2019年の出生数は86万5,239人で、「86万ショック」とも呼ばれ、少子化の問題はより一層深刻となりました。少子化の原因はさまざまありますが、2020年は新型コロナウイルスが影響していると言わざるを得ない状況となっています。 日本産婦人科学会が緊急調査日本産婦人科学会では、「新型コロナウイルス感染症蔓延による分娩数減少の緊急調査」「妊婦・出産後女性のコロナ禍における不安に関する WEB調査」をおこない、結果を公表しました。 「新型コロナウイルス感染症蔓延による分娩数減少の緊急調査」は、回答を得られた576施設の2019年10月〜2020年3月までの月別分娩数を2020年10月〜2021年3月までの月別分娩予約数で割り、各都道府県の減少率を調べたものです。その結果、都市部(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪)で約24%、地方(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪以外の都道府県)で約37%減少しており、地域の減少率は有意に減少しているということでした。 「妊婦・出産後女性のコロナ禍における不安に関する WEB調査」では、2020年9月1日〜30日にWEBアンケ―トをおこない、回答時に妊娠している人約5,000人、今年出産した育児中の人約3,000人の回答を分析したものです。その結果、里帰り分娩を予定している、あるいは実際に里帰り分娩をおこなった妊婦さんは各々約20%にとどまり、里帰り分娩を自主的に断念した妊婦さんは約10%だったそうです。そして、新型コロナウイルスの罹患者が多い都道府県の在住者に、不安尺度が高い傾向が見られたとのことでした。 新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された2020年日本で新型コロナウイルスの感染が初めて確認されたのは2020年1月。新規感染者の増加に伴い、妊娠・出産の場においても妊婦健診の回数を減らす、母親学級などの産前教室の休止、立ち会い出産・面会の制限など、さまざまな対応がなされてきました。そのなかで不安を抱えながらも出産している方もいらっしゃいます。 その一方で、ベビーカレンダーがおこなった調査でも、新型コロナウイルス流行前に第2子以降を希望していたママのうち約32%が妊娠を延期または諦めたという結果が出ているように、妊活や不妊治療を休⽌・延期した、および妊娠を諦めたという人も少なくありません。全国的な分娩数の減少に新型コロナウイルスが影響した可能性は少なからずあると考えられます。 また、地方での分娩数が減少した背景には、里帰り出産の減少もあると考えられています。これらの調査は、第3波と言われる現在の状況になる前におこなわれたものですが、やはり移動による感染リスクの回避したことも要因にあるのではないでしょうか。また、晩産化により妊婦さんの親も高齢となっており、里帰り出産をしたいけれど高齢者への感染リスクも考慮した結果も影響していたかもしれません。 新型コロナウイルスの影響がじわじわと2019年に続き2020年も少子化には歯止めがかかっておらず、現在厚生労働省が公表している10月までの出生数を見ても、2019年より1,700人余り減少しています。 「新型コロナウイルス感染症蔓延による分娩数減少の緊急調査」からもわかるように、今後も出生数が上がるような状況にはないようです。さらに、現在全国的に蔓延し、日々過去最高を更新している新型コロナウイルスの陽性者数や重症患者数をみても、2つの調査がおこなわれた時期よりもよりいっそう不安な状況になっており、妊娠・出産を控えるという方がさらに増えると考えられています。 今年、5月に緊急事態宣言が発出されたときに比べて、人々の認識も変化しており、なかなか感染が抑えられない状況にあります。海外ではワクチン接種が開始されたところもありますが、日本ではもう少し時間がかかりそうです。ワクチンが承認された場合の優先接種の対象者についても議論されていますが、妊娠中の女性については安全性や有効性に関する明確なデータがないことから現時点では対象にしない方針となりました。まだまだ収束の兆しが見えない状況ですが、1日でも早く、お子さんを希望される方々が少しでも安全な環境で不安なく妊娠・出産・子育てができるようになることを願うばかりです。 【参考】日本産婦人科学会:「新型コロナウイルス感染症蔓延による分娩数減少の緊急調査;結果」「妊婦・出産後女性のコロナ禍における不安に関する WEB 調査(速報)」 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年12月25日「無痛できない出産レポ 」3話。無痛分娩を希望していたぐら子さん。里帰り出産のため帰省しました。ご主人がぐら子さんのご実家に到着した夜、破水してしまい……?! 「無痛できない出産レポ 」3話 まさかの間違いw 書いた人を書く欄かと思ったそうです……。 そんな訳あるかーーーいっ!! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 問診票記入時に自分の名前を書いてしまったとは……! ご主人の天然(?)な間違いに、ぐら子さんの出産への不安も飛んでいってしまったのですね(笑)。 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2020年11月07日「無痛できない出産レポ」2話。2児ママのぐら子さん。2人目出産のときにも無痛分娩を希望しました。夫氏が育休を取り、里帰り出産のためぐら子さんの実家にやってきました。育休を取った旦那さんと久しぶりの食事をし、何事もなく就寝します。ところが朝方になると……? 「無痛できない出産レポ」2話 まさかの夫氏を待っていたかのタイミングで破水!! お肉は新型コロナが落ち着くまでお預けです……。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ご主人が到着した夜にまさかの破水とは……! もしかしたら、赤ちゃんはパパが来たことを喜んでいるのでしょうか? 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2020年11月05日胸がガチガチになり辛かった「地獄の新生児編」の続編です!▼地獄の新生児編と言っても、今回地獄なのは私ではありません…。そう、旦那様がただただ可哀想なお話です!これも産後に起きた変化のひとつでした。■ラブラブだった私たち、何かがおかしい…出産前はとってもラブラブだった私たち!産後ようやく夫に会えるとワクワクしていたのですが…まさかその顔に恐怖すら覚える日が来るとは…!綺麗で小さな新生児の顔ばかり見ていたせいか、夫の顔が本当に衝撃でした…■本当に無理! 夫のスキンシップに耐えられない頭を撫でられるだけでゾッとしました…出産前のスキンシップを思い出しても悶絶してしまうほど…しかし!夫は意外とめげませんでした!次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 産後の話 この連載の全話を見る >>
2020年10月19日イラストレーター和田フミ江さんの「ママならぬ日々」第89話。里帰りした和田さんですが、思い描いていた里帰りと違ったようで……?やっとのことで実家に帰り、ホッとひと息。これから1カ月、母のそばでゆっくり赤ちゃんのお世話ができる。そう思っていたのですが……。 「ママならぬ日々」第89話 私の母はものすごく働き者。(そして娘である私はグータラに……)当時、日中は自営業の小売店を切り盛りし、夜は旅館でバイトするというWワーク状態でした。 そのためなんでもかんでも親に手伝ってもらうわけにはいかず、母のスケジュールに合わせて食事したり入浴したりする生活。ごはんを作ってもらえるのと、自分の入浴中に娘をみてもらえるのは本当に助かりましたが、ほとんどの時間は赤ちゃんと2人きりという、ちょっと変わった里帰り生活が始まりました。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2020年10月15日私は里帰り出産をしたのですが、実家には車がなく、臨月に入ってから陣痛タクシーに登録しました。出産するときには陣痛タクシーを使うことはなく、退院する際に利用しようとしたところ、トラブルが起きてしまいました……。 里帰り出産に備え、陣痛タクシーに登録私は第1子を出産するにあたり、妊娠34週ごろから実家に戻って出産に備えていました。実家には車がなく、私は実家に帰ってからママサポートタクシーという、いわゆる陣痛タクシーを数社調べ、一社登録することに。 私が登録したタクシー会社は、妊婦健診、出産時の入院・退院、買い物など、登録しておけばいつでも利用できるようになっていました。 陣痛タクシーは出産後まで出番なし私の実家から病院までは歩いて30分ほどの距離です。運動不足を解消するため、妊婦健診には歩いて行っていました。出産のときも、出産予定日前日に破水したのですが、車を持っている夫が出産に備えて実家へ来ていたため、陣痛タクシーを使うことはありませんでした。 初めて陣痛タクシーを利用したのは、無事出産し、私と赤ちゃんが退院する日となったのです。 陣痛タクシーが来ない!?私と赤ちゃんは病院の入院計画通り、出産後6日で退院することになりました。夫は仕事のため自宅に帰っており、このとき初めて陣痛タクシーを利用することに。退院の準備ができて陣痛タクシーを呼ぶと、すぐ来るとのこと。 しかし、病院入り口で20分ほど待っても到着したとの連絡はありません。その日は私が住んでいる地域ではめったにない猛暑日。私は赤ちゃんと自分の体調が心配になり、タクシー会社に電話をしました。 タクシーが来ない原因は…電話した結果、陣痛タクシーは実家に着いていました。どうやら、私が電話したとき、「(実家の住所)の(私の名前)さんですね?」と言われたので「はい。出産して退院するので陣痛タクシーをお願いしたいのですが」と言ったのですが、聞き間違って実家に行ってしまったようです。 あらためて陣痛タクシーが来たのは、そこから約10分後。ようやく帰宅したものの、クーラーがない実家は蒸し風呂状態に。暑いのかおなかが空いたのか赤ちゃんはギャン泣き。気が動転してしまった私はしばらく水分も摂らず、へとへとになりながら授乳をし、熱中症になってしまいました。 私は授乳に慣れていないのもあり、「私がもし入院してしまったらもう授乳はできなくなるかもしれない」と思い、体調不良を無視していました。しかしそのまま体調が良くならなかったので、3日後に深夜外来にお世話になることに……。トラブルが重なったこともあり、陣痛タクシーがトラウマになってしまいました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:桜場紫0歳女児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆しています。趣味は読書、夫と週替わりで選ぶ映画の鑑賞。
2020年08月17日実家を離れて暮らしている私は、出産のときは里帰りをしました。安心できる実家で産前・産後を穏やかに過ごすつもりだったのですが、さまざまな祖父の言動に悲しい思いや悔しい思いをして傷心。苦い思い出が残る里帰りでした。 長い里帰り、祖父への不満続出切迫早産の兆候があったので、里帰り出産を予定していた私は、大事をとって妊娠7カ月のときに早めの帰省をしました。平日の日中、父と母は仕事に出ており、在宅している祖父母と過ごす時間が長くなったのです。 祖父は亭主関白な性格で、自分の身の周りのことはほとんど祖母に整えてもらっていたり、上からものを言うことも多かったりして、長い里帰りの期間で祖父への抵抗やいら立ちが私のなかで出てくることが多々ありました。 私は炊事係!?実家とは言え、家事などは進んでする気持ちでいた私は、家の農業の手伝いや食事作りをできる範囲でおこなっていました。しかし、妊娠初期から眠気が強く出ていて睡魔が襲ってくることが多く、家事ができないことが度々あったのです。 ある日、お昼になってテレビを観ていた祖父が「まだごはんの用意ができないのか」と怒ってきました。当時、祖母は昼過ぎまで農業に出ていたため、私が昼食を作ることが多くなっていたのです。食事の時間はわかっていたけれども眠気とだるさで動く気がしなかった私は、祖父の言葉にため息。しかも祖父はただテレビを観ていただけ! 自分本位な言葉に「私はあなたの炊事係なの!?」と悲しい気持ちになりました。 母を悪く言わないで!祖父は嫁である私の母に、厳しいところが昔からありました。里帰り中も度々喧嘩をして、母がグチをこぼしていたのです。普段はあまり深入りしない私ですが、1度だけ祖父の言動にひどく気持ちを揺さぶられて、「お母さんは悪くない!」と抵抗し、祖父と大喧嘩したことがありました。 そのときは、母が祖父のことを思って忠告した言葉に祖父が怒って暴言を吐いたので、私は許せなかったのです。今思うと、産後1カ月経たないころで気持ちが不安定になっていたのかもしれませんが、祖父と喧嘩をしたことが里帰り中何よりつらい体験でした。 祖父にこんな感情持ちたくない!祖父に不快な感情を持つということ自体、娘を産んだばかりの私にとっては悲しいことでした。というのも、娘の祖父となった私の父が、娘をとてもかわいがってくれている姿を目の前にして、将来娘も私と同じように「じいちゃんが憎たらしい」という感情を持つことがあるのかもしれないと考えると複雑な気持ちだったのです。しばらくして冷静になった私は、否定的な感情に折り合いをつけて、なんとか祖父と和解しました。 7年たった今となっては、久しぶりの長い実家生活で、家族の嫌な部分が見えてきてしまったのかなと思います。祖父にいら立っていたのは少し感情的になっていたのかもしれません。悲しかったり悔しかったりして苦い思い出が残る里帰りでしたが、実家で家族とゆっくり過ごせた貴重な時間でした。 著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年08月17日私は3歳の男の子と0歳の女の子のママです。 長男の妊娠期は切迫早産で長期入院になり、2人目は妊娠がわかった妊娠5週ごろから自宅で安静に過ごすよう医師から指示を受けました。それでも切迫流産、切迫早産になってしまったのですが、そんななかで、私が家族に対して後悔していることをお話ししたいと思います。 急な里帰り安静期間が長くなるにつれ、私は動けないストレスで精神的にもボロボロ。当時2歳になったばかりでイヤイヤ期の長男にも、ちょっとしたイタズラ程度でも大声で怒鳴るように……。一方、夫は仕事と家事をひとりでこなし、とても疲れている状態でした。 そんなとき、妊娠32週の妊婦健診で医師から子宮頸管があと少しでも短くなったら入院だと告げられたのです。私が入院になると、夫の仕事中に長男のことをみる人がいません。夫と話し合い、私の両親に頼んで妊娠32週に里帰りをすることにしました。 イライラが今度は両親に…実家でお世話になり始めると、普段はあまり両親には頼らず子育てをしているせいか、長男も両親もどのように関わればいいのか模索しているようでした。私からも長男の食事の味付けや、してはいけないことをしたときに注意するポイントなど両親に前もって伝えましたが……。「やめて」と言っても隠れてお菓子をあげようとする、スマホばかり見せる父や、長男の食事についてなかなか理解してくれない母にイライラして、何度か怒ってしまいました。両親も私がものすごい剣幕で怒るので、驚いていました。 イライラしないためにしたこと両親にまでイライラしてしまう自分が、情けなくてつらくてたまりませんでした。そんなとき、夫に相談すると「ちゃんとご両親に何でイライラしているか、家でもイライラしていたことを伝えたら?」とアドバイスを受けました。 後日、両親に今は入院せずに過ごせるかとても不安なこと、長男のイヤイヤ期も重なり、育児が自分の思うようにいかずにつらいことなどを伝えると、両親は「わかっているから大丈夫だよ」と言ってくれて、安心と同時に少しイライラが緩和されました。 その後もイライラを抑えることは難しかったですが、正期産の時期に入ると動けるようになり、少しずつイライラは軽減されました。夫は長男と外出、母は私の愚痴を聞いてくれて、父は甘い物を買ってきてくれるなど心づかいがうれしかったです。ひどいことばかり言ってしまった私に寄り添い、気づかってくれた家族のおかげで無事に出産でき、とても感謝しています。 著者:八木さつき2歳男児、0歳女児の母。ケアマネージャーの資格を取得。妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆している。
2020年08月01日私が2人目を妊娠したのは、まだ長男が生後8カ月の育休中のことでした。 そのタイミングで夫が地方へ転勤になり、 実家などに頼れない状況に……。里帰りしない出産を選んだ私がやっておいてよかったと思ったことをご紹介します。 男性の育児休業取得の下調べ夫の会社では男性も育休取得が可能でした。しかし業務量が減るわけではないため休暇後に激務になったり、育休を取得していると多少肩身の狭い思いをするというのが現状のようでした。 そのため夫は出産前後2週間を有休と半休を駆使して協力してくれることに。会社の特徴や雰囲気、仕事量を鑑みて育休に関する下調べをすることで不安も減り、安心して出産に挑めました。 気合いを入れた保活妊娠後期に入ってから、私は地域の保育園に片っ端から電話し見学に出向きました。気に入った所は何度も見学に行って情報を得るなどしたおかげで、出産予定日の3カ月ほど前に1歳2カ月になる上の子を保育園に預けることができたのです。 上の子を預けるとき、夫がどうしても仕事を休めなかったとしても保育園の送迎だけお願いし、入院中や産後外出できない1カ月を乗り切ることができました。 夫にやってほしいことリストを作る 保育園の持ち物や連絡帳の書き方、息子の1日のタイムスケジュールを大きめの画用紙に見やすくまとめてリビングの目立つところに貼りました。 仕事で忙しい夫は入院前に口頭で説明しても聞いていないことが多く、入院中はメールでいろいろと質問されたものです。そんなときも「画用紙に詳しく書いてあるよ」の一言で伝わり、リストはとても役立ちました。 上の子のごはんの下ごしらえをする上の子のごはんは入院前に毎食分、ご飯とおかずを小分けにしてメニュー名を書いて冷凍。解凍するだけでサッとあげられるものを数種類用意しておきました。解凍時間の目安や組み合わせは紙にまとめて冷蔵庫に貼っておいたので、ママの入院中におやつばかりあげていた……なんてこともなかったようです。 パパは忙しいなかでもやるべきことをしっかりでき、自信がついたと喜んでいました。特にホットケーキは解凍時間も短く、そのまま出せて上の子も大好きなので、大好評だったようです。 何よりも上の子が寂しくならないようにすることが大切だと思い、保育園に慣れさせるために早めに行動したり、上の子の好きな遊び、歌、食べ物のブームを夫にも伝えておきました。これらの準備をして里帰りしない出産をしたことで家族の絆がより深まったと感じています。 イラスト:sawawa著者:松本のあ1歳男児と0歳女児の母。客室乗務員を現在育休中。年子育児の経験を多くの人に伝えるべく、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年07月28日もともと里帰り出産を予定しており、妊娠3カ月ごろに分娩予約をしていました。しかし、4月になって新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出たころ、病院から電話がかかってきました。さらに同じく妊娠中の先輩から恐ろしい情報のメッセージが届いて……。 妊娠初期に里帰り先の分娩を予約私はもともと三重県に里帰り出産する予定でした。分娩予約が取れなくなるケースを恐れて、妊娠がわかって母子健康手帳をもらったころに、産院へに電話して無事に予約ができました。順調におなかは大きくなり、妊婦健診でも特に異常はないと言われていました。 世間では新型コロナウイルスが流行し、私は仕事が2カ月ほど休みになって、毎日のほとんどを家の中で過ごす日々でした。少し暇だと感じましたが、新型コロナウイルスの直接的な影響も受けず、ゆったりとした日々を過ごしていました。 日本産科婦人科学会から呼びかけが!?そんなある日、里帰り先の病院からの不在着信がありました。気付いてすぐかけ直しましたが、「担当者が帰ってしまったので翌日かけ直します」とのこと。今まで向こうから電話がかかってきたことはなかったので、なんだろう?と不思議に思っていましたが、特に気に止めることなく過ごしていました。すると数時間後、同じく妊娠中の先輩からスマホにメッセージが。その内容にびっくり仰天! 日本産婦人科協会が急な里帰り出産の検討を避けるよう呼びかけているとのことでした。“急な”だよね……とは思ったものの、心配になってネットで情報を検索することに。すると、病院によっては里帰り出産を拒否されたケースもあるという体験談が次々と出てきたのです。 軽くパニックになりながら、慌てて夫に電話しました。しかしながら、夫は楽天的で「いざとなればうちの実家のほうでも……」と。私ひとりで、「分娩予約を取り消されたらどうしよう? 今から病院を探すの? 分娩予約が取れなかったらどうするの?」と不安に駆られた1日でした。 厳しい条件つきの里帰り出産翌朝、病院から電話が……! ドキドキして電話に出ると、私の不安をよそにその内容は、三重県に2週間滞在して症状がないことを確認してから妊婦健診を受けてほしい、立ち合い出産は禁止、入院中は面会謝絶とのことでした。電話を切って、正直ほっとしました。 仕事は有給休暇を取って想定していたよりも早く里帰りしなければいけないし、バースプランは何もなく、入院中はずっとひとり。それでも、病院で産むことができる安心感を得られて本当に安堵しました。 この経験を通して、病院で安心・安全な環境で出産できることのありがたみを改めて感じることができました。想定していた通りにはなりませんでしたが、それも感染を予防するためなので、仕方ありません。いつか、生まれてきた子どもにコロナ禍で妊娠・出産した体験談を話せたらと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて出産予定の病院・産院、または通院している病院・産院に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:佐々木由紀
2020年07月07日妊娠がわかって、里帰り出産するかしないか、悩む方もいると思います。私は里帰り出産をしないことに決めました。そのときの体験談をお伝えします。 夫が家事・育児を十分できそう里帰り出産をしないと決めた理由はいくつかありますが、主な理由は夫が仕事を早く終えて家事・育児が十分できそうだったからです。私が助産師なので、新生児との生活を事前にイメージでき、心の準備をすることができたのも大きな理由でした。私の実家は車で3時間かかる距離にあるので、1カ月過ぎてからゆっくり帰ることにしました。 家事は無理に頑張らないことに!里帰り出産してもしなくても、新生児期にママの体を休めることはとても大切なので、いかに家事をしないかがポイントになると思っていました。 産後の食事は、普段から夫が料理担当であることが多いこと、義母が週に2回程料理を届けてくれることで、自分で料理をしなくても困ることはありませんでした。また部屋が多少散らかっていても気にしない性格でもあるので、掃除や片付けも無理に頑張りませんでした。 ぜいたくな時間 夫からするとダラダラしているように見えたと思いますが、休む必要性を事前に伝えていたので、遠慮なく休めるときには休んでいました。赤ちゃんの寝顔を眺めながら一緒に横になって過ごした時間は、とてもぜいたくだったと思います。 また新生児育児では昼夜問わず授乳をします。夫は日中仕事に行っていたため、夜はなるべく自分で赤ちゃんのお世話をしたいと思い、夫の休日でもお昼寝をしていました。 もし夫や義母の助けが十分ではなかったら、市町村のサービスを利用していたかもしれません。出産後の疲れている状況では調べることさえおっくうになってしまう場合もあるので、出産前にどんなサービスがあるか確認しておくとよいと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:金子ゆかこ1歳の女の子のママ。職業は助産師。仕事も育児も必要不可欠!をモットーに、両立を目指して奮闘中。家事はいかに手抜きできるか考えている。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年06月30日妊娠31週目で切迫早産と診断され、自宅安静ののち妊娠36週目で出産しました。元々は無痛分娩を希望していましたが、実際は自然分娩となったときのエピソードをご紹介します。 子宮頸管が短くなって…時々おなかの張りを感じており、妊娠30週目の健診で「子宮頸管が短くなっているので、無理をしないようにね」と言われたのですが、翌週は通常通りに出勤。勤務中、おなかが頻回に張るため、心配になって急きょ仕事終わりに受診をしました。すると、さらに子宮頸管が5mmも短くなっており、25mm程となっていました。 私はもともと里帰り出産をするつもりだったので、入院施設のないクリニックに通院していました。しかし、「このままでは県外への里帰りを許可できなくなる。病院によっては即入院レベル」と言われ、急いで出産予定病院を受診しました。その病院では「里帰りして自宅安静ができるのであれば」と、入院はなんとか免れました。 いつもの張りとは違う?!里帰り後は家族に甘えて上げ膳据え膳で過ごせたおかげで、無事に妊娠36週の臨月を迎えました。健診を3日後に控えていた夜、いつものおなかの張りとは違った痛みがあり、トイレに行ってみるとおしるしが。 おしるしで病院に受診するのかどうかを家族に相談したりネットで検索していると、ジワっとした感じが……。尿もれ? それとも破水? でも、尿もれにしては多い……? 自分では判断がつかず病院に電話したところ、受診を促されました。 病院に到着した途端、完全破水!病院に到着し、車を降りるとその瞬間にドバッと水が……! ズボンもびっしょりで、看護師さんも「これは間違いなく破水ね〜」と笑うほどでした。その後、おなかの張りと胎児心拍を確認するモニターを付けると、規則的なおなかの張りがありました。しかし、私にはおなかが張っているという自覚がまったくなかったため、無痛分娩を希望していましたが、まだ麻酔はせず睡眠を優先するようにすすめられました。 両親にも一旦帰ってもらい、入院部屋でひとりで横になっているとだんだん痛みが……。しばらく耐えてみましたが、痛みで眠るどころではなく、眠れないのなら麻酔を入れてもらおう!とナースコールをすると、入院時3cmだった子宮口が8cm程に。 このまま自然分娩をすすめられましたが、やはり無痛分娩を希望し、急いで処置室へ。お医者さんを待っている間にもどんどんいきみたい感じが強くなり、とうとう赤ちゃんの頭が……! 結局陣痛の自覚から2時間後に自然分娩で出産することとなりました。 夫は立ち会えず…母も姉も出産予定日前の出産で分娩時間も短かったので、私も早いのかな〜と思っていましたが、予想以上にいろいろと早かったです。 立ち会い出産を希望していた夫は、「尿もれか破水かわからない」という連絡のあとに起きてみたら「生まれた」という報告が届いていて、それはそれはびっくりしたそうです。 今回のスピード出産から、「第2子を考えるのであれば自然分娩でいいんじゃない?」と助産師さんに言われました。しかし、会陰切開や産後の処置があまりに痛かったので、次回、無痛分娩をするか検討したいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:藤森かおり医療機関で働いていましたが、現在は育休を取り生後3カ月の娘の育児に奮闘中。
2020年06月29日2018年7月生まれの女の子の母、キヨさんのゆるっと笑える育児マンガ! 第48話、里帰りをしてよかった点だけでなく、不満に感じた点もあったそうです。こんにちは、キヨです! 前回は産後に里帰りしてよかったことを描きましたが、今回は嫌だったことを正直に描いてみました。 こんだけ協力してもらって何を言っているんだ!という感じですが、とりあえず生活音が気になり、親からの育児に関するアドバイスとその言葉の重圧がつらかったです……。 とはいえ、やっぱり助けられたことも多くて、両親には感謝しています! ぶっちゃけ1カ月ほど経ったころには自分の家に帰りたくて仕方がありませんでしたが。(しかし里帰り終了後、地獄を見ることに……) 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター キヨ2018年7月生まれの女の子の母。妊娠を機にデザイン会社を退職しフリーランスに。出産してから食べることが癒やし……。ゆるっと育児漫画、絵日記、イラストをツイッターで更新中!
2020年06月11日出産祝いは頂けるだけでとてもうれしいものですが、実用的に使えないものだったり、自分が欲しかったものだったりで、うれしさに差があるのが正直なところ。私自身そのような経験をしたので、友人などに渡す出産祝いは非常に悩みます。自分が頂いてうれしかったもの、贈って喜ばれたものを紹介します。 長女の誕生時に頂いたベビーリング第1子である長女が誕生したときは、たくさんのお祝いを頂きました。そのなかで私がとてもうれしかったものは、実母と実姉がプレゼントしてくれた 「ベビーリング」です。自分でもベビーリングを購入しようか迷っているときだったので、とても感激しました。 そもそも私がベビーリングを購入したかった理由は、私が生まれたときに母の友人が母にベビーリングをプレゼントし、その後、私が結婚したときに母からそのリングを譲り受け、とても感動したからです。娘が結婚するときも同じように、実母と実姉からプレゼントされたリングを贈りたいと思っています。 服やおむつなど実用品も助かる!服もたくさん頂きましたが、サイズは大きめがいいと思います。娘の場合は出産時に頂いた服を長く着ることができましたが、ぐんぐんと成長してしまう子もいますので、大きめサイズを選ぶと長く着させてあげることができると思います。 また、頂いたおむつやおしり拭きはとても役に立ちました。おむつは成長によりサイズが変わってしまいプレゼントとしては難しいかもしれませんが、おしり拭きのほうは1年間買わずに済んだので助かりました。 私が贈って喜ばれたもの先日友人の子どもが生まれたので何を贈ろうかと迷っていましたが、「欲しい」と言っていたものをプレゼントしたいと思いました。友人が欲しいなあとSNSでつぶやいていたものは、「ドッカトッカ」という持ち運び可能のベビーベッドのようなものでした。 残念ながら私ひとりでは手の届かない値段だったので、仲の良い友人と話し合い、お金を出し合って買うことに。絶対に喜んでくれる!と思っていましたが、想像以上に喜んでくれて私たちまで幸せな気持ちになりました。 欲しいと思っているものをプレゼントされると、とてもうれしいものです。出産祝いとして贈りたいものが高いものでも、友人同士でお金を出し合って買えることもあります。日常で役立つ日用品等も助かりました。 著者:やすだ おと一女の母。妊娠・出産・子育てに関する体験談や、自身の海外留学、旅行についての記事を中心に執筆。
2020年06月08日2018年7月生まれの女の子の母、キヨさんのゆるっと笑える育児マンガ! 第47話は、産後に里帰りをしたキヨさん。里帰りしてよかったこととは?こんにちは、キヨです! 今回は産後の里帰りについて。私の周りはみんな里帰り出産をしているし……里帰りしたほうがいいのかな?という気持ちで決めたのですが、結果、里帰りして正解でした! 初めての出産は不安と孤独でいっぱいだったので、身近に信頼できる人がいるというのは本当に心強かったです。私の両親はすでに仕事をリタイアし、体も健康で育児の手伝いに協力的だったのもよかった点かもしれません。 正直、里帰りしていなかったら、母乳が出ない・授乳の仕方がわからない・ずっと抱っこ……で精神的にキツかったと思います。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター キヨ2018年7月生まれの女の子の母。妊娠を機にデザイン会社を退職しフリーランスに。出産してから食べることが癒やし……。ゆるっと育児漫画、絵日記、イラストをツイッターで更新中!
2020年06月04日前回 からのあらすじ(【夫放置モンスター】全3回)夫の大樹、息子と妻あずさの3人暮らしの家族。しかし夫が帰宅しても食事も風呂も用意はなかった。なぜなら妻は実家で風呂も食事もすませてくるから。さらには「食費を浮かしてやってる」と言い放つ妻。なぜこんなことに…?ひどいつわりの中、夫は仕事で助けてくれず、妻を救ってくれたのは実の母。妊娠中に夫と協力できなかった妻あずさは、出産までまだ時間があるなか里帰りをすると言い始めたのです。「家族水入らず」の生活が、初めから難航し、出産後の大変な状況を夫婦で協力ができなかった大樹とあずさ。さらに義母に甘える妻を女性としてみづらくなり、夜の生活も遠のいていきます。「そろそろなんとかしないと、まずいのでは?」と大樹が危機感をいただく中、浮上した引越し。これにより大樹は少しでも妻との距離を縮められることを期待したのですが、これが致命的な決定打に!次回、完全に崩壊した家族の行く末、そして「夫放置モンスター」にならない方法をお届けします。※この漫画は、男女にまつわる数々のお悩みを受ける「恋人・夫婦仲相談所」所長・三松真由美が、妻の中に見出した“モンスター”の実際の事例を分類し、リアル・エピソードをべースにしたフィクションです。\「モラハラ夫図鑑」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪▼ 「モラハラ夫図鑑」 ▼ 『リアル・モンスターワイフ、再び』 イラスト・ 山口しずか
2020年05月10日新型コロナウイルスの感染拡大を受け、7都府県に出されていた緊急事態宣言の対象が全国に拡大され、安倍首相は「この緊急事態を1カ月で終了するために、人との接触を7割から8割削減することが前提だ」と述べました。それに伴い、不要不急の移動の自粛が強く求められ、それによって里帰り出産を予定していた妊婦さんにも影響が出ています。 日本産婦人科学会からもメッセージが日々新型コロナウイルスの感染者数が増えるなか、当初里帰り分娩をする予定ではなかった妊婦さんが実家に戻り、出産を希望すると言うケースが出てきました。そこで、日本産婦人科学会は移動による感染リスクを考慮し、妊婦さんに向けて「急な帰省分娩の検討はぜひ避けてください」というメッセージを公表しています。 しかし、4月21日には、帰省分娩の予約をすでにされた妊婦さんも分娩予約をしている施設と相談の上、状況によっては現在住んでいる地域での出産を考慮してほしい旨のお願いを出しました。 出産する場所がない!7都府県に緊急事態宣言が出された時点で、もともと里帰り出産を予定している妊婦さんに対して「受診2週間前の帰省」や「帰省後の体温測定で約2週間発熱がないことを確認した上での受診」などをお願いしていたり、緊急事態宣言対象地域や感染拡大地域からの里帰り出産を制限している施設がありました。 しかし、緊急事態宣言の対象が全国に拡大されたことで、里帰り出産自体を断る施設が増え、妊婦さんが出産する場所を失ってしまうという問題が起こっています。 行き場のない妊婦さんはどうしたらいい?日本産婦人科学会では、現在住んでいる地域で出産施設を捜す際には、原則として自分で捜さずに現在健診を受けている担当医師と妊娠中の経過や合併症の有無などをふまえて相談し、決定するよう呼びかけています。 また、東京産婦人科医会では妊娠の週数にかかわらず、出産に対応できる施設のリストを4月17日にHPで公開したとのことです。このリストには合わせて123の施設が地域ごとに掲載され、ハイリスクの出産を受け入れられるかどうかも記されているそうです。また、JNNがおこなった日本産科婦人科学会の木村正理事長へのインタビューによると、大阪ではリストは公表はしていないものの、産婦人科医のなかでは出産が可能な施設がわかっているとのこと。 くわえて、そのインタビューで木村理事長は、妊婦さん自身が出産先を探して施設に連絡をするのではなく、「専門家のネットワークを通じて、そのような場所を探すということをやっていただきたいと思います」と話しています。 新型コロナウイルスの感染に対する不安に加え、突然出産場所を失ってしまった妊婦さんの不安は計り知れません。新たに出産施設を探すとなった場合、やはり妊婦さんのこれまでの妊娠経過を一番よく知っているのは、妊婦健診を受けていた産院の医師です。地域の施設事情もよく知っていると思います。まずは、これまで妊婦健診を受けていた産院に相談してみてください。全国の分娩取り扱い施設を検索できるサイトもあります。(※受け入れ可能な施設ではありません)。妊婦さんが安心して出産の日を迎えられますように。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年04月22日▼「トンデモ産院で出産した話」 前回までのお話つらい妊活期間経て、待望の妊娠!里帰り出産を希望していた私は高校のときの先輩にアドバイスをもらうことに…。先輩のゴリゴリのおすすめで、同じA産院で産むことを決めた私ですが…。 『トンデモ産院で出産した話 第1話』 ■お気に入りの病院からの卒業高校の先輩のゴリゴリのおすすめで、同じA産院で産むことを決めた私。33週までは自宅近くの産婦人科で診療してもらい、翌週以降は里帰りのためA産院での診察となります。妊娠中は体重増加以外とくにトラブルもなく(十分トラブってる)、とても元気に過ごすことができました。自宅近くの産婦人科の先生は皆とても親切で、診察に行くたび「順調に育ってますよ~」だとか、「今は身体のこの器官ができあがる時期ですよ~」とお腹のこどもの成長に合わせて話をしてくださいました。さらには「里帰り先の産院では、バースプランをしっかり伝えておくと理想のお産に近づくからね。準備して行ってね」と転院先でのアドバイスまでくれる最高の産婦人科でした。初めての妊娠でいろいろ不安で質問をしまくる私に、とても丁寧かつ正確に教えてくれる先生がとても好きで、産院に行くことが毎回楽しみになるほどでした。こちらの産婦人科は分娩はやっていない&里帰り出産の予定だったので泣く泣く33週で卒業。そして周期は34週へ突入し、A産院での初めての診察日が訪れました。■いざ! A産院の初診へ産婦人科の診療といえば、長時間待たされることが多いと思いますが、先輩が言った通り、A産院は受付を済ませるとすぐに診察室に呼ばれました。「こりゃ楽でいいや!」と上機嫌で診察室に入ると、部屋の奥に座っていた院長先生に「まず内診するから、こちらに来て」と言われました。「あ、はい」と言われるがまま内診台に上がり、診察をしてもらいながら、宜しくお願いしますの挨拶もなしかぁ…まぁ先生は毎回のことで挨拶もし飽きてるんだろうな…と思う私。先生は淡々と内診した後、診断結果については何も話さず、考えていたバースプランについても一切聞かれず…また、そのためのカウンセリングもありませんでした。唯一聞かれたことといえば…■私をフリーズさせた院長の一言ん??? 何???どういうこと??大きなお腹して、転院届けも提出して、さっき受付で予約金(前払金)まで支払ってるけどぉぉ???ウムケドォォォ???逆になんで産まないと思ってるの??対応塩~~~~~!! 粗塩~~~~~!! と思いながらも「もちろん産みます! よろしくお願いしします! 」と元気に挨拶をした私。すると…、院長の前にある患者用であろう丸い椅子に座る事もなく、立ちっぱなしのままで初回の検診が終了。せめて椅子に座らせろやーーーーーー!!!産院に良からぬ気配を感じつつ帰宅。院長の塩対応は検診を追うごとに増し増しになっていきます。なんでだよ!次回に続く!(4/13(月)12時公開予定)
2020年03月12日5歳と1歳の4学年差兄弟を育児中のゆきです!こちらの連載では次男を妊娠中のお話を書かせて頂いてます。1人目は里帰り出産でしたし、2人目妊娠前に引っ越しをしたので一から産院選びをしなければなりませんでした。はじめて受診した記事はこちら↓▼2人目妊婦、産院の「アレ」にありがたみを感じるしかし田舎のためか選択肢がなく、ネットで検索しましたが情報も少なく…。出産を受け入れてくれるかどうかという条件でしか選べませんでした。■産院にたいしては気になる点もありましたが… 後から聞いたところ、あまり評判のいい病院ではなかったようです。しかし、妊娠中に胎児にトラブルはなかったのと、2人目だったこともあり、とくに問題はありませんでした。そんな私ですが産院で少し残念だったことがあります。■私が唯一後悔していることは…!「夜間の子どもの立ち入りができなかったこと!!」1人目は立会出産を希望していた私たち夫婦ですが、今回は上の子のことを最優先に考えなければなりませんでした。それなのに私が2人目を出産した病院は「面会時間外に子ども立ち入り禁止」とのこと!それを知ったのは妊娠8か月頃、「出産時に関する持ち物や注意事項」が書いてある紙をもらってからでした。1人目を出産した病院は子どもが泊まれる部屋があったくらいなので、まさか「夜間子どもが入れない産院」があるなんて思ってもいませんでした。夜間に出産することになった場合、1人で陣痛~出産をすることになります。立会いを希望していた1人目のとき、陣痛時はパパが立ち会ってくれたのですが、はじめての出産のためお互いオロオロして、結局パパが仮眠している間に産まれてしまいました。出産~産後直後は1人で寂しい思いをしたので、今回の出産はできることなら産後すぐの時間はパパと過ごしたい…。そのため、昼に産みたいと思っていたのですが…。■いざ出産した時間は…いざ陣痛が来て産院に行ったのは深夜1時過ぎ…。上の子が入れないため送ってくれたパパは入り口でバイバイしました。そして深夜4時に出産しました。スピード出産だったので陣痛時はとくに寂しいと思うこともなかったです。しかし… 出産直後は産後ハイで眠れず、家にいる上の子に会いたくてやはりとても寂しい気持ちになりました。■確認しておけばよかったこと夜間は子どもが入れない産院があるなんて知らず…、ちゃんと確認して、子どもも入れる産院を選んでおけばよかったと反省しました。もしも次出産することがあるなら、下調べをちゃんとして思い残すことがないようにしたいと思います。
2020年01月23日ベビーカレンダーご覧のみなさん、こんにちは!2019年8月に女の子を出産し、はじめての育児に日々奮闘中のかめこです。 第21話は、妊娠中期に入り里帰り出産に向けて産院を探し始めたころのお話です。 里帰り出産をするために、妊娠中期に入ってから産院探しを始めました!今まで通っていた産院は、家から近く安心していたので、里帰り先もそうであって欲しいなという気持ちがあったのですが、いざ探してみると実家は田舎のため産院自体あまりないという結果に……。さらに、やっと希望に沿った産院が見つかったと思ったら、急に里帰り出産の受付が終了してしまってショックを受けたりもしました。 ですがなんとかその後、実家からは少し距離はありますが、先生も優しくいい産院を見つけることができたので本当によかったです! 著者:イラストレーター かめこ2019年8月に女の子を出産し、家族が増えて一層賑やかになりました。はじめての育児は分からないことだらけで日々奮闘中です!赤ちゃんが産まれるまでの家族とほのぼの妊娠ライフをブログにて更新しています。ブログ:「家族のあしあと」
2020年01月22日私は現在2児の母親ですが、実は私の実母が毒親で、機能不全家族のもとで育ちました。3歳のころからしつけと称して暴力や過干渉などを受けてきました。自分が実際に母親となり、どのような過酷な環境で育ったかを考えることがあり、そのたびに胸が締め付けられます。今回はそんな実母のもとで育った私が、出産時に里帰りしたのか、しなかったのか? どんな選択を取ったのかお話しいたします。 妊娠判明……しかし昔の経験から不安が襲う私は人と付き合うのが幼少期からずっと苦手でした。それでも運命的に今の夫と出会うことができ、結婚して1年経ったころに妊娠が判明しました。 私の子どものころのことですが、両親ともに自営業を営んできた共働き家庭でとても忙しく、1日中お店のベビーベットに放置されたままということも日常茶飯事でした。そんな境遇のもとで育ってきたので、妊娠に喜びもあるけれど「本当に私が育てられるのか」という不安も同時に襲ってきました。 里帰りするべきとアドバイスを受けたが妊娠週数が進むにつれて、出産後は里帰りするべきか悩み出しました。ごく親しい友人たちには、私の両親の話などを打ち明けていましたが「たとえ毒親でも、親がいるだけで助かるものだよ。産後は想像以上にしんどいから、せめて1カ月でも里帰りするべき」とアドバイスを受けたのです。 たしかにその友人たちは実際に出産を経験していたので、説得力がありました。けれども果たして本当にそれが自分にとってベストなのか悩みました。 里帰りはせず、産後直後からワンオペ育児結局自分が出した結論は、「里帰り出産はしない」という固い決意でした。なぜそのような選択をしたのかというと、妊娠後期から実母と電話で連絡を取ることがあったのですが、そのたびに大喧嘩をして私自身が高血圧となり、病院から降圧剤を処方されるなど、体調面で危機を感じたからです。 実母といえど、私とはまた違った個性のある人間です。お互いわかり合えないのなら、もうひとりで乗り越えるしかないと腹をくくりました。 結果的には、友人たちのアドバイスは聞き入れなかったことになりますが、私は里帰りしないという選択で本当によかったと感じています。出産後は大変だけれど、合わない実母と過ごすストレスがないので快適でした。もちろん、2人目も里帰りはせずに出産直後からワンオペ育児でした。最終的には人の意見に頼らず自分自身で決断できたのが功を奏したと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:山本加奈子 2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年01月09日こんにちは、はなうさです。今回も長男君の言葉についてです。前回までのおはなしはこちらから。次男くん出産後の里帰り中、子どもたちのお昼寝中にiPadで絵を描きながら息抜きをしていました。ある日、絵を描いていると長男くんがお昼寝から起きてきて絵を描いている私にこう言いました。■喋れなかった時期の事を話しはじめた長男喋れなくても記憶は残っているので覚えているのは当たり前かもしれないのですがこの前までほとんど喋れなかった子が、一年半前の出来事を急に話し始めたのでビックリして言葉を失ってしまいました。車の中でiPadでお絵かきをしたのは大体1歳半頃の事。実家に帰省するために私の父が車で迎えに来てくれました。いつも車で移動する時に用意していたシールブックを切らせてしまい、この時は買って放置していたiPadを持っていくことにしました。車内でアンパンマンを描くと長男くんが「まん」と指をさしクレーン車を描くと「ぶーぶ」と言いました。この頃から空前の車ブームで、はたらく車が大好きだった長男くん。絵本や図鑑や歌を一緒に見ている間に私も車種をかなり覚えました。でもこの頃長男くんが言えたのは1番大好きだったバス→「ばふぅー」だけ。好きな物は覚えが早いと思っていたので大好きなはたらく車の名前もなかなか言えずに心配したこともあったのを思い出して、思わず涙してしまいました。急速な成長を遂げる時期だからこそ、周りのスピードについていけていないのではと目が向きがちになってしまう子育て。とくに1人目ということもあり、心配してはネットの情報でヤキモキする事もありました。でも、目の前の子どもの今しか見れない姿は本当に一瞬で通り過ぎてしまうもの。舌足らずの可愛い「いいまつがい」語録はスマホのメモに控えて今でもたまに読み返えしながらホッコリしています。
2019年11月27日初めての妊娠で生まれた娘は、両家にとって初孫でした。強面であまり笑うタイプではなかった義父が、孫が生まれると同時に親である私たちがびっくりするほど変化しました。目に入れても痛くないほど溺愛し、一気に孫フィーバーしたときの体験談を紹介します。 妊娠中の義父のこと 夫と結婚後、義母は穏やかな性格の人だったため、問題もなく良好な関係を続けていました。一方で、義父はもともと強面で、あまりニコニコしているタイプではありません。そのため、少し距離を感じていた私。娘を妊娠したときに報告をした際も、義父は喜ぶどころか私たち夫婦がまだ若かったため、今後の生活の心配ばかりしていました。また、妊娠初期はつわりがひどかったため、義父とはほとんど関わっていませんでした。 やっとつわりが落ち着き、体調が良くなったときにはおなかも大きくなっており、そのころから義父の様子が少しずつ変わっていきました。おなかの中の子を気にして、何度も様子を聞いてくれて、生まれるのを楽しみにしていたようです。出産準備の買い物にも一緒に行きましたが、「孫のため」と張り切ってなんでも買ってくれたのでとても助かりました。 なかなか来ない陣痛大きな問題もなく妊娠期間を過ごし、出産予定日の月になりました。両家の初孫だったこともあり、みんながおなかの子に会えるのを待ちわびていました。ところが、出産予定日が来ても生まれる気配がありません。その間も何度か義母から連絡が来ていましたが、変化はないまま。出産予定日から1週間が経過したとき、おしるしがありました。私も夫も、わが子の誕生を楽しみにしていたので、あと数日でやっと会えるのかとうれしくなりました。 仕事中の夫へ「おしるしが来たよ!」と連絡し、私は里帰り中の実家でゆっくり過ごしていました。その後、1時間くらい経つと、なぜか出産する予定の産院から電話がかかってきました。その日は健診もなかったし、驚いて電話に出ると「生まれそうなの? 大丈夫? 一旦診させて」と言われました。なぜかと聞くと、義父が産院を訪れていたのです。おしるしがあるとすぐに生まれると思ったようで、孫に会える楽しみからか仕事を抜けて「うちの孫が生まれそうだ」と病院に駆け付けたとのこと。 「一応診察しましょう」と産院に呼ばれたものの、「まだ陣痛もないし、もう少しかな」と言われ、実家へ戻りました。そして、出産予定日から9日経過し、無事陣痛が来ました。また義父が産院に来ても困ると思い、ギリギリまで夫にも連絡せず、実家で耐えていた私。陣痛の間隔も短くなり、病院に行くともうすぐ生まれると言われたので、慌てて夫を呼び、その後無事出産しました。義実家にも出産したことを連絡し、深夜だったこともあってその日は眠りにつきました。 初めての面会出産後、面会時間になると早々に義両親が訪れました。義父は初めて見るようなやさしい顔をして、赤ちゃん言葉で「じいじでちゅよ~♡」と言って、何度も写真を撮影。あまりの変貌ぶりに驚きました。退院後、里帰り中も毎日「写真や動画を送って」と連絡が……。 出産直後のわが子は小猿のようでしたが、わが子なのでかわいいと思う私たち夫婦に対し、義父は「世界で一番かわいい。こんなかわいい子見たことない!」と親ばかならぬ、“じじばか”がさく裂。その後も送った写真には、ハートのスタンプや、「かわいすぎ!!!」といったコメントで加工された写真が届き、親以上の溺愛っぷりでした。 LINEのプロフィール写真ももちろん孫とのツーショット。毎週末には連絡が来て、会いに行ったり来たりしていました。その後も「この子は絶対美人になる!」と豪語し、いつの間にか義実家やわが家は義両親が買い与えたおもちゃだらけになりました。義父の娘の結婚式のときには、「主役は○○ちゃん(私の娘)だからね!」と謎発言。毎日寝る前に「○○ちゃん~♡」と孫の名前を呼びながら寝ているほど、義父は娘を溺愛してくれています。 孫が生まれ、かつて見たことがないほど溺愛している義父。あまりの孫フィーバーっぷりに、私は親ばかになりすぎず、冷静でいられました。娘も親だけではなく、親以上に義父母にも大切にされており、今のところ素直な良い子に育ってくれているのでありがたいです。目に入れても痛くないほどかわいい孫のようですが、甘やかしすぎる義父母なので、娘がわがままにならないようメリハリをつけて育てていきたいです。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:金本ゆきこ4歳と2歳の姉妹の母。学生結婚をし、出産後に専業主婦を経験。育児を満喫しながら、新たな働き方のできるライターへ転向。自身の経験をもとに記事を執筆している。
2019年11月08日現在、都合により長めの里帰りにて実母実父に助けられながらの第2子ひなちゃんの育児中です。食事中にひなちゃんが泣けば家族で代わる代わる抱っこしながら交互に食事をとり、実母は私がゆっくり休めるようにことりを連れて外出してくれたりしています。他にも、ふたりを見てもらい、お風呂にゆっくり入らせてもらったり…。実父も寡黙で頑固なひとですが、ひなちゃんを抱いてくれたりことりさんに絵本を読んでくれたり、よく娘たちをみてくれています。おかげさまで余裕のあるふたり育児のスタートができています。頼りすぎ…?申し訳ない気持ちでいっぱいに助かる一方で、私はとにかく気にしいな性分なので、母に助けてもらうたびに「申し訳ないな」と思い続けています。ご飯を用意してもらうのも、洗濯を畳んでもらうのも、娘たちをみてもらうのも…とにかく申し訳ない。特に第一子のことりさんの産後は「自分の赤ちゃんなのに育児で助けてもらうのが申し訳ない、情けない」と、助けてもらうたびに苦しくなるような思いがありました。娘に教えて気づいたことある日、私が実母のことを「かあさん」と呼ぶのを不思議そうにすることりさん。「お母ちゃんのお母ちゃんがばあばなんだよ」と教えてもピンときていないようでした。お母ちゃんも赤ちゃんのときがあったんだよ、ばあばから産まれてきたんだよ、とじっくり教えました。教えながら、ああ…自分もこうやって母に育てられたんだな、としみじみ…。母にとって私はいつまでも娘なわけで、私が自分の娘に何かしてやりたいのと同じように、私に何かしたいと思ってくれているのかも。申し訳ないと思いすぎずに、素直に甘えてもいいのかな…と思うようになりました。娘である「私と母の時間」も大事にしたいもちろん甘えすぎると母を疲れさせてしまうので、ほどほどに…。ここ最近はふたりの娘の寝かしつけ後に甘いものを食べてまったりするのを楽しんでいます。もう実家に長く帰ることも難しくなるとおもうので、里帰り期間中の母子の貴重な時間を大事にしたいと思います。余談ですが、あまりに「ばあば」に懐いたことりさん。私を呼ぶときに「ばあば…かあちゃん」、ばあばを呼ぶときに「かあちゃん…ばあば」と混ざり始めています。かあちゃんはこっちだよ、ことりさーん!
2019年10月27日私は里帰り出産をせず、出産後も実家に帰省しないで自宅に戻りました。夫と2人だけで産後を乗り切れるかどうか不安はありましたが、夫は帰りの早い仕事ということもあり、どうにかなりました。私と夫と赤ちゃんの産後1カ月についてお伝えします。 出産後も帰省はせずにそのまま自宅へ出産後、自宅に戻った私は、買い物はコープの配達を活用。食事は夫が作るか買ってきたもの、掃除・洗濯は自分でできる範囲で夫と分担しました。 生まれたばかりの赤ちゃんも、授乳やおむつ交換などのお世話はありますが、寝ていることが多く、私も一緒に休むことができました。親に甘えられない大変さはお互いにありましたが、どうにか生活はできました。 夫が“父親”になっていく帰省しなかったことで、生まれたばかりのわが子と一緒にいられることに夫は大喜び。毎日顔を見ていると赤ちゃんのために何かしたくなるようで、赤ちゃんをよくかわいがって積極的にお世話をしてくれるようにもなっていきました。 驚いたことに、興味がなかった家事も手伝ってくれるように! 今まで私にお世話されるばかりだった夫を思うと、とても大きな変化でした。 新生活への適応が早い私自身は、出産後1カ月間は体の回復を優先しましたが、そのなかでも赤ちゃんのお世話や洗濯たたみ、片付けなど、簡単な家事をこなして、赤ちゃんのいる新生活にもすぐに慣れることができました。 体が回復してくると、できることも増え、地元の子育てに便利な情報もチェックするなど、余裕が出てきました。もし帰省していたら、大荷物を抱え、1カ月後にアパートに戻り、夫と喧嘩しながら部屋を片付けたり、生活に必要な物を揃えたりしていたかもしれません。 いろいろな事情で、里帰り出産や産後に帰省することができない場合もあると思います。赤ちゃんと生活をするのは自分の家。大変でも帰省せずに自分の家で産後を過ごすことも、これはこれで利点があるように感じました。 著者:富士ちあき一児の母。子宮筋腫や切迫早産を経験しながらも無事に男の子を出産。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年10月17日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは!PUKUTY(プクティ)です!今回は実家との付き合い方というテーマということで…里帰り出産をした時のお話です。■里帰り出産で安心かと思いきや…?結婚してから地元を離れ生活していた私でしたが、出産は初めてで不安な事が多かったので里帰り出産を選びました。出産後退院して実家に戻り、家族に頼りながら安心して子育てできると思っていたのですが…家族は全員昼間は仕事のためほとんど1人…。そして夜はみんな帰ってきたのはいいものの、とても慌ただしく賑やかなので息子の寝るタイミングと合わなかったり…■ちょっとしたことで不信感が増すことにそれでもやはり家族が近くにいる事は安心できるし、みんなも心配してくれてこまめに声を掛けてくれてとてもありがたかったのですが、息子が泣くたびに誰かが部屋に入ってくる事さえもだんだんとプレッシャーに感じるように…母も一生懸命手伝ってくれていたのですが、私自身初めての育児で気持ちに全く余裕がなく、ちょっとしたミスで不信感を抱いてしまったりしました…■予定より早めに帰ることに…そのうちには誰にもうまく頼る事も出来なってしまい、部屋に閉じこもりっきりで孤独を感じるように…結局予定よりもかなり短期間で家に帰る事にしました。今は自分も育児に慣れ、気持ちに余裕が生まれたので、家族が手伝ってくれた事に本当に感謝を感じていますし、今では毎月のように実家に帰って家族に甘えています(笑)!産後の余裕のなさって…大変ですよね…(周りも自分も!)
2019年09月14日妊娠検査薬で妊娠が判明すると、喜びも束の間、次から次へと決めなければいけないことが出てきました。そのうちの1つが出産場所です。夫や両親からは「実際に産むあなたが選んでいいよ」と言われたのですが、知識がまったくなかった私は、選ぶ基準がわかりませんでした。通いやすい近所の総合病院、クリニック、または里帰りして地元での出産……さまざまな選択肢がある中で、「安心感」を重視して病院選びをしたときのお話です。 出産・育児はどこでする?病院を決める前に、出産・育児をする場所について3つの選択で悩みました。 ①実家に里帰りをして出産・育児をする②住まいの近くで出産・育児をする③住まいの近くで出産後、実家で育児をする 初めての妊娠で何もわからず、とにかく不安でした。夫が単身赴任中のため、普段の生活は私ひとり。両家の実家はそれぞれ片道2時間以上かかるため、万が一のとき助けを呼べません。やはり妊娠中も産後も何が起きるかわからないので、実母にサポートしてもらえる①に決めました。そして、産休までフルタイムで働くことと、今住んでいる場所と実家の距離感から考えて、妊婦健診を受けるかかりつけ医と、出産する病院を分けることにしたのです。 健診のかかりつけ医を選んだポイントは?妊娠が判明した翌週末には受診したかったので、インターネットですぐに病院を検索しました。かかりつけ医を探すにあたって私が重視した点は、以下の3つです。 ①土日に診療をおこなっている②家から徒歩で通える③分娩施設がある(24時間電話対応) 安定期に入るまでは会社に報告したくなかったので、会社が休みである土日に通うために①は必須条件でした。また、家の近くの病院のほうが便利なので、②も絶対条件でした。その2点に当てはまるクリニックに電話をしたところ、「初産婦は分娩施設がある病院を選んだほうが良い。例えば出血があった場合、自己判断できず不安になってしまうことがある。当クリニックは診察時間以外は電話が通じない」と言われたため、後から③の条件も付け加えました。 出産する病院を選んだポイントは?2月に入り病院のホームページを見ると、出産予定月である9月の出産受付が残りわずか、または満床だったので急いで探し始めました。出産する病院として私が重視した点は、以下です。 ①総合病院または大学病院②NICUがある③実家から車で30分以内 母体や赤ちゃんに万が一のことがあった場合、小さな産婦人科では対処できないケースもあります。健診で顔なじみになった先生のもとで出産したかったので、①と②を満たす大きい病院を選択しました。結果的には早産だったため、もし小さな産婦人科だったら産むことはできなかったかもしれないと、産後担当の先生に言われました。大きな病院を選択してよかったと思いました。 働き方や生活環境が多様化しているので、一概にネットの情報を信じて良いものかもわかりません。結果的に私は緊急入院で早産になりましたが、出産後「この選択をして本当によかった」と心の底から思いました。妊娠・出産は何が起こるかわからないので、自分にとって何がベストかを考えて選ぶことが大切だと実感しました。 著者:鈴木さゆ0歳男児を育てているアラサーママ。現在育児休暇中。夫は早朝出勤&残業、たまに休日出勤のため、ほぼ毎日ワンオペ育児。いかに育児・家事をラクにするかを日々考え中。マイブームは息子と一緒にカフェ巡り。
2019年08月12日私には子どもが2人いますが、どちらも里帰りせずに出産しました。長男出産のときは、タッパーに詰めた料理を義母が持ってきてくれました。しかし、次男出産の入院中には義実家へ長男を預けることもあり、あまり迷惑をかけられないと、産後1カ月を夫婦で乗り切ることにしました。そんな私の、産前にやっておいてよかったことをお伝えします。 夫ができることは任せる安定期に入り、体調面で余裕ができてからは産後の生活のことを少しずつ考え始めました。一番問題なのが料理です。夫は料理がほとんどできません。洗濯は夫にお願いし、掃除はフローリングワイパーで軽く済ませることに決めました。 長男を実家と義実家に頼む日を決め、それ以外は保育園の一時預かりを利用することにして、送迎は夫にお願いしました。そして子どもたちのお風呂も夫に担当してもらうことに決めておきました。 ストックできるものを買いだめ新生児を連れて買い物に出ないようにするため、ストックできるものを買い込みました。買い物リストを作り、いつもより多めに買うようにしていました。ティッシュ、トイレットペーパー、洗剤などの日用品、シリアルなどの食料品はたくさんあっても困らないので、安いときにまとめ買い。 日持ちするペットボトル飲料や豆乳は箱買い。牛乳がなくても豆乳をシリアルにかければ朝食の完成です。新生児用おむつも事前に用意しておきましたが、長男が推定体重よりも約300g大きかったことから、買い過ぎないように気をつけました。 宅配弁当を利用できるようにしておく宅配弁当は3社分選び、1週間お試しで食べてみました。私の地域では、1週間分まとめて注文するのが主流のようです。おかずのみか、白米付きから選べたので、ご飯の量を調節できる「おかずのみ」で注文してみました。そして2社に決め、一つは私の昼食、もう一つは夫婦2人分の夕食にすることに。 前と同じおかずが入っているということもたまにありましたが、1カ月だけだからと気になりませんでした。アレルギーも好き嫌いもほとんどなかったので、バランスのいい食事が簡単にとれてよかったです。 生協やネットを活用生協は以前から登録していたのですが、新たに登録したのがアマゾンでした。アマゾンプライム会員になると、定期購入でおむつを安く買えるのが魅力です。長男もおむつを使用していたので、2人分のおむつを家まで届けてくれるのはありがたいです。 生協では、フリーズドライのスープやみそ汁、おやつ向けの賞味期限の長いパンをよく買っていました。 「里帰りしないと大変だったでしょ?」と言われることもありましたが、手を抜けるところは手を抜き、協力してもらえる人にはお願いをしました。そして、便利なサービスを活用すれば、里帰りなしでも大丈夫でした。自分のペースで子育てができ、夫とともに新生児期の成長を感じることができたので、夫婦の絆が深まったように思います。著者:大森りさ0歳と2歳の兄弟の母。長男は発達支援施設に通っている。主に妊娠・出産・子育てについての記事を執筆している。
2019年07月28日4歳と0歳のぷにぷに兄弟を育児中のゆきです! こちらの連載では現在1歳になった次男を妊娠中のお話を書かせていただいてます。今回は「上の子の預け先問題」についてです■里帰り出産しない場合、子どもを預けるのは必須!前回のお話で里帰り出産はしないことを選んだ私ですが、夫は育休を取れるわけではなく…そのため上の子(長男・りゅう)の預け先を絶対に決めておかなければいけませんでした。妊娠が発覚したときは、上の子が翌年の4月から通う幼稚園を探し始めたところでした。しかし、2人目の出産予定日はちょうど幼稚園の入園式のころ。4月から幼稚園に入園では少しでも出産が前倒しになったら対応できません。そのため4月より前から預かってくれるところを探すことになりました。■預け先その1.幼稚園の「満3歳児クラス」に入園させるまず検討したのは、妊娠が発覚する前から長男を入園させたいと思っていた、近所の幼稚園の「満3歳児クラス」。そこに今すぐに入園させ、4月からはそのまま年少に上がり通い続けてほしいと思いました。しかし、すでに定員がいっぱい! しかも詳しく話を聞いてみると、そのクラスに運よく入れても…夫が送り迎えできる時間と合わず、無理だという結論に至りました。■預け先その2.「認定こども園」に入れる次に考えたのは、保育園と幼稚園両方の役割がある「認定こども園」に入れること。こちらも考えてはいましたが自宅から園までが遠く…。長男が3年間通うであろう幼稚園なのに、産前産後のわずかな期間のために遠くの園に決めてしまうのはどうなのか? という結論にいたり断念しました。■悩んでいるところに全く別の提案が!完全に行き詰まり悩んでいるころに、第一希望だった幼稚園の先生(満3歳児クラスを希望していた園)と話す機会がありました。なるほど! ずっと同じ園じゃないとダメだと思っていたけど、5月入園もアリなのか!と目からウロコでした。■私が出した結論は…先生の話を聞き、「もともと希望していた園に5月から入園させたい!」という気持ちが強くなり、あらためて産前産後の2~3ヶ月間だけ預かってくれるところを探すことになりました。次回に続きます。
2019年07月25日産後の体も回復していない状態での家事・育児、でも夫の仕事は激務で手伝ってもらえない……。そんな状況のご家庭はきっとたくさんあると思います。夫の理解と支援があってのことですが、帰省をさせてもらい、産後の私が救われた体験談をご紹介します。 仕事が激務の夫、ひとり育児でくじけそう里帰り出産をして2カ月後、自宅に戻ってきた私はすぐに行き詰まりを感じました。産後、体力もまだ回復しておらず、細切れの睡眠に家事・育児の負担で体も心もボロボロ……。 ところが当時、夫の仕事は月の半分が出張、半分が深夜帰宅の激務で、家事や育児の協力は望めません。休日も疲れを取るので精一杯で、とても赤ちゃんの相手を頼める状態ではありませんでした。そこで2人で相談して、両親の協力を得て2カ月に一度里帰りをすることにしました。 頻繁に帰省できたのは夫のおかげ実家は新幹線で4時間の場所にあり、正直、時間も費用もかなりかかります。しかし、夫は残業や休日出勤を増やし、黙ってすべての費用を用意してくれました。 最初に駅で私を見送ってくれたとき、「家事も育児も手伝えなくてすまない、実家で十分に休んでほしい」「迷惑をかけているのは自分だからと、ご両親に伝えてほしい」と言われました。この言葉を聞いて、帰省は夫なりのエールなのだなと思いました。 実際の家事や育児だけじゃない! 夫の協力産後、夫に期待することは、やはり家事や育児ですが、それができない状況も多々あります。私の夫は家事や育児をすることはできませんでしたが、帰省の支援という形で、間接的に育児に尽力してくれました。 そしてそれは、赤ちゃんの成長を願い、私の体を労わる気持ちでいるからこその選択でした。今、パパの支援がなくて不満を持っているママのなかにも、もしかしたら見えない形でパパがエールを送ってくれているかもしれません。 度重なる帰省で両親にも迷惑をかけましたが、「孫の成長が見られてよかった」と言ってくれたことが救いでした。直接的に、間接的に、たくさんの助けを借りて子育てができたことを感謝しています。 イラスト:imasaku著者:中浦明子一児(女の子)の母。結婚を機に書店員を退職。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は赤ちゃんと散歩、赤ちゃんと行けるカフェの開拓。
2019年07月20日