赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは。保育士の中田馨です。梅雨で雨がしとしと降る時期や、太陽の光が強い真夏はなかなか赤ちゃんと外に出ることができない時期でもあります。 おのずと室内で過ごすことが増える時期だからこそ、赤ちゃんと一緒に家の中でできる、体を動かす遊びを紹介します。 室内で体を動かす遊びをするときの注意点まず、室内で体を動かして遊ぶときの注意点です。 ・遊ぶためのスペースを広げ、危険なものを排除する赤ちゃんと大きく動けるように、スペースを広げましょう。大人の視線からももちろんですが、赤ちゃんの視線から見て危険に感じるものを排除します。足元に滑るものがないか、つまづくものがないか。赤ちゃんの背丈でぶつかるものはないかを確かめましょう。 ・はだしで遊ぶ靴下をはいていると滑ります。はだしで遊びましょう。遊びが楽しくなると、赤ちゃんは夢中になってハイハイしたり、歩いたり走ったりします。楽しすぎると、転んだりぶつかったりすることもありますので、遊びを楽しみつつ、赤ちゃんの安全を見守りながら体を動かす遊びをしましょう。 室内でできる運動遊び運動遊びというと、飛んだり跳ねたり走ったりすることを想像するかもしれませんが、それだけではありません。マンションだと足音などの「音」が気になるかもしれませんので、そんなときは音が出にくい運動遊びを取り入れてみましょう。 ・手遊び、リズム遊び手遊びやリズム遊びも、体を動かす遊びです。いろいろな手遊びを取り入れるのも一つですが、毎回定番の手遊びをするのもおすすめです。赤ちゃんが覚えているので盛り上がります。 ・ハイハイ遊びママも赤ちゃんと一緒に部屋中をハイハイしてみましょう。ただハイハイするだけではなく、赤ちゃんを「待て待て~」と追いかけてみます。時々、ママがトンネルになってみたり、赤ちゃんを捕まえてみたり。ハイハイ遊びをオリジナルに進化させてもおもしろいですね。ハイハイはママにとっても良い運動になりますよ! ・飛行機ブーンママが仰向けに寝転んで、赤ちゃんを足に乗せて飛行機ブーンと遊びます。何度かブーンブーンと揺らしたあとは「着陸~」っとおなかの上に着陸。そのまま抱きしめて「好き好き~」もいいですし、「こちょこちょ~」もいいですね。うつ伏せ遊びが上手になったらできますよ。 ・トンネル遊び既製品のトンネルの遊具を使ってももちろんOKですが、段ボールを重ね合わせるとトンネルを作れます。段ボールだと絵も描けてシールも貼れて◎。長時間遊べますよ。 ・新聞ボクシング新聞紙をくるくる丸めて、袋の中に入れ、上から吊るすとサンドバッグのようになります。これをパンチしてみましょう。立てる赤ちゃんももちろん遊べますが、手の支えなしでおすわりできるようになったら遊べます。転倒しないように周りにクッションを置くなどしましょう。 ・布団のお山布団で山を作ります。その山を登ったり下りたり、時には転がってみたりと楽しめます。ハイハイができるようになったらできる遊びです。 外に出にくいこんな時期だからこそ、赤ちゃんとの体を使ったスキンシップの遊びを取り入れてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年06月26日寝かしつけ育児書の定番! 出版前から3000人のママが実践し、ネット上で絶賛されてきた赤ちゃんの眠りの悩みを解決するヒントをまとめた清水悦子著『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』より。(全5回 連載)安眠スケジュールを見て、低月齢のうちは、夜7時就寝になっていることに驚いた方も多いと思います。これは、7時に寝かせたほうが絶対にいいといっているのではありません。早い時間に設定したのには理由があります。■早く寝かせる工夫をする日本の赤ちゃんは世界一の夜更かしで、赤ちゃんの夜型化がどんどん進んでいます。つい30年ほど前まで、小学生の子どもでも夜8時までに寝るのが当たり前でした。それが今は、早寝早起きをすすめている育児書ですら、夜9時就寝の赤ちゃんに対して「早寝でいいですね」という小児科医のコメントがついていたりします。大人の生活リズムの夜型化が進むにつれて、赤ちゃんの寝る時間もどんどん遅くなり、その分睡眠時間が短くなっています。はたしてそれで日本の赤ちゃんは大丈夫なのでしょうか。私は心配でなりません。このような理由から、赤ちゃんの寝かしつけの時間を夜7時としているのです。ドイツでは、3歳以下の子どもが寝床に入る時間は平均夜6時48分です。それを考えると、夜7時に寝かしつけを始めるのは、赤ちゃんにとって早すぎるわけではないということがわかっていただけると思います。人は本来、暗くなったら眠る動物です。夕方から夜にかけて赤ちゃんの機嫌が悪くなるのは、眠いと訴えているのかもしれません。機嫌の悪い赤ちゃんとイライラしながら過ごすより、早めに寝かせてあげたほうが、お互いストレスなく過ごせるという場合も多くあります。とはいえ、親の仕事や兄弟がいると、寝かせるのがどうしても夜9時頃になってしまう家庭も多いのが現実でしょう。そのような場合も、それ以上遅くならないように気をつけたり、どうしたらもう少し早くに寝かせてあげられるかなと工夫するきっかけになればと願っています。もちろん、7時に寝かさないと夜泣きはなくならないよ、ということでは決してありません。■早起き赤ちゃんへの対応は?夏が近づくと、朝5時前後に目を覚まし、親を悩ませる赤ちゃんが急に増えてきます。赤ちゃんが朝5時頃に目覚めるのは、朝日に反応していることが多く、これは体内時計がしっかり働いている証拠で、実はとても好ましいことなのです。光に敏感なタイプの赤ちゃんは、外の明るさに合わせて、夏は起きる時間が早くなり、冬は遅くなります。全体の睡眠時間も、夏は短く、冬は長くなるのは自然なことです。そうはいっても5時前に起きられたら困るというのが、親の本音ですよね。そこで、早起き赤ちゃんへの対処法として、私は遮光カーテンをおすすめしています。遮光カーテンは、夜、街灯や向かいのマンションの明かりが部屋に差し込むのを防ぎ、安眠を促します。朝は、朝日が入ってくるのを防ぐことができ、必要以上に早く起きてしまうのを防ぐことができます。ただし、注意したいのは、親も起きにくくなるということです。親も朝日を感じながら、徐々に朝の覚醒に向かうのが通常ですが、それがなくなってしまうので、目覚まし時計などを利用して、かなり意識して起きるようにする必要があります。それができるようであれば、とても便利な文明の利器といえます。朝、赤ちゃんを起こすときは、起きてほしい時間の10~30分ほど前に、遮光カーテンを全開にして、朝日に反応して自然と目を覚ますように促してあげましょう。 『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』 著:清水悦子、監修:神山潤(かんき出版)★本書のマンガ版『マンガでよくわかる 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド 0歳からのネンネトレーニング』も好評発売中です。
2019年05月28日こんにちは、はな@まるママです!今年度からうちの3歳児「まる」もついに幼稚園へ無事に入園!ということで…振り返ってみて改めて思えば、この3年数ヶ月の間ほとんど毎日まると一緒に丸一日を過ごすという日々でした。そんな毎日をどんな風に過ごしていたかなぁ…と、まるとの遊びの面を中心に振り返ってみたいと思います。…と、こんな風に公園や遊び場へ連れて行ける日や、何かしらお出かけの予定がある日は、ドタバタしながらもそこそこ充実して過ごせたりするものですが、そう毎日毎日は出かけられなかったりもしますよね。天候だったり、体調だったり、気分だったり、理由は色々ですが。わが家の場合、徒歩圏内には(それもちょっと遠め…)本当に小さめの公園が一つある程度で、児童センターは電車を乗り継がないといけないし…今日はお家で過ごすか〜、という日も少なくないわけです。そんなわが家でのおうち遊びのアイデアを数回に分けてご紹介したいと思います!■生後半年〜1歳前くらいまで1日の流れ今回は0歳児、赤ちゃん時代編。まずは一日の過ごし方ですが、生後半年〜1歳前くらいで大体こんな感じだったかなぁというものです。(調子良くいく日は…)昼寝、離乳食、お風呂が大体固定(日によってバラバラだったりしましたが…)で、その合間の時間は臨機応変に、授乳したり、機嫌が悪ければ遊んであやしたり、抱っこしながら何かしら(テレビ見たり、家事をしたり…)をして過ごしてみたり…と。寝起き直後は特に機嫌が良いことが多いので、その時間に多少1人遊びをしてくれていたら、見守りつつ家事をしたり、こちらに余裕があればごきげんに乗じて遊んだり。 ■わが家での、ねんね期の遊び方低月齢の頃は寝てる時間も長いし動きも少ないし、一緒に遊ぶというよりは一方的にあやすような感じになりますよね…抱っこで家中を歩き回ったり家事をしたり、座り抱っこでゆらゆらしたりするくらいでも、十分遊んでる感じになる気がします。大体そんな感じですが、ごきげんな時間帯によくやっていたのがベビーマッサージ。といっても、いわゆるベビーマッサージの教室に通ったりはしていないので、友人が教えてくれたのを見よう見まねでしたが、触れてコミュニケーションを取るようなイメージで、赤ちゃんのお肌を堪能する時間でした。続いて…あの頃の私は赤ちゃんまるを笑わせてなんぼと思っていた節があるので、余裕がある時は何かしら笑いを取ろうとしてました。色々実践した中でも、特に笑いを取れる遊びが…この辺りは特にまるのツボだったようでよく笑ってました。微笑みを通り越して爆笑してくれた思い出がよみがえります。低月齢の内はおもちゃ類はすぐ飽きてしまって意外と活躍してくれなかったり、何せおっぱいと抱っこを希望される事がかなり多かったので、まとまった時間向き合って遊ぶというよりはこんな具合で、様子見てちょこちょこ構いつつ過ごす…という感じでした。 ■動き出すようになってからの遊び方ずり這いやハイハイで動き回るようになると…ひたすらおもちゃを追いかけながら、私の周りをぐるぐるとずり這いで回るという…こちらの体力を温存しながら運動してもらえる遊びですね。ハイハイができるようになるとハイハイレースを開催…こちらがお掃除用のコロコロを持っていたりするとものすごく食いついてきてくれるので、それを楽しみつつお掃除ができるという遊び。1歳近くなってくるとお気に入りのおもちゃ(まるの場合は車や楽器系のおもちゃ)が出てきたり、手先も器用になっていたずら遊び(ひたすら箱から物を出したり)も盛んになっていったような…年齢があがってくると起きている時間もまた長くなり、心身の成長とともに出来る遊びのバリエーションもぐぐっと増えていったので、またそんなお話も次回以降に書いていきたいと思います!
2019年04月09日生まれたての赤ちゃんのからだって、いろいろと不思議だらけですよね。生まれたばかりの赤ちゃんの疑問について、いろいろ調べてみました。なんで?どうして?生まれたての赤ちゃんはこうなってるよQ1.頭のてっぺんがぶよぶよと柔らかいのはなぜ?→赤ちゃんの頭は5枚の平たい骨が組み合わさっていて、産道を通るときに頭蓋骨の骨と骨を重ね合わせて、頭のサイズを小さくして産道を通ってでてきます。ぶよぶよと柔らかい部分を大泉門(だいせんもん)といいます。頭蓋骨の発達がまだ十分でないためにできるすき間で、ひし形をしているそうです。だいたい2歳過ぎには閉じるので、心配しないで。そしてあまり触りすぎないようにしましょう。Q2.手がWで足がMなわけって?→上半身、両腕を曲げたW型なのはさまざまな説があると言われています。・リラックスしてる・内臓の動きを助けるため・体温調節してる・頭が大きいからバランスをとっているなどなど。下半身の足を曲げたM型(カエルみたいな足)はとっても大事で、赤ちゃんのその後の成長や発達を阻害せず、順調に運動機能を育てる為だそうです。赤ちゃんの抱っこで危険なのは、股関節や膝関節が伸びた状態や、赤ちゃんの膝が閉じた状態のような姿勢で固定される抱っこによる、股関節脱臼。股関節脱臼とは骨盤と大腿骨をつなぐ関節(股関節)が外れた状態のことを言います。人間工学に基づいたビョルンの新シリーズoneは「国際股関節異形成協会」から、股関節に安全とのお墨付きの抱っこひも。日本人に合わせた設計で新しくデビューしたので、是非チェックしてみて!Q3.骨が柔らかいのはなぜ?→赤ちゃんの手足の細かい骨は、まだ骨化していないため、柔らかい軟骨状態。レントゲンにも映らない部分があるそう。ですから、抱っこするときは、そっと優しく抱っこしてあげましょうね。Q4.へその緒はいつとれる?→胎盤から栄養をもらっていたへその緒は、その役目を終えると出産後すぐに切られます。そして1~2週間ぐらいで自然にぽろっと取れますよ。Q5.蒙古斑はいつとれますか?→中国人や日本人など、モンゴロイド人種の赤ちゃんには背中やもも、おしりなどに蒙古斑と呼ばれる青灰色のあざがあります。成長とともに薄くなって、6~7歳ころまでには消えるそうです。見逃せない! 0~1ヶ月ごろの赤ちゃんの成長記録1ヶ月ごろの赤ちゃんは一日の大半を眠って過ごしているようでも、抱っこしてもらったり、いろんな音を聞いて、日々小さな体験を積み重ねて成長しています。目は視力0.02くらいで近くのものはぼんやり見えるように。一番焦点が合う距離は20~30㎝と言われています。耳は妊娠中から聴こえていて、羊水のなかと聞こえ方は違ってもママの声やからだの音はよーくわかっています。鼻は、生まれたときから大好きなママのにおい(おっぱい)を区別するような、特別な本能をもっているそうです。口は、教えてもらわなくても、ちゃんとおっぱいが吸えます。口の周りに乳首が触れると反射的に口を向けて吸い付くことができるんです。手はぎゅーっと握っています。手のひらにものが触れると反射的に握ろうとしますが、意図的に持てるようになるのは半年ごろです。赤ちゃんの発達やしくみがわかると、子育てももっと楽しくなりそうですね。たくさん遊ぼう♪我が家の触れ合い遊び生まれたての赤ちゃんですが、我が家ではこんな触れ合い遊びをしています。ぽ〜っとした反応や、赤ちゃんらしい表情が見られるのも今だけ!見逃さずに日々過ごしたいです。【おしゃべり】赤ちゃんが「あ~う~」と声をだしたら、「あ~う~そうなの~」「おなかすいたのかな?」「○○だよね~○○ちゃん」などなど、たくさん話しかけています。すると「う~」とちゃんとお返事してくれるんですよ。赤ちゃんもお話しが好きなんですね♡【いっちにー体操】仰向けで両足を持って「いっちにー」と優しく曲げたり、伸ばしたりして交互に動かしてあげると笑顔に。でも、兄ちゃんたちのビリビリ体験の方がお気に入り。【つんつん、とことこ、こちょこちょ、ぶーん】赤ちゃんのほっぺをつんつん。お腹をこちょこちょしたらり、ひとさし指となか指でトコトコしたり、おくるまでぶーんとするとじーっと見つめてニャーっとします。ボールでころころするのもおススメですよ。ママやパパ、家族とたくさんのスキンシップで、赤ちゃんの五感を刺激してあげましょう。
2018年05月11日生まれたばかりの赤ちゃんには、不思議な力がいくつかあります。ふとした瞬間にニコッと笑ったり、赤ちゃんの手のひらに指を入れるとギュッと握ったりする可愛い動作は『反射』によるものです。赤ちゃん特有の反射はやがて消えていくものなので、期間限定の動作になります。生まれてから赤ちゃんがするという◎◎反射を、まとめてみました。一瞬しか見られない可愛い動作なので、見逃さないように気にして見て下さいね♡◇モロー反射ちょっとした物音やヒヤッとする感触、眩しい光などに驚き、突然、手足をビクッとさせ、何かに抱きつくような動作のことです。赤ちゃんの意思とは関係なく反応するので、この反射によって寝かしつけに苦労したママも多いのではないでしょうか?息子の場合は、掃除機やテレビの大きな音よりも食器棚を閉める音、新聞紙をめくる音、咳やくしゃみなどのわずかな音によく反応していました。モロー反射は生後すぐから始まり、首が座る頃には見られなくなると言われています。◇吸啜(きゅうてつ)反射目で確認しなくても、口の中に乳首などが入ってくると吸おうとする動作のことです。この反射のおかげで赤ちゃんは、上手にオッパイやミルクを飲むことができるのです。赤ちゃんの上唇に指を近づけると、吸い付くような仕草をするので是非やってみて下さい!◇新生児微笑(エンジェルスマイル)赤ちゃんがふとした瞬間に笑っているように見えたり、眠っているときも嬉しそうな笑顔を見せることがあります。この笑顔は本能による微笑みなので、本当に赤ちゃんが楽しいと思って笑顔を見せているわけではないのです。「お世話をしてね」、「可愛がってね」と周りの大人を釘付けにするための微笑みだと言われています。◇把握反射赤ちゃんの手のひらに大人の指を入れるとギュッと握る動作のことです。新生児期から3ヶ月頃まで見られます。足の指先に触れても手のひらと同様、足の指を折り曲げる動きをします。◇引き起こし反射両手を持ってゆっくりと上体を引き起こすと、首が座ってない赤ちゃんでも、ちょっと頭を引き起こす動きを見せる動作のことです。産後の一ヶ月検診などで、引き起こし反射をされたベビーも多いのでは?◇ハンドリーガード生後2〜3月の赤ちゃんが自分の手を顔の前にかざして、じっと眺めている動作のことです。赤ちゃんが自分の身体を認識し始めたという証拠になります。自分の手をじーっと眺めて、動かしてみたり、舐めたりすることで、手が自分の身体の一部であることを認識していきます。◇足踏み反射生まれたばかりの赤ちゃんの両脇を支えて歩かそうとすると、片足ずつ前に出したり、体を前に倒したりして歩こうとする動作のことです。◇パラシュート反射生後9〜10ヶ月頃を過ぎた頃に、赤ちゃんをうつ伏せの状態で抱き上げ、頭を下にした状態で下降させると、手を広げて身体を支えようとする動作のことです。この反射があることで、姿勢や動作がスムーズになり、転んだときにとっさに手を付いて身体を守ることができるようになります。ほんの一瞬!成長すると見られなくなる反射を楽しんで初めての子育てだとなかなか楽しむ間もなく時間が過ぎていきがちですが、 今だけの可愛い赤ちゃんの動作を見逃さないよう、ぜひ堪能して下さいね♪
2017年08月14日赤ちゃんの肌はデリケートなため、赤ちゃんにふさわしいスキンケアが必要です。ここでは、赤ちゃんのためのスキンケア方法について見てみましょう。赤ちゃんのスキンケアはお尻が大切おむつには、紙おむつと布おむつの2種類があります。清潔を優先したい場合は、使い捨てタイプの紙おむつ、経済的なメリットを考えるなら何度も使える布おむつの選択肢があります。赤ちゃんのお尻は、肌がデリケートなため、紙おむつと布おむつそれぞれのメリット・デメリットを考えながら使うといいでしょう。紙または布おむつは、こまめに交換することが大切です。お尻についた排泄物を洗い流すため、空のペットボトルなどで簡易シャワーを作って、ぬるま湯でやさしく便を洗い流します。ぬるま湯で濡らした脱脂綿などでやさしく押し拭き、汚れを除去した後、新たな脱脂綿で水分を押しながら拭きましょう。便の回数が多いときは、ワセリンやベビーオイルなどを使ってお尻に薄く塗りましょう。便を皮膚に付きにくくするだけでなく、おむつかぶれの予防につながります。乳児に起こる肌トラブルおむつかぶれは、お尻や肛門、性器などに炎症が起きて、その炎症が太ももあたりにまで広がる皮膚疾患です。原因は、尿と便の排泄物、おむつによる蒸れと擦れ、そしてカンジダ菌とよばれる菌の繁殖などが考えられます。尿と便が混ざり合うことで、雑菌や微生物にとって繁殖しやすい環境となり、繁殖の影響で肌に強い刺激を与えることになります。とくに、下痢の場合だと、刺激がさらに強くなるといわれています。おむつによる蒸れは、尿と便に関係なく、赤ちゃんの汗や体温などによって高温多湿状態になり、肌がふやけ、少し刺激しただけでも傷つきやすい状態になります。擦れは、おむつのギャザーによるものと考えられます。おむつのギャザーとは、おむつのウェスト部分と足のつけ根の部分がゴムのように伸び縮みし、尿や便などが外にもれないようにするための重要な役割を持っています。しかし、ギャザーが当たっている部分に擦れが生じ、それが炎症につながる可能性も考えられるでしょう。また、カンジダ菌の繁殖によって炎症が起きることもあります。他の原因によって発生したおむつかぶれと区別するため、「乳児寄生菌性紅斑(にゅうじきせいきんせいこうはん」と呼ばれています。「乳児寄生菌性紅斑」については『乳児の「おむつかぶれ」の原因とケア方法』 (で詳しく解説しています。生後3か月の赤ちゃんのケア生まれてから3か月くらい経過すると、赤ちゃんは母親の女性ホルモンの影響を受けることによって皮脂の分泌が活発になってきます。とくに皮脂の分泌量が多くなるのは、顔と頭の皮膚です。それにともなって現れやすい皮膚症状は、新生児挫創(しんせいじざそう)や頬と身体のかさつき、3か月以下だとアトピー性皮膚炎や乳児湿疹などがあげられます。新生児挫創とは、生まれてから2週間から3か月くらいになると、ニキビのように黄色やピンク色のポツポツとしたものが皮膚に現れるというものです。男の子に多く見られますが、かゆみや痛みの症状がないのが特徴です。赤ちゃん用の石けんなどを使って、患部となるところを丁寧に洗って皮脂の汚れを一掃しましょう。毎日欠かさず行えば、1〜2か月程度で消えてキレイになるでしょう。赤ちゃんのケアは、赤ちゃんの身体を清潔に保つことが第一ですが、衣服などを常に清潔に保つことも大切です。生後4か月の赤ちゃんのケア生まれてから4か月ぐらい経過すると皮脂の分泌量が減り、それにともなって肌が乾燥しやすい「乾燥肌」状態になります。赤ちゃんに対する乾燥の保湿ケアが中心となります。ケア方法は、常に清潔に保つことが第一です。普段どおりのケア方法で問題ないといえますが、ベビーローションやベビーオイルがケアの主役となるでしょう。それらを身体に塗るおすすめのタイミングは、入浴後です。入浴後にベビーオイルなどを塗ると馴染みやすく、また入浴によって潤った皮膚のカバーとなり保湿効果が高まります。乾燥しやすい部位だけを塗るのではなく、全身に塗るようにしましょう。全身の保湿ケアを行うことで、あせもやおむつかぶれの予防につながります。陽射しの強い日に外出する際は、赤ちゃん用の日焼け止めクリームなどを塗りましょう。紫外線は、夏になると量が増え、乾燥肌状態である赤ちゃんにとっては大敵です。日除け機能があるベビーカー、帽子、肌が露出しない衣類などを使って、紫外線対策を行いましょう。ケアのし過ぎには注意赤ちゃんの肌は、大人と違ってデリケートです。清潔に保つことはもちろんですが、ケアのし過ぎはかえって逆効果です。たとえば、便や尿などの排泄物がないにもかかわらず、1日何回もケアしてしまうと、皮膚の皮脂をはぎ取ってしまい、皮膚のバリア機能が低下した状態になります。そうなると、皮膚疾患になりやすい環境につながりやすいため注意しましょう。監修:馬渕知子
2017年05月03日こんにちは。イラストレーターの栗生です。今年もまた暑い季節がやってきましたね。四季の移ろいが早すぎて、爽やかだった5月や6月頃の残像が見えるようです。そういえば去年の夏、赤子はどんなだったかな、何してたっけかなぁとiPadのアルバムを見返したところ、ブレブレの写真が多数。どうやらムチムチボディを躍動させて遊ぶわが子が写っているようです。去年の7月には寝返りをすっかりマスターし、四つんばいの練習に励んだり、腹ばいになって頭と両手足を浮かせてバタバタ羽ばたいていたりしたっけ…。世の中にはこのしぐさ(腹ばいで両手足をバタバタさせる)をする赤ちゃんばかりではなく、うつぶせが嫌いで泣いてしまう子もいると聞きます。長女がまさに「(腹ばいでも手足をバタバタ)しない子」だったので、下の子で初めて目にしたときは「おお、これがうわさの飛行機ブーン!」と身悶え、ひたすら写真に収めまくったのでした。1年前は立つことも座ることもできなかった赤子ですが、1歳5ヶ月の現在は歩くことに夢中です。本人は布団の上で一生懸命羽ばたいていたことなんて、きっと覚えてもいないでしょう。と思うと、なんだかこのしぐさが急に懐かしく思えてきました。またいつかどこかでお目にかかりたいものです。今日のカルタ「両手両足羽ばたかせ」
2016年07月13日どうもこんにちは、栗生です。季節の変わり目ゆえか赤子が熱を出してしまい、久しぶりに小児科を受診してきました。小児科に行けば必ずと言っていいほど赤子の泣き叫ぶ声を聞くことになるのですが、我が家の赤子は泣き声が聞こえた途端緊張した面持ちになり、まだ何もされていないのに泣いてしまうこともしばしば。そういえば、産後すぐの赤ちゃんも、ほかの赤ちゃんに共鳴するかのように泣いていた気がします。私が出産した産院では、食事のときはダイニングルームに移動するのですが、そのとき赤子も一緒にベッドに乗せて移動します。ママたちが食事をしている間、壁際にずらりと並んだ新生児たち。そのうち1人が泣き出すと、ほかの子もザワ…ザワ…となり、つられ泣き。最初は「誰かな~」「うちかな~」「新生児の泣き声似てるね~」などと談笑しているのですが、泣きが本格的になってくると、お母さんがたは食事もそこそこに赤子のベッドを押して去っていくのでした。また、上の子が生まれて半年ほど経った頃、赤ちゃんがいる知り合いのお宅にお邪魔したときのこと。赤ちゃんはそれぞれ床に転がったり抱っこされたりして、おとなしくしていたのですが、一緒に写真を撮りましょー!と隣同士に並ばされた途端、片方がヘアー!と大泣き。それを見たもう片方もなんだかわからんがホゲアー!と泣き始め、大人たちはアラアラマアマアと言いながら各自赤子をあやしたのでした。赤ちゃんの泣きの連鎖、面白いですね。今日のカルタ「もらい泣き つられ泣き」
2016年06月08日こんにちは、イラストレーターの栗生です。何だかあっという間に連休ですね。連休ですが、幼児2人とずっと一緒だと思うと「むしろ連勤だな~」という気持ちになります。体力がゼロにならないよう策を練らないと…。さて、今回の赤ちゃんカルタは「へ」です。赤ちゃんと暮らした経験がある方は聞いたことがあるかもしれません。赤子が漏らす、音とも何ともつかない「へ~」という声を…。実際何割ほどの赤ちゃんがそんな声を出すのかわかりませんが、去年出産を終えた私は、たしかに新生児が「へ~」という音をさせていたのを聞きました。意図していないのにうっかり口から漏れちゃった、みたいな風情と、天上の音曲であるかのような今まで聞いたことのない音色。新生児のたまらん萌えポイントとしてイラストにも描いていたのに、どんな音だったのか、どういう声だったのか、今となってはまったく思い出せないのです。そういえば上の子が産まれたときはどうだったっけ…と記憶をたどってみましたが、「へ~」という声を聞いたかどうかすら思い出せないという…。1年前の私よ、そんなにかわいかったのなら録音しておくべきだったよ! 時が経ってからいつでも思い出せるなんてことなかったよ!今日のカルタ「へ~って言う」
2016年04月27日こんにちは、栗生です。保育園の慣らし保育が終わり、「ようやく仕事ができる~」と思ったのもつかの間、1歳児が熱を出して3日間お休みとなりました。集団生活1年目あるあるですね…(遠い目)。さて、今回の赤ちゃんカルタは「ふ」。寒さの厳しい冬場、手足の先までモッコモコのジャンプスーツを着ている赤ちゃんを見かけることが多くなった気がします(暖かい地域ではそうでもないかもしれません)。このジャンプスーツ姿の赤子の着ぐるみっぽさがたまらなくて、街で赤ちゃんを見かけるたびに、ついつい目で追ってしまうのです。さらに言うと、前向きタイプの抱っこ紐にモコモコ赤子をインした親御さんがこっちに歩いてくるとき。あれ、どうしても目がそらせなくて5秒間ほど見つめてしまうことがあります。見知らぬファミリーをガン見するとは大変失礼なことと存じ上げているのですが、モッコモコのかわいい赤ちゃんを、見るなと言うほうが無理なのです。ところで、防寒着以上に強力なぬいぐるみ感を放っているのがベビー向けの仮装用衣装。去年のハロウィンはなんとなくスルーしてしまいましたが、後からテンション高めの衣装を着せられた赤ちゃんの画像を検索しては身悶えている始末です。親のエゴと言われようともかわいいものはかわいいのです。今年は何か着せてみようかな…。今日のカルタ「冬はぬいぐるみ化する」
2016年04月20日こんにちは、イラストレーターの栗生です。だんだん暖かくなってきて、日中の外出が楽しい季節になってきましたね(スギ林方面から飛んでくる黄色い粉さえなければ、もっと楽しいのですが…)。わが家の赤子は外で過ごすのが好きらしく、保育園のお散歩で公園に行くと、ハイハイで芝生の上を走り回るそうです。広い公園は気持ちがいいものですが、赤ちゃんが好きなのはどちらかというと狭い場所だったりします。家の中でも、30cm四方のおもちゃ箱からおもちゃを投げ出して自分がきっちり収まっていたり、カーテンの陰に隠れたり、家具の隙間に入り込んで棚の中身をぶちまけたりしている姿がよく目撃されています。移動の際も、以前は(なぜだか)ベビーゲートと壁の隙間を通ろうとして挟まり、泣いているということがあったのですが、最近は熟練の域に達した高這い(タカバイ。お尻を高く上げて這うこと)で、椅子の足を華麗に避けつつテーブルの下を移動し、意外な場所から出てきては目的地まで一直線。一家でもっとも無駄のない動線を描けるのは、おそらく赤子でありましょう。今日のカルタ「抜け道を見つけた」
2016年03月09日こんにちは、イラストレーターの栗生です。2月も半ばを過ぎ、寒さの中にもそこはかとなく春の気配が感じられるようになってきました。私は寒がりなのでタイツに靴下とレッグウォーマーをオンした防寒スタイルで過ごしていますが、赤子のほうは移動中に靴下が神隠しにあう事件があまりに多いので、少しの距離であれば裸足のまま移動しています。そんな時に思い出すのが、知人が遭遇した「赤ちゃん、足が冷えてるわよ〜。かわいそう〜」と通りすがりにアドバイスしてくれる見知らぬ人のこと。そういえば赤ちゃんを連れていると、1人のときよりも断然話しかけられる回数が多い気がします。たとえば、抱っこ紐で長女を抱っこしてスーパーで買い物中、「それ(抱っこ紐)、最近みんなしてるけど大丈夫なの? おんぶのほうがいいんじゃない?」と、突然年配の女性(もちろん初対面)に心配されるというケース。話しかけてきたご本人としてはきっと以前から気になることだったのでしょうが、突然のことに私も面食らって、「まぁ、大丈夫だと思います…」としか言えず微妙な空気になったことがありました。もちろん疑問や心配だけでなく、「かわいい~」「何ヵ月?」などと言ってもらえることもたくさんあります。声をかけられるとなんだかんだで自分(と子ども)がこの地域で暮らしているんだなぁと強く感じます。今日のカルタ「通りすがりの人に話しかけられる」
2016年02月17日赤ちゃんと一緒に行く海外旅行先として人気が高いハワイ。でも、旅先で病気をしたり、飛行機でぐずったりしたらどうしようと心配ごともたくさん。赤ちゃんを連れて行くには、どれくらいの時期からがいいのでしょうか。赤ちゃんが国際線に乗れるのはいつから? 多くの航空会社では、搭乗可能年齢を「生後8日後から」と定めています。ですが、飛行機は急激な気圧の変化がありますし、機内の乾燥や寒さも心配です。里帰りなどで早くから赤ちゃんを飛行機に乗せなくてはいけない場合を除き、ある程度大きくなってから乗せたほうが、赤ちゃんもママも快適ですよね。赤ちゃんとママ、パパ、みんなの快適な時期を見定めて早いご家庭では「首が据わったらOK」と考えて海外旅行に出かけているそうです。筆者のまわりで一番早かったのは「生後5ヵ月の時。母親からの免疫が切れる前がいいと思って。寝返り前だったので、寝返りを打ってベッドから落ちる心配がなくてよかった」というママでした。生後6~7ヵ月に行ったというママたちは「離乳食が1回食のうちがラク」「ベビーカーに乗せやすいので、お座りができたら」「ハイハイをすると動きたがるから、その前に」と考えたそうです。「子どもが歩き回ると大変だから、歩き出す前に」「水遊びを楽しめる月齢になってからがいい」と8ヵ月~1歳頃に行くママもいます。また、「あまり小さな子だと日焼けや病気に対する抵抗力が心配だから、1歳を過ぎてからが安心」「予防接種がひと通り終わってから」という意見もありました。ママによって考え方はいろいろですね。そのほか、休みが取れる時期に、たまたま赤ちゃんの月齢が○ヵ月だった、という事情もあるようです。で、結局、子連れでハワイに行くのはいつがいいの?筆者の周りでは生後7ヵ月以降にハワイデビューというご家庭が多く、筆者自身も子どもが7ヵ月半の時に行きました。離乳食が1回食の時期だったことは確かにラクでした。フリーズドライや瓶詰めの離乳食を持っていったので、2回食や3回食より荷物が少なくてすんだことがよかったです。寝返りやハイハイはしていましたが、ホテルでベビーベッドを借りることができたので問題ありませんでした。ハワイは何歳になってからでも楽しめますから、デビューを急ぐ必要はありません。ただし、飛行機のバシネット(座席に取り付ける乳児用ベッド)は体重10~11kg以下の乳児が対象のことが多いので、早くハワイに行きたい方はお子さんが10~11kgになる前に行くといいですよ。
2015年06月13日子どもの成長の速度や経ていく過程は千差万別。成長速度は、もともと持っている気質にもよりますが、性格や周囲の環境による影響が大きいといわれています。ここでは、 0歳児編 、 1歳児編 、 2歳児編 に続き、3歳児の一般的な成長段階に照らし合わせて、親や周囲が促せるサポートや遊び方をご紹介します。■3歳児の遊び<この頃の特長>・体や手足の動きがますます活発になり、手先もだんだん器用になってくる・言葉が著しく発達し、「大きい⇔小さい」「長い⇔短い」などの違いがわかるようになったり、名前や年齢の質問に答えられるようになったりする・友だちとの関わりが増え、社会性が身についてくる・「欲しい」「買いたい」という欲求に対して、言い聞かせが通用するようになってくる・やってよいことと悪いことの区別がだんだんつくようになり、悪いと思うことはやらないようになってくる・自分で靴を履いたり、自分で洋服を着たりなど、自立した行動が目立つようになる3歳は、子どもが自分でできることも増えてくる時期なので、生活リズムや習慣を身につけるには良いタイミングです。親の真似をしたい時期でもあるので、ママがお手本を見せてあげながら、手洗いやお片付けなどの習慣を身につけていきましょう。特に、箸の練習やはさみ、子ども包丁などにも挑戦させて、なるべく手先を使うようにすることが、この時期の子どもにとって大切なことだといわれています。遊びの要素を取り入れながら、いろいろな経験をさせてあげましょう。そして、子どもの「やりたい」「やってみたい」という気持ちを認め、選択が必要な時はなるべく子どもに選ばせるようにしていくとよいでしょう。子どもにとっては、親が自分の意見を聞いてくれたことで、「自分を認めてくれた」という自己肯定感が育ちます。その結果、自信を持っていろんなことに興味を抱き、自分のしたいことを主張できる、理解能力の高い子どもになる確率が高まっていくでしょう。<3歳児の遊び例>(1)ジェスチャーゲームその名の通り、子どもと大人が順番に身振り手振り(ジェスチャー)をして、それが何かを当てるゲームです。子どもにとっては表現力を身につける練習になりますし、答えを知ることで語彙力を増やすことにもつながります。最初のうちは、「食べ物」や「スーパーに売っているもの」とテーマを限定し、「オレンジ色で」「丸くて」「食べるとちょっとすっぱくておいしい」など、ジェスチャーと言葉を交えながら行ってもよいでしょう。ちなみに答えは、おわかりの通り「みかん」です。(2)宝さがしゲームママやパパが紙に絵を描き、それを子どもにはさみで切ってもらいます。切ったものを、子どもが目をつぶっている間に部屋のどこかにテープで貼ります。それを探してもらうゲームです。我が家の長女は、3歳の時、「きんぎょがにげた」という絵本が好きでした。ですから、紙をきんぎょ型に切って、「きんぎょがにげた! 探そう!」と、絵本に関連付けて楽しみました。(3)保育園や幼稚園でも大人気! ごっこ遊び3歳児はごっこ遊びが大好きです。定番はやはりお店屋さんごっこ。お財布やお金を紙とはさみで手作りして、リアリティを出すとさらにGOOD! おもちゃやぬいぐるみ、お菓子などを並べれば、すぐにお店屋さんができます。店員さん役は子どもに任せて、パパやママはお客さんになるとよいでしょう。「いくらですか?」「10円です」「100円でいいですか?」「なら1円でいいです」という、おもしろい会話が生まれることもあります。たまには、リアルな食材でサンドイッチ屋さんやハンバーガー屋さんをやってみては? 具材をテーブルに並べ、注文して子どもに作ってもらいます。「これがおすすめですよ~」と、注文したものと違う具材のものができたりもしますが(笑)、お手伝いや食育に繋がる部分もあるのでおすすめです! 3歳を過ぎると、できることの幅がグンと広がります。親子でコミュニケーションを楽しみながら、よりリアリティを追求した遊びを楽しんでくださいね。
2014年12月16日子どもの成長の速度や経ていく過程は千差万別。成長速度は、もともと持っている気質にもよりますが、性格や周囲の環境による影響が大きいといわれています。ここでは、 0歳児編 、 1歳児編 に続き、2歳児の一般的な成長段階に照らし合わせて、親や周囲が促せるサポートや遊び方をご紹介します。■2歳~2歳5ヵ月頃の遊び<この頃の特長>・自分でやる!という気持ちや自己主張が一層強くなる・できないこともやりたがり、できないと癇癪(かんしゃく)を起こすことも・大人の世界に憧れ、まねをするようになる・大人のまねっこから生活習慣の自立が進む・2つ以上の事柄をつなげてするようになり、言葉の面では2語文を話す<2歳~2歳5ヵ月頃の遊び例>2歳前半の子どもは、まねっこからさまざまなことを習得します。お手本をしっかり見せ、生活体験と結び付ける遊びをしましょう。気持ちの面では、子どもの「自分でやる!」という気持ちをなるべく尊重し、助けを求めるまで手を差し伸べない心の余裕をママやパパが持つことがポイントです。なかなか難しいところですが、子どもが頑張っていると思って、親も頑張りましょう。そして、親が手を差し伸べてあげる場合も、子どもが「できた!」と達成感を感じることのできる部分は、しっかり残しておいてあげましょう。そんな時期におすすめなのは、「ごっこ遊び」。友だち同士でも、お店屋さんごっこなどを楽しみだす時期ですね。(1)おままごとママになりきって料理をつくったり、赤ちゃんの面倒をみたりと、面白いように普段の自分のママを再現して楽しんでいます。よくママが作ってくれている料理を提供したり、時には「●●ちゃん、早く食べなさい」なんて口ぐせをまねしたりすることもあるようです。おままごとは、身近な人(=ママ)の真似をする→再現する、人とやり取りをする、小さな道具を使うことで手先が器用になるなど、たくさんのメリットがある遊びです。「おままごとは女の子が遊ぶもの」と思っている親御さん! 男の子にもぜひ、おままごとを楽しませてあげてくださいね。(2)こぶた・たぬき・きつね・ねこ「♪こぶた~ たぬき~ きつね~ ねこ~」という歌を聞いたことがありませんか? ジェスチャーでその動物になりきる歌遊びです。実は、この歌遊びの重要なポイントが「まねる」→「再現する」こと。動物を見て、観察して、動きに反映する…なかなか脳を使います。そして、たとえば、たぬきはぽんぽこぽんとお腹を叩くジェスチャーをする→動物(物事)を特長的に捉える感覚を身に着ける、というちょっと高度な技術も備わった遊びなので、子どもと一緒にするにはおすすめです。実際に動物園でいろいろな動物の動きを確認して、親子でまねっこ動物園を開くのも楽しいでしょう。■2歳6ヵ月~3歳までの遊び<この頃の特長>・俗にいう「イヤイヤ期」のピークで、自己の存在主張が激しくなる・失敗を繰り返しながらも、いろいろなことができるようになってくる・「大きい・小さい」「長い・短い」といった比較や、色の区別もわかるようになる・「なぜ?」「どうして?」といった疑問や問いかけをしてくる<2歳6ヵ月~3歳までの遊び例>「 子供の運動神経は伸ばせる!? 運動能力を高める育て方 」にも書きましたが、2歳という年齢は子どもの運動能力が飛躍的に上がる時期。公園の遊具を使ったり、ボールを使ったりしながら、「走る」「のぼる」「おりる」「投げる」「蹴る」などの遊びを通して、さまざまな運動体験をさせてあげましょう。同時に、「なぜ?」「どうして?」といった問いかけが多くなるように、たくさんの疑問を抱く時期でもあります。子どもからそうした問いかけがあった時は、正解かどうかにこだわらず、きちんと答えてあげることが大切です。(1)風船でキャッチボール(投げる・蹴る)子どもが大好きな風船で投げる・蹴る、相手からもらうという経験をさせてあげましょう。自分で投げたり、蹴ったりしたものが戻ってくるというのは楽しいコミュニケーションにも繋がります。風船なら、外でも家の中でも気軽にキャッチボールができますね。(2)かくれんぼ家族でかくれんぼをしたり、人形やおもちゃを隠して探すゲームをしたりしてみましょう。「どこに隠そうか? 隠れようか?」と考えたり、隠れた人やものを探したりすることは、一生懸命頭を使うので、脳にもとてもよい刺激になります。見つかった時や見つけた時の気持ちのたかぶりもよい経験になるでしょう。懐中電灯を持たせるとより臨場感が出て、楽しめそうですね。遊びは、楽しみながらいろんな能力や感覚を養っていくもの。まずは親子で楽しくコミュニケーションしながら遊びましょう。
2014年11月25日子どもの成長の速度や経ていく過程は千差万別。成長速度は、もともと持っている気質にもよりますが、性格や周囲の環境による影響が大きいといわれています。ここでは、 前回の0歳児編 に続き、1歳児の一般的な成長段階に照らし合わせて、親や周囲が促せるサポートや遊び方をご紹介します。■歩きはじめの頃(1歳~1歳5ヶ月くらい)の遊び<歩き始めの頃の特長>・簡単な言葉の意味はわかり、自分も要求や気持ちを伝えたい欲求が生まれている・頭の中でたくさんの言葉を蓄えはじめる・重心を足の裏に移し、つかまり立ち→歩くようになる・くの字型だった足の形がだんだんまっすぐになる・尻もちをたくさんつくことでゆっくりしゃがむことができるようになる・ひざの曲げ伸ばし感覚を知り、地面に対し垂直の重心を身につける →まっすぐ立つ(足首・背骨・背筋が連動)<歩きはじめの頃の遊び例>子どもが理解できる簡単な言葉でのやり取りを楽しみながら、新しく何かができた時(たとえば、1歩を踏み出して歩けた時)は、たっぷりほめてあげましょう。ひとり歩きは偶然と本人の勇気が必要。なかなか最初の1歩が出なかったり、家の中や建物の中では歩くのに外のアスファルトの上では歩こうとしなかったり、というケースもよくあります。そのため、この時期は「上手なあんよを促す遊び」がおすすめです。(1)あんよはじょうず昔からある遊びなのでご存じの方も多いと思います。子どもと向かい合って立ち、両手を持って「♪あんよはじょうず~♪あんよはじょうず~」と言いながら一緒に歩いていきます。「おもちゃのところまでいってみようか?」などと目標を決めてあげると、なおよいでしょう。「じょうず」という褒め言葉も入っているので、子どももなんだか嬉しくなるはずです。(2)ペンギンさんママが子どもの後ろに立ち、ママの足の甲部分に子どもの足を乗せます。そして、ママが子どもの手をそれぞれ持ち「ペンギンさん、ペンギンさん」と言いながら歩いていきます。ペンギンのところを、子どもの好きな動物に変えてもいいですね。■1歳6ヵ月~の遊び<1歳6カ月の頃の特長>・個性が育つ・生まれ持った気質と環境により、性格がかたまってくる・個人差があるが、言葉を発するようになる・歩くことがだいぶ上手になり、でこぼこ道や坂道、階段など歩きにくいところにチャレンジしたくなる・「何かをつまむ」など、細かい手の動きもできるようになる・絵を描く・積み木で形を作るなど、その場にない物を記憶から引き出し、イメージして形作る遊びができるようになる<1歳6ヵ月頃からの子どもと遊び例>個性がはっきり出てくる時期なので、それぞれの個性を大切にしつつ、ダイナミックな動きを取り入れて、楽しさや嬉しさをたくさん引き出してあげるようにしましょう。(1)飛行機ブーン子どもの体を飛行機に見立て、腹ばいになった子どもの上半身とひざのあたりを支えるように抱きかかえます。そして、「飛行機出発しま~す! どこへ行きますか?」といった言葉のやり取りをしながら、「ブーン」と左右に大きく動かしてあげましょう。ママでは体力的に大変なことが多いので、パパにやってもらうとよいでしょう。(2)積み木を積む→壊す→積むだんだん手先が器用になり、細かいものも指先でつまむことができるようになってくるので、積み木遊びはおすすめです。いろいろな形の積み木を組み合わせて積んでいくことは脳の活性化にも繋がりますし、さらに積んだ積み木をダイナミックにガラガラ倒すこともやってみるとよいでしょう。形あるものが壊れることを体感できるとともに、一気に崩れ落ちるさまを見ると、子どもは大喜びするはずです。今回は1歳児のおすすめの遊びをご紹介しました。子どもの成長を促す遊びを通じて、親子のコミュニケーションをたくさん育んでくださいね。
2014年10月06日妊娠中のママや第1子を出産した直後のママにとって、子どもがこれからどのように成長していくのかは、まさに未知の領域。そのため、どれくらいの時期に、どんなコミュニケーションがとれるようになるのか、あらかじめ知っておけると助かりますよね。そこで、子どもの一般的な成長段階における特長と、それに照らし合わせてママや周囲が促せるサポートのうち、おもに遊び方についてご紹介します。今回は0歳児の月齢別おすすめの遊び方をご紹介します。時期については大まかに分けていますので、お子さんの成長に合わせて参考にしてくださいね。■ねんねの頃(目安:生後2~5ヵ月)の遊び【ねんねの頃の赤ちゃんの特長】・快・不快に加え、悲しみという感情が加わる・「クー」や「アー」などのなん語を発する・一方にしか向けなかった首を反対側にも向けられるようになる(真ん中で物を捉える→首すわり)・手足を動かすようになり、触る・舐めるという行為をする・興味がある対象物に手を伸ばしたり、物を探したり自発的な行動をする【ねんねの頃の赤ちゃんとの遊び例】この時期は、手足を中心にしてたくさん体を動かす遊び方がおススメです。左右均等に動けるようになってくるのでバランスよく動かしてあげるのもポイントです! ★握りおもちゃだんだんと握る力も出てくる頃なので、たくさんおもちゃを握らせてあげましょう。時にはおもちゃを左右に動かして、「こっちだよ!」「そっちだよ!」と視線をたくさん動かしてあげるのもよいでしょう。★手足を持ってごろん♪左手・左足、右手・右足をペアに持って「ごろ~ん、ごろ~ん」とゆっくり語りかけながら動かしてあげましょう。★手遊び歌・ふれあい遊び歌体をたくさん触って、赤ちゃん自身が自分の体を知るコミュニケーション遊びで、歌いながら、手足を動かしたり、赤ちゃんの体に触れます。パパにもおすすめです。有名な歌に、「きゅうりができた」や 「おふねをこいで」などがあり、インターネットで検索すると動画でみることができます。■お座りの頃(目安:生後6~8ヵ月)の特徴と遊び【お座りの頃の赤ちゃんの特長】・寝返りで姿勢を変える方法を身につける・好奇心が一層広がる・離乳食により舌や顎の発達が促され、声のバラエティが広がる・気持ちを周りに伝える・ママを呼ぶなどコミュニケーションを取ることが楽しくなる・バランス感覚が養われ、安定したお座りができるようになってくる【お座りの頃の赤ちゃんとの遊び例】★ジェスチャー遊びコミュニケーションをとることが楽しくなってきているので、ぬいぐるみを使うとよいです。ぬいぐるみが「○○ちゃんこんにちは」と言いながら視界に現れ、「○○ちゃんバイバイ」と言いながら視界から消える遊びです。シチュエーションを理解したり、真似たりすることを覚えていきます。★ゆらゆらボートパパやママが両足を伸ばして床に座り、ひざの上に赤ちゃんを座らせて、体を支えながら、前後左右に軽く揺らします。動かしながら「ゆらゆら~♪」などと声掛けるとよいでしょう。お座り姿勢の安定を促します。■ハイハイの頃(目安:生後7~11ヵ月)の特徴と遊び【ハイハイの頃の赤ちゃんの特長】・言葉に意味があること、気持ちを言葉で伝える楽しさを知っている・ママやパパと同じ物を見て気持ちや言葉を共有するようになる・好きなものに触ったり、お気に入りのものを探索したりといった好奇心の広がりが、体を移動して取りに行くという行動に現れる→ずりばい・ハイハイへ【ハイハイの頃の赤ちゃんとの遊び例】★ハイハイのお手伝い ハイハイを促す遊びとしてもおススメです。ハイハイを促すために、ハイハイをしようとしている赤ちゃんの両足を持ち交互に動かして、足の動かし方を教えながら、上手にハイハイできるように手助けをしましょう。その際に、ハイハイが上手にできるように、背中がまるまらないよう背中を伸ばしてあげるのがコツです。最初は、足を持って背中を伸ばしてあげながら、手の力だけで少しずつ進ませてあげましょう。赤ちゃんが大好きな歌を歌ったり、音楽を流したりすると赤ちゃんも楽しく運動できます。★くぐってハイハイハイハイができるようになったら、トンネルなどをくぐらせてあげると赤ちゃんも大喜びします。薄い布地でトンネルを作ってもよいですし、最近では赤ちゃん用のプレイトンネルなども手軽に購入することができます。大人も同じようにハイハイをして、鬼ごっこや追いかけごっこをするのもいいですね。成長の速度や過程は、お子さんによって千差万別です。もともと持っている性質もある程度関係しますが、それよりも性格や周囲の環境によるものが大きいといわれています。お子さんの成長を促すような遊びをしながら、親子コミュニケーションをたくさん育んでくださいね。
2014年09月27日