今回の「やさしいママのヒミツ」は特別編、パパさんの登場です。沖縄を拠点に活動する編集者で、2人の息子さんのパパでもあるセソコマサユキさん。さまざまな媒体で編集、ライティング、撮影し、独自の目線で沖縄の魅力を紹介しています。7年前に神奈川から沖縄に移住し、現在はフリーランスとして活躍するセソコさん。沖縄での暮らしや子育てで大切にしていることとは? お話を伺いました。セソコマサユキ さん奥さまの絵美子さん、舞句(むく)くん(5歳)、侑環(ゆうわ)くん(2歳)の4人家族沖縄在住の編集者・ライター・カメラマン。雑誌『カメラ日和』、『自休自足』副編集長を経て、手紙社で紙媒体の編集、イベントの企画・運営などを手がける。2012年に独立を機に沖縄に移住。さまざまな媒体で沖縄の魅力を発信する。観光情報サイト「沖縄CLIP」編集長。著書に『あたらしい沖縄旅行』(WAVE出版)、『あたらしい移住のカタチ』(マイナビ出版)など多数。近著に『石垣 宮古 ストーリーのある島旅案内』(JTBパブリッシング)。 Instagram: @sesokomasayuki 居るべき場所と感じた、沖縄への移住やんちゃ盛りの舞句くん(右)と侑環くんは、パパが大好き。早速、セソコさんちの平日の1日のスケジュールを教えていただきました。 6:00 : ママ起床、お洗濯 6:30 : パパ起床、家族揃って朝食 8:00 : パパ仕事スタート/ママ保育園の見送り 12:00 : 夫婦で昼食 16:00 : ママ保育園のお迎え 18:00 : 家族揃って夕食 19:00 : 子どもたちとお風呂 21:00 : 子どもたち就寝、パパ仕事再開 00:00 : 就寝最近は仕事で忙しく、平日はなかなか家事ができないと話すセソコさん。でも、毎日の掃除やごはん後の食器洗い、休日のお風呂掃除はするようにしているのだそう。「あとはごはんの後の皿洗いを。自宅で仕事をしているので、夕飯は家族揃って一緒に食べて、お風呂は子どもたちと一緒に入っています。土日はなるべく仕事の予定を入れないようにしているので、子どもたちと公園や海に行ったり、余裕があればDIYやペンキ塗りをしたり、家のことをしていますね。仕事場が家だということもあり、長男が小さい頃は昼も夜も一緒にごはんを食べたり、一緒にお昼寝したり、自由な時間の使い方をして、家族の暮らしと同じリズムで仕事ができています。基本的には仕事をさせてもらって、自分の仕事が落ち着いたときに子どもの面倒をみているので、僕としては子育てをしている意識はなくて、ただ子どもたちと一緒にいられて嬉しい感じなんです」家から近い「トロピカルビーチ」によく行くというセソコ家。沖縄にルーツを持つというセソコさんが、沖縄に移住して7年。沖縄には再従兄弟が住んでいるものの、生まれも育ちも神奈川県。友人もほとんどいない、仕事も決まっていない状態で決断したのだといいます。「旅行で何度か来たことがあって、自分が居るべき場所だというか、肌に合うような感じがしたんです。最初の1年暮らした那覇は都会だし、すんなりと引っ越しができました。仕事は不思議と何とかなるかなと思っていたんですよね。沖縄の人は、移住してくる人によく『呼ばれたね。きっとやることがあるんだね』と言うのですが、僕も勝手に呼ばれたと思っていて、自分にも沖縄に貢献できることがあるのではないかと思っています」自分で何かやりたい人が引っ越してくるケースが多く、周りには他県から移住してきたお店や作り手も多いのだとか。「移住したのは35歳のときでしたが、お店をやっている人やその子どもたちが同世代なことが多くて、タイミング的にもよかったですね。自分で何かをやっている人とは話も合いやすいし、みんな優しい。沖縄には「みんながよくなっていこうね」という空気がすごくあって、仲間に入れてくれたのもありがたかったです」暮らしをちゃんと心地よいと思える状態にしたい雑誌の編集部を経て、イベントの企画やカフェ・雑貨店など幅広く手がける「手紙社」に勤めていたセソコさん。手紙社での経験から「沖縄でも何かできることがあるかもしれない」と思えたのだそう。編集の仕事のほかに、会社のブランディングやロゴマークのディレクションなど、仕事の幅をどんどん広げています。目標のひとつだった著書も次々に出版。「沖縄に来てからは文章を書くほか、著書などでは、自己表現のひとつとして自分で写真も撮るようにもなりました。東京にいたときはそれぞれの分野で仕事が分かれていて、“自分は編集者”という思いがありましたが、こちらに来てからは“できることをする”のが仕事になっています。編集やディレクションの技術があれば、アウトプットは本でもホームページでもイベントでも一緒だと思ってやっています。伝えたいものを望んでいる人のところに、伝わりやすい形で伝えていくことが仕事。沖縄に来てからいろいろな挑戦をさせてもらっていますが、少しでも自分が発信した情報で、どこかで幸せになってくれる人がいいなと思っています」セソコさんがブランディングで携わっている『オハコルテ』のお菓子を食べながら。セソコさんの仕事場。絵美子さんが並んで、ミシンで子どもたちの服を作ることも。家で仕事をしていても、近くを流れる川のせせらぎや鳥の鳴き声が聞こえ、窓からは雄大な自然が見える。そんな暮らしの中で、気持ち的にも大きな変化があったといいます。「環境に助けられているところは大きいですね。それに、東京にいたときは週末に急に仕事が入ったり、夜も遅かったり。妻は朝早く出勤して定時で帰宅する生活だったので、夫婦の時間が合わなかったんです。仕事自体はとても楽しかったのですが、振り返ると僕もストレスを抱えていたと思います。暮らしをちゃんと心地よいと思える状態にしたいと思ったのも、沖縄に来た理由のひとつ。沖縄は家族と一緒にいたいから日曜はお休みにしている店も多いし、大きな台風がよく来ますが、そんなときには通常運転できずにストップして仕事がたまるんですよね。でも家族の事情があるよねって受け入れているし、自然には抗えないから仕方がないと思っている。そういう考え方が自然体でいいなと思います」沖縄ならではの外人住宅での暮らし憧れの外人住宅に暮らすセソコさん。人気の高い外人住宅を見つけるまで、1年近くかかったのだとか。「妻はパンを焼くのが好きで、僕は編集の仕事をしつつ、週末だけお店ができたらという思いで外人住宅を探しました。業務用オーブンもあるのですが、子どもも生まれて僕の仕事も忙しいこともあって、まだ実現できていません。いつかできたらいいですね」素敵な造りの外人住宅ですが、沖縄ならではの大変なこともあるそう。最初に作ったDIYは、洗面所にあるタオル収納。「沖縄はのんびりしているから、大工さんが全然来てくれなくて1年くらい待ちましたね。長男が生まれるギリギリで、ようやくリビングの床を貼ってもらえました。寝室と仕事場はもともとのタイルのままですが、地面にコンクリートを敷いているだけなので、底冷えするんです。ざっくりとした作りなので、カウンターや下駄箱を作りましたが、あとは暮らしながら少しずつ手を加えています」床が濡れるほど湿気が多いのも、沖縄暮らしで大変なことのひとつ。カゴ類はカビ対策に、ダイニングテーブルの上に設置した網に収納。「換気扇や除湿機がずっと動いていますね。入居した当初は、屋根に断熱ペンキを塗っていなかったからすごく暑くて、夕方でも室内温度は39度。立っているとのぼせるくらい暑かったから、植物がことごとく枯れてしまいました。木のカトラリーなどはすぐにカビが生えてしまうので、しっかり乾かしてからしまうようにしています。それから洗濯しても、カラッとした感じには仕上がらないのも悩み。すごく晴れていても突然のスコールが多く、紫外線が強すぎてすぐに色あせてしまうんです。物干しに大きな屋根が付いている家も多いですが、うちには付いていないので、室内干しにしています。だからすっきり洗えなくて、生乾きの臭いが気になっていました」そんな島ならではの自然環境ともうまく付き合いながら、沖縄での暮らしのいいところも悪いところも経験してきたセソコさんに、サラヤの洗剤「ヤシノミシリーズ」を試していただきました。「サラヤ」のヤシノミシリーズ。左から「ヤシノミ柔軟剤」、「ヤシノミ洗たく洗剤」、食器用の「ヤシノミ洗剤」。1971年の誕生以来、洗浄には不要なものを入れない“無香料・無着色”にこだわった、環境にやさしい植物系洗剤です。毎日のお皿洗いを担当しているというセソコさん。これまでの洗剤選びも自然にやさしいものにこだわっていたと言います。「妻が手荒れをするので、肌にやさしいもの、環境にもいいものを選んできました。今回ヤシノミ洗剤を使ってみて、泡立ちが悪いとか汚れが落ちにくいというのは全然感じず、むしろこんなに落ちるのに環境にもいいんだと驚きました。妻も、一般的な合成洗剤は1回使うだけで手がガジガジになってしまうのですが、そういうことはなくなったようです」洗浄成分の濃度を16%にすることにより、手肌へのやさしさと洗浄力を実現。洗ったあとの排水は、微生物によって分解され、地球に還ります。「ヤシノミ洗剤」本体(ポンプ付き500ml/400円)、詰め替え(480ml/270円) 楽天で買う | amazonで買う | ロハコで買う 古い家のため下水が詰まりやすく、もともと洗う前には必ず汚れをキッチンペーパーやスケッパーで取って、できるだけ排水に流さないようにしているそう。そんな日々の積み重ねが、排水への負担の軽減にも繋がります。油汚れはキッチンペーパーなどで汚れを拭き取ってから洗う、ヤシノミ洗剤を入れてため置きしてから洗う。汚れが落ちやすくなり、洗剤や水の節約になります。洗濯は奥様の絵美子さんの担当。ヤシノミ洗たく洗剤を使ってみて、洗濯の悩みは解決できたでしょうか?「これまではセスキ炭酸ソーダと洗たく石鹸を併用していたので、子どもたちの食べこぼしには長時間つけおきをするのが大変だったのですが、やっぱり楽ですね。きちんと汚れも落ちるので、家事の負担が全然違います。また、無香料のものは逆に“家のにおい”が付いてしまうのではと抵抗があったのですが、使ってみたら室内干しのにおいも気になりませんでした。環境にいいものをと頑張ってきましたが、ヤシノミ洗たく洗剤は汚れ落ちも満足。排水も地球に還るので、今後も使い続けたいです」(絵美子さん)左:ヤシの実由来の植物性洗浄成分ツインパワーノニオンが油汚れに浸透し、少ない洗剤料でもしっかり落とします。また臭いの原因となる菌を99.9%除去し、洗濯後の生乾き臭を残しません。「ヤシノミ洗たく洗剤」(600ml/オープン価格)右:合成香料は一切無配合。香りが混ざる心配もありません。「ヤシノミ柔軟剤」(600ml/オープン価格) 楽天で買う | amazonで買う | ロハコで買う ヤシノミシリーズは、環境と人権に配慮して生産された認証植物油を採用。原料の生産地、マレーシア・ボルネオ島の環境保全活動にも取り組んでいます。セソコさんも、サラヤの環境に対する取り組みに共感するといいます。「自然の中で暮らしていることもあるし、子どもたちにできるだけいい環境を残していけるように、心地よくできる範囲で続けていきたい。自分がいる世界だけじゃなく、その先のことに視野を広げるきっかけになるヤシノミシリーズが、暮らしのなかにあるのはいいことだなと思います」沖縄でのおおらかな子育て沖縄は子どもが4、5人いる家庭も少なくないほど、子だくさん。実際に子育てもしやすいのだといいます。友人である陶芸家「香月舎」さんが、子どもたちの誕生祝いで送ってくれたと陶版や、家族写真が並べられています。「出産するとみんなが大喜びしてくれて、入院中から抱っこをしに押し寄せてくれます。子どもが泣いている声が聞こえても、笑いながら『元気よく泣いているね』と声をかけてくれたり、両親に預けられないのでいつも気にかけてくれて。地域全体で子育て、みんなで子どもを見ている感じがします」と絵美子さん。のんびりとした空気が流れる沖縄ではイライラしている人が少ないと感じるそう。「ゆったりとした気持ちになれます。東京で子育てしていたら、もっと子どもに怒っていたと思いますね。いろいろ許せるようになって、自分も楽になりました。怒っても仕方がない、それより笑っていた方がいいなと。夫もすごく変わったと思います。子どもってそういう部分があるよねっていうのを、私よりわかってくれている気がします」(絵美子さん)かわいい盛りの侑環くん。廊下を走り回って遊んでいます。同じくセソコさんも、子どもたちには自由でいてほしいと言います。「ちゃんと自分のこと愛して、好きなことを自由に感じて表現できて、その上で周りの人を喜ばせられる人になってほしい。子どもなので、一時的な感情で怒らないように、何を伝えようとしているか理解してあげられるようにと思っています。聞いてもまだ大した返事が返ってこなかったりしますが、何かあると機嫌が悪かったりするから、子どもの事情を考えてあげたいですね」兄弟で仲良く遊んだり、ケンカしたり。「自宅で仕事をしていると子どもたちは賑やかですが、そんなときは仕事に集中できなくても仕方がないかなと思っています。子どもたちがいるのは保育園に行く前と、夕方から寝るまでと限られているから、夜中寝静まってから仕事をすることも。個人で仕事をしているからというのもありますが、時間の使い方次第なので、いくらでもやりようはありますね」子育てについてのルールは「子どもの成長を一緒にちゃんと見ること」。一緒に悩んで、相談して解決していくことだというセソコ夫妻。子どもたちが1日どんな生活をして、どんな嬉しいこと、悲しい思いをしたのか、夫婦で共有したいと言います。「あえて時間を作っているわけではないですが、ごはんを食べるときに子どもたちのこと、例えば素直に言うことを聞かなかったときにどういう風にしたらいいかなど、いつも2人で考えています。昔はいっぱいいっぱいだったけど、その頃より今は心に余裕がある。仕事もキツキツの状態にならないようにして、子どもたちと遊べる時間を作って成長を見ていきたい。僕にとっては仕事も家族といる時間もどちらも大切で、繋がっていると思うんですよね。楽しくてやりがいがある仕事をしているから、家のことにもちゃんと向き合えるし、家族が笑顔でいてくれるから仕事にも向き合える。それができたのは沖縄に来たからこそだと思います」子どもたちの未来のために“人と地球にやさしい”ヤシノミ生活をヤシノミシリーズはヤシの実由来の植物性。洗った後の排水もすべて微生物によって分解され、すばやく地球にかえります。洗っても、洗っても、安心。今日の汚れをあしたの未来に残さない。そんな “人と地球にやさしい” ヤシノミ生活をはじめてみませんか。 楽天でヤシノミシリーズを買う amazonでヤシノミシリーズを買う ロハコでヤシノミシリーズを買う \ヤシノミ洗剤は50周年!/「毎日使うものだからこそ、地球のために洗剤にできること」をひたすらに考え続けて50年。昔も今も。そしてこれからも「手肌と地球にやさしい」をコンセプトにヤシノミ洗剤はあなたの暮らしにそっと寄り添い続けます。 ヤシノミ洗剤 50周年サイトを見る 【売上1%で、ボルネオ環境保全を支援】ヤシノミシリーズの売上(メーカー出荷額)の1%はマレーシア・サバ州政府公認の国際NGO「ボルネオ保全トラスト」を通じて野生動植物の保護と生息域の確保に使われています。また、ヤシノミシリーズをはじめとするサラヤ製品では、違法労働や違法伐採によって作られた植物油ではなく、環境と人権に配慮したRSPO認証油の生産を支援しています。 無香料、無添加のヤシノミシリーズを見る 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし[PR] サラヤ株式会社
2019年06月07日「裕木さんがロサンゼルスに前夫と移住したのは14年前。以来、日本での仕事時に帰国しています。特に昨年は『FINAL CUT』(フジテレビ系)で23年ぶりの民放連ドラ出演や、30周年記念ライブを開催するなど、精力的な“凱旋”活動でした」(仕事関係者)ドラマ『ポケベルが鳴らなくて』のヒロインだった裕木奈江(48)。裕木はロス移住後、10年に11歳年上のヘアメークアーティストと離婚。その後もロスにとどまり、17年には世界中で話題を呼んだ『ツイン・ピークス』ドラマ版に出演。「彼女の今のポリシーは『スケジュールと仕事の内容さえ合えば、世界のどこにでも行く』ことだそうです」(映画関係者)裕木と同じく、ロス移住を決断したのは吉川ひなの(39)。11年に会社経営の一般男性と再婚。7歳長女と1歳長男に恵まれた。「15年の春に一家でハワイに移り住み、昨秋ロスに転居しました。4月中旬に、彼女がプロデュースする子供服ブランド『Love the Earth』のイベントのため一時帰国。『私ってやっぱり芸能人だったんだなって思いました』と、久しぶりにあの“ひなの節”を披露していました」(仕事関係者)帰国直前には、ほしのあき(42)、MALIA.(36)らと“子連れ女子会”を開いたとSNSで報告。《女同士集まると話が濃厚~~~あー楽しかったっ》とコメント。「ひなのさんの居住エリアは周りに日本人がほとんどいないそうです。『本当に新生活で、自分が“吉川ひなの”だと忘れそうになる』と話していました。今後も定期的に日本で仕事する予定です」(知人)アラフォーのロス移住はヒロイン“再起”の契機になるのかも!
2019年05月13日千葉県茂原市の市街から少し離れた県道沿いにある「コーヒーくろねこ舎」。東京から移住した今野さん夫妻が営業しているブックカフェです。古民家専門の不動産サイトで物件を見つけ、夫がDIYでリノベして、夢だったカフェをオープンさせました。素朴であたたか、そんな空気に包まれるやさしい空間です。■ 田舎暮らしに求める生活目的を持つ夫の博之さんは山形出身で、実家に帰るたびに自然に囲まれた環境のよさを再確認していました。そして妻の素子さんの夢はカフェ経営。介護士として働く博之さんは「自分の仕事をベースに妻の夢をかなえるには、東京でなくてもいいのでは」と移住を決意します。夫妻は、東京近郊で古民家を探す中、千葉県にある古民家専門の不動産サイトを発見。そのサイトの主宰者も移住者であり、田舎暮らし希望者を対象にした古民家交流会を開催していました。そこで、さっそく交流会に参加し、先輩移住者さんたちの生の声を聞きます。「目的がしっかりしていた方がより田舎暮らしが楽しめる、コミュニティやご近所さんとの付き合い方とかとても勉強になりました」と素子さん。こうして自分たちが田舎暮らしに求める生活目的をしっかりと固めました。「古民家で暮らしながらカフェを経営したい」「敷地内で菜園をしたい」という想いです。……手に入れたのは、瓦屋根の日本家屋。築年数は経っていましたが、ご近所の宮大工が建てた建物であり、躯体はしっかりとしていて雨漏りなどもありません。庭+古民家+カフェという条件にぴったりな理想の物件でした。■ 夫がDIYで古民家カフェにリノベ今野さん夫妻がこだわったのは、自分たちの力で店づくりをすること。博之さんは仕事をしながら床の張り替え、壁塗りなどDIY リノベを実践しました。どのように改装をしたのか、少しご紹介しましょう。和室があった場所は畳をはがし、杉のフローリングに張り替えました。ここは大きな窓からのんびりとした眺めを楽しめる場所ですね。ハーブなどが自生している菜園が見えます。カフェカウンターは元々あった引き戸を活用しました。既存の床の間は、本やグリーンを飾るスペースに。浴室はレトロなタイルをそのまま生かしながら、浴槽を取り除いて小物をディスプレイ。カフェでイベントを開催する際には、スタッフのバックヤードとして活用しているそうです。カフェの玄関は、既存のケヤキの床をそのまま生かしました。テーブルや椅子などのインテリアはどうしたのでしょう?小学校で使われていた勉強机、秋田の温泉街で偶然拾ったテーブルなどをリメイクして活用しているそうです。テーブルと椅子はすべて異なるデザインなのが楽しいですね。どこに座るか選びたくなります。照明はシンプルな裸電球を使い、昭和の雰囲気を生かしているとのこと。知り合いや友人からもらった花やグリーンは、ドライにして店内に飾っています。銀座の老舗コーヒー店で働きながら焙煎技術を習得した素子さん。こちらに来てからはコーヒー屋台を出店し、カフェオープンの準備を着々と進め、3年かけて「コーヒーくろねこ舎」をオープンしました。■ 地元を活性化させるコミュニティの一員に「町のコーヒー屋として一生ここで暮らしたい」と話す素子さん。この地を移住先に選んだきっかけは?「ラジオ番組で、東京から千葉県いすみ市に移住した人の話を聞いたことがきっかけです。夫は、カフェ&宿泊施設『ブラウンズフィールド』で2週間の泊まり込み体験を経て、千葉県の住みやすさを実感しました」と素子さん。なるほど。実際に暮らしてみないと分からないこともありますものね。そして、移住生活で大切にしているのが、ご近所やコミュニティとの関係だそうです。博之さんは地元の消防団に入ったり、お祭りに参加したりしているそうです。素子さんは、様々なイベントでのコーヒー屋台は現在でも積極的に出店して、地元を活性化させるコミュニティの一員として活動。田舎暮らしには困ることもありそうですが……?「豪雨による倒木で道が寸断されて町に出られない」などの予期せぬことが起こったりするそうです。“田舎あるあるトラブル”に要注意です。でも、よいことの方がたくさん!「料理を通して素材のこと、農園の方々のことを紹介する機会もあり、カフェが“つながりの場” にもなるといううれしさがあります」野菜や果物のおいしさを改めて感じたり、自分と似た感覚を持つ人たちとのつながりが広がったりして、東京では得られなかったものが日々増えています。ところでカフェのオススメですが、やはり、時間をかけて丁寧にドリップするこだわりのコーヒーと新鮮な地元の有機野菜をふんだんに用いた数々の料理!夢を実現し、地元のコミュニティに参加し、自然に包まれてスローライフを楽しむ今野さん夫妻。やってみたいこともまだまだあります。「自生しているスペアミントやタイムなどのハーブ類はあるのですが、もっとちゃんとした菜園をやりたいと思っています」と、さらなる想いを語ってくれました。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2019年2月号」を参考にしてみてくださいね。コーヒーくろねこ舎〒297-0044 千葉県茂原市台田327-1080・4403・0319自家焙煎のコーヒー、手づくり料理とスイーツを提供。不定期営業のため開店日時は要問撮影/山田耕司(扶桑社)住まいの設計2018年12月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「猫だってハッピーにしてほしい!猫と一緒に暮らすための家」 【第二特集】「自分らしいインテリアと暮らしています」
2019年04月09日「夫に転勤辞令が出た!」。その時、妻は家族で引越し?単身赴任?どちらを選ぶのでしょうか?今回は東急住宅リースが転勤経験のある働く既婚男性500名と、夫の転勤に伴い一緒に引越しをした経験のある既婚女性500名の計1,000名を対象に実施した「ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査」の結果から、夫の転勤を経験した妻の本音をご紹介します。■ 夫の転勤は単身赴任がなんと7割も!夫の転勤が決定してまず決めなければならないのは、夫が単身赴任するか、それとも家族で引越すか。転勤を経験した人々は、いったいどのようにしたのでしょうか?Mills / PIXTA(ピクスタ)「直近の転勤では、家族も一緒に引越しをしたか、単身赴任だったか」と尋ねると、「家族一緒に引越し」と答えたのはたったの32.8%!一方「単身赴任」と答えたのは67.2%で、7割近くの夫たちが単身赴任していることが判明しました。cba / PIXTA(ピクスタ)その中で、単身赴任率が最も高かったのは未就学児がいる家庭でなんと77.8%。一番低かったのは中学生の58.0%でした。両親や義父母が一緒、または近くに住んでいる場合は、未就学児を抱えていると会いにくくなることから、引越しがしづらいのかもしれません。■ 命令口調はご法度! 何と言えば妻は転勤先についてきてくれる?家族はできれば一緒に暮らすのが一番良いとはいえ、夫の転勤が何度かあると「もう一緒に行きたくない!」と思うこともあるかもしれません。そんな時、夫が何を言えば妻は「ついていこう」と思うのでしょうか?まずは男性に「転勤をする際に、これを言えば妻がついてきてくれると思うセリフ」を聞くと、kou / PIXTA(ピクスタ)1位……「ついてきてほしい」(54人)2位……「一緒に行こう」(31人)3位……「良いところだよ・○○があるよ」(15人)4位……「一緒にいたい」(13人)5位……「ついてこい!」(12人)5位……「転勤が決まったよ」(12人)という結果に。一方、妻の方は、shimi / PIXTA(ピクスタ)1位……「ついてきてほしい」(95人)2位……「一緒に行こう」(30人)3位……「一緒にいたい」(24人)4位……「家族一緒に暮らしたい」(21人)5位……「一緒に頑張ろう」(14人)という結果でした。夫と妻の回答は1位と2位こそ一緒ですが、夫3位の「良いところだよ・○○があるよ」は妻10位、また夫5位の「ついてこい!」「転勤が決まったよ」にいたっては妻の場合欄外!ふじよ / PIXTA(ピクスタ)夫が「ついてこい!」と言っても、「なんで命令口調なのよ!」と妻に反発されるだけなのかもしれません……!■ 転勤先で「ママ友作り」に苦労した妻が半数も!では、なぜ世の妻たちは夫の転勤についていくことに躊躇するのでしょうか?一つには、妻自体の仕事の問題があります。夫の転勤の度に引越ししていたら、自分自身の仕事も辞めなければならず、キャリアが中断してしまううえに収入も減る結果に。Tony-Studio / PIXTA(ピクスタ)実際、夫の転勤によって「辞める可能性があると正社員として働きづらい」と感じると答えた妻は全体の52.3%と半数以上。「夫が転勤族だと正社員として採用されづらい」と答えた妻も42.9%に上りました。また、現在住んでいる土地で友人関係ができあがっている場合、新しい土地に引っ越したらまた一から人間関係を作り上げなければなりません。特に、子どもがいる場合「新しいママ友」を作るのに苦労する場合も多いかも。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)子どもがいる妻387人に「転勤先のママ友作りで苦労したことがあるか」と尋ねてみると、「ある」と答えたのは49.4%、「ない」は50.6%という結果でした。しかし、未就学児を持つのママさんの「ある」が最も多く63.8%もありました。Sunrising / PIXTA(ピクスタ)ちなみに最も少ないのは、すでにママ友を作る必要もないと思われる子どもが社会人の場合で40.6%という結果でした。子どもが幼い場合は特にママ友と知り合う機会も少ないうえ、転勤先で言葉が分からなかったり、地域の文化に溶け込めない……などの文化的な問題が生じる可能性もあります。Mills / PIXTA(ピクスタ)転勤事情に関する調査結果をお伝えしましたが、いかがでしょうか。結婚後の転勤は様々な難しい状況が伴うことも多いようです。メリット・デメリットをよく考えて、夫の転勤に家族でついていくか、単身赴任にするか決定したいものですね。【参考】※東急住宅リースビジネスパーソンの転勤事情に関する調査2019
2019年02月23日人口35万人の東京都北区から山口県の瀬戸内にある人口2800人の小さな町(現在は2800人を切る)へ、母娘4人で引っ越したのが2017年の12月末。この1年の子どもの生活、家族の生活について振り返ってみました。“経験値”が増えた小学生3人わが家の3人は現在全員が小学生。1学年4クラスあった東京の学校から、1学年10人にも満たない学校に転校したのだから、カルチャーショックは大きかったはず。そんな彼女たちもすっかり学校になじみ、日々の生活を楽しんでいます。活躍の場、チャンスが増えた全校66人の小学校、みんなで役割を分担しなければ学校の行事やイベントが行えません。会のあいさつや司会、委員会や運動会での仕事もみんながまんべんなく経験することができ、活躍の場が劇的に増えました。さまざまな役割を経験すること、また頻繁に人前に出ることで度胸もついてきたように見えます。バーチャルではないホンモノの体験海に囲まれた町ならでは、6年生では地元の漁師さんの“おさかな教室”が開催されます。船に乗り、たてあみ漁を体験。水揚げされた魚で漁師さんたちがさばき方と調理まで教えてくれる体験授業。これぞまさに究極の食育!今年は天候が悪く船には乗れませんでしたが、初めてアジとタチウオをさばいた長女、帰ってくるなり「自分で魚を3枚におろしたよ!おいしかった~!」と自慢げに話してくれました。タコのぬめり取りもおもしろいまたほかの学年では、みかん農家の摘果作業や収穫体験などが年間スケジュールに組み込まれていたり、小学4年生から6年生で結成されている和太鼓チームの練習や発表の機会もたくさんありました。地域のお祭りでは神社で巫女の舞を踊ったり、子ども会のスキー旅行に行ったりと、“はじめて”をたくさん経験できた1年でした。これらは地域のみなさんの理解と協力があってこそ。インターネット上や動画でいつでも何でも見られる時代に、実際に見て触れて、ホンモノを体験できることはとて貴重でありがたいことです。夏休み、海で魚や生き物を探しているところ異学年、異年齢との交流大きな学校では学年間の垣根はなかなか崩せませんが、小規模学校になるとクラスの人数も限られるので、全学年が互いの顔と名前を覚え一緒に遊んでいます。特に長女は、慕ってくれる低学年の子がかわいくてたまらない様子。垣根がなく縦の繋がりがあるという意味ではとても良いのですが、ときにケジメがないと思えることも…。そこは昔から同じ地域で育ってきた子どもたち、良くも悪くも互いに遠慮がないようです。娘たちに「最近の生活はどう?」と聞いてみたところ、「公園が近くにないし、遊ぶ友だちもいないのが寂しいかな…」、「習い事も友だちと一緒に歩いて行けていたのに、いつも車の送迎だから…」、「たまに東京にも行きたいな」と、ない物ねだり。東京では学校以外にも社宅や私の仕事関係の大人や子どもたちなど、多種多様な人と交流していたので、物足りなく感じるのは仕方がないのかもしれません。母の生活=子どもと仕事と趣味の絶妙なバランス昨年7月に夫がブラジルから帰任となり、娘3人と私は現在の住まいで、夫は東京で単身赴任を継続するという、特殊なライフスタイルのわが家。拠点が変わっただけで大きな変化はありませんが、家族間の距離は縮まっているように感じます。絶妙なバランスを保てた、母の生活2018年の私の生活は、全体的にバランスよく過ごせたかなと思います。“健康第一”を目標に掲げつつ、子どもたちの世話をしながら、フリーランスの写真とライターの仕事を細々と継続。魚好きが高じて、9月からは地元の道の駅で魚の加工場でパートも始めました。加えてPTAにも参加しているので、保護者や地元の知り合いも増えてきました。生活のバランスが取れている理由のひとつに、通勤時間が短いことと、パート勤務の時間を子どもの帰宅時間に合わせられている点があげられます。一緒に働くおばちゃんたちにも「かわいい子どもが待っちょるけ、はよ帰ってあげんさい」と言ってもらったり。子どものことをまだまだしっかりと見ていきたいので、両立する上でとても助かっています。そして古い実家をリノベーションしたり、実家のお店のウッドテーブルを作ったりと趣味のDIYも楽しみました。スペース的ゆとり、また気持ちにもゆとりがあるので子どもに対して、以前よりもやわらかく接することができています。設計から自分で。自信作のウッドテーブル生活面での顕著な変化は…外食が減った一番大きいのは外食が減り、“食が豊か”になったこと。外食するには車で出かけないといけないことと、出かけたとしても東京に比べ選択肢が少ないので誘惑に負けなくなりました。地元で獲れる魚や野菜が簡単に手に入る今の環境は、“新鮮なものをおいしく食べたい”という私の食のスタイルにとても合っていて、食生活がより豊かになっています。魚からも季節を感じられることに幸せを感じ、またいかにおいしく食べるかを考えるのも楽しみです。新鮮なネタで子どもとお寿司屋さん物欲も減った“外食”と同時に、“物欲”も減っている気がします。買いにいける場所が限られているのもありますが、今シーズンは持っている洋服で楽しもうと思えるようになりました。化粧も薄くなったかな(笑)。小学校が私服から制服になったこともあり、子どもの洋服に使う金額も減少。長女の誕生日に「何が欲しい?」と聞いたのですが、「うーん、欲しいものがないんだよね」と驚きの返事。結局誕生日には勉強に必要なものを買いましたが、今あるもので生活が十分満たされていることを再認識した出来事でした。2019年はこの地の人間としてしかし何でもかんでも削減しているわけではありません。子どもたちにはいろいろな経験をさせたいし、家族の思い出も作りたいので、長期休みには家族でキャンプや旅行に出かけています。昨年の春休みには、娘3人だけで電車と新幹線を乗り継ぎ、関東にある夫の実家へ帰省するという挑戦を試みました。今しかできない経験や家族の思い出はプライスレス、ケチらないようにしています。お迎えなし、3人で夫の実家まで私も年に1~2度のペースで上京し、写真展をしたり仲間とのイベントを楽しんでいます。夏休みには東京から山口に遊びに来てくれる友だちもいます。この地のよさを共感してくれる友だちがいること、また都会との繋がりがあることも、今の生活を楽しめているポイントなのかもしれません。新築の家に住んでいるわけでもなければ、最新の家電や家具に囲まれているわけでもない。けれど、この1年は時間に追われている感覚が減り、心に余白ができました。移住者としての賞味期限は1年で終わりです。2019年はこの地の人間として新たな展開ができるよう、仕事や地域に関わっていきたいな。今年もスーパーマルチで楽しんでいきます!<文・写真:フリーランス記者林未香>
2019年01月13日やさしいタッチのイラストとユーモアあふれる言葉でつづられるまりげさんの本 『たのしいことを拾って生きる。』 が発売されました。Instagramの投稿に多数の書き下ろしを加えた本書は、埼玉から京都北部への移住について、子どもたちとの日常、夫婦のことなどが語られています。癒しあり笑いあり。ちょっと切ないエピソードもあって、「家族」について改めて考えることもできる内容です。 夫の脱サラ、漁師宣言、田舎暮らし。それでも「たのしいことを拾って生きる」 の続きです。まりげさん夫婦が力を合わせておこなった古民家のセルフリノベーションについてご紹介します。■夫婦で手間ひまかけたセルフリノベーション現在、まりげさん一家が暮らすのは、築100年の古民家をセルフリノベーションした建物。この建物を探すまでにも時間がかかりましたが、住むためには集落の承認を得るのに1ヶ月待ち。そして、やっと改装して住めることに…。あまりお金をたくさんかけられないぶん、夫婦でセルフリノベーションをすることにしたまりげさん。設計、デザインもすべて自分たちで行ったそうです。ただ、改装を始めてみると、想像以上に大変なこともたくさんあったよう…。例えば、古い建物だというだけあって、わらや木材、不要な食器類などの処分しなければならないものが軽トラック10台ぶんにもなったというエピソードには驚きました。さらに、天井を抜いたり、ススを掃除したり…とても手間ひまがかかっています。でも、自分たちで苦労したからこそ、誰も住んでいなかった空家がすてきなおうちに生まれ変わりました。▼和室からキッチンへ生まれ変わり<Before>ふつうの古い和室が…<After>開放的な対面キッチンに! キッチンとダイニングは土間になっていて、利便性もバッチリです。▼畳の部屋からリビングに生まれ変わり<Before>もともとは4つに別れていた畳の部屋…<After>寝室との間仕切り以外はとり払い、子どもが走りまわれる広々としたリビングに…!天井を抜いたことで、立派な梁が主役のモダンながらおもむきのある古民家に変身しました。まりげさんのインテリアのセンスも抜群で、「こんなおうちに住んでみたい」と、ため息がでるほどすてきです。でも、こんなにすてきな古民家に住むまでには、いろいろな紆余曲折がありました。■「こんな古い家には誰も住みたがらない」と言われたけどまりげさん夫婦は、移住前から古民家をリノベーションして住みたいと希望していましたが、なかなか家を探す時間がとれないことから、後回しにして義実家で同居生活をスタートさせます。そのうち、慣れない田舎暮らしや子育て環境の違いなどから生まれたストレスをまりげさんは抱え込むようになっていました。そこで、旦那さんと急ピッチで家探しを開始!同居ストレスについてはこちらのエピソードもご覧ください! 「同居ストレスでノイローゼに。つらい状況に向き合う前にやるべきこと」 やっと築100年の気に入る古民家が見つかっても、集落の承認を待たなければならず、やきもき…。しかし、まりげさんと旦那さんは「この家、なんかいいよね」と意見がぴったり合っていました。家探しに限らず、こういう大事なときに感覚がピタリと合うのが夫婦の醍醐味なのかな…なんて、個人的には思います。物件を気に入った理由もつづられていて、まりげさんは「海と山に囲まれていて景色がいい」「畑が近い」などをあげていました。一方、旦那さんは「伝統建築で梁が立派」「好きなように改装していいと言われた」ことに魅力を感じたとのことです。景色や利便性も、自分たちの好みの内装にできることも、両方妥協したくない部分ですよね。そして、まりげさんは、こんな完全防備スタイルでリノベーションに挑んだそうです。床下のシロアリ被害にも悩まされたそう。古い建物だからこその悩みですね…。でも、古い建物ならではの、うれしいことも! 好みの古道具を発掘したり、玄関にツバメが巣を作りに来たり…。どちらも、小さな幸せを感じられるエピソードです。■大事なことを気づかせてくれる息子くんのひと言リノベーションにまつわるエピソードで印象的なのが、「都会育ちがこんなところでやっていけるんか?」と言っていた人が、わざわざ移住者支援制度の申請書を持ってきてくれたという場面。古民家のリノベーションを通じて、まりげさんたちが田舎の暮らしに打ち解けていく様子が感じとれます。そして、やっとリノベーションが完了! 新しい家に引っ越した日のこと。長男くんがあるひと言を発します。「わたしたちのおうちだよ!」とはしゃぐまりげさんと子どもたち。これまでの苦労を読んで知っているからこそ、こちらの感動もひとしおです。ただただかわいい場面でもあるのですが、「自分たちだけの家に住める」という、ともすれば当たり前のこと。だけど、自由に安心して過ごせる家がある。その幸せをあらためて考えさせられる長男君のひと言です。心からくつろげて安心できる「家」という場所があるからこそ、外で頑張れるし、人を招いたり招かれたりといった人間関係を築いていくことができるんだなあと感じました。■なんでもないことに幸せを見つける力本のタイトル『たのしいことを拾って生きる。〜まいにちいろいろ、家族ドロップス〜』は、「なんでもないことに幸せを見つける力」のことでもあるのかなあと思います。さらに、まりげさんはリノベーション後、もっと「できません」「助けてください」と周りを頼ってよかったんだと気がつきます。これって、読者の子育て中のママにも当てはまることなのではないでしょうか。子育てに家事に、仕事に…。どうしても頑張りすぎてしまうことってあると思います。でも、ときにはちょっと立ち止まって、小さい幸せを見つけられたらうれしいですね。もちろん、本の中には、まりげさん家の子どもたちの日常など、くすっと笑えて息抜きできるエピソードも満載ですよ〜! 『たのしいことを拾って生きる。〜まいにちいろいろ、家族ドロップス〜』 まりげ著(大和書房)1,300円(税抜)書籍化を切望されたインスタグラムの内容に、大幅な書き下ろしを加えた著者にとって初めての本。夫の突然の脱サラ、漁師宣言から始まった移住についてのアレコレや愛らしい子どもたちとの日常など。大充実の1冊。まりげさん大学を中退後、山小屋、八百屋、旅館の仲居、アパレルショップ店員などを経験。夫が突然脱サラして、漁師になる宣言をし、海のない埼玉から京都の海のそばへ移住! ダンナとやんちゃな二人の男の子と生まれたばかりの三男に振り回される日々をインスタグラムにて更新中。●まりげさんのInstagram: @marige333 ●まりげさんのウーマンエキサイトの連載: 『まりげのケセラセラ日記 』
2018年10月19日家族にまつわるコミックエッセイを発表し、ウーマンエキサイトでも活躍中のまりげさん。やさしいタッチのイラストとユーモア溢れるコメントセンスで人気を博しています。そんなまりげさんのInstagramのコミックエッセイをまとめ、多数の書き下ろしを加えた書籍が発売されました。 『たのしいことを拾って生きる。』 そのタイトルのなかに、まりげさんのどんな想いが込められているのでしょうか?まりげさん大学を中退後、山小屋、八百屋、旅館の仲居、アパレルショップ店員などを経験。夫が突然脱サラして、漁師になる宣言をし、海のない埼玉から京都の海のそばへ移住! ダンナとやんちゃな二人の男の子と生まれたばかりの三男に振り回される日々をインスタグラム( @marige333 )にて更新中。■いなか移住を決断するまで現在、京都北部に在住のまりげさん。もともとは埼玉で旦那さんとふたりの息子、まりげさんの実母と5人で暮らしていました。しかしあるとき、旦那さんが脱サラし、家業を継ぐため故郷に帰ることに!いつかはそうなるだろうとは思いつつ、まだ小さい子どもを抱えての移住に、まりげさんは不安を隠せなかったそうです。埼玉から京都へ…家族で移住! まりげさんが思っていたより「そのとき」は早く訪れました。漁業をいとなむ旦那さんはとてもカッコいい! 「本当に真面目な性格の方なんだろうな」と思います(旦那さんのカッコ良さは、ぜひまりげさんのコミックエッセイで味わってください!) まりげさんの旦那さんとのエピソードはこちらもどうぞ! 「痛みを知って夫婦の絆深まる…」まりげ家に訪れた思わぬハプニング しかし、やはり移住という人生の大きな節目に夫婦ともにナーバスになっていたのかもしれません…。「そんな言い方しなくても〜!」と、まりげファンのみなさん、思いましたよね?(笑)移住先では、漁業と農業を営む予定。まりげさんは、知らない土地での暮らしや子どもたちの環境、新しい仕事のことなどを考え、不安をつのらせていたのだと思います。そして、ついにまりげさんが動きます!最後には「自分の選んだ人が決めたことだ」と直感を信じることに! たくさん悩んだ末に、潔い決断をするまりげさんは本当にかっこいい。これも旦那さんを信頼しているからこそ、できることなんだろうなと感じます。いよいよ田舎暮らしのスタートです。京都での暮らしは、まりげさんにとって初めてのことだらけでした。書籍には、田舎での人付き合いにだんだんと馴染んでいく様子や、住む家が決まらずに義実家で同居していたときのこと。そして、古民家を見つけてリノベーションをするまでのことがつづられています。まりげさん一家が地元に受け入れられていき、自然に囲まれて暮らす様子はとてもすてきです。その反面、古民家を見つけてリノベーションするまでの大変さも描かれていて、読んでいて、応援の気持ちからつい前のめりに…(笑)。■母想いの子どもの発想に胸うたれる!コミックエッセイで心癒されるのは、やっぱり子どもたちとの暮らしについて。寝かしつけやお風呂での「子育てあるある」もまりげさんの視点から見ると、なんだか新鮮。長男くんと次男くんのケンカのエピソードですら、とても愛らしく「子どもっておもしろいなあ」と素直な発見があります。「30年あまり、虫が苦手だと思って生きてきたけれど、もしかするとそんなことはないのかもしれない」とは、まりげさんのコメント。虫が大の苦手だったまりげさんですが、移住生活を過ごすうちに、いつのまにか平気になっていたのだとか。子どもたちもいろいろな生き物に興味しんしんです。こんな気持ちの変化も、田舎暮らしのいいところなのかも?とある日には、こんなことも!「お母さん、明日猿が穴に落ちとるかもしれんからちゃんと見といてよ」と長男くん。大人には考えつかないようなことをする子どもとの暮らしは、発見の連続ですね! 猿の落とし穴って…母想いの発想がかわいすぎます。ほかにも、まりげさんのパーカーの中に子どもたちが入りたがったり、入浴剤を買うときにまりげさんの好きな香りを選んだり…。「どうしてそんなにお母さん想いなの!?」と胸をうたれるエピソードがたくさん。■子どもの「戦いごっこ」がお父さん孝行に!?今回の本からは、移住のことや子どもたちとの関わりかたなど、いろいろな面でまりげさんが旦那さんを思って行動していることが伝わってきます。そんな夫婦のエピソードのひとつに、まりげさんの「明るさ」で旦那さんが結婚を決めたというものがあります。明るいまりげさんのもとで育っているから、きっとお子さんたちものびのびとしているんですね。「あり余るエネルギーの有効活用」とのことで、子どもたちの戦いごっこに、こんな活用法があったなんて! 家族の仲の良さが伝わってくる場面です。この夏に三男くんも誕生し、まりげさんの家庭はさらに賑やかになっていきそうです。■夫は「お互い欠けてる部分を補い合う」パートナーまりげさんは「しつけやマナーは旦那にまかせ、食育や情操教育を担当している」と本のプロフィールで語っています。さらに、旦那さんとの関係について「お互いに欠けてる部分を補い合っているんだ」とも描いています。ときに口げんかをしても、こう信じられる夫婦関係があるからこそ、思いやりを忘れないでいられるんだろうなあ。夫婦が毎日をきちんと過ごすことが、子どもにも良い影響を与えるのではと感じました。さらに、今回の書籍には、まりげさんが18歳のときにご両親が離婚したときのお話も描かれていて、現在のまりげ家のエピソードと合わせて読むと、より一層「家族ってなんだろう」と考えさせられます。笑ったり、癒やされたりもしながら、この本を読んだ人がそれぞれ、自分の家族に想いを馳せることができるのではないでしょうか。■いつか巣立っていく子どもたちへ生きていれば、きっと楽しいことばかりではありません。家族と衝突したり、仕事がうまくいかなかったり…。でも、まりげさんは、人生にはつらいことや悲しいこともあるとわかったうえで「たのしいことを拾って生きよう」と言います。この本のタイトルは、子どもたちへのメッセージですが、わたしたち読者にも同じように伝えてくれているような気がするんです。まりげさんのすてきな言葉で、忙しい毎日に、やさしい明かりがともるような一冊。次回は、まりげ家の古民家リノベーションについてもう少しご紹介します。 『たのしいことを拾って生きる。〜まいにちいろいろ、家族ドロップス〜』 まりげ著(大和書房)1,300円(税抜)「ヘコタレナイ。腐らない。肩肘はらない。人生はうまくいかないものって思っておけば、それでOK!」 たのしいことを拾って生きようと著者がやさしく呼びかけてくれる本。書籍化を切望されたインスタグラムの内容に、大幅な書き下ろしを収録。夫の突然の脱サラ、漁師宣言から始まった移住についてのアレコレや愛らしい子どもたちとの日常などなど。大充実の1冊です。●まりげさんのInstagram: @marige333 ●まりげさんのウーマンエキサイトの連載: 『まりげのケセラセラ日記 』
2018年10月18日沖縄本島のもっと先の離島?くらいのイメージに留まっている人も少なくない石垣島。実は近年国内外からの人気がうなぎ上りで、なんと今年1月には世界的旅行サイト『トリップアドバイザー』の口コミで選ぶ「2018年 人気上昇中の観光都市ランキング」で世界一位を獲得。今や人気の旅先として急上昇中です。7月には待望のLCC直行便が東京(成田)間に就航するなど、価格的なアクセスも同様、石垣島のおすすめスポットも年々充実してきているのです。そこで今回は、石垣島に移住したママライター松浦明が厳選した「小さな子連れ旅でも安心・嬉しい!」がいっぱいつまったステイ先、スポットの幾つかをご紹介します。■ニューオープン!石垣島最大級のプールエリア「AQUA GARDEN」美しいビーチやエメラルドグリーンの海、ため息が漏れるようなサンセットなど、石垣島には未だ手つかずの大自然にリンクするものが多いのが特徴です。都心ではなかなか出会えない自然との出会いを堪能することはもちろんですが、子連れファミリーにとって「子どもと一緒に楽しい想い出づくりができること」も外せないポイント。そんな子連れファミリーにも嬉しいスポットがこの初夏、市街地から約10分ほどのロケーションにオープンしました。島有数の美しい天然ビーチ、フサキビーチを擁するリゾートホテル「Fusaki Resort Village beach&garden(フサキリゾートヴィレッジ ビーチ&ガーデン)」が2018年6月、新たにオープンしたのが、石垣島最大級を誇るプール「AQUA GARDEN(アクアガーデン)」です。さっそく訪ねてみたのが、島内でもすでに大人気のウォータースライダーを備えた「スプラッシュパーク&キッズプール」です。ぐるり360度が絵になる底浅のプールと、水深600mm、300mm、150mmからなるプールは、小さい子連れファミリーでも安心。低めのスライダーは大人の付き添いがあれば身長91cmから楽しめて、なおかつ小さなお子さんにはアームリング(腕につける浮き袋)を無料レンタルしてくれる嬉しいサービスも!一番上にある大きなバケツは約10分ごとに「バッシャーン」とひっくり返るのですが、これが大人にも子どもにも評判! 水しぶきを浴びながら親子で楽しめるウォーターアトラクションが充実していて、子連れパパママたちにも評判です。「スプラッシュパーク&キッズプール」:スライダー等遊具エリアのみ 営業時間 9:00~19:00(3月下旬~6、9、10月は18:00まで)※季節営業ビーチサイドでリゾート気分を満喫したい時には、全長54mの「ビーチサイドプール」がすぐ横に。サイドには水際でくつろげるビーチチェアや、プライベート感覚でゆったりすごせるカバナ(宿泊客であれば無料)、ソファエリアなどを設置。泳ぎ疲れたらリゾートビーチバー「THE STAR BAR」(ザ・スターバー)のドリンクを楽しんだり。ゆったりとした時間の流れが満喫できます。ビーチサイドプール:営業時間 9:00~20:00 ※季節営業「ザ・スターバー」は、プールサイドにあり、すぐ横に石垣ブルーの海や白砂ビーチを臨みます。今年6月にオープンしたばかりのこちらのバーでは、日中は旬のフルーツのジェラートやグラニータ、コールドブリューアイスコーヒーなどもラインナップ。夜はJAZZの生演奏とオリジナルカクテル。サンセットが美しい19時前後もおすすめです。「ザ・スターバー」:営業時間 10:30~23:00(22:30 LO) ※季節営業プール越しに白砂のビーチが臨めるこのエリアは、いま人気のインフィニティプールに近い感覚。とにかく目の前に広がる景色が贅沢!島内最大級のマリンアクティビティーを誇るビーチステーションでは、「フライボード」や「SUPツアー」、「クリアカヤックツアー」、白砂ビーチでの「朝ヨガ」など最新アクティビティもずらり。2歳以上のお子さんでも参加できる「シュノーケルツアー」や「マリンジェット」、年齢制限なしで利用できる「リーフシュノーケル」など、子連れファミリーでもあれこれトライできるメニューが充実しているのも嬉しいポイントです。「ビーチステーション」:夏季営業中は、監視員さんも常に巡回しているので安心! ビーチ遊泳時間 9:00~18:30 ※時期により変動 ■ママにもやさしい! 島で楽しむ「朝ヨガ」、安心の「託児施設」もママにぜひ試してほしいのが毎朝7時~8時、島で活躍するヨガインストラクターがナビゲートしてくれるビーチでの「朝ヨガ」や、日・月・木・金 10月まで開催の「SUPヨガ」。美しい海と青い空に囲まれてのヨガ体験は、一度体験するとクセになる気持ち良さです。なんといっても、至れり尽くせりだと感じるのが、プールサイドにあるベビー&キッズルーム「AYAPANI(アヤパニ)」。満6ヵ月のベビーから6歳児(未就学児)まで、30分刻みで預かりOKという有資格者常駐の託児施設です。施設内には子どもたちが目をキラキラさせる遊具や絵本がずらり(内装、遊具などの設備は、小学館集英社プロダクションンが監修!)。ライブカメラが設置されていて、スマホやタブレットからリアルタイムで子どもの様子が確認できる(!)という最新のシステムも導入されています。「アヤパニ」:営業時間 8:30~18:00 料金 30分540円(税込)水着のままでもアクセスできるプールサイドの「BEACH SHOP(ビーチショップ)」。オーストラリアの人気サーフブランド「BILLABONG(ビラボン)」を中心に、小さなキッズから大人用までのスイムウェアやビーチファッション、種類豊富なビーチサンダルなどを多彩にラインナップ。旅行前に買いそびれてしまいがちな忙しいパパママでも安心です。「ビーチショップ」:営業時間 9:00~18:00(3~5月・10月は9:00~17:00) ※季節営業その他、プールサイドには最新設備を整えたシャワールームやトイレも設置されているので、急にトイレを所望するおちびさんたちがいるファミリーでも安心! いちいち客室に戻ることなく朝からたっぷりビーチ&プールを満喫できます。そして、このダイナミックなプールエリアに隣接するのが、開放感たっぷりのオープンエアデッキでビーチの絶景と島食材を駆使したBBQが楽しめるシーサイドBBQ「夏至南風(カーチバイ)」。ランチはボリューム満点の石垣牛ハンバーガーやパニーニなどのテイクアウトOKなメニューをラインナップするほか、夜は石垣牛のBBQが満喫できるメニューが特におすすめです。「カーチバイ」: 営業時間: 18:00~21:30(21:00 LO) ※時期により変動あり■子連れファミリーにダントツ人気!ウエルカムベビー認定のスペシャルな客室子連れファミリーにダントツ人気なのが、2015年にオープンした客室棟「ガーデンテラス」。なかでも人気のトップ2が「ウエルカムベビー認定」された「ガーデンテラス ファミリールーム」と、棟最上階にある「ガーデンテラス オーシャンビュールーム」です。写真下:「ガーデンテラス ファミリールーム」小さいお子さん(0歳~2歳)連れでも安心して過ごせることをテーマにデザインされたお部屋。チェックの基準が細かい「ウエルカムベビー認定」も受けているこちらのお部屋は、ベビー連れだとなおさら嬉しいベビーベッドを部屋の奥に設置。室内は、ハイハイOKな琉球畳のコーナーのほか、家具はすべて小さいお子さんの目線にあわせて低く設置。絵本や遊具をはじめ、子ども用便座、昇降台、電子レンジ、哺乳瓶洗浄ポット、哺乳ポット、ワイヤレスチャイム、お尻拭きにいたるまでを徹底完備(ベビーカーやベビーバス、湯温計などの“赤ちゃんレンタルサービス”も予約可能)。※2部屋のみとなるため、宿泊希望の場合は早めに予約が必要写真上:「ガーデンテラス スーペリア」ガーデンテラス最上階! 窓を開けると目の前にビーチサイドプールとフサキビーチが臨めるという超絶景のお部屋。天井も高く開放感にあふれ、琉球畳のうえでくつろげるコーナーも。テラスも広いので、夜は親子で星空探索や夫婦水入らずの語らいなども楽しめる。とにかくゆったり優雅にアクティブに島時間を満喫したい! というファミリーにはこちらがおすすめ。※42㎡ / 最大6名まで宿泊可能ホテルの敷地内には石垣島随一の夕日の名所でもある「フサキエンジェルピア」も。お天気の良い日の日中は、西表島、竹富島、小浜島も見渡すこともできます。フサキリゾートヴィレッジは、2018年末にはビーチ奥に新しいロビーラウンジも誕生予定。2020年までに新たなホテル棟、インドアプール、コンセプトレストランやオールデーダイニング、屋内プールなども誕生するとのこと。今年の夏はもう無理かも? という方は、来夏のお楽しみにしてはいかがでしょう。■石垣島北部が“星空保護区”に認定!さらに星を楽しむなら「石垣島天文台」へ石垣島の気になる最新情報といえば、今春、国際ダークスカイ協会(IDA、米国アリゾナ州)が日本で初めて、石垣島北部を“星空保護区”に認定したこと。石垣島を訪れたことがある方は、その星空の美しさをすでにご存知かと思います。そこで、おすすめしたい穴場スポットが、国立天文台の研究観測施設でもある「石垣島天文台」。実際、天体の観測に使われている「むりかぶし望遠鏡」など、施設内は無料(予約不要)で見学ができます。最新3Dメガネで4D2U(4次元デジタル宇宙)が鑑賞できる「星空学びの部屋」(無料/要予約 ※3Dメガネは小学生以上~着用可)もおすすめです。夏休みの課題などを探しているお子さんにも人気の施設で、東京のダイナミックなプラネタリウムに比べるとだいぶ渋めですが、何かの発見には繋がるのでは?数年前に比べると市街地はだいぶ明るくなってきた石垣島。でも車で少し離れるだけでぐんと星空が近く感じ、晴れていれば満点の星空を楽しむこともできます。携帯アプリなどで星座表が見れる無料アプリなどもあるので、石垣島ではぜひ星空観測も楽しんでみてくださいね。【お問い合わせ】■フサキリゾートヴィレッジ ビーチ&ガーデン沖縄県石垣市新川1625 tel. 0980-88-7000 ■石垣島天文台沖縄県石垣市新川1024-1 tel. 0980-88-0013 (受付時間:10:00〜17:00 /休館日:月・火・年末年始)*「星空学びの部屋」は1日1回15:00~上映(要予約)
2018年08月22日アシードンクラウド(ASEEDONCLOUD)の2018-19年秋冬コレクションを紹介。主人公は獣医の移住生活者今季の主人公は、狼とともに獣医をしながら移住生活をする女性。彼女は行く場所ごとにその土地の記憶を定住民族から教わり、国境や優劣の境目なく新たな価値観を身に着けていく。今回のデザインソースとなったのは実際に存在する少数民族の民族衣装だ。医療服のエッセンスを加えながら、プリミティブなデザインをデイリーウェアに落とし込んでいる。自然の風景から抽出したような色彩やプリントカラーパレットは、イエロー、淡いパープル、オフホワイト、ベージュなど、自然界から抽出したような優しい色調がメイン。渡り鳥やオーク、ローズマリーなどの植物を繊細なタッチで描き、地域や季節感をミックスしたタッサー生地は、移住者の見た景色を物語る。縁にパイピングを施したセットアップに仕立て、クリーンかつメディカルな表情に仕上げた。トップスにライラックのニットセーターを組み合わせたスタイリングは、日々の暮らしに息づいた民族の風習のごとく自然な華やかさを演出する。タータンチェックのコートガウンのように羽織る赤のタータンチェックのウールコートは、肩を覆うような大きな襟がポイント。袖にも分量感を持たせて作られており、緩やかなラインを描くシルエットが、柄の持つ強い主張を緩和し、柔和な空気感を放つ。民族衣装をベースにしたジャケット1着で重ね着しているかのように見えるデザインのジャケットは、チベット文化の影響を大きく受けているムスタン王国の衣装がベースとなっており、ダッフルボタンを配したインナーのチャイナジャケットは取り外すことができる。ドロップショルダーの深緑のジャケットをさらに上から羽織ることで、少年のような印象に。“狼”を連想させる温かみのある素材また、狼の毛並みを思わせる粗野な感じと柔らかくナチュラルな質感を併せ持つヘリンボーンや、新しい羊毛を使い繊細な色味としなやかさを表現したバージンウールフランネルなど、野生の雰囲気と自然の温かみを落とし込んだ布地が多く使われている。高密度に織ることできめ細やかさを表現したグレンチェックのコートには、獣毛感のあるボアのベストをレイヤード。いくつもの土地を渡り歩く移住生活者が環境に適応するための装いを連想させる。
2018年07月31日山口県の瀬戸内海に浮かぶ小さな島、祝島(いわいしま)。375人(2018年4月現在)が住む島です。著者が移住した山口県の小さな町からは、船で40分。島の唯一の入り口波止場近くにある岩田珈琲店は島のシンボルで、地元の人たちがコーヒーを飲みながら、ゆったりとした時間を過ごしていました。店内に入ると、偶然にも奥のテーブルに移住の方々が!「娘3人とUターン!東京から人口2850人の町へ移住を決めた理由 」移住、それぞれの理由。そしてタイミング「え!移住してこられた方ですか?いつ?どちらから?」と、前のめりになってしまった私。「よかったらそちらの席で、話を聞かせてもらってもよいでしょうか~!?」と、図々しくも相席をお願い。すると、みなさん笑顔で輪に入れてくれました!その中の1人、Sさん(50代)は関東出身。「どうしてこの島に移住しようと思ったのですか?」と、いきなりの直球質問に、Sさんは穏やかな表情で「3.11の東日本大震災だったわね…」と話し始めてくれました。地震の揺れもさることながら、都市機能の麻痺と生活物資の不足など、都市の脆弱さを目の当たりにし、「このまま、この生活を続けていていいのか…?」と、疑問を感じたのがはじまり。その後ある映画を観たことがきっかけで、祝島を訪れます。そして2012年、Sさんとご主人は会社を早期退職し、祝島へ移住。現在は、旦那さんは得意のDIYを生かして修理屋さん、Sさんは介護の資格を取得し、日中はヘルパーの仕事、週末はパンを焼いて生活しているのだそう。「これまでは大きな歯車の一部として、社会のどこに貢献しているのか見えなかったけれど、今は近くの人に“ありがとう”と喜ばれることがとてもうれしい」とSさん。当時まだ高校生だった娘さんは、卒業まで関東で両親と離れて暮らしていたのだとか。この日はみんなの輪の中でチャーミングな笑顔を見せてくれていました。島の人の憩いの場でもある「岩田珈琲店」珈琲店でコーヒーを入れてくれた店主Mさんは、札幌からの移住者。旦那さんがこの島に惚れ込み、6年前に移住を決意。Mさんと、当時小学4年生と中学2年生だったお子さんは、島を見に来ることもなく引っ越してきたのだとか!「1度も見に来ないで!?しかも北海道から本州の端のこの小さな島にはるばる!?」、私も驚きを隠せません(笑)。「コーヒー屋さんの仕事を続けられて、住むところがあればどこでも大丈夫だったのよ」と、さらっと答えてくれたMさん。「でも当初はここになじもうと必死で、子どものことを省みてあげられなかった時期があったかも…」とも話してくれました。小学4年生だった次男は、現在、高校生に。町外の高校に通うため、島を離れて一人暮らしをしています。「けなげに頑張ってますよ」とMさん。私も母親としての気持ちが分かるだけに、その言葉からいろいろな意味を感じました。しかし、“かわいい子には旅をさせろ”精神が子どもの自立を促し、自然とたくましく育つことは間違いないはず、そう思います。島で重宝される、なんでも屋さん!やヘルパーさん30代後半のKさんは若い頃、軽トラックで日本中を移動し、旅をするように生きてきました。そんな彼が祝島に魅了され、住み始めたのは2009年。今年で、9年目になります。彼の仕事は、島の特産品のヒジキやワカメ、アカモクなどの海産物を獲り、商品にして販売すること。またビワの季節になれば、収穫から出荷までを担うなど、島の“なんでも屋さん”としても活躍中。この日も3歳の娘を連れてビワの出荷作業中に話を聞かせてくれたKさん、今月末には第2子が産まれるのだとか。「もういつ産まれてもおかしくない時期ですよ。楽しみですね」と、父の横顔。そんなKさんからは、自然で養われたたくましさと、大きなエネルギーが伝わってきます。子どもたちが同級生で友だちになったNさん(30代前半)は、昨年末に家族4人で移住。この春、小学1年生になった長男は、船とスクールバスで小学校に通学。介護の資格を持つ彼女は、日中の空いている時間にヘルパーとして地域の高齢者のお世話をしています。物腰がやわらかく、やさしい笑顔の彼女に高齢者の方々も癒やされているだろうな…と想像しつつ、介護の資格は地方で生かせる資格だと再認識。「仕事のときも、下の子(4歳)を連れてきてもいいよと言ってくれるし、島の人たちがやさしく見守ってくれて、本当にありがたいです」とNさん。子どもは島のいたるところを遊び場に伸び伸びと育ち、親は安心して子育てができるので、子育てには理想的な環境。この島に移住したくなる気持ちが分かる気がします。この日も民家で走ったり飛んだり、自由に遊んでいた“楽しさ”と“安心感”が大変さを上回る、島での生活地方で借りる家は都心と比べ物にならないくらい安く、自分で野菜を栽培したり、いただき物の海産物や野菜があったりで、生活費は想像しているよりも安くて済むのだとか。「ただ、本当にタイミングよく、借りることができたのよね」と、みなさん。空き家は多くあれど、盆と正月に帰省するなどの理由で、借りるのが難しいのが現実なのだそう。「生活の不便さはないですか?」との質問には、「歩いて郵便局も行けるし、徒歩圏内で用事を済ませるから“便利”ですよ」とNさん。「スーパーもコンビニも、ホームセンターもないけど、なくていいわよ。十分よ」と言うSさんは、五右衛門風呂のお湯をたくのも、日々の楽しみのひとつ。最後に「移住して大変だったことはありますか?」の質問に、みなさん「う~ん…」。答えが見つからない!珈琲店のMさん、「大変なこと?あったかもしれないけど、覚えてないなぁ。楽しいことが上回ってるからねぇ(笑)」。Sさんは「生きていて“安心感”があるわよね」と。私も移住して感じたのが“安心感”だったので、納得!思わず大きくうなずいてしまいました。人それぞれストーリーがあって、生き方があります。みなさん、人と比べることなく、今の自分・今の生活に満ち足りていて幸せそう。要らないものをまとわずスッキリと生きていて、キラキラと輝いて見えました!それぞれのストーリーに価値観を揺さぶられた私。「これまで以上に、今の生活を楽しんでいこう!」というワクワク感でいっぱいになり、帰りの船に乗ったのでした。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2018年06月22日東京から人口2826人の山口県の小さな町へ移住し4カ月、生活も落ち着いてきたところ。ここ数カ月を振り返り、移住して良かったこと、逆にマイナスだと思うことを私なりにまとめてみることにしました。「娘3人とUターン!東京から人口2850人の町へ移住を決めた理由 」そして3人の娘たちには、こんな質問を…。「都会と田舎、ぶっちゃけどっちがいい?」三人三様の答えが返ってきました。プラスは、母のイライラが減り、母娘関係が平穏にここ数カ月で一番に感じたことは、私の“イライラが減”=娘たちを叱ること、娘たちとぶつかることが減ったということ。引っ越し後、仕事をセーブしているということもありますが、私の心のゆとりが増えている気がします。そのゆとりが生まれるポイントが見えてきました。1.時間がゆったり流れている東京に住んでいたときは、徒歩数分の場所に小学校がありました。朝8時に登校していたのですが、こちらは小学校が島側にあるため橋を渡らねばならず、スクールバスでの通学。7時20分には家を出るので、必然的に早起きになりました。子どもたちは以前よりも時間がタイトになったはずなのに、時間に追われている感がない。これまでと同じように自分で起きて自分で準備するので、私に怒鳴られることもない。同じ24時間なのかな?と思うくらいに、ゆったりと過ごしているのが不思議です。2.スペース的ゆとり都内の社宅→田舎の一戸建てに住環境が変わったというのも大きいポイント。以前は空間が限られていたため、娘たちの言い合いやケンカは常時私の耳に入ってきていました。聞きたくもないのに耳に入るので、関係のない私がイライラして仲裁に入っていたことも。現在、長女には1人部屋を、次女と三女はひとつの部屋を2人で共有。私の寝室と仕事部屋は別にあるので、聞きたくないケンカは聞かずに済んでいます。それぞれが違う場所に居場所を持つことで、気持ちに余裕が生まれているのかもしれません。3.子どもと関わる大人が増=安心感人口が少ないので、小学校も以前の1/10規模の、全校生徒67人。関わる子どもの数はかなり減りましたが、逆に関わる大人の数は増えているように思います。私の両親だけでなく、生徒の密度が減るので学校の先生との関わりも密になりました。また私たちの住む町では、文部科学省と厚生労働省が推進する「放課後子供教室」が行われていて、そちらでもたくさんの地域の大人にお世話になっています。これら以外にも子ども会や地域活動、また近所のおばあちゃんとあいさつを交わしたり、娘たちを気にかけてくれる目、知っている人が増えました。これが安心感につながっていると感じています。マイナスは、刺激と情報と選択肢が減、うわさは早いゆったりとした田舎生活ですが、その反面、刺激や情報、選択肢は減りました。そして狭い社会で確立された人間関係、これになじむのに時間がかかるのも現実です。1.習い事の選択肢が減。送迎はマスト水泳やピアノなど、ベーシックな習い事は比較的簡単に見つけられたのですが、次女のバイオリン教室だけは探すのに苦労。人口が少ない地方へ住むと、習い事の選択肢も減るのは仕方のないことのようです。そして東京では徒歩で行ける範囲で通っていた習い事が、こちらでは町外へ通うこととなり、車での送迎がマストになりました。今後娘たちの習い事が増えた場合、送迎にどれだけ振り回されるのだろうかと、今から不安です。2.確立された人間関係の中でどう生きる?1学年7~10人程度、小さい頃から家族のように育ってきた子ども達。中学卒業までメンバーが変わることはありません。よって、良くも悪くも人間関係が決まってしまい、クラスの中での立ち居地が確立されています。そんな中に転校生として入った娘たち。最初はどうふるまっていいのか分からず、戸惑ったようでした。おまけに方言にも慣れていなかったので、喋り方で怖く感じることもあったようです。今は少しずつ自分を出しているところです。3.うわさは早い私の知らないところで、「東京から戻ってきたらしいよ」といううわさは広まっていた様子。中には「娘3人を連れて出戻り?」と思っていた人も(笑)。これは田舎では珍しくありませんし、私自身が田舎育ちなのでそんなに気にしませんでした。でも知らないうちにうわさは広まるものだということを改めて知り、悪いことはできないなと思いました(笑)。3人の娘たちに聞いてみた「都会と田舎どっちがいい?」小6長女:「どっちもいいけどな~。みんなやさしくて仲がいいから今が楽しい!」東京の頃は「スマホがほしい。LINEが…」などと、言っていた長女。その時はスマホを持たせない理由を話し、娘に理解してもらいました。周囲の影響だったのでしょうか?今では全く口にしません。と同時に、以前よりも自主的に勉強をするようになりました。本人曰く、「周りの友だちに合わせなきゃという気持ちがなくなった。勉強に集中できるようになった」と。これは良い変化だったなと、母の私も驚いています。小4次女:「景色と環境は今がいいけど…うーん、どっちでもいい」次女はまだ人間関係ができていないのでしょうか。もしかすると以前の友だちのところに戻りたいと思っているのかもしれません。彼女がなじむにはもう少し時間が必要なのかも。引き続き、しっかり見守っていこうと思っています。小1三女:「魚がおいしいし、じいじとばあばがいるから、ここがいい!」わが家の三女は、魚と人が大好き。祖父母に甘え、また道の駅ではスタッフさんにかわいがってもらっています。引っ越してきた当初から違和感なくなじんでいるので、今のところ心配なしです。母の私は、Uターンして以前よりも子どものことに気持ちを傾けられる余裕ができたかなと。都会から取り残されている感がなくもないですが、インターネットで東京の動きや流行も知れますし、遠隔でできる仕事もあります。夫とはこれまでと変わらずSkypeで話し、情報収集や買い物なども全く不自由でなはないので、今の生活に満足です。どこに住んでも一長一短はあります。ただ、ないものねだりをするのではなく、“今、足りていることを知ること”、それこそが楽しく生活する秘訣なのだと、今回改めて気付くことができました。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2018年05月25日2017年12月に娘3人と、東京から人口2850人の町に移住しました。近所の道の駅には、毎日地元の漁師さんが獲った新鮮な魚が並びます。これまで東京のスーパーで魚の切り身しか見てこなかった6歳の娘。初めて訪れた日から、魚に夢中になりました。そこには、娘にピッタリな“学びの世界”が広がっていました。きっかけは“ハリセンボン”道の駅で最初に出合ったのは、いけすで泳ぐハリセンボン。最初はハリセンボンのぷっくりした姿とまん丸の目がかわいくて、毎日様子を見に通います。ぷかぷかと水面近くを泳いでいたハリセンボン、ある朝、いけすの下に沈んでいました。「死んじゃったかも…」と心配する娘。このハリセンボンの様子について道の駅のスタッフに聞いてみたところ、「ハリセンボンは海中では水流にのって漂っているか、砂底でじっとしているものなんよ」と言うのです。この様子はハリセンボンの普通の姿だということを初めて知りました。「具合が悪かったわけじゃないんだね」と母子で驚き、帰宅すると同時に魚の図鑑を取り出しました。その日から娘の“魚調べ”が始まったのです。娘が描いたハリセンボンハードルの高い図鑑調べもこなせるように!道の駅での娘のルーティンはというと、まずショーケースを見ることから始まります。その日に並んだ魚の名前をひと通りノートに書き写し、次に休憩所の椅子に座って図鑑を開いて魚を調べ、色の付せんを貼っていくのです。図鑑で調べるということは、実は6歳の子どもには少々ハードルが高め。索引(さくいん)の文字は小さく、カタカナ表記ですし、ずらっと並んだ文字からページを割り出す作業は、集中力を要します。50音順の索引を、「アイウエオ、カキクケコ…」と声を出して探したのもよかったのでしょうか。当初はカタカナがおぼつかなかった娘ですが、次第に読めるようになり、今では自分でページを探し当てられるようになりました。また魚の呼び名には地域性があり、たまに索引からは調べられない魚も出てきます。そんな時は道の駅の駅長さんやスタッフさんに聞くのが一番!「さかなの顔を見て、どの魚の仲間か判断してみるのもいいよ」とスタッフのお兄さん。なるほどそういう判別方法もあるのね、と親も一緒に学んでいるところです。魚をさばき命をいただく、本物の食育私が家でさばけそうな魚は、出来る限りそのまま買って帰ることにしています。魚から季節を感じてほしいのもありますが、一番は、“私たちは生きている命をいただいて生きていること”を知ってほしいから。ホウボウという魚、ヒレが美しい魚を買って帰ると、「わたしがやる!」と、魚をさばくことにも挑戦する娘。先日はメバルを購入。うろこをペットボトルのフタで取り、内臓を自分で出しました。小さな手で丁寧に「これは腸で、胃、食道と、緑は胆のう…」と言いながら、出しては並べる娘。この時も図鑑が大活躍し、内臓とその呼び名も一致してきたようです。その後、煮付けにしたメバルを骨付きのまま1匹与えました。途中で「食べられない~」と、弱音をはくかなと思っていましたが、黙々と格闘、きれいに完食!こんなにきれいに食べてくれたら、魚もきっとよろこんでくれるはずです。関連記事:「子どももきれいに完食!大人でも苦手な魚の食べ方はこう教える!」まだまだ広がる学びの世界娘が魚に夢中なのは、今や道の駅のスタッフの中では有名に。将来の“さかなちゃん”になるのでは、というウワサも(笑)。道の駅の駅長さんからは娘が持っていない珍しい図鑑や本を、スタッフの女性からは魚のシールなどの魚グッズ、娘の様子をSNSで知った友人は、お寿司がどんな魚からできているかが分かる絵本「おすしのずかん」を、また違う友人は「魚魚あわせ(ととあわせ)」という魚の漢字カルタをプレゼントしてくれました。ハリセンボンの様子を見ることから始まった“魚調べ”、ここまで学びの世界が広がるとは思いもしませんでした。“学びへの入り口”は、どこに転がっているか分からないものですね。<取材協力:道の駅「上関海峡」><文・写真:フリーランス記者林未香>
2018年04月13日夫の海外での単身赴任の生活が4年目に突入した我が家。これまで住んでいた東京から、娘3人と私の実家のある山口県の小さな町にUターンすることに決めました。田舎暮らしに憧れて?流行っているから?いいえ、いろいろな理由が重なったのです。人生のターニングポイントは、こういう偶然が重なって進んでいくものなのかもしれません。最大の理由は母親の闘病一番大きかったのは、母の病気でした。Uターンを決めた2017年秋。その約1年前に母は体調不良から病院を受診。すぐにガンが見つかります。「冷静に聞いてね…」と電話してきた母の声は、とてもしっかりしたものでした。電話を切った後にかなり動揺した私、そのとき初めて、親と一緒に過ごせる時間が有限であることを意識します。幸い、半年の治療後に、体に2カ所あった大きなしこりが消えていました。「残りの人生を楽しみながら、笑って生きたい!」と、前向きに生きることを決心した母。その年の夏休みの帰省では、大笑いする母の声、うれしそうな父の表情、また娘たちが私の両親に甘える姿が、これまでとは違って見えました。実家が自営業なので、いざという時に娘の私がサポートできることはもちろんですが、両親には孫たちと一緒に過ごした思い出を、娘たちには祖父母との記憶を残してあげたいという思いが強くなっていきました。ワンオペ育児の限界も…夫が単身赴任になる=マンパワーが減少するということは、単身赴任が決まったときから分かっていたことです。しかし実際にやってみると、ワンオペ育児はかなりハード。特に最初の年は、小学2年生と幼稚園の年長、保育園の2歳児。3人が通う場所がバラバラで、離れた場所にある幼、保の送迎だけでもグッタリ。習い事がある日は午後もあっちへこっちへと自転車で走り続け、週末は食事の準備も含め完全に子どもに付き合う日々。私はフリーランスで仕事をしているので、家での作業も多くあります。子どもをそっちのけで仕事をしたり、また違う日には子どものことに追われて仕事ができない日も…。バランスがとれないときは、気持ちがモヤモヤ。そのうちこのルーティンにも慣れてくるのですが、3年目に突入したころから、違う意味でワンオペの限界を感じ始めます。子どもたちへの精神的なサポートです。反抗期に突入した小学校高学年女子への対応は少しずつ難しくなり、また日々行われる姉妹の言い合いやケンカ、これも女である私が冷静に聞いておられず、仕事に追われている日はイライラが爆発ということも。彼女たちの相手は私1人では限界、「この日常に私以外の大人がいてくれたらなぁ…」と思うように。冷静に考えても、娘たちには「逃げ場」が必要、私には「話を聞いてくれる身近な大人の存在」が必要でした。田舎育ちの私が感じた、子どもが育つ環境の違い「田舎育ちの私が東京で子育て…。できないかも…」東京に戻る前の生活が、ゆったり大らかなオーストラリアだったこともあり、最初は東京の人の多さやスピード感、また情報量の多さに戸惑いながらの育児。これには徐々に慣れて順応していくのですが、長女が小学校に入ると、今度は自分が育った環境と、娘が育つ環境との違いを感じ始めます。教室やグラウンドの空間に対しての生徒数の多さ、立ち見で入れ替え制の運動会。マラソン大会は娘の学校では開催されず、5年間1度も長い距離を走ることがないことにも違和感。時代と地域性であることは理解できますが、勉強以外に大切なことや、子ども時代だからこその経験が不足しているのでは…と思うように。チャンスがあれば子どもたちに、今と違う世界も見てほしい、体感してほしいという思いも、私の中にあったのは確かです。帰る気が全くなかったのに…タイミングがきたこれら以外に小学校の建て替えや社宅の建て替え、さまざまな要因が重なったことでUターンを決意。ずっと帰る気がなかったのに、なぜか「タイミングがきた!」と感じたのが不思議です。年明けから人口2850人の小さな町で生活を始めた私たち。小学生の長女と次女は全校生徒65人の小学校にあっという間に馴染み、また保育園に通う三女は「毎日楽しいー!」と、新しい友だちとの生活を楽しんでいます。コンビニが1軒もない、スーパーもないので不便でないと言ったらウソになりますけどね。でも、なければないで何とかなるものです。最後に、現在単身赴任中の夫との関係ですが、夫婦関係の悪化での引越しではありませんし、夫との家族生活を忘れたわけでもありません。この数年の単身赴任の経験から、「あまり先を考えても仕方ないから、今、私たちにベストな選択をしよう。夫に合わせられるときがくればまたそのときに動けばいい」という考えに至りました。娘たちの表情を見る限り、Uターンして良かったと思っています。これからどんな経験をして、どんなことを感じるのでしょうか。新しい生活はまだ始まったばかりです。
2018年03月27日2月9日、モデルのヨンアが自身のInstagramを更新。移住先のシンガポールから日本へ帰国することを報告した。 ヨンアはInstagramを更新。「シンガポールに住んで三年 今日で最後のシンガポールです。 この三年間本当に沢山の想い出がありました」とし「明日からは また 日本での生活になりますが お仕事も子育ても頑張りたいです!」とシンガポールから日本へ帰国することを報告した。 ヨンアは14年10月日本の実業家男性と結婚。夫の職場であるシンガポールに移住しており、16年2月には第1子を出産。シンガポールへの移住前はファッション誌やバラエティー番組などに引っ張りだこで忙しい日々を過ごしていたが、移住後は仕事をセーブし、シンガポールと日本を行き来しながら仕事を行っていた。 ヨンアはシンガポールでの生活について「10代の頃から休まずにお仕事させてもらってて初めてゆっくり家族と過ごせた すごく良い時間でしたし、 お仕事から ちょっと離れてみて改めて沢山の人達への感謝の気持ちをいっぱい感じました!とても ステキな 経験でした! また いつか 来た時には懐かしいと思える場所が増えて 嬉しいです」と想いを明かした。 これに対しファンから「ヨンアちゃんおかえりなさい また沢山日本での活躍楽しみにしています」「ヨンヨンおかえりなさい待ってたよ」「また日本に来てくれるのうれしいです イベントとかあったらまたヨンアちゃんに会いにいきます」「シンガポールの魅力をたくさん伝えてくれて、いるも楽しみにしてました 日本に帰ってきてからも素敵なpic待ってます」など応援メッセージが届いている。
2018年02月09日都会で慌ただしく子育てしていると、「もっとゆっくりと過ごしたいな」と感じることはありませんか? 子どもたちのためには、のびのびと暮らせる地方での暮らしは大きな魅力ですよね。しかし、地方での子育てにも良し悪しがあり、実際に移住する前の下調べが重要です。今回は地方に移住するとき、何を基準にして決めればいいか考えてみたいと思います。■20~40代の地方移住希望者が増加中!NPO法人「ふるさと回帰支援センター」の統計によると、地方移住について相談者のうち、20~40歳代の割合は年々増えていることがわかります。2008年約30%だった地方移住の20~40歳代相談者が、2016年には約68%に! ひと昔前のいわゆる定年退職後に地方移住を検討する人が多かった時代から、現役で仕事をする世代が移住を考えるという変化が起こっています。それを裏付けるような調査結果も。「NTTデータ経営研究所」が行った調査によると、都市部に住む6歳未満の子だけを持つ親たちの41.2%が「地方への移住や転職をしたい」と回答。4割もの人たちが現在住んでいる都市部に何かしらの物足りなさを感じ、地方への移住を希望しています。■子育て世代は、何を求めて移住するのかでは、都市部で暮らす子育て世帯は、何を求めて地方への移住を検討しているのでしょうか? 先ほどの「NTTデータ経営研究所」の調査によると、地方への移住や転職を考えるきっかけや、移住先の保育園・幼稚園として魅力について次のようなことが挙げられています。●子育てのために自然環境が豊かなところ、地域コミュニティが豊かな地域で暮らしたい●自然環境を活かし、子供の五感、生きる強さ、主体性を育成する保育・教育のある環境都市部での子育てにおいて、子どもの自然経験が不足していると感じ、それを地方での暮らしに求めている人が多いようですね。■都会に出てきて驚いたこと。地方暮らしメリットとは実際に、筆者は昨夏まで人口20万人未満の地方自治体で暮らしていました。2人の子育てを約4年半地方で行い、その後都会に引っ越してきたことで、地方のメリットとデメリットが見えてきました。地方と言っても、その特色はさまざまなので一概に言うのは難しいですが、筆者が感じたことをまとめてみました。<地方暮らしのメリット>●手をつけられていない豊かな自然を体感できる●お金をかけないでも十分遊べる、かかるお金もわずか●人との付き合いが親密で距離が近い●車での移動が気軽で楽にできる●住居費や食費などの生活費も安く抑えられる都会に出てきて一番驚いたのは、何をするにもお金がかかる、そしてその金額も高いこと。地方から都会に出てきて、月々にかかる外出費用はかなり膨れ上がりました。自然を体験したいと思ったら、レンタカーを借り、高速代を支払って、さらに施設への入園料などもかかるため、かなりの出費です。さらに生活費も都会に出てきてから上がり、とくに住居費は同じ広さの家賃でも2倍ほどになってしまいました。地方で暮らすと、生活にかかるお金を減らせるというのは言えそうです。■地方生活のデメリットは子育て世帯には致命的か?筆者が考える地方暮らしのデメリットは、次のようなものがあります。<地方暮らしのデメリット>●整備されていない自然もあるため、危険も伴うことがある●仕事が少なく、職探しに難航する●人が少ないためコミュニティが狭くなりがち●公共交通機関が都市部ほど充実していないため、車での生活が必須仕事が少なくて職探しに苦労するのは、地方の生活で致命的な部分でもあります。子育て世帯は、子どもを養わなければならないので、職無しというわけにはいきませんよね。さらに、仕事が見つかっても、その賃金は下がることが多いです。生活にかかるお金が減らせても、収入自体が下がることが多いため、結局地方にいても都会にいても、残るお金は同じになる可能性が高そうです。このため地方移住を検討する場合には、費用よりほかのことを重視した方がいいかもしれません。■住みたい田舎ランキング1位の超充実支援策地方の自治体が子育て中の移住者に対して行っている支援策について見ていきましょう。茨城県常陸太田市は、いち早く子育て支援策に取り組んできました。今年1月に『田舎暮らしの本』が発表した「2018年版 住みたい田舎ベストランキング」の人口10万人未満の市町村で子育て部門で1位になり、注目を集めています。この市では、若い世帯への費用の助成が大変充実しています。<常陸太田市の若い世帯向け助成(抜粋)>・結婚して3年以内の新婚夫婦に最大で3年間家賃の補助として、一世帯当たり月2万円を助成・子育て世帯や子育て世帯と一緒に住むために家を購入した人に最大20万円が助成(住宅取得促進助成金)・1歳未満の子を持つ親へのおむつ購入費用2万円が助成・保育園では3人目の保育料の無料化などさらに費用の助成だけでなく、「こども夜間診療」という平日の午後6時から10時まで、持ち回りの病院に診察してもらえる取り組みもしています。このように、地方の自治体では子育て世帯の移住を増やそうと、税金と手間をかけた真剣な取り組みが進められています。子育て世帯が移住してくれるということは、その子どもや孫の世代まで住み続けてくれる可能性もあるため、その地方の未来にかける投資ということになるのでしょう。ここまで読んでみて、どう感じましたか? 理想の場所で子育てしたいと思いながらも、実際はなかなか踏み切れないという人もいると思います。大切なのは、「自分と家族の価値観を守るためにどこに住むか」ということですよね。自分が大切にしていることを実現するために、都市部と地方、どちらが適しているのかしっかりと考えたうえで、地方への移住も視野に入れてみるといいかもしれません。【参考文献】・ NPO法人ふるさと回帰支援センター ・NTTデータ経営研究所: 「都市地域に暮らす子育て家族の生活環境・移住意向調査」 ・ 「2018年版 住みたい田舎ベストランキング」 (宝島社『田舎暮らしの本』2月号)・ 子育て上手 常陸太田(茨城県常陸太田市)
2018年02月03日1ヶ月3万円。京都で短期移住してみた。(c)kentaro Ohno今年の1月、1ヶ月間だけ京都に住んでいました。新規のシェアハウスが格安の家賃で住人を募集していたので、「えいや!」と行ってみたんです。月額30,000円でした。シェアハウスのいいところは、家具がすべて揃っているので、すぐに生活ができることですね。格安だったとはいえ、東京の部屋は借りたまま。京都の部屋とダブルで借りた状態だったので、赤字にならないか心配でした。だけどかなり慎ましく生活をしていたので、むしろ普段よりもお金がかからなかったかも。なにしろ近所に友達がいないから、飲み会とかがないんですよ。ずっと自炊してたのでエンゲル係数低い上に、和食ばっかり作っていたので痩せました。予想外の効用です。新規のシェアハウスなどはオープニング価格で破格の値段で住めることが多いので、気軽にチャレンジできますよ。1度、京都には長期で滞在したいなと思っていたんです。普段の旅行だと、時間がないので観光地らしいところばかりに足を運んでしまいます。だけど1カ月もあると、気分的に余裕が生まれるので、普段しないことをいっぱいしてました。そのひとつが「大学の授業に参加する」です。京都造形芸術大学の本間正人先生に「先生の授業に参加したいなー」などと言って、大学生たちの授業風景を覗かせてもらいました。ディスカッションをたくさんやる授業だったんですが、その決まりが「人の意見を否定しない」なんです。それがどんなに大切なことか。たいていの人は、親や周囲からダメダメ言われて育つんです。若いうちはとにかく生きづらい。自分もこんな先生に教えてもらいたかったなあ、なんてウルウルしてしまった。幼稚園や小学校、大学など、同世代が集合するところに行くと、たいてい1人、キラリと光る子がいるんですよね、目の付け所が違ったり、努力の幅が周囲に比べて圧倒的に大きかったり。「これは将来楽しみだ!」っていうか。大学なんて東京にいっぱいあるから、わざわざ地方に行ってすることでもないような気もしてたけど、とても刺激になる数日間でした。新しいことのチャレンジや自分の生活を見直す機会に長期滞在だったので、移動にも時間がかけられました。青春18きっぷを買って、東京から京都まで9時間かけて移動してみたりもしました。いつ着くのかわからないほど遠かったけど、やってみると意外に発見がたくさんありました。新幹線ができる前は、みんなどうやって移動していたのかしら? なんて疑問に思って周りの大人に聞いてみたり。ミニマムな荷物しか持たずに移住してみたのだけど、意外と不便さも感じませんでした。暮らしているうちに荷物ってどんどん増えてしまうけれど、実は必要なモノってほとんどないんですよね。断捨離の準備にいいですよ。いるものといらないものが明確にわかります。下着類もほとんど持っていかなかったので、こまめに洗濯をしてローテーションをしていく規則正しい生活も楽しかったです。そうそう、家計簿もつけてみました。普段はすぐにやらなくなっちゃうんだけど、1カ月限定ならやり通せます。どんなことに自分がお金を使うのかがよくわかりました。「食費を2万円に抑えよう」なんて自炊をがんばったりして、すごく健康的な生活をしていたかも。それもこれも、短期間だからやる気になるわけで!基本的に窓から緑の見える風通しのいい部屋が好きなので、住む部屋は田舎が多いです。そのため都心部に住んだことはあまりないのですが、京都の部は市役所そばの、中心部でした。な、何でも買える……! なんて、今さらながら利便性の高い場所っていいななんて思ったり。田舎好きとか言ってるけど、実は超高級マンションなら都心に住んでもいいのかも……スノッブすぎか?なにも考えずにトライした短期移住だったけど、普段やらないことにチャレンジする機会にもなったし、自分の生活を見直す機会にもなりました。なのでこれ、めちゃくちゃオススメです。別に遠くの町に引っ越す必要はないと思うんです。住んでみたかった場所や、引っ越し予定の街、自宅よりちょっと田舎、会社のそば……1カ月なら何でもトライできちゃいます。やってみたら意外と平気だったとか、予想外に辛かった、なんてこともあるかも。知らない街で一人過ごしていたら、なんだかすごく淋しくなっちゃって出会い系アプリをはじめてしまいました。普段は知らない人に会う元気ってあまりないんだけど、何人かとやり取りして実際に会うことになりました。そのうちの何人かとは、未だにやり取りしています。彼らと知り合うきっかけを溯ると、京都への短期移住なんですよ。わらしべ長者みたいですね。おひとりさまだからこそできる短期移住。何か行き詰まってるとか、恋人と別れて淋しいなんて人には特に心機一転、自分を見つめ直すのにぴったりです。Text by 和久井香菜子前回記事<おひとり旅で体調不良に!?そんな私を助けてくれた壱岐島の人たち>もチェック!お一人旅中に、体調不良になってしまった和久井さん。突然のトラブルに島の人々は優しく対応してくれたそう。
2017年08月02日2015年12月末、フォトグラファーの須藤夕子さんは当時4歳だった愛娘を連れてマレーシアの首都、クアラルンプールに飛び立ちました。なぜ彼女は、父親と離れて母子だけで海外暮らしをする「親子留学」の道を選んだのか。1年半近くが経った今、その決断の背景や現地で暮らすメリットとデメリット、そして娘さんの教育に対する思いを聞きました。■今しかない、娘との濃厚な時間を大切にしたい―― まず、親子留学を決意した理由を教えてください。須藤:私は20年以上フリーランスのフォトグラファーをしており、出産直前まで大きなお腹を抱えて仕事をしていました。子どもが1歳になったころから仕事に本格復帰、次第に「このままでいいのかな」と疑問を抱くようになりました。仕事は充実していましたし、保育園にも入ることができてずいぶん楽になった。でも子育ては10年後には終わっているわけで、「この貴重な時間をもっと濃厚に過ごしたい」と考えるようになったんです。いろいろな国に行った経験から、「すべては教育や経験から価値観が生まれて、人と違うことでアイデンティが育つ」という考えが私の根底にはあります。娘にも、英語をただ身につけるだけでなく、なぜ他言語が必要なのかを肌で感じ、コミュニケーション能力を高めて欲しい。自身の仕事についてはもう十分やりきったという思いがあったので、日本でのキャリアは90%以上捨てる覚悟を決めました。―― 旦那さんは、育児に大変協力的だったと聞いています。離れて暮らすことに、反対はなかったのでしょうか?須藤:実は妊娠中から「子どもが小学校に上がる前に、家族で1年くらい別の国で暮らしたいね」と話していたんです。夫は歯科医院の開業が急に決まったため日本を離れられなくなってしまいましたが、「娘と私だけで距離的に近くて時差が少ない国に住み、行ったり来たりすればいいよね」と話がまとまりました。周囲のママ友からは「なんでパパと離れるの?」「子どもがかわいそう」「怖くないの?」とネガティブな反応ばかりでしたが、何も怖くはなかったですね。―― マレーシアに決めた理由は、距離の近さでしょうか。須藤:それもありますが、アジアのエネルギーを感じられる国だというのも大きいですね。マレーシアは今、昭和30年代の東京のようにどんどん新しい道ができ、ビルが建ち、近代的になっているんです。これからはアジアの時代ですし、ロサンゼルスやパリなどの完成された都市ではなく、変化していく様子を見届けたい。また、物価が安く生活費が東京の3分の1程度ですむことや、医療設備が充実していることも決め手になりましたね。■「おうちに帰ろう」と泣く娘。眠れない夜を超えて一歩ずつ前へ!―― パパと離れることについて、娘さんの反応はどうだったのでしょうか。須藤:パパと離れて最初の一週間は、大きな涙をポロポロ流しながら「ママ、飛行機に乗っておうちに帰ろう」などと言うことがあり、私も泣きたくなりました。これがトラウマになって、明るい性格の娘が変わってしまったらどうしよう、という不安に囚われ、眠れない夜もありました。でも、自分を奮い立たせて、幼稚園選びや住居探しなどをひとつひとつの課題を決断しクリアしていくことで、私も娘も成長できたと思います。ようやく幼稚園が決まったときには、緑いっぱいのお庭で楽しそうに遊ぶ娘を見て張り詰めていた糸が切れ、涙がこぼれたことを覚えています。娘はパパが大好きなので、こちらでの生活に慣れた今でもパパと離れるときには泣いてしまいます。でも私は「寂しい」という感情がマイナスだとは思っていなくて、それを力に変えられることを知っているので、悪いことをしているとは思いません。辛いことがあれば会ったときの喜びが大きいですし、家族が同じ方向を向いていれば何も問題はない気がしています。それに、今はLINEなどでいつでも顔を見ながら話せますし、動画や画像でマメに様子を知らせることもできる。LCCを使えば数千円で行き来できるので、1カ月に1度のペースでパパと会っています。ひと昔前の親子留学とは、状況がだいぶ変わっているのではないでしょうか。―― 幼稚園はインターナショナルスクールに通われているそうですが、英語力はどのくらい伸びたのでしょうか。須藤:子どもの吸収力は本当にすごくて、通い始めた2カ月後には先生やお友達と流暢に話せるようになっていました。4カ月が過ぎた頃には日常的に自然と英語が出てくるようになり、私が日本語で「早く洋服を着なさい」と言うと「I don’t want to change my clothes」と英語で返事をすることも。6カ月後には、アイスクリーム屋さんなどで「Can I have an ice cream?」と英語でオーダーできるようになっていました。―― 須藤さんの英語力はいかがでしょうか。須藤:私はクアラルンプールで2カ月間語学学校に通い、生活に困らないくらいには話せていました。でも、娘の英語力に比べると伸び悩みを感じ、滞在10カ月目にセブ島へ一週間のプチ留学をすることにしたんです。たった一週間でしたが、私はスピーチができるレベルに上達しましたし、娘も書くことやダンスを習ってとても有意義な経験だったと思います。マンツーマンが中心の授業では、自分の意見を持つことの大切さや、人と意見が違うことを伝え合う楽しみなど、語学以外の学びもありました。とはいえ一週間ではやはり足りないので、今後もクアラルンプールやセブ島の学校で英語を学ぶつもりです。 ■社会全体が子どもに優しく、毎日が発見の連続―― 1年半近くを過ごした今、マレーシアでの子育てについてどう感じていますか。須藤:私も夫も、もう日本で子育てをする事が考えられないくらいマレーシアが好きになりました。社会全体が子どもに優しく、娘と外出をすると何人もの方が「What’s your name?」「How old are you?」などと声をかけてくれます。レストランや公共の乗り物内で話しかけてくれる行為は、ただ興味があるではなく「君はここにいていいんだよ。みんなの宝物、未来人さん」と思ってくれているような気がします。ここで育った娘は、 きっと大人になったら同じように優しくするでしょう。また、マレーシアは多民族国家なので、毎日いろんな国の人と会話をするチャンスがあります。イスラム教やヒンドゥ教のお祭りを国中でお祝いする姿は平和そのものに見えますし、「もうすぐラマダンだ!」と断食を楽しみにしているムスリムたちの価値観に触れることもできました。毎日が発見の連続で、とても面白いですね。最初は小学校までの2年間だけの予定でしたが、2017年9月から160年続くイギリスの名門校のマレーシア校(インターナショナルスクール)に進むことが決まり、長くここに居る事になりそうです。―― 日本と比較して、デメリットはないのでしょうか。須藤:比べたらキリがないですし、「なぜ、いただきますを言わずにバラバラに食べるんだろう」「暑いから外遊びが少なく、体力づくりができない」など愚痴を言っている日本人のママもいます。でも、果たして日本が正解なのでしょうか。長いタオルを首から下げて、その半分をテーブルの上に置き、そこにお弁当箱を乗せて食べている幼稚園がありますが、世界見たら不思議な光景です。その場所から動かずこぼさず大人の手を焼かないように食べろ、と言っているように見えます。みんなと同じ事が月齢通りにできる子どもが良い子どもではないと、私は思います。もちろん、日本は自分が育った場所ですし、良いところもたくさんあります。例えば、季節の移り変わりを感じられないのは残念ですし、それを感じることで日本文学の美しさも分かると思います。アイデンティの育て方など、これから手探りでもひとつずつ取り組んでいこうと思います。―― 須藤さん自身も、マレーシアで勉強を続けていくのでしょうか。須藤:自分が変わらなければ、子どもは変わりません。私もコラムを書いたり本を出したりと今できる限りの仕事をしつつ、娘が通う小学校の近くの大学に通うつもりです。夫も休みの日は学会などに行って勉強していますし、LCCを使ってマレーシアやほかの国への移動も楽しんでいます。もし日本でずっと暮らしていたら、ただダラダラと一緒にいただけかもしれません。年を重ねると好奇心はどんどんすり減っていいますが、「やりたい!行きたい!」と思えることがあるのなら、やるべきだと思います。親子留学は誰にでもできることではない。2世帯に分かれて生活できる経済力と、家族の理解・協力。その両方を得るのは、多くの人にとって現実的ではないだろう。しかし、日本にいてもできることはある。「今しかない濃密な子育ての時間を大切にしたい」という彼女の思いと自分で切り開いていく行動力、家族それぞれが成長していこうとする姿は、迷いながら子育てをしている私たちのヒントになるかもしれない。須藤夕子(すどうゆうこ)1974年2月8日生まれ。広告代理店など三年間のOL生活を経てカメラマンへ転身。ポートレート撮影を得意としてリチャードギア、渡辺謙など撮影した著名人は1000人以上。雑誌、広告などフリーランスフォトグラファーとして活躍。また「笑顔泥棒」と称しパリ、NY、マイアミ、沖縄など世界中の子供達の笑顔を撮影し個展や写真集などで発表している。canon、FUJIFILMなど不定期で写真教室講師をしている。2011年女の子を出産、一児の母でもある。HP: Facebook: twitter: @egaodorobou"
2017年06月22日仕事に明け暮れる日々、複雑に絡み合う対人関係……。気づくと同じ毎日を過ごしていて「生活をリセットするために、いっそのこと異国の地に移住しちゃおうかな!?」なんて現実逃避をしちゃう方も少なくないのでは?でも、現実的に考えると、お金や仕事などの問題が目の前に上がってきてしまい、実行するには勇気がいりますよね。そこで、勇気を振り絞り29歳で海外移住を果たした友人Mに体験談を聞いてきました。移住先は、なんと日本人からも絶大な人気を誇るハワイ!読めばきっと、ほんの一歩だけ前に進む勇気が湧くかも!?憧れの街に魅せられて!移住のきっかけと理由私の友人、Mは現在32歳独身。誰もが憧れるリゾート地「ハワイ」に住み、仕事をしながら週末はサーフィンを楽しむ生活を送っています。彼女はもともと日本で生まれ育ち、東京の大学を出た後、都内のアパレル会社へ就職し、6年間勤めていました。そんな彼女が移住を決意したきっかけは、自分へのご褒美として、初めて行った海外旅行先「ハワイ」に“恋をしてしまった”ことだったそうです。「ハワイの美しい自然や、ローカルデザイナーのリゾートファッションやフードカルチャー……そして何より、そこで暮らす人々の陽気でハッピーな姿を目にして、移住したい気持ちが高まっていました!」(M)思い立つと、すぐに行動に移したのが彼女のすごいところ。ビザ取得代と現地での当面の生活費、約150万円を必死で貯金しながら、現地で働くための就職先を探したのだそうです。そして、3年後にようやく職を見つけ、29歳で移住を実現!最初の移住では、ビザの期限が1年だったそうですが、勤勉な業務態度が認められ、会社から延長ビザを取得し、現在に至ります。生活は意外と苦しい・・・「一年中あたたかく、海や山など自然も満喫できるため、都内で暮らしてきたときよりものびのびと暮らせて、大満足。でも、税金がアメリカの中でも特に高く、消費税は4.712%(オアフ島のみ)。ワイキキは観光地だけあって、ほかのハワイのエリアに比べて日用品や食費などの物価が1.2〜1.5倍ほど高いのも悩みの種です。チェーンのコーヒーショップでも、私が働くワイキキ内と外では、0.5ドル(約50円)の違いがあります」(M)ちなみにMの月収は2,800ドル。ワイキキの平均家賃は2,000ドルですが、ルームシェアをしているため、家賃は1,300ドルと安く抑えられています。月にかかるのは駐車場代などの管理費や光熱費400〜500(一人当たり)ドル、食費300ドル(週5回の自炊+外食費)、日用品費200ドルなど。自由に使えるお金はだいたい500ドル、貯金は月200〜300(自由に使えるお金から捻出)ドルほどしているそうです。そのため、「食事はなるべくワイキキ外の観光地以外でする」「日用品は安い大型スーパーでまとめ買い」「家電製品など高価なものはネットで安く、または日本人移住者向けのコミュニティサイト”びびなびハワイ”を活用して掲示板で日用品をそろえる」などの節約を心がけているようです。また、週末にちょっとした個人ツアーガイドをし、1回100ドルほど稼いでお金を工面しています。 仕事は日本よりプレッシャー大・・・次に仕事に関して聞いてみました。彼女が働いているアパレル会社は従業員、顧客ともに日本人のため、業務上で言語に苦労したことはありませんでした。ただし、アメリカの企業は、日本に比べて”ルール”に厳しい一面があるのだとか。「会社の備品に関する取り扱い方法(の同意)など、何をするにも契約書が必要なため、作業工程を覚えるのも一苦労。さらに、売り上げ目標や上司から信頼を得る仕事ぶりなど昇級条件のハードルが高く、プレッシャーも大きいですね!でもほとんど毎日8時間内の労働で、バカンスで2週間、アメリカの祝日にはお休みもあるため、プライベートが充実するようになったのはうれしいですね」(M)苦労も多いようですが、その分仕事上がりには、アフターファイブは浜辺のバーでお酒を飲んだり、海辺をドライブしたりと大満喫!残業時間の長い、日本では考えられない充実ぶりですね!移住して一番よかったことは・・・「移住して一番よかったと感じたのは、ルームシェアをしている同年代の女性や、自分のように移住してきた女性から、”いい刺激”を得られたこと。ルームメイトは、ハワイでファッションブランドを立ち上げる夢を叶えるため、会社に勤める傍らSNSやwebサイトで雑貨やジュエリーを販売して、資金を貯めています。夢や目標を持ちそれに向かって邁進する友達に影響を受け、自分もいつかハワイでウエディングツアー専門会社をやりたいと目標ができました!」(M)日本にいた頃の自分だったらビジネスをやろうなんて思いもしなかったのに、夢に向かって動くなど自身の性格にも変化があったようです。エネルギッシュな行動力や、思いっきり遊ぶときは遊ぶ!というハワイの人たちと交流する中で、「異文化に飛び込んでみてよかった!」といつも実感すると彼女は語ってくれました。移住に少しでも興味があったら、まずその一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?Mのように、人生の大きな目標が得られるかもしれませんよ。
2017年01月04日9月27日に結婚2周年を祝ったジョージ&アマル・クルーニー夫妻がニューヨークへの移住を計画、ミッドタウンに来年オープン予定の高級コンドミニアムを購入した。「New York Post」紙によると、夫妻はペントハウス(価格は6,500万ドル)ではなく、高層階のレジデンスを購入。詳細は明らかにされていないが、ペントハウスの次に高い階の物件だとすると、49階のワンフロア全てを占拠するベッドルームとバスルームがそれぞれ3室ずつのレジデンス。リビングダイニングだけで約100平方メートルという広々とした設計だ。結婚後は、アマルさんの仕事を優先してイギリスに新居を購入し、そこで過ごすことも多かった夫妻だが、今度はアマルさんが国連やコロンビア大学のロースクールでの仕事が増えたため、ニューヨークへの移住を決めたという。夫妻はカリフォルニア州スタジオ・シティとイタリアのコモ湖畔にも家を所有している。(text:Yuki Tominaga)
2016年10月11日普通、移住しようということになったら、まずはしっかり下調べをするもの。ところが『幸福度No.1☆「沖縄移住」でワクワク楽園生活!: ツテなし・カネなし・資格なし ゼロからはじめた私の方法』(峯田勝明著、合同フォレスト)の著者は、かなり事情が異なるようです。そのタイトルから想像できるように、まったく「ゼロ」の状態で沖縄へ移住してしまったというのですから。そもそも著者は、立ち会い出産を経験し、育児の時間を確保するために会社勤めを辞めて自営業をはじめたという、その点においてもちょっとユニークな経歴の持ち主。しかし、住んでいたのが茨城県だったこともあり、東日本大震災で大打撃を受けて廃業せざるを得ない状況に。その結果、放射能汚染から家族を守るため、2012年に沖縄へ移住したというのです。つまり本書では、そんな実体験に基づき、沖縄へ移住するために必要なことを明かしているというわけです。きょうはそのなかから、なにかと気になる「お金」についての記述をご紹介したいと思います。■1:移住費用を事前に計算しておくべし当たり前ですが、沖縄への引越しが普通のそれと異なるのは、「必ず海を渡らなくてはいけない」ということ。つまり、引越し料金はとても高くつくというわけです。そこで必要になってくるのは、少しでも節約すること。そこで著者は、いらない荷物はなるべく処分することを勧めています。思い入れのあるものや特別高価なものは別としても、それ以外は現地で買ったほうが安いというのです。ほとんどのものは沖縄にも売っているそうなので、きっぱりと処分できるものは処分したほうがよさそうです。■2:自家用車で引越し料金を節約すべしまた、引越し料金は運ぶ量や距離、業者によっても違い、さらに3~4月のハイシーズンは高くなるものです。そこで予算を節約するために、自分の車に荷物を詰め込み、船で送るという方法を利用するのもいい方法。著者は5ナンバーの普通乗用車と軽自動車を送ったそうですが、どちらもワンボックスタイプの乗用車だったので、荷物を満載したのだといいます。宅配便では送れない荷物を優先的に車に詰め込み、自分たちはあとから飛行機で沖縄入りして、那覇新港へ引き取りに行ったというのです。ちなみにワンボックス車でも、貨物車の4ナンバーや1ナンバー登録では料金が高くなるといいます。気になる乗用車輸送運賃(全長4メートル以上5メートル未満)は、東京有明埠頭から那覇新港が5万9,500円~で、大阪から那覇新港が5万5,000円~。東京→沖縄、大阪→沖縄がいずれもドア to ドアで7万7,112円~だそうです。いずれにせよ、そうやって工夫をすることは、決して無視できない節約術だといえるかもしれません。■3:口座はゆうちょ銀行に集約すべし!ところでお金に関しては、意外な落とし穴があるようです。というのも沖縄には、本土の都市銀行が「みずほ銀行」しかないというのです。しかも、宝くじを発行する関係で、かろうじて1店舗あるだけ。なお、これまでは地元地銀の「沖縄銀行」「琉球銀行」「沖縄海邦銀行」と「みずほ銀行」による寡占状態が続いていたそうですが、沖縄経済の活況に目をつけた「鹿児島銀行」が、2015年9月28日、那覇市に沖縄視点を開設したのだとか。まず力を入れているのは個人ローンで、特に際立っているのは住宅ローン。貸出金利を本土並みに低く設定し、地元の3行より優位に立つ戦略をとっているのだといいます。沖縄で安心なのは、「ゆうちょ銀行」だそうです。理由はいたってシンプルで、日本全国どこにでもあり、手数料をかけることなく出し入れができるから。なにかあったときは、本土でも沖縄でも窓口に行くことができるわけです。そのため、移住の際はいったんすべてを「ゆうちょ銀行」に集約し、沖縄で生活をはじめてから他の口座を開設するのがいいと著者は提案しています。また、イオンの店舗も多いため、「イオン銀行」を利用するという選択肢も。ただし各店舗にあるのはATMで、窓口があるのはイオンモールだけ。沖縄では「イオンモール沖縄ライカム店」のみだそうですが、年中無休で営業しているのがいいところだといいます。*こうした話は、実際に移住経験のある人でないとわからないもの。しかも著者の場合は「ゼロ」からスタートしたわけですから、なおさらリアリティがあります。沖縄への移住を漠然と考えている方は、まず手はじめに本書を手に取ってみてはいかがでしょうか?(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※峯田勝明(2016)『幸福度No.1☆「沖縄移住」でワクワク楽園生活!: ツテなし・カネなし・資格なし ゼロからはじめた私の方法』合同フォレスト
2016年09月07日子どもを伸び伸び育てたい。家族の時間を増やしたい。そんな思いから、子育て世代にも地方移住が注目されています。移住を考える上で大切なことや、基本的な支援策をJOIN(一般社団法人移住・交流推進機構)に聞きました。お話を聞いたのは:成清雅人さん・坂東彩加さんJOIN(一般社団法人 移住・交流推進機構)では地方自治体と連携して、移住を考えている人に向け、インターネットで情報提供を行っています。移住に役立つ情報やイベント、移住相談会の情報などがチェックできます。ここ数年で移住者数がぐっと増加しています「これまではシニア世代のイメージが強かった『移住』ですが、最近では子育て世代にも関心が持たれるようになりました」と、JOINの成清さんと坂東さんは言います。「地方は人口減少が進んでおり、各自治体は人口流出対策の他、移住者を呼び込む施策に積極的に取り組んでいます。そのため、ここ数年で移住者数はぐっと増加しています。特に、住まい・子育て・仕事に対する支援は、自治体ごとに創意工夫がなされています」しかし、いざ「移住」を考えるとなると、住む所や仕事はどうするの?という疑問が…。そうしたことに答えられるよう、各自治体では相談窓口を設けたり、移住支援サイトを開設しています。自然の中で子育てができること、また、働き方を変えることにより、家族と過ごす時間が増やせることなどが、子育て世代が感じている移住の魅力だそうです。「住まい」「子育て」「仕事」それぞれに充実した移住者支援があります住まいの家賃補助、出産祝い金や保育料無償化、起業者への助成金など、移住者には自治体が手厚い支援を行っています。ただ「移住したら◯◯が無料になる」という理由だけで移住先を決めるのはおすすめしていないそうです。「住む以上はお金以外の魅力がないと長続きしないし、支援制度は変わる場合もあります。あくまで参考にとどめた方がいいでしょう」「何だかいいな」と思えた場所が肌の合う地域です移住先を選ぶ上で一番大事なのは「実際に訪れて、いい雰囲気を感じられること」と坂東さん。その上で、「実際に住む」視点を持つのがポイントだそうです。「車ではなく公共交通機関で行くと、電車が1時間に3本しかないなどの不便に気付けます。雪国なら、雪かきを体験したり、冬のドライバー研修ができることもあります。また、例えば長野県は、北部は豪雪地帯なのに対して、南部はほとんど雪が降らないなど、地域によって、気候の差が大きい県もあります。〝この県は◯◯なはず〞という思い込みだけでなく、まずは実際に足を運んでみてくださいね。数日間、その地域で暮らせる『お試し住宅』を実施している地域もありますよ」移住に関してよくある質問Q.移住先としてどんな地域が人気ですか?A.移住者への支援を積極的に行っている自治体は、サポートも手厚いことが多いです。また、都会から離れ過ぎない千葉県や長野県などの地域も人気です。Q.どこで移住の相談ができますか?A.各自治体が相談窓口を持っているので、行政に問い合わせを。東京の「移住・交流情報ガーデン」では、専門の相談員が対応している他、各県による移住者向けパンフレットも充実。JOINでも毎年1月に、全国各地の移住相談窓口が集結する、移住・交流フェアを行っています。Q.家賃や土地代は必ず安くなりますか?A.自治体あたりの人口が少なくなるほど、家賃・土地代は安くなる傾向にあります。ただ、近くに大学や自衛隊があるなど、住居のニーズが高い土地の場合は、都会とそこまで変わらない場合があるので注意が必要です。Q.仕事はどうやって探せばいいですか?A.自治体の窓口やハローワークで相談できます。また、「日本仕事百貨」(運営:株式会社シゴトヒト)というWebサイトでは、求人情報だけでなく、実際に移住をしてその仕事に就いた人のインタビュー記事や写真を見ることができます。自治体の魅力と支援策を紹介全国の自治体の中から、移住者支援に力を入れている自治体をピックアップ。ここで挙げた以外にも各自治体はさまざまな取り組みを行っています。気になる人は検索してみてね。●用語解説空き家バンク…各自治体が空き家の管理、土地活用、査定についての情報を集め、移住希望者に紹介している。お試し住宅…自治体が整備した空き家を、数日~数カ月単位で希望者に貸し出している。同じ自治体の中でも中心部と農村部、一戸建てとマンションなど、移住する前に住み比べることができる。栃木県那須塩原市東京都内から1時間のリゾート地。市内には高速道路のインターや複数の駅があり、アクセスも至便。特に那須塩原駅は、新幹線なすの号の始発着駅で東京へ通勤するサラリーマンが大勢います。【子育て】市営の乗馬施設で情操教育を実施。市内全小中学校に外国人の英語教育指導助手を常駐させ、交換留学等も実施。言語の異なる相手との関わりを通じ、心を育てる教育を展開。【仕事】新幹線通勤する転入者に年間12万円を補助。移住促進センターで相談を受けています。チャレンジingライフ茨城県つくばみらい市つくばエクスプレス秋葉原駅から40分。高速道路のインターチェンジもあり、各地へのアクセスがとても便利。保育所や小学校が新規に整備されるなど、都市環境や子育て環境も充実している一方で、豊かな自然にも恵まれています。【住まい】「三世代同居・近居住宅支援事業助成金」… 親、子および孫が三世代で同居・近居するために住宅を取得する人などに対し、予算の範囲内で助成金(最大100万円)を交付。【子育て】「ママフレ」… 妊娠・出産・子育てに関する行政サービス情報を掲載したサイト。つくばみらい市シティプロモーション福井県保育園の待機児童数ゼロ、学力体力全国トップレベル(学力小学校全国2位、中学校全国1位、体力は小中学校とも全国1位)など、子育て・教育環境が整っています。【子育て】「すみずみ子育てサポート」として一時預かりや保育園への送迎、家事援助を実施。【仕事】求人倍率も高く、正社員の割合も全国トップと恵まれた雇用環境。福井Uターンセンターを設置し、移住希望者に合った仕事探し、住まい探しをトータルにサポート。福井、東京、大阪、名古屋の各オフィスで相談できます。ふくい移住ナビ奈良県奈良市豊かな自然と歴史が1300年にわたり共生してきた、世界に誇る歴史と文化の町です。また、質の高い公教育による教育制度の充実や、大阪・京都等近隣府県へのアクセスの良さ、ゆったりとした環境から、育児のしやすさと暮らしやすさを感じることができます。【住まい】「三世代同居・近居住宅支援事業」…住宅改修または購入にかかる費用のうち、最大20万円を助成。「空き家・町家バンク活用住宅支援事業」… 荷物撤去費として最大20万円、住宅改修または購入費は最大50万円まで助成。なら、らぶ、りぶ大阪府千早赤阪村「金剛山」や「下赤阪の棚田」など、自然豊かな地域にありながら、大阪市内へは約1時間の距離。村在住のネイティブの先生による幼稚園児から中学生までの英語指導や、中・高校生を対象とした海外留学の実施など、英語教育にも力を入れています。【子育て】「妊婦健康診査助成」… 最大14回11万6840円まで助成。【仕事】「小売店舗等開業支援事業」… 村内に小売店や飲食店などを開業するにあたり、開業資金の一部を助成。ちはやあかさかむら定住兵庫県川西市大阪まで約20分の好立地。新名神高速道路の(仮称)川西I Cが2017年3月末に完成予定で、神戸や大津にも行きやすくなります。また、キセラ川西せせらぎ公園や複合公共施設などを備えた「キセラ川西」が順次完成予定。【子育て】「保育施設の新設」… 待機児童の解消を図り、乳幼児期の教育と保育を充実させています。子育てと就労の両立をサポート。【仕事】「女性の起業支援」… 2016年7月開始予定。女性の起業に際し、起業前から起業後のフォローまで、包括的な支援を実施。幸福沿線川西市鳥取県待機児童数がゼロの鳥取県(年度当初)。人口あたりの小児科専門医数は全国第1位、産科・婦人科専門医数は全国第2位。海や山との距離が近く、海水浴や雪遊びができる点も魅力。【住まい】「お試し住宅」… 一定期間お試しで居住可能。実際に移住の際には空き家の紹介から改修費の支援など、市町村による支援策も充実。【子育て】第3子以降の保育料は、所得・年齢制限なしで完全無償化。第2子の保育料も一部無償化。子どもの医療費は、18歳まで自己負担上限額が530円/日(通院の場合)。とっとりこらぼ広島県東広島市広島県の真ん中に位置する東広島市は、交通網や商業施設が充実した快適な街である一方、内陸部の山々や瀬戸内海の自然にも恵まれています。さらに育児や教育などの支援環境も充実。子育て家族が住みたくなる街です。【子育て】「出産・育児サポートセンター」… 妊娠期から子育て期にわたるさまざまな相談に応じ、切れ目のない細やかな支援を行っています。【生活】「東広島定住サポートセンター」… 移住希望者の“くらし・住まい・仕事”相談窓口を設けています。子育てするなら東広島秋田県全国トップレベルの学力と高い志を育てる教育環境、地域が支える子育てなど、充実した教育・子育て環境があります。【住まい】移住に伴う引っ越し費用や、冬季生活用品の購入に対する助成制度があります。※制度の詳細は、現在調整中【生活】東京交通会館(有楽町)ふるさと回帰支援センター内に秋田への移住について相談できる窓口があります。秋田での暮らしの疑問・相談に応じる相談員や、秋田での暮らしを紹介する冊子なども用意してあります。秋田暮らし愛媛県松山市いろいろな要素が程よく混ざり合う「いい、加減」な暮らしができるのが松山です。通勤通学時間の短さ、余暇時間の長さ、家賃の安さ、地域食材の手に入りやすさ、病院や診療所までの近さなどが日本一。【住まい】「移住相談窓口」… 市職員が移住コンシェルジュとして、希望者の相談にワンストップで対応。地理感がない人のために制作した45地区別のマップ、若者世代向け、シニア世代向けの2種類の移住ガイドブックを用いて、一人一人のスタイルに応じた提案をします。いい、暮らし。まつやま福岡県「子育て応援宣言企業」が5500社を超え、「子育て応援の店」も約2万店。安心して子どもを育てることができ、次代を担う子どもたちが健やかに育つよう、地域全体で支え、応援する社会づくりを進めています。また、小児専門の医療病院やドクターヘリが配置された高度救急救命センターなど、医療体制も整っています。【生活】「ふくおかよかとこ移住相談センター」… 2016年7月、東京と福岡に開設予定。就職、就農、子育て支援、住宅、市町村の支援制度など、移住の相談にワンストップで対応します。福がお~かくらしillustrationKOIZUMI Naoko※2016年5月25日時点の情報です
2016年06月30日30代になると複雑に絡み合う、仕事と恋愛を紐解く特集。人生を変えるため、海外に移住してみたいけど勇気がない。そう感じる人、必見!この記事を読めば勇気が持てるかも……!毎日同じ道を歩き、会社に着けば同じ仕事をする。見ている景色も食べるものも何も変わらない。 もっと違う景色を見てみたいし、もっと自由に暮らしてみたい!環境も何もかも変えるため、海外に行ってみようかな……なんて感じることありませんか?今回、まさにそんな気持ちを行動に移し、日本脱出経験をした女性に突撃インタビューしてきました!10万円だけ持って現在、日本で自社メディアの記事広告の販売という仕事をバリバリこなしているSさん。実は今から15年前23歳のときにお父さんの反対を押し切ってマレーシアに飛びたったのです……。手持ちのお金はたったの10万。仕事を探す訳でもなく、「行きたい!」という気持ちだけで日本を飛び出したのだとか。「親には反対されたので、実際に行くと決めたとき面と向かって言えませんでした。なので、書き置きして出て行きました。父子家庭だったから昔から良い子でいなきゃいけなくて、親の前では本心を全く出せなかったんです。ずっと型にはまって生きてきました。」そんなSさんがなぜお父さんの反対を押し切ってまでマレーシアに行きたかったのか。それには深い理由がありました。なぜ単身マレーシアへ?Sさんが初めてマレーシアに行ったのは、卒業旅行のとき。その時、マレーシアに一目惚れしたのだとか。「マレーシアの人にすごく惹かれました。悪い人が多いだろうという固定概念があったんですが、実際は全然違っていました。日本人でもマレーシアの人はけっこう受け入れてくれて、良い人たちばかりだったのです!ビーチに財布を忘れたことがあったんですけど、誰も盗まずビーチボーイが持っていてくれたり、人がとにかく暖かくてアットホームでしたね。」そんなSさん、マレーシアに飛びだった時は長くても3ヶ月間で帰ってくる予定だったのですが、マレーシアに魅了され2年間過ごしたのだとか!ギリギリだけど、充実した毎日そもそも日本人が少ないマレーシアで、仕事を探すのは大変ですよね。でもお金がなければ生きていけない……。そんな状況の中、Sさんはどのような生活を送っていたのでしょうか?「現地の人は、日本語はもちろん英語もしゃべれなかったんですよ。だから私がビーチとかで日本人に声をかけて、オススメの観光スポットやお店を紹介するお手伝いをしていました。」お店を紹介する代わりに宿や食事を提供してもらっていただけなので、毎日ギリギリな生活を送っていたそう。ですがギリギリな生活も楽しく、毎日が充実していたのだとか!そんな生活を続けて2年、Sさんがなぜ日本に帰ってきたのか気になりますよね。このままだと腐ってしまう!帰国の決意とは?楽しい生活を続けて2年、Sさんはあることに気がついたそうです。「日本にいる周りの友達は、仕事や結婚で忙しいのに自分は違う。このままだと腐ってしまうと感じました。」そう感じ帰国したのですが、日本の生活に上手く馴染めなかったのだとか。「日本に帰国して、最初は日本の生活を取り戻すのが大変でした。東京の満員電車や、何かしないと置いていかれるという気持ちがすごく嫌でしたね。しばらくしてからちゃんとした仕事に就き、徐々に日本の生活に慣れていきました。」仕事を何度か変え、さまざまな経験を経て、現在の仕事に就いたのだとか!海外から日本に出戻りしたから分かった大事なこと海外での自由な生活と日本での忙しい生活……両方経験したからこそ気づいたことがあると言います。仕事があるまず一番大きいのは、日本には仕事があるということ。「マレーシアでは学校にすら行けない子も多いので、仕事を見つけるのも大変です。加えて、そもそもマレーシアにはあまり仕事はないので、余計に日本が本当に恵まれているように感じました。」自らマレーシアの文化を肌で実感し、簡単にお金を稼ぐことができない経験をしたからこそ感じるものなのかもしれませんね。便利24時間あいてるコンビニもあり、お金があれば何でも食べることができる日本。「マレーシアに行った2年間は、なんでも美味しいと感じたんですよ。ですが、やはり同じ食材を使った料理を毎日食べていると飽きてくるものですよね……。帰国直前は”もういいなかな〜”と思い始めていました。イタリアンからフレンチと、世界の美味しい料理がと何でも食べれる東京は、本当に便利な国なんだと改めて思いました!」仕事もあり、食もあり、日本は本当に恵まれている国だと改めて実感したSさん。帰国して思ったことは、「日本人で良かった!」ということなんだとか。「日本は本当に恵まれていると気がつきました。それで、もともと日本人な訳ですから、私も恵まれていると思います。」日本がどれくらい住みやすい国なのかに気づいただけではなく、マレーシアに行ったからこそ「今の自分がいる」とのこと。マレーシアは日常的に交渉する文化で、2年の間で交渉する能力が身についたのだとか! 「もともと交渉が好きだったのかもしれないですが、これはマレーシアに行かなかったら気づいていなかったと思います。どうやってお金を儲けるかを考えたり、例えばいまあるお金を使ってどうやって100万の売り上げを出そうか考えるのが好きなんです!」もっと、世界を見るべし!「世界に出て行くと、本当に視野が広がります。いろんな人を受け入れると、寛容になってくると思います。日本人ってやっぱまだどっか肌の色や文化の違い、宗教で一歩引いているところがあるので、海外にいくだけでも絶対に何かが変わります。」ちなみに、Sさんの場合マレーシアから帰国した後、やっとお父さんに対して本心をぶつけられるようになったみたいです。 今の環境がどれくらい恵まれているのか気付いたり、今まで知らなかった自分が見えてきたり、きっと海外に飛び出てみると一人の人生が大きく変わるのかもしれませんね。年やお金を言い訳にしないで!「もう年だから……」や「経済的にきついから……」このようなことを理由に、海外に行く事を躊躇しないでほしいと語るSさん。「行きたい」と気持ちがあれば、いくつになっても行けるしお金も実際どうにかなるとのこと。 Sさんによると、働く事を目的にする必要はないみたいです!例えば国際結婚が目的なら、毎日バーに通って多くの人と出会うことを目的にするのも良いかもしれませんね。海外に少しでも行きたいと感じても行動に移せない理由。きっと私たちを躊躇させるのは、年でもなくお金でもなく、一歩踏み出す「勇気」なんですね……。それでも人生は一度っきり。「行ってみたい」と思ったら、思いきって飛び出し、世界を見てくださいね!
2016年06月22日元イングランド代表サッカー選手デビッド・ベッカムの息子ブルックリンは、交際中のクロエ・グレース・モレッツのためにアメリカへの移住を望んでいるという。現在は故郷イギリスに住んでいるものの、2007年から6年間にわたってロサンゼルスに暮らしていたブルックリンは、クロエのそばにいるためにロサンゼルスの大学へ進学することを検討しているという。ある関係者は「ブルックリンはカリフォルニアに戻ることを真剣に考えていると口にしています。演技と写真を向こうで学ぶと共に、クロエの近くにいたいんです」と話す。しかし、ブルックリンの母でデザイナーとしても活躍中のヴィクトリアは、そのアイデアに懸念を示しているようで、家族のいるイギリスで学んでほしいと考えているようだ。前述の関係者はヒート誌に「ヴィクトリアは心配しています。ブルックリンの愛情がよそへ向いたことは今回が初めてですが、これが成長の過程であり、クロエのせいでないことも分かっています」「ブルックリンをイギリス国内の大学に進学させようと働きかけていますが、ブルックリンは耳を貸しません。もう決めたことだと言っているようです」と続けた。2014年にエクササイズ、ソウルサイクルのクラスで初めて出会ったという2人だが、最近になってその関係を公表。先日クロエは「私たちはくっついたり離れたりしながら2年間くらい付き合っているの。ただ公表しただけよ。私たちはいつも写真を撮ろうとする人たちから逃げていたの。それで『これが私たちの関係に悪影響になってるわ』って思ったのよ」「レストランにも行けないし、映画だって身に行けなかったわ。それで『もっと大っぴらにして鉄のカーテンを取り払って写真を好きなだけ取らせてやれば、みんな気にしないんじゃない』って思うようになったわけ」と話していた。(C)BANG Media International
2016年05月31日今の暮らしを変えたい!心機一転新しい生活をスタートさせようと、海外移住を目指している人もいるのではないでしょうか?環境が大きく変化する外国での生活は、生活を一新させたい人には魅力的な選択のひとつ。とはいえ、いざ移住するとなると二の足を踏んでしまう人は多いと思います。旅行で訪れる外国と実際に済む外国とでは、印象が大きく異なるのは事実。実際にバリ島に移住した私が感じた、海外旅行と移住の違いを紹介します。海外旅行のメリット、デメリット格安航空会社LCCの登場で、さらに身近になった海外旅行。海外旅行暦は10カ国以上なんて人も、珍しくなくなってきましたね。私も会社員の頃は、長期休暇が近づくと日本を飛び出したくてウズウズしていたことを覚えています。そんな、うれしい楽しい海外旅行のメリットとデメリットを考えてみました。メリット:「非現実的な夢の世界を味わえる」海外旅行の最大のメリットは、これに尽きるのではないでしょうか。行きたいところに行き、見たいものを見て、食べたいものを食べ、買いたいものを買う!日本でのつましい節約生活とは180度違う大胆な行動ができるのは、異国という非現実的な環境ゆえ。デメリット:「期間が限定されている」残念ながら、夢の世界はいつかは終わってしまいます。期間が限られているからこそ思い切った行動ができる一方で、日常とのギャップが大きすぎると反動で帰国後に沈んでしまうことも。帰国便の機内で、日曜日のサザエさんを観たときに感じる、少しブルーな心境に陥る人も少なくないのでは?夢が楽しければ楽しいほど、現実の世界に引き戻されたときにむなしく感じてしまうものです。海外移住のメリットデメリット一方、海外に移住する場合はどうでしょう。旅行のメリット、デメリットと比べて、何が違うのでしょうか?メリット「思う存分異国文化を味わえる、語学スキルが上がる」海外旅行に比べて格段に期間の縛りがゆるくなるので、現地の文化を思いっきり堪能することができます。また、語学スキルが上がりやすいことも事実。目的がある人にとっては、その国を深く知ることができる海外移住はメリットが大きいかもしれません。デメリット「日本との違いに戸惑うこともある」ありきたりですが、やはり日本と外国では文化はもちろん常識も生活様式も違います。私がバリ島に移住した当初はインフラ整備が進んでおらず、頻繁に洪水などの不具合が起きることや、人との距離が近いためプライバシーが保ちにくいことなどが気になりました。その他にも、旅行中は新鮮に感じたバリの人たちの言動が、移住後はストレスに感じることも多かったです。結論、こんな人は海外移住しても大丈夫海外旅行と移住のメリットとデメリットがわかったところで、次は海外移住に向いているタイプについてみていきましょう。私の経験をもとに、海外移住に向いている人のポイントを挙げてみます。「変化を楽しめる人」変化といっても、楽しい変化ばかりとは限りません。特に文化が絡むと言動が制限されることもあるので、そんな不自由さも含めて変化を受け入れられるかどうかがポイントになるでしょう。「好き嫌いが少ない人」食べ物だけでなく物や人間関係でも、好き嫌いの少ない人はどこに行ってもストレスを感じにくいと思います。逆に好き嫌いが多いとイライラしたり愚痴ったりすることが増えるので、生活を楽しむことは難しくなります。「環境への順応性が高い人」ここでいう順応性とは「慣れる力」のことです。実は私はバリ島に移住してから環境に慣れて生活が楽しいと感じるまでに、約3年も要しています。はっきり言って、遅いです。環境に慣れるのが早ければ早いほど、充実度が増すことは確かです。「言語の違いに不安を感じにくい人」言葉についての不安が強い人は、言葉だけに頼りやすい傾向があります。むしろ言葉は多少できなくても、オープンに付き合える人の方が友達は出来やすいものです。大義名分よりも心地よさを求めてグローバル化が進んでいる今、移住には大仰な大義名分は必要なくなってきたと感じます。何かを達成するため、自分探しのためなど、外国に行くからには何かしらの成果を挙げようという気負う気持ちもわかります。でもその気負いが重荷になってしまったら、移住生活は楽しめません。外国の環境や文化の違いを純粋に楽しむだけでも、海外に移住した意味はあります。「より心地よく生活するための拠点探し」くらいの気持ちで動く方が、これからの移住には丁度いい感覚なのかもしれませんね。
2016年05月27日都市部在住のあなたは、現在結婚願望はありますか?もし結婚願望があるなら、地方に移住すると都市部にいるよりも結婚が早くなるかもしれませんよ。田舎は自然が豊富で、空気も美味しく人間も優しいイメージが強いもの。そう考えて、密かに地方移住を狙っているゆとり世代をはじめとした若者も多いのではないでしょうか。都会でラグジュアリーな生活を楽しむというよりは、質素で落ち着いた生活を好む人が多い傾向にある世代でもありますので、本当に地方移住はオススメですよね。今回は地方移住メリットのひとつとして、田舎の結婚が早い理由についてご紹介します。■生活が落ち着いているからあくせくした都会の生活と違って、どこかのんびりとした雰囲気がある地方の生活。実際、住まいが田舎と呼ばれる場所ほど、毎日の時間はゆったりと流れていくようです。かたや都会のように娯楽と呼ばれる場所は少なく、正直なところ若い世代にとっては退屈してしまうのも田舎の持つ側面のひとつですよね。でも、この退屈なところが、実は結婚を早めるポイントになっているって知っていましたか?というのも、友達と遊ぶにしても女性同士なら映画を見たり、ご飯を食べたり、買い物をする程度。男性同士でもスポーツをしたり、登山をしたり、釣りをしたりと、することが大抵限られているのだとか。そうした環境下にいると、恋でもしなければ暇を持て余してしまうことが多いようです。趣味、友達との遊びを休日に当てたところで、時間は余ってしまうため、自然と興味が恋愛に向きやすいのかもしれません。恋人ができたら、そのまま長く付き合って結婚、という運びになるカップルが少なくないそうです。これも毎日が穏やかに過ぎていく田舎ならではの力かもしれませんね。■遊んでいる人があまりいないから地方に住んでいて、遊び目的で異性と付き合っている人は少ないようです。都内に比べて遊ぶ場所が少ない、落ち着いた生活が関係しているのかもしれませんね。また、結婚が都市部に比べて早いため、男女ともに結婚を意識する年齢が若い影響もあるかもしれません。狭い田舎なので場所によっては、デートしている光景を職場の人に見られたなんて話も珍しくないのだとか。そうした状況下で遊びが過ぎたり、浮気なんてした挙げ句には、すぐにバレてしまいますよね・・・。派手な付き合いは田舎には不向きなため、異性と落ち着いた関係作りができるのは、田舎の持つべきメリットと言えそうです。■お節介を焼く人がいるから人間関係が希薄になりつつある現代で、田舎は仕事仲間との関係、会社の飲み会、同級生同士の付き合い、地域のイベント・・・と、密な対人関係を持とうとする動きが多く見られるようです。自然と幅広い年齢層の人との関わりが多くなり、「まだ独身なの?誰かいい人紹介してあげようか?」と、あなたがその気であれば話を持ち掛けてくる、ちょっとお節介な人もまだまだ健在のようです。こうした人との繋がりのなかで、結婚相手が見つかることも決して珍しくないかもしれませんね。地方住まいは生活が落ち着いている分、いい人さえ見つかればトントン拍子に結婚の話が進んでいく傾向にあります。結婚と田舎暮らしに憧れているゆとり世代は、こうした地方事情も踏まえておくと、より本格的に地方移住のプランが固まるのではないでしょうか。
2016年05月13日ブロガー・イケダハヤト氏との出会いをきっかけに高知へ移住したフリーライターの小野好美さん。第3回となる今回は、ネットでも話題の「沢田マンション」へ入居体験から、イケダ氏も提唱している「2段階移住」(県庁所在地のようなある程度の都会にいったん住んでから、山や海など自然に恵まれた移住先を探す方が失敗が少ないという説)のリアリティが浮かび上がります。有り余る不安を押しのけ全身の細胞が移住に「YES」と叫ぶ「よしみちゃん、本当に高知に移住したいんだったら、1か月くらいウチにおってもええで」かなちゃんの言葉をしかと胸に受け止めた私は、東京・下北沢の自室に帰り着きました。部屋の契約終了まであと5日。高知に一人で移住する選択について考えてみる−−。「頼れるのはかなちゃんただ一人。他に友だちはできるだろうか? それに、仕事はフリーランスでどこでもできるとはいえ、仕事をいただいているのはすべて東京の会社、東京の人。打合せは? 取材は? 高知に引越しして、支障なく仕事ができるだろうか…?」「っていうか、そんなこと許されるんだろうか…?」考え出せば、不安はいくつでも数え上げることができそうです。でも、高知で美しい海に浸かり、気持ちが良い人びとと出会い、地の食材を味わった私の細胞は、諸手を挙げて高知ライフに「YES!」と言っている(気がする)。それに。「許されるんだろうか」って一体誰に? ありもしない他人の目で、勝手に自分を縛っているだけだったりする…?結局いくら考えても、正解なんてあるはずもなく、やってみないと何も分からない。実行に移してハッピーじゃなければ、その地点を新たな足がかりにして変えていくしかないのだ、何事も。そこまで考えた私は、えい、とばかりにメールをしました。かなちゃんに、「8月から1か月、滞在させて!」と。その後つらつらと「到着日はいつで、荷物はこうで…」と細かいメールを送った私に対するかなちゃんの返信は、ただ一通、「すべて、OK!」。あー、私が求めているのはこのシンプルさなんだ! 見習います、着いていきますッ!伝説の「沢マン」の初印象はウォン・カーウァイの映画風!?そこから怒涛の勢いでムリヤリ部屋を空にして、契約最終日の夜、ギリギリで退去。翌々日には東京を立ち、再び高知の地を踏んでいました。この時、2014年8月の高知は記録的な大雨。海とか川とか青い空とか、高知的ライフはお預け。ただただかなちゃんの家で部屋にこもって、仕事をして猫と遊んで、そして家探しを始めました。かなちゃんの素敵ハウスに心を掴まれている私は、一軒家に的を絞って探しましたが、これがなかなか厳しい道のりで。県庁の移住促進課に相談に行き、不動産屋さんを紹介してもらうも「県外から来たばかり」、「高知には身内もいない」、「独り者」、「仕事はフリーランス」とくれば、大家さんはなかなか貸したがらないよ、と根本的な部分で希望を打ち砕かれるのでした。いくら行政が移住ウェルカムと言っても、不動産オーナーからすれば私は完全に「どこの馬の骨とも知れぬモノ」。当然のことですな(その辺りの行政/大家さんなど一般の人との意識の乖離はこれからどうなっていくのか、移住者としては目が離せないトピックです)。そうして約束していたホームステイ期間の1か月が経とうとして焦り始めた頃(何か毎回がギリギリなのは、生まれた時の星の並びか何かのせいだと思いたい)、友だちが教えてくれたのが「沢田マンション」でした。「きっと、好きだと思うよ」と。「ネットで見たことがある気がする…」、それが沢田マンションの名を聞いた時の印象でした。大家さん夫妻が手づくりで築き上げた、伝説の巨大軍艦マンション。個性的な部屋たちは2つと同じ間取りはなく、屋上に庭や畑、池がある。あのマンションがある高知だったんだ…!早速友だちが車を出してくれて現地へ。大家さんに連絡し、部屋を探している旨を伝えると、大家さん夫妻のお嬢さんが快く部屋を見せてくれました。迷路のような廊下を進み、不規則に現れる階段を上るうち、自分が何階のどこにいるのか分からなくなる。残暑の温度や湿度と相まって、まるで東南アジアの異国にトリップしたよう。ウォン・カーウァイの映画でこんなマンションが出てこなかったっけ…? すごくすごく、どきどきしたのを覚えています。なんなら下北沢に住んでいた時より便利な生活環境その部屋は〈30号室〉にも関わらず、4階にありました。後で分かったことですが、沢田マンションの部屋番号は最初に入居した人たちがめいめい好きな番号を名乗って良かったそうで、並びがメチャクチャ。大変な郵便屋さん&宅配業者さん泣かせなのです。(ヤマトさんは沢マン部屋番号マップを持っていて、社内で共有しているというウワサ。さすが!)4階とはいえ周りに高い建物はないので、高知市内の景色が見渡せる、風が吹き抜ける。そして室内へ。北欧風のカラフルな壁紙、生木のフローリング、作り付けの立派な一枚板のテーブル。と、ときめく…!そんな女子モードもつかの間、ここは沢田夫妻のクリエイティブ魂宿る沢田マンション。かわいらしいインテリアとは裏腹に、間取りはロック。細長いメインの部屋の奥にもうひとつ部屋があり、そこにお風呂やトイレ、キッチンやベッドがあるのですが…部屋と部屋の位置関係が自動車教習所のクランク状。90度/90度に屈曲しているのです。…なぜ。でも、そんなナゾも違う意味でときめく…! ちなみに家賃は月々4万円。下北の部屋と比べて広さは2倍ほどで、です。そんな風に私の心をときめかせまくって“沢マン”内見ツアーは終了。私が高知に来た初期衝動「自然が足りない」に照らし合わせると、沢田マンションは高知市内にあるため自然モリモリという訳にはいきません。裏側こそ山ですが(幕末の志士、岡田以蔵aka人斬り以蔵のお墓があったりします)、目の前はスターバックス、TSUTAYA、高知のローカルスーパー「サニーマート」等々が並ぶ便利過ぎる立地。なんなら下北沢に住んでいた時より便利です。本気の自然を求めて海や山の近くで家探しをすることも考えましたが、今のところ知り合いゼロ。新規参入すぎる。ストイックすぎる…。それに高知市は都市部でありながら、東京のような窮屈さはありません。人口が過密すぎないこと(人口約30万人/面積約300km²。東京23区は900万人/600km²)、高い建物が少ないこと。そこに南国独特の陽気が相まって、抜け感があり、自然と呼吸が深くなります。南には土佐湾、北には四国山脈が見えているのも心が和むし、強い日差しが良からぬモノをカラリと蒸発させてくれる感じもイイ。最初から自然にこだわりすぎなくても、充分心身がのびのびできそうです。最終的には、沢田マンションおよび〈30号室〉の得難い魅力が、迷いを凌駕。ここでも理屈は置いておいて、心の赴くままに、自分にゴーを出してみることに。かなちゃん家へのステイは1か月を1週間ほどオーバーしてしまいましたが、なんとか次の居場所を沢田マンションに定めた私は、ささやかな引越しをして、いよいよ本格的な移住生活、沢マンライフをスタートさせたのでした。Text/ 小野好美
2015年12月30日北海道銀行は21日、札幌市と「道外からの移住及び定住の促進並びに空き家対策」に関する協定書を締結したと発表した。○札幌市のまちづくりにおける課題の解決に対し積極的に支援・協力をおこなっていく北海道銀行は、道都「札幌市」における北海道外からの移住及び定住の促進と空き家対策に関し、相互の連携をさらに強化しながら、それぞれが有する機能を効果的に発揮することにより、誰もが安心して暮らせる札幌のまちづくりに寄与することを目的としているという。北海道銀行によると「札幌市との連携を強化することで、札幌市のまちづくりにおける課題の解決に対し積極的に支援・協力をおこなっていく」としている。○札幌市との連携の概要(1)札幌市への移住促進に関すること(2)札幌市における定住促進に関すること(3)空き家対策に関することについて北海道銀行は、地域に根ざした金融機関として札幌市と連携・協力をおこなっていくとしている。
2015年12月24日長野県は平成28年度から、都市部におけるひとり親家庭の移住促進策を実施する。貧困率が54.6%(平成24年)にのぼるひとり親家庭。移住は支援につながるのか、また、県にはどのようなメリットがあるのか。狙いと展望を担当者に聞いた。○人手不足の解消に期待地方創生の総合戦略の中に組み込まれている同施策。なぜ県は、このような取り組みを始めようと思ったのか。その理由として担当者は「人口増への期待」と「人手不足の解消」をあげた。「ひとり親家庭の方に移住してもらえれば、1世帯につき親と子の分だけ人口が増えることになる」と指摘。その上で「子どもがいるということは、親が"現役世代"という利点もある」とした。県内では主に「介護職」など特定の職種で深刻な人手不足が起きている。特に過疎地では少子高齢化が進み、介護サービスの需要が高まっているものの、それを担う若い世代がいないというのが現状だ。県では、「地域内でまかないきれない人材の担い手として移住を期待している」という。しかしなぜ、ひとり親を対象にした施策としているのか。これについては、ひとり親に非正規雇用の労働者が多いことを理由にあげている。親が正社員で持ち家のある家庭は移住のハードルが高い。一方で、特に母子家庭では、親の労働形態の52.1%が非正規雇用となっている(平成23年度全国母子世帯等調査)。担当者は、「長野県は都市部に比べると生活コストが安い。県内で安定した仕事を紹介できれば、移住のハードルも下がるのではないか」と話した。○「子どもにとってプラスになる」移住をさらに施策については、県側だけでなく、ひとり親家庭にとってもメリットの多い移住支援につなげようと、具体的な内容を検討している。重視しているのは、「子どもにとってプラスとなる移住」になること。そして、転居にかかる費用面の支援だ。背景には、県内のひとり親家庭(児童扶養手当を受給)を対象に実施した実態調査の結果がある(2015年8月実施)。調査の中で「転居してもよい条件」として、「子どもにとってプラスになる」「転居費用を補助してもらえるなら」という2つの項目が上位に入ったというのだ。この点について担当者は、「自然豊かな場所で子育てをしたいというニーズに応えられる」とアピール。さらに、教育環境についても先進的な事例を紹介してくれた。一部の地域では、県内の進学塾と提携し、子どもたちがタブレットを使って遠隔教育を受けられる取り組みを実施。質の高い教育を受けられる環境づくりを進めていきたいとしている。また、「日々の暮らしはなんとかなるが、子どもの進学費用を確保するのが難しいというひとり親家庭は多い。そんな中で、転居費用を工面するのは大変なことだと思う」と現状を把握。その上で検討事項とはしながらも、就業先となる人手不足の企業に転居費用を援助してもらえるようお願いすることも考えているという。当面は住居や就職支援など、既存の移住施策を利用しながら、ひとり親家庭専用の移住相談窓口も開設したいとしている同県。「全国的に離婚率は上がっていて、地方でもひとり親は珍しくない」として、市町村と連携しながら全県でサポートをしていきたいと語ってくれた。具体的な取り組みとしてはまだまだこれからだが、ひとり親家庭の実態を把握した上でのきめ細かい支援が期待できそうだ。※写真と本文は関係ありません
2015年12月15日東京都・渋谷のBunkamura Galleryは、「ドン・キホーテ」の舞台として知られるスペインのラ・マンチャ地方に移住した画家の個展「阿部 幸洋 展」を開催する。会期は12月2日~12月9日。開館時間は10:00~19:30。入場無料。同展は、阿部幸洋の新作を中心に、油彩と版画作品を展示販売するもの。阿部氏は、1980年に日本を離れ、セルバンテスの名作「ドン・キホーテ」の舞台として有名なスペイン中心部に位置する歴史的な地域、ラ・マンチャ地方に移住。一日のほとんどの時間をアトリエで過ごしているという。1951年福島県に生まれ、美術研究所にて油絵を学び、スペインに移り住んでからは銅版画も手掛けている阿部氏の作品にあるのは、「光」とそのキャンバス内に浮遊する「空気感」だという。阿部氏は、モチーフとなっている家や丘や空を、光の変化によって浮かび上がる情景としてとらえ、観る側の想像を掻き立てる叙情的な世界観を描き続けている。単調な色彩から見て取れる光の変化には、画材や技法、筆致の徹底した追求と共に、高度な美質を目指す職人的な仕事ぶりを垣間見る事が出来るということだ。また、2014年10月に開催された、スペイン・トメジョーソのアントニオ・ロペス・トーレス美術館での展覧会では、阿部氏の作品は表現こそ異なるものの、地元で敬愛される歴代の作家たちの作品のように、その土地と光を感じさせ相通じるものがあるという評価を得たということだ。
2015年11月05日オウチーノ編集部はこのほど、「退職後の移住」に関するアンケート調査の結果を明らかにした。調査は10月16日~21日、首都圏在住かつ就労中である50~65歳の男女721名を対象に、インターネットで実施したもの。「仮に退職後、移住をするとしたら、どこに住んでみたいですか?」と尋ねたところ、51.0%が「国内」、19.4%が「海外」と回答した。「国内」と回答した人を詳しく見ると、20.9%が「東京都」、12.0%が「沖縄県」、8.4%が「神奈川県」、7.3%が「北海道」、5.2%が「長野県」と回答した。「東京都」と回答した人に理由を聞くと「都会は流行の先端であり、娯楽がたくさんあるから」(54歳/女性)、「便利な街だから」(57歳/女性)などが挙がった。「沖縄県」の理由は、「温暖で景色がきれいで、地震が少ないから」(50歳/男性)、「暖かい気候と住民の心優しさがあるから」(62歳/女性)などだった。「海外」と回答した人を詳しくみると、35.7%が「アメリカ」、7.9%が「カナダ」、6.4%が「オーストラリア」「マレーシア」と回答した。「アメリカ」では、特に「ハワイ」と回答した人が多く、その理由を聞くと、「気候が暖かだから」(54歳/女性)、「日本人が住みやすそうだから」(57歳/女性)などが挙がった。「カナダ」を選んだ理由には「自然が素晴らしいから」(50歳/男性)、「オーストラリア」を選んだ理由には「素晴らしい自然と、雄大な景色が堪能でき、治安が良いから」(60歳/男性)などが寄せられた。「マレーシア」を選んだ理由は「物価が安いから」(52歳/男性)などだった。そこで、「実際に退職後、移住することを考えていますか? 」という質問をしたところ、「移住は考えたことがない」が66.7%と最多。「具体的に考えている」は3.9%、「移住したいと考えている」は7.2%、「移住に興味はある」は22.2%を占めた。
2015年10月30日