アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。娘を出産し、育児に追われる中で、アコさんは娘の発達が遅いのではないかと心配していました。相談しても「大丈夫」としか言わないユーマさんに、心のすれ違いを感じるように。やがて娘は4歳になりましたが、ずっと気になっていたアコさんは、病院で診てもらうことに。1年通った結果、診断結果は「自閉症スペクトラムのグレーゾーン」でした。 グレーゾーンと言われてモヤモヤしたものの、アコさんは医師の診断が出たことにホッとする気持ちもありました。しかし、ユーマさんは納得がいかないのか、うつむいて黙っていました。 病院からの帰り道、アコさんはユーマさんに「ほらね」と言いたい気持ちをおさえながら、「わかって良かったよ」と言いました。するとユーマさんは……!? 夫のリアクションにまた心は離れて… *誤)診断しだけだし→正)診断しただけだし 娘が自閉症スペクトラムのグレーゾーンという診断を受けた病院の帰り道。 アコさんが、「ほらね」と言いたい気持ちと葛藤していると、ユーマさんがずっと閉ざしていた口を開きました。 「先生が『今は』って言ってたよね。また成長したら治っていくかもしれないよ」 アコさんは驚いてしまいますが、ユーマさんは、手はかかるけれどこのくらいの子はたくさんいるだろうと、医師の診断を信じていない様子。 アコさんは、ユーマさんが自分のみしか信じないんだと感じ、ショックを受けます。アコさんの心はまた、ユーマさんから離れてしまうのでした。 「自分の子どもが発達障害であるわけがない」と、1年通って出た診断結果を信用しないユーマさん。このことでアコさんの心はまた離れてしまいました。アコさんとしては、医師の診断を聞いて、目の前の娘さんが困っていることを少しでも取り除きたい、そしてそれを夫であるユーマさんと協力してやっていきたいという思いだったのではないでしょうか。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月26日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。出産後、赤ちゃんとの暮らしを楽しんでいたアコさんですが、おむつ替えやお風呂などのお世話を何度やっても失敗してしまうユーマさんにイライラ。自分でやったほうが早いと思ってしまうように……。やがて娘の発達の遅れが気になり始めたアコさん。ユーマさんに相談しますが、ユーマさんは「大丈夫だよ」と言うばかり。無責任な返事に、アコさんは心のすれ違いを感じるようになっていきました。 娘は4歳になりましたが、発達がずっと気になっていたアコさん。病院で診断を受けることに。予約が取りづらかったけれど、必要と言われ数回通いました。 そして出た診断結果は「自閉症スペクトラム」のグレーゾーンでした。 娘の診断結果 しずくちゃんの発達の遅れが気になるアコさん。ユーマさんにどこかで相談したいと言っても「考える」と言ってユーマさんはなかなか返事をくれません。……と思ったら1週間後に手紙で返事が来ました。手紙で返事をくれるのはいつものことでした。長文ですが、わかりづらく、また検査をしたくないという内容のものでした。 アコさんはお母さんの後押しもあり、自分で相談センターへ行って相談することに……。 4歳のしずくちゃんは、市の発達センターでテストや療育を受けることになりましたが、診断を出すのは医師。子どもの発達専門の病院へ行くことになりました。 ユーマさんにもついてきてもらい、診断結果を一緒に聞くことに。すると、「自閉症スペクトラムのグレーゾーンです」と医師。 モヤモヤするアコさんでしたが、「自閉症スペクトラム」という診断を受け入れました。一方ユーマさんは、無表情。そしてひたすらうつむいて黙っていたのでした……。 アコさんは診断結果を聞いてショックを受けたけれどホッとしたところもあったと言います。これまでしずくちゃんの育児で疑問や不安に感じていたアコさん。診断結果が出たことで、これからは適切な対応をしていけること、また専門家とつながっていけることに安心したのではないでしょうか。ユーマさんの表情は気になるところではありますが、相談に行ってよかったですね。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月25日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。出産後、赤ちゃんとの暮らしを楽しんでいたアコさんですが、ユーマさんがいつまでたってもお世話ができないことが引っ掛かっていました。月齢が進むにつれて、だんだんと娘のしずくちゃんは手がかかるようになっていきました。そしてアコさんは発達が気になり、ユーマさんに相談しますが「大丈夫だよ」と、そっけない返答。 もっと真剣に考えてほしいのになと、相談するたびにアコさんはユーマさんと心のすれ違いを感じてしまうのでした。そしてアコさんの心配はしずくちゃんが3歳になっても続いていて――? 「子どもだから」で終わらせていいの? 誤)お父さんに大しての→正)お父さんに対しての 4カ月ころから始まったしずくちゃんの人見知り。そういうものかと思っていたけれど3歳になってもユーマさんに懐きません。 ユーマさんは「本当にママが大好きなんだな」と言いますが、アコさんは本当に大丈夫なのかと不安が沸いてきます。 その後もパパに慣れない様子を見てはアコさんは心配しますが、ユーマさんは「女の子のお父さんイヤイヤ期」だと思い込みました。育児の負担はアコさんにのしかかりました。 子どもの前で父親の悪口を言っているんじゃないかお父さんに対しての扱いが酷かったりしませんか?お父さんを信じて2人きりにしてあげて こんな風に周囲から言われてしまい、アコさんは自分を責めることもありました。 特に気になっていたのはしずくちゃんの癇癪の多さでした。アコさんは大変さを感じていましたが、子どもだからなのか、しずくちゃん特有のことなのか区別がつかず、悩んでいたのです。 癇癪が多くアコさんはしずくちゃんの育児に大変さを感じていたようです。アコさんはそのたびにユーマさんに相談していましたが、真面目に考えてくれないと嘆いていたそう。「子どもってほんと大変なんだね」とユーマさんはため息をついていますが、なんだか他人事のように感じてしまったかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月24日20代半ばのころ、私は生理が嫌で嫌でたまりませんでした。特にPMS(月経前症候群)によって心や体に不調が出ると、いつもの私ではいられなくなってしまうのです。ですが30代となった今は、夫の支えによってじょうずに生理と付き合うことができています。私が生理とじょうずに向き合えるようになるまで長い月日がかかりましたが、私はひとりで闘っていたのではありません。 生理前の私は大嫌い 私は20代半ばのころから、特に仕事が忙しくなり、私生活がとても不規則になりました。すると今まで順調だった生理周期が不安定に。さらにPMSの症状に悩まされるようになったのです。生理の数日前から憂うつな気持ちになり、職場の人や夫のささいな言動で涙し、寝込んでしまうことが増えました。私はそんな自分が嫌いでしかたがありませんでしたが、どうしたらいいかわからずで……。 そして私がそんな状態のときは、夫が家のことをすべてひとりでしてくれていました。さらに、泣いている私の精神面もフォローし、一生懸命支えようとしてくれたのです。 しかし、毎月生理前にそのような日々を送っていると、夫はだんだんと疲れを見せるようになり、次第に夫婦の関係も悪くなっていって……。 すれ違いが多くなったときに、夫から「僕も限界だよ。どうしたらいいか一緒に考えよう」 と言われたのです。 敵を攻略するならまず敵を知ること 生理不順や生理前の症状についてどうしたらいいのか。まずは夫と一緒に、改めて生理の仕組みについて勉強をすることに。そして、夫は私より詳しくなるほど生理への理解を深めてくれました。そんな夫の姿を見て、私自身も自分の体を今一度向き合い、生理周期に合った過ごし方や体の労り方についてよく考えるようになったのです。 自分の体に起こっている仕組みを理解することで、うまく生理と付き合えそうだと前向きになれるように。そして、つらい生理を乗り越えるための方法を夫と一緒にいろいろと試していったのです。 生理のときいつもの私でいられる喜び 夫とは生理日を共有し、生理周期に合った過ごし方を実践しました。生理前には睡眠時間を多めにとって、ゆっくり湯船に浸かり体を労ること。生理中にはストレッチで体を温め、とにかく体を冷やさないように気をつけました。夫は率先して、鉄分やタンパク質が豊富な料理を作ってくれるなど、私の体を気づかってくれました。 また、私も生理の仕組みを深く理解できたことで、自分の体とどのように向き合えばいいか道筋を立てることができるように。そして夫の支えの中、自分の体を労ることで精神的にも身体的にも生理期をラクに過ごせるようになり、再び明るい家庭が戻ってきたのです。 夫は「笑っている君が戻ってきてうれしい。だがら僕も笑顔でいられるよ」と言ってくれ、夫と私は生理のときにも笑えるようになりました。 私がこうして今、生理前や生理中のときに笑っていられるのは、一緒に生理について理解を深め、支えてくれた夫のおかげです。生理によって苦しんでいたのは私ひとりだけではなかったことや、生理を男性に理解してもらう大切さ、女性側も詳しく生理について知識を深め、お互いが歩み寄ることの大切さを知りました。 著者/はるた のん作画/ののぱ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ののぱ2014年8月生まれの息子は発達凸凹さん。(自閉症スペクトラム及びADHD) 大変なことも沢山あるけれど、ピースフルでとびきりキュートな息子にいつも笑顔をもらっているシングルマザーです!南九州に生息しています。
2023年01月24日13トリソミー(パトウ症候群)とは――どのような特徴・症状がある?13トリソミー症候群(本症候群を報告した人物の名にちなみ、パトウ症候群とも呼ばれる)は染色体異常症のひとつです。13トリソミーの赤ちゃんは体格が小さく生まれる傾向にあり、さまざまな症状や合併症をもって生まれてきます。5,000~12,000人に1人の割合で出生するといわれています。トリソミー症候群(トリソミーと呼称されることも多い)とは染色体異常の一種であり、23対46本ある染色体のどれか1本が多く、47本になったものをいいます。またトリソミーはいくつかの種類があり、それぞれに異なる症状や合併症があらわれます。13トリソミーの主な特徴、症状として頭部…頭が小さく脳形成異常(脳の発達の遅れ)がある小頭症、皮膚の一部が限局的に欠損する頭皮欠損など眼…形成異常(眼球が小さい)、虹彩コロボーマ(部分欠損)、網膜異形成など顔面…口唇口蓋裂・高口蓋など耳…耳介形態異常、難聴など生殖器…そけいヘルニア、小陰茎、停留精巣など手・指…単一手掌横線、手指の屈曲拘縮・重なり、軸後性多指趾症、踵の突出、幅の狭い凸型の爪など身体および顔面などに、上記のような多くの特徴があらわれます。Upload By 発達障害のキホン・成長障害や重度の発達の遅れ、けいれん・無呼吸発作や喉頭・気管軟化症などの呼吸器合併症・心室中隔欠損症、心房中隔欠損症などの先天性心疾患・胃食道逆流症、臍帯ヘルニア、腸回転異常などの消化器合併症・水腎症や腎嚢胞などの腎疾患などの合併症がある場合もあります。参考:13トリソミー|MSDマニュアル小児慢性特定疾病情報センター13トリソミー(パトウ症候群)の原因とはトリソミーとは何番目かの染色体が1本多い状態です。すなわち、13トリソミーは、13番目の染色体が本来2本のところ3本の状態で生まれてくる先天異常症候群で、遺伝子の量的不均衡が生じることにより症状があらわれるとされています。親の細胞から精子や卵子の細胞がつくられるときに、46本の染色体が23本ずつに分かれます。その過程で、13番染色体が2本一緒に卵子もしくは精子に入ってしまう場合(染色体不分離)があり、このような卵子もしくは精子が受精すると、13トリソミーとなります。この1本多い染色体は、通常母親から受け継がれると考えられています。特に35歳以上の女性では、13トリソミーの子どもができるリスクが高くなることが分かっています。13トリソミーの中には、13番染色体の一部だけがトリソミーになっている「部分トリソミー」や、トリソミーの細胞と正常な細胞が混在している「モザイク型」もあります。通常、常染色体のトリソミー(1本全体が増えてるいる場合)がある場合は胎内で亡くなることがほとんどといわれています。生まれてこれる可能性を持つほかのトリソミーの代表的な例としては、18、21トリソミーが挙げられます。13トミソリーとはどのような違いがあるのでしょうか。18トリソミー(エドワーズ症候群)エドワーズ症候群ともいわれ、18番染色体が3本存在するトリソミーという染色体異常です。3,500人~8,500人に1人の確率で生まれ、性別比は女児の方が多く、男:女=1:3であることが分かっています。寿命は一般的に数ヶ月とされますが、数年を超えて長期の生存者もいます。21トリソミー(ダウン症候群)ダウン症候群(ダウン症)ともいわれ、21番染色体が3本存在するトリソミーという染色体異常です。600〜800人に1人という確率で生まれます。平均寿命は約60年です。合併症などの治療によりこの20~30年で飛躍的に平均寿命が延びました。18、21トリソミーともに、13トリソミーと同様さまざまな身体的症状や特徴、合併症などがあります。先天性心疾患や成長障害など重複する症状も多くみられますが、疾患ごとに症状の違いもあります。参考:染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群の疾患一覧| 小児慢性特定疾病情報センター参考:MSDマニュアル家庭版|13トリソミー13トリソミー(パトウ症候群)は出生前、出生後に調べられるの?タイミングは?子どもが13トリソミーであるのか診断を確定するための検査は、出生前・出生後共に可能です。どのタイミングで、どのような検査を受けることができるのか解説します。妊娠中の超音波検査で胎児の発育不全が見られた、あるいはNIPT(母親の血液で行う新型出生前診断)の結果などで13トリソミーが疑われた場合、羊水穿刺もしくは絨毛採取を行い、より精密な検査を行います(両方行う場合もある)。・羊水穿刺…細い穿刺針を用いて羊水を吸引し、検体(羊水中の胎児細胞)を採取。妊娠15週以降で実施可能な検査(羊水検査)。・絨毛採取…絨毛は妊娠早期の胎盤の一部で、それを採取して行う検査(絨毛検査)。羊水検査に比べてより早く、妊娠11から14週で実施可能。採取した検体で、「蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)」による迅速診断や「G分染法」と呼ばれる標準的(正式)な染色体検査で確定診断されます。赤ちゃんの身体的外見や特徴から13トリソミー症候群が疑われた場合、血液を用いた染色体検査を行なって診断を確定させます。13トリソミーの診断確定後には病状や合併症の可能性を考慮し、心臓・腹部超音波検査、頭部超音波・MRI・CT検査、X線検査、眼科・耳鼻科(聴覚)評価など、必要な検査を行います。慶応義塾大学病院医療・健康情報サイト参考:出生前診断|MSD家庭版13トリソミー(パトウ症候群)と診断されたら?治療法はあるの?現在でも13トリソミーそのものに対する治療法は確立されていません。重篤な合併疾患や基礎的な呼吸循環機能の未熟性などが原因で、約8割の子どもが生後1ヶ月で亡くなります。一方、生後1年以上の生存例も1割未満くらいあります。治療としては、まず呼吸循環の安定と栄養の確保を進め、さまざまな疾患や合併症の評価と対応を行っていきます。合併症を引き起こしやすく症状も刻々と変わっていくため、継続的な健康管理と症状への適切な対処を続けます。医学的治療に加え、徐々にリハビリテーションの開始を検討し、福祉資源の活用などを含めての包括的な患児・家族支援の環境を整えていくことが大切です。医学の発達に伴い、新生児集中治療を行った場合の1ヶ月および1年後の生存率も少しずつ上がっています。その中で、2004年ごろから各学会が「″13トリソミーだから積極的な治療は控える″から、″一人ひとりの子どもの状態に応じて治療・療育をしていこう″」という方針に移行してきています。個人の病状や発達状況にもよりますが、地域の療育園や医療的ケア児を受け入れる保育園などで他児と過ごしたり、訪問看護や訪問ヘルパーを利用する中で療育的支援を受けることも可能です。また、13トリソミーの子どもとその家族を支援することを目的とした「13トミソリーの子を支援する親の会」もあります。同じ悩みや不安を話し合う、あるいは情報を共有することは、本人と家族にとってとても有意義なことです。息止め発作が頻繁にある、気管切開しているなどの場合は、人工呼吸器で気道や呼吸ケアを行います。てんかん発作がある子どもも多いため、抗てんかん薬の投与などでコントロールします。また経口食による誤嚥がひどい場合は、「胃ろう造設手術」を行い、胃からチューブで栄養を注ぐなどのケアを行います。いずれも自宅で療養する場合、病院のように設備が充実していないため、訪問医の存在が大切になってきます。長時間にわたる介護や介助が必要なため、保護者の身体的・心理的・精神的負担はかなり大きくなります。医者やヘルパーなど、第三者による継続的な観察や支援が課題となっています。トリソミーの子供を支援する親の会ホームページ子どもが13トリソミーと診断された場合、病状について家族できちんと理解することが重要です13トリソミーと診断された場合、担当医から説明をしっかりと聞きながら子どもの病状について家族できちんと理解することが重要です。出生前でも出生後でも、臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーによるカウンセリングを受けることもできます。保護者もしっかり担当医と知識を共有し、さらにわが子がどのような状況にあるのかを踏まえた継続的な話し合いの中で、子どもにとって最善を追求することがもっとも大切といえます。
2023年01月24日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。出産後、退院して娘と自宅に帰ると、自宅は汚部屋と化していました……。アコさんは掃除をしておいてほしかったとがっかり。そんなこんなで始まった赤ちゃんとの暮らしですが、アコさんは育児を楽しんでいました。しかし……。ただひとつ引っ掛かったのが、ユーマさんがいつまでたってもお世話ができないこと。おむつ替えもお風呂もアコさんは任せられません。 月齢が進むにつれて、だんだんとしずくちゃんは手がかかるようになっていきました。そしてアコさんは発達が気になるように。ユーマさんに相談しますが――!? すれ違っていく夫婦の心 ※誤)1~2時間感覚→正)1~2時間間隔 ※誤)ぶつけらることで→正)ぶつけられることで 娘のしずくちゃんが生後3カ月になると、新生児期のころと比べものにならないくらい手がかかるようになりました。寝不足になりつらかったけれど、赤ちゃんはこういうものだとアコさんは考えました。 のちにしずくちゃんは「自閉症スペクトラム」の診断を受けますが、このころは初めての育児に必死で、アコさんはそのようなことは考えもしませんでした。 アコさんはやがてしずくちゃんの成長や発達について遅いのではないかと気になるように。そのたびにユーマさんに相談しますが、ユーマさんは、「大丈夫だよ、もう少し待てば?」と答えるばかり。さらに「医者じゃないからわからない」と言われてしまい、アコさんは見捨てられているような気持ちに。 真剣に子どもの発達について考えてほしいのに考えてもらえていない感じがして、アコさんは心がすれ違っていくのを感じていました。 このころアコさんは、ユーマさんが「まだ小さいしわからない」「医者じゃないからわからない」「大丈夫だよ」というばかりで、寂しかったそうです。けれど、男女の考えのすれ違いなのかなと諦めていたのだとか。アコさんはユーマさんに安心する言葉を求めていたわけではなく、一緒にしずくちゃんの発達について調べたり悩んだりしてほしかったのでしょうね。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月23日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。出産後、退院して娘と自宅に帰ると、自宅は汚部屋と化していました……。アコさんは掃除をしておいてほしかったとがっかり。そんなこんなで始まった赤ちゃんとの暮らしですが、アコさんは育児を楽しんでいました。しかし、ユーマさんの育児にはイライラすることも……。陣痛がきたとき、アコさんはユーマさんに腰をさすってほしいとお願いしますが、ユーマさんはオロオロするばかり。そしてとうとう赤ちゃんが誕生しますが、赤ちゃんと対面したユーマさんは表情ひとつ変えませんでした。 赤ちゃんとの3人の生活が始まり、育児を楽しんでいたアコさんですが、ユーマさんの育児には不満がありました。なぜなら……。夫の育児は… 当時、「イクメン」という言葉が流行していましたが、アコさんはユーマさんに仕事に集中してもらい、子育てはアコさんがすればいいと考えていました。 とはいえ、ユーマさんに育児をお願いすることもありました。しかし、何度教えてもおむつ替えはテープをきちんと止められず、漏れてしまいます。またお風呂もたどたどしくて任せられません。 親になったスタートラインは同じなのに……とアコさんはモヤモヤしてしまいます。そして自分がする方が早くてイライラしなくてすむので、あまり頼まないようにしようと思ってしまうのでした。 パパの経験不足をママが理解して、ハードルを下げて教えてあげることが大切だと、父親の育児参加に詳しい専門家の先生は言います。しかし、アコさんは何度も繰り返し教えていたので、それでも失敗してしまうユーマさんにイライラし、そしてどうしていいかわからなくなってしまったのかもしれませんね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月22日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。結婚後は同居を前提としている義父母でしたが、アコさんは義妹が苦手。また同居にはもともと抵抗がありました。一方、ユーマさんは転職して同居するつもりでしたが、なかなか転職できず、同居はあきらめることに。義父は怒り、義母は泣いたと聞いて複雑な気持ちもありましたが、アコさんはスッキリ。しばらくして妊娠が判明しました。アコさんはうれしくてすぐにユーマさんに報告。しかし、ユーマさんはそっけない反応で、アコさんはがっかりしてしまいました。それからいよいよ出産のときがやってきて――!?早く子どもが欲しいと思っていたアコさん。妊娠がわかって大喜び。ユーマさんにもウキウキしながら報告しました。すると、「あ、うん」とそっけない返事。アコさんはさすがにユーマさんも喜ぶだろうと思っていたので、がっかりしてしまいます。 いよいよ出産のとき。陣痛の痛みに耐えながら、アコさんはユーマさんに「腰さすって!」「おしり押して!」と訴えますが――? 娘と初対面したときの夫の反応は… アコさんは陣痛の痛みに耐える際、ユーマさんにやってほしいことをリクエストしますが、ユーマさんはオロオロしてしまいます。すると助産師さんが代わりに対応してくれて、アコさんの痛みは和らぎました。 出産時、もうすぐ生まれるというときに、分娩室の外で待つユーマさんを助産師さんが分娩室に呼びました。 赤ちゃんが誕生し、「おめでとうございます! 元気な女の子ですよ!」と助産師さんに言われましたが、ユーマさんは表情ひとつ変えません。そしてビデオカメラを手にしていたのですが、撮影していたのは動画ではなく静止画でした。 そして退院後、娘を連れて自宅へ帰ると、なんと、自宅は汚部屋と化しているではありませんか! これから赤ちゃんと暮らすからと、ユーマさんに掃除をお願いしていたアコさん。入院中、何をしていたのかと、怒りに震えるのでした……。 出産の立ち会いをどうするかユーマさんに任せた結果、生まれる直前に立ち会うことにしたのだそうです。アコさんはあまりの痛みに、はじめからいてもらえばよかった、そうお願いすればよかったと、判断を任せたことを後悔しているのだとか。妊娠・出産は女性にとって一大イベント。初めてのことで正解がわからないからこそ、夫婦で話し合って結論を出すことが大切なのかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月19日PMS(月経前症候群)で理由もなくイライラ……。生理前になると夫と喧嘩してしまうこともあり、喧嘩のあとは罪悪感が残るという経験が多々ありました。しかし、私はPMSによるあることがきっかけで夫婦仲が改善されたのです! どうせ夫に言ってもわからない結婚生活が始まって1年。私は毎月PMSに悩まされており、これが苦しくて苦しくてしかたがありませんでした。私は生活リズムが違う夫に合わせて食事・睡眠をし、休みの日も夫に合わせて起床。一方で夫は家事をせず、朝も起きません。普段ならばそんな夫にそこまでイライラすることはなかったのですが、生理前になると強く怒りの感情が湧くようになったのです。 「なんでこんな簡単なこともしてくれないの? なんで私の気持ちをわかってくれないの?」。だんだんと私の怒りのボルテージはMAXに。 ただいつも思っていたのは「どうせPMSを夫に言ってもわからない。わかってくれない。だから仕方ない。PMSは私の問題だ」ということ。怒りのボルテージがMAXになっては、いつの間にか怒りと寂しい感情が入り混じるようになりました。そして次第に夫との間に溝ができ、日々の会話も減り、セックスレスはもちろん、PMSの時期には喧嘩が増えるようになりました。 そして、事件は起きるある生理期間の朝、私は体が重く絶不調でした。そんな中、夫の目覚ましが鳴り始めましたが夫は起きず……。何度鳴っても一向に夫は起きません。そのうちに、目覚ましの音で息子が泣き出してしまいました。 鳴り響く目覚ましの音、子どもの泣く声、起きない夫……。その状況に私の中でプツンと糸が切れ……大爆発。私は「いい加減にして! 耐えられない!」と泣き叫んで、夫に強く当たってしまったのです。 これまで夫の前で感情を露わにすることはなかった私。夫は初めて見る私の様子に驚いたようでしたが「ごめん」と謝ってくれました。そして、私は泣き崩れ、毎月のPMSが自分でもしんどいこと、コントロールできないこと、PMSの時期に育児も家事もひとりでこなし休む暇がないのがつらいこと、この状態をどうしたらいいのかわからないことなど、不安な気持ちを夫に打ち明けました。 夫からまさかの言葉すると、「ごめん。何もわかってあげられていなかった。女性にそんな時期があるなんて知らなかったよ。PMSについて勉強するし、生理周期を毎月教えてもらうことで一緒に乗り越えられないかな?」と夫からまさかの言葉が出てきたのです。 この言葉を聞いたとき、再び大泣きしてしまいました。すごく心が救われた気持ちになったのです。 その後、夫は本当にPMSについて調べてくれ、毎月、私がその時期に差しかかるころになると、「気持ちはしんどくない?」「何かできることある?」と、いつも以上に私の体調を気づかう言葉をかけてくれるようになりました。 ずっとPMSは女性の問題、自分だけの問題と決めつけていた私。 しかし、パートナーに正直に話すことで理解を得られることもあるのだということを実感しました。「どうせ言ってもわかってもらえない」と思っていた夫が、今は一番の理解者です。 著者/なかまる あゆみ作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
2023年01月18日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。同居を前提としている義父母でしたが、アコさんは義妹が苦手。また同居にはもともと抵抗がありました。一方、ユーマさんは転職して同居するつもりでしたが、なかなか転職できず、同居は諦めることに。義父は怒り、義母は泣いたと聞いて複雑ではありましたが、アコさんはホッとしました。独身のころから不思議なところのあったユーマさん。ある日、アコさんとユーマさんが観光地へお出かけしました。すると、事件が起こったのです――。 両親と同居するため、地元への転職をすべく、ユーマさんは就活をしたものの、1年たっても成果は出ず……。ユーマさんは転職を諦めることに。そして、両親に同居しないことを報告しました。いろいろ言われてしまったものの、アコさんは同居問題が解決してスッキリ。 ある日、2人は観光地へ出かけました。ユーマさんが先に駐車場へ戻りました。あとからアコさんが戻るとそこには……!? 夫が起こした事件と対応 いつもやさしいユーマさんですが、観光地に車に出かけたとき、アコさんが不安になる事件が起こりました。 アコさんがお土産を買いに行き、ユーマさんが先に駐車場に戻りました。アコさんがお土産を買って駐車場にあとから戻ると、ユーマさんが呆然として立っています。 アコさんが尋ねると、車のドアを開けたときに、隣の車にこすってしまったと言いました。 慌ててアコさんは保険会社と警察に連絡するよう言いました。そうこうしているうちに車の持ち主が現われてとりあえず解決することができました。 けれどもアコさんは、今回の件で見ているだけでアコさんが戻るのを待っていたユーマさんに、一抹の不安を覚えます。今後、何か大きなトラブルが起きたときに頼りにならないのではと、ガッカリしてしまうのでした。 アコさんや保険会社に連絡をせず、車をこすったあと、何もせずにアコさんを待っていたユーマさん。アコさんは一連のユーマさんの行動を見て不安になり、「万が一災害にあったときは、私を置いて逃げたりぼーっと立ってたりするのかな」と妄想までしてしまったのだとか。ユーマさんは思わぬハプニングに、動揺してしまったのかもしれませんね。けれどもアコさんが戻っても傍観者でいられては、アコさんが不安に思う気持ちはわかる気がします。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月17日呼吸が浅く息き苦しい。ストレスを感じると呼吸が早くなり動悸を感じる方へ世界保健機構の健康の定義に基づく「体も気持ちも楽になる」整体院。堺市いたわり健康院 さかい快福整体堂(大阪府堺市西区、院長:市川 猛)では、2023年1月16日(月)から当院公式ホームページにおいて、過換気症候群のページを公開いたしました。◇過換気症候群◇ 過換気症候群とは、緊張や焦り不安や予期せぬ緊迫感など何らかの精神的ストレスによって呼吸が浅く早くなる。あるいは、めまいや手足のしびれを伴う呼吸困難の総称です。息をうまく吸えないがゆえにパニック発作でお悩みの方も少なくありません。自律神経と呼吸について過換気症候群で悩まない日常生活、その鍵を握るのが自律神経です。自律神経は体の機能を24時間体制でコントロールをしてくれる神経のことで、普段私たちが無意識で心臓や肺を動かして呼吸を行ってくれているのは自律神経のおかげです。次に呼吸について。緊張や焦り、不安や予期せぬ緊迫感など精神的に不安定な時の呼吸は浅いです。逆にリラックスしている時、精神的に安定している時の呼吸は深い(ゆっくり)呼吸です。このように呼吸が深い(ゆっくり)と過換気症候群は起きません。過換気症候群を引き起こす原因:自律神経機能の低下自律神経機能とは、交感神経と副交感神経の働き度合いのこと。交感神経(がんばる神経)から副交感神経(休む神経)への切り替え。副交感神経(休む神経)から交感神経(がんばる神経)への切り替え。これらの作用がスムーズかそうでないか、レスポンスのことをいいます。たとえば100メートルを全速力で走ったり、出会いがしらで人とぶつかりそうになった時は誰でも呼吸が早くなります。この体の作用は自律神経を構成する交感神経(がんばる神経)が優位になることで呼吸が早くなる。いってみれば、ごく普通の体の作用です。ところが自律神経機能が低下をすると、全速力で走らなくても人とぶつかりそうにならない時でも何らかの影響によって緊急性を感じ、交感神経(がんばる神経)が過剰に働いてしまいます。この作用を自動車で例えるとアクセルペダルを踏みこんでいないのに勝手にスピードがあがる誤作動。過換気症候群で一例をあげると、静かな環境でリラックスしているのにも関わらず、突然呼吸が早くなる。このように自律神経の誤作動(自律神経機能の低下)によって、過換気症候群特有の呼吸が乱れる状態が起こるようになります。呼吸の発作が気になってしまい仕事に集中できない、あるいはお薬や漢方薬を服用しても改善しない過換気症候群でお悩みなら、自律神経専門の整体院さかい快福整体堂までお気軽にご相談ください。◇過換気症候群◇ 動画でご紹介|さかい快福整体堂の自律神経整体店舗情報商号: 堺市いたわり健康院 さかい快福整体堂代表者: 市川猛所在地: 〒593-8322大阪府堺市西区津久野町1丁14−12 ナカノハウジングビル202設立: 2013年4月事業内容: 整体・カウンセリング資本金: 500万円URL : GoogleMapはこちら : 本サービスに関するお客様からのお問い合わせ先堺市いたわり健康院 さかい快福整体堂℡072-289-5992取材のご依頼についてメディア掲載履歴 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月16日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。アコさんは、ユーマさんの実家が、同居を前提にしていること、義妹が口うるさく合わないこと、地域の人たちに責められてもユーマさんが助けてくれないことなど、気になるところはありましたが、やがてユーマさんと無事入籍。いつか義両親と同居するためにと、ユーマさんは転職活動をしましたが、1年たっても面接には至りません。そこでユーマさんはとうとう義実家へ帰ることを諦めることに。そのことを伝えるためにユーマさんは義実家へ向かいました……。いつか同居するために転職しなくてはと、ユーマさんは地元でできる仕事を探し始めました。しかし、なかなかエントリーせず、面接を受けることもないまま1年が経ちました。これ以上アコさんを振り回せないと、ユーマさんは転職、つまり同居を諦めることに。帰省したら自分からそのことを両親に伝えると言いました。 義実家からユーマさんが帰ってきました。義両親の反応はいったい――!?同居しないことへの義父母の反応 ※誤)実家に帰って帰ることが→正)実家に帰ることが ユーマさんが義実家から帰宅しました。「もう義実家には帰れない」ということを伝えるための帰省だったので、アコさんはどうなったのかとそわそわ……。しかしユーマさんはなかなか口を開きません。 もどかしい時間が流れたのち、ようやくユーマさんは話し始めました。 「母親はめちゃくちゃ泣いてた……」 ユーマさんが仕事を理由に実家に帰れないことを両親に伝えると、お義父さんは激怒し、お義母さんはひたすら泣いていたとのこと。義両親との同居の心配がなくなり喜んでいたアコさんでしたが、複雑な気持ちに……。 そして、同居問題をこれまで曖昧にしていたユーマさんにも非があるような気がして、モヤモヤしてきました。どうして最初から地元で就職しなかったのかなど、疑問や怒り、いろいろな感情が沸いてきたアコさんなのでした。 アコさんは複雑な思いではあったものの、ユーマさんが義両親への報告の際にアコさんの名前を出さなかったことには、ユーマさんの気遣い、やさしさを感じたのだそうです。ユーマさんは今後、アコさんが気まずい思いをすることのないように、できる限りの配慮をしたのでしょうね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月14日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。アコさんは、ユーマさんの実家が、同居を前提にしていること、義妹が口うるさく合わないこと、地域の人たちに責められてもユーマさんが助けてくれないことなど、気になるところはありましたが、やがてユーマさんと無事入籍。結婚後、しばらく幸せに過ごしていましたが、ある日、義実家へ向かう途中、突然アコさんの足が動かなくなります。義実家へ行くのをやめて帰宅すると、ユーマさんが「俺の実家が苦手なの?」と聞いてきました。無事、結婚式や新婚旅行を終えて幸せに暮らしていたアコさんでしたが、義実家へ行くことが増えていきました。義妹は相変わらずで、アコさんはつらく感じていました。 ある日、義実家へ行く途中、最寄りの駅に到着すると、アコさんの体に異変が起こります。足が突然動かなくなったのです。義実家へはユーマさん1人で行ってもらい、アコさんは自宅へ帰りました。そしてユーマさんが帰ってくると、アコさんに義実家が苦手なのか聞いてきました。アコさんはすべてを話すことにしました――。夫に義妹のストレスを打ち明けると… アコさんはユーマさんに義妹に会うたびにチクンとすることを言われてストレスを抱えていることを伝えました。ユーマさんは「なるべく義妹を近寄らせないようにする」と言いました。 そして同居問題について、ユーマさんは将来的行けたらいいと思っていることを話してくれました。しかし、アコさんははっきりしない考えが落ち着きません。 「それっていつなの?」「歳とったら厳しいよ」「遅いとローンも通りにくいし」 と、ユーマさんに迫ります。 そして、 「ウダウダするぐらいならいっそ今すぐ移住した方がよくない?」 と葉っぱをかけます。もちろんこれは本心ではありません。しかし、納得したユーマさんは転職先探しを始めることに。 それからどんどん月日は流れ……、半年経っても転職情報を調べるのみでユーマさんはエントリーしません。とうとう、1年経っても1度も面接することはありませんでした。 ついにユーマさんは転職を諦めることに。実家には自分で伝えると言ってくれました。 転職活動を開始後、1年が経っても、ユーマさんは求人を見ているだけの状況だったようです。結果、ユーマさんが転職を諦め、同居も断ることに。1年間見ているだけで応募しなかったことは少々驚きましたが、ユーマさんの行動や決断には、アコさんに対する誠実さがあわられている気がしますね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月13日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。結婚する前のこと、アコさんはユーマさんからいずれは両親と敷地内同居を考えていることを聞かされます。同居には抵抗があるアコさん。お義母さんに会うとやさしく感じの良い方でホッとするものの、「同居する」と決定しているかのような空気に戸惑ってしまいます。さらに口うるさい義妹の存在が、アコさんを義実家へ行くのを憂うつにさせていました。結婚式には「組合」の人を招待してほしいとお義母さんに言われ、何のことかわからずにいると、すかさず義妹が「しっかりしてよ!」と言って組合の説明をしてきました。周りから責められても助けてくれないユーマさんにアコさんはがっかりします。いろいろなことが起こりつつも、アコさんとユーマさんは無事に入籍を済ませて夫婦となりました。そしていよいよ結婚式当日です。組合の人も招待し、無事、結婚式を終えたアコさんでしたが……!? ユーマさんのおばあちゃんのお葬式に参列したときのこと、義妹がつわりで大変と聞いて、体調は大丈夫ですかと声をかけると、「ほっといて、アコちゃんつわりの経験ないんだから」と言って、去ってしまいました。お葬式のあとの会食は義妹がいないおかげで、楽しく過ごせました。 その後、入籍をして夫婦となったアコさんとユーマさん。結婚後、しばらくは幸せに過ごしていたアコさんでしたが、ある日、異変が起こります――。私に起きた異変 無事結婚式を終えて、しばらく幸せに過ごしていたアコさん。結婚後、ユーマさんの義実家へ行く機会が増えました。義妹は相変わらずで、アコさんは義実家へ行くのをつらく感じてしまいます。 するとある日、義実家へ向かっていたときのこと、最寄り駅まで着いたらアコさんの足が突然動かなくなってしまいました。 アコさんは自分でもどうしてそうなったのかわかりません。ただ、義実家に行きたくない気持ちが影響している、そんな気がしてしまいました。 ベンチに座ると、「早く実家行って休もう」と、ユーマさん。 アコさんの気持ちに気付いていない様子。アコさんは休んで自宅へ帰り、義実家へはユーマさん1人で行くことに。 アコさんが自宅に戻ると、ユーマさんは義実家から電話をかけてきて、ユーマさんの両親が、アコさんが実家の近くで休んでいることにショックを受けていたと言いました。アコさんはその言葉に落ち込んでしまったのでした。 ユーマさんからの電話で落ち込んでしまったアコさん。義両親を傷つけてしまったような気持ちや、ユーマさんに義実家へ行きたくない思いを悟ってほしかったという気持ちなど、いろいろな気持ちが入り混じっていたのかもしれませんね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月12日スペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。結婚する前のこと、アコさんはユーマさんからいずれは両親と敷地内同居を考えていることを聞かされます。同居には抵抗があるアコさん。お義母さんに会うとやさしく感じの良い方でホッとするものの、「同居する」と決定しているかのような空気に戸惑ってしまいます。さらに口うるさい義妹の存在が、アコさんを義実家へ行くのを憂うつにさせていました。ユーマさんの祖母のお葬式に参列した際も、義妹はアコさんが泣かないことにケチをつけてきました。アコさんはお義母さんから、義妹が妊娠中でつわりが大変と聞き、「大丈夫ですか」と声をかけました。すると義妹は……!? ユーマさんの祖母のお葬式に参加したアコさん。義妹が隣の席に座り、親戚の名前を覚えてほしいと説明してきました。義妹はボソボソずっと話していましたが、アコさんはお葬式に集中するふりをして返事をしませんでした。 すると義妹が、アコさんをじっと見て、「アコちゃんて泣かないんだ」と言ってきたのです。アコさんは自分が薄情なのかと落ち込みます。そしてお義母さんから、義妹が妊娠中でつわりがつらいことを聞かされたアコさんは、義妹の体調を気遣い、声をかけたのですが――!? 義妹の結婚式 アコさんが義妹に「体調大丈夫ですか」と声をかけると、「アコちゃんつわりの経験ないんだからほっといて」と言われてしまいます。 義妹が休んでいたので、お葬式のあとにおこなわれた会食にはおらず、アコさんは気がラクになりました。親戚にひととおり挨拶をしたけれど、義妹がいなかったので、楽しく過ごせました。 アコさんは今回、ユーマさんが1つのことで頭がいっぱいになると周りが見えなくなることがわかりました。 そして次の日。義妹宅へ行くことに。すると、義妹は自分たちの結婚式のDVDを参考にと言って見せてきました。 義妹はアコさんが聞いていないアドバイスをし続けました。 義妹の結婚式は、アコさんの理想とはかけ離れた派手な結婚式。ある意味、「こういう結婚式にはしないようにしよう」と参考になったと、義妹に感謝するアコさんでした。 自分たちの結婚式のDVDを見せてくれた義妹さんですが、義妹さんのような派手な演出、衣装はアコさんの好みではなかったよう。結婚式の理想や好みは人によって違いますよね。これから結婚式を挙げるだろうアコさんに、良かれと思って見せてくれたのだと思いますが、誰かにアドバイスをする前には、相手の希望や好みなどを確認しておくのがよさそうですね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月11日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。結婚する前のこと、アコさんはユーマさんからいずれは両親と敷地内同居を考えていることを聞かされます。アコさんは同居には抵抗があることを伝えつつ、会ってから考えようと思いました。ユーマさんの実家へ行き、お義母さんに会うとやさしく感じの良い方でアコさんはひと安心。ただ、アコさんが同居するような前提で会話が進むことに戸惑ってしまいます。そして再び、ユーマさんの祖母のお見舞いで実家を訪れると、地域の風習である「組合」のことをまったく知らないアコさんは、義妹をはじめ、地元の人に責め立てられてしまいます。アコさんは、アイコンタクトでユーマさんに助けを求めました。すると……!?アコさんはお見舞いに行く前、ユーマさんに念押しして、ユーマさんの家族に同居のことなどいろいろ言われたときは助けて欲しいとお願いをしていました。 今回、地域の「組合」のことを知らないアコさんは、義妹に「こっちで暮らす気なら組合の人とうまく付き合わないといけないんだよ!」と責められ、しまいには知らない人たちまで混ざってきました。それを見ていたユーマさんが、「あのさ、ちょっとみんな」と口を挟んでくれました。しかし……。 義妹からの電話 「組合」について何も知らないアコさんが義妹や地元の人に責め立てられていましたが、ユーマさんは助けることができませんでした。味方がいないアコさんは泣きそうになりましたが、「私馬鹿なんでごめんなさい~!」と、馬鹿な子のふりをして切り抜けました。 数カ月後、ユーマさんの祖母が亡くなりました。ユーマさんはアコさんに、お通夜は出なくていいからお葬式だけ出るよう言いました。お通夜の日、アコさんがお葬式用の喪服の準備をしていると、義妹から電話が! お通夜に出ないことを責める電話でした。 憂うつな気持ちでお葬式に参加したアコさん。義妹の隣に座らされ、葬儀中に親戚の名前を覚えさせられます。アコさんはお葬式に集中しているふりをして、しゃべり続ける義妹に返事をしませんでした。アコさんが「ユーマのおばあちゃん……安らかにお眠りください」と想っていると、涙を流す義妹は言いました。 「アコちゃんてさあ、泣かないんだ……。ふーん……」 親戚の名前を急に覚えるように言われても、一度も話さないままではなかなか難しいですよね。また、義妹は、アコさんがお通夜に参列しないことを責め、お葬式で涙を流さないことを怒るなど、アコさんにとても厳しい様子。守ってほしいユーマさんは近くにおらず、アコさんにとってとてもつらいお葬式になってしまいましたね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月10日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。結婚する前のこと、アコさんはユーマさんからいずれは両親と敷地内同居を考えていることを聞かされます。アコさんは同居には抵抗があることを伝えつつ、会ってから考えようと思いました。ユーマさんの実家へ行き、お義母さんに会うとやさしく感じの良い方でアコさんはひと安心。ただ、アコさんが同居するような前提で会話が進むことに戸惑ってしまいます。自宅に帰り、しばらくは義実家のことは考えたくないと思っていたアコさんでしたが、ユーマさんの祖母が余命宣告を受けたとの知らせが届き、再び訪問することに。ここでアコさんはお義母さんから衝撃の相談を受けることになって――!?ドキドキしながらユーマさんの義実家を訪問したアコさんでしたが、お義母さんは物腰の低いやさしそうな人でした。けれども、義両親や親族分の食事代を長男のユーマさんが払うこと、アコさんが同居することなどが当たり前のような空気に、戸惑ってしまいます。 帰宅後、ユーマさんの祖母の余命宣告の知らせを受け、お見舞いに行きました。するとお義母さんから「ちょっと相談があるんだけど」と声をかけられます。それは結婚式に関する衝撃的な相談だったのです……。 義母からの衝撃の相談 ユーマさんの祖母が余命宣告を受けたという知らせを受け、再び義実家を訪問することになったアコさん。ユーマさんに、また同居のことを当たり前のように言われたときは、助けて欲しいと念を押しておきました。 祖母の入院先へお見舞いに行くと、お義母さんから相談があるとアコさんは声をかけられました。お義母さんの相談は、結婚式の招待客のこと。「組合の2人を追加してほしい」と言われ、組合という単語を初めて聞いたアコさんはポカン。 するとすかさず義妹が口を挟んできました。 「あのねー、こっちで暮らすなら組合の人ともうまく付き合っていかなきゃいけないんだよ! 今からそんなんじゃ迷惑かかるんだからちゃんとしてよね」 さらに病院の待合室で組合などの風習を延々と語られたかと思えば、地元の人まで会話に加わってきてアコさんは責め立てられてしまいます。 遠くから見ていたユーマさんにアイコンタクトで助けを求めると、ユーマさんは口を挟んでくれました。しかし、それは束の間でした……。 「組合」について知らなかっただけで、義妹から怒られてしまったアコさん。田舎の風習を聞かされ、地元の人にまで責め立てられるのはショックですよね。義妹さんはすでに組合の方とのお付き合いで苦労されているのかもしれません。なおさら、何も知らないアコさんに寄り添ってアドバイスしてもらえるとよかったですよね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月08日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。結婚する前のこと、アコさんはユーマさんからいずれは両親と敷地内同居を考えていることを聞かされます。同居に抵抗のあるアコさんはお母さんに相談しましたが、義母が原因で離婚しているお母さんはアコさんを想い、「かわいそうに」と、やはりよく思わない様子。とはいえ、会ってみないと、どんな人かわからないとも言ってくれたので、アコさんはひとまず会ってみてから考えようと思いました。そしていよいよ、ユーマさんの実家を訪れる日がやってきました――。ユーマさんが両親との同居を考えていると知ったアコさん。同居は嫌だと伝えると、ユーマさんは敷地内に別の家を建てる敷地内同居を提案してきました。お母さんに相談すると、同情されたものの、会ってみないとどんな人かわからない。そして、いざとなったら先延ばしして逃げればいいとアドバイスを受けました。 アコさんは、ユーマさんとじっくり話し合うことに。するとユーマさんから耳を疑う言葉が……。そしていよいよユーマさんの実家を訪問する日がやってきました。アコさんは怖い義母を想像していましたが、はたして――!? いよいよ彼の実家を訪問、すると…? ユーマさんと同居についてじっくり話し合うことにしたアコさん。そのとき、ユーマさんから俺もこの間いろいろ考えたと聞かされました。そして、アコさんの耳を疑う発言をしたのです。 「もう別れようかどうするかでめちゃくちゃ悩んだし」 アコさんにとってはとてもつらい言葉でした。 そしていよいよユーマさんの実家へ。怖い義母をイメージしていましたが、お義母さんはとても物腰が低く、やさしそうな人でアコさんはホッとひと安心。 その後、ユーマさんの弟の家族、弟、お義父さんの大勢で外食へ出かけました。緊張したものの、和やかに楽しい時間を過ごせたアコさん。 この人とならうまくやっていけるかも、そう思った瞬間、衝撃の光景を目にしました。 「ごちそうさまー」と言って食べ終わると出て行く家族一同。当たり前のように席を立ち、そして食事の代金はユーマさんが支払っていたのです。 長男は親族の分もすべて払うことになっているのかと、アコさんは驚きました。 さらに、お義母さんにはアコさんが同居する前提で話をしていることに気が付き、動揺します。アコさんはユーマさんに、同居は約束しないで欲しいと伝えてありましたが、ユーマさんは伝えられなかった様子。 アコさんは、義妹に同居前提の話をいろいろ言われてつらかったこと、ユーマさんに止めて欲しかったことを訴えました。 地域によって習慣や文化の違いを感じることもありますよね。ユーマさんの地域や家族は「長男」の在り方に少しこだわりのあるところなのかもしれません。お義母さんが感じの良い方で安心はしたとしても、習慣が大きく違えば同居に対してアコさんはやはり構えてしまうかもしれませんね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月07日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。周りからは「素敵な旦那さんだね」と言われていました。しかし、結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。結婚する前のこと、アコさんはユーマさんをお母さんに紹介したとき、気まずい思いをしました。ユーマさんは普段どおりの小汚い格好に、口数が少なく、そこには重たい空気が流れてしまったのです……。今度はユーマさんの実家を訪問する番です。アコさんがユーマさんに、両親はどんな感じの人か聞きました。すると、ユーマさんが、いずれは実家に帰ること、そして敷地内の同居を考えていることがわかります。アコさんは同居は嫌だと拒否しますが――!?結婚をすることになり、アコさんはさっそくお母さんにユーマさんを紹介しました。しかし、アコさんが「この人がユーマくん」とお母さんに紹介すると、ユーマさんはただ「あ…ドモ」と言うのみ。初対面で、しかも結婚の報告でもあるのに、自己紹介をしないユーマさんにお母さんはビックリしてしまいます。 そして今度はユーマさんの両親に会いにいくことになりました。アコさんが実家についてユーマさんに尋ねると、まさかの同居を考えているという発言が! 同居は嫌だと戸惑うアコさんがとった行動は……!? 実母の作戦 ユーマさんから実家の土地を継ぐためにいずれは実家に帰るつもりだったことを聞かされたアコさん。「結婚したら実家の敷地に住むってこと?」とアコさんが尋ねると「結婚したらそうなると思う」とユーマさん。 何で早く言わなかったのか、そして同居は嫌だとアコさんはユーマさんに言いました。 ユーマさんは同じ敷地に家を建てる敷地内同居を考えていたと、アコさんをなだめました。そして敷地内同居でも堀で仕切りたいというアコさんに、ユーマさんは悲しい顔をします。 自分は心の小さい女なのだろうかと、自分の気持ちがわからず混乱していくアコさん。お母さんに意見を求めることにしました。 事情を知ったお母さんはひと言、 「かわいそうに……」 と言って絶句してしまいました。 しかし、その後お母さんは、どんな人かわからないからまずは会ってからだと言いました。さらに、無理やり先延ばしして逃げ続けるという手もあると提案します。 アコさんは、お母さんからの予想外のアドバイスに、そんないい加減でいいのかなと戸惑ってしまいました。 ユーマさんのアコさんへの提案は、義両親と同じ敷地内に家を建てて別々に住む、というものでした。アコさんは拒否反応をしてしまう自分を心が狭いのかなと悩んでしまったようです。同居に対してはいろいろな考えがあるかと思いますが、実母と祖母の関係の悪さを子どものころから聞かされていたアコさん。同居に良い印象が持てなかったのは無理もないのかもしれません。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月06日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。周りからは「素敵な旦那さんだね」と言われていました。しかし、結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます。結婚する前のこと、アコさんは何度か、ユーマさんを紹介するときに気まずい思いをしたことがありました……。思えば、若かりしころから、ユーマさんの真顔の冗談についていけず、また、遠慮のない物の言い方に傷つくこともありました。しかし、ユーマさんのことを「寡黙で不器用な人」と思い、アコさんは深く考えないようにしていました。 ある日、アコさんは親友のJさんカップルと、ユーマさんと飲みに行きました。そこでユーマさんは気まずく、重たい空気を作り出します。アコさんが実母にユーマさんを紹介したときも同じでした。 しかし、気まずいと思っているのはアコさんと周りだけのようで――!?気まずくて重たい空気… ある日、アコさんの高校時代の親友Jちゃんと、その彼氏とユーマさんと4人で飲みに行くことになりました。Jちゃんの彼氏にアコさんが仕事を聞くと、「営業っス」と明るく答えてくれました。 飲み会の場はいい雰囲気。そのとき、Jちゃんの彼氏がユーマさんに仕事を尋ねました。すると、あたりは一気に重たい空気に包まれました。ユーマさんはただ一言、「普通のサラリーマンです」と答えたのです。アコさんは気まずくて申し訳ない気持ちになりました。 それから初めてユーマさんの家に泊まりに行った日。タオルを借りると出てきたのは年季の入ったボロボロのタオル! ユーマさんが物を大事に使う人なのだと、アコさんは感動しますが、ユーマさんに購入意欲がないだけだったことを後で知ることに……。 やがて2人は結婚することになりました。アコさんがお母さんにユーマさんを紹介すると、「あ……ドモ……」とユーマさん。結婚相手と紹介されているにも関わらず、自己紹介もしないユーマさんにアコさんのお母さんは、戸惑っている様子。アコさんは、飲み会の日を思い出し、「まずい」と思いました……。 「普通のサラリーマンです。」は、一見すると問題なさそうですが、なんだかそれ以上は聞きづらくなってしまう言い方でもありますよね。またお母さんも「あ……ドモ……」のひと言には衝撃を受けたのではないでしょうか。アコさん曰く、気まずいのはいつもアコさんと周りだけで、本人は態度が悪いつもりはなく、気にしていないのだそう。当時のアコさんは、なぜユーマさんがこのような態度をとるのかわからなかったので、ひたすら気を遣っていたのではないでしょうか。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月04日40代を過ぎてから、月に2~3回ほど月経前症候群(PMS)や、肩凝り、疲れなどからひどい頭痛に悩まされるようになった私。頭痛のたびに、ごく一般的な市販薬を服用していたところ、だんだんと効かなくなってしまったのです。次第に、医師の処方箋が必要な薬を頼るようになっていました。ダイエットの食事法を勉強していたところ、腸内環境を整えれば薬の効きも良くなるという話を聞き、実践してみてわかったことをお伝えします。★関連記事:アンチエイジングにも!更年期に食べておきたい腸内環境を整える「腸活フード」とは【美容専門医監修】若いころは薬が効き過ぎる体質だったのに頭痛のとき、20代までは薬剤師がいなくても購入できる市販薬(アスピリン配合の鎮痛剤)を1回2錠のところ、1錠だけ服用すればスッキリしていたのです。30代になると、1回2錠服用しないと鎮静効果が得られなくなっていました。40代になると、2錠服用しても効果が得られず、薬のパッケージに記載されている服用間隔の6時間たつのを待って次の2錠を飲み、ようやく痛みから開放されるようになっていたのです。さらに40代も半ばになると、もうこの鎮静薬では効かなくなっていました。月に2~3回ひどい頭痛に悩まされ、寝込んでしまうことさえあったのです。限界を感じた私は、なじみの産婦人科に駆け込み、医師の処方箋が必要なロキソプロフェン配合の鎮静剤を服用するようになりました。その薬でさえ効果を感じられないときがあり、近い将来もっと強い薬を頼るようになるのか、もしかしたら頼れる薬がなくなってしまうのではないかと不安に襲われるようになったのです。そんな不安の中、メタボ予備軍でもあった私は、オンライン講座でダイエットのための食事法について勉強していたところ、腸内環境を整えれば、薬の効果も良くなるという話を聞いたのです。これは実践してみるしかないと思い、食事の改善に取り組むことにしました。腸内環境を整えるために実践したこと私が腸内環境を整えるためにしたことは、大きくわけて3つです。1つ目は排便を促すこと、2つ目は善玉菌を増やすこと、3つ目は生活習慣を整えることでした。これら3つを達成するために実践したことは次の通りです。朝、寝起きに1杯の水を飲み、胃腸を目覚めさせます。朝食後にトイレに行く習慣もつけました。朝は7時、昼は12時、夜は19時というように毎日3食同じ時間帯に食事をとるようにし、20時以降は何も食べないようにしました。就寝までに3時間以上空けることで、腸内の食べ物が消化されてから眠りに入ることができ、質の良い睡眠を確保できたのです。食べる量よりも質にこだわり、善玉菌を増やし、排便を促すために食物繊維を積極的にとるようにしました。努めて取り入れたのは、ひじきや切り干し大根、高野豆腐といった乾物や、わかめや昆布といった海藻類、しいたけ、えのきだけ、しめじといったきのこ類でした。主食も、白米から玄米に替えました。学んだダイエットの食事法によると、水分も毎日2.5リットル必要と聞いたため、努めて飲むようにしました。ちなみに、普段の食事から1リットルほどはとれているそうなので、1.5リットルを目安にしました。本当に薬の効きが良くなっていた!無理な食事量の制限をおこなわずに質だけを見直し、生活を改めたところ、ダイエットにありがちな便秘に見舞われず、むしろ排便が促されて、おなかはスッキリしていきました。3カ月で10kg減り、体脂肪率も4%落ちたのです。ダイエットを始めて半年ほどたったある日、頭痛を感じ、いつも通り病院で処方された薬を服用しようと思ったものの、切らしていることに気付きました。仕方なく、家にあったアスピリン配合の鎮静薬を2錠飲んでみたところ、しっかり効いているではありませんか。かなりの驚きでした。小学校の理科でも習いますが、人は食べ物を口にすると、胃で消化され、小腸に送られて栄養分と水分のみが吸収され、残りカスはすべて大腸を通って排出されます。この無駄のない流れこそ、ダイエットの最重要ポイントなのだそうです。ただこの一連の行程は、腸内環境が整っていればこそです。薬もまた同じだそうです。腸内環境が整っていればこそ、成分がきちんと吸収され、効果を発揮してくれます。腸内が乱れていると、いくら薬を飲んでも効果を得られないのは当たり前なのです。まとめダイエットの食事法を勉強するまで、腸内環境に興味を持ったことすらありませんでした。いかに、栄養バランスに欠けた食事内容や、悪い生活習慣が体に悪影響を与えていたことか。肥満になるということだけではなく、薬の効きまで悪くしていたのです。食事を整え、生活習慣を見直したことで、腸内環境は整いました。腸内環境の改善は、ダイエットにつながり、飲んだ薬の効果も適正に発揮されるということが身をもってわかったのです。どんどん強い薬へ移行し、いつか効く薬がなくなってしまうのではという不安からも解放してくれました。これからも良い腸内環境を保っていけるよう、気を付けて生活していこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/竹みか(46歳)小4男子と高1女子の母。食べるのも作るのも大好きぽっちゃりオバチャンでしたが、半年前に一念発起。ダイエットに目覚め、体重15kg、体脂肪率7%落とすのに成功。今も絶賛継続中!
2023年01月04日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。仕事のあとはまっすぐ帰って来てくれて、アコさんのわがままも聞いてくれて、周りからは「素敵な旦那さんだね」と言われていました。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさを感じていたアコさん。「私はどうして孤独なの?」あるときその原因に気が付きました――。周囲にユーマさんのことで愚痴をこぼしても、理解してくれる人はおらず、「自分の器が小さいんだ」と、アコさんは悩んでいました。けれどもふっと気付いたのです……。 どうして息苦しいのだろう? 夫のユーマさんは真面目な人。頼んだ家事や買い物も嫌がらずやってくれて、素敵な人を選んだとアコさんは思っていました。しかし、10年後、夫と離婚することになります。 ユーマさんはやさしいのに、なぜか息苦しく、孤独を感じていたのです。そしてあるとき、気が付きました。 アコさんは、ユーマさんの笑顔を見たことがないことに。付き合い始めは、笑わないことはわかっていたけれど、寡黙なタイプでかわいいなと思っていたアコさん。若く、発達障害に関する知識もありませんでした。 しかし、思い返すと、あれ? と思う言動はありました。真顔で冗談を言われたり、真向からファッションを否定されたり……。 ただの無口な人、と、離婚する直前まで思っていたアコさん。長い結婚生活の中で、「もしかして無口なだけではないのかも」と気が付くのでした。 アコさんは当時を振り返り、服装については「そういうファッションもいいけれど、ギャル系がもっと好き」のように、やんわり言って欲しかったなと言います。確かに、違うファッションが好きと言われたら否定されたようでショックですよね。けれども、不器用な人なのだと思っていたので、ずっと気にすることはなかったそうです。しかし、そういった経験が積もり積もって、アコさんは気がついたら孤独感にさいなまされていたのかもしれませんね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月03日乳児揺さぶられ症候群が起きてしまう原因って?予防のためにできることは?Upload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホンどうして乳幼児揺さぶられ症候群が起こってしまうの?乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)は、乳幼児が激しく揺さぶられたときに、脳が損傷してしまうことです。乳幼児揺さぶられ症候群が起きた過去の事例を見てみると、赤ちゃんを揺さぶってしまった原因として多いものは「育児ストレス」です。保護者など、子どもの周りにいる大人が子どものことでイライラしたり、腹を立ててしまったりするときに激しく揺さぶってしまうようです。特に、子どもが泣きやまないときに、激しく揺さぶってしまった、というケースが過去の事例で多く挙げられています。参考:子ども虐待による死亡事例等の検証についてどのくらいの強さで揺らすと乳幼児揺さぶられ症候群(揺さぶられっ子症候群・SBS)になりやすい?たかいたかいやベビーカーも危険?では、具体的にどの程度激しいと赤ちゃんが乳幼児揺さぶられ症候群になってしまうのでしょうか。1秒間に2往復以上させる暴力的な揺さぶりは危険です。これは周りから見ると誰もが子どもの安全を危ぶむほど、かなり激しい揺れです。赤ちゃんの身体を支えてゆっくりと揺らす、膝の上でピョンピョンとさせてあやす、などといった通常のあやし行為で乳幼児揺さぶられ症候群が起きることはありません。また最近、「ベビーカーに子どもを乗せているときに段差がありガクンと揺れてしまった」「バウンサーを使用するのは危険なの?」「チャイルドシートに子どもを乗せているときに大きな振動を与えてしまったが大丈夫?」というような、保護者からの心配の声が増えつつあります。ですが、ベビーカーやバウンサー、チャイルドシートなどによる乳幼児揺さぶられ症候群の発症の多くは使用方法の間違い、過剰な使い方によるものです。正しい使い方を守り、注意事項を十分に理解していれば、このような機器による乳幼児揺さぶられ症候群のリスクを過剰に心配する必要はありません。乳幼児揺さぶられ症候群を防ぐには?乳幼児揺さぶられ症候群は子どもの周りの大人の意識によって十分に防ぐことができます。以下で、何に気をつければよいのかについて説明します。・子育てにおける知識・注意事項を家族全員で共有する乳幼児揺さぶられ症候群を引き起こしてしまう原因の一つとして、子育てに関わる大人が赤ちゃんをどのように扱えばいいのか、どういったことが危険なのか分からないということが挙げられます。家族の誰であっても安心して赤ちゃんの抱っこやあやしをお願いできるように、以下のようなことを子育てする家族全員で共有することが大切です。・赤ちゃんをどのくらい揺さぶってしまうと揺さぶられ症候群を発症してしまうのか?・赤ちゃんとどう接すればよいのか?・抱っこやあやす際には何に気をつければよいのか?など赤ちゃんとの安全な接し方を家族全員が知っておくことで、乳幼児揺さぶられ症候群のリスクを減らすことができます。・自分なりのストレス解消法・リラックス方法を知っておく乳幼児揺さぶられ症候群は、保護者が「ついカッとなって」、「ストレスが溜まって我慢の限界に達して」という精神状態に陥ることで起きてしまうことも多くあります。「自分だって疲れているのにこの子はどうして泣きやんでくれないの」「泣き声のせいでまともに寝ることができない」など、子育てはうまくいかないことやイライラしてしまうことが誰しもあるものです。そんな状態になったときに、つい子どもに八つ当たりしてしまった。それが原因で、乳幼児揺さぶられ症候群になり、子どもにけがや後遺症などを引き起こしてしまった…。そのような悲しいことが起きてしまう前に、自分が疲れたとき・ストレスを感じているときにどうリラックスするかをあらかじめ考えておきましょう。・ストレスでカッとなりそうになったらほかの家族に赤ちゃんの面倒を頼み、自分は赤ちゃんと距離を置いて一人になってみる・短時間でも自分の趣味を楽しむ時間をつくってみる・小児科や保健所で専門家に相談してみるなど自分にあったリラックス方法、ストレス解消法などが見つけられるとよいでしょう。赤ちゃんが泣きやまない原因は、空腹やおむつなどの生理的なものから、特に理由もなく泣いている、外からの刺激にびっくりして泣いているといったものまでさまざまです。特に、生後1~2ヶ月の赤ちゃんは泣く頻度がピークに達するといわれています。泣いている原因が何かいろいろ確かめても分からないときは、ただ見守ってみる、優しく抱っこし続けると自然と泣きやむ場合もあります。
2023年01月03日乳児揺さぶられ症候群とは?症状や注意したいことを解説Upload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホン乳幼児揺さぶられ症候群とは?症状や原因は?乳幼児揺さぶられ症候群とは、乳幼児が激しく揺さぶられることによって脳内が傷ついてしまう状態、またそれによって重大な障害が残る状態を指します。乳幼児揺さぶられっ子症候群、Shaken Baby Syndrome (SBS)とも呼ばれます。■乳幼児揺さぶられ症候群が起こる原因赤ちゃんは頭が重く首の筋肉が未発達のため、激しい揺れで脳が衝撃を受けやすい状態にあります。また、新生児の脳の大きさは大人に比べて小さく、成長と共にどんどん大きくなっていきます。このような脳の発達に備えて、頭蓋骨と脳の間にはある程度のすきまがあります。つまり、赤ちゃんの頭の中は、頭蓋骨の中に脳が浮いているような状態にあるのです。そのため、激しく揺さぶられると頭蓋骨の内側に何度も脳が打ちつけられ、脳の血管や神経に損傷が起きてしまいます。このため、保護者が赤ちゃんをあやしたり抱っこしたりするときは、新生児期・乳児期を通じて頭がぐらぐら揺らされていないかどうか、力強くすばやく揺らしてしまってはいないか、注意する必要があります。■何歳くらいに起こるものなの?新生児~生後6ヶ月ごろまでは、首の筋力が弱く安定していないことから特に注意が必要です。それ以降も頭蓋骨の成長が完了する2歳ごろまでは、頭蓋骨と脳の間に少しのすきまがあるため激しく揺さぶってはいけません。乳幼児揺さぶられ症候群の症状赤ちゃんが激しい揺さぶりを受けると、脳細胞が破壊され、脳の中が低酸素状態になります。揺さぶりを受けたあと、赤ちゃんが以下のような症状を見せた場合、乳幼児揺さぶられ症候群の可能性があります。・元気がなくなる・機嫌が悪くなる・傾眠傾向(すぐに眠ってしまう状態)・嘔吐(ウイルス感染による嘔吐症と間違われやすいです)・けいれん・意識障害(呼んでも、応えない)・呼吸困難・昏睡(強く刺激しても目を覚まさない状態)・死このように、乳幼児揺さぶられ症候群は死に至る可能性もあります。赤ちゃんを激しく揺さぶってしまい、このような症状が現れた場合は、すみやかにかかりつけの小児科か最寄りの救急救命センターへ子どもを連れていきましょう。乳幼児揺さぶられ症候群の後遺症は?目が見えなくなったり、言葉が遅れたりする?また、命が助かった場合でも、以下のような症状・後遺症を起こしてしまうこともあります。・脳の周りの出血(硬膜下血腫、クモ膜下出血など)や脳の中の出血・失明、視力障害・言葉の遅れ、学習の障害・後遺症としてのけいれん発作・脳損傷、知的障害・脳性麻痺硬膜下血腫やクモ膜下出血とは、脳の表面で起きた出血が原因で起こります。頭蓋骨と脳の間には、頭蓋骨側から「硬膜」「クモ膜」「軟膜」の3つの膜があります。硬膜下血腫やクモ膜下出血は、硬膜・クモ膜と脳の間に血液が溜まってしまう状態を指します。乳幼児期という脳の発達においてとても重要な時期に、乳幼児揺さぶられ症候群で脳内が傷ついてしまうと、身体機能や精神機能、学習機能などさまざまなところに影響が出てきてしまうことがあります。乳幼児揺さぶられ症候群はストレス対処で未然に防ぐことができます乳幼児揺さぶられ症候群は赤ちゃんを激しく揺さぶると発症する脳の損傷です。脳へ大きなダメージが与えられるので、子どものその後の発達に大きな影響が出ることがあります。赤ちゃんをあやす際には頭や首をしっかり支え、激しく揺らしたりしないようにしましょう。乳幼児揺さぶられ症候群は保護者の育児ストレスが背景にあることが多く、そのストレスに対処することで未然に防ぐことができます。疲れたとき、ストレスが溜まっているときなど、一人で抱え込まず相談することも大切です。イラスト/taeko
2023年01月02日生理痛やPMS(月経前症候群)が悪化した私は、低用量ピルの服用を始めました。しかし、飲み始めてすぐのころは生理痛やPMSの症状が軽減していたものの、しばらくするとPMSがまた悪化し始めたのです。どうしようかと悩んでいたとき、思い出したのは医師のある言葉で……!? 改善した!と思っていたら…生理痛やPMSが悪化したことで仕事や生活にも影響が出るようになり、婦人科を受診した私。診察の結果、低用量ピルの服用をすすめられました。低用量ピルを服用して2カ月ほど経つと、生理痛とPMSの症状が軽減したものの、その後再びPMSが悪化……。 医師と相談し、薬の変更などもおこないましたが、それでもPMSが軽減することはありません。「もしかしたら低用量ピルによる治療が自分の体質と合っていないのかも」と思い始めた私は、低用量ピルの服用を中止するか悩みました。 そんなところに解決策が!?そんなとき、医師から「PMSは本人の精神状態や生活習慣も大きく影響する」と言われていたことを思い出し、低用量ピルの服用をやめる前に生活習慣を改善してみることに! 私は、看護師さんのアドバイスをもとに自分の生活を見直しました。まず、甘い物は控えてお酒の量を減らし、朝や夜にヨガをすることで軽い運動を習慣化しました。また、就寝前にアロマを焚いてしっかり眠れるよう心を落ち着かせるようにしたのです。 症状が軽減してこれらの生活改善を2週間ほど続けると、徐々にPMSの症状が軽くなりました。現在も、規則正しい生活習慣と低用量ピルの服用を続けているため、生理痛やPMSの症状は落ち着いています。私は、低用量ピルによってホルモンバランスが整えられていることが前提ですが「PMSを改善したいのであれば、生活習慣に目を向けることも大切」だと思っています。 当時の私は「低用量ピルを飲めばきっと生理の症状が軽くなる!」と思い込んでいました。医師によると、低用量ピルを飲むだけで改善する方も多いそうですが、私はもともと生活習慣が乱れていたのか、低用量ピルだけでPMSを改善することができませんでした。生活習慣を整えることで症状が軽減したため、これからも規則正しい生活を心がけていきたいです。 著者/百田イラスト/モリナガアメ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2022年12月30日乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?原因や前兆などはあるの?乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)とは、赤ちゃんが睡眠中に突然亡くなってしまう、原因不明の病気です。普段通りに元気いっぱいで、それまで特に大きな病気をしたこともない赤ちゃんに起こるもので、窒息などの事故とは異なります。SIDSは0歳に多く、発症のピークは生後2〜4ヶ月です。ただ、まれに1歳を過ぎて発症するケースもあります。厚生労働省の発表では、2021年には81名の乳児がSIDSで亡くなっています。欧米では乳児が死亡する原因の第1位に、日本でも3位、あるいは4位となる疾患です。SIDSの前兆や原因はいまだに分かっていません。しかし、赤ちゃんは呼吸の調節が未熟であることが一つの要因として考えられています。SIDSの乳児の一部には、血液中の酸素レベルが低下した兆候や、呼吸が一時的に停止していた兆候が見られた、という報告もあります。また、通常、睡眠中の無呼吸などで体に酸素が不足すると、覚醒反応が起きるはずですが、SIDSの赤ちゃんはその覚醒反応が起きにくく、低酸素状態に陥ってしまう可能性も指摘されています。乳幼児突然死症候群は寝ている間に起こる病気です。家での夜の就寝中だけではなく、昼寝の時間などにも起こることがあります。そのため家庭内だけではなく、保育園での昼寝の際などにも起きる可能性があります。SIDSは予防できる?最大のリスク因子は「うつぶせ寝」!?SIDSは、発症の兆候がまったくなく、健康に見える赤ちゃんを襲う病気。だからこそ、普段からできる限りの予防をし、発症のリスクを下げることが大切です。SIDSの最大危険因子として知られるのが、赤ちゃんのうつぶせ寝です。SIDSはうつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、うつぶせ寝のほうがより発生率が高いことが分かっています。1歳になるまでは、夜の就寝中はもちろん、昼寝のときもあおむけに寝かせるようにしましょう。ただ、寝返りができるようになると、寝ている間にうつぶせになっていることもあります。可能なら仰向けに戻したり、観察をこまめにしたりするとより安全と言えるかもしれません。気づいたときにあおむけに戻してあげるようにしましょう。うつぶせになっても窒息しないよう、寝具はかためのものを選び、赤ちゃんのまわりにぬいぐるみやガーゼ、タオルなど、顔を覆ってしまうものを置かないように気をつけましょう。多くの研究調査から、母乳で育てられている赤ちゃんのほうがSIDSの発症率が低い、ということも分かっています。「粉ミルクを飲んでいるとSIDSになりやすい」という因果関係があるわけではありませんが、できる限り母乳育児にトライすることはSIDS予防にもつながる場合もあります。たばこは、SIDSの大きな危険因子の1つです。妊婦が喫煙すると、胎児の体重が増えにくくなるほか、呼吸中枢の発達にもよくない影響を及ぼします。また、副流煙による受動喫煙も、SIDSのリスクを高めます。妊娠したら禁煙することはもちろん、家族や周囲の人にも妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙は絶対にやめるよう、理解を求めることが大切です。ほかにも、SIDSにはさまざまなリスク因子があります。以下のリストをチェックし、普段の生活を見直してみましょう。Upload By 発達障害のキホン睡眠中の事故にも注意!取り入れたい4つの対応策SIDSの予防とともに、睡眠中の転落や窒息事故を防ぐ対策も大切です。毎年、寝ているときに赤ちゃんが窒息してしまう悲しい事故が報告されています。赤ちゃんは大人が思いもよらないようなところで簡単に窒息してしまいます。就寝環境が安全かどうか、赤ちゃんの目線でもう一度点検しましょう。転落事故を防ぐために、寝返りができないうちもベビーベッドの柵は常に上げておきましょう。また、ベビーベッドと壁の間にすき間があると、赤ちゃんがはさまって抜け出せなくなり、窒息してしまうことがあります。ベッドと壁の間に隙間を作らないことも大切です。体が沈み込むやわらかい敷布団やマットレス、ふかふかのベッドパットや枕などは、赤ちゃんがうつぶせになったときに鼻や口を塞いでしまうリスクがあります。赤ちゃん用の寝具が大人のものよりかために作られているのは、このためです。敷布団、マットレスはかためのものを、掛け布団は顔にかかっても赤ちゃんが自分で払いのけられる軽いものを選びましょう。赤ちゃんのベッドに、ぬいぐるみやタオル、ガーゼ、着替えなどを置いていませんか? 寝ている間も、赤ちゃんは寝返りをしたり、足をバタバタさせてずり上がったりと活発に動き回ります。ぬいぐるみやタオルなどが顔を覆ってしまわないよう、ベッドや布団の上には何も置かないようにしましょう。スタイも、寝返りの拍子に首をしめつけたり、顔にかかってしまう可能性があるので必ずとります。ブラインドのヒモが首にまきついてしまう事故も報告されています。ベッドの上に、ひもや巻きつく可能性がある布などが垂れ下がらないように気をつけましょう。就寝中、大人が寝返りしたときなどに赤ちゃんを押しつぶしてしまう事故も起きています。赤ちゃんはベビーベッドに寝かせるのが安全です。布団で寝かせるときも、添い寝ではなく、赤ちゃん専用の布団を敷くようにしましょう。また、添い乳は母親にとっても楽ですが、授乳中に眠ってしまって赤ちゃんをつぶしてしまうリスクも。どうしても授乳中に寝てしてしまうようなら、添い乳は避けたほうが安全です。正しい知識を持って予防をしよう!SIDSは原因不明の病気で、発症は保護者の育て方のせいではありません。当然ながら、虐待や育児のミスがあったから起きるものでもありません。ただ、多くの研究によって、SIDSのリスクを下げる方法は分かってきています。大切な命を守るために、家庭や保育園などで正しい知識を持ってできる限りの予防をすることが大切です。SIDSの予防は、窒息事故対策とも共通するものが多くあります。すやすやと眠る天使のような寝顔を守るために、日々の就寝環境を整えていきましょう。
2022年12月25日事務に転職した5年前。最初は緊張していたからか勤務中に寝ることはなかったものの、いつのころからかパソコン触りながらうつらうつら……。会議に出席してもかくんかくん。どんなに偉い方が話をしていても所構わず居眠りがひどく、運転中も中央線を越えるなどヒヤッと体験も数回経験しました。このままではいけないと耳鼻咽喉科の門をたたき、「睡眠時無呼吸症候群」の診断を受けました。そんな私が、睡眠時無呼吸症候群を改善させるまでの体験記です。★関連記事:「検査結果に驚き!」常に襲う眠気とだるさ、てっきり更年期だと思ったけど…【体験談】居眠り事務員の烙印を押されて…止められない激しい眠気に襲われる仕事中、たまに睡魔に襲われることはあっても、ただの睡眠不足だと思っていた30代。40歳を過ぎてからはとにかく眠く、さらに以下のような症状に悩まされていました。寝ても寝ても疲れが取れない体が重くてだる過ぎるネガティブになる出かけるのが面倒臭いそんな日々が何年か続き、いよいよ会議中に支社長が目の前にいても、怖い課長から叱られても、所構わず寝てしまうようになりました。ただ、そうなるよりも少し前に、仲良しの同僚が指摘してくれていました。「寝てるよね?」その言葉に私は軽く「ごめんごめん、気を付ける」「今日は早く寝るよ」と、相手にしませんでした。あのときにちゃんと聞いて病院に行っていれば、会議中に居眠りをする、できそこないの事務員の烙印は押されずに済んだのかもしれません。その後、どこへ異動しても居眠り事務員の烙印を押され、もちろん異動先でも仕事中にこっくりこっくり舟をこぎ……。常に睡眠不足状態のため、仕事も身に入りません。「あの人は仕事もできないのによく寝るね」と後ろ指を指され、同僚からの冷たい視線に冷たい態度、居心地が悪くなり……。居場所をどんどんと失っていくのでした。渋々病院へ、診断の結果わかった驚きの事実症状をネットで検索し、「睡眠時無呼吸症候群」かもしれないとは思っていました。でも、当時子どもたちはお金がかかる中高生。自分の通院にお金なんて使えません。クビになるわけじゃないし、と後回し。仲良しの同僚と離れ、異動先では笑顔で毒を吐く気分屋先輩と、長いものに巻かれる伝書鳩先輩に挟まれます。もちろん寝てしまう私が悪いのですが、この先輩がタッグを組むことで、私の立場は一層悪い方向へ。居眠りはただのサボりや睡眠不足としか思えない先輩。追い詰められた私は、大きな失敗を繰り返してしまい、その業務から外され、雑用だけの毎日。悲しくて涙が止まりませんでした。ちょうど同じ時期に、似た体形の営業の方が睡眠時無呼吸症候群で自損事故を起こしました。それを知った先輩たちから、「あなたも病気なら病院行ってきたら」と言われ、それで証明できるのならと、初めて病院に行くことを決意しました。選んだ病院はホームページを読みあさって選んだ睡眠時無呼吸症候群に明るい耳鼻咽喉科。初診は診察と血液検査とレントゲン。顔全体の画像を撮影しわかったのは、肥満ゆえに気道の周りに肉が付き狭くなっていること、もともと顎の骨格が小さいこと、人よりも舌の付け根が奥にあることでした。寝ている間の気道を塞ぎ呼吸ができなくなる、睡眠時無呼吸症候群の要素が盛りだくさんであるという驚きの事実が判明しました。1時間に27回も呼吸が止まっていた!初診の結果から1カ月後、簡易検査を自宅で実施した後、1泊の検査入院をすることになりました。夕飯後シャワーを浴び、20時前には検査技師と看護師2人がかりで電極のついた線を頭からつま先まで貼りつけます。手の指には酸素濃度を測る機械を装着しました。20時には携帯の電源を切り、消灯し就寝。普段から睡眠不足なので気を失うかのように眠りにつきました。たまに目が覚めましたが、朝6時に起床。その後電極を外し、帰宅しました。3週間後に病院へ検査結果を聞きにいったのですが、結果は予想通り「睡眠時無呼吸症候群」。なんと1時間に27回も呼吸が止まっていたのです。限りなく重症に近い中等症で、治療方法として2つあるとのことでした。中等症までなら効果が期待できるマウスピースか、重症でも効果が現れるCPAP(シーパップ)です。私は悩んだ末、マウスピースを選択しました。保険適用で1万円と安い買い物ではありませんでした。かかりつけの歯科医に相談し、マウスピースを作れる技工士を紹介していただきました。私の歯形にぴったりはまり、下顎を前へずらして寝ている間の気道を広げるマウスピースは、1年ほどはいびきも小さくなり、眠れているからか気分も少し軽くなった気がしました。そんなふうに効果が感じられ2年ほど使用しました。その後、もう一度異動し環境は変わりましたが、結局転職しました。転職してしばらくは気も張っていましたが、やはり寝てしまいます。虫歯の治療のせいか歯形がずれ、経年劣化も手伝ってか、装着しても顎が前に出ている実感が湧きません。マウスピースの役目が終わりを告げるときがやってきたのです。CPAPで症状が改善マウスピースの効果が薄れていると実感し、考えました。また1万円かけて作り直すか、月々5000円払ってCPAPをレンタルするか……。歯に装着するだけのマウスピースと違って、鼻から圧力で空気を送り込み、気道を広げることで無呼吸を改善するCPAPは、頭をゴムベルトで固定して、鼻にマスクをかぶせます。なんだかみっともない気がして恥ずかしくて、子どもたちに見られたくなくて、ずっと避けていました。でも、同じ失敗はしたくない。新しい職場での自分の居場所を守るべく、私はCPAPのレンタルを決意。なんと検査入院以降行かなくなっていた耳鼻咽喉科に、相談に行ったその日にレンタルしてもらえました。検査してからだと思っていたので、驚きました。しばらく自宅で使用してみると私には合っていて、使ってすぐに効果を実感できました。何より起きてすぐに疲れていた体が軽くなり、なんだか気分がスッキリと感じたのです。勤務中に居眠りする回数も激減しました。それから3週間後に検査入院することになりました。前回と違うのはCPAPをつけての検査だということ。結果は歴然としていました。1時間に呼吸が止まっていたのはたったの3回。正常値へ変化していたのです。個人面談で居眠りをしていると指摘を受けて、すぐに耳鼻咽喉科へ行き、CPAPを選択するという行動に移したことで、上司の見る目が変わったこともうれしいことでした。今まで言い訳をしてはのらりくらりと問題を後回しにしていましたが、行動を起こすことで良い方向へと進めることができると実感しました。まとめ転職で環境が変わったこと、ちゃんとした睡眠が取れることで、仕事の効率は上がり、周りの目を気にする必要がなくなりました。事情を知らない同僚には、ただの居眠りで、給料泥棒にしか見えていなかったはずです。今でこそ病気として認知度が上がっていますが、まだまだ理解が得られない病気です。できることはやってみて、良くならなければ次を考える。病気に限らず柔軟な対応と行動力はこれからも意識していきたいと思います。そして、今はCPAPで睡眠を改善できていますが、これからは肥満を解消し、CPAPがなくても十分な睡眠が得られるように努力したいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。マンガ/へそ著者/えっか(45歳)22歳専門学生の長男、19歳専門学生の次男、18歳高校3年の長女の3人を育てるシングルマザー。末っ子が大学進学となり収入を増やすべく副業ライターを始める。おいしいものを食べるのが特に大好き。 お出かけ好きで体形の割にフットワークは軽い。ジャニーズアイドルに日々目がハート。若く見せたいちっさいおばはんである。
2022年12月25日映画『聖地には蜘蛛が巣を張る』が、2023年4月14日(金)より全国の劇場で順次公開される。『ボーダー二つの世界』アリ・アッバシ監督の最新作映画『聖地には蜘蛛が巣を張る』は、第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞した『ボーダー二つの世界』のアリ・アッバシ監督最新作。イランで実際に起きた売春婦連続殺人事件を映画化した衝撃作だ。イランで実際に起きた売春婦連続殺人事件が題材映画の題材になったのは、イランの聖地アシャドで、2000年から2001年にかけて16人もの犠牲者を出した“スパイダー・キラー”ことサイード・ハナイによる売春婦連続殺人事件。『聖地には蜘蛛が巣を張る』の物語は女性ジャーナリストのラヒミを主軸に展開し、残虐な事件の真相に迫っていく。主演ザーラ・アミール・エブラヒミがカンヌ国際映画祭 女優賞を受賞主演を務めるのは、ザーラ・アミール・エブラヒミ。イランで女優として活躍していたが、2008年フランスへ亡命。その後はフランスの映像業界で活躍し、2017年にフランス国籍を取得後、意欲的に映画に出演している人物だ。『聖地には蜘蛛が巣を張る』では、主演のみなならず、キャスティング・ディレクター、アシスタント・プロデューサーも兼任。さらに、2022年の第75回カンヌ国際映画祭では、女優賞に輝いた。主人公・ラヒミ…ザーラ・アミール・エブラヒミジャーナリスト。連続殺人犯“スパイダー・キラー”による事件の真相を追う。「同じ手口で殺害」され多くの被害者が出ているにもかかわらず、犯人が捕まらない状況に、「誰かがかばっている」と疑いを持ち、周辺取材を進める。取材を進める中で不穏な影が迫るも、自分が囮(おとり)になり犯人を追いつめようとする。<映画『聖地には蜘蛛が巣を張る』あらすじ>2001年、イラン。女性ジャーナリストのラヒミは、聖地マシュハドを震撼させている売春婦連続殺人事件を追うために現地に赴く。犠牲者が増え続けるなか、なぜか警察は捜査に消極的だった。性差別がまかり通る社会で、ラヒミは不条理な圧力と身の危険を感じながら、真相の追求にのめり込んでいく。そして遂に犯人にたどり着くが、意外にもその男は敬虔で家庭的な男だった。「社会の浄化」と信じて犯行を重ねていたその男・サイードは、熱狂的な一部の市民から英雄視されていく・・・。【詳細】映画『聖地には蜘蛛が巣を張る』公開日:2023年4月14日(金) 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開監督:アリ・アッバシ脚本:アリ・アッバシ、アフシン・カムラン・バーラミ出演:メフディ・バジェスタニ、ザーラ・アミール・エブラヒミ音楽:マルティン・ディルコフ撮影:ナディム・カールセン編集:ハイェデェ・サフィヤリ、オリヴィア・ニーアガート=ホルム製作国:デンマーク、ドイツ、スウェーデン、フランス/ペルシャ語/2022/シネスコ/5.1Ch/118分/字幕翻訳:石田泰子/デンマーク王国大使館後援/配給:ギャガ
2022年12月23日生理前にイライラしたり悲しくなったり……と、自分の心を制御できなくなることに悩んでいたなつめさん。「この症状、PMS(月経前症候群)かな?」という思いがあったものの、病院受診になかなか踏み切れませんでした。しかし、意を決して婦人科を受診することに! そこで告げられたのは……!? 身も心もラクになる? 生理前にイライラしたり情緒不安定になったりする自分の症状から、「PMS(月経前症候群)なのかも」と考えていたなつめさん。しかし、病院へ行くタイミングがわからず、市販の薬を飲んだり生活習慣を改善したりすることで、なんとか生活しているという状態でした。生理が終わり心も安定していたある日、なつめさんは意を決して婦人科の門を叩くことに! 診察を終え、先生から告げられたのは、なつめさんの予想通り「PMSですね」という診断結果。そして、緩和の方法として低用量ピルを服用することになったのです。初めての婦人科受診に、とても緊張していましたが、婦人科の先生がとてもていねいに診察してくれたそう。また、待ち時間や診察時間も想像していたより早くスムーズだったそうで、「こんなことならもっと早く行けばよかったなぁ」と感じたと言います。なつめさんは、生理前のつらい症状に悩まされていたものの、病院受診に気が進まず、かれこれ1年ほど目を背けてしまっていたそうです。今回、勇気を出して婦人科を受診したことで、PMS緩和の糸口が見つけられてよかったですね。 監修/助産師 松田玲子 なつめりおさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター なつめりお福島県郡山市出身。現在は東京にいます。日常や心境を4コマ漫画にしています。
2022年12月22日Instagramにて、息子ちー太くんと、娘ぷくちゃんとの日常マンガを投稿されているあっちさん。毎月、PMS(月経前症候群)に悩まされていて「悲しいほど自分を抑えられない」とつづっています。そんなつらいある生理前の期間、あっちさんがちー太くんについ愚痴をこぼしてしまった際、ちー太くんから言われたあるひと言に胸を打たれたそうで……。 普段ならさほど気にならないのに… 普段は家事をしてくれるいい夫。そのことはわかっていながらも、生理前ということもあってあっちさんは夫のささいなひと言にイライラとしてしまっていました。そして、いつもなら愚痴を言うことはないのに、つい胸の内を息子ちー太くんに愚痴のように話してしまって……。すると、ちー太くんから返ってきたのは「お母ちゃんは土曜日も日曜日もお休みじゃないんやね…」というあっちさんを労うひと言。 その言葉に、あっちさんはハッとさせられると同時に、どこか救われたような気持ちに。「自分から、『私は土曜日も日曜日も休みじゃない!』って言うのって、思っていてもなかなか言えないというか。そんな部分を、息子が自分で気づいて労ってくれたのが本当に本当にうれしかったです。フッ…と心が軽くなったのを覚えています」と、このときのことを振り返っていますよ。 つらくてどうしようもないとき、ちー太くんのようにそっと寄り添ってくれることが、実は一番うれしいことなのかもしれません。ちー太くんの何気ないやさしさにも、ほっこりさせられますね。 生理前にイライラしやすくなったり、急に悲しくなったり……と気持ちが不安定になるPMS。日本産婦人科学会のHPには、「薬に頼らない治療法」として、「気分転換やリラックスする時間をつくったり、自分が心地いいと思えるようなセルフケアを探すこと」をすすめています。もちろん、「薬による治療法」というのも記載されています。つらいなと思ったら、婦人科を受診して医師に相談してみるのもいいかもしれないですね。 あっちさんが自分らしく生理と向き合える方法を見つけられたらと思っています。 監修/助産師 松田玲子 あっちさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター あっち愛息子ちー太(小2)と愛娘ぷく(今年2歳)の日常記録。
2022年12月09日