「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの最新作『インフェルノ』。この度、数々の謎を解き明かしてきたトム・ハンクス演じるロバート・ラングドン教授の、天才的な頭脳の秘密が分かる特別映像が到着した。ロン・ハワード監督が贈る、『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続くシリーズ第3弾『インフェルノ』。ダ・ヴィンチの名画に隠された暗号の謎を解き、ガリレオの暗号の謎を暴いてヴァチカンを救った宗教象徴学者ラングドン教授が、本作では人類滅亡の恐ろしい計画を企てている生化学者ゾブリストが詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄(インフェルノ)篇>に隠した、暗号の謎に挑む。このほど到着した映像では、彼の活躍を演じるトム本人がふり返り、「インディ・ジョーンズとシャーロック・ホームズを足して2で割った感じだ」とラングトンを例えている。ラングトンは芸術、歴史、建築、地政学、文化など、ありとあらゆる知識と、ずば抜けたひらめき・推理力も持ち合わせ、さらに過酷な謎に体を張って挑む勇敢な心も持っており、これまでのシリーズでは天才的な頭脳と驚異的なアクションを披露している。そんな彼の人並み外れた能力の秘密をさらに明かしてくれたのが、シリーズ全作品を手掛けるハワード監督。「ラングトンは天才だ」と語る監督は、ラングトンの凄さが“記憶力”にあると明かしている。映像の中盤では、モナリザの絵画に浮かび上がる文字を、瞬時にすべて記憶してくラングドン教授の姿が映し出される。その秘密について監督は「大学の教授だが、映像記憶という能力がある」と解説。この映像記憶は、目で見たものをそのまま写真のように脳に記憶できる能力。歴史上の人物では、ダ・ヴィンチや三島由紀夫なども持っていたとされており、瞬時の光景を鮮明に思い出せるため、本をそのまま暗記できたり、その場の状況を緻密に絵に書き起こせたりするという。特殊能力を持ち、華麗な謎解きを見せてきたラングドン教授だが、なんと今回はその天才的な頭脳を万全に発揮できないピンチ。本作のラングドンは頭にケガを負い、状況を全くつかめない記憶喪失となっているのだ。シリーズで最も追い詰められるラングドン教授について監督は「ラングドンは自分のイメージとはかけ離れた“ある能力”を認めざるを得なくなる」と意味深なコメントも残している。持ち前の天才的な頭脳が使えない中、命を狙われながら人類存亡のために謎に挑むラングトンが、一体自身のどんな能力を見出すのか必見だ。『インフェルノ』は10月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月19日こんにちは。イラストレーターの栗生です。今年もまた暑い季節がやってきましたね。四季の移ろいが早すぎて、爽やかだった5月や6月頃の残像が見えるようです。そういえば去年の夏、赤子はどんなだったかな、何してたっけかなぁとiPadのアルバムを見返したところ、ブレブレの写真が多数。どうやらムチムチボディを躍動させて遊ぶわが子が写っているようです。去年の7月には寝返りをすっかりマスターし、四つんばいの練習に励んだり、腹ばいになって頭と両手足を浮かせてバタバタ羽ばたいていたりしたっけ…。世の中にはこのしぐさ(腹ばいで両手足をバタバタさせる)をする赤ちゃんばかりではなく、うつぶせが嫌いで泣いてしまう子もいると聞きます。長女がまさに「(腹ばいでも手足をバタバタ)しない子」だったので、下の子で初めて目にしたときは「おお、これがうわさの飛行機ブーン!」と身悶え、ひたすら写真に収めまくったのでした。1年前は立つことも座ることもできなかった赤子ですが、1歳5ヶ月の現在は歩くことに夢中です。本人は布団の上で一生懸命羽ばたいていたことなんて、きっと覚えてもいないでしょう。と思うと、なんだかこのしぐさが急に懐かしく思えてきました。またいつかどこかでお目にかかりたいものです。今日のカルタ「両手両足羽ばたかせ」
2016年07月13日どうもこんにちは、栗生です。季節の変わり目ゆえか赤子が熱を出してしまい、久しぶりに小児科を受診してきました。小児科に行けば必ずと言っていいほど赤子の泣き叫ぶ声を聞くことになるのですが、我が家の赤子は泣き声が聞こえた途端緊張した面持ちになり、まだ何もされていないのに泣いてしまうこともしばしば。そういえば、産後すぐの赤ちゃんも、ほかの赤ちゃんに共鳴するかのように泣いていた気がします。私が出産した産院では、食事のときはダイニングルームに移動するのですが、そのとき赤子も一緒にベッドに乗せて移動します。ママたちが食事をしている間、壁際にずらりと並んだ新生児たち。そのうち1人が泣き出すと、ほかの子もザワ…ザワ…となり、つられ泣き。最初は「誰かな~」「うちかな~」「新生児の泣き声似てるね~」などと談笑しているのですが、泣きが本格的になってくると、お母さんがたは食事もそこそこに赤子のベッドを押して去っていくのでした。また、上の子が生まれて半年ほど経った頃、赤ちゃんがいる知り合いのお宅にお邪魔したときのこと。赤ちゃんはそれぞれ床に転がったり抱っこされたりして、おとなしくしていたのですが、一緒に写真を撮りましょー!と隣同士に並ばされた途端、片方がヘアー!と大泣き。それを見たもう片方もなんだかわからんがホゲアー!と泣き始め、大人たちはアラアラマアマアと言いながら各自赤子をあやしたのでした。赤ちゃんの泣きの連鎖、面白いですね。今日のカルタ「もらい泣き つられ泣き」
2016年06月08日親指と人さし指の付け根の中間あたりを起点とし、小指側へと向かう線である“頭脳線”。手相観・日笠雅水さんによれば、頭脳線からは物の考え方やとらえ方、興味を持ちやすい方向性を観ていくことができるそう。まずはその線の長短をチェック!■中指と薬指の中間ラインに届くくらい【右手】優れたバランス感覚が職場でも高評価。人の意見をしっかり聞いて、広い視点から物事をとらえて判断する。人と人との仲介役も適任。【左手】子供の頃から賢く、聞く耳を持ち、多くの人に好かれてきたはず。学校では仲間の調整役として、友達や先生から頼りにされた存在。■中指と薬指の中間ラインに届かない【右手】ややせっかちな一面もあるものの、鋭い判断力が頼りにされ、チームの方向性を指し示す役割に。物事を直観的に察知する能力が高い。【左手】自分の好きなことに強い興味を示し、得意不得意が極端に分かれることが。素直で利発、きまぐれ屋さん。物事のコツを掴む力は抜群。■中指と薬指の中間ラインを越える【右手】時間をかけて物事をじっくりと考えるタイプ。ある分野のスペシャリストとして、長く続けられる専門職を目指すと資質を発揮できる。【左手】印象はおっとり、ゆっくり。表だった派手さはないけれど、感受性が豊か。勉強熱心で聞き上手。話すよりも、書いて伝えるほうが得意。続いて、線の流れの向きに注目!■小指の付け根と手首の中間あたりに向かって流れる【右手】冷静な判断力を備え、かつ明るく、周囲に愛される気配りの人。チームの中心となって物事を動かしていく。サービス業にも向いている。【左手】子供の頃から安定感があり、親にあまり心配をかけなかったタイプかも。自己解決能力が高く、発想が豊か。周囲への配慮も忘れない。■小指の付け根と手首の中間点より上で止まる【右手】いい意味で頑固。聞く耳は持つが、最終的には自分のやりたいように仕事を進める。賢さを感じられない相手には、やや冷淡な一面も。【左手】自分が賢い分、人の価値を賢さではかるようなところが。子供の頃から大人びた雰囲気を持ち、物事の本質を見抜く力に長けている。■小指の付け根と手首の中間点より下に流れる【右手】テキパキと動いたり、数字や計算、実務的な作業は苦手なほう。高い芸術的センスを活かせる仕事に向く。年齢を重ねるほど魅力的に。【左手】独特のセンスを持つロマンティスト。スター性があり、音楽、ダンスの才能に秀でた人にも多い相。誰かに見いだされて才能が開花する。頭脳線をチェックし、自分の能力を活かす参考に。※『anan』2016年5月18日号より。イラスト・上田三根子文・千石よう子
2016年05月12日こんにちは、イラストレーターの栗生です。何だかあっという間に連休ですね。連休ですが、幼児2人とずっと一緒だと思うと「むしろ連勤だな~」という気持ちになります。体力がゼロにならないよう策を練らないと…。さて、今回の赤ちゃんカルタは「へ」です。赤ちゃんと暮らした経験がある方は聞いたことがあるかもしれません。赤子が漏らす、音とも何ともつかない「へ~」という声を…。実際何割ほどの赤ちゃんがそんな声を出すのかわかりませんが、去年出産を終えた私は、たしかに新生児が「へ~」という音をさせていたのを聞きました。意図していないのにうっかり口から漏れちゃった、みたいな風情と、天上の音曲であるかのような今まで聞いたことのない音色。新生児のたまらん萌えポイントとしてイラストにも描いていたのに、どんな音だったのか、どういう声だったのか、今となってはまったく思い出せないのです。そういえば上の子が産まれたときはどうだったっけ…と記憶をたどってみましたが、「へ~」という声を聞いたかどうかすら思い出せないという…。1年前の私よ、そんなにかわいかったのなら録音しておくべきだったよ! 時が経ってからいつでも思い出せるなんてことなかったよ!今日のカルタ「へ~って言う」
2016年04月27日こんにちは、栗生です。保育園の慣らし保育が終わり、「ようやく仕事ができる~」と思ったのもつかの間、1歳児が熱を出して3日間お休みとなりました。集団生活1年目あるあるですね…(遠い目)。さて、今回の赤ちゃんカルタは「ふ」。寒さの厳しい冬場、手足の先までモッコモコのジャンプスーツを着ている赤ちゃんを見かけることが多くなった気がします(暖かい地域ではそうでもないかもしれません)。このジャンプスーツ姿の赤子の着ぐるみっぽさがたまらなくて、街で赤ちゃんを見かけるたびに、ついつい目で追ってしまうのです。さらに言うと、前向きタイプの抱っこ紐にモコモコ赤子をインした親御さんがこっちに歩いてくるとき。あれ、どうしても目がそらせなくて5秒間ほど見つめてしまうことがあります。見知らぬファミリーをガン見するとは大変失礼なことと存じ上げているのですが、モッコモコのかわいい赤ちゃんを、見るなと言うほうが無理なのです。ところで、防寒着以上に強力なぬいぐるみ感を放っているのがベビー向けの仮装用衣装。去年のハロウィンはなんとなくスルーしてしまいましたが、後からテンション高めの衣装を着せられた赤ちゃんの画像を検索しては身悶えている始末です。親のエゴと言われようともかわいいものはかわいいのです。今年は何か着せてみようかな…。今日のカルタ「冬はぬいぐるみ化する」
2016年04月20日こんにちは、イラストレーターの栗生です。だんだん暖かくなってきて、日中の外出が楽しい季節になってきましたね(スギ林方面から飛んでくる黄色い粉さえなければ、もっと楽しいのですが…)。わが家の赤子は外で過ごすのが好きらしく、保育園のお散歩で公園に行くと、ハイハイで芝生の上を走り回るそうです。広い公園は気持ちがいいものですが、赤ちゃんが好きなのはどちらかというと狭い場所だったりします。家の中でも、30cm四方のおもちゃ箱からおもちゃを投げ出して自分がきっちり収まっていたり、カーテンの陰に隠れたり、家具の隙間に入り込んで棚の中身をぶちまけたりしている姿がよく目撃されています。移動の際も、以前は(なぜだか)ベビーゲートと壁の隙間を通ろうとして挟まり、泣いているということがあったのですが、最近は熟練の域に達した高這い(タカバイ。お尻を高く上げて這うこと)で、椅子の足を華麗に避けつつテーブルの下を移動し、意外な場所から出てきては目的地まで一直線。一家でもっとも無駄のない動線を描けるのは、おそらく赤子でありましょう。今日のカルタ「抜け道を見つけた」
2016年03月09日こんにちは、イラストレーターの栗生です。2月も半ばを過ぎ、寒さの中にもそこはかとなく春の気配が感じられるようになってきました。私は寒がりなのでタイツに靴下とレッグウォーマーをオンした防寒スタイルで過ごしていますが、赤子のほうは移動中に靴下が神隠しにあう事件があまりに多いので、少しの距離であれば裸足のまま移動しています。そんな時に思い出すのが、知人が遭遇した「赤ちゃん、足が冷えてるわよ〜。かわいそう〜」と通りすがりにアドバイスしてくれる見知らぬ人のこと。そういえば赤ちゃんを連れていると、1人のときよりも断然話しかけられる回数が多い気がします。たとえば、抱っこ紐で長女を抱っこしてスーパーで買い物中、「それ(抱っこ紐)、最近みんなしてるけど大丈夫なの? おんぶのほうがいいんじゃない?」と、突然年配の女性(もちろん初対面)に心配されるというケース。話しかけてきたご本人としてはきっと以前から気になることだったのでしょうが、突然のことに私も面食らって、「まぁ、大丈夫だと思います…」としか言えず微妙な空気になったことがありました。もちろん疑問や心配だけでなく、「かわいい~」「何ヵ月?」などと言ってもらえることもたくさんあります。声をかけられるとなんだかんだで自分(と子ども)がこの地域で暮らしているんだなぁと強く感じます。今日のカルタ「通りすがりの人に話しかけられる」
2016年02月17日赤ちゃんと一緒に行く海外旅行先として人気が高いハワイ。でも、旅先で病気をしたり、飛行機でぐずったりしたらどうしようと心配ごともたくさん。赤ちゃんを連れて行くには、どれくらいの時期からがいいのでしょうか。赤ちゃんが国際線に乗れるのはいつから? 多くの航空会社では、搭乗可能年齢を「生後8日後から」と定めています。ですが、飛行機は急激な気圧の変化がありますし、機内の乾燥や寒さも心配です。里帰りなどで早くから赤ちゃんを飛行機に乗せなくてはいけない場合を除き、ある程度大きくなってから乗せたほうが、赤ちゃんもママも快適ですよね。赤ちゃんとママ、パパ、みんなの快適な時期を見定めて早いご家庭では「首が据わったらOK」と考えて海外旅行に出かけているそうです。筆者のまわりで一番早かったのは「生後5ヵ月の時。母親からの免疫が切れる前がいいと思って。寝返り前だったので、寝返りを打ってベッドから落ちる心配がなくてよかった」というママでした。生後6~7ヵ月に行ったというママたちは「離乳食が1回食のうちがラク」「ベビーカーに乗せやすいので、お座りができたら」「ハイハイをすると動きたがるから、その前に」と考えたそうです。「子どもが歩き回ると大変だから、歩き出す前に」「水遊びを楽しめる月齢になってからがいい」と8ヵ月~1歳頃に行くママもいます。また、「あまり小さな子だと日焼けや病気に対する抵抗力が心配だから、1歳を過ぎてからが安心」「予防接種がひと通り終わってから」という意見もありました。ママによって考え方はいろいろですね。そのほか、休みが取れる時期に、たまたま赤ちゃんの月齢が○ヵ月だった、という事情もあるようです。で、結局、子連れでハワイに行くのはいつがいいの?筆者の周りでは生後7ヵ月以降にハワイデビューというご家庭が多く、筆者自身も子どもが7ヵ月半の時に行きました。離乳食が1回食の時期だったことは確かにラクでした。フリーズドライや瓶詰めの離乳食を持っていったので、2回食や3回食より荷物が少なくてすんだことがよかったです。寝返りやハイハイはしていましたが、ホテルでベビーベッドを借りることができたので問題ありませんでした。ハワイは何歳になってからでも楽しめますから、デビューを急ぐ必要はありません。ただし、飛行機のバシネット(座席に取り付ける乳児用ベッド)は体重10~11kg以下の乳児が対象のことが多いので、早くハワイに行きたい方はお子さんが10~11kgになる前に行くといいですよ。
2015年06月13日皆さんは、頭がよくなると言われているパン「頭脳パン」をご存じだろうか。これは石川県金沢市にある製粉会社・金沢製粉製造の「頭脳粉(ずのうこ)」を原料としたパンで、県内のパン屋さんやスーパーでは定番商品だ。一体どんなパンなのか、なぜ頭がよくなると言われているのか、本当に頭がよくなるのか。気になる頭脳パンについて探ってみた。○脳の働きをよくするあの成分を使用頭脳パンの始まりは1960年にさかのぼる。当時、白米とパンの主食論争が繰り広げられる中、大脳生理学者の故・林髞(たかし)博士が、「胚乳部分にビタミンB1が多く含まれるパンの方がよい」と唱えていた。脳の働きに必要なエネルギー源・ブドウ糖を分解するには、ビタミンB1が必須。そのビタミンB1を豊富に摂れば、脳の働きが活発になるというのだ。そこで金沢製粉など全国の製粉・製パン業者が集まり、その理論に基づいてビタミンB1を多く取り込む製法で作った小麦粉「頭脳粉」を開発した。一般的な小麦粉100gに含まれるビタミンB1は約0.1mgだが、頭脳粉には約0.17mg以上含まれている。これが「頭がよくなる」と言われる理由だ。頭脳パンは発売当初、画期的なパンとして人気を集めたが数年で下火に。しかし、金沢製粉だけが頭脳粉の製造を続け、何度かのブームをへて現在に至る。今では金沢製粉が唯一の頭脳粉製造業者になった。現在、県内外の製パン会社に卸しており、各メーカーは同じ頭脳粉を使いながら、それぞれ独自の頭脳パンを販売している。○映画にも登場した頭脳パンはこれ!!地元では、元祖・頭脳パンと言われるレーズン入りのシンプルなパンが定番だ。そこで今回、石川県内で販売されている「頭脳パン」をいくつか紹介していこう。まず、金沢市内にあるパンとお菓子の製造会社「ローランド金沢」の頭脳パンは、まさに昔ながらのレーズンパン。大きさは時代に合わせて以前よりは少し小さめになっているものの、パッケージは発売当時のままで、そのレトロな姿を見ただけで懐かしむお客さんが多いという。そんなローランド金沢の頭脳パン、実は2011年公開の映画『はやぶさ/HAYABUSA』に登場している。竹内結子さん演じる主人公の研究員が頭脳パンをかじるシーンがあり、パッケージもドーンと出てくるのだ。映画を見て「あっ、頭脳パンだ」とうれしくなった石川県民も多かったようだ。○老舗パン屋さんこだわりの頭脳パン金沢市内のパン屋さん「パンブラザース アベ」の「頭脳パン」(168円)は、風味と香りを出すためしっかり焼いてあるのが特徴。ラム酒に漬けたというレーズンをアクセントにソフトに仕上げてある。昔から変わらないおいしさで、年配のお客さんを中心に「懐かしい」と買っていく人が多いそうだ。ちなみに、パンブラザース アベを始め何社かのパッケージには、「頭脳パン連盟」という文字が入っている。頭脳パン連盟とは、頭脳パンを開発する時に参加した製粉業者などで結成された任意団体のこと。50年以上がたった現在は実態もなく活動もしていないが、パッケージだけに当時の名残が残されている。○イギリスパン型の頭脳パンも白山(はくさん)市のパン工場「ナカシマパン」の「頭脳パン」(158円)は、イギリスパンのように四角くて山型なのが特徴。実は、食パン用の小さな型を使って焼き上げているため、このような形になっているとのだとか。県内のスーパーなどで販売されていて、昔ながらのパッケージと形や味に惹かれて買っていくお客さんが多いという。これら3つの頭脳パンは県内で作られているが、頭脳粉は県外にも卸されていて、埼玉県の伊藤製パンでは1992年から頭脳パンを製造している。形や味はかなりアレンジされているが、現在も関東圏のスーパーやコンビニ、大学の売店で販売されていて、関東出身の人や学生時代を関東で過ごした人の中にも「頭脳パンは青春の味」という人がいるそうだ。○「頭がよくなる」はあなた次第!?とにかく「懐かしい」という声が聞かれた頭脳パン。そのような感想を持つ人は、何度かブームになった頃に学生時代を過ごし、当時よく食べていたという人が多いようだ。「頭がよくなる」という点については、パッケージに「毎日食べてよく勉強して優秀な成績をあげてください」と書いてある通り、「あくまでも努力が必要」という声が聞かれた。しかし、当時受験生だった人などを中心に、頭脳パンが将来に向かって頑張る気持ちを後押してくれたことは間違いないようだ。昔ながらのおいしさで石川県民を魅了する「頭脳パン」。これからも毎日の食卓で、また、学生さんたちの味方として愛され続けていきそうだ。
2014年02月11日