年末年始休み、義父母の家に顔を出したという既婚者の方は多いのではないでしょうか。戸籍上は親子でも、やはり所詮は他人であるだけに、「行くのが苦痛で仕方ない」と感じる人も少なくないようです。場合によっては、「気を遣いたくない」と、行くことを拒否している人もいるよう。配偶者が納得していればいいのですが、両親との良好な関係を希望する場合は「どうして上手くやれないのか」と苛立ってしまいます。仮にこのことが原因で離婚を思い立った場合、正当な事由として認められるのでしょうか?高島総合法律事務所の理崎智英弁護士に見解を伺いました。 Q.配偶者が義父母の家に行こうとしないのが不満で離婚したい…離婚事由として認められる?*画像はイメージです:義父母の家に行かないことによって夫婦関係が修復不可能になった場合は、認められる可能性があります「まず、離婚事由があるかどうかは、夫婦関係がうまくいっているかどうかで判断されます。そのため、義父母との関係性は、離婚事由の有無の判断には基本的には関係ありません。ただし、夫が妻、妻が夫の両親の実家に行かないことによって、夫婦関係が悪化し、もはや修復することが難しい程度に至っている場合には、離婚事由が認められる可能性はあります。なお、過去には、配偶者と他方配偶者の両親の仲が悪いのに、他方配偶者は関係改善の努力をせず、むしろ、両親に同調していたようなケースでは離婚請求が認められた事例もあります」(理崎弁護士) 義父母の家に行くことを拒んだとしても、夫婦関係が良好であれば、離婚に至ることはありません。仮に「義父母の家に行くのが嫌」という場合は、配偶者と話し合い、理解を得るようにしましょう。 *取材対応弁護士: 理崎智英(高島総合法律事務所。離婚、男女問題、遺産相続、借金問題(破産、民事再生等)を多数取り扱っている。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*naka / PIXTA(ピクスタ)
2018年01月13日母の日と比べて、少々世間の取り上げかたも少ないように思える父の日。そして新婚の奥様が悩むのが、「義父にはどうしようか」ということ。自分の父親へはまだ好みがわかるものの、夫の父親へは何を…。母の日は同じ女だから、なんとなく好みを察知できたけど…。いや、それよりもまず、渡したほうがいい?気を使わせるから渡さないほうがいいの?渡すか渡さないか、まずは夫に相談をまず、実の家族である夫に相談しましょう。ですが、男性の場合は「え~、オヤジどれ好きだったかな~」と適当な場合もあるので、・「プレゼントを渡されて困る人ではないか」・「消え物なら受け取るか」・「こだわりはあるか」を聞きましょう。「もらっても困る」は避けたいもの。「デキる嫁として、母の日も父の日もがんばりたい!」と思うかもしれませんが、イベント事をしない家庭もあります。お中元やお歳暮が嫌いなかたもいますし、ずっと残るものよりも、食べ物だけなら受け取るというかた、日本酒はここの酒蔵しか飲まない、というこだわりを持つ人もあるので、まずはそこをチェックしましょう。母の日、父の日は今年に限らず、毎年あるものです。ずっと渡していて、数年後に「実はお返しに困るから今年からはもういいよ」なんて言われたら…ショックですよね。まずは「渡す、渡さない」を夫と相談して決定を。夫の情報だけではわからなかった場合、義姉、義妹がいるならそちらに聞いてみましょう。連絡を入れておくことで「プレゼントかぶり」も避けられます。そしてプレゼントが嫌いというかたなら仕方ありませんが、自分のなかで「父の日(母の日も)に何もしなかった…」という思いにとらわれるのであれば、「父の日」はスルー、次回帰省のときに「そういえば『父の日』になにもしなかったので…」と、お土産代わりに持っていく、という手もあります。生活スタイルから渡すと決まったら、プレゼント選び。食に好みがあれば、プレゼントは選びやすいですね。甘いものが好きならお取り寄せをしたり、お酒が好きなのであれば、タンブラーや利き酒セットを選んだりと、選択肢が広がります。どうしても渡すものに迷った場合(そして夫のアドバイスがアテにならなかった場合)、生活スタイルから考えてみては。例えば、朝食はパンじゃなくてご飯派。ならばふりかけ、佃煮の詰め合わせを。定年退職して家で過ごすことが多いのであれば、ちょっと外にも出かけられるルームウェア。無難なのは、ブランド物のタオルハンカチセット。アイロンがけ不要なので、普通のハンカチより洗濯も楽です。母の日なにもしなかった!もしくは母の日あとに入籍、結婚したというのであれば、父の日にお揃いのタンブラー、お箸置きなどを渡すという手も。ちなみに我が家の場合ですが、去年はタンブラー付きのいい焼酎を夫セレクトで渡しました。夏の帰省のとき「これおいしいから一緒に飲もう」と取っておいてくれて嬉しかったです。今年は上に書いたように、「朝はご飯派」なので、義母といっしょに食べてもらえる佃煮セットにしようと思っています。日持ちする食べ物、飲み物はみんなでわいわい楽しめるのでおすすめです。母の日、父の日や誕生日などの行事やイベントは、その家庭によって「温度差」の違いが大きくあります。まずはそこを確認してから、行動に移してくださいね。ライター:三谷 アイ
2016年06月13日こんにちは、ライターの佐原チハルです。“いざというときに頼れる義父母がいる”というのは、とても心強いことですよね。けれどその一方で、ありがたいと感じているからこそ“言えない本音”を抱えてしまって、ストレスやトラブルになってしまっているという人たちも少なくありません。●(1)育児方針は、自分たちに合わせてほしい!『いろいろなことに興味の強い年頃の子なので、お店に行くと、欲しがるおもちゃもたくさんあります。際限がないので、うちではイベントごと以外ではあまりおもちゃは買わないようにしているのですが……。義父母が気にせず買い与えてしまうのに困っています』(30代・3歳児のママ)『子どもが「食べたい」というと、なんでも買ってあげてしまうのが困ります。卵アレルギーのある子なんですが、卵の使われているものも多いので』(30代・2歳児のママ)特にアレルギーへの意識 は、世代によって大きく違ってくることもありますね。2歳のお子さんは、自分から「これ卵使ってない?」と確認ができることも少なくないそうなのですが、場合によっては命にも関わることですので、不安も多いそうです。●(2)「子どもがかわいそう」は傷つきます……『保育園のお迎えに行ってもらったのですが、その後しきりに「子どもがかわいそう 」「仕事より子どもが大事でしょう? 」など言われるようになってしまいました』(20代・3歳児のママ)『慣らし保育中、子どもの送り迎えを頼んだ日がありました。まだ新しい園に慣れておらず、毎日大泣きだったころで……。「かわいそうで見ていられなかった 」と言われてしまいました。慣らし保育の間は私自身もそんな風に感じることもあるので、気持ちはわかるのですが……』(30代・1歳児のママ)“子どもにかわいそうな思いはさせたくない”と、ママだって思っている場合が多いですよね。そのせいもあって、ショックもより大きなものになってしまうようです。●(3)“次の子”について子どもの口を使って言わせるのはやめて!『最近、ぬいぐるみや人形で“お世話ごっこ”をして遊んでいるのですが、一緒に遊びながら「弟か妹がいたらうれしいね」「下の子ができたら、こうやってお世話してあげるお兄ちゃんになるんだよ」など話しかけているのを聞くと、どうしていいのかわからなくなります……』(20代・4歳児のママ)『子どもが突然「妹が欲しい!」と言い出したので驚いていたのですが、よく聞いてみたら「おばあちゃんが、妹がいると楽しいよって言ってた 」とのことで……。もう1〜2人産んだ方がいい、とは私自身もよく言われているのですが、子どもの口まで使うのかと、驚きを通り越して怒ってしまいました』(20代・3歳児のママ)子どもをつくる・つくらない(つくれる・つくれない)、というのは、家族間であっても当然、簡単には触れてほしくない話題ですよね。子どもの気持ちは尊重したい、という思いを持ったママも多い中“子どもの口”が使われてしまうのは、特に困ってしまいますね。----------こうしたストレス・トラブルを抱えたときに“ハッキリ嫌と伝える ”か“事故のようなものと捉えて受け流す ”かは、とても迷うところです。子どもの健康・安全にすぐさま関わるものであれば、しっかりと伝えることは必要です。しかし、そうでなければ、「こうした方がいい」という“正しい答え”と呼べるようなものは、残念ながらありません。状況や環境によって、また内容によって、答えも変わってきます。“言わない”でいる方が、円満にいられることもあるでしょう。一方で、言うことで関係性がより良いものになるケースも多くあります。パートナーとも共有・相談しつつ、一番いい形を模索できるといいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年05月07日