まだ聞き分けの難しい2、3歳頃のキッズを連れての年末の帰省や旅行は一苦労。移動手段の新幹線や飛行機、車の中などで遊べる、音が出ない、散らからない、繰り返し使えるキッズもママも嬉しい持ち運びオモチャをご紹介。キッズが飽きないよう、いくつか組み合わせて持って行くと吉! あとは当日まで見せないのが鉄則!CONTENTS#01 一緒に森の中を探検しよう♪ バンビとドラゴンの〈ぬいぐるみ布えほん〉#02 仕掛けがいっぱい&ミニサイズが便利! 〈ミニしかけえほん〉#03 服や周辺を汚さず遊べる! 何度でもぬれる〈ぬりえ〉#04 レールに沿って走らせよう! トミカの〈うごく絵本〉#05 動物たちにお仕事バッチをつけてあげよう! 〈ひもとおし〉#06 シール以外にぬりえやめいろもあり! 楽しみいっぱいの〈シールブック〉#07 大きめのピースで散らからない 思考力を育てる〈マグネットブック〉#08 可愛いウサギの家族が暮らす 持ち手付きの布製〈ドールハウス〉#09 食材パーツをトッピング! つなげて遊べる〈ひもとおし〉#10 何度でも描いて消せるペン付き! 選べる遊びが100個もある〈お絵描きカード〉#11 へんてこな生き物が504種類もつくれる! コンパクト仕様の〈木製パズル〉#12 カラフルな輪っかと星形のラメがきらめく! 〈ウォーターゲーム〉#13 パズル、ぬりえ、着せ替え…1冊でいろいろ遊べる! 〈バッグ型しかけ絵本〉#14 手指を使ってかしこくなる! お世話遊びが楽しい〈布絵本〉#15 憧れの店員さんになれちゃう♪ 〈にこにこハンバーガー屋さんセット〉#16 自由な発想で何度でも遊べる! 〈リングカード〉Portable Toys #01一緒に森の中を探検しよう♪バンビとドラゴンの〈ぬいぐるみ布えほん〉ふんわりやさしい肌触りのぬいぐるみがモチーフの布えほん。バンビのステラとドラゴンのジョーが森のお友だちに会いに行ったり、魔法の森を探検したり……。ページをめくるごとに冒険気分が味わえる。表紙の葉っぱや星がほんのり光るので、お出かけのときだけでなく、帰省中や旅行中のおやすみタイムでも活躍。ぬいぐるみ布えほん/バンビのステラ、 ぬいぐるみ布えほん/ドラゴンのジョー 各¥5,500/Lilliputiens(お問い合わせ)ダッドウェイお客さま相談室☎0120-880-188Portable Toys #02仕掛けがいっぱい&ミニサイズが便利!〈ミニしかけえほん〉キッズのバッグやリュックにも余裕で収まる7センチ四方のミニサイズえほん。食べ物の一部を見せて、それが何かを当てるものや、パンやケーキ、動物などがどこにあるか当てるもの、どちらに動物が隠れているか当てて数字を楽しく覚えるものなど、クイズ形式で展開。二度開く楽しみもあり、キッズも夢中に!『ミニしかけえほん』(左から)どーこだ?、どっちかな(かず)、これなあに(たべもの)各¥627/岩崎書店(お問い合わせ)岩崎書店☎03-3812-9131Portable Toys #03服や周辺を汚さず遊べる!何度でもぬれる〈ぬりえ〉水を入れた専用のペンでシートを塗ると発色し、水が乾くと発色が消えて何度でも繰り返し遊ぶことができるぬりえ。人気のハローキティと新幹線や緊急車両などの実写版ぬりえは、水で塗るだけなので小さなキッズにもカンタン! インク不要だからママも安心。ブック型でお出かけ用にもぴったり。ぬりえシート4枚、専用ペン1本がセットに。何回でもぬれる!ぬりえ(左から)ハローキティ、実写版はたらくのりもの各¥990/パイロット © 1976, 1996, 2012, 2019 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO.S 604001 「JR西日本商品化許諾済」(お問い合わせ)パイロットインキ☎052-732-4924Portable Toys #04レールに沿って走らせよう!トミカの〈うごく絵本〉絵本の中のレールに沿って、コマ状のトミカを動かして遊ぶトミカえほん。街をパトロールしたり、工事現場で働いたり、シーンに合わせて車を走らせる楽しさに子どもも夢中になること間違いなし! シーンは全部で4種類。コマは絵本にくっついているので、なくなる心配もなくお出かけに最適。トミカ うごく トミカえほん はたらくくるま ¥1,760/講談社(お問い合わせ)講談社げんき編集部☎03-5395-3494Portable Toys #05動物たちにお仕事バッチをつけてあげよう!〈アニマルレーシング カード〉アニマル型のプレートにひもを通して遊ぶオモチャ。それぞれの動物にぴったりなお仕事バッチがあるので、ひもで上手につけてあげよう! ひもとおしに必要な指先の器用さは、日常の中でも必要なスキルのひとつ。遊びながら子どもたちの指先や脳を刺激して、成長を促すことができる。アニマルレーシングカード¥2,750/スマイルキッズ(お問い合わせ)UKK☎072-749-3522Portable Toys #06シール以外にぬりえやめいろもあり!楽しみいっぱいの〈シールブック〉キッズに人気の「はたらくくるま」を集めたシールブックは、バスやタクシーなど街で走る車や工事現場で活躍する車のシールをワイドな台紙に自由に貼って遊べる。プリンセスの世界観が楽しめるシールブックは、ドレスやティアラをおしゃれにコーディネートしたり、ぬりえやクイズを楽しんだり、遊び方もいろいろ。シールでたのしくこどもずかんはたらくくるま¥680、きらきらシールブックすてきなプリンセス¥660/リーバン(お問い合わせ)リーバンwebmaster@liebam.co.jpPortable Toys #07大きめのピースで散らからない思考力を育てる〈マグネットブック〉海の中に暮らす生き物をはじめ、ダイバーや潜水艦、宝箱などが登場する物語に沿って、マグネットを絵の上や、好きなところに自由に貼ってみよう。何度でも貼れるマグネットで遊んでいるうちに、自然とキッズの豊かな創造力が養われる。全8ページ、マグネット20枚付き。マグネットブックうみのたんけん¥1,650/リーバン(お問い合わせ)リーバンwebmaster@liebam.co.jpPortable Toys #08可愛いウサギの家族が暮らす持ち手付きの布製〈ドールハウス〉スウェーデンのファブリックトイメーカー・オスカー&エレン社の布製ドールハウス。可愛いウサギの家族が住んでいるドールハウスは、手作り感のあるふわふわとやさしい触り心地でキッズが安全に遊べる。お家のドアはマジックテープで開閉し、全面も大きく開くので取り出しやすい仕様に。お出かけにピッタリな持ち手付き。ドールハウス¥6,600/オスカー&エレン(お問い合わせ)木のおもちゃユーロバス アトリエ☎022-200-2817Portable Toys #09食材パーツをトッピング!つなげて遊べる〈ひもとおし〉穴の開いたパンや目玉焼きの紙製パーツに、ひもを通して自由に組み合わせていく〈ひもとおし〉。できるだけ多くの穴にひもを通したり、パーツをトッピングしたり、遊びながら脳の発達を促し、集中力もアップ! ほかにデコレーションが楽しめる「スイーツ」、ひも結びの練習ができる「せいかつ」の展開も。ひもとおし「たべもの」¥715/ギンポー(お問い合わせ)銀鳥産業☎052-241-9346Portable Toys #10何度でも描いて消せるペン付き!選べる遊びが100個もある〈お絵描きカード〉ペンでなぞって、見つけて、考えて……遊んで学べるお絵描きカード。定番の迷路や絵探しをはじめ、間違い探し、ふたりで遊ぶ○×オセロなど、100個ものゲームを専用のペンを使って何度でも楽しめる。バッグに入るハンディサイズなので車の中でも新幹線の中でも大活躍。親子で楽しい時間が過ごせるはず!おでかけ中に楽しめる100のあそび¥1,320/ひさかたチャイルド Cards reproduced from 100 Things for Little Children to do on a Journey by permission of Usborne Publishing Ltd. Copyright © 2008, Usborne Publishing Ltd.(お問い合わせ)ひさかたチャイルド☎03-3813-7726Portable Toys #11へんてこな生き物が504種類もつくれる!コンパクト仕様の〈木製パズル〉大人気の絵本作家 tupera tuperaとのコラボで誕生した、持ち運びに便利な木製パズル。イルカやホホジロザメ、ペンギンなど、全国の水族館でキッズたちに大人気の海の生き物7種と、水族館で働くダイバー、計8種類の顔を3分割。パーツをへんてこに組み合わせるとへんてこな生き物がなんと504種類も! 工夫次第で楽しみ方も様々。へんてこすいぞくかん¥3,600+税/モクディ(お問い合わせ)モクディ☎03-5913-8891Portable Toys #12カラフルな輪っかと星形のラメがきらめく!〈ウォーターゲーム〉小さな水槽の中の輪っかや星型ラメを、ボタン操作で出される水圧でコントロールして遊ぶ、昔懐かしいウォーターゲーム。色とりどりの輪っかやキラキラした星が水中でゆらゆら揺れて、見ているだけでも楽しめる。カラフルなPVCケース付きでお出かけにもぴったり!wakka ¥3,190/kiko+(お問い合わせ)kukkia ☎06-6447-0202Portable Toys #13 パズル、ぬりえ、着せ替え……いろいろ遊べる〈バッグ型しかけ絵本〉バッグ型の絵本の表紙を開くと、ネコの店員がいる不思議なデパートが登場。ページをめくるたびに違う売り場が現れて、1冊でデパートをまるごと楽しむことができる。それぞれのページにはパズル、ぬりえ、着せかえ、シール遊びなどの子ども心をくすぐる遊びや仕掛けがいっぱいあるので、長時間のお出かけにお役立ち!わたしのおかいもの Petit ¥2,750/コクヨ株式会社(お問い合わせ)コクヨお客様相談室 Toys #14手指を使ってかしこくなる!お世話遊びが楽しい〈布絵本〉クマのぬいぐるみ『ふんわりくまちゃん』のお世話遊びができる布絵本。絵本の中で、洋服のボタンをかけたり、リュックのファスナーを閉めたり、靴のテープを留めたりと、遊びながら日常生活に必要な手指の動きや脳の発達を促せる。ふんわりくまちゃんの体を押すと可愛くお話しているみたいに音が鳴るのも楽しい♪布のおにんぎょうあそびえほん ふんわりくまちゃんの できるかな? できるかな? ¥3,080/世界文化社(お問い合わせ)世界文化社☎03-3262-5115Portable Toys #15 憧れの店員さんになれちゃう♪〈にこにこハンバーガー屋さんセット〉ハンバーガー屋さんになりきって遊ぶことができるおままごとオモチャ。小さな車型のケースの中には、おいしそうな食べものやおままごとに使う小物がいっぱい! ケースはひもを通して、ショルダーバッグにすることができるので持ち運びにぴったり。いつでもどこでも憧れの店員さんになれるので、子どもたちも喜ぶこと間違いなし♪にこにこハンバーガー屋さんセット ¥780/アクセル(お問い合わせ)アクセルフリーダイヤル☎︎0120-412-917Portable Toys #16自由な発想で何度でも遊べる!〈リングカード〉色とりどりのイラストが見ているだけでも楽しいリングカード。小さい子どもにもわかりやすい言葉を集めた『あいうえお』や『どうぶつ』、世界への興味を広げる『国旗』などさまざまな種類がある。カードはベビーカーに取り付け可能。お気に入りのカードを選んで持ち運んだり、カードを使ってクイズをしたり、自由な発想でたっぷり遊んで♪リングカード・あいうえお、リングカード・どうぶつ、リングカード・国旗 各¥2,200/戸田デザイン研究室(お問い合わせ)戸田デザイン研究室☎︎03-3812-0955※掲載されている商品などの価格は、原則として税込みの総額であり、2024年4月26日現在のものです。
2024年04月26日絵本作家のさとうわきこさんが、3月28日に死去した。89歳だった。さとうさんが創設した長野県の「小さな絵本美術館」のインスタグラムで8日、発表された。同館は「【小さな絵本美術館よりお知らせ】みなさまへ」と題し、「絵本作家で、小さな絵本美術館の主宰でもあるさとうわきこが、2024年3月28日に逝去しました。謹んでお知らせいたします」と発表した。投稿では、わきこさんの近況について「今年は7月13日から、八ヶ岳館で『さとうわきこ展』を開催し、サイン会などでみなさまともお会いできるはずの一年でした」と説明。「まだそこかしこに、わきこさんの笑顔が見られるようで、お別れの気持ちの整理がつかない日々ですが、予定通りに美術館を開館し、わきこさんの作品を多くの方に見ていただくことが、いまわたしたちの喜びだと感じています」と報告し、「わきこさんが遺してくれた美術館、収集した多くの作品たちや、みなさまとの絆を大切に守っていきたいと思います」と伝えた。「4月12日には、構想を30年前からあたため、昨年に創作を進めていた新刊絵本『みちくさ』が偕成社より刊行されます。また、5月には人気シリーズ『せんたくかあちゃん』の3作目、『あめのちゆうやけせんたくかあちゃん』が福音館書店よりハードカバー化されて、書店に並びます」とし「作品のなかでいっしょに笑えることが、わきこさんからの、なによりの贈りもの。そして、小さな絵本美術館も、さとうわきこの作品を次の世代につなげていくために、大切に保管し、たくさんの方に見ていただけるように、つとめてまいります」とつづった。最後に「わきこさんの作品に会いに、ぜひ美術館にあそびにいらしてください。そして、『ワハハ!』と、いっしょに笑い、わきこさんに思いをはせていただけたらうれしいです」としめくくった。さとうさんは1937年1月28日生まれ、東京都出身。主な作品に『せんたくかあちゃん』(1982年)、『おつかい』(93年)、「ばばばあちゃん」シリーズ、『ねえ、おきて!』(75年)などがある。長野・岡谷市の小さな絵本美術館主宰。
2024年04月08日物語の主人公が飛び出てきたり、絵本自体がオブジェになったり、メロディーが流れたり……ページをめくるごとにワクワクする仕掛け絵本を、モデルで絵本ソムリエのアンヌさんがピックアップ。いずれも大人も楽しめる内容なので親子でぜひ読んでみてください。ご自宅用にはもちろん、おしゃれな表紙はプレゼントにもおすすめ♡しかけがテーマの絵本 01大迫力の不思議な世界を満喫して!『不思議の国のアリス』『不思議の国のアリス』作・絵:ロバート・サブダ原作:ルイス・キャロル訳:わく はじめ(大日本絵画)対象年齢:3歳くらいから「『紙の魔術師』と呼ばれる大人気ポップアップブック作家の代表作です。表紙を一度開けば、もうそこはアリスの世界。迫力の立体感と細かな手法で、ルイス・キャロルの名作に引き込まれます。各ページの脇には、もうひとつの小さなお話のページがついていたりと、仕掛けがあらゆるところに散りばめられていて唸るほど。読み応えもあり、子どもから大人まで喜ばれるそう。贈り物にもぴったりです」しかけがテーマの絵本 02美しい春の自然を感じて『スプリング』『スプリング』作:デビッド・A・カーター訳:キタムラ マサオ(大日本絵画)対象年齢:3歳くらいから「可愛いハチドリの表紙をめくると、春が飛び出します。ハス、サクラ、ハナミズキ……。ページをめくるごとに見事に花が咲き誇り、息を呑むほど。周りではハチやトリ、カエルなどで賑わって楽しげです。はっきりした色合いなので小さいお子さんも楽しめます。描かれている生き物や植物も、正式名がひらがなで書かれていて、ちょっとした図鑑のような形式も魅力の一冊です」しかけがテーマの絵本 03マジックレンズを通すと何が見える?『イルミネイチャー 3色のマジックレンズで、180の動物をさがせ!』『イルミネイチャー 3色のマジックレンズで、180の動物をさがせ!』絵:カルノフスキー文:レイチェル・ウィリアムズ訳:小林 美幸(河出書房新社)対象年齢:9歳くらいから「付属の三色レンズで、抽象画のように見える絵を見てみると……。緑では植物が、赤では昼に活動する動物が、青では夜行性の生き物たちが、それぞれダイナミックに浮かび上がってきます。潜んでいるのは全部で180種。場所は、コンゴ盆地、アンデス山脈、セレンゲティ平原、南氷洋など、それぞれ特色の異なる10の地域です。ページをめくると詳しい解説も。絵も緻密で美しく、見応え読み応え満点のマジック絵本です」しかけがテーマの絵本 04オブジェとしても魅力的『マジック サーカス ツアー』『マジック サーカス ツアー』作・絵:ジェラール・ロ・モナコ文:ソフィー・ストラディ訳:おがわ やすこ(大日本絵画)対象年齢:3歳くらいから「青いリボンを解いて開いてみましょう。ゾウが一頭、サーカス小屋のステージに。お次はピエロがふたり、バランスとって登場です。アクロバットを披露してくれる4人組や、猛獣使いと動物たちも。じゃばら状につながる舞台は360度まで開くという驚きのアイディア。表紙と裏表紙をリボンで閉じれば、サーカス団のメリーゴーランドになるんです! 黒バックが引き立てる色彩も華やかで、 オブジェとして飾っても。さまざまな角度から覗いたり、ワクワクが止まらない魅力的な作品です」しかけがテーマの絵本 05おしゃれなカードを開いてみると?『リトル・アイ7 どうぶつ THE ANIMALS』『リトル・アイ7 どうぶつ THE ANIMALS』作:駒形克己(偕成社)対象年齢:2歳くらいから「8枚の折りたたみカードが入ったケース。草むら、鳥の世界、海の中、森、といったようにシーンごとに別れています。アリが一匹で餌を運んでいるのかな? サメが海鳥を捕まえようとしている? 何もないところに木が2本? でも、カードをゆっくり広げていくと……。たくさんの生き物が世界をつくっている! 小さいお子さんと語り合いながら、想定外の展開を楽しんでみて。はっきりした色合いも可愛い作品です」しかけがテーマの絵本 06絵本の栞がいろいろなものに変化『リボン』『リボン』作:アドリアン・パルランジュ訳:きたむら まさお(大日本絵画)対象年齢:3歳くらいから「黄色と青のコントラストが目を引く新体操アスリートの表紙。白いバトンの先には、絵本についている栞が競技用リボンに。ページをめくる度に、リボンはお皿の上のスパゲッティーになったり、ほどけた靴紐になったり、また、ネズミの尻尾やヘビの舌になることも。描かれているものに対して、自分でリボンの形を動かして、絵を完成させる参加型仕掛け絵本。シンプルなのに驚きがいっぱいで大人も感激しますよ」しかけがテーマの絵本 07美しい鳥の姿を描く『なにをしているの?』『なにをしているの?』絵・文:オリビア・コスノー紙工作:ベルナール・デュイジット(大日本絵画)対象年齢:3歳くらいから「鳥さんたちは何をしているのでしょう? ページを開き、つまみを矢印の方に引っ張ると、フクロウさんの目がきょろきょろ。目を覚ますところです。お次はメンドリ。雛がかえるところでした。そしてフラミンゴ、ペンギン、クジャクと続き……。8種類の鳥たちの特徴が花開きます。素晴らしい配色のデザインとセンスが光る仕掛けに心躍りますよ」しかけがテーマの絵本 08懐かしいメロディーを聴いて『チャイコフスキーのくるみ割り人形』『チャイコフスキーのくるみ割り人形』文:ケイティ・フリント絵:ジェシカ・コートニー・ティックル訳:中井川 玲子(大日本絵画)対象年齢:3歳くらいから「クリスマスの夜、主人公の女の子は叔父からくるみ割り人形をプレゼントされます。夜中に目を覚ますと、その人形に導かれ、幻想的な冒険に繰り出すという物語。クラッシックバレエの古典のなかでもとりわけ有名な名作です。ここでは明るく楽しげなメロディが10の場面で紹介され、10秒ほど流れるという仕掛けが。聴くには各ページの『ここを押す』を指で抑えるだけ。華やかな絵がまるで躍り出すような、クオリティの高い作品をぜひ」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2024年03月28日娘が生後6カ月ごろのこと。お昼寝も夜も、娘の寝かしつけには絵本を読んであげることが多々ありました。あお向けになった娘の脇に私は添い寝の形になり、絵本を読んで聞かせます。その読み聞かせで経験した、あわや大怪我に繋がるヒヤリなエピソードを紹介します。 読み聞かせで心地よく入眠娘は生後3カ月ごろまでは抱っこで眠ることが好きでしたが、徐々に抱っこだと不快になってきたようで、横になって添い寝をすることで安心して眠りにつくようになりました。 生後6カ月ごろになると、絵本を読み聞かせると興味を持って喜んで見てくれて、読んでいるうちに次第にウトウトするように。最終的には指しゃぶりをして気持ちよく眠るのでした。 私がウトウトしてしまい…ある日のお昼寝のとき読み聞かせをしてあげていたところ、私のほうが先に眠気がきてしまいました。ウトウトしては眠気を振り払って読んでいましたが、ついに気が遠のいてしまいました。その拍子に、持っていた絵本を落としてしまったのです。 あお向けで添い寝の状態だったので、絵本が落ちたのは私と娘の顔の上! 顔に絵本が当たった衝撃でハッと目覚めた私は、娘の目のあたりに絵本の角が当たってしまったことに気づき、大慌て! 急いで目の中が傷ついていないか確認しました。 急いで眼科へ目の中を見てみましたが、傷ついているかどうかよくわかりませんでした。娘は絵本が当たったときは少し泣いたもののすぐに泣き止み、痛がる様子もありませんでしたが、後々になって炎症を起こさないか、私は最悪のことも考えて心配になってきたのです。そこで近くの眼科に行ってみることにしました。 眼科は娘にとって初めての経験。痛い思いをさせてしまわないかと親の私のほうが不安でドキドキでしたが、診察室に入って事情を説明すると医師が「そういうこともあるよね」と笑い飛ばしてくれたので、安心して診察を受けられました。結果は特に目の中が傷ついているということもなく、薬ももらわず帰ってくることができました。 読み聞かせのとき、私は少々疲れていたのかもしれません。しかし、ついウトウト……では済まされない大事故に繋がるような出来事。私は、気を付けなければと肝に銘じたのです。眼科は私自身もあまりかかったことがなかったのでドキドキしましたが、心配なときにすぐに診てもらうことで安心できてよかったなと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2024年03月20日私が高校生の時に作った絵本がよすぎる。そうコメントを付けてX(Twitter)に投稿した、マウス・オブ・ザ・デッド(@totomo_diamond)さん。高校生の時に、美術の課題で自作した『ガイコツは幸せ』と題した絵本が話題になっています。美術の先生をはじめ、多くの人を感動させた作品をご覧ください!書籍化できるクオリティ…!海外の絵本のような色使いやデザインがされていて、マウス・オブ・ザ・デッドさんの才能が感じられますね。主人公がガイコツなので、ユーモラスな作品かと思いきや読み進めてみると、しっかりと考えさせられるストーリーになっています。車にひかれても元通りになれて、ハロウィンやメキシコでは人気者、好きなだけ食べても太らない、幸せそうなガイコツくん。しかし、その見た目により、人から不気味がられて、苦悩や葛藤を抱えるシーンもありました。奥が深く、面白いストーリー展開に、つい高校生が描いた絵本だということを忘れてしまいそうですね!投稿は拡散され、17万『いいね』と大反響。ネットでは、このようなコメントが寄せられています。・絵がうまくて、素敵なストーリーテリング。天才ですね!・出版してほしい。子供に読ませてあげたい。・「ありのままでいいんだよ」というメッセージ性を感じる。・これは名作。なんか温かみがあって好き。人との違いがその人の個性であって、持ち味なのだということを改めて考えさせられる絵本ですね。マウス・オブ・ザ・デッドさんの絵本を見て、勇気をもらった人は多かったのではないでしょうか![文・構成/grape編集部]
2024年03月04日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは!ドイツで主婦をしているぱん田ぱん太です!わが家はドイツ在住のため、息子のフリッツ君はバイリンガル。基本的に日本語は母親の私からしか学んでいないこともあり、ドイツ語に比べると日本語はまだまだつたないです。そこで……。YouTubeの子ども向け日本語動画なども活用していますが、私が子どもの頃から絵本が大好きなこともあってか、フリッツ君も絵本を読むと楽しんで聞いてくれます。昔から人気の絵本作家さんの絵本を取り寄せ、読み聞かせてみました!読み始めると、さっそくフリッツ君から疑問が。そう、昔の絵本は最近の絵本に比べると少しだけ古風な表現が多いので、フリッツ君には聞きなじみのない単語がいっぱいだったのです。「背広」は何か、と聞かれ、私自身も人生で使ったことがない単語だったため、はっきりと自信を持って答えられず……。さらには、絵本や物語に特有の「~〜とさ」という文末表現を聞いたことがなかったフリッツ君に「それは何か」と聞かれ……。ついには説明もできず、「分からない」と答えてしまいました……(笑)。しかし、なんだかんだでフリッツ君はこういった日本の古い絵本を気に入ってくれているので、私もピンとこない単語や表現が出てくるたびにきちんと調べて、一緒に勉強しています!
2024年03月01日子どもも使いやすい小さめサイズのエコバッグや巾着も今回発売するのは、『ねないこだれだ』(福音館書店刊)や、『めがねうさぎ』(ポプラ社刊)の作者として知られる「せなけいこ」の人気作品の文具雑貨シリーズ第4弾。「スクエアメモ」は、それぞれ2種のデザインのメモが入ったまるで絵本のようなメモ。せなけいこスクエアメモ 全2種/各495円「フレークシール」は、ほんのり透けるマスキングテープ素材なので手帳やノートのデコレーションにおすすめ。かわいいおばけの表情にも注目です!透ける素材を使った「シール」は、絵本の名シーンがいっぱい!せなけいこフレークシール 全2種/各528円せなけいこシール 全2種/各330円「A5ダブルファイル」は、絵本の世界観をそのままにデザインしました。広げると絵本の名シーンがよみがえります。A4サイズも横にして収納可能です。せなけいこA5ダブルファイル全2種/各495円「おすそわけ袋」は、お土産や手紙などを入れるのにおすすめの袋。「透明素材のシール」は、絵本の名シーンを使った透ける素材のシールです。せなけいこおすそわけ袋 全2種/各440円ノートに貼ったりプレゼントに沿えても良いダイカットの付箋や、書類をまとめたりブックマーカーがわりにもつかえるアクリル素材のクリップも用意します。せなけいこ付箋 全3種/各528円せなけいこアクリルクリップ 全2種/各605円「パックレター」は、ひとこと沿えるのにぴったりなレターセット。便箋6枚・封筒3枚入り。せなけいこパックレター 全2種/各550円「ミニポーチ」は、『ねないこだれだ』のおばけをデザイン。リップやヘアゴムなどこまごましたものを収納できます。せなけいこミニポーチ 全2種/各1,320円小さめサイズの「巾着」は、コップや小さなお菓子を入れるのにぴったり。「エコバッグ」も、子どもが持つのにちょうどいいサイズ感です。せなけいこ巾着 全2種/990円せなけいこエコバッグ 全2種/2,035円商品概要・せなけいこスクエアメモ 全2種……495円・せなけいこフレークシール 全2種……528円・せなけいこA5ダブルファイル全2種……495円・せなけいこおすそわけ袋 全2種……440円・せなけいこシール 全2種 ……330円・せなけいこ付箋 全3種 ……528円・せなけいこアクリルクリップ 全2種 ……605円・せなけいこパックレター 全2種 ……550円・せなけいこミニポーチ 全2種 ……1,320円・せなけいこ巾着 全2種 ……990円・せなけいこエコバッグ 全2種 ……2,035円(c)Keiko Sena/福音館書店(c)せなけいこ/ポプラ社学研ステイフル(マイナビ子育て編集部)
2024年02月26日まだまだ被害の爪痕残る、石川県能登半島での地震。そして、来たる3.11は東日本大震災が起きた日。日本に住んでいる限り地震は切っても切り離せないもの。来るかもしれない、ではなく、来るものだと思って親子でもしものときのことについて話し合うことが大切。そこで今回、ママでありモデルで絵本ソムリエのアンヌさんに、防災のこと、3.11のこと、地震が起こる仕組みなど、さまざまな角度から見る、地震がテーマの絵本を8選ピックアップしてもらいました。小さい子でも理解できるお話なので、ぜひ親子で読んでみてください。地震がテーマの絵本 01小さな子でも理解できる防災のお話『一生つかえる! おまもりルールえほん ぼうさい』『一生つかえる! おまもりルールえほん ぼうさい』監修:山村武彦絵:the rocket gold star発行:Gakken対象年齢:5歳くらいから「災害が起きたらどうしますか。子どもも大人も、何となくイメージできていても、具体的な対応策について問われると戸惑ってしまいませんか。まずは自分を守る方法は押さえておきたいですね。この本は35の防災ルールを紹介しています。第一段階に、準備のルールや心構え、やっておくべきことが簡潔に描かれています。次に行動のルール。そのときいる場所に応じた対応策。すべてが絵本感覚で楽しくまとめられていて、大人も見入ってしまうほど。とてもためになる一冊を、常備してみては」地震がテーマの絵本 023.11を背景にしたストーリー『もりのきでんしゃ ゆうきをもって』『もりのきでんしゃ ゆうきをもって』作:ナカオマサトシ絵:はやしともみ(みらいパブリッシング)対象年齢:4歳くらいから「地震です! すぐに津波を心配したもりのきでんしゃの『リン』。キツネのこっこさんがとがめるのも聞かず、生き物たちを助けようと海沿いの町に出発します。必死でみんなを乗せようとしているうちに……。津波の第二波、さらには原発事故と被害は拡大していきます。リンは悲しさでいっぱいに。やわらかなタッチのやさしい問いかけに、天災や人災について深く考えさせられる作品です」地震がテーマの絵本 03大人もためになるもしものときの解決策『じしんのえほん こんなとき どうするの?』『じしんのえほん こんなとき どうするの?』作:国崎信江絵:福田岩緒監修:目黒公郎(ポプラ社)対象年齢:4歳くらいから「突然地震が起きたとき、ひとりだったら? 適切に行動できるよう、いくつかのパターンを描いて必要な行動を説明してくれる内容です。下校途中ならランドセルを頭に、ブロック塀から離れましょう。リビングなら、クッションで頭を押さえて丸く。教室では? 公園では? スーパーマーケットでの頭の守り方も、なるほど納得。一度はしっかり親子で確認したい例が、簡潔にまとめられています。子どもに持たせたいサバイバルカードも巻末に。コピーして使えますよ」地震がテーマの絵本 04地震をリアルに想像できる『地震がおきたら』『地震がおきたら』原案:谷敏行文:畑中弘子絵:かなざわまゆこ企画・協力:神戸市消防(BL出版)対象年齢:5歳くらいから「地震が起きたら『お、は、し、も』を守りましょう。それは、おさない、はしらない、しゃべらない、もどらない。そのように避難訓練で教わって、お家に帰ってきた小学生のけんちゃんとゆうちゃん。するとお母さんは、自分が経験したことを話してくれました。昔、この町に起きた地震のこと。そのとき建物の下敷きになってしまったこと。もし同じことが起きたらどうしたらいいか、一緒に考えます。火事や津波の心配、それに避難所での過ごし方も丁寧に描かれています。親子の『心の備え』になる一冊です」地震がテーマの絵本 05地震の仕組みを知ろう!『じめんがふるえる だいちがゆれる~地震のはなし』『じめんがふるえる だいちがゆれる~地震のはなし』文・絵:かこさとし (農山漁村文化協会)対象年齢:5歳くらいから「かこさとしさんによる自然を読み解く絵本シリーズから6冊を抜粋して新装したうちの一冊。小さい子でも読みやすいように工夫され、2022年までの大きな地震情報もアップデート。とても科学的な内容ですが、理解しやすいようやさしい言葉と絵で示されていて、さすがです。地震とは、いつか来るかもしれないものという感覚から、地震は起こるものという考え方に塗り替えてくれる作品」地震がテーマの絵本 06やさしい絵と言葉で恐ろしい地震を表現『はなちゃんの はやあるき はやあるき』『はなちゃんの はやあるき はやあるき』作:宇部 京子絵:菅野 博子(岩崎書店)対象年齢:3歳くらいから「小さいお子さんにもちゃんと地震について説明したいもの。ここでは、主人公はなちゃんの保育園で避難訓練があります。テーブルの下に隠れて、落ち着いたら高台へ。真っ直ぐ早歩きです。でも、はなちゃんはちょっとのんびり。先生に注意され、練習をするようになります。とある冬の日。突然地震が! 東日本大震災のときに、保育園児たちの実際にあった経験をもとにした絵本。ほのぼのしたタッチのなかにも、津波から逃げる緊迫感が描かれていて、心打たれます」地震がテーマの絵本 07避難所での出来事を描く『あのとき、そこに きみがいた。』『あのとき、そこに きみがいた。』作・絵:やじま ますみ(ポプラ社)対象年齢:5歳くらいから「2016年4月16日の未明。熊本で巨大地震がありました。被災した作者が向かった先は避難所。その様子をドキュメンタリータッチで追います。途方に暮れる人々。知人の安否を確認する携帯の光。一夜が明けても余震は続き、体育館は人で溢れてきます。そこにボランティアが。黄色いビブスを来た中学生たちです。元気に活動する彼らの姿はたくましく、生きる勇気と希望を運んでくれる感動作です。イラストもリアルで素晴らしい。少し大きいお子さんに」地震がテーマの絵本 08シンプルな絵と表現が特徴!『にげましょう』『にげましょう』著:河田惠昭編:GK京都(共同通信社)対象年齢:小学生くらいから「災害で命をなくさないためのハウツーが、テンポよく描かれています。韻を踏むひと言は『にげましょう』。身を守るには、まずこの行為です。地震、津波、噴火、台風、竜巻、それに広域豪雨、集中豪雨、ゲリラ豪雨など……近年多発している気象状況にも対応して、逃げ方の説明も実用的です。なにより、地形を横から捉えた図は、危険の全体像を把握しやすく、色合いもスタイリッシュで美しい。大人にとっても読み応えのある一冊です」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2024年02月23日育児をするうえで子どもとコミュニケーションがとれるアイテムの1つである絵本。これは、そんな絵本の読み聞かせをするママと子どもの様子を描いたお話です。子どもに絵本を読み聞かす際に、あえてやっていたことが思わぬ結果に……!?絵本見てるかな? 読み聞かせの最中に、子どもがどんな表情をしているのか確認したくて鏡を設置していたママ。 子どもが絵本に夢中になっているかママが鏡を確認すると、絵本ではなく鏡を見つめていました。 鏡越しに目が合いお互いにニコっと微笑み、絵本の読み聞かせを再開します。 ほかの絵本を読み聞かせているときも……。クライマックスに差し掛かり、子どもが笑っているか再び鏡で確認すると、やはり絵本ではなく鏡を見ており、子どもは絵本そっちのけでママと目が合うのを楽しんでいる様子でした。 子どもが絵本の読み聞かせを楽しんでくれているのか、どんな顔で聞いているか気になってしまいますよね。鏡を見ながら読み聞かせをするママの気持ち、よくわかります。鏡越しに話しかけたり、ママが子どもの顔を直接のぞき込んだり、向かい合わせになって読むなどさまざまな方法で読み聞かせを楽しみたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター さぽん
2024年02月17日絵本の普及活動を行う一般財団法人 絵本未来創造機構は、サイボウズ株式会社 チームワーク総研と共同にて特別な絵本研修プログラムを、2023年11月28日・12月5日に実施いたしました。このプログラムは、絵本の持つメッセージ性や哲学的な価値と、テーマ講義、ワークショップの学びを組み合わせた、企業組織向けの新しいコンテンツです。今回のプログラムでは、「絵本が育てる~個性が輝くチームづくり、100人100通りの生き方・働き方~」というテーマで、2回にわたり開催し、70名以上の方にご参加いただきました。従来のインプット中心の研修プログラムでは、知識としての学びを増えるものの、「知っているが、現場で実践できていない」ということが課題となっておりました。そこで今回、当研修プログラムでは、絵本やカードゲーム、オフィスツアーなどを通した体感を重視し、一人ひとりが学びのテーマについて深く感じ、考え、実践する力を育むことを目的としました。参加者からは絵本を使った研修での学びの効果について、「絵本で引き出され、視野・アイディア・可能性が広がっていくことを体感できました。」「久しぶりに絵本の読み聞かせてもらって、子どものころに戻ったようなホッとした感覚になった。」「自分の知らない世界を体感し、絵本の可能性、素晴らしさを再確認しました。」など沢山の声をいただきました。また、プログラムのエンディングでは、絵本未来創造機構の新事業「えほんみらい総研」の設立の発表もあり、今後の企業研修サービスの展開などについても共有されました。集合写真1集合写真2【研修概要】当研修プログラムは、絵本やカードゲーム、オフィスツアーなど、見て学ぶ・聴いて学ぶといった体感の要素と、講義やワークショップなどの思考の要素を組み合わせた内容にて実施。学びの内容にマッチした3冊の絵本をセレクトし、絵本のメッセージから個性や強みを活かすことの大切さや、チームワークの重要性などについて、参加者一人ひとりに感じ取っていただきました。・オープニング・絵本読み聞かせ『がるるにんじゃになる』【体感】・わがままカードワークショップ【体感&思考】・絵本読み聞かせ『こまったこまった。チームワークがなくなった。』【体感】・講義「これからの時代のチームと100人100通りの生き方・働き方」【思考】・サイボウズ株式会社 オフィスツアー【体感】・ワークショップ「絵本で世界を変えよう!ワークショップ」【体感&思考】・絵本読み聞かせ『そこでええはなさかせてや』【体感】・エンディング・発表会 兼 食事会研修風景1研修風景2研修風景3【当研修内で使用した絵本のご紹介】今回の研修では、学びのテーマに合わせた以下3冊の絵本を活用しました。『がるるにんじゃになる』■出版社:リーブル出版■作・絵:ふじかわ たかこがるるにんじゃになる『こまったこまった。チームワークがなくなった。』■出版社:日労研■作 :サイボウズ チームワーク総研■監修 :和泉 純子、和田 武訓■絵 :sizutarou■訳 :Steullet Alexanderこまったこまった。チームワークがなくなった。『そこでええはなさかせてや』■出版社:リーブル出版■作・絵:はっとり ひろきそこでええはなさかせてや【えほんみらい総研の立ち上げについて】当研修プログラムを契機として、一般財団法人 絵本未来創造機構は、絵本を活用した企業研修サービスを提供する新事業「えほんみらい総研」を設立いたします。財団理念である「すべての人が輝くために、絵本を通して豊かな未来を創造する」ために、これまでの絵本講座の開催や講師養成などに加え、本事業をスタートし、絵本の価値を子どもたちだけでなく、大人の方々へも届けていきます。まずは、2024年の2月より絵本研修講師養成講座を実施し、70名を超える絵本研修講師とともに全国の企業、自治体、学校法人、保育施設へ絵本を活用した研修サービスを提供していきます。また、現在、企業研修で活用できる、物語を活用したオリジナル価値観カードゲーム「ココロ・ダイアログ」を開発しており、2024年3月より順次展開していく予定です。【主催メッセージ】■一般財団法人 絵本未来創造機構 代表理事 仲宗根 敦子シングルマザーとして二人の息子を育てながらフルタイムで働く私にとって、絵本は最高の子育てのパートナーでした。子どもの心が育つのはもちろんのこと、語彙力や表現力を育み、親子のコミュニケーションを深めてくれました。絵本には、子どもの輝く未来を願う作者の愛が詰まっています。そして、大人の中に眠っている感性を引き出し、お互いの個性や違いを理解し、新たなアイディアや解決策を生み出す源泉となります。職場での協力関係やイノベーションの土壌を育む絵本の力を企業研修にも広げていきたいと思います。仲宗根 敦子【講師メッセージ】■サイボウズ株式会社 チームワーク総研 コンサルタント 新島 泰久也従来の研修では、講師が一方的に答えに導くようなことが多いですが、今回のプログラムでは、絵本を使うことで、一人ひとりが自分なりの答えを見出していたように感じます。変化の激しいこれからの時代には、答えのある研修プログラムではなく、今回のプログラムのように、各々が感じ、考えることで腹落ちできる学びが必要であると思いました。私自身も今後、絵本研修の価値をより多くのビジネスパーソンに広げていきたいです。新島 泰久也【一般財団法人 絵本未来創造機構について】一般財団法人 絵本未来創造機構は、絵本の読み聞かせがいかに大事かを考えてきました。理事長である仲宗根 敦子が絵本の素晴らしさに気付いたことをきっかけに設立。日本だけではなく世界中で絵本講座を実施するなど、積極的に読み聞かせや講演活動を行っています。■団体概要団体名 : 一般財団法人 絵本未来創造機構代表者 : 代表理事 仲宗根 敦子事業内容 : ・絵本講座のコンテンツ開発・絵本講座の開催・EQ絵本講師(R)育成・絵本子育ての講演・絵本文化の啓蒙活動・海外での絵本講座の開催EQ絵本講師 : 約850名 ※2023年5月末時点設立 : 2020年8月28日ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月07日ミッフィーの生みの親、絵本作家でグラフィックデザイナーのディック・ブルーナの展覧会「ブルーナ絵本展」が、2024年3月13日(水)から3月25日(月)までの期間、大丸ミュージアム<京都>にて開催される。ミッフィーの生みの親、ディック・ブルーナの絵本展ディック・ブルーナは、ミッフィーが主人公の絵本『nijntje(ちいさなうさこちゃん)』で知られるオランダの絵本作家・グラフィックデザイナーだ。1953年、絵本『de appel(りんごぼうや)』を初出版して以降、生涯で120冊を超える作品を世に送りだしてきた。「ブルーナ絵本展」は、そんなブルーナの絵本誕生70周年を記念した展覧会。ミッフィーはもちろん、ブルーナが描いた愛らしい作品の数々や、心あたたまるデザインにフォーカスした内容が見どころとなっている。たとえば会場には、冒険心いっぱいのくまの男の子「ボリス(ぼりす)」シリーズをはじめ、ブルーナの子どもたちの先生が着想源となったぶたの「ポピー(うたこさん)」、勇敢ないぬの「スナッフィー(くんくん)」など、様々な作品にも焦点を当てる。そのほか『しらゆきひめ』などのおとぎばなしシリーズにも着目し、ブルーナの絵本創作に共通するデザインワークやユーモアを紐解いていく。展覧会概要「ブルーナ絵本展」会期:2024年3月13日(水)~3月25日(月)会場:大丸京都店6階 大丸ミュージアム<京都>住所:京都府京都市下京区 四条通高倉西入立売西町79番地入場時間:10:00~18:30 (19:00 閉場)※最終日は16:30分まで (17:00 閉場)入場料:一般1,200(1,000)円、大高生800(600)円、小中学生600(500)円※未就学児無料※( )内は前売および大丸・松坂屋のクレジットカード、大丸松坂屋アプリ会員のサファイアランク、大丸松坂屋友の会カード、ブライダルサークル会員証所持者の優待料金※小学生以下の子供は保護者同伴必須 (保護者も入場券の購入が必要)※再入場不可※混雑状況によって整理券での対応になる場合あり※各種入場券や優待券所持者も時間帯によって入場できない場合あり※場内で写真撮影禁止※展示品の抵触禁止※前売券はローソンチケットのみで販売、当日券は3月13日(水)会場およびローソンチケットにて販売【問い合わせ先】大丸京都店TEL:075-211-8111 (代表)写真の無断転載を禁じますIllustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2024www.miffy.com
2024年02月05日3月14日(木)発売予定の「子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 魔女の宅急便」が、ネット書店予約スタートとなった。スタジオジブリの作品から生まれた料理レシピ絵本「子どもりょうり絵本」。『アーヤと魔女』、『となりのトトロ』、『天空の城ラピュタ』に続く、シリーズ4作目となった今回は、青い屋根のおうちのおばあさんが焼く「ニシンとかぼちゃの包み焼き」、おソノさんがキキのために作った「ミルクがゆ」など、作品に登場した食べ物とその調理プロセスを紹介。さらに、「魔女のリボンスナック」「黒ねこのロリポップケーキ」「トンボのしましまゼリー」など、作品世界からイメージしたオリジナルレシピも登場している。本の特長は、スーパーで買える、身近な材料で作れること。小学生が、大人と一緒に作る設定となっており、調理プロセスは写真でこまかく解説。難易度を示すレベルマークも付いている。「子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 魔女の宅急便」は3月14日(木)発売。(シネマカフェ編集部)■関連作品:魔女の宅急便 2014年3月1日より全国にて公開© 2014「魔女の宅急便」フィルムパートナーズ
2024年01月27日2024年がはじまりました! 新年は親子で笑顔で過ごしたいですよね。ということで、今回は「お笑い」がテーマの絵本をピックアップ。選んでくれたのはママであり、モデルで絵本ソムリエのアンヌさん。小さな子でも楽しめるだじゃれからとんちの効いたお話まで、さまざまな角度の「笑い」があるので、親子で一緒に読んで大爆笑しよう!お笑いがテーマの絵本 01ヘンテコな設定がツボ!『ゴムあたまポンたろう』『ゴムあたまポンたろう』作:長新太 (童心社)対象年齢:3歳くらいから「お馴染み長新太さんのユーモア絵本。ぶっ飛び発想は1ページ目から炸裂します。遠くから、男の子が飛んで来るんです! しかも山に当たると跳ね返るゴム頭。大男の角に当たり、バラのトゲに跳ね返り、オバケのパパの頭に飛ばされ……。もはや理屈なんてありません。この破茶滅茶展開に子どもは大ウケするはず。つられて大人もゲラゲラ。頭を柔軟にして心を解放すると、笑いが生まれるものですね。どんな固定観念も跳ね返す、やわらかいゴム頭になる絵本です」お笑いがテーマの絵本 02楽しい気分になれる『おどります』『おどります』作:高畠純 (絵本館)「心を解放してめいっぱい笑うには、体をほぐすことから。ブタが藁を手に立っています。踊りますと。ページをめくると、藁を腰巻にして『フラフラ~』とフラダンス。次にウマ、その次にはヒツジ、と次々に動物たちが登場。小物の使い方もユニークです。言葉なのか絵なのか、子どもたちがツボる姿に、読み聞かせる方も頬が緩みます。なんだかわからないけど、おかしみは説明するものではなく、感じるものなのでしょう。ぜひ全身で笑って!」お笑いがテーマの絵本 03強烈なイラストがクセになる!『ガムのようせい』『ガムのようせい』作:笑い飯絵:川崎 タカオ編:倉本 美津留(岩崎書店)対象年齢:5歳くらいから「『M-1グランプリ』優勝コンビ『笑い飯』によるお笑い絵本。もう、めちゃくちゃです。ペッとガムを道に吐いたぼくの下に、おっさん顔のガムの妖精とやらがやってきます。奇妙なことをつぶやいては去り、戻ってきてはガムのポイ捨てにリアクション。絵の隅々までツッコミどころが満載で、抱腹絶倒。一体なんなのかと考える余地すら与えません。でも読み返すうちに、ガムの妖精の思いがじわじわと。人気放送作家を編者に迎えた大胆な作品にあっぱれ!」お笑いがテーマの絵本 04園で披露できるだじゃれを覚えよう『だじゃれどうぶつえん』『だじゃれどうぶつえん』文:中川ひろたか 絵:高畠 純 (絵本館)「ユーモアの定番は『だじゃれ』です。まずはペンキ塗り立てならぬ『ペンギンぬりたて』。そして死神の前で『ぞうっとするゾウ』、カレーを食べる『かライオーン』などなど。次々と登場する動物たちは、だじゃれを演出してくれます。言葉のイメージが広がって、おかしいのなんの! 要は『親父ギャク』ですが、これがけっこう大人にも響く。心を笑いで緩めると視野がぐんと広がります。『だじゃれ』シリーズは水族館、植物園と続き、5冊セットもおすすめ。親子でぜひ」お笑いがテーマの絵本 05子どもが大好きなオナラのお話『子どもとよむ日本の昔ばなし へっこきよめさん』『子どもとよむ日本の昔ばなし へっこきよめさん』再話:おざわとしお・からさわかおり絵:はなのうちまさよし(くもん出版)対象年齢:3歳くらいから「昔話にも愉快なお話はたくさん。あるところに慎ましく暮らしている母と子がいました。息子が年頃になったので、お嫁さんをもらうことに。ところが来たのは、働き者で器量もいいけれど、屁の問題があると言うのです。そのくらいなら誰にでもと大目に見ていたら……。とんでもない展開に思わず、顔がほころぶ幸せなお話。屁にまつわるお話はなぜこんなにもおかしいのでしょうね。ほのぼのした絵も魅力です」お笑いがテーマの絵本 06お笑い脳を鍛えよう!『はじめての大喜利えほん ぱんだ』『はじめての大喜利えほん ぱんだ』作:倉本 美津留絵:長田 悠幸(ポプラ社)対象年齢:4歳くらいから「質問に対して、とんちの聞いた回答をするのが大喜利。ここでは小さい子にも親しめるシンプルなやりとりが展開します。お題は「パンダが言った。向こうから来るのは……さて、何だ?」という問いに対して、『パンパンだ!』、『ヘンだ!』と続きます。言葉遊びが楽しめ、しかも可愛い。数々のお笑い番組を手掛ける放送作家と人気漫画家のコラボによる、『お笑い脳』のための一冊です」お笑いがテーマの絵本 07大人も楽しめるとんちの効いたお話『らくごえほん てんしき』『らくごえほん てんしき』作・絵:川端誠(KADOKAWA)対象年齢:4、5歳くらいから「日本ならではのお笑いといえば、落語。このお話では、和尚さんのところにお医者がお腹の診察に。体調の質問ついでに、『てんしきはあるか』と尋ねます。和尚さんは意味が分かりません。でも無知と思われては大変。知ったかぶって、小僧に『外で借りてこい』と言い付けます。そこで小僧が、花屋に、石屋に、と出向くと……。知らないと言えずに、誤魔化してばかりいる大人たちのやり取りは、絶妙でおかしい。古典的な展開でテンポよく語られ、オチも完璧です!」お笑いがテーマの絵本 08発想力豊かな展開が魅力!『ぶたのたね』『ぶたのたね』作:佐々木マキ (絵本館)「タイトルからしてシュール。開くと『はしるのがとてもおそいおおかみ』が登場して、初っ端から意表を突かれます。オオカミは獲物のブタに追いつけないので、食べ物はいつも野菜と木の実という気の毒ぶり。そこへ、キツネ博士登場。ブタの生る木の種をくれます。木は育ち、ブタがたわわに。そしてゾウのマラソン大会……。突飛な展開に大笑い。こんな発想があったら、人生きっと楽しいでしょうね。お間抜け姿のオオカミがなんとも愛らしい一冊です」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2024年01月23日「絵本を好きになってもらうんじゃなくて……」柳原さんは2019年に一般男性と結婚し、同年11月に第一子となる長女、2022年11月に第二子となる次女を出産。2023年4月より公式Instagramを開設し、長女が脳性まひであることを公表しました。以降は、同じように障害を持ちながら成長するお子さんの親御さんたちとSNSで交流もしています。お子さんに絵本の読み聞かせをするなかで、どうしたら絵本をもっと楽しんでくれるかなと疑問を抱いていたという柳原さん。まず、てぃ先生に聞いたのは「親子のコミュニケーションに絵本の読み聞かせは大事なのか?」という、そもそものお話でした。てぃ先生は、「効果的だと思いますし、余裕があれば取り組むのはいいかなと思いますが、無理やり読まなきゃと頑張ってやることではないとお伝えしたい」と提言。もし子どもに絵本に興味を持ってほしいなら、「子どもは絵本が楽しいのではなく、絵本を介して大好きなパパやママとくっつける時間が楽しい。絵本を好きになってもらうんじゃなくて絵本の時間を好きになってもらうことが大切。お膝に座って読むでもいい、パパとママとくっつける、だから絵本が好き、に変わっていく」と話します。柳原さんは普段、寝る前に2冊ぐらい読み聞かせすることが多いそうですが、読み聞かせのタイミングについて、てぃ先生は「何でもいいんです」と前置きしたうえで、効果的なタイミングについては「着替えてほしい、ごはん食べてほしいなど、何かしてほしいタイミング」だとアドバイス。早く着替えて、ごはんを食べて、と促してもなかなか子どもに伝わらないとき、絵本を活用して、ごはんをおいしそうに食べているような絵本をまず読んだり、お着替えが楽しそうに見える絵本を読んだりすると、自ら「したい!」と思えるようなフックになるといいます。ページをどんどんめくってしまっても、子どものペースでOK柳原さんが日々感じている葛藤は、「新しい絵本を買ってきても(子どもが)あまり興味を示さず、同じ絵本を毎日読みたいタイプ」「まだ読んでる途中にどんどんページをめくりたがる」ということ。共感する親御さんも多いのではないでしょうか。せっかく買ってきた新しい絵本に子どもが興味を示してくれないと、ちょっとがっかりしてしまいますよね。てぃ先生は、子どもに興味を持ってもらうには、「読まないこと」だと逆説的な方法を繰り出します。てぃ先生が保育園で実践しているのは、「新しい絵本を子どもの見えるところに飾っておく」こと。絵本が好きな子は登園してすぐ気づいて「先生あれなに? 読みたい」と言ってきますが、「もうちょっと、お昼の時間になったら読もうか」と焦らします。すると、「なんだか気になる」の輪がだんだん広がっていき、お昼ごろには全員が「読みたい」気持ちになっているのだとか。絵本を読むタイミングでわざわざ声掛けしなくても、絵本に手を伸ばした瞬間に全員が寄ってくるというわけです。家でも同じように、まず置いておくだけにしてみてはどうか、と、てぃ先生。「子どもによっては1週間ぐらい何も言ってこない子もいるかもしれないけど、それまではほっておくのが1番いい。いつか興味を持つから」といいますが、これは絵本に限らずいろいろなものに当てはまるかもしれませんね。また、親が読み聞かせていても子どもがどんどんページをめくってしまうことについて、「それも大事なこと」といいます。シナリオを楽しむお子さんもいれば、絵を楽しむお子さんもいますし、お気に入りの絵本の好きなページを早く見たいこともあります。それを大人が「ちゃんと読まなきゃいけない」と思い込んで抑えつけたら、絵本がおもしろくなくなってしまうのです。ページをめくるタイミングも好きなようにさせるのが、絵本を楽しめる秘訣なのだと話します。これには柳原さんも思い当たることがあるようで、「娘が『しろくまちゃんのほっとけーき』の絵本が好きなんですけど、ホットケーキを焼く場面が子どもは好きで早くいきたいのに、私が1ページずつ、卵2個ね……なんて言ってきちんと読みすぎちゃってるから……」と振り返っていました。また、寝る前の読み聞かせでは、布団に横になった状態で読むより、座って読んで、読み終わってからじゃあ寝ましょうと横になるのがおすすめだそう。柳原さんは無意識にその方法を実践しており、「布団入って読み始めると逆に目が冴えちゃうから、まだ電気がついてるぐらいの薄暗いなかで座って読んでから寝かせてました。そうしたほうが寝付きがいい」のだとか。でも一番大事なことは、絵本が役に立つかどうかではなく、「子どもも楽しんで大人も楽しんで、これ以上に大事なことは絵本を読むうえで1個もない」と、てぃ先生は明言。柳原さんも納得し、「絵本読み聞かせって大人のほうがガチガチになってるけど、そんなのなんでもいい!っていうのが胸に響きました。絵本の読み聞かせの呪縛から解くっていうのが大事かもしれないですね」と心に響いたことがたくさんあったようです。
2024年01月22日絵本・日本プロジェクト(会長:高橋小織・株式会社隆文堂 代表取締役会長)は、2021年の春より「絵本専門士が選ぶ『逢えない誰かに贈る絵本』フェア」を企画。毎春、全国の書店にフェア開催の提案をしてまいりました。コロナ禍で自粛生活が続いた2021年~2022年の春に展開した「逢えない誰かに贈る絵本」に代わり、2023年度からは「逢いたい誰かに贈る絵本」と改称し、第4回となった2024年度も同タイトルで、さらにパワーアップした企画をお届けしています。当企画では、91名の絵本専門士と、人気絵本作家のザ・キャビンカンパニーさんと柴田ケイコさんにも絵本を選定していただいています。■「絵本専門士が選ぶ『逢いたい誰かに贈る絵本』フェア」企画の背景絵本・日本プロジェクトは、2010年国民読書年に「絵本を贈り、贈られる生活文化を創造するため」に結成されました。以降、出版業界の各社で働く女性社員をプロジェクトメンバーとして、地域の書店とタイアップし、地域の子どもたちが本とふれあえるイベントを毎年開催してきました。イベントは、2020年からはコロナ禍のため中止を余儀なくされていますが、このような時だからこそ、常に“つながり”を大切にして活動してきたプロジェクトの原点に立ち返り、絵本の知識を豊富に有する全国の「絵本専門士」(*)の協力を得て、書店店頭で展開する絵本フェアを企画・提案しています。(*)「絵本専門士」は国立青少年教育振興機構が実施する養成講座を修了し、絵本専門士委員会にて認定された絵本のエキスパートです。2014年のスタートから現在まで、全国で約570名が活躍しています。■「絵本専門士が選ぶ『逢いたい誰かに贈る絵本』フェア」について第4弾となる今回のフェアには、人気絵本作家のザ・キャビンカンパニーさん、柴田ケイコさんが選書メンバーに加わり、作家のおふたりと91名の絵本専門士の皆さんがそれぞれに贈りたい大切な人をイメージして、30冊を選びました。フェア期間中は、選書者の心のこもったコメント入りPOPが店頭に掲示されます。フェアは2023年11月からすでにスタートしており、春の参考書等の商戦が始まるまで各書店の都合にあわせて自由にお取り組みいただけます。実施時期が比較的自由で、店舗にある作品とあわせて展開でき、対象が子どもたちだけではなく幅広いため、絵本を多くの方に紹介できると好評です。■概要企画名 : 「第4回 絵本専門士が選ぶ『逢いたい誰かに贈る絵本』」展開期間: 2023年11月~2024年春(バレンタイン、卒業・入学ほか、別れと出会いの季節)規模 : 選定絵本総数 30冊全国で活躍する絵本専門士91名が選んだ26冊絵本作家2組が選んだ4冊(ザ・キャビンカンパニーさん、柴田ケイコさん 各2冊)企画対象: 子どもから大人まで詳細 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月19日子どもたちの間で話題のレゴやマイクラ。そんなものづくり系の遊びやゲームにハマっている子どもに、「建築」がテーマの絵本を読んでみるのはいかが? 建物ができる仕組みやさまざまな住居について知ることができるお話は、レゴやマイクラに通ずるものがあり、子どもの興味の幅を広げられるかも? 選んでくれたのはママであり、モデルで絵本ソムリエのアンヌさん。親子で読んで創造力をアップしよう!建築がテーマの絵本 01さまざまな住居を覗き見しよう!『わたしのいえ』『わたしのいえ』作:カーソン・エリス 訳:木坂涼 (偕成社)対象年齢:5歳くらいから「住居とひと言に言っても、形は多種多様。ぽつんと丘に建つ家、街のアパート、豪華な宮殿もあり。また、船で暮らす人もいれば、物語のなかでは靴が家ということも。本作品ではページをめくるごとに驚きの家や暮らしが登場します。自分だったらどんな所に住みたいかと聞いてみながら読んでみては? いろいろな可能性を見れば、創造力の幅も広がるでしょう。すっきりとした文と、落ち着いた色合いでスタイリッシュな絵が魅力の一冊。 ちなみに作者は、夫とふたりの息子、ネコ、リャマ、ヤギ、ヒツジ、トリ、メンフクロウ、アマガエルとともに暮らす家だそうですよ」建築がテーマの絵本 02原作は建築家安藤忠雄氏『いたずらのすきなけんちくか』『いたずらのすきなけんちくか』作:安藤忠雄絵:はたこうしろう (小学館)対象年齢:6歳くらいから「原作は、世界的に知られる建築家・安藤忠雄氏。近年の作品である図書施設『こども本の森中之島』を舞台に、小学生のりょうたとりさが探検します。広い空間に、天井まで伸びる本棚。片隅には不思議な空間が。そこにふと現れた安藤氏似の建築家に、館内を案内してもらうことになります。建物を建てるということとは。心地のいい住処とは。空間づくりには、単に機能を求めるだけでなく、『いたずら』も大切だと。わかりやすい言葉で綴られた、設計のおもしろさや安藤建築の美しさにも出会える一冊です。親子でぜひ」建築がテーマの絵本 03車好きの子どもにぴったりな一冊!『みんなで!いえをたてる』『みんなで!いえをたてる』作:竹下文子絵:鈴木まもる(偕成社)対象年齢:2歳くらいから「家を建てるには、実際はどんなことから始めるのでしょうか? 土地を見つけ、地面を強化して、材木を運び、足場をつくり、徐々に家らしい形に。そこで活躍するのは、大工さんたちもしかりですが、たくさんの働く車です。ショベルカー、ダンプカー、ミキサーしゃ、ポンプしゃ、クレーンしゃ……。それどれが家づくりの各過程で大活躍する本作品は、車好きのお子さんもワクワクすること間違いなし。家が完成するまでのプロセスを楽しく擬似体験できる一冊です」建築がテーマの絵本 04愉快な家族がお引越しするお話『バーバパパのいえさがし』『バーバパパのいえさがし』作:アネット・チゾン、タラス・テイラー訳:やましたはるお(講談社)対象年齢:3歳くらいから「お馴染みシリーズです。ここでは、バーバパパに家族ができました。今までの家は小さすぎ。そこで、みんなで気持ちよく暮らせる大きな古い家に越してみました。修復を施し、がらくた市場で家具を揃えて、それぞれが好きなようにマイルームをアレンジします。ところが、団地が建てられることになり引っ越しを余儀なくさせられます。さて、一家はどんな家に住むことになるでしょう? バーバパパならではのアイディアが満載で、楽しくてたまらない、一生ものの絵本です」建築がテーマの絵本 05建物の役割を知ろう!『あなたのいえ わたしのいえ』『あなたのいえ わたしのいえ』文・絵:加古里子(福音館書店)対象年齢:4歳くらいから「そもそも何のために家を建てるのか。原点に戻って考えてみるのもおもしろいものです。雨や太陽の光を防ぐために、屋根。風を遮るために、壁。出入り口も必要です。戸締り、床、窓……。より快適な暮らしを求めて、人が何を家の構造に加えてきたかが、ページを追うごとに見えてきます。実際的な視点で説明された家づくりの絵本。簡潔で丁寧な文も子どもに届きやすい。安心のロングセラーです」建築がテーマの絵本 06柔軟な発想でものづくりに挑む少年のお話『ぼくは建築家 ヤング・フランク』『ぼくは建築家 ヤング・フランク』作:フランク・ビバ 訳:まえじま みちこ、ばん しげる (西村書店)対象年齢:3歳くらいから「ニューヨーク近代美術館発の設計とデザインの絵本です。ヤング・フランクは建築家のおじいさんと、高いビルの最上階に暮らしています。毎日椅子やビルをつくってみたり、街全体をデザインしたり。道具は手の届く限りのさまざまなもの。マカロニ、本、お皿、トイレットペーパーの芯……。ある日、本物を見るべきだと思い立ち、ふたりは美術館へ。そこで得たものとは? 子どもの柔軟な発想や純粋な探究心にこそ可能性があると感じないではいられません。つくるってどういうこと? ルールってあるのかな? そう思ったときにぜひ親子で読んでみてください」建築がテーマの絵本 07ペンひとつで世界が広がる!『おうちなのね』『おうちなのね』作:中川ひろたか 絵:100%ORANGE(ブロンズ新社)対象年齢:3歳くらいから「小さいお子さんも立派な建築家! 地面の上に一本の線で四角を描けば、もうお家のできあがり。そこからごはんをつくるシーンや、おいしく食べるシーンへと展開し、お家ごっこも始まります。四角い窓からお天気を確認して、ドアからお買い物へ出かけたり。子どもの自由な創造力にそっと寄り添う、シンプルで愛らしい作品。人気絵本作家のコラボによるごっこ遊び三部作の一冊です」建築がテーマの絵本 08建物が立つまでのプロセスがわかる『ドワーフじいさんのいえづくり』『ドワーフじいさんのいえづくり』作・絵:青山邦彦 (フレーベル館)対象年齢:4歳くらいから「ある森で暮らす気難しいドワーフじいさんは、ものをつくることが得意。見晴らし台のある新しい家に住みたいと、ひとりで建築し始めます。そこに、つきつぎと動物たちがやってきて、手伝う代わりに部屋をつくってと頼みます。骨組みは四方八方に広がっていき……。見事としか言いようのない緻密な絵! まるで間近で大工仕事をしているかのよう。ひとたび読めば、理想の空間をつくりたくなるほどワクワクしますよ。図面を描く作業から建物を立てるまでのプロセスもイメージできる作品です」建築がテーマの絵本 09子ども心くすぐる一冊を『アンドルーのひみつきち』『アンドルーのひみつきち』文・絵:ドリス・バーン 訳: 千葉茂樹 (岩波書店)対象年齢:5歳くらいから「子どもがレゴやマイクラに夢中になっていると、ときには大丈夫かと不安になるこも。でも、きっと何かにつながるはず。ここでも、アンドルーは家のなかで創作活動に大忙し。手当たり次第に資材を集め、キッチンやヘリコプター、子ども部屋にはロープウェー……。次から次へとつくっては、家族の誰かに叱られての繰り返し。そこで道具を持って自然のなかへ。同じような思いで、友達も集まってきて……。アンドルーがつくるとっておきの空間とは。アメリカで長年評価されてきた本作品。子どもの創作意欲を讃えるべくしたアイディアの数々と緻密なデッサンが素晴らしい」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2023年12月27日<学校で教えてくれないこと>をテーマとした絵本連載。今回紹介するのは【文のない絵本】。絵を見て、考えて、想像して、自分で物語をつくることができます。小さな子でも楽しめるやさしい内容から、大人も心に響く作品まで、ママでありモデルで絵本ソムリエのアンヌさんにとっておきの8冊を厳選してもらいました。ママ・パパが物語を想像させる声かけをしたり、親子それぞれでつくった物語を発表しあうのもいいかもしれません。物語を自分でつくる絵本 01エモーショナルな気持ちに『やこうれっしゃ』『やこうれっしゃ』作:西村 繁男(福音館書店)対象年齢:4歳くらいから「上野から金沢までの夜行列車が走っていた時代。たくさんの乗客を乗せて発車します。見開きいっぱいの車内風景。座席ごとの個々のやりとりはそれぞれにストーリーがあり、想像するのが楽しい作品です。何を食べているのか、どんな会話をしているのか、寝ている人はどんな夢を見ているのか……お子さんに聞いてみるのも。大風呂敷の荷物、カーテンや扇風機のついた車内、お弁当販売の様子など、今と昔の違いに注目してもおもしろく、見どころ満載の一冊です」物語を自分でつくる絵本 02見る人によって捉え方が大きく変わる!『なみ』『なみ』作:スージー・リー(講談社)対象年齢:5歳くらいから「目の前に真っ青な海が広がっていたら、どんな気持ちでしょう? 女の子は、満面の笑みで波打ち際に駆け寄り、押しては返す波と1ページごとに対話します。あるときは逃げてみたり、あるときは襲い掛かってみたり、ときには戯れてみたり。お子さんに波が醸し出すイメージや、女の子の気持ちを想像させたり、言葉にさせてみてください。自分のなかにあるさまざまな思いを言語化する機会にもなるでしょう。波の水色の使われ方にもぜひ注目してみて」物語を自分でつくる絵本 03ユニークな絵がおもしろい!『ぞうのボタン』『ぞうのボタン』作・絵:うえののりこ(冨山房)対象年齢:3歳くらいから「一頭の大きくてまんまるなゾウ。『でも、見て見て~』とおなかを指差してみてください。ボタンが付いています。開くのかな? なかはどうなっているのかな? などと想像させてからページをめくると……。ゾウは服のように脱げて、なかからウマが出てきます。おなかにはまたボタンが。お子さんの方から、次は何が出てくるか、教えてくれるかもしれません。次から次に出てくる動物を考えるのは、小さいお子さんの心が弾みます。最後もとてもユニーク。想定外の展開も想像できるようになるといいですよね」物語を自分でつくる絵本 04何をつくっているか考えてみよう『なんに かわるかな?【新版】』『なんに かわるかな?【新版】』作:パット・ハッチンス解説:広松由希子(ほるぷ出版)対象年齢:3歳くらいから「たくさんの積み木。横には男の子と女の子がいます。『何をつくるのかな?』『あ、大変! どうしよう!』『何に変えようかな?』。そんな声がけをしながら、つくって、壊して、形を変えてと、どんどん変化する積み木の物語を引き出してみましょう。いろいろと語ってくれるお子さんもいれば、静かに眺めていたいお子さんもいるはずです。それぞれに合ったリズムで繰り返しページをめくってみて。絵から得られる情報をたくさんピックアップして、想像力を広げていけますよ」物語を自分でつくる絵本 05小さな子にぴったりなやさしい絵『じのない えほん』『じのない えほん』文・絵:ディック・ブルーナ訳: いしい ももこ (福音館書店)対象年齢:0歳くらいから「まだ言葉を発しない年齢のお子さんには、身近な様子がシンプルに描かれたものがベスト。朝起きてから寝るまでの男の子の1日を、ページをめくるごとに追っていきます。『これは何かな?』『何をしているところかな?』『このあとは何をするのかな?』。そんな声がけでいろいろなイメージを膨らませてあげましょう。反応がなくても問題ありません。『これは石鹸』『歯をみがいているね』と言葉を添えてあげたり、お花や積み木の数を数えてみても楽しめますよ。お馴染みブルーナの絵はいつ見ても和みます」物語を自分でつくる絵本 06赤いマーカーで何をつくる?『ジャーニー女の子とまほうのマーカー』『ジャーニー女の子とまほうのマーカー』作:アーロン・ベッカー(講談社)「ひとりの女の子がなんだか退屈そうにしています。お友達もいないし、家族のみんなも相手にしてくれません。そのとき、ふと目に入った赤いペン。何気なく扉を描いてみると、ドアが開いて眩い不思議な世界へ迷い込みます。女の子が小舟、気球、と思いついたものを描くと、次々と本物に。スリリングな場面もペン一本で切り抜け、想像力で不可能を可能にしていくファンタジー。そして素敵な出会いが……。次はどうなるか、こんなときどんなものを描くか、お子さんに尋ねてみながらページをめくってみて。きっと心の大冒険が待っていますよ」物語を自分でつくる絵本 07今はあまりない文化に大人がグッとくる作品『かさ』『かさ』作・絵:太田 大八(文研出版)対象年齢:3歳くらいから「モノクロの街。あちこちに黒い傘。でもひとつだけ小さな赤い傘が。表紙を開くと、さしているのは女の子。もう一本、大きな傘を持って雨のなかどこかに向かっています。途中で、鴨を目で追ったり、友達とすれちがったり。角を曲がり、貨物列車を見下ろし、歩道橋を渡り……。お父さんを駅まで迎えに行く様子が描かれています。『どこへ行くのかな?』『女の子はどんな気持ちかな?』などと、お子さんに声がけして、展開を考えさせるのもいいでしょう。色が限定され、文章もないことで、逆にたくさんの情報を頭に思い描きます。豊かな読みができる傑作」物語を自分でつくる絵本 08自分以外の気持ちを考えられる一冊『アンジュールある犬の物語』『アンジュールある犬の物語』©1982 by Casterman Editions 作:ガブリエル・バンサン(BL出版)対象年齢:6歳くらいから「ある日のこと。一匹の犬が車から捨てられてしまいます。犬は車を追いかけますが……。このかわいそうな犬はどうなってしまうのでしょう。次々と展開する場面から、犬の気持ちを考えてみたり、次に起こることやそのあとの展開を予想したり。お子さんと一緒にお話をつくりながら読むと、たくさんの要素に気づいていきます。十分読んだら、今度はひとりで物語を語らせてみても。一緒に考えたお話をなぞる形でもいいでしょう。鉛筆一本のシンプルな絵だからこそ、自由に彩らせたり、発想を遠くへ飛ばすことができるもの。豊かで心打たれる作品です」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2023年11月30日絵本で見るような、まんまるなホットケーキ…おうちでも作ってみたいと思ったことはありませんか?あこがれのおおきくてふわふわなホットケーキをフライパンで簡単に作れる『まんまるおおきなホットケーキのもと』 のリニューアルを記念して、2023年11月18日(土)に1日限定の試食イベント「笑顔あふれるまんまるぬくもり絵本カフェ」が、二子玉川 蔦屋家電(2F、E-room)にて開催されます。試食してアンケートに答えた方には、なんと『まんまるおおきなホットケーキのもと』をプレゼント!週末のお出かけにいかがでしょうか?「まんまるおおきなホットケーキのもと」って?『まんまるおおきなホットケーキのもと』は、「絵本で見たようなまんまるおおきなホットケーキを焼きたい」という声をもとに、おうちのフライパンでもふっくらふくらみ、ふんわり・ふかふか軽い食感になるよう工夫をした、昭和産業株式会社のホットケーキミックスです。2023年9月にリニューアルして、より作りやすく、よりおいしくなりました!1日限定の試食イベントが開催「笑顔あふれるまんまるぬくもり絵本カフェ」は、絵本の世界を再現したようなカフェ空間。絵本を読んだり写真撮影をしたり、ゆったり過ごしながら、『まんまるおおきなホットケーキのもと』で作った焼きたてホットケーキを試食することができます。会場は、子育て世代が多く集う BOOK&Café「二子玉川 蔦屋家電」特設ブース。絵本の森をイメ ージした会場内は、人口芝の床に直接座ることもできるくつろぎの空間となっています。絵本の登場人物になったような写真も撮れちゃうかも!?絵本の世界のようなカフェ空間で、焼きたてホットケーキを試食してみませんか?■「笑顔あふれるまんまるぬくもり絵本カフェ」実施概要実施日:2023年11月18日(土) 会場:二子玉川 蔦屋家電(2F、E-room)東京都世田谷区玉川 1-14-1 二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット TEL:03-5491-8550実施時間:14:30~18:00対象者:オープン内容:絵本のようなくつろぎのカフェ空間と試食体験●自由来場、写真撮影可 ●ホットケーキを限定 200 食提供プレゼント:試食後、その場でアンケートにご回答いただいた方に『まんまるおおきなホットケーキのもと』プレゼント<本件お問い合わせ先>昭和産業株式会社 お客様相談センター フリーダイヤル: 0120-325-706(平日9時 ~17時)
2023年11月08日子どもの読み聞かせ絵本は、良質なものがたくさんありますよね。そのなかで偶然出会った、大人の心にツーンとくる絵本を3冊ほどピックアップしてみました。親子の関係・葛藤をやさしく描いた構成が素晴らしく、泣けますまず最初に紹介する2冊は、子を持つ親なら確実に、ましてや女の子ママなら胸を打たれること間違いなしのおすすめ絵本。もちろん男の子ママでも、我が子を思う気持ちは同じですから読めばどっぷり共感するのは確実です!私自身はもう読み聞かせをする時期を卒業しましたが、それでもなお、手にしてゆっくりページをめくりたくなる、そんなとっておきの2冊をご紹介します。「ちいさな あなたへ」(文/アリスン・マギー、絵/ピーター・レイノルズ、訳/なかがわちひろ)発行/主婦の友社(写真上)初版は2008年に出ているのですが、私が購入したのはそれよりずいぶん後のこと。ちょうど娘が小学生になる前のクリスマスの頃、新聞の書評欄で見つけて買いました。絵がとにかくおしゃれ!そして見開きごとに展開する「ママ」から、子どもである「あなた」に届ける言葉の数々が本当に心に染みわたります。子どもの成長をやさしいまなざしで見守りながら案じる親心…そこにじ~~~んとなり、最後は自分の母にも「ありがとう」を言いたくなる、そんな素敵な絵本です♡「ママ」(著者/カン・ギョンス)発行/永岡書店(写真上)こちらも同じ頃に仕事を通じて手にした1冊。ソウル生まれの著者が紡ぐある母親の物語…ですが、開いてみてびっくり!1冊を通して出てくる言葉はなんと「ママ」だけ。それなのに、その一語だけなのに、ページを進むごとに、感情を激しく揺さぶってくる構成で、初めて読んだときは完全ノックアウトでした。子どもを叱った日なんかは、これを読むと猛省するのみ(笑)。親と子の関係に、言葉なんて不要!そう思うくらい説得力のあるつくりで、ページをめくるたびに胸にささる1冊です。育児が辛い、すぐ怒ってしまう、そんな自分も嫌だ…こういう負のループにハマりそうになったり、疲れちゃったな、って思ったりしたら、ぜひ読んでみてください。言葉では言い表せないけれど、子どもは確実に成長をし、自分はいつか必ず老いていく…。だからこそ、子どもとの慌ただしい日々はとても愛おしいんだと、また頑張ろうって思える力をきっとくれるはずです。迷える大人のための絵本「しろ」(作/阿部はまじ、絵/平澤まりこ)発行/ミルブックス3冊めは友人のイラストレーターが絵を担当している特別な絵本。優しくてとっても不思議なストーリー。読み終わったときに色々な解釈ができるところが楽しいんです。自分って何者なのか、そういうことを子どもと一緒に考えるきっかけにもなる貴重な1冊。周囲に流されず、自分らしく生きることはとても素敵なこと、そんなメッセージが込められているような絵本です。やさしいタッチで登場する動植物もかわいいので、その絵を楽しみながら読み聞かせするのもおすすめです。編集Aの勝手なセレクションでピックアップした3冊ですが、まだ読んだことないというママさんがいらしたら、ぜひ手にとってみてください。どの絵本も、読みおわったあと、ほんわか温かい気持ちになると思います♪
2023年11月02日株式会社佼成出版社は、2023年10月24日(火)に、新刊クリスマス絵本『うらがえしサンタ』(苅田澄子・作/高畠那生・絵)を発刊します。ハラハラしながら最後は心が温かくなる絵本【あらすじ】寝坊したサンタがあわてて服をうらがえしに着ると……真っ黒い服の“うらがえしサンタ”になっちゃった!寒いのがきらいで、プレゼントはてきとう。口が悪くて、なんだかエラそうなうらがえしサンタ。しかしなぜか子どもたちには人気があるようで――。いつもニコニコ、誰にでも優しいサンタクロースのイメージとは真逆のその姿から、サンタの本音が見えてくる!?やりたい放題なうらがえしサンタにハラハラしながら最後は心が温かくなる、クリスマスシーズンの読み聞かせにもぴったりな絵本です。【本書の特色】1) ユーモア絵本の名手・苅田澄子さんのテンポのいい語り口と、高畠那生さんのスタイリッシュでとぼけた絵のセンスが掛け合わさった作品2) クリスマスがきらい/えんとつから入らない/口が悪いetc…ちょっと不思議なサンタが登場!3) ラストは心が温かくなる、読み聞かせにもぴったりのクリスマス絵本!【著者紹介】★苅田澄子(カンダ・スミコ)/埼玉県生まれ。出版社勤務の後、フリーで編集をしながら、児童文学作家・小沢正氏に師事。『いかりのギョーザ』(大島妙子・絵/佼成出版社)でデビュー。その他の作品に『じごくのラーメンや』(西村繁男・絵/教育画劇)、「だいぶつさま」シリーズ(中川学・絵/アリス館)、『ことりのデパート』(まるやまあやこ・絵/世界文化社)、『むしばあちゃん』『トイレのてんしちゃん』(共におかべりか・絵/佼成出版社)など。★高畠那生(タカバタケ・ナオ)/岐阜県生まれ。東京造形大学美術学科卒業。絵本作家。2003年に『ぼく・わたし』(絵本館)でデビュー。『カエルのおでかけ』(フレーベル館)で日本絵本賞受賞。『うしとざん』(小学館)で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、小学館児童出版文化賞受賞。その他の作品に『チーター大セール』(絵本館)、『バナナじけん』(BL出版)、『おどってる こまってる』(フレーベル館)、『たまたまタヌキ』(内田麟太郎・作/佼成出版社)など。【本書の概要】書名: うらがえしサンタ著者: 苅田澄子・作/高畠那生・絵発売日: 2023年10月24日販売場所: 全国の書店・インターネット書店定価: 1,540円(税込)体裁: A4変型判/33ページISBNコード: 978-4-333-02909-9(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2023年10月26日近年、国際的な絵本コンペの場で受賞を重ね、ますますその存在感を高めている韓国の絵本作家たち。なかでも活躍の目覚ましい9人の絵本作家に焦点をあてた展覧会が、神奈川県の横須賀美術館で、11月18日(土)から12月24日(日)まで開催される。KPOPやK文学など、日本でも韓国の様々な現代文化が支持を集めているが、絵本の世界では特に2020年代に入ってから、国際アンデルセン賞の画家賞を受賞したスージー・リーや、ブラチスラバ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞したイ・ミョンエなどが話題を呼んでいる。今回の展覧会は、活況を呈する韓国絵本をまとまったかたちで紹介する日本で初めての展覧会だ。先の2名に加え、1990年代から絵本の世界で活躍し、日本でも親しまれているイ・ヨンギョン、ハン・ビョンホ、キム・ドンソン、キム・ジェホン、また活躍が知られながらも日本では未翻訳のパク・チョルミン、ソヒョン、イ・ギフンという、韓国絵本の躍進を支える9名の作家が登場。絵本原画に加え、制作過程のスケッチなども含め、計約200点が出品される。2000年以降の韓国絵本の躍動を一望にできるのが、同展の大きな魅力のひとつだ。もうひとつの魅力は、絵本制作の舞台裏にふれられる展示があること。現在の制作の現場ではCG(コンピュータ・グラフィックス)が重要な位置を占めていることから、仕上げのCGプリントとともに、制作過程のスケッチやドローイングを並べて見せる展示があるほか、創作のインスピレーションの源泉ともなる作家自身の手によるオブジェや、制作にまつわる立体資料などの紹介も行われる予定だ。なお、同展には、日本未翻訳の絵本作家が3人含まれているが、ブラチスラバ国際絵本展で「今年のイラストレーター」に選出されているイ・ギフンや、ベストセラー作家のソ・ヒョンなど、いずれも注目を浴びている作家たちだ。今回の展示は、今後の邦訳が期待される作家と作品の魅力に、いち早く出会える機会ともなるだろう。<開催情報>『となりの国の絵本 躍動する韓国イラストレーションの世界』会期:2023年11月18日(土)〜 2023年12月24日(日)会場:横須賀美術館時間:10:00~18:00休館日:12月4日(月)料金:一般1,300円、大高・65歳以上1,100円※市内在住または在学の高校生は無料公式サイト:
2023年10月24日ママもキッズも精神的に負担がかかることもあるトイトレ。できるだけ楽しく練習できたらいいですよね。今回【トイトレ】がテーマの絵本を母であり、モデルで絵本ソムリエのアンヌさんが厳選してくれました。ひとりでうんちができるようになる過程を描くものや、クスッと笑えるキャラが登場するものなど、いずれも子どもの気持ちに寄り添ってくれるお話。トイトレに挑戦前、または最中の親子はぜひ一緒に読んでみてはいかが?トイトレがテーマの絵本 01“ひとりうんち”の過程を描く『ひとりでうんちできるかな』『ひとりでうんちできるかな』作:きむらゆういち (偕成社) 対象年齢:0歳くらいから「表紙を開くとネコのミケが『うーん、うーん』。何をしているのでしょう。ページをめくると、おや! おまるでうんち。お次は小トリのピイちゃん。それから……。オムツからおまるへ、そしてトイレへとステップアップしていく過程をシンプルに描いています。いないいないばあのような仕掛けは、赤ちゃんが喜ぶこと間違いなし。ひとり立ちをサポートする『あかちゃんのあそびえほん』シリーズの一冊で、ロングセラーです。ボードブックで破れにくいのも嬉しいですね」トイトレがテーマの絵本 02焦らずゆっくりトレーニングしよう『うんちがぽとん』『うんちがぽとん』絵・文 アロナ・フランケル訳:さくまゆみこ (アリス館) 対象年齢:2歳くらいから「イスラエルの作家による大人気のトイトレ絵本。まあくんは、オムツにうんちとおしっこをします。それをお母さんがきれいなオムツと交換してくれます。ある日のこと、おばあさんがまあくんに大きなプレゼントをくれました。帽子かな? ミルクつぼかな? よく見るとおまるでした。そこで、まあくんは座ってみることに。でもまだまだ上手くできません。子どもに無理強いすることなく、オムツ卒業に導く作品。おしゃれな絵と楽しい展開で和みます。『でたかな? まだまだ』という繰り返しは、親子で掛け合いの台詞にしても」トイトレがテーマの絵本 03おしゃれな絵も魅力的『おしっこ おしっこ どこでする?』『おしっこ おしっこ どこでする?』作:レスリー・パトリセリ訳:大浜千尋(パイ インターナショナル) 対象年齢:2歳くらいから「おしっこしたいときはどこでする? そんな問いに、小さな『僕』がお手本を見せてくれます。最初は尿意を感じて、どうしようか迷います。でも、もうオムツでするのは嫌。そこでおまるにトライ。しばらくすると……大成功! その気持ちよさがとてもよく伝わる、可愛いボードブック絵本。バイリンガルなので、英語でも親しめます」トイトレがテーマの絵本 04ユニークなキャラと一緒なら頑張れそう!『おトイレさん』『おトイレさん』作・絵:きたがわめぐみ(教育画劇) 対象年齢:2歳くらいから「お髭を生やしたちょっとシュールなおトイレさん。みんなに自分を使ってもらいたくて、森を歩いています。すると、リスが現れシャーッとおしっこ。嬉しくなったおトイレさんは親父ギャグを放ちます。次にヘビが来て、うんちをポトン。それから小さなキリンさんもやってきて、トイレに挑戦。ユニークなおトイレさんの姿にお子さんの緊張がほぐれそう。トイトレ成功も間近になりそうな楽しい絵本です」トイトレがテーマの絵本 05やさしい絵と文がグッド『できるよできる しっこっこ』『できるよできるしっこっこ』作:西内ミナミ絵:和歌山静子 (偕成社) 対象年齢:2歳くらいから「初めの一歩はトイレでおしっこ。できるようになれば、オムツも外れ、どんどん自信が湧いてきます。セミもイヌも、大きなゾウもみんなおしっこするよとページをめくっていくと……。小さなゆうちゃんは、ほかにどんなものがおしっこするのか想像してみます。そしておまるの待っているトイレへ。『しっこっこ』というリズミカルな音が楽しく、小さい子にふさわしいシンプルな絵本です」トイトレがテーマの絵本 06ファンタジックなお話が素敵『じぶんでおしりふけるかな』『じぶんでおしりふけるかな』作・絵:深見春夫監修:藤田紘一郎(岩崎書店) 対象年齢:3歳くらいから「トイトレの最終段階は、用を済ませたあとどうするか。大人の手助けなく、ひとりでおしりを拭けるようにさせたいですね。そんなタイミングにおすすめの一冊。ひろきくんはトイレに行ってうんちをしました。すると便器が海に変わり、金色の船に乗って漂流することに。自分で拭けると意地を張っていると、船はどんどん小さくなっていきます。そして鬼のいる島に。やさしい鬼が、トイレットペーパーの使い方を丁寧に教えてくれるのです。ファンタジーのようでいて、とても実用的な作品。巻末の保護者へのアドバイスも参考になりますよ」トイトレがテーマの絵本 07真夜中のひとりトイレを描く『まよなかのトイレ』『まよなかのトイレ』作:まるやま あやこ(福音館書店) 対象年齢:4歳くらいから「真夜中、ひろこはおしっこがしたくなって、お母さんを呼びます。でも赤ちゃんのお世話で忙しそうなので、ひとりでトイレに行ってみることに。薄暗い廊下を見て、一瞬怖くなってしまいますが、ぬいぐるみのみいこに支えられて歩き出します。すると次々に動物が現れ、ドキドキワクワク。楽しいひとときに塗り替えてくれました。子どもの『身近な大冒険』を、気持ちに寄り添うように描いた暖かみのある一冊。オムツも外れ、昼間のひとりでトイレにもすっかり慣れた大きい子に」トイトレがテーマの絵本 08すっと理解できるわかりやすいストーリー『トイレトイレ』『トイレトイレ』作:©西村敏雄(小学館)「森の木の下にトイレがあります。動物たちは上手に使えるでしょうか。最初にやって来たのはサル。するりとうんちができました。次にクマ。しーしーとおしっこをします。それからゾウやワニなどが現れ、みんなキチンと水も流せます。最後に来たのはウサギ。ちょっと苦戦しますが……。小さい子にとって、ちょっと緊張するトイレ体験。暖かみのある西村さんの絵でバックアップしてくれるような一冊です」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2023年09月28日素敵な誰かがおすすめする本って、とても魅力的で読みたくなりませんか? マタニティ期に読みたい本、子育てに悩んだときに読みたいエッセイ、子どもの心を豊かにする絵本など、子育て真っ最中のパパ&ママや先輩パパ&ママにおすすめの本を紹介してもらう連載企画。第一回目はモデルであり、2歳児のママでもあるKanocoさんの推薦図書をご紹介します。教えてくれた人Kanocoさんモデル/2歳男の子のママファッション誌、ライフスタイル誌、CM、広告などで活躍中。『OZmagazine』ではレギュラーで表紙を飾る。著書『かの・この・はなし』(双葉社)も好評発売中。ほぼ日とのコラボブランド『Cacco』も手掛けている。Instagram:@kanococo「子育ての教科書みたいなものはあまり読んできませんでしたが、いろんな方の家族の話の本はときどき読んだりします。貴重なひとり時間に喫茶店で読むのが至福の時間。少しクスッと笑えるものや、日々を穏やかに大切にすることができる本が好きです。子どもと読む本は、息子と一緒に楽しみながら読めそうなもの、息子の好きな食べ物や乗り物が出てくるとついつい手に取ってしまいます。天気や季節の話なども、日常生活で感じることができるので息子も理解しやすそうです。私も両親に読んでもらった絵本はいまだにずっと心に残っているので、今読んでいる絵本たちが息子にとってもそういう大切な存在になってくれたらいいなぁと思いながら読んでいます」for KIDS夜寝る前に読みたい絵本『ぎゅ』作・絵:はるな檸檬監修:山口 創「子どもとスキンシップがとても取りやすい絵本なので、寝る前や一緒にゴロンとするときにおすすめです。息子が0歳のときから何度も何度も読んで、体に触れ合って、スキンシップをしていました。手を握ったり背中をさすったり、赤ちゃんのときから楽しめます。大きな絵で分かりやすく、赤ちゃんの目でもよく見えたんじゃないかなぁと思います。体温を感じて、穏やかな幸せをお互いが感じられたように思います」for KIDS月がきれいな夜に読みたい絵本『パパ、お月さまとって!』作:エリックカール訳:もりひさし「月が出ているか、どんな大きさなのか、毎晩窓の外を見上げて、月を確認するのが日課な息子。月の存在を理解してから、この本が好きになったようです。物や人、月のサイズ感を無意識に学べる一冊。大きな大きな月が出てくる仕掛けも、さすがの楽しさ、美しさです。自然の風景や、月の満ち欠けが楽しみになる素敵な本です」for MAMA自分の時間を大切にしたいときに読みたい本『Room talk』著:岡尾 美代子「ゆったりと過ごしたいとき、自分の時間を大切にしたいときにはこちらを。日常への愛、お気に入りの物への愛、過ぎていく時間への愛、たくさんの愛が詰まった一冊です。なにげない日常にはたくさんの大切なことが詰まっているんだなぁと再確認します。とても温かい気持ちになります。素敵な物や写真がたくさんなので、家事への意欲も高まります」for MAMA & PAPAマタニティ期に読みたい本『れもん、うむもん! ーそして、ママになるー』著:はるな檸檬「マタニティ期に読むのがおすすめの一冊。ママもパパも両方に読んでほしいです。漫画になっていて、とても読みやすいですが、実際はとても大切なことがたくさん書いてあります。おもしろくカジュアルにものすごく大切なことを教えてくれる。涙なしでは読めません。出産未経験のときにこんなに気持ちに寄り添ってくれる本に出会えてとても嬉しかったです。ママ、パパになる人へのプレゼントにも」for MAMAモヤモヤしたときに読みたい本『星空の質問箱』著:谷川俊太郎「いろんな年齢の、いろんな質問がたくさんなので、どの瞬間に読んでもいいと思います。この本で答えを探す、のではなく、こんな悩みやこんな答えがあるのかぁ〜! とふむふむします。正解なんて分からないことも、いろんな考えがあると知るだけで少し救われることも。谷川さんのやさしくユーモアある回答は、自分の頭にはほとんどない答えばかりでやっぱり魅力的な方だなぁと思いました」Kanocoさんの紹介する次回の推薦者は、BEAMS COUTURE デザイナー・水上路美さんです。お楽しみに……!
2023年08月30日体験ギフトを中心に、ギフト商品の企画・販売を手掛けるソウ・エクスペリエンス株式会社は2023年8月8日、「えらべる絵本のギフト」を発売しました。絵本の専門家がテーマに沿って厳選、受け取った人が選べるギフト【本件のポイント】●受け取った人が好きなセットを選べる、絵本ギフトを発売●絵本の専門家がテーマに沿って厳選、新たな絵本との出合いを贈れる●それぞれのテーマに込めた思いを書評カードにして、絵本セットと一緒にお届け【「えらべる絵本のギフト」について】家族のぬくもりに満たされながら一緒に絵本を楽しむ。子どもにとって、何事にも代えがたい喜びの体験です。出産祝いや子どもへの贈り物として人気の絵本ですが、すでに持っているかもしれない……と躊躇してしまう人も多いと言います。本商品では、受け取った人が好きなセットを選べる「カタログギフト形式」になっているため、好みやかぶりを気にせず安心して贈ることができます。長年絵本に携わってきた専門家にセレクトを依頼し、3冊から5冊の厳選されたセットを複数ご用意しました。子連れ出勤の取り組みで、子どもとともに成長してきたソウ・エクスペリエンスのセットもあります。少子化が加速する中でも、さまざまな分野のクリエイターが絵本づくりに乗り出したり、出版社が新刊本の発行に力を入れたりと、今の時代を捉えた魅力的な絵本が増えています。本商品においても、多様な絵本との出合いのきっかけになることを願って、世界中で愛されるロングセラー絵本から、今年発刊された刺繍作家による新作絵本、一般流通していない絵本まで、幅広く掲載しました。それぞれのテーマに込めた思いを書評カードにして、絵本セットと一緒にお届けします。書評カードのイラストは、京都市在住のイラストレーター、maccoさんの書き下ろし。ギフト冊子のデザインを、カードにもあしらいました。本商品は、ギフトケースに冊子とチケットが入った紙パッケージ版と、メールやLINEなどオンラインで贈れるeギフト版を同時発売。出産祝いや1歳の誕生日、子どものいる方へのプレゼントを想定しており、当社ECサイトのほか、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、LINEギフトなどで販売します。紙パッケージ版は、百貨店や雑貨店での展開も予定しています。【新商品の概要】商品名: えらべる絵本のギフト販売価格(税込): 6,270円発売日: 2023年8月8日商品詳細ページ: (紙パッケージ版) (eギフト版)【選べる絵本セット】■リズムがある/歌いたくなる絵本生まれたばかりの赤ちゃんは、目がよく見えません。一般的に0歳~2歳くらいまでの間に、視力は0.2から0.6くらいまで成長し、3歳で1.0程度になると言われています。視力のおぼつかない赤ちゃんに、絵本が良いとされているのはなぜでしょうか?実は、聴力はママのお腹にいるときから発達しています。生後3カ月頃からママの声に反応するようになるのは、目で追っているのではなく、耳で聞き分けているからと言われます。絵本にリズム感がある作品が多い理由、それは美しく楽しい「言葉」の世界に出合い、ふれてほしいという願いからなのです。きっと、新しい発見が待っているはずです。●『ももも』著作:川之上英子・川之上健/出版社:岩崎書店●『0.1.2.えほんどのはな いちばん すきな はな?』著者:いしげまりこ/出版社:福音館書店●『チキカングー』著者:樋勝朋巳/出版社:こぐま社●『のせのせ せーの!』著作:斉藤倫・うきまる/出版社:ブロンズ新社■自然を身近に感じる絵本空、地面、海の中。私たちの周りには、植物や動物をはじめとするさまざまな生き物がいて、雨に星に虹、太陽に月……自然のものがたくさんあります。日常に密接しているのに、意識していないと見過ごしてしまうことの方が多いもの。小さなものから大きなものまで、私たちを助けてくれるもの、脅威になるもの、すべて「自然のもの」。身近に感じて優しい気持ちになったり、ワクワクしたり。前より足元を見ながら歩いてしまう、思わず空を見上げてしまう。明日のお出かけでひとつふたつ会話が増えて、当たり前にあったものへの愛しさが増すような絵本たちを選びました。そこに咲く小さな草花が、夕焼けが、この先の未来も私たちのそばにありますように。●『にじ』著者:新沢 としひこ/出版社:アスク・ミュージック●『とぶえほん』著者:KawaBooks/出版社:いろは出版●『やぎさんのさんぽ』著者:juno/出版社:福音館書店そのほか、「おいしいたべものの絵本」「かけがえのないあなたへ贈る絵本」や「家族の絆を深める絵本」などもあります。(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年08月25日体験ギフトを中心に、ギフト商品の企画・販売を手掛けるソウ・エクスペリエンス株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長・西村 琢)は2023年8月8日、「えらべる絵本のギフト」を発売しました。さまざまなテーマの絵本のセットが選べます【本件のポイント】●受け取った人が好きなセットを選べる、絵本ギフトを発売●絵本の専門家がテーマに沿って厳選、新たな絵本との出合いを贈れる●それぞれのテーマに込めた思いを書評カードにして、絵本セットと一緒にお届け【「えらべる絵本のギフト」について】家族のぬくもりに満たされながら一緒に絵本を楽しむ。子どもにとって、何事にも代えがたい喜びの体験です。出産祝いや子どもへの贈り物として人気の絵本ですが、すでに持っているかもしれない……と躊躇してしまう人も多いと言います。本商品では、受け取った人が好きなセットを選べる「カタログギフト形式」になっているため、好みやかぶりを気にせず安心して贈ることができます。長年絵本に携わってきた専門家にセレクトを依頼し、3冊から5冊の厳選されたセットを複数ご用意しました。子連れ出勤の取り組みで、子どもとともに成長してきたソウ・エクスペリエンスのセットもあります。絵本をセレクトした専門家少子化が加速する中でも、さまざまな分野のクリエイターが絵本づくりに乗り出したり、出版社が新刊本の発行に力を入れたりと、今の時代を捉えた魅力的な絵本が増えています。本商品においても、多様な絵本との出合いのきっかけになることを願って、世界中で愛されるロングセラー絵本から、今年発刊された刺繍作家による新作絵本、一般流通していない絵本まで、幅広く掲載しました。それぞれのテーマに込めた思いを書評カードにして、絵本セットと一緒にお届けします。書評カードのイラストは、京都市在住のイラストレーター、maccoさんの書き下ろし。ギフト冊子のデザインを、カードにもあしらいました。書評カードの例本商品は、ギフトケースに冊子とチケットが入った紙パッケージ版と、メールやLINEなどオンラインで贈れるeギフト版を同時発売。出産祝いや1歳の誕生日、子どものいる方へのプレゼントを想定しており、当社ECサイト( )のほか、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、LINEギフトなどで販売します。紙パッケージ版は、百貨店や雑貨店での展開も予定しています。【新商品の概要】「えらべる絵本のギフト」のギフトケース、冊子、チケット親子がふれあう時間を贈ります商品名 : えらべる絵本のギフト販売価格(税込): 6,270円発売日 : 2023年8月8日商品詳細ページ: (紙パッケージ版) (eギフト版)【選べる絵本セット】■リズムがある/歌いたくなる絵本『ももも』など4冊生まれたばかりの赤ちゃんは、目がよく見えません。一般的に0歳~2歳くらいまでの間に、視力は0.2から0.6くらいまで成長し、3歳で1.0程度になると言われています。視力のおぼつかない赤ちゃんに、絵本が良いとされているのはなぜでしょうか?実は、聴力はママのお腹にいるときから発達しています。生後3カ月頃からママの声に反応するようになるのは、目で追っているのではなく、耳で聞き分けているからと言われます。絵本にリズム感がある作品が多い理由、それは美しく楽しい「言葉」の世界に出合い、ふれてほしいという願いからなのです。きっと、新しい発見が待っているはずです。●『ももも』著作:川之上英子・川之上健/出版社:岩崎書店●『0.1.2.えほん どのはな いちばん すきな はな?』著者:いしげまりこ/出版社:福音館書店●『チキカングー』著者:樋勝朋巳/出版社:こぐま社●『のせのせ せーの!』著作:斉藤倫・うきまる/出版社:ブロンズ新社■自然を身近に感じる絵本『にじ』など3冊空、地面、海の中。私たちの周りには、植物や動物をはじめとするさまざまな生き物がいて、雨に星に虹、太陽に月……自然のものがたくさんあります。日常に密接しているのに、意識していないと見過ごしてしまうことの方が多いもの。小さなものから大きなものまで、私たちを助けてくれるもの、脅威になるもの、すべて「自然のもの」。身近に感じて優しい気持ちになったり、ワクワクしたり。前より足元を見ながら歩いてしまう、思わず空を見上げてしまう。明日のお出かけでひとつふたつ会話が増えて、当たり前にあったものへの愛しさが増すような絵本たちを選びました。そこに咲く小さな草花が、夕焼けが、この先の未来も私たちのそばにありますように。●『にじ』著者:新沢 としひこ/出版社:アスク・ミュージック●『とぶえほん』著者:KawaBooks/出版社:いろは出版●『やぎさんのさんぽ』著者:juno/出版社:福音館書店■おいしいたべものの絵本『かぼちゃのすーぷ うまうまううう』など3冊実際の食べ物よりも、絵本に出てくる食べ物の方が、「おなかへったー」「これたべたい!」と思わず声に出てしまう気がします。想像力をかき立てられるからでしょうか?絵本に登場した食べ物を、実際に作ってみたり食べてみたりするスペシャルな体験が、物語と味と匂いとともに思い出になります。「昔、この絵本に出てきたお菓子を作ってもらって食べたから、この絵本はすごくよく覚えているの」――。たまにこんなエピソードを聞くことがあります。親子で一緒にキッチンに立ったり、食卓を囲んだり。絵本にひもづくおいしい記憶は、家族にとってかけがえのない宝物になります。世界中の子どもと大人に、たくさんのおいしくて楽しい思い出を作ってほしいと願っています。●『かぼちゃのすーぷ うまうまううう』著者:もりながあけの/出版社:ニジノ絵本屋●『フルーツポンチ』著者:はらぺこめがね/出版社:ニジノ絵本屋●『ハンバーガー』著者:はらぺこめがね/出版社:ニジノ絵本屋■やってみたくなる絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』など6冊子ども時代。何もかもが真新しく、これから何が起こるか、わくわくとドキドキとちょっぴり不安な時代です。そんな、未来があふれんばかりの子どもたちへ、思い込みや社会常識とも無縁で、自由で好奇心にあふれる子どもたちへ、無限の可能性を内包している子どもたちへ。物語の形を借りて、新しい世界への扉となり、体験を促すきっかけになり得るのも、絵本の魅力の一つ。インターネットの普及で子どもたちを取り巻く環境は急激に変化していますが、心身ともに大きく成長する時期には「リアルな感覚」を手放さず、どんどん伸ばしてほしい。体全体を使って日々大きくなる子どもたちへ、インタラクティブに楽しめる絵本をと、そんな思いを込めてセレクトしました。●『しろくまちゃんのほっとけーき』著者:わかやまけん/出版社:こぐま社●『どんどこ ももんちゃん』著者:とよたかずひこ/出版社:童心社●『ころりん・ぱ!』著者:ひらぎ みつえ/出版社:ほるぷ出版●『おててがでたよ』著者:林明子/出版社:福音館書店●『はじめてのぼうけん ぴょーん』著者:まつおか たつひで/出版社:ポプラ社■かけがえのないあなたへ贈る絵本『ちいさなうさこちゃん』など4冊愛情の伝え方は幾通りもありますが、絵本の力を借りて愛情表現してみるのもまた良いものです。耳で聞いて心地よい言葉、しかもただ読むだけで、リズミカルで優しい語りかけになる魔法の言葉だとなおいい。そういったことも大切にして作られているのが、作者(翻訳者)によって考え尽くされた文字で編まれている絵本。自然に優しさがあふれてくるような言葉で満たされた絵本は、読んでいる大人も、楽しくなること間違いなしです。そしてどの絵本にも、繰り返し読んだお子さまが、自分は大切な存在なのだと自然に気づいてくれるような、「生まれてきてくれてありがとう」のさり気ないメッセージが。親子で楽しむ絵本タイムを、より彩りあるものに。そんな願いを込めてセレクトしました。●『ちいさなうさこちゃん』著者:ディック・ブルーナ/翻訳:石井桃子/出版社:福音館書店●『ぶう ぶう ぶう』著者:おーなり 由子/出版社:講談社●『たいせつな あなたへ あなたが うまれるまでの こと』著者:サンドラ・ポワローシェリフ/翻訳:おーなり 由子/出版社:講談社●『しあわせになあれ』著者:弓削健介/出版社:瑞雲舎■家族の絆を深める絵本『あ・あ』など3冊生命の誕生は、家族にもたらされる数少ない奇跡の一つです。しかしその感動は日常に押し流され、子どもと過ごす時間をつらく感じてしまう日もあると思います。そんなとき、この絵本たちを開いてみてください。家族が歩んできた道のりは、絵本の絵や言葉の中に思い出としてしっかりと刻まれ、迷い悩むときにそっと励ましてくれる存在になるはずです。絵本とともに家族が過ごした時間、共有した喜びの感情は、思い出として心の奥底に残り、親子の絆となります。時が経ち、子どもが成長し、新たな命と出会うとき、親子での絵本体験は、リレーのバトンのように次の世代へと繋ります。●『あ・あ』著作:三浦 太郎/出版社:童心社●『すくすく いのち』著者:はまの ゆか/監修者:佐々木 裕子/出版社:めくるむ●『たくさんのドア』著者:アリスン・マギー/出版社:主婦の友社■どうぶつと一緒に成長する絵本『ひよこは にげます』など3冊絵本に登場する動物たちは、人と同じように二足歩行をしたり、言葉を話したりします。大人にとっては不思議な世界ですが、先入観のない子どもにとっては、絵本の世界の方が当たり前になることもあります。子どもと同じ視点に立つと、今までの当たり前が、また違って見えてくるかもしれません。親しみやすくわかりやすい動物の絵本は、小さい赤ちゃんでも楽しめます。一方で、個人の尊さや世の中の多様性など、大切なメッセージも込められています。読むときの年齢や経験によって、楽しみ方や解釈も変わる、人生に寄り添ってくれる絵本です。動物たちが自分らしく生きる、不思議であたたかい世界を、ぜひ子どもと一緒にのぞいてみてください。●『ひよこは にげます』著者:五味太郎/出版社:福音館書店●『わたしと なかよし』著者:ナンシー・カールソン/出版社:瑞雲舎●『とんでもない』著者:鈴木のりたけ/出版社:アリス館【会社概要】商号 : ソウ・エクスペリエンス株式会社所在地 : 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-60-5 オー・アール・ディ原宿ビルB1代表取締役社長: 西村 琢設立日 : 2005年5月事業内容 : 体験ギフトをはじめとしたギフト商品の企画・販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月22日世界中で人気の絵本の主人公「ミッフィー(うさこちゃん)」の生みの親であるディック・ブルーナが、初めての絵本『de appel(りんごぼうや)』(初版)を出版したのは1953年のこと。絵本作家としてのブルーナのデビュー70周年を記念する展覧会が、松屋銀座8階イベントスクエアにて、8月15日(火)から8月30日(水)まで開催される。オランダのユトレヒトで生まれたディック・ブルーナ(1927-2017)は、家業の出版社でデザイナーとして働き始め、2000冊を超える自社のペーパーバック「ブラック・ベア」シリーズの装幀やデザインを手がける一方、生涯で120冊以上の絵本を生み出した。1955年に出版された『nijntje(ちいさなうさこちゃん)』(初版)から始まる「ミッフィー」シリーズは、世界的なベストセラーとなり、ブルーナは世界で最も有名な絵本作家のひとりと目された。同展の魅力は、代表作「ミッフィー」シリーズのみならず、様々な絵本作品にも着目していること。冒険心いっぱいのくまの男の子「ボリス(ぼりす)」シリーズをはじめ、ブルーナの子供たちの先生から着想を得たというぶたの「ポピー(うたこさん)」、勇敢ないぬの「スナッフィー(くんくん)」、そして『しらゆきひめ』などのおとぎばなしのシリーズといった多彩な絵本の原画を通じて、ブルーナの絵本創作に共通するデザインワークやユーモアを紐解く展示構成となっている。日本のブルーナ・ファンに特にうれしい展示のひとつは、ボリスが青い傘で空を飛ぶ『ぼりす そらをとぶ』の展示だろう。ブルーナがこの絵本の着想を得たのは、来日時に滞在していたホテルの窓から見た雨の日の傘だったという。強風に吹かれる傘の表現を完成させるまでに、ブルーナは膨大な数のスケッチを描いており、今回は原画とともに、そうしたスケッチやアイデアを練る段階のメモも出品される。着想から、スケッチを重ね、一枚の絵に仕上げるまでのブルーナのこだわりや情熱にも接することのできる貴重な機会となるだろう。1963年『クリスマスってなあに』原画1966年『しらゆきひめ』原画2004年『うたこさんへのうた』印刷原稿2000年『ろばのみみ』印刷原稿1969年『くんくんとかじ』原画1990年『ろってちゃん』印刷原稿1999年『ぼりす そらをとぶ』の制作メモ(左)とスケッチ(右)1988年『うさこちゃん おとまりにいく』原画Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2023www.miffy.com<開催情報>『ブルーナ絵本展 dick bruna: zijn werken voor prentenboeken』会期:2023年8月15日(火)~8月30日(水)※会期中無休会場:松屋銀座8階イベントスクエア時間:10:00~20:00、日曜は19:30まで、最終日は17:00まで(入場は閉場の30分前まで)料金:一般・大学1200円、高校800円、中小600円展覧会公式サイト:
2023年08月08日はじめての言葉に触れたり、感性を刺激してくれたり、子どもの世界をぐんと広げる「絵本」は、子育てに欠かせないツールのひとつです。でも、絵本の対象年齢に合っているのか、成長のためになっているのかなど、ふと疑問になることも。そんなときに出会ったのが、指先をトコトコと動かしながら年齢問わず遊べる絵本「ゆびさんぽ」(KADOKAWA 刊)。以前ウーマンエキサイトで「 ズボラ母のゆるゆる育児 」の連載をしていた、瀬戸内海在住の人気イラストレーター まつざきしおりさんの絵本デビュー作です。絵本を指先でたどりながらものがたりが進んでいくのですが、はじめての感覚で、子どもはもちろん大人でも楽しい! しかも、自然とさまざまな動かし方が身につくので、手指と密接な関係がある脳の発達もうながすのだそう。企画から1年以上を費やしたというまつざきさん、どんな想いで制作されたのでしょうか? 先般おこなわれた「道づくりワークショップ」の様子とともにご紹介します。■探し絵要素も! 遊び心をギュッとひとつに絵本の主人公は、赤と青のとんがり頭巾をかぶった2人のこびと。子どもたちはこびとと一緒に森のみんなとピクニックをするために、“ぐらぐらいっぽんばし” “ふわふわたんぽぽのみち”など、13のステージを進んで行きます。そこに、まつざきさんならではのキュートでやさしいタッチの絵のうさぎやヒヨコ、キノコやおばけなど、子どもの興味をさそうキャラクターがたくさん登場するので、ページを開くたびに新鮮なワクワク感があふれてきます。さらに、細かく見ていくと“こんなところにこんな子が!”という探し絵の要素もちりばめられていて、繰り返し見ても楽しめる工夫がされているんです。「最終的に指でさんぽをするという案に落ち着くまでに、本当にさまざまなアイデアを出したのですが、それもボツにするのではなく作中に活かしています。たとえば、川のぐらぐらいっぽんばしのステージでは、“ザ〜〜〜”という擬音をテキストで川に描いているのですが、これはオノマトペの絵本にしたら? というアイデアを取り入れたもの。モグラのページにある“宝石ゼリー”はお菓子がたくさん出てくるものがたり絵本という発想から。完成に至るまでにセリフが足されたりと作品自体がさまざまに変化して、最終的に私らしい絵本ができたのではと思います」(まつざきさん)担当編集さんいわく、リクエストするとアイデアを10倍にも100倍にも膨らませて返ってくるのだとか。そんな遊び心にあふれたまつざきさんのアイデア1つひとつがリレーのようにつながって、一番おいしいところをギュッと集めたデビュー作に仕上がりました。■指先以外でも遊べる! 成長とともに育っていく絵本そんな自由な発想から生まれた絵本だからこそ、自由に遊ぶ余白があるので、指でさまざまな遊びが生まれていきます。実際に筆者の子どもたちも年の離れた兄妹同士で違った指先の使い方をするだけでなく、ミニカーを走らせたりお気に入りのフィギュアでごっこ遊びをしたりと、毎回違う遊び方で夢中になって楽しんでいました。「それぞれご家庭ごとに違う遊びをしてもらえたらと思っていたので、うれしいですね。絵本ってアルバム的な存在だと考えていて。最初は親が読み聞かせをして、そのうちにいっしょに声に出して読んで、最終的に1人で読むようになって…。そうやって子どもの成長とともに育っていくような絵本がつくりたいと思っていたんです。この絵本をきっかけに、ご家庭ごとの思い出をたくさんつくって欲しいですね。あと、親御さんはお子さんが小さな手でテクテクしているかわいい姿を見てニヤニヤして欲しいです(笑)」(まつざきさん)■「余白」が自由な発想を刺激する絵本の出版を記念しておこなわれた「道づくりワークショップ」では、子どもの自由な発想にまさしく親の私がニヤニヤしてしまいました。用意されていたのは、スタート地点とゴール地点だけが描かれた紙。このあいだにオリジナルのゆびさんぽ道を描いていこうというもの。クレヨンやカラーペン、シールやカラフルな毛糸などを使いながら、個性的な作品が次々とできあがっていきます。最後に参加者の作品をつなげて長くなった道をみんなでテクテク。みんな夢中でゴールまでたどっていく姿に、余白を与えることで子どもの主体性や可能性がぐんと広がることを実感しました。■最後にまつざきさんから絵本はもちろん、まつざきさんご自身も明るく前向きなエネルギーでいっぱい。しかし、産後はバセドウ病で心身ともに思うようにいかない日々も過ごしました。最近は症状も落ち着き、12年目になった直島での暮らしを小学4年生になった娘さんのみーたんと旦那さんの協力のもと、楽しんでいます。「12年経ちましたがいまだに慣れないこともあります。日々悩みもあるし、もともとメンタルがゆし豆腐(※やわらかいおぼろ状の豆腐)なので、ちょっとしたことで悩んだり考えすぎちゃったり…。落ちるときは深海レベルまで沈んでしまいます(苦笑)。ときはしばらく地面と一体化してぼーっとしたり、娘を抱っこしてぬくもりを感じながらじっくりエネルギー回復させています。好きなことを生業にしているというのもそれしかできないくらい不器用だからで、毎日アワアワしているし…。ちなみに今朝も寝坊して学校まで車で送りました(笑)。お母さんってみんな毎日すごくがんばっていて、本当にえらいなぁと思っています。みなさん、本当にお疲れさまです!」(まつざきさん)取材中もじんわりと温かく柔らかなオーラで私たちを包んでくれたまつざきさん。そんなまつざきさんの一歩一歩自分らしく前に進んでいく様子は絵本からも感じ取ることができます。新しい親子のコミュニケーションのひとつとして、ぜひ手にとってみて欲しい絵本です。 「ゆびさんぽ」作・絵:まつざきしおり (KADOKAWA) ※試し読みもあり
2023年08月08日こんにちは、保育士の中田馨です。8月に入りいよいよ夏本番の季節になってきました。今回は、保育園でも人気の夏だからこそ読んでみたい絵本を紹介します。『はらぺこあおむし』(偕成社) 作エリック=カールさん、訳もりひさしさん。夏の昆虫と言えば「ちょうちょ! 」ということで、この絵本を選びました。きっと多くの方が、この本を一度は読んだことがあるのではないでしょうか? 物語は卵から幼虫・さなぎ・ちょうちょへとあおむしが成長する様子が描かれています。この絵本の魅力は、何といっても色の鮮やかさではないでしょうか。絵本に出てくる、あおむし、太陽、リンゴ、洋梨、スモモ、イチゴ、オレンジなどの食べ物はもちろんのこと、最後に出てくるちょうちょは息を飲むほどの鮮やかさです。 子どもたちが特に好きなのは、果物やチョコレートケーキ、アイスクリームなどの食べ物が出てくる場面。あおむしになったつもりで、一緒につまんでパクリと食べてもいいですね。ちなみに、はらぺこあおむしは歌にもなっています。絵本を歌に合わせながら読むのも楽しいですよ! 『ダンゴムシ みつけたよ』(ポプラ社) 写真・文は皆越ようせいさん。ダンゴムシに興味のある子にはたまらない一冊です。季節が暖かくなってきたら、公園や花壇など様々なところに現れるダンゴムシ。身近な生き物の中でも、子どもの好きな生き物の一つです。 「ぼく、ダンゴムシ。きみのちかくにいるよ。ぼくをさがしてみて」とダンゴムシのメッセージからスタートします。ダンゴムシが好きな場所や食べ物、ダンゴムシのうんち、ダンゴムシの脱皮、ダンゴムシの生死など、あらゆる角度からダンゴムシの写真とともにお話が進んでいきます。ダンゴムシ好きな子どもは、目をキラキラ輝かせながら何度も繰り返しページをめくります。 この本を読むと、大人もダンゴムシへの興味が増すのではないかと思います。(私はダンゴムシが好きになりました! )お子さんと外遊びに行くときに、日陰の湿った場所にある、大きな石をどかしてみてください。きっとダンゴムシがコロコロっと現れますよ。 『こぐまちゃんのどろあそび』(こぐま社) わかやまけんさん作・絵の「こぐまちゃんえほん」シリーズの1冊です。こぐまちゃんがお母さんにスコップを買ってもらったところから物語がスタートします。 穴を掘ったり、どろんこを丸めておだんごを作ったりしているところに、お友だちのしろくまちゃんがやってきます。しろくまちゃんとケンカして、仲直りしながら、豪快にどろんこあそびをします。 どろんこあそびは年中できる遊びですが、特に夏は、水も使いやすいので豪快に遊べます。「泥だらけになっても、水でびちゃびちゃになっても平気! 」と思えるのが夏のどろんこあそびのいいところ。汚れてもOKな服装になって「さあ、今日はこぐまちゃんみたいに、めいっぱいどろんこあそびをするぞ! 」という日を作っても楽しいですよ。 『999ひきのきょうだい』(ひさかたチャイルド) 木村研さん文、村上康成さん絵の大人気「999ひきシリーズ」の1冊目になります。 春にかえるのお母さんが田んぼに999個の卵を産んだところから物語が始まります。998匹のオタマジャクシは産まれて、もう足が生えてきたというのに、一番先に産んだ卵がなかなかオタマジャクシになりません。お母さんが怒ると、ようやく産まれたのは体の大きいオタマジャクシ。そんな999匹の兄弟たちがヘビに襲われても、協力し合いながら生きていく様子が描かれている絵本です。 途中にしかけがあるのですが、その迫力に、私の保育園の子どもたちは目を真ん丸にしています。 春には、田んぼなどにいるたオタマジャクシは、もうカエルになっていると思います。絵本を読んでから、田んぼにカエルを探しにお出かけするのも楽しいですね! 夏にちなんだ絵本を4冊ご紹介しました。今回は、生き物への興味関心や、自然の中での遊びにつながる絵本ばかり。日々の遊びの中に取り入れてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年08月03日子どもの自我が芽生えてきた頃に始まるイヤイヤ期。成長は嬉しいけど、パパもママもどう対応したらいいのかわからなくなりますよね。そんなとき親子で【イヤイヤ期がテーマ】の絵本を読んでみるのはいかがでしょうか? ママであり、モデルで絵本ソムリエのアンヌさんにとっておきの8冊を厳選してもらいました。子どもは客観視でき、パパやママは対応の仕方が参考になるのでぜひ読んでみてください。イヤイヤ期がテーマの絵本 01ゾウちゃんが好き嫌いを意思表示『ぞうちゃんの いやいや』『ぞうちゃんの いやいや』 作:三浦 太郎 (講談社) 対象年齢:2歳くらいから「小さい子に大人気のぞうちゃんシリーズ。第二弾は、好きと嫌いをしっかり伝えるぞうちゃんです。『プリンいやいや』。でも好きなおうどんは『もっかい』。帽子や滑り台、ベビーカーやお花。いろいろなものが登場し、『いやいや』と『もっかい』で意思表示してゆくところは、初めての自我の芽生えにぴったりと寄り添ってくれるでしょう。気持ちのコントロールはもっとあとでOK。まずはぞうちゃんと同じだね、と声をかけてあげて」イヤイヤ期がテーマの絵本 02イヤイヤモードに入ったときの気分転換法とは?『ソフィーのイヤイヤき』『ソフィーのイヤイヤき』 著:ローズマリー・ウェルズ 訳:ホール 美紗衣 (フェーズシックス出版) 対象年齢:1歳~年長くらいまで「2歳のお誕生日を迎えたソフィー。待ってましたとばかりのイヤイヤが朝から始まります。いくつになったのと聞かれても答えたくなんてありません。可愛いワンピースを着せようとしても、おいしいパンケーキを出しても、気に入らないことばかり。そこで、気分転換におばあちゃんと出かけることに。するとどうでしょう? 気分を素敵に『変身』させるためのコツは、想定外のところにあるのかもしれません。アメリカで愛されてきたロングセラーをぜひ」イヤイヤ期がテーマの絵本 03幼稚園の行きしぶりに共感『ようちえんいやや』『ようちえんいやや』 作・絵:長谷川 義史 (童心社) 対象年齢:3歳くらいから「幼稚園や保育園に行ってしまえばなんともないのに、お家では『いやや』と泣く子も多いはず。そんな気持ちを代弁してくれるのが本作品。何がいやなのかな? ご挨拶やお歌が苦痛だったり、ときにはお名前につくマークが気に入らなかったり。些細なことに思えても子どもには『大事件』です。自分だけではないとわかると、お子さんも何が嫌なのか打ち明けやすくなり、大人たちも気持ちのサポートをしやすくなるでしょう。でも実は……。最後に明かされる本音にほっこり」イヤイヤ期がテーマの絵本 04くすっと笑える愉快なお話『ピエールとライオン』『ピエールとライオン』 作:モーリス・センダック 訳:じんぐうてるお (冨山房) 対象年齢:3歳くらいから「イヤイヤ期の長短は子どもによってさまざまです。長引くと一体いつ終わるのかしらとため息をついてしまうことも。でも、少し大きい子ならセンダックのこんな作品を一緒に楽しめるご褒美も。ピエールは、誰に何を言われても『ぼく、しらない!』の一点張りです。いよいよお母さんもお父さんもお手上げというところに、大きなライオンがやってきます。それでもピエールは相変わらず。そこでライオンが取った行動は? あっと驚く展開のあとのには『ためになる言葉』。愉快なお話でしっかりと子どもの心に届きそう」イヤイヤ期がテーマの絵本 05パパとママも参考になる!『おでかけのまえに』『おでかけのまえに』 作:筒井 頼子 絵:林 明子 (福音館書店) 対象年齢:2歳くらいから「イヤイヤの理由のひとつは、なんでも自分でやりたいという自立への思い。まだまだ上手く自分でできなくても、その気持ちを尊重して見守ってあげたいところです。ここでは、ちいさなあやこが、ピクニックの準備をする大人の手助けをしようとします。お弁当箱に食べ物を詰めてみたり、バッグを閉めてあげようとしたり。でももちろん上手くいきません。挙げ句の果てには……。次々と大人が困ることが起こりますが、あやこの両親は叱りません。子どもの思いが素直に描かれていて、とても愛らしい一冊。大人の対応のお手本にもなりそう」イヤイヤ期がテーマの絵本 06これを読んでお着替えに挑戦!『はけたよ ずぼんぼん』『はけたよ ずぼんぼん』 作・絵:minchi (PHP研究所) 対象年齢:2歳くらいから「この時期のお着替えには手こずることも多いはず。自分でできたらスムーズかも。小さな女の子は朝起きると、仲間のきのこちゃんたちと一緒に洋服選びをします。可愛いきのこ模様のずぼんを引っ張り出して、さあチャレンジ。どこに足をどう入れるのかな。じっくり、ゆっくり。失敗してもやり直せば上手くいく。口ずさみたくなるようなリズミカルな文に、楽しくてわかりやすい絵で、子どもの『やってみたい』にも繋がりそうです。お洋服も小さい子が選びやすいよう、環境を整えるのも大切ですね」イヤイヤ期がテーマの絵本 07イヤイヤ全盛期をユーモラスに表現『やだやだベティ』『やだやだベティ』 作・絵:スティーブ・アントニー 訳:平田 明子 (鈴木出版) 対象年齢:4歳くらいから「たった一本のバナナで大騒ぎになる。そんな絵に描いたようなイヤイヤ全盛期のちびっ子ゴリラのベティ。お腹が空いてバナナを食べようと思ったのに、うまく皮が剥けないのでわめきます。オオハシくんがやってきて剥いてあげると、自分でやりたかったと大泣き。やっとのことで食べようとした途端に、折れてしまい……。ちょっと厄介な年頃の姿を、あたたかみのあるユーモアでわかりやすく描いています。お子さんと笑って和んで、このハードルを乗り越えましょう!」イヤイヤ期がテーマの絵本 08子ウサギのイヤイヤが治まる瞬間は?『やぁだ!』『やぁだ!』 作:マルリョケ・ヘンリヒス 訳:木坂 涼 (BL出版) 対象年齢:2歳くらいから「子どもの主張にはゆっくりつき合ってあげたいものです。とりあえず『嫌だ』と言ってみたい気持ちもあるでしょう。でも、やらなければいけないこともあると理解させる必要も。親にとってはひと苦労ですよね。どうしたら、気持ちを変えてもらえるか。本作品の子ウサギは、『着替えてねー』と声をかけられても『やぁだ!』。だけど、お気に入りの服が目に入ると……。というように、『ごはんを食べてね』『外で遊んだら』などと言われても拒絶しますが、好きなものが目に入ると、コロッと気持ちが切り替わる様子に思わずクスッ。親子でイヤイヤ解決のヒントに!」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。関連記事 PARENTING2022.04.10【戦争・平和がテーマの絵本 8選】今、親子で考えたいことPARENTING2022.05.11【友だちづくりがテーマの絵本 7選】新学期に親子で読みたい!PARENTING2022.07.14【 きょうだいができる前に読みたい絵本8選 】お兄さん、お姉さんになる準備をしようPARENTING2022.08.09【好奇心をかきたてる”実験”がテーマの絵本8選】 自由研究におすすめ!PARENTING2022.09.26【嘘がテーマの絵本 8選】子どもに伝わる嘘がダメな本当の理由PARENTING2022.10.19【食育がテーマの絵本10選】食欲の秋を絵本で堪能しようPARENTING2022.11.25【性教育がテーマの絵本8選】「赤ちゃんってどうやってできるの? 」と聞かれたら読んであげよう!PARENTING2022.12.19【お手伝いがテーマの絵本8選】冬休みに掃除や料理に挑戦してみよう!PARENTING2023.01.18【あいさつがテーマの絵本8選】新年は気持ちよくあいさつしよう!PARENTING2023.02.21【お金がテーマの絵本10選】学校や園では教えてくれないお金のことを絵本で学ぼうPARENTING2023.03.28出会いと別れの季節に読みたい 【引っ越しがテーマの絵本8選】PARENTING2023.05.31父の日に読みたい!【かっこいいパパがテーマの絵本6選】PARENTING2023.06.26雨の日に読みたい!【お家遊びがテーマの絵本8選】
2023年07月24日『ブラチスラバ世界絵本原画展』(略称BIB)は、スロバキア共和国の首都ブラチスラバで2年ごとに開催される世界最大規模の絵本原画コンクールだ。その第28回展となる2021年の受賞作品を中心に、特に日本と韓国の絵本に焦点をあてた展覧会が、7月8日(土)から8月31日(木)まで、さいたま市のうらわ美術館で開催される。1967年に始まったこの歴史あるコンクールの第28回展に集まったのは、世界42カ国、379人の作家の絵本だった。同展ではまず、そのなかからグランプリなどの各賞を受賞した作家の作品をパネル展示と絵本で紹介するほか、近年の活躍がめざましいアジア諸国に焦点をあて、2011年から2019年までの受賞絵本を紹介する。同展の大きな見どころは、第28回展に日本と韓国からノミネートされた29名の作家による全177点に及ぶ絵本の原画が絵本とともに一堂に並ぶこと。日本からは、しおたにまみこが金牌(第3席)を、韓国からはイ・ミョンエが金のりんご賞(第2席)を受賞しており、その受賞作品も見ることができる。また、今回は、作家によって生み出された絵本が読者に届くまでの背景を取材した、興味深い特集展示が行われる。「うみだす」「そだてる」「とどげる」「ひろがる」の4つをキーワードに、日韓それぞれの出版社や書店などの活動を調査してつくりあげた展示は、両国の絵本文化やその特性に親しみ、絵本の魅力をさらに掘り下げる機会をもたらしてくれるだろう。発展を続ける両国の絵本の「いま」を知るという意味でも刺激的だ。同展はまた、関速イベントも充実している。ギャラリートークや、子供向け創作コーナーの設置、多世代で交流しながら鑑賞するワークショップなどのほか、今回は現在注目の韓国の絵本作家がオンラインで登壇する講演会なども行われるという。ちなみに展覧会名にある「アンニョン!」は、韓国語の挨拶の言葉で、同展では「やっほー」と訳されている。「アンニョン!」と扉をひらき、多様な広がりをもつ絵本の世界をのぞいてみようと、来場者を誘う印象深いタイトルだ。<開催情報>『ブラチスラバ世界絵本原画展アンニョン!絵本でひらくアジアの扉』会期:2023年7月8日(土)~8月31日(木)会場:うらわ美術館時間:10:00~17:00、金土は20:00まで休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日(火)料金:一般620円、大高410円公式サイト:
2023年07月07日