIの役割分担、つきあい方の問題です。あくまでAIは人間を助けるためにあるものであり、私たちがAIに管理され、働かされているようになったら本末転倒です。いまからみんなでAIとの関係をしっかり考える必要があるでしょう。■教育は変わっていく必要があるAIが普及し、社会が大きく変わるからこそ、それに合わせて教育が変わらなければなりません。初めに述べたように、なくならない仕事はクリエイティブな能力が必要なものばかり。しかも未来の社会でのエリートはAIと競争するような人材で、いまよりもっとクリエイティブでなければいけないかもしれません。しかし、現在の教育制度は受験を見据えたただ覚えるだけのもので、時代に取り残されています。未来の若者たちや社会のためにも、新しい教育の形を探っていく必要があるでしょう。■自分らしさを考える必要もある上記の通り、AIは社会に大きな変化をもたらします。当然、私たちの働き方や日々の過ごし方も急激に変わっていきます。いままで自分の生活の中心だったものが、急に機械に奪われてしまう可能性はゼロとはいい切れません。たとえば仕事を生きがいに生きている人は、機会に仕事を奪われてどうするのでしょう?自分を見失わず社会の変化についていくためにも、もう一度「自分らしさ」について考える必要があるかもしれません。*たしかにAIによってつくられるのは、一見すると夢のような社会なのかもしれません。しかし、そこには課題がたくさんあります。新しい社会についてみんなでしっかり考えることが、AIの普及の助けにもなるでしょうし、なにより私たちの生活をよりよいものにするのではないでしょうか?(文/堀江くらは)
2016年05月15日2016年2月12日、重力波の初観測が発表されました。それはアインシュタインが存在を予言してからおよそ100年後のことでした。でも「重力波」と聞いても「いったい何のことだか、さっぱりわからない」そんな人が、ほとんどではないでしょうか。当然ですよね。これまで体感したことのない未知の波長ですから。かぎりないロマンをかきたてるサイエンス。でも科学の世界はむずかしく、敷居が高いもの。そんな文系女子におすすめの「わかりやすくて深いサイエンス本」を紹介します。■猫たちが語りだすサイエンス『真夜中に猫は科学する エクレア教授の語る遺伝や免疫のふしぎ』(薬袋摩耶/イラスト浅生ハルミン/亜紀書房)猫の集会。それは人間にとっては謎だらけのシロモノでしかありません。ところが、この本ではちがいます。毎週水曜日の夜、猫たちはひとところに集まって勉強会をひらきます。ある夜は「ウイルスと細菌は、どのようにちがうのか」。別の晩は「ワクチンと免疫について」と、いうふうに。また、「iPS細胞とは何か」などと最新の科学の話題を猫にでも理解できる言葉で語っています。個性的な猫たちの会話に楽しく耳をかたむけながら、サイエンスの専門用語を覚えることができます。そして、科学が抱える問題点がみえてくる、ユニークな入門書です。■原因不明の病を克服した、サイエンスライター『生命(いのち)のふしぎ』(柳澤桂子/集英社文庫)著者は生命科学者として、またサイエンスライターとして活躍中。経歴だけに注目すると「まあ、エリートなのね」と、いいたいところですが、彼女はおよそ20年間も寝たきりの生活を送っていました。まったく原因がわからず、病名もあいまい。そのためにどのように治療をすればよいのか、方針がたてられなかったのです。しかし、あるうつ病の薬が効き、劇的に回復します。そんな奇跡の人の言葉の、ひとこと、ひとことが胸にひびきます。「孫が生まれてから、私は地球の行く末を今までより深刻に考えるようになった。(中略)この子がお嫁さんになって、子供を産んで、またその子が子供を産んで、と連綿と続く未来が具現化して、心に映るようになった。その子供たちは、延々と私の遺伝子のコピーを受け継いでいくのである。私という個体が消滅したのちも、私の一部が残っていく。そして、いつかは人類滅亡の日を迎えるであろう。私は、子供を産んでしまったことをなかば悔いているが、子供や孫の存在が幸せをもたらしてくれることも確かである」(本書より抜粋)サイエンスエッセイとしてはもちろんですが、ことばに奥行きがあり、人生論としても逸品です。■なぜ、私は私なの?『人体600万年史 科学が明かす進化・健康・疾病』上・下巻あり(ダニエル・Eリーバーマン/訳・塩原通緒/早川書房)ヒトの体のしくみは、謎につつまれています。この本は健康本でもなければ、人類学の解説書でもありません。けれども、なぜ人間は人間になったのか。という疑問にいどむためには、進化の歴史は避けて通れない道。現在、私たちの体内ではなにかが変わりはじめているのでしょうか? それを知るためには人類史をたどり、科学の発達していく過程をあきらかにすることが必要なのです。おもしろそうだけど初心者には読みこなすのが大変そう。そんなため息が聞こえてきそうですが、ひとつひとつの章が短いので、すぐに読破できました。登場人物が多い外国の小説を読むよりも、むしろ理解しやすいかもしれません。物事を大きなスケールで考えられるようになる大作です。ミステリアスで、簡潔なサイエンスの世界のドアをノックしてみませんか?
2016年04月17日「左利き」と聞いて、どんな印象を受けますか?「なんだか不便そう」「頭がよさそう」など、右利きの人とは違う印象をお持ちかもしれません。民族を問わず、人口の10%も存在する左利き。しかしそんな左利きについては、多くのことが謎のままなのです。そこで今回は、左利きに関する驚くべき事実のいくつかをご紹介しましょう。■1:双子はふつうの人より左利きになりやすい理由はわかっていませんが、双子は片方が右利きで、もう片方が左利きになることが多いそうです。ですから、ふつうの人より左利きの確率が高いわけです。不思議ですね。■2:両親が左利きの場合26.1%の子どもが左利きに左利きが遺伝によるものかどうかは不明ですが、両親ともに左利きだと、左利きの子どもが生まれる確率はふつうより高くなります。しかし両親が二人とも右利きだった場合、左利きの子どもが生まれる確率は、たったの9.5%です。■3:ほとんどの動物は利き手が特に決まっていないほとんどの動物は約半数が右利きで、約半数が左利き。ですから人間や、人間に近いチンパンジーなどは例外的。人間の約90%とチンパンジーの70%は右利きなのですから。■4:オウムの47%は左足でエサを食べる鳥類ですが、オウムは左足を頻繁に使う傾向にあります。オーストラリアに住むオウム320羽を観察したところ、その47%は左足でエサをつかんで食べることがわかり、33%は右足を使う傾向にあり、残りのオウムはどちらともいえないそうです。オウムは人間の言葉を覚えることでもよく知られていますから、他の動物よりも人間に近いのでしょうか?■5:人間の利き手は子宮の中ですでに決まっている75人の胎児の指しゃぶりを調査した研究者たちによると、10年後には、右手の親指を指しゃぶりしていた胎児は100%が右利きに、左の親指を指しゃぶりしていた胎児の67%は左利きになったそうです。つまり、子宮のなかで人の利き手はほぼ決まっていたわけです。だとすれば、生まれてから止めさせても遅いかもしれません。■6:左利きと右利きの言語中枢には違いがある脳の左半球には、言語をつかさどる言語中枢があると考えられています。そこでは音を処理したり、発語を促したりします。これは右利きの人の95%に当てはまりますが、左利きの人の場合は当てはまるのは70%のみであることが、科学者たちの研究でわかりました。一方、左利きの30%の人たちの場合、「言語中枢をつかさどるのは脳の右半球か、どちらでもない」という結果が出たそうです。脳のなかでも違いが生まれる左利きは、実にミステリアスです。■7:メジャーリーグの選手は25%が左利きサウスポー(左利き)という言葉がスポーツでよく使われるのは、それだけ左利きの人たちのプレーが、右利きの人たちと異なるからでしょう。実際、左利きのバッターは、わずかながら右利きのバッターより有利だといわれています。それは、一塁ベースに一歩近くなるから。そう考えると、メジャーリーグの選手に左利きが多いのも理解できるかもしれません。■8:左利きの方がクリエイティブで天才的?世界的に有名なギタリストのジミ・ヘンドリックスは、多くのミュージシャンに影響を与えてきた天才です。彼は左利きなのに、右利き用のギターを逆さに持って左手で弾きました。このように、左利きの人は器用な人が多いのです。一般的に左利きの人の方が、クリエイティブで音楽的な才能があると考えられています。ただし、科学者たちはこの説を肯定はしていません。*ハサミがそうであるように、多くの製品は右利き用につくられています。左利き用のものや、利き手がどちらの人も使えるユニバーサルデザインの製品も増えていますが、すべての製品に左利き用を取り入れることは不可能。世の中が右利きの人を中心に回っていて、左利きの人は右利きの社会に合わせて生活を送っています。だからなおさら左利きの人は、器用になっていくのかもしれません。ただ、芸術的才能やスポーツの才能は、器用だというだけでは説明がつきません。左利きについては謎ばかり。利き手への研究はこれからも続くでしょうし、いつしか左利きの謎が解明される日もくるかもしれません。しかし利き手がどちらであっても、不便を感じることなく、のびのび暮らせる世の中にしていくことが大事でしょう。(文/スケルトンワークス) 【参考】※8 astounding facts about a great scientific mystery that affects only 10% of the population-BUSINESS INSIDER※左利き者の言語中枢について(第一報) : 文献的考察-CiNii
2016年03月30日トムソン・ロイターは1月19日、科学研究の各分野において高い影響を持つ科学者を論文の引用動向から分析した「高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)」を発表した。同レポートは同社のアナリストが、学術文献・引用索引データベース「Web of Science Core Collection」および統計データベース「InCites Essential Science Indicators(ESI)」を用いて作成したもので、過去11年間の引用データをもとにした「高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)」と「2015年に最も注目を集めた研究者(Hottest Researchers)」をそれぞれ選出した。「高被引用論文著者」部門は2003年1月から2013年12月までの11年間にデータベースに収録された論文を分析対象としており、全世界で3000名の科学者が選出され、日本の研究機関からは京都大学の山中伸弥 教授など約80名が選ばれた。一方、「2015年に最も注目を集めた研究者」部門では2012年から2014年にデータベースに収録された論文の中から顕著な被引用数を持つ論文(ホットペーパー)を発表し、最も注目を集めた研究者19名を選出。最も多くのホットペーパーを持つとされたのは米Broad Institute of MIT and HarvardのStacey B. Gabriel氏だった。日本の研究者は選出されなかった。なお、同社は同レポートについて、ESIの分野別に分析・抽出をしているため著名な研究者でも研究内容が融合的であり、分野が複数に渡っている場合などは、各分野で設定されたしきい値に高被引用論文数が達せず、選出から漏れる場合があるとしているほか、あくまで今回の選出基準の定義によるものであり、研究者の評価を損ねるものではないとしている。
2016年01月19日科学技術振興機構(JST)は11月10日、全国の中学生がチーム対抗で科学的思考力や技能を競う「第3回 科学の甲子園ジュニア全国大会」を2015年12月4日から6日までの期間、東京都・江東区のBumB東京スポーツ文化館で開催すると発表した。科学の甲子園ジュニアは、中学生を対象に、「科学好きの裾野の拡大」、「未知の分野に挑戦する探究心や創造性に優れた人材の育成」、「考える力とコミュニケーション能力の育成」の3つを目的に開催されるもの。全国大会には、各都道府県ごとに実施されてきた予選大会(代表選考会)を経て選出された47チーム(1チーム6名構成)が参加。各地の代表選考会には、総計2万3000名(前回大会は約2万1000名)を超す生徒のエントリーがあり、内訳は、学年としては2年生が67.3%、1年生が32.7%、性別としては、男子が66.2%、女子が33.8%となっているほか、校種別で見た場合、国立が2.6%、都道府県立および市町村立が92.2%、私立が5.1%となっている。これを、全国大会282名のみで見た場合は、1年生が8.5%、2年生が91.5%、男子が85.5%(241名)、女子が14.5%(41名)、国立が28.0%、都道府県立が16.0%、市町村立が24.8%、私立が31.2%となっている(各都道府県選抜チームは、複数の中学校の生徒で混成されたチームも多数ある)。競技概要としては、理科・数学などの複数分野において、実生活・実社会との関連・融合領域に配慮して出題され、生徒の修得済みの知識に加え、競技に新たに示された情報を活用して課題を解決するとしているほか、実技競技は、ものづくりの能力、コミュニケーション能力などを用いてチームで協働して課題解決するの能力を競うとしている。ちなみに、2つある実技競技のうち1つは、事前公開競技として2つの事前課題が出されている。その競技名は「組み合わせ回路」で、いわゆる「AND回路」「OR回路」「NOT回路」を用いたデジタル回路を理解するというもの。事前課題の1つ目が論理回路を論理式を使って、単純化できるようにするというもので、2つ目は、論理回路を実際に組立できるようにするというもの。これらを踏まえて、競技当日は、提示される仕様に従って、回路の組み立てを行うこととなる。参加は都道府県別の47チームだが、混合チームが多いため、参加校数は79(前回大会は80)となっている。また、長野県チームは前回と同じメンバーで構成されているほか、京都府立洛北高等学校附属中学校から参加する3名も前回と同じメンバーであり、香川県チームは全国最多の5校混成チームといったように、各チームともに色々と特色がある構成となっている。
2015年11月10日国立科学博物館は9月1日、「国立科学博物館重要科学技術仕様(愛称:未来技術遺産)」に、ソニーの「AIBO」など25件を選定した。「未来技術遺産」は日本の科学技術の歴史を示す事物で、科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの、ならびに国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたものを、国立科学博物館が選定し登録するというもの。2008年から毎年発表されており、昨年は日本初の噴流式洗濯機「電機洗濯機 SW-53」や富士フイルムの「フジカラー 写ルンです」などが選出された。今年は「AIBO」のほか、世界初の産業レーザディスクプレーヤであるパイオニアの「PR-7820」、海軍航空本部が製作した「海軍航空機用塗料識別標準(色見本帳)」などが登録された。2015年度登録の「未来技術遺産」は以下の通り:
2015年09月01日科学技術振興機構(JST)は8月25日、都内で会見を開き、同日時点の2015年度の国際科学オリンピック(五輪)についての成果報告、ならびに今後の科学オリンピックの動向についての説明を行った。○すでに開催済みの6大会で参加者全員がメダルを獲得国際科学オリンピックは、中等教育にある生徒を対象した国際コンテストで、日本は、「数学」「化学」「生物学」「物理」「情報」「地学」「地理」の7つの大会に国内選抜を勝ち抜いた代表生徒を参加させてきた。教科ごとに筆記・実験・フィールドワークなどの試験を行い、成績順に、金・銀・銅のメダルが授与される(金が上位10%、銀が金に次ぐ20%、銅が銀に次ぐ30%)。同日時点までに、地学を除く6つの科学オリンピックが開催され、いずれの大会も参加者全員が何らかのメダルを獲得している(数学:銀3名、銅3名、化学:金2名、銀2名、生物:金1名、銀2名、銅1名、物理:金1名、銀2名、銅2名、情報:金3名、銅1名、地理:銀3名、銅1名)。ちなみに、今年度の国際科学オリンピックへの参加申し込み総数(7大会合計)は1万8089名。参加申込者数は年々増加傾向にあり、それに併せる形で、代表生徒のみならず、1次選考や2次選考で優秀な成績を獲得した生徒などを、AO入試の対象とする大学なども増加傾向にある(2007年度は5大学であったものが、2014年度には27大学に増加。優遇措置を設けている主だった大学には、大阪大学や岡山大学、京都大学、東京工業大学、東北大学、北海道大学などがある)。○2022年までに5度の国際科学オリンピックが日本で開催各大会の会場は参加国が持ち回りで担当しており、日本もこれまで、2003年に数学が開催されたのを皮切りに、2009年の生物学、2010年の化学、2013年の地理と、数年置きに開催されてきた(2012年に地学がつくば市で開催予定であったが、震災の影響を踏まえ、返上した経緯もある)。2020年に東京五輪が開催されるが、実は、その前後含めた今後6年の間に国際科学オリンピックも5度、日本で開催される予定だ。まず目前に迫っているのが、2016年に三重県で開催される予定の第10回 国際地学オリンピック。開催期間は8月20日~28日を予定しており、主催する国際地学オリンピック2016組織委員会では、日本の防災技術などを含めて、防災や環境問題などを知ってもらえる大会にしたいと意気込みを語っている。また、地元の高校生との交流を深めてもらいたい、という目的も柱としており、日本文化としての伊賀上野の忍者屋敷や伊勢神宮、真珠の養殖場の見学などを予定しているが、伊勢神宮の見学では、三重県立 宇治山田商業高校の生徒が通訳を担当することになっているという。ちなみに、2016年は5月26日および27日にかけて三重県にてサミット(伊勢志摩サミット)が開催され、その場で高校生による宣言が予定されているとのことで、国際地学オリンピックでも、その宣言に負けない「三重宣言」を実現したいとしている。なお、その後の予定だが、2018年には茨城県つくば市にて国際情報オリンピックが開催されるほか、東京五輪の開催年となる2020年には国際生物学オリンピック、翌2021年に近畿地方で国際化学オリンピックが、そして2022年にも国際物理オリンピックが開催される予定となっており、文部科学省やJSTなどでも、こうした大会に向けた支援のほか、生徒の教育に協力していきたいとしており、積極的な理数教育の促進を図りたいとしている。
2015年08月26日子連れでのお出かけはとかくマンネリしがち。夏休みや冬休みなどの長期休みになると特に「お出かけのレパートリーがもうない!」とギブアップしてしまうこともあるのでは? そんなお悩みにぴったりなのが、宇宙の科学や不思議にふれることのできる「科学館」です。 私が子どもと何度も通っている、魅力たっぷりの科学館、はまぎん こども宇宙科学館をご紹介します。「はまぎん こども宇宙科学館」ってどんなところ?JR根岸線・洋光台駅から徒歩3分のところにある「はまぎん こども宇宙科学館」は、地下2Fから地上5Fまである館全体が宇宙船をモチーフにしており、各フロアにそれぞれのコンセプトがあります。・公式サイト: はまぎん こども宇宙科学館 宇宙の広がりをさぐる「宇宙船長室」や、カミナリやオーロラの不思議にふれる「宇宙研究室」、電磁波の性質を知ることのできる「宇宙発見室」や土日祝日を中心に開催する科学工作教室など、楽しく遊びながら宇宙や科学の不思議にふれることができます。科学の力はおもしろい! ミニゲームの宝庫6歳の息子が一目散に目指す3Fの「宇宙トレーニング室」は、興味があちこち目移りするほど多彩な遊びにあふれ、フロア全体がプレイパークのような雰囲気です。すべったり、のぼったりといった全身運動ができたり、科学の力を利用した展示でミニゲームができたりと、子どもの遊び心を満たしてくれます。吹き上げられたピンポン球をクレーン操作でつかみとる遊びや、光ったパネルをタッチする遊びは、大人の私も必死になってしまいました!巨大ロボットが出迎える、地下の遊び場地下2Fにある「特別展示室」では、大きなすべり台つきの巨大な「ロボットBe-2」の中に入れたり、好きなパーツを組み合わせて乗り物をデザインできる「3Dのりものデザイナー」があったり、3Fフロアとはまた違った体と脳を使う遊びができます。仲が良い子同士でも遊びの好みが違うことってありますよね。そんな時でも、遊びの種類が各フロアに豊富なので「うちの子、3階にいってるね!」など、ほかの子に気兼ねなく移動することもできます。小さな子連れにうれしい! ゆったりとした飲食スペース「はまぎん こども宇宙科学館」の大きな魅力のひとつが、飲食の持ち込みが可能なことです。地下1Fにある飲食可能な「休憩室」はとても広いので、混雑による待ち時間や、タイミングを気にしなくても大丈夫。お弁当や水筒を持参すれば1日中過ごすこともでき、なおかつ子どももママものびのびと過ごすことができます。見るだけでなく「遊びながら楽しめる」参加体験型の科学館は、子どもの記憶に強く残るようです。何度でも「行きたい!」と思える遊び場は貴重! 半年間有効の定期券を購入したわが家ももちろん、たくさん楽しむ予定です(笑)。取材協力:はまぎん こども宇宙科学館〒235-0045 横浜市磯子区洋光台5-2-1電話:045-832-1166/FAX:045-832-1161団体専用電話:045-832-1177 (受付:9:30~17:00)<開館時間>9:30~17:00※入館は閉館1時間前まで※夏休み期間 7月18日(土)~8月31日(月)は9:00~17:00<休館日>・第1・3月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は翌日火曜日)・年末年始(12月29日~1月3日)※プラネタリウム番組入れ替え時および展示機器点検保守等のため、臨時休館料金、アクセスなど詳しくは、 はまぎん こども宇宙科学館のホームページ をご確認ください。
2015年08月04日誠文堂新光社が発行する科学雑誌『子供の科学』は7月1日より、小中学生向けのプログラミングコンテストを実施している。『子供の科学』では、これまでにMITメディアラボが開発した教育用プログラミングツール「Scratch」でゲームをつくる連載記事を実施するとともに、小学生向けのプログラミング教室「Tech Kids School」と協力して読者向けのプログラミング教室を展開してきた。同コンテストは、記事や教室を通してプログラミングを学ぶ子供たちの力を発揮する場として企画されたもので、オリジナルゲームの制作テクニックを競う「ゲーム部門」と、ゲーム・動画・ツールなど何でも応募可能なアイデア勝負の「自由創作部門」の2部門を実施。自由創作部門では、『子供の科学』誌に登場するさまざまな人気キャラクター(サイトにてダウンロード)を使って制作することが条件となっている。作品の募集は、9月13日まで。Windows(Windows 7以上)、Mac(OS X ver10.8(MountainLion)以上)、GNU/Linux、Android、iOS環境で動作すれば、どの言語で制作してもよい。応募された作品は、テクノロジー(技術力)・デザイン(芸術性)・アイデア(独創性)を基準に、『子供の科学』編集部とTech Kids Schoolによる審査が行われる。最優秀賞および優秀賞の受賞者にはオリジナルプレゼントが用意されているほか、作品を雑誌およびコカねっと上で発表、受賞イベントを開催予定だという。
2015年07月27日人生には幸運なことも不運なことも起こるもの。不運が続くと、運命だから仕方ない…なんて思っていませんか?実はこの運、変えることができるそう。脳科学者の中野信子さんが、科学的に解説してくれました!***運命を、科学の視点で捉えるとどうなるでしょうか。ここでは、運命を形作る要素である「運」の善し悪しについて、考察したいと思います。なぜかいつも運がいい人がいる一方で、そうでない人はつねにツイていない。そう思ったことはありませんか?こうした偏りが本当にあるのかどうかを考える手がかりとして、“コイン投げ”の法則があります。コインを投げて表が出たらプラス、裏が出たらマイナスとカウントした場合、多くの人が結果はほぼプラスマイナスゼロになると考えるのではないでしょうか。ところが、実際は不思議なことに、必ずどちらか一方に偏るのです。この現象は「逆正弦定理(ぎゃくせいげんていり)」と呼ばれ、物事の結果はランダムに、すなわち偏って生じることを意味します。つまりこの法則に従えば人の運も平等ではなく、幸運な人はハッピーなことが続き、そうでない人は不運続きということに。ちょっとショッキングですが、確率論で考えるとこれが事実なんです。では、もし運命が悪いほうに傾き始めてしまったらもう終わりなのでしょうか。答えはノー。簡単に言うなら、そのゲームをやめればいいのです。やめて、自分がより運よくいられる、満足できるゲームを始めればいいのです。人の「満足度」は、その人が属する集団が適切かどうかが、大きく関係します。もし何をやってもうまくいかない、運命に見放されている…と感じているなら、今乗っているゲームやいる場が、適切ではない可能性があります。仕事なら職場や、仕事の目標を変える、恋愛なら相手を変える。そんな「乗り換え」が必要なときかもしれません。もちろん降りたくないゲームであれば、本気でやり抜くのもありです。が、「これは勝ち目なし」と思ったらさっと場を変えることが、もっとも合理的な場合もあるのです。実際に運命を引き寄せる力がある人を見ていると、自分の強みを研究し、その都度身の置き場を変えていることがわかります。◇なかの・のぶこ脳科学者、認知科学者として教鞭をとり、多くのメディアにも出演。世界人口の上位2%のIQ所有者だけが所属できるMENSA会員。共著に『正しい恨みの晴らし方』(ポプラ社)。※『anan』2015年7月22日号より。写真・土佐麻理子(人物)、村上未知(風景) 文・新田草子
2015年07月17日科学技術振興機構(JST)は7月8日、科学好きのすそ野を広げるとともに、トップ層の学力伸長を目的として、全国の高校生が学校対抗で科学の力を競う「第5回科学の甲子園全国大会」ならびに、科学好きのすそ野を広げるとともに、未知の分野に挑戦する探究心や創造性に優れた人材を育成することを目的として、全国の中学生が都道府県を代表して科学の思考力・技能を競う「第3回科学の甲子園ジュニア全国大会」を開催すると発表した。科学の甲子園全国大会は2016年3月18日から21日にかけて、茨城県のつくば国際会議場ならびにつくばカピオにて開催されるもので、各都道府県より選出された代表校が、理科・数学・情報における複数分野の競技を行い、総合点を競いあう。すでに一部の県において一次選考が始まっており、順次、全国で選考会が開催されていく予定となっている。一方の科学の甲子園ジュニア全国大会は、2015年12月4日から6日にかけて東京都のBumB東京スポーツ文化館で開催されるもので、各都道府県の選考会にて選出された47チームが理科・数学などの複数分野にわたる筆記や実技の競技に取り組み、勝敗を競うものとなっている。各都道府県大会は7月下旬より、順次開催されていく予定となっている。なお、科学の甲子園全国大会優勝チームは、米国にて開催される全米の科学好きな高校生が集う「サイエンスオリンピアド」へアンバサダーチームとしての参加資格が与えられ、実際の競技に参加し、米国の高校生らと競うこととなる。また、科学の甲子園の支援パートナーである国際教育交換協議会(CIEE) 日本代表部 TOEFL事業部長である根本斉氏は、開催会見にて「世界的に見ても理数系の人材が求められている。例えばデータサイエンティストは今後、大きく不足することが考えられており、米国では理数系学士の人材育成が強化されている」と説明し、幅広い視野と理数系の知識を持つことが重要であることを強調。引き続き、科学の甲子園を通じて、世界と渡り合えるグローバル人材育成に向けた支援を行っていくとしていた。
2015年07月08日日本科学未来館は4月28日、同館の科学コミュニケーター3名が、内閣府の「みどりの学術賞及び式典担当室」より、「みどりの学術賞」への理解促進に向けた「みどりの科学コミュニケーター」に任命されたこと、ならびに2015年5月より関連イベントを開催していくことを発表した。みどりの学術賞は、5月4日の「みどりの日」についての関心を促進し、植物、森林、自然環境などについて国民の造詣を深めることを目的に内閣府が設立した学術賞。国内において植物、森林、緑地、造園、自然保護などに係る研究、技術の開発その他"みどり"に関する学術上の顕著な功績のあった個人に内閣総理大臣が授与するもので、第9回目となる今年は、東京農業大学の進士五十八 名誉教授ならびに東京大学大学院理学系研究科の寺島一郎教授が授与された。また、同館の科学コミュニケーターは、2015年より「みどりの科学コミュニケーター」が新設されたことを受ける形で、同賞の活動に関わっていくこととなる。今回任命されたのは以下の3名の科学コミュニケーター。髙橋麻美氏本田ともみ武田真梨子また、5月より実施される各種イベントは以下のとおり。「みどりの日・みどりの月間」イベント「5月2日(土)~6日(水・祝)」ワークショップ「キミは生き残れるか?! 植物のかけ引きをゲームで体験」ワークショップ「日光を手に入れろ! 光合成チャレンジ!」観察イベント「森から川、海へ-植物プランクトンの観察」受賞者による講演イベントサイエンティスト・トーク 「みどりでつなぐ-ひと・まち・地球」(6月20日、進士五十八氏)「みどりの学術賞」記念講演会(7月中旬予定、進士五十八氏)Webサイトでの情報発信受賞内容などを、みどりの科学コミュニケーターが未来館が運営しているブログ「科学コミュニケーターブログ」にて解説を行う予定。
2015年04月28日ソニーは4月7日、同社の柏木俊行氏が平成27年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)を受賞することになったと発表した。これはブルーレイディスクの基本構造と製法の開発によりブルーレイディスクの量産化を実現し、ハイビジョン映像などの記録媒体として同方式が広く利用され、それによりハイビジョンコンテンツが全世界に普及することに貢献した業績が評価されたもの。今回の受賞した開発技術では、CD、DVDとの互換性を保ちながら、従来DVDの5倍にあたる25GBの容量を実現するために、レーザーが透過するカバー層の厚さを0.1mmまで薄くした。これにより、屈折した光でも正確に焦点を結べるようになったため、ディスク表面のわずかなゆがみに強く、DVDで使用される赤色のレーザーの約5分の1となる記録ビットサイズを実現する青紫色のレーザーの使用が可能となった。また、この構造のディスクの製造に向けて従来の生成手法では不可能だった厚みの樹脂のカバー層を生成するために、スピンコート(回転延伸)という技術を応用をした製法を考案したことで量産化に成功した。
2015年04月07日日本科学未来館は4月1日、2017年11月14日~17日に世界科学館サミット(Science Centre World Summit:SCWS)を開催すると発表した。同サミットは1996年以来6回にわたり行われていた「世界科学館会議(Science Cetre World Congress)を改称したもので、科学館業界内の情報交換や協力強化を行ってきた会議の成果を業界外に広げることを目標とする。2014年に第1回がベルギーで開催され、2017年に第2回を未来館で主催することとなった。SCWS2017のテーマは「Connecting the World for a Sustainable Future」で、地球上のさまざまな生命と自分との間にある「つながり」をキーワードに、人間活動と気候変動や生物多様性の減少などの課題との関係を見つめ直す場になるという。
2015年04月01日●レース競技も開催され、盛り上がった「第2回 科学の甲子園ジュニア」科学技術振興機構(JST)は12月5日(金)~7日(日)、都内で「第2回 科学の甲子園ジュニア」の全国大会を開催した。理科や数学など、理系分野の知識や応用力で挑む知的な競技会で、今年が2回目の開催。前回を上回る20,000名以上の中学生がエントリーし、各都道府県で選抜された47チーム、合計282名が全国大会に出場した。○初めてレース競技も開催「科学の甲子園ジュニア」は、高校生向けである「科学の甲子園」の中学生版として、昨年度(2013年度)初めて開催された競技会だ。団体戦になっており、1チームは6人で構成。代表の選考方法は各都道府県に一任されていて、メンバー全員が同じ中学校のチームもあれば、別々の学校の混成チームもある。競技は、筆記競技が1種類(300点)、実技競技が2種類(各300点)あって、その合計点で順位が決まる。この配点は前回と同じだが、大きな変更点は、今回、初めて実技で工作競技が導入されたことだ。高校生版の科学の甲子園には、「クリップモーターカーF1」(第1~2回大会)、「Mgホバーレース」(第3回大会)のような工作競技がある。順位をレースで決めるため、会場が最も盛り上がる看板イベントになっていたのだが、ジュニアの第1回大会にはこうしたレース競技が無く、どちらかといえばちょっと地味目な印象だった。今回、ジュニアで実施されたのは、自作のヘリウム飛行船を操縦して、的に当てながらゴールを目指すという新競技。前述の高校生版の工作競技では、予選で速い機体が大体決勝でも勝っていたが、ジュニアの場合、「人間の操縦」という不確実な要素が加わるため、決勝では大番狂わせも。生徒は大変だろうが、会場は大いに盛り上がった。筆記競技は非公開で進められたため、本レポートでは、2つの実技競技の様子を紹介しよう。●濃度が分からないアミラーゼ酵素水溶液の濃度比率をどう求めるのか?○実技競技1「酵素の濃度を決める」1つめの実技競技は化学実験だ。この実験では、アミラーゼ酵素水溶液、デンプン溶液、ヨウ素溶液などを使用する。濃度が分からないアミラーゼ酵素水溶液が3本用意されているので、マイクロピペットという特殊な器具も使いながら、この濃度の比率を求めるのが課題だ。デンプン溶液にヨウ素を入れると紫色に変色する。これがヨウ素デンプン反応だ。小学生のときに、ジャガイモなどで実験したことを覚えているだろうか。一方、アミラーゼ酵素は、デンプンを分解して糖に変える。この酵素は人間の唾液などに含まれているものだ。デンプン溶液とアミラーゼ酵素水溶液を混ぜた場合、酵素の濃度が高ければ、デンプンをたくさん分解するため、ヨウ素デンプン反応の色は薄くなる。色の濃淡から、濃度の違いが分かるわけだ。濃度の比率は、2:1、4:1、6:1、8:1、10:1のいずれかと決まっているので、濃い方のアミラーゼ酵素水溶液を2倍、4倍、6倍、8倍、10倍に希釈したものと比較すれば、そのどれかと紫色が同じになる。そこから、濃度の比率を求めることができる。この競技で難しいのは、自分たちで実験の計画を立て、結果を考察するところまで行うということだ。中学校の授業では普通、そこまではやらないそうなので、ちょっと苦労したかもしれない。濃度の比率を出すところまでは多くのチームができていたのだが、時間が足らず考察までやれなかったチームも多かったようだ。●###実技競技2「ヘリウム飛行船」2つめの実技競技は、前述のとおり工作競技だ。まずは、用意された材料と工具のみを使い、制限時間(30分)以内にヘリウム飛行船を作る。飛行船の形は自由だが、速さ、操作性、作りやすさなど、様々な要素を考える必要がある。同じ材料で作った飛行船なのに、チームごとに個性が出ていて面白い。飛行船には、プロペラモーターを2つ搭載することができる。それぞれに手回し発電機が付いており、これで飛行船を動かす。エンジンでもあり、ハンドルでもあるわけだ。コースの長さは15m。5m間隔に3つのターゲットが浮かんでいるので、1つ1つ飛行船でタッチしていき、最後のターゲットに当てることができたらゴールだ。ターゲットの高さは、スタート側から、120cm、80cm、200cm。最後のターゲットで急上昇する必要があり、ここで手間取ってしまうチームが多かった。ところで、この競技のポイントは、プロペラモーターが2つしか無いことだ。もし3つあれば、前後、左右、上下と、3次元的に自由に移動できるが、2つなので、どうしても平面的な動きになってしまう。これを解決するには、例えば、前進しながら上昇するように作っておいて、下降したいときは向きを変えて、バックで進むような工夫が必要になる。予選レースで最速を記録したのは茨城県チーム。全47チーム中、制限時間(2分)以内にゴールできたのはわずか9チームという難易度の高さだったが、同チームは唯一、1分を切ったタイムで、2位以下を30秒近くも引き離した。だが決勝レースでは、その茨城県チームにまさかのアクシデント。機体トラブルで出遅れてしまい、予選2位の山口県チームが1位……になるかと思われたのだが、最後のターゲットにギリギリでタッチできず、モタついた間に予選6位の岩手県チームがゴール、大逆転で1位となった。○激戦を制し優勝したのは…総合成績は以下の通り。全競技で安定して上位の成績を収めた茨城県チームが1位で、以下、福岡県チームと愛知県チームが続いた。総合成績1位 茨城県チーム(茨城県立並木中等教育学校)2位 福岡県チーム(久留米大学附設中学校、福岡教育大学附属福岡中学校)3位 愛知県チーム(海陽中等教育学校)ロボットの街、つくばの中学生らしく、茨城県チーム・キャプテンの菱田草平君は「小さい頃からロボットが好き。将来の夢はロボットの技術開発」だという。優勝という結果は「想像もしていなかった」そうだが、「本当に嬉しい」と喜びを爆発させた。記者会見では、主催者を代表し、JSTの中村道治理事長が挨拶。「ノーベル物理学賞の受賞、小惑星探査機はやぶさ2の打ち上げ成功など、日本の科学力は世界的にも高いレベルにある。このような国づくりをもっと強力に進めないといけない」とし、そのために「子供の頃から理科・数学に関心を持ち、大きな夢に向かってのびのびと育つような環境を作るのが我々のつとめ」とコメントした。ところで、ジュニアの優勝チームは、高校生の科学の甲子園に招待されるのだが(工作競技に出場)、今年度の開催地はなんと地元・つくば市(昨年度までは兵庫県西宮市だった)。会場は自転車でも行けるような距離なわけで、旅行にならないのは気の毒としか言いようがないが、ともかく、地元の利を活かして頑張ってもらいたいところだ。
2015年02月19日●がっつり写真で紹介マイナビニュースでも幾度となく紹介している無料の科学イベント「世界一行きたい科学広場」。11月8日・9日の2日間、福岡市のホークスタウンモールを会場に開催された。数々のテレビ番組でもお馴染みの滝川先生によるサイエンスショーをはじめ、大学などの教育機関、協賛企業など、会場内のブースはどれも見応え十分。カシオ計算機も協賛企業として文教用のデジタルカメラ「EXILIM EX-SC100」を出展、多くの家族連れが会場を訪れ、楽しく不思議な最先端科学の世界と物作りの魅力に夢中になっていた。○興味をそそられる科学展示・体験が目白押し!同イベントはNHK「大科学実験」の監修などでお馴染みの滝川洋二先生率いるNPO法人ガリレオ工房と大学などの教育機関、そして市町村が共催する地域密着型科学イベント。2010年に福岡県・宗像市で開催した第1回を皮切りに、飯塚市、静岡市、浦安市などを毎年巡回開催して好評を博している。今年は熊本でも開催された。イベントが掲げるコンセプトは、「子供たちがモノ作りの楽しさ、科学や自然現象の不思議さを発見・体験する」だ。ロボット、昆虫、微生物、宇宙、気象、物理運動、化学反応など「誰もが興味を持つけれど、なんだか難しそう」なテーマについて、身近なものを利用しながら、子供でも分かりやすく、かつ楽しく(ココ重要!)触れることができるのだ。今回の展示や体験内容を一部紹介すると、「レモンやお酢で電池を作る」「スライムを作ろう」「電子顕微鏡でのぞく30,000倍の世界」「世界最先端の超電導技術」「最強金属VS超綱ドリル」「真空を体験しよう」「電気も火も使わない光とは?」などなど、我々大人も思わず興味をそそられてしまうものばかりだ。●水風船が割れる様子をハイスピード動画で撮ってみよう○水風船が割れる様子をハイスピード動画で撮ってみよう本イベントに立ち上げ当初から協賛し、多くの会場でブースを構えているカシオ計算機も出展。ハイスピード撮影が可能なEXILIMの文教モデル「EX-SC100」を使用した撮影体験が人気を集めていた。カシオブースのテーマは「時間を自在に操るカメラ」。480コマ/秒のハイスピードムービーで水風船が割れる瞬間を撮影したり、折り紙を折る間をタイムラプスで撮影して、(まるで早送り再生のように)一瞬で折り鶴やだまし船を完成させる動画を撮るというもの。普段、テレビ番組でしか見られない特殊な映像に目を輝かせる子供たち。しかも、それらは自分の手で撮影した映像なのだ。カシオ計算機の担当者「親子で気軽に参加できて、最先端の科学に分かりやすく触れられる、そのイベント趣旨と意義に賛同して出展しています。大学など研究・教育機関の方々からお話が聞けたり、そこから気付きを得られることにも価値を感じています。でもやっぱり、子供たちが喜んでくれるのを間近で見られるのが何よりいいですね。現場で見ていると、子供たちの関心って意外なところにあったりするんですよ。こういった生の現場で得たことを、EX-SC100のような文教製品の開発に反映させたりもしています。」知識欲を満たすツールとしてのデジタルカメラ。その視点は、日頃から同社が主張している「デジタルカメラだからできることの追求」に、まさしく合致しているといえそうだ。カシオ計算機の担当者「記念写真を撮るだけが、カメラの役割ではないですよね。何を撮るのか、撮った画像や映像をどう使うのか。そのひとつのアウトプットとして、こんな使い方も面白いと思うんです。EXILIMは、コンシューマ機器でありながら、ユニークな特長のあるカメラでありたいと考えています。」●世界一行きたい科学広場の名物「滝川先生のサイエンスショー」○爪楊枝の先に、爪楊枝を立たせられる!?センターステージでは、滝川先生のサイエンスショーが行われた。これは世界一行きたい科学広場の名物。今回のテーマは「バランス」だ。「爪楊枝の先に、爪楊枝を立たせることができると思いますか?」ステージ前に集まった子供たちに問いかける滝川先生。子供たちは、圧倒的に「できない」に手を挙げる。確かに、我々大人が考えても、とてもできるとは思えない。先生は続ける。「確かに、爪楊枝だけではできません。でも、このプラスチックのフォークを組み合わせるとね、できるようになるんです。」ステージ前に集まった子供たちに、先生お手製の実験キットが配布される。中には爪楊枝とプラスチックのフォークをはじめ、ステージショーで使用される道具が入っており、子供たちは滝川先生の実験を見て、その場で自分でも試してみることができるのだ。この実験キットの配布も、もちろん無料。楽しくためになるお土産として、親御さんにも喜ばれている。ステージではこのほか、バランスコマ(回すと自分で逆立ちして回転するコマ)が逆立ちする様子をEX-SC100のハイスピードムービーで撮影した様子を見せたり、缶コーヒーの缶を油性マジックのキャップ先端に斜めに立たせるなど、バランスの面白さを紹介。釘や接着剤を一切使わず、木材を組み合わせただけで大人が乗れるほどの強度を持つ「レオナルドの橋」の実物も展示した。世界一行きたい科学広場は、福岡では今回が初の開催だ。中心となって企画と運営を手がける滝川先生は「(福岡を)ゆくゆくは同イベントの九州における天王山的な位置付けに育てたい」と意気込む。滝川先生「宗像市で最初に開催したときは、来場者が約1,000人でした。それが、4年を経た今年、宗像会場では5,000人を超えました。少しづつでも、こういうイベントの良さ、科学の楽しさを理解してくれる人が着実に増えているというのはありがたいですね。」このイベントが順調に集客を増やしているのは、やはり滝川先生の為人(ひととなり)とビジョンだろう。それをしっかりと理解したサポートメンバーと団体・企業が「科学ってこんなに身近で楽しいんだ!」と感じさせる出展を行っているからこそ、毎年リピーターが増えていく。滝川先生「これはね、科学の遊園地なんです。でも、普通の遊園地みたいにただ楽しいだけで終わらない。子供がね、何かにチャレンジしてみたくなる、その動機付けになるんです。入場無料で、しかもあちこちのブースでいろいろなお土産や記念品が貰えて、さらに賢くなるんだから、親にとっても大歓迎ですよね(笑)。お近くで、世界一行きたい科学広場が開催されたら、ぜひお子さんと一緒に足を運んでみてください。」こうした意義あるイベントにより多くの企業、団体が賛同し、子供たちがひとりでも多く科学に魅力を感じてくれるよう、また彼らが技術立国日本の未来を力強く支えてくれることを願ってやまない。
2014年12月05日日本にはいろいろな研究施設があり、自分が知らないだけで、ある特定の分野を徹底的に研究している人達というのは確かに存在します。睡眠科学もその1つ。今回はこの組織がどのような活動をしているのか紹介したいと思います。日本睡眠科学研究所という組織がある「日本睡眠科学研究所」という組織をご存知ですか?知っている! という方はかなりの睡眠マニアに違いありません。ほとんどの人はまだご存知ないかと思いますが、この研究所を運営する母体であれば知っているという方はたくさんいると思います。その母体とは西川産業株式会社。そうです、あの「ふとんの西川」が1984年に設立したのが日本睡眠科学研究所だったのです。西川産業の「睡眠への質」へのこだわりは当時から凄まじく、「健康は睡眠から、快適な睡眠を提供するのが寝具業界の使命である」という考えのもと徹底的に快適な睡眠を求めていったと言われています。母体は「ふとんの西川」当時、「睡眠を科学する」という発想は非常に前衛的だったそうです。そこで社員だけでなく、大学教授など外部スタッフも招き入れ、業界初の取り組みとしてスタートしました。睡眠の質を上げるためであれば睡眠環境(部屋や寝具)を改良することが頭に浮かびますが、この研究所の凄いところはそこにとどまらず、「寝床内(しんしょうない)」と呼ばれる身体と寝具の間にできる空間をも科学で分析し、研究したというところかもしれません。本当に徹底していますよね。この研究所の結果をもとに西川の寝具は開発され、ユーザーの手元に届けられているのだそうです。4つの研究活動現在、日本睡眠科学研究所の研究活動は下記の4つに定めています。1. 睡眠整理の研究2. 寝室環境の研究3. 寝床内の研究4. 寝具の研究開発1は科学の観点から眠りを解明する研究のこと。どうしたら人はより良い眠りを得ることができるのかを解き明かしているのだそうです。2は快適な寝室環境を解明する研究です。寝室環境といっても、広さや色、照明、湿度など条件はさまざま。それら一つひとつを解析しています。3は身体と寝具の間の温度や湿度などのベストな数値を研究するというもの。4は新しい技術や素材を用いた寝具開発の研究です。今後どのような最新研究が進められていくのか、睡眠に興味のある方は注目してみては?Photo by Nic McPhee
2014年11月09日科学技術振興機構(JST)は10月28日、全国の中学生がチーム対抗で科学的思考力や技能を競う「第2回 科学の甲子園ジュニア全国大会」の47都道府県の各出場チームが決定したことを受け、2014年12月5日から7日までの期間で、東京・江東区にあるBumB東京スポーツ文化館で開催することを発表した。同大会は全国の中学性を対象に、6人で構成されたチーム内で役割を分担し、科学的な課題に対し、科学的思考力や技能をもとに工夫して挑戦し、解決の方法を探り、その得点を競うというもの。各地での代表選考会には、前回のエントリー数を5000名ほど上回る総計2万名を超す生徒のエントリーがあったという。全国大会に出場する生徒の数は合計282名(男子215名、女子67名)で、各チームともに中学校1、2年生6名で構成されている(複数の中学校の生徒で混成されたチームも複数ある)。競技内容は、筆記競技が1つ、実技競技が2つ予定されており、各300点の配点となっている。競技の概要としては、理科・数学などの複数分野において、実生活・実社会との関連・融合領域に配慮して出題され、生徒の修得済みの知識に加え、競技に新たに示された情報を活用して課題を解決するとしているほか、実技競技は、ものづくりの能力、コミュニケーション能力などを用いてチームで協働して課題解決するの能力を競うとしている。ちなみに実技競技2は事前公開競技として課題、仕様、コースが提示されている。競技名は「ヘリウム飛行船」で、自作の飛行船を自在に動かすことを課題としているが、操縦課題があるほか、飛行時間やコースの長さ・制限時間などは当日提示されるとのこと。仕様としては、動力は2個までで、バルーンとヘリウムガスの上限は大会当日に提示される予定だという。なお、参加47チームの構成は以下のとおり。混合チームが多いことから、チーム数は47だが、参加校数は80校となっている。また、女子のみチームや全員1年生のチームもあるという。
2014年10月28日脳科学は今、もの凄い勢いで進んでいる。アメリカの著名な脳科学者が約20年前に「脳科学は物理学で言えば15~16世紀。まだまだ初歩的な段階」と言っていたのに、「これまで科学で答えられなかった領域に今、どんどん突っ込んでいる。非常に面白い段階」とジャーナリストの立花隆氏は興奮を隠さない。脳科学の中で今もっともホットな分野である「記憶」について、第一線の科学者らが最新の研究成果を一般向けに話す第17回自然科学研究機構シンポジウム「記憶の脳科学~私たちはどのようにして覚え忘れていくのか」が9月23日、東京で開催された。その内容を数回に分けて紹介しよう。○行動しながら記憶する - ワーキングメモリの容量は3つ!?多くの人が日常生活で不便を感じ、役立てられることがあるのでは? と感じたのが大阪大学・苧阪(おさか)満里子教授の「ワーキングメモリ:脳のメモ帳」の講演だ。記憶というと「暗記能力」を思い浮かべがちだが、日常生活で暗記に集中する場面はそれほど多くない。それよりもスーパーに買い物に向かいながら夕飯の材料を覚えておく、など何かをしながら短時間だけ記憶することのほうがずっと多い、と苧阪教授はいう。このように行動しながら記憶することを「ワーキングメモリ」と呼ぶ。たとえば普段の会話でもワーキングメモリを使っている。相手に聞かれた質問を覚えておくことで質問に答えられる。読書でも登場人物や、前の頁の場面を覚えていることで、文脈が理解できるのだ。ワーキングメモリがうまく働かない例には、「2階に本を取りに行ったのにベランダの洗濯物に気づいて取り込むうちに、何をしに来たか忘れる」、「買い物に行ったのにセール品に気をとられて目的の物を買い忘れる」などがあげられるが、誰でも似たような経験があるのではないだろうか?では、なぜ私たちは頻繁に目的を忘れるのか。苧阪教授によれば「ワーキングメモリには制約がある。一度に使える情報処理の量は3つぐらい」とのこと。人は同時に多くの物事を処理することはできないのだ。だが、ワーキングメモリを働かせるのが得意な人とそうでない人がいるらしい。いったいどこが違うのか?講演ではここで、来場者にワーキングメモリの容量をはかるテストが行われた。複数の文章を読みながら、文章中の1つの単語だけを覚えていくテスト(リーティングスパンテスト:RST)だ。以下の文章が1枚ずつスライドで投影され、来場者は声を出して読みながら、強調された単語(ターゲット語)だけを覚えるよう促された(実際のテスト場面では、ターゲット語には赤線でアンダーラインがついている)水泳をしているためか、母は最近とても元気である。その花は熱帯の植物なので、北国の寒さには弱い。雷のため、電車の切符の販売機が故障した読み終えた後、文章を見ずに記憶しているターゲット語(上の文章では元気、北国、電車)だけを列挙する。つまり、単に単語を覚えるだけでなく、文章を読みながら単語を覚えるという二重課題が課されているわけだ。3つの文章では正解できる人が多いようだが、5つの文章中の5単語まで増やすと難しくなる。苧阪教授の研究室では大学生50名を対象にRSTを行い、高得点者と低得点者を比べたところ、興味深いことがわかったという。○高得点者は「読解力」に長け、「注意」を正しく向け、「方略」をもつ大学生にはRSTの他に読解力テスト(大学入試センター試験に準じる長さ)も行っており、相関を調べたところ、高得点者は「高い読解力」があることがわかった。文中にこのような単語や文章が出ていたという記憶力よりも、文章全体で何が書いてあったかという「文脈をとらえる能力」に長けていることがわかったそうだ。またRSTを実施中の眼球運動を測定したところ、高得点者はターゲット語に視線が集中していたが、低得点の人は文の中の色々なところに目がいく。つまり何を覚えるべきか、何をおぼえなくていいか、注意が向けられるべき言葉に向けられていない。さらに文が4つ、5つと増え、覚える単語が増えると、何らかの「方略」を使わないと覚えられなくなるという。たとえばターゲット語を意味的につなげたり、イメージ化したりして覚えるのが方略の例だ。高得点者は、方略を何種類かもっていて1つの方略がうまくいかないと判断したら、途中で他の方略に変えることができる。つまり自分で自分のやり方が正しいかどうか「自己モニタリング」できるのだという。○ワーキングメモリで働くのは、脳のどの部分?ワーキングメモリを支えるのは、脳のどの部分のどんな働きによるのだろうか。RSTを実施中の実験参加者の脳をfMRI(機能的磁気共鳴画像)などで調べると、脳のどの領域が活発に働いているかがわかる。苧阪教授が2003年の実験で「意外だった」というのは「ACC(前部帯状回)」が高得点群の人に顕著な活動が見られたことだ。その後の研究で、「DLPFC(背外側前頭前野)」、「SPL(上部頭頂小葉)」の3カ所がワーキングメモリの要となる中央実行形系のネットワークを作っていると考えられている。SPLは注意の焦点を特定の対象に向ける「注意の切り替え」を担い、DLPFCは「注意を保持」する。そしてACCは注意を向けるべき対象をうまくキャッチしてそうでない対象を「抑制する」働きをする。苧坂教授が強調するのは「注意の向け方」だ。ワーキングメモリの点数が低い人は決して覚えるのが苦手なのではない。「注意の移動」が苦手だということ。覚えなくていい対象に注意が向けられていたりして、覚えるべき対象に正しく注意が向けられていないようだ。○高齢者の特長 - ワーキングメモリを鍛える方法ワーキングメモリは20~30代がピークで年齢が上がるに従って機能が衰えていくという。高齢者にRSTを行うと、ターゲット語と違う単語を覚えてしまったり、ターゲット語だけ覚えればいいのに文章全部を覚えようとしたりする傾向が見られる。「つまり焦点化、覚えなくていいことに対する抑制制御がうまく働かないのです」と苧阪教授は指摘する。脳の働きを調べるとACCがほとんど活動を見せない。では、低下したワーキングメモリの機能は鍛えることができるのか?苧阪教授は「通常の日常生活を送っていれば、十分にワーキングメモリは鍛えられるので、むやみに鍛える必要はありません」という。会話したり、料理をしたり、買い物に出かけたりする行動のすべてでワーキングメモリを使っているのだと。しかし、加齢に伴って著しく低下しているときには「イメージング」が効果があるそうだ。覚えるべき単語をイメージして下さいと伝え、絵に描いてもらった。その後では脳内でACCの活動しているのが見られるようになった。イメージングするということは、「頭の中に表象を形成する訓練をする」ということ。その意味では本を読むのも効果的だ。またワーキングメモリで一度に情報処理できるのは3つと書いたが、その「3つ」はイメージ化によって充実させることが可能だ。たとえばカレーの材料をじゃがいも、にんじん、玉ねぎと1つずつ覚えて「3つ」でなく、カレーをイメージ化することですべての材料を「1つ」にまとめて思い出せるようにする。そして楽しい目的を持つときも、ドーパミンが出てDSPFCが活性化するという。日常生活を楽しく送り、時々は好きな本を読み、余計なことに気を向けず、注意をやるべきことに集中する。これがワーキングメモリを鍛える方法の1つかもしれない。写真出典苧阪満里子著 「もの忘れの脳科学」講談社ブルーバックス、2014.苧阪満里子著 「読書における文の理解とワーキングメモリー」苧阪直行編『小説を愉しむ脳』新曜社、2014
2014年10月08日科学技術振興機構(JST)は12月3日、全国の中学生がチーム対抗で科学の知識・技能を競う「第1回 科学の甲子園ジュニア全国大会」の出場47チームのすべてが決定し、2013年12月21日、22日の2日間にわたって、東京・渋谷の国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催することを決定した。今回の大会に参加する47チームは、各都道府県の教育委員会が実施した代表選抜大会にて選出されたもので、各1チーム6名で構成され(中学1、2学年の生徒)、理科や数学などの複数分野にわたる筆記・実技競技による各自の得意分野を生かして協働で取り組み、総合点を競うというもの。各都道府県の代表選考には、実行委員会が把握しているだけで1万5000名を超す生徒のエントリーがあったとのことで(参加校数は1234校で、国立が41校、公立が1107校、私立が86校となっている)、選考を通過した6名が1チームとなって全国大会に参加することとなる(選考会には、6名1チームでの参加のほか、都道府県によっては、3名1チームや1名1チームで、上位チームの混合チームとして全国大会へと出場させる、としたところもある。ちなみに、全国大会に参加する人数は47チーム281名。男子が210名で女子が71名という内訳となっている)。同大会の目的は、「理科、数学などにおける複数分野の競技に協働して取り組むことを通じて、全国の中学生が科学の楽しさ、面白さを知り、科学と実生活・実社会との関連に気づき、科学を学ぶことの意義を実感できる場を提供することによって、科学好きのすそ野を広げるとともに、未知の分野に挑戦する探究心や創造性に優れた人材を育成することを目的とする」というもの。競技の種類は、高校生対象の科学の甲子園と同様に「筆記競技」と「実技競技」を用意。筆記競技は1競技6題の問いを6人で70分以内に解くというもの。一方の実技競技は2競技開催され、それぞれ90分以内で最適解を導き出すものとなっている。実技競技の2つの問題のうち、1つは事前公開競技となっており、すでに参加チームに事前情報が渡されている。具体的には数学の問題で、和算の油分け算を行ってもらう「大江戸mathにて とりわけmass!?」というもので、江戸時代の和算家である吉田光由が執筆した「塵劫記」と1000mL、700mL、300mLの升を配布。これらを用いて、1000mLの升に入っている油を正確に半分ずつに分ける方法を考えるというもの。数学的には、3つの升に油を入れ替え、それを繰り返し、ということで何とかなるが、物理的に考えると、そこには表面張力が発生したりして、どの程度入れれば真に正確な量になるのか、といったことが問題になってくる。数学的な思考力と、正しく計量を行うための力、そして物体の特性について観察し、正確にそれを理解し、対策を施せるかどうか、という科学的なアプローチなどが求められる問題となっている。なお、同大会の推進委員会は「出題の方向性は、科学は楽しいものだ、ということを前提に、一生懸命勉強するものではなく、手と頭を使って、自由な発想のもと挑戦してもらう問題を考えた」としており、単なる知識や演算能力だけで対処できる問題でないことを強調しており、「中学で習ったことだけでなく、その先にある考える力を活用し、課題を解決して行ってもらいたい」とコメントしている。
2013年12月04日科学技術の発展は人類を大きく進歩させました。それは無数の努力、発見を積み上げた結果です。しかし人間のやってることですから、それにまつわる「へぇ」なエピソードは尽きることがありません。そのほんの一部をご紹介します。■できたものは違っていた電話の発明者として知られるアレクサンダー・グラハム・ベル(1847年~1922年)はもともと電話を作ろうとしていたのではありませんでした。ベルはろう者のための教育を熱心に行った人で、ろう者のために何かできないかと考え電信の改良に取り組んで……結果、電話ができました。ちなみにベルはヘレン・ケラーの元にサリバン先生を送りこんだ人でもあります。■そもそもベルじゃなかった!電話の発明者はベルと一般には知られていますが、実はそうではありません。アントニオ・メウッチ(1803年~1889年)が発明者でした。彼はイタリア人で、1854年ごろに最初の電話を完成させていたと言われます。1876年にベルが特許を取った時には、これを提訴しました。1887年にベルの勝利で裁判は終了。メウッチは不遇の内に死亡します。以降、ずっと電話の発明者はベルとして知られてきましたが(イタリアを除く)、2002年アメリカ合衆国の決議案が可決し、ようやくメウッチが電話の発明者として認知されるようになったのです。■飛行機の開発は日本人の方が早かったかも?近代になると、科学技術の発展、発明はスピードを増します。同じ物を世界の別の場所で同時期に開発していた、なんて話は数多くあります。有人飛行機の開発は、日本人が世界初になるかもしれなかった話を知っていますか?二宮忠八(1866年~1936年)は明治時代の人で、飛行機の研究開発に熱心でした。彼は自分の飛行機械を「飛行器」と呼びました。1891年にはゴム動力の「飛行器」の飛行に成功。これは「カラス飛行器」と呼ばれています。二宮忠八がカラスの滑空を見て思いついたからです。その後、玉虫の形にヒントを得た「玉虫型飛行器」(有人飛行用)の研究を開始し、1893年にはその模型が完成しました。研究開発資金の提供を軍に申し入れますが、却下されます。失意の二宮は独力で開発を続けることを決意します。しかし、資金を稼ぐために製薬会社に勤務するなど、それどころではなくなったのです。ようやく研究を再開したところにライト兄弟による「有人飛行機の初飛行成功!」が届きました(1903年)。ショックを受けた二宮は、動力以外は完成していたのに自らの飛行器を壊し、飛行機の開発から去ってしまいました。もし軍が資金提供を行っていたら、二宮の『玉虫型飛行器』の方が、ライト兄弟の『ライトフライヤー号』よりも早く有人飛行に成功していたかもしれません。ちなみに、二宮から資金について相談を受けたのに却下した陸軍の長岡外史大佐(皮肉なことに後に帝国飛行協会副会長になる)は、後に自らの非を認め、二宮のところまで出むいて謝罪しています。男らしい態度ではありますが「時すでに遅し」でした。■飛行機は難しい!飛行機の話をもう一題。二宮忠八を打ちのめしたライト兄弟の『ライトフライヤー号』ですが、本当に飛んだのか? という疑問の声があります。ライトフライヤー号が有人初飛行に成功したのは、1903年12月17日です。場所はノースカロライナ州のキティホークでした。飛行は4回行われました、4回目の59秒飛行距離259メートル(852フィート)は別ですが、1回目は12秒で約26メートル(120フィート)、2回目は12秒で約53メートル(175フィート)、3回目は約61メートル(200フィート)。正直、あまり飛んでないなあ、という印象を持つのではないでしょうか。また、実験の日には強風が吹いており、ライト兄弟は向かい風に向かって飛行機を飛ばしました。これにより揚力を得やすくなったはずで、非力な動力(12馬力でした)を補う意味があったと考えられます。実際、ライトフライヤー号は本当に飛ばすのが難しいものだったようで、ライト兄弟の偉業100周年記念イベント用に作られた復元機は飛行できませんでした。コンピューターのシミュレーションでも大変に飛行特性が悪かったようです。偶然ですが、先に紹介した二宮の飛行器の動力も12馬力でした。■雷の危険な実験ベンジャミン・フランクリンというと米100ドル札に肖像が描かれている有名な政治家ですが、彼は物理学者、気象学者でもありました。雷は電気である、ということを証明するため、嵐の中、凧を上げる有名な実験を行いました。凧糸にはライデン瓶(1746年に発明された電気をためることができる)という装置が取り付けられました。雷雲から凧に落ちた雷が電気であればライデン瓶に電気が導かれるという仕組みです。フランクリンはこのむちゃな実験によって成功しましたが、その後がいけませんでした。実験をまねする人が出たのです。感電して2人死んだと言われています。ベンジャミン・フランクリンは自分の生命を守るために十分な準備をし、慎重に実験していたのですが、死んだ人はそこまでまねできなかったんですね。■自分では使わないけど自分では使わないのに情熱をかけて技術の発展に取り組む人がいます。ヨハネス・ケプラー(1571年~1630年)は天文学者で、天体の運行に関するケプラーの法則を考えた人です。天体物理学の先駆者で科学の発展に大きく寄与した人ですが、天体観測のために重要な発明をしています。『ケプラー型望遠鏡』です。接眼レンズを凸レンズにしそれまでのものより大きな倍率を可能にしました。自身が天文学者などでさぞ役に立ったと思うでしょうが、それが全然なのです。ケプラーは視力が大変に弱かったので、発明はしたものの自分では制作せず使いませんでした。■誰が珍説だ!ギリシアの天文学者アリスタルコス(紀元前310年~紀元前230年ごろ)は太陽が中心にあり、地球はその周囲を回っているという説を唱えました。コペルニクスが地動説を唱える2,000年も前のことです。しかし、アリスタルコスの「太陽中心説」の著作は残っていません。なぜ、彼がその説を唱えたのかわかっているかというと、アルキメデス(紀元前287年~紀元前212年)の著作に「こんなことを言ってるのがいる」と珍説扱いで紹介されているからです。またプルタルコス(46年ごろ~127年ごろ)の著作にもアリスタルコスの説に触れた部分があるようです。自分の著作が後世に残らず、アルキメデスとプルタルコスによって現在に知られているというのは何とも気の毒というほかはありません。ちなみに、太陽中心説の以前に彼が著した『太陽と月の大きさと距離について』(現存する彼の唯一の著作)は天動説に基づいたもの。この後太陽中心説へと転向したと思われますが何とも皮肉です。(高橋モータース@dcp)
2012年08月30日