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出演に笠井叡のほか大植慎太郎、島地保武、辻本知彦、森山未来、柳本雅寛が集結一般社団法人天使館主催、笠井叡新作ダンス公演『櫻の樹の下には』〜カルミナ・ブラーナを踊る〜が2022年11月23日 (水・祝) ~2022年11月27日 (日)に吉祥寺シアター(東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目33番22号)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 櫻の樹の下には死体が埋まっている残酷な惨劇の中に美と生命復活人の屍を岩盤大地のうえに接ぎ木して春を待つ青空がささくれだっているから太陽はあの地平線上には昇るな運命の女神フォルトゥーナ去れ!本作品は大植慎太郎、島地保武、辻本知彦、森山未来、柳本雅寛という日本のコンテンポラリーダンサーとして実力を兼ね備えたダンサーをそろえ、笠井叡のカルミナ・ブラーナへの想いを通して、彼らの中に沈潜している日本的霊性とカルミナ・ブラーナの原初の意味をかさなり合わせることで、ポスト舞踏(舞踏以降、日本から生まれる新しい表現)が現れる可能性をこの作品で示したい。笠井叡の身体性を真似することではなく、同じ空間を共有し、笠井叡とコミュニケーションをとり、稽古を重ねて公演に挑むことで、笠井が考える、次世代への可能性をダンサー、観客に感じてもらえる作品とする。構成としては、笠井叡振付で5人のダンサーが踊る群舞、トリオ、デュオ、ソロがあり、笠井叡との共演シーンもある。笠井がカルミナ・プラーナからインスパイヤされた上記したイメージからシーンが構築されていく。抽象的な概念から生まれるシーンの連続であるが、この舞台で生まれるムーブメントがポスト舞踏作品を次世代が紡ぎ出すきっかけとなっていく。初演の「櫻の樹の下には」は2022年度江口隆哉賞舞踊批評家協会賞ダブル受賞作品イメージ全世界の支配者である運命の女神フォルテゥーナは、まず鉱物の中に、人間の死体の中に、全動物の死体の中に入り込んで、死体を復活に変える力を発揮する。酒の神は人間のすべての苦悩を浄化する。豊饒な生殖力の中に、最高のアートを生み出す創造力が潜んでいる。真に歴史を牽引するのは政治的な力、戦争以上に、アートの創造力。春夏秋冬の四季の変化の中に働いている自然力。冬は鉱物的結晶力による根源的生命。春は植物的に花々や樹木が成長する力。夏は太陽の光と生命力。秋はすべての死者によみがえりの力。死体の中には宇宙が滅びた後に、新たな宇宙を生み出す創造力が潜んでいる。公演概要笠井叡新作ダンス公演『櫻の樹の下には』〜カルミナ・ブラーナを踊る〜公演期間:2022年11月23日 (水・祝) ~2022年11月27日 (日)会場:吉祥寺シアター(東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目33番22号)■出演者ユリアヌス大植、カリオストロ島地、ジニウス辻本、ド・モレー未來、ジャンヌ柳本、ヘリオガバルス笠井(※辻本氏の「つじ」のシンニョウは点1つです)■スタッフ照明:森下泰音響:山田恭子舞台監督:河内崇映像技術:岸本智也衣裳:萩野緑音楽:角田寛生映像:角田寛生宣伝美術:NU映像記録:中瀬俊介制作:高樹光一郎、瀧本麻璃英プロデューサー:笠井久子(一般社団法人天使館)■公演スケジュール11月23日(水・祝) 19:3011月24日(木) 19:3011月25日(金) 19:3011月26日(土) 15:0011月27日(日) 15:00※開場は開演の30分前■チケット料金一般前売り6,000円一般当日6,500円U24(24歳以下)4,000円(全席指定・税込)*24歳以下のチケットをお求めの方は、当日、証明書をご提示ください。主催:一般社団法人天使館助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会協力:公益財団法人武蔵野文化事業団 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月08日NHK交響楽団首席チェリストとしてお馴染みの辻本玲のリサイタルが目前だ(2022年4月23日:トッパンホール)。プログラム前半には、チェリストのバイブル、バッハの「無伴奏チェロ組曲(第4番)」にブラームスの「チェロ・ソナタ第1番」という王道の曲目が置かれ、後半はアメリカンオールスターとでも言うべき3人の作曲家(ジョージ・ガーシュウィン、ジョージ・クラム&サミュエル・バーバー)の作品を連ねるあたりに、“新時代のチェリスト”と謳われる辻本玲の自信と意気込みが感じられる。2009年のガスパール・カサド国際チェロコンクール第3位入賞(日本人最高位)を果たした期待の新鋭が、名門NHK交響楽団を通じて育まれた音楽性とはいかに。それを確認する最高のステージがここにある。●公演概要4月23日(土)トッパンホール「辻本玲チェロ・リサイタル」●辻本玲/Rei Tsujimoto(チェロ)1982年生まれ。7歳よりチェロを始める。11歳まで米国フィラデルフィアで過ごし、東京藝術大学音楽学部器楽科を首席で卒業(アカンサス音楽賞受賞)。2003年、第72日本音楽コンクール第2位、併せて「聴衆賞」受賞。 2007年度青山音楽賞新人賞受賞。ロームミュージックファンデーションより奨学金を得て、シベリウスアカデミー(フィンランド)、ベルン芸術大学(スイス)に留学し卒業。第2回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第3位入賞(日本人最高位)、併せて「日本人作品最優秀演奏賞」を受賞。(その模様はNHK-BSにてドキュメンタリー番組「チェロ・エスプレッシーボ!~国際コンクールに懸ける青春~」としてオンエアされた)「第12回齋藤秀雄メモリアル基金賞」を受賞。2015年6月からは日本フィルハーモニー交響楽団「ソロ・チェロ奏者」に就任するなど、今後の活躍が期待されている。使用楽器は、NPO法人イエロー・エンジェルより1724年製作のアントニオ・ストラディヴァリウスを貸与されている。クワルテット・エクスプローチェのメンバー。
2022年04月15日これまで主にニューヨークを拠点として活動を続けてきたタップダンサー、熊谷和徳が表現の原点に立ち返り、「いまだからこそ、表現したい魂がある」という、その熱き想いに共鳴しあうアーティストを迎え、熊谷和徳 「表現者たち―LiBERATiON」をこの秋、横浜赤レンガ倉庫にて開催します。2020年、拠点であるニューヨークでは、コロナ禍での厳しいロックダウンに見舞われ、何ヶ月にも及ぶ隔離生活を経験しながらも、11月にはソロステージ「In Spire」を横浜赤レンガ倉庫にて開催。踊ることが当たり前ではない日常を経て、改めてタップダンスと向き合ったステージはこれまで以上に研ぎ澄まされ、好評を博しました。今回の熊谷和徳 「表現者たち―LiBERATiON」では、予測不能なこの時代に表現者として生き、「表現とは何か」を極限まで追求し続けた熊谷が、「まさに、今だからこそ伝えたい」、その熱き魂を共有するアーティストらと融合し、魂のそこから響くタップ、そして紡ぎだされる詩とともに、唯一無二のパフォーマンスを創り上げます。熊谷和徳コメント今しかない今だからこそ鳴らしたい音がある奏でたいリズムがあるもっと自由にもっと自分らしくLiberationこころをひらいて足を踏み鳴らす熊谷和徳 「表現者たち―LiBERATiON」9月30日(木)ゲストOLAibi(アーティスト)10月1日(金)ゲスト平原慎太郎&辻本知彦(ダンサー)*「辻」正式表記しんにょうへん点一つ10月2日(土)ゲストハナレグミ(ミュージシャン)10月3日(日)熊谷和徳ソロパフォーマンス<プロフィール>熊谷和徳1977年3月30日生まれ 宮城県出身。15歳でタップをはじめ19歳で渡米。06年には米ダンスマガジン誌より『世界で観るべきダンサー25人』、16年にはNYにてBessie Awardを受賞。また19年版 ニューズウィーク誌が発表した『世界が尊敬する日本人100人』にも選出される。NYと日本を2大拠点とし世界各地に活動の場を広げ、ダンスの分野に限らず音楽シーンにおいて上原ひろみ、日野皓正、Omar Sosa等と革命的セッションを提示。独自の唯一無二のアートは日々進化し、新たなタップダンスの未来を創造している。東京 2020 オリンピック開会式出演・振付担当。OLAibiモンゴルをルーツに持ち、18歳でドイツに渡り電子音楽や現代音楽に触れる。その後、太鼓を中心としたマルチアーティストとして活動を始め、OOIOOのドラマーとして活動後、広大な森に移り住み年月をかけ森の生物の生態と音を録り続けている。様々な国、民族の言語を全てカタカナに置き換え、語感と言霊を頼りにリリックを綴り、そこにドラム、民族楽器、おもちゃのキーボードなどをサンプリングしたビートと、住う森の音を織り重ねパフォーマンスを行っている。平原慎太郎1981年北海道生まれ。ダンサー、振付家、ダンスカンパニー【OrganWorks】を主宰。ダンス作品の制作、演劇作品、現代美術家、ミュージシャンなど他分野のアーティストへの作品提供多数。2013年文化庁新進気鋭芸術家海外研修派遣にてスペインに9ヶ月研修。2015年小樽市文化奨励賞受賞。2016年トヨタコレオグラフィーアワードにて次代を担う振付家賞、オーディエンス賞をW受賞。2017年日本ダンスフォーラム賞受賞。2020年TOKYO2020オリンピック開閉会式振付担当辻本知彦シルク・ドゥ・ソレイユにて日本人男性ダンサーとして初めて起用され、「マイケルジャクソン・イモータルワールドツアー」などに出演。2014年帰国後、振付師としてアーティスMV、ツアー、 CM広告などを手がけ活躍の場を広げる。来年2月-7月『千と千尋の神隠し』カオナシ役として帝国劇場・全国にて出演を予定している。www.tsujimoto.danceハナレグミ1997年、SUPER BUTTER DOG でメジャー・デビュー。2002年夏よりバンドと併行して、ハナレグミ名義でソロ活動をスタート。2020年2月には、ワンマンホールツアー「THE MOMENT」を東京2日間と大阪1日間にて開催。新曲「Quiet Light」(クラシエ薬品「漢方セラピー」ブランドソング)が2021年1月19日より配信スタート。 3月31日には約3年半ぶりとなるオリジナルアルバム『発光帯』をリリース。5月には全国Zeppワンマンツアー「ツアー発光帯」を開催。7月には東京・大阪での野外ワンマンライブ「ツアー発光帯 ~in the moon light~」を開催。その深く温かい声と抜群の歌唱力で多くのファンから熱い支持を得ている。【公演概要】熊谷和徳 「表現者たち―LiBERATiON」■日時9月30日(木) 開場17:30/開演18:00ゲストOLAibi(アーティスト)10月1日(金) 開場17:30/開演18:00ゲスト平原慎太郎 & 辻本知彦(ダンサー)*「辻」正式表記しんにょうへん点一つ10月2日(土) 開場15:30/開演16:00ゲストハナレグミ(ミュージシャン)10月3日(日) 開場15:30/開演16:00熊谷和徳ソロパフォーマンス■会場横浜赤レンガ倉庫1号館 3階 ホール■チケット料金自由席(整理番号付)¥7,800(税込)※未就学児入場不可※入場は整理番号順に行います。混雑を避けるため開場時間前に整理番号順にお並びいただきます。詳細は販売ページにてご確認ください。先着先行発売日:7月23日(金)20:00〜8月11日(水)18:00一般発売日:8月28日(土)10:00〜■取扱プレイガイド[キョードー東京]0570-550-799(平日11時~18時/土日祝10時~18時) [イープラス] [チケットぴあ] [ローソンチケット] ■お問い合わせキョードー東京 0570-550-799(平日11時~18時/土日祝10時~18時)辻本知彦(ダンサー)*「辻」正式表記しんにょうへん点一つ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月01日新型コロナウイルスの感染拡大により2020年6月より2021年3月27日(土)に開催が延期となっていた「辻本玲チェロ・リサイタル」の開幕がいよいよ近づいてきた。辻本玲は、近年充実した演奏活動を見せている実力派のチェリストだ。2019年のリサイタルで は各地で早々に完売、5月にはキングレコードよりデビューアルバム「オブリヴィオン」(ピアノ:須関 裕子)をリリースし、音楽誌「レコード芸術」にて特選盤に選出されるなど、高い評価を得た。森山涼介、高木慶太、市寛也という旬のチェリスト達とともに「クァルテット・エクスプローチェ」を結成、全国でコンサートを展開するなど、チェロ・アンサンブルの活動にも力を注いでいる。2020年12月にNHK交響楽団に首席チェロ奏者に就任し、名実ともに日本を代表するチェリストとして、活躍の場をますます広げている。オーケストラでの演奏が増えている辻本だが、毎年、東京・大阪・名古屋にてセルフ・プロデュースのソロ・リサイタルを開催している。東京公演の会場はトッパンホールだ。約400席の親密な空間、クリアな音響が特徴で、室内楽を演奏するのに高い評価を得ている。その音響は世界中のアーティストに愛されており、辻本が奏でる伸びやかな音色を味わうのに最適な空間と言えるだろう。今年のプログラムは、グリーグとカサドのチェロ・ソナタ、そして生誕100周年を迎えるピアソラの代表作を中心にすえたチェロ名曲集となる。「ル・グラン・タンゴ」はピアソラが名手ロストロポーヴィチのために、つまりピアソラが最初からクラシック演奏家のために作曲した作品として知られている。かねてよりピアソラ演奏に定評のある辻本がどのような表現を聴かせるかに期待が膨らむ。グリーグのチェロ・ソナタ作品36は、北欧らしいドラマティックな美旋律にあふれたロマンティックな名曲。辻本玲が最も愛する作曲家の一人であるブリテンは、チェロのために非常に重要な作品を残しており、今回とりあげるチェロ・ソナタ作品 65は、ソロ楽器としてのチェロが行き着いた極限のひとつと言えるだろう。また、前半にはベートーヴェンがモーツァルトの主題を使用した愛らしくもドラマティックな変奏曲を、後半にはまるでフラメンコのように情熱的なカサドの「親愛なる言葉」を選曲した。18世紀後半のベートーヴェンから20世紀のピアソラまで、チェロの様々な表現を、辻本玲の大らかな歌心と圧倒的な音色で楽しみたい。
2021年03月19日Bunkamuraオーチャードホール(東京・渋谷)にて来年1月30日に上演される『INFINITYDANCING TRANSFORMATION』のオンライン記者発表が12月18日に行われ、芸術監督・演出を手がける世界的バレエダンサー、草刈民代が出席。約10年ぶりにバレエ復帰を果たす本公演への思いを語った。草刈の呼びかけに応える形で、菅原小春、熊谷和徳、上野水香、辻本知彦、中村恩恵、平原慎太郎、石井則仁、柄本弾というジャンルを超えた現代ダンスシーンの先駆者たちが集結。新たな表現を追求し、ダンスの限りない(=INFINITY)可能性を提示する。公演は二部構成で、第一部はソロ作品及び新作レパートリー(8作品予定)。第二部は9人のソリストによるオムニバス11作品で構成された新制作ダンス作品「CHAIN OF 9」(仮称)が上演される。今年5月、草刈の呼びかけで制作され、大きな反響を集めたYouTube動画「#Chain of 8」がきっかけとなり始動した『INFINITYDANCING TRANSFORMATION』。緊急事態宣言が発出されるなか、「(他ジャンルに比べて)踊りの存在感が、もっとあってもいいんじゃないかと思い、ほとんど発作的に動画を作った」と振り返り、「このままで良いのかという、ダンサーの皆さんに向けた疑問でもあった」と動画制作の動機を説明。その思いは『INFINITYDANCING TRANSFORMATION』にも通じているといい、「踊っている人たち、特に若い世代に刺激になればと期待している」と語った。自身にとっては、バレエ復帰公演でもあり「言い出しっぺなので、私が躍らないわけには(笑)。このような形に展開するとは、夢にも思っていなかったが、引退公演をしたオーチャードホールに立てるのはとてもうれしいです」と喜びの声。「復帰への決意というよりは、ただ『もうしばらく踊れるな』『踊りを通して表現できることが、まだあるな』という気持ちで臨んでいる」と自然体を貫き、「先が見えない状況だからこそ、新しいものを生み出す力が大切。プロフェッショナルの皆さんに力を発揮していただく場を作りましたので、ご覧いただく皆さんにも諦めずやり続けるエネルギーを感じてもらえれば」と意気込みを語った。会見には草刈とともにステージに立つ上野水香が出席し、「違うジャンルの皆さんと同じ舞台に立つのは、初めての経験で、想像がつかないが、視野を広げる大切さを学んでいる」と挑戦に声を弾ませ、大先輩にあたる草刈に対しては「すごく情熱を感じますし、挑戦する姿がすてき。新しい草刈民代さんをご覧いただけるはず」と敬意を示していた。取材・文=内田 涼[公演概要]◆公演名:INFINITYDANCING TRANFORMATION◆主催:INFINITY公演実行委員会◆企画制作:DAF◆開催日時:2021年1月30日(土)昼の部14:00開演(終演16:00予定)夜の部18:00開演(終演20:00予定)※新型コロナウイルス感染拡大防止対策を実施◆開催会場:Bunkamuraオーチャードホール(東京・渋谷)◆芸術監督・演出:草刈民代
2020年12月18日2021年1月30日(土)、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールにてさまざまなジャンルのダンサーが競演する「CHAINOF∞ INFINITY-DANCING TRANSFORMATION-」が開催される。世界的バレエダンサーとして日本のバレエ史に重要な軌跡を刻んだ草刈民代。コロナ禍の今、草刈自身の大きな意思のもと、ジャンルを超えて現代のダンスの先端を走る舞踊家が集結した。本公演では菅原小春、熊谷和徳、上野水香、辻本知彦、中村恩恵、平原慎太郎、石井則仁、柄本弾とともに、草刈が復活のステージに挑む。公演は2部構成となっており、第1部ではソロ作品および新作レパートリーを披露。第2部はオムニバス11作品で構成された新制作「CHAIN OF9」(仮称)を上演予定だ。奇跡的なダンサーの競演は、新たな時代に向けて芸術の限りない可能性を示してくれるだろう。なお、芸術監督と演出を草刈自身が務める。チケットはSS席9,800円、S席8,800円の2種類で展開し、12月15日より主催者特別先行を受付中。また本公演はGotoイベントキャンペーン対象となっており、チケット価格20%オフで購入可能だ。「CHAINOF∞ INFINITY-DANCING TRANSFORMATION-」2021年1月30日(土)昼の部14:00開演(終演16:00予定)、夜の部18:00開演(終演20:00予定)※新型コロナウイルス感染拡大防止対策を実施会場:Bunkamuraオーチャードホール(東京・渋谷)芸術監督・演出:草刈民代出演:菅原小春、熊谷和徳、上野水香、辻本知彦、中村恩恵、平原慎太郎、石井則仁、柄本弾、草刈民代ほか
2020年12月16日高橋よしひろの人気漫画を原作にした舞台「銀牙 -流れ星 銀-」の完結編となる ~牙城決戦編~が10月22日(木)に東京・天王洲 銀河劇場にて開幕した。原作は1983~87 年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載された、熊と戦う犬たちの愛、勇気、友情、正義、諦めない心などがストレートに描かれた作品。舞台版は’19年7月に第一弾が上演され、今作では、主人公・銀たちがついに凶暴な殺人熊・赤カブトとの命がけの闘いに挑む。脚本・演出は「劇団鹿殺し」の丸尾丸一郎、振付は『パプリカ』などで知られる辻本知彦(※「辻」は一点しんにょう)。開幕に際し、主人公・銀を演じる佐奈宏紀が「銀牙、無事初日を迎えることができました!過酷な稽古を全員で助け合い乗り切りました!とんでもない作品が出来上がったと思います。やっぱり何事も上を目指すには、発見と努力そして助け合いが必要で、しんどい時にこそ進化の種が見つかるものだなと改めて思いました。苦楽を共にしたこのメンバーはどんな状況にも負けない力強さを持った最強の軍団です」とコメントを寄せたように、初演に引き続き、歌、ダンス、アクション満載の本作。「犬」と書いて「おとこ」と読ませる熱い世界観に出演者たちが全身でぶつかる。(出演者たちはマウスガードをつけ)時に犬として四つん這いで、時に迫力のある殺陣を繰り広げながら、舞台上を駆け回り、客席に熱を届けていく。今作で描かれるのは、銀たちが日本各地の強い犬を仲間にし、最後の敵・赤カブトに立ち向かう、というクライマックスの物語。時に笑いも織り交ぜつつも、全編手に汗握る展開だが、赤カブト役のspiが「観劇後、僕は皆様に違和感を残したいと思っております」とコメントを出した通り、ラストにはある問いかけがある。その問いかけはぜひ、劇場や配信で受け止めてほしい。また、これまでのストーリーもダイジェストで描かれるので今作で初めて観劇する人も安心を。ロック調から演歌調まで幅広い楽曲や、犬の動きが取り入れられた振付も楽しい本作。坂元健児やSpiらミュージカルでも活躍するキャストの歌にも注目して。公演は11月1日(日)まで天王洲 銀河劇場にて上演中。文:中川實穂
2020年10月23日シルク・ドゥ・ソレイユ初の日本人男性ダンサーとして知られ、現在は振付家としても活動するダンサーの辻本知彦。大河ドラマ『いだてん』で毎週活躍を見せ、ダンサーとしても数々の公演を重ねている森山未來。このふたりが、2010年に立ち上げたパフォーマンスユニット「きゅうかくうしお」の新作公演『素晴らしい偶然をちらして』が11月22日(金)から12月1日(日)まで横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホールで行われる。きゅうかくうしおはふたりではじまったユニットだが、これまでの公演に関わった照明、音響、映像、宣伝美術、舞台監督、制作のスタッフもメンバーに。現在は9人のグループとして活動している。キャストとスタッフの間に区別はなく、出演するふたりも「踊り子」として他のメンバーと並ぶ。通常、演劇やダンスの公演は、本番の1カ月ほど前にスタッフとキャストが集まり、集中的に稽古を重ねて上演を迎えることが多い。しかしきゅうかくうしおは、作品の創作方法自体を考えるところからはじめている。前作『素晴らしい偶然をあつめて』以降、2年半をかけて定期的なミーティング、リサーチ、さらに愛知県幡豆や香港での滞在制作などを重ねてきた。さらにその記録をwebサイト上に公開し、観客にも共有するようにしている。活動の中には、たとえば「言葉と動きの関係性を探る」ため、メンバーが川柳を詠み、それに動きをつけるというものも。それにちなみ、土屋太鳳や柄本時生、森山直太朗ら親交のある著名人たちがきゅうかくうしおを表現した川柳もサイトにアップされている。これらも、観客が彼らを知るのに役立つかもしれない。言葉を尽くし、身体を使って長いスパンでクリエイションを行う彼ら。その膨大な体験から抽出されたものが、満を持して公演の形で観客の目の前に現れる。それはおそらく、即席では生まれない何かを携えていることだろう。2年半で彼らが見つけたものはいったい何なのか、この目で確かめたい。文:釣木文恵
2019年11月21日米津玄師が、小学生ユニット「フーリン(Foorin)」のために作詞・作曲、プロデュースした「パプリカ」をリリース。自身のセルフカバーも発表した。米津玄師作詞・作曲、プロデュース、小学生ユニットが歌う「パプリカ」2020年のオリンピック開催年に向け、頑張っているすべての人たちを応援する<NHK>2020 応援ソング プロジェクトの一環として制作された「パプリカ」は、オーディションで選ばれた5人の小学生による新しいユニット「フーリン」が歌う楽曲。2018年夏にCDがリリースされた。作詞・作曲、プロデュースを米津が手掛け、ダンスの振付を辻本知彦と菅原小春が担当。「フーリン」が歌う「パプリカ」は、NHK「みんなのうた」で放送されており、関連動画のYouTube総視聴回数は1億7,000万再生を突破している。なお、<NHK>2020 応援ソング プロジェクトは、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」に「東京 2020 公認プログラム」として認証されている。「日本レコード大賞」大賞、第92回選抜高等学校野球大会の大会入場行進曲にまた、「第61回 輝く!日本レコード大賞」では大賞を獲得し、「第70回NHK紅白歌合戦」にも登場して、2019年の締めくくりを大いに沸かせた。2020年3月19日(木)から始まる第92回選抜高等学校野球大会では、大会入場行進曲として採用される。米津セルフカバー版ミュージックビデオプロジェクトの2年突入を機に、作詞・作曲・プロデュースを担当した米津自身がセルフカバーを制作。米津によるセルフカバー版ミュージックビデオでは、Foorinが歌う「パプリカ」のシングルジャケットを描いた加藤隆が、「大人になった“僕”が、幼少期に出会った「風の子」との思い出を回想する」というストーリーを紡いだ。色とりどりの世界ではしゃぎまわる子供達と、サウンドに散りばめられた「和楽器」に呼応するように描かれる景色には、日本の情緒や原風景が盛り込まれている。縁側で三世代が腰を並べて「風鈴」の音に涼む様子、夕暮れの港を歩く姿、そして夜空に打ち上げられる花火など、叙情的で美しい映像が音楽と重なりあう。CD限定版にはフーリン版MV収録のDVD付属「パプリカ」は初回生産限定盤、通常盤の2種類で展開され、初回生産限定盤には、7インチの紙ジャケットにポスター型歌詞カードと「みんなのうた」の楽譜、DVDが付属する。DVDには、ミュージックビデオをはじめ、振り付けを担当した辻本知彦と菅原小春によるティーチャー ビデオ、「パプリカ」の世界観を表したミュージックビデオ2と、計3タイプのDVDが収録されている。米津コメント:小さな世界を元気に生きる子供たちに向けて米津は、当初同楽曲の制作にあたり以下のようなコメントを残していた。「子どものころを思い返すことがここ最近の音楽活動に於おいて、重要なテーマになっていたところに、ダイレクトに子どもへ向けた音楽を作ることになりました。子どもたちが素直に楽しめるものを作るためには、子どもの目線で生活を省みつつ、まず子どもを舐なめないところから始めるべきだと思いました。この曲を聴いた子どもたちが、小さな世界を元気に生きていく為ための糧になりますように。」【詳細】米津玄師プロデュース楽曲「パプリカ」CD・初回生産限定:7インチ紙ジャケ+CD+DVD+みんなのうた楽譜+ポスター型歌詞カード 1,500円(税込)・通常盤:CD+みんなのうた楽譜 700円(税込)<収録内容>-CD-1.パプリカ2.パプリカ(Instrumental)-DVD-※初回限定のみ収録1. パプリカMusic Video2. パプリカTeacher Video3. パプリカMusic Video 2
2019年08月12日スズキタカユキ(suzuki takayuki)が所属する舞台「仕立て屋のサーカス(circo de sastre)」の特別公演「仕立て屋のサーカス大博覧会“Gran Exhibición de Circo de Sastre”」が、2019年4月27日(土)から5月7日(火)までの期間、新宿 ルミネゼロにて開催される。「仕立て屋のサーカス」は、多楽器奏者・曽我大穂、コントラバス奏者・ガンジー、ファッションデザイナー・スズキタカユキ、照明作家・渡辺敬之の4人を中心とした即興舞台。音楽や衣服、光と影など、人の周りにあるものを使ってその場で生み出される物語は、日本のみならずフランスやインドネシアなど海外でも高い評価を受けてきた。今回開催される特別公演「仕立て屋のサーカス大博覧会“Gran Exhibición de Circo de Sastre”」では、サーカスの心情風景をより鮮明に描き出した演目を披露。ゲストには、女優として活躍する傍ら、朗読・執筆なども手掛ける中嶋朋子が出演。また、「ダブル フェイマス(Double Famous)」のメンバー、またはソロとしても活躍する音楽家・青柳拓次や、シルク・ドゥ・ソレイユに日本人男性として初めて起用されたコンテンポラリーダンサー・辻本知彦も登場。開催期間中は、3日ごとにゲストが入れ替わっていく。舞台の他に、フードやドリンクやグッズが揃うブースをはじめ、講師を招いた講座やワークショップなど、「仕立て屋のサーカス」の世界を存分に楽しめる催しが盛りだくさんとなっている。【詳細】仕立て屋のサーカス大博覧会“Gran Exhibición de Circo de Sastre”日時:2019年4月27日(土)~5月7日(火)会場:新宿 ルミネゼロ(東京)住所:東京都渋谷区千駄ケ谷5丁目24−55■「仕立て屋のサーカス/ゲスト:青柳拓次(音楽家)」4月27日(土) 開場 17:30/開演 19:004月28日(日) 開場 16:30/開演 18:004月29日(月) 昼公演・開場 11:30/開演 13:00、夜公演・開場 17:30/開演 19:00■「仕立て屋のサーカス/ゲスト:中嶋朋子(女優)」4月30日(火) 開場 17:30/開演 19:005月1日(水) 開場 16:30/開演 18:005月2日(木) 開場 15:30/開演 17:00■「仕立て屋のサーカス/ゲスト:辻本知彦(振付師・ダンサー)」5月4日(土) 開場 17:30/開演 19:005月5日(日) 開場 16:30/開演 18:005月6日(月) 昼公演・開場 11:30/開演 13:00、夜公演・開場 17:30/開演 19:00■「仕立て屋のサーカス/ゲストなし」5月7日(火) 開場 14:30/開演 16:00 【チケット】価格:・早割一般 前売 3,800円・早割学生 前売 2,800円※4月14日(日)までの販売となる・一般 前売 4,500円、当日 5,000円・学生 前売 3,000円、当日 3,500円・18歳以下・乳幼児・未就学児童 無料(サイトでのチケット予約が必要)・3日間通し特別チケット 10,000円(限定10枚 販売)・2日間通し特別チケット 7,000円(限定15枚 販売)チケット予約方法:WEB予約 より【チケット問い合わせ先】circo.sastre@gmail.com まで
2019年04月04日2月1日(金)に東京・サントリーホールで、“競演”するピアニスト・外山啓介とチェリスト・辻本玲。大学の同級生であり、今やクラシック音楽界に欠かせない存在となったふたりが同じステージに立つのは、2012年ザ・シンフォニーホール(大阪)公演以来となる。演奏曲は、ショパンのピアノ協奏曲第1番とエルガーのチェロ協奏曲。公演を前にして、演奏するふたりにコンサートへの想いを聞いた。【チケット情報はこちら】ロマン派を代表する協奏曲のひとつである《ショパン ピアノ協奏曲第1番》。「ショパンの若い時の作品だけど、技術的な部分や旋律の美しさなど、その後のショパンの作品の基となるものがすべて詰まっている曲」と外山は語る。しかし、ロマンティックなイメージだけでは、この曲を弾くことはできないという。「もちろんロマン派の時代なので、例えば21連符や27連符とか出てきて、割り切れない部分が多くて合わせるのは難しい。しかし忘れてはいけないのは、ショパンは古典というものをとても強く意識している作曲家だということ。きらびやかなイメージだけで〈自分で歌おう〉とするのではなく、そこにある音を素直に表現しなさい、と教えられたことがある。だから、生み出そうとするというより、〈曲の中に入り込んでいく〉という感覚を持って演奏したいと思う」意外にもこの曲を弾くのは久々で、自分でも演奏が楽しみとのことだ。昨年日本ショパン協会賞を受賞し、充実の時を迎えている外山が改めて弾く、至高のコンチェルトに期待したい。一方、《エルガー チェロ協奏曲》について、辻本は次のように語った。「ジャクリーヌ・デュ・プレの名演が有名なため、なんとなく女性が演奏するイメージが強いけれど、それだけではない。第3楽章などはとても男性的。エルガーは非常に愛妻家で、この曲を作ってから間もなく奥さんが亡くなってしまうけれど、すでにそれを予期していたかのような、過去と未来を見つめながら人生を辿っているようなイメージがある。情熱的な部分と抒情的な部分を併せ持つ素晴らしい曲なので、ぜひ聴きにきてほしい」辻本がこの曲でプロのオーケストラと共演するのは初。力強く、表情豊かに歌う辻本のチェロが、いかにこの劇的な名曲を描くのか。チェロ・ファン必聴の演奏になるに違いない。公演は2月1日(金)東京・サントリーホールにて。チケットは発売中。
2019年01月16日“美醜”をテーマにした、松浦だるまによる累計発行部数230万部突破の衝撃のコミックを、『ストロベリーナイト』の佐藤祐市監督が実写化する『累-かさね-』。この度、本作から土屋太鳳の圧巻のダンスシーンの一部が公開された。キスした相手の顔を奪える、不思議な口紅を使って顔を入れ替える主人公、“醜い”累(かさね)と“美しき”ニナ。土屋さんと芳根京子、朝ドラ女優の2人が鬼気迫る演技で「1人2役=2人1役」という難役に挑戦している。スイスで行われた「第18回:ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭」では、観客賞を受賞したほか、続々と海外の映画祭から呼ばれており、女の劣等感や嫉妬心が渦巻く“欲望ドロドロバトル”は、世界中から高い注目を集めている。また、公開に先立ち行われた完成披露試写会&公開直前イベントでの試写では、観客から「凄かったとしか言えない程の衝撃」「原作の先生がゴリ押しする理由が分かった」といった声が寄せられ、早くも注目を集めている。さらに、本作で特に話題となっているのが、劇中劇「サロメ」で見せる土屋さんのダンスシーン。今回到着した映像では、その「サロメ」の中でのダンス、「七つのヴェールの踊り」の本編映像の一部とダンス練習を行っているメイキング映像をミックスさせた特別バージョンを公開。世界的歌手・シーアのMVへの参加や、2016年大晦日の「NHK紅白歌合戦」、放送中のドラマ「チア☆ダン」など、これまでも度々注目されている土屋さんのダンス。今回はこれまでとはまた違い、いままで見せたことのない“妖艶な舞”を披露し、狂気と妖しさを帯びた表情を見せる。そして今回のダンスの振付も、2007年に日本人男性ダンサーとして初めてシルク・ドゥ・ソレイユに起用され、有名アーティストへのダンス指導や振付も行っている世界的ダンサー・辻本知彦が担当、シーアのMV、紅白歌合戦に続き、これで土屋さんと3度目のタッグとなった。「まずは努力家なところですよね。で、2つめに女優としての表現力」と土屋さんの魅力を語る辻本氏。また、「腰が柔らかくて、背中の粗利が美しい。あと指先ですね。西洋と東洋の両方の美しさを感じさせる手を持っています。顔の表情の出し方もきれいで、せつなくて魅力的だなと思います。そこは今回の振付でも活かすようにしました」とコメント。「今回の土屋さんは、もちろん少し緊張があったでしょうが、お客さんが客席に入っても変なプレッシャーを感じてなかったと思います。そこに彼女の成長を感じましたし、お客さんの反応も良かった気がします」と撮影の様子を明かし、「今後も機会があれば、また何か一緒にやりたいですね。いつまでも応援してます」と次なるタッグにも意欲を示している。土屋太鳳が劇中で見せる圧巻のダンスシーンをお見逃しなく。『累-かさね-』は9月7日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:累-かさね- 2018年9月7日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018映画「累」製作委員会 ⓒ 松浦だるま/講談社
2018年09月04日女優の土屋太鳳と芳根京子がW主演を務める映画『累-かさね-』(9月7日公開)の劇中"ダンスシーン"特別映像が4日、公開された。同作は松浦だるまによる人気コミックを実写化。天才的な演技力を持ちながらも、醜い容貌にコンプレックスを抱いて行きてきた淵累(芳根)と、美貌に恵まれながらも女優として花開かずにいた舞台女優・丹沢ニナ(土屋)が、キスすると顔が入れ替わる不思議な口紅を使うことで、運命が変わっていく。今回公開されたのは、劇中劇「サロメ」の中でのダンス「七つのヴェールの踊り」の本編映像の一部と、ダンス練習を行っているメイキング映像をミックスさせた限定の内容になっており、土屋は今まで見せたことのない「妖艶な舞」を披露する。現在、ドラマ『チア☆ダン』でキレのあるチアダンスを披露している土屋。これまでもダンスの実力には注目が集まっており、世界的歌手・シーアのミュージックビデオはYouTubeで800万回以上再生された。また、2016年大晦日の『NHK紅白歌合戦』では郷ひろみのステージで、裸足で情熱的なダンスを披露した。どちらも、振り付けを行ったのが世界的ダンサーの辻本知彦。辻本は2007年に日本人男性ダンサーとして初めてシルク・ドゥ・ソレイユに起用され、2011年~2014年には『マイケル・ジャクソン:ザ・イモータル・ワールドツアー』27カ国485公演に参加している。今回はそんな世界的ダンサーと土屋が取り組んだ3度目のダンスとなり、土屋は人間の嫉妬、欲望、狂気、そして闇の深さを表現した。○辻本知彦コメント土屋太鳳さんの魅力としては、まずは努力家なところですよね。で、2つめに女優としての表現力。最後にプレッシャーの中で戦う負けない気持ち。「土屋太鳳はダンサーとしてもすごいんだ」っていう目で見られて、次の作品でもダンスのレベルが落ちないようにしなければいけない、必ず成長を遂げなくちゃいけないっていうプレッシャーのなかでやっていると思いますが、それが彼女を成長させていくんだと思います。身体的な能力としては、腰が柔らかくて、背中の反りが美しい。あと指先ですね。西洋と東洋の両方の美しさを感じさせる手を持っています。顔の表情の出し方もきれいで、せつなくて魅力的だなと思います。そこは今回の振付でも活かすようにしました。今回の土屋さんは、もちろん少し緊張があったでしょうが、お客さんが客席に入っても変なプレッシャーを感じてなかったと思います。そこに彼女の成長を感じましたし、お客さんの反応も良かった気がします。今後も機会があれば、また何か一緒にやりたいですね。いつまでも応援してます。
2018年09月04日●菅田将暉や池田エライザとは違うアプローチ米津玄師が「<NHK>2020応援ソング」プロジェクトに書き下ろした新曲「パプリカ」が、8月15日にリリースされた。オーディションによって選ばれた5人の小学生による新ユニット・Foorinが歌うこの曲。米津玄師が作詞、作曲、プロデュース、ダンスの振付を辻本知彦と菅原小春が手掛けている。ユニット名は、同曲を歌い踊る5人の姿を米津玄師が"風鈴"に例えて名付けたという。「パプリカ」はどのようにして作られたのか。「子供の頃から、わかりやすい大きな応援ソングというものに対する嫌悪感がすごくあった」という米津玄師が応援ソングを手がけるにあたって大事にした「小さな世界」とは。曲に込めた思いを語ってもらった。○誰に歌ってもらうんだろう?――「<NHK>2020応援ソング」のプロジェクトの話を受けて、最初の感触はどんな感じでしたか?おもしろそうだな、やりたいなと思いつつ「果たして自分でいいのか」というのは思いました。これまで自分の作ってきた音楽はわかりやすい応援ソングではなかったし、どちらかと言うとそれとは真逆のものだったので。果たして自分に作れるのかどうかと考えつつも、それを作ることによって新たな場所に行けるのかなと思って、話を受けました。――プロジェクトとして求められる方向性と、これまで米津玄師として表現してきたものは、必ずしも重なり合っていたわけではないということですよね。ということは、このやり方なら自分の表現を100%貫きつつ応援ソングとして求められるものに応えられるというバランスを見出してこの曲に至ったんじゃないかと思うんです。そのあたりはいかがでしょうか。いろいろ考えました。最初にお話をいただいたときから、いくつかのキーワードがあったんです。まずは、歌って踊れる応援ソングである。そして、歌う人は自分以外の人間である。で、名の売れている人ではない。そうなると、誰に歌ってもらうんだろうっていうところが、すごく難しくて。自分でも全く立脚点が見えないまま、どういうところに落とし込んでいったらいいのかを考えて。――Foorinの5人にはどのように出会ったんでしょうか?今までやってきた人に歌ってもらう曲というのは、その人ありきで書いていたんです。たとえば「灰色と青」の菅田将暉くんだったら、菅田くんという存在がいて、そのパーソナリティを知った上で、そこと自分との距離感ということで作っていった。「打上花火」のDAOKOちゃんや「fogbound」の(池田)エライザもそうで。でも、今回は、誰なんだろうって。そこが自分の中で一番悩んだところでした。自分の身の回りには特に思いつかなくて。結果として、オーディションをさせてもらったんです。150人くらい集めてもらったんですけど。――そもそも小学生ユニットをプロデュースしてください、という話ではなかった。そうですね。――米津さん自身、子供が歌う曲を作ろうという発想はありましたか?最初にあった「子供たちが歌って踊れる応援ソング」というキーワードから、ぼんやりと子供という像はありました。でも特に思い描く人間はいなかったし、別に小学生にしようと思ってたわけではないですね。オーディションでも、来てくれた人たちは小学生から18歳くらいまでの人たちで。その中から選ぶときにも、別に小学生じゃなくてもいい、そこで出会った人に決めようと思ってたんです。でも、オーディションに来る人達って、こんなことを言うのはあれですけど、「カラオケ歌上手合戦」みたいな感じなんですね。――たしかにそういうイメージはあります。歌い方とか、身振り手振りとか、どうしてもそういう方向になっていってしまう。だから、そこにあんまり染まってない子どもたちのほうが、美しく魅力的に見えたんです。それで最初に選んだのが、もえのとひゅうがという二人でした。○イメージは「ルフィ海賊団」――もえのちゃん、ひゅうがくんはFoorinのメインボーカルの二人ですよね。どんなポイントがあったんでしょう?もえのという女の子は、すごく大人なんです。オーディションは前半に自己PRが2分、後半に歌が2分みたいな感じだったんですけれど、歌ってるときに歌詞を間違えると、緊張して何もできずに終わっちゃうような子たちが沢山いて。でも、もえのは歌ってる途中で間違えても、特に取り乱すようなこともなく「すいません」ってちゃんと謝ることができた。そこがまず魅力的に見えたんですよね。すごくちゃんとした、気配りの出来る子。ある種の度胸というか、女優根性のようなものも持っている女の子です。声がいいのが、大前提ではあるんですけど。――ひゅうがくんはどうでしょう?ひゅうがは、ほんとに天然素材というか、無垢な感じですね。ワイルドなところもあるし、歌い方もいぶし銀なところがあって、声もいい。そういう、優等生のもえのと、ワイルドなひゅうがの二人の対比が面白いなと思って。そこから決まりました。――そして、たけるくん、りりこちゃん、ちせちゃんがコーラス&ダンスとして参加しています。5人のグループになったのは?自分の原体験であるマンガやバンドでも、5人くらいが一つのチームになって、いろんなキャラクターたちが相互作用を起こしていくのを見るのがすごく好きだったんです。そういう意味では、まず二人が決まって。その二人を中心に、あとはどういうキャラクターがいたらいいかを考えて決めていきました。簡単に言うと、「ルフィ海賊団」を作るみたいな感じでしたね。●小さな物語が結果として大きくなっていけばいい――「パプリカ」のデモや原型はオーディションをするときにはありました?全然なかったです。――メンバーが決まってから曲制作に進んだんですね。そうですね。「パプリカ」はこの5人がいたからできた曲で、もし仮にこの5人でなかったら、全然違う曲になってただろうと思います。――Foorinの5人の存在は、どういうインスピレーションになったんでしょうか。その5人を通して、最終的には自分が5人と同じくらいの年頃のころを思い浮かべて自己投影をしていった感じですね。子供の頃、おじいちゃんおばあちゃんの家が徳島にあって。そこは本当に山の中で。いろんなことを山で教えてもらった気がするんですよね。自分の音楽がどこからやってきたのかを考えたときに、最初にたどり着くのはそこなんです。小学生のときに山で遊び回ったり、川で泳いだりしていた。そういうときの記憶が最初にある。そういうことを、あの5人を見て思い出したんです。――子供の頃に好きだった音楽も思い返したりしましたか?そうですね。小学生のときに見ていた番組とか、その時に聴いていた音楽っていまだに覚えてたりするんですよ。今になって聴き返したりすると、結構、大変なことをやってたりするんですよね。ある種のサブカルチャーのニュアンスというか、作ってる側が面白いと思っているものを、子供におもねるんじゃなく、ちゃんと提示していた。そういうものを受け止めてきたんだなということに最近気づいたんですね。だからこの曲でも、自分の中にある美しいと思うものを、子供におもねるわけではなく、子供と同じ目線に立って作るのが大事だと思って。そういう上手いバランスで作ろうと思いました。――お互い、より本気度が試されるわけですよね。そうですね。この「パプリカ」も、果たして子供に歌えるんだろうかと思ったんです。自分の作る音楽は歌いにくいんで、特にサビで「♪パプリ~カ」って歌えるんだろうかって。でも、もしそこで「子供が歌うんだったらこのくらいにしておいたほうがいい」と考えて子供の身体能力の中だけでやろうとするのは、子供のことを信用してないのと一緒なんですよね。そういう感覚で何かを作ったら、その中に子供が閉じ込められてしまう。――子供はそういうものをちゃんと見抜きますよね。そうですね。だから、自分が5人を見ながら思ったこと、思い出した子供の頃のこと、そして今の27歳の自分がいいと思えるもの。それを全部合わせて作らなければ、子供のためにならない。そう思いましたね。――子供の頃を思い返して作ったということですが、『BOOTLEG』でも、子供時代を思い返すことでできた曲は多いと思うんです。はい。○5人がいて「パプリカ」ができた――たとえば「灰色と青」もそうですよね。この「パプリカ」は未来を見据えた曲ですが、一方「灰色と青」は過去に思いを馳せる曲である。ベクトルは違うんですけれど、似たようなところがあると思うんです。ということは、たとえば10年、20年経った後に、ひゅうがくんやもえのちゃんやFoorinの5人が「これ、いい曲だったね」みたいに思い返すことになるかもしれない。そういう役割を果たす曲だと思うんです。そういう意識はありましたか。やっぱり「応援ソングを作ってほしい」と言われたときに、果たして自分にできるかどうかを考えたんです。わかりやすい、大きな応援ソングというものに対する嫌悪感が、子供の頃からすごくあったんです。――大きな応援ソングへの嫌悪感、というと?わかりやすく大きなもの、広いもの、壮大なものに対する不信感はまず第一にあって。たとえば、いろんな応援ソングを聴いても、すごくいい曲だけど、あそこで歌われてる歌詞を、俺は信じられないんですよ。そういう人間として生まれ育ってしまったんです。だから、自分はそれとは違う応援ソングを作らなければならない。そういうデカいものじゃなくていいと思ったんです。子供のころ、じいちゃんばあちゃんの徳島の田舎でいろんなことを感じながら過ごして、そこで巻き起こったものとか感じていたことを書こう、と。それは小さなことだけど、でも、それでいいと思ったんです。小さな物語の中に5人がいて。小さな中で巻き起こっていることが、最終的に、童謡とか、日本の風土感とか、そういうある種のノスタルジーとか、そういうものを通過して、NHKという大きなものの中で、結果としてそれが大きくなっていけばいい。自分が作れる応援ソングというのは、そういうところにしかないんだろうなって感じですね。――小さな物語、小さな世界というのは、「パプリカ」という曲を作っていく中で大事なキーワードであった。そうですね。大きなものに対する不信感がわかりやすくつのっていた時期なので。――歌詞は、森で駆け回る子供たち、田舎の日常の中で遊んでいる子供たちの情景が浮かぶようなものになっていますね。これは自然にそうなっていったんでしょうか。そうだなあ、自然にかどうかはわからないですけれども。5人を選んだ瞬間から、少なくとも2020年まで、自分が作る1曲によって5人の人生が大きく動くわけじゃないですか。そうなったときに、生半可なものは作れないと思ったんです。自分はその5人の後を押すカタパルトのような機能を果たさなければならない。そうなったときに、自分の中にあるものを信用しなければならない。言葉にするのは難しいですけれど。●思い出の中で糧になる――でも、この歌詞は一人で木陰で泣いている子の情景を描いた2番も含めて、「誰かを応援する」ということの難しさにすごく誠実に向き合って書かれていると思います。それは、必然的にそうなったと思うんです。子供が歌って踊れる応援ソングというオーダーがあって、でも、実際に作る時点で「子供に応援ソングを歌わせるって、どういうことだろう?」ってハタと気付いたんです。本来、子供って応援される側の人間じゃないかって。「俺は何をやってるんだろう?」みたいな感じになって。子供が歌う応援ソングというのはイビツなことだと思うようになって、なおさら「頑張れ」とか、そういう言葉は死んでも歌わせられないと思った。そこで自分の中を紐解いて作っていったんです。自分がなんでこれを選んだのか、それに対する答えはまだ出てないと思うんですけれど。――いや、僕が思うに、この曲は答えを出してると思うんですよ。きっとFoorinの5人にとって、この曲は思い出の中で糧になる。20代、30代になって、何かつらいことがあった時に、この曲を子供の頃に歌っていたということを思い出すかもしれない。そういう、大人になった自分が子供のときの自分に応援されるという「応援ソング」としての機能を果たしえると思っていて。なるほど。たしかにそれは5人に言いましたね。NHKで撮影をして、その後に打ち上げをしたんです。それで最後に話すことになって。「何喋ろうかな」って思いつきで出てきた言葉があった。そこで、これから先、5人にはつらいことが増えていくかもしれない。いつか夜中に一人で部屋の中で泣くような日もくるだろう、でも、そうなったときに、10年前、15年前に『パプリカ』という曲があって、Foorinというプロジェクトがあって、ああいうことをやってたなって思い返して、それが何らかの祝福になってほしい、そういう存在であってほしいという話をしたのを思い出しました。――そういう意味で、10年後、15年後にこの曲の真価が発揮されるかもしれない。自分自身がそうですからね。子供の頃に見ていたものに祝福されながら、それが今作っている音楽に還元されているわけだし。そういう小さな物語、小さいものを作ろうとしたんだと思います。――この曲は振り付けを辻本知彦さんと菅原小春さんが手掛けているわけですが、お二人との共同作業はどんな感じだったんでしょうか。デモをまず二人に聞いてもらって、曲の説明をして。そこから二人に思うようにやってもらいました。あの二人とは2年くらい、いろいろ話をしている仲で。感覚も近いところにあるんです。ダンスとなったら、彼らに頼めば間違いないだろうという予感があったんでお願いしました。――歌のレッスン、ボーカル指導、レコーディングにはどれくらい携わったんでしょうか。ボイトレはうちのスタッフに任せて、歌ってる姿はレコーディングの時に初めて見る感じでした。――レコーディングはどうでした?最初はめちゃくちゃ不安だったんです。これ、本当に歌えるのかって。最初のボイトレの時に録音してもらったものが。正直、そんなに歌えていなくて。これはマズいかもしれないって。歌えるように変えるかどうか、めちゃくちゃ悩みました。でも、そのメロディラインが一番美しいと思って作ったので、これを無理にでも歌ってもらおうと思ってレコーディングに挑んだら、普通にうまく歌えていて。サビの「♪パプリ~カ」というところだけはいろいろ言ったんですけど、それ以外は特に直すところもつっかえる部分もなかった。楽しかったですね。すごく練習してくれたんだと思うんですけど、やっぱり成長のスピードが半端なかったですね。○音楽にとって大切な根源的感情とは――音源を聴くと、曲の前後にジャンケンをしてたり、会話をしていたり、いろんな音が入ってますけれど。これは?これは、最後に入れたんですよ。さっき言ったように、小さな空気感であればあるほど、大きいところに届いていくんじゃないかという予感があったんで。それで、ダンスレッスンの音を録音して、これを入れようって思ったんです。楽しそうにやってるんですよね。小さなスタジオで巻き起こってる、辻本さん、小春ちゃん、子供たちとお母さんだけの、余計な視線がない空気感というか。そういうものがそこに乗っかったらおもしろいんじゃないかと思って。それをイントロとか曲の後とか、曲間に入れ込んでいったんですけれど。――この音はすごく効果的だと思います。みんなに黙って録音してたんです。ジャンケンも「これ、聴いたらみんなどういう反応するんだろうな」って、悪ふざけ的なところもあって。これは楽しくてしょうがなかったですね。笑いながら作ってました。――ちなみに、Foorinというユニット名はどこから?これも「小さなものでいい」というところとつながってくるんですけれど。仰々しい名前をつけるんじゃなくて、日常生活の中にある、ほんの些細なものでいいと思ったんです。言ってしまえば、道端の石ころとか、そういうものでよくて。そういう言葉が何かないかなというところで。そこで思いついたのが風鈴(=Foorin)だったんです。からっとした感じがちょうどいいかなって。――曲名の「パプリカ」はどうでしょう?音の響きですね。パプリカという物自体のポップな感じ、かわいい感じもあって。これも説明すると難しいんですけれど、「なんでパプリカなのか?」って訊かれたときには「わかりやすい意味はないです」って一言で説明できちゃうんですけど。でもそう言うと「何も考えてない」って思われてしまうことになるし、それに対する危惧もあります。そうじゃないんだって。――というと?大人になればなるほど、今まで見てきたもの、理論的な思考回路に縛られてしまう感じが、すごくあると思うんですよね。「普通そんなこと起こらない」って言ってしまう。本当は何でもやってもいいものに「それだとリアリティがない」とか「意味が通らない」って言ってしまう。そういうのって、危ういと思うんです。子供向けの絵本を見ても、どこか荒唐無稽な感じがあって。イマジネーションの世界なんですよね。幼稚園にクマが転校してきたっていいし、子供たちみんなでクジラと綱引きしてもいい。だから、わかりやすい意味を説明するのも大事なことだと思うんですけど、そのなかで全部完結させてしまっては、あまりにあっけないというか。本来そういうところでは説明できないブラックボックス的なところがあるから音楽のエモーションが生まれてきているわけで。――そこが重要だということですよね。あのメロディと節回しで「♪パプリ~カ」と歌うことの気持ちよさもある。気持ちいいからです、って言うしかないですね。音楽にとって、気持ちよさってとても大事な、根源的な感情であるわけで。だからあそこは一番難しいと思ってたんですけれど、無理言って歌ってもらいました。■プロフィール米津玄師1991年3月10日生まれ。本名。別名義「ハチ」。楽曲だけでなく、ジャケットのイラストや、ミュージックビデオも出がけるマルチクリエイター。09年よりインターネットにボーカロイド曲を投稿し、中毒性のあるロックサウンドで存在感を切り開いていき、2012年、米津玄師として初のアルバムを発表。昨年は、アルバム「BOOTLEG」をリリース。菅田将暉を迎えた「灰色と青」、池田エライザを迎えた「fogbound」等、積極的なコラボと、挑戦的なサウンドにより、初週チャート23冠という驚異的な結果を残す。2018年TBS金曜ドラマ『アンナチュラル』の主題歌として「Lemon」をかきおろし、ドラマアカデミー「最優秀ドラマソング賞」受賞。日本レコード協会「史上最速」ミリオンダウンロード認定を受けた。
2018年08月15日アーティスト 清川あさみの個展「ADASTRIA 美女採集」by ASAMI KIYOKAWA が、4月27日から5月6日まで、表参道ヒルズのスペースオーにて開催される。多くの女性たちをアートにして“採集”する清川あさみの代表作「美女採集」が今年で15周年を迎える。美女採集とは、「コンプレックスは全て個性であり、美しい」をコンセプトに、女優やモデル、ミュージシャンなど、社会で活躍する女性を撮影し、その人の内面や本質的な部分を動植物が持つ習性に見立てて写真に刺繍をする清川のライフワーク的なシリーズである。対象となる女性を探してコンタクトを取るところから、スタイリングや撮影のディレクション、アートワークの制作など、様々なプロセスを経て作品が生まれる。撮影の場では、持ち込んだ布や素材を使い、即興的に衣装を作ることも。グラフィカルな写真と刺繍のイメージが重なることにより、その女性の輝きの元となる内面の強さや、本質的な美しさがあらわになる。この美女採集の展覧会を同会場で行うのは、実に6年ぶりとなる。本展では、清川あさみが今最も気になる美女、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、菅原小春、ゆりやんレトリィバァ、和田アキ子を“採集”し作りおろした新作と、過去作を含めた約100点以上の美女採集が公開される他、女性の一生を表現した最新作「LIFE」、メインヴィジュアルにも用いられた「mutant」、コンプレックスをテーマに表現した「Complex」シリーズ、90年代のファッション誌のスナップ写真をモチーフにした「TOKYO モンスター」の展示など、ボリュームたっぷりの内容となっている。また、今回は株式会社アダストリアのグループ従業員1.5万人からオーディションを行い清川が“採集”した3名の女性の作品も展示される。美女採集『菅原小春×アカカザリフウチョウ』(新作)© AsamiKiyokawa会期中の4月27日には、新作として発表される作品の被写体でもあるダンサー菅原小春と、辻本知彦によるパフォーマンスが、表参道ヒルズの本館 吹抜け大階段にて18時から披露される。また、4月29日の15時からは、同じく今回新作の被写体となったゆりやんレトリィバァと清川のトークショーも開催。また、5月に一般発売が予定されている最新美女採集作品集『清川あさみ 採集』(3,200円)が個展会場にて先行発売される。これまでの「美女採集」約80点を集めた作品集。“〈美女採集〉シリーズの標本箱、図鑑”をテーマに、各作品のコンセプトをより詳しく紹介し、対談やファッション・美術評論家の批評等も交え、 多年の作品集大成を詳しく一挙に見られる一冊になっている。「Complex」シリーズや、女性の人生やあり方について深く考えさせられる最新作「LIFE」等も収録。たなかみさき×清川あさみ会場では、清川あさみ限定コラボグッズも販売。清川が、イラストレーターのたなかみさきを起用。たなか書き下ろしのヌードイラストに、清川が刺繍で装飾・デザインをした、表参道ヒルズでしか買えないスペシャルコラボアイテムとなっている。Tシャツとトートバッグ各5種を販売する。また、個展の開催を記念し、4月20日からSNSキャンペーンも実施。TwitterまたはInstagramのキャンペーンアカウントをフォローして、お気に入りのモチーフを選んで投稿した方の中から、清川あさみディレクションの限定コラボトートバッグが100名にプレゼントされる。本キャンペーン情報について詳しくは、特設サイト()に4月20日掲載予定。【展覧会情報】清川あさみ個展「ADASTRIA 美女採集」by ASAMI KIYOKAWA会期:4月27日~5月6日会場:表参道ヒルズ スペースオー、大階段、エントランス住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10時間:11:00~21:00(4月30日、5月6日は20:00終了)料金:無料【イベント情報】パフォーマンス 菅原小春 / 辻本知彦会期:4月27日会場:表参道ヒルズ 本館 吹抜け大階段時間:18:00~18:15清川あさみ×ゆりやんレトリィバァ トークショー(後援 J-WAVE)会期:4月29日会場:表参道ヒルズ 本館 吹抜け大階段時間:15:00~15:30ゲスト:清川あさみ、ゆりやんレトリィバァ観覧無料※J-WAVE81.3FM J-WAVE SELECTION「RADIO BIJO SAISHU」公開収録(4月29日22:00〜22:54放送予定)【書籍情報】『清川あさみ 採集』出版社:パイ インターナショナル248ページ発売日:5月予定価格:3,200円
2018年04月16日佐藤健と共演した映画『8年越しの花嫁』が公開中の土屋太鳳による、女優デビュー10周年記念のセルフプロデュース写真集「初戀(はつこい)。」が発売。ファンとふれあうイベントが12月17日(日)、東京・SHIBUYA TSUTAYAで行われた。NHK連続テレビ小説「まれ」で全国区の人気を獲得して以降も、ドラマや映画などで大活躍中の土屋さん。来年2018年は初舞台「プルートゥ PLUTO」で海外公演も経験。また、映画『となりの怪物くん』『累‐かさね‐』が公開される。そして、20歳の記念にリリースした1st写真集「DOCUMENT」(東京ニュース通信社刊)に続く、待望の2nd写真集は、土屋さん自身のプロデュースにより、自身の感情のままに激しく、そして美しい瞬間瞬間を切り取った、世間のイメージをいい意味で裏切る斬新な1冊となった。イベント前に行われた会見では、「初仕事をしてから10年という記念の作品として残せたらいいなと思ってプレゼンさせていただいたので、こういう風に形になって嬉しく思います」と、2nd写真集に込めた思いを告白。‘16年に世界的なアーティスト Siaの「アライヴ」のMVで世間を驚かせた、激しくそして切ないダンスは、土屋さん自身の表現者としての一面でもあるが、今回、その振り付けを担当した辻本知彦氏による演出のもと撮影を敢行。「辻本先生に演出していただいて撮影させていただきました。とても自分の引き出しのなさを感じて、これからもっともっと豊かな女性にならなきゃいけないし、豊かな女優になりたいなと思えるそんな時間でした」とふり返って語った。お気に入りの1枚は“表紙”「自分の気持ちを象徴したもの」お気に入りのカットについては、「本当にたくさん撮っていただいて、8,000枚くらいですかね?その中から厳選した1枚1枚なので、全部が宝物のように大事なんですけど」と前置きした上で、表紙のカットを挙げた。「自分の気持ちを象徴したものっていうと、最初の表紙ですね。 10年間お仕事をしてきて、(周りに)すごく素敵で魅力的な方が多い中で、自分が何を残せていけるのか、本屋さんに楽しんで置いていただけるにはどういった写真集がいいのか、何が必要かって考えたときに、いまの自分ができること、お仕事でダンスをさせていただいて、辻本先生と出会って刺激をいただくことで引き出されていく表情というのが、自分にとって必要なものであり、発信していくものなのかなと思いました。その中でもお着物を着て表現をするというのは、芸能界の中でいま、私だけかなと思ってこの表紙を選びました」とあふれる思いを吐露。写真集には、絢爛豪華な美術・工芸品に囲まれた空間で着物姿の超美麗ショット、火山特有の岩肌がむき出しになった富士山裾野での幻想的なショット、遊園地や街歩きなどで楽しむ等身大の笑顔、そして物憂げな大人の女性の表情など、さまざまな土屋さんの“いま”が詰まっているが、「コンセプトとしては、新しい自分を見つけていくっていうのと同時に、服とか場所に合った表情、あとは日本的なものを表現したかったので、日本で活躍している女優、これからも女優を続けていけますようにって願った、土屋太鳳の表情カタログみたいなものも含まれといると思います」と説明した。写真集タイトル「初戀。」に込めた意味とは…そして、タイトルを「初戀。」と付けた理由について、最初はすごく迷っていたことを告白。「日本的な、日本語をしっかり使ったタイトルにしたいなと思ったのですが、でもなかなか見つからなくて、ある日、『兄に愛されすぎて困ってます』の公式ツイッターで『今日、初恋の日』っていうのがあったんです。そのときにピンときて、いままで自分は何を表現してきたかなと思ったときに、いろいろな役に初恋してきて、女優という仕事に対してすごく初恋してきた気持ちだったので、初恋にしようと決めました」と告白。さらに「恋」ではなく、あえて「戀」という旧字体にしたことについても、「『戀』は、言うっていう字に糸が絡まっているんですね。大事なこと、言いたいことがうまく言えない切なさだったり、もどかしさみたいなものが表現されているなと、切ない中にも激しさが詰まっている言葉だなと思ってこのタイトルにさせていただきました」と紹介。「撮影中は、とにかく常にどういった表現をできるのかなという部分で、“初戀していた”と思います」と、はにかんだ。女優デビュー10周年を迎えた2017年。主演映画も公開され大活躍の日々の中、「卒業に辿り着こうと」大学にも通っているという。今年をふり返って土屋さんは、「変化を実感する1年だったなと思います。変化自体は去年の方があったんですけど、実感する時間がなかったので、それを今年実感して、去年蒔いた出会いの種が少しずつ出てるなって実感したので、出た芽を大切にしながら、いろんなものに恋していけたら」とコメント。「2017年を漢字一文字で表すとしたら?」という質問には、「二文字でもいいですか?」と笑わせつつ、「変化を実感して進化になるのかなと思うので『進化』です」と回答し、「やり残したことはありません」と清々しい笑顔を見せた。最後に、ファンに向けて「いまの自分に表現できること、自分しかできないことをこの写真集の中で表現しております。この写真集が皆さんの心の中に残ることを心から願っています。どうか受け取ってください」と、熱いメッセージで締めくくった土屋さん。フォトセッションでは、駆け付けた辻本氏に喜び、「辻本先生が好きなカットはこれです。ちなみに(写真集には)載っていないです」と未公開カットを披露するお茶面な一面も。終始、目を輝かせながら1つ1つ言葉を選んで真摯に語り、天真爛漫な笑顔を届けていた。土屋太鳳2nd写真集「初戀。」は全国の書店、ネット書店のほか、東京ニュース通信社TOKYONEWS magazine&mookにて発売中。(text:cinemacafe.net)
2017年12月18日今年5月に逝去した作曲家/シンセサイザーアーティストの冨田勲の遺作『ドクター・コッペリウス』がプロジェクトチームにより制作され、11月11日(金)・12日(土)の追悼特別公演で初披露される。10月26日に開かれた制作発表記者会見でその全貌が明らかになった。【チケット情報はこちら】『ドクター・コッペリウス』は、亡くなる1時間前まで打ち合わせをし、冨田が上演を最期まで夢見て創作し続けていた作品。“日本の宇宙開発・ロケット開発の父”と呼ばれ、バレエダンサーでもあった糸川英夫博士の「ホログラフィと一緒に踊りたい」という夢を形にするとともに、『イーハトーヴ交響曲』(2012年)のときに生のオーケストラ演奏で歌い踊ったボーカロイド・初音ミクにバレエ作品『コッペリア』を踊らせたいという冨田の思いが詰まった壮大な交響曲。オーケストラとシンセサイザー、バレエとホログラフィを融合させた“スペースバレエシンフォニー”となる。今回は、3Dで浮かび上がるバレエの衣装に身を包んだ初音ミクが、バレエダンサー風間無限とともに“パ・ド・ドゥ”を踊り、歌う。演出/エレクトロニクスのことぶき光は「映像は当日をお楽しみ」と明言を避け、振付の辻本知彦は「一番最後の曲はとてもいい振付になったと自負してます」と満足の表情でアピールした。1970~1980年代に冨田が制作した音源が入ったオープンリールテープもこのたび発見され、「再サンプリングしてかなりの場所で使います」とことぶき光。楽章の構成は7楽章。ストーリー原案とほとんどのサウンドファイルが遺されていたが、第1楽章と第2楽章はテーマや歌詞が遺されているのみ。プロジェクトチームから冨田氏へ思いを捧げる第0楽章『飛翔する生命体』を冒頭に据え、1と2は欠番となる。指揮の渡邊一正は「リハーサルはこれから。わくわくしています」と笑顔で語った。既存の楽曲を素材として用い、新しい世界観を作り上げるのが冨田の手法。本作には、ヴィラ=ロボス『ブラジル風バッハ』やレオ・ドリーブ『コッペリア』、ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』、最後の劇場用映画音楽となった映画『おかえり、はやぶさ』メインテーマが素材として用いられ、新しい世界を作り上げている。当日は、『ドクター・コッペリウス』のほかに、『イーハトーヴ交響曲』、冨田の代表作である『惑星 Planets』(1977年)のリミックスも披露される。冨田勲 追悼特別公演『ドクター・コッペリウス』は11月11日(金)・12日(土)に東京・Bunkamuraオーチャードホールにて開催。チケット発売中。取材・文:門 宏
2016年10月31日電子音楽家・ことぶき光らが26日、11月11日と12日に東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われる故・冨田勲さんの追悼公演「冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」の制作発表会見に登壇し、意気込みを語った。ことぶきのほか出席者は、国際交流基金理事長・安藤裕康氏、公演の音楽監督を務める指揮者・渡邊一正、ダンサーで振り付けを担当する辻本知彦、そして勲さんの長男・冨田勝氏、音楽ライター・前島秀国ら。コンサートでは、ソリストとしてボーカロイド・初音ミクが迎えられた「イーハトーヴ交響曲」の再演、勲さんが最期まで公開を夢見ていた「ドクター・コッペリウス」の初上演などが行われる。「ドクター・コッペリウス」は、2012年に「イーハトーヴ交響曲」が完成した直後から、勲さんが「必ずやり遂げなければならない」とまで語っていた大作。勲さんは上演を待たずして、その生涯を終えたものの、公演では舞台上に投影されるミクと風間無限とのバレエと共に披露される。勝氏は、これを「父が何十年も温めてきた企画」と説明。勲さんの生きざまを「最後まで『どうやったらお客さんに感動を伝えられるか』と考えた"前のめりの人生"」と形容しながら、「楽曲に込められた父の思いを一人でも多くの方に聴いていただきたい」と呼びかけた。続いて前島が、「ドクター・コッペリウス」を制作するにあたり勲さんには、ミクにバレエを踊らせたいという思いと、日本の宇宙開発に尽力した故・糸川英夫さんをイメージさせる作品として成立させたいという構想があったと解説。糸川さんが大空に向かって飛び立つ意志を持っていたように、「冨田先生が伝えたかったのは『重力のしがらみを乗り越えようとする人間の情熱』ではないか」との見解を述べた。コンサート全体をサポートすることぶきは、演出面のシステムの素材を組み立てていると発表。制作は、冨田家も借りて行っていると明かした。また、その場で眠っていた勲さんの機材を鳴らしたところ、勝氏が「ノコギリ波(シンセサイザーの基本波形の一つ)だ」とその音を言い当てたことを振り返り、「幼い頃から聴いていたからかな。ビックリして一気に仕事がはかどりました」とほほ笑んだ。会場では、バレエ衣装に着飾ったミクのイメージもお披露目。さらに、かつて勲さんがオープンリールに残していた音源も公開され、ことぶきは「ミクが歌い踊ります。そしてモーグ・シンセサイザーの音や、オープンリールの音源をサンプリングして、フレーズごとに振り分けたものを何らかの方法で走らせます」とアピールした。
2016年10月27日大植真太郎、森山未來、平原慎太郎の『談ス』全国縦断公演から6か月。今秋、大植を中心とするC/Ompany(シースラッシュ)が、ラヴェルの名曲「ボレロ」を題材に、三部構成の新作『忘れろ/ボレロ』を上演する。出演者は大植のほか、柳本雅寛、辻本知彦、そして『談ス』に続いての平原と、個性も実力も確かな顔ぶれだ。【チケット情報はこちら】「『ボレロ』というと、ダンスならモーリス・ベジャール版が有名ですし、音楽もあちこちでかかっているので、観客それぞれが『あの時のあの人』『あの風景』といった記憶を持っていると思うんです。そうした既存のイメージを一度“忘れ”させる作品にしたくて、このタイトルにしました」と、大植は語る。実は、今回の三部作のうち、第一部は、既に2014年、大植とスウェーデンのダンサーによって『BO.LE.RO』の名で初演され、コペンハーゲン国際振付コンクールで3位に輝いている。当時から、大植の中には三部作の構想があったという。では、どんな内容になるのか?「第一部は、音楽を一切かけず、身体だけで『ボレロ』を表現します。最初は音楽をかけるつもりで創っていたのですが、音楽に敬意を抱くからこそ、BGMのように流してしまっては、真に向き合うことにならないような気がして。逆に、第二部では音楽を流す一方、舞台上ではほぼ踊らず、『ボレロ』という曲の魅力や、架空の演奏者達の物語を語っていきます。この曲では楽器がどんどん増えていきますが、最後に登場するシンバル奏者をお父さんにもつ家族のお話を描きたい。つまり、音楽と言葉という、耳から入るものを通して、見えないはずのものを構築するのが狙いです。そして第三部は、音楽とダンス。ただし全曲は使わず、出だしのスネアドラムのみを繰り返します。音楽には失礼かもしれないけれど、録音をそのまま流すと、テーブルにぼんと置かれた大きなケーキのようになってしまうので、ダンサーである僕たちの間やライブ性を出すために、音楽にも一歩譲ってもらって。僕にとっては声も身体なので、歌うかもしれないし、音楽に頼ろうとする自分達を表現することもできそうです」『ボレロ』というと、全ての要素がフィナーレに向かって高揚していくイメージだが、大植が目指すのはもっと多様性に富む世界だ。「ベジャール版では、中央で踊るリズムと周囲のメロディーってまるで精子と卵子のようで、行き着く先は一つ。でも、人生はそうはいかないですよね。ひとつの頂点ではなく、どんどん目的地が増えていく世界を、僕は表現したい。心理学で言うならフロイトよりもユング派なんです。音楽は終わっても、終われなかった人がいたり終わりたくない人がいたり……。何が終わりなのか、“忘れた”果てにどんなことが起きるのか、生きるとは何か、そういうことまで、最終的には問いかけたいです」名曲を端緒にした、スリリングな問いかけが始まろうとしている。公演は11月11日(金)・12日(土)東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて上演。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2016年08月16日先日、“顔なき”シンガー・ソングライター、Sia(シーア)の「Alive(アライヴ)」の日本版ミュージック・ビデオに出演していることが明らかとなった土屋太鳳。3歳から日本舞踊やバレエなどを習っていたという土屋さんが、圧倒的なダンスを披露する予告編映像がYouTubeに公開されるや、大きな反響を呼び、いまや134万回再生を突破。待望のその本編映像が、3月7日(月)「GYAO!」にて公開となった。これまでMV総再生回数24億回、2度のグラミー賞ノミネート歴、全米No.1アルバム獲得の実績を誇り、最新アルバム「ディス・イズ・アクティング」は全世界50か国以上のiTunesチャートで1位を記録し、主要9か国のアルバム・チャートでトップ10入りを果たすなど、いま最も注目されているシンガー、シーア。同アルバムのリードシングルとなったアデルとの共作曲「アライブ」は、生田斗真、岡田将生、松坂桃李ら豪華キャスト出演の『秘密 THE TOP SECRET』の主題歌にも決まったばかり。一方、土屋さんは先日、第39回日本アカデミー賞「新人俳優賞」を受賞。連続テレビ小説「まれ」や映画『orange-オレンジ』でヒロインを務めて以降も、WOWOWの連続ドラマW「カッコウの卵は誰のもの」でスキーにチャレンジ、福士蒼汰と共演する4月期ドラマ「お迎えデス。」では女子大生に、8月公開予定の主演映画『青空エール』ではトランペットに初挑戦するなど、幅広い役柄に挑んでいる。そんな土屋さんは、「まれ」のオープニングでも華麗なダンスを披露していたが、日本舞踊やクラシックバレエなどを習い、現在在学中の日本女子体育大学でも舞踊学を専攻している。今回のMVでは、「アライブ」に込められた心情や世界観をコンテンポラリー・ダンスにて表現。シーアの壮大、かつエモーショナルなメロディーを、土屋さんがこれまでに見たことがないほどに激しく、時に狂気を帯びた表情と圧倒的な身体能力で体現。土屋さんが洋楽曲のミュージック・ビデオに出演するのも、そして本格的なコンテンポラリー・ダンスを披露するのも今回が初めて。“ダンサー”としての土屋さんの新たな一面が見られる映像に仕上がっている。大ヒット曲「シャンデリア」がきっかけで、シーアを知ったという土屋さん。その歌声と映像には迷いのある時期に「このままではだめだ!」と強く圧倒されたという。そのシーアのMVといえば、「シャンデリア」では11歳少女ダンサーのマディー・ジーグラー、「アライヴ」オリジナルMVでは日本人天才空手少女として知られる高野万優を起用。毎回、シーアのトレードマークであるボブのウィッグを着用した、彼女の“分身”のようなパフォーマーや演者がフィーチャーされている。今回も、土屋さんがシーアの“分身”的存在となり、白のドレスにボブのウィッグ姿でダンスを披露。振付は世界的に活躍する辻本知彦が担当し、独自のコリオグラフィーで「アライヴ」の歌詞の世界観を創り上げ、土屋さんも創作に参加。自身が得意とする“太鳳ジャンプ”などのダイナミックな動きを取り入れている。土屋さんが、超多忙なスケジュールの合間をぬってでも出演したいという思いから、約3週間の稽古を重ねて待望の完成となった本MV。「I’m alive(私は生きている)」と歌い上げるシーアの締め付けられるような歌声に合わせて贈る、土屋さんの生き生きと躍動するダンスは、観る者を惹きつけて離さない。■土屋太鳳「アライヴ」を初めて聴いた印象は、“野生”。「私は何があっても生きていくんだ」という、想像するよりも、凄いパワーだと思いました。 身体全体で表現をすることに対するブランクがあったので、稽古では悔しく思うこともありましたが、本当に幸せな時間でした。心のやりとりをした先生方、そして稽古のサポートをしてくれた大学の友人2人に、本当に感謝しています。撮影では、「生きようとする何か」「生きたいと思う何か」を注ぎ込もうと思って挑みました。ご覧になられる皆さんにもそれが伝わると嬉しいなと思っています。■振付・辻本知彦なんだろう。シーアの音楽の世界に入った、彼女の踊りを見て鳥肌が立つ。身体を通して見える彼女の内面がとてもピュアで胸に突き刺さる。そうとも思えば、また別の顔を見せてくる。本能的でありながら、しっかりと心の奥は冷静で、時より恐怖を感じさせる。僕のイメージする楽曲「ALIVE」に登場してくる人物になっていく彼女。恐ろしい程の変貌と表現力。振付を終えての感想は「ただただ、素晴らしい…」の一言でした。音楽と踊りに魂をいただきました。シーア「アライヴ feat.土屋太鳳」はGYAO!にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月07日バレエ、JAZZ、STREET、コンテンポラリーと、様々なジャンルで活躍する男性ダンサーたちによるダンスエンターテインメント、GQが4年振りに公演を行う。GQ2015 GABBYという名のもと、振付を手がける新上裕也を中心にリハーサルが始動した5月初旬、出演ダンサー6人が舞台の魅力を語った。GQ2015『GABBY』チケット情報「とにかくよく回る、高く跳ぶ、柔らかい!」と稽古場での皆の様子を語るのは、辻本知彦。シルク・ドゥ・ソレイユ出演のほか、多彩な活動を展開する彼も、「よくこれだけ集まった。伝説となるようなキャスティング」と話す。出演者19人は、内外の権威あるコンクールに入賞、海外の舞台で活躍するなど、実力派ばかり。振付も手がける辻本は、「ストーリーに寄り添い、ダンサーたちを、素材をよく見て料理する。厳しくやっています」と意欲的だ。ミュージカル『キャッツ』への出演で知られ、“よく回る”という形容がぴったりの蔡暁強は、「すでにドキドキしている」と興奮気味、ストリートダンスのJOEY BENIも、「本番はよりすごい化学反応があるはず。客席で観たいくらいです(笑)!」。一方、バレエダンサーの吉本真悟は「踊り方は違っても、何か通じるものがある」。また「“全力以上”を出し切らないと、見破られてしまう」と話すのは、バレエ界の若手注目株、西岡憲吾だ。熊川哲也 Kバレエ カンパニーや海外での実績も多い清水健太は、「様々なジャンルのダンサーが、全員でひとつのものを創る──。その空気感が、とても心地よい」。実際、稽古場の空気はすこぶる熱い。ストリートダンスのキレのいい回転技に目を奪われた次の瞬間、佐々木大、横関雄一郎ら凄腕バレエダンサーたちのダイナミックな跳躍が空間を埋め尽くす。皆がパワー全開。そのエネルギーに、圧倒される。さらに、米国からバレエ界のヒーロー、ラスタ・トーマスがここに加わる。ジャクソン国際バレエコンクールの金賞受賞者だ。同じコンクールのジュニアの部で入賞した吉本は、彼の踊りに「一体何なんだ!!」と衝撃を受けたそう。「そんな相手に対峙する──さあ、どうなるんだ!?というワクワク感があります」。そうした優れた男性ダンサーが集結してこそ表現されうる、極上の舞台が実現するというわけだ。公演は6月10日(水)から14日(日)まで東京・EX THEATER ROPPONGI、6月19日(金)から20日(土)まで福岡・キャナルシティ劇場、7月4日(土)から5日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2015年05月14日大澄賢也が初の演出を手掛け、中川晃教、元宝塚男役スターの蓮水ゆうや、河村隆一らが出演するステージ『THE SHOW INFECTED “CONNECTION”』が3月19日(木)に東京・天王洲 銀河劇場で開幕した。THE SHOW INFECTED “CONNECTION”チケット情報自身も名ダンサーである大澄のこだわりが凝縮されたステージには、綺羅星のようなスーパー・ダンサーたちが揃った。日本人で初めてシルク・ドゥ・ソレイユに出演した辻本知彦、様々なストリートダンス世界大会で10回以上優勝しているTATSUO、ユニット「KAMUI」のリーダーでもあるTAKAYUKIらが、時にそれぞれのオリジナリティを爆発させ、時に意外なコンビネーションを見せ、圧巻のダンスを魅せる。一方でシンガーもカリスマ性のある3名がそれぞれの個性を発揮させた。卓越した歌唱力を持つ中川晃教の伸びやかな歌声はステージを輝かせ、紅一点・蓮水ゆうやは宝塚男役出身らしい気品ある存在感で歌にダンスにと活躍。またスペシャルゲストとして参加する河村隆一も圧倒的な存在感で劇場空間を支配する。シンガーもダンサーも超一流、目にも耳にも鮮やかな豪華なステージだ。作品は“CONNECTION”=繋がりがテーマ。機械を介したコミュニケーションがメインになっている近未来を舞台に、熱を持った生の声での繋がりを欲している未来の女と、熱い思いを持つ現代の男の交流を描いた<SCENE1>と、ソング&ダンスでエンターテインメント・ショーの流れを辿る<SCENE2>から構成されているが、特に後半が圧巻。フレッド・アステア、ボブ・フォッシー、そしてマイケル・ジャクソンという時代を彩った天才パフォーマーたちのスタイルが実はそれぞれ影響を受けている…という点に着目。マイケルのナンバーをフォッシーダンスで表現したり、様々なダンススタイルを融合したりと面白い試みが次々と登場し飽きさせない。大澄の振付けたダンスは全編を通し新鮮で斬新だが、オリジナルへのオマージュもところどころに顔を出す。アステア、フォッシー、マイケルと受け継がれてきたその系譜は、現代の日本のダンスシーンにも脈々と受け継がれているのだ。その繋がりの先、ショーシーンの“未来”も感じ取れる、素敵なショーが誕生した。公演は3月22日(日)まで。チケットは発売中。
2015年03月20日フレッド・アステア、ボブ・フォッシー、そしてマイケル・ジャクソンへと続く、上質なエンタテインメントの繋がりを巡るショー『THE SHOW INFECTED “CONNECTION”』が3月19日(木)から東京・天王洲 銀河劇場にて上演される。構成・演出・振付を行う大澄賢也のもとには、個性豊かな実力派が揃った。ミュージカル界でも大活躍中の中川晃教、昨年宝塚歌劇団を退団した元男役スターの蓮水ゆうや、更にスペシャルゲストとして河村隆一が歌声を披露する。加えて、シルク・ドゥ・ソレイユに日本人男性として初めて出演を果たした辻本知彦など、ワールドクラスのダンサーも集結。2月某日、期待のステージの稽古場を取材した。THE SHOW INFECTED “CONNECTION” チケット情報本ショーは“繋がり”をキーワードに、趣を変えた2部構成で贈る。第1部では「白鳥の湖」をアレンジした4曲に大澄が歌詞を付け、「人と人との繋がり」をストーリー仕立てで表現する。続く第2部は、大澄が偉大なアーティストへのオマージュを込めて、新たなアレンジや振付に挑戦。マイケル・ジャクソンと彼が影響を受けたアーティストたちの楽曲とダンスの繋がりを見せていくハイレベルな試みだ。公開稽古では、早速そのチャレンジを垣間見た。アステアが映画で歌い踊った楽曲「Puttin’ on the Ritz」では、ダンサー全員がオールドスタイルからシアター、ジャズ、ストリートまで様々なスタイルを融合させたダンスを披露。アステアのスタイルをカバーする以上に、パフォーマー全員の高い表現力が求められる内容だ。休憩時間は和やかに過ごしていた出演者たちも、練習に入ると空気は一変、良い緊張感に包まれた。ダンス経験抱負な大澄が、自身で踊り、丁寧に修正部分を示すと、ダンサーたちは細かな部分をチェックしながら、動きを取り入れていく。言葉でではなく、実際に体を動かしてコミュニケーションを取るのが何ともダンサーらしい。一方、歌い手にとっても、この新しいチャレンジは緊張するようだ。自ら取材陣に話しかけたりとリラックスした様子だった中川も、歌とダンスの両方に挑戦するナンバー「Smooth Criminal」の直前、「これはマイケルしか歌えない難しい曲。それでも自分なりに解読して歌いたい」と、少し硬い表情で語った。自身のライブで難易度の高い楽曲を歌いこなす彼も、より高度な表現を目指し、このステージに臨んでいるのがわかる。2幕ではさらに、マイケルの「I’ll Be There」を中川と河村がバラードで、「Beat it」を蓮水がJazzアレンジで届けるなど多くの挑戦的なステージが展開される。細部にまでこだわるハイレベルなパフォーマンスを堪能しよう。公演は3月19日(木)から22日(日)まで。チケットは発売中。
2015年03月06日アートとエンターテインメントを融合させた舞台を発表し、日中友好舞踊歌劇『木蘭』では中国トップダンサーの相手役も務めた新上裕也が、アートディレクション・振付・出演を務める舞台「GQ(Gentleman Quality)」が4年ぶりの新作『Gabby』を発表する。「GQとは、生きていく上で出会う究極の選択を前に、全てを受け入れ、背負い、強く立ち続ける人達のこと。今回は“七つの大罪”を裏テーマに、壮大な世界を描きます」と新上は語る。GQ2015『GABBY』チケット情報錚々たる出演者のうち、前回公演に続いての出演となる佐々木大、吉本真悟、Joey Beniと、今回が初参戦の辻本知彦にも話を聞いた。国立ロシアバレエ団でプリンシパルとして活躍し、三大バレエコンクールのひとつ、ジャクソン国際バレエコンクールでは金賞受賞の経験を持つ佐々木大は「僕の中でGQは、素晴らしい表現者がジャンルの垣根を超えて集まる、お祭りであり、戦場。違う言葉で話し合い、ひとつのストーリーを語る中で、自分はバレエの人間なんだと、良い意味で確認できる場所でもあります。楽しさと恐ろしさの両方を味わって臨みます」。また、日本人で初めてパリオペラ座バレエ学校で学び、三大バレエコンクールのヴァルナ国際バレエコンクールでは金賞を受賞した吉本は「ストリート、コンテンポラリー、バレエのダンサーが同じステージに立ち、物語を伝えるのがこの公演の見どころ。色々なことが起きている今だからこそ、舞台を通して何か表現できたらと思います。めちゃくちゃ楽しいですね」。アメリカ育ちで、数々のコンテストやバトルで受賞し、俳優としても活動しているJoey Beniは、出演者の中で最年少の20歳。前回のGQを「ずっとストリートダンスをやってきたけれど、違うジャンルの方々と初めて共演しました。皆さんのダンスは異次元。とにかく吸収して勉強して。文化や言葉の違いもあって、これが日本なのか!とも感じました。物語がある世界で、動きを通して感情や意味を伝えたいです」。シルク・ド・ソレイユの一員として海外に行き、昨年帰国した辻本は、師匠と慕う新上に「今、トモが必要だから」と声をかけられた。「ここまでのクオリティと人数の男性ダンサーと共演したことはありません。オールスターですよね。僕にとって好都合です。僕はコンテンポラリーダンスからストリートダンスから、色々なジャンルに手を出しているので、ライバルがいっぱい。負けません!」。頼もしい出演者達の言葉に笑顔で耳を傾けながら、新上はこう締めくくった。「このメンバーだから託せるし、自分も大きくならなければなりません。ダンサーとしても、みんなとの出会いに刺激を受けます。良い意味でバトルもしつつ、最終的には同じところを向いて圧倒的な世界を作りたい。想像を超える世界を味わっていただきたいです」。公演は6月10日(水)から14日(日)まで東京・EX THEATER ROPPONGにて。チケットぴあではインターネット先行先着を実施中、3月8日(日)まで受付。取材・文:高橋彩子
2015年03月02日個性的な構成や豪華出演者で話題の多い『THE SHOW INFECTED "CONNECTION"』。必見なのが、一流ダンサー達によるパフォーマンスだ。THE SHOW INFECTED “CONNECTION” チケット情報コンテンポラリー・ダンスを中心に多彩な活動を展開し、シルク・ド・ソレイユでも活躍した辻本知彦、世界中のコンテストやバトルで優勝し、オリジナルハウススタイルを確立したDANCE TEAM“GLASS HOPPER”のリーダーTATSUO、ニュースタイルにタットを取り入れたDANCE&VOCALユニット"KAMUI"のリーダーとしてメジャーデビューし、NYのダンスグループ”Transformerz”で踊った経験も持つTAKAYUKI。同世代で旧知の間柄だという3人。それぞれの目に、ほかのふたりがどう映るのか、教えてもらった。TATSUOのことを「身体のキレとバランスが素晴らしい」と紹介するのは、TAKAYUKI。「重心の低さや、『その体勢からそこに入るんだ?』と驚くような筋力があり、ステップの流れも、抑揚をつける構成力も、すごいです」。そのTATSUOを「僕がダンスを始めた頃から大会で優勝していて。とにかく巧くてカッコ良かった」と語るのは、辻本。「共演するようになって感じるのは、彼が進化し続けていること。『また巧くなるんだ!そういう巧さがあるんだ!?』と驚嘆します。僕のレッスンも受けに来てくれるんです」TAKAYUKIを「初めて観たのは約15年前」と振り返るのは、TATSUO。「コンテストで『それ、ストリートダンス?』っていう、明らかに他の人と違うスタイルで優勝したりして。発想がユニークだし、それを自分の身体で表現できる技術もセンスも持っています」。そのTAKAYUKIは辻本にとって「10年近く前、ダンススタジオでのパフォーマンスを観て、僕から声をかけた」相手。「生で見ても映像と同じくらい迫力がある人はなかなかいないんですが、彼はCGかと思う瞬間があって。空間を凝縮できるダンサーです」そして、辻本は、TAKAYUKIいわく「人間的にもダンスとしてもつかみどころがない」存在。「常に予想を裏切った動きをする。トリッキーで、でもバレエをやっていたからか身体の線がすごくきれい。不思議な魅力をもったダンサーです」。一方、TATSUOは辻本を「ひねくれ方にもセンスがある」と評する。「トモの踊りは何回も観ているけれど、あの踊りのために何を考えているか、その思想に興味があって。だから、彼のレッスンを受けるんです。自分にない選択肢や考え方を発見でき、しかも『いいよね』と賛同できる。刺激を受けますね」彼ら百戦錬磨の強者ダンサー3人が揃って共演するのは、今回が初めて。ファンも待望の夢の“競演”に、ぜひ立ち会いたい。公演は3月19日(木)から東京・天王洲 銀河劇場にて。チケットは通常指定席のほか、非売品グッズとキャストの写真がもらえるプレミアムシートも販売中。取材・文:高橋彩子
2015年02月20日大澄賢也が構成・演出・振付を担当する『THE SHOW INFECTED “CONNECTION”』。大澄は「歌もダンスも楽しめるショーで、お客さんとの新たな"CONNECTION"を作りたい」と言う。そのためにも、音楽には敢えて、チャイコフスキーの『白鳥の湖』やマイケル・ジャクソンといったメジャー曲を選び、再構成する。『THE SHOW INFECTED “CONNECTION”』チケット情報「若い世代のダンスも、必ず流れがあって今に至っています。たとえば、マイケルの“Smooth Criminal”にはアステアの『バンドワゴン』が入っているし、“BAD”は『ウエスト・サイド物語』の変形版。ブロードウェイで最近上演された『ニュージーズ』にもジーン・ケリーの映画のアイデアが取り入れられていました。『あのスタイルは古い』と片付けるのではなく、リスペクトし、継承していくことってとても大事だと思う。今回は、ばらばらに見えるポイントをつないで、スタイルの違う歌とダンスで表現します」ダンスを体現するのは、大澄のほか、彼が見せたいと思う優れたメンバー6名。そのひとり、辻本知彦は、コンテンポラリーダンスからスタートし、2011年から3年間、シルクドソレイユ『Michael Jackson The Immortal World Tour』で140都市27か国を巡り計485公演に出演。その中で、ストリートダンスの可能性に気づいたという。「1万人のアリーナでは、手足を大きく伸ばしても可動範囲の限界が見えてしまう。それよりも、専門的には“固定点”と言いますが、マイム的な動きで観客の目線をひきつけ、驚かせることが効果的なんです。僕にとって、そのツアーでやったマイケルは勿論、フォッシーも、映像を見ては真似をしてきた人。今回は大澄さん達と共に、素敵に舞いたいですね」と語る。一方、大野幸人は近年、ダンサーとしてミュージカルにも多数出演。昨年はNYでフォッシー振付『ピピン』を観劇し、フォッシーの直弟子であるダイアナ・ローレンソンのクラスも受けたという。「ダイアナのクラスでは、フォッシーの基本となるステップを学んだ上で、もっと感じたままに表現しろと言われたのが印象的でした。大澄さんは日本におけるフォッシースタイルの第一人者でいらっしゃるので、色々教わりたいですし、積極的に見て盗んでいきたいです」と述べる。シンガーは、大澄が「ソウルがあり、歌をリズムとして歌える人」と絶大な信頼を寄せる中川晃教と、「紅一点でショーにヴァリエーションをもたらしてくれる」と期待する蓮水ゆうや。中川は「音楽とダンスが一体となった新しいジャンルに到達できたら」と意気込んだ。さらにスペシャルシンガーとして、現在全国ツアー中のLUNA SEAのアーティスト河村隆一の出演も決定している。ダンスと音楽、そして舞台と観客の、"CONNECTION"の可能性を追求するショーとなりそうだ。3月19日(木)から東京・天王洲 銀河劇場にて。チケットは通常指定席のほか、非売品グッズとキャストの写真がもらえるプレミアムシートも販売中。取材・文:高橋彩子
2015年01月28日