元乃木坂46のメンバーで俳優・モデルの若月佑美(29)が12日までに、自身のインスタグラムのストーリーズを更新。後輩である山下美月の卒業コンサート1日目について感想をつづった。若月は山下の推しメンタオル&ペンライトの写真とともに「推し活してきた。キラッキラ通り越してギラッギラに輝いていた。終始親みたいな顔して見てたし、何度ありがとうとうれしいなーって呟いたか。山下軍団入れてもらうかー。笑梅もたまもありがとうね◆(=ハート)。1人保護者会状態、幸せでした」と伝えていた。
2024年05月12日モデル・女優の若月佑美が2日、都内で行われた1stフォトエッセイ『履きなれない靴を履き潰すまで』発売直前記念イベントに出席し、「すべての思いを詰めた」というエッセイについて「誰に何と言われても100点でいいかな」と笑顔で語った。本書は、2019年8月より『週刊SPA!』で約3年半連載してきたエッセイに、連載時未掲載カットに加え、若月自身がコンセプトを考えた撮り下ろし写真、さらに新作エッセイも収録されている。発売から1週間が経過し、いろいろな反響をもらっているという若月。「昔から応援してくださっているファンの方には『若月の言葉がずっと好きだったから、こうして一冊の本にまとまるのがうれしい』という声をいただきました。また最近好きになったと言ってくださったファンの方からは『女優として役柄としてしか見ていなかったので、内面まで知ることができてうれしい』という言葉をいただきました」と報告した。本の帯には、ドラマ『アンラッキーガール!』で共演した福原遥から「苦しんでいる時ほど自分を好きになってあげる事の大切さ。難しい事だけど若ちゃんの言葉で心が軽くなる優しさが詰まった素敵な一冊!」と言葉が寄せられた。若月は「はるちゃんは、私のこと若ちゃんって呼んでくれるのですが、はるちゃんの言葉をそのまま載せてくださったことがとてもありがたいですし、関係性をファンの方にも伝えられたことも、すごくうれしいです」とにっこり。さらに若月は、福原と同じくドラマで共演した高梨臨と3人でグループLINEを作り、交流が続いていることを明かすと、高梨の自宅で、3人でご飯を食べた時のエピソードなどを披露していた。43の言葉が詰まった本作。若月は「1番を目指さないで下さい」と綴られたページを開くと、「どんな時でも1番を目指して努力するというのは、スポーツの世界でも学問の世界でも言われがちで、私もずっとそうあるべきだと思っていたんです。でもある方に『1番を目指さないでください』と言われ……。なぜかと聞いたら『あなたは1番を目指して1番になれなかったことに対して、負の感情がそれまでの努力を上回ってしまうから。自分を許せなくなるのはもったいない。あなたは1番じゃなくても、1番ぐらい輝ける2番になれるから』という言葉をいただいて。それが心に来たんです」と印象に残っている言葉を明かす。珠玉の言葉と自身のありのままを綴った本書。若月は「3年半、自分の個人としての思いのすべての思いを詰め込んだ一冊。誰に何と言われようとも100点をつけてあげたいです」と胸を張ってアピールしていた。
2023年07月02日福田雄一監督作『ブラックナイトパレード』に佐藤二朗と若月佑美が出演することが決定した。本作は、“良い子のところには、欲しいプレゼントを持った赤いサンタが、悪い子のところには欲しくもないプレゼントを渡しに黒いサンタがやってくる”というサンタクロースにまつわる実在の伝承を基に描かれる、中村光の『ブラックナイトパレード』を実写化したコメディ作。中村光と、コメディ映画の鬼才・福田雄一が、実写ドラマ『聖☆おにいさん』以来のタッグを組み、何をやってもダメな情けない男が迷い込んだ世にも奇妙なサンタの仕事を描く。受験失敗・就活失敗・彼女無し、コンビニで3年間アルバイト生活をしていたところをスカウトされ、ブラックサンタとしてクリスマスの世界で大活躍を見せる日野三春を、本作が大河後初主演映画、更には福田監督作品初主演となる吉沢亮。三春の同僚で個性的なキャラクターたちを、橋本環奈、中川大志、渡邊圭祐が演じる。出演が決定した佐藤二朗と若月佑美が演じるのは、ポーソン練間北口店の“最凶”店長&店員コンビ。佐藤二朗が演じるのは、可愛い子には堂々とえこひいきをするブラック店長・吉川輝。可愛い子以外、従業員の言う事を全く聞き入れない傍若無人ぶりを、“佐藤節”全開で演じる。若月佑美が演じるのは、ポーソン練間北口店の元店員で、可愛いけど超自己中なトラブルメーカー・赤井稲穂。同じく練間北口店で働いていたカイザー(中川大志)の元同僚で、佐藤演じる吉川店長に可愛いからと溺愛されて、仕事もせずにやりたい放題。ある迷惑行為でカイザーをピンチに陥れる。今回の出演に佐藤は「久しぶりの福田組で慣れ親しんだ顔ぶれですが、ブランクもあったのでちょっと不安があったんですけど……、嘘です(笑)別に不安はありませんでした。」と、福田組参戦の想いを語り、若月は「普通のクリスマスでは物足りない皆様、是非、今年はブラックナイトパレードで新しいクリスマスをお過ごしください!」と、公開への期待を語たった。●佐藤二朗久しぶりの福田組で慣れ親しんだ顔ぶれですが、ブランクもあったのでちょっと不安があったんですけど…、嘘です(笑)別に不安はありませんでした。僕が若い時にもそうですけど、クリスマスに恋人がいない人はどうしたらいいんだと。私も悶々としたクリスマスをいくつか過ごしましたけども、今年はこの映画があります。ちょっと生きづらさを抱えている人への応援歌みたいな側面もありますので、今年は恋人がいる人もいない人も、是非この映画を映画館でご覧ください。真面目(笑)●若月佑美チャラ男のカイザー君をも翻弄する超自己中なトラブルメーカーの稲ちゃん!!そんな原作でも大切なキャラクターである赤井稲穂ちゃんを演じることが出来てとっても嬉しかったです。また福田組の温かさと和やかな撮影現場にお久しぶりに参加させて頂けたことも嬉しかったです!普通のクリスマスでは物足りない皆様、是非、今年はブラックナイトパレードで新しいクリスマスをお過ごしください!『ブラックナイトパレード』12月23日(金)公開(c)2022「ブラックナイトパレード」製作委員会(c)中村光/集英社
2022年10月20日女優の若月佑美が、「第106回 二科展(デザイン部)」で特選賞を初受賞したことが7日、わかった。日本の美術家団体のひとつである公益社団法人二科会が、毎年開催している同展。若月は、2012年の第97回二科展で初出品し、初入選。以降、2019年の第104回まで8年連続入選を果たし、今回3年ぶりに出品し、特選賞を初受賞した。受賞作品は、A部門(自由テーマによるポスター表現)に出品されたB1サイズの作品で、タイトルは「愛と美、人生を魅了したい(Love and Beauty、Iwant to captivate life)」。黒の背景に大輪の深紅のバラが描かれており、新聞のデザインからインスピレーションを受け、花びらや葉の中に文字をたくさん並べて1つのデザインになっている。上の花びらには「欲」「自我」などの強い言葉、下の葉には「夢」「慈愛」といったポジティブな文字が散りばめられている。制作期間は約2週間で、今年6月に仕事の合間を縫って仕上げたという。また、若月のこれまでの実績と今回の特選賞入賞により、デザイン部としては著名人初の会友となる「会友推挙」も決定した。コメントは以下の通り。■若月佑美今回は花言葉にこだわり、テーマに薔薇を選びました。赤色の薔薇の花言葉は愛情や美貌、美といった意味合いがあるそうです。人生と薔薇を照らし合わせたときに、ちゃんと自分の心の中にその花言葉を持っていれば、人と接する時も愛情を大切にするし、美しくいるというのも容姿だけでなく、人生そのものを美しくしようと、人としても素敵になれるのかなと思いました。そんな、薔薇から学んだ思いを今回、描かせていただきました。特選という賞をいただけたことは、率直にすごく嬉しかったです。これまでは入選をいただいており、それも嬉しかったのですが、今回はまた一つ上の段階で選んでいただけたことがとても嬉しかったです。今回の作品は自分の中で原点回帰というか……。いろいろなことを経験していく中で絵を描き、どういう作品が人に求められているか、どういう作品が評価されるのかというようなことを考え始め、絵を描くことを難しいと感じてしまう自分がいたので、今回は自分の描きたいものをただ描いてみようという作品にしました。その作品が特選という賞をいただけたことは、自分の中でもこれからの人生の誇りにできるなと思いましたし、もっと頑張りたいという励みにもなりました。私の作品で誰かの力になれるならなりたいですし、今後は自分の中の自分の思いだけでなく、いろいろな方の思いも絵にできるようにしていければと思っています。
2022年09月07日アイドルグループ・モーニング娘。’22の石田亜佑美と加賀楓、アンジュルムの佐々木莉佳子、Juice=Juiceの段原瑠々、つばきファクトリーの秋山眞緒、BEYOOOOONDSの平井美葉が出演する、リップスと「ハロー! プロジェクト ダンスチーム」のコラボミュージックビデオ「Sunset Summer Fever」が18日、公開された。リップスと「ハロー! プロジェクト ダンスチーム」のコラボ企画第2弾となる今回は、石田、加賀、佐々木、秋山、平井に加え、段原が新メンバーとして登場。スペシャルユニット・L!PP (from Hello! Project Dance Team)として、NONA REEVESの西寺郷太が書き下ろしたオリジナル楽曲「Sunset Summer Fever」に乗せてキレのあるダンスと優しい歌声を披露している。MVは、佐々木が車内で髪をセットするシーンに始まり、他の5人が待つカフェに入ると曲がスタート。白やアースカラーの衣装を身にまとい、青い海やネオンが輝くカフェをバックにしたダンスシーンと、カラフルで夏らしい服を着て、車内やカフェで音楽と会話を楽しむシーンが交互に展開される。カフェのシーンでは撮影用のパフェが用意され、スタッフから「また撮影で使うので食べないでください」と声がかかると、「いただきまーす」と食べるふりをして現場を和ませたメンバー。佐々木が合流するシーンでは、「久しぶり~」と近づく佐々木に、加賀が「何年ぶり?」と質問すると「んー、10年ぶり?」というミニコントを披露し、音楽が開始した後も爆笑してしまう場面も見られた。■L!PP (from Hello! Project Dance Team)インタビュー――第二弾が決まったときの感想を教えてください。石田:純粋に嬉しかったし、今回、レコーディングもするよっていわれて、ダンスチームから始まったのに、そのダンスだけじゃない私たちも見せられるんだっていう喜びも感じました。今回は、広告としてそのダンス映像をとっていただくだけじゃなくて、1個のミュージックビデオぐらい本格的で、第一段以上のものを作れるっていうのを聞いてすごく気合いが入りました。――段原さんは今回からの参加となりましたが、初めての「LIPPS✕HELLO!PROJECT DANCE TEAM」の撮影はいかがでしたか?段原:とても緊張しました。大丈夫かなっていう不安も正直あったんですけど、でもみなさんが周りにいてくださったので、ちょっとした休憩時間もすごく楽しかったですし、普段、皆さん(「L!PP (from Hello! Project Dance Team)」のメンバー)と一緒に活動させていただく機会ってそんなにないんですけど、みんなの撮影の風景をみながらすごく勉強にもなりましたし、とにかくとても楽しかったです!――今回は「LIPPS」と「H!P」にちなんで「L!PP」というグループとして楽曲の配信もありますが、このメンバーで歌うということについていかがですか?平井:第1弾の撮影のときはハロプロダンス学園という番組に出演している6人のメンバーでの撮影で、いつもの仲間! みたいな感じで撮っていたんですけれども、今回は段原さんも加わって、レコーディングもするって聞いたときに、本当に一つのユニットみたいですごく新鮮でしたし、ダンスも歌もやって、これぞハロプロだなっていう感じがすごく感じたので、それを皆さんにお見せできるんだなって思うと、すごくうれしかったです。――見どころのシーン、ダンスの中でお気に入りの振りを教えてください。秋山:最初の入り方も好きで、「私たち、始まります!! 魅せます!!」みたいな勢いがすごくカッコイイと思ってお気に入りです!加賀:個人的に好きな振りつけは、甘いシュガーっていっているところで口に手を添える振り付けがあるんですよ。この振り付け、シュガーっていう言葉から「リップスクラブ」みたいな印象なのかなとか思ったりとかして、最初振り入れしてもらったときも、すごいおしゃれな振り付けだなって思いました。これは多分みんなも真似できると思うので、ぜひ真似して遊んでほしいなって思います。――LIPPSのヘアミルクの香りや着け心地はいかがですか?佐々木:朝一の車での撮影シーンで「LIPPS」の2プッシュして髪につけたんですけれども、アップルグリーン&ホワイトの香りで、めちゃくちゃ好きな香りでした! 前回もそうだったんですけど(テクスチャーが)サラサラで、男女ともに付けやすいなって印象を受けたし、手ぐしだけでふんわり仕上がってくれるので、夏って汗かいたりするじゃないですか! 重めのオイルとかつけると、「付けすぎた……」とか、首についたりとかもすると思うんですけど、これはあまりないなって、印象を受けました。あと髪がすごく潤って、最近、髪を染めたりして傷んでいるんですけど、傷みが気になる人にもいいなって思います!――LIPPSのヘアミルクとスタイリングオイルを実際にお試しください!・リップスヘアー ベーススタイリングミルク(うるおい)秋山:いい匂い。平井:でもなんか伸ばしただけでもめっちゃ(テクスチャー)軽いのがわかる。石田:あと使い終わった後の手まで潤ってサラサラ。佐々木:パッケージかわいい、めっちゃかわいいなっておもった。秋山:男女ともに好きな匂いって感じ。佐々木:重たくないし全然。・リップスベーススタイリングオイル(キンモクセイの香り)石田:キンモクセイの香りが限定発売ででるってことで、めっちゃキンモクセイの香り好きなんですよ!佐々木:みんな好きだよね!石田:ほんのり甘くって女の子とか香水とかでもキンモクセイの香り好きな子って多いと思うので今回ヘアオイルからでるから、ナチュラルにキンモクセイが香る感じを楽しめる、そういうヘアオイルだなと思ってすごい嬉しいです。――LIPPSの、限定ヘアオイル(キンモクセイの香り)をどんなシーンで使いたいですか?石田:夏って髪にも結構、紫外線のダメージを受けると思うので、そういったときに、オイルでしっかりと保湿してあげると、髪のダメージが減るんじゃないかなって思うので、そういうときに使ってみてほしいですね!
2022年08月18日女優でモデルの若月佑美が、15日(19:00~)から自身のオンラインサロン「未開発区域」で、ファッションブランド「MAISON SPECIAL」とコラボしたTシャツを先行販売する。コラボ第2弾となる今回は、自身がデザインを書き下ろしたTシャツをプロデュース。花束とフィルムが描かれており、「今となってはほぼデータとという形でしか写真や動画は撮りませんが、私の頭の中や心の中はこのフィルムの形やデザインのように一連になっていてどれが欠けてもダメだし、プライベートも仕事も隣同士で良い作用をし合って、今の私が居るということを表しました」とデザインに込めた思いを明かした。また、デザインとともに4カ所に散りばめられた「N、E、E、D」という文字についても、「人に必要とされることは自分にとってとても意味のあることで、求められた時にちゃんと役に立てたという証を英字に込めました」と話した。カラーはホワイトとブラックの2色、サイズは0~2までの3サイズで展開。22日から一般販売を開始し、MAISON SPECIAL店頭でも購入可能になる。コメントは以下の通り。■若月佑美まず、MAISON SPECIALさんとのコラボ第2弾をやらせていただける事をとても嬉しく思います! アパレルのデザインは普段の絵画とはまた違った面白さや難しさがあり、今回は特に頭も心もフルに使って皆様に素敵だと思っていただけるような私らしいデザインを頑張って描きました。店頭販売もあるということで、たくさんの方に着てもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします。
2022年07月14日女優・モデルの若月佑美が、ヨウジヤマモト社のファッションブランド「Ground Y」の「2022-23 Autumn/Winter Collection」のイメージモデルに起用され、15日にキービジュアルが公開された。「Ground Y」はジェンダーレスやエイジレスなスタイルでファッションの新たな可能性を提案するヨウジヤマモト社のブランド。7月22日より2022年秋冬シーズンの新作コレクションの展開がスタートする。今期のコンセプトは、書道家・武田双雲が書き下ろす“道-タオ-”から生まれ、東洋の造形芸術である“書道”とファッション“装道”の融合、その人の持つコア「光と闇、真実と偽り、相反する感情、二面性」がさらけ出され、人間の本質に訴えかける自己表現のフィロソフィー、「服を着る」「装う」ことの本質を問う……というもの。若月とはじめしゃちょーがイメージモデルに起用されたキービジュアルは、重要文化財建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟を有する、実業家「原三溪」氏よって1906年(明治39年)5月1日に公開された庭園 三溪園を舞台に撮り下ろされた。このたびイメージムービーもYouTubeで公開された。また『No magazine』teamのphotographer 山城昌俊、stylist 水口貴司のディレクションにより撮影された「2022-23 Autumn / Winter Collection Book」が、7月22日より「Ground Y」直営店舗、及び「THE SHOP YOHJI YAMAMOTO」にて、「Ground Y」の商品購入者に先着でプレゼントされる。
2022年06月15日●“医療”テーマで新たな挑戦映画『劇場版ラジエーションハウス』(4月29日公開)に出演する女優・若月佑美。同作は『グランドジャンプ』(集英社)で連載中の同名漫画の実写化作品で、2019年と2021年にドラマ化された人気シリーズだ。放射線科・通称ラジエーションハウスを舞台に、五十嵐唯織(窪田正孝)ら放射線技師と、甘春杏(本田翼)ら放射線科医の活躍を描いている。妊娠中に交通事故に遭ってしまう高橋夏希役の若月を取材し、撮影秘話や女優業との向き合い方、そして自身の今後について聞いた。○■浅野和之が引き入れてくれたラジハチーム――ドラマから映画化された今作。すでに関係性が出来上がっているキャスト・スタッフのチームに参加されたと思いますが、現場はいかがでしたか?最初は緊張していました。続編ということもですが、医療ドラマなので現場も緊張感あるのかなと思っていて。でも皆さんが優しくて温かかったです。完成披露でもすごく仲の良さが伝わったと思うんですけど、本当に仲良し(笑)。しかも私を含め、ゲストもどんどんその輪に入れてくれるんです。クランクインは旦那さん役の山崎育三郎さんと2人のシーンだったんですが、病院のシーンでは皆さんとご一緒させていただいて、たくさんお話させていただきましたし、楽しかったです。――本田翼さんの生配信でも仲の良さが話題でしたね。撮影中、特に印象的だったエピソードはありますか?撮影の時期がちょうど私の誕生日に近くて、しかも私と本田翼さんが同じ誕生日で、遠藤憲一さんが1日違いなんです。本田さんは離島にいる役で私との共演シーンはなかったんですけど、遠藤さんは「誕生日近いねぇ!」と声かけてくださったり、現場でも皆さんにお祝いしていただきました。浅野和之さんとは以前舞台『恋のヴェネチア狂騒曲』でご一緒させていただいたことがありました。そのときにすごくよくして頂いて、今回また共演させていただけるということですごく楽しみにしていました! 浅野さんが覚えて下さっているか少し不安でしたが、現場入りしたら一番に声をかけてくださって、チームの皆さんの輪に引き入れていただいて本当に嬉しかったですね……。○■医療テーマで新たな経験「すごく貴重でした」――浅野さんが橋渡し役をしてくださったおかげで、チームにも馴染めたんですね。若月さんが演じた夏希は、妊娠中に交通事故に遭ってしまい、病院に搬送されてしまう役。横になっているシーンが多く、普段の演技と違った点もあったと思いますが、苦労はありましたか?ありましたね~(笑)。身体的に、ずっと横になっているって大変なことなんだなって思いました。ある撮影日では1日中ずっとベッドの上で、横になっているシーンの撮影だったんです。そのときは共演者の皆さんから「今、膝曲げときな!」とか「床ずれになってない? 大丈夫?」とか励ましてもらって(笑)。それこそ浅野さんからも「これ、そのうち寝ちゃうよ(笑)、寝ないようにね!」と声かけてもらいました。あとは、手術台に乗ったり、ストレッチャーやMRIなど普段経験しないことばかりだったので、そこでの自然な姿勢は難しかったです。ただ、医療監修のお医者さんが隣で指導してくださったので、アドバイスをもらいながらなんとかやり切ることができました。重症患者の夏希は自分で呼吸ができず人工呼吸器を使っているので、「普通の人とは呼吸の仕方が違う。無理やり空気が入ってきているとこういう呼吸になるんです」と教えていただいたり。自分の経験とか引き出しではどうにもできない領域だったので、すごく貴重でしたし、勉強になりました。――医療ドラマならではの演じ方が求められるんですね。また、夏希は結婚していて妊婦さんという、今まで若月さんが演じてきた役とは異なるライフステージの印象を受けますが、演じるにあたって意識したことはありますか?年齢的に私の同年代の友人もお子さんが生まれてお母さんになっている子もいて、妊婦さんになると顔つきがお母さんになるなぁという印象を持っていたので、そこは意識して演じました。旦那さんがいて恋をしている顔というよりは、子供を温かく尊く思う表情に見えるように意識して。山崎さん演じる夫・圭介との過去のシーンがあるんですが、そことの違いを感じてもらえたら嬉しいです。○■夫役・山崎育三郎と初共演「深いお話ができました」――そこも注目して観ていただきたいですね。先ほどからお話にも出ました夏希の夫・圭介役の山崎育三郎さんとは初共演ですが、どんな方でしたか?とっても優しい気遣いをしてくださる方ですね。撮影が夏だったんですが、山崎さんが「一緒に食べよう!」とアイスを買ってきてくださって。私自身、自分から積極的に話しかけに行けるタイプではないのですごく嬉しかったですし、そこをきっかけに役の話はもちろんですけど、俳優業についてなど深いお話ができました。山崎さんはもともとミュージカルや舞台から映像でも大活躍されている方なので、映像のお芝居の世界に踏み込む難しさとか、不安みたいなことを相談して経験談を聞かせてもらいました。●作品への向き合い方の変化○■今年28歳、ぶち当たった年齢の“壁”――今作では、キーワードとして“壁”という言葉が出てきます。若月さんが女優として活動している中で“壁”を感じたことはありますか?え~、いっぱいあります(笑)。すぐにぶち当たるタイプなので壁だらけですよ(笑)。特に私は直感派ではないというか、すごく頭の中で考えて答えを出したがるタイプ。頭で考えるより、行動したほうがいいこともあったりするので、特にお芝居では、フィーリングや相手からもらったことに自分で返すとか、その場の対応能力がないとだめだと思うんです。私は私生活でも計画を立てて行動したいタイプなので、そういう部分が仕事にも出てしまっていて、自分のなかで事前に組み立てていた演技プランが、現場に行ってみたら全然違う演出だったりすると、なかなかすぐに切り替えられなかったりするところで悩んだりします。――そこは経験値もあるでしょうし、なかなか難しいところですよね……。本当にそうです。今回の現場でも、遠藤さんもそうですし、丸山(智己)さん、八嶋(智人)さん、浅野さんもやっぱり皆さんアドリブに強いんですよね。今作は医療がテーマなのでそこまでアドリブがあるわけじゃないんですけど、コミカルなシーンで台本にないセリフを役として出せるというか、「この人はこの場面だったらそれ言いそう!」というセリフをちゃんと役の背景込みで考えて入れ込めるのが、本当にすごい。私だったら、「このタイミングで返事をするとしたら、私ならこうだけど、役だったらどうだ?」と考えてから口に出すので、間が一拍空いちゃうんですよ。皆さんそのフィルターがないというか、あってもそれを感じさせないスピードで返されるのでかっこいいですね。見習いたいです。あとは、最近だと年齢の壁にもぶち当たっていて。今年28歳になるんですが、今回の夏希もそうですが、30歳くらいの少し上の年齢の役が多くなって、もう学生とかではなくなってくるんですよ。それはすごく嬉しいことなんですが、自分の中での時が止まりがちというか、今までどうしても若く見られる努力をしてきた部分があったので、そこのギャップに悩んでいます。――年相応の振る舞いや大人の雰囲気のようなものを含めて役として説得力が出せているのかという不安があると。そうですね。役としての厚みが足りているのかなぁとか、そう見えているのかなぁと感じることが増えてきました。例えば会社員の役でも、一般社会での会社員経験がないので、この年齢の人がどのくらいの役職にいて、どういうポジションで会社の中で働いているんだろうとかがリアルに見えないので、そういうところは改めて勉強しなきゃいけないなと思っています。○■3年で得た“積極性”「作品にも私にも誰のためにもならない遠慮」――なるほど。女優として活動を開始してから約3年が経って、ご自身の中で成長を感じた部分はありますか?わからないところや疑問に思うことを聞きに行くことができるようになりました。今までは、考えられてできた台本に自分が納得することで終わっていたんです。でも、自分で消化していないセリフをそのままなぞるのはよくないし、自分が役として作りたい像があったら、そこに合わないセリフや「ここは役だったらこう言うかもなぁ」と思ったら積極的に監督に聞きに行くようにしています。そこでセッションして、新しいものになることもありますし、逆に監督の説明を聞いて自分の中になかった考えで「そういうことか!」って腑に落ちることもあります。今までは「言っていいのかなぁ」と思いながらも言えずにいましたが、それは作品にも私にも誰のためにもならない遠慮だなと感じるので最近は言えるようになりました。――なかなか言いづらいでしょうし、勇気がいりますね。自分の経験も少ないので、私なんぞが言っていいのかなという気持ちもありますが、そこはより良い作品作りのために振り絞って(笑)。――作品に臨む姿勢にも変化ができたんですね。この3年を振り返って、今までの女優としての転機となった作品はありますか?うわぁ~なんだろう……。女優として認知していただいたなと感じるのは『今日から俺は!!』(日本テレビ系・18)ですね。少し前の作品になってしまうんですけど、いまだに『今日俺』観てましたって言ってくださる方も多いですし、今作の出演が決まったときにも明美ちゃんやってた人だっていう声も多かったです。自分の女優人生の中でもいろんな人に知ってもらえた作品だったなと思いますね。○■女優としての経験から制作に意欲「いつか実現できたら」――では最後に、今後の目標をお聞かせください。いろんな経験をさせていただいて、いつか作品を作る側、制作に携わってみたいと思っています。これからもっといろんな作品に出演して、「こういう作品を作りたい」と提示できるような人間になったら挑戦してみたいです。――昨夏のインタビューでも演出助手をやってみたいとおっしゃっていましたよね。そうですね、言いました(笑)。プロデューサーさんや現場のスタッフさんとお話しさせていただく機会も増えて、作る側も本当に大変なんだと感じます。すごく気力も体力も使って作品に向き合ってくださっていて、作品にかける思いも本当に強い。そこがすごくかっこいいなと感じます。自分もいろんな作品に触れて、こういう作品をやってみたい、観てみたいというイメージが徐々に出てきたので、いつか実現できたら嬉しいですね。■若月佑美1994年6月27日生まれ、静岡県出身。2011年に乃木坂46の1期生としてデビュー、2018年11月にグループを卒業。その後は女優としてドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ)、映画『ヲタクに恋は難しい』、Netflix『桜のような僕の恋人』などに出演。ファッション誌『Oggi』で美容専属モデルを務め、モデルとしても活躍している。
2022年05月03日●役を突き詰めると、その人間として生きようとする自分が出る3月24日にNetflixで全世界独占配信開始を迎えた映画『桜のような僕の恋人』で、主人公の晴人が働くカメラスタジオの先輩・市川真琴を演じた、女優の若月佑美。『桜のような僕の恋人』は、自身初のNetflix出演作でありながら、「俳優人生を歩んでいく中でとても大きなターニングポイントになった」と力を込める。全世界配信を前に若月にインタビューを行い、役作りや作品への思い、そして主演の中島健人との共演について聞いた。原作は、宇山佳佑氏作の同名小説。美容師の有明美咲に恋した朝倉晴人が、美咲に相応しい人間になるべくカメラマンの道を再び志し、奮起する。しかし、美咲が「人の何十倍も早く老いていく」難病を患ってしまう……というストーリー。晴人を中島健人、美咲を松本穂香が演じた。若月が演じた市川真琴は、晴人が勤めるカメラスタジオの先輩で、「自分の夢を叶える」という確固たる意思を持つ女性。仕事上では晴人に厳しいものの、プライベートでは面倒見のいい一面を見せている。――演じた真琴に対してどんな印象を抱きましたか?似ているところもあるし、共感できる部分もたくさんありました。真琴は芯がある強い女性ですが、きっと周囲から「君は強い女性だよね」と思われることを自分でわかっている。そのイメージを持たれていることによって、より強い自分でいようとする自分がいるんじゃないかな。そういうところは、すごくよくわかるし、似ていると思います。真琴に似ているからこそ、演じていて苦しい部分もありました。――役作りはどのように取り組んだのでしょうか?真琴は、深川栄洋監督とたくさん話をしてできあがった人物です。あるシーンを撮影するにしても、そのシーンに至るまでの真琴の心情を深川監督が丁寧に教えてくれました。もちろん私もざっくり決めていた真琴像がありますが、深川監督のお話でよりリアルさを与えることができました。深川監督は演出がとても丁寧な方。真琴と晴人が2人で山登りするシーンがあるのですが、深川監督からは「真琴はこの山を登り慣れている。初めて登る山ではない」と言われ、さらに「慣れているから呼吸は口からではなく、鼻から。苦しくない呼吸法をわかっている」と。そこまで細かいレベルの演出でした。撮影も一発OKは絶対になく、「次はこうしよう」と別のパターンを求められることが多かったです。深川監督は細かい仕草、指先の動き、息遣い…そんなところまで指示をくれました。見ている人に伝わらないものも多かったです。だからこそ、演じていて新鮮でとても楽しかったです。――初めてのNetflix作品、初めての深川監督の演出。女優として吸収できることは多かったのではないでしょうか。この作品では「嘘と本当の境目の芝居」を教えていただきました。女優は、実際に存在しない人物、実際に経験していないことを表現する作業。でも、そこに自分の感情がお芝居に乗っかる瞬間がある。それを経験できたのが、『桜のような僕の恋人』の現場でした。――その感覚は「役と密接に重なる」あるいは「その人になりきる」ということでしょうか?そうですね、それに近いです。真琴が晴人に対し、とあるセリフを言うシーンの撮影で、私は一度泣いてしまったんです。泣いてほしいという指示を受けていないし、私自身も泣こうと思っていなかったのですが、その時に私は真琴になり過ぎていて「このセリフを晴人に言いたくない」と感じ、涙してしまいました。これまで感じたことのない不思議な感覚でした。役を突き詰めると、その人間として生きようとする自分が出るんだと、勉強になりました。それと同時に、もっともっと知りたい世界だと思ったし、お芝居が面白いと再認識できました。――大きな収穫ですね。私は今年、「俳優として芝居の仕方を考え直したい」と思っているんです。表現が固まっているというか、自分が知れる世界が狭まっていると感じていて。それは、コロナ禍で動けないのもありますが、やはり動かないと感性と感情はなくなってしまう。そういう意味では、撮影で得たあのときの感覚はこれから俳優人生を歩んでいく中でとても大きなターニングポイントになりました。これからもあの感覚を思い出す自分でいたいし、何度でもどこでも出せる俳優になりたいです。●中島健人の振る舞いを称賛「私もこういう俳優でいたい」――主演を務めた中島健人さんとはシーンも多く、たくさんの時間をともに過ごしたと思います。共演してみて、いかがでしたか?中島さんは以前、同じドラマに出演したことはあったのですが共演シーンはなかったので、この作品が初共演になります。中島さんはとっても真摯です。スタッフさんへの関わり方が丁寧ですし、座長としての在り方も頼もしくて、きっちりと現場を引っ張っていらっしゃいました。私もこういう俳優でいたい。そう思わせていただきました。――役について意見交換を行ったり、アドバイスを送りあったりはしましたか?役のことはお話させていただきました。真琴を真琴にしてくれたのは中島さんが演じた晴人がいたから。お芝居の面で助けていただき、ありがたかったです。中島さんは撮影中、別のお仕事もあったようで、体力大丈夫かなと心配でしたが、いつも笑顔。ただ、現場に入るとちょっと情けない感じの“後輩・晴人”がそこにいて、すごいなぁって思いました。――個人的には真琴と晴人が山に登る場面がとても印象的でした。1日がかりの撮影と聞きましたが、苦労したことはありましたか?実は、山での撮影で2人とも沢に落ちています(笑)。地面が滑りやすくなっていて、私がじゃぼって川に足を入れてしまい、その後に中島さんも。2人でビチョビチョになってしまいました。――同じカメラスタジオで働く柳俊太郎さん、有名カメラマン役の及川光博さんとも共演。現場ではどんな雰囲気でしたか?撮影のシーンで雨が多く、「この雨は誰のせいだ?」って押し付け合っていました(笑)。そんな他愛もない話のおかげでチームワークもグッとできたかなって思っています。――Netflix映画に初出演ということで、全世界配信も初体験。国外の方も作品を目にする機会が多くなりますね。自分が韓国のドラマや映画を視聴するように、この作品も見られるということですよね。それは不思議な感覚で、正直現実味がないです。でも、「『桜のような僕の恋人」』は言語の壁を越えて見てほしい作品。真琴の登場シーンはそんなに多くはないですが、重要な役を担っていると思っています。どんな反響が寄せられるのか、今からとても楽しみです!■若月佑美1994年6月27日生まれ、静岡県出身。2011年から乃木坂46で1期生として活動し、2018年11月にグループを卒業。その後は女優・モデルとして活動し、ドラマでは、『今日から俺は!!』(日本テレビ)、『私の家政夫ナギサさん』(TBS)、『共演NG』(テレビ東京)などに出演。『結婚できないにはワケがある。』(朝日放送)ではヒロインを務めた。映画は、『シグナル 100』、『ヲタクに恋は難しい』、『今日から俺は!!劇場版』などに出演。2022年公開映画『劇場版ラジエーションハウス』へも出演予定。また、2020年より女性ファッション誌『Oggi』で美容専属モデルを務め、オンラインサロン「未開発区域」、YouTubeチャンネルも開設。2021年9月には2冊目の写真集『若月佑美写真集 アンド チョコレート』を発売。二科展では8年連続入選するなど、アートの才能も発揮している。ヘアメイク:AYA衣装:蔵之下由衣ブラウス・パンツ/LE PHIL(LE PHIL NEWoMan 新宿店)シューズ/MANA(コンゴルディア)左手リング/carat a(ISETAN SALONE ROPPONGI)右手リング/スタイリスト私物
2022年03月24日窪田正孝が天才放射線技師を演じる『劇場版ラジエーションハウス』に、山崎育三郎、若月佑美、高橋克実、原日出子、キムラ緑子が出演することが分かった。窪田さんをはじめ、本田翼、広瀬アリス、山口紗弥加、遠藤憲一らTVドラマシリーズのお馴染みの面々が集結した本作。そんなラジハメンバーを取り巻く重要人物として、今回も個性豊かな新キャストが登場。お腹の子の健診で甘春総合病院へ向かう夫婦、高橋圭介と夏希を山崎さんと若月さん。放射線技術会会長で、遠藤さん演じる小野寺俊夫の同期・及川貴史を高橋さん。杏の母・弘美を原さん。杏が離島で出会う島民・野山房子をキムラさんが演じる。また、本作の主題歌を担当するのは、連続ドラマから引き続き「MAN WITH A MISSION」に決定。今作のために書き下ろされた疾走感溢れる楽曲「More Than Words」が、劇場版をさらに盛り上げる。Kamikaze Boyは「ドラマシリーズニ引キ続キ、『劇場版ラジエーションハウス』ノ主題歌ヲ作ラセテ頂キマシテ、本当ニ嬉シカッタデス!彼ラノ言葉ヲ交ワサナクトモ通ジ合エル、“想いと想い”トイウツナガリヲコノ「More Than Words」トイウ楽曲ニ込メマシタ。是非、映画ト一緒ニ楽シンデ頂ケタラ嬉シイデス!(「゜Д゜)「ガウガウ」とコメントを寄せている。新たに到着した予告編では、新キャストの姿や主題歌も挿入されている。感染症が蔓延する離島とその島で、孤軍奮闘する杏の姿、甘春病院では高橋夫婦がある決断を迫られ、緊迫感あふれつつも、涙腺を刺激する映像となっている。『劇場版ラジエーションハウス』予告映像さらに、朝焼け空が印象的な、ラジハメンバーが集結の最新ポスタービジュアルも到着した。『劇場版ラジエーションハウス』は4月29日(金・祝)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:劇場版ラジエーションハウス 2022年4月29日より全国東宝系にて公開©2022 横幕智裕・モリタイシ/集英社・映画「ラジエーションハウス」製作委員会
2022年01月12日女優・モデルの若月佑美が11日、都内で行われた『若月佑美写真集 アンド チョコレート』(小学館)発売記念記者会見に出席。先月、乃木坂46の1期生オーディションに合格してから10年を迎えたが、「とても幸せな10年」などと語った。9月8日に発売された同写真集は、持ち前のクールなかっこよさから、ふとした瞬間の素の表情や無邪気な笑顔、セクシーな一面まで、若月の美力をいろいろな角度から切り取った内容。プールや神秘的な雰囲気が漂う森の中、海辺でのロケなど様々なシチュエーションで撮影され、美腹筋や美尻など美ボディも披露している。若月は「今回は2冊目の写真集ということで、私にできるすべてを尽くした写真集となっています。アイデアもたくさん出させていただいて、衣装から打ち合わせに入らせていただき、一緒に作った一冊に。ファッションチックで、男装もしているので、普通じゃない写真集かもしれないですけど、自分らしい一冊ができたかなと思っています」と手ごたえを語った。2011年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格してから10年を迎えた若月。「10周年はすごくあっという間でした。大人で感じる10年は早いなと。でも、自分がなりたかった自分にちょっとずつ近づけているかなと思います。(この10年は)めちゃめちゃ満足です。とても幸せな10年。学びがある10年でもあり、みんなと仲良くいられた10年でもあり、すごく濃い、素敵な、誇れる10年だな思います」と胸を張り、「この職業は、何年というきりがない職業ですので、あと10年、20年と頑張っていけたらいいなと思っています」と語った。写真集カット撮影/嶌村吉祥丸
2021年09月11日女優・モデルの若月佑美が11日、都内で行われた『若月佑美写真集 アンド チョコレート』(小学館)発売記念記者会見に出席した。9月8日に発売された同写真集は、持ち前のクールなかっこよさから、ふとした瞬間の素の表情や無邪気な笑顔、セクシーな一面まで、若月の美力をいろいろな角度から切り取った内容。プールや神秘的な雰囲気が漂う森の中、海辺でのロケなど様々なシチュエーションで撮影され、美腹筋や美尻など美ボディも披露している。若月は、写真集のオファーを受けたときは「ありがたい」と感じたと心境を告白し、「2冊目の写真集を出せるのも貴重ですし、指名していただけるありがたさを感じているので、ありがとうございますという感じでした」と説明。また、「今回は遠くに行けないことを逆手にとって衣装数もすごい用意してくださって、メイクも衣装にあわせてバンバン変えて、たくさん撮らせていただきました」と撮影を振り返った。お気に入りのカットの一つとして、ベッドの上で撮影したカットを紹介。「この日の集合時間が朝6時で、『起きたまま来てください』と言われて。髪をとかしていただいただけで、驚くほどすっぴん。すっぴん風でなく、すっぴん。びっくりしました。『え! いいんですか!?』と思って」と振り返り、「寝起きの写真を撮られることなんてないので貴重になったかなと。『Oggi』で美容専属モデルをやらせていただいているんですけど、すっぴんへの抵抗が減りました」と話した。そして、浜辺で側転している姿や、陶芸に初挑戦している様子を写したカットなども紹介。二科展にて8年連続入選するなど、アートの才能もある若月だが、この写真集では絵を描いている姿も写しており、「私のすべてを詰め込ませていただきました」と語った。また、家族から「予約していたものが届いたよ」と報告を受けたことを明かし、家族の反応を聞かれると「お父さんは恥ずかしくて見られないって。お母さんが勧めたらしいんですけど、『お父さん恥ずかしいからいいや』って。実家に帰るタイミングがあったら見せようかなと思います」と答えた。写真集カット撮影/嶌村吉祥丸
2021年09月11日女優・モデルの若月佑美が、9月8日に『若月佑美写真集 アンド チョコレート』を発売する。このたび、本編から自身がトレーニングをして作り上げた美腹筋のカット1枚と、本編には掲載されていないドキッとする美尻カット2枚が公開された。同写真集は、『Oggi』美容専属モデル、女優として活躍の場を広げている若月佑美の新しい魅力を切り取った一冊に。通常版カバーの他、セブンネット限定と楽天ブックス限定のカバーデザイン3種類と、それぞれ違うカットの裏表紙をはじめとして、様々な表情の若月が収録されている。発売を目前に控え、写真集本編に掲載の美腹筋カット1枚と、本編には掲載されない美尻カット2枚が公開された。若月は「やっぱり自分なので恥ずかしい気持ちもありますが、それ以上にクールに美しく撮っていただけたことを嬉しく思っています。公開された写真の他にも素敵なカットが本編にはあるのでお楽しみに!! あと今回、良い機会だったので、おうちトレーニングをしてみました! 5分間ストレッチを毎日、2週間! 『結果はこんな仕上がりです!』というリアル感をお伝え出来たら面白いなとも思っていたので是非、見ていただけたらと思います!!』とコメントを寄せた。また、写真集発売を記念したオンラインサイン会の開催も決定。写真集をセブンネットショッピングから購入し、応募された人から抽選で20人を招待するプレミアムなイベントとなる。撮影/嶌村吉祥丸
2021年08月24日元乃木坂46で女優・モデルの若月佑美が、2nd写真集を9月8日に発売する。このたびランダムに封入されるポストカード6種のビジュアルが公開された。1冊に1枚ランダムでついてくる特典ポストカードは、「こんな若月佑美見たことない!」というビジュアルに。色っぽい若様、レディな若様、アートな若様、そして男装姿など、6種さまざまで、どれに出会えるかはお楽しみだ。同写真集は、持ち前のクールなかっこよさから、ふとした瞬間の素の表情や無邪気な笑顔、セクシーな一面まで、若月の“今”を切り取った内容。プールや神秘的な雰囲気が漂う森の中、海辺でのロケなど様々なシチュエーションで撮影された。
2021年07月12日元乃木坂46で女優の若月佑美と俳優の竜星涼が、SHOWROOMのバーティカルシアターアプリ「smash.」の新CM「smash.窓キス」編に出演する。テーマソングはロックバンド・Novelbrightが書き下ろした新曲「フェアリーテール」に決定し、CMは19日より東京・大阪エリアにて放送される。本CMは「こういう時代だからこそ、新しい体験をしよう」をキャッチコピーに、コロナ禍でこれまでのようなコミュニケーションが叶わないカップルが、それぞれの自宅から同じコンテンツを視聴して感動したり、体験を共有することで、同じ空間にいるような安心感を覚える姿を描く。見どころは、CMタイトルにもなっている「窓キス」。マスクをしたまま窓越しにキスをする2人の「本当は直接触れ合いたいのに……」という思いが込められた切ない表情に注目だ。NovelbrightがCMのために書き下ろした新曲「フェアリーテール」は、未来への新たな一歩を歌う躍動感あふれる楽曲で、この時代を生きるカップルに向けた応援ソングとなっている。
2021年02月18日元乃木坂46で女優の若月佑美が、Novelbrightの新曲「ツキミソウ」のMusic Video(以下MV)に出演していることが11日、明らかになった。「ツキミソウ」は先立ってメンバーのSNSで歌唱動画が公開され、既にファンの間では「心に沁みる」「切なすぎる歌詞」「泣きそうになる」と話題になっていたラブバラードで、本日音源配信もスタートした。YouTubeで公開されたMVでは、テレビ東京系ドラマ『共演NG』の好演も記憶に新しい若月が、男女2人の共にした日々、その後訪れる別れを切ない世界観で表現している。合わせてジャケット写真のアザーカットも公開され、ジャケット写真の後ろ姿の女性も若月であることが明かされた。Novelbrightは「第62回日本レコード大賞」新人賞を受賞し、12月30日にTBSで生放送される『第62回輝く! 日本レコード大賞』(17:30~22:00)への出演も決定している。
2020年12月11日元乃木坂46で女優の若月佑美が、YouTubeチャンネル「未開発区域ch」を開設した。若月は、女優として日本テレビ系ドラマ『今日から俺は!!』やTBS系ドラマ『私の家政夫ナギサさん』など数々のドラマに出演し、ファッション雑誌『Oggi』では美容専属モデルとしても活躍している。同チャンネルは、今年の誕生日6月27日にオープンした若月佑美オンラインサロン「未開発区域」のYouTube公式チャンネルという位置付け。オンラインサロンで展開しているメイク動画「君を振り向かせたいから」や、お悩み相談ラジオ「僕の限界は君の為にある」などのコンテンツをYouTube版として配信していく。早速メイク動画として「#1 オフの日メイク」が公開された。また、1番目に公開された「若月佑美から改めて自己紹介。」の動画内では、「誰かの役に立つ」ということを将来の夢として持っていた若月から、収益の一部を日本赤十字社に寄付されることも発表されている。(C)2020 Zest,Inc.
2020年12月03日企画・原作に秋元康を迎え、中井貴一、鈴木京香ら超豪華キャストでおくるテレビ東京系「共演NG」の3話が11月10日放送。今回は細田善彦と若月佑美に評価が集まり、放送後には若月さんの公式サイトがダウンするほどの注目ぶりを見せている。かつては恋人同士だったが、破局後、長らく共演NGだった大物俳優・遠山英二と大園瞳。この2人が25年ぶりにドラマ「殺したいほど愛してる」でまさかの共演を果たすことに――だがこの作品、2人以外の出演者も共演NGだらけという恐ろしい現場だった…という本作。英二を中井さんが、瞳を鈴木さんがそれぞれ演じるほか、英二が瞳と二股をかけていた元アイドルの妻・雪菜に山口紗弥加。「殺したいほど愛してる」で英二、瞳と共演する大御所俳優・出島徹太郎に里見浩太朗。出島と共演NGの小松慎吾に堀部圭亮。戦隊モノ出身イケメン俳優の佐久間純に細田善彦。佐久間と“キャラ被りNG”の加地佑介に小澤廉。アイドル出身の女優・篠塚美里に若月佑美。美里の後輩で共演NGの内田梢に小野花梨。TV局のスタッフとしてドラマ監督の池田匠に岡部たかし。新人助監督・佐々木信也に森永悠希。フリーAP・楠木美和に小島藤子。局プロデューサーの是枝育夫に迫田孝也。テレビ東洋ドラマ部長の戸沢寛治に岩谷健司。出演者たちを追う芸能記者・中川に橋本じゅん。英二の所属事務所社長・マーク野本にリリー・フランキー。瞳の所属プロダクション社長・古川しおりに猫背椿。英二と瞳を25年ぶりに共演させたドラマの“仕掛け人”市原龍に斎藤工といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。3話は「殺したいほど愛してる」の初回視聴率が発表されるが低調で、配信数も伸びないなか、佐久間と美里の不倫がスクープされる。2人とも降板かと思われたが市原がスポンサーを説得、撮影は続行されることになる。しかし2人の続投の条件としてスポンサーは謝罪会見を要求。市原はこれを宣伝に利用しようと、英二、瞳も同席させた前代未聞の謝罪会見を開こうと企む…というストーリーが展開。不倫発覚後も撮影が続行されることになり、やつれた表情で現場に現れる佐久間と美里。出演者らに謝罪し撮影が始まるが、よりによって撮影は佐久間が父・英二の、美里が母・瞳の不倫をそれぞれ責めるシーンで、2人は「不倫」というワードを口にした途端、言葉に詰まり演技できなくなってしまう…。極限の精神状態を見事に演じた2人にネットでは賞賛の声が続出。「2人のお芝居が上手すぎて苦しくなった」「細田君、凄い良かった」などの声がSNSにあふれる。特に若月さんには「今日初めて若月を知った人は元アイドルなんて思わないだろうな」「演技上手すぎてほんとに苦しくなったし手に汗握りすぎて手が洪水おこしてた」など、女優としての成長ぶりを評価する声も多数。放送後には若月さんの公式サイトがサーバーダウン。大きな注目を集めている模様だ。若月MGです。#共演NG の反響のおかげか、ただいま、若月のホームページのサーバーがダウンしてます。復旧しましたら、再度告知させていただきます。— 若月佑美official (@WAKA_Y_official) November 9, 2020(笠緒)
2020年11月10日アイドルグループ『乃木坂46』の元メンバーで女優の若月佑美(わかつき・ゆみ)さんが、2020年4月27日に自身のインスタグラムを更新。同日に公式ツイッターを開設したことを発表し、ファンを喜ばせています。若月佑美、公式ツイッターを開設この日、若月佑美さんはインスタグラムにショートムービーを投稿。「ツイッターもフォローしてね」とファンにメッセージを送っています。 View this post on Instagram A post shared by 若月佑美 (@yumi_wakatsuki_official) on Apr 26, 2020 at 10:00pm PDT同日に開設されたツイッターでは、さっそくマネージャーが最初のツイートを投稿。はじめまして!若月MGです。今日から公式Twitterを開設いたします!皆さんが少しでも喜んでいただけるアカウントにしたいと思います! #若月佑美 #wakatsuki — 若月佑美 official (@WAKA_Y_official) April 27, 2020 そして同日の夕方には本人が降臨!Twitterの皆様初めまして!?若月佑美です♀️Twitter初開設!!わーい!好きな食べ物はアイスです。私若月本人も不定期にふらりと登場するつもりなので是非フォローよろしくお願いします!! #若降臨 #若月佑美 — 若月佑美 official (@WAKA_Y_official) April 27, 2020 好きな食べ物をお茶目に紹介し、多くのファンを喜ばせています。若月佑美さんの嬉しいサプライズに、「さっそくフォローしました」「投稿が楽しみ」といったコメントが寄せられました。・わーいわーい! よろしくです!!・フォローすでに完了しておりますよ。大好き!・ワクワクが増えてとても嬉しい!やったー!そんな若月佑美さんは2020年4月27日発売の女性ファッション誌『Oggi』の6月号から美容専属モデルとして登場。女優としてだけでなく、マルチな活躍ぶりを見せています。若月佑美が『Oggi』の美容専属モデルに抜擢!ファンから「毎月買う」の声続出若月佑美さんについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてくださいね。若月佑美の現在は?乃木坂46卒業後の活動や、明かされた性格とは[文・構成/grape編集部]
2020年04月30日アイドルグループ『乃木坂46』の元メンバーで女優の若月佑美(わかつき・ゆみ)さんが、女性ファッション誌『Oggi』の美容専属モデルに抜擢され、ファンから喜びの声が上がっています。若月佑美、乃木坂46初の『Oggi』専属モデルに抜擢2018年に『乃木坂46』を卒業した若月佑美さんはその後、女優としてドラマや映画、舞台などで幅広く活躍。そんな中、『Oggi』には2020年1月号から毎号美容企画に登場し、モデルとしても高く評価されるようになりました。そして、同年4月27日発売の6月号からは美容専属モデルとして登場します。同誌で『乃木坂46』の元メンバーが専属モデルを務めるのは初めてとのことで、多くのファンから喜びや祝福の声が寄せられました。・『Oggi』の専属モデル、おめでとう。毎月買うよ!・嬉しい!少しでも若月に興味を示してくれたらいいな。・朝から幸せをありがとう!これからもみんなの憧れでいてください。アイドル時代から真面目なイケメンキャラとして愛されていた、若月佑美さん。『Oggi』の撮影スタッフからは「とにかく一生懸命。真っ直ぐに撮影に臨んでくれる姿が素晴らしい」と高く評価されているといい、さらなる活躍を予感させています。新たなステージではどんな姿を見せてくれるのか。若月佑美さんからますます目が離せません!若月佑美さんについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせてご覧ください。若月佑美の現在は?乃木坂46卒業後の活動や、明かされた性格とは[文・構成/grape編集部]
2020年04月24日元乃木坂46で女優の若月佑美が、ファッション誌『Oggi』6月号(4月27日発売)より同誌の美容専属モデルを務めることが決定した。『Oggi』で乃木坂46出身の専属モデルは初めて。「30代からの“かっこいい私”」を掲げるファッション誌で、若月が新たな「かっこいい」を表現する。若月は乃木坂46の1期生。2018年にグループを卒業後、現在は女優としてドラマ、映画、 舞台などで活躍しているが、実は『Oggi』では2020年1月号から毎号美容企画に登場しており、乃木坂46時代や、女優としての顔とはまた違うビューティモデルとしての一面を見せている。担当編集者は「『雑誌の美容モデルとしての撮影ははじめて』という若月さんでしたが、メイクの仕上がりやスキンケアのステップの撮影を重ねるうちにどんどん表現の幅を広げていきました。撮影スタッフからは『とにかく一生懸命、まっすぐに撮影に臨んでくれる姿が素晴らしい』という声があがっていました」と現場での若月の様子を紹介。乃木坂46時代も真面目キャラはメンバー中、ダントツで、テレビ番組で「脱まじめ化宣言」という企画が放送されるほど。今回はその姿勢に読者からも多くの反響があり、満を持しての“専属”起用となった。若月は「乃木坂46で活動していたときは、はかなさや可憐な部分を求められていたんですが、私はどちらかというと『そういう人を守ってあげたい』と思うような人間。Oggiの誌面では、“かっこいい女性”を軸にファッションや生き方が語られていて、背中を押してもらえました」と語り、「年を重ねても、“かっこいい女性”の魅力はブレない。むしろ増していくんじゃないかと、25歳の今、年齢に対してもポジティブです。モデルの仕事は初めてですし、意気込みや緊張も相当なもの。でも、ありのままのひとりの女性としての私をOggiでお見せできればと思っています」と意気込んでいる。専属デビュー号となる6月号では、 若月の魅力を巻頭で特集。 美容やプライベートのQ&Aにも答えている。
2020年04月23日元乃木坂46の若月佑美が、4日から東京・国立新美術館にて開催されている展示会「第104回二科展」にて入選した。同展示会での入選は、今年で8年連続となる。昨年末に乃木坂46を卒業後、女優として活動を続ける若月。自由テーマをポスターで表現するA部門で入選したことを受け、「昨年まで乃木坂46のアイドルと並行して作品を手掛けていましたが」と振り返り、「グループを卒業した事で自分自身を見つめ直す中、気持ちのギアを上げていかないと取り掛かれないと思い、今回作品を応募するかどうか正直悩みました」と胸の内を明かした。苦悩の末に作品を完成させ、「今回の作品は約2カ月ぐらいかかりましたが、出来上がった時に継続させる大切さを身に染みて感じました」と再認識。「作品を見ると一瞬“猫”に見えますが、よく見ると実は“花”だったという事がコンセプトです」とした上で、「普段自分が“白”に見えているものが実は“黒”だったりと、見方が狭くならずに、もっと視野を広げようという事を表現しました」と同作に込めた思いを語っていた。
2019年09月04日昨年11月、乃木坂46を卒業した若月佑美さん。この夏、イタリア古典劇『恋のヴェネチア狂騒曲』で、卒業後初の舞台に挑む。18世紀のヴェネチアで繰り広げられる、すれ違いだらけの恋模様を描くこの作品。主演のムロツヨシさんをはじめ、堤真一さん、吉田羊さん…という超豪華キャストも大きな話題に。「古典も翻訳物も初で緊張していたんですが、さらにキャストの顔ぶれにびっくり。稽古場では、皆さんのプロフェッショナルな姿勢に刺激を受けています。個性的な登場人物揃いですが、特に謎を秘めた美女・ベアトリーチェを演じる吉田羊さんはすごい。場面ごとの切り替えがお見事で…本当にしびれます!」演出を手掛けるのは“コメディの奇才”福田雄一さん。18世紀の古典戯曲も福田さんの手にかかれば、極上のエンターテインメントに!?「スピード感抜群のドタバタ展開、演者の個性を生かした演出は、各俳優さんの持ち味をよく知る福田さんならでは。現代の人が観ても素直に楽しめると思います。一方で、原作の世界も大切にされているので、演劇通にも納得していただけるはず」若月さんが演じるのは、賀来賢人さん演じる青年・シルヴィオと恋仲の令嬢・クラリーチェ。「マジメ人間の私は、天真爛漫なお嬢様役に苦戦中ですが、そこは乃木坂46の曲を聴いてアイドル時代を思い出しながら(笑)。特に私が最後に参加した曲『帰り道は遠回りしたくなる』はよく聴きます。最後まで全力で輝こうとしていたあの時のキラキラを思い出して臨みます!」その甲斐あってか稽古は順調、大先輩方とも和気あいあい。「私が隅っこで静かにしていると『おい若月、しゃべってねーぞ!』とすかさず座長のムロさんからのツッコミが(笑)。ムロさんのリーダーシップと堤さんが繰り出すジョークに心がほぐれて毎日頑張れています。卒業して半年、乃木坂46が恋しくなることもあるけど、後輩メンバーたちのためにも、私がここで頑張らなきゃなって」笑いあふれるこの舞台を「ぜひ若い人にも観てほしい」と若月さん。「ネットでなんでも観られる時代にこそ劇場の空気、生のお芝居の熱量を知ってほしい。そして、すごい方々の中にうっかり飛び込んでしまった私を見て『若月もなんだか頑張ってるし、私も頑張ろう』と励みにしてもらえたらうれしいな(笑)」『恋のヴェネチア狂騒曲』お調子者の召使いトゥルファルディーノ(ムロツヨシ)を中心に起こる、恋人たちの大騒動。18世紀イタリアの戯曲『2人の主人に仕えた召使』が福田雄一版として復活。7月5日(金)~28日(日)初台・新国立劇場中劇場作/カルロ・ゴルドーニ上演台本・演出/福田雄一出演/ムロツヨシ、堤真一、吉田羊、賀来賢人、若月佑美、池谷のぶえ、野間口徹、粕谷吉洋、大津尋葵、春海四方、高橋克実、浅野和之SS席1万2000円S席1万円A席8000円B席6000円*すべて税込み当日券あり。シス・カンパニー TEL:03・5423・5906(月~金曜11時~19時)わかつき・ゆみ1994年6月27日生まれ、静岡県出身。乃木坂46一期生として多くの作品に選抜メンバーとして参加し、昨年11月に卒業。豊富な演劇経験を生かして卒業後もドラマなどで活躍。特技のデザインアートでは、二科展7年連続入選の腕前。※『anan』2019年7月10日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・大澤千穂(by anan編集部)
2019年07月08日こんにちは!アートディレクターの諸戸佑美です。気持ちのいい、新緑の季節ですね。上野の東京都美術館では、4月より『クリムト展 ウィーンと日本1900』が絶賛開催中ですが、もう観に行かれましたか。19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトとエゴンシーレの芸術作品は、100年の時を経てもなお、日本でも圧倒的な人気を誇ります。【シネマの時間】第67回は、クリムト、シーレ没後100年記念して特別タイアップ企画、映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』をお送りします!金箔を多用した華やかな装飾性と官能性をあわせ持った作品を多く手がけたクリムトは、1897年保守的な画壇を離れ「時代には芸術を、芸術には自由を」をモットーに仲間と共にウィーン分離派を結成。絵画や彫刻に加え、デザインや工芸、建築といった芸術の諸分野を一体化する総合芸術の構築を目指しました。また、クリムトの弟子で荒々しくも繊細に人間の感情を官能的に描いたエゴン・シーレ。エゴンシーレについては、【シネマの時間】第2回映画『エゴン・シーレ 死と乙女』でもご紹介しています。よろしければご覧ください。本作では、豊富な映像資料のもとクリムトとエゴン・シーレが生きた 19世紀末ウィーンに花開いたサロン文化と、 彼らの傑作を所蔵するウィーンを代表するアルベルティーナ美術館、ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館などを巡り、クリムトの代表作「接吻」「ユディトI」「ベートーヴェン・フリーズ」やシーレの「死と乙女」などの傑作をふんだんに紹介。各界で活躍する一流の芸術家や歴史家たちのコメントにより、ふたりの作品の魅力をひも解いています。また、同時に時代を牽引した音楽家マーラーやシュトラウスたちの軌跡とともに、ウィーンの黄金時代を体感できるのもうれしい。Netflixドラマ『マルコ・ポーロ』シリーズ(14~16)の主演で知られるイタリアの新進気鋭の俳優ロレンツォ・リケルミーがナビゲイターを務め、19世紀末ウィーンへかろやかに誘ってくれます。日本語ナレーションは『きみの鳥はうたえる』(18)などでキネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、毎日映画コンクール男優主演賞に輝いた若手実力派俳優の柄本佑さん。ぜひ、展覧会と共にお楽しみくださいませ。■映画『クリムトエゴンシーレとウィーン黄金時代』あらすじー19世紀末ウィーン、クリムトとシーレが与えた影響とは?「接吻」の絵© Belvedere, Wien19世紀末のウィーン。そこには、芸術の歴史を変えた天才画家たちがいました。彼らは野心と努力によって当代一の芸術家にまで登りつめます。クリムトは、ウィーンの美術工芸学校に学び、初期にはアカデミックな作風で才能を認められ、劇場の壁画装飾などで名を馳せました。またあるサロンに出入りしてウィーンのさまざまな知識人と出会います。どこか素朴ともいわれる雰囲気が、社交界の中でもかえって魅力が際立ったのです。1897年に保守的なウィーンの画壇から離脱し、仲間と共に「ウィーン分離派」を結成しました。「ヴェートーヴェン・フリーズ」展示風景© Belvedere, Wienエゴン・シーレは、クリムトと同じ美術工芸学校を卒業後に、16歳でウィーン美術アカデミーに進学しますが、クリムトに弟子入りを志願し退学します。その後、身体の歪みや人間の感情、欲望と悲劇の表情に魅せられ、エロスに満ちた多くの自画像や肖像画を制作するようになります。保守的な時代に生まれたクリムトとシーレの革新的な芸術。19世紀末のウィーンでグスタフ・クリムトを中心に結成された芸術家グループ「分離派」は、1898年に自ら立てた展示施設の分離派会館に「時代には芸術を、芸術には自由を」と金文字で掲げました。クリムトとエゴン・シーレは、人間の不安や恐れ、生と死を愛と官能性を持って新しい絵画の手法により描き、それまでの絵画とは異なる革新的な芸術作品を次々と生み出していきました。異端なテーマは精神医学者ジークムント・フロイトが辿り着いた精神分析の誕生と時を同じくして起こりました。それと同時に、音楽、建築、文学にも新しい概念が見出され、女性たちは自立を主張し始めます。封建的なウィーンで抑えられていた人々の衝動は、一気に爆発したかのように社会秩序を揺り動かし、自我の深い本質への対峙の始まりとなったのです。100年の時を経てもなお、世界中の人々の心を魅了する19世紀末ウイーンで華麗に花開いた黄金時代、クリムトとエゴン・シーレの魅力とは?グスタフ・クリムト©Archiv des Belvedere, Wien, Nachlass Ankwicz-Kleehoven本作ではクリムトやシーレの傑作を所蔵するウィーンを代表するアルベルティーナ美術館、ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館、美術史美術館、分離派会館、レオポルド美術館、ウィーン博物館、ジークムント・フロイト博物館を巡りながら、ウィーンの黄金時代の始まりと終わりを解説しています。コメンテーターは、ノーベル生理学・医学賞受賞者のエリック・カンデルやケンブリッジ大学で美術史を修めた女優兼モデルのリリー・コール、世界的ピアニストのルドルフ・ブッフビンダー 、美術史家のジェーン・カリアなど各界で活躍する一流の芸術家や歴史家たちが出演。いろいろな視点から、19世紀末ウィーンの黄金時代をエレガントに描き出しています。■東京都美術館『クリムト展』開催中です!上野の東京都美術館にて4月23日(火)〜7月10日(水)特別タイアップ企画『クリムト展 ウィーンと日本 1900』も開催中です!19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト(1862ー1918)。華やかな装飾性と世紀末的な官能性をあわせもつその作品は、いまなお圧倒的な人気を誇ります。没後100年を記念する本展覧会では、初期の自然主義的な作品から、分離派結成後の黄金様式の時代の代表作、甘美な女性像や数多く手がけた風景画まで、日本では過去最多となる油彩画25点以上を紹介します。クリムト展スペシャルサポーターに俳優や映画批評など多方面で活躍される稲垣吾朗さんを迎え、作品の見どころや描かれた時代背景、作家の生涯などをわかりやすく解説。ウィーンの分離派会館を飾る壁画の精巧な複製による再現展示のほか、同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、クリムトが影響を受けた日本の美術品などもあわせ、ウィーン世紀末美術の精華をご覧ください!出典:■映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』作品紹介映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』2019年6月8日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!公式サイト:特別タイアップ企画 4月23日(火)〜7月10日(水)東京都美術館にて『クリムト展 ウィーンと日本 1900』開催中!公式サイト:東京都美術館サイト:原題:Klimt & Schiele - Eros and Psyche監督:ミシェル・マリー製作総指揮:ベロニカ・ボッタネッリ 脚本:アリアンナ・マレリ撮影:マテウス・シュトレツキ日本語ナレーション:柄本佑製作年:2018年製作国:イタリア上映時間:90分映倫区分:G配給:彩プロ■映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』キャストグスタフ・クリムトエゴン・シーレロレンツォ・リケルミーリリー・コールコメンテーター:エリック・カンデル、ルドルフ・ブッフビンダー、ジェーン・カリア、アルフレート・ヴァイディンガー、エリザベート・レオポルト、ブライアン・ギリアム、モニカ・ファーバー、フランツ・スモーラー、クラウス・アルブレヒト・シュレーダー【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2019年05月31日こんにちは!アートディレクターの諸戸佑美です。多くの人が関心を持つ、生と死の話。人は死んだらどこへ行くのでしょうか。誰も知る由のない異世界ー冥界。【シネマの時間】第66回は、話題の冥界ファンタジーアクション映画『神と共に第一章:罪と罰』をお送りします!本作は、人気漫画家チュ・ホミンの代表作であるウェブコミックを実写映画化し、世界的大ヒットを記録したファンタジーアクション映画『神と共に』2部作の第1章"罪と罰"。ある日、火災現場で少女を救い壮絶な死を遂げた消防士ジャホンの前に、冥界の使者で地獄の裁判の弁護と護衛を務めるヘウォンメクとドクチュン、カンニムが現れ「人間は死ぬと49日間に7つの地獄の裁判を受けなければならない」と伝えます。その裁判すべてを無罪でクリアした者だけが、現世に生まれ変われるというのです。ジャホンは3人の使者に導かれ、現世での「罪と罰」が問われる7つの地獄巡りの旅を行いますが、実直で貴人であるはずのジャホンの意外な過去が次々と発覚し、空前絶後の展開に……!輪廻転生、三途の川など日本でも共通する東洋的な死生観をベースに、ハリウッド映画ばりの見事なVFXやアクション、家族愛や友情の人間ドラマを織り交ぜた壮大な映像世界は、スリル満点でホロッと涙するシーンもあり感動的です。『ミスターGO!』『カンナさん大成功です!』のキム・ヨンファ監督のもと多彩な豪華キャストが集結!地獄での裁判や怨霊とのバトルに大活躍をする冥界の使者のリーダー、カンニムに、『チェイサー』『お嬢さん』などで韓国を代表する実力派スター、ハ・ジョンウ。警護担当のへウォンメクには、『アシュラ』『背徳の王宮』などで活躍めざましい人気俳優チュ・ジフンが、『私のオオカミ少年』の若手女優キム・ヒャンギが補助弁護担当の使者を務めるほか、『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョンが “正義の亡者” ジャホンを魅力的に演じています。5月24日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。ぜひ映画館でお楽しみください!■映画『神と共に第一章:罪と罰』あらすじー3人の死者と共に7つの地獄を突破しろ!韓国のとある高層住宅で火災が発生し、消防士キム・ジャホン(チャ・テヒョン)が必死に住人の女の子を救出します。しかし命綱が切れて転落したジャホンは、壮絶な最期を遂げてしまいます。自分の死に気づいていないジャホンの前に、冥界の使者たちが突如出現します。冥界のルールでは、人は亡者になると49日間のうちに7つの地獄で裁判を受けなくてはなりません。殺人・怠惰・ウソ・不義・裏切り・暴力・天倫という7つの罪状すべてを晴らした者だけが現世に生まれ変われるというのです。ジャホンの裁判を支援するのは、過去1000年で47人の亡者を転生させた冥界のスーパー弁護士カンニム(ハ・ジョンウ)、武術に長けた警護担当ヘウォンメク(チュ・ジフン)、少女のように純真な心を持つ補助弁護士ドクチュン(キム・ヒャンギ)という3人の使者。彼ら3人も合計49人の亡者を転生させることに成功すれば、人間に生まれ変われることを約束されていました。冥土の入り口「初軍門」を訪れたジャホンでしたが、生前に善き行いを積み重ねてきた彼は、19年ぶりに現れた貴人、すなわち“正義の亡者”なのだと告げられます。かくしてジャホンの現世での「罪と罰」が問われる地獄めぐりの旅が始まりました。おどろおどろしい溶岩が煮えたぎる最初の「殺人地獄」では、ジャホンが火災現場で同僚を救えなかった過去が問われます。ふたりの裁判官(オ・ダルス、イム・ウォン)は未必の故意による間接殺人罪でジャホンを起訴しますが、最終弁論に立ったカンニムは当時の様子を映し出す“浄玻璃の鏡”を使い、8人もの命を救ったジャホンの活躍を証明。大王は無罪の裁きを下し、ジャホンの英雄的な行動を讃えます。そして三途の川を船で移動した一行は、風光明媚な水上の「怠惰地獄」へ。怠け癖とは縁遠いジャホンの無罪は確実と見られたが、「僕はお金のために生きてきた」というジャホンの問題発言で空気は一変します。大王に金の亡者と勘違いされたジャホンは滝壺に突き落とされかけますが、病弱な母親の治療費と弟スホン(キム・ドンウク)の学費を稼ぐために彼が不眠不休で働いていた事実が証明され、事なきを得ました。3つめの「ウソ地獄」に向かう道中、一行は不気味な地獄鬼の群れの襲撃を受けてしまいます。すかさずカンニムとヘウォンメクが剣で撃退するが、これはジャホンの肉親の誰かが死亡し、怨霊になったことを示す現象でした。カンニムは怨霊の正体を探るため、ひとり下界へと向かいます。その調査の結果、ジャホンの弟スホンが兵役中に新米のウォン一等兵(ド・ギョンス)の誤射によって命を落としていたことが判明。しかも事故を隠蔽され、脱走兵の汚名を着せられたことで、スホンの霊はとてつもなく強力な恨みの念に囚われていました。そのさなかにも冥界では地獄巡りを続けるジャホンの意外な過去が次々と明らかになりますが、「ウソ地獄」「不義地獄」「裏切り地獄」「暴力地獄」をなんとか突破していきます。しかし、最後の関門、地獄を司る閻魔大王(イ・ジョンジェ)が待ち受ける「天倫地獄」での裁判を控え、スホンの凄まじい怨念のパワーが下界で猛威をふるい、ジャホンと3人の使者は最大の危機に見舞われて……!■映画『神と共に第1章:罪と罰』作品紹介映画『神と共に第1章:罪と罰』2019年5月24日(金)より全国ロードショー!公式サイト:原題:Along with the Gods: The Two Worlds脚本/監督 : キム・ヨンファエグゼクティヴプロデューサー : チャ・ウォンチュン、キム・ヨンファ / プロデューサー : ウォン・ドンヨン、キム・ホソン撮影 : キム・ビョンソ照明 : シン・ギョンマン編集 : キム・ジノ、キム・ヘジンプロダクションデザイン : イ・モグォンVFXスーパーバイザー : ジン・ジョンヒョン音楽 : バン・ジュンソク / サウンド : チェ・テヨン製作年:2018年製作国:韓国映倫区分:G上映時間:140分日本語字幕:根本理恵配給:ツイン© 2019 LOTTE ENTERTAINMENT & DEXTER STUDIOS All Rights Reserved.■映画『神と共に第1章:罪と罰』キャストハ・ジョンウ=カンニムチャ・テヒョン=キム・ジャホンチュ・ジフン=ヘウォンメクキム・ヒャンギ=ドクチュンイ・ジョンジェ=閻魔大王D.O.=ウォン・ドンヨンキム・ドンウク=キム・スホン【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2019年05月23日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。10連休はいかがお過ごしですか?面白いアートや映画に触れて五感をリフレッシュするのもいいですね!【シネマの時間】第64回は、“ヒトラーの秘宝、闇の美術史” 名画ミステリー映画『ヒトラーVS.ピカソ奪われた名画のゆくえ』をお送りします。アドルフ・ヒトラー(1889年4月20日〜1945年4月30日)が若い頃、画家を志していた逸話はよく知られていますが(ウィーン美術アカデミーを2度受験するが不合格)、政権掌握後も美術に関心の強かったヒトラーは、右腕的存在のゲーリング国家元帥や息のかかった画商を通じて、ユダヤ人富裕層が所有する美術品の略奪に躍起になります。なぜ、ナチス・ドイツは、いやヒトラーは、これほどまでに美術品略奪に執着したのでしょうか?ナチス・ドイツがヨーロッパ各地で略奪した芸術品の総数は約60万点にのぼり、戦後70年以上経った今でも10万点が行方不明と言われます。彼らは、ピカソ、ゴッホ、フェルメール、マティス、ルノワール、ブリューゲル、モネらの傑作に「退廃芸術」の烙印を押し、一方で純粋なアーリア人による写実的で古典主義な作品を擁護。同時に故郷近くのオーストリア・リンツに“総統美術館”を建設する野望を抱きました。本作は、欧米で活躍する歴史家、美術研究家をはじめ、略奪された美術品の相続人や奪還運動に携わる関係者の証言を元に、ヒトラーの思想の背景と略奪された美術品が辿った闇の美術史に迫ります。ちなみにフランスの皇帝ナポレオン(1769年8月15日 〜1821年5月5日)もヨーロッパを制覇する過程で各地の城や邸宅から膨大な数の美術品を略奪したのだとか。それらには、資産価値があり政治的にも権威を高める影響力の大きさを知っていたからでした。「壁を飾るために絵を描くのではない。絵は敵に対する盾にも矛にもなる、戦うための手段だ」―パブロ・ピカソナチスに弾圧され奪われた美術品と、それに関わる人々の数奇な運命に迫る名画ミステリー!ぜひこの機会にお楽しみいただければ幸いです。■映画『ヒトラーVS.ピカソ奪われた名画のゆくえ』あらすじーナチスに弾圧され奪われた美術品とそれに関わる人々の運命を追った名画ミステリー!ナチス・ドイツはふたつの手段で芸術を支配しました。ひとつはピカソ、ゴッホ、ゴーギャン、シャガール、クレーらの傑作に「退廃芸術」の烙印を押しそれらを貶め、一方で、純粋なアーリア人による写実的で古典主義的な作品を擁護。同時に、青年時代に画家志望だったヒトラーは、故郷近くのリンツに“総統美術館”を建設する野望を抱き、右腕的存在のゲーリング国家元帥や息のかかった画商を通じてユダヤ人富裕層が所有する古典美術の名品を次々と没収。オランダ、フランスなど周辺国を占領するとその勢いと大胆さは加速し、かのルーブル美術館やパリ在住のユダヤ人美術収集家から問答無用で憧れの名品や価値ある退廃美術の略奪を繰り返しました。権力は芸術をも支配できると妄信するナチスが行った歴史上最悪の美術品強奪と破壊。今なお続く奪還をめぐる戦いを、歴史家や美術研究家、関係者らの証言をもとに描き、ヒトラーの思想の背景と略奪品が辿った闇の美術史を浮かび上がらせていきます。ヒトラーの秘宝たちが語る知られざる真実とは……?■『グレート・ビューティー追憶のローマ』などで知られるイタリアの名優トニ・セルビッロが案内人!ナチス・ドイツによる美術史上最悪の美術品略奪やそれらのヒトラーの秘宝が辿った知られざる真実を案内するのは、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(14)や『修道士は沈黙する』(18)など、イタリア映画界が誇る名優トニ・セルヴィッロ。監督は、ヴェネチア・ビエンナーレやイタリア国立21世紀美術館などのドキュメンタリーを手掛けた新鋭クラウディオ・ポリが務めています。ベストセラー「怖い絵」シリーズの著者・中野京子が、日本語字幕監修を担当。作中では、約100点にも及ぶ退廃芸術やヒトラーが偏愛した名品が紹介されます。■映画『ヒトラーVS.ピカソ奪われた名画のゆくえ』作品紹介映画『ヒトラーVS.ピカソ奪われた名画のゆくえ』2019年4月19日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー!公式サイト:hitlervspicasso-movie.com原題Hitler contro Picasso e gli altri監督:クラウディオ・ポリ製作総指揮:ベロニカ・ボッタネッリ原案脚本:ディディ・ニョッキ編集:クラウディオ・ポリ音楽:レモ・アンツォビーノ字幕監修:中野京子(作家/『怖い絵シリーズ』)日本語字幕:吉川美奈子製作年:2018年製作国:イタリア・フランス・ドイツ合作配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム上映時間:97分映倫区分:G©︎2018 - 3D Produzioni and Nexo Digital - All rights reserved案内人:トニ・セルヴィッロ(『グレート・ビューティー/追憶のローマ』『修道士は沈黙する』)【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2019年04月29日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。【シネマの時間】第62回は、『おとなの事情』のパオロ・ジェノベーゼ監督が、イタリア映画界を代表する豪華アンサンブルキャストで贈る映画『ザ・プレイス 運命の交差点』をご紹介します!ローマにあるカフェを舞台に、9人の登場人物の運命が次第に交差する、綿密に練られたストーリーによるワンシチュエーションドラマ。カフェ「ザ・プレイス」の奥のテーブルには昼も夜も居続ける謎の男。男のもとには人生に迷いがある人たちが絶えず訪れます。彼らは願いや願望を男に訴え、男はそれを叶える条件として、さまざまな課題を与えるのですが、がんの息子を救いたい父親は見ず知らずの少女の殺害、アルツハイマーの夫を救いたい老婦人は爆弾を仕掛けることを男から命じられるなど、欲望の代償は他人の運命を大きく左右するものでした。誰しも悩みや叶えたい願いがあると思うのですが、どんな願望も叶うとしたら、人はどこまでできるでしょうか?観る者は、それぞれ誰かの悩みに共感しつつ、自分だったらどうするだろうかと自分を見つめ、思いを馳せるでしょう。イタリア・ローマのお洒落な空気感も魅力的で、さまざまな人生を垣間見ることができる面白さ、舞台のような会話劇に一気に引き込まれます。謎の男役を演じる『甘き人生』のヴァレリオ・マスタンドレをはじめ、サブリーナ・フェリッリ、アルバ・ロルヴァケル、マルコ・ジャリーニなど、実力派俳優達が共演。2018年には、ヴィット・ディ・ドナテッロ賞7部門ノミネートや第12回ローマ国際映画祭クロージング作品に選出されています。ぜひあなたも運命の交差点に立ち会ってみませんか。■映画『ザ・プレイス 運命の交差点』あらすじー欲望の代償は、他人の運命ローマのあるカフェ「ザ・プレイス」の奥まったテーブルに1日中座っている謎の男。男の名前は、誰も知らない。彼の元には、入れ替わり立ち代わり、相談者がやってきます。相談者たちは、自らの欲望や願いをその男に打ち明けます。男は話を聞きながらノートに記録した後に、相談者に対して途方もない課題を突きつけます。それを実行すれば、願いは叶うと言うのでした。放蕩息子を立ち直らせたい刑事エレットには、女性からの被害届を揉み消せ。アルツハイマーの夫を治したい老婦人マルチェッラには、人が多く集まる場所に爆弾を作って仕掛けろ。癌を患う息子を救いたいと願うルイージには、幼い少女を殺せ。神の存在を感じたい修道女キアラには、妊娠せよ。幸せになるために美人になりたいマルティーナには、強盗せよ。ピンナップガールと一晩関係を持ちたいオドアクレには、見知らぬ少女を救え。視力を取り戻したい盲目の男フルヴィオには、女を犯せ。夫の関心を引きたいアッズラには、別のカップルを破局させろ。わずらわしい父親から自由になりたいマルティーナの恋人アレックスには、彼女の強盗を手伝え。それぞれに課題を与えます。そんな様子を側からいつも見ているカフェの店員アンジェラは、男に興味を持って話しかけますが、男は自分のことを語ろうとはしません。望みを叶えるために、男から与えられた課題をひたすら果たそうとする9人の相談者たちの運命は、次第に交差していくのですが……。■映画『ザ・プレイス 運命の交差点』作品紹介映画『ザ・プレイス 運命の交差点』2019年4月5日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー。公式サイト:heplace-movie.com原作:クリストファー・クバシク『The Booth 〜欲望を喰う男』監督/脚本/原案:パオロ・ジェノベーゼ脚本:イザベッラ・アギラル撮影:ファブリツィオ・ルッチ製作:マルコ・ベラルディ製作総指揮:ノエル・ブライト、スティーブン・A・コーエン編集:コンスエロ・カトゥッチ美術:キアラ・バルドゥッチ音楽:マウリツィオ・フィラルド衣装:グラツィア・マテリア、カミッラ・ジュリアーニ製作年:2017年製作国:イタリア映倫区分:G上映時間:101分字幕:椎名敦子後援:イタリア大使館特別協力:イタリア文化会館配給:ミモザフィルムズ©︎2017 Medusa Film SpA.映画『ザ・プレイス運命の交差点』キャストバレリオ・マスタンドレア=謎の男マルコ・ジャリーニ=エットレアルバ・ロルバケル=修道女キアラビットリア・プッチーニ=アッズッラロッコ・パパレオ=オドアクレシルビオ・ムッチーノ=アレックスシルビア・ダミーコ=マルティーナビニーチョ・マルキオーニ=ルイージアレッサンドロ・ボルギ=フルヴィオサブリナ・フェリッリ=アンジェラジュリア・ラッツァリーニ=マルチェラ婦人【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2019年04月08日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。もうすぐ新入学、新学期の季節ですね。移民問題で揺れるフランスで今、大きな社会問題になっているのは、移民の子どもたちが直面する学力低下と教育の不平等ですが、日本でも教育問題は他人事ではないのではないでしょうか。【シネマの時間】第60回は、フランスの美しい四季を背景に描いたある教室の1年の物語、映画『12か月の未来図』をお送りします。もし、フランス最難関のエリート高校の教師が、パリ郊外の教育困難校に赴任したら?主人公の国語教師フランソワと劣等感の塊だった生徒たちが、教育の力で自信を取り戻し、新しい未来を自分の力でつかみ取ろうと模索するリアルな成長物語です。教育格差に直面し真の教育に目覚めるフランソワを演じるのは、フランスが誇る劇団「コメディ・フランセーズ」のベテラン俳優で演出家のドゥニ・ポダリデス。本作でプロの俳優が起用されているのは、なんと大人の役だけ。子どもたちは、オリビエ・アヤシュ=ビダル監督自身がほぼ2年に渡り、取材のために教育現場で関わった実在の子どもたちを起用。監督の真摯な仕事ぶりに感銘を受けます。教育問題という難しいテーマを扱いながらも、子どもたちと堅物なフランソワの交流と成長がユーモアたっぷりに描かれ、”誰と出会うか” 良い出会いの大切さを感じずにはいられません。また、この映画で本の力や美しいものを観ることの素晴らしさを再確認!私も中学校のときに、授業前に朝の15分読書の時間があったことを思い出し、そのおかげで本から多くを学ぶことができました。劇中、フランソワが授業で紹介していた「レ・ミゼラブル」の本も早速読んでみようと思います。インド独立の父・宗教家のマハトマ・ガンディーの言葉に「明日死ぬかのように生きなさい。永遠に生きるかのように学びなさい」という名言がありますが、観たい映画、読みたい本、実現したい夢がいっぱいですね。まずは、映画館で『12か月の未来図』をお楽しみいただければ幸いです!■映画『12か月の未来図』あらすじーパリ郊外、移民・貧困・学力低下。フランスが直面する社会問題を背景に描く学ぶことの大切さ。フランスが誇る名門アンリ4世高校で国語を教えるベテラン教師、フランソワ・フーコー(ドゥニ・ポダリデス)は、父は国民的作家、妹は彫金作家として活躍する知的なブルジョア一家に育ち、家庭も職場もブルジョアばかりという環境で生きてきました。ある夜、フランソワは父の新刊サイン会でゲストに教育改革論を語ります。「パリとパリ郊外の学校における教育格差を解決するには、問題校へベテラン教師を派遣して新米教師を支援すればよい」と。偶然、その場で彼のアイデアを耳にした美女がいたことから、フランソワの未来が大きく変わっていきます。アンヌと名乗る美女は国民教育省で教育困難校に取り組む専門家でした。フランソワの話を気に入った彼女は早速、彼に教育優先地域にあるバルバラ中学校への1年間の派遣を依頼します。移民、貧困により荒廃した街並み、真っ昼間から団地の空き地にたむろする若者たち。荒れた光景に怯えながら、フランソワは郊外の赴任先へ。新しく赴任した中等学校では、教師への敬意などなく大声でしゃべり続ける生徒たち、問題児はさっさと退学させればいいと冷ややかな若手教師たちに驚かされます。初めて担当した授業で行った挨拶代わりの書き取りテストは惨憺たる結果で、初日から想像以上の問題ばかりです。なによりエリート校でいわゆる“生粋のフランス人”を相手にしてきたフランソワにとって、さまざまなルーツを持つ生徒たちの名前を正確に読み上げるのも一苦労。カルチャーショックに打ちのめされながら、フランソワはベテラン教師の意地で、まずは生徒たちの名前と顔を一晩で記憶しようと努力します。クラスの問題児は、反抗的でお調子者のセドゥ(アブドゥライエ・ディアロ)という男の子。好きな女子を追いかけ回す幼い一面もありますが、トラブルを繰り返すセドゥは教師の間では退学候補者のひとりとして目をつけられていました。実はセドゥは大好きな母親が病気のため心が不安定だったのです。もし、セドゥが中学を中退させられたら、一生社会から落ちこぼれ、這い上がることは不可能でしょう。フランソワは今までに感じたことのない使命感と父性に駆られ、彼の行動を見守るようになります。移民、貧困、保護者の無関心、不幸な環境の中で過ごしてきた彼らに、前任校と同じ指導は通用しないと悟ったフランソワは、生徒自身が自らの能力と未来を信じられるようにと意識改革を開始します。「勉強しても意味がない」と無力感の塊だった生徒たちでしたが、フランソワの熱意ある指導で知的好奇心と自信を取り戻し、『レ・ミゼラブル』の本を読み込む授業に取り組めるほど授業態度が向上します。他の教科でもクラス全体の成績が上がるなど、フランソワの指導は効果を上げ、生徒の心を掴めず悩んでいた社会教師のクロエ(ポリーヌ・ユリュゲン)は、フランソワに尊敬以上の感情を抱くようになります。すべてが順調だったある日、遠足で訪れたベルサイユ宮殿でセドゥがトラブルを起こしてしまいます。指導評議会で猶予なしの退学を宣告されてしまうセドゥ。担任であるフランソワは、ベテラン教師のプライドを懸けて、また良識ある大人として、大切な教え子の未来を守るために必死に奔走するのですが……!■映画『12か月の未来図』作品紹介映画『12か月の未来図』2019年3月30日(土)より新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー公式サイト:原題:Les grands esprits原案:リュドビク・デュ・クラリー脚本/監督:オリビエ・アヤシュ=ビダル製作:アラン・ベンギーギ、マチュー・ベルアーゲ、トマ・ベルアエジュ編集:アレクシス・マラールキャスティング:ジュスティーヌ・レオカディ音楽:フロリアン・コルネ、ガドゥ・ノダン製作年:2017年製作国:フランス配給:アルバトロス・フィルム上映時間:107分映倫区分:G日本語字幕:岩辺いずみ© ATELIER DE PRODUCTION – SOMBRERO FILMS -FRANCE 3 CINEMA – 2017■映画『12か月の未来図』キャストドゥニ・ポダリデス=フランソワ・フーコーアブドゥライエ・ディアロ=セドゥポリーヌ・ユリュゲン=クロエアレクシス・モンコルジェ=ギャスパールタボノ・タンディア=マヤエマニュエル・バルイエ=校長レア・ドリュッケール=キャロリーヌジネブ・トリキ=アガトフランソワ・プティ=ペランレミマリー・レモン=カミーユシャルル・タンプロン=セバスチャンジャンヌ・ロザ=生活指導専門員マグディ・ファヒーム=ランシェイク・シラ=マルヴァン【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2019年03月25日元乃木坂46の深川麻衣と若月佑美が12日、静岡県静岡市のツインメッセ静岡 北館大展示場で行われたファッションイベント「SDGs推進 TGC しずおか 2019 by TOKYO GIRLS COLLECTION」(TGC しずおか 2019)に出演した。乃木坂46を2016年に卒業した深川と、昨年卒業したばかりの若月は、ともに静岡県出身。イベントでは、静岡の四季と遠州織物をテーマにした「SHIZUOKA ENSHU-ORIMONO COLLECTION STAGE」にそろって出演し、遠州織物のファッションを着こなした。スクリーンに映された静岡の風景をバックにランウェイを歩いた2人。若月は「素敵な景色が楽しめる場所だなと誇らしく思いました」と改めて静岡の魅力を感じたと言い、深川は「大好きな静岡の風景をバックに歩かせていただいて楽しかったです」と話した。東京ガールズコレクション(TGC)は、地域の魅力や産業をコンテンツ化し全国へ向けて発信する「TGC地方創生プロジェクト」を2015年に発足し、福岡県北九州市や広島県広島市、富山県富山市で開催しており、今後も各地で開催予定。初開催の「TGC しずおか 2019」では、国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(SDGs)を知ってもらいたいという思いを込めて、“What’s your GOAL?(あなたのゴールは何?)”をテーマに設定した。
2019年01月12日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。もうすぐ新年ですね。お正月映画は、何か観る予定にしていますか?お正月映画といえば、映画『男はつらいよ』がやっぱり懐かしく思い出されますが、寒さ厳しい季節、心温まる映画が観たいですね。【シネマの時間】第52回は、離れ離れになっていた家族の絆を描いた感動のヒューマンドラマ映画『それだけが、僕の世界』をお送りします!主人公ジョハを演じるのは、韓国きっての大スター、イ・ビョンホン。元ボクサーの母に捨てられた兄役という役柄も相まって、無骨な男らしさとともに長年の孤独を背負った姿を愛おしく魅力的に演じています。サヴァン症候群(※)の弟で、天才的なピアノの才能を持つという難役に挑んだのは、韓国映画界が熱い視線を注ぐパク・ジョンミン。※「自閉症スペクトラム」などの発達障がいや知的障がいがある人の中で、特定の分野に限り突出した天才的な能力を持っているケース。「サヴァン」はフランス語で「賢人」の意味。『空と風と星の詩人〜ユン・ドンジュの生涯〜』などで徹底した役作りには定評があり、今回も撮影3カ月前からピアノを猛特訓し、吹き替えなしで見事な演奏を披露し惹き込まれます。ふたりの兄弟をあたたかく見守る母親インスクには、実力派女優ユン・ヨジュン。監督・脚本は、『王の涙イ・サンの決断』で脚本を務めたチェ・ソンヒョンが初監督に挑戦し、一流のスタッフ陣とともに製作。タイトルにもなっている挿入歌『それだけが僕の世界』は、韓国ではメジャーな人気楽曲で、K-POPアイドル・ジェジュンの持ち歌としても有名ですが、伝説のバンド・ドゥルグックアが歌う同楽曲は、深い余韻に優しく誘います。自らの拳だけを信じ孤独に生きてきた兄、世間を知らず母親の愛だけが生きる術だった弟。何もかも違う兄弟の出会いが起こした奇跡とは……。ぜひ、映画館でお楽しみください!12月28日(金)より TOHOシネマズ・シャンテほか全国ロードショー!■映画『それだけが、僕の世界』あらすじー初めて会った兄さんは、僕に夢見ることを教えてくれた。かつてWBCウェルター級東洋チャンピオンとして、華々しく脚光を浴びたプロボクサーのジョハ(イ・ビョンホン)。しかし40歳を過ぎた今は、チラシ配りなどで生活費を稼ぎ、ネットカフェに寝泊まりする日々を送っています。そんなある日、17年振りに母親インスク(ユン・ヨジョン)と再会を果たします。過去のある出来事から母親との関係は完全に断絶していましたが、老いた母から一緒に暮らそうと頼まれ、明日の暮らしにも困っていたジョハは渋々インスクの家に向かいます。そこには生まれて初めて会う弟ジンテ(パク・ジョンミン)がいました。初めて会った弟に戸惑いを隠せないジョハ。サヴァン症候群だというジンテは、何を言っても「は~い」と無邪気な返事をするばかりで、ジョハの苛立ちは収まりません。一方、長年母に溺愛されて育ってきたジンテは、荒っぽいジョハに恐怖心を抱き、食事中もキャッチャーマスクを装着する始末。ちぐはぐな3人の奇妙な共同生活が始まりますが、それでも初めて息子ふたりが揃ってくれたことに、インスクは嬉しくて仕方がありません。ジンテは、日常生活は母親の介助がなければ送れませんが、一度聴いた音をピアノで演奏することができる天才的な音感とピアノの才能を持っていました。大好きなTVゲームの腕も最強で、ジョハが何度勝負を挑んでも歯が立ちません。なにかとジンテを気にかけてくれる大谷の娘スジョンも巻き込んで、ギクシャクした兄弟の関係は少しずつほぐれ始めます。ある日、町でチラシ配りのバイトをしていたジョハは、以前夜道で自分を轢いたハン・ガエル(ハン・ジミン)に再会します。大豪邸に暮らすガエルの母は、ジョハの風貌を見てはなから当たり屋だと決めつけ不躾な態度をとったため、ジョハには不愉快な記憶しかありません。その非礼を丁寧に詫びるガエルに「二度と来るな。貧乏人を馬鹿にしやがって」そう悪態をつき帰ろうとしたジョハ。お詫びに大金を支払おうとするガエルの片脚が義足だと気づき、ジョハはわずかに興味を覚えます。実はガエルは、ジンテも大ファンの有名な天才美人ピアニスト。しかし、車の事故により右脚を失って以降、表舞台から遠ざかっていたのでした。3人の生活が、それなりにうまく回り始めていたのもつかの間。インスクが仕事のため1カ月近く家を空けるという緊急事態が起こります。かねてよりジンテにピアノの才能を感じていたインスクは、自分が不在の間に開催されるピアノコンクールにジンテを出場させたいとジョハに懇願します。当面の生活費とコンクールの賞金につられ、ジンテの面倒を見ることを了承するジョハ。インスクが旅立ってすぐ、一緒にバイトのチラシ配りをしていたところ、ジンテが急にいなくなってしまいます。イライラしながら慌てて探すジョハ。探し当てた彼が見たものは、街の広場のピアノで見事なベートーヴェンの演奏を披露するジンテでした。ジンテの周りには人だかりができ、皆が彼の素晴らしい演奏を聴きいっていました。ジョハは、初めてジンテに特別な才能があることに気づき、ガエルに引き合わせることを決意します。さまざまな思惑が交差する中、迎えたコンクール当日。ジンテの演奏は、成功するのでしょうか?優勝の行方は?しかし運命の歯車は、思いもよらない方向へと回り始めて……。■映画『それだけが、僕の世界』作品紹介12⽉28 ⽇(⾦)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー!公式サイト:原題:Keys to the Heart監督:チェ・ソンヒョン製作:ユン・ジェギュン脚本:チェ・ソンヒョン撮影:キム・テソン美術:イ・テフン音楽:ファン・サンジュン製作年:2018年製作国:韓国上映時間:120分映倫区分:G配給:ツインⓒ 2018 CJ E&M CORPORATION, JK Film ALL RIGHTS RESERVED■映画『それだけが、僕の世界』キャストイ・ビョンホン=キム・ジョハパク・ジョンミン=オ・ジンテユン・ヨジョン=ジュ・インスク【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年12月30日