春は新生活で環境が変わり、緊張や不安で落ち着かないものです。仕事や勉強の集中力が続かないと悩んでいませんか?今回は『自律神経の名医が教える集中力スイッチ』の著者である自律神経研究の第一人者、医師の小林弘幸さんに、集中力をアップさせるのを妨げるやりがちなNG習慣を教わります。春に集中力を下げるNG習慣5選環境やライフスタイルが変化しやすい今の時期、仕事や勉強の集中力が続かず、悩んでいませんか?集中の妨げになってしまうNG習慣を5つ、小林さんに教えていただきました。NG習慣1.緊張や不安を感じてもすぐ対処しない小林さん春は多くの人にとって別れと出会いの季節です。誰もが緊張や不安で仕事が手につかず集中できないことが多いのでは。けれどそのまま何も対策せずにいると、頑張りすぎていわゆる5月病と呼ばれる無気力な状態になり、結果として集中できないカラダになってしまうので注意が必要です。緊張や不安感を感じたときには、自分で自分のカラダを抱きしめるようにしてゆっくりとした呼吸を繰り返すことで和らぎます。3秒息を吸い、6秒かけて息を吐きだす「ドキドキ解消呼吸」を試してみてください。NG習慣2.午前中を単純作業にあてる小林さん「早起きは三文の徳」という言葉がありますが、私には「規則正しく健康的な生活を送ることは素晴らしい」というメッセージが込められている気がします。実は集中力が高まりやすい時間は午前中。特にクリエイティブなことを行うのに適しています。午前中は単純作業ではなく、アイデアなどを検討するクリエイティブな仕事の時間にあてたほうが良いでしょう。NG習慣3.ガムを噛まない小林さん最近、マナー面などから「ガム離れ」が進んでいるようですが、ガムほど集中力を手っ取り早く上げるのに効果的なアイテムはないのです。野球のメジャーリーグでも、長時間に渡る試合で、集中力を切らさないようにガムを活用しています。NG習慣4.PCでダラダラ仕事を続けてしまう小林さんリモートで仕事をしているかたは特に、パソコンの前に座ったものの、なんとなくダラダラしてしまった経験はありませんか?それは集中力が切れてしまった証拠でもあります。心当たりがあるなら、例えば45分仕事をしたら、いったん休憩を挟むようにしたほうが、集中力を高く維持して仕事に取り組めるでしょう。NG習慣5.夜ふかしを続ける小林さん「リベンジ夜ふかし」という言葉をご存知でしょうか。日中に自由な時間を得られなかった人が、夜ふかしをすることで自由な時間を確保することをいいます。これは睡眠時間を削ることに直結し、気づかないうちに体内時計が狂い、朝の目覚めの悪さにつながります。こうなると疲労が蓄積してしまい、集中力や注意力の欠如を引き起こし、日中のパフォーマンスの質が著しく低下する「負のスパイラル」に陥ってしまうでしょう。集中力を上げる良い習慣とは?ーーNG習慣に1つでも当てはまるなら、要注意。集中力を上げるにはどうすればよいのでしょうか。小林さんに教えていただきました。1.睡眠の質を上げるためにスマホの使い方を変える小林さんまず意識すべきは睡眠の質です。夜ふかしは避け、寝る前の行動を改めることが、日中の集中力を上げるためにやるべきことです。そこで最もみなさんの意識を奪っているスマートフォンの取り扱いを見直すことをおすすめします。スマホを起床アラーム代わりに使っているなら、目覚まし時計に変えてみてください。枕元にスマホがあるだけで、寝る直前までSNSや動画視聴をしてしまいがちだからです。それが結果的に睡眠の質を低下させる大きな原因となりますので、スマホは寝室に持ち込まない、枕元に置かないことを試してみてください。2.仕事の集中力を上げる「ポモドーロ・テクニック」を試す小林さん仕事の集中力が続かないなら「ポモドーロ・テクニック」を試してみてください。集中する時間と休憩時間を繰り返すことで、仕事のペースを生み出す時間管理術です。手順は以下の通りです。(1)タイマーを25分に設定し、作業を開始する(2)タイマーが鳴ったら5分程度の休憩をとる(3)休憩時間は、4~5回に1回は15~30分とる「この25分はこのタスクをやりきろう」など、時間を区切ってタスクを絞ることができるので集中しやすく、生産性も上げやすいでしょう。3.ガムを噛みながら関係のない景色を見る小林さん人は緊張したり深く集中したりすると視野が狭くなります。すると大事なことを見落としてしまったり、ケアレスミスを犯しやすくなってしまいます。こうした失敗を防ぐためには、時々窓の外を眺めたり、メガネをかけている人の数を数えてみたりするのも効果的です。その際には、ガムを噛みながらできると理想的です。ガムは適度な咀嚼リズムを生み出してくれ、緊張したカラダをリラックスさせてくれる効果が期待できるからです。ーーいかがでしたでしょうか。どれもすぐ実践できるテクニック!集中力がなかなか続かないと思ったら、ぜひ試してみてください。他にも集中力を上げる方法を知りたい人は、書籍をチェックしてみるのも良さそうです。Information<教えてくれた人>小林 弘幸(こばやし ひろゆき)さん順天堂大学医学部教授。自律神経研究の第一人者としてメディア出演多数。主な著書に『自律神経の名医が教える集中力スイッチ』(アスコム刊)など。<筆者情報>椎原茜ライター。記事を通して、読者の方々に役立つ情報を知ってもらい、ハッピーかつ快適な生活を送っていただきたいという思いで執筆中。(C)hikari_stock/AdobeStock文・椎原茜
2024年04月05日自律神経の研究者と歯科医師による共著3月13日、行動習慣や食事法の見直しから食いしばりや歯ぎしりを解消しようという新刊『自律神経を整えれば「食いしばり・歯ぎしり」は解決する』が宝島社から発売された。四六判、192ページ、定価は1650円(税込)となっている。同書は日本スポーツ協会公認スポーツドクター、順天堂大学医学部・大学院医学研究科教授(併任)、自律神経の研究で知られ、多数のテレビ番組出演でも知られる小林弘幸(こばやしひろゆき)氏と、モウリデンタルクリニック院長で歯科医師の毛利啓銘(もうりけいめい)氏による共著である。頭痛・不眠・イライラ・肩こり・冷え性も食いしばりや歯ぎしりは睡眠中に行っているケースが多く、無意識であるため、自ら気付くことは難しい。食いしばりや歯ぎしりは歯を欠けさせることがあるが、疲れやだるさ、頭痛、不眠、イライラ、肩こり、冷え性など、全身の不調の原因になることもある。舌で頬の内側に触れた時、もしもそこに凹凸の線があるとすれば、気付かないうちに食いしばりや歯ぎしりをしてしまっているのかもしれない。新刊では自律神経の乱れが食いしばりや歯ぎしりの原因になるとしており、自律神経を整えて、一生ものの歯と心身を守る方法を紹介する。食事や呼吸法、舌のトレーニング法など、対人関係や仕事のパフォーマンスも向上させる方法を解説。自律神経の研究者と、患者の食事や生活習慣の改善指導も行っている歯科医がわかりやすく解説している。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年03月20日芦田クリニック院長が監修12月14日、慢性的な筋緊張を取り除くイラスト集『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』がKADOKAWAから発売された。A5判の単行本で128ページ、定価は1,430円(税込)である。著者は理学療法士で、アレクサンダー・テクニーク国際認定教師(ATI)の大橋しん氏。また、芦田クリニック院長の芦田京子氏が監修を担当している。イラストで「間違ったイメージ」から解放ストレス社会に暮らしている私たちは、いつも筋肉の慢性的な緊張に覆われている。整体やマッサージで解消を図っても、根本的な解決に至ることは少ない。その原因について大橋しん氏は、私たちの多くが「体について『実際とかけはなれた、間違ったイメージ』を持ってしまっているから」だと語る。新刊では、「見るだけ整体」のイラストなどを掲載。気楽に読むことにより、頭の中の「体のイメージ」を変えていく。「間違ったイメージ」から解放されれば、美しくなって、楽に動けるようになり、子どもの頃のように、自由でのびやかな体を取り戻すことができるという。猫背、疲れ、肩こり、腰痛、冷え、眼精疲労、不眠、高血圧、自律神経系の悩みになどの対策になるセルフケアであり、頑張って努力したり、施術に通ったりしても不可能な内容となっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※「筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体」大橋しん 【生活・実用書】 - KADOKAWA
2023年12月20日私は季節の変わり目、特に4月から5月にかけての時期に体調を崩しやすくなります。これは寒暖差や環境の変化などのストレスによって自律神経のバランスが乱れることが原因だと、更年期の症状を診てもらうため受診した婦人科の医師から言われました。40歳を過ぎたころから季節の変わり目の不調がたびたび起こるようになり、その都度対応策を試行錯誤している体験談を紹介します。季節の変わり目に眠れないように私は30代半ばのころ、4月の異動辞令を受けて仕事の環境が変わったことで高ストレス状態となり、ゴールデンウイークの前後に神経が高ぶって眠れない夜が続いたことがあります。その後数年はなんともなかったのですが、40歳を過ぎてからはアラフィフとなる現在に至るまで、毎年とまではいきませんが夜眠れないことが増えてきました。また冬から春にかけて、もしくは夏から秋にかけての季節の変わり目にも、自律神経が乱れるのか、特に何かストレスを感じている認識がなくても神経が高ぶったような感じで、疲れているのに眠れなくなるのです。そんなふうに眠れないときは、知り合いのアロマテラピストから眠りに就きやすくなると教えてもらったラベンダーのアロマを枕元にたらすことも。また、私は23歳のときにストレッチのインストラクターの資格を取り、カルチャースクールや公民館で講座を不定期に開講しているのですが、この講座で自分が教えている呼吸法を使ったストレッチをおこなったりもしています。本来はこのストレッチを毎日継続していればもう少し体調も良い状況を維持できると思うのですが、本業は事務職なのでなかなか継続できていませんでした。でも今回は、不眠対策としてアロマとともにストレッチを実践。そうするうちに緊張で凝り固まっていた神経がほぐれてだんだんとリラックスした状態になり、いつの間にか睡眠できる状況となりました。眠れないときにアレルギー症状が出やすくなる以前、自律神経が乱れると免疫力が低下すると医師に言われたことがあります。そのせいか、私は不眠気味になったり疲れやすくなったりと自律神経が乱れていると思われるときアレルギー症状が出やすくなります。喉がいがいがして咳が止まらなくなったり、鼻がぐずぐずしたり、全身にじんましんなどが出ます。花粉症のシーズンでもないのに喉や鼻の症状が出るのは、若いころから心身が弱っているときに時々ありましたが、これも今考えてみると免疫力が低下して自律神経が乱れていたのかもしれません。40歳ごろ眠れない症状が度々出てくるようになったと同時に季節の変わり目に、アレルギー症状も出ていることに気が付きました。アレルギーの諸症状が出た際には、悩まず耳鼻咽喉科を受診して処方してもらった抗アレルギーの飲み薬を服用するようにして対処しています。気分が落ち込んだら発想の切り替えと運動医師によると、季節の変わり目の自律神経の乱れと思われる体調不良は、更年期の自律神経の乱れも加わり、さらにきつく感じられることもあるということです。自律神経が乱れてくると精神バランスも乱れてくるそうなのですが、私の場合、なんとなく理由もなく落ち込んだり、不安な気持ちになったり、だるくてやる気がなくなったりします。こういったとき、誰かと話すと自己否定やネガティブ発言の多い厄介な人になってしまいますし、思考もネガティブになっているので何かをする前にどうせダメだと諦めたりチャンスを逃したりします。最近は、そのあたりは自分でもある程度は認識しているので、自分でネガティブな思考になりかけたり、ネガティブな発言をしそうになったりしたら、自分はネガティブな状態になっているのだと客観的に自分を見つめ、楽しいことを考えるなど発想を切り替えるようにしています。また、そういった気分が落ち込んだときは、有酸素運動や同じ動作を繰り返すウォーキングをおこなうのが良いと、医師にアドバイスを受けたことがあります。ですから気分を切り替えるためにも外に出て新鮮な空気を吸いながらウォーキングをしたり、自分で教えている呼吸法を使ったストレッチをしたりして、自律神経を整えるように工夫しています。まとめ季節の変わり目は自律神経が乱れることにより、眠れなくなったり、アレルギーの諸症状が出たり、気分が落ち込んでやる気がなくなったりといった症状が出て、つらい状況になります。そんなときは今までの経験上、とにかくリラックスをして心身の緊張をほぐすことが最善策だと体感しました。やる気が起きないときに無理やりしたくないことはなるべくしないようにし、好きなことをして過ごすように心がけています。そして、自律神経を整えるために良いと言われるアロマテラピーやウォーキング、呼吸法を使ったストレッチをおこなうことにより、この時期をうまく乗り越えるようにしています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/輝歩 (51歳)勤続約30年となる会社員を務める傍ら、ファイナンシャルプランナーとストレッチインストラクターの副業をこなすシングルマザー。
2023年11月09日なぜか便秘や下痢が続くとき、実は自律神経が乱れている可能性があります。今回は自律神経が乱れているときにどういった症状が現れるのか、どのような対策があるのか、医師の筆者が解説していきます。自律神経とはそもそも自律神経というのは、心拍数や消化活動など、私たちの体の機能を自動的に制御するものです。交感神経と副交感神経の2つがあり、お互いにバランスを取り合うことによって、身体の状態を保つ働きがあるんですね。一般的に、自律神経が乱れると、多くの健康問題が引き起こされる可能性があります(※1)。便秘や下痢に悩まされている人は…実は、自律神経の乱れが原因で「便秘や下痢」のような消化器系の問題が生じることがあります。これは、自律神経の働きのひとつに消化器官の動きをコントロールする働きがあるからです。便秘や下痢といった症状は、腸炎などの病気によって起こることがあります。ですが、腸炎などの病気がないにもかかわらず、便秘や下痢がある、便秘や下痢を繰り返している、人前で話すなどストレスのかかるイベントの前後で症状が強まるといった場合は、自律神経の乱れが原因である可能性も高いのです。自律神経の乱れと消化器系自律神経のバランスが整っていると、適切な消化活動が行われます。ですが、ストレス下などで交感神経と副交感神経のバランスの乱れが持続すると、便秘や下痢につながってしまうことがあります。一時的なものであれば問題ないですが、長期に渡って便秘や下痢を繰り返したり、腹痛を伴ったりする場合は、過敏性腸症候群(※2)のほか、何らかの消化器疾患の可能性もありますので、消化器内科を受診するのがいいでしょう。他の体調不良の予兆自律神経の乱れによる影響は、便秘や下痢だけではありません。例えば下記に挙げるようなものがあります(※1)。【全身的症状】だるい、眠れない、疲れがとれないなど【器官的症状】頭痛、肩こり、動悸や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、冷えなど【精神的症状】情緒不安定、イライラや不安感、うつなど自律神経が乱れる原因自律神経の乱れは、ストレス、過労、睡眠不足、不規則な生活、栄養不足など、さまざまな要因があるでしょう。なお、女性のほうが男性に比べて自律神経が乱れやすいとも考えられています。これは、月経に伴う女性ホルモンの変化が影響を及ぼしてしまうことがあるためです。体調管理の重要性体調不良の予兆に気がついたときには、無理せずに十分な休息と睡眠をとり、適切な食事や運動を心がけることが重要です。また、特に朝~午前中に日光浴をして体内時計をリセットするといいですね(※3)。日中は適度に運動を取り入れ、速やかに入眠できるサイクルを作ってください。ストレスを感じたときには、できるだけ早く解消できるように、自分なりのストレス解消方法を身につけておきましょう。こういった対策をすることで、自律神経のバランスが整いやすくなり、健康状態の改善が期待できるはずです。体調不良のサインを見逃さないように、日頃から自分の体調を注意深く観察しましょう。また、普段からバランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレスをためない生活を心がけ、日常生活の中で健康管理をしていくことが大切ですよ。体調不良の予兆に気をつけ、健康を守ろう便秘や下痢を繰り返す場合は、自律神経が乱れているサインかもしれません。体調不良の予兆に気がついたときには、無理せずに休むようにして、バランスの取れた生活を心がけましょう。普段から健康管理を意識することで自律神経のバランスが整い、よりよい健康状態を保つことにつながります。また、ご紹介した対策を行ってもなお便秘や下痢の症状が続く場合は、消化器内科でしっかりと診察を受けるのがおすすめです。特に便が細くなってきた場合や、血便がみられる場合はすぐに受診しましょう。消化器系の病気があれば早めの診断・治療が大切です。特に病気がなく、自律神経の問題による過敏性腸症候群などの場合も、生活習慣の見直しとともに適切なおくすりを活用することで改善につながるはずですよ。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット自律神経失調症※2 厚生労働省.e-ヘルスネット過敏性腸症候群※3 厚生労働省.e-ヘルスネット体内時計©kei907/Adobe Stock ©New Africa/Adobe Stock著者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年10月08日青春出版社は9月19日、『「シンプル」な選択が自律神経を整える理由』を発売しました。自律神経には、活動するときに働く交感神経と、休息するときに働く副交感神経があり、その2つがバランスを取りながら、心と体の安定を保っています。ところが、迷うと「決めなければいけない」という行為がストレスになって、交感神経が優位になり、そのバランスが崩れてしまうのです。決めたら決めたで、迷った末の選択なので、「本当にこれでよかったのだろうか」と不安になって、さらにストレスがかかり、自律神経を乱すという悪循環に陥ります。同書では、自律神経を整え、体も心もベストコンディションで過ごすには「シンプル」が一番とし、自律神経研究の第一人者が伝える“毎日をいい流れに変えていくヒント”を紹介しています。■書誌概要書誌名:「シンプル」な選択が自律神経を整える理由著者:小林弘幸発売日:2023年9月19日定価:1,100円(フォルサ)
2023年09月30日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、『自律神経のなかで最も大切な迷走神経の整え方』(小林弘幸・著)を2023年9月12日に発売いたしました。『自律神経のなかで最も大切な迷走神経の整え方』(小林弘幸・著)詳細URL: 近年よく耳にする、「自律神経を整える」というキーワード。わたしたちにとって、自律神経がいかに大切な神経であるかは、よく知られるようになりました。自律神経は、「交感神経系」と「副交感神経系」の2つの神経で構成されています。自律神経を整えるには、この2つの神経のはたらきがどちらも高く、ちょうど良いバランスで釣り合っていることが理想的だとされています。しかし、残念ながら、現代のストレス社会では、“交感神経が過剰にはたらいている人”が急増しています。副交感神経のはたらきを高め、バランスを保たなければいけません。そこで、重要となるのが、本書でお伝えする「迷走神経」を活性化させる方法です。迷走神経は、自律神経のなかでも、副交感神経を支配している重要な神経です。脳と臓器の「直通回線」とも呼べる、体のなかで最も大きな神経です。本書では、迷走神経と腸、呼吸、睡眠、生活習慣、ストレスとのかかわりから、「なぜ、今迷走神経に頼ることが必要なのか」「迷走神経をはたらかせると、どのような効果があるのか」「迷走神経が整うためにはどうすれば良いのか」を、自律神経研究の第一人者・小林弘幸医師がわかりやすくまとめています。新たなキーワード、「迷走神経を整える」生活を始めることで、何を試しても良くならなかった頑固な不調もスッキリ解消していきます。最近不調を感じ始めた方にはもちろん、「自律神経を整えるためにいろいろ試したけれど、なかなか不調が改善しない……」という悩みを抱えている方にも、ぜひお読みになっていただきたい1冊です。■主要目次はじめに――自律神経のなかで最も大切な神経がある第1章 自律神経を整える切り札「迷走神経」のはたらき第2章 迷走神経を整える腸活第3章 迷走神経を整える呼吸法第4章 迷走神経を整える睡眠第5章 迷走神経を整える生活習慣第6章 迷走するストレスとの付き合い方おわりに■著者プロフィール小林 弘幸1960年埼玉県生まれ。1987年順天堂大学医学部卒業。1992年同大学大学院医学研究科を修了し、ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」でもあり、みそをはじめとした腸内環境を整える食材の紹介や、自律神経と腸を整えるストレッチの考案など、様々な形で健康な心と体の作り方を提案し ている。『医者が考案した「長生きみそ汁」』『結局、自律神経がすべて解決してくれる』(以上、アスコム)『整える習慣』(日経ビジネス人文庫)などの著書のほか、メディア出演も多数。■書籍概要書名 : 自律神経のなかで最も大切な迷走神経の整え方著者 : 小林 弘幸ページ数: 208ページ価格 : 1,815円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4-86680-240-4発売日 : 2023年9月12日URL : ■会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月12日暑さは当分続くかもしれませんが季節的には夏ももうすぐ終わり。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、室内外の気温差や気圧の変化により自律神経が乱れ、なんとなく憂うつになったり、調子が悪くなったりする人が増えているそう。愛先生がメンタル不調になるNG習慣と対策を教えてくれます!最近、心が不安定になっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 227例年お盆が明けると、夏の本気な熱烈なパワーが9月末の秋分の日ころを目途に少しずつ和らいでいく傾向があります。ですが、今年の夏はまだまだ暑さが続きそうですよね。さらにこれからの時期は、台風やゲリラ豪雨などが頻発し、低気圧がたくさんやってきています。私たちは、お盆明けとともに日常の生活へと戻っていきますが、やはりどうしても楽しかった、ゆっくりできたという思い出が強いと、日常のルーティンを憂うつに感じてしまうことがあります。急にイライラしたり、落ち込んだり、憂鬱になったり、悲しくなったりすることもあるかもしれません。気温が高い日は室内の設定温度が低くなりがちなので、室内外の寒暖差によって自律神経が乱れたり、気温が低い雨の日には低気圧が来ているので自律神経が乱れたり…どちらにせよ自律神経が乱れ、メンタルが安定しづらい時期であることは確かです。ということで、今週は長期休暇明けのこれからの時期、精神的に強くいられるように食薬習慣を紹介していきます。今週は、気分が憂うつなときの食薬習慣楽しかったなという思い出があるほど、現実に戻ることに憂うつさを感じることがあります。嫌だなと感じると同時に、それだけ心が休まったり、楽しかったんだなと思い出を振り返ることができると良いですよね。そして、このタイミングに月経前のタイミングが重なってしまった場合には、憂うつさが倍増されてしまうことになるかもしれません。いつもよりさまざまな環境に敏感に反応し、怒ったり、傷ついたり、落ち込んでいるなと感じる人は、よりメンタルのコントロールが難しくなると思います。漢方では、この状況を『肝気鬱結』といいます。この状態になると、寝ている間にもカラダに力が入り、歯ぎしりをしたり、朝から肩こり、頭痛を感じたり、カラダの不調が現れてしまうことがあります。そこで今週は、『肝気』の巡りを解消する食薬を取り入れることがおすすめです。食べるとよい食薬は、【魚介入りラタトゥイユ】。逆にNGな習慣は、【つまみ食い】です。食薬ごはん【魚介入りラタトゥイユ】ストレスが多く自律神経が乱れているときには、色や香りに特徴のある野菜がおすすめ。特に、漢方医学では、セロリやバジルなどの香りが高い野菜は、『理気』作用が強いといわれています。また、海老、イカ、アサリなどが入ったシーフードミックスを使うことで『肝』の働きを支えるタウリン、ストレスで消耗するミネラルなども補うことができるためおすすめです。<材料>aトマト1個ナス1個玉ねぎ1/4個カボチャ1/8個セロリ1本ニンニク1片(みじん切り)bシーフードミックス100g(解凍しておく)バジル10枚塩適量<作り方>aをさいの目切りして、フライパンに入れ塩を加え、オリーブオイルでしんなりするまで炒める。味が整ったらバジルを加えて完成。(野菜はお好みで好きなものを加えてください)NG行動【つまみ食い】甘くて美味しいいただきものが増えるこの時期。家にいるときは特に、暇なとき、集中できない時、イライラしたときなど、ふとした瞬間にすぐに食べ物を手に取ることができてしまいます。冷蔵庫や戸棚の前を通るたびに、頻繁につまみ食いしてはいないでしょうか。普段の自分の生活と比較して、過剰に甘いものを食べていると実感する場合には、甘いものを冷凍庫など、取り出しにくいところにしまっておくのが得策。甘いものは、血糖値の乱高下や腸内環境の乱れを招きます。この状態は、メンタルに直結してしまいます。心の状態が不安定なときには、なるべく甘いものは控えて、食物繊維やタンパク質、ビタミンB群、ミネラルの摂取を心がけましょうね。長かった夏も後半戦突入です。最後まで心とカラダの元気を保ったまま最後まで走り抜けたいものですよね。そのためにも、カラダを構成するための食事管理は重大な役割を担っています。なんとなく調子が悪いなと感じた時には、食薬を取り入れてみてくださいね。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。© ILLUSTRATION * STORE /Adobe Stock© andromedicus /Adobe Stock文・大久保愛
2023年08月16日心身の不調を食事で改善しよう宝島社は2023年7月3日、順天堂大学医学部 教授 小林弘幸の新刊『自律神経を整える最高の食事術』を発売します。同書では、自律神経を整えるための最強の食事メソッドを紹介します。食習慣を見直して自律神経を整えることで心身の不調を改善し、最高のパフォーマンスを発揮することを目指します。販売価格は770円(税込)です。宝島CHANNELやAmazon、セブンネットショッピングなどで予約を受け付けています。読んですぐに実践できる食事メソッドが満載です。YouTubeでも健康情報を発信小林弘幸(こばやしひろゆき)は1960年生まれ、埼玉県出身です。1987年に順天堂大学を卒業しました。現在は順天堂大学医学部教授を務め、自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手やアーティストなどのパフォーマンス向上の指導にも携わっています。専門分野は小児外科学、肝胆道疾患、便秘、Hirschsprung’s病、泌尿生殖器疾患、外科免疫学です。著書には『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』『医者が考案した「長生きみそ汁」』などがあります。YouTubeチャンネル「【公式】ドクター小林の健康塾」を運営し、現役医師である小林暁子とともに、健康や医療に関する情報を発信しています。(画像は宝島CHANNELより)【参考】※宝島CHANNEL※順天堂大学 医学部・大学院医学研究科※Amazon※YouTubeチャンネル「【公式】ドクター小林の健康塾」
2023年06月20日不規則な生活や気圧の変化などで自律神経が乱れ、特に月経前などに肌トラブルを起こしがちな人が増えているよう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、ニキビなどの肌荒れしやすいNG行動と対策を教えてくれます!最近、ニキビなどの肌トラブルに悩んでいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 218朝起きて鏡を見たときにニキビがある、赤みがあるなど肌トラブルを発見してしまったときには、朝から気分がブルーになってしまいますよね。人に会うのが嫌になったり、外出する気がなくなってしまったり、一日の気分にも影響してしまうこともあると思います。また、自律神経が乱れやすい低気圧がやってくる高温多湿のこの時期には、ストレスに敏感になる、だるさを感じやすいなどに加え、ホルモンバランランスも連動して乱れてしまうことがあります。ホルモンバランスの乱れは、月経前のニキビの原因になってしまうことも。また、糖質、脂質の多い食事をとる習慣などがあったり、寝不足、ストレスが多い人は、当たり前の話になりますが、肌トラブルになやまされやすくなります。とくに高温多湿で肌がベトつき皮脂分泌も増えるこの時期、月経前にできやすいフェイスラインのニキビ対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、月経前の肌トラブルの対策となる食薬習慣じんわりと汗をかくようになりましたね。皮脂分泌も増え、毛穴が詰まりやすくなる今日この頃ですが、紫外線量も増え、角栓ができ、毛穴が黒ずみやすくなりますよね。さらに、低気圧やエアコンなどの影響から自律神経が乱れやすい時期とも言えます。そうすると、睡眠の質が低下したり、過食になりやすくなったり、ストレスに弱くなったりとお肌にとってダメージを与える要素がてんこ盛りになります。また、自律神経が乱れるとホルモン分泌も乱れやすく、月経前のにきび、過食、イライラ、気分の落ち込みなどに悩まされることも増えてしまいます。この状況を漢方医学では、『肝気鬱結』、『湿熱』がたまっている状態と考えます。そこで、自律神経を整えるために『気滞』を解消し、腸内環境を整え、抗酸化を行うために『清熱』し『湿熱』を除去することを考えます。ということで食べるといい食薬は、【アボカドとトマトのサラダ】です。そして、今週のNG行動は、常習的な【パスタランチ】です。食薬ごはん【アボカドとトマトのサラダ】味付けを粒マスタードとお酢で整えるので、香り高いイソチオシアネートやクエン酸などの酸味によって「気滞」の改善を促します。また、アボカドやトマトなど抗酸化作用の高い野菜を使うことで、「清熱」や「湿熱」の除去を行います。粒マスタードは常備していない家庭も多いですが、夏野菜のサラダやソテーにスプーン1杯くらい加えると味が締まり、さっぱりとして、機能性も高まるのでおすすめ調味料の一つです。<材料>酢・オリーブオイル・粒マスタード各大さじ1アボカド1/2個(一口大)レタス4枚(ちぎる)トマト2個塩お好みで<作り方>材料をまぜたら完成です。スライスマッシュルームやパプリカ、砕いたナッツなどを入れてもよいです。NG行動【パスタランチ】麺類は、たまには良いのですが、常習的になっていたら注意です。パスタランチを想像してみてください。野菜などの食物繊維、お肉や魚介類などのタンパク質が具材として含まれていたとしても、圧倒的に糖質の量が多くはないでしょうか。また、一般的なパスタは油と一緒に和えられていることが多く、糖質や脂質のとりすぎとなってしまい、栄養バランスが乱れやすいメニューの一つとも考えることができます。皮脂分泌が多く肌がベトベトしているとき、ニキビができているとき、便秘がちなときには、和食を中心とするようにしていきましょう。カラダの状態が反映されるのが、お肌です。毎月、ニキビで悩んでいる方は、肌トラブルだけに注目するのではなく、カラダ全体を整えるようにケアしてみてはいかがでしょうか。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©toofuneko/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages文・大久保愛
2023年06月16日ビューティ&ヘルスを底上げするには、睡眠の質を高めて自律神経を整える家電も持っておきたい。睡眠環境&自律神経を整えるセルフケアアイテムをご紹介します。睡眠環境&自律神経を整える「ここ数年、眠りをサポートする家電が増えています。その背景にあるのは、睡眠に関する研究の進歩。快眠を叶える条件が明らかになるにつれ、それを実現する家電が続々登場しているのです。室温や湿度をコントロールして睡眠環境を整えるエアコン、香りや光、音でリラクセーションを促すアイテム、空気圧とぬくもりで脚を癒すマッサージャーも、疲れが取れて寝つきがよくなる、とヒットしました。睡眠の長さや深さを記録するウェアラブル端末も、愛用者が増加中。睡眠系家電は見た目がおしゃれなものが多いので、寝室をかっこよくしたい人にもぴったりです」(白物・美容家電ライター・田中真紀子さん)a. 【BELAIRLAB】ラバロック ミニ アロマディフューザー旅先の寝室でもいつもの香りを楽しめる。オイルを垂らしたアロマホルダーをセットすると、ファンが香りを拡散。コンパクトかつ充電式なので、出先でも使える。アロマホルダーは、スギ花粉やタバコの煙などを除却する空気清浄機能つき。本体¥8,800専用フレグランスオイル(右から、リリ-ヴィンググリーン、フロ-ウィング コットン)15ml 各¥3,850(ベレアラボcs@belairlab.com)b.【Scentee】Scentee Machina Uno軽く広がる香りと暖色の灯りで心が安らぐ。専用アプリでスイッチのオン&オフ、タイマー設定ができる。ナノ単位の超微粒子で噴霧された香りが、柔らかく広がる。写真で使用しているフローラルウッディ調を含めて、18種の香りがそろう。本体¥21,780Scentee Machina Fragrance(ザ パブリック オーガニック スーパー ポジティブ)1本¥14,080(Scentee TEL:03・6809・1981)c.【LIVLAB SAS】Dodowメンタルトレーニングの呼吸法をマシンに応用。メンタルトレーニングに取り入れられている、“コヒーレンス法(心臓呼吸)”という呼吸法を実現し、心身をリラックスさせるためのデバイス。点滅する青い光に合わせて呼吸をすることで、やがて1分間に6回ほどという理想の呼吸ペースに。すると心拍数が落ち着き、眠りやすくなるという。¥6,980(LIVLAB SASservice.client@mydodow.com)d.【OURA】Oura Ring Gen3身につけて眠るだけで睡眠をモニタリング。指にはめて過ごすと、心拍数、体表温、活動量、血中酸素飽和度などを計測。消費カロリー目安やアクティビティレベル、睡眠の深さや質などをスマホに表示してくれる。専用アプリの機能を全て使うには、「Ouraメンバーシップ」(2か月目以降月額¥999)への加入が必要。本体¥47,000~(SB C&S)e.【cheero】Sleepion3多角的なアシストで、なめらかに“5分で快眠”へ。聴覚、嗅覚、視覚と、多角的にアプローチすることで快眠へと誘うデバイス。特殊な設計のスピーカーから360度全方位に広がる音楽に包まれ、振動によって拡散される100%ナチュラルアロマオイルの香りを感じることでリラックス。ロウソクを再現した温かな光のゆらぎを見つめていると、自然と眠気が降りてくる。¥10,780(cheero TEL:0120・083・703)f.【パナソニック】エアーマッサージャー ねるまえほっとリフレ EW‐RA150横になって脚を入れれば楽々極上マッサージ。寝る前に脚を入れてスイッチオンすれば、足首からふくらはぎへとエアーバッグが360度圧迫して開放。2段階に温度調節ができるヒーターを搭載しているので、これからの季節は冷房で冷えた脚がじんわり温まる。ベッドに置きっぱなしでも邪魔にならない、スタイリッシュなデザインが嬉しい。¥42,800*編集部調べ(パナソニック TEL:0120・878・697)田中真紀子さん白物・美容家電ライター。育児をしながら執筆の仕事をこなすうち、家事やセルフケアに役立つ家電にハマって専門ライターに。現在は企業コンサルタントやアドバイザーも務める。※『anan』2023年5月31日号より。写真・小川久志スタイリスト・池田沙織取材、文・風間裕美子(by anan編集部)
2023年05月26日なんとなく調子が悪い、ドキドキしがち、不安感に支配されている…など、もしかしたら環境の変化等によるストレスが自律神経を乱し、いわゆる五月病になっているのかもしれません。医師や心理学の先生に解説と対策法を教えてもらいました。いつでもできる!自律神経を整える簡単呼吸法自律神経というワード、見たり聞いたりしたことがあって、なんとなく心に関わるものだということを知っているかたが多いのではないでしょうか。医学博士の根来秀行先生に、自律神経についての簡単な解説とコントロールするための呼吸法を教えてもらいました。自律神経とは自律神経とは、呼吸や消化器官、体温調節など、全身の機能を司る神経のこと。おもに日中に行動を活発化する交感神経と、おもに日が暮れる頃から優位になり体をリラックスさせる副交感神経の2つがある。根木先生ストレスなどが多いと交感神経が優位になり、自律神経のバランスが崩れます。それを調整できるのが呼吸法。正しく行うことで、自律神経だけでなく、脳内ホルモン、心拍数、血管、心の状態にも影響を与えることができます。回数やタイミング、呼吸の仕方、深さなどによっても効果が変わってくるので、そのときどきで使い分けて、免疫力を強化しましょう。自律神経を整える呼吸法ベースの呼吸法副交感神経のスイッチを入れる呼吸法。「吐く息を長く」を意識すればよいだけなので、気がついたときにこまめに行って、疲労を軽減しよう。HOW TO1、鼻から軽く息を吐く。2、お腹をふくらませながら、ゆっくりと4秒間かけて鼻から息を吸う。お腹が数cmふくらむようにしっかりと息を吸い込んで。慣れないうちは、おへその上に手を当てて確認しながら行おう。3、お腹を絞るようなイメージでへこませながら、鼻からゆっくりと8秒間かけて息を吐く。2と3を落ち着くまで続けよう。ストレスを感じたら4・4・8呼吸法不安やストレスを感じたときに交感神経が優位になるのを食い止める呼吸法。心拍数や血圧の上昇を防ぎ、頭もスッキリ!HOW TO1、楽な姿勢で椅子に座り、おへその上に軽く手を置く。2、2~3回、腹式呼吸をし、息を吐ききる。3、4秒かけて息を吸う。4、4秒、息を止める。5、お腹を絞るようなイメージで8秒かけて息を吐く。3~5を4回繰り返す。根来秀行先生医師、医学博士。ハーバード&ソルボンヌ大学客員教授。著書は『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来が教える ストレス リセット呼吸術』(KADOKAWA)など。※ 『anan』2023年3月29日号より。イラスト・岡田 丈取材、文・古屋美枝(by anan編集部)※ 2023年3月26日配信頭痛、倦怠感、首肩の凝りは全部低気圧のせい?天気の変化によってカラダに不調の症状が現れる人は「気象病」かもしれません。どんな気象条件で、どういう症状が現れるのか、改善方法などを医師の久手堅司先生に教えてもらいました。気圧の低下など急激な気象の変化が体の負担に。そもそも気象病は何かというと、気象の変化によって引き起こされる心身の不調のこと。久手堅先生なかでも気圧の変化が顕著で、例えば雨が降る前日に気圧が急激に下がるなど、その差が大きいと不調の原因になります。気温に関しても“差”がポイントに。そのため季節の変わり目や、台風の時期に症状が現れやすいのです。一番多いのは頭痛です。あとは倦怠感、首肩の凝り、めまいなど。気象病は女性に多く、貧血や低血圧ぎみの人が多いことや、女性特有のホルモンの変動などが影響していると考えられます。CHECK LIST天気が悪い時に体調が悪い雨が降る前や天候が崩れる時に、その変化がなんとなく予測できる頭痛持ち(緊張型頭痛、片頭痛など)だ首こり、肩こりがあるめまいや耳鳴りが起こりやすい起床時、日中に倦怠感がある低血圧ぎみで、血圧が低いと不調が出る姿勢が悪く、猫背や反り腰がある1、2番目の両方にチェックがついた人は、気象病の可能性がかなり高い。それ以外の項目は、チェックの数が多くなるほど、気象病になるリスクが高くなる。ただし、該当する数が多いからといって、必ず気象病ということではない。気象病の対策気象病かどうかの確認のためにも、また、自分が気象病とわかったら、いつ体調が悪くなりそうなのか予期するためにも、これらを役立てて。1、天気予報をこまめに確認。オーソドックスなのは、テレビやネットで天気予報を確認すること。「注目すべきは自分が住んでいる地域よりも西の天気。基本的に天気は西から東へと移動するので、西の天気が崩れ始めたら、そろそろ気象病が現れるかもと心構えができると思います。気象病は季節的なピークはありますが、気圧など気象条件は一年中変化するため、年間通してなり得るもの。天気予報をこまめに見ておくと、大事な予定はずらすなどスケジュールを立てやすくなるはず」2、アプリ「頭痛ーる」を活用しよう。気圧の変化による不調を予測するには、「頭痛ーる」というアプリも便利。「自分が住んでいる市区町村を登録すると、気象病で体調不良を起こしやすい日時が、気圧の変化を表すグラフや『警戒』などのマークでわかります。気圧だけでなく、寒暖差の指数もあり。また、痛みを表す記録やメモ機能もあるので、どんな気象条件で体調不良になったのかを残しておけば、自分のパターンがわかり、事前に頭痛薬などを用意しておくこともできるでしょう」気象病を予防する気象病は、もともと不調のある人がなるもの。つまり、予防には日頃の不調を改善しておくことが第一。自律神経のケアでベースを整えよう。自律神経を整える呼吸法「呼吸は、自律神経をコントロールする唯一の方法」とのこと。もともと不調がある人は呼吸が浅くて速くなりがち。それを改善するには、腹式呼吸と胸式呼吸を組み合わせた深い呼吸が有効。ポイントはしっかり吐くこと。腹式呼吸から。仰向けで、ひざを90度に。両手をお腹に乗せ、お腹を意識しながら、鼻から10秒吸って、口から10秒吐く。次は胸式呼吸。両手を「Tの字」にして胸骨に乗せる。胸郭が上下するのを意識しながら、鼻から10秒吸い、口から10秒吐く。これも胸式。両手で包み込むように肋骨に手を添え、10秒ずつ深呼吸。肋骨が左右に広がったり、縮まったりするのを感じる。気象病の症状をケアする気象病の症状が現れた時は、症状を和らげるためのマッサージやストレッチを取り入れて。辛い場合には無理せず薬を飲みつつ、ケアで補おう。片頭痛と緊張型頭痛をケアするマッサージ片頭痛は吐き気や嘔吐を伴う場合も。和らげるには、顔まわりにある咬筋と内側翼突筋をほぐすこと。一方、緊張型頭痛は頭を締めつけられるような痛み。眼精疲労が関係していることが多く、こめかみを中心にマッサージ。【1】咬筋食いしばった時に硬くなる咬筋をマッサージ。頬骨の下に人差し指、中指、薬指を当て、内から外へ押しながら回す。【2】内側翼突筋頬骨の下に縦に走る筋肉。3本の指は【1】と同じ位置に置き、下から上へ、上から下へ、軽くポンポンと押す。【3】こめかみ緊張型頭痛で最も痛くなりやすいのがここ。指を広げてこめかみから眉上あたりに置いたら、小さく円を描く。久手堅 司(くでけん・つかさ)先生内科医、せたがや内科・神経内科クリニック院長。「気象病・天気病外来」を立ち上げ、5000人以上を診療。近著は『気象病ハンドブック』(誠文堂新光社)。※ 『anan』2022年11月23日号より。イラスト・Knty取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)※ 2022年11月20日配信落ち着きたい時に聴くと良い音楽音楽を聴いて心が癒される仕組みやシーン別のオススメ音楽を音楽心理学に詳しい星野悦子先生に教えてもらいました。星野先生一般的には、癒されたい時=脳を休ませたい時ですよね。そういう時にあまり複雑な音楽を聴くと、頑張って曲を理解しようとして疲れてしまうんです。だから、やや遅めのテンポで、メロディの主張が強すぎない、シンプルなものがいいといわれています。その代表格がバロック音楽ですね。クラシックの名曲は数百年にわたり多くの人々に力を与えてきたわけで、やはりリラックス効果が大きいと感じます。癒しの楽器といえば昔からハープがよく知られ、聖書の中でも“王のメランコリー(鬱状態)を竪琴で癒した”というエピソードがあるほど。クラリネットやオーボエなどの木管楽器の音色がいいとする研究もあります。シーン別聴くといい音楽落ち着きたい時控えめな音量で、あまり耳に残らない音楽。意識の邪魔にならないような、耳に残りにくい=覚えにくい曲を。かといって複雑すぎる曲はNG。もちろん、聴く時の音量は抑えめに。星野先生ローテンポの静かな曲で気分を落ち込ませすぎるとやる気が下がってしまうので、脳が興奮しない程度に、明るく軽い曲調のものを選ぶといいと思います。車を運転する時のBGMについても同様です。エネルギーを補いたい時エモーショナルで、少しアップテンポなもの。沈んだ気分を上げたい時は、まずは静かなものから聴き始めて、少しずつアップテンポに。星野先生テンポが速くなるほど、また音量が増すほど生理的覚醒が上がります。元気を出したいならば、ポジティブなムードのある長調のメロディがおすすめです。あまり高揚しすぎるのが嫌な場合は、テンポが速めでも短調の曲がほどよい場合もあります。ほしの・えつこ心理学博士。上野学園大学音楽学部音楽学科の特任教授として教鞭を執るほか、日本音楽知覚認知学会監事や日本心理学会音楽心理学研究会の代表も務める。著書に『音楽心理学入門』(誠信書房)や『音楽知覚認知ハンドブック』(北大路書房)など。※ 『anan』2022年9月14日号より。イラスト・藤田 翔取材、文・大場桃果(by anan編集部)※ 2022年9月8日配信ココロの不調に対する対策法をストックしようココロの不調は誰にでも起きる可能性があります。ただ、そうなった時の対策法をいくつか知っておけば、上手に付き合っていくことができるのではないでしょうか。とはいえ、改善がみられない時は、きちんと専門家の診断を受け、改善へ向けて少しずつ前進しましょう。まとめ構成・小田原みみ
2023年05月07日「更年期症状」と検索すると、必ずといっていいほど出てくる自律神経というキーワード。そもそも自律神経とはどういうものなのでしょうか? 自律神経が乱れるとどうなるのか、更年期症状との違いについて、また、自律神経を整えるためにはどうすればいいのか、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:「大病だったらと心配で病院へ」更年期のだるさ、憂うつ、心身の違和感は自律神経の仕業だった【体験談】そもそも自律神経とは?自律神経と言われても臓器のように目に見えないし、どんな働きをしているのかイマイチわかりにくいのですが……。「人間の体内には無数の神経があります。その中で内臓の働きなどを調整してくれるのが“ 自律神経 ”です。自律神経は内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールするために、意思とは関係なく24時間働き続けています。自律神経には、昼間や活動しているときに活発になる“ 交感神経 ”と、夜間やリラックスしているときに活発になる “ 副交感神経 ” の2種類があります。2種類の神経がどう作用するかによって、心や体の調子は変わります。交感神経が強く働くと、血圧が上がり、瞳孔が拡大して、心と体が興奮状態になります。一方、副交感神経が優位に働けば、血圧が下がり心拍数は減少。瞳孔が収縮し、心と体が休んでいる状態になります」(駒形先生)。自律神経のバランスが崩れる「自律神経失調症 」更年期症状は自律神経失調症に似ているとよく聞きますが、自律神経失調症とはどのような症状なのでしょうか。「自律神経失調症は、自律神経の乱れから不安や緊張感が高まり、吐き気や多汗、全身のだるさ、頭痛、肩凝り、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠など、さまざまな症状が見られる病気です。これらの症状は人によって大きく異なります。臓器にも悪影響を及ぼします。胃酸が過剰に分泌され、胃の痛みや胸やけを感じる神経性胃炎、腸のぜん動運動に異常が生じて腹痛を伴う下痢や便秘が起こる過敏性腸症候群がこれに当たります。また、突然浅く速い呼吸を繰り返す過呼吸症候群になると、息苦しさのほか、めまいや手足のしびれが現れます。そして、自律神経はちょっとしたきっかけですぐ乱れてしまいます。特に思い悩むタイプや真面目なタイプの人は、ちょっとしたストレスで崩しがちになります。更年期になるとさらに、エストロゲンが減ることで脳からの指令がうまくいかなくなりなるので、さらに自律神経は乱れやすくなるのです」(駒形先生)。更年期症状と自律神経失調症は同じ自律神経が乱れると多汗、全身のだるさ、頭痛、肩凝り、めまい、不眠、不安感などが出るということですが、これらの症状はとても更年期症状と似ています。「似ているというより、実は同じなのです。若い方の場合は自律神経が乱れることで女性ホルモンが乱れて生理不順というケースはありますが、更年期の場合は女性ホルモンが乱れることで自律神経が乱れるという順番に変わります。更年期を過ぎても同じ不調が続く場合は自律神経失調症になります。名前は変わっても症状は同じなのです」(駒形先生)。長い付き合いになる自律神経。じょうずに整える方法はあるのでしょうか。「更年期は血流が上半身に集中しがちで、つねに頭に血が上っている状態です。頭に血が上っているときは交感神経優位なのですが、交感神経を治めてバランスを保つために、副交感神経優位にもっていくよう自分でコントロールしていきましょう。整える方法は簡単。リラックスすれば副交感神経が優位に働くので、自分がどうあれば、何をすればリラックスできるのか知っておくことが大事ですね」(駒形先生)。まとめ40代、50代は家事、仕事、育児などするべきことが多く、緊張状態が長くなりがちですね。でも、忙しい中でも1日に1回、短時間でもリラックスタイムをとって、自分を甘やかしてあげてはいかがでしょうか。それが自律神経を整えるためには近道ということです。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年04月13日免疫を担う白血球を正常に働かせるには、自律神経を整えることが大切。そのためには呼吸法が強い味方に。ストレスを感じたとき、睡眠が浅いときなど、場面に合わせた呼吸をマスターすれば、免疫力アップだけでなく、メンタルの安定など大きなメリットが。シーンに合った呼吸で自律神経をコントロール。「免疫力を高めるには、自律神経をコントロールすることが大切。自力で自律神経にアプローチできるのが呼吸法です」と言うのは、医学博士の根来秀行先生。自律神経とは、呼吸や消化器官、体温調節など、全身の機能を司る神経のこと。おもに日中に行動を活発化する交感神経と、おもに日が暮れる頃から優位になり体をリラックスさせる副交感神経の2つがある。「免疫は、血中の白血球が担当しており、なかでも大きな役割を果たすのが顆粒球とリンパ球。交感神経優位のときに増える顆粒球は大きな異物や細菌に、副交感神経優位のときに増えるリンパ球はウイルスやがん細胞などに立ち向かいます」自律神経が正常に働いていれば、顆粒球とリンパ球もしっかり働き、病気などにもかかりにくくなる。「ストレスなどが多いと交感神経が優位になり、自律神経のバランスが崩れます。それを調整できるのが呼吸法。正しく行うことで、自律神経だけでなく、脳内ホルモン、心拍数、血管、心の状態にも影響を与えることができます。回数やタイミング、呼吸の仕方、深さなどによっても効果が変わってくるので、そのときどきで使い分けて、免疫力を強化しましょう」自律神経整え呼吸法まずはこれを習慣に!ベースの呼吸法副交感神経のスイッチを入れる呼吸法。「吐く息を長く」を意識すればよいだけなので、気がついたときにこまめに行って、疲労を軽減しよう。HOW TO1、鼻から軽く息を吐く。2、お腹をふくらませながら、ゆっくりと4秒間かけて鼻から息を吸う。お腹が数cmふくらむようにしっかりと息を吸い込んで。慣れないうちは、おへその上に手を当てて確認しながら行おう。3、お腹を絞るようなイメージでへこませながら、鼻からゆっくりと8秒間かけて息を吐く。2と3を落ち着くまで続けよう。METHOD1 ストレスを感じたら4・4・8呼吸法不安やストレスを感じたときに交感神経が優位になるのを食い止める呼吸法。心拍数や血圧の上昇を防ぎ、頭もスッキリ!HOW TO1、楽な姿勢で椅子に座り、おへその上に軽く手を置く。2、2~3回、腹式呼吸をし、息を吐ききる。3、4秒かけて息を吸う。4、4秒、息を止める。5、お腹を絞るようなイメージで8秒かけて息を吐く。3~5を4回繰り返す。METHOD2 お風呂上がりにリンパ呼吸法おへその裏にある、リンパ液が溜まっている「乳び槽」にほどよい圧力をかけられる呼吸法。リンパがスムーズに流れ、疲労やむくみが解消。HOW TO1、全身の力を抜いて膝を軽く曲げた状態で、仰向けに寝転がる。2、息を軽く吐ききる。3、ゆっくりと鼻から息を吸い、お腹を大きくふくらませる。4、お腹をへこませながら、吸った時間よりも長めにゆっくりと鼻から息を吐く。METHOD3 眠る前に10・20呼吸法じっくりと心と体を癒す呼吸法。1分間に2回の深い呼吸を10~20分行うのが理想的。照明を落として行うと効果アップ。HOW TO1、姿勢を正して座り、下腹部をゆっくり絞るようにして息を吐ききる。2、下腹部と肛門の力を抜いて、下腹部をゆっくりふくらませていき、10数えながら自然に息を吸い込む。3、首から胸にかけてゆっくり力を抜きながら、自然に息を吐く。そのまま下腹部をゆっくり絞りながら20数えて、さらに息を吐いていく。同時に肛門もゆっくり閉じていき、そのまま息を吐ききる。2~3を20~40回、自分のペースで行う(20回で約10分)。METHOD4 睡眠が浅いときはマインドフルネス呼吸法雑念を払い、「吸って、吐いて」に集中することで、脳を休めてクリアな状態に。睡眠中に目が覚めてしまったときなどにもおすすめ。HOW TO1、背筋を伸ばして座る。2、目を閉じて、体の感覚に意識を向ける。3、呼吸をコントロールしないで、あるがままに息をしながら空気の出入りや胸・お腹の動きなどの感覚を意識する。4、雑念がわいてくるのは当然と考えてとらわれず、すぐに切り上げ、呼吸に注意を戻す。全身で呼吸をするイメージで、体全体に意識を広げる。METHOD5 集中力を保ちながらリラックスしたいときは5・5呼吸法脈拍や血圧を下げるので、ストレスによるパニックに陥ったときにも役立つ呼吸法。浅い呼吸を正すことで全身の細胞に酸素を届けられる。HOW TO1、楽な姿勢で座る。2、ゆっくりと息を吐ききる。3、5秒間、息を止める。4、お腹をふくらませながら5秒で息を吸う。5、5秒間、息を止める。6、お腹をへこませながら5秒でゆっくりと息を吐く。3~6を5回程度、繰り返す。根来秀行先生医師、医学博士。ハーバード&ソルボンヌ大学客員教授。著書は『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来が教える ストレス リセット呼吸術』(KADOKAWA)など。※『anan』2023年3月29日号より。イラスト・岡田 丈取材、文・古屋美枝(by anan編集部)
2023年03月26日自律神経バランスと香りの理解を体感できる講座を開催ARTQインスティチュートは2023年4月29日と6月24日に、『自律神経バランスアロマセラピーlab』をARTQインスティチュート東京校で開催します。同講座では、自律神経とその仕組み・香りとの関連性・呼吸などについてレクチャー。スタジオでヨガを行いながら、自律神経バランスを整えるを方法を学ぶことができます。講師は、医学博士でプロフェッショナルアロマセラピストのアネルズあづさ氏と、葉山のヨガスタジオradhika yoga(ラディカヨガ)の佐藤ゴウ氏&藤田真弓氏が務めます。開催時間は各日13:00から16:00まで、受講料は24,200円です。受講料には授業教材とテキスト代が含まれています。ヨガマットをレンタルする場合は別途330円が必要です。定員は25名です。会場となるARTQインスティチュート東京校の所在地は東京都港区南青山5-12-19-301です。表参道駅から徒歩5分の場所にあります。参加申し込みはARTQインスティチュートのホームページにて受け付けています。日本における精油ブレンディングの第一人者アネルズあづさ氏は株式会社 Blue inkの代表取締役を務め、グローバルオーガニックフォーミュレーターやプロフェッショナルアロマセラピストとして活躍しています。ARTQインスティチュートの校長も務めています。インスタグラムのフォロワー数は4,700人以上。著書には『誰も教えてくれなかった精油のブレンド学』『マタニティアロマセラピー コンプリートブック』などがあります。(画像はARTQインスティチュートより)【参考】※アネルズあづさオフィシャルインスタグラム※ARTQインスティチュート
2023年02月28日この度「大腸劣化」対策委員会では、「冬便秘と自律神経」に関する小林 弘幸先生・小林 暁子先生監修の新着コラムをホームページ( )にて公開いたしました。日本では大腸がんや潰瘍性大腸炎、クローン病など大腸に関する大きな病気が年々増加し、日本人の「大腸劣化」は深刻化しつつあると言われます。「大腸劣化」対策委員会では、「大腸」の機能が衰えることで、全身の健康リスクが高まっている状態を示す「大腸劣化」の認知を広げ、毎日の生活のなかで対策に取り組んでいただくための活動を行っています。自律神経の乱れは便秘だけでなく、肌荒れや肥満、不眠、イライラといった様々な全身の不調にもつながります。今回は、冬に乱れがちな自律神経と便秘について、自律神経研究の第一人者である順天堂大学医学部 小林 弘幸教授と、都内で便秘外来(健美腸外来)を開設し20年以上にわたって便秘の方を診療されている小林メディカルクリニック東京 小林 暁子院長のお二人にお話を伺いました。多くの方々に参考にしていただければ幸いです。●冬の便秘は、自律神経の乱れのサインかも。寒さが気になり始める秋から冬にかけて、便秘になる人が増える傾向にあります。特に冬は、寒さで体が“冷える”ことに加えて、外出する機会が減って“運動不足”になりがちです。また、外に出るときや屋内に入るとき、家の廊下やトイレ、洗面所などで“急激な寒暖差”を感じる場面も増えてきます。それに加え、夏に比べて水分摂取が減り、“水分不足”にもなりがちです。これらの冬特有の“冷え”、“運動不足”、“急激な寒暖差”、そして“水分不足”は、自律神経の乱れを引き起こし、便秘につながる要因となります。自律神経の乱れは、便秘だけではなく不眠やイライラ、無気力など精神的不調に加え、頭痛、肩こり、慢性疲労などの肉体的な不調といった全身の不調にもつながります。冬の便秘は自律神経の乱れをあらわすサインの一つだと考えてください。そのため、寒さが厳しくなる前から早めの対策を行うことをおすすめします。また、現代社会は、不規則な生活、睡眠不足、複雑な人間関係など精神的ストレスに満ちており、そこに「コロナ疲れ」も相まって、私たちの自律神経は乱れがちです。普段から自律神経を意識することは心と身体の健康を保つ上で大切な要素です。冬の便秘は、自律神経の乱れのサイン●自律神経の乱れが全身の不調につながるわけ自律神経とは、血管や呼吸、体温調整、内臓の働きなどを司る末梢神経の一つです。自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、交感神経は車でいうアクセルにあたり、体の働きを活動的な状態にします。一方の副交感神経は車でいうブレーキにあたり、体をリラックスした状態にします。通常はこの交感神経と副交感神経が交互に高まることでバランスを保っていますが、そのバランスが崩れてどちらか一方が過剰になると「自律神経が乱れた」状態になります。この状態は、血流の悪化や心拍数の上昇、老廃物の蓄積、細胞への栄養や酸素の不足を引き起こし、ひいては不眠やイライラ、便秘、頭痛、慢性疲労などの様々な全身の精神的・肉体的不調にもつながります。自律神経の乱れが全身の不調につながるわけ●自律神経と腸は相互に影響。自律神経の乱れには腸からのアプローチが有効。自律神経と腸は互いに影響しあう、切っても切れない関係にあります。自律神経が腸の働きをコントロールしている一方で、腸も自律神経のバランスをコントロールしています。たとえば、緊張やプレッシャーでお腹が痛くなるのは、ストレスによって自律神経のバランスが崩れた結果、腸に悪い影響が現れる典型的な例です。また、自律神経と腸は、血管・血液にも影響を与えます。自律神経は、血管の拡張・収縮を行い、血流や血圧をコントロールします。腸は食事から取り入れた栄養成分を吸収し、「血液の質」をコントロールしています。実は、血液の質は自律神経の安定にまで影響を与えています。腸内環境の悪化によって、栄養の吸収率が低下したり、腸内に溜まった毒素が血液中に取り込まれたりすると、血液の質は下がります。その血液が全身を巡ることで、倦怠感や肌荒れなどの全身の不調につながります。さらに、その不調によってイライラしたり、神経質になることで自律神経の乱れにつながっていきます。ぜひ覚えておいていただきたいのは、自律神経を整える方法はさまざまありますが、腸内環境を整えることは自律神経を整えるための土台づくりだということです。自律神経に直接かつ間接的に影響する腸内環境が整っていてこそ、自律神経のバランスを整えることができるのです。自律神経と腸は相互に影響 自律神経の乱れには腸からのアプローチが有効●冬の自律神経の乱れには、ビフィズス菌による腸内環境改善がお得。腸内環境の改善においては、特に「大腸」を意識しましょう。大腸の腸内環境を整えるとぜん動運動が促進され、ぜん動運動が副交感神経を刺激することで、交感神経優位になっていた自律神経の乱れが整い始めます。また大腸内の毒素が減少することで、血液の質も高めることができます。腸内環境の改善には、発酵食品や食物繊維を摂取して腸内の善玉菌を活発にすることが有効です。特に善玉菌の代表格であるビフィズス菌は、大腸の中で短鎖脂肪酸である酢酸をつくりだします。酢酸は、悪玉菌の働きと増殖を抑え、腸内環境を改善する効果があります。また、冬は、風邪・インフルエンザから体を守るためにも、免疫力を高めることが大切です。ヒトの免疫細胞の7割は腸管内に存在していることから、腸内環境を整えることで免疫力を高めることが期待できます。腸内環境の改善という一つの対策によって、自律神経を整えること・免疫力を向上すること、の二つの効果が期待できるのはお得ですね。●ビフィズス菌を手軽に摂取できるのはヨーグルト。「ビフィズス菌が入っていないヨーグルト」もあるので要注意!ビフィズス菌を手軽に摂取する方法は「ビフィズス菌が入ったヨーグルト」を選ぶことです。注意点としては、市販されているヨーグルトの中にはビフィズス菌が入っていないものが意外と多いことです。ヨーグルトをスーパーなどで買われる際には「ビフィズス菌が入っているかどうか」をパッケージをみて、確認することをお勧めします。また、ヨーグルトをとる際はビフィズス菌のエサとなる水溶性食物繊維(キウイなどのフルーツ)を一緒にとると、より高い効果を期待できます。ビフィズス菌を手軽に摂取できるのはヨーグルト●小林 弘幸先生|順天堂大学医学部教授1960年埼玉県生まれ。92年、順天堂大学大学院医学研究科(小児外科)博士課程を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立病院外科勤務を経て順天堂大学医学部小児外科講師・准教授を歴任、現在に至る。各種研究の中で自律神経バランスの重要性に着目し、日本初の便秘外来を開設した腸のスペシャリスト。多くのトップアスリートのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にも研究成果が活用されている。自律神経研究の第一人者として著書多数。そのほとんどがベストセラーを記録し、著書累計出版部数1,200万部を超える。小林 弘幸先生●小林 暁子先生|小林メディカルクリニック東京院長・医学博士順天堂大学医学部卒業後、順天堂大学総合診療科を経て、2005年にクリニックを開業。内科、皮膚科のほか、便秘外来や女性専門外来を併設し、全身の不調に対応する。なかでも便秘外来ではのべ15万人以上の便秘患者の治療に携わり、高い実績を上げている。また、さまざまな業界とコラボし、美腸メニューを提供。テレビ出演、講演でも活躍中。『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)、『免疫力を上げる健美腸ルール ウイルスに負けない体をつくる』(講談社)、『女性の自律神経の乱れは「腸」で整える』(PHP研究所)など著書多数。小林 暁子先生 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月16日自律神経研究の小林弘幸教授との共著12月2日、アーティストでモデルの加治ひとみ氏と、順天堂大学医学部・大学院医学研究科教授(併任)の小林弘幸氏による共著『かぢ習慣 自律神経と腸活で「なりたい自分」に』が発売された。A4変判で価格は1870円、出版社は扶桑社である。加治氏は1987年生まれで現在、35歳。26歳の時にTGA(東京ガールズオーディション)アーティスト部門グランプリを受賞し、28歳でアーティストとしてデビュー。実践しているピラティスと腸活が話題になり、そのスタイルは「かぢボディ」として同性から憧れられており、「かぢちゃん」の愛称で親しまれている。小林氏は日本スポーツ協会公認スポーツドクターで、自律神経の研究者。新刊は加治氏の心身の整え方や、小林氏による人生が変わる習慣のポイントが掲載されている。腸にいい「かぢレシピ」・おやつ・コスメも現在、腸活がブームになっているが、加治氏は腸活を10年間続けており、その結果、体も心も激変したという。腸活は体だけでなく、心を整える効果が期待できる。新刊では加治氏が12年間の試行錯誤によって身につけた心身の美と健康の習慣を掲載する。また、「心が不調なら、まず体を整えて」と語る小林氏によるアドバイスのほか、中村和孝氏撮影による加治氏の撮りおろし写真、初公開のプライベートフォトなども見どころである。そのほか、腸にいい「かぢレシピ」、愛用のおやつ、コスメなども掲載。なお、Amazonでは先着順で「かぢちゃんポストカード2点」「直筆サイン(印刷)」の特典が用意されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※かぢ習慣 自律神経と腸活で「なりたい自分」に - 書籍詳細 - 扶桑社
2022年12月12日自律神経研究で知られる小林弘幸氏自律神経を整えて太りにくい体と健康を獲得しようという新刊『図解でわかる! 「自律神経」でやせる!若返る!ストレスに強くなる!』が三笠書房から発売された。著者は日本スポーツ協会公認スポーツドクターで、順天堂大学医学部・大学院医学研究科教授(併任)の小林弘幸氏。同氏は自律神経の研究でも知られ、「世界一受けたい授業」や「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」などのテレビ番組にも出演している。また、同書ではさかえクリニック院長で順天堂大学医学部非常勤講師、日本美容外科学会認定専門医、医学博士の末武信宏氏が監修を務め、価格は799円(税込)である。ダイエット・アンチエイジング・健康効果どういうわけか体が重い、気分が優れない、よく眠れない、たくさん食べたわけではないのに太ってしまう。原因がわからないこのような不調には自律神経が関係しているのかもしれない。自律神経を整えれば、誰でも簡単に健康になる可能性があるのだ。新刊ではダイエットや太りにくい体、便秘解消、不眠の改善、手足の冷え、むくみ解消、姿勢矯正、ストレスに強い心と体、アンチエイジングなどの効果が期待できる自律神経の調整法を紹介。簡単な「1:2呼吸法」やエクササイズ、「3行日記」などで心と体を整えていく。小林弘幸氏は「“人は誰でも、今すぐに変われる”と信じて、ぜひ試してみてください。」(三笠書房のサイトより)と語っている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※三笠書房
2022年12月01日テレビなどでおなじみの整形外科医東京医科大学整形外科准教授の遠藤健司氏による新刊『完全版 自律神経が整う 肩甲骨はがし』が幻冬舎から発売された。定価は1,320円(税込)である。同氏は日本専門医機構認定整形外科専門医で、日本整形外科学会脊椎脊髄病医、日本テレビ「世界一受けたい授業」や、NHK「あさイチ」などのメディア出演でもおなじみ。新刊では首こりや肩こり、自律神経など、心身の不調を改善する「肩甲骨はがし」を紹介する。健康にも美容にも「肩甲骨はがし」日本人に多い肩こりの悩み。特に肩こりと無縁の女性は少ないのではないだろうか。遠藤健司氏によれば、肩こりは全身のあらゆる不調と関係しているものの、治療の対象になっていないことが多いという。また、医療機関を受診しても解消されず、マッサージ店に通っても、高価な器具を使用しても解消されないことも。同氏も整形外科医として、肩こりの悩みに長く携わることができないことを歯がゆく感じており、今回、自身が提唱しているセルフケア「肩甲骨はがし」を紹介する書籍を執筆することにした。自律神経は、内臓を含むあらゆる組織の反応に関わる神経だが、背骨まわりに集中しており、自律神経の乱れには、首こり、肩こりが関係している。新刊では、慢性的な頭痛や目、耳、メンタルなどの不調の改善、美バスト、小顔といった美容にも効果が期待できるセルフケアが解説されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※完全版 自律神経が整う 肩甲骨はがし - 株式会社 幻冬舎
2022年10月20日そもそも「自律神経が乱れる」とは?「自律神経」とは交感神経と副交感神経から成り、体温調節や消化など生命維持のコントロールをする役割を果たしています。ちなみに交感神経と副交感神経には、それぞれ以下のような特徴があります。交感神経:心拍数と血圧を上げて消化器の働きを抑制し、心身を緊張させて興奮状態に導く副交感神経:心拍数と血圧を下げて消化器の働きを活性化し、心身をリラックスさせて鎮静状態に導く「自律神経が乱れる」とは、この交感神経と副交感神経のバランスが乱れた状態のことを言います。自律神経のバランスが乱れる2つの原因では、なぜ自律神経のバランスが乱れてしまうのでしょうか。その原因として、「ストレス」と「不規則な生活習慣」の2つが考えられます。1:ストレス過労や悩み、不安などで心身へのストレスが過剰になると交感神経が優位になり続けてしまうので、自律神経のバランスが乱れてしまいます。また、音や光、温度などもストレスとなります。したがって急激な温度変化も身体的なストレスとなり、自律神経のバランスを乱してしまうことになると言えます。2:不規則な生活習慣昼夜が逆転したり食生活が不規則になったりすると生活リズムが狂ってしまい、自律神経のバランスが乱れてしまうことになります。出典:byBirth自律神経のバランスが乱れることで起こりうる問題自律神経のバランスが乱れることで起こりうる問題として、カラダに不調をもたらす太りやすくなるという2つが挙げられます。1:カラダに不調をもたらす自律神経が乱れると、「頭痛」や「肩こり」、「疲労感」、「不眠」などといった不調をもたらします。2:太りやすくなる自律神経が乱れると交感神経が優位になり続けるので、血管が収縮して血流が滞り、代謝が低下してしまいます。また、老廃物が体内に溜まってしまうことにより、「冷え」や「むくみ」にもつながってしまいます。更に、自律神経が乱れると胃腸の働きが低下してしまうので、「便秘」にもなりやすくなると言えます。このようなことから、自律神経のバランスが乱れると太りやすくなると言えるのです。出典:byBirth乱れた自律神経のバランスを整える5つの方法このように自律神経のバランスが乱れてしまうと、カラダに様々な不調をもたらすばかりか太りやすくなってしまうのです!それでは、乱れた自律神経のバランスを整えるにはどうしたらよいのか、ここでは5つの方法をご紹介したいと思います。その5つの方法とは、湯船に浸かる首を温める「良質な睡眠」を心がける朝日を浴びる「適度な運動」を心がけるというものです。一つずつ解説していきましょう。1.湯船に浸かる出典:byBirthここでのポイントは、38~40度程度のぬるめのお湯に10分以上浸かるようにするということです。そうすることで副交感神経が優位になり、心身がリラックスした状態になります。40度以上の熱めのお湯となると、交感神経が優位になってしまうので逆効果と言えます。2.首を温める出典:byBirth寝る30分くらい前に、ホットタオルや温熱シートなどで首を温めるようにします。そうすることで副交感神経を活性化させることができ、自律神経の乱れを整えることができます。3.「良質な睡眠」を心がける出典:byBirth質の良い睡眠をとることで自律神経を整えることができます。そのためには、寝る前のスマホチェックは避けるようにしましょう。なぜならブルーライトには睡眠を促す働きをする「メラトニン」の分泌を阻害する働きがあるからです。また、湯船に浸かって心身をリラックスした状態にすることも、良質な睡眠につなげることができます。4.朝日を浴びる出典:byBirth朝起きたら、カーテンやブラインドを開けて朝日を浴びるようにしましょう。目から光の刺激を入れることで、自律神経を整える働きをする「セロトニン」が分泌されるようになるからです。5.「適度な運動」を心がける出典:byBirthそして何よりも、適度な運動を心がけることが自律神経を整える上で有効です。適度にカラダを動かすことで、セロトニンが活性化されるようになるので、乱れた自律神経のバランスを整えることができます。ここでのポイントは、「適度に」という言葉です。運動強度が高い、激しい運動となってしまいますと、交感神経が優位になってしまうので、自律神経のバランスを整えることができません。そこでウォーキングやストレッチといった運動を、朝日を浴びながら行うと効果的と言えます。早起きをしてのウォーキングなどが難しい場合は、通勤時に一駅前で降りて出来るだけ歩くようにするとよいでしょう。「不調」や「体型の崩れ」に悩まされないように“5つの方法”を実践しましょう!出典:byBirth今回は「乱れた自律神経のバランスを整える方法」を5つご紹介しました。いずれも日常生活の中で実践できるので、続けやすい方法ではないかと思います。心身へのストレスが多い現代は、自律神経のバランスが乱れやすい状態にあると言えます。様々な不調や体型の崩れに悩まされないようにするために、ご紹介した5つの方法で自律神経のバランスを整えるように日頃から努めていきましょう!
2022年10月14日気温差の激しい秋。自律神経の乱れからくる体調不調が気になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、自律神経を整えるのに役立つ簡単習慣をご紹介。お風呂に入りながらでもできるので、ぜひ試してみてくださいね。交感神経が高ぶっていませんか?季節の変わり目で、気温差が激しい今日この頃。うまく寝つけなかったり、家事や仕事が終わってひと息ついても落ち着かない感覚がある方はいませんか?あまりにも気温差が激しくなると、自律神経のバランスを崩しやすくなり、体の不調として現れることもあるのです。自律神経を整えるには、意識的に呼吸を深くする時間をもつことが大切。高ぶった神経が自然と収まり、気持ちが安定してくると言われています。ストレスフルな毎日を過ごしている人にもオススメです。今回ご紹介するのは、お風呂で湯船に浸かりながらできる簡単習慣です。胸や背中周りの筋肉をほぐし、呼吸を深めてみましょう。お風呂でできる! 安眠を促す簡単習慣1.湯船に浸かり、両膝を軽く曲げて座ります。2.両手を肋骨の前側に優しくあてましょう。指は軽く開き、肋骨を包み込むように触れるのがポイントです。3.意識して呼吸をします。無理にゆっくりしようとせず、今の呼吸と体の様子を観察するような感覚で。4.肋骨に触れている手の感触、肋骨まわりが呼吸で動くのを感じましょう。5.無理が無ければ、少しずつ呼吸を深くしながら、息を吸うタイミングで肋骨まわりが膨らんでいく感覚を広げていきます。6.吐く息で肋骨まわりが緩み、リラックスするのを意識します。7.次に肋骨の横と後ろ側に手を添えます。親指を胸の下、残り四指を背中側へ回し、少しだけ背中を丸める格好になりましょう。8.先ほどと同様に、呼吸で動く肋骨周りの感覚にフォーカスしながら呼吸を意識していきます。9.吸う息で背中を膨らませるようにイメージしましょう。10.気持ちが落ち着き、呼吸が深まるまでリラックスして行います。お湯の浸透圧でむくみもケア余裕がある日は、もう1つプラスしてみて。お湯の浸透圧を利用して、脚や腕まわりのむくみをケアしましょう。方法は簡単!両腕をお尻の後ろについて、脚をゆらゆら揺らすだけ。波のようにうねるお湯の感覚が気持ちよく筋肉をほぐし、リラックスできます。筋肉が緩むと呼吸もリラックスでき、副交感神経が優位になりやすくなるので、夜をリラックスして過ごせるでしょう。ゆるっと続けてみようリラックスしたいときや、気持ちを落ち着かせたいとき、「自律神経を整えるぞ!」なんて意気込むのは逆効果。お湯に浸かりながら、緩んだ心身を利用して、「なんとなく気持ちいいな」と思う感覚でOKです。意気込むと交感神経が優位になり、リラックスするための副交感神経とのバランスが乱れやすくなります。ゆるゆるっと行ってみてくださいね。©Letizia Le Fur/gettyimages文 / 上村由夏
2022年10月13日日本消化器病学会専門医監修自律神経を整え、内臓脂肪を落とすきのこスープを紹介している新刊『自律神経をリセットするきのこのスープ』がアスコムから発売された。価格は1360円(税別)である。著者はオンラインダイエットアドバイザーで、妊活アドバイザーのMarty氏。また、菊名内科内視鏡クリニック院長で、日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、医学博士の小林正弥氏が監修を担当している。レシピ通りに作って飲むだけのきのこスープ26歳の時、身長164cmで体重が89.9kgだったというMarty氏。まだ20代半ばだというのに、更年期障害のような症状に悩まされ、慢性的な便秘、息切れ、偏頭痛、冷え性、アレルギー性鼻炎など、体の不調が続き、イライラする日々を繰り返していた。その後、きのこという健康食材に出会い、肥満と体調不良には自律神経や腸内環境が関わっていることに気づき、きのこを食べ始めて1年半で、40kgの減量に成功。しかし、きのこをひたすら毎日食べ続けることは困難であり、料理家の田村つぼみ氏に相談し、手軽なきのこスープが開発されることになる。新刊では、毎朝1杯で体やメンタルのさまざまな不調が改善するというきのこスープを紹介。自律神経をリセットして、内臓脂肪を落とし、レシピ通りに作って飲むだけという簡単で続けやすいきのこスープである。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※株式会社アスコム
2022年09月27日気温や気圧など環境の変化により自律神経が乱れると起きる、さまざまなカラダの不調。月経前の不調(PMS)、特に便秘もそのひとつで、季節の変わり目の今、悩んでいる人が多いよう。そこで中医学士で漢方薬剤師の大久保愛さんが、月経前になりやすい便秘を解消する簡単な方法を教えてくれます!月経前、便秘がちになりませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 179今週末には、昼と夜の長さがほぼ等しくなる秋分の日が訪れます。秋分の日を過ぎると気候は本格的に秋の気候に落ち着くことがほとんどです。このときを漢方の世界では、『陽』から『陰』のシーズンへと切り替わると考えます。そのためなのか、最近は不安定な気候が続いていますよね。気圧や気温の変化が大きいと体に対して負担がかかってしまい自律神経が乱れるため、便秘になったり、寝つきが悪くなったり、むくみがひどくなったり、朝のダルさが強くなったりと不調を抱える人は増えてしまうことでしょう。そしてとくに、女性の場合には月経周期に伴う不調を強く感じることが多くなります。例えば、月経前の便秘、ほてり、胸の張り、イライラ、フェイスラインのニキビ、過食などを感じることがあるかもしれません。そこで、今週は月経前の不調のなかでも秋に増えやすい便秘を軽減する食薬習慣を紹介していきます。今週は、月経前の便秘を軽減する食薬習慣日が沈む時間が徐々に早くなっていることを感じ始めるようになってきました。9月23日に秋分の日をむかえ、夜の時間が昼よりも長くなりはじめます。そして、ようやく気候が安定する過ごしやすい秋の気候となります。そして、この時期を漢方では『陰・陽』の変わり目としますが、その前後に不安定な気候がおとずれます。このタイミングで、とくに女性は月経周期にまつわる不調を感じてしまうことがあります。漢方では、『秋』になると『陰』が不足し便秘になりやすいと考えられています。また、『気』や『血』が不足している女性は、月経前の不調を強く感じやすいため、今の時期には月経前の便秘に悩む方が増えてしまうことがあります。そこで、今週は『気・血・水』を補う食薬をとりいれて、腸を整えつつ月経前の不調を軽減していきましょう。食べるとよい食材・メニューは、【里芋の豚汁】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:里芋の豚汁】作り方は、いつもの豚汁の根菜類を里芋に変更するだけです。仕上げにごま油ではなくオリーブオイルを器にひと回しかけるのがおすすめ。オリーブオイルは保温性が高く、腸を潤す働きがあるので、お腹から温め、腸の働きを助けてくれます。【里芋】ヌルヌル成分のガラクタンが、腸の粘膜を保護したり、腸内の働きをサポートして『水』を補ってくれます。また、イモ類は糖質が多く太りやすいイメージがありますが、里芋はイモ類の中でも糖質とカロリーが低めでダイエット中にもおすすめです。【豚肉】タンパク質、ビタミンB群、鉄をはじめとしたミネラルを多く含み、不足しがちな『気・血』を補うために役立ちます。さらに豚汁にニンニクやネギ、ニラなどを一緒にいれると、疲労回復のパワーがアップします。月経前に不調を強く感じるときは、とくに『血』が不足していることが多いです。イライラしたり、眠気が強かったりして、それを解消するためにお菓子の量が増えてしまい、その影響で食事の量が減ってしまって栄養バランスを乱しているというパターンもよく耳にします。なんとなく不調を感じている人は、間食から食事まで毎日食べているものを一度把握して、客観視してみましょう。もしかするとカロリーだけしっかりとれていて、体を作る栄養が減っているかもしれません。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化と様々なものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©hisa nishiya/Gettyimages©stefanamer/Gettyimages©Ridofranz/Gettyimages文・大久保愛
2022年09月21日夏の疲れが出る初秋。疲れが取れない、眠りが浅い…といった症状を感じているなら、自律神経が乱れているのかもしれません。そこで今回は、ヨガインストラクターの筆者が“秋バテ”解消に繋がる「簡単習慣」をご紹介します。夏の疲れを残さず軽やかに過ごすために気温の差が激しくなる初秋は、体の疲れが取れにくかったり、寝つきが悪くて眠りが浅くなったりと、“なんとなくすっきりしない”と感じる体調不良が出始める方も多いのではないでしょうか。体が気温の変化に追いつかず、体調の変化が現れやすいこの時期は、自律神経が乱れやすくなる傾向が。内臓や血液循環のコントローラーともいえる自律神経が整えば、体を健やかに維持してくれるでしょう。夏の疲れを引きずる秋にならないために、体を気持ち良く動かしてみて。だるい体を軽くする背骨ウェーブストレッチ1.床に膝をつき、かかとの上にお尻を乗せて座ります。2.頭からみぞおちを上に引き上げるようにして背中を引き上げましょう。このとき自然と起き上がる骨盤を立てるようにして、腰をそらさないようにします。3.両腕は体側に楽に下ろしておきましょう。4.呼吸を整えます。5.息を吐きながら両腕を前方へ伸ばし、手の甲同士を向かい合わせます。6.息を吸いながら両腕の付け根から外側へ回すようにして胸を広げ、自然と肩胛骨が寄るのを意識しましょう。7.息を吐きながら背中をしっかりと丸め、骨盤を後ろへ倒しながらお腹を縮めます。8.同時に手のひらを向かい合わせにしながら両腕を前方へ引っ張るようにして伸ばします。9.肩甲骨から腕まで前方から引っ張られているようなイメージで背中をストレッチしていきます。10.このとき頭は両腕の間へ下ろし、首の後ろの力を抜きましょう。11.再び息を吸いながら胸を開く動きに戻ります。これを1セットとして、流れるような滑らかな動きで30~60秒繰り返しましょう。腰を反らし過ぎたらNGこの動きで、詰まり気味の背中や肋骨周りをほぐしていきます。胸を開く際は、腰を反らしてしまわないように注意。腰を反ることによって、胸の伸びが悪くなり、肩甲骨周りもほぐれません。みぞおちから上を引き上げながら胸を伸ばしていきましょう。頭を無理に後ろにそらしたり、腰のカーブを強くしたりせず、自然な動きで胸周りを伸ばしていきましょう。凝り固まっている部分に気がついたら、自然に伸ばせるようキープしてもOKです。自由に気持ちがいい部分を探しながら動いてみましょう。終えた後は、呼吸がしやすく背中が緩んでいるはずです。寝る前や朝起きたときなどに行ってみてくださいね!©Tara Moore/gettyimages文 / 上村由夏
2022年09月19日テレビでおなじみ小林弘幸医師の新刊9月7日、順天堂大学医学部教授の小林弘幸医師による新刊『マンガでわかる自律神経が整う5つの習慣』が発売された。さまざまな不調の原因となる自律神経の調整方法が解説されており、四六判、160ページ、出版社は宝島社で、価格は1,100円(税込)となっている。小林氏は日本スポーツ協会公認スポーツドクターで、自律神経の研究者としても知られ、多数のテレビ番組出演でもおなじみである。イライラ・ダイエット・更年期の悩みなどに社会環境を一変させたコロナ禍では、リモートワークなどで外出の機会が減り、これまでできていたことも、感染拡大防止のためにできなくなってしまった。ストレスはたまり、心身の不調を訴える人が増えている。小林氏によれば、昨今、多くの人を悩ませている心と体の不調の原因は自律神経にあるという。自律神経は意識しない動作を司る神経であり、交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで健康な状態を保っている。自律神経は変化に敏感であり、わずかな変化で自律神経のバランスは崩れてしまうことになる。自律神経の乱れは、便秘や肌荒れ、冷え性、肩こりなどの原因にもなり、イライラが募ると、人間関係にまで悪影響を与えかねない。新刊では、イライラ、多汗症、ダイエット、朝起きられない、更年期の悩みなどを解消する5つの習慣がマンガで紹介されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※マンガでわかる自律神経が整う5つの習慣 - 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル
2022年09月17日季節が移りゆく今、気温や気圧の変化により胃腸や自律神経が乱れ、心身に不調を感じる人が多いようです。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、胃腸と自律神経を整える方法を教えてくれます!最近、胃腸の不調や重ダルさを感じていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 176急激に、夏が終わったような気候がやってくる日も増えてきましたね。涼しくて夜中ぐっすり眠れるようになってきたなんて話もよく耳にするようになってきました。ですが、天気が不安定であるせいなのか、胃もたれしたり、便秘や下痢になってしまったり、気持ちのアップダウンが増えてしまうということも同時に増えてきたように感じます。今までは、冷たいものの食べ過ぎや冷房などの冷えによる影響も多かったと思いますが、最近では気圧の変化による胃腸や自律神経の不調も表面化してきているようです。そこで今週は、胃腸と自律神経の不調を解消する食薬習慣を紹介していきます。今週は、胃腸と自律神経の不調を解消する食薬習慣ここ数日、暑い日と過ごしやすい日とを頻繁に繰り返すようになってきましたね。暑苦しかった夏から、季節が移り変わるタイミングであることを実感します。ただ、変化が多いことを苦手としているのが、人間の体です。体には、体の状態を一定に保つ働きである自律神経や内分泌系、免疫系などの機能が備わっていますが、頻繁な自然界の変化によりそのバランスを乱してしまうことがあります。代表的なのが、自律神経の乱れによる胃腸の不調や重ダルさ、不安感などメンタルにかかわることなどではないでしょうか。漢方では、胃腸が低下し自律神経が乱れているときの状況を「脾」の働きが低下し、「痰湿」が溜まっている状態と考えます。そこで、今週は「脾」の働きを助け「痰湿」をとりのぞく食薬習慣を紹介していきます。食べるとよい食材・メニューは、【ワカメとカブの酢の物】です。おまけにストレスを軽減する「気」の巡りを改善する食材である柑橘系をトッピングするとさらに効果的です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:カブとワカメの酢の物】作り方は、葉と、皮ごとスライスしたカブと、戻したワカメをビニール袋に入れ、お酢と塩、お好みで蜂蜜やオリゴ糖などを加え手でよくもんでなじませたら完成。レモンやユズなどを加えるとストレスケアに。アマニ油やオリーブオイルなどを加えるとβカロテンの吸収がアップし抗酸化力アップに。【カブ】カブの皮には、消化を助けるジアスターゼという成分が多く含まれています。「脾」を支え、「痰湿」をとりのぞくために有効な食材です。また、カブの葉には、抗酸化作用の高いβカロテンも多く含むためストレスや寝不足など忙しい毎日で発生してしまう活性酸素の除去にも役立ちます。【ワカメ】腸を潤し、腸から老廃物の排泄を促すためにはもってこいの食材です。水溶性の食物繊維であるフコイダンやアルギン酸などは、胃腸の粘膜と強化したり、肝臓の働きを助けたり、免疫機能をサポートする働きがあります。さらに、ヨウ素やビタミン、ミネラルも豊富です。何が原因のわからない、病気とは言えない小さな不調を感じた時には、ファーストチョイスとして胃腸の働きを改善することを優先させてみるとすんなり症状が緩和することがあります。これから季節の変わり目になるので不安定な気候の日が増えていくことでしょう。そのため、今現在不調がなくとも日ごろから胃腸のケアをしていく習慣つけていくのがおすすめです。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化と様々なものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Aleksei Morozov/Gettyimages©PhotoAlto/Frederic Cirou/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2022年09月02日生理が近づいてくると、イライラ、そわそわ、どんより…。なんだか、心も体も落ち着かない~(涙)。その不調、ホルモンバランスのせいだけじゃなく、自律神経の影響もあるのかも?生理周期と自律神経の関係を読み解いて、月イチの試練を乗り越えよう!生理周期×自律神経女性ホルモンと自律神経、どちらも脳の視床下部が司る。生理周期に影響を与える女性ホルモンは、卵巣から分泌される。でもその分泌経路をさかのぼると、実は脳にたどり着くと、「イーク表参道」副院長の高尾美穂さん。「女性ホルモンを分泌するように、卵巣へ指示をしているのは脳の視床下部。ここにはホルモンの司令塔があり、『性腺刺激ホルモン放出ホルモン』が分泌されます。卵巣が2つの女性ホルモン『エストロゲン』と『プロゲステロン』を分泌すると、その状態が脳へフィードバックされていきます。つまり、脳と卵巣は相互に作用し合う関係性。そして、この脳の視床下部は自律神経の調整も担っています。女性ホルモンも自律神経も、実は脳の視床下部でコントロールされているんです」気温などの環境ストレスで、視床下部の働きがイマイチに…。女性ホルモン、自律神経の他に、脳の視床下部では免疫系のコントロールも担う。つまり、この3つは同じ場所で管理されており、お互いに影響し合っているという。「例えば、ストレスを感じると生理周期が乱れてしまう卵巣機能が不安定な人。そういう人は実際、何が不安定かというと、視床下部からの命令が不安定なんです。視床下部に“暑すぎる”という大きなストレスがかかれば、視床下部からの命令も不安定になりますし、同じ場所でコントロールされている自律神経にも影響が出ます。ですから、暑いというだけで生理周期が乱れる人、不調を感じる人がいるのは当然のこと。それだけ密接に、司令塔の視床下部と3つの機能は繋がり合っています」女性ホルモンだけでなく、副交感神経の働きの低下にも注目。それでは、自律神経と女性ホルモンの関係性、2つの働きが体と心に与える影響はどうだろう?「視床下部、および女性ホルモンの調整が上手くいかず、自律神経に悪影響を及ぼす代表例が更年期障害ですが、若い世代では、気温などの外的な要因の方が生理周期や自律神経を乱す影響として大きい、というのが大前提。その上で一ついえるのは、排卵後のタイミングで、副交感神経活動が落ちる、ということ。つまり、排卵から次の生理が始まるまでは、リラックスしにくい状態になるといえます」28日周期の場合、排卵は生理開始から約14日後に起こるもの。それを境に卵巣はプロゲステロンを多く分泌し、頭痛やPMSなど、不調を感じやすい時期に入っていく。つまりは、ただでさえ体の不調を感じやすい時期に、副交感神経活動が落ちる影響が重なって、心身ともにハードモードに…!?「だからこそ、まずは生理周期を把握すること。そして、一日の使い方を自分寄りにシフトしたり、副交感神経を優位にするような過ごし方をしたりと、心地よく過ごせる工夫ができるといいですね」【排卵後~生理前】体がむくみ、イライラする…。心身ともに不調を感じやすい。排卵が起きると、プロゲステロンがより分泌され、妊娠を維持しやすい体が準備されていく。同時に水分を溜め込む作用のあるプロゲステロンの影響で、むくみや便秘、頭痛が起こりやすく、なかにはPMSとして不調を感じる人も。さらに、副交感神経活動が低下することで、リラックスしにくい、寝つきが悪いなど、不安定な状態に陥りやすくなる。【生理中】ホルモン分泌量が低下。貧血や腹痛を経験する時期。不要になった子宮内膜が剥がれ落ち、子宮が収縮を繰り返すことで、子宮内膜が血液と共に体外へ排出される。この生理中、貧血や生理痛、めまい、頭痛などの症状が出ることも。また、胃や腸の筋肉が収縮しやすいため、吐き気や下痢といった不調が現れる場合もある。体が冷えやすく、疲れやすい状態になるため、無理せず休むのがベストな時期。【生理後~排卵】エストロゲンリッチな時期。体も心の調子もグッと上向きに。生理が終わると、卵巣はエストロゲンをより分泌するように。むくみが取れ、体が軽く感じられるようになる。他にも、肌や髪に潤いを感じたり、むくみにくいため体のラインがきれいに出たりといいことずくめ。副交感神経活動も活発になり、リラックスしやすく、質の良い睡眠も取りやすい。集中力が高まり仕事もバリバリこなせる、まさに体も心もゴールデンタイム。高尾美穂さん女性のための総合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。医学博士、産婦人科専門医、スポーツドクター。ヨガドクターとしても活躍し、診療のかたわら、講演活動も行う。※『anan』2022年8月31日号より。イラスト・icocrafts/イコ取材、文・間野加菜代(by anan編集部)
2022年08月30日体はだるいし、お腹の調子も微妙。なんだか頭も痛い…。その不調、酷暑で疲れきった自律神経が原因かも?血管や内臓の働きなどを司る重要な神経だからこそ、“ただの夏バテ”で放置せず、今からケアをしていこう!“生命活動”を支える自律神経。乱れると体のあちこちに影響が。主に活動的な日中に働き、興奮や緊張状態の時にスイッチが入る交感神経と、日が沈むと活発になり、食後やリラックスしている時にスイッチが入る副交感神経。自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスをとることで成り立っている。「自律神経は、呼吸、体温調整、内臓の動きなど、生命維持に必要な機能をコントロールするシステムです。理想的な自律神経のバランスは、交感神経か副交感神経、どちらかだけが少し優位に働く状態。自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経の切り替えに不具合が生じます。どちらか一方に負担がかかりすぎ、自律神経全体が疲弊。その結果、体の不調へと繋がります」(「せたがや内科・神経内科クリニック」院長・久手堅司さん)自律神経が関わる機能は多岐にわたるため、現れる不調も様々。「下痢、頭痛、冷えなど、症状には個人差が。普段から弱く感じる体の部分に、症状が出る傾向があるようです」(久手堅さん)酷暑と室内外の温度差で、今年の自律神経はてんてこ舞い。早々に梅雨が明け、酷暑や悪天候の日々でハードな今年の夏。腰痛・自律神経専門整体院「natura‐ナチュラ‐」院長の前田祐樹さんは、「不調を訴える方が今年は特に多い」と言う。「近年は初夏の時点で猛暑、室内外の寒暖差も激しくなりがちです。今年は特に暑くなるのが早く、その温度差に自律神経がついていけない印象。室内と外の温度差が5°C以上あると、もう自律神経にとっては赤信号です。疲弊した自律神経のまま夏を越すと、朝晩の気温差が大きくなる秋の初旬に体調を崩す“秋バテ”に陥る可能性もあります」(前田さん)ここでは、久手堅さん、前田さんが“一日中だる~い倦怠感”のケア法をご紹介。夏疲れのお悩み倦怠感だるさを引き起こす犯人は交感神経の過剰な働き!?「交感神経には、体温を逃がさないように血管を収縮させる役割があります。冷房の効いた場所で体がどんどん冷えることで、その交感神経の働きが過剰になり、血管が収縮して血流が悪くなる。さらに汗をかかないので、乳酸などの疲労物質や体の老廃物が流れ出ず、ずっと溜まった状態に…。これが全身のだるさや疲れやすさに繋がっていきます」(前田さん)それ以外にも、倦怠感の要因は様々に考えられる。「睡眠不足や筋肉のコリ、亜鉛不足が関係する場合も。それらが複合的に重なることもあるので、一つのケア法にこだわらず、いろいろ試してみては」(久手堅さん)背骨ぶらぶら体操体をねじったり、腕を前後に振ったりする動きで、背骨まわりの筋肉を緩めて、滞った血流を巡らせよう!1. 足を肩幅に開き、視線はまっすぐにして立つ。体の中心に棒が通っているのをイメージして、骨盤あたりから左右にねじる。3分間行う。【ゆったりと呼吸しながら 3分間】2. 足を肩幅に開いて立ったまま、腕を後ろに引くことを意識しながら、前後に振る。ゆったりと呼吸しながら、3分間行う。【ゆったりと呼吸しながら 3分間】生活習慣で整える!タンパク質、亜鉛を摂る倦怠感を体の中からケアするカギとなるのが、タンパク質。「疲労回復や、体の持久力をサポートする効果が期待できます」(前田さん)。また、女性は亜鉛不足が倦怠感の要因になることも。「亜鉛は体内で作ることができないミネラル。意識して摂るのがおすすめ」(久手堅さん)就寝する時間を一定にする睡眠不足は自律神経にとって大敵。「交感神経は昼間に優位になり、副交感神経は夜に優位になる、という生体リズムをキープすることが、自律神経を整えることに。質の良い睡眠を規則正しいリズムで取ることは、慢性的な疲労や倦怠感を改善するのに必須です」(久手堅さん)有酸素運動で汗ばむ「ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、全身の血流を良くしてくれるだけでなく、交感神経をオンにして、自律神経のリズムをサポートしてくれます」(久手堅さん)。汗ばむ程度に行えば、冷えた体が温まり、溜まった老廃物や疲労物質を汗と一緒に出す機会にも。久手堅(くでけん) 司さん「せたがや内科・神経内科クリニック」院長。「自律神経失調症外来」を設け、多くの患者を診る。近著に『毎日がラクになる!自律神経が整う本』(宝島社)。前田祐樹さん腰痛・自律神経専門整体院「natura‐ナチュラ‐」院長。3万人以上の体の不調を診た経験から、『1分でできる!自律神経を整えるセルフケア事典』(マイナビ出版)を上梓。ワンピース¥37,400(バウム・ウンド・ヘルガーテン/S&T TEL:03・4530・3240)イヤカフ¥11,000(ワームス/ワームス ルミネ新宿店 TEL:070・4405・5705)ブラトップ¥4,990タイツ¥6,270(共にアディダス/アディダスお客様窓口TEL:0570・033・033)※『anan』2022年8月31日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・浜田あゆみモデル・宗馬さよ(NMT)イラスト・別府麻衣取材、文・間野加菜代(by anan編集部)
2022年08月29日夏はちょっとした疲れが抜けない、寝つきが悪い、食欲がないといった悩みを抱えやすい時期です。それは自律神経の乱れが原因かもしれません。そこで今回は、ヨガインストラクターの筆者が、毎日できて簡単に「自律神経の乱れを整える簡単習慣」をご紹介します。夏は自律神経が乱れやすい?夏は疲れやすく、食欲が減ることもありませんか?そんな悩みの数々は自律神経の乱れが原因となっているかもしれません。自律神経は、内臓器官や血管の働き、呼吸法、全身の体温調節や胃腸の働きをコントロールしている大切な神経。外気と室内の温度差が激しかったり、猛暑日が続いたりするこの季節は、特に自律神経が乱れやすいと言われています。自律神経を整えるためにやっておくべきこと自律神経を整えるには、腸の働きや呼吸を整えることが大切だと言われていて、呼吸は自らでコントロールもしやすいでしょう。ちなみに、呼吸が浅いと体内に新鮮な酸素が十分に行き渡らず、体がこったり、疲れやすくなったりといった悩みにつながる可能性も。そのため、普段から深い呼吸を意識することが大切ですが、体の硬さや背中、腰回りなどのコリが原因となって浅い呼吸となってしまうことも考えられます。深い呼吸を可能にするためにも、適度なストレッチを生活に取り入れることが必要です。寝る前たった3分でできる!【自律神経の乱れ】を整える「ふくらはぎほぐし」今回は、寝る前にベッドでできるふくらはぎほぐしを紹介します。第二の心臓とも言われるふくらはぎは、動かすことで下半身におりた血液を心臓に戻す役割があります。ふくらはぎの動きをよくするためには、足の裏や足首周りも同時にほぐしていくことが大切です。無理のない範囲で挑戦してみてくださいね。1.仰向けの姿勢で寝る2.両膝を曲げる3.右膝の上に左の足首をのせ、右脚の力を抜く4.右膝を軸に、左の足首からふくらはぎとの境目を前後に動かしながらほぐす5.4の動きを30秒~1分ほど行うふくらはぎの広範囲をほぐすために、少しずつ位置を変えながら動かしてください。6.ふくらはぎの真ん中あたりから、ひざ裏までにかけて右膝でしごくようにほぐす7.ふくらはぎの内側、外側、真ん中部分ど部位をわけて30秒~1分程度続ける8.反対側も同様に行うストレッチが終わったら…痛みがあるところや張っているところ、コリがあると思うところは丁寧に行ってください。また、このストレッチを終えたら、リラックスして体の変化に意識をむけてみましょう。ほぐれたふくらはぎに温かさを感じたり、血が流れているようなスッとした感覚、足先までポカポカした感覚があるかもしれません。その感覚を心地よく感じられるようになると、自然と体の緊張が緩み呼吸が深くなっていくはずです。心地よくなったら、そのままベッドで眠ってしまって構いません。質のいい睡眠も自律神経を整えるのには大切なこと。ぜひ毎晩の日課にしてみてくださいね。©Boy_Anupong/gettyimages文 / 上村由夏
2022年08月23日美容・睡眠・ダイエットにも関係する自律神経体の内側を整えるインナーケアを紹介している新刊『美人になる自律神経レッスン』がPHP研究所から発売された。著者は日本スポーツ協会公認スポーツドクターで小児外科医、順天堂大学医学部・大学院医学研究科教授(併任)、順天堂医院総合診療科の小林弘幸氏である。同氏は「世界一受けたい授業」や「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」などのテレビ番組出演でもおなじみ。新刊はB6判並製、価格は1,540円(税込)となっている。究極のアンチエイジングで体調も魅力も不定愁訴という言葉がある。わけもなく体のだるさを感じたり、疲れやすさを感じたり、原因がわからず病気とは診断できないような状態のことをいう。毎日の忙しさによって、肌や髪のケアがおろそかになり、若い頃であればがんばることができたケアも、年齢とともに形だけのもので済ませがちである。小林弘幸氏は、自律神経に意識を向けて、体の内側を整えることができれば、おのずと美容にも良い影響を与えると語る。内面からの美しさが出せれば、自信がわく。自律神経のバランスを整えることができれば、不定愁訴を改善でき、美容と健康につながる。新刊では、自律神経がなぜ重要なのか、自律神経に影響する血流をアップさせる呼吸、運動、入浴、腸内環境を改善する方法、美しく生きる自律神経のレッスンなどを解説。悩み別に46項目が紹介されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※美人になる自律神経レッスン - 小林弘幸著 - 書籍 - PHP研究所
2022年08月11日