昔に比べると、育児に対して積極的な姿勢を見せるパパも多いでしょう。しかし、ママからすると「協力しているつもりかもしれないけど、全然わかってない! うちもワンオペ育児だ!」と感じることがあるかもしれません。 わが家でも、私がイライラして爆発することが何度もありました。そのとき感じていたことや、夫との意識をどうすり合わせていったのかをご紹介します。 結局、他人ごと!?仕事復帰後、私も朝は時間に追われるようになりました。子どもがグズって着替えてくれなくても、夫は知らん顔。休日は子どもの面倒を見てくれるけれど、仕事の日は関係ないと思っているようでした。 このままでは不満がたまると思い、「あなたは予定通り家を出ればそれでおしまい。でも私はたとえ仕事に遅刻したとしても、最後まで子どもに向き合わないといけない。仕事も復帰したし、そこは一緒に責任を負ってほしい」と訴えました。 それ以来、私が身支度をしている間に息子に朝ごはんを食べさせたり、体温を測ってくれたりと、できる限り協力してくれるようになりました。 私だって育児初心者よ!夫に断乳の相談をしたとき「協力はするけど、俺は細かいことはよくわからない」とひと言。「私だって育児初心者で右も左もわからないけど、必死でいろいろ調べているんです!」と怒りがこみあげてきました。 けれど、私がやりたいと言ったことを言い出したタイミングでできるよう、協力はしてくれます。それはありがたいので、夫から「いついつ、これをしてみてはどう?」という提案までしてほしいというのは、私が求めすぎだったなと反省しました。 気をつかっているつもり?子どもが熱を出すたびに、家事がままならない状態になっていました。すると夫から「洗濯はためても大丈夫だよ、ごはんも俺の分は無理して作らなくていいから」と言われたんです。 私だっておなかがすくし、洗濯もあとからまとめてするのは大変。「俺がするよ」ってなんで言ってくれないの? とイライラしてしまいました。しかし、夫は「これをやって」と具体的に頼むと、嫌な顔せずやってくれます。それからは察してもらおうと期待するのではなく、細かく頼むようにしました。 仕事の忙しさやママ・パパの性格などは家庭によって差があるので、パパに育児をしてもらうための改善策はそれぞれ異なるでしょう。「どう思っているのか、何が大変なのか、何をしてほしいか」を言葉にして相談しながら、ふたりのスタイルをつくっていくといいかもしれません。著者:今宮れい2歳男児の母。子ども服や子ども雑貨の展示会に出向き、バイヤーとして店舗づくりに携わる。妊娠を機に専業主婦も経験。出産後、新たな可能性を求めてライターとして活動中。
2019年08月22日長男が2歳になる目前に、次男が誕生。それを機に、長男が急に夜泣きをするようになってしまいました。長男の夜泣きがどんなもので、どのように対処して乗り越えたのか、ご紹介します。 深夜の授乳タイムに始まった「夜泣き」長男の夜泣きは、次男が生後1カ月のころから急に始まりました。長男は1歳4カ月で断乳し、それから一度も夜泣きをしたことがなかったので、とても驚きました。次男に授乳する横で、激しく泣き叫ぶ長男。おなかがいっぱいになれば寝るはずの次男も、長男の泣きわめく声で眠れず、悪循環を繰り返していました。日中はご機嫌で遊んでいるのに、夜中は急に泣き出すのです。ただでさえ授乳で睡眠不足だったのが、さらに睡眠時間が削られ、私の心身は疲弊していきました。 毎日続く「夜泣き」にヘトヘト……長男はお兄ちゃんだとはいえ、まだまだ甘えたい盛りなのは理解していたつもりです。でも、次男のお世話で忙しい私は、夜泣きをされるとパニック状態。ストレスも増すばかりでした。 長男の夜泣きは毎日のように続き、次男の授乳ペースは基本的に3時間おき。ほぼ眠れない日もあり、さまざまな方法でなんとか長男を泣き止ませようと必死でした。あるときは片手で授乳しつつ、もう片方の手で長男の背中をトントンしたり、さすってあげたり……。でも、なかなかおさまらなかったのです。 保育士をしているママ友に相談すると、「それは赤ちゃん返りからくる夜泣きかもね」といわれ、「確かにそうかも!」と納得。でも、どうしたらいいのかわかりませんでした。 思い切って次男を家族に預けてみた!なかなか夜泣きがおさまらず、赤ちゃん返りと思われる行動も増えるばかり。自分のイライラも長男に伝わっていたのかもしれません。また、産後に私が体調を崩したこともあり、母や妹がよく長男を連れ出してくれていました。それも、寂しさを感じた一因だったのかもしれません。 私は、長男と向き合う時間をつくることを決意。今度は反対に、家族に次男のお世話をお願いし、私と長男の2人で出かけることにしました。ただ一緒に公園に行く、スーパーで買い物をする、といったものでしたが、「抱っこして!」と甘えてきては喜んでくれました。 いつもは次男をずっと抱っこしているので、このときだけは長男を抱っこしてあげて、スキンシップを大切にしたのです。2人だけの時間をつくることを何度か繰り返していくと、徐々に赤ちゃん返りも夜泣きも落ち着いていきました。 今までは毎日ママを独り占めしていた長男。生まれた次男の育児に必死でしたが、夜泣きで長男の寂しさに気付き、2人の時間をつくるようになりました。その結果、長男は次男に対してやさしく接してくれるようになり、落ち着いた日々を過ごせています。 イラスト:(c)chicchimama著者:横田みお3歳と1歳の男の子の母。美容師の資格を取得後、ヘアカラーリスト・アイリストとして活動。結婚と出産を経てライターに転向し、主に美容の専門知識や子育ての記事を中心に執筆。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月22日信じられないような話ですが、私は妊娠8カ月までおなかの中に赤ちゃんがいることに気が付きませんでした。そのため、母乳マッサージも赤ちゃんを産んでから知ったようなものでした。それでも、なんとか母乳育児をすることができました。今回は、息子の母乳育児から得た経験をお伝えしたいと思います。 授乳は赤ちゃんとのスキンシップと考える私は母乳育児にこだわりすぎず、授乳は赤ちゃんとのスキンシップをとるための1つの手段として考えていました。なんとなくミルクをあげるより母乳をあげているほうがいいと思われがちですが、ママが大変なときはミルクに頼ってもいいと私は思います。 母乳にもミルクにもそれぞれメリットがありますので、うまく使いこなしてママが休める時間もつくりたいですね。 ママの体を休ませたいときには添い乳もママの体をしっかり休ませたいとき、私がしているのは添い乳です。赤ちゃんの横で寝転がって母乳をあげるのですが、慣れるとすんなりできるようになります。夜間断乳などの幅も広がりやりやすくなりますよ。息子はまだ添い乳をしていますが、お互いにリラックスした時間を過ごせています。 ただ、歯の生え始めなど、成長に伴って、少しずつ添い乳から違う方法にシフトチェンジすることを考えておくといいと思います。また、吐き戻しをしやすい赤ちゃんは一度起こしてげっぷをさせ、そのままママも眠ってしまわないように注意したいですね。 音楽や照明も使って授乳タイムを演出する育児をしていくうえでやっぱり大切だと思うのが、ママがリラックスしているということ。ママがリラックスしておおらかな気持ちでいると、赤ちゃんにもその雰囲気がしっかり伝わります。 自分なりのリラックスグッズがあると思いますが、なかでも音楽や照明がおすすめです。オルゴールの音楽を流したり、やさしい光の照明を灯したりして、赤ちゃんと一緒にリラックスしてもいいですね。 母乳育児は、なかなか思い通りにいかないことも多々あるかもしれません。やむを得ない事情で母乳をあげられない方もいるかと思います。無理をせず、楽しむ気持ちで赤ちゃんとの授乳タイムを過ごせたらいいですね。著者:浦松あや一児の母。学校事務や保育士を経験したのち、産休を機に退職。現在はパート。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は編み物。
2019年08月21日わが家の子どもたちのイヤイヤ絶頂期は2歳前後。1人目のときはどう対応すればいいのか悩んだものです。しかし、つらい経験は糧になります。2人目は子どもの「イヤ!」に動じないようにしようと決意。そのとき私が実践していたことを紹介します。 外出時には退屈させないグッズを用意する私の経験上、退屈すると子どもの機嫌が悪くなることが多々ありました。わが家でよくあったのが買い物中です。 子どもにとって親の買い物に付き合うのは退屈。だからいろいろな商品に目を奪われて、手が出てしまうんだと感じました。でも、親には「触ったらダメ」と叱られる。これでは悪循環ですよね。そこで外出時には、退屈させない「グッズ」を用意しました。目新しい絵本やおもちゃを出すと効果的でしたよ。 選択肢を増やして自分で選んでもらう事前準備でもダメなら、次は予防策です。2歳前後は、自分の欲求を抑え切れない時期。一度欲求があふれ出てしまうと、なかなかおさまりません。 また、親が一方的に決めてしまうとヒートアップしてしまうことが多々ありました。その裏にはきっと「自分で決めたい」という意思があるのではないかと思った私は「選択肢を増やして自分で選んでもらう」ことに。たとえば、着替えの際は「どっちの服にする?」と、あえて選択肢を増やして子ども自身に決めてもらいます。すると自分で決められたことで満足してくれることもありました。 ママも子どもも飲み物でクールダウンする事前準備や予防策でもダメ。想定外なイヤイヤは日常茶飯事ですよね。そんなときは「飲み物」でクールダウンするのがわが家の鉄則でした。 理由はなんであれ、一度感情があふれ出してしまうとコントロールできなくなってしまうのが子どもです。イヤイヤのスイッチが入った! と感じたら、まずは飲み物をひと口飲ませてみます。私自身も深呼吸をしながら飲み物を飲み、一緒にクールダウン。親子ともに、冷静になれるきっかけになります。 仕事がお休みのときは、パパもぐいぐい巻き込みました。「子どもは好きな人にだけ反抗するんだよ」と言って、しばらく任せることもしばしばでした。ひとりで抱え込まずに、周りの協力も得ながら子どものイヤイヤに付き合っていけるといいですね。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年08月19日赤ちゃんのころから発達がゆっくりだった長男が1歳半健診を受けた際、「耳が聞こえていないかもしれません」と言われました。ショックを受けながらも紹介された耳鼻科に連れて行き、検査をした結果……。長男の発達障害に気付いたときの体験談を紹介します。 1歳半健診で衝撃のひと言周りの子と比べて成長がゆっくりだった長男。10カ月健診のころから発達の遅れを指摘されるようになり、私にとっては健診が怖くて仕方ありませんでした。 そうして迎えた1歳半健診。指示されたように積み木を積む、車などの物の名前を聞いて絵を指さすなど、月齢相応のことは何もできませんでした。その結果、個別の発達相談に呼ばれることに。育て方の悪さを指摘されると思って私がビクビクしていると、保健師さんから「お子さんは耳が聞こえていないかもしれません」という予想外のひと言が伝えられました。 紹介された耳鼻科で検査、聴力に異常なし厳密には「声が聞こえにくいのかもしれない」とのこと。そこで専門的な検査ができる耳鼻科を紹介されました。「耳が聞こえていないはずはない!」と思いながらも長男の様子を見ていたら、その提案をはねのけることはできず、半信半疑のまま病院で検査を受けました。 防音された部屋でおこなわれる聴力検査。その検査が終わり、伝えられる結果によって、この先の人生が大きく変わることになるとは、このときは気付いていませんでした。 検査が終わり、耳鼻科医から伝えられたのは「お子さんの聴力に異常はありません。発達支援センターを紹介しましょう」という結果でした。 長男の発達障害を知る「市の健診」→「耳鼻科」→「発達支援センター」という流れで、長男の発達障害を知ることになりました。健診での指摘は大変ショックなものではありましたが、この指摘がなければ、早くに長男の障害に気付けなかったと思います。 私は、わが子の障害を早く知るきっかけになった健診での指摘に、改めて感謝したいです。現在、長男は年齢より幼いながら、小学校の特別支援学級で毎日楽しく過ごすことができています。 受け入れるには勇気が必要な健診での指摘。前向きにとらえることは、結果的に自分のためにも子どものためにもなると感じました。 著者:戸塚麻心発達障害のある長男、長女、年の離れた次女の三児の母。保育園・アパレルなど幅広い業種を経験し、結婚・出産。子育て中に2級FP技能士を取得し、コンサル会社に勤務。現在は不定期でアシスタント業務をしながら記事を執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月18日私は子ども3人を産みましたが、1人目と2人目は母乳・育児用ミルクの混合で生後3カ月ころから完全ミルク、3人目は生後10日から完全ミルクで育てました。ミルク育児でよかったこと、大変だったことをご紹介します。 母乳が足りない…3人出産し、3回とも母乳不足だった私。おっぱいマッサージなどを施しても母乳の量は増えず、1人目・2人目のときは生後3カ月ころまではなんとか混合で育てて、その後完全ミルクになりました。混合だと、母乳を飲ませたあとに育児用ミルクをあげるのですが、どのくらい育児用ミルクを足すのか、母乳をどのくらい飲めたのかがわかりにくいのが難点でした。夜中の授乳時は、母乳もあげなきゃいけない、育児用ミルクも作らなきゃいけない……と、結構大変でした。 3人目は生後10日でなぜか口内炎がたくさんできてしまい、出が悪い母乳を嫌がるようになってしまいました。そのため、「もう育児用ミルクにしようね!」と泣く子を前に、早々に完全ミルクへ移行しました。 完全ミルクだとここが大変…完全ミルクだと、やはり育児用ミルク代がかかります。1缶2,000円ちょっとする育児用ミルクが、生後6カ月にもなると10日ほどでなくなってしまいます。そのため、缶タイプの買い置きは必須でした。 また、外出時は育児用ミルクとお湯の用意が必要でした。お湯は保温性のある水筒に入れ、育児用ミルクはキューブ型のものを使っていました。赤ちゃんがいると何かと持ち物が多くなるなか、お湯が入った水筒持参は負担が大きかったです。ただ、生後6カ月くらいからは離乳食が始まり、授乳間隔も空いてくるので、荷物が大変な時期はほんのわずかでした。 いいこともたくさん!完全ミルクにしたことで、いいこともたくさんありました。それまでは、母乳が出なくてイライラ……周りと比べてイライラ……どのくらい飲めているかわからずイライラ……ということが多く、赤ちゃんも出が悪いので「育児用ミルクのほうがいい~」と泣くことが度々ありました。毎日何度もある授乳タイムが、赤ちゃんとの楽しい触れ合いの時間ではなく、ストレスになっていたのです。 完全ミルクにしたことでお互いにストレスがなくなり、飲めた量も一目でわかり、スムーズに授乳でき、赤ちゃんもスムーズに飲めて、快適なことばかりでした。また、2人目と3人目は生後6カ月から保育園に通っており、元々ミルク育児だったので先生に預けるのも難なくクリア。そして3人とも母乳に執着がなく、卒乳がスムーズでした。 「母乳で育てるのが1番!」という根強い風潮を感じますが、私は完全ミルク育児だったことをまったく後悔していません。赤ちゃんの様子を見ながら、自分の納得いくタイミングで完全ミルクに移行できて、よかったと思っています。3人ともすくすく元気に育っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年08月17日外出や飲み会が多かった夫が、イクメンに変わってくれました。産後1カ月も経っていないのに一日中外出したり、飲み会にも頻繁に参加していた夫。育児全般は私の役目となり、このままでは私中心の子育てになってしまうと危機感を抱いたのです。そのために私がおこなった3つのことをお伝えしていきます。 夫の飲み会の回数を減らした言葉がけ夫は仕事上での飲み会以外にも、友だちとも頻繁に飲みに行っては酔って深夜に帰って来ていました。深夜に何回も授乳で起きる私は、陽気に帰って来る夫にイライラ……。飲み会をなしにしては夫もストレスが溜まるので、仕事以外の飲み会は月に1回までとし、23時には帰るという決まりを設けました。飲み会を減らしてほしいと私が一方的に怒ると喧嘩になり兼ねないので、「子どもと一緒に居てほしい」という理由もつけて話し合いました。夫も承諾し、飲み会の回数が減ったため、深夜の帰宅はなくなりました。 夫の育児協力を当たり前だと思わない夫は育児への意欲が低く、子どもが生まれてからも自分中心の生活を送っていました。そこで、夫が育児をしてくれるのを待つのではなく、「おむつを替えてくれたらうれしい」「今あやしてくれたらすごく助かる」など、具体的に要求していきました。すると、2週間ほど経つと自分からおむつ替えなどをするように。継続してもらうように、毎回ありがとうと感謝の気持ちも伝えています。 夫への不満は溜まらないうちに伝える出産後は、夫婦2人の生活から急に子ども中心の生活となりました。そして産後2カ月経ったある日、子どものことに手一杯な私は、夫に対しての不満を溜め込んでしまって大喧嘩に。その際、夫婦で話し合うことの大切さや、育児に関しての考え、お互いが思っていることなどを伝え合ったことで、夫婦で協力しなければ子育てはできないと感じました。 産後は夫も子育てをするのが当たり前で、話し合いの必要は感じていませんでした。しかし、夫を積極的に育児をしてもらうためには、私から育児に協力してほしいことを伝え、いつも感謝することが大切だと感じました。夫と真剣に向き合うことで、一緒に育児ができるようになったと感じています。 著者:中道麻智子一児の母。管理栄養士として給食を作っている。管理栄養士の知識を生かした記事や、初めての妊娠・出産・育児で学んだことを中心に記事を執筆している。
2019年08月16日以前、“子どものぐずりには「急がば回れ」が効いた!”という体験談を書きましたが、子どもが甘えてきたとき、早い段階で対応するとぐずりを悪化させずに済んでいます。しかし具体的に、どう関わればよいのか悩むママもいると思います。そこで今回は、子どもをぐずらせないために私が実践していることを紹介します。甘えてきた時点で振り向いてあげるたとえば外出の予定があり、〇時までに家事を終えなければいけない状況にあるとします。限られた時間のなか、家事に集中すると思います。そんな忙しいときに「ママ! これ見て~」「抱っこして~」とわが子が甘えてきます。 時間がなく、わが子の相手をする余裕がもてないこともありますが、しっかり相手ができなくても「振り向いてあげる」ようにしています。 穏やかな言葉をかける忙しくてもわが子に振り向いて、「じょうずに絵を描いたね!でも今〇〇しているから、ちょっと待ってね」など、穏やかな言葉をかけています。まったく振り向かなかったときや、「今はできない!」などといった突き放した言いかたをしてしまったときに比べ、わが子の感情がエスカレートすることは少なくなりました。 少しでも手を止めて応えてあげるのが理想ですが、難しいときもあります。そんなときは、子どもが安心する言葉かけを意識しています。 ぐずりの原因は「ママに構ってほしいから」わが子の場合、ぐずる一番の原因はママに注目してほしい、こっちを向いてほしい気持ちが伝わらない不満など、「ママに構ってほしい」という気持ちの表れでした。 子どもが望んでいるのは、要求の内容ではなく「ママに大切にされていることを確認したい」のだと感じます。子どもの気持ちがわかると、どのように接すればよいのか見えてきました。 少しでも相手ができる状況であれば要求に応えてあげる、時間がないときは必ず振り向いてやさしく穏やかに声をかける。子どもの要求に応じるかどうかは、時と場合によって考えています。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年08月16日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは、保育士の中田馨です。1歳を過ぎたころから少しずつ取り入れていきたい生活習慣のひとつが「お片付け」。言葉の理解がまだ未発達な1歳の子どもには、「片付けて」と説明しても伝わりません。 毎日使うおもちゃを自分で片付けられるようになるには、何がどこにあるか分かりやすい環境づくりと、片付けるのが楽しいと思える雰囲気づくりをすることが必要です。今回は、お片付けがラクに楽しくなるように、1歳からできるお片付けのコツと保育所のおもちゃ棚の工夫を紹介します。 片付けやすい環境をつくるまずは、子どもが片付けしやすい環境をつくります。そのためには「何がどこにあるかを明確にする」ことが大切です。■絵本やおもちゃの数を適量にするよく取り出して遊ぶおもちゃを厳選します。今使わないおもちゃや時々しか使わないおもちゃはしまいます。1~2カ月に1回、発達や興味関心に合わせて絵本とおもちゃの見直しをして入れ替えます。■おもちゃを種類分けする全てのおもちゃを一つの箱にごちゃまぜで入れるのではなく、「車は車」「おままごとセットはおままごとセット」といったように種類に分けて収納します。そうすることで、子どもがどこに何を片付ければいいかが分かります。■子どもの手の届く場所に収納子どもが自分で収納できる高さに、おもちゃの箱を置きましょう。箱の中や本棚は、詰め込みすぎずに入れ、少し余裕を持つのがポイントです。 楽しく自分で片付けができるようになるステップ子どもが楽しく片付けをするために、親ができることはまだまだあります。 1. 遊びにするお片付けを教え込むというよりは、普段の遊びのひとつとして取り入れます。運動会のかけっこのBGMを口ずさみながら「よーいどん!」と競争してもいいですし、ブロックを色分けして入れてもいいですね。子どもがやる気になるような声かけをしてみましょう。 2. 子どものペースに合わせるゆっくり片付けたり、片付けをしている途中で遊びだしたりと、子どもの時間は子どものペースで進んでいます。子どものペースに合わせるためにも、早めに「片付けしよう」と声かけをします。 3. できたら褒める片付けられたら「上手にできたね!」と、めいいっぱい褒めてあげましょう。褒めてもらうことで子どもの自信につながります。4. 全て片付けなくてもOK全てきれいになるまでやってほしい! という気持ちはわかりますが、まずは、おもちゃ1つを箱に入れるところからでOKです。大切なのは、片付けの時間を少しでもいいので取り入れ、生活習慣にしていくことです。最初から全て片付けることに重点を置くと、遊びではなくなってしまいます。 保育所での収納方法では具体的に、私の保育所のおもちゃの棚を見てみましょう。 絵本収納 階段下のデッドスペースを利用した本棚です。1~2歳の子どもは、絵本を大人のように差し込む形で本棚へ片付けることができません。普段子どもが自由に読める本は、写真のように収納すると取りやすく片付けやすいです。 また、上記写真のように大きめのウォールポケットに絵本を収納する方法もあります。 おもちゃ収納棚におもちゃの写真を貼ると「ここに片付けるんだよ」ということが分かりやすいです。親と子どもが「ここ」と片付ける場所を共通に知っていると、声もかけやすいですね。 箱に入れるおもちゃは、箱にも棚にも写真を貼ると、親も子どもも分類しやすいです。 例えば、色のついたおもちゃを、その色の箱に入れて色ごとに片付けます。色分けで遊びながら片付けできるので楽しいですよ! 片付けたくな~い! と駄々をこねたときの対処法2歳ごろに差しかかると「片付けよう」と声をかけても「イヤイヤ!」言って片付けを嫌がることがあります。どうして「イヤ」と言うか分かりますか? おそらく、ほとんどの場合は「もっと遊びたいのに!」と思っているからですよね。遊びが楽しいのに「片付けるよ」と急に言われたら、イヤと言うのは当然の話。なので、前もってお知らせするのがポイントです。 例えば、絵本を読んでいる場合は「この絵本を読んだら、お風呂に入るよ」と言った感じです。先の見通しを伝えるだけで、次の行動に移りやすくなります。また、子どもに話しかけるときは、「片付けようか?」といった子どもが選択できる形ではなく「片付けるよ」とはっきり言いましょう。 片付けは、一度言ってすぐにできるものではありません。はりきってする日もあれば、全く動こうとしない日もあります。1歳の時はできていたのに、2歳になったらしなくなることもあります。子育ては、行きつ戻りつですが、その時々の子どもの発達に合わせて緩やかに見守ってあげましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月15日夕飯の支度など、忙しいときに限って泣いたり、子どもが甘えてきたり、ぐずったり……。ついイライラして怒鳴ってしまうこともあり、当時1歳だった息子のぐずりにどう向き合うべきか悩みました。今回は、そんな息子の「ぐずり」にどう対応したか、私の経験談を紹介します。 息子の甘えに応えてあげられなかった当時1歳だった息子が私に抱っこを要求してきました。私は仕事から帰ると家事に追われ、息子の気持ちに応えられなかったことが多かったです。あのとき、息子の気持ちに応えてあげられなかったことを今はとても後悔しています。 今思えば息子は甘えることで私の気持ちを確かめていたんだと思います。「ママはぼくのことを気にかけてくれない」と感じ、甘えから怒りへと発展していきました。 怒鳴ってしまう悪循環に私が息子の要求に応じないとわかると、怒りへと発展していくケースが多々ありました。それに対して私はイライラしてしまい、怒鳴ってしまうという悪循環に。 ぐずりは「甘えから怒り、ぐずり」へと発展していくものだと感じます。ぐずりに対して怒鳴り続けていると、息子は黙り込んでしまうことも。私が何を言っても振り向いてもらえない「失望」へと子どもの気持ちは変わっていきました。 ぐずりには「急がば回れ」が効果的だった!ぐずりはこじれてしまうと、気持ちを立て直すのに時間がかかりました。そのため、息子の要求にできるだけ早く応えてあげることで、ぐずりを回避できたこともあります。 たとえば子どもが「ママ遊んで」と甘えてきたとき、料理の手を止めて5分間だけでも遊んでみる。そうすると息子は満足したのか、かんしゃくを起こしませんでした。きっと少しでも自分のことを気にかけてほしかったのだと思います。ぐずりには「急がば回れ」が効くんだな、と感じました。 子どもの甘えにすべて応えてあげる。頭ではわかっていても、なかなか難しいことです。わが子の気持ちに寄り添いながら、「急がば回れ」で対応するとぐずりを悪化させずに済みました。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年08月15日出産したら誰でも母乳が出るようになると勘違いしていた私。授乳でこんなに苦労するとは思いませんでした。特に「完全母乳」を目指していたわけでもない私が、母乳育児に力を入れている産院に入院したことから、大変な授乳生活がスタートしたのです。 出産後すぐに始まった授乳訓練2日間の徹夜の末、ようやく生まれたわが子。人生最大の大仕事が終わったと思ったのもつかの間、2時間ほど眠ったあとすぐに母乳をあげる練習が始まりました。 出産前に助産婦さんから「乳首を耳たぶくらいまで柔らかくしてね」と言われて毎日マッサージはしていましたが、まだまだ固くて赤ちゃんにじょうずにくわえてもらうことができずにいました。 出産して3日目の朝、お医者さんに「赤ちゃんの体重がちょっと減りすぎているね」と指摘され、ひどくショックを受けたのを覚えています。 母親として初めての「ごめんね」3日目から搾乳もすることになり、一度の授乳に1時間もかかるようになっていました。乳首のマッサージのあと、左右5分ずつの授乳。体重を計り、何g飲めたのかを助産師さんと確認。私は10gも飲ませることができませんでした。そのあとは搾乳です。 後ろから聞こえるわが子の泣き声。早く抱っこしてあげたいのにできない自分が無力でした。授乳室から部屋へ戻る病院の暗い廊下で、思わず涙が。泣いている私をキョトンと見つめる娘。私の顔をじーっと見つめて、「泣かないで」と言っているような、初めて心を通わせた瞬間でした。 足りない分はミルクで補おう退院してからもしばらくは完全母乳にこだわり、授乳と搾乳を繰り返していた私。乳首はもうヒリヒリと痛く、授乳の時間がとてもつらく感じていました。 そんなとき、親戚の叔母さんに言われた一言で、完全母乳をやめる決心をします。私が母乳が思うように出なくて悩んでいると伝えると、「足りない分はミルクを足したらよかたい。子育ては今だけじゃなかとよ。これからずっと続くとけん」と言われ、勝手に思い込んでいた「母乳で育てなくては」という呪縛から解放されて、ようやく肩の荷が下りたのです。 母乳もミルクもどちらも「育児」。母乳育児のこだわりを捨てると、子育てがうんとラクになりました。初めての子育ては不安や苦労も多く、楽しむことをつい忘れがちになっていたなと思います。そんなときは、周りの意見に耳を傾けてみることで気持ちがラクになるんだなと実感しました。 著者:吉田はな3歳の長女と1歳の長男を持つワーキングマザー。現在は都内の企業で時短勤務。11歳年下の旦那さんと一緒に育児奮闘中。
2019年08月15日布おむつはおしっこを1回するごとに取り替えなければいけない、洗って干さなくてはいけない、枚数を揃えておかなければならない、たまに漏れたりする……と、面倒なことのほうが多い印象があります。でも、私はしてよかったと思うこともたくさんありました! 時間・場所・期間限定で布おむつ育児長女を里帰り出産し、退院して1カ月は実家で過ごしていました。すると母が、私を産んだときに使っていた布おむつやおむつカバーを保管していたようで、「使う?」と出してきたのです。枚数もたくさんあったので、軽い気持ちで使ってみることにしました。 しかし、初めての育児で精神的にも余裕がなく、そんな私のことを理解していた母は「夜寝るときは紙おむつでいいんじゃない? 昼間家にいて、しっかりお世話の時間がとれるときだけ布おむつで。大きくなってくるとおしっこの量も多くなるし、負担になったらやめればいいんだから」と言ってくれました。 布おむつでよかったこと布おむつにして1番よかったことは、使用する紙おむつが少なく済んだこと。最初はちょこちょこおしっこもうんちもするので、たとえ紙おむつであっても替える頻度は高くなります。布おむつを使用することで、1日に使う紙おむつの量は、紙おむつだけで過ごす日より3分の1以上少なかったです。その分ゴミの量も少なく、お金の節約にもなりました。 そしてもう1つよかったことは、1回で出たおしっこやうんちの量、色などがわかりやすかったこと。赤ちゃんのおしっこや便うんちから健康状態を知ることもできるので、特に新生児のうちは気にして見ていました。紙おむつだと吸収されてよくわからなかったり、紙自体が青くなってしまったりするものもあったので、布おむつのほうが鮮明でわかりやすかったです。汚れた布おむつは大きめのバケツに溜めておき、まとめて洗って干していました。真っ白な布おむつが何枚も干してある様子は、赤ちゃんがいる家庭ならでは。見ていて清々しい気持ちにもなりました。 生後4カ月ごろまで継続「できるところまでしてみよう」と思って続けていた、昼間に家で過ごすときだけの布おむつ育児。生後3カ月ごろから外出することが増え、おしっこの量も段々と多くなっていき、自然と紙おむつをすることが多くなっていきました。おしっこが漏れて何度も着替えることが多くなり、日中に布おむつより紙おむつを使うことのほうが多くなってきた生後4カ月ごろ、完全紙おむつにすることを決意しました。 その後生まれた第2子・第3子は年子で私が仕事をしていたこともあり、2人とも最初から紙おむつ育児でした。紙おむつの消費量がすさまじく、しょっちゅう買いだめしていました。また、夏場はゴミの収集日まで溜まった使用済みおむつの臭いも気になり、「時間的に余裕があれば布おむつにしたかったな……」と思うことがしばしばでした。 長女だけではありましたが、布おむつを頻繁に取り換え、洗濯した日々は私にとってよい思い出になっており、青空の下、布おむつが風に揺れる様子は今でも記憶に残っています。母が私にしてくれたことを、私も子どもにしてあげられたんだと思うと、なんとなく微笑ましくなる布おむつ育児でした。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年08月15日こんにちは。保育士の中田 馨です。毎日暑い日々が続いていますね。真夏に赤ちゃんと過ごすときに気になるのが「お散歩は何時に行けばいいのかな?」ということです。保育所でも「今日はお散歩に行けるかな?」とお散歩のことに気をつかうのは真夏。今日は、真夏のお散歩についてお話ししますね。 真夏のお散歩は早朝か夕方に赤ちゃんにとってお散歩は1日の楽しみの1つです。生活リズムを整えるためにもお散歩(外遊び)をしっかりしていきたいのですが、真夏はそうはいかないこともあります。 気温が高く、日差しも強いと外遊びが赤ちゃんにとって危険な日もあります。特に赤ちゃんは体温調節が未発達なので、無理してお散歩に出る必要はありません。気温が低く、太陽の照り返しが少なく、涼しい早朝や夕方をおすすめします。お散歩に出る前に、実際に外に出て、外気温や日差し、風の様子を確かめることも大切です。 夏の外出で心がけることそれでも夏場に外出することがあると思います。そんなときは以下を心がけてみましょう。 帽子をかぶる帽子をかぶったり、日傘をさすなど、紫外線対策も大切です。 水分補給をする汗がよく出ます。普段よりもこまめに水分補給をしましょう。また、汗をかいたら着替えもしましょうね。 べビーカーの対策 ベビーカーは地面に近いため、地面からの照り返しで大人が感じている気温よりも高くなります。そのため、座っている赤ちゃんの様子をよく見ましょう。日よけのカバーをしたり、ジェルタイプの保冷剤を使ってみるなどしてもいいですね。保冷材は赤ちゃんの肌が冷たくなりすぎないように、布で包んでときどき位置を変えてあげましょう。 抱っこひもの対策抱っこひもで出かけるときも注意が必要です。ママと密着しての抱っこですので、熱がこもりやすく赤ちゃんも暑く感じています。日傘をさす、赤ちゃんとママとの間に1枚タオルをはさむ、うちわなどで風を送ってあげるなど、暑さ対策が必要です。 熱中症にならないためにも、夏のお散歩は時間を選ばなくてはいけません。夏のお散歩は必ずしなければいけないわけではありませんので、無理はせず、夏だからこそできる水遊びなどの全身遊びを取り入れることも1つの方法ですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月14日当時、1歳11カ月でイヤイヤ期だったわが子。何を言っても聞く耳をもたず、イライラしてつい感情的になってしまうこともありました。怒鳴りつけるとぐずりはエスカレートする一方です。今回は、私が冷静になるためにおこなったこと、わが子がぐずったときにやってよかったことをお伝えします。 「大好きだよ」と言って抱きしめるなかなかぐずりがおさまらず、つい怒鳴ってしまうことがありました。しかし、そのあとに「大好きだよ」と言ってわが子をギュッと抱きしめると、ピタッと泣き止んでくれることが度々ありました。 きっと自分のことを大切にしてくれていると安心したのだと思います。私自身にとっても冷静さを取り戻すいいきっかけになりました。子ども自身も「ママは自分のことを思って叱ったんだ……」と気持ちが伝わりやすいように感じます。 子どもの言い分を否定しない当時1歳11カ月だったわが子は自我が大爆発していました。特に大変だったのは食事中です。嫌いな野菜があるとお皿を投げ、泣きわめきます。 ついカッとなって怒鳴ってしまうこともありましたが、「何が嫌だったの?」とわが子の話に耳を傾けると、泣き止んで落ち着くことが多かったです。 自分の気持ちをママにわかってもらえたと、満足するようです。どんなときでも子どもの言い分を否定しないことが大切だと感じました。 どうしてもイライラしたときは別室へ子どもだけではなく、大人も感情コントロールが難しいときもあると思います。親子ともに頭に血が上っていると、問題は解決しませんよね。イライラが頂点に達する前に、まずは冷静さを取り戻すことが必要だと痛感します。 私の場合は別室へ行き、深呼吸をしてイライラを落ち着かせていました。またお茶を飲んだり、自分のほっぺたをたたくのも効果的でした。落ち着く時間を確保することも大切だと感じます。 「早くしなさい!」など、子どもを突き放して怒ってしまうのは、不愉快な感情を子どもにぶつけているだけだと気づきました。子どもが何歳になっても「向き合うこと」はこれからも変わらず大切なことだと感じています。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年08月14日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーのカトウ ヒロコさんからメッセージです。 夫の実家に行って憂鬱な気分になるママも多いことと思います。義母に、夫にとって自分が良い母親だったかを誇示されたり、「まだおむつが取れていないのねー」と嫌味を言われたり、孫の将来について言及されたり……。納得できず言い返したくても義母にはなかなか言い返しにくいですよね。そんなとき、どのようなコミュニケーションをとればいいのでしょうか。 自分も肯定し、相手も肯定するかわいい我が子を毎日一生懸命育てているママ。普段世話をしていない人からもっともらしいことを言われると、ムッとしてしまうこともあるででしょう。でも、義母も自分を誇示したい気持ちとともに、孫に幸せになってほしいという気持ちが根本にはあるはず。 義母が話出した際に、壁を作るのではなく、成功体験のひとつとして聞く姿勢をもってみることをおすすめします。人は相手が話を聞いてくれないと思うとムキになってしまいますが、聞いてくれると思うと話し方が穏やかになるので、同じことを言われても聞いている際にラクになることが多いです。 共感を示す相手が聞いてくれると思うと、さらに意気揚々と話してしまう義母もいることでしょう。ここは、共感を示しながら聞きましょう。共感とは、意見に同感するわけではありません。そういった意見もあるんだな、と相手の言うことを否定せず、受け止めることです。 ここで、共感をしてもらっていないと思うと、後々、夫に「あの嫁はなにもわかってはいない」「この間の話だけど……」と問題を蒸し返されてしまう危険性を残してしまう可能性が大きくなってしまいます。 夫に相談するそれでも、義母とのコミュニケーションがうまくいかないと感じたら、夫に相談してみるのもひとつの手です。ただし義母の否定は避けましょう。今まで育ててくれた人のことを悪く言われるのは、気持ちのよいものではありません。あくまでも、義母の言うことも正しいと思うというスタンスで。 義母の口撃で自分の子育てが間違っていると自信をなくすことがないように、あくまでも自分の育児を肯定することも忘れずに。その上で、義母の子育てで良いと思う点はどんどん取り入れる気持ちで話を聞いてみると、義母も喜んで味方になってくれると思いますよ。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2019年08月13日わが家では、育児はパパが「お手伝いする」のではなく、パパとママ2人で「協力してやる」という考え方です。しかし2人目が生まれたときはまだまだ私(パパ)の育児スキルはママには及ばないことが多く、ママの負担は大きい状況でした。 今回はそんなときにママに少しでも休息を取ってもらうために、私が寝かしつけできるようになった体験をご紹介します。 パパが寝かしつけて、ママに休息を私が前職に就いているとき、わが家のママは1日のほとんどの時間を子どもと過ごしていました。特に子どもがまだ0〜1歳のときは、夜もゆっくり休めません。そこで、少しでもママが休息を取れるように私が寝かしつけをできるようにしました。 授乳中はどうしてもママがおっぱいをあげる必要が出てきますが、断乳後は寝かしつけから朝まで私が子どもを見ることも可能です。子どもに寄り添い「パパがいるから安心して寝ていいんだよ」という気持ちを伝えながら、根気強く寝かしつけをマスターしたことでママの睡眠時間も格段に多くなりました。 秘訣は普段からのスキンシップ何と言っても子どもには「安心感」の必要性を感じました。そのためわが家では私が寝かしつけに挑戦する以前から、子どもと過ごす時間を少し工夫しました。 お昼寝前から私と2人で楽しく遊び、疲れてきたらそのまま抱っこして子どもの好きな歌を歌い続けゆらゆらしました。そしてその流れでお昼寝も一緒にします。布団に下ろすと泣いてしまうようであればずっと抱っこで寝かせます。これを何日か続けると、驚くほど寝かしつけがラクになりました。 一朝一夕で安心感を与えることはできませんでしたが、普段からたくさん触れ合うことが、結果として1番の近道になったようです。 とにかく根気が必要なパパの寝かしつけわが家のママが100%の確率で寝かしつけができるのは、「子どもが眠るまで1時間でも2時間でも諦めないから」だと感じていました。子どもとしても、生まれてから1番長く一緒にいるママだと安心感も大きいのか、結果として、はじめのうちは私が寝かしつけをすると時間がかかるという状況でした。私が寝かしつけると決めた日は、「何時間かかっても眠るまでパパに任せる」という夫婦共通の覚悟と根気が必要でした。 これを何度か繰り返すうちに、わが家では徐々に私の寝かしつけも時間短縮できるようになりました。そして日に日に子どもとの信頼関係が積み上がってきたと実感できるようになり、以前よりも楽しく育児ができるようになりました。 パパが育児の戦力となれるところはたくさんありますが、やはり子どもが小さいうちはまだまだママに負担がかかりがちです。そんな状況でのパパの育児スキルUPは、ママの負担を減らすだけでなく、楽しく夫婦で育児をする雰囲気も与えてくれました。 著者:浦野崇朗2人の子を持つ父。前職の公務員退職をきっかけに、家庭では家事・育児をしながら、在宅で育児関連のライターとして執筆中。その他フリーランスとしてWEB制作などを行う。
2019年08月13日わが家の次女は、普通のハイハイをしませんでした。その代わり、手のひらとひざを使って、立てひざのような格好で前に進みます。手で体を引っ張るようにして進む、この不思議なスタイル。寝返りやおすわりは普通にしていたのに……と、私は心配でした。 しばらく見守っていたけれど上の子はおむつのCMなどで見るような「ごく普通のハイハイ」をしていたので、そのうち次女も普通のハイハイをするようになると、最初は深く考えずに見守っていました。 ところが、何週間か経ってもまったく変化はなく、むしろ手で体を引っ張る力が強くなったのか、不思議な進み方がだんだん上達してスピードアップ。このままでいいの? とだんだん不安になっていきました。 夫の実家に帰省したときに……不安な気持ちが強くなってきたころ、夫の実家に帰省する機会がありました。「義父母に何か言われるのでは? 心配をかけてしまうかも……」と少しドキドキしましたが、義母はひと目見て「あら、次女ちゃんは『座りばい』なのね」とひと言。 「こんな変なハイハイをするのはうちの子だけかも」と私は思っていましたが、どうやら「座りばい」という名前があるくらい、時々見られるタイプのようです。 その後の発達に影響する?「座りばい」という単語を知った私は、早速インターネットで調べたところ、今度は別の不安が襲ってきました。「座りばい」をする赤ちゃんは「シャフリングベビー」とも呼ばれ、その後の発達が遅れるだとか、自閉症や発達障害と関連があるという情報も出てきたのです。 健診の機会にかかりつけ医に相談してみたところ、ハイハイ以外に気になる点はなく、問題ないとのこと。結局、1歳を少し過ぎたころには普通に歩くようになりました。 今では「座りばい」をしていた次女も幼稚園生。その後の発育発達はごくごく普通で人並みに成長し、今では心配していたことを思い出すこともほとんどなくなりました。今となってみれば、「座りばい」をする姿が少し懐かしいような気もします。著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月12日わが家では1歳の誕生日を機に、育児用ミルクの断乳をすることにしました。育児用ミルクをやめたら夜泣きをするかな……など、いろいろな不安があるなかで始めた育児用ミルクの断乳。ところが、いい意味で想像を裏切ってくれました。今回は、わが子が育児用ミルクをやめる過程で起きたうれしい変化についてお伝えします。 より離乳食を喜んで食べるようになった!わが子の場合、だいたい3~4時間おきに1回260~360mlほどの育児用ミルクを飲み、離乳食は毎回決まった時間にあげていました。そんななか、まずは10時~18時の日中の育児用ミルクをやめてみることに。すると離乳食に変化がありました。 わが子は比較的食事量が多いほうなので、あまり残すことはありませんでしたが、離乳食を義務的に食べているようなときが多々ありました。それが一変! 足りないくらいの勢いで、意欲的にパクパク食べてくれるようになりました。 よりスムーズに水分補給をしてくれるようになった!育児用ミルクの断乳を開始したのは、一度にたくさん飲んでいたときと違い、ちょこちょこと飲むことが増えてきた時期。わが子はのどが渇いているときも育児用ミルクを欲しがっていたようでした。育児用ミルクの断乳を始め、日中は育児用ミルクも哺乳瓶も視界に入れないようにしたところ、今度はこの水分補給にうれしい変化が。 離乳食後は毎回麦茶、そのほかのタイミングには麦茶以外にも赤ちゃん用野菜ジュースや白湯など、数種類の飲み物を用意し、わが子が飲み物を楽しめるようにしました。すると、3日目には自ら飲みたがるように! 育児用ミルクをやめたことで、これまでよりもスムーズに水分補給をしてくれるようになったんです。 ほかにもうれしい成長が見られた!育児用ミルクをやめる前は、おやつ代わりとしてもちょこちょこ飲んでいたわが子。手づかみや噛みちぎる練習にもなると思い、野菜せんべいやおいもクッキーなどのおやつも用意していたのですが、手に持っても遊ぶだけで食べてくれませんでした。 育児用ミルクをやめてからは、わが子はおやつにも興味を持つようになり、口に入れるようにもなりました。加えて、おやつと一緒に手を口に入れないように気をつけたり、咀嚼できる量で噛みちぎったりなど、次第にじょうずに食べられるようにもなっていったんです。 育児用ミルクを欲しがって泣かれ、かわいそうに思ったこともありましたが、その半面、停滞気味だったほかの部分で成長が見られました。わが子の成長が感じられたときの喜びはひとしおですね。 イラスト:imasaku著者:雨宮遠子2歳と0歳、男児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月10日こんにちは、保育士の中田馨です。保育所での保護者から多い相談の一つに「言葉の悩み」があります。特に1歳半ばごろになると、周りのお友だちと比べて「うちの子、言葉が遅いのでは?」と気になりだすことも。今回は、各年齢の言葉の発達を見ながら、子どもの言葉の引きだし方をお伝えします。 子どもの発達には個人差があるここで重要なポイントは「言葉の発達には個人差がある」ということ。これまで、首がすわる、寝返りする、おすわりする、ハイハイする、歩くなどの身体的な発達に個人差があったのと同じように言葉にも個人差があります。 ですので、赤ちゃんの成長を見守っていきつつ、それぞれの年齢の発達とママがお家でできることをお話しします。 0歳の言葉の発達0歳児が自分の気持ちを表現する手段は、最初は言葉ではなく「泣く」「笑う」です。 「おなか空いた!!」「眠たい!」「おしっこが出た!」「抱っこして!」「ママ大好き!」「楽しい!」、そんな気持ちを「泣く」「笑う」で表現します。そのうち、「うぐ~」「あ~」「ぶ~」「だあ~」などの喃語(なんご)でも表現し始めます。 この時、ママは赤ちゃんの「あ~」に合わせて「上手にお話しているね」と返事をしてみましょう。赤ちゃんの「あ~」と同じように「あ~」と答えると、また「あ~」っと返してくれることも。そんなやり取りを繰り返しているうちに、声でやり取りする楽しさを赤ちゃんは感じるようになります。 1歳の言葉の発達1歳を過ぎると少しずつ意味のある言葉を話し始めるようになります。 例えば「ママ」「パパ」「マンマ」「ブーブ」「ワンワン」などなどです。周りの人の言葉を聞いて、理解して、自分で発することができるようになるのは大きな成長です。1歳半ばになると、話す言葉の単語数が増えます。2歳前になると、大人の問いかけに対して答えられるようにもなってきます。「ねんねしようか」と言うと布団に行き「ねんね」と寝転んだり、「どーぞ」とものを渡すと「あーと(ありがとう)」と言ったりします。 一方で、自分の子どもは大丈夫かしらと保護者からの言葉の相談が多くなる時期でもあります。相談を受けたときに私がチェックするポイントは2つ。・大人の言葉を年齢なりに理解しているか・車、犬、目、口、鼻などの身近なものを知っているか 言葉が出ていなくても年齢なりに分かっていれば大丈夫です。 2歳の言葉の発達2歳前半は「ブーブ あった」など、2語文を話しだします。中には、会話らしいやり取りができる子もいます。長い文章のお話も集中して聞けるようになってきます。2歳後半になると3語文を話せるようになる子もいます。 ママはこの時期に赤ちゃんとたくさん会話をして、言葉の数を増やしてあげましょう。 子どもの言葉を引きだす5つの方法では、具体的に保育所では、どのように子どもの言葉を引きだしているかを紹介します。 1.子どもの指さしたものに言葉をする子どもが興味関心を向けたものに「口だよ」「ごはん、おいしそうだね」「アジサイ、きれいだね」など声かけをします。 2.子どものマネしながら話しかける子どもがしていることをママやパパがまねします。例えば、一緒におやつを食べながら「おいしいね!」と言ったり、パズルで一緒に遊んで「楽しいね!」と言い合ったりします。手を一緒に洗って「ピカピカになって気持ちいいね」など、声かけをします。 3.子どもの気持ちを代弁する子どもは、自分の気持ちをどう言葉で表現すればいいかわかりません。まだ遊びたい子には「もっと遊びたいのね」、積み木を高く積み重ねられたら「嬉しいね!」など、その場その場での子どもの気持ちに共感しながら代弁します。 4.子どもの言葉にプラスα子どもが「ワンワン」と言ったら、「ワンワン、かわいいね」「ワンワン、茶色くて大きいね」などとプラスαします。その言葉に関連する言葉をプラスαすることで、言葉を覚えやすくなります。 5.正しい言葉をプラスα「ワンワン」「マンマ」などは、大きくなったら使わなくなる言葉です。ですので、赤ちゃんが「ワンワン」と言ったら「ワンワン、犬だね」。「マンマ」と言ったら「マンマ、ご飯だよ」と、正しい言葉をプラスαします。そうすることで、正しい言葉も知っていきます。 長年保育をしてきた経験でいうと、聴いた言葉を、サッと言葉にして出せる子と、自分の体の中にため込んで爆発的にしゃべり出す子がいます。言葉を早くしゃべれるようになることも、ゆっくりなことも、その子の個性です。今回お話した言葉を引きだす方法を遊びの中で取り入れながら、子どもの発達を見守ってください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月09日どうも、保育士のてぃ先生です。今日は「子どもがお片付けをしない」というお悩みに答えたいと思います。ポイントは3つです! 1)お片付けの必要性を伝える2)片付けを面倒にしない3)言っただけで放置しない お片付けの必要性を伝える「お片付けしなさい!」と怒られるからやっているだけだと、怒られないためのお片付けになり、当然ながら習慣化はされません。 年齢に合わせて「おもちゃお家に帰れなくて泣いちゃうよ。えーんえーんは可哀想」「次遊ぶときに使いたいおもちゃがすぐに見つかった方がいいよね」といった内容で、お片付けをする理由・メリットを伝えると良いです。 反対に「お片付けしないとおやつあげないよ!」といった脅し文句を使ってしまうと、ますます「お片付け=嫌なこと」と認識されてしまうので、そこは意識した方が良いと思います。 お片付けを面倒にしないそもそも子どもにとってお片付けというのは、好きな遊びを中断しなければならない悲しいものです。そこに面倒臭さが乗ってくると、そりゃあお片付けしなくなります。 まず思い浮かぶ面倒臭さは「お片付けする場所が分類され過ぎている」ということが挙げられます。「お人形は棚の上」「お人形のお洋服はカゴの中」「電車のおもちゃ本体はカゴ、でも線路は別の箱の中」といった具合に、大人は「この方がわかりやすいだろう」と思っていることが、子どもにとっては覚えにくく面倒なんです。 お片付け先を間違えたときに「何でここに電車が入ってるの?」なんて言われた日には「もうやりたくない」となるのは十分理解できます。 まずは、「大きめの箱を1つ用意する」ことをオススメします。とりあえずは「もうこの箱の中にさえ入れてくれればいいよ」というところから始めると、「ここに入れるだけなら簡単にできる」と子ども自身がお片付けに関心を持ちやすく、もちろん達成しやすいので、褒められる機会も増えてポジティブな感覚を持てるようになると思います。 それがきちんとできるようになったときに初めて、箱を2つ、3つほどに増やし「お人形はこの箱に入れてね」「電車はこっちね」と分類することを学べるようにすると非常にスムーズです。 それもできるようになったら、「棚の上」「カゴの中」と少しずつお片付け先を増やしてみてもいいと思います。その際、できればお人形を置く棚には「お人形の写真」、電車をしまうカゴには「電車の写真」を貼ってあげると、よりわかりやすいものになるので工夫なさってみてください。保育園ではよくこの手法を使います。 言っただけで放置しない「お片付けしなさい!」と言うだけで放っておくと、子どもはやりません。習慣化されるまでは、最低3つだけでも一緒に片付けてあげましょう。 それでも捗らなければ両手に1つずつおもちゃを持ち、「これとこれ、どっちから片付けてみようか?」と“選択”できるようにしてみてください。「こっち!」と案外乗ってくれます。あとはありがちですが、「どっちがたくさん片付けられるか競争ね!」とゲーム性を持たせるのも良いです。 「できて当然」と思われがちなお片付けですが、大人でさえできない人は多いです。押し付けたり、急かしたりするのではなく、“じっくりと教える”つもりでいくと、大人側のストレスも減って良いと思います。何より大切なのは「お片付けする大人の姿」を飽きるほど見せることです。 著者:保育士 保育士 てぃ先生都内の保育園に勤める男性保育士。ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は49万人を超える。Twitter原作のマンガ『てぃ先生』は20万部を突破、著書である『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』は15万部を超える大人気作に。他にも『ハンバーガグー!』『きょう、ほいくえんでね…!!』など多数出版。保育士として勤務する傍ら、その専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。ちなみに、名前の読み方は「T」先生。HP::::
2019年08月09日車に乗るのを嫌がってぐずってしまうお子さんもいますよね。わが家の長男の場合、2歳前後で車に乗るのを拒否するようになりました。今回は、そんな車を嫌がる息子のぐずり対策として効果のあったアイテムや工夫をご紹介します。 大事だったのは「楽しい雰囲気」わが家の息子の場合、保育園に行くときなどに私がイライラしたり「今日も泣くかな……」と不安な気持ちでいたりすると、その気持ちが伝わってか、車でぐずってしまうことが多々ありました。 そこで「行くぞー! おー!」「ゴーゴー!」など、車の中でテンションの高い声かけをすることで楽しい雰囲気づくりを心がけました。また、最も息子が嫌がる「車に乗る瞬間」は、何か質問するなどして気を引いてみると効果あり! 最初のころは、声かけだけですんなり乗ってくれることも多かったです。 買ってよかった!「ポータブルDVDプレイヤー」ただ、遠出のときやどうしても機嫌が悪いときには、声かけだけで機嫌を保つのは難しく、ずっと購入を迷っていたポータブルDVDプレイヤーを車内に導入することに決めました。 わが家が購入したのは、車のヘッドレストに設置できるタイプのポータブルDVDプレイヤー。「ブーブでミッキー見ようか」と声をかけて誘うと、息子の場合は、ほぼ100%スムーズに乗ってくれていました。ただ、DVDの見せすぎには気を付けたいと思っていたため、本当に困ったときにだけ使っています。購入を迷っていたけれど買ってよかった!と感じました。 「歌絵本」で歌って楽しくドライブ!もう1つ、息子のぐずり対策に効果的だったのが歌絵本。音楽が流れるボタンなどのしかけがある絵本です。車に乗せるために購入したわけではないですが、これが効果的だったんです。 わが家で購入した歌絵本には息子の大好きな歌が収録されていたので、絵本を持って「ブーブで歌おう!」と誘うと、息子はうれしそうに車に乗ってくれました。車の中ならどんなに大声で歌っても、そこまで迷惑にはならないのでご機嫌を保てています。長時間の移動でグズったときにも、これはなかなか役立ちました。 あくまで息子の場合ではありますが、どんな方法でも「車に乗るのは楽しい!」と思えるように導いてあげることが、ぐずり対策に効果的だと感じています。これからも車の中での時間を楽しめるよう、工夫していきたいと思っています。 イラスト:sawawa著者:小林夏希4歳と1歳の二児の母。フリーライターとして育児・インテリア・住宅関係の媒体を中心に記事執筆をおこなう。
2019年08月09日私は、女・女・男という順番で3人の子どもを出産しました。2人目を出産して1カ月後に赤ちゃんを連れて夫の実家に行くと、親戚の方々が顔を見に来てくれたのですが……。 夫は代々続く家の長男夫は田舎で代々続く家の長男で、なんでも8代目とのこと。そんな夫の実家に第2子が生まれてから遊びに行くと、親戚の方々がお祝いに駆けつけてくれました。わが子は2人とも女の子。「かわいいね~」「似てるね~」と笑顔のみなさんだったのですが、それと同時にさらっと聞き逃せない言葉も聞こえてきました。 「またすぐ3人目ができるわよ」「次こそ男の子よ」 義父母からは「男の子を産んでほしい」というようなことは言われたことがなかったのですが、そのとき「もしかしてそう思っているのかな……」と初めてプレッシャーを感じました。 お祝いされてもモヤモヤその後みんなで食事をしたり談笑したりしたのですが、私の心にはさっきの言葉が引っかかってしまい、ずっとモヤモヤしたままでした。 出産したばかりなのに、なぜ次の出産のことを言われきゃいけないのか。みんなは男の子のほうがよかったと思っているのか。そう考えると、生まれたばかりでお祝いされるべき次女がなんだかかわいそうに思えてしまい、早くその場から子どもを連れて帰りたい気持ちになってしまいました。 3人目は男の子だったけど…その後第3子を授かり、男の子と判明。産後にまた赤ちゃんを連れて義実家へ遊びに行くと、親戚の方や近所の方がみんな「男の子でよかったね~」と言うのです。 さらに、次女が生まれたときにはくれなかった、知らない方からもお祝いがたくさん届きました。義父母の付き合いのある方たちからのお祝いでした。そのとき、やはり男の子を望んでいたんだと確信したと同時に、顔も名前も知らない人からのお祝いを素直に喜べず、複雑な気持ちになりました。 義父母は3人ともかわいがってくれているので、普段は特に深く考えることなく過ごしていますが、田舎の長男神話は今でも根強く続いているんだな……と実感しました。そんな義実家ですが、現在夫の姉・妹が住んでいて家を継げるような状態ではなく、わが家は実家から車で10分ほどの場所に家を建て、適度な距離感を保って暮らしています。 著者:沢田真紀子自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年08月07日私は2人の男の子を母乳で育てたのですが、1年くらい授乳を続けるうちに右のおっぱいだけが大きくなってしまいました。今回は左右のおっぱいで差が出てしまったときのお話と対策としてやってみたことをお話ししたいと思います。 右のおっぱいをよく飲んだ長男長男を出産後、初めての授乳は慣れないものでした。産院でお世話になった助産師さんには左右のおっぱいを交互に10分くらいずつ飲ませるように教えてもらいました。しかし長男は、右のおっぱいは10分くらい飲んでくれるのですが、左のおっぱいは3分くらいで離してしまうのです。最初はおなかがいっぱいなのかな? 私の飲ませ方が下手なのかな? と思っていました。そこで抱くときの角度を変えてみたり、おっぱいを下から支えてみたりしましたが、効果はありませんでした。 いろいろ工夫をしてみたけれど…助産師さんの助言で、先に左のおっぱいから飲ませた後、右のおっぱいを飲ませることにしてみました。長男もおなかがすいているので左のおっぱいを少し飲んでくれましたが、やはり3分くらいで離してしまうのです。助産師さんに診てもらっても左のおっぱいの出が悪いわけでもなく、乳首にも問題はありませんでした。長男の頭の向きやおっぱいとの顔の距離を工夫してみたのですが、結果は変わらず……。どうしても左のおっぱいが残ってしまい、張って痛くなるので授乳後搾乳していました。 左右のおっぱいの大きさに変化が!長男の授乳は2歳まで続きました。その後も長男の母乳の飲み方は変わらず、右のおっぱいばかりをよく飲んでいました。産後6カ月くらいから、徐々に左右のおっぱいの大きさが変わっていき、右のおっぱいだけが大きくなってしまったのです。大きさとしては、右のおっぱいが大人の味噌汁のお碗くらいの大きさ、左のおっぱいは子どもの味噌汁のお碗くらいの大きさでした。そして次男もまた同じように右のおっぱいを良く飲んだので、最終的に右のおっぱいが大きいままになってしまったのです。 授乳するまで、左右のおっぱいの大きさが変わってしまうことがあるなんて知らなかったので、とてもびっくりしました。私の抱き方や飲みやすさなどの要因があったのかもしれませんが、なぜ右のおっぱいよく飲んだのか、理由はわかっていません。卒乳した今でも左右のおっぱいの大きさは違うままですが、子育てのいい思い出になっています。 著者:川本 千華発達障害の長男、兄が大好きな次男を育てる2児の母。元ピアノ講師。自身の経験を活かし音楽・発達障害に関するライターとして活動中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月06日今回は、赤ちゃんの鼻水が出やすい理由と家庭でできるケアについてお話しします。 赤ちゃんの鼻水が出やすい理由呼吸をすると、気道と呼ばれる空気の通り道(鼻・のど・口・気管など)にはさまざな異物が入ってきます。鼻は、鼻毛によって異物の侵入を防ぎ、粘液などによって異物を外に出すという仕組みが備わっています。ウイルスや細菌がその仕組みをすり抜けて侵入すると鼻の粘膜が刺激され、炎症が起きたり腫れたりします。すると鼻づまりや鼻水が垂れるなどの症状が起こります。鼻水にはウイルスや細菌を外に追い出す役目があります。ホコリ、ハウスダスト、ダニ、ペットの毛などが鼻に入って鼻の粘膜が刺激されるとアレルギー反応を起こして鼻水が垂れることもあります。 赤ちゃんの鼻の中は狭く、鼻と耳をつなぐ耳管が大人に比べると短く太く水平のため、ウイルスや細菌が入りやすい構造になっています。赤ちゃんは鼻毛が生え揃っていないために異物の侵入を防ぎきれず、温度や室温、環境の変化によって鼻水が出やすい特徴があります。 鼻水の性状からわかること・透明でサラサラした水っぽい鼻水水溶性鼻汁(すいようせいびじゅう)というもので、風邪の引き始めに出やすいです。 ・黄色や緑色でドロドロした鼻水ウイルスや細菌と戦うために血液中から出てきた白血球などの成分とウイルスや細菌の死骸を含んだものです。薄い黄色の鼻水は鼻水が出始めてから数日間経過したころに出てきたり、濃い黄色や緑色で粘り気が強い鼻水は膿性鼻汁(のうせいびじゅう)と呼び、においがすることもあります。風邪をひくと大なり小なり副鼻腔炎を起こしているものです。 鼻水が詰まることで生じる症状と病気鼻水が詰まると呼吸がしづらいだけでなく、哺乳がしにくくなったり、他の病気を引き起こします。鼻水が出ていて発熱(37.5度以上)している、鼻水が出ていて母乳やミルクを普段のように飲めない、黄色や緑色の鼻水が1週間以上出ている場合は、小児科や耳鼻科を受診しましょう。 ・じょうずに母乳やミルクを飲めなくなる鼻詰まりが起こると呼吸しづらいため、呼吸しながら哺乳する赤ちゃんにとっては哺乳しにくくなります。赤ちゃんが横たわることで鼻詰まりが起こる場合は、横抱きではなく縦抱きで授乳すると呼吸が楽になることもあります。鼻詰まりが続くと苦しくて泣き、泣き続けることで鼻が詰まり、さらに不機嫌になることもあります。鼻詰まりや鼻水の症状が起きて、普段のように哺乳ができないときは、小児科や地域の助産師へ相談しましょう。 ・目やにが出たり、まぶたが腫れる鼻と目の空間は、鼻涙管(びるいかん)という管でつながっていますが、鼻が詰まると鼻水や涙が逆流して目やにが多くでたり、まぶたが腫れることがあります。 ・中耳炎を起こしやすい鼻と耳の空間は、耳管(じかん)という管でつながっていますがウイルスや細菌を含む鼻水が耳管を通って中耳にたどり着くと、中耳で炎症を起こすことがあります。 ・副鼻腔炎(蓄膿症)鼻の穴の中を鼻腔(びくう)といいます。鼻腔の周りには、鼻腔につながる左右対称の骨で囲まれた空洞があり、この空洞部分を副鼻腔(ふくびくう)と呼びます。副鼻腔炎(蓄膿症)とは、副鼻腔の粘膜に細菌やウイルスが感染することで炎症が起こり、鼻詰まりや鼻水、痰、咳という呼吸器症状と、発熱、頭痛、顔面の痛みなどを伴う病気です。通常は2週間以内に治りますが、3カ月以上続く場合は慢性副鼻腔炎といいます。 ・後鼻漏(こうびろう)鼻水が鼻の穴の方向ではなく、のどのほうへ流れることを後鼻漏といいます。後鼻漏が起きると息苦しいために哺乳量が減ったり、寝ているときに呼吸が苦しくなったり咳が出たりします。赤ちゃんの鼻水がのどへ流れて痰がからんだような咳をしている場合は後鼻漏です。後鼻漏は中耳炎の原因になることもあります。 家庭でできる鼻水へのケア鼻詰まりや鼻水の症状を和らげるために、赤ちゃんは自分で鼻水をかめないので大人が取り除いてあげることが大切です。 ・部屋を加湿して、綿棒やティッシュ、ガーゼなどでやさしく拭き取りましょう。空気の乾燥を防ぐことで鼻の通りがよくなり、呼吸をしやすくなります。鼻の粘膜を傷つけないように、やさしく拭き取りましょう。自力で鼻がかめない月齢や年齢の間は、大人が鼻の下にティッシュを押し当てて下方向へ引っ張るだけでも、鼻水を取り除くことができます。沐浴やお風呂のときにでてくる鼻水をこまめにふき取るだけでも効果的です。鼻水がネバネバしている場合は、沐浴やお風呂のときに鼻に蒸しタオルを当てた後のほうが取りやすくなります。 ・家庭内での感染を防ぎましょう。家庭内での感染を完全に防ぐことはなかなか難しいですが、以下のことに気を付けるとよいでしょう。 鼻水にはウイルスや細菌などが含まれているので、上のお子さんなど同居する家族への感染を防ぐために鼻水の付着した綿棒やティッシュ、ガーゼをそのまま放置しないように気を付けましょう。ゴミ箱に捨てる、外出先であればビニール袋に入れるなど、取り除いた鼻水に再度触れることがないように工夫しましょう。逆に、上のお子さんや同居する家族が鼻をかんだ後のティッシュなどに赤ちゃんが触れないようにも気をつけましょう。親は鼻水を取り除いたらせっけんと流水で手を洗いましょう。 鼻水専用の吸引器を使用するときのポイント必ず購入しなければならないものではありませんが、鼻詰まりや鼻水の症状を繰り返す場合には、鼻水専用の吸引器を購入して使用してもよいでしょう。 赤ちゃんの鼻水を取り除く吸引器には、スポイト式、ストロー式、電動式など多くの種類があります。どのタイプが優れているというものではないので使いやすいものを使いましょう。 ・吸引の圧は弱めに、吸引器の先端は顔の面に垂直方向に挿入する赤ちゃんの鼻の中は狭くて、デコボコの入り組んだ構造です。ネバネバした鼻水は鼻の穴とほぼ水平方向の一番奥にたまっています。吸引器の先端は、鼻の穴に対して下から上へ突っ込むのではなく顔の面の垂直に挿入しましょう。挿入しながら少しずつ角度を変えると、鼻水を吸引しやすいポイントが見つかるので、ゆっくり少しずつ吸引しましょう。吸引するときの圧は弱めに設定して、鼻の粘膜を傷つけたり、強く圧迫しないように気をつけましょう。強い圧で一気に吸い取らないでください。もし、鼻血が出た場合は、その日は吸引を控えて、翌日以降におこないましょう。・吸引するときは赤ちゃんの頭を固定して、安心と安全を心がけましょう。吸引するときに、赤ちゃんの頭を固定しないと、吸引器の先端の動きが安定せず、鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。寝かせたままでも、抱っこしたままでも、頭が固定できればどのような姿勢でもかまいません。赤ちゃんが鼻水の吸引に苦痛を感じさせないように、「鼻水取るとスッキリするよ」などやさしく声をかけながらおこないましょう。 まとめ鼻水はこまめに取り除くことが大切です。鼻水が出ていて発熱(37.5度以上)している、鼻水が出ていて母乳やミルクを普段のように飲まない、黄色や緑色の鼻水が1週間以上出ている場合は、小児科あるいは耳鼻科を受診しましょう。 【参考】日本小児科学会「こどもの救急」日本耳鼻咽喉科学会HP「子どものみみ・はな・のどの病気 Q&A」日本アレルギー学会HP 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年08月05日2人目は何歳差で産むのが良いのか? ママ友ともよくそんな話題になっていたころ、「3歳差は入園・入学が重なるから大変だよ」と複数人から聞き、深い考えもなく、ならば2歳差で、と妊娠・出産してみたところ……。 マタニティ期間の苦悩私には11月末生まれの長女と、1月生まれの次女がいます。長女は2歳1カ月でお姉ちゃんになりました。マタニティ期間に大変だったことは、長女を抱っこできなくなることでした。当時1歳半の長女はまだあまり歩けず、抱っこをせがまれることがよくありました。 けれど私は貧血で通常の暮らしもつらいときがあり、抱っこしてあげたり、してあげられなかったり……。おなかが大きくなってからは切迫早産の不安があり、まだ小さい長女が満足するまで抱っこしてあげることができませんでした。 0歳と2歳の育児はドタバタ次女誕生後、ちょうどトイレトレーニングをしていた長女。トイレの間隔が短かったので、次女のおむつ替えや授乳などをしているときでも、「トイレ!」となることが多く、あっちこっちにお世話をしにいかなければならず、体力的に大変でした。 また、長女は3歳まで夜泣きがあり、授乳で泣く次女に母乳をあげながら泣くので、1年間は夜にあまり眠れませんでした。 2歳差と3歳差の大変の違い私の周りで言われていた「3歳差は大変」は、行事が重なることや金銭面で一度にお金が出るという部分が大変という意味でした。 2歳差は行事や支出はタイミングがずれますが、まだ自分のことを自分ですることができない、うまく気持ちを伝えられない時期の2歳の長女と、何にも自分でできない0歳の次女との生活は忍耐と体力がかなり必要でした。愛情を持って接していましたが、私自身も毎日がいっぱいいっぱいになり、イライラしがちでした。 眠れない日々が続いたときは、2歳差で出産したことを後悔するときもありました。けれどもそれは2歳差だからではなく、子どもの性格にもよるものも大きく、同じように出産した友人とはまったく悩みが違い、何歳差だから良いとかラクというのはないんだと気がつきました。金銭的なことは予想できますが、育てる際の大変さは何歳差であろうとしてみなければわからないと思いました。 著者:ライター 横山まい三児の母。夫の転勤に伴い三人別々の県で出産し子育てをしている。転勤妻としての妊娠・出産・子育ての経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2019年08月05日こんにちは、助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本です。夏は外のレジャーも増えて、虫に刺されてしまう機会も増えてくると思います。今回は、特に虫刺されで多い蚊に注目して、虫刺されの予防と対処法についてお話していきます。 蚊による虫刺されを予防しよう!赤ちゃんの皮膚はとてもデリケートです。虫刺されの腫れや痒みでかいてしまって悪化したり、痕が残ったりすることもあります。(また、コガタアカイエカという蚊が媒介になって日本脳炎ウィルスに感染することもあります)まずは予防が大切です。服装は、肌の露出を避けるようにしましょう。長袖・長ズボン、首回りも日よけ付きの帽子でガードするのが理想です。しかし、赤ちゃんは体温が高く暑くなってしまうと思いますので、木陰や蚊が多くいそうな場所では、薄手のカーディガンやケープでおおうようにして調整しましょう。汗の匂いで、蚊が寄ってくることもあるので、汗をかいたらウエットテッシュや濡れタオルなどでこまめに拭くようにしましょう。お部屋は、ベープやスプレー、吊り下げタイプの虫よけなどで対策をしましょう。 赤ちゃんの虫よけ対策虫よけスプレーは、赤ちゃん用を使用するようにしましょう。最も有効なのは「ディート」を含むものです。しかし、6カ月未満の乳児に使用しないことや年齢により使用回数が決まっているので、必ず添付されている注意書きに沿って使ってください。赤ちゃんへの虫よけには、「イカリジン」という成分を含むものが安全です。また、ハーブを使用したものもあります。ハーブは、シトロネラ、レモングラス、ローズマリー、ラベンダー、ティートゥリーなどが効果的といわれています。虫よけスプレーやジェルは、日焼け止めを塗ったあとにつけるようにしましょう。追加で、虫よけリングやシールを使用したり、衣服にも虫よけスプレーをふきかけたりしましょう。 虫に刺されてしまったら?まずは、刺されたところを水で流すか、ウエットティッシュで拭くようにしましょう。その後に冷やします。これだけでも、痒みや腫れを抑えることができます。そのあとは、かかないようにヒスタミン入りの市販のかゆみ止めを塗るか、虫刺され用の皮膚パッチで保護します。パッチは、はがして口に入れてしまうことがあるので、月齢が低いお子さんに使用するときは注意しましょう。掻いてしまうことで、水ぶくれになったり、かさぶたになるととびひになることもあります。赤くしこりになったり、水疱ができたりした場合には、皮膚科や小児科を受診するようにしましょう。 虫よけ対策を万全にしても、実際には、虫刺されを完全には防ぐことができないと思います。準備と早めの対応で悪化しないように心がけていきましょう。 ※引用・参考文献 金鳥HP 「イカリジンって何?」国立感染症研究所「日本脳炎とは」厚生労働省「ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について」独立行政法人 国民生活センター「虫よけ剤-子供への使用について-」 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年08月04日こんにちは、保育士の中田馨です。子どもが歩けるようになると、興味関心が増し気になるところにどんどんと歩いて向かっていくようになります。 そんなわが子の姿はとても微笑ましいのですが、「車が来たら危ないから止まる」「溝があるから落ちないように歩く」というような危険を予想して行動することはまだできません。興味関心があるものを見つけたら「危ない!」「ダメ!」といっても聞かずに走っていくのが子どもです。 今回は、そんな好奇心旺盛な子どもと一緒のお出かけで気を付けたい、年齢別の危険の教え方を話します。 子どもに危険を知らせるときのママの対応子どもに危険を知らせるときに大切なのが、ママの態度。「危ない」ことを、毅然とした態度で知らせます。毅然とした態度とは、真剣な表情・ゆるぎない態度・声かけです。 例えば、大通りで走り出したら「危ない!」と言い、手をしっかりと握って制止します。それでも行こうとするときは、しっかり抱きしめて止めます。そして、真剣な顔で子どもの目を見ます。「ママは本気で伝えている」ということを子どもに知らせることが最も大切なことです。 しかし、一度注意をしたらしなくなるものではありません。何度も起こる可能性がありますので、繰り返して伝えます。また、危ないことが起きたその場で子どもに伝えることが大切。「ヒヤリ」としたことを「ああ、危なかった」だけで流してしまわずに、伝えることを繰り返していくうちに、子どもは社会でのルールを学んでいきます。 そして、お家のルールを明確にしましょう。・道を歩くときはお母さんと手をつなぐ・駐車場では走らない・交差点ではいったん止まって車などが来ないか確認する、などパパとママが大切にしたいお家ルールを決めます。 1歳児への危険の伝え方1歳の子どもはまだ言葉の理解が未熟なため、特に「ママのゆるぎない態度」で伝えることが大切です。 例えば、手をつながずに道を歩こうとする、高い段差に上がろうとすることを「危ない!」と伝えることが大切です。高い段差に上がってバランスを崩したとしたら「怖かったね」と起きたことに対しての説明をして子どもの気持ちに共感します。 今はまだ言葉の理解はできないかもしれませんが、子どもの気持ちに共感することで次のステップにつながります。そして、ママは別の興味へ子どもの関心を向けてみましょう。「ママと歌を歌いながら歩こうか」「あっちに大きなトラックが走っているよ」など。1歳の子どもにはまだわからないだろうと思って伝えないのではなく、短い言葉で、繰り返し伝えていくことが大切です。 2歳児への危険の伝え方1歳のときに繰り返し伝えてきたことが、2歳になると徐々に分かるようになってきます。 例えば、触ると熱いもの・冷たいもの・痛いものなども、これまでの経験の中で理解し始めます。外に出たときも「ママと手をつなぐ」というルールがわかるようになります。とはいえ、まだまだ自分の興味関心のあるものがあるとパッと走り出したりすることもあるので、気を付けるようにします。引き続き「危ない」ことを短い言葉で伝え続けます。 3歳児への危険の伝え方これまでは危ないことを簡単な言葉で伝えてきましたが、3歳ごろになると理解力が増してくるので、さらに伝え方が変わります。「どうして危ないか?」を説明していきましょう。「車にぶつかったらケガをするし、とっても痛いんだよ」など、具体的に言うのもいいでしょう。さらに「こういうときはどうしたらいい?」と聞いてみると「こうしたらいい」と返事が返ってくるようになります。そうするうちに、危険を予想して、自分で自分の身を守るすべを身につけていくのです。 子どもは1回言ったら、その通りに言うことを聞くわけではありません。長期間かけて、大人が見守りながら繰り返し繰り返し伝えていくことで、社会のルールを身につけていくことが大切です。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月02日どうも、保育士のてぃ先生です。今日は「子どもがおもちゃやお菓子がほしいと言う」というお悩みに答えたいと思います。ポイントは2つです! 1) 欲しいのではなく好きなだけ2) 理由を聞く 欲しいのではなく好きなだけ特に年長さんより前の子どもはそうですが、「欲しい!」と言ったからといって本当に欲しいと思っているかというと、そうでもありません。信じられないことかもしれませんが、「自分はこれが好きなんだ〜」と伝えているだけのことが多いです。 語彙力が足りない、たったそれだけのこと。 「そんなのいらないよ!」「ダメ! 買わないよ!」と言われてひどく怒ったり、泣きわめいたりするのは「これ好き」「見て! 素敵だよね」といった意味を込めて言った「欲しい」を全否定されているからです。 まして、ママやパパといった普段は自分の気持ちを受け止めてくれる存在の人が、自分の価値観を完全否定してくるのですから、これほど悲しいことはありません。 なので、必要な対応としては「お〜! それいいね」「ママもこれ素敵だなぁと思ったよ」と肯定的な言葉をかけるだけで十分。きっと子どもは「うん!」と満足な顔を見せてくれるはずです。 理由を聞く「どうしてそれが欲しいと思ったの?」と理由を聞くことも効果的です。ただなんとなく欲しいではなく、必ず理由を聞くようにすると、子ども自身も不必要なものを分別できるようになっていきます。 園の保護者から聞いたエピソードでは、お菓子をねだった息子さんに「どうして欲しいの?」と聞いたら「だってママお菓子好きでしょ? 僕と一緒に食べたらおいしいよ」と言われて納得し、買ったと言っていました。 その後、これを常套手段に使われると思っていたら、思いの外言ってこず、「きちんと考えているんだなぁと感心しました」とも。 子どもは子どもなりにいろいろ考えていますから、「理由を聞く」ということも大事ですね。やっかいな外出先での「これほしい!」、ぜひ一度見方を変えてみてはいかがでしょうか。 著者:保育士 保育士 てぃ先生都内の保育園に勤める男性保育士。ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は49万人を超える。Twitter原作のマンガ『てぃ先生』は20万部を突破、著書である『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』は15万部を超える大人気作に。他にも『ハンバーガグー!』『きょう、ほいくえんでね…!!』など多数出版。保育士として勤務する傍ら、その専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。ちなみに、名前の読み方は「T」先生。HP::::
2019年08月02日息子は出生時、身長が54cm、体重が4,300g越えのかなり大きめ赤ちゃんでした。生まれたときに大きかったため、その後の成長も大きめで、生後1カ月で身長59cm、体重5,300g、2カ月で身長65cm、体重6,600g、3カ月で身長69cm、体重7,700gと成長曲線の上限オーバー。大きめ赤ちゃんで困ったことがいろいろとありました。 とにかく抱っこが重い生まれたときから身長も体重も大きめだった息子は、とにかく抱っこが重くて大変でした。沐浴のときには、片手で頭や首を支えてもう片方の手で体を洗います。片手にかかる負担が大きく、私はこれが原因で腱鞘炎になってしまいました。 また、体は大きくても発達は月齢通りであるため、生後3カ月のころ、首はまだ完全にはすわっていないのに、体重は7,700gと生後6カ月の子と変わりなく、特に抱っこがつらかったです。 服やおむつのサイズアップが速い出産前に準備していた新生児用の肌着や服は生まれたときにはすでにジャストサイズで、生後1カ月のころには丈が足りなくなっていました。しばらくは小さめでも無理やり着させていたのですが、さすがに2カ月のころには小さすぎたため、次のサイズの服を探しに行きました。 息子に合うサイズの服はかぶりの服やセパレートの服が多く、探していた前開きのつなぎは数が少ないです。まだ首もすわっておらず、かぶりの服は着替えがしづらいため、限られた前開きの服の中から探しました。 また、おむつも出産前に新生児用のものを箱買いしていたのですが、大きめの息子にはすぐに小さくなってしまい、たくさん余ってしまいました。それからは箱買いは止め、成長の様子をみながら少しずつ買うようにしています。どんどんサイズアップしてしまい、おむつのコストもかかります。 月齢より大きくみられる生後2カ月のころに知り合いの誘いでベビーマッサージに行きました。うつ伏せでのマッサージの際に、顔が上がらない息子の姿を見て、周りのママに「首すわりまだなんですか?」と聞かれたことがあります。体の大きさから生後6カ月ぐらいに見られていたようで、生後2カ月だと言うとびっくりされました。 また、同じく生後2カ月のころ子ども写真館で写真を撮ってもらったときにも、息子が椅子に座っているときに首がグランと前に倒れそうになり、ヒヤッとしたことがあります。写真館のスタッフの人にも体の大きさから生後6カ月ぐらいだと思っていたと言われ、謝られました。 大きめ赤ちゃんで困ったことはいろいろとありましたが、よかったこともあります。息子は大きかったため生まれたときから体がクニャクニャしておらず、抱っこがしやすくドッシリと安定感がありました。また、おっぱいを飲めているのか、体重が増えているのかなどの心配はあまりなく、神経質にならずに子育てに取り組むことができました。昔の人は「小さく産んで大きく育てろ」と言いましたが、「大きく産んで大きく育てる」ほうが安心感があるなと思いました。これからも大きめ赤ちゃんの息子の成長が楽しみです。 著者:塚田さき0歳男児の母。普段は作業療法士として訪問看護ステーションで勤務、現在産休中。自身の体験をもとに、主に体験談を中心に執筆している。
2019年08月02日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは! 保育士の中田馨です。暑い夏は、お家での遊びが増える時期でもあります。ビニールプールで遊ぶなど、夏ならではの遊びもすると思いますが、そんな長時間できるものではないので、やはり遊びのメインは「部屋の中」になります。 そうすると毎日部屋の中はグチャグチャ! 片付けるのが大変だし、お片付けしようと伝えてもなかなか思うようには進みません。今回は、そんなお片付けもラクになる、1~2歳ごろの赤ちゃんが自分でお片付けができるようになるまでの「お片付けのキホン」を話します。 お片付けはいつから始める?お片付けができるようになるのは1歳ごろから。歩けるようになってからとも言いますが、座っていてもお片付けはできます。お片付けの見本になるのは、パパとママです。言葉で説明するのはまだ難しい赤ちゃんですので、パパとママがお片付けする姿を見せることからスタートしましょう。 今使うおもちゃだけに絞る部屋におもちゃが溢れていませんか? もしそうであれば、まずはおもちゃの見直しをしてみましょう。使うおもちゃを「絞る」のです。「このおもちゃ、あまり使ってないな」というものは別の場所に片付けます。 例えば、同じ車のおもちゃでも、よく使うものとそうでないものがあると思います。全てを出すのではなく厳選することがポイントです。絵本も同様で、今、興味のある絵本に絞ってみましょう。おもちゃなどを絞ることで、赤ちゃんも片付けやすくなります。赤ちゃんの興味関心や成長に合わせて、おもちゃを入れ替えてみましょう。 「遊び」のひとつとしてスタート「片付け」をしつけとしてすると、なかなか片付けてくれない赤ちゃんに、ママも苛立ってくることがあると思います。ですので「お片付けも遊びの一環」と思って取り入れます。 ブロックや積み木などは収納するときに色分けしてみます。ブロックと同じ色の箱があるととても良いですね。赤、緑、青の箱を用意して、箱の色と同じブロックを入れます。遊びながら色も覚えられ、片付けもできて一石二鳥です。また、徒競走などで流れる音楽を口ずさみ、「ママとどちらが早いかな? 〇〇選手(赤ちゃんの名前)早い早い! 早いです!」など、中継してみてください。赤ちゃんは大喜びで片付け始めます。「出したおもちゃすべてを赤ちゃんに片付けさせなければいけない!」とは思わなくてOKです。一つでも箱の中に入れられたらほめる。その日々の繰り返しが積み重なり、自主的に片付けができるようになります。また、別の遊びを始めるときには声かけをします。例えばブロックで遊んでいたけれど、おままごとで遊ぼうとしたときは「ブロックを片付けてから遊ぼうね」と声かけをします。この時もまずは一つでも箱の中に入れられたら「ほめる」が基本です。 お家でのルールを決めるお家でのルールをつくります。 まずは、どんな場面で片付けの時間がやってくるかという習慣のルールです。ご飯を食べる前、お出かけの前、寝る前など、片付けをする生活の場面のルールをママが決めます。 次に、片付ける場所のルールです。基本は赤ちゃんが片付けやすいということですが、保育所では、以下の3つで片付けやすい環境を作っています。 1箱ごとにおもちゃの種類を分ける車、線路、積み木、ままごとの食材、ままごとの食器など、種類に分けて赤ちゃんが引き出しやすい小ぶりの箱にそれぞれ入れます。 2赤ちゃんが取り出しやすいところに置く赤ちゃんが取り出しやすい低い場所におもちゃや絵本を置きましょう。 3写真を貼る箱や棚におもちゃの写真を貼ります。そうすることで、赤ちゃんもママもどこに片付ければいいかが分かります。もちろん、棚に写真を貼ることはなかなか難しい場合もあると思うので、できる範囲で取り入れてみてください。 まずは遊びから始める「お片付け」ですが、成長と共にこれが家族と一緒にできる「お仕事」になり、自分に任された役割のひとつとして自信につながっていきます。「1歳の時はできていたのに、2歳になったら急に出来なくなった」ということもあります。その時の興味関心、発達によって行きつ戻りつしながらも、「遊びからスタート」という基本を忘れず、進めていってくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月01日