皆さんは、義母との関係に悩んだ経験はありますか?今回は義祖父母との話に介入してきた義母のエピソードとその感想を紹介します。(CoordiSnap編集部)イラスト:akira義祖父母からのお祝い金主人公が新居を購入したときの出来事です。新居購入時、義祖父母からお祝い金を受け取る予定でしたが…。義母が介入してきて…出典:CoordiSnap無関係の義母が介入し、義祖父母のお金は無利子で貸しつけることにすると言い出しました。義母は義祖父母がお祝い金を渡すことで、ゆくゆく相続するお金が減ってしまうことを恐れていたのです。自分の利益しか考えず「借用書を書いて」と言う義母を見て、ぞっとする主人公。その後義祖父母に相談すると、義祖父は「生きている間は自分たちのお金は好きなように使う」と宣言してくれて…。ピシャリと放った義祖父の宣言のおかげで、主人公は借用書なしでお祝い金を受け取ることができたのでした。読者の感想自分の利益のために勝手に条件を変えようとする義母に驚きました。義母のお金ではないのに口をはさんでくるなんておかしいです。(30代/女性)大きなお金が動くときは、親族間でもトラブルになりがちですよね…。義祖父がピシャリと宣言してくれたことで、無事にお祝い金を受け取ることができてよかったです。(20代/女性)※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※記事内の行為は法に触れる可能性があります。絶対に真似をしないようにしてください。
2024年04月23日■これまでのあらすじ結婚して以来子どもを望んでいた美咲だが、夫の拓也はその生い立ちから親になる勇気が出ず、非協力的になってしまっていた。思い悩む美咲を必死すぎて嫌とまで思っていた拓也だったが、先輩のアドバイスから美咲と話し合いを重ねてついに妊活をスタート。しかし1年後、待望の妊娠がわかるが、流産してしまう。数年後、美咲は赤ちゃんと生活するが、拓也が子育てに参加しないことに寂しさを募らせていた。そんなある日、拓也の態度にしびれを切らした美咲は「私たちに関心を持って」と訴える。しかし拓也に今は一緒にいたくないと言われ、美咲は拓也の心配が的中したと言う。「拓也は親になれなかった」のだと…。■親になれなかったのは夫だけ?■そんなこと言える立場?「拓也は親になれなかった」と口にした美咲に、拓也は「俺だけが親になれなかったのか?」と問いかけます。すると、育児を全部自分に押し付けて、帰宅しても何もしない、それに加え飲み歩くようになって、自分と花ちゃんと触れ合うことを避けているクセに…。「なんで被害者面してるの?」ハッキリと言い返す美咲に、拓也は「親になれないのはふたりの問題だ」と言うのですが、それはいったいどんな意味なのでしょうか?次回に続く「僕たちは親になりたい」(全64話)は12時更新!
2024年02月02日皆さんは若かったあの頃、どうしても親を許せないと感じたことはありますか?今回は、10代の頃に「実の親でも許せない!」と感じたというエピソードを紹介します。イラスト:しのささむつ大学受験のとき…大学受験のときの話です。私はほぼ無名の地方公立高校から旧帝大を目指していました。私が夜遅く出歩くのを親がいい顔しなかったので塾にも行かず、高校1年生の時から毎日10時間以上勉強して、なんとか現役で第一志望に入ることができました。親に合格を知らせたら、「合格させてやった感謝がない」と叱られました。叱られた理由出典:愛カツ親が言うには、私が合格できたのは毎日勉強できる環境を整えた親のおかげ(家の手伝いをさせなかった・バランスいい食事を出してやった・勉強にうちこめる経済状況である)であって、同じ環境なら誰でも合格できるそうです。だから本来なら「合格させてくださってありがとうございます」と言うべきなのに、その言葉が真っ先にないのは性格がおかしいと言われました。ちなみに親は私の合格をすぐ吹聴し、近所で「子供を優秀大学に入れた親」としてチヤホヤされていました。(33歳/女性/研究職)親の協力も重要だけど…もちろん志望校に合格するためには、親の協力も重要かもしれません。でも自分の両親には最初に「合格おめでとう」と言ってほしいものですね…。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2023年09月17日保育士の中田馨さんが、きょうだいげんかについて教えてくれました。「なるべくなら見守りたい…」「どんなタイミンングで介入するべき?」など、パパやママはきょうだいげんかについて様々な疑問を抱えていることでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは。保育士の中田馨です。皆さんは、お子さん同士のきょうだいげんかで困っていることはありませんか?きょうだいげんかは、きょうだいだからこそ激しくなりがちです。お友だちとはほとんどけんかをしない子も、きょうだいなら容赦なく叩いたり、言って欲しくない言葉を言い合ったりするのではないでしょうか?そんな姿を見ていると、親もヒートアップすることも…!さて、どう対応したらよいでしょうか? 「お兄ちゃんだから…」「妹だから…」はNG!?「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」「まだあなたは小さいんだからできないでしょ」という言葉を使いがちではありませんか?子どもは好き好んで、兄姉、弟妹に生まれたわけではありません。ただ年齢が大きい、小さいという理由だけで「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」など言われても納得しないのではないでしょうか?例えばおもちゃの取り合いの場合、お兄ちゃんのおもちゃを妹が使ってけんかが起きた時には「お兄ちゃんに貸してって聞いたかな?」とまず妹に尋ねるのが筋でしょう。また、共用のおもちゃだった場合、先に使っている子が優先になるでしょう。一緒にあそんでいるときに、遊び方の意見が合わなくなった場合は「さて、どうしたらいいかな?」とじっくり話し合いをするのがよいでしょう。どの場面も、慌てて親が介入して解決する必要はなく、子どもの感情の動きを見つつ、親は「さあ、どうしようか?」など、少し介入する程度に留め、子どもの解決する力を信じて待ちましょう。ちなみに私の場合、息子には「女の子を叩くのはイヤ!」と言っていました。しかし、子どもにとっては「女の子だから」「男の子だから」というのは「妹がおもちゃ取ってきたのに、なんなんだよそれ!」と、少し理不尽に感じてしまっていたかもしれませんね。 まずはルール決めから始めてみましょう!「子どもの解決する力を信じて待ちましょう」と言ったものの、きょうだいげんかが毎日勃発したら…!本当にストレスになりますよね。分かります!分かります!私の家でもそんな時期がありましたから。そんな時にはまずは、子どもたち同士でルールを決めさせてみましょう。相手が使っているものを使いたくなったら「貸して」や「コレ使ってもいい?」など尋ねることから始まり、けんかをしても最後は「ごめんなさい」や握手をして仲直りすることなど。低年齢児のお子さんはまだ難しいかもしれませんが、ある程度年齢が上がると、親が一方的に決めるのではなく、子どもと一緒に話をしながら決められるはずです。また、介入する場合は「やめなさい!!」と親もいきなり頂点から介入するのではなく「あらら。どうしたの?」など尋ねるような言葉を使うことで、親の感情を揺さぶられずに対応することができますよ。 きょうだいげんかする中で子どもたちは、我慢や手加減、相手の気持ち、自分の気持ちを学ぶことができます。人間関係を学ぶよい機会だと思いつつ、親は見守れるとよいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年05月17日多くの人が直面する親の介護問題。時間だけではなく、お金までかかったらたまったものではない。親の介護のコツは親のお金で行うこと。専門家が解説するーー。「“人生100年時代”といわれています。親の介護期間が長くなれば、そのぶん介護費用の負担も増加します。子どもが親の介護で苦しまないためにも、原則“親の介護は親のお金を使う”と決めておくことです。そうすれば、介護破綻を防ぐことにつながります」こう語るのは、『親の介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)の著者で、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さん。「2021年度 生命保険に関する全国実態調査」(生命保険文化センター)によると、在宅介護にかかる自己負担額は、月平均で4万8,000円。施設介護の場合だと、月平均12万2,000円もかかるという。また、同調査における介護期間の平均は5年1カ月。全体の17.6%の人が「10年以上」介護をしているというから、長期化のリスクにも備えなければならない。「親の介護費用を過度に負担したことで、子どもの教育費などにも影響を及ぼし、夫婦関係がギクシャクしてしまうケースも少なくありません」(太田さん・以下同)そこで太田さんに、世話をする子どもが損をせずに、親のお金で介護費を確保するための5ステップを指南してもらった。【1】親の財産を把握する「介護費用というのは、“いくらかかるかではなく、いくらかけられるか”が大事。そのためには、親の懐ろ事情を事前に知っておくことがとても重要となってきます」(太田さん・以下同)そもそも、親がどれだけお金を持っているか。ほとんどの子どもは知らないという。「親の年金額、預貯金、株、不動産、どのような保険に加入しているか、さらに借金の有無などを知っておくことで、どんな介護ができるか見えてきます」別居している子どもの場合、親が住民税課税世帯か非課税世帯なのかさえ、把握していないケースが多いそうだ。「もし非課税世帯であれば、医療費や介護費などの負担が軽減されます。ぜひ、親が元気なうちに財産の状況を聞いておきたいですね」しかし、普段からコミュニケーションが取れている親子なら聞きやすいが、そうでない親子も多い。子どもから突然お金のことを聞かれたら、怒りだしたり、戸惑ったりする親もいるだろう。「保険の話をきっかけにするのが有効です。たとえば、“私、〇〇という保険に入ったんだけど、お父さん(お母さん)はどんな保険に入っているの?”と聞いてみる。自分の情報を開示しながら、話を切り出せば、会話がスムーズになります。話の流れで、徐々に年金や預貯金の話に広げていく」また、親の確定申告を代わりにやることで、通帳や保険内容などをチェックすることもできる。もちろん、親に介護のことが心配だからと伝えて、ダイレクトに聞いてみるのも手だ。月々の年金額も含めた親の懐ろ事情が把握できたら、月にどれだけ介護に対してお金を使えるか、見えてくる。【2】代理人カードを作る要介護状態になれば、親は気軽に銀行に行けなくなるだろう。買い物や公共料金の支払いなど、日々の細かい支払いを肩代わりしているうちに、大きな負担になってしまうことも。「年金が振り込まれる親の口座のキャッシュカードをもう1枚作りましょう。これは本人以外の親族でもお金を引き出せる『代理人カード』と呼ばれるもので、多くの金融機関が対応しています。ただし、口座名義人が申請して作るものなので、親と相談したうえで、親が元気なうちに金融機関に同行して作っておきましょう」親のために使うお金は、親の口座から引き出したもので払おう。【3】「預かり金」の活用を検討する親からまとまったお金を預けてもらう方法もある。「たとえば、親の定期預金500万円を解約して、将来介護費用として使用するための“預かり金”として、新たに子ども名義の口座を作ります。その際、親子間で“覚書”を交わす。預かり金であれば、贈与税はかかりません。介護が始まったら、その口座から費用を出金する。親が亡くなった時点で残金があれば、そのお金は相続財産となります」相続や税金のトラブルを防ぐためにも、介護にかかった費用の明細と領収書は必ず残しておこう。【4】任意後見人契約を検討する本人に代わって財産管理や介護契約などを行うことができる「成年後見制度」というものがある。「この制度は、裁判所が後見人を選任する『法定後見』と、本人(親)が成年後見人を指名して契約する『任意後見』に分類されます。後者の『任意後見』は本人の意思によって決めることができるので、親が子どもを指名できます」親が元気なうちに、任意後見契約を結んでおけば、将来的に認知症になってからの財産管理や契約などをスムーズに行える。一方、「法定後見」の場合は、親の判断能力が低下したときに、成年後見人が必要と感じた親族らが申し立てを行って、裁判所が後見人を選任する。「必ずしも配偶者や子どもが後見人になれるわけではなく、面識のない弁護士や司法書士といった第三者がなるケースが多いようです」親の口座から介護費用を引き出したい場合でも、第三者の後見人にいちいちお願いして判断を仰がないといけなくなるという……。【5】地域包括支援センターに事前に話を聞く最後は、親が要介護になっても慌てないための情報収集!「はじめて介護をすることになると、不安や疑問、わからないことだらけです。各自治体には高齢者とその家族が気軽に無料で相談できる『地域包括支援センター』を設置しています。事前に親の住む地域にあるセンターに連絡して、親が要介護になったら“どんな介護サービスを利用できるか”“費用の軽減制度は?”など、介護に関するさまざまな情報をリサーチしておく。そうするといざ介護となっても慌てずに準備できます」長期化する介護期間を乗り切るためにも、親の介護は親のお金で賄う時代なのである。
2022年05月20日今回は保育士の中田馨さんが、お友だち関係でやりがちなNGについて教えてくれました。「さて、どこまで親が介入するべき?」の疑問に答えてくれています。 こんにちは。保育士の中田馨です。私は0~2歳児が対象の保育園を運営しています。日々、子どもたちと過ごしていてよくあるのがや「お友だちとのケンカ」です。相手がいることですので「さて、どこまで親が介入するべきか?」と悩むところだと思います。今回は、低年齢児の子どもたちのお友だち関係についてお話しします。 「お友だちとのケンカ」にすぐ口を出すのはNGお友だちとのケンカ。保育園でもあるあるです。自分の知っている言葉を並べて、顔中真っ赤にして一生懸命言い合っている子どもたちを見ていると、かわいくてしょうがないのですが、きっとママたちからすると慌ててしまう場面かもしれませんね。 基本的に、相手にケガをさせてしまうような行為をしなければ「見守る」でOKです。何かあったときにすぐに手を差し伸べることができる距離で見守りましょう。一生懸命自分の気持ちを出してしまえば、あら??と言うくらいスッキリして、また2人で遊びだすなんてことはよくある姿。子どものケンカは、慌てずドーンと構えてみてください。 意外にも「あ!普段私が言っていることをマネしてるわ!」なんて自分自身の反省につながることもあったりしますよ。(私が娘と息子のケンカのときに、よく反省していました…) 年齢別に解説!親はどこまで介入すればいい?お友だち関係で悩んでしまうのは「親がどこまで介入すればいいか?」です。低年齢の子どもだと、ほぼすべての場面で親の介入が必要になります。例えば、1歳ごろの子どもはまだ自分の気持ちを言葉にして伝えることができないので、叩いたり噛んだりしてしまうことがあります。そんなときは、それをさせないように親が介入しなければいけません。2歳を過ぎると、言葉で伝えることがだんだんできるようになってくるので、叩いたりすることが減ってくるでしょう。そうすると「そばで見守る」程度でOKになってきます。 また、介入の頻度は、相手の親御さんのタイプや関係性にもよるでしょう。気心が知れていて「子どもはケンカしてなんぼよ!」なんてタイプの方なら「ケガしないように見守る」でOKですし、そうでなければすぐに介入した方がいいでしょう。ご自身の子育ての考え方はあると思いますが、お友だち関係は相手があることですので、相手の考え方にもよりそう必要も出てきます。 「お友だちと仲良く遊ぶ」ことはとても大切なこと。しかし、ケンカをして喜怒哀楽の感情を沸き立たせるという経験も大切なことなんです。子どもがお友だちとケンカをしていたら、まずは見守りながらどんな状況なのかを把握してみましょう。相手の親御さんのタイプや関係性を考慮しながら、介入の仕方を見極めてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2022年02月14日今年からサッカーを始めた息子。みんなとは経験年数が違い、初心者なのでまだまだ下手。それでも人数の関係で試合には出してもらっているけど、プレーで足を引っ張るのでチームメイトから心無い言葉をかけられる。コーチも保護者も黙認している。これって普通なの?親が介入すべき?とのご相談をいただきました。わが子がチームメイトからひどい言葉をかけられていると知った時、みなさんならどうしますか。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、悩めるお母さんに3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<Jクラブで仲間に見下される息子に自信を取り戻してほしい問題<サッカーママからのご相談>こんにちは。これまでも似たような質問があったかもしれませんがご相談させてください。子どもがチームメイトから心無い言葉を投げかけられています。監督、コーチがそれを黙認してます。これって普通なのでしょうか?息子は今年からサッカーチームに入りました。みんなが一斉に入団した小1の時は興味を示さなかったので、これまで運動系の習い事などはしてきませんでしたが、3年生の終わりごろに自分もサッカーしたいと言い出したのでこの春入団させました。周りの同級生とは経験年数も違うし、当然ですが初心者なのでど下手です。ですが、人数が少ないこともあり、試合には出場しています。練習でも試合でもみんなと同じレベルでプレーできないので、同級生の子たちはど下手な息子にイラつくようで、度々「何やってんだよ」「はあ?そんなこともできないのかよ」「足引っ張んなよ」などと言われたりしています。それを監督もコーチも目の前で見ていますが、特に何も言いません。子どもたちの保護者もです。言われてもしょうがないと思っているのかもしれません。息子は第一子で、親の私がこれまで保護者付き合いをほとんどしてこなかったこともあり、これが普通なのかわからないのと、どうしても下手な子の親は肩身が狭いというか、発言しにくい雰囲気を感じています。こんなとき、親として介入すべきなのでしょうか。<島沢さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。10歳なので小学4年生くらいでしょうか。息子さんがチームメイトから「足を引っ張るな」などと心無い言葉を言われているのは、お母さんにとってもお辛いですね。ただ、ご相談文には言われた息子さんの様子は書かれていないので、息子さんの反応や気持ちが気になるところです。■「こうすれば解決する」という正解はなかなか見つからないとはいえ、息子さんが傷ついているであろうことは想像に難くありません。彼の傷をどう癒し、どう解決していくか。親としてはとにかく何でもしてあげたい。一日も早く楽にしてあげたいと考えるのが当然です。しかし、「こうやれば解決しますよ」という虎の巻はなかなか見つかりません。例えば、お母さんが保護者一人ひとりにお願いする、子ども一人ひとりを叱る、コーチに苦情を言って監視してもらう。はたまた、そんなチームは早くに見限り早々に移籍する。さまざまありますが、私はどれもお勧めできません。理由は、息子さんの成長につながらないからです。■「助けなくては!」と焦らず、親御さんの思考を整えましょうじゃあ、どうすればいいか。あらかじめ言っておきますが、解決法はひとつではありません。ケースバイケースです。以下はあくまで私がお母さんだったらどうするか、という視点でアドバイスを三つお伝えしますね。ひとつめは、自分自身のマインドセット(固定化された考え方)を整えること。息子のピンチだ、助けなくては!と思うと、余計に焦って感情的になりがちです。今回の出来事をピンチだととらえずに、息子さんも、ご自分もともに成長するチャンスととらえましょう。成長するには、上述したような過干渉な方法は選択しないことです。■まずは落ち着ける環境で話を聞く作業を!気持ちを吐き出すとスッキリするそしてふたつめ。息子さんとこのことについてじっくり話しましょう。どんな気持ちなのか?どうしたら解決できるのか?ひとつずつ問いかけ、どんなときにどんなふうにいわれたのか?そのとき、自分はどんな態度をとったのか?コーチたちはどんな様子だったのか?それらをなるべく具体的に話をしてもらいます。息子さんの話を聴くときは、自宅の廊下や台所で立ち話、というものではなく、例えば送迎の際の車の中で二人きりの時や、他の家族がいない時にじっくりリビングでお茶やジュースを飲みながら話を聴いてあげてください。その際は「それは嫌だね」「よく我慢したね。ママならぶん殴っちゃうよ」とお子さんの気持ちに寄り添ってあげてください。そして、「あなたはまったく悪くない」「我慢しなくていいんだよ」「ママは君の味方だからね」ということを繰り返し言い聞かせましょう。この話を聴く作業だけで、お母さんの役目は半分果たせています。子どものほうも、たとえ名案が浮かばなくても、親に自分が傷ついた出来事を話せば、かなりスッキリします。お母さんが、例えば誰かに愚痴などを聞いてもらうのと同じ感覚です。■嫌なことは嫌、やめてと言えるようにしよう三つめは、息子さんは仲間に「そういうことは言わないでほしい」ときちんと言えているのかを尋ねてください。お母さんが「下手な子の親は肩身が狭いというか、発言しにくい」と考えているように、息子さんも「僕はサッカーが下手だから、そういうのは言わないでとは言いづらい」と思っていないでしょうか?親子とは不思議なもので、気持ちや価値観は非常に高い確率でシンクロします。もし、息子さんがまだ抗議していないのなら、嫌なことは嫌、やめてほしいことはやめてと言えるようになることをぜひ目指してください。■「補欠だから......」と上手い子たちがいじめて良いわけはない小学校中学年くらいは、サッカーの上手い下手で子どもの間にヒエラルキーが生まれることは多々あります。ある小学校の先生に取材した際、こんな話を聴きました。そこの小学校はサッカー少年団に入る子がすごく多く、3クラスあるなかで1クラスの男子の半分近くが団員でした。休み時間にサッカーをして活発に遊んでくれるので最初はその先生も「よく外遊びしていいなあ」と好意的に見ていました。ところが、徐々にヒエラルキーに気づき始めます。「一部の子だけがいつもボールの片づけをしていたり、掃除の班のなかで、レギュラーの子が補欠の子に自分がやらなければならない掃除を奴隷のようにやらせていたんです。ほぼいじめですよね」しかも、なかには「奴隷36番」などと、サッカー少年団の背番号で呼ばれている子までいました。先生は掃除や片づけを強制されている子どもたちに「なんで断らないの?嫌だって言いなよ」と話したら、その子たちはこういったのです。「だって、僕たち、補欠だから」試合に勝てるのはレギュラーの上手い子たちのおかげ。たまに補欠である自分たちが試合に出ると足を引っ張ってしまう。「だから、命令には従わなくてはいけないと思ってたって言うんです。おいおい、それは違うだろうと諭しましたが、やらされている子たちは泣きながら聞いてるわけです。何のためにサッカーをしているのかわかりませんよね」と先生は憤っていました。その先生がすぐに少年団の保護者代表に話をしてくれたおかげで、大人たちが解決に動き、なんとかいじめはなくなったそうです。僕たち、補欠だからと、仲間の理不尽な命令に従っていた子どもたちは、きっと自己肯定感が下がっていたことでしょう。自己肯定感とは「自分は存在していい人間だ」「今の自分でいい」と自分自身に満足し、自分の価値や存在意義を肯定できる力です。別名、自尊感情とも言われ、この力が人間的な成長の土台になります。■コーチたちに問題に向き合ってもらえる話し方(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)ほかの保護者が何も言わないのは歯がゆいことではありますが、指導現場において保護者には責任はありません。なので「なんで自分の子どもが暴言を吐いているのに注意しないのか?」といちいち怒るよりは、子どもたちをより良い環境でサッカーをさせる責任と義務があるコーチの方々に「良いことではないのでは?」と話すほうがいいと思います。ただし、その際に「うちの子が傷ついてる。どう責任をとってくれるのだ?」という被害者的な思考からくる抗議では、真摯に向き合ってもらえないかもしれません。例えば、子どもはいじめる子どもと、いじめられる子が頻繁に入れ替わります。したがって、今は息子さんが傷つけられているけれど、そのうち違う状況になるかもしれません。スポーツをしていくうえで、そのような上下関係をつくらず、みんなでサッカーを通して成長できたらいいですよね。そのような主旨のことを、チーム全体を考えたうえでの意見として話すといいでしょう。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年08月04日子供にとって、遠足はテンションが上がる一大行事。自分が子供の頃、「遠足の前日は、楽しみでなかなか眠れなかった」という人もいるのではないでしょうか。なかッち(@nkc_papa)さんは、子供の頃に体験した、遠足にまつわるエピソードをTwitterに投稿。内容に、親目線で共感する人が相次いでいます。遠足の前日、子供のひと言に親が絶句した理由話は、投稿者さんが小学校1年生だった頃にさかのぼります。遠足に行けることが嬉しいあまり、親にサプライズで伝えようと思った投稿者さん。前日の夜、突如として、親に遠足がある旨をハイテンションで伝えました。「実は……明日は遠足でーす!」小学校1年生の時、遠足が嬉しくてワクワクして親にサプライズで教えてあげたらきっと喜ぶだろうと思って前日の夜に「じつは〜……明日は遠足でーす!」って発表したらしばき回された事がある。— なかッち破天荒先生 (@nkc_papa) June 13, 2021 「親も喜ぶだろう」と思っていた投稿者さんですが、どうやら怒られたようです。子供が遠足に行くとなれば、当日のお弁当やお菓子、雨具など多岐にわたる準備が必要になります。投稿者さんの親は、「もっと早くいってほしかった…」と思ったのでしょう。投稿に対し、子供がいる人からは「親の気持ちが分かる」と共感が相次いでいます。・心臓に悪いひと言ですね…。でも無邪気!・怒る前に、思わず絶句しそうです。嬉しい気持ちは分かるけど、やめてほしくなりますね。・「母ちゃん、ごめん」と今ならいえます…。でも笑いすぎて、腹筋が崩壊しました。子供がやけに楽しそうな様子を見せていたら、遠足の予定がないかを確認しておくといいかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2021年06月24日女性蔑視発言で問題になっている東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の進退が問われる中、菅首相(72)は自らの“独立した組織への人事介入”を否定。日本学術会議任命拒否問題との矛盾した姿勢に、ネット上では「ご都合主義」「ダブルスタンダード」と批判が噴出している。8日の衆院予算委員会で、森会長の発言が国益にとってどう働くかを問われると、「国益にとって芳しくない」としつつも、「政府と独立した組織委員会で決めるべきこと」と繰り返し、辞任を進言することを否定した。立憲民主党の早稲田夕季衆院議員が「国益にふさわしくないなら続投すべきではないのではないか」と迫ると、「それは私が判断する問題じゃない。組織委員会で人事を決める。独立した法人としての判断を私は尊重する立場だ」と、あくまで無関係を主張。しかし、菅首相は組織委員会の最高顧問で顧問会議の議長。組織委の定款では、“顧問会議は、当法人の運営に関し、各界からの幅広い意見を踏まえた助言をすることができる”とある。さらに早稲田議員が「総理にしか進言できない」とした上で総理の考えを問うと、「それは組織で決めること。私自身があの組織に対して、国が関係あるからこの人事はどうだこうだと、そういうことはすべきじゃないと思います。やはり、組織委員会というのは現に存在しているわけでありますから、そこでルールに基づいて運営されてますんで、それについて私自身が発言する話じゃないと思います」(菅首相)つまり、「独立した組織に人事への口出しをすることはすべきでない」と明言したのだ。しかし、菅首相は昨年、政府からの独立した審議を法律で定められている日本学術会議が推薦した候補のうち6人の任命を拒否している。これにはネット上でもツッコミの嵐。《ふーん。じゃ何故日本学術会議の人事には介入したの??》《日本学術会議は首突っ込むのに、五輪組織委は「独立した法人で組織の判断を尊重…」って都合良すぎだなw菅政権》《要するに、自分のお仲間は守るが、気に入らない組織には介入するわけだ》《何も悪くない学者は頑なに任命拒否してた癖に、性差別発言森会長の進退は平気でスルー。必死になる所おかしくね?》《日本学術会議の不任命の時と全く違うことを言っている。税金が入っている組織なら国民の意見が反映されなければならないんじゃなかった?》「菅首相は、組織委人事の任命権はなくても最高顧問兼議長として“口出し”はできる立場にいるので、『独立した組織の判断を尊重する立場』というのはちょっと違います。本音では森会長の進退問題に『口出ししたくない』ということでしょう。しかし、いくら逃げの答弁とはいえ、昨年の学術会議の任命拒否の納得のいく理由すら説明ができていない状況で、その舌の根も乾かぬうちにこんな矛盾した発言をすれば国民の顰蹙を買うことは普通なら予想できるはずですが……」(全国紙記者)こんなときこそ“お得意の人事介入”をすれば、わざわざ学術会議問題を蒸し返されることも、国民のさらなる不信を招くこともなかったのにーー。
2021年02月09日夫に子どもを預けて、たまには一人でゆっくりおでかけしたいですよね。でも、家に帰ると子どもがあざを作っていたり、ひざをすりむいていたり…。理由を聞くと「大したことないよ。目を離した隙にちょっと…」と苦笑いする夫。でも、笑ってすませられることではないこともあります。東京消防庁発表の 「救急搬送データからみる日常生活事故の実態」 によると、5歳以下の子どもが事故に合う場所は約7割が家の中。つまり、ほとんどの場合は親と一緒の時に起こっており、そのうち約10人に1人の割合で入院が必要な中等症以上となっています。どうして、親がそばにいながら、子どもの事故は起こってしまうのでしょうか? その理由を紐解いていきましょう。■子どもの事故、実は「親の脳タイプ」が原因になっていることも?一般的には、切り替えがうまく、複数の異なる作業を同時進行できるのがマルチタスク悩。一方、「今、目の前のこと」を最重要と捉えて打ち込む傾向がある方は、シングルタスク悩といわれ、他の作業を同時進行で進めることは苦手なようです。どちらの悩タイプなのか、見分け方としては「1日1回以上はやり忘れがある」かどうかで判断します。例えば、ゴミ当番なのに出し忘れた、頼まれた買い物をし忘れた、郵送物を出し忘れたなど些細なことで構いません。やり忘れて落ち込むことが1日1回以上あり、それが続く人は、シングルタスク悩の傾向が強いといえるでしょう。家事育児は、さまざまなことを同時進行で進めないといけないことが多いため、マルチタスクだといえます。小さいお子さんのいるご家庭なら、夕方はまるで戦争のような忙しさ。たとえば、子どもをあやしながら夕食の下ごしらえをして、早めに子どもと一緒にお風呂に入った後は、子どもの支度をしつつ自分も身支度を整え、夫の帰宅に合わせて夕食の仕上げをし、食器を洗いつつ洗濯機を回し、子どもを寝かしつけながら翌朝の朝ごはんのメニューを考え…。こういった家事育児をこなしつつ、子どもに危険が及ばないよう常に目配りをする必要があります。そのほかにも、入浴後、必ずお風呂のふたが閉まっているか確認している、料理の後、使った包丁はすぐしまっている、包装ビニールはふた付きのゴミ箱にすぐ捨てているという方がどれくらいいるでしょうか。これらはすべて、子どもが重篤なケガをする原因となるものばかりです。目の前のことをこなすだけが家事育児ではありません。それをする(もしくは、しない)ことで、その後どういったことが起こるかを想像しながら同時進行で進めるマルチタスク処理能力が求められます。子育てでは、「まさか◯◯するとは思わなかった」「ちょっと目を離しただけなんだ」という言い訳は通用しません。自分がどちらの悩タイプの傾向があるのかをまずは把握することが大切です。■コロナ禍で子どもの事故が起こりやすくなっている?まだまだ収まる兆しの見えない新型コロナウイルスの流行が、子どもの事故を誘発する可能性があります。毎日出社していたのがリモートワークに変わり、慣れないオンライン会議を重ね、家族がすぐそばにいる環境で仕事をするなど、まったく新しい形態で働くことが求められている方は多いでしょう。しかし、シングルタスク脳タイプは、仕事とプライベートを切り離すのが難しく、頭の切り替えができない人が多いようです。また、いつもとは違うルーティンで仕事をするのも向いていません。たとえば、別室で仕事をしていても、家族の気配に気が散ったり、子どもの声が気になってオンライン会議に集中できないなどで、いつもより仕事の効率が落ちて焦ってしまうケースは少なくないようです。一方、家で仕事をするようになってお互いに気をつかう反面、大人が常にいる安心感もあるでしょう。そのため夫婦間で、「すぐ戻ってくるから買い物の間、子どもを見てて」「今日の保育園のお迎えをお願いできる?」とついつい頼みごとも多くなります。互いに「わかった」と安請け合いしがちですが、マルチタスク脳と違い、シングルタスク脳は集中しがちです。目の前の仕事で頭がいっぱいになり、子どものことをきれいさっぱり忘れてしまうことがあります。実際、仕事に集中するあまり娘さんの保育園のお迎えを忘れてしまい、夜8時頃、保育園からかかってきた電話で初めて思い出した、というケースもあります。このように、シングルタスク脳の方は、仕事をこなしながら子どもに目を配ることが苦手で、仕事に集中すると子どもの存在を頭から消してしまうため、「ちょっと目を離した隙に…」「そんなことをするとは思わなかった」という事故が起きてしまうのです。コロナ禍によるリモートワークの増加で、これまでは「シングルタスク脳のうっかり」ですんでいたことが、子どもの事故につながりやすくなっているといえます。■安心して子育てをするための事故防止と対策では、シングルタスク脳は子育てができないかと、いうとそうではありません。マルチタスクをこなすのは苦手であることを自覚し、対策を立てれば事故を予防することができます。シングルタスク脳の傾向がある方は、うっかりを防ぐために以下の2つを意識することが重要です。・時間を短いスパンで意識すること・育児のルーティンを習慣化することシングルタスク脳は、仕事に集中しすぎる傾向にあるため、短いスパンで時間管理をしたり、子どもに関わる用事を思い出す必要があります。そこで、スマホや時計のタイマー機能を上手に活用して、音や振動で子ども関連の用事を思い出すようにするといいでしょう。また、子どもに関することを、いつものルーティンと結びつけて習慣化することも大切です。例えば、子どもを保育園へ連れて行く時に忘れ物が多いようなら、出かける時にいつも持ち歩くスマホや家の鍵と子どもの荷物を一緒に置いておくといいでしょう。また、パソコンや掛け時計など、必ず定期的に見るところに、子ども関連で忘れてはいけないことをメモして貼っておくのもおすすめです。例えば、脱衣所の時計の横に「お風呂のふたは閉めた?」と張り紙をしておけば、必ずふたを閉めるようになり、目を離した隙に子どもがお風呂でおぼれる心配もなくなります。自分は、シングルタスク脳タイプとマルチタスク脳、どちらのタイプなのかを見極め、シングルタスク脳の傾向が強い方はぜひ上記の対策を試してみてください。続けていくことでコロナ禍の新しい生活様式や、子育てが習慣化し、「うっかり事故」を予防できるでしょう。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2021年01月30日あなたの親は、あなたをどんな風に育てましたか?親が無意識に子どもに求めた生き方を、私たちは時として「呪い」として深く刻み込んでいます。そのひとつが「あなたならできる」という期待の言葉。でも、できるという期待は裏側に「できない私はダメ」というプレッシャーが含まれています。その言葉の呪い、どうやって解いていけばよいのでしょうか。文・おおしまりえ【おおしまりえの恋愛道場】vol. 83「あなたならできる」親からの呪いを抜け出すために知りたいこと「あなたならできる」親からそんな言葉をかけられた経験はありませんか。現在放送中のテレビドラマ『私の家政婦ナギサさん』が話題になっていますが、人気の秘密のひとつが、母親から主人公にかけられた言葉の呪いだといわれています。あなたならできるというフレーズには、一見すると相手への信頼とポジティブな期待を感じますが、当人からするとそうでもないことも…。例えばここ一番に「あなたならできる」と言われたら、頑張ろうという前向きな気持ちになるものですが、日常的に「あなたならできる」を刷り込まれていると、逆にできない自分を激しく責めてしまうことになります。そして悲しいことに、親の声がけのほとんどは後者であることが多いのです。親からの信頼と見せかけた過剰な期待は、子どもからすると良くないプレッシャーにしかなりません。では親からの呪いの言葉で自分が染まりきっている方はどうしていけば良いのでしょう。大切なのは「できる
2020年08月20日みなさん、こんにちは。6月に入り、雨が多くなってきましたが、じつは雨もそんなにきらいじゃないかわベーコンです。新型感染症がちょっとだけ落ち着いて、こちらは学校や幼稚園が再開しはじめました。娘は息子よりちょっとだけ早く学校が始まりましたので、まだそんなになじんでないクラスで「どんな様子なのかな」と気になっております。今日はちょっとおセンチ(これは死語なのか?)なお話になるかもしれません。ついこの前に、娘とこんなやりとりをしました。■子どもが「学校に行きたくない」と言ったら…娘の口からその言葉が出てきたとき、「ついに…」と思いました。というのも、私が「学校に行きたくないな」と思い始めたのもちょうど小学3年生ごろだったからです。私の場合、その理由はいじめだったわけですが…。娘もちょっとお友だち関係でトラブルがあったようで、くわしく聞いてみました。どうやら、まだクラスに仲よくできる子がいないらしくて、前の学年のときに仲の良かったAちゃんのクラスに、休み時間になると遊びにいくんだそうです。よくある話かもしれませんが…。ただそのときにAちゃんを、「元々は娘とも仲良しだったBちゃん」がどこかへ連れていってしまうそう。そして、Aちゃんに娘のわる口を言う…というような…。私のときもあったなぁ…そういうの。そして今回、そのことを娘に教えてくれたのがAちゃん本人なので、「Aちゃんの立場もしんどいだろうな」と思ってしまう…。■ひとりで解決しようと無理しないでやはり、わが娘というか、私と同じくひとりでため込む性格のようです。「大変なのに~」というのは、娘の私への気遣いですね…。あんまり疲れている姿を見せちゃいけないな…と思いました。この後、晩御飯の準備があったので、娘とストレス解消に「コンチクショー! コノヤロー!!」と言いながら、ひき肉をバンバンニチャニチャこねくり回し、おいしい豆腐ハンバーグにして食べてやりました。こういう問題って、大人がどれくらい介入していいものか悩みます。私のときも、母は大変だっただろうな、と今になって思います。とにかくいまは、なんでも話せる環境を日ごろから整えておいてあげなきゃな、と思う母なのでした。※ちなみにこちら、先生に相談したところ無事に解決しました。今はBちゃんと仲良しに戻り、Aちゃんも一緒に3人で過ごしているようです。娘本人も楽しそうに話してくれました。
2020年06月19日今月は子どもの「友だち付き合い」がテーマです。子どもは子ども同士で関わり合いながら、いろいろな経験をして成長していきます。したがって、子どもにとって友だちの存在はとても大きいものです。最近は、友だちとうまく関われない子たちも出てきていますが、子ども自身は常に友だちとの関わりを求めています。今月は、子どもたちの豊かな友だち付き合いのためにはどんなことが大切か、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。子どもの友だち付き合いは年齢により変化する子どもの友だち関係は、年齢(発達段階)によって変化していきます。一般的には次のように、友だち作りの要因が移り変わっていくと言われています。【小学校低学年】近接要因~幼稚園時代に仲良しだった、近所に住んでいる、など功利的要因~ものをもらえる、貸してくれる、教えてくれる、など【小学校高学年】情緒的要因~親切、やさしい、快活、温和、相手の性格が好き、など能力的要因~勉強ができる・サッカーがうまいといった知能や運動能力に憧れる、など(参考:改訂・保育士養成講座編纂委員会編(2007),『保育士養成講座 第4巻 精神保健 改訂第3版』,全国社会福祉協議会.)それ以外にも、年齢に関係なく趣味やスポーツの好みが合うなどの「類似的要因」もあります。この中で特に気をつけたいのが「功利的要因」でのつながりです。たとえば、友だち欲しさにものをあげたり、自分のお小遣いで友だちのおやつまで買ってあげたりすること(おごる、おごられる)でつながっている友だちがいると、悪い方向にエスカレートする恐れもあるので注意が必要です。年齢別要因のほかには、今日の社会や家族構成の変化も、子どもの友だち付き合いに大きく影響を与えているように思います。昔はきょうだいが多く、その中でもまれながら人間関係を学ぶ機会がたくさんありました。しかし今は、一人っ子や少ないきょうだいしかいない家庭が増え、「家族内で子ども同士の関わり方を学ぶ機会」が少なくなっています。そのため、大人とは関われるのに、子ども同士の関わりができない子も出てきているのです。大人は、子どもの気持ちや状態を察して声をかけたり、必要に応じた関わりを子どもに対して持つことができます。ですが、子ども同士ではそんな気遣いができませんので、どうしても自分から声をかけたり気持ちを伝えたりしないと、相手に伝わりません。一緒に遊びたいときには「仲間に入れて」と自分から声をかけることができればいいのですが、家族内で子ども同士の関わりを学べない今の子どもたちの中には、それができない子もいるのです。皆さんのお子さんをはじめ、身の回りにそのような子がいる場合には、特に低学年であれば、大人が少しだけ手伝って「自分で話してごらん」とフォローしてあげたり、相手の子どもたちに「誘ってあげたら」と促したりすると、次第に子ども同士での関わりができるようになりますよ。友だち付き合いが上手な子と苦手な子の違い小学校に入学したての頃は、多くの子どもたちがクラスの中で、お互いの様子をうかがっています。上に書いたように、同じ幼稚園や保育園から来た子がいれば、その子たちだけでつながっているものです。しかし、席が隣になったり、勉強のグループが一緒になったりすることで、次第に新しい友だちができていきます。一方で、はたから見ているといつもじっと周りの子たちの様子を見てはいるのに、自分から関わっていかない子どもや関わっていけない子どももいます。こういう場合は、その子どもの性格にもよりますが、それまでの経験が影響していることが多いようです。やはり、きょうだいの多い子どもは周りへの働きかけも活発だったり、周りから声をかけられるとすぐに仲間になれたりします。もちろん、一人っ子でもとても活発なお子さんもいますよ。また、自分から積極的に周囲に関わっていくのに、友だち関係がうまく作れない子もいます。それは、とてもわがままだったり、言葉が乱暴だったり、思うようにいかないと拗ねてしまったりする子です。たとえば一人っ子だと、どうしても自分の言い分が通りやすかったり、我慢したりする場面が少ないので、子ども集団の中でもそのような傾向が出てしまうことがあります。この場合は、少しずつ家庭でも意識して、人との付き合い方を子どもに学習させていくことが大切です。ほかに最近気になることとしては、異年齢集団の遊びが消失していることや、公園で一緒にいてもそれぞれがゲームを持ち、ゲームを介在しての関わりしかしていないケースが増えていることも挙げられます。子ども同士が五感を使って関わりながら、楽しい、悔しい、嬉しい、悲しいなどの体験をする場面が極端に少なくなっているのです。このあたりをどう取り戻していくのかが、社会的にも大きな課題だと思います。親子間で「友だち付き合いのルール」を作れば安心親として、我が子の友だち関係はとても気になるものですよね。学校の行き帰りに声をかけて誘ってくれる近所の子がいたり、友だちと一緒に楽しそうに話をしながら下校してきてくれたりすると安心できますが、どんな子と友だちになっているかも気になるところ。日頃から、自分の子どもがどんな友だちとどのような付き合い方をしているのかを把握しておくことが大切です。言葉や行動が乱暴な子ども、嘘をつく子ども、お金遣いの荒い子どもなど、親から見てとても気になる子どもはいます。でも「あの子とは遊ばないで」とは、なかなか言えないものです。一番いいのは、気になる子どもの言動があれば、自分の子どもでなくても「いけないことはいけない」と注意したり、その親御さんに伝えたりすること。ですが、相手がどのような親御さんかわからなければ声はかけにくいでしょう。そんなときは、学校の保護者会などを利用するといいと思います。特定の「○○ちゃん/くん」の問題ととしてではなく、子どもたち全体の問題として話題にしながら、親同士が協力して子どもたちを見ていけるようにできるといいですね。学校には多くの親御さんの相談が入りますが、その中にはもちろん子どもの友だち関係に関しての相談も多くあります。学校では、相手の親御さんに伝えたり、子ども同士に考えさせてどうしたらよいかを学ばせたりして、対応しています。友だち関係に関することは大事な問題ですから、困ることがあれば学校に相談してみてもいいと思いますよ。それから、子どもに絶対にやめさせるべきことも知っておいてください。それは、社会的にタブーとされていることはもちろんですが、「モノをあげる」「大切なものを貸し借りする」などのことです。子どもたちの間では、ゲームソフトの貸し借りをしたり、自分のお小遣いで友だちにおごってあげたりする場合がありますが、「それはやっても、やられてもいけない」としっかり教えておきましょう。「○○ちゃんにゲームソフトを貸したら、返してもらえない」などというトラブルに発展しかねません。また、親が外出中の友だちの家に入って、冷蔵庫を勝手に開けてものを食べたりする子もいます。そういうことは「しない、させない」が大事な約束。友だちを家に呼ぶ、あるいは友だちの家に行く場合はしっかりルールをつくり、それが守られないようなら、親がいないときは家の中では遊ばせないことです。子どもと親の感覚は違いますし、親が子どものすべての友だち関係を見ることができるわけではありませんので、気になることがあれば子どもと話し合うことは大切です。とはいえ、必ず守るべきルールを決めたあとは、基本的には見守りの姿勢でいるようにしたいものです。子どもは子どもなりに、友だち関係を築いているのですから。人と関わり遊ぶ力があれば、いずれ新たな友だちもできるではここからは、子どもの友だち付き合いに関する3つのお困りごとに、アドバイスをしていきたいと思います。【親御さんからの質問 1】子どもに学校での様子を聞くと、いつも、同じ園出身の特定の子とばかり遊んでいるようです。もしかしたら、新しい友だちを作るのが苦手なのかもしれません……。「友だち100人」とまではいかなくても、もっと交友の輪を広げてほしい。子どもに何と言ってあげたらいいでしょうか。はじめにお話ししたように、低学年では近接要因が強く働くので、どうしても同じ園出身の友だちと遊ぶのが自然です。しかし、学校で席替えやクラス替えがあったり、いろいろな活動を体験したりするなかで、次第に友だち関係は変化していくもの。同じ園出身のお子さんと遊ぶ力があれば、次第に友だち関係も変わっていきますよ。「もっとほかの子とも遊んだら?」などと言うよりも、「今日も○○ちゃんと遊べてよかったね」「いつも××くんと遊ぶと楽しいよね」とまずは共感してあげましょう。今のお友だちとどのような関係を築いているのかを見守り、支配したり支配されたりすることなく、対等で友好的な関係が築けていれば大丈夫です。子どもが困っていなければ、静かに見守って【親御さんからの質問 2】我が子は一人っ子なので、友だちとの距離感をつかむのが苦手な様子。一方、周りの兄弟姉妹がいる子を見ると、人付き合いの仕方を心得ている感じがします。お友だちとの上手な付き合い方を教えたいとは思うものの、親として自分の経験を話すくらいしか思いつきません。なにかいい方法はありますか?実際子どもたちを見ていると、ご質問のような光景はよく見られます。上でお話ししたように、きょうだいの有無により友だち付き合いの得手不得手はある程度出てくるものですが、子どもは子どもたち同士の関わりの中で、友だち関係の築き方を自然に学習していきます。大切なことは、「自分から挨拶をする」「相手の話をしっかり聞く」「自分が間違ったことをしたときは素直に謝る」「約束を守る」などのマナーとルールを、ご家庭でしっかり教えておくことです。低学年ではなかなか新しい友だちができなかった子どもでも、中学年や高学年になるにしたがい、友だち関係は豊かになっていきます。また、子どもによって友だちが多い子・少ない子がいますが、子どもの個性を尊重し、子どもが困っていなければ親があまり心配しすぎないで静かに見守ってあげましょう。「気になる言動をとる友だち」との付き合い方は、こう教える【親御さんからの質問 3】わがままでちょっとズルいクラスメートがいます。自分の意見を通したいあまり、ウソをついたり、うちの子を言いくるめようとしたり……。親としては、内心そのような子とは距離を置いてほしいと思うのですが、正直にそう伝えていいでしょうか?それとも、これも社会勉強と考えて、口を出さずに放っておくべきでしょうか?親が友だち関係で一番心配するのは「言動が気になる」お子さんとの関係ですね。「その子と遊ぶのはやめなさい」と言いたくなりますが、人生の中ではいろいろな人とうまく付き合っていかなければなりません。子どもにとって一番いいのは、自分が嫌だと思ったり間違っていると感じたりしたときに、「いやだ」とか「そういうことはやめて」など、子ども自身が自分の言葉で相手に伝えられるようになることです。親も「一緒に遊ぶのはやめなさい」と言うよりは、「嘘をつかれたときはどうすればいいの?」と対処の仕方を子ども自身にしっかり考えさせ、「お母さんならこう言うけど」とヒントを与えてあげるといいでしょう。気になる言動をしがちな子も、生まれつき嘘つきであったりずるかったりするわけではなく、それまでの生育環境の中でそうならざるを得なかったのかもしれません。最近ではよその子どもを注意したり叱ったりする大人が減ってきていますが、そんな友だちが遊びに来たときは、自分の子どもと同じようにやさしく接しながら「いけないことはいけない」としっかり注意して育ててあげる視点を持てるといいですね。親子それぞれが、豊かな人間関係を築いていけるように「友だち付き合い」は、子どもが今後社会の中で生きていくうえでとても大切な力をつけていく手段です。特に学校では、子どもは知識だけでなく、ほかの子どもや先生たちとの関わりを通して社会で自立していくための力をつけていきます。その学校で、友だち関係がうまくいかなかったり、いじめの問題を抱えてしまったりする子が少なからず出ていることは、とても残念なことです。こうした心配がある場合は、親がしっかりと受け止め、解決のための手立てを探ってあげる必要があります。お子さんが友だち関係でつまずいたり悩んだりしていることがあれば、必ず相談にのってあげましょう。それ以外は、心配しすぎず子どもの主体性を尊重して見守ってあげることです。近頃では子ども会や地域行事が少なくなり、子どもたちが地域内で豊かな人間関係を築く場が減少しているという話も耳にします。しかし、そうした状況を意識して積極的に地域活動をつくり上げている親御さんもいらっしゃいます。私の経験ですと、親御さんが積極的にPTAや地域の活動に参加され他者との関わりが多いと、自然に子どもたちも友だちができたり、人と関わることがうまくなっていくようです。子どもが豊かな友だち関係を築いていけるよう、親自身も、自らの人付き合いの仕方に気を配っていけるといいのかもしれません。(参考)改訂・保育士養成講座編纂委員会編(2007),『保育士養成講座 第4巻 精神保健 改訂第3版』,全国社会福祉協議会.
2020年02月07日親に言われたり、されたりして傷ついたエピソードを、20~30代女性の集まるアンアン総研メンバー200人にリサーチしました。親の立場になってみれば、わからなくもないセリフもありますが、多くは「酷い」のひと言につきます。これから親になるみなさん、既に親となっている方も、ぜひとも反面教師にしてくださいね!文・田中亜子【アンアン総研リサーチ】いまも忘れない! 親の非情な言葉「いろいろありましたが、一番呪いになっているのは『こんなに美人な私から(母はかつてモデル)、こんなデブでブスな子どもが生まれるとは思わなかった』です」(30歳・公務員)「兄と弟がいるのですが、お手伝いは私にしか頼まず、私がなんで私にばかり頼むのと聞いたら、『女の子でしょ!』と言われたこと。何かにつけて女の子なんだからと兄弟と扱いが違っていた」(32歳・主婦)「親の立場に立てば理解できる話ですが、中学生の時に将来なりたい夢を話したら『あんたには才能がないからムリだよ。普通の会社に働いて暮らしなさい』みたいに言われたこと。自分にもし子どもができたら、もう少しうまく伝えてあげたいなと思います」(31歳・自営業)「勉強して現役で国立大学に合格することができたのですが、それを親に報告したら『今からでもいいから医学部医学科を受け直さないか?』と言われ、大人になってからも『医者になっていたらよかったのに』と言われます。確かに医者になっていたら給与は格段に上だったんでしょうけど、言われるたびにもやもやします」(32歳・専門職)「『バカばっかり産んで』っと泣きながら自分のお腹を叩く母親。子ども達はすごい学歴でもないので本気の発言だったのだろうが、忘れられない」(34歳・会社員)どれも怒りが湧いてしまうきっかけがあって出た言葉だと仮定して、親もひとりの人間。頭に血がのぼり、理性を失ってしまうこともあるのかも。それでも、子どもの前では、いつも笑顔であり続けたいものです。信じられない! 親の最低な行動「門限を破ってしまい、母親からかかと落としされた」(32歳・会社員)「揉めるとすぐ暴力に結びつける父。でも、初めて私が父を倒してからは、父の暴力はなくなった」(34歳・公務員)「夏休み、友達に会えないように、服を全部捨てられたり、携帯を取り上げられたり、電話線を切られた」(31歳・自由業)「父親と大喧嘩した後日、家の鍵が知らない間に変わってて家に入れなかった」(27歳・会社員)「何かで怒らせたらしく。自分の誕生日会前日の夜に買いに行ったジュースを、帰り道の途中でその場に全部捨てられた。いまだに忘れられません」(30歳・会社員)「子どものころ、肺炎で入院しているとき、お見舞いに来てくれた両親が「車を見てくる」という嘘をついて帰ったこと。話の途中で、そういったので私は病院のベットでずっと待っていた。看護婦さんに帰ったことを知らされて嘘をつかれたことを知った。素直に言えばいいのに、なんで嘘をつくのか疑問で悲しかった」(30歳・自営業)思春期になり、反抗的な態度をとる子どもに、親はつい手を出してしまうかもしれませんが、いかなる理由があっても、暴力はいけません。別の方法を模索して親子関係を少しでも良好に保ちたいですね。最後に、自分の親ではない大人から傷つけられたエピソードもご紹介します。「両親は共働きだったので、私はかぎっ子でした。けっこう頻繁に周りの親たちから、『さみしい思いしてない? かわいそうに』などと言われていて、それが普通と思っていた自分は、その生活を楽しんでいたのですが、あまりにも周りが言うものだから、“私ってさみしい子なの?”“私ってかわいそうなの?”と思うようになりました。例えかわいそうと思っても、それがしあわせな子もいるのだから、周りはとやかく言うことはないと思いました。私は、働く母を尊敬してるし、それが誇り。私が親になって、鍵っ子ちゃんがいても“お母さんかっこいいね!”って言いたいです」(33歳・専門職)これは独身の方や子どものいない人にも刺さるお話ではないでしょうか。何気ない言葉が子どもを傷つけることもあります。言葉の持つ影響力を考え、相手の立場になる想像力を働かせて、軽はずみな言葉かけは慎みたいものですね。©Esther Moreno Martinez / EyeEm/Gettyimages©ljubaphoto/Gettyimages
2019年08月18日近年のアウトドアブームもあってか、教育の場でも「自然体験」の注目度が増しています。子どもが自然体験をすることにはそもそもどういう効果があるのでしょうか?お話を聞いたのは、さまざまな自然体験プログラムを提供しているNPO法人国際自然大学校の佐藤初雄理事長。国内における野外活動指導の第一人者は、「子どもの学びの内容を気にするまえに、親が『介入する・しない』のバランス感覚を持つことが大切」と語ります。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)自然体験の減少とともに減った「子ども社会」での学び家庭教育において「自然体験」が重視されるようになったことの背景には、あたりまえのことかもしれませんが、子どもたちが自然を体験する機会が減ってきたことが挙げられるでしょう。わたしが子どもの頃には、東京であっても川で魚釣りをしたり木に登ったりと、自然のなかで遊ぶ機会がたくさんありました。でも、いまは都市化が進み、自然そのものが減っています。加えて、いまの子どもたちは学校での勉強だけでなく、学習塾やさまざまな習い事に追われ、遊ぶ時間自体が減っています。また、公園でも禁止事項が増えたうえに、ゲーム機が登場したこともあって、遊ぶにももっぱら室内でということになってしまいました。するとどういうことが起きるかというと、子どもが「子ども社会」のなかで学ぶという機会が減ってしまうのです。かつての子どもたちは、子どもだけの社会で過ごす時間がたくさんあり、そのなかでいいことも悪いことも含めて多くのことを学んでいました。もちろん、当時の子どもたちには「学んでいる」という意識などなかったでしょう。でも、年齢も性格も異なる子どもたちのなかで過ごせば、そこで得たさまざまな経験が、じつは社会に出たときに大いに役立つということがあるはずなのです。わたしたちが提供しているキャンプやスキーなどのプログラムは、最長でも10泊という限られた期間のものです。それでも、かつての子ども社会で得られたような経験を凝縮して味わえるものにしたいと考えていますし、わたしたちの事業に対して一定の支持層があるということは、その考えがある程度は実現できていると自負しています。自然のなかで得る学びは子どもによってちがっていい先にお伝えした「子ども社会」で過ごすことも含め、自然体験は子どもに多くのものをもたらしてくれます。学校での勉強となると、どんな教科にも「理解すべきこと」というものがあります。でも、自然体験においては「理解すべきこと」といった決まった目標はありません。川遊びをするにも、自然そのものをただ感じる子どももいれば、遊びを通じて他人とのかかわり方を学ぶ子どももいます。岩の上から川に飛び込むような場面では、自分自身の勇気や逆に臆病さを知るということもあるでしょう。自然体験には子どもそれぞれに多様な学び、気づきがあるのです。ただ、わたしたちとしては、こちらが期待する学びを少しでも多くの子どもが感じられるようなプログラムづくりを心がけています。たとえば、カレーをつくるというプログラムなら、「普段、ご飯をつくってくれている親の苦労の理解や親への感謝」といったものを子どもに感じてほしいという具合です。ほかにも、プログラムの内容によって、「生きる力」「チームワーク」といったさまざまなテーマを設けています。ですが、もちろんその狙いどおりにはなりません。10人の子どもがいたら、こちらの狙いどおりのことを感じてくれる、学んでくれる子どもは6人くらいでしょうか。でも、残りの4人の子どもも、なにも学ばないというわけではありません。先にお伝えしたとおり、子どもの学びはそれぞれなのですから、たとえば新しい友だちができたことによろこびを感じるだけでもいいのです。親が持つべきは「介入する・しない」のバランス感覚ほかにわたしたちが強く意識している点としては、「安全」が挙げられます。小さい子どもなら、川遊びも包丁を使うのもすべてが初体験ということがほとんどです。まずはなにが危険なのかということを教えてあげなければなりません。そのうえで体験をさせる。多少の危険が伴うことではありますが、その体験の機会を奪いすぎてしまうことはよくありません。親というのは、子どものことを心配するものです。それこそ包丁を使わせるような場面なら、つい「危ないから」といって親がやってしまうということがよくあります。でも、本当に子どものことを思えば、止めたくなる気持ちをぐっと抑えて子どもに体験させてあげなければならないのです。もちろん、本当に危ないというときにはわたしたち指導員や親が介入するべきですが、ギリギリのところまで待つ、見守るという姿勢が大切です。それから、子どもが自然のなかで遊ぶ経験自体が減っていることを考えれば、なにが危険なのかということのほかに、遊び方そのものも教えてあげてもいいかもしれません。本来なら子どもが遊びたいように遊ばせてあげることが重要ではありますが、川に子どもを連れて行って、「さあ、遊びなさい」といきなりいったところで、どう遊んでいいのかわからない子どももいるからです。ただ、遊び方を教えてあげたあとは、やはり見守ることが大切でしょうね。すべてを大人が指示するのではなく、見本を見せたら子どもの好きにさせる。そういうバランス感覚を親御さんにも身につけてほしいですね。『社会問題を解決する自然学校の使命』佐藤初雄 著/みくに出版(2009)『13歳までにやっておくべき50の冒険』ピエルドメニコ・バッカラリオ、トンマーゾ・ペルチヴァーレ 著/佐藤初雄 監修/太郎次郎社エディタス(2016)■ NPO法人国際自然大学校理事長・佐藤初雄さん インタビュー一覧第1回:キャンプに「せっかくだから」は不要!子どもが自ら学ぶ、自然のなかでの“シンプルな”過ごし方第2回:「ギリギリまで待ち、見守る」がコツ。我が子の自然体験に親はいかに“介入する”べきか第3回:“日常的に”自然で遊ぶメリット。「感性で動く」幼少期に多くの自然体験をすべき理由(※近日公開)第4回:【初心者向け】親子キャンプの楽しみ方。自然体験のプロが教える、親の2つの“NG行動”(※近日公開)【プロフィール】佐藤初雄(さとう・はつお)1956年12月21日生まれ、東京都出身。NPO法人国際自然大学校理事長。他にNPO法人自然体験活動推進協議会代表理事、NPO法人神奈川シニア自然大学校理事長、公益社団法人日本キャンプ協会監事なども務める。1979年、日本体育大学社会体育学科を卒業し、財団法人農村文化協会栂池センター入所。1891年に同センターを退所し、1983年4月に国際自然大学校を設立。「次代を担う自立した青少年を育成するには自然体験活動が不可欠」として「教育・環境・健康・国際・地域振興」をキーワードに自然体験活動の提供を続ける、国内における野外活動指導の第一人者。著書に『図解 サバイバル百科』(成美堂出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年08月13日ウーマンエキサイトで人気連載中のモチコさんの記事 「『あの子、嫌い』という子どもの発言…親はどこまで口出していいの?」 には、ある日突然、娘ちゃんが幼稚園のお友だちのことを「嫌い」と言い出してしまったエピソードについて書かれていました。保育園や幼稚園は集団生活の始まりの場所です。小さな子ども同士だから、けんかやトラブルが起きることは当然だと思います。だけど、いきなり「嫌い」という強い言葉が出てくると大人はびっくりしてしまいますよね。そこで今回のアンケートでは、子どもの発言に悩んだことがあるかどうか。また、子どもの発言に関するエピソードについて聞いてみました。■子どもの発言に悩んだことあるが、約8割!子どもの発言に悩んだことがあるかアンケートを実施したところ、一番多い回答が「とてもある」48%、そして「たまにある」33%と続きました。上位の回答を合わせると、約8割の人が悩みを抱えているという結果に。「少しだけある」も合わせると、今回のアンケートでは87%もの人が、子どもの発言を気にしていることがわかります。Q1.子どもの発言にどう答えるか悩んだことはありますか?とてもある 48%たまにある 33%少しだけある 6%ほとんどない 7%その他 6%集団生活はお友だちと遊んだり、家庭ではできないことを経験できたりなど、たくさんのメリットがあります。しかし、家庭という小さな集団で生活してきた子どもにとっては、個人差はあるといえストレスを感じることもあるでしょう。お友だちとのけんかだったり、自分の思うようにできないことへの憤りだったり…。それらが子どものなかで積もることによって、大人がドキッとするような発言につながっていることもあるかもしれません。では、保護者の方は、子どものどんな発言に悩んでいるのでしょうか? 具体的なエピソードを見てみましょう。■「あの子、嫌い!」友だちへの拒絶に悩む親たち集団生活が始まると子どもにも人間関係ができ、そうなると「合う」「合わない」といった相性の問題からも避けては通れないのだと思います。大人であれば、「必要以上に関わらないようにする」などといった対策を自分で取ることができます。また、「嫌い」などの強い言葉を本人に言うこともないでしょう。でも、子どもはまだ発達の途中ということもあり、お友だちとの距離感を見誤ってしまうこともしばしばあるようで…。「3歳の息子の話です。遊ぶ女の子とはケンカが絶えず、会うと必ず揉めます。家でたまに『●●ちゃん嫌い!』とか『●●ちゃんにはコレ貸さないよ〜』と言うので、何とも言えずどうしたものかと思います。女の子に拒否されてしまう息子を見ると親としても悲しくなるので、息子がそう言うのもわからんでもない。ただ、仲良く遊べるときもあるのですが…」「年少のときから仲の良い双子の友だちがいるのですが、その子たちが、娘とケンカすると『キライ!』『もう遊ばない!』『嫌な子!』と言われることが。うちの娘は悲しそうな顔で何も言わず、泣くことを我慢していました。ケンカの原因はうちの娘にも悪い部分もあるので、『次から気をつけようね』という言葉がけしかできませんでした」「このあいだまで、『○○ちゃん大好き!』って言っていたのに、最近は『○○ちゃんはもう飽きた!』って言うんです。嫌い怖いもそうですが『飽きた!』はさすがに良くないし、お友だちに直接言わないように言いましたが、伝わってない様子…」仲良く遊んでいたのにちょっとしたことでタイミングが合わなくなったり、相手の拒否が強すぎてもめたり…。そんなとき、まだそんなに語彙の多くない子どもは「嫌い」という言葉で自分の感情をなんとか表そうとしているのかもしれません。「うちは小学4年生になりますが、同じように、『●●ちゃん嫌い!』と言ったり、芸能人も『この人嫌い』」とハッキリ言っちゃうので、わざわざ嫌いな人言わんでエエよと伝えてます。あまり聞きたくないですよねぇ。でも翌日に遊んで、『やっぱそんな嫌いじゃないわ』なんてケロッと言ってて、同じだなぁと思いました!」汚い言葉や気持ちよくない言葉を子どもが使ったときに、その言葉が相手を傷つけることは伝えていきたいところです。でもモチコさんのエピソードと同じように「嫌い」と言っていても、すぐまた一緒に遊んでいたというコメントも寄せられました。あまり深刻にならなくてもいいのかもしれませんが、でも、もしかしたら、なにか困りごとのサインという場合もあるかもしれない…。考え出すと止まりません!そして、本当にお友だち同士で問題が起こっている場合であっても、どこまで親が口を出していいのかも悩ましいところです。■子どもがだれかと比較するのは親が原因!?大人が不安に感じる子どもの発言は「嫌い」という言葉以外にもあります。たとえば、できる子とできない子を比べたり、友だちを「悪い子」だと断定したり…。小学生くらいのお子さんになってくると、あえて相手を傷つけるような言葉を使うこともあるようで、みなさん悩まれている様子…。どのように子どもの発言と向き合っていくのがいいのでしょうか。「幼稚園のとき『●●ちゃんはあれができなかった』『●●くんが怒られた』というマイナスな発言を聞くようになりました。きっとそこまでには何か理由があると思うけど、何だかモヤモヤ。でも考えたら親である私が『このあいだはこれできたのに、何でできなかったの?』など、他人や過去のことと比べる言葉をたくさん使っていたからだと気付きました。それからはなるべく褒めることを優先するようにしています。『いろんな子に優しくできると、すてきだよね!』など、なるべく具体的に」「わが家の息子は甘えん坊。できることも『ママ~お願い』とかわいく頼んで来ることもしばしば…。そこでまわりの大人が『4歳でしょ? できないの?』など言ってたら、ある日『●●くん、5歳なのにおしゃべりできないんだよ?』と…。成長のスピードはそれぞれだと言うことをわかりやすく伝えましたが、ドキッとさせられた発言でした」ご紹介したエピソードは、子どもの発言から、叱り方など親の側の普段の発言について考えさせられたというパターンです。子どもを注意するとき、ついつい「あの子はこんなこともうできているよ」とできる子を引き合いに出してしまったり、「昨日はちゃんとできたでしょ!」と過去と比較してしまったり…。子どもは良いことも悪いことも、どんどん吸収していきます。それこそ、小さい子どもは善悪の判断もあいまいで、覚えた言葉をただ使いたいだけという側面すらあるかもしれません。だから大人のほうこそ、普段の言い方を気をつけなければ…とあらためて感じました。「ある日、息子が『●●君な、悪い子やねん』と、その子のことを家で話し始めました。『だってな、みんなが座ってるときに立ってるし、並ばなアカンときに並んでないねん』と。少し返答に迷いましたが『じゃあ、息子はなにもかも全部カンペキにできる? 先生に注意されたりしない?』と聞くと、『あ、ホンマや、僕と一緒や!』と妙に納得した顔をしていました。このときは『みんな同じなんだよ』と教えてみました」「できることとできないことがあるのはみんな同じ」であり、「得意不得意は人それぞれ」…。大人になった今だからそう思えますが、成長途中の子どもにとっては、いろいろ経験して学ぶことのひとつなのだと思います。■子どもにとっての味方でいるために。親ができることは?ただ、家庭内で思ったことをなんでも言えるのは、子どもにとって悪いことではないような気がします。小学生、中学生と成長をしていって、もっと困ったことに直面したとき、相談をしてもらえないほうが親はつらいのではないでしょうか。ただ、「嫌い」という言葉はあまり聞いていて気持ちがよくない言葉。だから「どうにかしたい」と思うのもわかります。親はそのとき、どんな対応ができるのでしょうか?▼子どもなりの思いを聞く。嫌いは苦手野菜と一緒?「子どもには子どもなりの思いがあっての発言だと思うので、母親としては一旦は受け止めたいとおもいます。家の中でだけは、本音で話させてあげたいので」「うちも『嫌い』って言うときありました! とりあえず子どもの気持ちを肯定してあげます。そのあと話の前後の繋がりで相手目線からのお話をし、その子のいいところを聞いてます。嫌いじゃなくて苦手って言えるように誘導したり…小さいころは、苦手野菜と同じような感覚かなと」「まずは親の主観を挟まず、しっかり聞いてあげるように心がけてます。同じトラブルが数回あったとき、はじめて、対処方法を一緒に考えたり、先生に相談したりするようにしてます。子どもは、幼いうちは気まぐれで大人が思うほど、深刻な問題は少ないように思います。8年育児をしてきて、いまだからこそ、そう思います。幼少期は、小さなことで、いちいち振り回されてました」苦手野菜と同じような感覚の「嫌い」。これは、少し気がラクになりますね! まずは、子どもの主張に耳をかたむけることが、基本であって一番大切なことなのかも。▼子どもの言葉に親ができる具体策はある?子どもの発言に対しての具体的な対応案もいろいろと寄せられました。「いろんなところから仕入れてくる言葉のなかでも、相手に対して攻撃的な言葉は、やはりドキッとします。年長になった娘に、きちんと意味が説明できるように、私が昔に使っていた分厚い辞書を手元に置くようにしました。本が好きな娘には良かったようです。なぜなぜにも答えられ、親も助かっています。きちんと意味をわかって言葉を使える、相手にどんな風に届くのかを想像できるような大人に育って欲しいです」「習いごと先に苦手な子がいたようです。行きたがらないので『●●くんが苦手なの?』って聞いたら、『うん』と言ったので、曜日を変更しました。苦手な子がいるからといって、習い事まで嫌になるのは私もどうなのかなぁと思ったので」子どもの性格や普段の親子関係から、家庭にあった対応ができるのは理想的だなと思いました。習いごとなど、時間や曜日を変更することが可能な場合は、一度離れてみるという手もありますよね。子どもはたくさんの言葉をテレビやお友だちからインプットして、使ってみようとしますよね。だから、家庭ではできるだけ気持ちいいポジティブな言葉を使ってみると、子どももどんどん使ってみるような気がします。逆に、自身が子どものころ頭ごなしに「そういうことは言っちゃダメ」と注意され、傷ついたというエピソードもありました。「私が幼稚園のころ、母に『(私が)イヤって言ってることやるから、●●ちゃん嫌い』と話をしました。しかし母は私に『そういうこと言っちゃダメ!』とひと言。私は『そうなの? そうしたら先生にお話してみたらどうかな? でもお友だちに嫌いなんて言ったら悲しむよ』などの言葉が返ってくると思っていたのですが、まさかの返し。母は私の味方ではないのかとトラウマになってしまいました。自分の子どもには、同じ思いをさせないようにしたいと心から思いました」自分が子どものころに親から受けた対応って、けっこう覚えているものなんですよね…。それに納得がいっていなければなおさらです。家族に弱いところを見せられたり、愚痴が言えたりするのは、きっと家庭が安全地帯になっている証拠の気がします。まずは自分の気持ちを吐露できる場を作れていたことで親としての第一関門は突破できたと思えると、少し気持ちも落ち着きそう。子どもの意見にはしっかり耳を傾けつつ、必要なときにはアドバイスをし、基本的には見守ってあげられる…。こんな親を目指したいところだけれど、でもこれらは、大人同士のつきあいだって簡単なことじゃないですよね。「あの子、嫌い」は、子どもが家庭から外に踏み出していくなかで出会うチャレンジの1つかもしれません。人付き合いは一生続いていく課題でもあり、力にもなる。だから親子で一緒に、成長していかれるといいですね。Q1. 子どもの発言にどう答えるか悩んだことはありますか?回答数:206Q2. 子どもの発言についてエピソードやご意見を教えてください回答数:46アンケート集計期間:2019/3/21~4/18
2019年06月03日子どもが大きくなってくると、少しずつ社会性を身に付けていって子ども同士の関わりが増えていきます。その関わり合いのなかで、ときには子ども同士が喧嘩することもあるでしょう。そんなとき、親としては関与すべきかどうか、するとしてもどこまで関与すればいいのか、悩ましいところです。今回は、子ども同士の喧嘩について考えてみたいと思います。■子どもの同士の喧嘩。「親子で話し合う」が6割アンケートでは、子ども同士の喧嘩にどこまで関与するか聞きました。その結果、「子どもと話し合う」と答えた人が6割となり、子どもと話し合って解決を促している親が多いとがわかりました。また、「学校・園の先生などに話を聞く」、「相手のお子さまや相手の親と話し合う」と答えた人も2割を超えていて、親以外が介入する場合もあるようです。Q.お子さま同士の喧嘩…どこまで関与する?お子さまと話し合う 60.0%学校・園の先生などに話を聞く 22.4%関与しない 8.0%相手のお子さまや相手の親と話し合う 5.4%その他・わからない 4.2%一方、「関与しない」や「その他・わからない」と答えた人はあわせて約12%にとどまり、9割近くの親が何らかの形で子ども同士の喧嘩に関わっているようです。■「まずはわが子の話を聞く」その裏にある親の思いは?6割の親は、まずは子どもと話し合うと回答しました。その思いはどんなところにあるのでしょうか。「口を挟まず、まずはわが子の話をじっくりと聞きます。そして信じてあげること。親子の信頼関係がちゃんと築けていると、子どもは悪い事も含め正直に話してくれます」(千葉県 40代女性)「話を聞くことは大切。ただ、言い分を100%信じたり偏った見方をしたりはしないように心がけています」(千葉県 40代男性)「普段からの子どもの様子を見て少しおかしかったら話しかける。または向こうから話しかけてきたらじっくり聞いてあげる」(茨城県 40代女性)親がまずしていることは、「子どもから事情を聞く」ということ。とくに小さいうちは、「親に自分の気持ちをわかってほしい」という気持ちも強いように感じます。だから気持ちに共感したり、ただ話を聞いてほしいだけということも多いかもしれません。このほか、「“おはよう、ごめんねをセットにすると素直に謝れるよ”などとアドバイスする」、「子ども同士で解決できそうなら首を突っ込まない」という意見もありました。もちろんそれでは解決しないこともあるでしょう。親としては、その話の内容を踏まえて、その次にとる対処の仕方を決めているようです。子どもの話だけを聞くと、「うちの大切な子が…」と、つい守りたくなってしまう気持ちが沸きあがるのはどの親も同じ。ただ、そうなると喧嘩の本質や解決は難しくなってしまうときもありそうです。子どもの話だけを無条件に信じるのではなく、客観的な視点をもつことも親には求められているように思います。ただ、子どもの年齢や性格によっては、子どもから喧嘩の内容を話してくれないことも。普段と様子が違っていたら声をかけるなど、子どもだからと言って無遠慮に聞くのではなく配慮も必要となってくるようです。■「学校に中に入って欲しい」親が期待していること喧嘩になったら、子ども以外に話を聞ける相手として、子どもの通う保育園や幼稚園、そして学校の先生たちがまず頭に浮かびますよね。さらには、当事者である相手の子どもや親と話し合いをするという人もいるようです。まずは喧嘩について園や学校に話を聞くという親たちの声を聞いてみましょう。「子どもの喧嘩に親が入ると、親同士でこじれる。子どもの受け止め方や相手の意見も聞くため先生に中に入ってもらいました。子どもの言い分と相手の言い分は違うことが多いので」(宮崎県 50代女性)「わが子はやられる方で、帰り道にカバンを引っ張られることが続いたので、学校の担任へ連絡をしました。次の日、担任からその子へ注意してくれておさまりました。まだ1年生なので、小さい事でも耳を傾け対処できることはしています」(北海道 40代女性)「息子が幼稚園のとき、3~4人のグループからいじめられていました。ある日顔に大きな傷をして帰ってきました。そこで幼稚園の先生に、『息子も含めて園児たちの行動を良く見てほしい』とお願いに行きました」(千葉県 50代男性)「子どもの話を聞いて、場合によっては先生に報告します。嫌なことを言われてからかわれたのが、本人にとってはとてもつらかったようです。先生方も、すぐに対処してくれて本当に感謝の気持ちで一杯でした」(福島県 40代女性)どの親も、いきなり園や学校へというよりも、事実を把握したあとで学校に事情を聞き、関与の必要があればお願いするという対応をとっているようです。「親が介入することで問題を大きくしてしまうのではないか」、「でも子どもだけでは解決は難しい」といった揺れる思いを抱えた親たちが、園や学校に対応を希望しているという状況がわかります。そのほか、「子どもの話は聞くが、自分に都合の悪いことは言わないし、話も曖昧(あいまい)なので、学校や園に状況を聞く」という声もありました。子どもがまだ幼い場合や、本当のことを言っているかわからない場合に、先生たちの助けを得たいと考える親は多いようです。実際に筆者の小学1年生の長男が、弟と兄弟喧嘩をしたときに自分に都合のいいように嘘をつくことが最近あります。それも成長の証、そうした知恵がついてきたのだなと思います。しかし反面、友だちと喧嘩になったときには注意して様子を見なければと思いました。自分の子どもの言葉を信じたい気持ちはもちろんありますが、「一度先生の意見を聞いてみる」もモヤモヤを抱えたままよりは、ひとつの策として有効かもしれません。■喧嘩した相手の子や親との話し合いで解決するためにはまた、なかには喧嘩相手の子どもやその親と直接話をしたという方もいました。「喧嘩した子同士に話を聞いてから、親としてアドバイスを出してあげる。解決しないときは、お互いに謝らせる」(北海道 40代女性)「子どもは嘘をつくものです、そして素直です。基本的に“喧嘩は両成敗”と思っているので、相手と相手の親も交えてみんなで話をするべきだと思います。 親なら『自分の子どもがされたこと』だけでなく、『してしまったこと』も知っておくべきだと思います」(徳島県 30代女性)「親がすぐに出て行ってもわからないことばかりなので、両方の話を聞いてから考えます! 子ども同士の話し合いも大切だと思うし、仲直りがしたければ話し合いのなかで、素直に“ごめんなさい”と言う言葉が出ると思います。だから見守る気持ちも大事だと思います」(神奈川県 30代女性)多かったのは、「自分の子どもと相手の子どもの両方の意見を聞いて、解決に導く」という声でした。相手の親子との関係によってはそれができない場合もありますが、普段から交流があれば、そうした機会を持つのもひとつの選択肢ですよね。お互いに言い分は違っていても、意見をすりあわせることができていけば、仲直りに向かう道しるべとなるかもしれません。■「子どもの喧嘩は子ども同士で解決」関与しない親たちの思いとは一方、子ども同士の喧嘩には関与しないという親の声も寄せらました。「木の上から立って見ると書いて“親”です。のこのこ木の上から降りて手をかけるような真似はしません。話くらいは聞いてあげます」(埼玉県 40代男性)「子ども同士の喧嘩は、子ども同士で解決させる。それも勉強です。何でもかんでも親がしゃしゃり出て解決しないと困るようじゃ、情けない」(北海道 40代女性)「基本子どもの揉め事には関与しません。『手を出されても、自分から出すことは絶対しない』ということだけ徹底しています」(鹿児島県 30代女性)「子ども同士の喧嘩は、自分たちで解決するようにさせています。大人が関わると話が大きくなったり揉めたりするし、大人にばかり頼ってしまうと困るので。自分で考え解決できる力を身につけてほしいです。その後のフォローはきちんとします」(石川県 40代女性)関与しないという親も、その多くが子どもたちのために、「あえて喧嘩に介入しない」と決めていることがわかります。また、基本的には関与しないが、「内容や年齢、怪我の度合いや相手の親による」という声もありました。けがをしたり、させてしまった場合、相手の親が介入してきた場合などは、対処法を考えるという親もいるようです。また、「子どもの社会が構築されているところに親が出ていくと、子どもが迷惑する」という声も寄せられていて、子ども自身の生きていく道をあえて邪魔しないという考えをもとに、喧嘩の行く末を見守る親の愛情が感じられます。■「いじめ」と「喧嘩」の違いは? 親はどう関わればいいのかさまざまな意見が寄せられた、子どもの喧嘩にどこまで親が介入するかという今回のテーマ、正解はあるのでしょうか。「いじめと喧嘩は別物です。喧嘩や子ども同士のトラブルだったら、まずはわが子の話を聞いて、その上で学校担任へその日のうちに電話して、相手の子にも事情を聞いてくれるようお願いします。いじめだったら逆に最初から親が入らないと解決しません。ただ、いずれにせよ冷静に対応しないと。わが子を信じることも大事ですが、相手の子の話も聞かないで自分の言い分ばかり押し付けてはいけないと思います」(山形県 40代女性)「基本は子どもの話を聞きながら、そっと怒りを鎮めたりアドバイスをしたりして、極力本人が解決できるように後押しですね。話を聞くだけだと、“自分が100%正しくて間違っていなかった”と、思い込んでしまうからです。また、親同士は、普段から話しやすいように顔を合わせたら挨拶をして、雑談できるくらいに心掛けています。これも何かあったときに相談や話し合いをしやすくするためです」(神奈川県 40代女性)「子ども同士の問題は、子ども同士で解決できるようになるのが一番いいと思います。ただ、トラブルがあったときには、わが子以外からも情報を集められるように注意しています。普段から、子どもの友だちや、お母さんたちとも気軽に話せる関係をつくっておくこと、わが子がほかの子に何かしてしまったときには、些細なことでも早めに相手に連絡を取っておくように心がけています。『こんな事があったみたいなんだけど、聞いてる~?』などの事実確認をすることで、双方の情報を共有できたり親同士で子ども同士のやりとりを見守ることができると思います」(北海道 40代女性)ここまで、子どもの喧嘩への親の関わり方について考えてきました。さまざまな声が寄せられていて、同じ親とはいえ、いろいろな価値観が存在しているのだと実感させられます。まずはそうした価値観の多様性を認めたうえで、子ども同士の喧嘩をどう受け止めてあげればいいのか考える必要性がありそうです。また、喧嘩に関与する場合には、「喧嘩の当事者はあくまでも子どもたち」というスタンスを持つことが必要ということがアンケートのコメントから伺えます。子どもがどう解決してほしいと願っているのか、また親が出る場面なのかなどは、慎重に見定めることも大切な要素なのかもしれません。ただし、喧嘩といじめはあくまで別物。いじめだったときは、さらに慎重に、でもできるだけ早く、子どもが親の助けを必要としているかどうか、学校に相談に行くかなど見極めないといけないでしょう。子どもたちが今後社会に出ていくとき、意見が異なる人、嫌なことをする人にはきっと出会うでしょう。そんなときにどう解決すればいいのかを子ども時代で学べていることも、大人になって対処するときに役立つと思います。スルーしてやりすごす力、自分の気持ちを言う力など、対応は子どもの個性によっても異なるでしょう。社会に子どもを送り出すために何ができるかは、親としても大事な課題となりそうですね。どのレベルであれば親は関与した方がいい、もしくはそもそも介入するべきなのかは、はっきりとした答えは導き出せないのだろうと思います。でも喧嘩になる、ならないといった状態の前から、子どもに寄り添うこと、何かあったときは相談体制が取れるということを感じていてもらうことが、普段から親にできることなのかもしれませんね。Q.お子さま同士の喧嘩…どこまで関与する?アンケート回答数: 10932件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年04月28日数年前から「毒親」という言葉を目にする機会が多くなりましたよね。「毒親」とは文字通り、子どもにとって毒になる親のこと。いわゆる、虐待する親などを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、子ども対して精神的にプレッシャーをかけたり、暴言を吐いたり、気分で振り回したりするのも「毒親」のようです。■あなたの家は大丈夫?家族の問題は、他の家と比べるのが難しいので、傍から見れば「毒親」でも、当の子どもは「これが普通」と思い、気づかないまま大人になるケースも多いもの。また、大人になってからも「毒親」に支配され続けるパターンもあり、そういう女性は恋愛や結婚をするうえで支障が出るという話も……。そんな「毒親」にまつわる本をご紹介しますね。あなたの両親は、毒親ではないでしょうか?■毒親の娘は自己肯定感が低くなる?『母がしんどい』(KADOKAWA)まず「毒親」の本と言えば、漫画家の田房永子さん。「毒親」関連の著書が多く、自身が親になってからも、子どもに対する自分の行動に苦しみます。そんな田房さんの代表作は『母がしんどい』(KADOKAWA)です。かわいい絵柄のコミックエッセイで読みやすいのですが、内容は壮絶。幼少期から社会になるまでの、母親の数々のエピソードが書かれています。個人的に強烈だったのは「ブラジャーを買ってくれない」(要は娘が年頃になることを認めない)というお話。「アルバイトや学校行事を邪魔され、参加できない」「娘の友達と仲良くなろうとする」などもびっくり。でも田房さんは、母親を嫌うなんて自分がいけないんだ、と罪悪感を持ってしまい親から離れられないのです。「バカ」「ブタ」といった暴言を吐かれても自分を責め、自己肯定感が低くなった彼女……。自己肯定感が低い人は「自分には人から愛される価値などない」と思い込む傾向があって、相手の好意を信じられなかったり、素直に愛情表現できなかったりしがち。だから恋愛下手な人が多いと言われています。また、親から認められる異性と結婚しなければ、という強烈なプレッシャーにさらされるようです。自分の親ももしかして?と思っている人にとってこの本は、何らかの気づきを与えてくれるかもしれません。■母娘は女同士だからこそ難しい『「毒親」の正体精神科医の診察室から』(新潮新書)2冊目は、精神科医・水島広子さんの著書『「毒親」の正体精神科医の診察室から』(新潮新書)。全8章で構成され、毒親の実態を論理的に説いている本です。症例も豊富で、「毒親」の被害にあっている当事者のケアだけでなく、親サイドの原因も分析。そして「毒親」に育てられた子どもの心のケア方法、問題の手放し方などにも言及しています。第6章の「こじれる母娘問題の『女』について」では、母と娘がまさに「女VS.女」の構図になっていることを解説。ここを読んで、娘の結婚には、少なからず母親が影響を与えていることがわかりました。「毒親」の存在に心を痛めている人は必読。「毒親」とは何かを学ぶのにもおすすめです。■恋愛下手な理由がわかるかも両親が「毒親」とまではいかないまでも、自分の恋愛観や結婚観に親が影響を及ぼしている、と感じる人はぜひ一読を!あなたの恋愛や婚活がスムーズに進まない理由が見つかるかもしれません。
2018年12月11日子ども同士のトラブルが起こった時、親はどこまで介入すべきなのでしょうか? 親として子どもをきちんと監督すべきという責任感や、子どもの自主性を尊重して見守りたいという思い、さまざまな思いに揺れ親は悩みます。また、関心の薄い親から何でも介入する親まで、そのスタンスは家庭によってさまざま。トラブルになった相手の親とこの温度差が激しいと、面倒なことになる危険性も。子ども同士のトラブルに親はどう向き合っていけばいいのか? 実際に、筆者の身近で起きたトラブルをもとに考えてみました。■子どものトラブル「幼児期は親のフォローも必要」でも…昔から、よく「子どものケンカに、親は口を出すな」などと言われてきました。筆者も、基本的にはこの意見に賛成です。身体的な暴力や物を盗まれたり壊されたり、また、一方的な力関係でいじめのような状況になっている場合を除いては、「子ども同士のトラブルは、子ども同士で解決」してほしいと思っています。小学校低学年くらいになるまでに、ある程度のトラブルは、子ども自身が自分で考えて解決する力を育んでいてほしいもの。個人的には、親は子どもの話を聞いて一緒に考えたり、安心できる場所を作ったり、後方で心の支援をしたいと考えています。ただ、意思疎通がまだ未熟な幼児期は、ある程度、親が状況を整理して、子ども自身や相手の感情を理解して伝えるお手伝いが必要なことも。私の周囲でも、「オモチャの取り合いですぐ手がでる乱暴な子がいて困っている。でも、そのママはいつもたいして叱らず…。もうちょっとフォローするべきでは?」とか「公園の遊具で順番を守らず割り込む子。でも、ママらしき人はベンチでスマホに夢中でイライラ」といった声をよく耳にします。しかし、そういった子ども同士のトラブルに、親が間違った方法で介入してしまい、とんでもなくこじれちゃったケースも。実際に、筆者の友人の幼稚園で起きたトラブル話をご紹介しましょう。■子どものトラブル「親子で大の仲良しだったはずなのに…」友人Aは同じ幼稚園に通うBと、子ども同士が仲良しだったことからママ同士も仲良くなり、休日に親子で一緒に出かけるほどの間柄でした。ですが、年長になった頃、Aの子はほかの子とも仲良くなり、Bの子とはだんだん遊ぶ機会が少なくなっていったそうです。そんなある日、Bの子が「〇〇ちゃん(=Aの子)が一緒に遊んでくれない」とお母さんに泣きついたそう。以来、毎晩、過呼吸になるほど激しい泣きの訴えが続きました。心配したBはAに「○○ちゃんから『一緒に遊ばない』と言われたそうだけど…」とSNSを通して相談しました。ただし、過呼吸になるほどとは伝えませんでした。Aが子どもに確認すると、確かに「今日は別の子と遊ぶ約束をしたから、◎◎ちゃん(=Bの子)とは遊ばない」と言ったそう。ですが、毎日のことではないようだったし、お迎え時など見ても2人の間に変わった様子はなかったので、「きっと一時的なことだろうから少し見守ろう」とBに返信しました。この返事に、納得できなかったのがB。ことの深刻さをAに伝えようと、子どもが毎晩過呼吸になるほど泣いていることや、Aの子から以前言われたひどい言葉などをSNSでAへ送ってきたそうです。Aはビックリして再度、わが子に確認。しかし、子どもは「そんなことは言っていない」とのことで話はかみ合いません。真相を確かめようと、その後もBとSNSでやりとりを続けましたが、関係は悪化の一途をたどるのでした。さらに、AとB、それぞれが仲の良いほかの親を巻き込んで、クラスは険悪な雰囲気に。事態を知った園が緊急保護者会を開いたそうですが、結局うやむやなままに終わったそうです。Aは、この付き合いが今後も続くのが耐えられず、小学校就学前に違う学区へ引っ越したそうです。親同士は仲たがいをしたままでしたが、子ども同士はこの騒動から間もなく、なにごともなかったかのように園ではまた仲良しに戻ったそうです。■子どものトラブル「わが子の言い分だけを鵜呑みにしない」子ども同士の一時のケンカ(?)で、親同士の関係が完全に破綻してしまったという話でしたが、どうしてここまでこじれてしまったのでしょうか?その原因の一つに、SNSでのやりとりがあったように思います。SNSは手軽な分、感情のまま送ってしまいがちですし、書き方によっては誤解を生みやすいもの。また、タイムラグによる書き手と読み手の温度差も生じやすく、トラブル時のコミュニケーションにはあまり向かないように思います。AとBはもともと信頼関係がある間柄だったので、もっと初期に顔と顔を合わせてきちんと状況を話し合っておけば、ここまで関係は悪化しなかったように思えてなりません。また、筆者は小学校(低学年)の保護者会で、担任の先生からこんな話を聞いたことがあります。「これからは子ども同士のトラブルも増え、複雑になりますが、自分の子どもの言い分だけを鵜呑みにしないでください。子どもは自分に都合の良いことしか言わない傾向があります。トラブルがあった時は、まず冷静に。一方向からではなく、さまざまな角度から正しい情報収集をしてください」トラブルがあった時、ついわが子かわいさで、相手の子憎しの気持ちが先行してしまいがちですが、まずは落ち着いて多方面から情報を集め、状況を正しく把握することが大事とのこと。先の例も、早期に園の先生に相談して介入してもらい、園での様子を観察&対応してもらっていれば違う結果になったかもしれません。■子どものトラブル「おばあちゃんの一言でスカッと解決」子ども同士のトラブルに親が過剰に介入して、スカッと解決する話はあまり聞いたことがありません。でも、親から見て、子ども同士で解決できそうにない場合は放置するわけにもいきませんし、どうかかわればいいのでしょうか? 最後に、友人の母の粋なトラブル対応話をご紹介しましょう。娘(小学校低学年)の公開授業を見学しようと、母(娘にとって祖母)と一緒に学校を訪れた友人。体育のリレーで転んでしまった娘に、ある男の子が「お前のせいで負けた」とけったところを目撃したそうです。友人は、先生に目線で助けを求めたものの、ほかの作業中でまったく気づいてもらえず…。その時、祖母がすっとその男の子のところに行きました。そして、「今、△△(娘)のこと、けったやろ?」と聞きました。男の子は「けってない」と嘘をつきましたが、母はひるみません。「いんや、おばあちゃん、ちゃーんと見てたで。あんたがけってたの、この目で見たで」。男の子は下を向いたまま、ずっと無言です。すると、祖母はふっとやさしい顔に戻り、「おばあちゃん、これからもちゃーんと見てるからな。これからも△△と仲良くしてやな」とだけ言って戻ってきました。過剰な介入はしないけれど、乱暴な行為は見過ごさず、ちゃんと釘はさす。そして、常に親(祖母?)の目が光っていることを、ちゃんと子どもたちに知らしめておく。ダメなことはダメと伝えつつ、わが子はもちろん、相手の子にも愛情あふれた対応をしたおばあちゃん。この粋な対応は、まさにスカッとした話ですね。
2018年09月11日最近「毒親」本は相次いでベストセラーになり注目を集める「毒親」ですが、毒親はアダルトチルドレンの原因になったり、毒親の子が毒親になったりと長期に渡って影響を与える深刻なものです。毒親になっていないかのチェック方法から、毒親の与える深刻な影響、毒親の子が毒親にならないための方法専門家の意見を伺ったママテナの記事からまとめました。●「毒親」とは?「毒親」という言葉を知ってますか?毒親とは、子どもを自分の思い通りにしようとし、暴力や虐待、過度の干渉などによって支配下に置こうとする親のことです。子どもにとって「毒」になる親ををこう呼ぶそうです。どんなママが毒親になってしまうのか?子供が成長してアダルトチルドレンになってしまう原因も毒親にあるといいます。しかし、毒親は実は子供の時の親の影響を受けた場合が多く、被害者が加害者になるという状況もあります…。▼続きはこちら▼●あなたは毒親になってませんか?良かれと思ってしている子どもへの激励や応援は実は自分自身の思いを押し付け、子どもを追い詰めて負担になっています。あなたの毒親度チェック、6つの質問に答える事で簡単に確認できます。▼続きはこちら▼●毒親が与える深刻な影響とは?毒親に育てられた子供が親になると、自分自身が否定されて育ったため、しあわせでないと感じ同じことをしてしまう、と専門家は指摘します。毒親チェックであてはまる項目が多かった場合、自分の子供を毒親にしないためにも、この毒親連鎖を断ち切る必要があります。その方法とは?▼続きはこちら▼●しつけのポイントは?毒親にならないようにしながらも、子供のしつけはしなくてはいけないママ。具体的なしつけの方法や、両親を見て学んだことなど、しつけにかんする記事です。▼続きはこちら▼
2018年05月27日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「子どもの世界の悩みは大人が思っているより大きい…親はどう寄り添う?」 で実施したアンケートから見えてきたのは、子どもの悩みに親も一緒に悩んでいる姿でした。■子どもに悩みを相談されたことある?ウーマンエキサイトで実施した「子どもに悩みを相談されたことはありますか?」というアンケートでは次のような結果となりました。Q.子どもに悩みを相談されたことはありますか?ある 36%ない 2%(子どもが小さいので)まだない 62%子どもから相談されたことがある人が、36%。子どもが小さいためにまだ相談されたことがないという人が62%といました。以前、筆者の友人から「子どもが小さいうちは子どもだけの心配をしていればよかった。体調のこと、成長具合のこと。そのときはそれがとても大きな問題に思えていたけれど、大きくなると悩みが変わってくる。友だちづきあいが始まることで、悩みの質が変わり、親も解決ができなくなってくる」と話されたことを覚えています。子どもも大きくなってくると、自分と親だけの世界から友だちも含めた世界へと広がっていきます。そしてそこには自分の感情だけではどうしようもできない問題も生まれてきます。そんな子どもの悩み、親はどうすればいいのでしょうか?■親も我慢してきたから子どもにも我慢させてしまうちゅいママさんは、長男に友人のことで相談されて「ねぇ~、お母さんなんとかしてよ~!!」と泣きつかれてしまったそう。でもちゅいママさん自身は大きなけんかをした経験がなく、どうしたらいいのかわからなくなってしまったといいます。「子どもが悩んでいることについて親としてどのように対処したか、教えてください」というアンケートからも「親が悩んでしまった」という回答がありました。子どもは小2女子です。現在進行形でキツい言葉を言う友達に悩んでいます。泣きながら帰宅することもあるため、とにかく話を聞き同意すること(同情ではなく)をしていますが、相手の子には本当に腹が立って…。「嫌だということは伝えた方がいい」と言うと、逆に「自分が言われたら嫌だから言えない」と娘。「その子が今後困らないようにするために、伝えることも優しさだ」と、つい先程話しました(^_^;)。とは言えそんな嫌な役回りを娘に背負わせるのもなぁ…と、心の声もついつい娘に言ってしまう、ハッキリしない親です…なんでも正面から受けてしまい、流すという事がなかなかできない子どもで、何かあると毎晩布団の中で1時間以上言い続けます。私も最初は、「あーしたらいい」「こーしたらいいんじゃないか」とアドバイスをしていましたが、それで解決したと思うことはありませんでした。共感が大事と読んだり聞いたりして、いまはただひたすら聞いていますが、それで本人はスッキリしているのかどうかははっきり言ってわかりません。ただ子どものためと思っても何日も続くと、私の方もいい加減しんどくなり、悩みにうまく対処できない。自分はダメ親だなと思ってしまい、つらいです。「自分が我慢して合わせてしまうタイプなので、子どもにも我慢させてしまう」と親自身が苦しんできたことを、子どもにも強いてしまっているように感じて苦しんでいる人もいました。また「4月から娘が幼稚園に入ります。私自身が社交下手なので、『こうしたら?』っていう提案もできるのかしら?といまからガクブルです」という方も。4月から入園、入学を迎えるママたちは、新しい環境下での子どもの友人問題は、もっとも心配していることかもしれません。■相談されたときは「聞く」ではなく「聴く」ちゅいママさんは、ある日出会った先生によって反省をしたといいます。それは、大人からしたら「そんなこと」と思えることで泣いていた女の子に、先生は話を聞いてあげるだけだったのに、女の子は涙をふいて登校したという出来事。「私が長男にしてあげるべきだったのは、解決の方法や言葉ではなくて、聞いてあげる姿勢だったんだな」と考え直したそうです。アンケートからも「子どもの話を聞く」という意見が一番多く集まりました。また話を聞く際に、子どもが小さい場合には背中やおなかをさすりながらだったり、聞いた後にギュッと抱きしめているという声も聞かれました。話をよく聞く、気持ちを理解した上で私は自分の失敗談や経験したこと、小学校の思い出なんかを話します。娘は目を輝かせて「ママもそんなことあったの!?」と普通に話すよりも数段テンション高めで食いついてきます(笑)。そうこうしてると、娘はスッキリするのか悩みが飛んでいくみたいで顔が明るくなってます。女性は話す行為でストレスを発散させるというので、ウチではもっぱら悩むと親子でワイワイ話して発散してます!“思い込み”という可能性もあるので、悩みを聞いて、少し様子を見ました。ただ、 「先生に話そうか?」と聞いて、「もうちょっとがんばってみる」と言われたら、「わかった。でも、ママは悲しむ姿は見たくないから、つらかったら我慢しないで言ってね」とも伝えました。またちゅいママさんの出来事ではありませんが、現役の先生からも意見が届きました。私自身の子どもはまだ3歳なのですが、小学校の教員をしているので、そのようなことは多々あります。放課後の遊びのことで相談されることももちろん多いです。ときには公園まで様子を見に行くこともあります。相談されたときはまずはそれぞれに話を聴きます。話を「聞く」ではなく、「聴く」です。耳を傾けてしっかり話を聴きます。「傾聴」とも言います。やっぱり適当にあしらってると、子どももわかるので、気をつけています。ちなみに、言葉が乱暴な子というのは、語彙が少ないことが多いです。毎日が忙しく、話を聞いているつもりでも、つい夕食を作りながらなど、「ながら」作業で聞いてしまうことがあります。聞いても流してしまっていてはダメなんですよね。きちんと子どもの気持ちをくみ取りつつ聴くことが必要なのでしょうね。そして「言葉が乱暴な子は語彙が少ない」という意見に「そうだったのか」と納得。自分の気持ちをうまく伝える術(語彙)がないから、力に頼ってしまうのかも。たとえば「●●君は、どうして怒ったんだと思う?」「もしかしたらサッカーで負けてくやしかったのかな」と相手の感情をママが代弁してあげると、子どもも相手の気持ちを考えるようになるかもしれませんね。■子どもの悩みにジャッジしてしまうただなかには「話を聞く」ことに失敗したという人もいました。はじめは「そんなこと言われて嫌だったねー」と共感して聞くのですが、子どものお友だちから「○ちゃん(子どものこと)がこんなことした、あんなことしたーー」といろいろ聞かされると、つい自分の子どもの言い分ばかり聞いていられず、「お前がこうだから、お友だちに嫌われるんでしょ!」と言ったりしちゃいました。子どもからの相談は、「受け止めてあげなきゃ」と思いながらもつい余計なアドバイスをしたり、ジャッジをしたり子どもに「●●なところを直せば?」と言っちゃいます。でもどうしても嫌なら学校行かなくてもいいし、学校変えてもいいよとは伝えてますまずは話を聞いて、気持ちに寄り添う。そんなことわかってます。それでも「ママ何とかしてー」が続くと「自分で何とかせいー!」ってなっちゃう(笑)彼にしたらとても大きな悩みなんですね。私も今後その視点を大事にしていきたいです。親の「自分で何とかせい」が続くと、相談もされなくなり、いじめで命を絶ってしまったり…につながるのかなとちょっと怖くなりました。自分だって夫に話聞いて欲しいときは、解決策じゃなくて共感して欲しいだけってことが多い。これは“めんどくさいときの私”だと思って対処していきたいです。いつだって子どもの味方でいること。そう思いながらも、いつまでも続くグズグズした言葉に、ついついキレそうになることもあります。「話を聞くだけ」こんなことすらも、忙しいとできなくなってしまう。子どもに共感するためには、親自身の体調や感情がばっちりで、ときには忍耐が必要となることもあるんですよね。■解決策を親はどう示すべきか?まずは話を聞き、そのあとどうすればいいのか? 親が聞いたら子どもが満足すればいいのですが、それだけではまだ心が晴れない場合には次のステップを考える必要が出てきます。まずは聞く。2年生の女の子だから、説明も自分の気持ちを話すのも、わりと上手です。それから、「嫌だったね」と受け止め、その上で、「みんなと仲良くできたら1番だけど、あわない子も絶対いる。あわない子より、あう子との時間を大切にしたらいいよ。あわない子は、『あらあらこんな子もいるんだな』程度に思っていればよいよ」と話してます。すべてが解決できることではなくなって来てるので。性格や育った環境の違いなどで。「関わらない」、「気にしない」、「自分とは違う人間なんだな」という考えも必要かなと。「嫌なことをされたら、きちんと言葉にして『嫌だ』と伝えないと相手はわからないよ?」と言っています。それが言えないならばその場から離れる。それでもダメなら先生に話す。「ママは学校でずっと一緒にいてあげられないから話を聞いてアドバイスしかしてあげれない。自分が悩んでる間、相手はなんとも思ってないことが多い。だからこそ嫌なことがあったら、その場で言わないと相手も冗談のつもりだったことを反省したり考えたりできる」と、励まして声かけしました。友だちがしていることを正面から受け止めて、そして悩んでしまうという子も多いよう。相手がどこまで「いじわるでしていること」なのか、それとも「冗談なのか」の距離感がつかめずに苦しむこともあるようです。■学校に相談するときの線引きは?「話を聞く」に次いで多かった対処法としては、「学校に相談する」でした。しかしこの段階で親が悩んでいることもわかってきました。それは「学校に相談するときの線引きはどこか?」というもの。いまの時代、何かを学校に伝えてしまったときに「モンスターペアレント」と思われるのではという恐怖もあります。それでなくても先生は忙しいと言われていて、子どものささいなことかもしれない感情を伝えてもよいものか悩むところです。そこで学校に相談する際の線引きをココと決めている方の意見を紹介いたします。<親が考える学校に相談するときの線引き>●学校のことで悩んでいて、「学校に行きたくない」というレベルまで行ったら●上級生が関わっているなど、子どもだけで解決できそうにないなという場合●「1(こちら側)対 多数(相手)」の場合で、子どもだけで解決が困難と判断した場合●その子と話をして、それでもやめないならその子の親、そして担任に相談●「ママが言ってやろうか?」と聞くと必ず「そこまでは大丈夫だよ」と言っていた子がある日泣いて帰ってきて「ママ、もうママが言ってー」と言われたとき相手の親に伝える、伝えないについては、意見が分かれていました。「相手の親に伝えると、余計に修復が難しくなる気がします」というように、もし自分の子どもが加害者と言われてしまうと親としてもカッとなってしまうこともあり、その関係性には確実にひびが入りそうです。しかし「子どもの悩み」というレベルではなく「いじめ」にまで発展してしまった場合には、親も覚悟が必要となってくるかもしれません。親子でじたばたしました(笑)。いじめ的なハードなものだったので…。「いじめ110」的な専門家に相談したり、学校の先生にも相談しました! ただ相手の子や親御さんには直接抗議するようなことはせずに、対処法と先生には見守りをお願いしました。あとは子どもとたくさん話して、現状を把握して「あなたの味方はたくさんいるよ! だから大丈夫!」といってました!うちの息子の場合は、ある1人の友達(A君)から「一緒に遊ばなければ友だちをやめる」と言われたことから始まり、欲しいものを持ってくるように要求されるまでエスカレートしていきました。ほかにも息子のように困っている子がいると聞いたので、連絡帳経由で担任の先生に相談しました。 先生から子どもたちに話をしてくださり、解決にいたりました。A君の親とは面識がありませんでしたが、たとえ親同士が仲良くても、子どものこととなるとちょっとしたことでその関係が崩れてしまいそうで、安易に直接介入できない難しさをいつも感じています。いじめへと発展させないためには、どう行動すべきか。これは本当に難しい問題です。親にできるのは、子どもにとっての安全地帯(家など)と心の居場所を用意してあげることぐらいかもしれません。そしていざというとき、子どものためには「学校には行かなくてもいい」と決断する力も持っておきたいものです。■「自分で解決する力」を育てるには親の本音としては、「悩みを親が聞いたあとは、自分で解決してほしい」ですよね。これから子どもが生きていくうえで、親が常に危険を取り除き、問題を解決してあげることはできませんから。話をしっかり聞いて、受け止めることを心がけてます。いじめにあっても、悲しいつらい気持ちだけでいることはせず、それをみんなが笑えるネタにする力と跳ね返す力を身につけることを話してます。自分がいま何に悩んで、何でつらいのかを確認して、どうすべきかを考えてもらってます。たとえば「発表の失敗をした→からかわれた→泣いた」では、小さい子ならまだしも11歳になればちょっと幼稚かな? と。自分のやったことを確認できて、どうしたら楽しい人生だったか? と自分なりに答えを探します。つらい苦しい人生だけじゃもったいない。できるだけ結論は自分で見つけた方が納得すると思うので、ヒントになりそうな話しかけから「●●ならどうしたいの?」と言って聞くようにしてます。が、まだ幼稚園児なので難しいことは子ども同士もわからないから、私だけで抱え込まずに夫にもそれとなく相談して回答を求めたりします。「自分で解決しろ!」と突き放すのではなく、まずは子どもに寄り添う。そして「あなたはどうしたいの?」と子ども自身の課題であることを伝えてみることも大切かもしれません。もし子どもが家族全員にも悩みを打ち明けることに同意してくれたら、みんなで話しあってみると、いろいろなアドバイスがもらえるかもしれませんね。ただ注意したいのは、親が考える正解が思い浮かんでしまっても、それを押し付けてしまうと、子どもには「親って結局、何にもわかってない」と思われてしまうことに。ママだって「ただ愚痴が言いたかっただけ」な日があるように、子どもだって言ったことをただ受け止めてもらえるだけで、スッキリすることもあるはずです。でも相談した内容を「くだらない」「何をそんなことで悩んでいるの」と親に一蹴されてしまったら。もう二度と子どもは、親に相談をしなくなるかも。「子どもの悩み」は、どこから直接介入するべきなのか、対処法をアドバイスするのも違うかも…?とモヤモヤすることも多い「親の修行のひとつ」だとは思いますが、まずは子どもの気持ちを受け止める場を作ることを大切にしたいですね。もし悩みがすぐに解決しなかったとしても、「親がきちんと自分を見ていてくれている」という安心感があれば、時間がかかったとしても子どもの中では解消していくのではないかと思います。Q.子どもに悩みを相談されたことはありますか?アンケート回答数:419Q.子どもが悩んでいることについて親としてどのように対処したか、教えてくださいアンケート回答数:105(アンケート集計期間:2018/3/1~2018/3/5)
2018年03月08日子どもがまだ小さい間は、おもちゃや場所の取り合いをしてしまったとき、保護者が仲介に入って間を取り持ってあげたりしますよね。幼稚園が終わった後や休日に、子どもが「○○ちゃんと遊びたい!」なんて言う日も、勝手に1人で遊びには行かせられないので、相手のお母さんに連絡を取ってお伺いを立てたりします。しかし、子どもが小学校に入ると徐々に母親が顔を出すことはなくなってきます。わが子は現在小学3年生。1年生の時には放課後の公園に一緒に付いて行く事もありましたが、今はもうありません。子どもたち同士で遊ぶ約束をして、近くの公園で勝手に集合して遊んで時間になったら帰ってきます。そんな姿を見ていると、ときどきお友だちとの関係で悩んだりする事が出てきます。そんな時、どこまで親が介入していってもいいのか、その見極めが毎度難しく悩むところです。小学生になると、子どものお友だちがどんな子かを親が知らないことも多々あり、何なら顔すら知らないっていうことがどんどん増えてきます。わが家の場合、夫の仕事の関係で転校しているので尚更です。■小3の長男が抱えたお友だちの悩みそんなある日、長男が言ってきたんです。長男:「ねぇ、一緒に遊びたくないのに一緒に遊ぼうって言われて困るんだけど」(ほほーー。とりあえずもうちょっと話を聞いてみよう)私:「どうして一緒に遊びたくないの?」長男:「一緒に遊ばないと殴るって言われるから」(お……おおぅ。そそ、そんなにまで…)私:「じゃぁ正直に『そういうこと言う人とは遊びたくない』って言ってみたら?」長男:「言ってるよ! 今日は遊びたくないって言った!」私:「そしたらなんて?」長男:「今日学校から帰って、公園で一緒に遊んでくれなかったら明日殴るって」(おお……)長男:「ねぇ~、お母さんなんとかしてよ~!!」と、ここで私に泣きついてくるわけです。長男:「なんとかしてよ~! 遊びたくないって言っても聞いてくれないし、遊びにいかないと殴られちゃうよ~~」ゆっさゆっさと私の腕をつかみながら嘆きます。これらのやり取りは学校での出来事。とはいえ放課後(学校外)の約束。もちろんおうちの連絡先も知りません。うーーーん。困った…!実は私、この手の対処がすごく苦手なんです。■子どもの悩みの解決の仕方がわからないなぜかというと、私自身が友だちと大きな喧嘩をした経験があまりなく、どう折り合いをつけたらいいのか自分自身よく分からないのです。いじめをしたこともなければいじめに合ったこともない、平和に育ってきたタイプです。そりゃ学校生活の中で「嫌だなぁ……」「あの子ちょっと苦手だなぁ」と思う事もありましたけど、それを母親に相談して「なんとかしてくれ」って思ったことはありません。だから、こういう時、子どもがどういう風に親に動いてほしいのか、どういう風に声をかけてあげれば子どもの気が楽になるのかがわかりません。おまけに、子どもが全員男の子ということもあり、強くたくましく生きていってほしいという願いもあるので、つい「自分の力で乗り越えろ」精神を持ち出してしまいがちです。学校でのお友だちの関係での悩みに母親の私がどういった言葉をかけてあげればいいのか……。いつも悩みます。そんな私の思いとは裏腹に、私:「学校の先生には相談した?」長男:「したけど。僕はお母さんになんとかしてほしいの!!」と言い切る長男。えええええ~~~~~汗。困った…。長男:「ねぇ、どうしたらいい? お母さんから何とか言ってよ。A君に!」私:「そんなこと言われても………」ごにょごにょごにょ。(自分に火の粉がかからないようにする私)私:「よし! じゃぁわかった! 明日学校に行って、一度真剣にA君に話してみたら? 一緒に遊ばないと殴るとか言うのはやめてほしいって。きちんと言えばわかってくれるんじゃないかな?」と、提案したのですが、長男の答えは、「どうせ言ったって聞いてくれないもん」のひと言。出ました。「どうせ…」です。私:「なんでよ! そんなの分かんないじゃない。きちんと伝えればわかってくれると思うよ?」長男:「そんなことない。絶対わかってくれない」(そ……そんな。その思い込みの激しさ誰に似たのか。あ、私か)仮に私が長男の立場だったら、さっさとその場しのぎで公園に遊びに行きます(笑)。「一緒に遊びたくない」って面とむかってなんて言えないタイプだったので、きっとがまんして、しばらく遊んだら帰ってきます。そういう子どもでした。だから、逆に「遊びたくない」って言える長男のメンタルすごいなと思うのですが、A君からしたら悲しいでしょう。私:「きっとA君、長男とものすごく一緒に遊びたいって思ってるけど、その表現がちょっと空回りしちゃってるだけかもしれないでしょ?」長男:「そんなことない。嫌なものは嫌だ」(まぁそうか)私:「でも本当に殴ってくるかどうかなんて分かんないじゃん。そうやって強めに言ってるだけかもよ?」長男:「そんなことない」私:「どうしてそんなことがわかるのよ」長男:「きっとそうだもん!」はぁ~。どうしたらいいのでしょう。放課後のことだから学校の先生に相談するのも気が引けるし、ずっと悩んでる様子だったら相談しますけど今日1日だけのこと。私自身、これぐらい自分でなんとかせい! という感覚が強いんです。そうなると、今度はこう言ってきます。長男:「お母さんはどうせ自分でなんとかしろって言うんでしょ! 僕のことなんかどうせもいいんだ」…いや、そうじゃない。そうじゃないのよ。僕のことがどうでもよくないからこそ、自分で乗り越えてほしいって思うんだけど……。結局この後どうなったのかというと、A君とたまたま道で会った時に、A君と私とで直接お話ししてみました。A君も理解してくれて、問題は解決したように私としては感じています。日々やってくる、この手の問題にどこまで介入していけばいいのかなと悩んでいたところ、気づいたことがありました。それは、私が子どもの悩みを聞いた時、大前提に頭に置いておくべきことは、子どもの世界は、大人が思うよりもずっと小さい世界だということ。■子どもの悩みと、大人の悩みの違い学校・クラス・家庭・習い事。活動してる場所はさまざまありますが、大人が思っている以上に子どもの世界は小さくて狭いんですよね。その小さくて狭い世界の中での悩みは、大人から見れば小さなものでも、子どもからすれば大きな悩みであることを忘れちゃいけないなと思うのです。お友だちと喧嘩したり、ぶつかり合うことは決してマイナスなことではありません。自分とは違う価値観の人がいることを知るきっかけにもなりますし、こうした経験はいつかきっと、大人に成長していく上での糧となり、生きる力のひとつになると思います。だからと言って「いつかきっと為になるから自分でなんとか乗り越えて!」と放任しておくのがいいかというと、決してそうではありません。まだ未熟な彼らにとって、小さな世界のなかでどう乗り越えていったらいいのか、その方法を1から自分で見いだせといわれてもその方法が分からないと思うのです。だからこそ「こうしたら?」「ああしたら?」と提案してみたのですが、長男からしたら欲しい答えはそれじゃないんですよね。将来のためになるって言われたって、今悩んでるんだからそれをなんとかしてほしい。ごもっともです……。どう声かけをしてあげれば前向きな気持ちになってくれるのか。難しいですね。私がそんなことを考えていたある日、こんな光景を見かけました。■悩んでいる子どもが、大人に求めていること学校の門の近くで女の子がしくしくと泣いていて、朝の挨拶で立っていた先生が声をかけていらっしゃいました。聞くところによると、どうやら登校中にお友だちが自分のことを抜かして、早く歩いて行っちゃったとかなんとか。大人からしたら「そ……そんなことで泣いちゃう!?」と思うわけですが(笑)、小学生の女の子からしたら、学校に行く気が失せちゃうほど嫌な出来事だったわけです。しかし、しばらく先生が「そうだったの」と話を聞いてやると、涙を拭いて学校に入っていきました。きっとこれなんですよね。私がこの女の子だったとしたら「あなたも負けずに早く歩いたらよかったんじゃない?」とか「そんな小さなこと気にしてたら、これからの人生やっていけないわよ」とかそんな言葉全然ほしくないんです(笑)ただ話を聞いて、「そうか…それは嫌だったね」と自分の気持ちを認めてくれたら、よし気持ち切り替えて頑張ろうってなれると思うんです。だから私が長男にしてあげるべきだったのは、解決の方法や言葉ではなくて、聞いてあげる姿勢だったんだな、とこの女の子をきっかけに考え直すことができました。提案ではなく、話を聞いて、長男の気持ちを汲んで一緒に「それは嫌だったねぇ、わかる、わかるよ!!」と精一杯同意してあげたら、長男の気持ちも晴れて、お母さんは分かってくれたって、少しは思ったんじゃないかなと思います。話を聞く力、私もまだまだ反省しっぱなしです。【お知らせ】前回の 「『名前のない家事』からの解放! 夫も子どもも気軽にできる片付け術」 の記事下アンケート「Q. 家事を家族で上手に分担できていますか?」のアンケート結果はこちら↓
2018年03月01日先日最終回を迎えた2017年10月期のドラマ『明日の約束』(関西テレビ)では、過干渉などにより子どもを支配する「毒親」が登場して話題になりました。「毒親」に悩む人は実の母からの卒業が難しく、離れがたいという現実があるように思います。今回は、「毒親」ついて考えてみたいと思います。「毒親」ドラマが続々と登場した2017年「毒親」という言葉は、医療機関のコンサルタントのスーザン・フォワードが書いた『毒になる親 一生苦しむ子供』からついたもので、子どもを支配する、子どもに罰を与えるなどして、悪影響を与える親を意味しています。2012年に親との確執を記録したコミックエッセイ『母がしんどい』が多くの共感を集め、「毒親」の問題が多くの人に知られることとなりました。最近では書籍だけでなく、映画や漫画、そしてドラマにも多く登場しています。今年のドラマでは、『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK総合)や『過保護のカホコ』(日本テレビ)に登場する母親が「毒親」として話題になりました。どちらの母親も、娘が可愛いがゆえに自分と同じ苦労をさせたくないというような思いから過干渉になり、「毒親」になってしまっているというものでした。どちらのドラマでも母と子の折り合いがつかない現実が描かれ、母からの卒業を遂げるという結末になっています。子どもにとっては重すぎる毒親、その内容とはドラマ『明日の約束』は、井上真央さん演じるスクールカウンセラーの藍沢日向が、教え子の不可解な死を紐解いていくというストーリー。メインストーリーとして、教え子の男子生徒がなぜ死んでしまったのか、学校や部活でのイジメの疑惑や、不穏な交友関係、そして仲間由紀恵さん演じる母親の過保護すぎる行き過ぎた愛情などが描かれました。注目を集めたのは、物語の中に登場する手塚理美さん演じる主人公・日向の母親の毒親っぷり。その一部をご紹介します。母親が日向の小さい頃に強制していた交換日記のタイトルが「明日の約束」。これが子どもにとってはかなり重い内容です。今日も日向はママの言うことを聞けない悪い子でしたね。明日はちゃんといい子になりましょう。明日の約束。その1、ママがいいと言ったお友達以外とは遊ばない。その2、ママに口ごたえしない。その3、ママをイライラさせない。必ず守るように。ママは日向が大好きです。「日向はこれから、ママの言う通りに生きなさい。日向の読む本も、遊ぶ玩具も、お友達も、全部ママが選んであげる。日向にとって、それが一番正しいんだから。明日の約束。ママの言うことを疑わない。必ず守るように。ママは日向が大好きです」。「日向も今日から12歳。小学校も今年で最後ですね。でも、大きくなってもあなたはママの娘です。これからもずっとママの日向でいてね。明日の約束。日向はママを一生、愛し続ける。必ず守るように。ママは日向が大好きです」。出典: ドラマ『明日の約束』 ドラマでは、漫画やおもちゃを捨てさせたり、自分の気に入らない友達が来たら帰ってもらったりする母親の様子が描かれ、その様子には胸が痛くなるほどでした。日向は母親からの重圧に耐えきれず、12歳になった日を最後に、母親への返事を書くことをやめてしまいます。その後、自分を守るために腕を負傷し障がいが残ってしまった母親への罪悪感から、一緒に暮らすことをやめられなかった日向。社会人になっても毒親からの支配は続きます。「あ~いやらしい。ママに隠れてこそこそ恋人作って」。日向に恋人がいることを知らされていなかったと気づいたとき、大きな声で言い捨てた言葉です。母親は娘とは良好な親子関係を築けていると信じており、日向の心の傷については理解がありません。感情の起伏が激しく、気に入らないことがあると、とげのある口調で日向を攻め立てるのです。やっとできた毒親からの卒業は29歳エンディングで日向は、母親の呪縛から卒業を遂げます。12歳でやめた交換日記の返事を29歳になった主人公がようやくできるのですが、その言葉が印象的です。「私は大きくなってもお母さんの娘です。でも、ずっとお母さんのためだけに生きることはできません。……明日の約束 私は、私のために生きていきます」。出典: ドラマ『明日の約束』 ずっと「ママの日向」でいることはできないと、母親に「NO」をつきつけた形になります。このメッセージを告げて、日向は家を出て一人暮らしを始めることになり、物語は終わります。ありあまる愛情が引き金に…。毒親ドラマはまさに反面教師ドラマの主人公・日向は29歳でようやく母親と決別することができますが、おそらく何歳になっても母親との問題に悩む人はいるのではないかと思います。ありあまる愛情ゆえに、子どもたちの人生を知らない間に支配してしまう母親たち。このドラマはそんな母親に悩む人たちに勇気を与えてくれます。母親に支配されて生きるというのは、別の言い方をすると母親に守られて生きるということ。それはとても苦しい反面、安定もしているため、逃げ出しにくいといえるでしょう。卒業するタイミングがなかなか見いだせず、何歳になっても母親に依存してしまう人は少なくありません。母親との関係性は非常に複雑なものです。日向の母親は、自らが子どもにとって「毒親」にならないための反面教師でもあるように思います。筆者も2児の母ですが、愛情を掛けることは、子どもを支配して全部道を作って決めてあげることではないのだなと改めて気づかされました。「私のために生きる」と宣言した主人公のように、子どもが子ども自身のために進んでいける道を応援する母親でありたいものです。【参考リンク】・『明日の約束』公式サイト ※FOD、カンテレドーガで有料配信中
2017年12月28日学校内で起こる問題はさまざまあります。中にはニュースで報道されるような悪質ないじめなどにより、怪我や心の傷を子どもが負ってしまうケースも。いっそ警察に入ってもらえばいいのではと考えることもありますが、教育現場に警察が介入することについてどう思うか、パパやママたちに聞いてみました。Q.教育現場の警察介入どう思いますか?1.警察の介入はすべきではない 3.2%2.状況により警察の介入を容認 76.3%3.警察の介入を進めていく 9.6%4.学校と地域社会と連携して対応 9.4%5.その他・わからない 1.4%なんと76.3%の人が、状況により警察が介入してもいいと思っているという回答になりました。悪質ないじめなどにより、悲しい事件が報道されることもある今、事件が起こってからでは遅いと危機感を感じている親が多いようです。■悪いことをしたら罰を受けるのが社会学校であれば何をしても大ごとにはならないと思っている子どもには、しっかり自分がしたことを見つめてもらうためにも警察の介入は仕方がないと考える人たちが多数派でした。「教育的配慮とかまた子どもに気を遣いすぎている感が否めない。真面目に過ごしている生徒を守るためにも、どうしようもない不良は警察沙汰にするべきです。それも教育だと思います。社会に出たら通用しないんですから」(神奈川県 40代女性)「傷害未遂事件、殺害未遂事件の現場が学校だった。いじめってそういうものではないでしょうか?学校だからといっていじめっ子が守られるのはおかしい。警察に入ってもらって、ことの重大さを気づかせることも必要だと思います」(鳥取県 40代女性)「体罰が全面的に禁止されている今、歯止めがきかない場合は警察が入るのも仕方がない。また地域社会の付き合いが希薄になっている現代では、地域社会との連携も難しいのでは」(広島県 40代女性)■学校は社会に出る前の準備期間の場一方で学校は社会に出るための場所であるので、警察の介入は賛成できないという人も少数派ながらいました。とはいっても、そんな人たちも今の時代の流れを感じて葛藤しているようです。「学校のことをどこか小さな自治領のようなイメージを持っていたため、警察の介入については違和感があるのです。本来なら、学校単位でおさめていたわけですものね。釈然としないのですが、しょうがないのでしょうかね」(神奈川県 40代女性)「その子の将来を左右することになるので、簡単に賛成はできません」(静岡県 30代女性)「本当は警察を介入させたく無い。学校は社会に出るための準備をする場所。そこにいる子どもは親や教師が教育して、社会に送り出す。社会に出たら社会のルールを守り、それを警察が取り締まる。もう親も教師も子どもの教育なんて無理っていう敗北宣言ですかね」(神奈川県 30代男性)■暴力だけでなく窃盗事件も警察介入を容認すると答えた人の中には暴力事件だけでなく、窃盗事件の問題についてを挙げる人もいました。犯人探しをしない学校、犯人がわかっていても放任する学校に親たちのイライラがつのっています。「この間から息子の学校で、持ち物の盗難が相次いでいるようですが、犯人を探すこともせず、そのまま放置のようです。子供たちも不審に思っているようで、教育上よくないと思います」(千葉県 40代女性)「今学校では、物がなくなったり壊されたりと我が家の娘も被害者です。一歩外に出たら、当然警察に捕まるようなことも学校の中ではなんとなくもみ消されてしまいます。学校の体面を考えてのことなのか、犯人を特定してくれず、先生が謝るだけで終わりです。上履きが盗まれても、ラケットが折られても、結局はやられたもの負け!」(神奈川県 40代女性)Q.教育現場の警察介入どう思いますか?アンケート回答数:4283件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年12月28日