わが家には4人の子どもがいます。今では育児に協力的になった夫ですが、第1子、第2子出産後は、共働きでも私のワンオペでした。育児と仕事で余裕もなく、夫の考えが理解できずに涙することもありました。そんな夫が協力的になってくれたきっかけとは……。子どもが病気になっても夫は……長男は1歳になると、私の仕事復帰のため保育園に通い始めました。すると、私の職場に保育園から「息子くん、お熱があります」と電話がかかってきました。私は早退し、保育園にお迎え、そして小児科を受診。次の日は、病児保育に預け、少し遅刻して出勤することに。それが、毎週のようにありました。 まだ時短制度などが整っておらず、フルタイム正社員で復帰していた私は、職場に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。あまりにもお迎え要請が続くので、夫にお迎えにいけないか連絡すると、「仕事だから無理!」のひと言……。 私は、「もういい!」と電話を切って、「こんな思いをするくらいなら、連絡しなければよかった」と涙があふれました。この件をきっかけに、もう夫に頼るのはやめようと思い、ひとりで何でもこなすようになりました。 話し合い、夫の本音がわかった!子どもの育児、仕事、家事に精いっぱいだった私。その当時は、夫に頼るのはやめようと思う一方で、「なんで協力してくれないの?」と思ってしまう日もしばしば。夫の気持ちを考える余裕はありませんでした。 良くない状況を変えるべく、家の購入と同時に義両親との同居を決意した私。間もなく第3子を出産して、義両親や子どもたちとの関わり方について夫と話す機会が増えました。夫は「子どもにどう接していいかわからなかった」、「仕事を頑張っていればいいと思っていた」と、これまで考えていたことを話してくれました。 「子どもに手がかかるのは今しかないから、関われるときに一緒に関わってほしい」と私の気持ちを伝えると、それから夫は、子どもとの時間を作ってくれるようになったのです。また、第3子が1歳になる前くらいから自営業を始め、仕事に関しても夫婦で協力し合うように……。 話し合ったことで、夫は以前よりも協力的になってくれましたが、「子どものことは○○(私)のほうがわかっているから、病院へは○○が連れて行くように」と言います。その代わり、私の仕事を代わってくれたり、上の子たちの送迎をしてくれたりと、私のサポートをしてくれるようになりました。ただ、まだ通院などは母親がするものと思っているようなので、今後も話し合いを続けて、どんなことも協力し合えるようになりたいと思っています。 著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年05月11日土日は夫が仕事の日が多く、2歳と5歳の息子と義母と一緒に公園に行くのが定番のコース。隣に住む義両親に予定がある日は私と子ども2人で公園に行くことになるため、できるだけ公園には行きたくないのですが……。 行き慣れた大規模公園に母子旅息子たちは、外遊びが大好き。しかし、ワンオペの休日は、できるだけ公園に連れていきたくありません。手に負えなくなることが容易に想像できるからです。この日は子どもたちが「公園モード」に入っていたため、仕方なく連れていくことに。 長男が大好きな公園は、10万平方メートルもあります。行き慣れた場所なのでなんとかなると思っていたのですが、やはり私の考えが甘かったのでした。 ワンオペ公園は…公園に到着するやいなや、一番好きな遊具へと走り出す長男。次男を抱きかかえて後を追う私は、もうこの時点で息が途切れ途切れでした。次男もお目当ての遊具へ移動しようとしますが、長男と離れてしまうためそれも出来ず次男をなだめるしかありません。 スワンボートに乗りたいと言われリクエストに応えますが、私ひとりで漕ぐしかなく、ゆっくりしている暇はなし。しかも次男が池に入ろうとしたり、長男はボートの上で立ち上がったりで、私は何度も声を荒げる始末。 さらに、トイレに行ったばかりなのに、急にまた行きたいと言い出す長男を連れて、次男を抱っこしたままトイレ目指して猛ダッシュ。いつもは動きの遅い弟のために待ってあげたりサポートするやさしい長男ですが、この日はまさに自由奔放! 次から次へと遊具を移動する長男に付いていくのがやっとでした。 大変そうな私を見て5歳の長男が少しでも手伝ってくれたり、弟の遊びに合わせてくれるかと期待していた私。しかし、やはりまだ5歳。どんどん自分のペースで進んでいく長男でした。今後、ワンオペ公園の際は、無理せず近所の小規模なところへ行こう、そして体力的にも気持ち的にも余裕を持って楽しめたらいいなと思いました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:鬼頭いちか5歳と2歳の男の子の母。パワフルな義両親と敷地内同居中。貿易関連の資格を多数保有。
2023年05月04日保育士の中田馨さんが、子どもとのお外遊びやお出かけをする際に気をつけてほしいことについて教えてくれました。過ごしやすい季節になり外にお出かけする機会も増えてきましたよね。子どもとのお出かけでヒヤッとした経験をされたことのあるママやパパもいることでしょう。安全面についても気にかけながら、子どもと楽しい時間を過ごせるとよいですよね。保育園でも実際に行っている対策や声がけなどもご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは。保育士の中田馨です。低年齢児のお子さんを連れての外出は『ヒヤリ』とすることが時々あると思います。今回は、保育所で私たちが気にかけていることを含めた、外出先でのヒヤリハットとその対策をお話しします。 お出かけ前のヒヤリハット例えば、公園に行く時も「砂場セットと水筒、タオル、帽子…」と色々と準備をしていて、ママはバタバタすることもあるのではないでしょうか。ママが準備している間、玄関で待つ子どもは一刻も早く外に出たい気持ちでウキウキしていることでしょう。そんな時に気をつけたいのが、玄関の開け閉めです。子どもは良かれと思ってママが見ていない時に玄関を開けることがあります。ドアを開けてその場で待っていてくれていたらよいのですが、もし、そのまま外に飛び出てしまったら?ヒヤリとしますね。保育所でも子どもたちも、外に出たい気持ちが前に出て、玄関のドアを自分で開けようとします。ですので、私の保育所ではルールを決めています。「ドアを開けるのは先生とママ、パパだけ」。つまり大人だけと伝えるのです。子どもがドアを開けようとすると、繰り返しその約束を伝えます。もちろん、鍵は常に閉めておく、チェーンの鍵があれば活用するなど、子どもが開けられないようにするのも大切ですが、家でも私の保育園のようなルールを決めておいてもよいかもしれません。 ママチャリでのヒヤリハット子どもを乗せて自転車を走らせている時にヒヤリとした経験はありますか?私はありますよ。子どもを自転車に乗せていて起きた事故もニュースなどでもよく見かけます。例えば、「道路のちょっとした段差を登る時にバランスを崩しかけた!」、「平面でない場所で自転車に乗る時に、バランスを崩しかけた!」、「前に乗っている子どもの頭で前方が見えにくくてヒヤリとした!」、「買い物しすぎて荷物と子どもを乗せたらフラフラ運転になった!」などなど、数えきれないくらいあります。私自身も一度、ちょっとした坂道を登る時にバランスを崩して転んだこともあります。その際にしてて良かったのが「ヘルメット」です。息子は自転車ごと転んだのですが、ヘルメットがあったおかげで怪我もありませんでした。道路交通法でも、自転車を運転するすべての人がヘルメットをかぶることに努めなければならないのはもちろんのこと、同乗する方にもヘルメットをかぶらせるように努めなければならないとされています。保護者等の方は、児童や幼児が自転車を運転する際は、ヘルメットをかぶらせるよう努めるようにしましょう。自転車で走る時は、ヘルメットを被り、無理な運転をしないがお約束ですね。 参考サイト:自転車用ヘルメットの着用|警視庁HP 子どもの自転車でのヒヤリハット少しお兄ちゃんお姉ちゃんになると、自転車に乗ることもあるでしょう。お子さんがルールを守って公道を走れるくらい上手になるまでは、遠出はせずに、パパやママは徒歩で見守ることができる範囲での走行が安心です。自転車を上手に乗れるようになっても、走る道のりは安全な場所を選ぶようにしましょう。これは私の失敗談。小学1年生になった息子は自分の自転車、私は娘を乗せて自転車を乗っていました。少し長めの坂を降っていたのですが、前を走る息子はブレーキをうまくかけられずそのまま一直線に…!「ブレーキかけて!」と言った私の言葉は何の役にもたちませんでした。幸い、電柱と壁の間に車輪が挟まって強制的に停まり息子に怪我はありませんでしたが、あの時、人や車にぶつかっていたらどうなっていたか!といまだにゾッとする出来事です。お子さんと自転車で走行するときは、見通しのよい人通り、車通りの少ない道を選ぶ、でこぼこ道や坂道など乗り慣れない道は、自転車から降りて歩くなど、お子さんの発達に合わせた進み方ができればよいのかなと思います。また、ヘルメットやプロテクターなどを装着し、大人が見守っている状況で楽しむようにしましょう。 歩いて移動中のヒヤリハット歩いて移動している時もヒヤリハットはあります。子どもは、咄嗟に車道に飛び出したりすることがあるので、道路を歩いている時は、歩道であってもお子さんと手を繋いで歩くことを基本にします。保育園では、「外で歩く時は、先生と手を繋ぎます」というルールがあります。手を離そうとするお子さんにはルールをその度に伝えています。大人が諦めずにルールを伝えて続けていると、それが日常になりますよ。また、お子さんが車や自転車が通らない方向になるよう手を繋ぐとより安心です。きっと、手を繋ぎたがらない時期もあると思います。そんな時は、自転車やベビーカーで移動するなど工夫してもよいでしょう。 「ヒヤリ」とした時に、じゃあ次、同じようなことにならないためにも、何をしたらよいか?どんなルールを決めれば安全か?を考えることで、いつもの外遊びがより安全で楽しいものになりますよ。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年05月04日うちの夫は、なぜか傘をさしたがりません。理由はよくわかりませんが、おそらく片手が不自由になるのが嫌なのではないかと思います。夫がひとりで行動しているときならかまいませんが、問題なのは、子どもと一緒にいても傘をささないこと。保育園の送迎でも、なぜか傘を使わない夫にイラッとした体験談です。「このくらいの雨ならいける」当時、年少クラスに登園していた次男の送迎を、夫に頼みました。その日は、霧雨よりは少し強い程度の雨が降っていたので、夫に傘を渡す私。しかし、夫は「車で迎えに行くんだし、このくらいの雨ならいけるでしょ」と手ぶらでお迎えに行ってしまいました。 次男が通う園は、駐車場から園舎までやや歩きます。私は「どのくらいの雨なら夫は傘をさすんだろうか……」と、うんざりしながら、玄関にタオルを用意していました。 しっとりと濡れた通園バッグ。その中には……案の定、しっとりと濡れて帰宅した夫と次男。玄関に私が用意したタオルはそのままに、お風呂へ直行した夫が「濡れて帰ってくるってわかっているのに、なんでお風呂沸かしてないの?」とまさかの小言。 玄関で次男を拭いていた私は、イラッとしながら「それなら傘くらいさせばいいじゃん」と言い返しましたが、気になったのは次男の通園バッグ。中には次男が園で描いてきた絵が入っていました。取り出してみると、絵の一部が雨で濡れてしわしわに。次男の自信作だったようで、しょんぼりしながら夫とお風呂に入っていきました。 どの程度の雨から傘を使うのかは個人の自由ですが、濡れてしまうのは人の体だけではありません。この件をきっかけに、子どもの送迎のときだけは傘をさしてくれるようになった夫。しわしわになってしまった次男の絵は、乾かしたあと、しばらく玄関に飾りました。夫が体調を崩しても大変です。これまで自分のためにも子どものためにも自主的に傘をさしてほしいとお願いしていました。今回の出来事を機に、夫にしっかり伝わったことを願うばかりです。 著者:安藤 はるか小3、年長の男の子と2歳の女の子のママ。カラーセラピストとしてお悩み相談のサービスを運用中。
2023年05月03日4歳の長男は、お店で行列に並んだり病院の待合室で診察を待ったりしていると、すぐに「まだ?」と尋ねてきます。長く待つ必要があるときにはどうやって長男を退屈させないようにするか、いつも私は苦心していました。ある日、お弁当屋さんでテイクアウトすることにした私。しかしお店は混雑しており、なかなか商品を受け取れません。そんなとき、退屈してきた長男に、小学生の男の子が声をかけてきました。 行列に飽きてしまった長男に男の子が…ある日、私は子どもたちを連れてお弁当屋さんに行きました。お弁当をテイクアウトしてラクにごはんを済ませたかったのですが、お店は大混雑。お会計が終わっても、なかなか商品を受け取れません。待つことが苦手な長男は、「まだ? 早く帰りたい」と言い始めました。私がどう長男の気を引こうかと悩んでいると、そばにいた小学校高学年くらいの男の子が突然、「その靴かっこいいね!」と長男に話しかけてきたのです。 男の子とのお話で長男はご機嫌に少し驚きながらも、「うん」と答えた長男。長男が履いていたのは新幹線の絵が付いた靴だったのですが、男の子は「新幹線が好きなの? 他にも赤とかいろいろな色があるよね」と会話をどんどん広げてくれました。長男は退屈を忘れて、男の子と楽しげに話していました。そして男の子は帰る前にも、「きっともう少しでお弁当出てくるよ。頑張って!」と長男を励ましてくれたのです。そのすぐあとに私もお弁当を受け取り、長男は機嫌よく家に帰ることができました。 長男はお気に入りの靴を褒められ、好きな新幹線の話ができたことがうれしかったようです。長男の相手をしてもらい、私もとても助かりました。お願いしたわけでもないのに、長男をスムーズな会話で楽しませて退屈を紛らわせてくれたあの男の子のふるまいは、神対応としか言えません。長男もあの男の子のように、小さな子にやさしくできるお兄さんに成長してくれたらいいなと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラストレーター/あさうえさい著者:香川えりか4歳と2歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。
2023年04月29日保育士の中田馨さんが、公園やお外で遊ぶ時に気をつけておきたいことについて教えてくれました。暖かい季節となり、子どもを連れて公園などの外遊びをする機会も増えてきましたよね。しかし、子どもが多く集まる公園では子ども同士やママ友との間でトラブルが起きてしまうことも…。よくあるエピソードなどもご紹介しているので、ぜひ確認しておきましょう!こんにちは!保育士の中田馨です。4月に入り、日中は外でも過ごしやすい季節になりました。寒い時期はなかなか外遊びができなかったご家庭も、お散歩や公園へ出かける機会が増えることでしょう。今回は、公園で遊ぶ時にママが気をつけておきたいことについてお話しします。 遊具の使い方は周りのお子さんの様子を見ながら公園は、当然のことながらみんなが遊ぶ場所です。例えば、公園に自分とお子さんの2人だけであれば、遊具を自由に使って遊んでもよいと思います。しかし、他のお子さんがいたら話は別です。遊具は定番の使い方をする方がよいでしょう。例えばすべり台。定番の使い方は、「階段から登って滑る」ですよね。しかし子どもは滑る方から登りたくなるものです。これが、自分とお子さんの2人だったらしてもよいでしょう。しかし、他のお友だちが滑り台を使っているときはやめた方がよいでしょう。滑り台の坂を登ろうとしたときに上からお友だちが滑ってきたら?とても危険ですね。遊具を定番の使い方をすることは、公園にいる子どもたちが安全に遊べる方法でもあるのです。 子どもが乱暴したときは注意をする公園で遊んでいると、どうしてもお子さん同士のおもちゃの取り合いをしたり、お友だちを押したり、叩いたり…などのトラブルが起こりがちです。1~3歳ごろのお子さんであれば、子ども成長するうえでの過程でもあるので誰にでも起こりうることなのですが、自分の子どもが少し乱暴なことをしても、何も言わない親御さんもいらっしゃるようです。「誰にでも起こりうること」とはいえ、「何も言わない」のは違いますよね。例えば、子どもがお友だちを押したら?「お友だちを押したらダメ!」と子どもに伝える必要がありますし、押されたお子さんにも「ごめんね。びっくりしたよね」など声をかけた方がよいでしょう。この一言があるのとないのとでは、全く違います。お互いにこの一言があるからこそ、「お互い様だから、大丈夫だよ」という気持ちが生まれるものです。 お子さんは「かして どうぞ ありがとう」を!公園で遊ぶことは、子どもにとって家族以外の人との人間関係を学ぶことでもあります。子どもたちがお友だちと関わる時に、言えると素敵な言葉があります。それは「かしてどうぞありがとう」の3つの言葉です。お友だちのおもちゃが気になったら「かして」と言います。逆にお友だちが「かして」と来たら、「どうぞ」と言えるとよいでしょう。さらにそれぞれ貸してもらったら「ありがとう」と言います。この3つの言葉は聞いているだけで気持ちがよい言葉です。この3つの言葉があるとないとでは、受けた側も言った側も気持ちが全く違います。是非ともお子さんにも言えるようになって欲しいものですね。しかし、この3つの言葉、お友だちの前で急に言えるようになるものではありません。普段の家族との生活の中で使うからこそ、身に付くものです。子どもだけに「“かして”って言うのよ」と言うのではなく、子どもは大人の姿も見ていますので、大人同士も「かしてどうぞありがとう」と言っている姿を見せてくださいね。 ママは勇気を出して挨拶を!皆さんに向けて、ママ友とのお付き合いの方法なんて書いている私ですが、実は人見知りのためママ友づきあいはとっても苦手です。初めてお会いするママさんに挨拶しようかどうしようか悩んで、勇気を出せずに挨拶しなかった。なんて経験もあります。もちろん、公園へ遊びに行くからといって、無理に誰かと仲良くなる必要はありません。ですが、同じ「公園」という空間にいるのに、何も言葉を交わさないことは何だかむず痒い感覚になることもあるでしょう。私の経験上、最初に挨拶をしなかったら次からの挨拶はもっとしづらくなります。ですので、知らないママさんであっても「おはようございます!」と勇気を出して挨拶することをおすすめします。もしできるのであれば、挨拶のときはニッコリ笑顔で!それだけで、何だかお互い気持ちのよい気分になれるものです。 公園にいる親同士がほんの少し心がけることが、子どもにとって楽しく安全な環境になります。春の気持ちよい気候の中で、目一杯公園で遊んでくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年04月26日私は5歳の息子と3歳の娘を育てる母です。息子が1歳になる前に、夫の転勤のため仕事を退職。その後すぐに娘を授かったこともあり、約5年間ずっと専業主婦でした。もともと仕事がそんなに好きではなかった私は家事や育児に専念できる専業主婦に憧れがあり、夫の転勤にも喜んでついて行きました。しかし、実母は何かと私に嫌みを言ってくるのです。私は悔しくなってしまいました。 想像とは全然違う専業主婦の生活専業主婦の生活は、私が思っていた以上にハードでした。何をするにも子どもから目が離せず、自分の時間はないので寝不足の日々。子どもの行動は予測不能で、気付いたら部屋はおもちゃや食べ物で散らかり放題。わが子は急な発熱も多く、予定が崩れてしまうこともしょっちゅう。 そんな中で家事を完璧にすることは難しく、最低限の食事・洗濯・掃除などをする生活で私は精一杯でした。そんな私に対して驚くべき発言があったのです。 「働いてないから、そのくらいいいでしょ」あるとき、私は「子どもたちの寝かしつけ中に、夫から迎えに来てと連絡があった」と夫の愚痴を母にもらしていました。すると母は「働いてないんだからそのくらいいいでしょ」と発言。てっきり同意してくれると思っていた私は驚きました。 また「子どもたちと1日中公園で遊んでクタクタ」と私が言えば、「でも働いてる人はもっと大変」と母は言います。さらに子どもたちが幼稚園に通い出し、ようやく自分の時間が取れるようになると「専業主婦はラクでいいね」とも母は言ったのです。 悔しくて私は…私は母にそう言われ続けるのが悔しく、仕事を始めることにしました。週3のパート勤務ですが、約6年ぶりの仕事にとても緊張。「専業主婦だった私がちゃんと働けるのだろうか」と不安でいっぱいに。 しかし、いざ働き出すと仕事はとても楽しくやりがいがありました。子どもの存在にとらわれずに役割をこなすことは、自分の存在意義を感じ自己肯定感も上がりました。何より一番に思ったことは「仕事より、何が起きるか分からない付きっきりの育児のほうが大変だ!」ということでした。 私自身も専業主婦を経験するまでは「仕事をしなくていい専業主婦はうらやましい」という気持ちがありました。しかし、専業主婦はまったくラクではなく、今も母の言葉にはモヤモヤが残っています。仕事と家庭の両立もまた大変で、どちらも決して完璧ではありませんが、仕事を始めて良かったと私は思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:都 うめこ5歳男児と3歳女児のアクティブ転勤族ママ。趣味は公園巡りで、現在公園レポートを20本以上と育児に関する記事を執筆中。元銀行員でFP資格保有。
2023年04月25日YouTube「むに男」は、2歳のむに男くんの成長をご覧いただけるチャンネルです。YouTubeだけでなく、InstagramやTikTokでもむに男くんの可愛らしい姿は大人気!今回は、じいじの孫愛が炸裂している動画をご紹介します。孫が大好きなじいじ。むに男くんに似合う服や帽子を見つけて、じいじも買い物意欲が湧いてきます…!! むに男くんの洋服を買うためにお出かけ♪ この日はじいじも一緒にお買い物です。孫にメロメロのじいじ。早速、むに男くんを見てご機嫌♪ じいじ、もうランドセルを買いたい(笑) この日は、帽子などを購入する予定でお買い物に来ていますが…じいじはすでに「ランドセル買ってやろうか!」とママに相談!? ちょっと気が早くて、ママもびっくりな提案です(笑) 洋服屋さんに到着! ママもお気に入りのお店に到着。じいじも好みの服があったようで、色々と吟味中。 早速、じいじがむに男くんの洋服を選びます♪じいじのお気に入りが見つかりました! じいじ、爆買いの予感…!! じいじの爆買いスイッチが発動したのをママも察知しました(笑)こうなると、じいじの買い物スイッチは誰も止められません! ママもパパも、じいじのお孫さんへの洋服プレゼントにはいつも助かっているようです。一緒にお買い物に行けば、ママやパパもじいじと共に服選びができるので、嬉しいですね♪ この笑顔を見たら、即決♪ じいじセレクトのお洋服、むに男くんにあててみます♪にっこり笑顔のむに男くん!じいじ、思わず「買うか!」と即決です。 まだまだじいじの爆買いは終わらない! 一つ購入を決めたら、もうじいじの爆買いスイッチが止まらなくなってきました!「他にもむに男くんに似合う洋服はないかな〜?」と店内をウロウロ。 ママもじいじのパワーに圧倒されてます(笑) お目当ての帽子も決定! もともとお買い物の予定をしていた帽子も可愛いものが見つかりました! むに男くんも、じいじもママもみんな気に入ったようです♪「はい!これちょーだい!」 じいじ、帽子も即決です♪ 2人とも大満足♪ むに男くんに合う洋服や帽子をたくさん買えて、大満足のじいじ。むに男くんもじいじとのお出かけにご機嫌です♪ 2人の笑顔から、じいじのお孫さんへの愛情が伝わってきますね。とにかく「可愛い」という気持ちが溢れています。じいじとの買い物の時間をむに男くんだけでなく、パパやママも楽しく過ごしていて、そこもまた見どころの一つです。ママの誘導も上手で、見習いたくなりますよ♪家族みんなでむに男くんの成長を見守っているのがよくわかりますね。 YouTube「むに男」では、他にも楽しい動画がたくさん!パパとママだけでなく、じいじやばあばとお孫さんとの仲良し動画もたくさんご覧いただけますよ。InstagramやTikTokもぜひチェックしてみてくださいね。画像提供・協力/むに男
2023年04月22日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、冬〜春頃にかかりやすい水ぼうそうについて教えてくれました。水ぼうそうは感染力も強く、園などでも流行りやすい病気の一つです。子どもが水ぼうそうにかかった時にはどんなことに気をつけたらよいのかなど、ぜひ、確認しておきましょう! 水ぼうそうは、1年中みられる感染症ですが、特に冬から春にかけて多いといわれています。かかってしまった場合は、どんなことに気をつけていけばよいのか迷われる親御さんも多いことでしょう。そこで今回は、水ぼうそうについてお話していきます。 「水ぼうそう」ってなに?水ぼうそうは水痘ともいわれています。かゆみの強い水疱(すいほう)[水ぶくれ]ができ、とても感染力が強く、保育園や幼稚園などで一気に広がります。症状は軽い場合も多いですが、症状が重くなる場合もあります。かかりやすいのは10歳以下といわれ、赤ちゃんはもちろんのこと大人でもかかることがあります。 水ぼうそうは予防接種があり、生ワクチンで定期接種になっていて、1回目の接種は生後12-15か月の間、2回目の接種は1回目の接種から3か月以上あけます。日本では4歳以下で水ぼうそうにかかることが多いため、2歳までに2回目の接種を行うことが望ましいとされています。 水ぼうそうの症状や特徴は?水ぼうそうは、かゆみが強い水ぶくれができます。潜伏期間は平均14~16日(10日未満や21日程度になる場合もある)と言われています。1日くらいの微熱があった後、赤い小さな発疹の症状が出始めます。高い熱も2~5日間続きます。 発疹はどうなっていく?発疹は以下の経過をたどります。 紅斑(こうはん)赤いブツブツ↓丘疹(きゅうしん)少し盛り上がる↓水疱(水ぶくれ)↓痂皮(かさぶた) 厚生労働省のHPによると、水ぼうそうは水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。鼻や喉の分泌物や、水ぶくれがつぶれて飛んだウイルスを吸い込む空気感染、飛沫感染、肌の触れ合いなどの接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。発疹の発現する前から発熱が認められ、典型的な症例では、発疹は紅斑(皮膚の表面が赤くなること)から始まり、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)を経て痂皮化(かさぶたになること)して治癒するとされています。治療は通常であれば痒みに対して行われて、痒みが強い場合に痒みを抑える塗り薬や飲み薬処方されます。抵抗力が弱い人でなければ、自然に治ることがほとんどですが、診断された後にぐったりするなど体調に変化があれば再度受診するようにしましょう。体の抵抗力が弱い人、症状が重い人にはウイルスに対する内服薬や点滴をすることがあります。 引用参考サイト:水痘とはどんな病気ですか?|厚生労働省 観察が大事!水ぼうそうをケアする際の注意点とは?水ぼうそうを発症した際には、その後の経過観察が大切になります。主な注意点をあげているので、参考にしてくださいね。 ①発疹の状態をよく見ましょう水ぼうそうでできる発疹は、強いかゆみを伴います。発疹の状態や状態の変化をよく見ましょう。また、かさぶたになるまで感染力があるので注意しましょう。 ②熱を測り、全身の状態もチェック発熱が伴わない場合もありますが、熱がある場合には、朝・昼・夕と1日3回熱を測り、熱だけでなく、前回測定した時からの熱の上がり方[急に上がってきた、夕方~夜になると高熱が出る、など]にも注意してみましょう。発疹の状態、体温、顔色、機嫌、おしっこの量・色、食欲など全身の状態もチェックすることがポイントです。口の中にも発疹がでるため、授乳を嫌がったり、食欲が落ちることがあります。離乳食が進んでいても、お粥など水分量が多い前の段階に戻すなど工夫してみましょう。 ③水分補給に気をつけるおしっこの量が少なく、色が濃いときには水分が不足しているサインです。水分を多めに与えるように心がけて下さい。熱が高い時は脱水症状にならないよう、こまめに授乳したり、まめに水分を与えましょう。 ④水ぶくれをつぶさないようにしましょう水ぼうそうはかゆみが強いため、掻かないように注意しましょう。かゆみを我慢できないこともあるので、つめを丸く切り清潔にしておくのがおすすめです。どうしても掻いてしまうときは、薄めに包帯を巻いたり、大きめの長袖のTシャツを着せたり、赤ちゃんなら手袋をするなど工夫してみましょう。 ⑤安静を保ちましょうなるべく室内で静かに過ごすことが大切ですが、無理に寝かせなくても大丈夫です。抱っこや添い寝で、静かに休めるようにしてあげましょう。 ⑥部屋の環境に気をつけましょう室温は暑すぎたり、寒すぎたりしないようにしましょう。熱があるからと部屋を暖めすぎると室内が乾燥し、余計に辛くなることもあります。部屋の湿度にも注意しましょう。 外出はいつからOK?発疹がひいてきたからといって、園に子どもを登園させるのはNGです。発疹がすべてかさぶたになるまでは感染する可能性があるため、外出するのは避けましょう。学校保健安全法及び保育所における感染症対策ガイドラインにより、すべての発疹がかさぶたになるまでは出席停止となります。登園・登校時に、治癒証明書等の提出が必要になる場合が多いので、保育園や学校等に確認し、かかりつけ医に相談しましょう。 まとめ水ぼうそうは、とても感染力が強い病気です。 受診時は、事前に「水ぼうそうかもしれないのですが…」と病院へ電話をするようにすると良いでしょう。 参考サイト:東京都福祉保健局東京都こども医療ガイド|水ぼうそう(水痘) 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2023年04月20日保育士の中田馨さんが、春の就寝時に気をつけておきたいポイントについて教えてくれました。日中は暖かい春ですが、朝夕は冷え込むことも多く、寝るときの子どもの服装やお布団など、どんなものが最適なのか悩みますよね。風邪をひかないようにと暖かい服装で寝かせていたら、子どもが汗をかいていた……なんてことも。この機会にぜひ確認しておきましょう。こんにちは! 保育士の中田馨です。春は朝夕と昼間の気温差が大きいので、就寝時の子どもの服装などに悩んでしまいますよね。 そこで今回は、子どもにとって快適な就寝時の服装や寝冷えしないためのおすすめの対策についてお話しします。 すぐに布団をはいでしまう!こんなときの対策は?暑くなってくると気になるのが、夜に寝ているときの子どもの寝相です。布団をかけていても気がついたら何も着ずに体が冷たくなっていたり、布団をはいでも大丈夫なように真冬用の分厚いパジャマにすると、じっとり汗をかいてしまうというお子さんも多いことでしょう。 子どもの寝相が悪く、すぐに布団をはいでしまうとどうしたらいいの?とママやパパも悩んでしまいますよね。夜中に何度も布団をかけ直しているという方もいることでしょう。 また、春は朝晩は冷え込むことも多いので布団をかけていなくて寝冷えしないかも心配になりますよね。次の項では春におすすめの寝冷え対策についてもお伝えしていきます。 春はどんなパジャマを選ぶ?就寝時の冷えが気になる場合には、腹巻などをして体の中心を温めて、おなかを守り寝冷えの防止をするとよいと言います。パジャマのズボンに腹巻がついているタイプもあるのでそれでもかまいません。 また、春夏はガーゼタイプの吸水性のあるスリーパーをじょうずに使って、子どもの寝冷え対策をするママさんもいらっしゃいます。スリーパーは布団をはいでしまうような寝相が悪いお子さんでも身体をすっぽりと包んでくれるので安心ですね。 また、パジャマ選びで忘れがちなのが、パジャマのズボンのゴムではないかと思います。2年目のパジャマやお下がりのパジャマは、ズボンのゴムが緩んでいる場合があります。ゴムが緩いと寝返りをしたときにおなかが出てしまい、寝冷えの原因になることも……。そのパジャマが、お子さんの身体にあっているかを今一度確認しましょう。 手足が冷たくても体幹が温かければ心配しないで!子どもが寝ているときに、手足を触ったら冷たくてびっくりした!という経験、ありませんか? 子どもの場合、体温調節機能が整ってくるのが2歳ごろのため、体温調節が苦手です。 触ってみて手足が冷たくても、おなかや背中など体幹に近い部分が温かければ、心配する必要はありません。むしろ、冷えているからと厚着をさせると汗をかいて、それが冷えて風邪の要因になってしまうこともあります。体幹に近い太ももあたりまで足が冷えてしまっているなどの場合には、スリーパーを着せてあげたり、エアコンなどで部屋の温度を調節するなどしてあげるとよいでしょう。 朝夕と昼間の気温差を大人が感じたときは、子どもも感じています。自分ではまだ「寒い」「暑い」を訴えられない乳幼児ですので、周りの大人が気にかけてあげたいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年04月19日私は3歳半と1歳半の男の子2人を育てています。ある日、私は高熱でまる2日間ベッドから動けない状態になりました。周囲には家族や親せきもいないので、ちょうど仕事が休みだった夫にすべてを任せることになったのですが……。夫と子どもの関係夫はもともと積極的に子育てを手伝ってくれるのですが、仕事と私にはできない屋外や庭の手入れで家の中でゆっくり子どもたちと過ごす時間がありません。子どもたちはパパが大好きですが、一緒にいる時間が少ないためか私がいると私にばかり頼り、特に長男は夫に反抗するようになりました。 そんな子どもたちの様子に私は疲れ、夫は少し残念な気持ちになっていたときです。私は急な高熱で、まる2日間寝込んでしまったのです。 私の代わりになった夫夫は私の代わりに、家事や子どもたちのお世話を一生懸命してくれました。長男と一緒に料理や後片づけをしたり、子どもたちと一緒にお風呂に入ったり。子どもたちがかんしゃくを起こしたり、夫の言うことを聞かないときはときどき叱りながら言い聞かせていました。 そして子どもたちも、夫がたくさん自分たちのお世話をする姿を見て、特に長男は「パパ! パパ!」と夫に寄っていくようになったのです。そんな親子の声を、私は寝室で少し楽しみながら聞いていました。 「知っているけれど」と思ったが……それから、夫は以前より積極的に子育てに協力してくれるようになりました。私の病気が治ってからは、次男が泣いていると「○○ちゃん(次男の名前)どうしたの?」と私よりも早く次男を抱っこしたり、「長男はもうひとりで○○できるからお手伝いさせたら喜ぶよ!」と子どもの様子を私に教えてくれるようになったのです。 私は心の中で「知っているけれど」と思いつつも、夫を立てて「そうなんだ! すごいね」と一緒に喜ぶようにしました。 私の代わりに苦戦しながらも、幼児2人を3日間全力でお世話をした夫。夫だけでなく、子どもたちも夫に寄っていくようになり、お互いの関係が明らかに良くなりました。私がいないこの3日間で、親子3人にとって新たないい絆が生まれたような気がします。時間があるときは夫に子育てを完全に任せて、私のいない時間を作ることもときには大事だと思った出来事でした。 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年04月18日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、春に気をつけておきたい赤ちゃんのスキンケアについて教えてくれました。暖かくなり外で遊ぶ機会も増えていますよね。春になると紫外線も強くなってきて、汗をかきやすくなるなど肌トラブルも増えてきます。ぜひ、確認しておきましょう!春は紫外線も強くなってきて暑くなる日もあれば、まだまだ肌寒い日もあり、不安定な天気が続きます。花粉や汗、紫外線など肌への影響もありトラブルが多い時期です。 そこで今回は、春のスキンケアについて気をつけてほしいことをお話ししていきます。寒暖差が大きい春。肌への影響は?寒暖差が大きい春先は朝夕は寒いものの、日中は汗をかくほど暑くなることもあり、あせも(汗疹)などの肌トラブルも起こりがちです。 また、暖かくなることで薄着になり、肌の露出も増えてくるため、肌への紫外線のダメージを受けやすくなります。黄砂やPM2.5などの大気汚染物質が増加するのも春先の特徴で、これらが肌に付着すると、活性酸素が増え皮膚のバリア機能が壊されてしまい、肌の乾燥やかゆみなどの肌トラブルを起こしやすくなるといわれています。 さらに、春は冬に続いてまだまだ乾燥する時期なので、注意しましょう。 春の服装や汗対策は?少し肌寒い日も、日差しが強くなる日中や身体を動かして体温が高くなると、代謝の良い乳幼児は汗をかいていることもあります。 カーディガンなどを羽織る場合には、薄手のもので綿素材のものを選ぶようにしましょう。こまめに脱ぎ着ができるように、薄手のものを重ね着するようにするのも良いかと思います。汗をかいた後は、下着もこまめに替えてあげるとよいでしょう。 あせも対策としては汗はこまめに拭くようにしますが、肌への負担を軽減するために拭くときには摩擦を避けて押さえ拭きにしたり、濡れたタオルやノンアルコールのウエットテッシュなどで優しく拭くようにしましょう。 春の紫外線対策は?春になり暖かくなると薄着になり、肌の露出も増えてきます。秋冬は長袖で紫外線などから守られていた肌が、急に露出する機会が増えることで肌への紫外線のダメージを受けやすくなります。 日差しが強いときは、薄手のカーディガンなどで、肌の露出を避けるようにしましょう。また、長時間外へ出るときなどは、日焼け止めなどを塗るのも良いでしょう。日焼け止めは、肌への刺激が少ないせっけんで洗い流せる、乳幼児用のものを選ぶようにしましょう。 洗い方やスキンケアは?汗によるあせもや、紫外線による肌へのダメージに加えて、黄砂やPM2.5などの大気汚染物質が肌に付着すると、活性酸素が増えて皮膚のバリア機能が壊されてしまい、肌トラブルを起こしやすくなるといわれています。 汗がたまりやすい陰部や首や脇の下などを重点的に、低刺激のボディーソープやせっけんでしっかり洗うことが大切です。しかし、肌を摩擦で刺激しないように、泡タイプのボディーシャンプーやボディーソープ、せっけんなどをよく泡立ててたっぷりの泡で洗うようにするのがポイントです。 お風呂上がりには、クリームタイプの保湿剤で全身しっかりと保湿しましょう。外遊びで汗をたくさんかいて帰ったときには、毎日のお風呂以外でもシャワーなどでせっけんやボディソープを使わずに汗を流すのも良いかと思います。 まとめ気候が良くなって外遊びが楽しくなる時期、肌トラブルなく過ごせると良いですね。 引用・参考文献:『赤ちゃんのスキンケアがよくわかる本』主婦の友社杉山剛著 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2023年04月13日保育士の中田馨さんが、子どもの春の服装について教えてくれました。春は日中は暖かいですが朝夕は冷え込むことも多く、子どもの服装に悩んでしまうという親御さんも多いですよね。春の服装の注意点についてもお伝えしているので、ぜひ確認しておきましょう!こんにちは!保育士の中田馨です。今年の春は各地で桜の開花が早く、いつもより春の訪れを早く感じましたね。春は衣替えの季節でもありますが、朝夕と昼間の気温差が大きいので大人も「難しいな」と感じるのではないでしょうか? 今回は、子どもにとって過ごしやすい服装と気をつけたい春の服装についてお話しします。 子どもは大人より体温が高め皆さんもよくご存じだと思いますが、子どもは大人よりも体温が高めです。私の保育所では朝昼夕と1日に3回、子どもたちの体温を測るのですが、平均的に36.6~37.4くらいが多いです。ですので、同じような服装をしていて大人が「心地よいな」と感じていても、子どもは汗をかいている、なんてこともあります。また、子どもは大人以上に何かしらせっせと動いて汗をかく場合もあります。朝夕と昼間の寒暖差の大きい春などは特に、「大人は快適だから、大丈夫だろう」と油断しがちです。時々、子どもの首や背中辺りを触って汗をかいていないか?体がほてってきていないか?を確認するとよいでしょう。体がほてっていると感じたら、上着を脱がせたり、汗をかいている場合は着替えをするなど、その時の状況によって対応してあげましょう。 防寒インナーは一日の気温を確認して着せて春の朝夕は、ブルっと体が震えるくらいの寒さを感じることが多いと思います。朝起きたときに「寒いな」と感じ、機能性肌着などの防寒インナーを着せることもあるかと思います。しかし、春は昼間になると半そででもよいくらいの暖かさになることも。お出かけした時に、子どもが「機能性肌着+長そで」の服装でお出かけをしていて、いつの間にか汗だくになっていた!なんて経験をしたことのあるママもいることでしょう。機能性肌着と呼ばれるような高機能の防寒インナーは、化学繊維素材で作られているため吸湿発熱性が強く、新陳代謝の盛んな子どもが着ると体温調節機能がうまく働かなかったり、肌の水分が失われやすく肌荒れや乾燥の原因に繋がってしまうこともあります。また、着替えさせたくても、外出先ではすぐに服を着がえさせることが難しい場合もあるでしょう。ですので、もし朝に「寒い」と感じても「日中は暑くなります」という天気予報だった場合には、高機能の防寒インナーはやめておき、長そでの上に薄手の上着を羽織ると簡単に脱ぎ着できるので、服装の調節もしやすくおすすめです。また、汗をかきやすい季節には、肌着は吸水性の良い綿の肌着を着せるのがよいでしょう。 子どもの行動を想像した服装選びを子どもの服選びがテーマの際、何度かお話したことがあるのですが、子どもの服を選ぶ時には「子どもの行動を想像して安全な服を選ぶ」ということも重要です。子どもは、走ったり、跳んだり、登ったり、下りたり…と、とっても活発に動いています。例えば、サイズが大きな服を着ていた場合、袖から手が出ずに遊具につかまり損ねたりもしますし、逆にサイズが小さなズボンを履いていると、可動域が狭く動きにくくこける原因になることも。フードやひもがついている上着は、遊具やドアノブに引っ掛かり転倒したり窒息することもあります。服のデザインは服選びでもちろん大切なことですが、プラスして、ご自身のお子さんの普段の行動を考えつつ服選びができると更に安全に子育てができますね! 朝夕と昼間の気温差を大人が感じたときは、子どもも感じています。自分ではまだ「寒い」「暑い」を訴えられない乳幼児ですので、周りの大人が気にかけてあげたいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2023年04月12日保育士の中田馨さんが、保育士から見たパパの子育てについて教えてくれました。保育園の送り迎えなども最近はパパがおこなう家庭も増えてきています。今回は、パパが陥りやすい子育てに関するNG行動についてお話ししてくれていますよ。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは。保育士の中田馨です。ここ数年、保育園でも変化があると感じられるのは「パパの子育て」です。私が保育士になったころは、保育園への送り迎えはママ。子どもが病気になっても、仕事を休むのはいつもママ。卒園するまでパパのお顔を見たことがないご家庭も多くありました。 それが、ここ数年は保育園への送り迎えを夫婦で協力し合っておこなっているご家庭がグーンと増えました。これは子どもにとって本当にうれしいことだと思います。今回は保育士としてパパを見ていて、また、ママからお話を聞いていて、パパが陥りやすいNG行動についてお話しします。 子どもの言いなりになりすぎている子どもは成長するごとに、「この人にはOK」「この人にはNG」という線引きができるようになってきます。保育園で見ていると、子どもに「NO」と言えないパパが時々います。 例えば、子どもが「自転車のヘルメットをかぶらない!」と言えば、かぶらずに自転車に乗せて帰ろうとするパパ。また、子どもが保育園に着いた瞬間に「お散歩に行きたい」と言ったら、「今から少し、お散歩に行ってもいいですか?」と言うパパもいました。 自転車のヘルメットの場合は、「自転車に乗るときは、絶対にかぶる」ことを伝えます。なぜなら、ヘルメットをかぶることが子どもの命を守ることに繋がるのですから。さらに、改正道路交通法の施行により、令和5年4月1日から、すべての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されています。お散歩に行くことも、「今は、お散歩に行く時間ではない」ことを子どもに伝えればよいのです。 一度OKを出してしまうと、子どもは次も同じように要求してきます。今はささいなことかもしれませんが、それがだんだん膨らんで大きなことになるかもしれません。最初の段階で、「あなたの要求は、受け入れられません」と子どもに伝えることは、実はとても大切なのです。 子どもの様子を把握できていない最初にお話ししたように、ここ数年、保育園での送り迎えを協力し合うご夫婦が増えました。そこでの問題が1つ! パパが、子どもの様子や体調面を把握できていないときがあるのです。 昨夕、ママのお迎えのときに少しお熱が高めだったお子さん。朝はパパが送ってきました。「昨夜は、お熱は上がらずでしたか?」と尋ねると、「え? 熱があったんですか?」と知らなかったり、「多分、大丈夫だと思います」とあやふやな返事が返ってくることがよくあります。 保育園への送り迎えをされている場合は、子どもの様子、特に体調面は夫婦間で確認していただけると大変助かります。逆を言うと、保育士が子どものことで質問したら、すぐに返事をしてくれるパパは本当にありがたく思います! 実は私、「イクメン」という言葉に違和感を覚えています。パパが育児をすることは、当然のことですよね。だって、子どもの親なのですから。もしかするとパパ自身も、「イクメンにならなければ」という思いを手放したほうが、楽しく子どもと関われるかもしれませんね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年04月08日保育士の中田馨さんが、保育士から見たパパの子育てについて教えてくれました。おむつ替えや寝かしつけなどをパパがしてくれるという家庭も増えてきています。今回は、ちょっと困ったパパの子育てについてお話ししてくれていますよ。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは。保育士の中田馨です。ここ数年、保育園でも変化があると感じられるのは「パパの子育て」です。私が保育士になったころは、保育園への送り迎えはママ。子どもが病気になっても、仕事を休むのはいつもママ。卒園するまで、パパのお顔を見たことがないご家庭も多くありました。それが、ここ数年は、保育園への送り迎えを夫婦で協力し合って行っているご家庭がグーンと増えました。これは子どもにとって本当に嬉しいことだと思います。今回は保育士としてパパを見ていて、また、ママから聞くお話を聞いていて、パパが陥りやすい行動についてお話しします。 中途半端に子育てに参加する「ママばかりに任せていてはいけない」という気持ちがあるのはとてもありがたいことなのですが、その気持ちが中途半端な場合、ママをイライラさせる原因になってしまうことも…。よく聞くのが、おむつ替えの場面。おしっこはOKだけど、うんちはNG!というパパさんは多いものです。おむつを開けてうんちだった場合、ママが食事を作っていても構わずに「うんち出てるよ!!」と呼びます。おむつを開いたまま呼ぶもんだから、ママもすぐに駆け付けなくてはいけないことに…。また、寝かしつけの場面では、残った仕事があるけれど、子どもの寝かしつけに参加したパパ。しかし子どもがなかなか寝ないので、諦めて仕事に戻るため寝かしつけの途中で退室。パパが途中退室したことによって子どもは目が覚めてしまいました。 どちらも「できないのなら、しないほうが良い」「するなら、最後までする」方が私はよいと思います。それは、ママをイライラさせないだけでなく、子どもに対しても中途半端に関わらないという大事な対応です。 ママが子どもを叱った時に、ママを敵にする発言をする子育てには役割分担が必要です。例えば、ママが叱る役目を担った場合、パパは子どもを慰める役を担うかと思います。子どもがママに叱られて泣いてパパの元に来たときに、どんな言葉かけをしていますか?「ママに怒られたのか。ママ、怖かったなぁ」なんて言っていませんか?確かに、子どもの気持ちになり慰めていますが、この言葉ではママが悪者になってしまいます。子どもを叱るときは、夫婦が同じ方向をむいていたほうが良いと思います。ですので、例えば「ママに怒られたのか。そうかそうか。でもな、○○が△△したからママは怒ったんだぞ」と、子どもを慰めつつも子どものしたことはパパもダメだと思っていることを伝えます。パパとママが同じ方向を向きながら、それぞれの役割分担をしてください。 実は私、「イクメン」という言葉に違和感を覚えています。パパが育児をすることは、当然のことですよね。だって、子どもの親なのですから。もしかするとパパ自身も、「イクメンにならなければ」という思いは捨てたほうが、楽しく子どもと関われるかもしれませんね。著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2023年04月03日ダウン症の次男を、保育園に入園させようと始めた保活。保健センターの保健師さんには「ダウン症が理由で、保育園から断られることはないです」と言われていたものの、実際は違いました。悔し涙、うれし涙、どちらも流した私の保活記録です。次男はダウン症候群現在、生後6カ月の私の次男は、ダウン症候群です。私はもともと働いていたので、妊娠中から「生まれてくる赤ちゃんは、保活に苦労しないよう、出産翌年の4月から保育園に預けよう」と思っていました。しかし、生まれてからダウン症とわかり「認可の保育園に入れないのでは?」と途方に暮れた私。そんなときに、相談に乗ってくれたのが市の保健師さんです。 保健師さんからは「◯◯くん(次男)は医療ケアが必要な子ではないし、ダウン症ということが理由で保育園を断られることはないので、大丈夫ですよ」と言われていました。私の担当の保健師さんだけでなく、担当外の保健師さんも同じことを言ってくれていたので、とても安心しました。 聞いていた話と違う…私はさっそく家から行ける範囲の保育園をいくつかピックアップし、念のため電話で事前に「ダウン症なんですが、入園を希望しても大丈夫ですか?」と確認してみることに。 まずは、長男が通っている保育園。私は「ここに入れてもらえたら、送迎も一度で済むし、次男にとってもお兄ちゃんのいる環境は安心かもしれない」と思っていましたが、結果としては断られてしまいました。「ダウン症の子は他の子より成長が遅いため、保育士を多く配置しないといけない。その人員が確保できない」との理由です。 同様の理由で、電話で確認した6園中、3園は断られてしまったのです。私は「ダウン症が理由で、普通に断られるじゃん……」と、悔しくて涙が止まりませんでした。 いい保育園とのめぐり合い私が事前に電話で確認した6園中、残りの3園は「ダウン症でも大丈夫ですよ」と言ってくれていたので、見学に行きました。その中の1つの園が、私が見学に行った際にとてもあたたかく声をかけてくれたのです。 「体が弱いと聞くので、入園することになったら体調を気をつけて見ていきますね。ダウン症児はうちの園でお預かりしたことはないですが、できる限りのことはしてあげたいので、いろいろ教えてください」と言ってくれて、私はうれしくて思わずその場で泣いてしまいました。 ダウン症児の保活は、思った以上に苦労しました。「ダウン症でも受け入れます」と言ってくれた保育園でも、いざ見学に行くとやんわりと断られることもあったのです。今回、縁があって次男の通う保育園は決まったのですが、私自身、障害児の保活がこんなにも大変だとは、まったく知りませんでした。障害のある子を持つお母さんでも、平等に働けるような環境が整っていけばいいなと、願っています。 監修/助産師 松田玲子著者:吉川 みきな14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2023年04月02日わが家の第1子、現在5歳の長女は大人びた発言も飛び出す活発な女の子です。そんな長女のことを、今では心の底から大好きと言える私。しかし、長女がまだ1歳になる前は、胸を張って大好きとは言えませんでした。現在1歳の長男を見ると、そのときの後悔が今でもはっきりと蘇ります。育児がつらかった長女のとき長女を出産してから今まで、99%ワンオペで過ごしてきたわが家。知り合いのいない土地で、毎日長女と2人だけで過ごす日々でした。初めての赤ちゃんにどう接したらいいのかわからなくて、長女と2人きりのときは私にとって苦しい時間。 「早く夜にならないかな」「赤ちゃんの時期なんて全部飛ばして、早く小学生くらいになってよ」と毎日毎日悩み、苦しんでいました。そんな苦しい時間を避けるように、日中はできるだけ子育て支援センターや買い物に出かけ、長女と2人きりの時間をつくらないようにする綱渡りの日々でした。 かわいいと思えない…こんなの母親?娘と過ごす時間がつらいと感じる一方、夫は娘をこの上なくかわいがります。夫は娘の世話をすると言っても休日の1~2時間、私が買い物に行っている間に見ているだけ。短時間しか関わっていないからこそ、手放しにかわいいと言えるのかもしれませんが、このときは夫が娘に「本当にかわいいな!」と言っていることに、「私は心からそう思えない……」と後ろめたさを感じていました。次第に娘が成長し、1歳を過ぎて言葉が出てくると、娘のことを愛おしく思う気持ちも大きくなってきました。それに伴い、今の娘をかわいいと思えるようになった私。 長男が生まれて価値観が一変!その後、第2子となる長男を出産しました。すると、赤ちゃんの長男がかわいくて仕方がない自分にびっくり! ハイハイをする姿も寝ている姿も、すべてが愛おしく、長女のときにはなかった幸せな気持ちに。 そんな長男を見ていると、同時に長女への申し訳なさも湧き出てきます。「全部飛ばして大きくなってほしいだなんて、私は長女に対し、なんて気持ちで接していたんだろう……」と後悔が押し寄せてくるのです。時々、現在の長女の寝顔を眺めては「赤ちゃんのとき、○○ちゃん(長女)のことを心からかわいいと思えなくてごめんね」とひっそり謝っています。 長女へ抱いていた感情を振り返ると、今でも泣きそうなくらい申し訳ない気持ちになります。未熟な母親だったなと、反省することばかりです。これからもこの後悔の気持ちを忘れることなく、目の前の子どもたちに悔いのないように関わっていかなければいけないと思っています。 イラスト/ななぎ著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2023年03月31日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、パパの育児サポートについて教えてくれました。最近では育児に積極的なパパが多く、様々な場面で夫婦で育児を分担している家庭も多いかと思います。しかし、パパのサポートはありがたいけど、実は…ということもあるようです。ママと接する機会の多い榎本先生が聞いたママ達のリアルな声をお届けします。どんな風に夫婦で子どもを育てていくのが良いのかはそれぞれの家庭で異なります。ぜひ一度話し合ってみてくださいね。 以前に比べて、産後に育児休暇をとるパパも増えて、祖父母のサポートを受けずにパートナーと2人で育児をスタートさせるご家庭も増えています。今回は、ママが言いたくても言いづらい産後のパパのNG行動についてお話ししていきます。 家事や料理をやってくれてるけど…ちょっとモヤモヤすることも最近は料理などの家事のスキルが高いパパが多いと感じます。普段から、家事を分担しているご家庭も多いですよね。しかし、産後になると掃除や洗濯、料理など家事のやり方で、以前は気にならなかったパパの行動がなぜか気になってしまうというママが多いようです。 ◆掃除◆赤ちゃんのために出産前より床掃除など丁寧にやってほしいのに、足りなく感じる。 ◆洗濯◆赤ちゃんのものは別に洗うなどの配慮をしてほしい。 ◆料理◆産後の疲れている身体や母乳分泌などを考慮してバランスがとれた食事をしたいけど、胃もたれしそうなガッツリ系の男料理が続く。 ◆買い物◆料理はしてくれるけど、食材費が高くなるなどのコストが考慮されていない。 共働きでお互いが忙しい時や、出産前で赤ちゃんがいない時期には全く気にならなかったことが、気持ちも不安定になりやすい出産後のママはどうしても気になってしまいます。 頑張ってやってくれている分、なかなかパパには言いにくいため、モヤモヤが残ってしまうのかもしれませんね。パパは、「〇〇はどうしてほしい?」、「いつも〇〇しているけど気になることある?」など言いやすい雰囲気を作ってくれると良いかなと思います。ママ自身も、感謝を伝えつつ、気になることは伝えるように心がけてみましょう。 時には専門家や家事サービスに頼る話し合いを産後ケア施設、産後の家事サービス、食料品の宅配サービス、助産院の母乳・育児相談など産後をサポートしてくれるものがたくさんあります。サービスには有料なものも多くあり、育児休暇でパパがサポートしてくれているから…とママによっては遠慮してしまったり、有料サービスをわざわざ利用するのはハードルが高くなってしまう場合もあります。パパが実際に育児や家事を一緒にするだけではなく、様々な専門的なサービスを一緒に探しながら、ママが利用できるものを話し合ってみるというのもパパの役割かなと思います。産後のサポートをしてくれるサービスはどんなものがあるのかを一緒に探すことで、ママだけでなく、パパもそういったサービスが身近なものに感じるかもしれませんね。 まとめ男性の育児参加が進む中、パートナーと育児をどうサポートしたり分担していくかが難しくなる場合もあります。単純に役割を半分ずつに分担するというより、お互いの性格や、得意なこと、不得意なことを尊重したり補いながら、一緒に育児に取り組めたら良いなと思います。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年03月30日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、春先の乳幼児のお風呂について教えてくれました。3月・4月の春先は、暖かくなり過ごしやすくなる季節ではありますが、夜はまだ肌寒さも残る時期ですよね。湯冷めなど、春ならではのお風呂での注意点についてぜひ確認しておきましょう!春先のまだ肌寒い時期、湯冷めしないようにお風呂のあとは気をつかいますね。そこで今回は、春のお風呂で気をつけたいことについてお話していきます。 春先のお風呂の温度の目安は?春先は、気温が高くなる日もありますが、まだ少し肌寒さが残ります。お風呂の最適温度は、季節や体調によってその都度適温が変化します。また、子どもと一緒に入浴する場合には、大人がぬるいと感じるくらいがベストだと言われており、だいたい38~39度くらいが適温となります。 寒い冬の時期は、湯冷めしにくくするために少し高めの39〜40度を目安にしますが、春は38〜39度程度のお風呂で入浴させるようにしましょう。このくらいの温度のお風呂は、心や体をリラックスさせてくれる効果や、鼻のつまりをよくしてくれる効果があるため、花粉症などに悩む春先には最適ですよ。 また、入浴前に事前に熱いシャワーを浴室全体にかけておけば、体を冷やすことなくお風呂に入れることができます。湯船につかる時間は冬よりも少し短めになるように心がけましょう。おおよその目安としては、長くても3〜4分程度が良いでしょう。 春先は朝晩は冷え込むというケースが多く、実は湯冷めしやすい時期でもあります。肌に水分がついているとどんどん体温を奪われて湯冷めの原因にもなるため、お風呂から上がったあとのケアも素早くおこなうようにしましょう。 お風呂上がりに着替えや赤ちゃんが過ごすお部屋の準備は?気温が高い夏や気温が低い冬は、エアコンを使用して室温を調整するかと思います。エアコンをあまり使わない春も赤ちゃんのための室温管理は必要です。 この時期の気温については地域性もありますが、春でも日中夏のように暑い日があったり、急に夜にかけて寒くなる日もあります。また、1日のうちで気温の変化が大きい時期でもあり、1日で10度以上の気温の変化が発生する時期でもあります。 大人であれば対応できる気温差でも、体温調節機能が未熟な赤ちゃんにとっては対応が難しくなります。この時期は、赤ちゃんのための室温管理が重要となってきます。赤ちゃんのまわりに温度計を設置しておき、チェックしてみましょう。 もし、快適な室温から少しズレている場合は、衣服やおくるみなどで調節してあげると良いでしょう。気温が極端に上下する日があれば、時期外れであってもエアコンを使用して室温を調整することをおすすめします。 まとめ春先のお風呂の注意ポイントをおさえて、トラブルを予防していきましょう。 引用参考文献:『赤ちゃんのスキンケアがよくわかる本』主婦の友社 杉山剛著 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2023年03月23日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、子どもへの性教育について教えてくれました。「性教育っていつ頃からするべき?」「どんなことを話せばよいの?」と疑問を持っている親御さんはぜひ、参考にしてくださいね。性教育についてのおすすめ本も紹介していますよ。 性教育というと、小学高学年ぐらいの時期や思春期の頃にするイメージがあるかもしれません。しかし、今ではもっと早い時期から始めた方が良いと言われています。しかし、実際には家庭でいつからどのように始めたら良いか悩むことも多いかと思います。 そこで今回は、「幼児期から始める性教育」についてお話ししていきます。 性教育はいつから始める?性教育の始める時期については、様々な意見がありますが、今は3歳から始めると良いとも言われています。早いかなと感じる方もいるかもしれませんが、実際はもっと早くても良いかと思います。乳児期でも、おむつ替えをしている時に「きれいにしようね」と声をかけておしりを優しく拭いたり、周りから見えないように配慮してあげたり、知らない人に見せたりしてはいけない大事なところということを感じてもらうことも大切かと思います。こうすることで、子どもが言葉を理解する前から性教育を日常の中に習慣づけられるのではないかと思います。また、3歳ごろになってお話がかなり理解できるようになってきたら、プライベートゾーン(口や水着で隠れる胸や性器、お尻のこと)は、他の人が勝手に見たり触ったりしてはいけないところであることを話してあげましょう。お医者さんに体をみてもらう時や手伝ってもらう必要がある時以外で、勝手に触る人や見ようとする人がいたらイヤだよと言って逃げて良いことを伝えてあげましょう。 性器の洗い方を知ることで大切なところということを感じてもらう2〜3歳ごろになると、男の子は頻繁におちんちんを触ったり、女の子もパンツに手を突っ込んで性器を触る子もいます。この時期は、性器に対する興味であったり、触ることで安心感を得ることもあります。その時は、「やめなさい」「きたない」「恥ずかしい」などとつい声をかけてしまいたくなりますが、ここが性教育のチャンスです。大事なところなので清潔を保てるように、汚い手で触らないようにしようねと教えてあげましょう。洗う時も、「大事なところだからきれいに洗うね」と声をかけたり、3歳ごろになったら性器だけは洗い方を教えて自分で洗うようにしてもらうことも大切な性教育のひとつと考えます。 性教育のポイントは?乳幼児期は、性教育をするぞ!と意気込んで特別な時間をとる必要はありません。日々の会話や言動の中で出てくるタイミングを大事にしましょう。 こんな時が性教育をするチャンス!例えば、以下の言葉がお子さんから聞かれたら、性教育のチャンスです。 「男の子にはおちんちんがついてるのに、女の子にはなんでついてないの?」 「〇〇ちゃんのママのお腹に赤ちゃんいるんだって」 「私(僕)は、ママのお腹にいたの?どうやって産まれてきたの?」 「何で私のおっぱいはぺったんこなの?」 「何で血が出てるの?(生理の時) 本人が興味をもったら、その時のタイミングで答えてあげるようにしましょう。もしすぐには答えられなくて質問をはぐらかしたり、わかりやすく説明できなくて言葉がつまったり、間違ったことを教えてしまうこともあるかもしれません。その時は、その間違いを認め、「この前◯◯って聞いてたよね。ママ◯◯っ言ったけど間違えちゃってたみたい。今は答えられるよ」と伝えたり、絵本を使うのもよい方法でしょう。 【おすすめの絵本】・「だいじ だいじ どーこだ?」大泉書店遠見才希子著・「おちんちんのえほん」ポプラ社山本直英著 【親御さんにおすすめの本】・「おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方」KADOKAWA 社フクチマミ著 おわりに性教育というとハードルが高くなりそうですが、幼児期には自分や周りの人の身体を大事にして傷つけないこと、性器が大切なところだということや、お子さんがお腹にいた時や産まれた時にどんな様子でママやパパがどんな気持ちだったかというお話を日々少しづつ伝えていくだけでも十分かなと思います。 引用参考文献:全英児童虐待防止協会(NSPCC:National Society for the Prevention of Cruelty to Children)が製作する子ども向けのプライベートゾーンの啓発の動画「パンツザウルス」引用参考文献:「おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方」KADOKAWA 社 フクチマミ著 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年03月16日保育士の中田馨さんが、登園時のマナーについて教えてくれました。子どもの送り迎えはママやパパもついつい急ぎがちになりますよね。しかし、時短のために……としていた行動が、思わぬトラブルにつながることも!? 「これだけは親御さんに守ってもらえると助かる!」というポイントについてもお話してくれています。ぜひ、確認しておきましょう。こんにちは! 保育士の中田馨です。4月に保育園入園が決まり、新生活の準備をそろそろ始めないと! というご家庭も多いのではないでしょうか? 私の保育園でも、面接が始まり新しいお子さんと親御さんとの新生活へ向けて、身の引き締まる思いをしています。 そこで今回は、保育園での生活に向けて朝の支度や登園時のマナーについて「これは守ってほしい!」ということをお話しします。 保育園に細かいルールがあるのは、子どもの安全と快適を守るため保育園には、園生活でのルールが存在します。ルールはほとんどの保育園で共通するものもあれば、その保育園独自のものもあることでしょう。ルールの中には、文章化されているものもあればそうでないものもあるかと思います。中には、「こんな細かいこと……」と思われることもあるかもしれませんが、それらのルールにはきっと何かしらの理由が存在するはずです。 その理由の先にあるのは、「子どもたちが安全に快適な生活を送るために大切なこと」のはずです。「ルールがちょっと細かすぎない?」と思った場合には、どうして保育士がそんなことを言うのか? その裏側を想像していただけると嬉しいです。もし疑問に思ったら、保育士に聞いてみてもよいかもしれません。 近隣とのトラブルにもつながるので注意! 自転車や車で登園するマナー皆さんの保育園には、指定の駐輪場や駐車場はありますか? 駐輪場のある保育園は多いと思いますが、駐車場は少ないかもしれませんね。 少し前まで、私の保育園も駐車場がありませんでした。車での送迎の場合は近隣のパーキングに停めるようにお願いしていたのですが、なかなか伝わらず、数年前に保育園から徒歩1分弱のところに専用の駐車場を用意しました。 それでも「短時間だから」「雨だから」と路上駐車をする方も……。その気持ちも分からなくはないのですが、「○○のときはOK」にすると、「じゃあ△△のときはどうなの?」となり、ルールが不透明になってしまいます。どんな事情があったとしても「車で登園するときは、専用駐車場に停める」が私の保育園のルールです。 では、どうして自転車や車のルールがあると思いますか? 理由は様々だと思うのですが、一番は近隣住民の方へ迷惑をかけないことでしょう。自転車が無造作に停められていたり、車が路上駐車されていることで事故につながることもあります。皆さんの通われる保育園のルールに沿って、自転車や車での登園をするようにしましょう。 新しい生活や出会いへの喜びや不安もあると思います。保育士は、一緒に子育てをする仲間です。皆さんのお子さんをよく知る大人(保育士)が増えることを心強く思ってくださるとうれしいです! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年03月15日保育士の中田馨さんが、ママやパパにも注意してもらえると助かる「子どもの身だしなみ」について教えてくれました。「子どもの爪、そろそろ切ってあげないとなぁ…」と思っていても、ついつい切り忘れてしまっていた…!なんてことありませんか?子ども達が安全に遊ぶためにも、実は大切な子どもの身だしなみ。ぜひ、確認しておきましょう。こんにちは!保育士の中田馨です。保育所で親御さんにお願いすることがある「身だしなみ」がいくつかあります。ちょっとしたことではありますが、実はけがなどにもつながる場合もあるんです。そこで今回は、「これをしていたら、安全に子どもたちが遊べる」という「子どもの身だしなみ」についてお話します。 ケガをしない、させないためにも爪を切る子どもの爪って、ほんとにすぐに伸びますよね。きっと、「あれ?この前も切らなかったっけ?」と思うことでしょう。小さい爪だし、爪を切ることを嫌がって、一苦労する時期もあります。私にも経験があるのですが、「そろそろ爪を切らないと」と思っていても、「あ!忘れていた!」と後回しにしがちなのも「爪」ですよね。爪が伸びていると、友だちをひっかこう!と思ったわけではないのに、遊んでいるうちに友だちを引っかいてしまうことがあります。また、外あそびをしていて、爪が引っかかって斜めにはがれてしまいケガにつながることもあります。友だちを傷つけないためにも、自分がケガをしないためにも、定期的に爪の長さをチェックをしていただけたらと思います。 前髪は目にかからないように爪と同じく、前髪も「そろそろ切らなくちゃ」と思って忘れがちな部分ですね。前髪は、目にかからない程度に切る。もしくは、ゴムでまとめる方が活動(あそび)しやすいです。これは、前髪に限らず、髪の毛全体に言えることです。もし、長く伸ばしているのならゴムでまとめると、子ども自身が活動しやすくなります。前髪の場合は特に、前髪が目に入らないか?見えにくくないか?が心配です。見えにくいと、大きな活動をするときの視界が悪くなり、こけたりする原因になることも。保育士側は、爪は「切ってね」と言いやすいのですが、髪は親御さんの「伸ばしたい」という思いがあると、なかなか踏み込めない部分でもあるので保育園などに通っている場合は、配慮していただけると嬉しいです。 服や靴は、体に合ったものをいつでもピッタリの服や靴。とまではいきませんが、できるだけお子さんの体に合った服や靴を着せるようにしましょう。例えば靴が大きい場合には、歩くたびにかかとから足が出てカポカポになってしまい、靴が脱げてしまいます。逆にキツイと、足が痛くなったり爪が変形することもあります。袖が長い服だと手が隠れてとっさのときにものを掴めないですし、裾の長いズボンはかかとで踏むと滑る原因になります。逆に小さい服の場合は、ズボンがピッタリすぎて可動域が狭く、走ったときにこける原因になります。靴が大きい場合は、靴底を敷けばよい場合もありますし、「この服少し大きいな」と思う場合には、袖口や裾を折り返した状態にしていただくと助かります。子どもの身体に合った服は、着心地が良いだけでなく「安全」にもつながります。 外出するときは、明るめの色を取り入れても今回のテーマから、少しだけ外れるかもしれませんが、最近姉と連絡を取っていて気付いたことがありました。ある日、姉が孫と雪の残った道路であそんでいる写真を送ってくれました。雪が積もった後に、車のタイヤの跡が残っているアスファルトの道路を想像してください。その道路に全身黒っぽい服を着た子ども(孫)。姉は「子どもには派手な色を着せなあかんな」とポツリ。それくらい、周りの景色と同化していて、一瞬子どもがいることを認識できませんでした。その写真を見てから、何となく意識し始めた私。先日、全身白っぽい服を着ているお子さんがお母さんと歩いていたのですが、昼の光で何となく道路も白っぽくなっていて一瞬子どもの姿を認識できませんでした。子どもと外出するときには、帽子や靴など、どこかワンポイントでもよいので目立つ色の入った服などを着せると、周りから認知されやすく安全なのかな?と感じました。 ほんの少し、子どもの身だしなみを整えるだけで、子ども自身が安全に快適に活動することができます。少し、意識してみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2023年02月28日新しい家族が増えるのは、誰にとっても喜ばしいことでしょう。アメリカのサウスカロライナ州に住むアレクシスさんに、初めての赤ちゃんが誕生しました。赤ちゃんは女の子で、病院から自宅へ連れて帰って以来、愛犬のムースが赤ちゃんのそばから離れなくなったのだそうです。そこで、アレクシスさんの母親が赤ちゃんを触ろうとしたら、ムースがどんな反応をするか、見てみることにします。ムースの目の前で、赤ちゃんのお腹にそっと手をかざす祖母。するとムースが、信じられない行動をとったのです。自分の鼻先を使って、祖母の手を赤ちゃんから離そうとするムース。驚いた祖母が再び赤ちゃんの上に手を置くと、ムースが今度は左脚で祖母の手をどかしました!「ちょっと、僕の赤ちゃんに触らないでもらえます?」そんなふうに、祖母の手を2回も赤ちゃんから遠ざけようとしたムースの行動に、そばで見ていたアレクシスさんの夫もびっくり!この動画には、ムースのリアクションに感動の声が寄せられています。・なんて優しくて、いいお兄さんなんだろう!・「今寝たところなんだから起こさないで!」って思っていそう。・この犬は新しくできた親友を守ろうとしているんだね。ムースはアレクシスさんの母親が他人ではないことを知っているはずです。それなのに、赤ちゃんに触らせようとしないのは、よほど警戒心が強いのでしょう。まるでボディガードのように、祖母の手を赤ちゃんから離そうとしたムース。こんなに頼もしい犬のお兄さんがいたら、赤ちゃんはいつでも安心して過ごせそうですね![文・構成/grape編集部]
2023年02月28日YouTube「うるはなファミリー【三つ子育児】」は、2019年10月生まれの長男れおくん、2021年12月生まれの3つ子いちかちゃん・ひのかちゃん・あみかちゃんの飾らない日常や育児の様子をお届けするチャンネルです。3つ子ちゃんのコロコロした様子がとってもキュート♡ 育児お役立ち情報も満載ですよ!本日は3つ子ちゃんの離乳食の様子をのぞき見♪初めての離乳食はどのような感じだったのでしょう……? 初めての離乳食! みんなの反応は!?今日は初めての離乳食。みんなで並んで座る姿もかわいい! 「何されるんだろう……」と不思議そうなひのちゃん♪ さぁ! 「いただきます」をして、1人ずつ離乳食スタートです! まずは、いっちゃんから♪ひと口食べると…… にっこり笑顔♪思わずパパもママも笑顔になります♡ そしてそんな様子を、何とも言えない表情で見つめているひのちゃん♪ そんなひのちゃんは、ひと口食べると…… 嫌ではなさそうですが、終始不思議そうな表情のままでした(笑)。 そして2人の様子を、ニコニコしながら見つめていたあみちゃん。ひと口食べると…… スペシャルスマイルを見せてくれましたよ♪ 3人の反応はそれぞれ! みんなじょうずに食べられました♡ 動画の後半では、にんじんやさつまいもなどの野菜を柔らかくしてからそれぞれブレンダーで細かくし、製氷皿に入れて大量ストックしていましたよ。 お兄ちゃんのれおくんも、楽しそうにお手伝いしてくれています。 3つ子ちゃんの離乳食となると大変そうですよね。どうやって乗り越えていたのでしょうか? ママにお話をうかがうと、「離乳食は、野菜パウダーやベビーフードなども取り入れながら進めていました。ハンドブレンダーも活用し、たくさん作って冷凍したりもしていました。また、機嫌のいいときに離乳食タイムにしていましたよ♪」とのこと。 『どうすればママも子どもたちも無理なく楽しく離乳食タイムをすごせるのか』を意識され、うまく市販品も活用していたのですね。 ほっこり癒やしの離乳食初日でしたが、数カ月後は…… 離乳食初日から数カ月後……。いちご争奪戦勃発!離乳食初日から数カ月。3つ子ちゃんもすくすく成長しています! 今日は1人1つずついちごをもって丸かじり!今までいちごはカットしていたので、つかみ食べはこの日が初めてだそう。最初は不思議そうな顔でしたが…… すっぱいけれど、おいしい顔♡みんな幸せそうに食べています。 しかし……平和なひとときはあっという間に終了。 すぐに争奪戦がスタート!まるで「ちょーだいよ」と言っているように、近寄ります。そして一瞬の隙をついてパクッ! 取ったひのちゃんも、取られたあみちゃんも泣き出します。 反対側からは、いちごを狙ういっちゃんの姿も! 3つ子社会は厳しいですね……! 最後はもう1つずつもらって、おいしそうに食べる3人なのでした♡これからにぎやかなお食事タイムになりそうですね。 SNSのコメント欄では、 「見ているだけでほんとに幸せをもらえます。ありがとうございます」 「笑顔はもちろん、泣き顔もかわいい♪ いろんな表情、声もかわいすぎて何度も見たくなります」 「みんなひと口目の酸っぱそうなお顔がとってもかわいい!」 と癒やされる人続出! 離乳食のつかみ食べについても、ママにお話をうかがいました! 「最初は野菜をゆでて準備しても、食べきれないときや汚れたりするときがありました。『食べる練習だから食べなくてもいいや』と大らかな気持ちに切り替え、つかみ食べの練習をしていました」 特に離乳食の重さなども計らず、子どもたちそれぞれの様子を見ながら進めていたとのこと。赤ちゃんせんべいやボーロなどのおやつ(※)も、つかみ食べの練習になったそうです。 試行錯誤の時期を経て、『食べる練習だから食べなくてもいい』と大らかな気持ちで見守ることにしたママ。ママが笑顔だからこそ、3つ子ちゃんたちは『食事=楽しい時間』と思えるのかもしれないですね。 これからの3人の成長が楽しみです♡ YouTube「うるはなファミリー【三つ子育児】」では、他にもほほ笑ましい動画を多数配信されています。3つ子育児は大変なはずなのに、なぜか癒やされる……♡ ぜひご覧くださいね。 ※ベビー用のおやつ(赤ちゃんせんべい、ボーロなどの乾燥したおやつ)は、赤ちゃんにとって安全と考えられがちですが、口の中や喉にはりつくおそれや、誤嚥のおそれもあります。必ず保護者がそばで見守り、赤ちゃんが食べ終わるまでその場を離れないようにしましょう。 【初体験】三つ子の離乳食はじまりました❣️ 3人どんな反応するかなぁ??、|うるはなファミリー【三つ子育児】 画像提供・協力/うるはなファミリー【三つ子育児】監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。著者:ライター 福島絵梨子
2023年02月27日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんの鼻水について教えてくれました。「病院に行った方がよい?」「鼻水の症状だけで受診するなんてダメ…?」と迷ってしまうママやパパもいることでしょう。鼻水は然るべきタイミングでしっかり受診をしないと、中耳炎や副鼻腔炎になってしまうこともあります。受診が必要な場合の症状や、自宅でできる鼻水のケア方法についてもお話してくれているので、ぜひ参考にしてくださいね。 赤ちゃんの鼻水が出ていると「風邪を引いたのかな?熱が出たらどうしよう?」、「息が苦しそうで、寝づらそう。」、「母乳やミルクが飲みづらくないのかな?」などいろんなことが心配になりますよね。そこで今回は、赤ちゃんが鼻水が出ている時の受診の目安や、自宅でできるケアについてお話していきます。 赤ちゃんの鼻水の原因赤ちゃんの鼻水の原因は、風邪(ウイルス感染)や、それに伴い鼻水が副鼻腔に溜まっておこる、急性細菌性副鼻腔炎などが考えられます。一方で病気ではなくても、室内・室外の温度差などによって生じる鼻水もあります。くしゃみは、鼻の粘膜が何らかの刺激を受けただけでも出ることがあるので、必ずしも病気というわけではありません。鼻水が多くなることによって、母乳やミルクを飲みづらくなったり、鼻水が寝ている間に喉の奥に落ち込んで咳き込んでしまうことで夜間に何回も起きてしまったりすることがあり、機嫌が悪くなることもあるでしょう。 では、赤ちゃんが鼻水を出している時、どんな症状の場合は受診が必要となるのでしょうか?次の章で詳しくお伝えしていきます。 赤ちゃんの鼻水の観察ポイントと受診の目安赤ちゃんが鼻水を出していて辛そうな場合、ママやパパに注意して見てもらいたいポイントは以下の4つとなります。これらの症状が出ている場合には、かかりつけの病院に受診するようにしましょう。 ①母乳やミルクの飲みが悪くなっていないか鼻水が多くなると、鼻で呼吸しづらくなったり、鼻水が喉の奥にたれこんで咳が出たりして、母乳やミルクを飲みづらくなる場合があります。いつもより母乳やミルクの量が減った、飲んでいるときの勢いが弱くなった、など状態の場合は受診の目安の一つです。 ②昼寝ができなかったり夜間何回も起きる鼻水がひどくなると、息がしづらかったり、寝ているうちに喉の奥に鼻水が垂れ込むことによって咳き込んでしまうことがあります。そのため寝入り辛かったり、夜間に何回も覚醒してしまいなかなか寝てくれないこともあるでしょう。普段に比べ何度も起きてしまうなどの場合も、受診の目安となります。 ③37.5〜38度以上の発熱がある月齢の低い赤ちゃんは、病気でなくても熱がこもって体温が高くなりやすいと言われています。鼻水が出ていて更に37.5度以上の熱が出ている場合でも、元気な様子であれば、部屋の温度を下げたり、洋服を脱がせてあげたりして、少し時間をあけてからもう一度測定してみましょう。もう一度測ってみてもやはり熱が37.5度以上ある場合は、元気な様子であっても念の為、受診するようにしましょう。 ④鼻水の色や性状、どのぐらい続いているか粘っとした鼻水は、外に出てきづらくなるのでたまりやすくなります。また、黄色や緑色など色が付いている場合には細菌などに感染していることがあります。鼻水がたまっていて自宅でのケアが難しい場合や、鼻水が長引く場合は受診するようにしましょう。こまめな吸引が大切!家でできる鼻水吸引のポイント!鼻水を悪化させないためには、普段からのケアも大切となります。鼻水が出てき始めたなと感じたら、こまめに鼻水を吸引してあげるようにしてください。鼻水を取ってあげるのが難しい場合には、電動や手動の吸引器を利用するのも便利です。 赤ちゃんの鼻水は、鼻の穴に対して平行方向の後ろに溜まりやすくなります。吸引器を使用する場合には、鼻の中心に向けて、斜め内側に吸引口を上向きに浅く挿入し、少し水平になるように立てるような角度にしてみましょう。上下にゆっくり動かしながら吸引がしやすい角度を探ってくださいね。鼻翼(びよく/小鼻のこと)横のくぼみに指を押しあてて横に引っ張るようにすると鼻腔が広がり吸引しやすくなります。泣いていれば耳の鼓膜に負担はかかりませんが、吸引時間は一回10秒以内を目安にして、赤ちゃんの状態を見ながら、吸引と休憩を繰り返していきましょう。 まとめ鼻水吸引は嫌がって泣いてしまうことも多く、ママやパパにとっては負担が大きいかと思います。しかし、中耳炎や副鼻腔炎などに悪化していかないようにするためには必要なケアになります。症状が長引いたり、鼻水吸引が十分にできない場合には受診するようにしましょう。 引用参考文献:病気がみえるvol.13 耳鼻咽喉科」|医療情報科学研究所参考記事:「角度」で効果が違う!?赤ちゃんの鼻水をじょうずに吸引するコツ【ラクに楽しく♪特集】|ベビーカレンダー 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年02月23日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、乳幼児が発症しやすい耳の病気や、耳掃除について教えてくれました。まだ言葉でうまく伝えられない乳幼児にとって耳の異変を伝えるのは難しく、気づいた時には重症化していた…なんてことも!ぜひ、参考にしてくださいね。 乳幼児に起こりやすい耳の病気といえば、中耳炎。しかし、痛みや苦痛を訴えることが難しい乳幼児の場合、親が症状に気づきにくく、知らないうちに悪化してしまうことがあります。そこで今回は、乳幼児に起こりやすい中耳炎や耳垢のケアについてのお話です。 乳幼児がかかりやすい耳の病気とは?乳幼児がかかりやすい耳の病気は中耳炎です。中耳炎は、鼓膜(こまく)の奥にある「中耳」が炎症を起こす病気です。日本では、0~3歳までに約7割が発症するといわれ、免疫機能が未熟の時期であるために起こりやすくなります。適切な時期に治療を行わないと、重症化したり、再発を繰り返して鼓膜を切る手術をすることもあります。 中耳炎の種類乳幼児がかかりやすい中耳炎には実はいくつか種類があり、それぞれ症状が異なります。特に乳幼児がかかりやすい中耳炎の症状については下記をご確認ください。 「急性中耳炎」急性中耳炎は、耳に激しい痛みや、発熱、耳だれなどの症状があります。乳幼児は、言葉で症状を上手に説明できないので、原因の分からない発熱や、耳を触る、ひっぱる、眠れないなどの様子があったら、中耳炎を疑いましょう。耳だれが出ると痛みや発熱が良くなることがありますが、その後は必ず受診するようにしましょう。 「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」滲出性中耳炎は、中耳に滲出液(水のようなもの)がたまる病気で難聴などの症状がありますが、痛みや発熱はありません。幼児の場合は、聞き返しや返事をしないことでわかることがあり、「急性中耳炎」が長引いて移行する場合も多いようです。 その他上記以外にも、急性中耳炎を1年に5回以上繰り返す「反復性中耳炎」、鼓膜に穴が空いたままになってしまう「慢性中耳炎」などがあります。異変を感じたら、迷わず耳鼻科を受診するようにしましょう。 早期発見のために!注意しておきたいサインとは?乳幼児の場合、自分で耳の異変をママやパパに伝えるのは困難ですよね。子どもが風邪をひいたり、鼻水や咳を出している時には、下記のような症状が出ていたら中耳炎にかかっている可能性もあるので注意しておきましょう。症状が見られる場合には、早めに受診することをおすすめします。 ・耳を痛がっていないか?・片側の耳をよく触っていないか?・耳から悪臭がしていないか?・耳だれが出ていない? 耳だけじゃない!中耳炎予防は鼻のケアも大事中耳炎の原因のほとんどは、鼻水です。鼻水の中には、細菌やウィルスがいっぱいです。これが耳の中に入ってしまうことにより中耳炎になることがあります。鼻と耳は「耳管」という管でつながっていますが、子どもの耳管は大人の耳管に比べ、短くて水平になっているので、鼻水が入りやすくなります。また、風邪をひいて鼻水が出るようになり、中耳炎になってしまうケースもとても多くなります。赤ちゃんだけではなく、子どもは上手に鼻がかめないので鼻水がたまりやすく、中耳炎を起こしやすくなります。対処法としては、原因となる鼻水をこまめに出せるように吸引することが大切です。 乳幼児の耳掃除の注意点赤ちゃんの耳掃除は、基本的には必要がないと言われています。耳垢は、耳の中の古くなった皮膚や分泌物の塊です。これは、鼓膜までの耳の通り道を保護する役割もあります。口を動かしたり、姿勢や体の動きによって、動いて自然と出てくることがあります。しかし、耳の穴が耳垢でふさがって耳の聞こえが悪くなっているような場合は耳鼻科で耳垢をとってもらうようにしましょう。家でできる耳のケアとしては、耳介(穴ではなく外側)の溝や裏などは、汗などで汚れている場合があるので、ガーゼや綿棒などでやさしく取り除く程度にしておきましょう。 また、耳垢が溜まりすぎることが原因で中耳炎になることはないといわれています。実際には、頻回の耳掃除により鼓膜の外側の外耳という部分が傷ついて起こる外耳炎になる方が多いので注意しましょう。 まとめ乳幼児の中耳炎は、早期発見して適切な時期に治療を受けないと、繰り返したり、悪化したり、治るまで時間を要することがあります。症状が良くなっても、医師の指示に従って、抗菌薬などの薬の服用や通院を途中でやめないことも大切です。 引用参考文献:小児急性中耳炎診療ガイドライン2018年版日本耳鼻科学会他 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年02月16日保育士の中田馨さんが、冬におすすめの外遊びについて教えてくれました。小さな子どもは元気いっぱい!少しの時間でも満足できる冬の外遊びとは一体どんなもの!?こんにちは!保育士の中田馨です。まだまだ寒い日が続きますが、お子さんの元気は大爆発しているのではないでしょうか?元気なことは嬉しいのですが「さて、毎日この元気をどう消化していこうか…」と悩むところだと思います。今回は、冬の外遊びについてお話しします。 外遊びするときに大切なこと冬に外遊びをするときには、まず外の様子を確認します。気温が高くても風が強ければ寒く感じます。「これは寒すぎるだろう」という日は無理して外遊びをしなくてもいいでしょう。外に出るときは、温かい服装で出かけます。温かい服装で出かけるのですが、公園などに行くと走り回ることもあると思います。そうすると気づけば服の中が汗でびちょびちょになっていることが! その日の気温や日差し、遊びの活動量によっては上着を脱がせたり、子どもの肌に触れ、汗をかいていないか確認をすることも大切です。遊びの途中には休憩を入れ、水分補給も心がけましょう。また、コロナ禍ですので年齢や発達で可能であれば、マスクをつけることができれば安心です。帰ってきたら「うがい、手洗い」をして、親子で感染予防をしていきましょう。 公園で運動遊び(道具なしバージョン)公園の定番遊びといえば、遊具(滑り台やブランコ)や、砂場ですね。冬の公園で、子どもが遊具で遊んでいるのを立って見守っているのは、寒くて寒くて!という場合は、ママも一緒に動いて体を温めるのがおすすめです。 例えば、公園内の縁石を平均台のように歩いてみましょう。まずはママと手をつないで歩いてみて。できたら自分一人で歩きます。後ろ歩きをしてもいいでしょう。木の根っこがボコボコしているところがあれば、わざとその上を歩いてみたり、広場でママと「よーいどん!」とかけっこの競争をするのも楽しいでしょう。このように、道具がなくてもいろいろと遊ぶことができます。子どもも、ママと一緒に同じ遊びができるので大喜びのはず! 公園で運動遊び(道具ありバージョン)公園での運動遊び、続いてはちょっとした道具を使います。 ボール遊び1つ目はボール遊び。ドッヂボール程度の大きさの柔らかいボールを用意します。まずは、ボールをコロコロ転がすところからスタート。続いて投げてみたり、蹴ってみたりしてみましょう。 しっぽ取り2つ目はしっぽ取り。バンダナやハンドタオルをママのズボンの後ろのポケットなどに挟み、しっぽのようにたらします。「しっぽ(タオル)を取ってね」と伝えてママが走って、子どもにしっぽを取らせましょう。次に子どもにしっぽをつけさせ、ママが取りましょう。 シャボン玉3つ目はシャボン玉。大人がシャボン玉を吹き、子どもがシャボン玉を追いかけます。シャボン玉をパンチしてつぶすのも楽しいでしょう。コロナ禍なので、息で吹くシャボン玉が気になるという場合には、リング式のものや電動式のものだと安心してあそべます。 いろいろ散歩道外遊びは公園だけではありません。町内の道にも、子どもにとっては楽しいあそび場です。例えば、歩道橋などの階段や坂道も子どもにとっては楽しい散歩道です。階段や坂道を上って下ることは、普段の「歩く」よりもバランスを取る必要があります。 また、外の階段は家の階段と幅や高さも違いますので、いろいろな階段を経験してもいいですね。1歳の時は、1段1段両足をついて登っていたのが、2歳を過ぎると大人のように片足ずつで登れるようになり、子どもの成長を感じることもできるでしょう。トンネルがあれば「声を出せば響く」ことを学べますし、枯葉を踏めば「カサカサ」とした踏んだ感触や音を感じ、空を見上げると鳥の声、飛行機やヘリコプターの音を聞くこともできますね。普段、自転車や車でサッと通りすぎる道も、ゆっくり歩いてみると違った風景を見ることができます。 ※歩道を歩く際には子どもと手を繋ぎ、交通安全には十分注意しましょう。大人がしっかりと見守り、子どもから目を離さないようにしてくださいね。 冬は、なかなか外に出づらい季節でもあります。思い切って15分でも外の空気に触れてみるだけで、子どもは満足しますので、気候のいい日は外遊びも取り入れてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2023年02月06日私は3歳半と1歳半の男の子を育てている専業主婦です。毎日、子どもたちのお世話と家事で、就寝時間までバタバタして1日が終わります。そんな中、私は「子どもたちのお世話でやりたいことが何もできない」と言うことが口癖のようになっていました。そんな日々を過ごす中、仲の良いママ友とのなにげない会話に、衝撃を受けたのです……! 満たされない欲求私自身は自分の時間が少しでもできるように、毎日計画立てて行動をしています。けっして要領が悪いほうではないと思っています。しかし、子どもたちは私が予想もしない行動をし、結局子どもに振り回されて1日が終わることが少なくありません。 「あれもしたい、これもしたい」と思っている私は自分の欲求が満たされず、いつも「子どもたちの世話で何もしたいことができない」と、夫に愚痴をこぼすようになっていました。 仲良しのママ友との会話で…ある日、長男と同い年の男児と双子の乳児を育てている仲良しのママ友が「昨日パパはいなかったけれど、子どもたちを連れて近くの植物園に行ってきたの。子どもたちが楽しめるイベントもやってたわよ」と教えてくれました。 私はこのとき、私よりも大変な育児環境の中、子どもたちのために大人1人でお出かけしてすごいなと思いました。そして幼い2人を連れて1人で買い物へ出かけることすら大変だと夫に文句を言っている自分を振り返りました。 できない理由はいつも「子どものせい」だった私は、外出先で子どもたちがぐずると体力的にも精神的にも疲れることがストレスで、行きたい所ややりたいことがあっても「子どもたちに手がかかるから」と諦めることが多くありました。そして、できない理由を「子どものせい」にしていたことに気づいたのです。 それから、子どもたちの笑顔を見ると私は申し訳ない気持ちになり、「やるやらないは結局私次第だ。この環境を選んだのは自分だし、子どものせいにしてはいけない」と大反省しました。 幼い子どもたちの育児が想像以上に大変で、計画通り物事が進まず、毎日ストレスを感じていた私。でも、友人の言葉で自分のストレスは「子どもたちのせいではなく、自分の考え方によるものだ」と気づき、今まで子どもたちのせいにしていた私自身を恥ずかしく思いました。これからは子どものせいにして諦めるのではなく、他人の力も借りながらもっとやりたいことにチャレンジしてみようと思った出来事でした。 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年01月31日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんと過ごす部屋の注意点について教えてくれました。おしゃれなインテリアや雑貨はたくさんありますが、赤ちゃんと一緒に過ごす部屋で使用する場合には、おしゃれ面だけでなく安全面も気をつけることがとても大切。知らなかったでは済まされない…事故が起きてしまう前に今一度確認しておきましょう! 赤ちゃんがいる生活になると、今まで大人だけで生活してた環境では危険なことがあります。そこで今回は、乳幼児がいる家庭での見逃しがちなお部屋環境の注意点についてお話していきます。 おしゃれなテーブル、実は危険なことも?!部屋のインテリアとして、テーブルは色々なデザインのものがあります。以下のものは、乳幼児がケガをする可能性があるので注意しましょう。 ●角がある形のテーブルは、角に頭をぶつけてケガをすることがあります。角にぶつかっても、ケガをしないように衝撃を吸収してくれるコーナーガードなどのクッション材をつけるようにしても良いでしょう。 ●ガラステーブルは、体重をかけて浮いてしまったり、角にぶつかる、おもちゃなどをぶつけて割れてしまうことがあります。子どもが成長するまで一時的にしまっておいたり、買い替えも検討してみましょう。 ●折りたたみ式のものは、折りたたみ部などの金具に指を挟むことがあるので、カバーをするか一時的にしまっておきましょう。 ●テーブルクロスは、引っ張ったり転んでしまったり、クロスの上にあるものが赤ちゃんに落ちてくるなどの危険があります。テーブルクロスは避けて、ものもあまり置かないようにしましょう。 マット類は滑って転ぶ原因にもフローリングに敷いてあるマット類は、ハイハイ時期やよちよち歩きの時期の赤ちゃんは引っかかったり、すべって転んでしまうことがあります。ハイハイ時期や歩き始めた時期は、裏に滑り止めがついたものにしたり、毛足の短いものにするなど工夫していきましょう。マット類は敷かない方がベストですが、フローリングの場合、転んで頭を強く打つことがあります。赤ちゃん用のプレイマットやクッションマットなどを敷いておくと安心です。 ディスプレイの小物や写真たても注意が必要!棚の上にあるディスプレイ、花瓶や置き物などは、地震などの災害がなくても落ちてくることがあります。土台がしっかりとしていて倒れにくいものなどを選ぶようにするのがおすすめです。画びょうで留めているポスター類は壁に貼る用の両面テープに変えたり、写真や絵などの壁掛けのフックは固定がしっかりしてあるか確認してみましょう。特に赤ちゃんの寝る周りには、落ちてきそうなものは置かないようにしましょう。また、植物の植木や花瓶も倒してしまったり、鉢植えの土や石・肥料など口に入れてしまうことがあります。観葉植物を室内に飾る場合には、赤ちゃんの手が届かない場所に飾るなどの工夫をしながら取り入れるようにしましょう。空間をおしゃれにしてくれるインテリア雑貨やディスプレイ類は、赤ちゃんがいる家庭の場合には、飾る前に危険がないかをチェックするようにしましょう。 命の危険にもつながる!?コンセント類にはカバーを室内のあちこちに設置されているコンセント。コンセントはちょうど赤ちゃんの目線に入り、さらに「穴」も空いていたりと、どうしても気になって触ってしまうというお子さんが多いです。しかし、指しゃぶりをして濡れた手でコンセント部分を触ったり、コンセントの穴に何かを入れてしまうと感電事故にもつながってしまうため非常に危険です。コンセントが設置されている場所は、家具などで見えないようにするか、コンセントカバーをかけるようにするなど、赤ちゃんが気軽に触ることができないような工夫をすることが重要です。使っていないコンセントは、100円ショップやホームセンターなどで販売されている専用のカバーで塞ぐようにしましょう。 まとめ 部屋の中の危険なものは、月齢によっても変化していきます。成長の過程をみながら、家族でチェックしていけると良いですね。 参考記事:赤ちゃんを迎えるお部屋の準備、何をすればいい?寝る場所の安全対策は?いつ始める?おさえておきたいポイントとは|ベビーカレンダー参考記事:コンセントによる感電事故から子どもの命を守る!~原因と防止策~|防災新聞 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年01月26日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、コロナ禍での新たな習慣の中で子どもがやっていいことや、注意してほしいことについて教えてくれました。コロナ禍での生活も長くなりましたね。大人はもちろん、子どもたちも自宅や園での生活の中でたくさんの新しい習慣を取り入れながら生活しています。感染予防につながる新習慣について改めて確認してみましょう! コロナ禍で、色々と生活が変わっていく中で、新習慣になったものがあるかと思います。我が家は、夫と小学1年生の娘の3人家族です。我が家で実際に実践している習慣も含め、小さな子どものいる家庭や園などでのコロナ禍で新習慣になったものの注意点についてお話します。 赤ちゃんへのアルコール除菌や手洗いは要注意!新型コロナウイルスの感染予防対策として習慣となっているアルコールでの除菌や手洗い。大人にとっては当たり前の習慣ですが、手の皮膚が薄く皮脂も少ない乳幼児にとっては注意が必要です。特にアルコールでの除菌はダメージを受けやすいため、避けた方がよいでしょう。万が一、赤ちゃんが使用する際にはアルコールによって手が赤くなっていないかなど、皮膚の状況をみながら使用を検討してください。乳幼児の手洗いは、基本的には流水と石鹸の手洗いで問題ありません。石鹸の泡の洗い残しがないようにしっかり流しましょう。アルコール除菌や手洗いは、大人と同じく小さな子どもにも徹底させたくなりますが、乳幼児や肌の弱いお子様の場合は、肌(皮膚)の状態などをみながら、上手に除菌や手洗いを取り入れて新型コロナ対策を行うようにしましょう。 我が家では、小学生になる娘は帰宅時と食事前の手洗いは、新型コロナウイルスが流行する前も心がけていましたが、声かけをしないとなかなか難しいこともありました。しかし、今は習慣化しているからか、自分から自然に手洗いをしてくれることが多くなりました。電動でハンドソープが出てきたり、泡の形が花などの形になったりと、手洗いを楽しめるグッズも増えた気がします。我が家の場合、アルコールや除菌や手洗いなどの習慣化によって、風邪や胃腸炎などになることもほとんどなく過ごせています。新型コロナウイルス感染予防対策にしていることが、他の感染症予防にもつながっている気がします。 参考記事:「赤ちゃんにもアルコール消毒」は実は間違い!?赤ちゃんに危険なことも!消毒時にやりがちNGとは?|ベビーカレンダー 2歳まではマスクは危険なことも!?年齢に合わせた対応を!幼児のマスクについては、賛否両論ありますが、今では外出時の習慣になっています。 もちろん、一定の距離がとれる混雑していない屋外や、スイミング、スポーツクラブなどの運動時は、マスクは外しても良いでしょう。我が家でも娘にそのように話しています。マスクをつけることが習慣となったここ数年で、様々なデザインのマスクが販売されるようにもなりました。子供用のかわいいプリントのマスクは、気分も上がることでしょう。「かわいいね」と褒められることもあったり、ファッションのひとつとしても楽しめますね。 一方で、息苦しさや会話時の表情がわかりにくい、聞き取りにくいなどデメリットも生じています。また、乳幼児のマスク着用については、危険を伴うこともあります。特に、2歳未満の子どもに対してはマスクの使用は危険性が高まると「日本小児科学会」では示されています。乳幼児は、自ら息苦しさや体調不良を訴えることが難しく、自分でマスクを外すことも困難となります。呼吸が困難になったり、夏場では熱中症の危険が高まる場合もあります。2歳未満の幼児のマスクの着用は十分に気をつけるようにしましょう。 参考サイト:「乳幼児のマスク着用の考え方」公益社団法人日本小児科学会 検温は習慣化し、家族の健康管理を!保育園では元々検温を毎日していましたが、家庭でも日頃から検温をするようになり、体調や平熱の管理もできる様になりました。また、鼻水が出る、喉の違和感、体調がいまいちな時は、無理せずに睡眠を多くとったり、栄養面に気をつけたり、家で静かに過ごしたりなど早めに回復するように家族みんなが心がける様にもなっているのではないでしょうか。検温などの体調管理については、大人だけでなく子どもにも習慣化したいものですよね。我が家でも毎日の検温は家族の体調管理にも役立っています。 感染予防のための「黙食」特に保育園や幼稚園、学校などで徹底されている黙食。子どもたちは大人以上に食事の際はおしゃべりせずに食事をするということが徹底されているように感じます。私たち夫婦は、食事の時の会話を大切にしていて、お互い楽しんでいます。しかし、娘は給食時の黙食が身についている様であり、食事時の会話は、違和感を感じるようです。楽しい会話も食事の楽しみの一つだと思うので、感染予防の黙食は少し寂しくも感じてしまいます。早く友達との会話を楽しみながらの給食が、安心してできるようになってほしいですよね。 まとめコロナ禍での新習慣は、健康管理や予防的な行動をとれる様になったと感じています。また、家族で家で過ごすことも多くなり、家族の大切さやつながりを強く感じるようになりました。 みなさんは、どんな変化がありましたか? 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年01月17日