映画『青春18×2 君へと続く道』で、台湾人の青年・ジミーと出会うバックパッカーのアミを演じている清原果耶。日台合作の国際プロジェクトとして制作された今作で、台湾を訪れた清原は「私にとても合っている場所」と印象を明かす。今回のインタビューでは、そんな台湾での思い出を振り返ってもらったほか、自身にとっての“青春”についても聞いた。○藤井道人監督からのオファーで出演を快諾――今作は日台合作の国際プロジェクトになりますが、この話を聞いたときの心境をお聞かせください。国際プロジェクトだからということは特に意識していませんでした。藤井監督から「こういう作品があって、この役を果耶ちゃんにどうかと思っているんだよね」と話をいただいて。藤井監督とは過去にも2作ご一緒させていただいており、「藤井監督がそうやって言ってくださっているんだったら絶対にやる!」と思って。そこが始まりだったので、藤井監督とまたご一緒できるんだ! という思いのほうが強かったです。――あくまで藤井監督と作品作りがしたいと。そうですね。後々「国際プロジェクトです」と説明されて、「確かに!」と(笑)。そのくらいの意識で、あくまでも作品作り。台湾に映画を撮りに行って、そこで台湾の仲間ができて、みんなで1つの作品を作った。大きく過程が違ったということもなかったので、国際プロジェクトとすごく大きい題を課せられると、何を言ったらいいのか分からなくなっちゃうんです(笑)。○撮影で訪れた台湾を満喫「とても思い入れがある場所」――台湾で撮影もされましたが、台湾の人々と触れ合ってみて感じたことや印象はありますか?台湾の方は本当に優しいです。撮影の合間に夜市にも行ったんですが、観光客の方がいっぱい来るような場所だと日本語も通じました。「コレ1個いくらだよ」みたいな(笑)。すごくリラックスできる場所でしたし、ご飯がおいしくて! 特に気に入ったのは、おかゆです。台湾は朝ごはんに気を使っている文化なので、朝ごはんにおかゆを食べに行ったのを覚えています。すごくおいしかったですし、ザ・台湾を感じました。撮影以外にも、私は結構満喫していたと思います(笑)。台湾の食べログみたいなアプリがあるんですが、それで評価が高いところを探して、撮影終わりにマネージャーさんとご飯を食べに行ったり、撮休日も出かけて散歩しながら写真を撮ってみたり……こんなに楽しんでいいんですか? というぐらい、役としてだけでなく勝手に台湾を旅してました。とても思い入れがある場所です。――かなり満喫されてますね!台湾にいたのは3週間ほどで撮影も朝から晩まであったんですけど、スケジュールが大幅にズレるということもなかったので、「今日これ食べたいな~」とか考えていたら、たくさんの種類を用意して下さっているお弁当の中に入ってたりとかして、おいしくいただいて、ホテル帰ってぐっすり寝て、また撮影をがんばるみたいな穏やかなルーティンの中で撮影できました。おかげで言葉や不慣れなことがあっても、固まってしまうことなく撮影現場にいることができました。台湾は私にとても合っている場所だと思います。どんどん冒険したくなる土地で本当に帰りたくなかった(笑)。先日もキャンペーンで台湾に行くことができたんですが、2泊3日で帰ってこなきゃいけなくて……帰り道でもマネージャーさんに「めっちゃ帰りたくないです!」と言いながら渋々帰ってきました。でも、キャンペーンのときも、地元でいちばん人気の火鍋を食べてしっかり満喫しました(笑)。○12歳でデビューしてから役を通して感じる“青春”――そこまで合っていると思える土地に出会えることはなかなかないですよね。今作では、青春という部分も大きなテーマとして描かれていますが、清原さんにとっての青春時代はいつでしょうか?いつなんでしょう……(笑)。強いていうなら今かな? 一般的には10代に青春時代がありそうなイメージだと思うんですけど、私は12歳のときからお仕事させていただいているので、お仕事の中で出会う役を通して青春を感じさせてもらっています。自分自身の体験というよりは、今回演じたアミもそうですが、たわいもない日常の中に青春が生まれているということを、お芝居を通じて学んでいるような感覚の方が“青春”という言葉に対して強いような気がしています。――ジミーのようにふとした瞬間に、過去やこれまでの出来事を振り返ることはあるのでしょうか?ありますが、「まだ振り返ってる場合じゃない!」と思っていますし、私自身、今はまだ前を向いて走り続けるフェーズなのかなと。たまに立ち止まって、振り返ってみるけど、「このときはあぁだったな~、こうだったなぁ~」と、思えるほど消化できていないことの方が多いんです(笑)。先ほどフェーズとも言いましたが、時期ということでもなく、がんばれるときはがんばって、休憩したくなったら振り返ればいいかなと思っています。■清原果耶2002年1月30日生まれ。大阪府出身。「アミューズオーディションフェス2014」でグランプリを獲得し、NHK連続テレビ小説『あさが来た』(15)で女優デビュー。NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(21)ではヒロインを演じた。映画『護られなかった者たちへ』(21)で第45回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、2023年に初舞台『ジャンヌ・ダルク』読売演劇大賞で優秀女優賞・杉村春子賞を受賞した。
2024年05月10日名古屋に実在するミニシアター、シネマスコーレを舞台にした『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』が3月15日(金)、全国公開される。シネマスコーレの創設者は、“ピンク映画の巨匠”と呼ばれたのち、一般映画の名作も多く手掛け、大島渚の『愛のコリーダ』などのプロデューサーとしても知られる、今は亡き監督・若松孝二。映画館経営に乗り出した監督とスタッフの奮闘記、映画に賭けた青春ドラマだ。『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』とにかく若松孝二監督が、おもしろい。本音とタテマエ、おとなはふたつの顔を使い分ける、なんてことがあるが、この映画の若松監督はすべて本音で開けっぴろげ。いつもサングラスをかけて、強面。だけれど、東北弁と東京弁がミックスされたしゃべりは、朴訥で、どちらかというとコミカル。話は乱暴だが、実がある。この作品の前作は2018年に公開された『止められるか、俺たちを』。60年代、ピンク映画の巨匠といわれ、独特の映画製作集団を率いる若松監督を中心に描いた青春群像劇だった。本作は、その10年後を描く。前作に引き続き、若松孝二役を演じているのは井浦新。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2008) 以降、若松監督の全作品に出演している彼だからこそ表現できる、監督の人となりや、くせ。井浦の実年齢が近くなっているからか、まさに憑依、と言いたくなる“怪演”だ。物語は、1982年、名古屋の駅裏にシネマスコーレという映画館を作った若松孝二監督と、彼から声をかけられ支配人になった木全純治(東出昌大)。映画館を手伝いながら監督を志す金本法子(芋生悠)。そして、若松監督に弟子入りしたいと相談する予備校生・井上淳一(杉田雷麟)。映画は、この4人を中心に展開する。この井上くんこそ、本作の企画・脚本・監督を務める井上淳一。そして木全さんも企画・プロデュースを担当している。つまり、当事者によって作られた映画。事実は小説よりも奇なり。もちろん、デフォルメもされているだろうし、多少は盛っていると思うけれど、笑いのツボがたくさんあり、全編を通じて、映画への愛がびんびん伝わってくる。インディーズ映画の監督は、作っても上映する場所に苦労する。それなら自分で映画館を持とうと考えた若松孝二。「世界でも映画館を持っているのは、俺くらいだろう」と、胸をはる。なぜ、名古屋で?ときかれると、東京も大阪も家賃が高いから、と現実的だ。それでも映画館経営は赤字の連続。金勘定で追われる日々である。東出演じる木全支配人も、若松監督と並ぶ魅力的なキャラ。池袋・文芸坐のスタッフだったが、結婚を機に郷里の名古屋に帰り、流行し始めたビデオカメラのセールスマンをしていたところを、若松監督から声をかけられた。井上淳一監督によると「対立とか葛藤がない」人。確かに、独立経営のミニシアター、名画座の支配人さんはこういうタイプが多いように思う。芯から映画が好きで、映画館に来るお客が好き。そんな温かさが伝わってくる東出昌大の演技が素晴らしい。シネマスコーレは、やむなくピンク映画の封切館になって何とか経営が軌道にのる。文芸坐育ちの木全さんは、週の何日かを名作映画の上映にあてたい。そこで経営者の若松監督に直訴する。このやりとりが傑作だ。この映画は、登場人物だけでなく、映画館で上映する映画のタイトルからなにから、すべて実名で描かれている。例えば、大林宣彦監督作品の特集上映を企画した木全さんに、若松監督は「大林の映画なんてお客がはいるわけないだろう」と怒ったりする。当時の映画館といえば、1981年に新宿に「シネマスクエアとうきゅう」ができ、83年には六本木に「シネヴィヴァン六本木」、86年に渋谷の「シネマライズ」開館と、ミニシアターのブームがきていた。アジア映画にも注目が集まり、日本でも自主映画やピンク映画出身の新しい才能が出始め、活況を見せ始めていた。若松監督はそのブームをいち早く察知し、流れに乗ろうとしたのだろう。その頃の映画館をとりまく空気がうまくでていると感じた。ノスタルジーかもしれないが、コンプライアンスとかパワハラとかに神経質ないま観ると、おおらかで、のんきな空気があった。予備校生だった井上に若松監督がアドバイスをするシーンが印象的だ。「そんなに映画監督になりたいなら、うちに来なさい(「来」にアクセント)。ただうちは給料はだせない(「せ」にアクセント)。まず大学に入り、仕送りで暮らしなさい。映画の勉強をうちでしたら、4年で映画監督にしてあげる」。おとながちょっぴりやんちゃだった。希望がほの見えた、そういう時代の、映画の青春!文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)若松プロダクション
2024年03月11日藤井道人が監督・脚本を務めた日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』より場面写真が解禁された。台湾の超人気スター俳優シュー・グァンハン演じるジミーと、日本の若手実力派女優、清原果耶演じるアミが【日本×台湾】【18年前×現在】を舞台に紡ぐ、切なくも美しいラブストーリー。本作のタイトルにちなみ、「18×2 LETTER」として、毎月18日に本作の新情報が解禁となることが決定。その第一弾としてこの度、【18年前の台湾】で青春のひと時を過ごすジミーとアミの姿や、初恋の記憶を辿るために【現代の日本】を旅するジミーの姿を、2か所の美しい情景と共に映し出す場面写真8枚が解禁となった。台湾の場面写真には、初めて訪れた台湾の観光地で一人旅を満喫するアミの姿や、バイクの2人乗りデートでジミーとアミが互いに想いを寄せ合う様子、そして「願いが叶う」と有名なランタンに2人の想いを乗せて空へと飛ばすジミーとアミの姿など、どこか懐かしさを感じさせる2000年代の台湾を舞台に、甘酸っぱい恋と2人の青春の1ページを切り取ったような微笑ましいシーンの数々が映し出されている。そして日本の場面写真には、18年後、36歳になったジミーが東京の駅構内で人混みの中にいる姿や、アニメ「SLAM DUNK」のオープニングに登場する踏切で“聖地巡礼”に訪れる様子、さらに初恋の記憶を辿る旅の道中で意気投合した18歳のバックパッカー・幸次(道枝駿佑)と連絡先を交換する様子など、日本の美しい風景や旅の道中での出会いが映し出されている。2人が共に過ごした幸せな日々を映し出したかのように温かみのある台湾の場面写真と、大人になったジミーが一人で旅をする切なさがにじむ日本の場面写真。その色味の対比から、18年前の台湾で過ごした思い出と、現在の日本を旅するシーンが印象的に行き来する本編への期待が高まる。『青春18×2 君へと続く道』は5月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:青春18×2 君へと続く道 2024年5月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️ 2024「青春 18×2」film partners
2024年02月18日幾田りらが、新曲「青春謳歌」を発表。映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章の主題歌となる。幾田りら×あの「青春謳歌」“小説を音楽にするユニット”YOASOBIのボーカル・ikuraとしても活躍している幾田りら。新曲の「青春謳歌」は、主人公の小山門出の声優も務める映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章の主題歌として書き下ろした楽曲だ。映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』主題歌にフィーチャリングアーティストは、作中で主人公の親友である“おんたん”こと中川凰蘭の声優を務めるあの。作品で描かれる“絶対的”な二人の青春と日常を思い起こさせる、エモーショナルな楽曲となっている。なお、前章の主題歌は、本作とは逆にあのが幾田りらをフィーチャリングアーティストとして迎えた「絶絶絶絶対聖域」。激しいディストーションサウンドとデスヴォイスにより、作中の終末感を表現した楽曲だ。幾田りら コメント後章の主題歌として「青春謳歌」という曲を書き下ろしさせていただきました。デデデデを読み終えた時、門出とおんたんのはちゃめちゃでくだらない日常が、とてつもなく愛おしくてたまらなくて、二人の会話が聴こえてくるような曲を書きたいと思っていました。どんな未来がやってこようと何があろうと二人は”絶対”なのだから、きっと全てを抱きしめて、青春をかき鳴らし続けているはず。そんな願いを乗せて、遊び心をふんだんに詰め込んで、楽曲が完成しました。映画の中で門出とおんたんとして生きた私たちだからこそ歌えるうたになったのではないかなと思います。ぜひ前章後章あわせて、楽曲と共にデデデデを楽しんでいただけたら嬉しいです。作品情報幾田りら 新曲「青春謳歌」※映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章 主題歌リリース日:未定
2024年01月28日“息が合う”ことの難しさと喜びを描く、吹奏楽青春譚。山本誠志さんによる『宇宙の音楽』をご紹介します。本作のタイトルになっているのは、吹奏楽の超難曲とされる曲。宇宙(たかおき)零はこの曲を聴くと、病室と消毒液の匂いを思い出す。有望視されるトランペット奏者だった彼は、持病のぜん息で夢を阻まれてしまったのだ。「吹奏楽の本質は“息を合わせる”ことですが、それができない主人公にしようと思いました。僕も小さいときに軽いぜん息を経験しているので、感情を込めて描けるかなという思いもあったんです」と、著者の山本誠志さん。零はあえて吹奏楽部がないはずの高校に進学するが、創部したての吹奏楽部と、部長で独特の感性を持つ星野水音(みお)と出会い、彼女の導きで指揮者を志すことに。「音楽はひとりでできると思っていた零が、ほかの奏者がいないと成立しない指揮者になる。その過程を通して、人と共にいる喜びを知る姿を描こうと意識していました」挫折を味わっているものの、音楽の才能に溢れる零は生意気で理屈くさく、社交的なタイプではない。そんな彼が1年生ながら、創部して日が浅いチームを指揮者としてまとめようとしても、もちろんそう簡単にはいかないのだが、それぞれの巻で見せ場となるのが演奏シーン。読み手も呼吸を重ねながらページをめくっていく高揚感を味わえる。「海外では吹奏楽をウィンドバンドと呼んだりするのですが、息が集まって風が吹き抜けるような爽やかさや力強さを表現したかったんです。マンガの大前提として音を出すことができないので、音以外の周辺の部分を丁寧に描くことを心がけていました。それこそ音楽以外の場面で、たとえばマンガを描いていても編集さんと息が合う瞬間があったりするので、そういう感覚も後半のほうでは特に大事にしていましたね」演奏の難しさと喜びが生き生きと表現されているのは、山本さん自身が吹奏楽経験者であることも大きいだろう。本作が連載デビューになるのだが、これまでも一貫して吹奏楽を題材にしたマンガを描いてきた。「『アイシールド21』や『SLAM DUNK』のようなスポーツマンガに対する憧れと、中学で始めた吹奏楽に夢中になる気持ちが重なって、好きなマンガで、好きな吹奏楽を広めたいと思ったのがきっかけです」そんな山本さんにとっても指揮者は未知の部分が多い存在で、チャレンジングな設定だったようだ。「スポーツでいったら監督的な立場なので、高校生だと学生が指揮棒を振ること自体が少ないんです。でも責任が重いぶん、最も成長できるポジションなのかなとも描きながら思ったので、この作品を機に指揮に興味を持つ人が増えたらいいですね」山本誠志『宇宙の音楽』3音楽と孤独に向き合っていた少年が、再び皆で奏でる喜びを味わう青春物語。コンクールを控え練習に励むなか、最大のピンチに遭遇する最終巻を見届けよう。講談社836円©山本誠志/講談社やまもと・まさしマンガ家。「先輩とクラリネット」で月刊少年マガジン新人賞準入選。最新作は「ホルンは後ろに鳴く」。自身もクラリネット奏者。※『anan』2024年1月24日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2024年01月24日11月3日(金・祝)から有楽町よみうりホールにて、とびきりポップな青春ミュージカル『スライス・オブ・サタデーナイト』が開幕した。主演を務めるのは河下楽(AmBitious)。これまでにも主演舞台の経験はあるが、ミュージカルは初挑戦となる。30曲を超えるロックナンバーを生バンドが演奏する、底抜けに明るくてパワフルなゲネプロの様子をレポートする。1960年代イギリスの、とある地方都市。土曜日の夜がやってくると、地元の人気店「CLUB A Go-Go」に若者たちが集い、一夜のボーイミーツガールがはじまる。運命の相手を心待ちにしたティーンエイジャーたちが、店内で赤裸々な恋愛模様を繰り広げるストーリーだ。河下が演じる17歳の主人公リックは恋愛に奥手で、気になる女の子であるシャロン(熊谷彩春)になかなか声をかけることができない。河下は他の共演者から「素顔と役の境界線が見えない」と言われるほど、無邪気で愛嬌のあるリックを素直に演じている。やがてリックとシャロンが心をかよわせるデュエット曲では、運命の相手を見つけた二人のときめきが溢れており、観客をあたたかい気持ちにさせてくれる。そんな初々しい二人とは対照的に、他のカップルたちはセックスにドラッグにと問題が続出する。昨今のコンプラ重視の風潮はどこ吹く風とばかりに、思春期の暴走をかなり攻めた演出で笑いに変えている。ツイッギー風のレトロ可愛い衣装やヘアセットも見どころだ。ゲネプロ後の会見では、河下が「見に来てくださるお客様を絶対に後悔させない自信があります!」と意気込みを語った。写真撮影では、登壇したキャストみんなで河下をギュッと抱きしめるように集合し、カンパニーの誰からも愛される河下のキャラクターが垣間見えた。劇中でキャストが客席に降りてくるシーンが多く、観客にも大いに参加してもらう演出となっている。約30年前の上演時にリックを演じ、本公演で若者たちを見守るクラブオーナーのエリック役を演じている川平慈英が「あなたが私たちのメンバーになっているかもしれません。遠慮することなく、日頃のストレスを全部出し切ってほしい」と言うように、「CLUB A Go-Go」のにぎやかなサタデーナイトを楽しんでほしい。東京公演は11月3日(金・祝)~19日(日)、有楽町よみうりホールにて。取材・文:北島あや
2023年11月07日娘が提案してくれた目印のおかげで、迷うことなく見つけられました!■想像以上によかった体育祭体育祭めちゃくちゃ良かった!コメントでも「見たほうがいいですよ」っていただいていたので、せめて娘たちが見てほしいところは絶対見ようと目印をきいたんだけど、ふたりとも的確に教えてくれて、迷うことなく見れました。中学生もうすこし「だりぃなー」みたいな感じでやるのかなって思ってたけど、どの子も一生懸命で他の学年の子(とくに3年生)の一生懸命さにじわっと涙腺が脆くなってしまったよ(涙)。本当に見にいってよかった(涙)。娘たちも「今度は応援団に入りたい」って言うくらい楽しかった模様です。んー!青春!見えづらいところはビデオカメラの「拡大」が使えて見やすかった、助かった~!(※入学式じゃなくて卒業式だった→ 参照 )
2023年09月30日うだるように暑い日々が続く、夏。外にいるとたくさん汗をかくので、水分補給が欠かせません。特に学生時代、喉が渇いて水道の蛇口から水を飲んだ事がある人もいるでしょう。そんな夏の日の光景を題材にした漫画を、漫画家の泥水真水(@doromamizu)さんがSNSで公開しました。『夏のスケッチ』ある日、セーラー服を着た女子生徒が、学校で水を飲もうとしていました。髪をかき上げて、上向きになっている蛇口の栓を回すと…。蛇口の栓は、ひねり具合によって、大量の水が一気に噴き出すこともあります。女子生徒は、栓を思いっきりひねってしまったのでしょうか…勢いよく水が飛び出し、女子生徒の顔に当たってスプラッシュ!四方八方に飛び散る水道水に、SNS上では『あるある』なコメントが寄せられました。・朝から笑った!やけに水圧が高くて、しかも水がぬるいのは『あるある』だよなぁ。・この水圧だと、鼻が痛くなりそうだな…これもまた青春か。・タワシも吹き飛ぶ勢い!理科室に備え付けられている蛇口も、勢いが強いですよね。・見えない所にクラスメイトがいて、大爆笑されるまでが一連の流れ。たった3コマの漫画ですが、描かれた『あるある』なネタに、夏の思い出がよみがえった人も多いようです。夏に外の蛇口で水を飲む際は、『爽やかなハプニング』にご注意ください![文・構成/grape編集部]
2023年08月08日青春漫画『君は放課後インソムニア』が実写映画化される。石川県七尾市を舞台に、不眠症に悩む高校生の曲伊咲(まがり・いさき)と中見丸太(なかみ・がんた)が物置状態となっていた学校の天文台で出会うことで物語が展開していく。悩みを共有することで、互いの心が近づき、大切な存在になっていく過程を丁寧に描かれている本作。実際に撮影も七尾市で行われ、より原作の世界観に近いものとなっている。大人もキュンとする青春物語。伊咲を演じる森七菜と丸太を演じる奥平大兼の話から、その魅力を紐解く。丸太は「すごく愛おしい登場人物」――まずは、お互いの役に対しての印象はいかがですか?森七菜(以下、森)いいやつです!伊咲ももちろん丸太に守られているところはあるんでしょうけど、伊咲が守っている部分もすごく多いので、意外と守りたくなる系男子なのかな、と思います。不器用だし、大抵のことは半分ぐらい失敗しちゃうし。奥平大兼(以下、奥平)確かにね。森だけど、やると決めたら絶対にやる。一生懸命だからすごく愛おしい登場人物だなと思って見ていました。――森さんは原作の大ファンだとお聞きしました。原作での丸太と比べていかがでしたか。森わりとそのままのイメージなんですよね、奥平くん。ファンとしても、すごく魅力的に演じてくれたな、という気持ちでいます。生身の人間になって、より身近にいる人に感じられるようになりました。奥平嬉しいですね。伊咲は……丸太のセリフにもあるんですけど、すごくかっこいい存在。僕も学生時代に伊咲みたいな人がいたらどういう学校生活を送ってたんだろう、と想像したりもしました。これぐらいの年のころに、原因は違ったとしても、悩みを共有できる人がいたことは丸太にとっても大きかったと思うし、本当にかっこいいの一言に尽きますね。――お互いの印象はいかがですか?撮影の中で変わっていきましたか。奥平変わった?森変わった!奥平それこそ最初は全然話さなかったんですよね。僕もちょっと人見知りしていたので。最初のころの印象ってどんなんだった?森静かで、消極的なイメージがあって。奥平へぇ。森だけど、撮影の最初のころ、クラス全員を集めて輪になって、みんなで自己紹介する時間があったんですよ。奥平あー、あったね。森地元の高校生もいて、すごく緊張している子もいたんですけど、それぞれの自己紹介に対して、例えば、吹奏楽部です、って言ったら、そこについて何か質問をするんですよ。私はどうしよう、と思っていたので偉いな、って。奥平これは行くしかないな、と思った(笑)。森多分、全員、戸惑っていたと思うんですよ。初めて会った人に質問するって難しいのに、率先してやってくれて。本当にいろんな人のことを考えて動いているのか、単純に人に興味があるのか。そのときはすごいな、と思いました。奥平そういう意味だと、森さんのイメージは変わらないかな。これ、何回も言ってるんですけど、初めて会ったときにすごく笑っていたんですよ。森日本アカデミー賞のとき?奥平そう。覚えてないでしょ。森覚えてないんですよ。自分のことを見て笑ってたって言いふらすんです。奥平いやいや(笑)。僕も緊張していたので、もしかしたら記憶が違うかもしれないんですけど、こっち見て笑ってて。「あれ、なんか顔に何かついてるのかな」って心配になりました。アカデミー賞なのに。そのあと、『世にも奇妙な物語』で一緒になったんですけど、そのときもあんまり話さなかったんですよね。だから、どういう人なんだろうって。僕は積極的に話しかけられるタイプじゃなかったので、この映画の撮影が怖いな、と思っていたんですけど、実際に話してみたら……不思議なところはあんまり変わらないかな。実は人見知り。だけど今回は嫌でも仲良くなれた――人見知りというワードが出ましたが、同年代が多い現場ではすぐに溶け込めましたか。奥平いや、本当に無理ですね(笑)。それこそが一番怖いのが、年下の子なんです。――へえ!奥平年下の子ってやっぱり、年上の僕に対して敬語を使うじゃないですか。別に使われなくてもいいんですけど、僕は距離を作りたくなって、敬語を使うんです。だから必然と距離が縮まらないというか。同い年だったらタメ口を使ってくれる子もいるし、年上の方だったら.僕に対して敬語は使わないので。年上の人には結構甘えられるので平気なんですけど。同年代はそれができないんで、大変ですよね。――今回はいかがでしたか。奥平今回は撮影に入る前にみんなで会う時間があったので、多少は話せました。それに1ヶ月間、同じ場所にみんなでいるので、ちょっと下手な表現ですけど、嫌でも仲良くなれるというか(笑)。でも、確かに最初はすごく無理して喋ってたかもしれないですね(笑)。――お仕事でいろんな方と会われると思いますが、人見知りだと自覚している分、前のめりで行かなければいけないところもありそうですね。奥平もうめちゃくちゃ前のめりになっています。別の映画の撮影のときに、やっぱり年が若いので、日常生活で圧倒的に敬語を使う時間のほうが長かったんです。だから敬語に慣れすぎて普通に敬語なしの言葉で、話せなくなったときがあって。同年代の子に話すときも不自然になっていました(笑)。そのときの現場では、監督であろうがスタッフさんであろうが、敬語禁止というのがあったんですけど、なかなか自分から積極的に動いていかないと、直らないな、という自覚はあったので、今回も意識的に頑張ってみようかな、というのは思っていましたね。「役」と「自分」を重ねて生まれた実写ならではの人物像――お互いのお芝居についてはいかがですか。役者として素敵だな、と思ったり、現場での立ち居振る舞いが魅力的だな、と思ったエピソードがあれば。奥平伊咲が、初めて自分の不眠の原因について話すバス停でのシーンでは、「役者さんだな」って思いましたね。雨のシーンだったんですけど、雨降らしが大変で、結構時間がかかったんです。前半だけ撮って、カメラアングルなどを探っていたりしたので、後半を撮るまでに時間が空いてしまって。でも、森さんはずっと集中していましたね。実際、お芝居をしていてもすごく楽しかったですし、自分が納得いく芝居をしていたので、すごいな、と思いました。それ以外のところではめっちゃふざけてたけど(笑)。森なんでそれを挟むの(笑)。奥平お互い、そこはね(笑)。でも、お芝居するときはちゃんと集中するし、スイッチも入るし、女優さんなんだな、と思いましたね。かっこよかったです。森それこそ、そのシーンは漫画を読んでいたので、そのシーンの理想があったんですよね。理想にたどり着こうとする気持ちが強すぎて、全然うまく行かなかったんです。ダメだと思って、もう何回も何回もやらせてもらっていて、私が伸び悩んでるところに、奥平くんが自分もテンション上げたりして盛り上げてくれたから……って変な言い方かな。奥平いや、わかる、わかるよ。森気持ちのボルテージをぐっと上げようとしてくれたんです。いろんな人のことを見てお芝居してる人なんだなって思いました。独りよがりじゃないというか。それは、新たな発見でもあり、嬉しかったですね。――理想のシーンに近づけようとしてうまくいかなかった、というお話でしたが、原作があるものだとキャラクターがすでに作り込まれているので役作りも難しいかと思います。どのように工夫をされたんでしょう。奥平演じていて気づいたんですけど、もちろん役はできているし、丸太の感覚は理解してやっていますし、ちゃんと丸太を意識しよう、ということはあります。でも、やっぱり現場で、僕としてもちゃんと生きていないと、決まったリアクションになるんですよね。言い方はよくないですけど、役に対しての理解があって、そこに愛があれば誰でもできることだと思うので、自分の中にちゃんと落とし込まないと良くないな、と思いました。その瞬間を丸太としてももちろんそうですけど、僕の感覚も両立して生きていこう、ということはすごく意識しましたね。森本当に何回も読んでいる漫画だから、コマが頭に浮かんじゃうんですけど、仕草を同じにしてみたり、助けてもらった部分もあります。でも、奥平くんと言ったことと同じになりますけど、原作と全く同じようにしたいという気持ちが強すぎると、「そうなっちゃった人」になりたいのに、「その行動をするために生きてる人」になってしまって。少し感覚として違うんですよね。好きだからこそ、自分としての気持ちと、伊咲としての気持ちと、お客さんとしての気持ちの比率はすごく難しかったです。――撮影が進んでいって、関係性が作り上げられていく中で、腑に落ちた部分もありましたか。森何気ないシーンは日々、重ねていくにつれて、だんだんリラックスはしてきました。でも、例えば、雨のシーンとか、自分が原作で見ててグッときたシーンは、緊張しました。「秘密」っていう決めゼリフもそうですね。奥平そうだったの?全然わかんなかった。森どれ使われるんだろー!ってずっと思ってた。奥平あれいいよね。――役作りの中で共通点を探していくっていうイメージなんでしょうか。奥平僕は、できるだけ感覚を高校生に戻そうと意識していました。監督も少し若返ってほしい、っておっしゃっていたんですよね。どうやってるんだろうと思いましたけど……なんとなく自分なりにちょっと感覚を若返らせて、なおかつ丸太の抱えてるものをきちんと理解しようとしました。例えば、寝れないことに関しては、とりあえず、寝てみないとか。寝れないのと寝ないとは違うんですけど、とりあえず寝ていないときの感覚で1日過ごすと、どういう状態になるのかはやってみないと分かりませんでしたし。でもそれ以外は、演じながら出来た感覚でやってました。森伊咲と共通点が多かったので自分にならないように、あくまで伊咲であるように、ということが今回難しいかもしれないと思ったのでそこは意識してやりました。あとはやっぱり感覚ではね。本心でセリフを言えるまで、いろんなことを理解したいなと思っていました。でも、やっぱりそういうところはやってみないとわからないので初日は手探りで、やっていましたね。――青春は本当に短い期間だからこそ、どの年代の方が見てもときめくものがあるかと思います。青春映画に出演される際に気をつけていらっしゃることはありますか。森ほかのキャストは現役高校生も多かったですけど、奥平くんも私も高校生ではないので。でも、全員が高校生の気持ちを思い出せるようにしたいな、と思っていたので、みんなでゲームをしたり、他愛もないことを話す時間は大切でした。奥平青春映画に出演するのが初めてなので、あんまり分かってないんですけど、確かに高校生の気持ちは大事にした方がいいのかな、とは思っていますね。でも、高校時代にそんなにちゃんと高校生をしてなかったのでわかんないんですけど、そういうのは大事だなと思います。――原作を読んで、ちょっと想像を膨らませたり。奥平そうですね。でも原作からは作品の空気感を結構勉強させてもらったことが大きいですね。高校生感は頑張って思い出したりとか、街中ではしゃいでる高校生を見て、こういう感じなのかな、と想像したりしていました。変化を楽しみに映画を観に来てほしい――今回の作品は伊咲と丸太が出会って、世界が変わっていく様子に多くの人がキュンとするのではないかと思います。実際にお2人が「世界が変わった」と思うような出会いはこれまでにありましたか。奥平いっぱいありますね。小さいころで言ったら、ブルース・リーに出会って空手をやり始めましたし。あとは、別の作品になるんですけど、『ヴィレッジ』という映画のプロデューサー・河村光庸さん。初めて出演した 『MOTHERマザー』のプロデューサーさんで、僕を育ててくれた方の1人です。河村さんとの出会いは自分の中ですごく大切なものとしてあります。世界が変わったというか、この業界に入るきっかけ、お芝居に出会うきっかけをくれた人なので。初めての作品に携わってくれた方々とたまに会うんですけど、今回もこの現場で一緒だった方と久しぶりに会ったんです。そういう人と会うとすごく嬉しいですし、最初を知ってくれている人、生で見てくれている人はすごく大切な存在なので、嬉しいですよね。初めての現場での出会いはすごく大切な出会いでした。森岩井俊二さんです。私がこの世界でやりたいって思った方向を決めてくれた人です。岩井さんの過去の作品を見てやりたい、と思って、出演させてもらってさらにその想いをつくして今まで生きてきました。――これからこの作品に出会って世界が変わる方もいらっしゃるかもしれません。そんなみなさんにメッセージをお願いします。奥平現役の高校生の子は共感できるところが、たくさんあると思いますし、大人の方も自分の高校時代を思い出して見るのも、それはそれでなんか楽しいのかな、って思います。僕たちが石川県七尾市で撮影したその時間を見ていただけるだけですごく嬉しいですし、それを見て何を思うかは人それぞれですけど、いろんな感想を聞きたいですね。森映画の中で「半径3m以内のことしか変えられない」って言っていましたけど、七尾市にいるたった2人の話なので、本当にそのぐらいの周りの幸せの話です。でも、物理的な距離じゃなくて、心の距離で半径3m以内って、大体自分の大切な人で埋まるぐらいだと思うんです。そのぐらいの距離の人たちへの気持ちや、半径3m以内が変わる映画になってるので、変化を楽しみに来てくれたらなと思っています。取材・文:ふくだりょうこ撮影:友野雄
2023年06月19日12月1日、 『「現代用語の基礎知識」選 2022ユーキャン新語・流行語大賞』が発表され、「青春って、すごく密なので」が選考委員特別賞を受賞し話題となった。そこで今回、この冬公開の“密な青春”を存分に味わえるアニメ映画を、“スポーツ”“恋愛”“友情”の3つの青春カテゴリー別にご紹介する。スポーツで青春といえば…『THE FIRST SLAM DUNK』(公開中)『THE FIRST SLAM DUNK』(C)I.T.PLANNING,INC.(C)2022 SLAM DUNK Film Partners「青春って、すごく密なので」を発したのが、高校野球で優勝した仙台育英学園高等学校の須江監督だったように、密な青春といえば“スポーツ”。そこでひとつ目にオススメするのは『THE FIRST SLAM DUNK』だ。週刊少年ジャンプ(集英社)で1990~96年に連載された井上雄彦による少年漫画を原作に、バスケットボールに熱狂する高校生たちの青春を描く。現役の学生よりも、かつての青春時代にブームになっていた漫画だからこそ、今の大人たちが密な青春時代を過ごしたあの頃に戻れるような作品と言えるかもしれない。恋愛で青春といえば…『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-』(12月17日公開)『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-』(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会“いちゃつく”は密の代名詞。ということで、密な青春といえばもちろん“恋愛”も欠かせない。ふたつ目にオススメするのは、ふたりの天才高校生による恋愛頭脳戦を描いた人気TVアニメシリーズの後日談、アニメ映画『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-』。秀知院学園の生徒会で出会った副会長・四宮かぐやと、生徒会長・白銀御行。長きにわたる恋愛頭脳戦の末、お互いの気持ちを伝え合い、初めてのキス。しかし明確な告白には至っておらず、恋人同士になるかと思われたふたりの関係性は曖昧なまま、お互いをより強く意識して、クリスマスを迎えることに……。現役学生にドキドキの青春を味わっていただきたい。友情で青春といえば…『かがみの孤城』(12月23日公開)『かがみの孤城』(C)2022「かがみの孤城」製作委員会鏡の中のお城という特殊な世界で、中学生7人だけで過ごす密な青春。ときにはケンカしたり励まし合ったりしながら、友達同士で助け合い、何かを成し遂げる。彼らの友情が引き起こす奇跡を描くアニメ映画が『かがみの孤城』だ。當真あみ、北村匠海ら豪華キャストが声優を務める。原作は辻村深月の同名小説。誰もが感じたことがあるだろう思春期の言葉にできない複雑な気持ちを見事に描写しており、映画でも現役の学生たちには自分事として、大人たちはかつての青春時代を思い出し、親ならば自身の子供が見ている世界を疑似体験できそうだ。また、登場人物がほとんど中学生ながら学校の中ではなく、鏡の世界というまったく別の世界で物語が進むため、子供も大人もこの映画を観れば、新たな世界に飛び込み、新たな友情を育みたくなるかもしれない。3作品それぞれに描かれる“密な青春”。コロナ禍で密な青春をあまり体験できなかった学生たちも、また密な青春を思い出したい大人たちも、ぜひ映画館の大画面で堪能してみてはいかがだろうか。『THE FIRST SLAM DUNK』公開中『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-』12月17日(土)公開『かがみの孤城』12月23日(金)公開
2022年12月15日日韓男女グローバルオーディション「青春スター」から誕生したTOP7の初来日公演「日韓GFSC Charity Campaign 青春スター×15th Special KMF 2022」の東京2部公演が、10月8日にABEMA PPV ONLINE LIVEで配信。13人全員が集合した特別コラボは、まるでミュージカルと話題になっている。毎年秋、K-POP音楽祭として東京と札幌で定期的に開催され、かつて「BTS」も出演した新人K-POPアーティストの登竜門KMFと「青春スター」がタッグを組んで開催される同イベント。韓国ボーイズグループ初の日本人リーダーとなったカズタ率いる「n.SSign」(エヌサイン)をはじめ、計13人が集結。序盤、カズタさんが登場し「青春スター」の#2にてエンジェルミュージシャンたちを唸らせた、「2PM」の「My House」を披露すると、会場は黄色い歓声に包まれ、コメント欄でも「鳥肌が止まらない」「最高すぎる」「もう泣きそう」と感動の声が寄せられた。また、TOP7が全員集合し、「One Voice」「Another Day of Sun」をコラボレーションで披露すると、「画面が幸せ」「まじで天国」「青春スターの感動再び」「みんなでこれを作り上げてくれたと思うと感動しかない」と言った声が寄せられた。そして、特別企画「ABEMA生配信スペシャルトーク」が行われ、Twitterに寄せられた質問の中から「日本に来て、何が食べたいですか?」と尋ねられると、「n.SSign」の末っ子チャン・ヒウォンは「寿司が食べたいです」、シンガーソングライター派からデビューが決定したリュ・ジヒョンとボーカル派からデビューが決定したキム・テヒョンは「ラーメンが本当に食べたいです」と答える。また、「n.SSign」のメインボーカルユン・ドハが清水翔太の「花束の変わりにメロディーを」のワンフレーズを日本語で生歌唱する一幕も。さらに、とある歌詞をリズムに合わせて、前の人よりも高い音域で歌い、どこまで高音が出るかに挑戦する「クレオパトラゲーム」では、シンガーソングライター派とボーカル派だっただけあって驚異的な高音を披露し、最後のヒョン・シニョンまでバトンが渡り、大成功を収めた。そんな、本配信は11月7日(月)23時59分まで視聴が可能となっている。初の来日公演を終え、カズタさんは「めちゃくちゃ緊張していましたが皆さんの歓声で緊張がほぐれて“あ、俺かっこいいんだ”といつものナルシストを発揮できました」と感想を明かし、「僕たちはまだまだ日本で沢山の活動をしていくので期待していてください」とコメント。12月4日(日)&11日(日)に開催される「n.SSign × "n.CH WORLD Live 2022" in Japan」にて「n.SSign」の再来日も発表された。(cinemacafe.net)
2022年10月11日青春映画『恋人はアンバー』が、2022年11月3日(木・祝)より公開される。“ニセモノの恋人”を演じる2人を描く青春映画映画『恋人はアンバー』の舞台は、1995年、同性愛が違法でなくなってから2年後のアイルランド。同性愛者への差別や偏見が根強く残る田舎町で、男性に恋する男子高校生エディと、女性しか愛せない女子高生アンバーが、期間限定で“恋人”のフリをする。学校から⼀緒に帰ってみたり、エディの両親にアンバーを紹介して恋⼈であることをアピールしてみたり、2⼈が恋⼈のフリを始めると、そのニュースは学校中を駆け巡り、思惑通り公認のカップルに。クラスメイトからゲイやレズビアンだと疑惑を持たれることもめっきり減った卒業間近、アンバーの誘いで授業をサボって、都会のダブリンへ繰り出す2⼈。ゲーセンで仲睦まじい写真を撮り、クラブで酔いしれ、⾃分たちを知る⼈が誰もいない都会で、開放的な時間を⼼から楽しんだ。しかし後⽇再びダブリンを訪れた時、ある事件が起きてしまい、2 ⼈の間に埋められない溝ができてしまう…。セクシュアリティの悩みや差別、偏見といった社会的テーマを描きながら、チャーミングかつ爽やかなテイストで、若者2人の青春を映し出す。メインキャストにフィン・オシェイ、ローラ・ペティクルー■エディ...フィン・オシェイ自身がゲイであることを受け⼊れられない⾼校⽣。⼥性とキスをしたことがないだけで「ゲイか︖」とからかわれるような保守的な⽥舎町で、周囲にセクシュアリティを隠したまま平穏に卒業するために、アンバーと“ニセモノの恋人”になる。高校卒業後については、「今のままでいい」と消極的。■アンバー...ローラ・ペティクルーレズビアンであることを隠している、エディのクラスメイト。趣味も性格も異なるが、“ニセモノの恋⼈”としてぶつかり合いながらも、悩みや夢、秘密を打ち明けるうちに、2人はかけがえのない存在に。消極的なエディに対し、アンバーは高校卒業後、町を出ようと考えている。賞レースでも話題に2020年に封切られた映画『恋人はアンバー』は、アイルランド版アカデミー賞と評される「アイリッシュ映画&テレビ賞」で8部⾨にノミネート、2部⾨で受賞。過去に、『セッション』でデイミアン・チャゼル、『ウィンド・リバー』でテイラー・シェリダン、『ライトハウス』でロバート・エガースらが評価された「カメリメージ映画祭」では、最優秀監督デビュー賞にもノミネートされ、話題を集めた。<映画『恋人はアンバー』あらすじ>同性愛者への差別や偏⾒が根強く残る⽥舎町で、⾃⾝がゲイであることを受け⼊れられない⾼校⽣・エディと、レズビアンであることを隠しているクラスメイトのアンバー。家族や同級⽣にセクシュアリティを悟られないように平穏に卒業を迎えるため、2 ⼈は“ニセモノの恋⼈”を演じることに︕︖ 性格も趣味も全く違う2⼈だったが、ぶつかり合いながらも、悩みや夢、秘密を打ち明けるうちに、唯⼀ありのままの⾃分をさらけ出せる、かけがえのない存在になっていく。しかし、⼀緒に訪れた都会・ダブリンで、特別な出会いを果たし、新しい世界に触れた2⼈は、“理想的”だったこの関係にも終わりが近づいていることに気づいてしまい…。【詳細】映画『恋人はアンバー』公開日:2022年11月3日(木・祝) TOHO シネマズ シャンテほか全国公開監督・脚本:デイヴィッド・フレイン出演:フィン・オシェイ、ローラ・ペティクルー、シャロン・ホーガン、バリー・ワード、シモーヌ・カービー原題:Dating Amber挿入歌:PULP「Mile End」、Brenda Lee「You Can Depend on Me」、U2「All I Want Is You」、GIRLPOOL「Cut Your Bangs」ほか2020年/アイルランド/92分/ビスタ/5.1ch
2022年09月16日日韓男女グローバルオーディション「青春スター」からデビューが決定したTOP7が出演する初来日公演「青春スターTOP7初来日公演! ~日韓GFSC Charity Campaign 青春スター × 15th Special KMF 2022~」の東京2部公演を、「ABEMA PPV ONLINE LIVE(アベマ ペイパービューオンラインライブ)」にて独占生配信。「n.SSign(エヌサイン)」のカズタからコメントが到着した。「青春スター」は、「ABEMA」にて放送された日韓男女グローバルオーディション。世界中から厳選された108人がK-POPアーティストを目指して奮闘する姿や、ステージパフォーマンスなど成長過程をリアルに放送。精鋭たちのなかからデビューするTOP7が決定すると、視聴者からは祝福の声があがり「早くみんなに会いたい!」「デビュー組には脱落したみんなの分まで頑張ってほしい」と言ったコメントが寄せられていた。このたび「ABEMA PPV ONLINE LIVE」にて独占生配信する「青春スターTOP7初来日公演!15th Special KMF 2022」は、毎年、秋にK-POP音楽祭として東京と札幌で定期的に開催され、かつて「BTS」「NCT 127」「NCT DREAM」なども出演した新人K-POPアーティストの登竜門「KMF」と「青春スター」がタッグを組んで開催するイベント。日本や韓国で、すでにデビューしているかのようなハイレベルなパフォーマンスが話題となり、韓国ボーイズグループ初の日本人リーダーとなった沖縄出身のカズタ率いる「n.SSign」をはじめ、実力派の計13名が大集結。その本公演を「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で配信するにあたり、当日は「ABEMA生放送コーナー」を設置。TOP7のメンバーが、ゲームにチャレンジしたり、事前に視聴者から募集するメンバーへの質問やリクエストにステージ上で答えるなどの特別コンテンツを予定。TOP7に質問したいことや、リクエストは「青春スター」の公式Twitterにて募集中となっている。今回の初来日公演に向けて、「青春スター」内でも活躍した「n.SSign」のリーダー、カズタは「今回、僕がリーダーと言う役割を受け持つ事になりました。最初聞いた時は、僕にできるだろうか?と心配でプレッシャーが大きかったですが。メンバーのみんなが、僕を助けながら、しっかりついて来てくれるお陰で、僕にも自信がつきました」と明かし、「僕は本気でn.SSignの最初のスタートを日本で成功させたいと思っています」と語り、「僕たちもKMFのためにたくさん準備しているので、たくさんの応援をよろしくお願いします!」とエネルギッシュにコメント。「PRODUCE 101」シリーズの辛口トレーナー、元「SISTAR」のソユさんが「オーディションを見たなかで1番」「このレベルは初めて」と称賛したり、「もうプロ…」「天才?」とプロの先輩ミュージシャンや視聴者をうならせたTOP7たちの圧巻のステージに期待していて。出演者:青春スターTOP7■アイドル派(n.SSign):イ・ハンジュン、カズタ、チャン・ヒウォン、チョン・ソンユン、パク・ヒョン、ヤン・ジュニョク、ユン・ドハ■ボーカル派:キム・テヒョン、ヒョン・シニョン、ペク・ヒヨン■シンソン派:キム・ジョンハン、キム・プルム、リュ・ジヒョンABEMA PPV ONLINE LIVE「青春スターTOP7初来日公演!15th Special KMF 2022」は10月8日(土)18時30分(開場)/19時30分(開演)より独占生配信。(text:cinemacafe.net)
2022年09月08日自分はどんな人間なのか。どんなふうに生きていきたいのか。自我に目覚め、夢と希望を抱いて成長していく若者たちを描く青春ドラマ。こうした青春の物語は何も10代だけのものではなく、さまざまな経験を得たからこそ大人になって初めて知る本当の自分や、現実味を帯びる恋愛、夢や理想の形がある。いま放送・配信されているTVドラマや配信番組から、そんな作品をピックアップした。スタートアップ企業の成長ともリンク「ユニコーンに乗って」教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」を立ち上げた女性CEO・成川佐奈(永野芽郁)を中心に、“畑違い”の銀行から転職してきた小鳥智志(西島秀俊)、ビジネスパートナーとして佐奈の一番近くで苦楽を共にしてきた須崎功(杉野遥亮)ら仲間たちが夢に向かって生きる姿と成長を描く火曜10時枠ドラマ。教育系アプリを開発する背景やスタートアップの裏側などを垣間見ることのできるお仕事ドラマでありつつ、「ドリームポニー」の理念に賛同して集まった個性豊かな社員たちとの友情や挫折を乗り越えていくプロセス、佐奈と功(小鳥も?)の恋愛での葛藤など、“大人の青春”ドラマとして見どころ盛りだくさん。天才エンジニア役を演じる坂東龍汰ら、群像劇を盛り上げるキャスト陣にも注目が集まっている。【第9話あらすじ】早智からドリームポニー買収を持ちかけられた佐奈は戸惑いを隠せない。功や栗木も同じ想いであることを確認し買収の話を断ることに。しかし早智の「もっと先の未来は想像できているか」という言葉にひっかかりを覚えてしまう。一方、功の父・征一(利重剛)の会社が顧客情報流出トラブルに見舞われる…。「ユニコーンに乗って」は毎週火曜22時~TBS系にて放送中。シリーズ初のルールで新展開が!?「オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない」男女両方に「恋をしないオオカミくん」と「恋をしないオオカミちゃん」がそれぞれ1人以上潜んでいる、というシリーズ史上初ルールで早くも話題。集まった男女10人は、オオカミたちの甘い誘惑や嘘に惑わされることなく最高の恋をつかむことができるのか。さらに予測不可能になった、ひと筋縄ではいかない恋の駆け引きや人間関係が見どころとなる。今回のメンバーは「ちゃんと一人ひとりのキャラクターと自分の想いをはっきりと相手に伝えられるような能力・魅力を持っている」と飯豊さんが合同取材で語ったように、それぞれの個性が際立っているのも見どころ。共同作業であるオリジナルイルミネーションの制作を通じて心の距離が近づいていったとしても、本心は一体どうなのか。また、まさかのオオカミ同士のカップルもあり得るのか。迷いや不安だらけの大人の青春が幕を開ける。「オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない」は毎週日曜22時~ABEMAにて放送中。ヨンウとの関わりで周囲も成長「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」現在、世界的なヒットとなっている韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は、“韓国初の自閉スペクトラム症の弁護士”ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)が1人前の大人として、また1人の弁護士として同僚や上司らと紆余曲折を経ながら成長していく姿を描く。ヨンウが弁護するのは、同性カップルや性被害に直面する知的障がい者から、犯罪に巻き込まれ我が子と離れざるを得ない母親、超学歴社会・競争社会を告発する者などさまざま。日本にも通じる現代社会の縮図のような困難を抱える者たちを弁護しながら、ヨンウ自身や法律事務所「ハンバダ」のチームたちがお互いとの関わりを通じて変わっていく姿、ヨンウとジュノ(カン・テオ)のときめきたっぷりの恋愛シーンも必見。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」はNetflixにて配信中(全16話)。大人になった未来の自分と遭遇「ペーパーガールズ」全米ベストセラーのグラフィックノベルを実写化した本作は、少女たちの「ストレンジャー・シングス 未知の世界」であり、『パシフィック・リム』のようでもあるSF青春ストーリー。1988年、ハロウィン翌日に新聞配達をしていたエリン、マック、ティファニー、KJの4人は思いがけずタイムトラベルに巻き込まれ、1988年に帰ろうと奔走する。主人公となる4人の少女は、自尊心低めのアジア系のエリン、不良っぽく振る舞うマック、頭脳明晰なアフリカ系のティファニー、リッチな家庭育ちのユダヤ系のKJとルーツや境遇はバラバラ。大人になった自分たちの姿を知ってしまい、漠然とあった未来への憧れが砕かれながらも、初潮やセクシャリティの目覚めといった思春期とも対峙する姿は大人こそ魅了される。タイムトラベル先の80~90年代の懐かしい音楽も物語を彩る。「ペーパーガールズ」はAmazon Prime Videoにて独占配信中(全8話)。(text:cinemacafe.net)
2022年08月30日幼い頃に、友達とワクワクしながら遊んだ思い出はありますか。例えば、自分たちだけの秘密基地を作ったり、大人には内緒でこっそり遠出をしたり。そういった思い出は、大人になっても心に残っているでしょう。そんな懐かしさを感じる、押切蓮介(@rereibara)さんの漫画をご紹介します。作品に登場するのは、中学2年生の男の子たち。普段は、ゲームをして遊ぶ男の子たちですが、この日は、いつもとは違う遊び方をしたようです。男の子たちが下ったのは、川ではなく、用水路!道行く人に見守られながら、男の子たちは、ゲームでは味わえない、非日常感を楽しんだのです。さらに、用水路を下っていき…?夏にゴムボートで川下りした思い出 5/5 pic.twitter.com/LhumDuw9xZ — 押切蓮介 (@rereibara) August 21, 2022 目的地もなく、「ただなんとなくやってみる」という、勢いで行動できてしまうところが中学生らしいといえるでしょう。無事に『冒険』を終え、遠くまできた2人は満足した様子。もちろん、用水路をボートで下るのは危険なので、真似しないでくださいね!読者からは、「自分の子供時代を思い出した」という声が多く上がりました。・僕は『隣の県の役所まで、丸一日かけて歩いて行く』という、意味のないことをやっていました!懐かしいな。・私は友達と夜の学校に忍び込んでいました。夜中にプールで泳いだのがバレて、先生にも親にもめちゃくちゃ怒られた。・友達と公園で『ニンテンドーゲームボーイ』で遊んで、17時のサイレンが鳴ると帰宅していた小学生時代を鮮明に思い出した。あの頃は楽しかったな。・親になった今、自分の幼少期を思い出すと、我が子がとんでもない遊びをするのではないかと、ハラハラします…!時代は変わっても、子供たちは、ワクワクする遊び方を自分たちで見つけるもの。ちょっとした『冒険』はその後、子供たちが大人になっても心に残り続けるのでしょうね。[文・構成/grape編集部]
2022年08月23日若さ、熱意、葛藤……ツウなあの人にとって青春って何だろう?ナルホドのセレクトから意外な一作まで。読めば、観れば、きっと誰かと“青春”したくなる、そんな偏愛作品について熱く語ってもらいました!ここでは、フリーアナウンサー・宇垣美里さんの“私の青春作品”に注目!フリーアナウンサー・宇垣美里さんの“青春作品”『スキップとローファー』思いがけないところから人間関係が広がっていく。私は漫画が大好きで、ジャンルを問わずさまざまな作品を楽しんでいるのですが、ここ最近は淡い恋愛だけでなく人と人とのつながりを描いた少女漫画が増えてきているように感じます。自分の青春時代を振り返ってみても、決して恋愛のことだけを考えていたわけではないし、実は中高生にとっては友達同士の人間関係の方が重要だったりしますよね。漫画の中で描かれている人間関係の築き方は、大人になった今でも学ぶべき点がたくさんあるんです。そんな中、特に心を掴まれたのが『スキップとローファー』。石川県の田舎から東京の進学校へ入学した主人公・みつみちゃんは、朴訥としていて一生懸命で、人と接する上で垣根があまりないタイプ。そういう彼女がクラスにいることによって、初めは雰囲気の違いから苦手意識を感じていた子たちも、「話してみたら気が合うじゃん!」って気づけたりして、思いがけないところから友情の輪が広がっていくんです。大人になったらわかるけど、「雰囲気が似てるから」や「趣味が同じだから」とかじゃない友達って、とても貴重じゃないですか。作中でも、みつみちゃんと同居するおばのナオちゃんが「誰かと本当の友達になれるチャンスってそうそうないのよ」と言っているシーンがあり、強く頷きました。出会いをきっかけに新しいことにチャレンジしたり、みんなにポジティブな変化が起こるのは、まさに人と出会えた時の醍醐味。それって一人っきりでは到達できないことだなと思います。中学生の頃に読んだ『ぼくは勉強ができない』も、同じく読んでいて世界が広がるストーリー。先生をはじめとする大人たちとの対話も心に残り、立場の違う人と関わることによって自分の気づきが増えるということを知りました。自分という存在がまだ固まりきっていないからこそ、いろんなことを柔軟に受け入れたり、大人が当たり前だと思ってしまうようなことにも「なんで?」と疑問を抱けたり。そういうピュアな姿勢には青春を感じますね。私自身も高校時代の友人とはとても仲が良くて、今でも頻繁に遊んでいます。それぞれが違う進路を選んでタイプの違う大人になりましたが、何者でもなかった頃に出会った子たちはいつ会っても居心地がいいなとしみじみ感じます。仕事では老若男女さまざまな方にお会いしますが、常に意識しているのは、相手に対してあまり先入観を持たないようにすること。初めは合わなさそうだと思っていた方と親しくなれたこともあるし、話してみないとわからないことも多いと思うんです。『スキップとローファー』高校入学を機に上京した、成績優秀だけどどこか天然な岩倉美津未。彼女のまっすぐな言動が、周囲の人の心に変化をもたらしていく。高松美咲/講談社1~6巻726円・748円©高松美咲/講談社『ぼくは勉強ができない』勉強は苦手だがサッカーが得意で女性にモテる、主人公の時田秀美。学校に居心地の悪さを感じる彼の大切なものはすべて、学校の外にある。クールな彼が、時に悩みながら躍動する青春小説。山田詠美/新潮文庫473円うがき・みさと1991年、兵庫県生まれ。フリーアナウンサー。『週刊SPA!』や『週刊文春』では趣味を生かした執筆も行っている。近著に『今日もマンガを読んでいる』(文藝春秋)などがある。※『anan』2022年1月12日号より。イラスト・アボット奥谷取材、文・大場桃果(by anan編集部)
2022年01月11日北村匠海主演、黒島結菜、井上祐貴共演の青春映画『明け方の若者たち』より、青春の日々を切り取った場面写真が解禁となった。本作の原作はTwitterでの“妄想ツイート”が話題となり、10~20代から圧倒的な支持を獲得したウェブライター・カツセマサヒコの大ヒット青春恋愛小説。『君の膵臓をたべたい』『東京リベンジャーズ』の北村匠海が主人公の<僕>役を務め、2022年のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインに抜擢された黒島結菜が<僕>の一目ぼれ相手である<彼女>を、「ウルトラマンタイガ」の井上祐貴が<僕>の同期で親友となる<尚人>を演じる。23歳の新進気鋭監督である松本花奈がメガホンをとり、2010年代の若者のリアリティ溢れる青春劇の映像化に挑戦した。このたび解禁された場面写真では、<僕>が布団の上で憂鬱そうな表情を浮かべ携帯電話を見つめる姿や<彼女>と肩を寄せ合う仲睦まじい様子、<僕>の会社の同期で親友の<尚人>の姿などを見ることができる。<僕>と<彼女>と<尚人>の3人で、高円寺の飲み屋で夢を語り合う、まさに“マジックアワー”のようなひと時を写した1枚も。緊張した様子で手を繋ぎ見つめ合う<僕>と<彼女>の姿からは、“沼のような5年間”の始まりを予感させ、<僕>と<尚人>が呆然とした表情で立ち尽くす、何が起こったのか気になるカットも。最後には、大人になった<僕>が“明け方”になんとも言えない表情で空を見上げる姿があり、<僕>が過ごす“沼のような5年間”の行く末が気になる場面写真となっている。北村さんは「映画に登場する、街や音楽が偶然にも僕の ''本物の青春 ''と重なっていて、もうニ度と帰ってこない人生のマジックアワーをまた味わえたような、切なくてじんわりあったかくて、笑ってるのか泣いてるのかよくわからないあの頃を、皆さんも思い出せるかもしれません」と、北村自身含め誰もが経験したであろう青春時代を思い出させる作品であることをアピールしている。大注目の実力派若手キャストと新進気鋭の監督が描く20代の青春譚に注目だ。『明け方の若者たち』は12月31日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:明け方の若者たち 2021年12月31日より全国にて公開
2021年10月29日アカデミー賞で主演女優賞に輝いたジュリアン・ムーアと、同賞の外国語映画賞を受賞したセバスティアン・レリオ監督の豪華コンビで贈る『グロリア 永遠の青春』より、予告編と場面写真が解禁された。アメリカ、ロサンゼルス。アラフィフ女性のグロリア・ベルは、離婚や子育てを乗り越えて自由な日々を送っていたが、どこか満ち足りない寂しさを感じていた。そんなある夜、クラブでアーノルドという年配男性から声を掛けられた彼女は、同じく離婚経験をもつ紳士的な彼に興味を惹かれ、付き合うことに。詩を読み、哲学的な話題で盛り上がるなど知的にも洗練され、新たなパートナーとして理想的な相手に思えるアーノルド。しかし、グロリアはデート中に元妻や娘たちから電話が掛かってきた際、自分との関係を秘密にしていることが気にかかる――。ジュリアン・ムーアが、セバスティアン・レリオ監督の『グロリアの青春』に惚れ込みリメイクを熱望したことをきっかけに、レリオ監督自身がハリウッドの豪華キャストを迎えて生まれ変わらせた本作。離婚と子育てを乗り越えて、自由に生きる主人公のグロリアに訪れた“人生の春”を描いている。このたび解禁となった予告編は、ロサンゼルスのクラブで主人公のグロリア(ジュリアン・ムーア)が、自分と同じバツイチで子持ちのアーノルド(ジョン・タトゥーロ)と出会うシーンから始まる。デートを重ねるにつれて、ふたりは恋に落ちていくが、アーノルドを息子の誕生日パーティーに招待した際、前夫との仲睦まじい関係に深く嫉妬をされ距離が離れてしまう…。いくつになっても、仕事に、恋に、自由を謳歌するグロリアの魅力が詰まった予告編になっている。また併せて解禁された場面写真8点では、ラスベガスの高級ホテルを訪れるふたりの様子や、プールサイドで呆然と佇むグロリアの様子が切り取られている。『グロリア 永遠の青春』は12月3日(金)よりkino cinema横浜みなとみらい・立川高島屋S.C.館・天神ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グロリア 永遠の青春 2021年12月3日よりkino cinema横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神ほか全国にて公開© 2018 GLORIA FILM DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年10月26日自意識が渦巻く教室で、主人公になりたかった私たちへ。谷口菜津子さんによるコミック『教室の片隅で青春がはじまる』をご紹介します。「ラジオが好きで“学校あるある”を投稿するコーナーを聴いていたんですけど、痛々しい記憶が多いんですよね。恥ずかしい思い出でしかないんだけど、みんなと共有することで微笑ましくなったり、楽しい記憶になるのがいいなと思って。私も読む人が、過去の失敗や恥ずかしい記憶を優しく思い出せるマンガを描きたくなって、自意識が暴走していた高校時代の教室を舞台にしました」谷口菜津子さんの『教室の片隅で青春がはじまる』は、同じ教室で机を並べる女子高生のオムニバス。彼女たちはみな自分を特別視し、小説にしたらベストセラーになるような人生を送りたいと願い、信じてもいるけれど、それが難しいことも心のどこかでわかっている。たとえば有名になりたい吉田まりもは、ユーチューバーデビューをしても空回り。おまけに周りと合わせることができず、いつも浮いている。「私も浮いていた時期があったんですよね。いま思うと、あれはクスクス笑いじゃんみたいな(笑)。ほかにも周りで浮いていた人の気持ちを想像して、笑われがちだけどだんだん目が離せなくなってしまうようなキャラクターにしてみました」まりもの人生初の友達となるネルは、宇宙からの留学生。自分の星ではまったくモテず、地球だったら特別になれると信じてやって来たが、結局マスコット扱いされてしまう。「飼い猫が巨大化して、人間の恋人が欲しいと思ったらどうなるんだろう、と想像してできたキャラです」ほかに登場するのは、オタクであることを隠している美少女のニカ、SNSの裏アカで完璧な女子高生を演じるめぐみ、宇宙人と地球人のハーフでどちらにも属し切れないサイリ、存在価値を男で見出し、自分を空っぽだと感じるマイ。彼女たちは理想と現実の乖離に悩みながら、やがて自分らしさを見つけていく。「他人にはっきり教えてもらって変わるのではなく、他人と接することで変わるきっかけが見えたり、気づけるようにしたかったんです。実際今の自分がいるのは、いろんな出会いの積み重ねによるものだから、その一部を描きたいと思いました」恥ずかしい以外の何物でもなかったはずの過去の記憶が、大人になった自分を形作る、かけがえのない思い出へと変わることもあるのだ。「最後はとにかくみんな幸せになってくれ、と思いながら描きました。当時の私に対しても、やっぱり幸せになってほしかったんですよね」今よりずっと不器用で、窮屈だったあの頃の友や自分を、優しく抱きしめたくなるような作品だ。『教室の片隅で青春がはじまる』女子高生の自意識と友情をそれぞれの視点で描くオムニバス。「自分が思い込んでいたマンガの描き方を捨てて、自由帳的に描いた」という絵も必見!KADOKAWA924円©谷口菜津子/KADOKAWAたにぐち・なつこマンガ家。著書に『レトルト以上・ごちそう未満! スキマ飯』『彼女と彼氏の明るい未来』など。イラストも数多く手がける。※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2021年08月12日あいみょんの「青春と青春と青春」のMusic Videoが7月9日18時にYouTubeにてプレミア公開される。本楽曲は、2017年に発売した3rdシングル『君はロックを聴かない』のカップリング曲で、以前からファンの間では人気の高いナンバー。リリースから約4年が経った今年、キリンビール『淡麗グリーンラベル』CMソングへの抜擢に伴いMVが制作された。CMは7月1日より全国でオンエアされている。また、公開に先駆けて予告編のティザームービーがプレミア公開ページにて公開。映像では電車の車窓からの実景に加え、あいみょんが楽曲を弾き語る様子が描かれている。あいみょん「青春と青春と青春」OFFICIAL MV<アナログリリース情報>7inchレコード『君はロックを聴かない』6月30日(水) リリース ※完全生産限定盤価格:1,650円(税込)【収録曲】SIDE A:君はロックを聴かない(キリンビール『淡麗グリーンラベル』CMソング)SIDE B:青春と青春と青春(キリンビール『淡麗グリーンラベル』CMソング)<映像作品リリース情報>『AIMYON TOUR 2020 "ミート・ミート" IN SAITAMA SUPER ARENA』7月7日(水) リリース●初回限定盤Blu-ray:6,300円(税抜)DVD:5,500円(税抜)※DVD2枚組※特殊パッケージ仕様※豪華56Pフォトブックレット●通常盤Blu-ray:5,300円(税抜)DVD:4,500円(税抜)※DVD2枚組【収録内容】※Blu-ray / DVD共通■AIMYON TOUR 2020 "ミート・ミート" @さいたまスーパーアリーナ(2020.12.13)01. 黄昏にバカ話をしたあの日を思い出す時を02. ハルノヒ03. 満月の夜なら04. どうせ死ぬなら05. ふたりの世界06. シガレット07. マトリョーシカ08. 風のささやき09. 裸の心10. 憧れてきたんだ11. from 四階の角部屋12. ポプリの葉13. 二人だけの国14. チカ15. 朝陽16. 愛を伝えたいだとか17. マリーゴールド18. スーパーガール19. 真夏の夜の匂いがする20. マシマロ21. 夢追いベンガル22. 君はロックを聴かない23. 漂白24. さよならの今日に25. そんな風に生きている【特典映像】・OFF SHOT MOVIE「裏ミート見んと!」【先着購入者特典情報】Amazon.co.jp:A4サイズトートバックセブンネットショッピング:ステンレスミニボトル楽天ブックス:缶ミラー(絵柄A)楽天ブックス ファミリーマート受け取り限定:缶ミラー(絵柄B)応援店:A5サイズクリアファイル※特典は数に限りがございます。各所、無くなり次第、配布終了となります。※各特典に関する詳細は各店にご確認ください。■各店舗購入リンク:<リリース情報>あいみょん 11thシングル『愛を知るまでは / 桜が降る夜は』2021年5月26日(水) リリース価格:1,320円(税込)あいみょん『愛を知るまでは / 桜が降る夜は』ジャケット【収録曲】1. 愛を知るまでは(日本テレビ系土曜ドラマ『コントが始まる』主題歌)2 桜が降る夜は(ABEMA『恋とオオカミには騙されない』主題歌)3. ミニスカートとハイライト4. 愛を知るまでは(Instrumental)5. 桜が降る夜は(Instrumental)あいみょん「愛を知るまでは」MV【先着購入者特典】■各店舗:「愛を知るまでは / 桜が降る夜は オリジナルクリアファイル(A5サイズ)」『愛を知るまでは / 桜が降る夜は』先着購入者特典 オリジナルクリアファイル(A5サイズ)■Amazon.co.jp:メガジャケ(240mm×240mm)【ツアー会場特典】「愛を知るまでは / 桜が降る夜は オリジナルアートポスター(B3サイズ)」※『AIMYON 弾き語りTOUR 2021 “傷と悪魔と恋をした!”』各ツアー会場にて11thシングル『愛を知るまでは / 桜が降る夜は』を予約・購入した方が対象となります。『愛を知るまでは / 桜が降る夜は』ツアー会場特典 オリジナルアートポスター(B3サイズ)配信予約&CD予約リンク:<ライブ情報>『AIMYON 弾き語りTOUR 2021“傷と悪魔と恋をした!”』※終了分は割愛7月11日(日) 栃木・宇都宮市文化会館7月15日(木) 京都・ロームシアター京都・メインホール7月16日(金) 大阪・大阪城音楽堂7月25日(日) 沖縄・沖縄コンベンション劇場料金:6,500円(税込)※未就学児童入場不可ツアー特設サイト:関連リンクあいみょんオフィシャルサイトワーナーミュージック・ジャパンHP
2021年07月02日あいみょんの楽曲「君はロックを聴かない」「青春と青春と青春」のアナログレコードが、2021年6月30日(水)に発売。また「青春と青春と青春」が、7月1日(木)に放送開始するキリンビール「淡麗グリーンラベル」の新TVCM曲に起用される。あいみょん話題のCM曲「君はロックを聴かない」ABEMAオリジナル恋愛リアリティーショー『恋とオオカミには騙されない』の主題歌「桜が降る夜は」や、菅田将暉主演ドラマ『コントが始まる』の主題歌「愛を知るまでは」など、2021年も新曲のリリースが絶えないあいみょん。弾き語り全国ツアー「傷と悪魔と恋をした!」を開催中、中四国最大級の野外音楽フェス「モンスターバッシュ」にも出演予定と、ライブパフォーマンスも精力的に行っている。そんなあいみょんの「君はロックを聴かない」と「青春と青春と青春」がレコード化。この2曲はあいみょんの3rdシングルとして2017年8月にリリースされたものだが「君はロックを聴かない」がキリンビール「淡麗グリーンラベル」のCM曲として起用され、再び注目を集めている。「青春と青春と青春」も新CM曲にまた、「青春と青春と青春」も、7月1日(木)より放送開始する「淡麗グリーンラベル」新CMに起用。「淡麗グリーンラベル」のCM曲にあいみょんの楽曲が採用されるのは、「ハルノヒ」「マリーゴールド」「君はロックを聴かない」に次ぐ4曲目となる。TVCMには前作に引き続き、女優・広瀬アリスと共にあいみょん本人も出演。夏らしい世界観が特長の爽やかな楽曲「青春と青春と青春」を、“完全オリジナル”のアコースティックバージョンで披露する。「青春と青春と青春」MVを公開TVCMへの起用と合わせて「青春と青春と青春」のミュージックビデオも製作。7月9日(金)18時より公式YouTubeにて公開されるので、ファンは要チェックだ。【詳細】あいみょん「君はロックを聴かない/青春と青春と青春」完全生産限定盤発売日:2021年6月30日(水)価格:1,650円<収録曲>SIDE A:君はロックを聴かないSIDE B:青春と青春と青春■キリンビール「淡麗グリーンラベル」新TVCM放送開始:7月1日(木)出演:あいみょん、広瀬アリス
2021年06月26日シネマカフェ3月の特集は「私たちの青春」。『スタンド・バイ・ミー』や『ウォールフラワー』、『桐島、部活やめるってよ』など青春映画の金字塔といわれる作品が多々ある。それらの作品を観て、自身の青春時代を振り返ることもあるだろう。今回は“20年代の青春映画”『佐々木 、イン、マイマイン』を手掛けた内山拓也監督を始め、俳優・松本穂香、映画ライター・SYOに「お気に入りの青春映画」と「青春の思い出」を訊いてみた。内山拓也監督のお気に入りの青春映画は『青の稲妻』(ジャ・ジャンクー監督)台詞ではなく、きちんとショットで物語が紡がれているのに、一つ一つの言葉を忘れることはない。感情を溜め込んで吐き出す行為ではなく、行き場を失って吐き出せないことこそが重要だ。ジャ・ジャンクーの映画は、その一つ一つが切実で、とてもエモーショナルだ。青春の思い出青春は、決められた期間や場所ではなく、その時間や瞬間を自分で決められる。それも、何度でも。このことにようやく気付けた今が、まだまだ青春の最中で、そして途中なんだと思います。<映画監督・内山拓也>学業と平行してスタイリスト活動を始める。経験過程で映画に触れ、その後、映画監督・中野量太氏に師事。23歳で初監督作『ヴァニタス』を制作。同作品で初の長編にしてPFFアワード2016観客賞、香港国際映画祭出品、批評家連盟賞ノミネート。『佐々木、イン、マイマイン』で、劇場長編映画デビュー。本作で日本映画製作者協会に所属する現役プロデューサーが選ぶ“将来性のある新人監督”に贈られる映画賞「第25回新藤兼人賞」銀賞を受賞。Twitter:@_takuyauchiyama松本穂香のお気に入りの青春映画は『耳をすませば』(近藤喜文監督)初めて観たのは確か中学生の頃でした。主人公の雫が持つ若さ特有の痛々しさや、自分には何があるのかと自問自答しながら進んでゆく姿が、その当時の自分に重なって見えたんだと思います。今でも時々観返しますが、観る度に大事なことを思い出させてくれる映画です。おじいさんが小説を読んでいる間、外で待っている雫のシーンと、原石のシーンがとくに好きです。青春の思い出高校で演劇部に入っていたのですが、演劇部で高校演劇の大会に参加した時、他の部員が個人で優秀賞を貰っていて、それが悔しくて号泣しました。悔しがっている事が周りにバレるのも悔しいので、皆には分からないように、親友と下を向きながら一緒に泣きました。<俳優・松本穂香>1997年2月5日生まれ。大阪府出身。2015年 主演短編映画でデビュー。その後、出演したNHK 連続テレビ小説「ひよっこ」の青天目澄子役の好演が話題になる。日曜劇場「この世界の片隅に」(TBS)、映画「おいしい家族」「酔うと化け物になる父がつらい」「君が世界のはじまり」「みをつくし料理帖」などドラマや映画などで主演を務めた他、auのCM「意識高すぎ!高杉くん」シリーズに出演中。2021年は連続ドラマW「華麗なる一族」(WOWOW)などの出演も控えている。Twitter:@matsuhononSYOのお気に入りの青春映画は『グッバイ、サマー』(ミシェル・ゴンドリー監督)『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリー監督の自伝的作品です。孤独な少年がはみ出し者の転校生と仲良くなり、車を自作するお話なのですが、「友だちができると、世界が一変する」をとってもハートウォーミングに描いているのです。パーティでぼっちになっても、隣に親友がいれば安心感が違う。個展がガラガラでも、親友が来てくれればそこに意味が生まれる。そんなふたりで車を作ったら、どんなに素晴らしいだろう。自分自身が学生時代に渇望していた「救い」がそこに描かれていて、とても幸せな気持ちになれました。アゲアゲの映画ではなく、寂しさと懐かしさ、慈しみが微かに漂う空気感もとても好きです。青春の思い出高校時代などは親友も恋人もいなかったので、キラキラした青春は一切送れませんでした。でも、あのときの孤独感が自分を創作に向かわせたんだと思うと、それはそれでアリだったなと感じます。そしていま思うのは、映画業界は万年青春気分の方ばっかりだということ。好きを全力で頑張る姿を見ているとこっちまでワクワクするし、ここにいていいんだと思える。そういった意味では、自分もようやく青春が始まったのかもしれません。いま鬱屈した気持ちを抱えている若人の皆さん、自分の居場所は、いつか絶対に見つかります!<映画ライター・SYO>1987年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、映画雑誌の編集プロダクション、映画ニュースサイトでの勤務を経て、独立。映画を中心に、ドラマ、アニメ、漫画、音楽など多ジャンルのレビューやコラム、インタビュー、オフィシャルライターを担当。Twitter:@syocinema(text:cinemacafe.net)
2021年03月19日7月に劇場公開され今年一番の音楽青春映画として熱い支持を集めた音楽青春映画『カセットテープ・ダイアリーズ』が、2021年1月20日(水)にBlu-rayとDVDで発売・同日レンタル開始となることが決定した。舞台は1987年、イギリス。地方ルートンで暮らすパキスタン系の高校生ジャベドは、保守的な町、人種差別、厳格な父親との関係…などの悩みを抱え、鬱屈した日々を過ごしていた。ある日彼は、同級生から2本のカセットテープを渡され、流れるブルース・スプリングスティーンの音楽を聴いた瞬間、彼の世界が180度変わる。音楽に背中を押され、友情、恋愛、そして将来の夢へと、現実と向き合いながらひたむきに駆け抜ける。高校生ジャベドの青春を描く本作は、毎年世界中の注目作品が登場するサンダンス映画祭にてワールドプレミアを飾ると瞬く間に評判が広がり、北米での大規模公開が決定。その後も世界の映画祭で絶賛を集め、観客を始め評論家、そして音楽関係者からも称賛を浴びた。また80年代ファッションや、当時のイギリスの音楽文化や魅力的な時代背景に加え、“自分の進むべき道を探し求める”という点において、スプリングスティーンの楽曲を知らない若い世代でも共感する内容になっている。なお、セルブルーレイ、DVDにはメイキングなどの特典映像を収録予定。また、デジタル配信はパッケージ発売に先行して、12月2日(水)よりスタートとなる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カセットテープ・ダイアリーズ 2020年7月3日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開©BIF Bruce Limited 2019
2020年10月23日主演・ムロツヨシ×福田雄一監督による青春ホームコメディードラマ「親バカ青春白書」が、ついに8月2日より放送スタート。この度、本作の「未公開シーン復活版」が「Hulu」にて独占配信されることが分かった。福田監督が脚本統括・演出を手掛ける本作は、ムロさん演じる日本一の親バカ・小比賀太郎(通称:ガタロー)と、ガタローの娘・さくら(永野芽郁)が繰り広げる、“日本一バカでかわいい父娘の物語”。2人をはじめ、中川大志、今田美桜、戸塚純貴、小野花梨、新垣結衣らが出演している。今回配信が決定した「未公開シーン復活版」は、地上波で放送された本編に、“貴重な未公開シーン”をたっぷり加えたもの。本日配信されたばかりの未公開シーン復活版第1話では、ムロさんと佐藤二朗のアドリブシーンや、大学の教授・大村教授(野間口徹)とガタローが“父親同盟”を締結するシーン、さらに、娘・さくらがまさかの落語を披露(?)など、初回から未公開シーンが約15分も追加されている。「親バカ青春白書」は毎週日曜日22時30分~日本テレビ系にて放送。Huluにて初回放送直後から毎週放送後に未公開シーン復活版を独占配信。(cinemacafe.net)
2020年08月02日おうちでのおこもりタイムを楽しく過ごしたい! そんなときには、動画の一気見がおススメ。ここでは、Hulu(フールー)で視聴できる、『ビバリーヒルズ高校白書・青春白書』(通称“ビバヒル”)関連シリーズの3作をご紹介。30代以上の大人女子なら、テーマ曲を聞いただけで、青春時代の想い出がよみがえってくるかも!文・田嶋真理『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』世界中で“ビバヒル”ブームを巻き起こした伝説のドラマ、『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』(1990~2000年)。ダダダダ というテーマ曲を聞いただけで、心が舞い上がってしまう海ドラファンも少なくないはず。物語のはじまりは、ビバリーヒルズにあるウェスト・ビバリーヒルズ高校。ミネアポリスから転校してきたブランドンとブレンダを中心に、セレブな高校に通う高校生たちの愛と友情を描いています。恋愛や友情のドラマだけでなく、アルコールや銃、ドラッグ問題など、シリアスなテーマにも果敢に挑み、等身大の物語が展開されているのは、“ビバヒル”ならではの醍醐味。当時の“ビバヒル”ファンの女子人気を二分したのは、ブランドン役のジェイソン・プリーストリーとディラン役のルーク・ ペリー。観終わった後は、「ブランドンとディラン、つきあうならどっち?」なんて話題で盛り上がるかも!『新ビバリーヒルズ青春白書』“ビバヒル”を現代版にアップデートした続編。主人公は、“ビバヒル”と同じウェスト・ビバリーヒルズ高校に通うティーンセレブたち。恋のかけひきと友情関係、プチプラブランドを取り入れたLAファッションなど、見どころがたっぷり。元祖“ビバヒル”のシャナン・ドハーティ、ジェニー・ガース、トリ・スペリングがゲスト出演し、ジェイソン・プリーストリーは第17話の監督として、作品に関わっているところも見逃せません!イケメン好きには、シリーズ後半からレギュラー入りするリアムがおススメ。“ビバヒル”のディランのような存在で、恋愛ドラマを面白くしてくれます。ちなみに、リアムを演じたのは、SFアクションドラマ『タイムレス』のワイアット役でも知られる、マット・ランターです。『ビバリーヒルズ再会白書』“ビバヒル”キャストの約20年後を描いた、スペシャルなシリーズ。オリジナルのキャストが再集結し、本人役で出演。彼らの実生活とフィクションの設定が入り混じり描かれるという斬新な設定のモキュメンタリーです。当時の撮影の裏側や、懐かしの“ビバヒル”キャストのゲスト出演も!残念ながら、“ビバヒル”で女子人気を二分したディラン役のルーク・ペリーは、このドラマの放送前に急死したため、出演できず……。キャストがルーク・ペリーに言及するセリフに、思わず涙すること間違いなしです!Information『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』Huluで全シーズン配信中※権利の都合により配信できないエピソードがあります。© MMXIX CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved.『新ビバリーヒルズ青春白書』Huluで全シーズン配信中The CW ©2019 The CW Network, LLC. All rights reserved.『ビバリーヒルズ再会白書』Huluで独占配信中©2019 Fox Media LLC. All Right Reserved.Huluは、全作品が見放題。2週間お試し無料。詳細は、公式サイトへ。©2020 DisneyMiraculous™ is a trademark of ZAG – Method.© 2015 – 2016 ZAGTOON™ – METHOD ANIMATION™ – TOEI ANIMATION – SAMG – SK BROADBAND – AB INTERNATIONAL – DE AGOSTINI EDITORE S.p.A. ALL RIGHTSRESERVED.
2020年04月04日「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の大晦日スペシャルが今年も放送決定。「絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!」と題し、過去最大のゲストとスケールアップした笑いがお馴染みメンバーに襲い掛かる。大晦日スペシャルとしては14年目を迎えた今年は、「青春ハイスクール」をテーマに、新入生に扮した「ダウンタウン」、月亭方正、「ココリコ」の5人が様々な授業を体験。授業やイベントのほかにも、移動中のバスの中で仕掛けられるネタなど、トラップが散りばめられている。また、「笑ってはいけない」に加え、多種多様なブロックを設け、バラエティーに富んだ笑いを放送する。番組では、あの超大物タレントがまさかの名物キャラクターに挑戦したり、あの若手俳優がまさかのネタに挑戦したり!?超大物扮する理事長の登場、学園ドラマの名俳優が出演、タレントたちが体を張ったあの企画などなど、今回もお馴染み常連ゲストのほか、豪華ゲストが多数出演予定だ。そんな盛りだくさんな今回は、11月上旬に関東のとある県の廃校になった学校2校を貸し切り、壮大なロケを敢行。なんと、総出演者数はガキメンバー5人を除き74人。総スタッフ数は約500人にも及んだという。参加した田中直樹(ココリコ)は「例年以上に濃い内容で、びっくりの連続」と感想を述べ、遠藤章造(ココリコ)は「久々『わぁ、わぁ』みたいな人と会えたりとかして、しんどかったですけど、楽しいこともありました」とふり返る。「ダウンタウン」の2人は「いやー、ほんとに楽しいキャスティングでしたね。田中に対しては色々ありましたが…」(浜田雅功)、「キャスティングにも恵まれたなーと思ってます。まぁ浜田さんと同様で田中の件は、年をまたいで考えないとあかん案件かな…」(松本人志)とコメント。そして、方正さんは「色々ありましたけど、平成から令和に変わった新時代の、ほんとに、まぁみんなよかったなと思います」と話している。ダウンタウンのガキの使い大晦日スペシャル「絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!」は12月31日(火)18時30分~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2019年11月21日あなたは、忘れられない「青春」はありますか?ドラマや漫画などで、「青春モノ」を見ると、つい、「あの頃は……」なんて自分の青春を思い出すことって誰しもありがちですよね。そこで、BookLiveが実施した「『青春』に関する意識調査」を元に、「最も青春を感じた経験」をランキング形式で発表いたします。たまにはあの頃の「アオハル」を思い出して、浸ってみては!?■ 第3位:「旅行」(10.1%)上記の調査の中で、全年代の男女2418名から「最も青春を感じた経験」を聞いたところ、3番目に多かった回答が、「旅行」(10.1%)でした。修学旅行や、卒業旅行など、それぞれの旅行での青春の思い出ってありますよね。特に、男子と一緒の旅行だと、「好きな人と一緒に行動できるかな〜」「このタイミングで告白したい!」なーんて、旅行中「好きな男子のことで頭がいっぱいに!」という経験がある人も多いのでは?また、旅行中に「クラスの仲良しと喧嘩してしまった」「先生にこっぴどく怒られた」など、一見マイナスなことも、時が過ぎればいい思い出になっているかもしれませんよね。学生時代に行った旅先を、大人になって訪れてみると、あの頃の一生懸命さやピュアな気持ちを思い出せるかも。■ 第2位:「恋愛」(30.7%)次に、上記の調査内で2番目に多かった回答が、「恋愛」(30.7%)でした。青春を感じた恋愛に関しては、ドキドキや不安がたくさんあったはず。その当時のことを思い出すためには、写真や日記なんかを残している人は、たまには見返してみるのもいいかも。記憶が蘇ると、当時の新鮮な気持ちだけでなく、自分の不器用さや恥ずかしさで、「思い出したくもない!」と後悔も出てくるかもしれませんが……。当時の恋愛が、今の「恋愛感」に繋がっていることも大いにありえますよね!今の恋愛に、少しでも生かせていたら、成長している自分を褒めてもいいのかも。逆に、全く学べていない人は、ちゃんと振り返って、自分にダメ出ししてみては!?■ 第1位:「部活」(38.3%)最後に、同調査内で1位になった回答は、「部活」(38.3%)でした。やはり、ほぼ毎日のように練習や活動があった「部活」は青春の1ページになることが多いのかもしれませんね。自分の部活だけでなく、「好きな人の部活の練習を見に行った」「彼氏が出ている試合に応援に行った」など、「恋愛にも絡んだ部活」の思い出もあるのではないでしょうか。また、友情や、先輩後輩などの「人間関係」は、部活から学んだという人も多いかもしれませんね。部活での経験が、むしろ仕事に生かされているという人も多いのかも。■ 如何でしたか?あなたの青春はいつごろですか?「あの頃に戻りたいな〜」なんて思うこともあるかもしれませんが、良くも悪くも、あの頃があったからこそ、今の自分が出来上がっているのも事実。たまには、同級生たちと青春時代を振り返ってみて、色んな感情に浸るのもあり!また、何歳でも「青春ごっこ」はできるので、あの頃のようなキラキラしていた自分を取り戻してみるのもいいかも。(麻生アサ/ライター)(愛カツ編集部)【参考】「青春に関する意識調査」(BookLive)presented by愛カツ ()
2019年10月10日いつの時代もどんな世界でも、青春のきらめきやせつなさは変わらない。タイトルからして青春の華やぎを感じさせる映画『芳華(ほうか)‐Youth‐』も、その普遍の事実に気づかせてくれる作品だ。文化大革命を経て、毛沢東の死や中越戦争と激動した’70年代の中国。人民解放軍で歌や踊りを披露し、兵士たちを慰労・鼓舞する文芸工作団(=文工団)に入団した17歳のシャオピン(ミャオ・ミャオ)と、彼女の心の支えとなる模範兵リウ・フォン(ホアン・シュエン)の絆を軸に、文工団の若者たちの青春が美しい調べと踊りに彩られて描かれていく。文革が背景というと、過酷な青春を想像しがちだけれど、文工団の団員は、歌唱や楽器演奏、ダンスに秀でスカウトされた、選ばれし若者たち。そこには未来への希望が溢れていて、舞踊の才能が認められて農村からやってきたシャオピンも期待に胸を膨らませていた。けれども、彼女はある出来事をきっかけに、いじめの対象になってしまう。健気に耐える彼女に常に温かく接するリウ・フォンは、いつしか大切な人になっていくのだけれど…。もう、シャオピンがリウ・フォンに連れられて文工団にやってくるオープニングシーンから、恋の予感が溢れまくり。とにかく、ホアン・シュエンが演じるリウ・フォンが素敵すぎる。絵に描いたような好青年ぶりに、観ているこちらもハートを射抜かれちゃうわけ。時代背景もあいまって、どこか昭和を彷彿させる古風な佇まいが、彼の誠実さをさらに増しているのもたまりません。いつの時代も、恋は青春のエネルギー。団員それぞれも、恋心を胸に秘めていたり、アピールしたりと、展開される恋模様や事件の数々は学園ドラマさながら。しかし、時代のうねりは容赦なく、文工団ものみこんでいく。みずみずしい青春群像ラブストーリーがときめきに溢れていればいるほど、大河ドラマな様相を呈していくドラマティックな後半が、人生の悲哀を際立たせることに。『シュウシュウの季節』などで知られる原作者ゲリン・ヤンも、フォン・シャオガン監督も、若き日に文工団に所属していたそう。国も時代も違うのに、文工団の青春の風景に共感せずにいられないのも、ふたりの経験が織り込まれたリアリティがあるからこそ。しかも、物語の語り手であるスイツ(チョン・チューシー)には、原作者自身が重ねられている。シャオピンとリウ・フォンの物語を、不遇の仲間に何もしてあげられなかった彼女の視点で描くことによって、青春のきらめきのみならず、誰の胸にもあるだろう青春の後悔もほろ苦く蘇らせるのだ。時は流れ、それぞれの生きる道は変わっても、青春を共に過ごした仲間たちはいつまでも特別な存在でありつづける。シャオピンとリウ・フォンの物語もさることながら、そんな青春の絆が沁みてくるのも魅力。彼らが演奏する楽曲が物語を彩るなか、ある人物の恋心がカセットテープで密かに聴く曲で刺激されたり、背景に流れるインストゥルメンタルに思いがけず郷愁を誘われたり。文工団が舞台だけに音楽も心に残ることをお伝えしておこう。長い歳月を経ても、リウ・フォンはずっと素敵だということとともに。『芳華‐Youth‐』監督/フォン・シャオガン脚本・原作/ゲリン・ヤン出演/ホアン・シュエン、ミャオ・ミャオ、チョン・チューシー、ヤン・ツァイユー、リー・シャオファンほか4月12日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開。©2017 Zhejiang Dongyang Mayla Media Co., Ltd Huayi Brothers Pictures Limited IQiyi Motion Pictures(Beijing)Co., Ltd Beijing Sparkle Roll Media Corporation Beijing Jingxi Culture&Tourism Co., Ltd All rights reserved※『anan』2019年4月17日号より。文・杉谷伸子(by anan編集部)
2019年04月16日90年代の人気ドラマシリーズ『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』がリブートされるようだ。DEADLINEによると、複数のテレビ局および動画配信サービスが買い手として食指を動かしているという。出演が決定しているオリジナルキャストは、ケリー役のジェニ・ガース、ドナ役のトリ・スペリング、ブランドン役のジェイソン・プリーストリー、スティーヴ役のイアン・ジーリング、デヴィッド役のブライアン・オースティン・グリーン、アンドレア役のガブリエル・カーテリス。残念ながら、ブレンダやディランは登場しないようだ。DEADLINEによると、今春にリブートを計画し、働きかけを始めたのはトリ・スペリングだったという。さすがはオリジナル版の生みの親とも言える大物プロデューサー、アーロン・スペリングの娘、といったところか。その後、公私共に仲の良いガースと共に、SNSで「#donnaandkellyforever(ドナとケリーよ、永遠に)」というハッシュタグをつけて情報を小出しにしてきた。今月20日には、ガース、スペリング、ジーリング、グリーン、プリーストリーが一堂に会し、ミーティングをしている様子をTMZがキャッチ。脚本家とプロデューサーは、既にAmazonやHuluと協議を始めているという。『ビバリーヒルズ高校白書』は1990年に放送を開始し、社会現象とも呼べるほどの大ヒットを記録した。高校卒業後のシーズン4からは邦題を『ビバリーヒルズ青春白書』と変え、シーズン10まで続いた。2008年からは新シリーズ『新ビバリーヒルズ青春白書』が放映され、オリジナルキャストもゲストとして出演した。今回のリブートがどの時間軸の物語となるのかは不明だが、50歳前後となったキャストたちによる新しい『ビバリーヒルズ』を楽しみに待ちたい。
2018年12月21日千眼美子(清水富美加)が出演する青春恋愛ストーリー『さらば青春、されど青春。』が、2018年初夏に公開されることが決定、併せてティザービジュアルが解禁された。■あらすじ昭和50年代の東京。朴訥とした真面目な努力家の中道真一は、故郷を離れ、名門大学に進学、やがて大手商社に就職する。将来を嘱望され、エリートの道を進んでいたが、真一には誰にもいえない秘密があった。学生時代に霊的覚醒を体験してから、神々とのコンタクトが続いていたのだ。そんなある日、運命の出逢いが訪れる。同じ会社に勤める都会的で洗練された女性・額田美子。惹かれあう2人には、ある試練が待ち受けていた。現実と霊的現象の葛藤のなかで、真一が最後に選びとった答えとは――。■ヒロインは千眼美子に!崇高な運命を運命づけられた主人公・中道真一を演じるのは、『君のまなざし』の大川宏洋。そして恋人・額田美子を清水さんが演じる。また、田原俊彦・野村宏伸出演の「教師びんびん物語」や、社会現象を巻き起こした反町隆史・松嶋菜々子出演の「GTO」などのヒット作を数多く手がけ、『君のまなざし』を大ヒットさせた赤羽博監督が再びメガホンを取り、懐かしい昭和を背景に、それぞれの運命と真摯に向かいあう姿を儚くも美しく描きだす。さらに、2人の周りを固めるキャスト陣も決定。『君のまなざし』にて大川さんと共演し話題を呼んだ梅崎快人や、『天使に“アイム・ファイン”』にて主演を務めた雲母。ビートきよしや木下ほうか、野久保直樹ほか、石橋保、芦川よしみ、山田明郷、日向丈、長谷川奈央、伊良子未來、大浦龍宇一、高杉亘がクレジットされている。今回併せて解禁されたティザービジュアルには、恋人に愛しいまなざしを向ける主人公・中道真一と優しく微笑む額田美子の間に、“あなたを信じて、ほんとうによかった。”とのコピーが配され、どこか昭和のレトロ感も感じさせるビジュアルとなっている。■キャストコメント大川宏洋今回、映画の初主演を務めさせていただきました。大学1年生から30歳までという、幅のある年齢を演じており、とてもやりがいのある役でした。私としては、「その時その時の中道真一の年齢にしっかりと寄り添えているか」「ストーリーの進行と共に変化・成長していけているか」をとても大切にしました。悩みや葛藤の先に、真一は何を掴むのか。真一の“変化”を楽しんでもらえると嬉しいです。千眼美子額田美子という役はとても難しい役でした。何とか役のイメージに近付けようと頑張りました!!愛しているからこそ、自分にとって辛い選択ができる、そんな健気な姿を見て欲しいです。この役を演じてみて、自分の青春を振り返りつつ、そこから旅立って一歩ずつ進めていくことが、過去も現在も未来も輝かすことになるのかなぁ、なんてことを思いました。『さらば青春、されど青春。』は2018年初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月01日