「マンションは管理を買え」とよく言われますよね。中古マンションの場合、実際にどこを見れば管理が行き届いているかどうか、わかるのでしょうか?管理状態を素人が正確に判断するのは容易なことではありません。今回は、内見する際に、最低限これだけは確認しておきたいポイントを3つご紹介します。HAKU-No1 / PIXTA(ピクスタ)■ 1.エントランスやごみ置き場だけじゃない。必ず見てほしいのはココ!kunio / PIXTA(ピクスタ)みなさんは中古マンションを内見しに行くとき、どんなところを見ていますか?もちろん、自分が購入する予定の部屋、つまり専有部をじっくり見たいですよね。それはもちろん大切ですが、「共用部」をよく見ないで中古マンション購入を決めるのは、結構怖いことなんです。というのも、マンションは管理が命!管理が行き届いたマンションかどうかを見分けるには、共用部をチェックするのが一番だからです。共用部でチェックしたいのは、まず外観これなら内見に行った日に見て回ることができます。以下に、見るべき場所とその見方をまとめます。HHImages / PIXTA(ピクスタ)建物の外観……パッと見てきれいか、目立つひび割れなどはないか、ベランダに植木鉢などが乱雑に置いてある部屋はないかエントランス……清掃が行き届いているか、自転車などが乱雑に置かれていないかごみ置き場……周囲やごみを入れる箱などが汚れていないか、分別ルールはしっかりしているか自転車置き場……区画がしっかり分けられているか、ゴチャゴチャしていないか駐車場……平置きか機械式か、清掃が行き届いているか(機械式駐車場だとメンテナンスにお金がかかるので、当然管理費が高くなります)以上をチェックすることで、管理組合の体制がしっかりしているかはある程度はわかります。これらが及第点以上ならば、管理組合のルールづくりがしっかりしていて、居住者のマナーも良いと思われます。YNS / PIXTA(ピクスタ)ぜひしっかり見ていただきたいのは「植栽」築年数が古くても植栽がとてもきれいなマンションがありますが、それは管理組合がしっかりしているマンションだと思って良いと思います。中には居住者でグリーンクラブをつくって玄関前の花壇を管理している、という管理組合もありました。資産価値を上げながら、マンション暮らしを楽しんでいる様子がうかがえますね。■ 2.豪華な共用施設よりもまずチェックしたいのは「掲示板」!廣冨豪 / PIXTA(ピクスタ)共用部といえば、つい気になってしまうのが豪華な共用施設や24時間ごみ出しOKなどの「便利なサービス」のこと。それらのチェックももちろん必要ですが、大事なのはそれがどのように使われているか、そのサービスが本当にきちんと機能しているか、です。ただあればOKというわけではない、ということです。サービスが機能しているか否かが、そのマンションの良し悪しを決めるといってもいいでしょう。ABC / PIXTA(ピクスタ)マンション内に入ったら、地味ですが、ぜひ見ておきたい場所があります。エントランスホール……清潔に保たれているか、(出前の皿など)余計なものは置かれていないかエレベーター……内部のシートはよく掃除されているか、シートがはがれたままになっていないか廊下、階段……清潔で廊下に物が雑然と置かれていないか、ひび割れやシートの剥がれなどがないか(共用廊下に物を置くことは消防法で禁止されています)共用施設……よく利用されている様子か、きれいに使われているかNon+i / PIXTA(ピクスタ)もうひとつ、ぜひ見ておいてほしいものは「掲示板」掲示板にはマンションのコミュニティの様子がよく表れるものです。コミュニティ活動を盛んに行っているマンションの掲示板は、サークルやお祭りなどの情報がたっぷりと掲示してあります。マンション管理の土台はコミュニティにあり。にぎやかな掲示板は、「管理の良いマンション」の指標のひとつです。■ 3.管理人、すれ違う居住者…チェックポイントは「笑顔で挨拶」piyopiyo / PIXTA(ピクスタ)最後に「人」にも注目してみましょう。マンションの「人」とは、つまり管理人さんや居住者です。私が過去に内見や取材で訪れたことのある、管理組合の体制がしっかりしていて管理が行き届いているマンションでは、感じのいい人とばかり出会いました。管理人さんは声をかけてくれましたし、居住者とすれ違うと必ず素敵な笑顔で挨拶をしてくれるのです。敷地内で迷っていたら道を教えてくれて、頼んでいないのに自慢の共用施設を案内してくれた人もいました。【IWJ】Image Works Japan / PIXTA(ピクスタ)居住者同士も笑顔で挨拶を交わしていました。反対に、ものすごく愛想の悪い管理人さんや、挨拶をしているのに無視をする居住者がいるマンションがたまにあります。正直、それはあまりいい気持ちのするものではありません。「ここには住みたくない」と思わせ、自ら資産価値を落としているといってもいいでしょう。いかがでしたか?中古マンションの管理状態を見抜くポイントは、「そのマンションが一生懸命管理している様子」がうかがえるかどうか、です。居住者間のコミュニティを大事にし、マンションの資産価値を上げるための努力が見えたら、それは「買い」のマンションといえるかもしれません。(written by 殿木真美子)
2018年04月26日将来どうなりたいかを描けないby Pixabay「あなたは将来、この会社でどうなりたいんですか?」と聞かれたとき、私はいつも正しい答えを見い出せないでいる。転職活動をしているときもそうだった。志望動機や転職理由は、頭で何も考えなくても口からするすると出てくる。しかし「5年後のビジョンを教えてください」「10年後は、どのような働き方をしたいですか?」と尋ねられると、どうしても会話が止まる。そして、この質問をされた企業には見事にすべて落ちている。現在私の勤めている会社には、3カ月に1度くらいのペースで部長と面接をしなければならない制度がある。なんだか学校みたいだな、といつも思う。このときも「将来、どうなりたいの?」と同じことを聞かれ、言葉を詰まらせる。管理職に就きたいのか、それとも専門職に就きたいのか、という質問だということはわかっている。わかってはいるけれど、どちらかになっている自分なんてイメージができない。自分の技術を極められるような気もしないし、人をまとめるような性格でもない気がする。現在は、上のポストが空いていて、私のような低学歴で大した職歴のないような人間でも条件を満たせば昇格できるんだそう。給与が倍以上になる、とも教えてもらった。しかし、それでも私は人の上に立っている自分が想像できない。このままでもいいかな、と思ってしまう。可能であれば、適度に忙しい環境で、人から怒られずに働きたい。それから、生活に不便がなくて、たまに贅沢できるくらいのお金があれば、私にはそれで十分だ。仕事だけではなく、プライベートの面でもそうだった。私には、将来の夢というものがずっとない。「こんなことしたい!」「あれが欲しい!」という直近で実現できそうな目標はあっても、漠然とした夢みたいなものがずっとなかった。年を取ってしまった私も、それほど悪くない高校生の頃は、5年後、10年後、大人になっている自分を想像することがただひたすら怖かった。このまま、何も大きな目的のない生活が続くのと思うと、恐ろしかった。けれど、それからの私は本当に年を取ってしまって、大人になることがそれほど悪くないということを知った。今も同じだ。5年後、10年後、もっと大人になっている自分を想像するのが怖い。このまま何も変わらず年を取ってしまうのもなんだか恐ろしいし、とは言え、結婚している自分も子どもがいる自分も、なんだかイメージがわかない。バリバリキャリアを積んで「仕事が生きがいです!」とか言っている自分も、きっと未来に存在しないだろう。もしかしたら、高校生の頃に想像していた大人のような不安を覚えているだけで、きっとこれからも楽しく過ごせていけるのかもしれない。けど、そんな保障はどこにもないから、ほんの少しだけ怖いと思う。結局のところ、仕事だってプライベートだって、目の前のことをただひたすらやっていくしかないのだ。目の前のことをひたすらやって、いろいろなことに慣れてきて、そうして進んでいった景色はきっと昔とは違ったものに見えているはずで、そこから自分のできることをできないことを選んだり捨てたりして、自分の人生とか将来を見定めていくしかないのだと思う。管理職にも専門職にも向いていない。きっと、結婚も出産も向いていない。けれど、このままでい続けることのほうがずっと怖くて、何かしらの形で前に進まなければいけないのだと思う。5年後、10年後の私は、今の私みたいに「年を取ってしまった私も、それほど悪くないないのかもしれない」と、ちゃんと肯定できるのだろうか。Text/あたそ<「一緒にいてほしい」と言えない…わたしに恋する権利があるのか>もチェック!ひとりでいることは強さではあるけれど、ひとりでい続けることは、全然強くない。
2018年04月24日こんにちは。沙木貴咲です。「最近、忙しくてさ・・・・・・」が口癖の男性はいませんか?重要案件を抱えていて、本当に忙しいかもしれませんが、ことさら周りにアピールするのはどうなんでしょう。忙しいのはデキる男の証拠、という価値観はバブル期の負の遺産でしかありません。50代でもないのに忙しい自慢をしている男性の価値とは、いかがなものでしょうか。■■今は、社畜になっても報われない高度成長期やバブル期は、がんばるほど年収も上がり、社内での地位も上がり、やり甲斐のある仕事を任せてもらえる時代でした。しかし今は、バブル期に比べると20~30代の平均年収が100万円以上も落ち(物価は上がり続けているのに!)、男性が10人いれば管理職になれるのは1人だけといわれています。ただ、職位が上がっても雑務に追われるだけで、やり甲斐が得られないという意見が目立つようです。2015年ころから20~30代の起業、フリーランス化が流行り、今年の1月には厚生労働省が副業についてのガイドライン骨子を作成しました。今は、働き方が多様化していて、忙しく働くことが必ずしも正しいとはいえなくなっているんです。実際に、人気写真アプリを制作したスナップマート株式会社の元代表取締役、江藤美帆さんは、こう述べています。「何になりたいか、どんな仕事がしたいか、という問いにはハッキリ応えられない若い子が大勢いる一方で、どんな働き方がしたいか、どんな生き方がしたいかという質問にはちゃんと答えられる。つまり、『こんなライフスタイルを送りたいです』というのが、目標であり夢になっている」と。これに対して、若い人は夢がないと嘆くオトナもいたのですが、それが今の20~30代前半の人たちのリアルだろうと、私は思っています。働き方は、自分のライフスタイルや価値観に合わせるのが、今どき当たり前なのだと。■■どうして『忙しい自慢』をするの?忙しい自慢をする男性は、今どきの働き方の波に乗れていないのかもしれません。暇がないことがエライ、忙しい俺はカッコいいという価値観を持ちますが、それが本当に正しいのかどうかは微妙なところ。3年後、5年後になって、色んな意味で周りに置いてけぼりを食わなければいいですが・・・・・・。彼氏、あるいは夫候補として魅力的なタイプとは言い難いでしょう。ただ、今の時代の流れを汲むことよりも、独自の世界で生きている男性もいます。たとえば、大工や工芸制作など、職人と呼ばれる昔気質な仕事スタイルを持つタイプ。あるいは、警官や消防士、仕込みが必要な調理師や飲食店勤務、マスコミ関係も、一般の人とは違う時間軸で働く人たちです。自分の仕事にポリシーを持っているなら、彼らにとって「忙しい」は間違っていないのかもしれません。そして、起業していたり、フリーランスで働いたりする人も、仕事が自分との戦いになるので、自己責任で忙しくなっているはず。ただ、20代で独立して、その後ちゃんと自立していける人は、30歳を越える頃から余裕を作れるようになっていきます。それは、事業がうまく回ることだけが理由ではなく、デキる男は時間の遣い方が上手だから、暇が作れるようになるといえるでしょう。■■好きな男性の「忙しい」は?気になる男性が「忙しい」を理由に食事の誘いを断る、LINEが既読スルーになるという場合・・・・・・それは残念ながら、あなたへの「NO」を表しているのかもしれません。その気がない女性からのアプローチをスルーしたい時、実はそれほど忙しくもないのに、「忙しい」を理由にしてしまいます。好きな男性が、やたらと忙しいと言うなら、ちょっと冷静な目で関係を見極めた方が良さそうです。■■さいごに忙しい状況が悪いというわけではありません。仕事に充実している人ほど、複数の案件を同時に回していたり、仕事に生かせる勉強や情報収集を積極的にしたりするので。忙しさがすべて自分のためになっていると、ちゃんと理解できている男性は良いんです。「この人、大丈夫かな?」と疑ってほしいのは、業務内容を詳しく説明できず、自分が何を目指しているかも曖昧なのに、これ見よがしに「忙しい」を連発するタイプ。バブル期のおじさん脳を持った、時代遅れな見栄っぱり男性かもしれません!(沙木貴咲/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年04月23日筆者の住むマンションでは管理組合の総会が4月にあります。総会は管理組合最大の意思決定機関であり、組合行事の中で最も重要なものになりますが、管理会社のフロントにとっても大変な仕事になります。今回はそんなマンションの「管理組合総会」について書いてみたいと思います。ABC / PIXTA(ピクスタ)■ 総会には「定時総会」と「臨時総会」の2種類ある区分所有法によりマンションの管理組合においては少なくとも年1回の総会の開催が義務付けられていますが、毎年必ず1回開催されるのが定時総会です。こちらでは管理組合の決算・活動報告、予算の審議や役員の選任等について決議されます。ABC / PIXTA(ピクスタ)定時総会とは別に、文字通り「臨時」に開催されるのが臨時総会で、次の総会まで待てないような緊急性のある事項について決議します。修繕積立金を取り崩すには総会の承認が必要ですが、そういったまとまった額のお金が必要な工事を緊急に実施しなければならなくなったような事例が該当します。■ 決算から3か月以内に開催しなければならない管理組合総会の時期としては月末の週末という事例が圧倒的ではないでしょうか。ほとんどのマンションでは、新会計年度が始まってから3か月以内に総会を開催するように規約で定められています。会計を締めてから総会の準備を完了させるまでにほぼ3か月かかるため、どうしても月末となってしまうのです。セーラム / PIXTA(ピクスタ)会計年度が終了すると決算をまとめまる作業に入りますが、最終的な決算資料ができ上がるまで1か月ちょっとかかります。決算資料ができ上がると管理会社のフロントはそれに基づいて総会議案書(案)を作成し、理事会に諮るのですが、ここまでで決算を閉めてから約2か月です。総会議案書は開催日の2週間前までに発送しなければならないとされ、正式版の議案書の作成、印刷等の期間を加えると、組合会計を閉めてから総会開催までどうしても3か月近くかかってしまうのです。会場の都合により第2週の開催になったことが筆者は1回だけありますが、全ての工程を極限まで前倒ししなければならず、実に大変であった記憶があります。■ 総会では「賛成」か「反対」の二択しかできないCORA / PIXTA(ピクスタ)総会への参加方法としては出席する、委任状を提出する、議決権行使書により意思表示するという3通りあります。委任状や議決権行使書といった書面での参加の場合は、事前に配布された議案書の内容だけで意思表示しなければならないことになります。議案は理事会がベストと判断したもののみが提案され、それに対して賛成か反対かのどちらかを問う形式になっていますが、これは書面による参加者を尊重するためです。管理組合総会は大勢の人が様々な形式で参加する会議ですから、多様な意見の中から話し合いで一つに集約するというのは不可能なのです。テレビドラマなどでは会議の場で「緊急動議」が出される場面がありますが、こういったものも書面で参加している組合員をないがしろにする行為であるので認められていません。■ 議案書の右上に記入された日付は意外と重要区分所有法35条1項は、総会開催日の「1週間前」までに、標準管理規約43条1項では「2週間前までに」総会開催通知を各区分所有者に対して発送しなければならないと規定されています。十分に余裕をもって準備できている時は特に問題ないのですが、ギリギリとなってしまった時はこの「2週間前までに」をどう解釈するかが非常に大切になります。公式的には通知を発送する日と総会開催日を含めることなく、中2週間を空けなければならないのだとされています。freeangle / PIXTA(ピクスタ)仮に総会を4月29日に開催する場合、中14日間空けて4月14日までに議案書を発送しなければならないことになります。通常は一旦管理室まで宅配便で送るのですが、資料作成が発送日の最終の集荷時間に間に合わず、仕方がないので翌日マンションまで自分で運び、ポストに直接投函するというようなことをしたこともあります。また「緊急を要する場合には、理事長は、理事会の承認を得て、5日間を下回らない範囲において、期間を短縮することができる」という規約の規定を最大限拡大解釈したことも1回だけですがあります。総会前のフロントは、資料を作りながら常にカレンダーとにらめっこしているものなのです。■ 会場には様々な場所を利用する総会は多くの人が参加するので会場の確保が重要です。マンション内に集会室があればいいのですが、そのような恵まれたマンションは限られており、そのため会場としては様々な場所を利用しました。xiangtao / PIXTA(ピクスタ)近隣の貸会議室を利用する場合が多かったのですが、出席者がそれぞれ自宅から椅子を持参してエントランスホールで開催したこともありますし、出席者が数名という場合には管理室や喫茶店を利用したこともあります。会場としてファミレスを使用し、まず食事を済ませてから会議に入るのが恒例というマンションがありましたが(食事代は会議費として支出)、管理に対する目が格段に厳しくなった現在でもそれを続けているかどうかはわかりません。管理組合総会の表と裏というような内容を考えていましたが、「総会とは何か」という話で一杯になってしまいました。次回は総会を実際に運営する際の裏話をご紹介したいと思います。
2018年04月21日男性の大事なペニス。女性の性器とは違い、排泄も同じところからされるという特徴もありますよね。そんな男性のアソコですが、多くの男性から「フェラされるのが好き」という声も聞かれます。女性はフェラという行為について、本音ではどう思っているのでしょうか。彼を喜ばせるために抵抗なく行えるという人もいるいっぽうで、男性が聞くとショックな回答結果も……。ここだけにこっそり公開しちゃいます。グラフ・王悠夏、文・オリ子【セックスリサーチ】男は見ちゃダメ!? フェラの実態と女の本音公開します!セックスにフェラは必須行為なのでしょうか。まずは、フェラを求められることについて聞いてみました!anan総研調べ。「舐めて……」「くわえて……」そんなふうにセックス中に男性から要望があると答えた女性はほぼ100%に近い98%! セックス中、ほとんどの男性は女性にフェラを要求しているようです。また、「いいえ」と回答した2%の方々は、ひょっとすると言われる前に自分からサクッとくわえている女性たちかもしれません!anan総研調べ。男性がほぼ100%フェラを求めているのに対して、その行為を抵抗なくできると答えたのは全体の約6割、つまり4割の女性はその行為に抵抗があるという結果になりました。いったいどんな理由で抵抗を感じていたり、素直にできたりするのでしょうか。フェラ抵抗あり派の理由汚いイメージがある「汚いイメージ」(30歳・管理職)「汚くないわけがないから」」(30歳・公務員)「好きな人のでも、やっぱり汚いというイメージは消せない」(32歳・その他)匂いが気になる「くさい」(32歳・会社員)「パンツなどで夏は湿っていて、臭いがしそう」(30歳・自由業)行為そのものが嫌「疲れる」(30歳・その他)「普通に苦しいので(笑)」(27歳・公務員)「男性の道具のように感じる」(31歳・自由業)「一方的な奉仕がいや」(28歳・自営業)「イメージとそれをしているときの顔が微妙な気がするので」(36歳・公務員)味が嫌「なんとも言えない味が嫌」(30歳・管理職)「オエってなる味がいや」(32歳・その他)フェラを嫌がっている女性の理由はさまざまでしたが、「汚いイメージ」のために抵抗があるという回答がたくさん聞かれました。いっぽうで「お風呂上がり直後ならOK」など、清潔な状態であればそれぼど抵抗なくできるという声もありました。ただ、そもそも行為自体に対して「男性の道具のように感じる」「疲れる」などの理由から、キレイ・汚いに関係なくフェラが嫌いという回答も。また、AVでいやらしくペニスをくわえる女性の顔を知っている人は、「自分もそんな顔になってるのかな……」と考えると抵抗があるケースもあるようです。フェラ抵抗なし派の理由大切な人のものだから「セックスできる相手のものだったら抵抗なくフェラできる。したくないと思うような相手とはセックスしない」(31歳・公務員)「好きな人のなので特に抵抗はない」(30歳・専門職)気持ちよくさせるためなら……「彼が気持ちよくなるならやってあげたい(?歳・その他)「嫌だなんて感じたことがなかったです! 気持ちよくなってもらうためになんでもしてあげたいと思う」(23歳・公務員)みんなしてるから「みんなしてるから、それが当たり前って思ってた」(24歳・その他)経験を積んでるので……「いい歳なので、特に抵抗はないだけ」(32歳・公務員)「もう慣れた」(33歳・主婦)「最初は汚いと思ってしまって嫌だったけど、彼が事前にちゃんとお風呂に入ってくれることもあり、次第に慣れた」(22歳・学生)最もよく聞かれたのは、「大好きな人のものだから」という回答。やはり大切に思う相手を喜ばせるためならどんなことでもしてあげたい、と思うのが女心なのでしょうか。また、ひょっとすると「喜ばれるためならなんでも!」と思えるピークは、交際初期のタイミングで、その後はだんだん「そういうものか」と慣れてくるのかもしれません。また、その他にも「好きではないが、性感帯を知り尽くしたいという欲求が勝つ」というユニークな回答も聞かれました。男性からすると最高の女かもしれません!価値観はそれぞれ。でもやっぱり清潔は大切!自分の「口」に男性の性器を入れるという行為「フェラ」。男性は大好きなようですが、女性によっては、ネガティブなイメージを抱えたまま仕方なくしているというケースもあるようです。「大好きな人を喜ばせるためならやるしかない!」と健気に頑張っている女性も多くいるようですが、女性も意見をはっきり言って良い時代。男性の言いなりのまま……何てことはせず、病気感染予防のためにも嫌な時はイヤ、汚い時は「シャワー浴びてから」と伝えて、お互い気持ちよく楽しめるセックスをしたいものですね。© sakkmesterke/Gettyimages© nd3000/Gettyimages© eclipse_images/Gettyimages© nd3000/Gettyimages
2018年04月15日高学歴で高収入、努力して多くのものを手にしてきたハイスペック女子。無敵の人生・順風満帆状態なのかと思いきや、恋愛となると急に苦手意識を持ってしまう人も多いとか。その原因のひとつは、恋愛は相手ありきなので、自分の頑張り次第で成果が出るとは限らない、という点かもしれません。そんな彼女たちの実態を探ってみました。恋愛偏差値を上げるにはどうしたらいいかを考えていきましょう。■スペック女子の実態高学歴で一流企業に入り、さらに成績優秀だからこそ起きてしまった、恋愛での苦労とは?◎素直に喜べない「会社での営業成績が全国でトップクラスの私。社内に彼氏ができても、相手よりいい成果を上げてしまう場合も多く、逆に引け目を感じることも。常に張り合っているようで、お互いに疲れます」(29歳/営業職)多くの男性にとって仕事は自己実現の舞台。そこで良きライバルならともかく、彼女に負けっぱなしだと「俺って何なのかな」と自信を失うことも多いでしょう。関係を保つには、プライベートでは彼を立てるなどの工夫が必要となりそうです。◎恋愛対象として見られない「よく食事に誘ってくれる男性がいました。仕事に対する考え方も似ていて、私の中で恋心が芽生え始めた頃、彼が切り出したのは『起業するから優秀な人が必要。一緒に頑張ってもらえない?』というヘッドハンティングの話。食事のお誘いはすべて、ビジネスパートナーとして合いそうかを見るためだったようです」(27歳/外銀セールス)恋愛に免疫がないと、単なる仕事のお誘いを好意と勘違いし、期待して無駄に傷つくこともあるみたい。難しいですね…。■失敗談から学ぼう仕事では常に第一線で男性と張り合ってきたからこそ、負けん気が強いハイスペック女子。プライドが邪魔をして、恋愛では失敗を繰り返してきた人も…。次にご紹介するエピソードは、幸せな恋愛をするために身につけるべき要素を教えてくれています。◎男性を上手に立てるかわいらしさ「同僚の男性の多くは、私たちのような総合職ではなく一般職の子を選んでいます。彼女たちはいつも余裕があってニコニコ。ふんわりしていて男性を頼るのも上手です。私はしんどいときも自分だけで何とかしようと頑張ってしまうから、正直うらやましいです」(28歳/営業)モテる女性が身につけている、愛され力。笑顔で周りをなごませたり、柔らかい話し方を心がけたり。恋愛においてはプライドよりもかわいげのほうが大事なのでしょう。◎素直に謝れる強さ「彼氏とケンカになると、悪いと思っていてもつい“理詰め”で話してしまいます。年下の彼氏が部下とかぶって…。謝ると負ける気がして『ごめんね』のひと言が言えません」(33歳/管理職)攻撃が最大の防御とばかりに、強がることで自分を守るタイプの女性っていますよね。よっぽど大人の男性でないと、そのジレンマにはなかなか気づいてもらえないでしょう。そもそもケンカに勝ち負けもないのですが、どうしても負けたと感じてしまうなら“負けるが勝ち”のことわざを思い出して。相手に“勝った気分”を譲ることで、ふたりの関係を円滑にしてはいかがですか?■成功体験談に学ぶ、男性の選び方数々の苦難を経験しながら、幸せな恋愛をつかんだハイスペック女子もいます。そのポイントとは?◎選択の枠を広げる私が好きなタイプは絶対これ!と決めつけると、運命の人を見逃すこともあります。最初のハードルは低めに設定しておいたほうが、しっくりくる人に出会える確率も上がりそう。◎感覚を大切に恋愛は、頭ではなく心でするものですね。“自分の恋愛はこうでなければいけない”という固定観念を捨てたら、幸せの幅は広がるかもしれません。◎思い込みを捨てる今までは「〇〇だったから次もきっとダメだ」と、過去を分析していませんか?年下男性は頼りないからダメだ、とか、〇〇の職業は転職率が高いからダメだ、など先に決めつけてせっかくのチャンスを棒にふっているかも。■素直な気持ちで楽しんで勉強も仕事も平均点という女性のほうが、実は恋愛は得意なのではないでしょうか。とはいえ、ハイスペック女子の苦悩を観てきて、共感できる部分がたくさんあった方もいることと思います。幸せな恋愛ができていないと感じているなら、ぜひこのコラムの内容を参考にしてくださいね。
2018年04月12日オフィス内に託児所があったり、家族連れでの社員旅行がOKだったり、子連れ出社ができたりと、企業が実施している仕事と家庭の両立支援制度は多種多様。たとえば、日本最大級のポータルサイトを運営するヤフー株式会社には、「パパママサポーター制度」というものがあります。どんな制度なのか、人事担当の大内礼子さんに話をうかがいました。先輩パパママ社員にさまざまなアドバイスを受けられる「パパママサポーター制度」とは、同社の有志社員が中心となって活動している「パパママプロジェクト」の取り組みのひとつだそう。「プロジェクトのおもな活動は、子育て中の従業員を対象とした座談会や情報交換、悩み相談ランチ会、個別の相談の受付などを行っており、2012年に活動をスタートしました。発起人は、育休から復職したママ社員です。自身の経験として、育児中の情報共有や相談できる場が有効であると感じたことから、先輩ママ社員と協力してプロジェクトを立ち上げました」(大内さん、以下同)立ち上げから約5年がたち、今では社内のダイバーシティ推進プロジェクトのひとつとして活動中。執行役員がスポンサーとなってプロジェクトを後押しし、人事との連携をしながら、社内のパパママ社員とその上司の支援を行っているといいます。「プロジェクトは、コアメンバー5名、女性サポーター6名、男性サポーター2名で構成しており、月に1回程度、『子どもの習い事』や『小1の壁』など、テーマを決めてパパママカフェを開催しています。テーマに興味のある方がお弁当持参で会議室に集まって話したり、先輩パパママ社員のアドバイスを受けたりできます。カフェには30名前後の参加者が集まり、“みんな同じように悩んでいるとわかって気が楽になりました”といった声をもらっています」現在仕事をしている社員だけでなく、年に1回、育休中パパママ社員向けの座談会も開催しているそう。参加した社員からは、「会社が移転しフリーアドレスになるなど、働き方が変わったことを聞いて少し不安でしたが、会社に来られただけでも少し安心しました」、「保育園のことなどをいろいろと聞けて、復職イメージがつかめて良かったです」などの感想が寄せられているのだとか。他にも、正社員なら“有休”として取得できる「マタニティー休暇」や「看護休暇」があったり、無給ではあるものの小学生以下の子どもを持つ家庭なら、週休3日(週4日勤務)を選択できる「えらべる勤務制度」があるなど、充実した制度が用意されています。ヤフーのママ社員さんにインタビューでは、実際に働いているママ社員さんは、どう感じているのでしょうか?勤続年数10年目で2児の母でもあるクリエイター人財戦略室の干場未来子さんは、夫もヤフーの社員で、夫婦で協力し合いながら仕事と家庭を両立しているといいます。「仕事と家事・育児を両立するために、いろんな工夫をしています。たとえば、保育園への息子のお迎えや小学生の娘の夕飯の時間に合わせて退社する日は、その日に終わらせないといけない仕事を確実にクリアにしていく必要があるため、仕事の優先順位付けを間違えないように気を付けています。また、平日のうち2日は夕方以降、夫に子どもたちのことをお願いして、私はがっつり仕事をしたり、息抜きで飲みに行ったりする時間を作れるので、仕事と家事・育児の両立によるストレスやジレンマはほとんどありません。管理職である夫が週2日、18時半に保育園のお迎えに行けること自体、子育てに理解のある会社だと痛感しています」(干場さん、以下同)他にも、帰宅後の負担を減らすために、毎朝5時に起床してある程度は夕食の準備を終わらせているそう。さらに、週2回は家事代行を利用し、忙しい夫には家事よりも育児に比重を置いて参加してもらっているそうです。そんな干場さんは、どのように制度を活用しているのでしょうか?「子どもが1人の時、2人に増えてから、未就学児の時、就学してから、夫の仕事が忙しい時、自分が管理職の時、といったように、さまざまなフェーズで働き方を変えてきました。それもすべてフレキシブルな働き方を可能とする制度があったからできたことです。そして何よりも、多様な働き方を受け入れる社風と文化があったからこそ実現しました。時短勤務でも、どこでもオフィス制度やフレックス勤務を利用しながら日々の業務時間を自分の裁量で調整し、1週間、1カ月単位で仕事の計画を立てられることも助かっています」さらに、制度を活用することで、子どもとのコミュニケーションも充実したといいます。「昨年から『えらべる勤務制度』ができたので、仕事が中途半端にならないか少し不安はあったものの、娘の小学校の夏休み期間で週休3日にトライしました。娘と2人で出掛けたり、お菓子を作ったり、息子が生まれてからあまり確保できなかった“娘と2人だけの時間”を作ることができ、娘の笑顔をたくさん見ることができたので、制度を使ってみて本当に良かったです」週休3日にトライするにあたって、事前に業務量を上司と相談し、あらかじめ調整することで、周囲に迷惑を掛けることなく通常の勤務に戻ることができたそう。干場さんは、今年の夏休み期間も週休3日にしたいと話します。最後に、育児をされながらお仕事を続けている理由をうかがったところ…。「これは…育児が仕事を辞める理由にならないからです。仕事でしか成長できない自分がたしかに存在し、その成長機会を手放すという選択はできません。また、夫が事故や病気で働けなくなる可能性もゼロではないので、経済的リスクヘッジという観点もあります。加えて、子どもは中学生になれば物理的には随分手が離れていくので、一時の“子育てが大変な時期”を乗り越えるために仕事を手放す気持ちにはなれないまま、今に至ります。仕事はもう自分の人生からは切り離せないものなので、今後家族の状況や生活環境が変わることがあっても、何らかの仕事はしていたいと考えています」筆者は、さまざまな企業に取材し、働くママたちにインタビューをしていますが、話を聞いて感じることは、「仕事に対する意欲と生活の充実度」です。仕事にやりがいを見いだし、パワフルに働く一方で、家事の時間を最小限まで短縮し、“プライベートも充実させる”というのが、働くママたちの共通点。現在、仕事をしようか悩んでいるようであれば、思い切って1歩踏み込んだほうが、より充実した毎日になる可能性があるのではないでしょうか。(文・奈古善晴/考務店)
2018年04月11日「先日、秘書の方から、安倍首相の国会答弁どおりに昭恵さんが『すべての名誉職を辞めることになった』と連絡をいただきました。ついては、ウチの名誉会長職も辞退したいと。残念ですが、受け入れました」 そう本誌に明かしたのは、チャリティ団体『iPSコミュニティー』の鳥越孝理事長。チャリティーゴルフなどを主催して、iPS細胞関連の研究に寄付をおこなっている同団体の名誉会長に就いていたのが安倍昭恵・首相夫人(55)だった。 これまで報じられているとおり、森友学園問題の発端は“愛国教育”を目玉とする同学園に昭恵夫人が肩入れをしていたことに始まる。17年4月開校予定だった新小学校の「名誉校長」に就任していたのが、ほかならぬ昭恵夫人だった。 だが、昭恵夫人が“名誉職”に就いていたのは森友学園だけではない。本誌が調べた限りでも、29もの団体で昭恵夫人は名誉職に就いていた。今回、本誌ではすべての団体に連絡をとろうと試みた。もちろんそのほとんどはしっかりした活動を続けている団体だが、中には連絡先もよくわからない団体も――。 「こういうタイミングで昭恵さんの話は……」(ある社会福祉法人の担当者) 連絡がついても、多くの団体がこう言って取材を拒否した。そのなかで前出の「iPSチャリティー」鳥越孝理事長は「いいことも悪いことも公平に報道されれば」と、正面から取材に答えてくれた。 「昭恵さんは、とにかく人の役に立ちたいという想いでやっている人です。私たちのチャリティーにも実費を払って、ときには1人で来てくれていました。人を疑わず、どんな人とも親しくなれるタイプ。それだけに、下心のある人とか邪な人につけこまれる隙もあったと思います。周りで厳しいことを言う人がいればよかったのかもしれません。良家に育った昭恵さんには、そういう免疫はなかったのでしょう」 政治部記者も、こう話す。 「昭恵さんは首相夫人として“権力”を持っているのに、本人が無頓着すぎるのです。07年に第一次安倍政権を投げ出して退陣した安倍首相は、バッシングに苦しむなか、“彼女の無邪気さに救われた”とつねづね言っています。ある種、罪深いまでの“ピュアさ”を夫人の美点と思っているんです」 ジャーナリストの江川紹子さんは、安倍夫妻にこんな“アドバイス”を送る。 「私、昭恵さんがダメな人とは言うつもりないんですよ。だって友達にしたら、すごくいい人だと思いますよ。彼女からすれば、自分でいいと思うことを一生懸命やっているだけでしょう。首相夫人としての影響力さえ使わなければ、どんな活動でも一生懸命にやっていいですよね。権力さえ伴わなければいいんです。だから彼女自身にそういう自覚がないんだったら、安倍首相が『うちの妻が何か言ってきても気にしないでください』と周囲にひとこと言っておけばいい。夫の安倍さんや周りの人たちが気をつけてあげればよかったんです」 もしかしたら、いまも彼女は本気でこう思っているのかもしれない。 「晋三さんはなんでこんなに焦っているのかしら――」
2018年03月30日我が子の取扱説明書「サポートブック」Upload By 楽々かあさんこんにちは。楽々かあさんこと、大場美鈴です。うちでは、通常学級・支援級の担任の先生に、発達障害のある長男のことを詳しく知って頂き、集団生活の中でのパニックやトラブルを事前に予防したり、困ったときの伝え方のコツを伝えるために、「サポートブック」を作って渡してきました。「サポートブック」とは、いわば「我が子の取り扱い説明書」のようなもの、と思って頂けたらと思います。(※今回ご紹介するのは、私の自作の「楽々式サポートブック」のフォーマットが前提ですが、支援機関や行政機関等でも配布されています。ご家庭のニーズに合ったフォーマットのものをご使用になるといいでしょう)それを毎年の担任の先生に渡しながら、試行錯誤で学校と連携し、小学校時代をなんとか乗り切ってきました。ただし率直に言うと、「発達障害」という言葉がようやく広まったばかりの現在の日本では、残念ながら、まだまだ「レッテル貼り」と背中合わせの面があるようにも感じられます。それでも、発達障害のある子の困り感やその具体的な対応は、こちらから言わなければ伝わらないこと・気づかれないことは沢山あるように思います。特にうちの長男は、知的・言葉の発達面で大きな心配がなく、一見「フツーの子」と見分けがつきにくいタイプのため、通常学級の中で「障害」として伝えるメリット・デメリットの間で悩みながら、迷いながら、私も歩んできました。それでも、長男にとって環境との段差の大きい時期は、学校で注意や叱責を受け続けたり、友だち関係でつらい思いをしたり、授業中を無為にぼーっと過ごし続けるよりは、キチンと「形にして」対応を伝え、サポートをお願いしたほうが良いと判断したのです。その伝達手段の一つが「サポートブック」でした。では、その具体的な内容を、うちの実物の写真とともに、著書『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法』より転載し、【特別公開】致します。Upload By 楽々かあさん私たち親子の「サポートブック」の内容と渡し方のコツ学校とよりしっかり連携したい、毎年の担任の先生にノウハウを引き継いで欲しい、という場合「サポートブック」を作って渡してみるといいかもしれません。「サポートブック」は、支援者(担任の先生や支援機関のスタッフさんなど)に我が子をサポートしていただく場合に、具体的な対応や話のきっかけのヒントになる、子ども本人の情報をまとめたものです。私が作った「楽々式サポートブック」では、次のような内容を必要に応じて記入します(サポートブックの記入内容は配布機関等によって異なります)。Upload By 楽々かあさん①プロフィール: 名前、生年月日、家族構成、住所、緊急連絡先、かかりつけ医、相談先・支援機関②発達の特徴・特別な個性: 診断の有無、診断名、投薬の有無、薬名、発達・知能検査の有無、言葉の心配の有無、知的な心配の有無、多動性・衝動性・不注意性の有無、学習の困りの有無、感覚の過敏性の有無、言語理解の特徴、その他発達上の心配③検査結果のまとめ: 検査の種類、実施機関、検査年月日と当時の年齢、IQ値、特に優れた項目、特に心配な項目、全体的なバランスや発達の特徴、主治医または臨床心理士等の意見・助言のまとめ(またはコピーを添付)④人間関係MAP: 家族、同居・別居の親族、本人が心を開いている友人、よく トラブルになる友達、頼れる先生や近所の人など、人的な援助資源の書き込みMAP⑤発達の凸凹~体質的な得手・不得手〜: 得意な行動・作業、苦手な行動・作業⑥いいところリスト: できること・がんばっていること⑦すごいところリスト: 特技・とても詳しいこと⑧好き・嫌い: 好きなこと・もの、嫌がること・もの、落ち着くこと・もの⑨パニック・問題行動記録: いつ、前の状況や要因、本人の行動、その時の対応⑩サポートの必要レベル: 生活面・学習面・社会面のサポートの必要性の程度⑪サポートテクニック集: 本人のつまずき、その困りの理由、サポート方法(家庭で実際に効果があり、学校でも対応可能なアイデアを、具体的な実例や声かけ例で書く。必要なら写真も添付)⑫引継ぎ時のサポートブック取り扱いの希望: 進級時等の引き継ぎの希望などUpload By 楽々かあさん検査結果などの実際の資料を添付したり、第三者にチェックしてもらえると、説得力があり、信頼性の高いものになります。そして、先生と子どものコミュニケーションのヒントとなるよう、少しでもできていること、がんばれていること、いいところ・長所や、特別な才能のあるところなど、ポジティブな情報は必ず入れます。子どもの心配な面については、「行動・困り」でみるようにします。「ワガママ」といった人格的な表現は避け、どんな具体的な行動が心配なのか、その背景にはどんな発達上の困りがあるのか、を書いていきます。お母さんの育児テクニック・うちの子ノウハウは、対応の「実例・具体案」として伝えます。声かけなどもできるだけ具体的な台詞を書き、写真も添付したりするといいと思います。Upload By 楽々かあさん進級等で担任の先生が変わっても支援のノウハウを活かして欲しい場合は、直接担任の先生個人に渡すのではなく、まず、特別支援コーディネーターやスクールカウンセラーなど、発達障害に理解の深い先生にアポイントをとって「サポートブックを作って渡したい」旨を相談し、内容をチェックして貰うといいと思います。担任の先生に渡す場合も、できれば管理・指導的立場の先生にご同席いただき、一緒に説明しながら手渡せるといいと思います。これは、継続的なサポートをお願いするのと同時に、担任の先生1人に過大な負担を強いることを避けるためでもあります。Upload By 楽々かあさん家庭での対応はあくまで「参考」ですので、学校の集団教育の中ではそのまま取り入れるのは難しい場合もあります。私は、あまり多くを期待し過ぎず、実際の状況に合わせて、先生自らの判断にお任せする気持ちで渡しています。「サポートブック」は、我が子をサポートして貰うことと同時に、支援者である先生もサポートするもの、という視点を持って作ると、学校と家庭がお互いにサポートし合う、良好な連携関係につながって行くと思います。(以上、『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法』p.226-p.229より転載)本文出典:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」p.226-p.229より「サポートブック」を先生に渡して、実際どうだったの…!?出典 : では、ここからは更に一歩踏み込んで、「ぶっちゃけ、どうだったの?」という実際の結果と、率直な私の意見です。先述の通り、うちでは、サポートブックを記入したら、まず内容を一度スクールカウンセラーの先生にもチェックして頂きました。私の親としての想いはどうしても強くなりがちなので、第三者の客観的な意見も伺えればベターです。そして、事前にアポイントを取って面談をお願いし、特別支援コーディネーターの先生同席の元、その年の担任の先生に渡しました。面談のタイミングは、新学年のクラスに早めに慣れるためには、1学期の早いうちがいいのですが、新しいクラスへの子どもの反応と、担任の先生の個性や教育方針などを見極めた上で、ご判断するのがいいかもしれません。ですから、最初の授業参観の後や、家庭訪問の時期などが良いのではないでしょうか。そして、実際に毎年渡してみての結果ですが…正直に言うと、先生によって受け止め方に差があり、子どもにとって、プラスにも、マイナスにもなる可能性があると言えると思います。うちの場合、1.快く受け取り、よく活用して、自分でも工夫を考えて下さった先生2.パラパラと目を通す感じで、参考程度にして下さった先生3.一切目を通さず、かえって「できない子」「面倒な親」として扱われてしまった先生…がいます。私は「お母さんがその子の最大の専門家」だと思っていますが、教育者として自信のある先生程、現実的には素人扱いされがちなお母さんの家庭でのノウハウは、すんなりとは受け容れにくいのかもしれません。但し、3.の先生の場合、私は後に、近隣の福祉系大学の発達相談室に、知能検査の結果や長男のテストやノートを持参して相談にゆきました。そこで、臨床心理士でもある大学の先生からご助言を頂き、それを自分で文書にまとめて「◯◯大学の◯◯先生が、こうおっしゃってました」と伝えると、急に動いて頂けました。例え、同じことを伝える場合でも「相手によっては、伝え方を変えたほうが良い」という教訓です。サポートブックに限らず、学校連携で「うまくいかないな」「なかなか分かってもらえないな」と思った時、無理にお母さん1人でなんとかしようとすると、ただでさえ大変な育児の上に、更に消耗してしまいます。また、子どもが先生と親の板挟みになってしまうのも避けたいところ。ここは、管理職の先生やスクールカウンセラーに間に入って頂いたり、医療・福祉教育の専門家や第三者の外部機関・支援団体、周りの人達(パパや同じクラスのお母さん達など)にも頼るなど、省エネしながら、上手に「別ルート」を考えましょう。出典 : もちろん、サポートブックが長男にとって良い結果につながることもありました。1.の先生は、元々工夫するのが好きなタイプ。サポートブックをヒントに、以前のコラムでご紹介した「ファイルに紐を一本つけて、プリントくちゃくちゃ対策」のアイデア等、ご自身でも柔軟にいろいろと考えて下さったようです。2.の先生は、真面目で根気強いタイプ。サポートブックの対応そのままではないけれど、「こういう子に伝わりやすい方法があるんだな」ということに気づいて下さり、ご自身でも発達障害に関する書籍を手に取ってみて、ご多忙の中勉強して下さったようです。ですから、うちの試行錯誤の経験上言える事は、集団教育の中では家庭とは状況も違い、担任の先生にも個性や教育方針があるので「ダメ元」で渡してみる。それで少しでも何かのきっかけになればラッキー!もし、うまく行かなければ、別のアプローチをしたり、家庭でフォローすればいい…くらいの気持ちでいるといいと思います。そして、子ども・周りのお子さん達の成長や関係性、授業内容、環境の変化などによって、困っていることが変わったり、できるようになったこともあるので、うちではサポートブックは毎年学年末に回収して、情報の見直し・更新をしました。また、グレーゾーンの次男の場合は、もう少し簡潔にまとめた、紙一枚の「サポートシート」をワープロ打ちの文書で作成し、それを元に面談で相談させて頂くと、話がスムーズに運びました。(詳しくは、文末「楽々かあさん公式HP」または、本書の続編「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法」p.186-をご参照下さい)その上で、「成長に伴い、やや落ち着いてきた」「サポートや療育で、できることが増えた」など、比較的集団教育への適応が良くなってきた場合、「もう大丈夫」と思ったら「特別扱いが必要な子」というイメージを固定化させないためにも、サポートブックは返却して頂くのがいいと思います。そして、長男が6年生の時には、中学以降を見据えて、学校生活上で困った事があれば「自分で周りの人に相談できるように」練習したかったので、「サポートブックはナシ」で挑戦してみました(私自身は、長男の話や意思を聞きながら「誰になんて相談したらいいか」教え、裏で根回し…いえ、補助的にフォローしました)。大場美鈴/著「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法」2017年/刊/ポプラ社どうか、子ども・親・先生に、社会全体でサポートを…出典 : 「子どもも頑張っている、親も頑張っている、先生も頑張っている…それなのに、なんでうまくいかないんだろう」「その子のために何かしてあげたい、という気持ちは同じなのに、なんで親と先生がスレ違ってしまうんだろう」…私は、そんなもどかしさを、今だにまだまだ存在する学校側の理解不足や対応の遅れに直面した、お母さん達からの切実な訴えのお声と、毎日お疲れ気味の現場の先生方の姿を目にする度に、痛切に感じます。「個人の努力」でできることには限界もあります。私は、「サポートブックが、子どもと親と先生をつなぐ架け橋になれれば…」と願っています。ですが、本来公教育があるべき姿は、サポートブックがなくても、どんな学校でもどんな先生でも、発達障害のある・なしに関わらず、どんな子でも安心してお任せできる状態だとも思っています。どうか、学校全体、地域全体、社会全体で、毎日本当に頑張っている子ども・親・先生を支えてあげて下さい。楽々かあさん公式HP「楽々式サポートブックの書きかた・渡しかた」大場美鈴/著『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法』2016年/刊/ポプラ社
2018年03月20日不動産管理委託契約とは不動産管理委託契約とは、不動産オーナー(管理組合や個人投資家など)が管理会社(マンション管理会社など)にその物件の管理をお願いする契約のことをいいます。主にマンション管理を委託する契約のことです。マンション管理会社がマンション管理法に定める「マンション管理業者」である場合は、以下の業務を行う義務があります。マンション管理会社は、管理委託契約の締結前に一定の重要事項を説明しなければならない(マンション管理適正化法第72条)。マンション管理会社は、管理委託契約を締結するときに、一定の事項を記載した書面(通常は管理委託契約書)を遅滞なく交付しなければならない(マンション管理適正化法第73条)。不動産オーナーである大家さんは、不動産は所有していますがその資産を運用する知識に関してはうとい場合があります。自分で運用するよりも、その道のプロである管理会社に運用をお願いした方が運営はうまくいくとみて、管理会社に委託をお願いするわけですね。運用とは具体的に何をするのでしょうか。たとえば共用部分などの管理・修繕マンションやアパートといった集合住宅は、ほかの人も住んでいます。階段や廊下などといった共用部分は居住者全員が利用するので、管理が大変です。また不動産も人と同じように年をとります。古くなってきたら外観などを補修しなければなりません。これには膨大なお金が掛かるので、あらかじめ計画を立てる必要があります。入居者の募集また一番の問題は、高い収益を得るにも空室率をなるべく低くしなければなりません。しかし大家さんは不動産に限っては素人です。空室率が低くなるよう、なんならゼロになるよう運営するためにもプロの手ほどきが必要です。このように、マンション1つを運営するだけでも大変な労力と戦略が必要となります。それを一手に担うのが管理会社で、そしてその契約である管理委託契約には2種類があります。2種類の管理委託契約一般管理契約一般管理契約とは、契約の対象となる不動産の大家さんが行うはずの管理業務を管理会社が「代行」する契約のことをいいます。具体的な業務内容として、入居の際の「賃貸契約」や「入金管理」など入居者との事務手続きや、マンションの共用部分であるエレベーターなどの整備・保守、清掃作業などが挙げられます。併せて、一般管理契約を選択した場合のメリットとデメリットもみてみましょう。メリット:高い収益性が見込める賃貸契約の内容(賃料、礼金・敷金など)や条件を、大家さんが取り決めることができるため、比較的高い収益が見込めます。デメリット:空室率を考慮した入居募集と広告にリスクがあります上記メリットで先述したように、一般管理委託契約は大家さんと入居希望者が直接契約を結ぶ契約です。メリットでは高い収益性があると挙げましたが、それはあくまでも「入居希望者が契約書にハンコを押せば」です。入居希望者が入居するまでにその広告をうつ必要があり、管理会社によってはこの費用が高額なところもあります。広告をうっても入居者が決まらず、それによって空室率が高くなれば、当然家賃も入りません。サブリース契約(一括借り上げ管理契約)サブリース契約とは、不動産管理会社が大家さんから物件を借り上げて、その管理会社が入居者と賃貸契約を直接結ぶ契約形式のことをいいます。一般管理委託契約とはどう違うのでしょうか。メリットとデメリットについてみてみましょう。メリット:安定して家賃収入が得られる「一般管理契約」との最大の違いは、家賃滞納や空き部屋が生じた場合でも「家賃収入」の保証があることです。サブリース契約は、「保証賃料(管理会社が査定した相場賃料の90~95%の率をかけた料金が一般的)」が管理会社から大家さんにオーナーに払われることになります。また入居者との契約も、大家さんと入居希望者ではなく、管理会社と入居希望者との直接契約を行なうことになります。そのため、大家さんと管理会社による確認の手間や時間を省くことができます。デメリット:高い収益が見込めない一般管理委託契約と比べると高い収益性が見込めません。家賃収入が最大化しないのがデメリットです。また管理会社との契約や広告の確認の手間や時間が省けることをメリットとして挙げましたが、裏を返せば入居者を選定することができないことを意味します。特に気にしないという大家さんもいますが、モラルの低い入居希望者が入居する確率も高まるといえます。しかしサブリース契約を受ける管理会社も、トラブルは避けたいため、入居審査は厳しめに行うところも多いのでそんなに気にする必要もないと思われます。まとめいかがでしたか。今回は管理委託契約の種類についてみてきました。一見、安定的に収益が入るサブリース契約の方が良いように思われます。しかし、サブリース契約には落とし穴も多く、あまり良い印象を持たれていないのが実状です。サブリース契約の注意点については、また別記事でご紹介しますのでお見逃しなく!
2018年03月03日近年、ブラック企業が話題になることが多く、サービス残業や長時間労働などが問題視されています。しかし、そういった企業がある一方で、月の残業時間が平均5時間以内と、健康的な経営をする企業があるのも事実。たとえば、みなさんがご存じの百貨店・高島屋(※)もそのうちの1社。そんな企業であれば、きっとママも働きやすい環境が整っているはず。そこで、いったいどんな制度が用意されているのか、株式会社高島屋の人事部・須江景子さんに話を聞きました。1991年からママ社員の両立支援を行っている女性の社会進出促進やダイバーシティ(多様性)が注目され、少しずつ女性やママ向けの制度や福利厚生を拡充させる企業が増えています。でも、高島屋は20年以上も前から、ママ社員の両立支援を行っているといいます。そのわけは…?「当社は社員の女性比率がほぼ7割です。育児や結婚、出産などを理由に退社されると、一般の会社よりも困るというのが、ずいぶん昔からありました。そういった背景があり、両立支援を始めたんです。たとえば、育児のために勤務時間を短縮できる『育児勤務』制度は、1991年にはスタートしています。当時はまだ勤務時間のパターンが少なかったのですが、“子どもの成長に合わせてもっと長く働きたい”といったニーズがあり、段階的にパターンを充実させてきました」(須江さん、以下同)他にも、通常では育児勤務で3時半や5時半が終業だが“繁忙期には店頭に貢献したい”という従業員のニーズを汲み、あらかじめ申請しておけば、決められた日数内でフルタイム勤務ができるようになる制度もあるそうです。育児勤務中の正社員の3分の1はこの制度を活用しており、会社に貢献し、自身のキャリアアップにもつなげているのだとか。実際に制度を利用している社員からは、「フルタイム勤務を数日入れることで、今後ママがこういう働き方に変わっていくことを子どもに伝えることができるので助かっている」という声もあるといいます。有休を積み立てられるリザーブ休暇日本は有休が取得しづらいといわれており、まったく消化できない人もいると思いますが、高島屋の場合は積み立てることができるそうです。「有休は全消化を推奨しておりますが、当社の有休は最大20日与えられていて、平均10日くらいの取得率です。半分くらいが残ってしまうので、それを積み立てておき、いざというときに使えるのが『リザーブ休暇』です。旅行などには使えませんが、育児や親の介護、自身の病気などに使うことができます」他にも、育児向けの制度としては、スクールイベント休暇と呼ばれれるものもあるのだとか。「スクールイベント休暇は、育児やお子さんに特化したもので、1日または半日を年に2日間取得することができます。適用範囲は、お子さんだけでなく、お孫さんにも適用できます。というのも、当社の正社員の平均年齢は45歳を超えており、お孫さんを持つ社員も多いためです」「わが子の授業参観や孫の運動会に参加したい」と思う人は多い。そういった社員の気持ちを汲み取った制度が、スクールイベント休暇です。日曜限定臨時保育を実施「2017年11~12月に7日間、トライアルとして行った取り組みですが、横浜店で『日曜限定臨時保育』というものを行いました。日曜日は、保育施設が休みのところが多く、サービス業に対応していないのが現状です。夫婦ともにサービス業だと、どうしてもママが休みがち。そこで、日曜日にママも働けるように、職場に子どもを預けられる環境を用意しました」利用した社員からは、「何かあってもすぐに子どものいる場所に行ける」、「子どもに職場を見せることができた」などの声があり、とても好評だった様子。次年度以降も店舗や時期の拡大を目指しています。このように、様々な制度が充実している高島屋では、女性社員の管理職の割合が約30%。育児勤務をしながら、部下を持ちマネジメント業務を行っている社員もいるそう。さらに、須江さんはこう続けます。「より働きやすい環境を構築するために、人事部ではテレワークの導入を進めていたり、今後数年で増加するであろう介護離職に備えて、まずは社員の知識を蓄えていく必要があると考えています」昔から、働くママの両立支援を行ってきた高島屋は、すでに充実した制度や知識があり、今後は介護との両立支援にもさらに力を入れていきたいとのこと。高島屋に限らず、どこの企業でも起こりうる「介護離職」。同社がどのような対策を打ち出すのか、今後も注目しましょう。(文・奈古善晴/考務店)(※)高島屋の「高」は、正しくは「はしごだか」です
2018年02月22日こんにちは、トイアンナです。過去の恋愛で失敗したことを振り返るこの連載を始めてから、タイムリーなことに離婚してしまいました(笑えない)。しかし転んでもただでは起き上がらないのが私です。ここはひとつずつ元夫にやってしまった所業を振り返ろうと思います。さあ、いざ反省タイム、スタート!■コントロール・フリークという業そもそも私は「コントロール・フリーク」という業を持っています。コントロール・フリークとは「自分の周りにある何もかもを操作したがる」心の動きを表しています。たとえば私は仕事の予定を1時間単位できっちりスケジュールへ放り込んでいますし、それが10分でも遅れるのを嫌がります。もっと幼少期を遡れば「時間割変更」「雨天中止」なんて変化も苦手でした。あらかじめ想定していた「パズルとして完成していたはずの予定」からズレてしまうからです。完璧主義者に多い症状で、。これほどの完璧主義が周囲の人間へ向かうとどうなるか。答えは「やたら細かい上司」であったり「支配的な妻」だったりします。最悪ですね。私はよくモラハラを恋愛で危険視して記事に書いていますが(1)、背景には自分こそモラハラ加害者だ、という意識があるからだったりします。■彼の意見を、どこまで聞いていられたか自分が「モラハラ予備軍」であることは予知していました。管理職としての危機感は早期に抱いて、矯正してきました。「これくらいの仕事をしてくれるだろう」と期待すると何で〇〇もできないの、と怒りを抱きかねないので、なるべく部下主導でプロジェクトを提案してもらう形へ変更。現在は多少マシになったかな・・・・・・と信じたいです。けれど、元夫へは甘えてしまった。子どもが欲しいか、欲しいとしてもいつになるのか。仕事を家へ持ち帰ることをどう思うか。双方の家族へ年始に挨拶をすべきか。これらに常識なんてありませんし、話し合って結論を出すしかないものです。けれど私は彼とぶつかるのが怖かった。彼以上の人なんて、この世にいないと思っていたからです。だから代わりに「期待」してしまったんです。きっと話し合わなくても、なんとかなるだろうと。どうにもなりませんでした。■どうにもならない、だって他人の人生だから彼には彼のキャリアプランがありました。私にも、ありました。「私を愛しているなら、どうしてXXしてくれないの」というフラストレーションをお互いに溜めていました。何度か話し合いをしました。けれど私が譲れなかった。「プライドが高かった」といえば聞こえはいいですが、人生を完璧にコントロールしたかったからでしょう。私の予測できない未来が怖かった。私の予測できない彼も、怖かったのです。昨年、彼が転職しました。彼の年収が数分の1にまで減ること。正社員でなくなること。「これから子どもを産んで、子どものために生きる」ことを計画に入れていた私は、動揺しました。けれど冷静に考えれば、私の稼ぎだけで子供はどうにでもなるのです。それなのに私は「計画が崩れる」ことに耐えられず、始終イライラしていました。彼からすれば、私が勝手に作った人生の設計図へ当て込まれて迷惑したことでしょう。結局私は、自分の人生設計に彼を押し込もうとしていたのです。だからこそ離婚してほっとしてしまった自分がいます。「これ以上彼は私の人生を壊さない」ことが確定したから・・・・・・。コントロール・フリークは「病気」「診断名」ではありません。ただし完璧主義な性質は、一生変わらないという説もあります。(※)では、どうすれば相手をコントロールせず、幸せにできるだろう。この答えが出るまで、私は結婚を考える資格がないのだろうと考えています。※エニアグラムの考え方に依ると「完璧主義者」などのタイプは生涯を通じて変わることはないとされます。(トイアンナ/ライター)【トイアンナのしくじり恋愛】(1)(ハウコレ編集部)
2018年02月16日「ダイバーシティ(多様性)」が話題になることが多い昨今。女性がより働きやすい環境を整える企業が増えています。そこで今回は、オフィスビル内に保育施設を開園しているローソンの広報担当・村上さんに話を聞きました。ハッピーローソン保育園はローソン社員以外も使えるそもそもなぜオフィスビル内に保育施設を開園されたのでしょうか?「出産し、育児休暇を取得する女性が増え、復職の際の両立支援が必要になってきたためです。育児休職を短期間にし、早期復職を望む社員にとっては“戻りたいときに復職する”ことが可能になりました。子どもが待機児童になって職場復帰が遅れたり、出産をためらったりする声があり、すぐに戻ってこられるという安心感で、女性のキャリア形成を応援した思いがあります」(村上さん、以下同)ハッピーローソン保育園を利用した社員の方から、「復職を希望している時期に、子どもを預ける場所がみつからなくて、助けになった」という声もあるそうです。とはいえ、実際に利用するにあたって、何か条件などはあるのでしょうか?「お子さんの年齢が0歳児(57日目)~就学前までとなりますが、現在では、ローソンの正社員だけでなく、直営店舗のパートの方、自社及びグループ会社、近隣の契約締結企業の社員のお子さんも利用できるようになりました」ハッピーローソン保育園だけではない充実した制度ローソンでは保育施設の他にも、ママ向けの制度が数多くあると、村上さん。「弊社はお子さんが3歳になるまで育児休職を取得できます。小学校3年生以下のお子さんを持つ社員の場合、1日3時間までの時短勤務や、週3~4日勤務も可能になります。また、在宅勤務制度も活用できます」さらに、以下のような制度もあるそうです。【ベビーシッター利用補助】社団法人ベビーシッター協会による「ベビーシッター育児支援事業」を利用することで補助を実施し、繁忙期などに利用しやすいようにサポートする。【帯同転勤】配偶者が転勤により居住地変更となった場合、配偶者と同地区への異動を配慮して行う。【育児休職者へのIT機器(ノートパソコン)貸与による情報提供】育児休職中であってもイントラネット(企業組織内でのネットワーク環境)の画面で、社内情報を閲覧でき、またeラーニングでスキルアップなどのメニューを受講できる。【管理職向けダイバーシティ研修の実施】子育て支援への理解を含め、ダイバーシティ全体におよぶ研修を実施し、理解ある職場環境づくりを行う。あくまでも上記は一例で、実際にはさらに多くの制度があります。ただ、これらだけを見ても、働くママには有り難い制度が多数。働くママにとっては、上司や同僚の理解が必要になるケースが多いため、「管理職向けダイバーシティ研修の実施」などは、とくに重要な制度かもしれません。「結婚や出産などのライフイベントに伴って、出産休暇や育児休暇をしっかり取得できる制度と環境づくり、復職への環境を整えていくこと」が、今後の課題だと村上さんは話します。また、2017年2月末時点での社員数は、全体4261名(うち女性社員688名)、女性社員比率16.1%で、現在は女性社員を積極的に採用し、50%になることを目標にしているのだとか。少子高齢化が問題視されている今、出産や育児をすることは、社会のためにも重要である半面、育児休職が長くなればなるほど、社会人としてのキャリア形成には不利になりがち。そういったなかで、勤務先に保育施設や充実した制度があることは、働くママにとってはとても強い味方といえるでしょう。(文・奈古善晴/考務店)
2018年02月12日「ことばの教室」を知っていますか?出典 : こんにちは、髙川康と申します。北海道の小学校で、「ことばの教室」を20年以上担当し、子どもたちのことばの育ちに向き合ってきました。「ことばの教室」とは、週1~8時間程度、特設の場で個別、または少人数で、その子の自立のために必要な指導を受ける場のことです。それ以外の時間は、籍のある通常学級でみんなと共に学びます。「ことばの教室」は「通級指導教室」の一種です。(地域によっては、言語障害特別支援学級を含める場合もあります)「ことばの教室」の対象となる児童、生徒は、「言語障害」があることが主ですが、一定の条件が整っていれば、他の障害も対象とすることができます。たとえば「自閉症」「情緒障害」「LD」「ADHD」などです。ただ、「ことばの教室」というネーミングゆえ、世間一般に誤解されやすい部分があります。担当になったばかりの私自身の経験も振り返りながら、この記事では「ことばの教室」の役割や利用法についてお伝えできればと思います。「ことばの教室」は、”正しい日本語”を学ぶための場所ではない。新任担当だった私の焦りと気づき出典 : 「ことば」というと、話し言葉、特に発音というイメージがあります。しかし「ことば」はまず、理解力が大切です。「話し方」についての相談があった場合でも、まずはことばの理解力やコミュニケーションの様子、どのような育ちの背景があるのかを私たちは丁寧に見ようとします。私が「ことばの教室」を初めて担当した数年間は、「ことばが正しく言えるようにするにはどうしたらよいか」ばかりを考えていました。絵カードを呼称させて、語彙を増やそうとしたり、正しい助詞を穴埋めする教材を作ったりしていました。しかし、何度繰り返しても、なかなか成果の上がらない子がいました。そのうち、プリントや絵カードを見たとたん、拒否するようになってしまったのです。私は「ことばの教室」担当として、訓練を嫌がる子どもの姿と、成果を上げなければというプレッシャーとの間で板挟みになっていました。しかし今振り返ると、その子にはそもそも、「正しい日本語」を使うことへの関心があったのだろうか、人と気持ちを通い合わせる、共感するといったコミュニケーションへの意欲があったのだろうかと思います。つまり、「ことばの学習」が子どもにとって「必然的」であるかどうかという点を見逃していたわけです。「言語」の前に、「非言語」のコミュニケーションも含めて、まず子ども自身が何を感じていて、何に困っていたり、望んでいたりするのかを見極めることが大切なのだと気づきました。今では、「会話」と「遊び」の両方を大切にしながら、「ことばの教室」に来る子どもと向き合っています。「会話」によって、子どもから見て世の中はどう映っているのか、世の中に対して子どもはどう対峙しようとしているのかなどを感じ取ることができます。「遊び」によって、情緒の育ち、人との共感、他者の心情や立場への気づきなど、話しことばの土台となる力の育ちにお付き合いすることが大事だと考えています。「ことばの教室」という名の場所ではありますが、そこで扱うのは決して「話し言葉」だけではないのです。あくまで選択肢のひとつ、でも困ったときはいつでも気軽に出典 : 次に、「ことばの教室」への相談や利用に関して、保護者の方からよく寄せられる不安や誤解にお応えしながら、この場所をどんなふうに活用してほしいかをお伝えしたいと思います。私の勤務する「ことばの教室」には、毎年たくさんの方が相談に見えます。ですがそのうち、「ことばの教室」の利用が妥当だと判断するケースは一部です。教育相談では、子どもの多面的な理解と、必要な支援を様々な角度から検討します。その選択肢に通級も含まれますが、あくまでも選択肢の一つにすぎず、通常学級での指導の工夫等に委ねることも多いのです。通級指導は、週のわずかな時間にすぎません。通わせているという事実だけで満足してしまいがちですが、これだけでは教育的な効果を十分に上げることはできません。関係者、ご家族を含めて、支援の役割分担が大切です。多くの「ことばの教室」には「マジックミラー」が設置されています。ご家族には、マジックミラー越しに指導を参観してもらい、指導後に担当者と情報交換することで、教育的な効果を高めようとしています。「愛情不足だったから」「声をかけてあげなかったから」「親がなんでも手を貸したから」など、親を責めても意味がありません。子どもについての多面的、総合的な理解に基づいて、ご家族と一緒に、子育ての悩みを共有し、解決の手立てを共に考えます。「ことばの教室」が「駆け込み寺」と言われてきた所以です。はじめは「むりやり人事」、気づけば20年。私が「ことばの教室」で子どもと向き合い続ける理由出典 : 私は「ことばの教室」を20年間担当してきましたが、実を言うと最初から「ことばの教室」の担当を希望していたわけではありません。いわば「むりやり人事」で、経験も自信もないなか、上から言われて仕方なく引き受けたことがはじまりでした。全国的な傾向としては担当者の経験年数が年々短くなっているといいます。それではなぜ、私は「ことばの教室」をこんなにも長く担当してきたのでしょうか。「先生。3年でも、5年でもいい。「ことばの教室」を1年でも長く担当して欲しい。通常学級のように1年で替わっていいような場所ではないんです」経験19年の同僚の先生は、私にこの言葉を残して、定年退職しました。先生の周りには、たくさんの教え子が花束を持って、涙ながらに集まっていました。地域のどれだけの人が彼に救われたのだろう。思い返せば、先生に教育相談をした親子は、来室時は暗い表情だったのに、部屋から出るときはみんな笑顔でした。教職員人生の中で、彼は私が最も尊敬する先生です。「むりやり人事」で「ことばの教室」担当に「させられた」私は、その後、「通常学級に戻らないか」というお誘いもお断りしました。この先輩の先生の姿を見て、引き継ぐ使命を感じたからです。通常学級では、教える内容や方法が細かに決められており、一定の到達目標を目指すことが求められます。もちろん、個々の違いに合わせた目標設定もできますが、集団の中での個別の配慮には限界があります。「ことばの教室」などの通級指導教室では、一人一人の教育的ニーズに合わせた指導、支援ができます。指導方法は、どこかの本に書いてあるのでなく、その子自身が教えてくれます。指導方法は「子ども理解」の中にあります。「ことばの教室」では、「環境調整」も重要な業務の一つです。「環境調整」とは、子どもの実態に基づいて、学級担任や保護者と、子育て環境について話し合い、調整することです。たとえば「吃音」のある子には、「タイムプレッシャーを与えない」「『慌てないで言いなさい』などの指示は一切せず、話し終わるまで黙って聞いてあげる」などといったかかわり方の工夫があります。これが通級以外の場面でも一貫して行われるよう、通常学級の担任や、その子の保護者さんに共有していきます。他にも、学習の困難がある子には、行動観察や検査、生育歴などの情報から、苦手さの原因と手立てを検討し、宿題や課題の量の調整、制限時間の配慮等をお願いすることもあります。ただ、通常学級にはまた別の制約や困りごともあるなかで、学級担任に全てを強制することはできませんから、いくつかのアイデアを用意して、実現できそうなものを選んでもらうようにしています。ますます増える通級利用のニーズに、どう対応する?出典 : これまで、私自身の「ことばの教室」での実践を重ねながら考えてきたことをお話しました。次に少し視野を広げて、「ことばの教室」を含めた通級指導教室を利用する児童、生徒が全国的に急増している現状にどのように対応しておくべきかについても、私の考えをお伝えしたいと思います。通級指導教室は、小学校への設置が圧倒的に多いですが、中学校への設置も徐々に増えています。ただ、各種統計を見ると、小学6年生まで通級していた子どもの数が、中学校に入学した途端、激減しています。設置のペースが子どもの必要数に追いついていない様子がうかがえます。ただ、中学生ともなると、「通う」ことへの抵抗感や、部活動などで時間がとれないなどの事情により、設置しても通わないという例もあるようです。ところが、平成30年度から、高校の通級指導も正式に制度化することになりました。小学校、高校には設置されるのに、中学校はどうなっているのか、という声も聞かれつつあります。学校の「ことばの教室」には、中学生からの通級の希望も寄せられます。必要とする学校の全てに教室が設置され、小学校、中学校、高校、大学と、切れ目のない一貫した支援体制が整うことを願います。「ことばの教室」を担当する教員の経験年数が全国的に短くなってきています。地域差はありますが、「1~数年担当したあと、通常学級の担任に戻ってしまう」「転勤先に『ことばの教室』がない」などの話が尽きません。北海道にはかつて大学に「言語障害教育専攻課程」が存在し、その卒業生が道内各地の「ことばの教室」を牽引してきました。しかし、今はその課程自体が存在せず、何の研修も受ける機会がなかった先生がいきなり担当する、ということになってきています。そこでベテランの先生を中心に、経験の浅い先生を対象とした研修会を手弁当で行っている地域もあります。しかし、勤務時間中の手弁当での研修には、管理職の理解が得られにくく、開催しても集まりにくいという事態も生じています。先生たちの手弁当の勉強会だけでは、継続性や広がりに不安が残ります。その限界をカバーするネットワークとして、「ことばの教室」に通わせる保護者を中心とした組織「ことばを育てる親の会」があります。親、教育行政、教員らが手をつなぎ、諸問題の解決に当たろうとしています。担当する先生の人事や研修などについて、教育行政に要望し続けた結果、「ことばの教室」の人事を安定して行って下さっている地域があります。また、親の会が主催して、経験の浅い先生向けの研修会を開催している地域もあります。北海道でも、新しい先生への研修支援を現場の先生が中心となって進めています。昨今、親の会への加入率が低下しているようですが、保護者同士が直接顔を合わせて、子育ての悩みを共有することで、元気になる方も多く見てきています。子育ての先輩からのお話では、子どもの育ちを長い目で見ていくことの大切さを感じたという方も多く見えます。子どもの育ちに先回りしない。「近所のおじさん」としての距離感で昨今、特別支援教育と言えば、目先の成果を追い求める傾向が強まっていると感じます。子どもの育ちを長い目でみること。「訓練」によって、苦手なところを克服するという視点だけでなく、「今、ここ」「子どもの気持ちの内側からの理解」も大切にしていきたいと考えています。そのためには、専門的知識の吸収だけではなく、「近所のおじさん」つまり、一人の人間として、その子とどう向き合うのかを常に考えてありたいと思っています。
2018年02月04日こだわりが強い、ちょっと変わった子どもだった出典 : 小さいころの私は、ものに対するこだわりがとても強く、枕とタオルケットはいつも使っているものでないとダメ。外に出るときは、いつも好きな人形を抱えていました。はたから見ると変わった子どもだったに違いなかったけれど、両親はよその子と比べることなく育ててくれていました。おかげで、小学校入学前までは、特に問題になることもなく生活できていました。家庭崩壊の危機へ!?不登校になった小学4年生のころ出典 : 小学校に入ると、周りの子どもたちとの違いに自分でも気づくようになりました。他の子が楽しそうにしていることが、自分はまったく楽しくない、何が楽しいのか分からないのです。でも、家でも学校でも、本当の気持ちを見せないでいました。私には兄と弟がいて、3人兄弟を育てる両親は本当に大変そうでした。それで「いい子でなければいけない」「素直でニコニコしてなきゃいけない」と思い込んでいたのです。だからか、誰も私の違和感に気づいていないようでした。小学校4年になった頃、私は、当時まだ珍しかった不登校になりました。何か決定的な出来事や明確な原因があったわけではありません。でも、ある日突然、学校に行くのが嫌になりました。クラスメートと話が合わず学校生活が苦痛だったことと、家族の前ではいい子を演じていたことなどが重なって、限界が来たのだろうと今は思います。出典 : 不登校になると、両親の態度は一変しました。毎日のように両親と言い争いをするようになったのです。母親からは「今日は学校行かないの?」から始まり「なんで学校に行ってくれないの!」と何度も言われました。父親には「今のうちからこんな生活をして、将来どうやって生きていくつもりなんだ?」と責められました。私からも、母親に対して「親の育て方が悪かったんだ!」とか「親なのになんで分かってくれないんだ!」など、傷つけてしまうような言葉を何度もぶつけてしまいました。以前は笑顔があふれていた夕食のだんらんは、暗い顔で黙って食事をとるだけの時間に。小学校に上がった弟まで「お兄ちゃんが休んでるなら僕も学校休みたい」と言いだす始末で、両親の顔はさらに暗くなっていきました。そのころの私は、両親は自分のことも周りのことも、何でも知ってる万能な存在だと信じていました。それまでは、私が何も言わなくてもいろんなことを察してくれていたし、質問すれば何でも答えてくれていたからです。「今までは何も説明しなくても全部分かってくれていたのに、どうして今のつらい気持ちを分かってくれないんだ!」なんてことをずっと考えていました。両親の変化と、夢中になれるものとの出会いが、私を変えた出典 : 毎日言い争う生活が1年半程続いたころ、徐々に光が見えてくるようになりました。話し合いを通して、両親は何でも知っている万能な存在ではなく、ただのひとりの人間なんだということに気づいたのです。両親はさまざまな本を読んだり専門家に相談するようになりました。そして、私への対応に変化があらわれてきたのです。母は仕事を休職し、不登校で家にいる私とよく話すようになりました。以前は「なんで学校に行かないの?」から始まっていた毎朝のやり取りは、「別に休んでいいからね」「無理していかなくていいよ」という声かけに変わっていました。父親からは「休みたいなら休んでもいいけど、将来のことは自分で責任をとるんだぞ」と言われるようになりました。出典 : なかでも一番大きく変わったのは、両親がちょっとしたことでほめてくれるようになったことです。特に母親はとても大げさにほめてくれるようになりました。ちょっといいことがあっただけで、とてつもなくすごいことをしたかのように大げさにほめてくれたのです!それまではテストでいい点を取ったり家事を手伝ったりしても特に何も言ってくれませんでした。だから、初めて母親にほめてもらったとき、私は心底うれしくて、泣きじゃくりながら母親に頭をなでてもらったことを鮮明に覚えています。つらくて固まっていた私の心は、少しずつ解けていきました。出典 : 両親との関係で光が見え始めたころ、私は自分だけのRPG(ロールプレイングゲーム)をつくるゲームと出会いました。数少ない友人から借りたそのゲームが、プログラミングの楽しさを教えてくれました。生まれて初めてのプログラミングは「主人公が家に入ると、その中にいる人の前まで自動的に歩いて話をする」という簡単なものでしたが、私にとっては大きな転機となりました。なぜなら自分の考えや気持ちを言葉にして伝えるのが苦手だった私が、自分の考えをダイレクトに表現することができた初めての体験だったからです。画家が絵で自分を表現するときのように、詩人が詩で考えや感情を表現するときのように、私はプログラミングでなら自分を表現できるかもしれないと思いました。将来は絶対にプログラマーになる!と決めた私は、少しずつ学校に通うようになりました。中学校では少し不登校をぶり返しましたが、何とか地元の工業高等専門学校(通称 高専)に入れる程度の学力を身につけられました。出典 : 私が通った高専は寮生活でした。わが家はいまどき珍しいほど貧乏ではありましたが、親が(本人曰く)清水の舞台から飛び降りる気持ちで私専用のノートパソコンを買ってくれました。私はそのパソコンを使って毎日ひたすら、学校でも寮でも、プログラミングの勉強をしました。学校の敷地内で生活できて、しかも変化の少ないスケジュールの中、ひたすら自分の好きなことにのめり込める環境は、私にとって最高でした。それまでは学校に通うことは苦痛でしかありませんでしたが、高専に入ってようやく、学校を楽しいと思えるようになったのです。希望の職に就職…!打ち砕かれた夢と現実とは出典 : その後プログラマーとして、とあるメーカーの子会社に就職しました。毎日プログラムを組めて、専門知識をいっぱい持っている先輩に囲まれて働くという、バラ色の未来を夢見ていました。ですが、残念ながらそんな期待はすぐに打ち砕かれました。プログラムを組むかわりに、毎日のように私が書いていたのは大量の技術文書。私がやりたいと願っていたプログラミングをする機会はほとんどありませんでした。学生時代の半分もプログラミングできない仕事は、私にとってはやりがいを感じられずとてもつまらないものだったのです。出典 : 就職してからは同期や先輩との付き合いが増えてきたのですが、周りの行動について行けなかった私は、ずっと困惑していました。周りの人たちは私だけが知らない決まったルールに従って動いているように見えていました。誰もそのルールを教えてくれず、誰かがリードしているわけでもないのに、なぜかみんな見えないルールに従っているように見えました。誰かが事前に口裏合わせをしているのだろうと本気で勘ぐったこともありました。私は知らない文化圏に迷い込んだ迷子のようになっていました。「顔つきは日本人で日本語を話しているのに、まるで異国のような文化・慣習の人たちが住む町に迷い込み、一緒に生活することになった」という状況を想像してみてください。私がこのころに感じた孤独感や困惑は、そんなときに味わう心境に似ていると思います。出典 : そんなある朝、突然ベッドから起きられなくなりました。何とか起きて外へ出ても、「車にぶつかれば休める」とか「電車に足一本持って行ってもらえればしばらくゆっくりできるなぁ」などというかなり危険なことが頭をよぎるように。精神科を受診し、うつ状態と診断されました。それから数年間さまざまな抗うつ薬を飲みながら生活していましたが、改善する見込みがなく20代半ばで休職することになりました。半年の休職を経て復職しましたが、復職先の上司には、叱責の度にうつ病のことを言われたり、人格否定をされました。就職してからは滅多に親に電話することはありませんでしたが、上司に人格否定された日は初めて泣きながら両親に電話しました。結局その環境に耐えきれなかった私はまた休みがちになり、最終的に会社を退職して実家に帰ることになりました。ようやくADHDとASDだと診断。両親にもらった勇気と自信に支えられ、管理職に…出典 : 実家で数ヶ月過ごすうちに、もう一度プログラマーとして仕事をしたいという気持ちが出てきました。そこで、とある会社に就職しました。その会社は、私のことをとても高く評価してくださったのです。自分が普通にできることをこなしているだけで周りの人たちが喜んでくれ、高い評価もしてくれる。こんなにうれしいことは社会人になってから数年間ずっとありませんでした。私ははじめて、仕事を面白いと感じるようになりました。その後、現在の会社に転職しました。しかし、ここで私はどうしようもないミスを多発してしまいます。悩み、調べる中で、自分がADHDなのではないかと思い至り、精神科を受診。ADHDとASDという診断を受けました。診断前後で大きく生活は変わってはいません。でも、自分が生きづらいと感じていたことの理由を理解できたことは、自分を理解するうえで大きな手掛かりとなりました。両親にたくさんほめてもらえたことで「自分を認めてくれる場所がある!自分はここにいていいんだ!」と思えるようになっていなければ、いまの私はなかっただろうと思います。発達障害があってもなんとか生活していけるだけの勇気を持たせてくれた両親には感謝しています。不登校のお子さんのいる保護者や支援者の皆さんには、お子さんをたくさんほめてほしいと思います。勇気や自信は、生きていくうえでの土台となるからです。浮き沈みを繰り返しながらも、私は今、管理職として働けるまでになりました。【後編】では、さまざまな生きにくさや挫折を経て、私がようやく掴んだ、無理せず、がんばりすぎず「人生をラクに生きる」サバイバル術についてご紹介します。
2018年01月22日株式会社再春館製薬所の代表取締役社長西川正明氏は、このたび、台湾の出版社が選定する“2017 100MVP経理人”を受賞。今回の受賞者の中で、唯一の日本人経営者の受賞となった。「100MVP経理人」とは「100MVP経理人」は、台湾のマネジメント月刊誌『経理人 MANAGER today』(発行:城邦集團)の企画として2008年から始まり、今年で10年目。毎年、台湾の優れた経営者や管理職ら100人に贈られる賞で、これまでに台湾の優秀企業をはじめとして、元副大統領や行政院委員長など、様々な組織において優秀なマネジメントをされた方々が受賞してきた。台湾進出からわずか5年、独自の経営手法が評価再春館製薬所は、2012年より台湾での基礎化粧品「ドモホルンリンクル」の販売を開始。台北市内に設けたラウンジでの対面販売のほか、注文や問い合わせの電話やインターネット対応をすべて、熊本県益城町の本社にて、台湾出身の「お客様プリーザー」が対応している。このサービスのスタイルが台湾企業にはない経営手法として高い評価を受けた。また、台湾に進出してからわずか5年で約26,000人のリピート会員を得ていることも、成長率が高い企業のリーダーとして高く評価され、今回の受賞者の中で唯一の日本人経営者の受賞となった。台湾のドモホルンリンクルは日本でのサービスと同様、電話やインターネットで申し込むと、自宅に3日分のお試しセットが届けられる。著名人の間でも使用効果が口コミで広がり、台湾の多くの女性たちに親しまれるブランドへと成長してきた。台湾では、女性たちが年齢を重ね、若い時に比べて変化や悩みを感じた時に、年齢肌専門のスキンケアの選択肢は、まだまだ少ないのが実情だ。台湾での商い6年目となる本年、この受賞をきっかけに世界で活躍するブランドとして、さらなる飛躍を期待したい。【参考】※再春館製薬所
2018年01月17日多くの女性の抱えている悩みのダントツ一位が「彼がどう思っているかわからない」というもの。カップルの問題のほとんどは、自分が言いたいことを相手に言っていないこと、相手の言いたいことをきちんと聞いていないことが原因で起こっていると断言できるぐらい、みなさんこの問題で悩まれています。「察してほしい」という期待ほど裏切られるものはないのに、ついついわかってくれているんじゃないか、という淡い期待を抱いてしまうんですよね。結果、お互いの気持ちが理解できないまま不満だけがどんどん募っていってしまい、結局別れてしまうケースも非常に多いのです。長く付き合っていたカップルが別れた瞬間に、彼氏の方が次の彼女とあっさり付き合って結婚して、残された元彼女が阿鼻叫喚する、といったような問題の原因はほぼ100%、このディスコミュニケーションを放置してしまったことが原因なのです。■なぜ察してほしいは通用しないのか?例えば上記のような問題だと、傍からみてると彼氏がひどい人間のように思えますが、実際は彼女の方にも問題が有るケースが多いのです。彼女側は大抵の場合こう言います。「彼が不満に思っていることがあるのは<わかっていた>」と。わかっていただけで、その話はしてなかったのかと聞けば、「してなかった」と。逆に彼氏の言い分を聞いてみると「そういう<雰囲気は出してた>のに、彼女が自分の気持ちを聞いてくれなかった」と、こういうわけです。■雰囲気で伝わるなら言葉はいらないもし何も語らずに相手が自分の気持ちを察してくれるのなら、人間には「口」も「言語」も存在しなかったでしょう。自然界の中では人間は非常に非力です。助け合っていかなくては生き残ることができませんでした。ですから協力し合うために「言葉」を発達させ、コミュニケーションを進化させてきたのです。なのにどうして、言葉に出さずに円滑なコミュニケーションが築けると思ってしまうのでしょうか。■察してほしいの裏側にある心理これは何も恋愛に限った話ではなく「察してください」っていう態度取る人全員に当てはまる話なのですが、「無理」なのです。ハッキリ言って。どう頑張ってもあなたの思っていることを口に出さない限り、相手は自分のことを理解してくれることはありません。まして雰囲気であなたの気持ちを推し量ろうとするなら、逆に間違った解釈に取られてしまい損をすることにもなりかねないのです。それでも「察してほしい」と願ってしまうのは、「こんなこと言ったら嫌われるかな?とか重いかな?」思ってしまうからなのではないかと思います。でも安心してください。仮にあなたが本音を切り出して、めんどくさい・重いと感じる相手なら、そもそも今後お付き合いしていくのが難しい相手なのです。むしろ早めにわかって得なのでガンガン自分のことを話したらいいのではないかと思うのです。(もちろん独りよがりなコミュニケーションはよくありませんが)恋人を失うかもしれないという不安のあまり、別れに繋がるかもしれないリスクが取れない。それはあなたが嫌いな、「管理職という立場にしがみついて責任を背負うリスクを取りたがらない上司」とやってること同じです。■話さないのも罪ですし、聞かないのも罪です。自分の思っていることを伝えないのも、相手が思っているであろうことを聞かないのも、二人の関係性を築いて行くということに関しては、同じぐらい罪の重いものです。ぶつかってもいいし、すれ違ってもいいので、まず会話です。1に会話、2に会話、3,4も含めて、5に会話です。会話ができないカップルの末路はいつだって、破局なのです。(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年12月27日マンション管理士とはマンション管理士とは、その名称通り、マンション管理のスペシャリストのことをいいます。主業務には、マンション管理組合の運営や相談、住民との権利関係調整、また大規模修繕の計画立案などがあります。マンション運営におけるコンサルタントともいえるしょう。マンション管理士は国土交通省管轄の国家資格者です。そのため、マンション管理士になるには国家資格である「マンション管理士試験」に合格し、指定登録機関である(公財)マンション管理センターに登録する必要があります。マンション管理士は「名称独占資格」といわれる分野の資格であることから、登録をしないと「マンション管理士」と名乗ることができません。しかし逆にいえば、資格を取得・登録しさえすれば、誰でも「マンション管理士」を名乗れるということになります。つまり、マンション管理士としての実務経験を積む環境が少ないということです。先述したように、マンション管理士はマンションのプロでコンサルタントといえます。そのため実務経験からの知識が豊富な点に魅力があり、それを証明するための資格(看板)であるといえます。なので、マンション管理士にマンション運営のコンサルなどを依頼する際には、必ずそのマンション管理士の経歴をチェックしましょう。管理業務主任者とはマンション管理士と似て非なる資格に、「管理業務主任者」といったものがあります。管理業務主任者とは、管理の前提となる管理受託契約の重要事項説明から、受託した管理業務の処理状況のチェック及びその報告までのマンション管理のマネジメント業務を行う者をいいます。マンション管理業者には事務所ごとに、また30管理組合につき1名以上の管理業務主任者の設置が義務付けられています。マンション管理士は「名称独占資格」でしたが、管理業務主任者は「必置資格」であり、「独占業務」があります。管理業務主任者の独占業務4つ管理受託契約前の重要事項説明重要事項に関する書面への記名・押印管理受託契約にかかる契約書への記名・押印管理事務に関する報告重要事項説明や契約書への記名・押印が主な仕事といえます。不動産(宅建業)取引のプロである「宅地建物取引士(旧:宅地建物取引主任者)」と同じ分野資格といえます。管理業務主任者はマンション管理専門の契約プロといえます。難易度的にいえば、管理業務主任者よりもマンション管理士の方が難しいといわれています。また管理業主任者を取得すれば、マンション管理士試験の一部免除が得られるので、マンション管理士を目指す前に、ステップアップとして管理業務主任者の取得に励む方が多いです。
2017年12月07日男性と二人っきりで飲みに行くこと、みなさんはどれくらいの頻度でありますか? そして、その相手はいったいあなたとどんな関係の男性? あなたは軽いノリや飲み友だちのつもりで接していても、実は向こうはあなたを遊び目的でみているかも!? 男がお持ち帰り対象の女性についしちゃう行動をこっそり聞いちゃいました!文・オリ子男が「お持ち帰りしたい」女にだけする行動「次の店行こう!」すぐ2軒目に行きたがる「お持ち帰りしたいなって思うときは、1軒目の『まだ食べ足りないな』っていうタイミングで、2軒目に移動する。最初の店でおなかいっぱいになったらそのまま帰られちゃいそうだし、ちょっと物足りないなってことで次の店に誘える口実になる」(25歳・営業)「もっと一緒にいたいなって思える子には、2軒目に誘います。翌日の朝仕事がない金曜の夜とかにあえて誘って、そのまま……も想定しての2軒目への誘い」(28歳・銀行)男子は狙っている子に対しては必然的にもっと一緒にいたいなという思いもあるため、1軒目で長居をせず、さくっと2軒目に誘導する傾向があるようです。さらに、金曜の夜に誘われて、2軒目、3軒目と誘われたら相手は完全にあなたを狙っている男のはず! 好意を持っている相手ならラッキーサインですが、そうでない場合は、終電を逃す前にしっかりとさよならをしましょう。オトナな女は、安売りしちゃだめですよ!2軒目以降は、ホテルのバー「一夜限りの女の子と行くバーと泊まるホテルはだいたい決まっている。食事して、移動してオシャレなホテルのラウンジで飲んだ後、『もう疲れたから泊まってかない?』ってそのままホテルに誘いやすいので」(42歳・管理職)「男が2軒目以降でホテルのバーに誘ってきたら、それはもうその後の目的はひとつでしょ」(37歳・会社経営)特にリッチな男性からの回答で多かったのが、お持ち帰りはホテルのバーで飲んだ後、ホテルでそのままパターン。若い男性はラブホを使用しがちですが、お金にも余裕のある男性は、ホテルラウンジのオシャレなバーで女性をいい気分にさせて、そのまま……を狙っているパターンが多いようです。女性はなんだかんだムードにも弱い生き物ですよね。2軒目がホテルのバーだったときは、その後の展開も想定しておきましょう。全部おごってくれる「その晩狙ってる子には、支払わせない。その夜、なんとなく誘いづらくなるから。割り勘だと友だち感というか距離ができる気がする」(31歳・経営)「一緒にいたいなって思う子には絶対おごる。それに、終電を逃させるために、『タクシー代も出すから付き合ってよ』とか言っちゃいますね。実際は、その夜のホテル代を出す気でいますが(笑)」(33歳・その他)みなさんは、男性におごられることに抵抗はありますか? 男性は、お持ち帰りしたい女性にはたいていお金を払わせません。特に、「いいよ、おれそれなりに稼いでるから(笑)」という男性は、自己顕示欲も見え隠れし、要注意人物かもしれません。逆に、全部おごられるのを申し訳なさそうにする女性に対して「次回おごってくれたらいいから」と、そのつもりがなくても優しく言ってくれる男性や、「じゃあ1000円だけ」と女性を気遣って少しでも払わせてくれる男性はジェントルマンな傾向が高いようです!また、終電を女性が気にすると、「タクシー代くらいだすよ」と言ってくる男子もたまにいますよね。あれ実は、タクシー代を出す気がないわけではないものの、酔わせて、タクシーで帰るくらいなら、近くのホテルに……と誘導を狙っている男子もいるので甘い言葉にはご注意を。男子はいくつになってもハンター。特に、二人っきりの金曜の飲みにはご注意をワンナイトラブも珍しくない時代ではあるものの、大切な体を預ける相手はしっかり選びたいですよね。恋多き男性は経験も豊富ですし、想像以上に打算的に女性を飲みに誘うようです。女性としては友だちや人生相談のつもりで飲みについていっても、実はエッチな目で見られていることも。オトナの女たるもの、賢くおごってもらい、安売りをしないのが一番良い選択。あまり気ごころ知れない男性との2人のみの際は、ご注意を!(C)milosducatiMilan_Jovic/Gettyimages(C)gilaxia/Gettyimage
2017年11月22日元SMAPの稲垣吾郎が21日、自身のブログを更新し、インターネットテレビ局・AbemaTV『72時間ホンネテレビ』(11月2日~5日)で21年ぶりに共演した元メンバーでオートレーサーの森且行への思いをつづり、反響を呼んでいる。稲垣は「『これからも応援してくれてるファンの為にも笑いと感動をよろしくね、吾郎ちゃん。あ、ゴロちゃんだ』ホンネテレビ終わりで来た森君からの温かいメールの一部」と番組終了後に森から送られてきたメールの一文を明かし、「嬉しかった」とコメント。また、森がSMAPに在籍していた当時も振り返り、「無邪気で猪突猛進な人間に見えるが、実は人一倍繊細な優しい心で周りを見ていたんだね」と記し、「長い月日を経て、こうしてまた再会出来るなんて夢にも思ってなかった」と稲垣。「ステージは違うけど夢を追い求める者同士、これからもNAKAMAとして頑張っていきましょう」などとメッセージを送った。稲垣の森への思いに、「吾郎さん、森君への温かい言葉、感動しました」「心温まる文章、じーんときて、ほっこりと、温かい気持ちで、胸がいっぱいになりました」「吾郎さんの森くんに対する思いに心が優しくなりました」「吾郎さんの森くんへの思いのこのブログにただただ感動してます」「吾郎さ~~ん泣けます、号泣です。これからも素敵なNAKAMAで!!!!!!」「本当に素敵なNAKAMAですね」とファンは感動。また、「ごろちゃんと森くんの絆の強さに、涙が止まりません」「ゴロちゃんと森君の新旧中間管理職コンビ最高です」「素敵な関係森くんと吾郎ちゃんの関係性…」と2人の絆に対するコメントや、「森くんのメールの一部 胸が熱くなりました 森くんの優しさが伝わってきます」「森くんからのメール…感動です何でも器用に出来る人…っていうイメージでしたけど、本物に思いやり、の人ですね」と森のメールに感動したという声も上がっている。
2017年11月21日「60歳のときに受け取った約1,500万円の退職金のうち、住宅ローンの残高850万円を一括返済し、残りは、若いときから夫婦の夢だったスペイン旅行と、オーロラツアーがついたカナダ旅行に。38年間、働き続けた“自分へのご褒美”だったんです」 こう語るのは、5年前に食品メーカーを定年退職したAさん。Aさんはその後、65歳まで“継続雇用制度”で働き、今年から世帯で月20万年ほどの年金受給者となったが……。 「このまま平均寿命まで生きたとしても、子どもへの援助、住宅修繕費、自分の介護費用などもあり、毎月5万円ほど赤字に。とても年金だけでは生活できません。老後資金がまったく足りないことがわかった今、退職金に手を付けずに、運用しておけばと、夫婦で口論ばかり。悠々自適な暮らしは無理。これから、また働かないといけません」 Aさんはこう後悔を口にしたーー。 年金の支給額が引き下げられるなかで、老後を支える役割が増している退職金。ところが、退職金の平均支給額が、大企業の場合、10年間で500万円以上も減少している。『退職金貧乏』(祥伝社新書)の著者で、久留米大学の塚崎公義教授が解説する。 「バブル崩壊後、不況に陥っていた20年ほど前に、日本の会社の体質が大きく変わりました。それまで“従業員の共同体”だった会社が、欧米のように“株主のもの”というグローバルスタンダードになっていったのです。つまり会社の利益は従業員へ分配されるより、株主への配当が重視されるようになった。結果として、従業員の長期雇用や、退職後の生計を支える目的で、当たり前のように定着していた退職金制度も、その額も、見直されるようになりました」(塚崎教授・以下同) グローバル化により、勤続年数で給料が上がっていく賃金制度が見直され、成果主義が導入された。退職金についても、その成果主義が浸透しているという。 「これまでの退職金は、退職時の基本給から算定されていましたが、現在は役職や業績に応じたポイント制が主流になっています。実績を上げた社員には有利ですが、管理職になれずに、業績を上げられなかった社員は低く抑えられてしまうのです」 ’08年の世界的金融危機「リーマン・ショック」の影響を受け、退職金の支給額がガクンと減少。「この状況が上向くことはない」と塚崎教授。 「この10年間で多くの会社が『継続雇用制度』や『再雇用制度』を導入しています。会社側としては『再雇用してやるんだから、多少退職金が下がってもいいだろう』ということ。働く側にとっては、公的年金が出るまで勤められるから、退職金を低く抑えられても文句を言えませんしね。また、安定していると思われる公務員でも、ここ数年は、退職手当の支給水準が引き下げられています。そのうえ、企業年金に相当する『職域加算』が廃止され、社会保険料も引き上げられて、いわゆる“公務員特権”がなくなっているのです」 退職金が出ても浮かれることなく、夫婦でしっかり“老後不安”に取り組むーーそんな姿勢が大切なようだ。
2017年11月16日バットマンがワンダーウーマンと共に、“世界最速の男”フラッシュら、オンリーワンな特集能力を持った超人たちをスカウトし、最強超人チームを結成する『ジャスティス・リーグ』。このたび、バットマン自らが超人を募集するスペシャル動画が公開された。『バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生』のザック・スナイダーが監督、マーベルスタジオ『アベンジャーズ』シリーズを手がけてきたジョス・ウェドンが脚本を務めるという、夢のタッグが実現した本作。このたび公開されたのは、日本語吹き替え版でバットマンの声を務める小原雅人のナレーションによる映像。これによれば、年齢・経歴不問、服装・髪型自由、未経験者大歓迎と、かなり間口の広い求人…かと思いきや、実は“超人限定”の募集告知。“ジャスティス・リーグ”のリーダーで、超人スカウト計画の中心人物であるバットマンが、迫りくる大きな脅威に対して、ここ日本から新しい仲間を募るためにしかけたものだ。本作でバットマンが集めたジャスティス・リーグのメンバーは、それぞれ、かなり個性的。戦闘経験ゼロの世界最速ヒーローのフラッシュや、姉御肌で最強美女戦士のワンダーウーマン、荒くれものだが海の王アクアマン、そして全身デジタルデバイスのサイボーグなど、クセのつよいヒーローばかりが集まっている。バットマンを演じたベン・アフレックは、「彼は究極の一匹狼だったが、いまはリーグを結成するという使命がある。でも初めは上手くいかないんだ」と語り、超人スカウト作戦の難しさを語る。さらに「それぞれにパワフルで個人行動に慣れていて、性格もバラバラなヒーローたちを協力させるのはとても大変なんだ。意気投合するヒーローもいれば、衝突する者もいる。そんなグループをまとめていくのは簡単なことではないんだよ…」と、慣れないリーダーという立場の心境をしみじみとコメント。これまで闇の戦士“ダークナイト”として、闇に紛れながら孤独に戦ってきたバットマンだが、リーグを組んだ以上、チームのまとめ役に就かなければならない。はるばる山や海をこえて訪ねて行ったのに門前払いをくらったり、自分よりもはるかに年下の新人に「あなたの能力は何?」とぶしつけな質問を投げつけられたりと、散々な苦労をして“ジャスティス・リーグ”を結成したが、その後のマネジメント業務も苦労の連続のよう。しかも、バットマンの能力は、基本的には鍛えられた人間と同じ。しかし、監督のザックはそこが本作を面白くするポイントの1つだという。「バットマンは凄いガジェットを持っていて、ダークナイトだけど、所詮は人間なんだ。本作のバットマンが面白いところは、“彼はチームに何をもたらすことができるのか?”ということだね」と語っている。オンリーワンの能力を秘めたヒーローたちのコンビネーションや、圧倒的なアクションもさることながら、“管理職”となったバットマンの活躍にも注目だ。『ジャスティス・リーグ』は11月23日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジャスティス・リーグ (原題) 2009年、全国にて公開
2017年11月08日こんにちは。コラムニストの鈴木かつよしです。エコノミストによって想定される“程度の差”こそあれ、「必ずやってくることだけは間違いない」と言われているのが“東京オリンピックが終わった2020年秋以降の不景気 ”です。五輪特需の終了で雇用が減り、建築・不動産バブルが弾け、五輪までに目いっぱい世界に発信した“和のテイスト”商品が市場にあふれて飽和状態になります。今回、筆者は経済学士(慶大)の端くれとしてパパとママのみなさんに、「避けることのできない2020年からの不況にいかに備えたらいいのか」についてお話ししたいと思います。一緒に考えましょう。目次備え1:急激な雇用の減少に備え“手に職”をつけ磨いておく備え2:磨いた職人技もAIが奪おうとするなら、技術に人間的付加価値を加えましょう備え3:投資よりも貯蓄重視で堅実に●備え1:急激な雇用の減少に備え“手に職”をつけ磨いておく筆者がこの原稿を書いている2017年の9月現在、東京の周辺にはたしかに仕事はあります。その多くが非正規の仕事であることは別にしても、雇用がないよりは全然マシな状況であることは言うまでもありません。雇用があるのはそれもそのはずで、森記念財団・都市戦略研究所が試算した“東京五輪開催までに新たに生み出される延べ121万人の雇用”がいよいよその“宴もたけなわ”の状態になりつつあるからです。ほんの6~7年前はとにかく仕事そのものがなくて困っていた若い人たちも、今ならホテル・観光・不動産・建築・飲食・接客・交通・運送・和装・土産物など、どの分野であっても職に就くこと自体で困ることはありません。現政権の支持率のポイント数がピーク時の半分以下に下がった今でも、18歳から29歳までの若者の間でだけは68%の高水準を維持しています(6月3日・4日実施のJNN世論調査より)。この理由は、自分たちより6つ7つ年上の先輩たちと違って「自分たちは“就職だけはある”状況にいる」ことへの一定の評価に由来するものだろうと筆者は考えます。その雇用が、オリンピックの終了と同時に消える ことになるわけです。そしてさらにめぐりあわせの悪いことには、2020年は国民の4人に1人が45歳以上になる年だと言われています。主に若い人たちが就く“現場の仕事”が減ると同時に、45歳以上になってきたパパ・ママ世代の人たちが本来受け持つべき“管理職”のポストも奪い合い の状況になります。こういった状況に直面するのが明らかな2020年に備えて働くパパ・ママのみなさんが特に身につけておくべき能力は、統率力とか人を束ねる力といった空気をつかむようなものではありません。「英語と中国語でお客様とコミュニケーションができる」とか「物流倉庫のようなロジスティックなシステムのメンテナンスや設計ができる」などといったような、具体的に何かができる“腕前”であり、簡単に言うなら“手に職をつけておく”ということだろうと思うのです。●備え2:磨いた職人技もAIが奪おうとするなら、技術に人間的付加価値を加えましょうしかしながら、そうやってパパ・ママ世代が必死になって磨いてきたいろいろな分野における“技術”や“腕前”をも、人工知能(AI)がだんだんと凌駕する ようになってくる。2020年はそういう年だとも言われています。名人芸のように早く正確にレジを打つスーパー・パートのママの職人技も、2020年には相当程度まで電子式の自動レジに取って代わられていることでしょう。卸・小売業におけるカリスマ営業マンや販売員の仕事なども、膨大な量の情報を瞬時にディスプレイしてみせるAIにはいずれ敵わなくなり、奪われるであろうと言われています。そこでせっかく腕を磨いてこられたパパ・ママのみなさんへの筆者からの提言は、「磨いてきた職人技のような優れた技術に、さらに“人間的”な付加価値を加えて AIも追いつけないレベルにまで機能展開しましょう」というものです。レジの達人ママであれば、「自動レジなんてあたしにはムリ」と言う高齢者のお客様たちが、ホッとし安心するような気配りと話術を磨いて数少ない“人力レジ”の担当の座を死守しましょう。カリスマ営業マンのパパであれば、情報量の部分はむしろAIに任せてしまって「それでも私はこちらの商品を推す」的な感性と哲学で業績をさらに伸ばすことにチャレンジしてみてください。●備え3:投資よりも貯蓄重視で堅実にさて、そうはいっても“それでも抵抗しきれない”のが五輪終了後の2020年問題です。ここ最近のオリンピックは開催都市が大会終了後にほぼ“必ず”深刻な経済不況に陥っています。これは経済ジャーナリストの荻原博子さんが折に触れて指摘していることでもあるのですが、唯一の例外が1996年に開催された米国・アトランタでのオリンピックです。そのころの米国は1990年代のIT革命の真っ最中で“五輪後不況”の負の影響をカバーして余りあるほど“次の時代の基幹産業”が暴れまくり、米国経済を根っこのところから押し上げていたのです。残念ながら今のわが国にはそこまでパワフルな次世代産業も成長戦略も存在しません 。であるとするならば、2020年以降に必ずやって来る深刻な不況に備えてパパとママがやっておくべきことは何でしょうか。筆者は荻原さんが近著『10年後破綻する人、幸福な人』の中でおっしゃっていることにそのヒントがあるような気がしています。荻原さんはこの本を通して概ね次のようなことをおっしゃっています。・2020年秋以降の“東京五輪後不況”の到来は残念ながら不可避・そのとき、急激な雇用減で一時的に職を失うリスクは誰にでもある。現金の備えが大事である。・リスク回避の手段としての“投資”はあまり奨めない。このままデフレが続くにせよインフレになるにせよ、最も堅実なのは現金による貯蓄である。デフレが継続するのであればお金は現金で手元に持っておくのが一番得 であるし、現時点でわが国に近々ハイパーインフレが到来する確率は低い。・不動産は“投資”を目的には購入しないこと。東京五輪後のマンションなどの相場価格の暴落を想定すると、投資目的の不動産購入は一般の庶民が手を出すべき分野ではない。ざっとこんなところですが、いかがお感じになられますでしょうか。ちなみに筆者の場合は大筋において荻原さんと同意見です。パパ・ママ世代にはこれからも子どもを育てていく責任がありますから、荻原さんが警鐘を鳴らしているような点を心の片隅にとめて、必ずやってくる2020年秋以降の不景気に備えていただきたいと思います。【参考文献】・『10年後破綻する人、幸福な人』荻原博子・著●文/鈴木かつよし
2017年09月26日厚労省が「精神・発達障害者しごとサポーター」の養成を決定出典 : 精神障害や発達障害のある人が働きやすい職場作りを促すべく、厚生労働省は今秋から「精神・発達障害者しごとサポーター」の養成講座の開催を決定しました。企業の経営者や管理職、人事部といった人材に限らず、広く一般従業員を対象にした講座です。実際に職場の同僚となる人たちに、精神・発達障害に関する知識や必要な配慮について学んでもらうことで、より身近で具体的な支援体制を作ることを目的としています。「今年度内に2万人の受講およびサポーターの養成を目指す」(厚生労働省)とのことです。毎年、厚生労働省が発表している「障害者雇用状況の集計結果」によると、精神・発達障害者の雇用は2006年から年々増加しています。そのような中、厚生労働省は精神障害者の雇用義務化に伴ない、今年5月に民間企業に義務付けている障害者の法定雇用率の段階的な引き上げを決めました。今まで以上に精神・発達障害者の雇用機会が増え、その人数も増えることが予想されています。一方で、厚生労働省が行った2013年の障害者雇用実態調査によれば、精神障害者の平均勤務年数は約4年。身体障害者のそれが約10年であることと比べても、職場の定着率は高いとは言えません。主な理由は「職場の人間関係」にあると考えられています。例えば、同調査では、精神障害があり、転職を経験した人のうち、半数以上は転職の理由を「個人的理由」だと回答しています。さらに具体的な理由を複数回答で選択してもらうと、「職場の雰囲気や人間関係」と答えた人が33.8%と最も多い結果となりました。こうした状況を受け、「職場の同僚がその人の障害特性について理解し、共に働く上での配慮をしていくことが重要であろうと考え、人事担当者や障害者雇用担当者を中心に行っていた従来のセミナーに加えて、一般の従業員の方を主な対象に、精神障害、発達障害に関して正しく理解いただき、職場における応援者=精神・発達障害者しごとサポーターになっていただこうと考えました」(厚生労働省障害者雇用対策課)とのことです。厚生労働省は約4,300万円の予算を拠出し、今秋から随時、講座を開催していく予定です。誰が講座を受けられるのかこの講座は、企業の雇用者であれば、誰でも受講可能です。受講時間は2時間程度で、特に企業は受講や受講人数を義務付けられてはいません。有志による受講となっています。修了者には「精神・発達障害者しごとサポーター」として、パソコンにはることができるステッカー(写真)や首からかけるストラップなどの「精神・発達障害者しごとサポーターグッズ」の進呈が予定されています。Upload By 発達ナビニュース精神・発達障害者しごとサポーター養成講座では、具体的に「精神疾患(発達障害を含む)の種類」、「精神・発達障害の特性」、「共に働く上でのポイント(コミュニケーション方法)」を学びます。これらの内容について75分程度の講義で学んだ後、15分から45分程度の質疑応答を行う構成となっています。養成講座の講師は普段から、精神・発達障害のある方の就労支援をしているハローワークの職員が担当します。精神・発達障害者サポーターの役割は?出典 : ここで、改めて理解しておかねばならないのは、「精神・発達障害者しごとサポーター」は特別に何かの義務や責任を負う資格ではないということです。サポーターになったら、「○○をしなければならない」といったことは決まっていません。また、しごとサポーターは障害のある特定の同僚を一人で支援しなければならないといったものでもありません。確かに、精神・発達障害者しごとサポーターがいることで、職場で精神障害のある人や発達障害のある人が働く上で、周囲から正しい理解や配慮が受けられるようになり、より働きやすい職場に変わっていくことが期待されます。しかし、障害の有無にかかわらず、共に働くことができるような職場の実現のためには、精神・発達障害者しごとサポーターに特別な役割を求めるのではなく、講座を受けていない方も一緒に職場の雰囲気作りにかかわっていくことが大切です。精神・発達障害者サポーターに関する問い合わせ先企業に勤めている方であれば、勤務先や身近身近に精神・発達障害者で働いている方がいなくても、誰でも講座に参加できます。「ぜひ参加したい」と思われた方はお住まいの地域の都道府県労働局にお問い合わせください。講座は、厚生省があらかじめ指定した会場で行われるものだけでなく、講師が事業所を訪れて行う「出前講座」も用意されています。出前講座に関しても、問い合わせ先は地域の都道府県労働局となっています。養成講座では、精神・発達障害について学ぶだけでなく、精神・発達障害者を雇用する上での実際の困りごとについて質問したり、ハローワークの精神保健福祉士や臨床心理士などの専門家に相談するきっかけを作ったりできます。以下のサイトで、養成講座に関する各地域の問い合わせ先を確認できます。より詳しい情報や、なにかわからないことがあれば、気軽に問い合わせてみましょう。障害者雇用対策施策紹介事業主の方へ|厚生労働省しごとサポーター養成講座リーフレット
2017年09月25日娘の部屋からなにやら不穏な音…高校1年の終わりごろから高校2年の夏頃にかけて、娘はイライラを繰り返し自分の部屋でよく暴れていました。Upload By 荒木まち子女子とはいえ、それなりの破壊力。その結果壁はこうなりUpload By 荒木まち子ドアはこうなるUpload By 荒木まち子ビ・ン・カ・ン母の勘違い「今日は機嫌が良いな」とか「今日は不穏な感じだからそっとしてうおこう」など娘の顔色を窺う日々を続けるうちに、私は娘の部屋から聞こえる物音に敏感になっていきました。ナーバスになりすぎて時にはこんなことも(笑)Upload By 荒木まち子娘の切実な思い、「好きで暴れているわけじゃない!」障害に対する配慮がなされた環境にいても、日々の生活の中では思春期ならではの避けられないストレスもあります。「学校の行事前には見通しが立たず不安になる」「大人に注意されるのが嫌」「友達関係が思うようにいかない」などなどです。娘はかかりつけの主治医にも相談をして、教えてもらった様々な方法を試しました。それは「好きで暴れているわけではない、自分でもなんとかしたい!」と思う娘の必死な気持ちの表れでもあったと思います。Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子親以外の信頼できる大人の存在が大切親の言うことには反抗的でしたが、医師のアドバイスと同様に「相性の合う学校の先生」など「自分が信頼する親以外の大人」の意見はすんなり聞き入れる傾向が娘にはありました。Upload By 荒木まち子担任がすべてを担う小学校とは違い、高校では本人の希望に添い、副担任、養護教諭、学年主任、支援コーディネーター、進路指導専任、管理職の先生など様々な先生が複数で関わる体制が出来ています。子ども自身が相談内容によって相談する先生を選ぶことが出来る。これは思春期の子どもを持つ親としても心強く嬉しいことです。娘は自ら校長面談を希望したこともありました。しかし…それでも感情のコントロールが難しかった娘。ある晩ついに家を飛び出してしまったのです。もう、どこへでも行ける年齢…母を襲う、えも言われぬ不安小・中学生ならそれほど遠くには行けないでしょうが、娘はもう高校生。携帯やチャージ式のプリペイドカード、ある程度のお金を持っているのでどこへでも行くことができます。電車に乗って夜の繁華街へも行くことも可能です。娘が家を飛び出したのは午後8時。我が家には小学生の息子がいるのでその子をひとり家に残して、探しに行くことも出来ません。「もしなにかあったら…」と不安な気持ちを募らせながらも私は家で娘からの連絡を待ちました。1分が1時間に感じられる…。ヒリヒリした胸中のさなか、一通のメールが!事故にあってないかしら?もしかしたら祖父母の家に行ったのかしら?色々な事を考え悶々としている私の携帯にメールがきたのは一時間後のことでした。「娘さんは公園にいます」なんと、メールの送り主は小学生のころ学習支援とSSTの家庭教師をして下さっていたY先生からでした!指導を卒業した今もお付き合いは続いていましたが、この時改めて娘と恩師の強い絆に感謝せざるをえませんでした。このような心から信頼する先生と繋がりを持てている娘はとても幸せであるな、と強く感じたのです。周囲の無理解やいじめに苦しんでいた頃、娘を救ってくれたY先生は“どんな状況でも必ず理解してくれる”と娘が絶対の信頼を寄せている唯一無二の存在です。外に出たものの、行くあてがない娘は自宅近くの公園から先生にメールをしたのだそうです。Y先生から私宛に、「今、あなたが帰る場所は家です、と伝えました。駅前で少し気分転換をし、気持ちを落ち着かせたら帰るそうです。」と連絡が入りました。せき止めていた不安な気持ちが一気に解けるような内容のメールでした。娘はY先生のメールから暫くして帰宅し、自分の部屋に直行、就寝したのでした。翌日感情を爆発させた直後はとても落ち込む娘ですが、暫くすると鼻歌を歌ってお風呂に入ったり、何事もなかったようにけろっとして話しかけてきたりします。これは発達障害の子どもに多く見られることのようで、爆発を目の当たりにしたこちらの気持ちが置いてきぼりになることが度々あります。なので親には(さっきの混乱はなんだったのか?)とモヤモヤが残ります。この翌日も休むことなく登校したのり。帰宅後は黙々とパソコンで何かを検索していました。そして暫くして私に聞きました。「ねぇ、こども食堂の場所、知ってる?」こども食堂は、地域の大人が子どもに無料や安価で食事を提供する場所であることは私も知っていました。しかし、それ以上のことはよくわからなかったので、娘と一緒に調べました。こども食堂は地域の大人が子どもに無料や安価で食事を提供する、民間発の取り組み。貧困家庭や孤食の子どもに食事を提供し、安心して過ごせる場所として始まった。(中略)最近は、地域のすべての子どもや親、地域の大人など、対象を限定しない食堂が増えている。食堂という形を取らず、子どもが放課後に自宅以外で過ごす居場所の中で食事を出しているところもある。娘は前日の先生とのやり取りの中で、こども食堂の事を聞いて興味を持ったのだそうです。本人の意思を大切にするこの時期、娘は親や周りの大人に物事を決められることをとても嫌がっていました。「こども食堂」が今の娘の居場所に相応しいかはわかりませんが、私は娘自身が自分で居場所を見つけたいと思う気持ちを尊重したいと思っていたのです。また、娘があてもなく夜の街を彷徨うより、こども食堂に行く方がずっと安心だとも思っていました。「児童相談所に、こども食堂のことを電話して聞いてごらん」と提案時間はもう17時を過ぎていました。役所の相談窓口はもう終了している時間です。私は17歳の娘が相談できる場所の一つに「児童相談所」があることを伝えました。そして、「こども食堂が市内にいくつかあるのは知ってるけど、詳しいことは私もわからない。近くのこども食堂の場所と開催日時を知りたかったら、児童相談所に電話して、<自分が17才だということ>、<居場所としてこども食堂を利用したいということ>を伝えれば、きっと教えてくれると思うよ。」と話をしました。娘は電話が得意ではありません。初めての人と話すと緊張してなかなか言葉が出ません。順序建てて話すことも苦手です。それでも娘は児童相談所に自分で電話し、近くのこども食堂の連絡先を教えてもらい自ら参加の申し込みをしました。地図を読むことが得意ではない娘は、当日迷う事がないよう事前に場所の下見にも行きました。自分の意思がはたらく時、苦手なことにもチャレンジできる娘の姿は、見違えるようなとてもたくましい姿に見えたのです。~続く~
2017年09月22日公認心理士法が施行されました!出典 : 年9月15日 公認心理師法が施行され、心理職初の国家資格「公認心理師」が誕生しました!これまで日本国内の心理職は「臨床心理士」という民間資格が信用度の高い心理職の資格とされてきました。新たに生まれた公認心理師は、広い領域で働くことのできる汎用性の高い資格となることが予想されます。公認心理師 |厚生労働省大学で公認心理師となるために必要な科目や、国家試験の方法について記された「公認心理師法施行規則」も公開されています。公認心理師法施行規則公認心理師についての詳細は、下記のコラムを参考にしてください。現在、自ら命を絶ってしまう人が年間約2万人もいる社会において、医療・保健の分野だけでなく職場や学校教育の現場でも、カウンセリングをはじめとする心のケアの重要性が高まっています。そのような中で、国家資格である「公認心理師」の誕生は多くの人が待望していた資格といえるでしょう。今後の動向に、注目してゆきたいと思います。
2017年09月15日●20代の頃に「新人類世代」と言われて私は「キレる17歳世代」と言われて育った。同世代による少年凶悪犯が、この言葉を生み出すきっかけとなったらしい。その後も時代背景をもとにした「~世代」は数多く考案され、中でもドラマ化までされた「ゆとり世代」は広く世間に認知された世代名だったのではないか。AKB48、モーニング娘。、ジャニーズ、吉本印天然素材など300組以上の振り付けを指導してきたコリオグラファーの第一人者・夏まゆみ(55)が今年6月に著書『教え子が成長するリーダーは何をしているのか』(サンマーク出版)を出版した。6万部を突破した2014年の前著『エースと呼ばれる人は何をしているのか』以後に講演依頼が増え、そこで質問されることの多くが「部下の指導」についてだったという。きっと「~世代」のことについて触れているに違いない。本を手に取った時はそう思ったが、年齢間のギャップについては触れつつも、どのページを開いても「~世代」の文字を見つけることはできなかった。テレビやネットではこの「ゆとり世代」のみならず、「最近の若者」の傾向が論じられることも度々目にする。しかし、夏まゆみは「指導者側の悩みは少し別のところにあるのでは?」という大きな問いかけと共に、リーダーとしてのあるべき姿を分かりやすく解説している。注目を集める人物に会いに行き、その人柄と言葉に触れるインタビュー連載「話題の人」の第2回。夏まゆみの「リーダー論」、そして「世代を言い訳にしない理由」とは。○「血液型」「世代」で相手を考えない――出版後の反響はいかがですか? 教え子を成長へと導く上で、「人を育てる上での言葉の使い方」「優秀なリーダーとして認められるための大原則」が分かりやすくまとめられていました。自分が言いたい言葉ではなく、「自信を与える言葉」「道を示す言葉」の"成長言葉"の重要性が説いてありました。本当にさまざまで、「タイムリーな内容ですごく助けになりました」とおっしゃる方もいれば、「とても言葉を大事にしていらっしゃるんですね」という方も。確かに言葉は大事なんですが、要は「指導者としてどうあるべきか」なんです。実は第2章がいちばん大切で、そこには「成長言葉」を生み出す大原則が書いてあります。「関係づくり」「環境づくり」と「観察力」が何よりも重要であることを、分かりやすく多くの方に伝えるために具体例を示すという意味で、教え子に対してのいろいろな言葉を挙げています。親しい友人からは「こんな良い上司はいない」という感想もありました(笑)。それから、上司に渡したくても渡せないという人も。すでに指導者になった方だけでなく、これからリーダーになり得る少し若い層の方にも読んで欲しいです。――2014年に著書『エースと呼ばれる人は何をしているのか』を出版してから講演依頼が増えたそうですね。前著はタイトル通り、「エース」についての内容です。何よりも驚いたのは、依頼された講演では「エースになる方法」ではなく、「エースを育てる方法」について求められることが多かったんです。特に企業のマネージメントを担う方や、人事部の方からのオファーがほとんどでした。驚いたと同時に、それだけ悩んでいらっしゃる方が多くいることも知りました。――それが今回の著書につながったと聞きました。それまで、周囲で育成に悩む人を感じることは?私の「厳しい指導者像」をどこかで知ってくださった方もいらっしゃって(笑)、ある飲食店に行った時にそこのシェフから「店員がすぐに辞めてしまうんですよ……」と打ち明けられたこともありました。エステサロンでは、お化粧品を販売している美容部員の方から「すぐに泣いて辞めてしまう」と相談されたことも。上司からは「怒って教えてはダメ」と言われ、上司と部下の板挟みで悩む方も多いようです。「今の若者は打たれ弱い」とかおっしゃる方は多いですが、「世代」のせいにしてはいけないのかなと思います。――ご自身でいろいろな世代の方を指導されてきたからこその結論ですね。時代や世代のせいにするのはよくないと思います。私たちが20代の頃も「新人類」と言われた記憶があります。やっぱりいつの時代でもその時代の若者を「世代」に当てはめようとするんですね。この『教え子が成長するリーダーは何をしているのか』を通してそういう点も変えていけたらいいですね。――自分は「キレる世代」と言われて育ちました。この本には、「~世代」とは一度も書かれていませんね。きっと時代背景を表した言葉なのでしょうが、私は統計学のようなもので教え子を片付けたくない。基本的には一対一のやりとりなので、血液型のような考え方や世代別の傾向で相手のことを考えないようにしています。●"飲みニケーション"の盲点――一方で育成や指導に答えが見つからない時、そういう括りに逃げてしまいたくなる気持ちも理解できます。そうですね。私もそこに逃げたくなる時はあります。世の中のニュースやテレビ番組もそうですが、世代ごとにネーミングすると分かりやすく、面白くなる。ただ、それは人の成長につながったり、それぞれの在るべき姿につながるとは思えないので、世代で考えることは避けています。もちろん私自身、年齢のギャップを感じることはあります。でも、そんな彼らをどうやって成長させるかをまずは考えます。――そういう考えもですが、「指導」に関してはずっと自問自答されてきたんですか? 今回のような本を手に取ったり、誰かのアドバイスを求めたりすることはなかったのでしょうか。全くありませんでした。これまでの自分の仕事が「開拓者」のような役割が多かったからだと思います。道がないところに道を作っていくのはかなりハードです。しかも、そこに名前が残らないと、誰が作ったのか分からない道をいろいろな人が歩くことになってしまうので、きちんと名前も残していきたい。でも、開拓者であることは決して嫌いではなくて、どうやら人が作った道を楽々と歩きたくないタイプみたいです(笑)。分かりやすく言うと、自分の中に「逆境スイッチ」みたいなものがあって、つらければつらいほど大きなスイッチが入ります。これはきっと、自分の大きな「使命感」からくるものです。以前、別のインタビューで自身の職業を聞かれ、私は「立ち上げ屋」と答えたんですが、「人を育てる仕事」に携わっていたいと思っています。○飲みに行きたくない理由は「私も同じ」――社会人になる前、管理職とは「偉い人」だと漠然と思っていました。今回の著書では、部下との関係づくりがうまくいかない原因の多くがリーダー側にあって、「リーダーが部下を格下と見なしているせいで関係が深まらない」「上下関係をそのまま人間関係に持ちこもうとすると、なかなかうまくいかない」と指摘されています。ここに気づいたのは、どのようなきっかけだったんですか?OLを経験したこともあるんですが、今でも周りを見渡すとそう感じます。「格下」と見なしている人、結構いると思いませんか? そこから信頼関係は生まれませんし、何よりも信頼関係ができていない状態のやりとりは、寂しくないのかなと。互いの関係がどんどん希薄化してもったいない。組織や仕事としての上下関係はあってしかるべきだけど、「人として」は一緒、対等なんだと私は思いたい。Vリーグの監督さんたちにご講演をさせて頂いた時、互いの距離感や世間で言われているセクハラという言葉に戸惑っておられました。そこも関係性がしっかりしていたら、セクハラにはならない。たとえば上司と部下の関係において、上司が課題についてのやり直しを指示した場合、信頼関係があれば部下は「なぜダメだったのか」と前向きに考えます。それがないと、「パワハラだ!」と逃げるしかなくなってしまいます。――その話にもつながりますが、上司と部下のお酒の交流についてはどのようなお考えですか? "飲みニケーション"とも言われています。あってもいいとは思いますが、それが全てではないとも感じます。上司側は、部下のことについて社内だけでは分からないことを知ろうとしているわけですよね。これが部下側も「知ろう」とする思いがあればいいのですが、それを部下側が求めてなかったりもする。そんな中でお酒によって距離を縮めようとするのは、正しいとは思えません。本来、指導者にとって大切なことは、距離を保って観察すること。お酒で交流することは絶対ダメということではなくて、それで安易に距離を縮めようとすることに私は不安を感じます。『教え子が成長するリーダーは何をしているのか』にも書きましたが、「お腹痛いの?」とか「調子どう?」とか簡単な言葉で声を掛けて反応をうかがったり、飲みに誘っても必ず観察したり、そこは絶対に怠ったらダメです。飲みに誘ったときはお互いをさらけ出して交流をはかることもよいと思いますが、飲みに行ったことで部下のことを分かったつもりになったり、信頼関係ができたと勘違いしたりすることはとても危険です。――ご自身でそのような経験があったんですか?劇団に所属している頃、先輩から飲みに誘われたら全員が参加していました。それは、飲みの場で座長が演技についてのダメ出しをしてくれるから。私たちはそこにダメ出しを求めていたんです。その後、自分が振付師になって、ある演出家から飲みに誘われた時に「行きたくないな」と思ってしまうことがありました。振付の打ち合わせをやるんだったら、お酒がなくてもできますよね。その時に私が「行きたくない」と思った気持ちは、別に今の若い世代の方々に限った話ではなくて、私も同じなんですよね。「最近の若者は飲みに行かない」と言われる原因は、そこに目的や必要性、興味を見出せないからなんじゃないかな。●高橋みなみが覚醒したワケ――今回、この本を通してすべてにおいて「謙虚」であることが起点になっているような気がしました。「謙虚さ」については、どう思われますか?人はいくつになっても謙虚であるべきだと思います。残念ながら謙虚じゃない人もたくさん見てきましたが、やっぱり人として素敵じゃないし、傾聴力を持っていない人の方が多いように思います。たとえばダンスの世界だと、自分に自信を持ったままの生徒はそれ以上、絶対に伸びません。実は、20代前半で劇団に入った時の私がそうでした……。周りの子たちと比べても、自分には「センスがある」と思い込んでいました。ある時、一人の後輩が入団してきました。その子はとても努力家で謙虚でしたが、ダンスは下手だった。だから、その後輩の存在をまったく気にしていませんでした。でも、ある時ふと見たら、ダンスがすごく上達していたんです。自分の価値観が揺さぶられるほどの衝撃でした。もちろん、センスがある人が人一倍努力すればさらに上達するわけですが、その後輩から学んだのは「努力はセンスに勝ることがある」ということ。そこから必死に練習しました。○高橋みなみの成長秘話「15分の自由時間」――第4章では、「努力は報われると思うか」のアンケートで「そう思う」が30代以下のわずか十数%だったことにも触れられていました。一方、夏さんの教え子の一人、高橋みなみさんは「努力は必ず報われる」と常々おっしゃっていましたね。そのことについては、ちょっと責任を感じています。彼女の発する言葉ですし、私がとやかく言うことではないかもしれませんが、彼女たちを指導していた時、私はそれを言い続けてきたので、彼女のその言葉を聞くたびに、もうそろそろ別の考えでもいいんだよと解放してあげたくなります。――高橋さんはこの本の実例として何度も登場します。部下の育成においてもっとも重要なのは、先ほどの大原則を踏まえた上での「成長言葉」。AKB48メンバー全員に向けてのダメ出しを真っ先に自分のことと置き換えられる思考は、「成長言葉の申し子」と言ってもいいような気もしました。彼女はなぜここまで成長することができたのでしょうか?要因はたくさんありますが、すべてを自分のこととして捉えていたことが大きかったと思います。私が全体に伝える「成長言葉」と、一人ひとりに伝える「成長言葉」を分けていても、彼女にとっては全部が自分のこと。普通、全員に向けられた言葉は、自分が当てはまらなかったら「私のことじゃないんだ。よかった」などと気にもかけませんよね。彼女は、自分以外の人が叱られている時も、そこから何かを学び取って自分の成長につなげようとする意識がある子です。そしてもうひとつ。恥をかくことを恐れない。課題を与えた際、それに取り組む姿勢において、いろいろなタイプがありますが、彼女は陰で努力しつつ、人前でも練習を怠らなかった。人前でできない自分をさらけ出し、努力し続けるその姿を目の当たりにして、他のメンバーも、納得しないはずはない。私はダンスのレッスン中、「15分の自由時間」を与えることがあります。あえて、「休憩」とは言わず。もちろん休憩もしていいんですが、自分ができないことに向き合う時間に当てることもできる。そこで高橋は、ずっと人前で練習していました。陰の努力を積み重ねてうまくなった子は、モーニング(娘。)含めてたくさんいます。でも、彼女の場合は人前でやって信頼を得ていった。だから、総監督にもなることができたんだと思います。――頭では分かっていても、なかなかできないことですよね。芸能界は特殊な業界です。「自分がどうなりたいか」と明確な目標を掲げて入ってくる人もいれば、たまたま受かって入る子もいます。残り続ける人たちには、「強い意志と覚悟」があるのではないでしょうか。○なぜ本にまとめるのか?――あとがきには、ご自身で培ってきたものをこうして言語化することについてのメリットが書かれていました。今後の活動において、どのように生きてくると考えていますか?編集の方に感謝するところなんですが、私は誰からも教わらず、無意識に独自の方法で指導にあたってきました。学生時代はリーダー的なポジションになることも多かったですが、それも無意識のこと。23歳の時に演者としてこの業界に入って、24歳で振付指導をする機会をいただきました。そして、幸か不幸か、私が教える人たちはみんなダンス未経験の人たちだったんですよね。その時に言葉が必要になってきて、自分が考えて何かを伝えないといけない状況へと追い込まれたわけです。それがずっと続いて、自分が気づかないうちに養われたものがありました。私はいつの間にか、「人を読む」ようになってしまったんです。これがお仕事上ではすごく役に立ちました。最近でも若い子を指導する機会に、「相手を読む」ことで掛ける言葉を変えています。あるテレビ番組で、「どうして教え子の気持ちが分かるんですか?」と聞かれ、私としては自然とやっていたことだったので「見ればわかるでしょ」と言ったところ、なぜ分かったのかを番組上説明したいとスタッフの方に言われました。そんなことが本当に増えました。自分が感じ取ってきたこと、自然と行ってきたことを言葉にするのは、頭をかきむしるぐらい大変なこと。人を育てる職業に就いているのにその方法論を分かりやすく伝えることができなければ、人を育てる人間として失格です。そういう番組や今回の『教え子が成長するリーダーは何をしているのか』もそうですが、自分が培ってきたものを言葉にすることはとても大切なことだと思っています。■プロフィール夏まゆみダンスプロデューサー、指導者。1962年、神奈川県生まれ。1980年に渡英以降、南米、北米、欧州、アジア、ミクロネシア諸国を訪れ、オールジャンルのダンスを学ぶ。1993年には、日本人で初めてソロダンサーとして、ニューヨークのアポロシアターに出演。1998年、冬季長野オリンピック閉会式の振り付けを考案、指揮した。NHK紅白歌合戦では、20年以上にわたってステージングを歴任。コリオグラファーの第一人者として、これまで吉本印天然素材、ジャニーズ、モーニング娘。、宝塚歌劇団、AKB48、マッスルミュージカルなど、300組以上を指導。2014年に出版した『エースと呼ばれる人は何をしているのか』(サンマーク出版)は、6万部を超えるヒットを記録した。
2017年09月13日アメリカの宇宙開発史を陰で支えた、知られざる3人の黒人女性たちを描いた『ドリーム』。本作で、夢の実現に向け奔走する彼女たちの前に立ちはだかるのは、NASAの職員たち。「こんな上司・同僚いるいる!」と時代・国境を超え共感を呼ぶに違いない(!?)、彼女たちの職場環境に迫った。1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争に遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画“マーキュリー計画”に乗り出す。NASAのキャサリン・ジョンソン、メアリー・ジャクソン、そしてドロシー・ヴォーンは、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるべく、奔走するのだが…。全米では公開から11週連続でランキングTop10入りを果たし、日本でも40億円超えの大ヒットとなった『ラ・ラ・ランド』を上回る興行成績を記録した本作。舞台となるのは、1960年代初頭、有色人種への差別が色濃く存在していたアメリカ。当時、まだコンピューターが十分に発達していない時代に、ずば抜けて優秀な頭脳を認められ、“計算手”として、黒人女性として初めて宇宙特別研究本部に配属された主人公キャサリン(タラジ・P・ヘンソン)。オール白人男性の職場で待ち受けていたのは、渡される資料は重要な箇所が黒く塗りつぶされ、大事な情報が巡るはずの会議には「黒人女性だから」という理由で参加させてもらえないという状況。それでもキャサリンはめげることなく、試行錯誤しながら、目の前にある自分にしかできない高度な計算を次々とこなしていく。また、ほとんど管理職と同じような仕事をこなしているドロシー(オクタヴィア・スペンサー)も、昇進を望み、上司ミッチェル(キルスティン・ダンスト)にかけ合うものの、「黒人グループには管理職を置かない」との一点張り。すげなく却下されてしまうが、黒人女性初の管理職として、また、コンピューターが人間の計算にとって代わる未来を展望して、彼女はひたむきに闘い続けていく。さらに、鋭い観察眼で設計に携わるメアリー(ジャネール・モネイ)も、その才能に見合った評価をしてもらえず、上司には「君が白人男性ならエンジニア希望かね?」と問われるも、「別に。もうエンジニアですから」と、強気の反撃で折れることなく夢の実現に邁進。必要な学位を取得するために、白人だらけの学校の門をたたく。いままでに居なかったタイプの優秀な新入りに何かと突っかかる同僚、無自覚な偏見から正当な評価を与えてくれず、出世の道を閉ざす上司など、この作品に登場する困り者たちのように、あなたの周囲にも思い当たる人がいたりして…?それでも、自分の能力を信じ、ひたむきに前進し続ける彼女たちの姿は、きっとあなたの背中を押し、勇気と大きなヒントを与えてくれるに違いない。『ドリーム』は9月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドリーム 2017年9月29日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開(C) 2016Twentieth Century Fox
2017年09月11日モテを狙っているつもりなのに、逆に男から嫌煙されてしまう……なんて、“残念な女”が辿る道。モテテクは、適度に上手に使ってこそ効果を発揮するものです。今回は、女子がやりがちな“あの口調”についてお話します。文・並木まき【その努力ムダです! 実は「モテを逃している」痛い女の特徴 #3「ゆったり口調」の女】飲み会でのゆったり口調は一利もなし!?テンション高く自分のことを話す、飲み会中の男性陣。男A:「俺さ、サーフィン好きなんだよね! 20代からずっとハマっててさ。今度みんなで海でもどう?」男B:「海いいよなぁ! 俺も好きなんだよ。いいね! このメンツで今度行こうぜ」そんな中……、女A:「わぁ~。海♡いいねぇ~。私も海、だぁい好き♡」甘ったるい口調で、語尾を伸ばしながら話す女子が会話にジョイン。ゆったり話すとモテると勘違いしている女子は意外と多く、本人は意図的にこのような話し方をしているのでしょうが、正直これ、ただ男性陣の会話テンポを乱しているだけ……。テンポ良く会話を楽しみたいときに、ひとりだけ“おっとりちゃん”がいると「その場のペースが乱れて嫌だ」というのが男性の本音なのです。“空気が読めない子”認定され、一気に非モテに陥ります。落ち着いた話し方をする女性は、確かに男性から人気です。しかし、テンポを無視して、常にゆったり話されると疲れる!というのも男性の本音なので要注意。「ゆったり話す女が苦手」と言う男は決して珍しくないいったいなぜ……?「計算している感じがしてゲンナリする。特に、管理職とかそれなりのポジションについている女性が、飲み会の場でタラタラした話し方をしているのを見ると、仕事ではそんなはずないし“わざとだろ?”とイライラしてしまいます」(40代男性・経営者)「10代、20代前半くらいの若い子が、甘ったるい話し方をしているのは、まだ可愛いと思えるんですけどね。アラサー・アラフォーの女性がそうしていると、わざとらしい。“私って可愛いでしょ?”とアピールしているように見えて疲れます……」(30代男性・不動産系会社員)要するに、わざとらしさが見えると一気に非モテに転落するのです。心地良いコミュニケーションができてこそ、相手からの好感度も上がるのです。自身の年齢やキャラクターに合わないモテテクは、痛々しく見えるだけなので封印したほうが良いでしょう。ラブラブタイムのゆったり口調は大歓迎!「でもね、ふたりきりの時に上手に甘えてくれる子は大歓迎。まったりムードの時にサバサバ話されても“あれっ?”と思っちゃうし、そういう時はむしろゆったり口調がいいね」(前出の40代経営者)飲み会などのオフィシャルな場での、ゆったり口調には鬱陶しさを感じる男性でも、お互いの家などプライベートの場では大歓迎とのこと。その場の空気を読んで、意図的に口調を変化させるのはむしろ好印象というわけです。TPOをわきまえることが、恋愛勝者になる秘訣!ゆったり口調=非モテというわけではありませんが、わざとらしさが垣間見えると一気にゲンナリされてしまいます。モテを狙った話し方をするにしても、TPOの見極めを誤ると間違った努力になってしまうのでご注意を。(C) TORWAISTUDIO / Shutterstock(C) Syda Productions / Shutterstock(C) Leszek Glasner / Shutterstock
2017年09月10日*画像はイメージです:月22日、大手転職サイト「転職会議」に事実無根の投稿をされたとして、徳島市の企業が高松市のプロバイダー「STNet」に対し、投稿者の名前・住所などの開示を求めていた裁判が高松地裁で行われました。 ■発端は従業員を名乗る人物の書き込み事の発端は、「転職会議」のサイト上で、従業員を名乗る人物が徳島市の企業について「ワンマン社長」「管理職の能力が低い」などと投稿したこと。企業側はこの書き込みが「事実無根」「誤った投稿は採用活動の妨げになる」として、昨年10月、東京のサイト運営会社に対し投稿者のIPアドレスを開示するよう請求。主張が認められ、アドレスの開示を受けました。IPアドレスを解析した結果、投稿者が高松市のプロバイダー「STNet」を利用していることが判明。企業はより詳細な情報を求め、高松地裁に投稿者の住所や氏名などの情報を開示するよう請求します。「STNet」側は争う姿勢を見せましたが、高松地裁は企業側の主張を認め、「名誉が毀損されたことは明らか」として、「STNet」に情報を開示するよう命じました。 ■今後はどうなる?気になってくるのは、今後この事案がどうなるのか。インターネット問題に詳しい法律事務所アルシエンの清水陽平弁護士に、ご意見を伺いました。「プロバイダが控訴しなければ、情報が開示されることになります。その後は、当該企業が”話し合いたい”という趣旨のコメントをしているようなので、話し合いが行われることになるのではないでしょうか」(清水弁護士)控訴をした場合、判決は維持されるでしょうか。「判決を見ているわけではなく、あくまで報道を前提にすると、本件では判断が覆る可能性もあるのではないかと思います。名誉毀損となるためには社会的評価の低下が必要になります。“管理能力はない”という点については社会的評価の低下があり得るとしても、ワンマンであるということは必ずしもマイナス評価を受けるわけではなく、リーダーシップがあるといったプラスの意味で捉えられる余地もあり、必ずしも社会的評価の低下があるとは言えない、とされるのが一般的ではないかと思われます。また、仮に社会的評価の低下があるとしても、違法性阻却事由があれば名誉毀損にはなりません。本件のような意見論評型の名誉毀損の場合は、人身攻撃に及ぶなど意見・論評としての域を逸脱したものでないこと、が違法性阻却事由の一つとなりますが、”管理能力はない”という点は一般的な感想レベルといえるもので、人身攻撃に及んでいるということはできないからです」(清水弁護士) 今回高松地裁がプロバイダーに開示命令を出しているため、控訴がなければ情報を開示する必要がありますが、現在報道されている内容などを総合すると、今回の判決について、争う余地もあるようです。今後の展開が注目されますね。 *取材協力弁護士:弁護士 清水陽平(法律事務所アルシエン。インターネット上でされる誹謗中傷への対策、炎上対策のほか、名誉・プライバシー関連訴訟などに対応。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*Dmitry A / Shutterstock
2017年08月26日