オリックス・バファローズの山本由伸が1日、ライブ配信アプリ「17LIVE(ワンセブンライブ)」にて実施されたライブ配信番組『山本由伸の17LIVE』に出演。同チームの中嶋聡監督から受けた指導内容を語った。「山本由伸&森下暢仁を徹底解説」と題し、広島東洋カープの森下暢仁と共に配信を行った山本。ヤクルトと戦った日本シリーズの感想や、ぺこぱ・シュウペイに似ているという理由で森下を「森ペイさん」「ペーさん」と呼んでいることなどが明かされた。そのなかで、視聴者から寄せられた「中嶋監督から怒られたことはありますか?」という質問に対し、山本は「試合中はたまに厳しいことも言われますね」と回答。「自分たち(バッテリー)の配球が全然攻めてない時やブレてる時は、“怒る”って感じではないですけど、ご指導が入りますね」と明かしながら、注意を受けるような「悪いことはしてない」と笑いを誘った。また、来シーズンの目標を聞かれ、山本は「日本一でしょ」とニヤリ。「個人成績は全部一番をとりたい。今年の成績より良い成績を出したいですね」と意気込みを見せた。
2021年12月04日オリックス・バファローズの山本由伸、広島東洋カープの森下暢仁が1日、ライブ配信アプリ「17LIVE(ワンセブンライブ)」にて実施されたライブ配信番組『山本由伸の17LIVE』に出演。球速アップの秘訣を明かした。視聴者から寄せられた「球速はどうすれば上がりますか?」の質問に、森下は「投げ続けることは必要」と回答。山本もそれに同意しながら、「高校生の時に森下さんと試合して、森下さんのアップを見てたんですよ。そしたら高い(軌道の)キャッチボールをしたり、ライナーを投げたりしてたのを僕はマネしてます」と、森下が高校時代に行っていたウォーミングアップを参考にしていることを明かした。スタッフから「覚えてますか?」と聞かれると、森下は「由伸と試合したのは正直覚えてないです」とキッパリ。山本が「ヤバい。片思いだ」と寂しそうな表情を浮かべると、森下は「でも、1個下で150キロを投げるピッチャーがいるっていう話を聞いて、宮崎に遠征に行ったりしていた」とフォローを入れた。一方、当時のことを鮮明に記憶している山本は、打者としても森下と対戦したと言い、「ヤバい球でした」「衝撃」と回顧。「こっそりキャッチボールとかマネしてました(笑)」と再び森下に伝えながら、「キャッチボールは大事ですよね」「キャッチボールって雑にしがち。雑にする人もいるけど、いいピッチャーはキャッチボールをちゃんとする」と球速アップに関する持論を述べる。森下も「(毎日することなので)そこで感覚を掴んだり」とうなずいていた。
2021年12月03日オリックス・バファローズの山本由伸が1日、ライブ配信アプリ「17LIVE(ワンセブンライブ)」にて実施されたライブ配信番組『山本由伸の17LIVE』に出演。日本シリーズ第1戦で投げ合った、東京ヤクルトスワローズの奥川恭伸の印象を語った。「山本由伸&森下暢仁を徹底解説」と題し、広島東洋カープの森下暢仁と共に配信を行った山本。ヤクルトと戦った日本シリーズの感想や、ぺこぱ・シュウペイに似ているという理由で森下を「森ペイさん」「ペーさん」と呼んでいることなどが明かされた。そのなかで、奥川の印象を聞かれ、山本は「普段はリーグが違うので、しっかりと見たことはなかったんですけど、想像の100倍素晴らしい選手でした」と絶賛。「(投げ合いは)大接戦というか、僕がちょっと負けてましたね(笑)」とこぼしながら、「本当にすごかったです」と振り返った。また、森下も「1戦目にふさわしい両投手の投げ合いだったので、ファンの方は痺れたんでじゃないでしょうか」と熱戦を回顧。同じセ・リーグのチームではあるものの、奥川との投げ合いはまだないと言い、「これから対戦する機会が増えてくると思うので、楽しみです」と目を輝かせた。
2021年12月02日オリックス・バファローズの山本由伸が1日、ライブ配信アプリ「17LIVE(ワンセブンライブ)」にて実施されたライブ配信番組『山本由伸の17LIVE』に出演。日本シリーズ第6戦で見せた9回141球の力投にまつわる秘話を明かした。「山本由伸&森下暢仁を徹底解説」と題し、広島東洋カープの森下暢仁と共に配信を行った山本。日本シリーズの初戦を振り返り、「初戦は流れを左右すると言われますし、初めての日本シリーズだったのでなかなか緊張しましたね。でも楽しかったです」と感想を述べた。その後、山本は視聴者からリアルタイムで寄せられる質問に回答。「日本シリーズで印象に残っている選手やシーンは?」の質問に、「どの試合もすごかったので、試合は選べない」と前置き、「最後はヤクルトの選手が優勝して泣いているのを見て、スポーツの良さを再確認できました」と笑顔を見せた。その中で、「日本シリーズのピッチングに点数をつけるなら?」という質問をピックアップした山本は、「1戦目は悔しさもあったんですけど、最後は気持ちもこもってたし、今シーズンの中では一番100点に近かったんじゃないかなと思います」と自己採点。森下も「グッドピッチングでしたね。100点を超えてます」と絶賛した。続けて、森下が「8回くらいにコーチの方と握手してたのがテレビで流れていたので、交代なのかなと思ったら次の回も出てきて。ファンの方も燃えたんじゃないですかね?」と水を向け、山本が日本シリーズ第6戦の1シーンを語っていく。当初は「本当に8回までで交代の予定だった」という山本。しかし、8回に3者連続三振をとる山本のピッチングを見たキャッチャーの若月健矢から「もう1回行くぞ。今状態がすごくいいから」と声をかけられ、「8回がラストだと思って(マウンドに)上がったんですけど、若月さんがそんなこと言うから、自分も(気持ちが)乗っちゃって、よっしゃ行くぞってなりました」と、高山郁夫投手コーチと握手をしながら続投の意思を伝えていたことを明かした。
2021年12月02日オリックス・バファローズの山本由伸によるライブ配信番組『山本由伸の17LIVE』(全4回)が12月1日(20:00〜開始予定)、ライブ配信アプリ「17LIVE(ワンセブンライブ)」にてスタートする。2021年シーズンを通して最多勝や最優秀防御率など、投手として5冠を獲得した山本。『山本由伸の17LIVE』では、今シーズンを含めた2021年全体の振り返りや裏話、来シーズンへの意気込み、さらに投手目線から見た「すごい」と思う選手について等、リスナーから届いた質問にも回答しながら語っていく予定だ。○■山本由伸コメントこの度、17LIVEでライブ配信させて頂くことになりました。シーズン中はなかなかこのような機会がないので、ファンの皆さんとやり取りすることを楽しみにしています! たくさんのコメント、メッセージをお待ちしています!
2021年11月29日京都の珠数製造卸業である株式会社 神戸珠数店(代表取締役社長:神戸 伸彰)は、このたび、日本の伝統色「藍」にこだわった正藍染の数珠・ブレスレット「藍珠」の販売を開始いたしました。大河ドラマ「青天を衝け」の藍染技術指導を担当したAWAJI藍LANDprojectによる、正藍染めの玉と房を京念珠(R)に仕立て上げた神戸珠数店オリジナル念珠です。古来より日本人に親しまれてきた伝統の色「藍色」。日本の伝統的な藍染の製法である天然発酵染料を使用した正藍染の玉と房。今までにない正に日本を象徴する「ジャパン・ブルー」が美しく映える逸品が仕上がりました。AWAJI藍LANDprojectの伝統製法による正藍染めの絹糸を昇苑くみひもが房に撚り、こだわりぬいた素材を熟練の職人が心を込めて数珠に仕立てた神戸珠数店のオリジナル商品です。メイン写真■商品詳細ラインナップラインナップ・AI-001 藍珠念珠女性 水晶/山桜藍染 藍染房:希望小売価格14,080円(税込)・AI-002 藍珠念珠男性 水晶/山桜藍染 藍染房:希望小売価格18,480円(税込)濃紺に染め上げた山桜の木玉と天然水晶を合わせた、透明感と藍の美しさが引き立った和スタンダードな数珠です。藍染めの絹糸を通すことで生まれた透き通った藍色と、撚りにこだわった昇苑くみひもによる藍染め正絹房の佇まいが映える逸品です。・AI-003 藍珠念珠女性 山桜藍染 藍染房:希望小売価格12,320円(税込)・AI-004 藍珠念珠男性 山桜藍染 藍染房:希望小売価格13,860円(税込)全ての素材に「正藍染」をほどこし、濃紺に染め上げた山桜の木玉を贅沢に使用した「藍」にこだわり抜いた数珠です。昇苑くみひもで仕立てた中糸と正絹房を合わせました。使い込むほどに藍本来の風合いを感じさせる、末永くお使いいただきたい逸品です。・AI-101 藍珠ブレスレット女性 山桜藍染:希望小売価格3,960円(税込)・AI-102 藍珠ブレスレット男性 山桜藍染:希望小売価格4,400円(税込)濃紺に染め上げた山桜の木玉を贅沢に使用したブレスレット。あえて表面処理をほどこさないことで使い込むほどに色合いや艶が深みを増し、愛着を感じる仕上がりです。シンプルでありながら「和」の存在感を持つ素敵なブレスレットが出来ました。素材 :水晶、山桜藍染、正絹糸取扱店:全国の仏壇・仏具店、土産物店、雑貨店京都生活オンラインショップ: ■天然の山桜を藍染した数珠玉長い冬を乗り越えた天然の山桜を藍染した他にはない神戸珠数店オリジナルの数珠玉です。この玉の色は「喝色(かちいろ)」といわれ、日本の蓼藍(たであい)を使用した天然発酵染料の正藍染の製法でしか出せない色味です。使い込むほどに艶がでて藍本来の風合いをお楽しみいただける玉です。藍珠・数珠玉■数珠に一番映える藍色の絹糸藍珠の絹糸は、男性用には藍本来の色である濃い藍色にこだわり経年変化により風合いの変化も楽しめるように。女性用には藍の色を極限まで淡く染め上げ、女性の魅力を引き出すような風合いを目指しました。自然素材を使って絹糸を染め上げるのは職人の熟練の技術が必要で数多くの試行錯誤の上、数珠に一番映える風合いに仕上げました。藍珠用正絹糸■神戸珠数店の京念珠(R)神戸珠数店の中でも選りすぐりの技術を持つ熟練の京念珠(R)製造師が玉や糸、房づくりなど多くの職人達の想いを一つの形に繋ぎ、数珠を使う方のことを想いながら手作業で数珠に仕立て上げています。珠数職人手元■AWAJI藍LANDprojectによる正藍染の玉と房大河ドラマ「青天を衝け」の藍染技術指導を担当したAWAJI藍LANDprojectこだわりの正藍染。化学染料を使用せず昔ながらの製法を守り熟練の職人が染め上げてます。天然素材のみを使用した美しい藍色の玉と房をお楽しみいただけます。AWAJI藍LANDproject1■昇苑くみひもによる房、中糸伝統的な手組の技法や結の技術を育みつつ、常に新しい取り組みを続けている昇苑くみひも。正藍染で染め上げられた絹糸を京くみひもの技術を使い職人が丁寧に作り上げた正藍染の房と中糸です。昇苑くみひも正絹糸製作風景■箱の特徴従来の数珠に使われている高級桐を使用したオリジナル桐箱です。スタイリッシュでどのようなお客様にもおすすめできるデザインに仕上げました。藍珠のロゴは、ファッションブランドFENDIのプロジェクト「F IS FOR FENDI」に参加するなど、世界を股にかけて活躍している山栄ART工房のCASPERによるデザインです。箱入り数珠・ブレスレット■神戸珠数店について京都で100年にわたり京念珠(R)(数珠)の製造卸をしています。神戸珠数店では長年で培った数珠作りの手法と熟練職人の高い技術で「高品質で安心の珠数」そして「使う方に喜んでいただける珠数」を目指して日々、数珠作りに携わっております。数珠は珠作り/房作り/糸作りなど多くの伝統技術(伝統産業)が集まって初めて出来上がるものです。京都の伝統産業である“数珠”の製造卸として「数珠が持つ伝統の継続と発展」という大きなテーマのもと、人々の心と心をつなぐ数珠を通して社会に貢献していくことが私たち神戸珠数店の仕事です。神戸珠数店社屋■会社情報株式会社 神戸珠数店TEL : 075-371-3929mail : info@kyoto-kanbejuzu.co.jp 所在地: 京都府京都市下京区正面通烏丸東入廿人講町25創業 : 1918年webURL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月17日■前回のあらすじ「『良いお母さんをやろう』と思うから辛くなる。自分は、自分でいればいいんです。良いお母さんである前に、自分自身を大切にできていますか?」と問う高濱先生。良いお母さんである前に、「あなたは人として、自分を大切にできていますか?」…そんな問い、考えたことあるママはいるでしょうか?どうしても「良いママ像」に縛られがちなママたちに高濱先生は、「自分は、何をしている時が楽しいか?」をママには絶対考えて欲しいと話します。■「自分は何をしている時が一番楽しいか?」を考える――「良いお母さんであらねばならない」みたいな呪縛は強いと思いますわかります。ママ友の目だってあるだろうし、住んでいる地域によっては、お姑さんや、御近所の目がうるさいということもあるでしょう。「あのお母さん、子どもを放っているよね」みたいなね。でも、やっぱり、そこでも「人目」を気にしている…。もう、そういう時代じゃないんですけれどね。「誰に何を言われようと気にしない」みたいな人たちの時代が来ているというか。いま、勢いがある企業のトップの方というのは、そういう人々が多いですよね。――でも思い切るのは、なかなか難しいと思いますでもね、お母さん自身が「自分でいること」に焦点を当てられるようになりさえすれば、「何が起こっても、人生、楽しんだけどな!」みたいな感覚は得られるんです。まぁたしかに、かなり勇気が必要です。やっぱり周りに言われちゃうから。「本当は働きたい」と思ったから、実際に働いてみたら、じつのお母さんに、「子どもがかわいそうじゃない」と言われてしまったりしてね。――言われちゃったら、どうしたらいいんですか?言わせておけばいいんですよ。「そういうことを言う人も、いる」ということですよね。でも一方で、働くことへの理解者や仲間もたくさんいますよね。やっぱり、お母さん自身が、「自分は、何をしている時が楽しいか?」を考えてみることが、こんな時期だからこそ、本当に、本当に、大切なんです。■子どものために、ママ自身が自分を楽しく生きればいい――「自分は、何をしている時が楽しいか?」を考える…。それ、難しい!!難しいけれど、ママたちには絶対に考えて欲しいんです。では、私の場合をお話ししましょうか。私の出身は熊本です。父は医者で私は長男なので、「当然、親父の後を継ぐもの」と周りは思っていたんです。でも、私はその環境から逃れたかった。「東大だったら、文句は言われないだろう」と東京に出てきて、さきほどお話ししたとおり、本当にいろいろなことをやった挙句、「やっぱり、俺は子どもが好きだ」という結論が出たんです。映画が好きでたくさん見ましたが、子どもが主人公の映画に5つ星をつけている自分がいる。バックパッカーをやった時も、タージマハルに行って、建物ではなく、その横にいた子どもたちと遊んだことを10ページくらいノートに書き綴っていました。「俺は間違いなく子どもがすごい好きで、子どもと一緒にいるとワクワクするんだな」ということを自分自身で捉えることができたので、「子どものことを仕事にすれば、一生楽しめるな」と、思ったんです。――お母さんが好きなことをしていれば、その姿を見て子どもは育つんですものねお母さん自身が輝いて生きていれば、子どもはそれが一番うれしいものなんです。お母さんが、仕事が大好きで、仕事を頑張っていれば、きっと、「私も早く働きたいな!」と思うんです。子どもは学校で嫌なことがあったとしても、家に帰ってきてニコニコしたお母さんを見ると、「世界には、いいものがある」みたいな気持ちになるものです。嫌なことなんて、浜辺に書いた文字のように、波ですうっと消える感じですよ。だからこそ、お母さんたちには、好きなことを主軸に生きて欲しいのです。子どものために、自分が楽しく生きればいいんです。それが、もっとも子どもに良い影響がある「良い母親像」です。私が「子どもを放っておけ」と言ったとしても気にかけてしまう母親が多いと思います。だったら、「今日、私、何が楽しかったかな?」ということを、まずは自分に聞いてみてあげてください。■「今日、楽しかったこと」を子供と会話してみる――そんな質問、自分にしてみたことないかもしれませんじゃあ、もう一つお伝えしておきます。自分の人生観として、最近、「確信」が出てきたことがあるので。――どんなことでしょう?私は、人から感謝された時が、一番いい「ポカポカ」を感じるんです。「誰かの役に立つ」ということが、人間にとってもっとも幸せだということです。そしてそれは誰にでも同じことが起こるんだ、ということを確信したんです。2021年の前半の今は、まだ「外付けの枠組み」で生きている人も多いでしょう。でも、今こそ自分の心だけ見るべきだと思いますね。私は、社会で活躍している人たちにお会いする機会も多いですが、みなさん、そこの部分がシンプルに整理できています。――「今日、お母さん、こんなこと楽しかったんだ」などと、子どもと会話するのはどうでしょう?すごくいいですね。実際に、それをやっている人もいます。寝る前など、布団に入った時に、みんなで「今日、良かったこと」を言い合うみたいなね。■コロナ渦での学習の遅れは?――最後に、「コロナでの学習の遅れ」についてのご意見をお願いします「コロナでの学習の遅れが心配」という声は、たしかにあります。けれども、コロナだっていつかは収束するでしょう。そうしたら、何だかんだと追いつきますよ。コロナの間の学習の遅れは、ちょっと「やる気」になれば取り戻せるレベルです。そんなに深刻に悩まなくても大丈夫です。それよりも、コロナ禍だからこそ、「発見できること」がたくさんあると思うのです。夏目漱石が、「眺めて楽しむ」と言っていましたが、目の前で起こっている事象のすべてを面白がることができる気持ちが持てるかどうかが大切です。危機の時にこそ、そういう気持ちが大切です。同じ事象でも、認知の仕方でまったく違ってきますよね。たとえば、「コップに半分水が入っている」というニュートラルな状態も、捉え方次第でまったく異なった見方になります。コップに半分「も」水がある。コップに半分「しか」水がない今の時期は、どうしてもネガティブな方向に気持ちが持って行かれてしまうから、ここは大人たちの頑張りどころだなと思うんです。親がガックリしていれば、子どもは不安になりますから。勉強の遅れは、コツコツやれば取り戻せます。それよりも、「今の危機にしかないこと」をキャッチして、「経験値貯金」にしておけば面白いと思います。――オンライン授業については、どうお考えですか?オンラインで困るのは、やっぱり低学年ですよね。私たちもやってみて、1年生までは、正直、お母さんが横にいないと厳しいかなとは思うんですよね。低学年のお子さんがいる方には、「基盤力に絞ってください。簡単に言えば、字の練習と計算です。そこだけは、学年相応のことをやっておく。それぐらいで十分です」とお伝えしています。字の練習と計算は反復練習なので、保護者でも対応できると思うんです。その際、多少声を荒げるようなことがあっても、大丈夫です。子どもは、お母さんたちが心配しているほど、傷つかないものです。でも、お母さんが少し欲を出して文章題を教え始めると、危ないです。お母さんが魔物に変身して行きますからね(笑)。文章題は、(教えることの素人である)お母さんたちが指導しない方が良いエリアかもしれません。大丈夫ですよ。たとえば1、2年生でまったく文章題をやらなくても、4年生で4年生の文章題をやるようになれば、できるようになります。「1、2年生の頃、しっかり文章題をやったから」という理由で、高学年で伸びるというものでもないんですよね。――高濱先生にそう言っていただけると、ホッとするママもいると思いますただ、これからの保護者は、ざっくり大きな見通しとして、「授業がオンラインになることもある」ということは、視野にいれておいた方が良いですよね。今までだってインフルエンザで学級閉鎖などはしていましたが、これからは「インフルエンザ期間は、2週間オンライン授業です」ということがあるかもしれません。そうなること前提の準備は、しておいた方が良いというのはありますね。だからといって、「学校的なもの」がなくなるということは、ないと思います。子どもは、他の子どもの声を聞きたい生き物ですからね。いかがでしたか? 取材で高濱先生とお会いすると、「元気をいただく」という気持ちになります。なかなか難しいですが、「自分は、自分でいればいい」にトライしてみようと原稿を書きながら思いました。自分を尊重することで、子供に寄り添うといった気持ちの余裕が生まれる予感がします。高濱先生のメッセージが、一人でも多くのママたちに届くことを心より願っています!■今回、取材を受けてくださった高濱正伸先生の書籍 花まるな人生 はみ出しても、回り道しても大丈夫! (高濱 正伸/幻冬舎(¥1,320(税込)))花まる学習会代表・高濱正伸が自身の幼少時代を紐解きながら、はみ出し、回り道しながらたどり着いた「花まるな人生」について語ります。逆境を楽しみ乗り越える強さ、自分で学べる賢さ、誰とでも仲間になり人を幸せにできるしなやかさ…。これからの時代に必要とされる力を育むために、親が子どもにしてあげられることとは?高濱 正伸(たかはま まさのぶ)さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。『情熱大陸』(毎日放送)など、数多くのテレビ番組や『AERA with Kids』(朝日新聞出版)などの雑誌にも登場。『メシが食える大人になる! よのなかルールブック』(日本図書センター)など、著書多数。
2021年04月02日■前回のあらすじ「コロナ禍、イライラするのは当たり前。でも煮詰まってしまうママには特徴がある」と話す高濱先生。子どもにも悪気なく「親が、価値があるものだと思っているもの」を押し付けてしまうママたちはどうすればいいのか?消しゴムのカスを集めている子どもに対して、「そんなの集めていて、何になるの? そんな意味のないことをしていないで、勉強をしなさい」と、親が無自覚に自分の価値観を押し付けていることが、子どもの自己肯定感の低さに繋がっていると、高濱先生に指摘を受けました。そう言われても…。■誰にでも心が疲れてしまう時はある――おっしゃっていること、頭では理解できます。でも、消しゴムのカスを集める子どもを見守る境地にたどり着くには、まだ遠いです私は東京大学に入るまでに三浪していて、大学に入ってからは四年留年しています。三浪四留、まだ誰にも負けたことはないです。二浪した奴からは、「自分が、『人生、回り道した』などと言っていて、お恥ずかしい限りです。すいませんでした」と、謝られます。――三浪四留! 四留って、大学に在学できる、ギリギリラインなのでは?そうです(即答)。三留までは、自分の中で、「そこまでは自由にやろう」と計算して、映画や恋愛、落語など、思いっきり楽しんでいました。四留目は1単位のためだけに留年したんです。――なんか、すごいんですね…(絶句)私だって、「褒められる側」に回ろうとしたこともあります。25、26歳の頃でしょうか、「遊ぶだけ遊んだので、そろそろ人がやれないくらい勉強しよう」と思って、いきなり十ヶ国語を勉強し始めたんです。そうしたら、2ヶ月くらいで調子が悪くなりました。いまでいうところの、パニック障害のような症状が出たんです。ドキドキするからトイレに行って鏡を見てみたら、自分の顔が土気色になっていました。高校の同級生だった西郡(※)に「俺、本気でヤバイかも」と下宿先に来てもらって、二人で精神科医になりたての友だちに電話しました。そうしたら、そいつから「それは、心身症の一種だと思う」みたいなことを言われたんです。そこから2年半~3年ぐらいは電車に乗れず、「すべてが怖い」という状態です。精神的に病んでしまった時は、人からの声かけや元気づけでどうにかなるほど甘くないんだ、ということを学びました。精神的な病のことは、書きづらいこともあるかと思います。私のこの話、もしかしたらメディアに載るのは初めてなんじゃないかな? ただ、今の時期だからこそ、私は書いてもらった方が良いと思っているんです。元気なイメージが強い私でも、精神を病んでしまった経験はあるんです。だから、すごく毎日を頑張っていても、ある日いきなり心が疲れ切ってしまうことは誰にでも起こりうることなんですよね。■「良いお母さんをやろう」と思うから、不幸せになる――ママが精神的に、一杯一杯になってしまった時、どうしたら良いのでしょうか?そういう状態になってしまっている時は、自分しか見えていないんです。「私だけが、ダメなお母さんになっている」「私だけが、子どもが可愛くなくなってしまっている」みたいな…。まず、強く言いたいことは、「それ、全然違います」ということです。そんなことは誰も思ってなくて、自分が思っているだけなんです。「良いお母さん像から離れてしまっいてる」「子どもを邪険に思ってしまっている」「自分がいけない」みたいなね。それは、「良いお母さん像」に引きづられてるだけなんです。「一人になりたいから、子どもにあっちに行っててもらいたい」と思う自分がいても、全然、構わないと思うんです。「良いお母さんをやろう」と思うから、不幸せになってしまうんです。自分は、自分でいればいいんです。良いお母さんである前に、「あなたは人として、自分を大切にできていますか?」と、まずは自分に聞いてあげて欲しいんです。「まずは自分に聞いてあげて欲しい」という高濱先生の言葉に、緊張で張りつめていた心が、ふっと緩みます。そうか、そういうことをしても良いんですね。次回に続く!※西郡文啓(にしごおり ふみひろ)さん花まるグループ「西郡学習道場」代表を務める西郡さんは、高濱さんの高校の同級生。創成期から二人三脚でやってきた二人は、大学時代に一緒に牛乳配達をしながらひたすら哲学をした時期もあったそう。■今回、取材を受けてくださった高濱正伸先生の書籍 花まるな人生 はみ出しても、回り道しても大丈夫! (高濱 正伸/幻冬舎(¥1,320(税込)))花まる学習会代表・高濱正伸が自身の幼少時代を紐解きながら、はみ出し、回り道しながらたどり着いた「花まるな人生」について語ります。逆境を楽しみ乗り越える強さ、自分で学べる賢さ、誰とでも仲間になり人を幸せにできるしなやかさ…。これからの時代に必要とされる力を育むために、親が子どもにしてあげられることとは?高濱 正伸(たかはま まさのぶ)さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。『情熱大陸』(毎日放送)など、数多くのテレビ番組や『AERA with Kids』(朝日新聞出版)などの雑誌にも登場。『メシが食える大人になる! よのなかルールブック』(日本図書センター)など、著書多数。
2021年04月01日「コロナ禍で『母親』をやっていれば、イライラするのは当たり前」、そんな風に話すのは、花まる学習会の高濱先生。ママは感染に気を使い、家で過ごすことが多い毎日のなか、家事や育児に日々頑張っています。でも口にはなかなか出せないけれど、「コロナ禍、そろそろ本当に疲れてきた…」そう思っている人も多いのではないでしょうか。そこでこんな逆境の時代でもママが笑顔で暮らせるように、背中を押す言葉を花まる学習会の高濱先生にお聞きしました。高濱 正伸(たかはま まさのぶ)さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。■イライラするママが悪いわけではない――コロナ禍でお疲れ気味のママたちに、高濱先生からメッセージをお願いします!コロナ禍で、夫婦のこと、子どものこと、この2つの問題で悩んでいる人は多いと思います。「潜在的な問題がコロナ禍で表面化した」などと言う人もいますが、あまり深刻に考える必要はないと思うんです。人間は、距離が近くなりすぎると、相手に対して苛立ちの感情が出てくる「生き物」なんです。どんなに大切に思っていても、一緒にいる時間が長くなれば、疲れが出て、イライラするのは当たり前です。私は、自分の経験からそう考えるようになりました。――どんな経験なのでしょうか?私が大学1年生の時のことです。仲が良かった友だち5人で、南アルプス登頂に挑戦しました。私だけ山登りの初心者で、他の4人は山登りの経験値が高かったせいもあり、「ついていけるかなぁ」と心配で、事前に山の専門家に注意点などを質問しに行きました。専門家の方からは、「体力的な面では、高濱くんはずっと野球をやっていたから大丈夫だよ。でも、必ず喧嘩になるだろうから、そこだけは気をつけて!」と、言われたんです。そう言われても、「南アルプス登頂に挑戦しよう」と思うほど仲が良い仲間だっただけに、「喧嘩なんか絶対にしないのにな…」と不思議でした。ところが、やっぱり喧嘩になったんです。人間は、長い時間、一緒にいることを強いられると、関係性が絶対におかしくなるものなんです。当時、私は日記をつけていたのですが、「俺のカレーだけ肉が少ない。他の奴には多めに肉をいれているのに、どうしてだ」とか、そのレベルで本気で苛立っているんです。――コロナ禍、ささいなことでイライラするのは、私だけではないと?そりゃ、そうですよ。母子の愛は崇高ですが、長い時間、一緒にいれば疲れます。そこで、「問題が表面化した」などと深刻になるより、「そういうものだから」と思っておいた方が、気が楽じゃないですか。――高濱先生に「そういうものだから」と言わると、何だかホッとします何回でも言いますよ。あなたが悪いんじゃなくて、「コロナ禍で『母親』をやっていれば、イライラするのは当たり前だ」ということです。そんなの、絶対に当たり前です。そもそも、「お母さんになる」ということだけでも、ものすごいパワーの要ることなんですよ。皆さん、突然「お母さんになる」わけでしょう? いままでとまったく違う状況に、突然、放り出される感じじゃないですか。不安になってあたり前だし、不安な自分を受容するにはパワーが必要なんです。 ■「行き詰まってしまうママ」には、特徴がある――でも、先ほど、高濱先生は「母子の愛は崇高」と、おっしゃっていましたお母さんが子どもを想う愛は、崇高だと思います。それは事実として、あります。一方で、「立派な母であろう!」みたいになると、あっという間に行き詰ってしまいますよね。じつはね、「行き詰まってしまうママ」というのは、特徴があるんです。――どんな特徴ですか?人の評価を気にしたり、人と自分を比較したり…。とにかく自分の意識が、「人の目」の方向にいってしまうと危ないです。もっとも、日本人の大半は、「人の目」の方向に意識がいってしまっているんです。それが、「日本の子どもたちの自己肯定感の低さ」に繋がっていると、私は考えています。――どうして人の目を気にすると自己肯定感が低くなるんですか?人生は、「自分で決めたこと」が、一番面白いんです。だから、もっとも大切にするべきは、「自分は、何に関心があるのか?」です。言い換えれば、「どれだけ、自分の心に焦点を当てることができるのか?」が、勝負なんです。けれども、親は何かと口を出してしまいます。小さい頃から、「これをやれば、いい」とか、「この点数を取れば、合格できるよ」「ここの中学に行ったら、すごい」みたいな感じで、日本の子どもは、「外付けの価値」を与えられて育つことが多いんです。本当は、その子は、「私は、消しゴムのカスを集めたかったんだ!」と思っているかもしれないですよね。はたから見たら、「ただのゴミじゃん」と、思われるようなものでも、「あなたたちはゴミと思うかもしれないけれども、私にとっては、これが大切なんです」という気持ちを持つことが大切なんです。「自分が本当に関心を持っているもの」を見失わないでいられれば、人間は大丈夫なんです。「自分が、何にワクワクするか?」を見失わずにいられれば、どんなことがおきたって、大したことではないんです。すべて、楽しいんです。――消しゴムのカス、ですか? 高濱先生節が炸裂していますね…私は、もう、こういう子どものワクワクする価値観の大切さを話したいんです!たとえば、「友だちの夫はお金持ちなのに、うちの夫は出世しない」といったように、比較ばかりしてしまうからつらくなるんです。子どもたちも同様に「他者と比較して、自分はこうだ」とか、小さい頃から植え付けられて、それを価値基準に置いてしまう。そうではなくて、「私は(僕は)、これをやりたいんだ!」ということを、繰り返して成長していかれれば、人間は幸せになれるものなんです。子どもがワクワクしている「消しゴムのカス」に対して「そんなの集めていて、何になるの? そんな意味のないことをしていないで、勉強をしなさい」みたいに、「親が、価値があるものだと思っているもの」を押し付けられるところから、子どもの自己肯定感の低さが生まれると私は考えています。もちろん、親の方にはまったく悪気がなくて、心の底から子どものためを思って言っているのはわかっていますよ。だからこそ、余計に危ない。親の価値観自体が、「外付けの枠組み」をもとにしてしまっているのです。アイタタ! 高濱先生の言葉、思い当たりすぎて、胸が痛くなります…。でも、だからって、私はどうすればいいのでしょうか?次回に続く!■今回、取材を受けてくださった高濱正伸先生の書籍 花まるな人生 はみ出しても、回り道しても大丈夫! (高濱 正伸/幻冬舎(¥1,320(税込)))花まる学習会代表・高濱正伸が自身の幼少時代を紐解きながら、はみ出し、回り道しながらたどり着いた「花まるな人生」について語ります。逆境を楽しみ乗り越える強さ、自分で学べる賢さ、誰とでも仲間になり人を幸せにできるしなやかさ…。これからの時代に必要とされる力を育むために、親が子どもにしてあげられることとは?
2021年03月31日CONVERSEが展開する国内発のスケートボードライン「CONVERSE SKATEBOARDING」+シリーズから、ライン初となる上野伸平シグネチャーモデルが2月19日にリリース予定 。シューズの発売を記念して、シグネチャーモデルをフィーチャーしたショートクリップも公開。ショートクリップは「CONVERSE SKATEBOARDING」特設サイトにて閲覧可能。年よりCONVERSE SKATEBOARDINGに正式加入し、プロライダーとしての活躍だけでなくアパレルブランドや飲食店などのプロデュースワークなど多岐にわたる活躍を見せる上野伸平。ファッション×スケートボードを繋ぐキーパーソンとして世界中から注目を集めている「上野伸平」のシグネチャーモデルをフィーチャーしたショートクリップ作品。ストリートに縦横無尽に残るスケーターの足跡。 今回のモデルの特徴である、インソールとアウトソールのカラーリングで街に痕跡を残していく。STAFFExecutive Producer : Takayuki Moriya (NION)Director : Tomoyuki Kujirai (NION)Cinematographer : Mao Ohkawara1st Assistant Camera : Maho KamiyaProduction Manager : Yusuke Tamura (NION), Shingo OguraOnline Editor : Kiyoshi TeruiMusic : YO.AN (HOLE AND HOLLAND)Special Thanks : IMAGICA WEST, Sanwa Cine EquipmentBREAKSTAR SK SHINPEI UENO OX +PRICE: 1万4,300円(税込)COLOR: ブラック、オフホワイトUPPER: スエード/ベルベットOUTSOLE: ラバーRELEASE: 2021年2月19日(金)SIZE: 23.0~28.0、29.0cm「CONVERSE SKATEBOARDING」+シリーズから、上野伸平シグネチャーモデルが2月19日に販売開始。ハトメやハトメ飾りを排除し、シェブロン&スターのロゴをバックチップに型押ししたアイテム。ブラックにはオレンジ、オフホワイトにはパープルをアウトソールとインソールに配したデザイン。シューレースチップやタンのロゴには、ゴールドのアクセントをプラス。アウトソールラバーの配合調整により、柔軟性とデッキのコントロール性が、ベルベットのタンに内蔵したフォームによってフィット感がそれぞれ向上。すっきりとした佇まいでありながらも、遊び心あるデザイン性とスケーティングに優れた機能性を兼ね備えたアイテム。ソックライナーに箔プリントで施した上野伸平のグラフィックも、シグネチャーモデルならではのポイント。※店舗によって発売時期が異なる可能性がございます。CONVERSE SKATEBOARDING “+ SERIES” SPECSTABLE LAST:トウスプリングを低めに設定したラストを採用することで接地感を向上し、優れた安定性を実現EDGED OUTSOLE:摩擦のかかる方向に対して細かな溝を刻み込んだ意匠のラバーアウトソールを採用し、優れたグリップ性を実現DUAL TAPE:二重のラバーテープ構造を採用することで摩耗を軽減し、耐久性を向上GRIP LINER:ライニングに滑りにくい質感の素材を採用しホールド感を向上DURABLE SHOELACE:クラシックな風合いながら強度に優れるポリエステルシューレースを採用し耐久性を向上TRICK PROTECTOR:トリック時に接触の多い箇所をスエードやラバー等で補強し、耐久性を向上INNER HOLD SYSTEM:伸縮性のあるネオプレン素材を内部に配することでホールド感を向上REACT HD INSOLE:硬度の異なる高密度E.V.A.の二重構造により優れた反発性と安定性を実現【About SHINPEI UENO】TIGHTBOOTH PRODUCTIONを主宰しながらEvisen Skateboardsのプロライダーとしても活躍。数多くのスケート作品を発表し、代表作である『LENZ II』は国内外からも高い評判を受ける。幅広いアウトプットを持ち、『PIZZANISTA TOKYO』やスケートショップ、アパレルブランドのディレクション、ハイブランドのプロデュースワークなど多岐にわたる。【About CONVERSE SKATEBOARDING】国内発のスケートラインとしてシェブロン&スターの豊かなアーカイブモデルをクラシックな雰囲気はそのままにスケート仕様にアップデートした本格スケートシューズライン。アクティブスケーティングをサポートする機能を搭載した本格仕様の“+ SERIES”と、ストリートでも活躍する“STANDARD SERIES”を展開。上野伸平、伊藤慎一、佐川海斗、砂川元気、廣瀬祐樹がライダーとして在籍。【INFORMATION】HP:converseskateboarding.jpInstagram:@converse_skateboardingコンバースインフォメーションセンター 0120-819-217converse.co.jp企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月10日結婚は結婚式や育児など様々なことにお金がかかるため、収入が安定する正社員であることが望まれますが、現在の日本では非正規雇用が多いのが実情です。今回は正社員じゃなくても結婚生活を安定させるための条件について解説します。彼が役割の入れ替えを受け入れられるかどうか彼が正社員ではなく収入が不安定であるため、女性の方が収入が上になっているというケースもままあります。もしそういった状況であるなら結婚後に彼に主夫をやってもらう事で結婚生活のバランスを上手く取っていく方法を考慮してみても良いでしょう。この際に問題となるのは女性側の収入額ももちろんですが、男性が主夫になることを受け入れられるかどうかです。主夫になるということは家事全般や、子供が欲しい場合は育児にも適性が必要になります。そうした事が苦手で受け入れられないという場合は結婚は難しいと言わざるを得ませんが、もしチャレンジしても良いと言ってくれる彼であれば上手くいくかもしれません。頼れる実家が身近にあるか結婚後に子供が欲しい場合は育児に多額のお金が必要になります。もし正社員でないのが彼だけでなく、お互いに非正規で働いていて収入が安定していない場合は、共働きでフルで働いてカバーする必要があるかもしれません。しかしそうなると夫婦だけで子育てをするの時間的に難しくなることがあり、お金は足りても子育てに第三者の協力が必要になるでしょう。そんな状況をなんとかできるのが実家の存在です。家事だけなら共働きであってもなんとか合間を見つけて分担しつつ片付ければ良いですが、育児となると片時も目を離すことはできません。そんな時に育児に協力的な実家が近くにあれば、園へのお迎えや仕事に行っている間に預かってもらうことができ、急なトラブルなどにも協力してもらって乗り越えることが可能です。一般的な正社員と比べて収入はどう違うか正社員でないなら結婚が難しいというのはあくまで収入面の問題が大きいからです。しかし最近は正社員ではなくても大きく稼げる仕事があったり、正社員でなくても個人事業主という働き方があります。もちろん大きな企業の一因として働く方が収入のブレはなく安定感がありますが、結局の所、大事なのは最終的にいくら手元にお金が入るのかという点です。今の年収や貯金を合算して考えて、およそ3年程度暮らせる蓄えがあれば多少の収入のブレはカバーできますし、比較的安定した結婚生活を送れる可能性が高いです。お金が必要な部分を如何にカバーできるか正社員でないことの問題点はやはり収入面になります。しかしお金が必要になる部分をうまくやりくりでカバー出来る展望があったり、正社員でなくても収入が比較的高いのであれば結婚に対する障害は乗り越えることが可能です。正社員でなくとも副業で収入をカバーする方法などもあるのでじっくり検討してみましょう。
2020年12月07日子育てする中で行っているしつけ。さまざまな場面で、「こういう時はこうするものだよ」とか「こういうことはいけないよ」と子どもたちに伝えてはいるものの、これで十分かと問われると、私は自信がもてない状態でした。そんな時にわが家が出合ったある一冊の絵本。子どもたちが小学校入学までに身につけておきたいこと、知っておいてほしいことについてのヒントがつまった内容だったので紹介します。子どもへのしつけ、これで足りているのかな?子どもたちに伝えてきた世の中のルールや生きる上での約束。でもこれで足りているのかな?と思うことも。考えてみれば、しつけの教科書があるわけでもなく、自分が親にしてもらったことを頼りに、夫婦の考えを日々の生活で伝えていました。現在、息子は年中さん。年長さんの先輩ママたちはもうランドセルは買ったおうちも多く、小学校入学に向かって一直線という雰囲気。来年の今頃はこんな感じなのかなと思いつつ、小学校入学までに何がどの程度できたらよいのかなと考えるようになっていました。わが家が取り入れたのはその名も『おやくそくえほん』そんなある日、ある絵本のレビューを目にし、興味がわいたのでさっそく購入してみました。小学校入学までに身につけたい「おやくそく」が子どもにもわかりやすくまとめられていて、まさにわが家にピッタリ!まずは私がひとりで一気に読んでみました。「おやくそくえほん: はじめての「よのなかルールブック」(日本図書センター) 監修/高濱正伸、イラスト/林ユミ内容がわかりやすく、絵のタッチもかわいい!何より「これって大事だけど今までちゃんと伝えられてこなかったな」とか、「私もできてない…!?」とハッとさせられる内容もありました。挨拶、早寝早起きといった生活の基本のことから、「イヤと感じたことはきちんと相手に伝える」「自分を好きでいる」といった生き方の基本となる大事なことが、なぜ?も含めてわかりやすく載っています。次は?次は?と食いついてくる!4歳年中の長男と2歳半の娘に読んでみると、ふむふむと分かったように頷きながら、「次は?次は?」ととても食いついてきました。息子には知っている「おやくそく」もあるし、初めて聞く「おやくそく」もあったようです。ふたりにわかりやすいように、実際に自分たちに起きた具体的な話を一緒に思い出して話をしながら読んでいきました。それからは、毎日の絵本の読み聞かせの前に、「おやくそくえほん」を数ページ読むのがわが家の定番に。2周目、3周目になってからは、「これってどうするんだっけ?」とクイズのような形式で読み進めています。子どもたちがその答えをただ覚えて言うのではなく、「おやくそく」について考えながら身についていってほしいなと思いながら。子どもたちの変化は?「この本を知ってから、ふたりともお約束を守るとってもよい子になりました!」ということは、もちろんありません(笑)。ただひとつ変わったことは、「世の中には大事なおやくそくがある」ということを理解してくれたと感じています。守れなかったときも、「あ!こういうおやくそくあったんだ」と自分で気づいて思い出してくれるようになっただけでも成長したなと思います。「おふろやトイレはきれいにつかうというおやくそく」私は、子どもはトイレを汚すものだと割り切っていて、本人にきれいにさせるという意識がありませんでした。でも、この「おふろやトイレはきれいにつかうというおやくそく」を親子で共有してからは、トイレが汚れていたら私が掃除するのではなく、息子に「これじゃ次に使う人は気持ちよくないね」と声をかけ、自分で掃除をさせるようにしました。息子自身もイヤイヤ掃除をするのではなく、「そうだったそうだった!」と「おやくそく」を思い出して、自分から掃除をしてくれています。たとえ家族であっても、自分以外の人ことも考えて生活をする大切さを学んでくれたように思います。親の変化は?私自身の変化としては、この絵本を読んだことで、やってほしいことや知ってほしいことなどの伝え方が上手になったように思います。たとえば、靴をそろえるという行為。今までは、「脱いだ靴はそろえて!」と言っていましたが、この本を読んでからは、「こうやって靴が置いあって気持ちいいかな?」「次に履くときにどうなっていたらいいと思う?」と、まずは本人が考えて行動するように声かけしています。それは、この本に「なぜそのおやくそくが大事なのか」が書かれていたからです。それを親子の間で共有できているので、「なんて書いてあったっけ?」と思い出させることで行動につなげられるのです。「〇〇しなさい!」と怒って言わなくていいということで、私の心にちょっと心に余裕ができたように思います。「じぶんをすきでいるというおやくそく」私自身に響いたのが「じぶんをすきでいるというおやくそく」。常々、子どもたちに「自分を好きでいてほしいな」と願ってはいたものの、何だかうまく伝えられる気がしなくて、それを口にしたり子どもたちと共有したことはありませんでした。この絵本をきっかけに、自分を好きでいることとの大切さ、パパとママもあなたたちをとても大好きで大事にしていることを伝えることができました。それを聞いて、子どもたちもニコニコしていて、改めて言葉で伝えることが大事だなと感じました。親子で理由を共有するのが大事子どもたちを育てる中で親として、物事の善悪は一生懸命に伝えてきたけど、ほかにどんなことを伝えたらよいのだろうかと思っていました。この絵本の内容を親子で共有できたことで、「なぜそのことをしなくてはいけないか」「どうしてこれはよくないのか」という「なぜ?」を一緒に考えられたのがよかったです。これから子どもたちが少しずつ自立していくときに大切なことばかりだと感じています。引き続き、繰り返し一緒に読んでいき、毎日の生活に生かしていきたいと思います。<文・写真:ライターさつき>
2020年10月13日自分は彼の理想には程遠いのだと知って、ショックを受けていませんか?好きな人の理想とは違っていても、決して諦める必要はありません。明るく乗り切るためには、どのような方法が効果的でしょうか。彼の理想に近づく努力をする理想の正反対だと知ったところで、好きな男子のことを簡単に諦められるわけではありませんよね。少しでも距離を縮めたいのならば、思いきってその理想に近づいてみればいいのです。例えば好きな男子の理想が、ナチュラルメイクより派手なメイクの女子がお好みというのならば、メイクをひたすら勉強してみましょう。逆に、派手なメイクよりナチュラルメイクの方がお好みならば、普段のメイクを抑えてみてください。好きな男子の反応をうかがいつつ、少しずつ理想に近づいてみるのです。とはいえ理想に近づくためには、正反対の自分に生まれ変わらなければなりません。今までの自分のこだわりなども一掃する必要があるので、抵抗がありますよね。しかし、決して無駄なことではないのです。好きな男子と距離を縮められるだけではなく、自分の新たな一面も見つけられるからです。彼を本気で好きならば、努力する価値は大いにありますよ。あえて自分を貫く好きな男子の理想とは違うのだと割り切って、自分は自分なのだと言い聞かせてみましょう。中途半端な気持ちで理想に近づこうとして空回りするよりも、堂々としている人の方が好感度が上がりやすくなります。ありのままの自分で好きな男子と接して、作り物ではない本来の自分を理解してもらいましょう。自分を貫くことは、好きな男子の理想像を無理に演じる必要がないので、心身ともに楽ですよ。理想は理想!誰しも理想は持っています。そして、その理想にはなかなか手が届かないものです。好きな男子の理想像も、話のネタに出してみたとか、簡単に理想が叶うわけではないのだと知った上でのことかもしれません。つまり、真に受ける必要はないということです。もちろん、理想通りの人と出会えるのならば本気でアタックしに行くでしょう。しかし、その確率は決して高いとは言えません。理想はどんどん高くなっていくものなので、運命的な出会いでもなければ理想の人を見つけるのは困難です。理想の人が見つからないうちに、彼にアタックしてみませんか?正反対は嫌いというわけではない理想と正反対だからといって、あなたの全てを否定しているわけではありません。「彼にとって私は嫌いなタイプなんだな」と勘違いしてしまうのはもったいないですよ。彼の理想像に近づいてみるもよし、ありのままの自分でアタックするもよしです。自分に自信を持って、好きな男子と接してみてくださいね。
2020年06月04日幼稚園や保育園と違い、毎日の時間割に加えて学習用具も増え、持ち物の管理が課題になってくる小学生。「小学校に入ったら、忘れ物ばかり」「お友だちはこんなに忘れ物していないみたい」などと頭を抱えている親御さんの声もよく耳にします。だからといって、我が子のためと思って親がすべてを管理したり、また忘れ物しがちなことを悲観しすぎたり叱ってばかりいたりするようでは、改善の余地はありません。大人である自分だって忘れ物をすることはあるのだから……と大きな心で、原因と対策を考えていきましょう。忘れたことを責めるのはもってのほかうちの子は特別に忘れ物が多い子なのでは?と思い悩んでいる親御さんは少なくないと思いますが……そもそも、多くの子どもは忘れ物をするもの。そういうものだ、と割り切って考えることも必要です。何かに夢中になっていると、忘れ物をしてしまう子どもたちはたくさんいます。気を配らなければいけないことがたくさんあると、忘れてしまうこともあります。忘れてしまったことを叱るよりも、どうしたら忘れないか、考えることが大切です。(引用元:小笠原恵著(2011年),『うちの子、なんでできないの?親子を救う40のヒント』, 文藝春秋.)また、低学年の子どもの場合、子ども自身でも忘れ物を減らしたいとは思っているけれど、忘れ物をしないための対処法がわからず繰り返してしまうということもあります。だからこそ、好き好んで忘れ物をしたわけではないのに厳しく責められたら、子どもは「自分はダメな子なんだ」と自信を失くしてしまう場合があるので要注意です。忘れたこと自体がショックなのに、さらに叱責までされるのは、大人でも子どもでもひどく落ち込んでしまいますから。忘れ物対策が学力向上にもつながるもう小学生なのだから、勉強や運動、習い事などほかのことに意識を向けたいのに。忘れ物のことばかりで思い悩むなんて……と気落ちするのはもったいないことです。忘れ物への対策を練る時間は、決して無駄ではありません。「忘れ物をなくそう」という意識がウッカリすることやケアレスミスを減らし、忘れ物をしないようになることで、学習や物事への取り組みが積極的になり、先を読む力も養われ、子どもにとってプラス面がたくさんあります。(引用元:SHINGA FARM|忘れ物と学力は関係する!? 子どものタイプ別で正しい対応法をご紹介!)子ども能力開花くらぶ代表の田宮由美氏によると、忘れ物を減らそうとする努力は学力向上にもつながるのだそう。次の日の持ち物をしっかり確認する、朝にもう一度持ち物チェックをするなどが習慣化されると、テストのときも「最後に答えを確認しておこう」となるのです。いつも取りこぼしていたケアレスミスがなくなれば、テストの点数はもちろん上がりますよね。続いてご紹介する忘れ物対策は、学習環境を整える・親子での意識を高めるという意味でも有効なものばかり。具体策を講じて忘れ物が減った頃には、生活面も学習面もよりよいものになっているはずです。忘れ物をなくすために親子でできること東京学芸大学教育学部特別支援科学講座准教授の小笠原恵氏は、忘れ物も「子どもが大きく成長するチャンス」と言います。「次はどうしたら失敗しないで済むか、具体的に教えてあげることは、ただ叱るより有効な場合が多くあります」とのこと。忘れ物ばかりする子どもを叱るよりも、どうすればいいのかを教えたり一緒に考えたり、親子で具体的に策を練って実行に移してみましょう。■朝に持ち物を点検できるくらいの余裕を持つ夜にしっかりと準備をしていたとしても、朝になって時間に追われドタバタと玄関を出るようでは、忘れ物をする可能性も大きくなります。ランドセルの中身はそろっていても、上履き袋を持って出るのを忘れたり、体操着袋を置いていってしまったり。玄関を出る直前にもう一度手荷物を確認することができるくらいの時間の余裕が必要です。■日頃から整理整頓を心がける机の周りやランドセル置き場などは、定位置を決めたり、学習教材を教科ごとに分類したり、よく使うものが取り出しやすいようにしておいたりということが重要です。見た目上はスッキリしていたとしても、重要なプリントが適当なノートに挟まっていたり、毎日のように学校に持っていく教科書が引き出しの奥に入っていたりするようではNG。一度親子で片付けをしながら、いろいろな物の置き場所の見直しをしてみるのもいいかもしれません。■否定的な言葉を使わず、頑張っていることを褒める日頃から「いつも忘れるんだから」「うっかりしてばかり」などという決めつけの言葉は使わないようにしましょう。親がそう言い聞かせることで、子ども自身が「自分は忘れ物ばっかりする子どもなんだ」と思い込んだり、周りからもそのような先入観で見られるようになったりしてしまうことも。ただ忘れ物をするだけの事実よりも、その思い込みから脱却することのほうが、子どもにとっては困難なもの。「忘れ物しないように、最近頑張っているね」など、前向きになる言葉かけを心がけましょう。親が学校まで届けるかどうかは臨機応変に子どもが登校したあとに忘れ物をしたことに気がついたら、届けるか届けないか……。悩みどころだと思いますが、届けてしまえば、忘れた当人は「次は忘れないようにしよう」という意識が低下します。保育士として15年以上保育業務に携わる市川由美子氏は、「忘れ物をすると自分が困るといった経験をしておかないと、『忘れ物をしないぞ』という責任感が芽生えません。とはいえ、忘れ物の種類によっては、届けてあげないと周りに迷惑がかかる物もありますので、臨機応変に対処しましょう」と言っています。お弁当や水筒などの貸し借りができない必需品や、衛生的に困るものなどは届けないと大変なことになりますが、教科書などは隣の席の子に見せてもらうなどして切り抜けられます。また、上履きや体育の帽子などは、学校側が忘れた子ども用に用意している場合も多いものです。事前に「もしも忘れてしまったら」の対処法を親子で確認し合っておく、というのもいいかもしれません。肯定し、前向きに捉えることも大切忘れ物の原因と対策についてまとめました。親があまりにも思い詰めたり、子どもへの関わりが忘れ物のことばかりに集中しすぎてしまったりするのは、親の精神衛生上もよくありませんし、親子関係を悪化させる原因にもなりかねません。花まる学習会代表でNPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長の高濱正伸氏と、花まるグループ西郡学習道場代表の西郡文啓氏は、共著書『ちゃんと失敗する子の育て方』で、「しょっちゅう忘れ物をするのは『それくらい抜けているほうが、世の中生きやすい』というように、注意したくなるようなことも見方を変えれば『良いところ』かもしれません」と述べています。心配だからと言って、子どもの人生の道筋をつけてやったり、親の言う通りに生きて行くように育てたりすることが親の役目ではありません。めざしたいのは、子どもが自分で考えて正しい道を選択できるように、失敗しながらも自力で立ち上がって歩いていけるようにすること。もし「自分は心配しすぎる傾向にあるかも?」と思ったら、いっそのこと、ちょっと子どものことを考えるのをやめてみましょう。(引用元:楠本佳子(2016),『12歳までに「勉強ぐせ」をつけるお母さんの習慣』, CCCメディアハウス.)そして忘れ物をせずに過ごせた日は子どもにとって「あたりまえ」の日ではく、花マルの日。「今日は忘れ物しなかったね」と褒めてあげれば、忘れ物で困ることもないだけでなく成功体験だと認識するようになり、忘れ物をしないよう自発的に心がける姿勢を見せてくれるようになるはずです。***「子どもの忘れ物だけに目を向けるのではなく、整理整頓を促したり、日頃から関心を持ち、親子の会話があれば、持ち物や授業に必要な教材などについて、忘れることを予防できるはず」と言うのは、前出の田宮由美氏。親子のコミュニケーションを密に取りながら、少しずつ忘れ物を減らして自立へとつなげていけるといいですね。文/酒井絢子(参考)All About|子どもの忘れ物が多いのは親の責任?! 親子の会話3STEPで忘れ物対策ベネッセ 教育情報サイト|子どもの忘れ物、防止するコツとやってはいけないこととは?SHINGA FARM|忘れ物と学力は関係する!? 子どものタイプ別で正しい対応法をご紹介!楠本佳子(2016年),『12歳までに「勉強ぐせ」をつけるお母さんの習慣』,CCCメディアハウス.小笠原恵(2011年),『うちの子、なんでできないの?親子を救う40のヒント』,文藝春秋.高濱正伸・西郡文啓 (2018年),『ちゃんと失敗する子の育て方』,総合法令出版.
2020年04月08日勝ちにこだわりすぎる、負けそうになると勝負を放棄する――。そんな子どもの姿に戸惑ってしまっている親も多いようです。これは「一番病」などとも呼ばれ、競争社会で生き抜くためにはある程度必要な素質とも言えますが、周りを巻き込んでまで一番でないと我慢できない、という状態では困りもの。たとえ負けてしまっても前向きに捉えて立ち上がってもらうために、親はどんなことに気をつけたらよいのでしょうか。勝ちにこだわるのは、その子の気質が基本「一番病」を理解するにあたっては、まず、負けず嫌いな性格はその子の持って生まれた気質によるものであると割り切って考えることが必要かもしれません。アメリカの心理学者であるトーマス博士の研究で見出された9つの気質特徴、これが複雑に絡み合うことで、生まれつき、負けず嫌いだったり、ルールに準じるのが好きだったりという「性分」が出てきます。その子たちは、「できる自分」が好きで、「できない自分」は受け入れがたいと感じ、親や先生からの指摘で、ひどく落ち込んでしまうのです。このタイプのお子さんは、基本的には、「言われてもやらない子」ではなく、むしろ「自分でがんばる子」の場合が多く、「いい子気質」である傾向が高いようです。(引用元:SHINGA FARM|いい子気質に多い!?「間違えるのがイヤ!」その心理と親ができる対策)さらに、気質的に負けず嫌いな子は結果を残すことが多いので、親もつい期待をかけて「できる子」に育てようと突っ走ってしまうパターンが多いんだとか。子どもが運動会で一等を取ったことに親も大喜びで、ご褒美に欲しがっていたおもちゃを買ってあげたりしたことはありませんか?子どももそのときばかりは喜ぶものの、じつは逆に「一番になったり、一等賞をとったりしないと、ママやパパは褒めてくれないんだ」と感じてしまっている可能性も高いのです。負けず嫌いな気質を生かすには「一番病」を克服していくためには、勝ちにこだわる子だからこそ「負けたとき」にどう対応するかがポイントになってくるようです。勝ったときはたっぷりと褒めたりごほうびをあげたりするのに対して、負けたときは「残念だったな。次はがんばれよ!」くらいで済ませてしまっていませんか?教育評論家の親野智可等先生によると、「負けたくない。勝ちたい」という気持ちは、「がんばりたい」という向上心とつながっているのだそう。ですから、勝ち負けにこだわる子どもの気持ちは受け止めつつ、どんなときでもその子の「がんばり」を褒めてあげましょう。結果がよかったときは「結果とがんばった過程の両方を褒める」、逆に、結果がよくなかったときは、「がんばった過程を褒める」ことで、勝っても負けても次にまたがんばることができるはずですよ。ただし、子どもが「勝つまでやりたい!」と何度もゲームを繰り返した結果の勝利については、親が褒める必要はないと、スクールカウンセラーで臨床心理士の福谷徹氏は言います。「それは大人から見てカッコ悪いよ」と子どもに伝えるべきとのこと。自分の都合だけで周りを振り回してまで勝とうとして勝っても、褒めてもらえることはないのだと自覚してもらえればよいのでしょう。勝敗をつける遊びをはじめる前に大阪養護教育振興会によると、幼児期の遊びやゲームなどであれば、「この遊びには勝ち負けがあります。勝つ人がいたら負ける人もいます」と前もって勝敗が分かれることを予告し、「勝ってもいばりません、負けてもおこりません」と遊びのルールを作ったうえで遊び始めるのも有効だそう。負けてしまって悔しがる子には、「勝ちたかったんだね」とその感情を言語化してあげて、自分の気持ちを理解してもらえるという安心感を持たせてあげれば、たかぶった気持ちを抑える一助になります。一緒に大人が遊ぶ場合にも、大人のほうが負けてしまったときに悔しがってばかりいたり、勝ったら踏ん反り返って自慢したりするような態度をとるのは考えもの。「負けちゃった〜、悔しいけれど楽しかったから、まぁいいか。次は勝つぞ〜」くらいの態度で、おおらかな時間を過ごすように心がけましょう。東京学芸大学教育学部特別支援科学講座准教授の小笠原恵氏は、著書『うちの子、なんでできないの?親子を救う40のヒント』の中で、子どもの価値観は大人の価値観を反映していることが多いと言っています。大人が「失敗は成功のもと!」「負けるが勝ちだよ~」と失敗や負けをポジティブに考えていれば、子どももきっと、勝っても負けても楽しい時間を過ごすことができるでしょう。勝ち負け以外でも達成感は得られるどんなスポーツでもボードゲームでも、やっている最中のワクワク感や楽しさはかけがえのないもの。その締めくくりに勝ち負けがあるのであって、たとえうまくいかなかったとしても楽しかった時間や努力した時間がすべて消えてしまうわけではありません。運動会があれば、順位ではなく、一生懸命走っている姿に目を向けてあげてください。最下位だったとしても、去年より今年のほうが速くなっているはずです。その子自身を基準にすれば、どんな子でも絶対に伸びています。ほかの子と比べるのではなく、その子自身の過去と比べて伸びたところを評価するようにすると、確かに成長している子どもの実像が見えてきます。(引用元:高濱正伸・西郡文啓著 (2018年),『ちゃんと失敗する子の育て方』,総合法令出版.)常に成長過程である子どもにとっては、いかなる勝負事も、「結果がすべて」では決してないのです。小笠原氏によると、子どもが勝負に負けてしまった場合は「一生懸命走ったからいいんだよ!次はもっと腕を振ってみよう」というように、がんばった過程をほめたあとに、さらに次に勝てる秘訣を教えるのが有効だといいます。昨日までの自分に勝とうと頑張ることが「自己肯定感」につながる高学年になっても勝ちにこだわるようであれば、勝負の世界のステージを上げてやるとよいそう。そこで、高度な勝負の世界では「相手に勝つ」ことより「自分自身に勝つ」ことが大切であることがわかれば、もう“子ども卒業”です。他者との比較で自分が優れていれば、分かりやすく自分を肯定できますが、もっと優れている子を目の前にすれば簡単に崩れてしまいます。揺るぎのない「自己肯定感」をつくるのは、昨日の自分よりも良くなっているという実感です。「自分はできないことでもがんばって、できるようになってきた。だからまたできないことがあってもなんとかなるだろう」本物の「自己肯定感」を持つ子はそう考えるようになります。(引用元:同上)あのイチローの引退会見でも、「あくまで“はかり”は自分の中にある」「少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけない」という言葉がありました。順位や勝ち負けはあくまでもモチベーションを高めるための手段であり、乗り越えていくべきものは自分自身である、ということを親も子も肝に銘じて、小さなゲームから大きな試合まで、「本当の勝ち」を目指して奮闘していけるといいですね。文/酒井絢子(参考)大阪市教育センター|相談事例3.勝ち負けにこだわる子どもへの対応ベネッセ 教育情報サイト|負けず嫌いで何にでも優劣をつけたがる娘[教えて!親野先生]ベネッセ 教育情報サイト|「勝ち」にこだわりすぎる[うちの子、どう接したらいいの?]SHINGA FARM|いい子気質に多い!?「間違えるのがイヤ!」その心理と親ができる対策東洋経済ONLINE|イチロー引退会見に学ぶ超一流の確固たる心得人と比べず己とトコトン向き合う男の引き際AERAdot.|将棋教室がブームの兆し「負けることで心が強くなる」小笠原恵著(2011年),『うちの子、なんでできないの?親子を救う40のヒント』,文藝春秋.高濱正伸・西郡文啓著 (2018年),『ちゃんと失敗する子の育て方』,総合法令出版.
2020年04月06日映画『ファンシー』の公開記念舞台あいさつが8日、東京・新宿のテアトル新宿で行われ、永瀬正敏、窪田正孝、小西桜子、廣田正興監督が出席した。廣田正興監督の長編デビュー作となる本作は、廣田監督が約20年間の構想期間を経て、山本直樹原作の短編『ファンシー』にオリジナル要素を大幅に付け加え、現実とファンタジーの狭間で揺れ動く男女3人の関係性をスリリングに描いたもの。元彫師の郵便屋(永瀬正敏)、ペンギン(窪田正孝)、月夜の星(小西桜子)の3人が、それぞれの愛を探し求める。前日が公開初日ということで、この日は公開記念舞台あいさつが行われ、本作で長編デビューとなった廣田監督と20年来の知り合いだという永瀬は「監督が商業デビューするならこの作品でと仰っしゃり、その際は出てくださいと言われたので軽く『いいよ』と言ってしまいました(笑)。約束を守れてよかったですし、監督が諦めない気持ちをずっと持ち続けていて素晴らしいと思いました。今回はお声を掛けていただいて即決でしたね」と廣田監督の夢が叶って満足そうだった。窪田は「原作にもありますけど、とにかく冷やしました。冷やしすぎて現場で高熱になり、撮影を一瞬止めてしまいました(笑)」と苦笑い。窪田と初めてガッツリ芝居をしたという永瀬は「人類を超えていますからね。鳥類を世界で演じられるのは2人か3人しかいないんじゃないんですか。自分のペンギン像を持っていて、ペンギンんにしか見えませんでしたよ」と絶賛すると、窪田も「永瀬さんとの共演は背筋がピリッとしました。すごい緊張もあったんですが、それを感じさせないように現場で努めてくださいました」と永瀬の心遣いに感謝しきりだった。廣田監督と同様に商業映画デビュー作となる小西は「映画で見ていた方々だったので緊張しました。こんな日が来るとは思わなかったですね」と喜び、「窪田さんは本当に優しくしていただいて、最初からフランクに話しかけてくださったので緊張がほぐれました。永瀬さんも優しくて、初めての映画がお2人がお相手で心から良かったと思います」と感謝の言葉。小西について永瀬が「原作から飛び出たような感じでピッタリだと思いました。最初が僕っていうのはすみませんね。もうちょっとイケメンの若い方が良かったかな(笑)」と自虐的に語り、窪田も「本当に真っ直ぐさでは誰にも負けないんじゃないかな。何者でもない透明な桜子ちゃんの心がそのまま役に浸透していて、それを真正面で受けた時に汚れたと思いましたね。汚れている俺がダメだと思ったし、真っ直ぐな桜子ちゃんに救われました」と賞賛していた。
2020年02月09日現在、月ごと配信されるデジタルカレンダーが好評発売中の俳優・窪田正孝。この度、“窪田正孝×写真家・齋藤陽道”のコラボ5作目となる最新カレンダー「窪田正孝×写真家・齋藤陽道 カレンダー2020」の発売が発表された。主演を務めた4月期ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」や映画『東京喰種トーキョーグール【S】』が注目され、『初恋』、連続テレビ小説「エール」と今後も話題の作品が公開・放送を控える窪田さん。先日は、女優・水川あさみとの結婚を発表したことも話題に。今回発売が決定したのは、約2年ぶりとなる待望のポスタータイプ&卓上タイプのカレンダー。一昨年度に発売されたL.A.で撮影したカレンダーの印象とはまた異なり、今回はフランス・パリの様々な地で撮影、そこに映える華やかなビジュアルが凝縮。カフェやパン屋、エッフェル塔、コンコルド広場、パレ・ロワイヤルなど歴史的で趣ある建造物や数々の芸術的な観光名所などでも撮影されており、大人の魅力が漂う。そして衣装にもこだわった今回。ファッションの都パリの街並みにフィットするイメージのものを目指し、窪田さん自らも一着一着を選び抜き、決めていったという。ナチュラルでエレガントな装いや、シンプルな上に上品さを兼ね備えた落ち着いた色合いを取り入れた“パリジャン・シック”なスタイリングも必見。本カレンダーの撮影の様子が覗けるメイキング映像も到着しており、パリの美しい町並みとともに様々な表情を見せる窪田さんの姿が。さらに、窪田さんがカメラを構える様子も確認できる。また今回の発売決定に伴い、カレンダーの表紙カットと収録候補のカット、メイキングスチールと計5点のビジュアルも公開された。「窪田正孝×写真家・齋藤陽道 カレンダー2020」は12月21日(土)発売。(cinemacafe.net)
2019年11月01日彼氏と食の好みが合わない、これは意外と大きなストレスになってしまいます。食べ物の好みが合わない彼とは一体どうすれば上手く付き合っていけるのでしょうか?妥協ポイントを探す食の好みはそれぞれの生活習慣や育った環境で作り上げられるものなので、それを無理矢理変えようとするのはかなり難しくなってしまいます。とはいえどちらか一方がいつも我慢すると不満がたまってしまい、最終的に待ち受けているのは別れになってしまう可能性も。苦手なものを主張することが必ずしも悪いことではありませんし、お互いを知るチャンスでもあります。恥ずかしがらずにお互い伝えてみましょう。そうすればお互いそこそこおいしく食べられる料理がみつかるはずですよ。味付けを変えてチャレンジ!苦手な食材について、どうして苦手なのかを突き詰めていくと、味や匂い、食感が苦手な場合と食わず嫌いの場合がほとんどです。ということは、それを改善してみると食べられるようになることも。小さな子どもがいる家庭ではカレーを子ども用の甘口と大人用の辛口を作ることが多いですよね。それと同じ要領で同じ食材でも味付けを変えてみることから始めてみましょう。具材を煮たらそれぞれ好みの味付けにしてみて。苦手と思っていても一度美味しいと思えば食べられるようになりますよ。2人で食べられる味付けを探してチャレンジしてみましょう。新しいジャンルに挑戦!どうやっても折り合いがつかないなら、どちらもまだチャレンジしたことのない料理や食材に挑戦して、新しいジャンルを開拓してみるのもおすすめです。今までは興味のなかったものでもお互いの好みが一致することがあります。食わず嫌いで食べたことはなかったけど挑戦してみたい、というものがあればぜひ開拓してみましょう。
2019年09月30日「現在の教育は、なるべく失敗を避けて、効率的に生きることが良しとされている」と語るのは、「花まる学習会」の西郡文啓(にしごおり ふみひろ)さん。「完璧に正しい子育てなど、ありません」と話し、花まるグループ「西郡学習道場」代表を務める西郡さんは、「花まる学習会代表」高濱正伸さんの高校の同級生です。創立時から二人三脚でやってきて、初期の頃は、2人で牛乳配達をされていたこともあったそう。そんな西郡さんに、これからの時代を生きるために必要な力について、お話を伺ってきました! 西郡文啓(にしごおり ふみひろ)さん1958年生まれ。熊本大学教育学部卒業。花まるグループ内に「子ども自身が自分の学習に正面から向き合う場」として「西郡学習道場」を設立。現在「官民一体型学校」として指定を受けた小学校「武雄花まる学園」にて、学校の先生とともに、小学校の中で花まるメソッドを浸透させていくことに尽力中。「花まる学習会」とは「数理的思考力」「読書と作文を中心とした国語力」に加え、「野外体験」を三本柱として、将来「メシが食える大人」そして「魅力的な人」に育てる学習塾。代表は、数多くのメディアでも紹介された高濱正伸さん。■子どもに求められる能力が変化してる!西郡さんは言います。「これから先、子どもたちが生きていく社会は、目まぐるしい速さで変化していくことでしょう」人口知能(AI)の進化と普及は、人の働き方を大きく変えていくといわれています。今後10年~20年のうちに、今ある仕事の半分近くが、自動化によって代替されていくとさえ予測されています。10年後は、どのような世の中になっているのか? それは、現時点では誰にもわかりません。そんな「変化が激しく、答えのない時代」を生きる子どもたちに対して、いま、親は子どもにどんな力をつけてあげれば良いのでしょうか?■「受験に合格する力」では、生き抜けない「いまの学校教育が育てているのは、“受験に合格する力”で、いわば“対策力”(知識を体系的に得る力)です」(西郡さん)対策力というのは、「こういう問題が出るから、こういう勉強が必要だ」という、前提ありきの力です。しかし、2020年度からは大学入試センター試験が廃止され、新しい共通テストが始まることが決まっています。大学入試そのものを、“新しい時代を切り拓くための力”が身についていなければクリアできないものに変える。そうすることによって、高校以下の教育もその方向に向かわせる。今回の大学入試改革には、そうした狙いがあると考えられています。■「良い大学」に変わる、新たな指標とは?ママたちも、「良い大学に入るための学力」と、「社会で生きていく力」が、違うことには何となく気がついているはず…。でも、「良い大学に入れば、良い会社に入れて、良い生活ができる」という幻想を手放せるほど、明確に「次なる指標」は見えていません。だから、つい、従来の「良い大学に行くために、テストで良い点を取れればそれでいい」という価値観に拠りどころとしてしまう…という堂々巡りを繰り返してしまっているのではないでしょうか?でも、前述のとおり、「これからは、大学に入ることそのものにも、いままでとは違う力が求められるようになっていくのです」(西郡さん)■「失敗が怖い母」は、どうしたらいい?従来の勉強だけでは受験も勝ち抜けない時代になっているいま、子どもに、本当に必要な力を、どう育てていけば良いのでしょうか?西郡さんは言います。「これから先の時代を生き抜くための力とはどんな力なのか、どのようにして育てていけば良いのか。本連載を通じてお伝えしますが、そこには、『失敗』が不可欠なんです」「お子さんには、失敗をさせてあげてください」これは教育関係の取材をすると、必ずといっていいほど出てくるフレーズです。けれども、「失敗をしてはいけない」という教育を受け、「失敗は、よろしくない」という社会で仕事をしている筆者自身、失敗が怖くて仕方ありません。おのずと、自分の子どもに対しても、「失敗しないように」という思考回路で接してしまうのです。■失敗しない人は、いない「大切なのは、子どもに『転ばぬ先の杖』を渡してあげることではありません。転んだ後、どうにか自分の力で立ち上がる。そのための方法を自分でつくりあげていくことができるように、大人たちが導いてあげることです」(西郡さん)そもそも、「失敗をしない人」は、いません。だれもが東大に合格できるわけではありませんから、どんなに勉強をしても東大に入学できない人は必ずいます。だれもがプロスポーツ選手になれるわけではありませんから、どんなに練習をしてもスポーツ選手になれない人もいます。仮に東大に合格しても、また、スポーツ選手になれたとしても、そのなかではさらに厳しい競争が待っています。つまり、仮に、何かで「一番」になったとしても、裏には数えきれない失敗や挫折があるはずです。それを乗り越えたからこそ成長がある。「『成功者』や『一流』といわれる人ほど、多くの『失敗』を経験しているのです」(西郡さん)<「失敗する子」の育て方>1)知識を体系的に得る力(対策力)のみでは、これからの時代は生きていけない2)大学に入ることそのものにも、今までとは違う力が求められる3)これから必要なのは、「ちゃんと失敗する力」である■花まる学習会/西郡学習道場代表 西郡文啓さんの新著 『ちゃんと失敗する子の育て方』 高濱 正伸、西郡 文啓 (著)/総合法令出版 1,300円(税抜き)●高濱 正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: ●西郡文啓(にしごおり ふみひろ)さん1958年生まれ。熊本大学教育学部卒業。花まるグループ内に「子ども自身が自分の学習に正面から向き合う場」として「西郡学習道場」を設立。現在「官民一体型学校」として指定を受けた小学校「武雄花まる学園」にて、学校の先生とともに、小学校の中で花まるメソッドを浸透させていくことに尽力中。高濱さん曰く、「私が経営者という立場で運営部分に頭を働かせているときも、彼はただただ、子どものことだけを考えてきた人間です。頭のてっぺんから足のつま先まで、根っからの教育者で、どんな子でも一度も見放したことはありません」。
2019年08月18日展覧会「大竹伸朗 ビル景 1978-2019」が、茨城・水戸芸術館現代美術ギャラリーにて2019年7月13日(土)から10月6日(日)まで開催される。関東では13年ぶりの個展大竹伸朗は、絵画を中心に、印刷、音、写真や映像などの多彩な表現を展開。現代美術界だけでなく、フォントやデザインといった幅広いジャンルにも影響を与えてきたアーティストだ。横浜トリエンナーレや瀬戸内国際芸術祭をはじめ、韓国の光州ビエンナーレ、ドイツのドクメンタ(13)、イタリアのヴェネチア・ビエンナーレなど、国内外の国際展に参加している。「大竹伸朗 ビル景 1978-2019」は、関東では2006年に東京都現代美術館で開催された「全景 1955-2006」以来、13年ぶりの個展。活動初期から現在までの約40年間にわたり描き続けてきたシリーズ「ビル景」に着目する。香港やロンドンなど都市の記憶をミックスした「ビル景」「ビル景」は、大竹伸朗の中に蓄積された、香港、ロンドン、東京といった様々な都市の、湿度や熱、騒音、匂いなどの記憶をランダムに融合し、「ビル」という形を伴って描き出される仮想の風景。細やかなラインで描き出された静かな作品から、ダイナミックなタッチのヴィヴィッドな油彩画まで、様々な表現手法によって「ビル景」が生み出されている。「大竹伸朗 ビル景 1978-2019」では、多数の未発表作品から最新作まで800点以上にも上る作品の中から、大型の立体作品などの新作数点を含む500点余りを一堂に展示。「ビル景」シリーズの全貌に迫る展示内容となっている。特製Tシャツやポスターもミュージアムショップでは、大竹伸朗がデザインした展覧会ロゴや描き下ろしドローイング、フォトコラージュをプリントした特製Tシャツや、亜鉛凸版による展覧会ポスターのスペシャルエディション、2019年4月に刊行された画集『大竹伸朗 ビル景 1978-2019』などを販売する。【詳細】展覧会「大竹伸朗 ビル景 1978-2019」会期:2019年7月13日(土)~10月6日(日)開館時間:9:30~18:00(入場は17:30まで)会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8休館日:月曜日 ※ただし7月15日、8月12日、9月16日、9月23日(月・祝/振)は開館、7月16日、8月13日、9月17日、9月24日(火)は休館入場料:一般 900円、前売・団体(20名以上) 700円※高校生以下・70歳以上・障害者手帳持参者と付き添い1名は無料※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要。※1年間有効フリーパス「年間パス」2,000円※学生とシニアための特別割引デー「First Friday」学生証持参者と65歳~69歳の人は、毎月第1金曜日(8月2日、9月6日、10月4日)100円【問い合わせ先】水戸芸術館現代美術センターTEL:029-227-8111(代表)
2019年07月08日「うちの子、ウジウジしていて困っちゃう。もっと自信をもってほしいのに……」そう悩む親御さんはたくさんいます。一方で、やったことがないことやできそうにもないことを、自信満々に「できるもん!」と言っては失敗し、「もっと慎重になってほしいのに……。根拠のない自信がありすぎて心配」という親御さんも少なくありません。なさすぎてもありすぎても心配な『根拠のない自信』。今回は、子どもの “自信” がもたらす可能性について、さまざまな角度から考えていきましょう。健やかな心を育むには『根拠のない自信』が必要不可欠!半世紀以上臨床の現場で子どもの成長を見つめ続けた児童精神科医の故・佐々木正美先生は、「子育てでもっとも大切なことは『根拠のない自信』を子どもの心にたっぷりとつくってあげること」だと語っていました。『根拠のない自信』は、精神医学の世界では『基本的信頼感(ベーシック・トラスト)』を意味します。人が人として生きていくためにとても重要な「自分に対しての揺るぎない自信」があれば、たとえ失敗や挫折をしても乗り越えていけるーーそれは誰もが頭では理解しているのではないでしょうか。実際に、社会問題にもなっているひきこもりやニートと呼ばれる人たちは、他者に無条件に受け入れられた経験が乏しく、『根拠のない自信』をもっていない場合が多い傾向が見られるそうです。『根拠のない自信』は一般的に乳幼児期に育みやすく、成長するにつれて身につけることが難しいともいわれています。しかし、学童期以降でも育むことは充分可能です。そのために親が心がけたいのが、「子どもの思いに耳を傾けるよい聞き手でいること」だと、佐々木先生は述べています。いまのお母さん方は、子育てに関する情報をたくさんもっているため、とかく先回りをして「○○をしなさい」と子どもに指示や命令をしてしまいがちなんですよね。その結果、親子関係が逆転し、子どもが親の希望や期待を聞いている例をしばしば目にします。(引用元:HugKum|【今も心に響く佐々木正美さんの教え】子どもに自信をつけるお母さんになってください)本来なら子どもの言葉に耳を傾けなければならないのに、「わが子のために」と先回りして指示を出してしまうなんて本末転倒ですね。甘えやわがままがその都度親に受け入れられると、子どもは精神的な安らぎを蓄積していきます。それはやがて生きる原動力になり、子どもの自立を後押ししてくれるのです。佐々木先生は、「子どもが甘えてわがままを言うのは、自信をつけるための『心の貯金』」という言葉を残しています。甘やかさないように、わがままにさせないように、と気を張って子育てしている親御さんにとって、心がフッと軽くなるのではないでしょうか。自信を育むお手伝いのすすめ『正解標準の子育て』(ダイヤモンド社)の著者であり、日米で20年以上教育現場に携わってきた船津徹さんは、「子育ての90%は『自信育て』に左右されるといっても過言ではない」と述べています。そして「子どもの将来を決めるもっとも大事な要素は『自信の有無』である」とも。なぜなら、困難に負けないチャレンジ精神、挫折を乗り越える気持ちの強さ、円滑なチームプレイを可能にさせる社交性……などのあらゆる要素の根底にあるのは、すべて『根拠のない自信』だからです。『根拠のない自信』とは「親から愛されている」という実感であり、親が100%与えるものです。そのため、子どもが自分の力で獲得することができません。とくに、赤ちゃん時代に比べて肌と肌とのふれあいがぐっと減っていく時期に突入すると、「愛されている自信」が揺らぎ始め、情緒が不安定になる子どもが増えるといいます。そこで船津さんは、1歳~6歳児の『根拠のない自信』を強めるのに最適な方法として「お手伝い」をすすめています。次のことに気をつけながら積極的にお手伝いをさせてみましょう。食卓を拭く、洗濯物をたたむ、など簡単にできるお手伝いを “丁寧な言葉” で頼む。↓終わったら「手伝ってくれて助かったよ、ありがとう!」と、抱きしめて感謝の言葉を伝える。(※注意!)たとえ洗濯物のたたみ方が雑だったとしても、絶対にその場でたたみ直さないこと。ほかの洗濯物を使って「こういうふうにやるともっときれいになるよ」と教えてあげるとグッドですよ!↓子どもは「自分でできた!」という成功体験を積めると同時に、親からのスキンシップと感謝の言葉によって自信を高められる。自信のもとになる成功体験をインプットするには、お手伝いが一番です。お手伝いを通して、人の役に立つことや人から感謝されることの喜びを実感できるだけでなく、思考力や集中力、コミュニケーション能力の発達を促す効果も期待できるでしょう。毎日簡単なお手伝いを頼むだけで、子どもの自信はぐんぐん伸びていきます。自信がありすぎるのも心配?『根拠のない自信』の重要性は充分理解しているものの、一方で自信過剰にも見えるわが子に対して、「もっと慎重さを身につけるべき?」と心配している親御さんもいるのではないでしょうか?でも大丈夫。花まる学習会代表の高濱正伸先生は、「これからの時代、ゼロベースでビジネスを生み出すには『根拠のない自信』が絶対に必要」と述べています。つまり、これからどんどん時代が変化していっても、本質的に物事を考えられる思考力があれば乗り切れる、というわけです。しかし今、親が周りの目を気にして子どもが周囲から浮くことを恐れるあまり、せっかく子どもに備わっている『根拠のない自信』の芽を摘んでしまうこともあるそう。「○○ちゃんはできるのに、なぜあなたはできないの」とか、「あんまり成績良くなかったね」と残念そうにしてしまう。のびのびとさせてあげればいいのに、結果を求めてしまうんです。(引用元:doda “未来を変える”プロジェクト|成功を掴む人に共通する「根拠のない自信」を育む方法 花まる学習会 高濱代表)高濱先生は、「本来子どもは、何にでも興味があるし、好きなことだらけ」といいます。ではなぜそれが、嫌いになったり自信がなくなったりしてしまうのでしょうか?それは「親の言葉」が原因です。子どもは親が放っておくと、むしろ自由にのびのびと好きなことに取り組みます。しかし、命令されたり指示されたりすると、途端につまらなくなり、自己肯定感も低下しはじめるのです。「今日はピアノのお稽古」「次は学習塾」というように、自分のペースとは関係なくやることが決まっていると、喜びを感じるのは「誰かに褒められること」や「親が喜んでくれること」になってしまうでしょう。子どもを心配する気持ちは、親ならば当然です。でもちょっとだけ、子どもが自分で決めたことに口出しせずに、見守ってあげてみませんか?そして、今までできなかったことができるようになったら、はっきりと口に出して褒めてあげてください。言葉と態度で愛情を伝えてあげることこそが、子どもの『根拠のない自信』を大きく伸ばす唯一の方法です。***『根拠のない自信』は、子どもの将来のためにもぜひ身につけさせたい要素だということがわかりましたね。医師で臨床心理士の田中茂樹先生によると、「根拠のある自信」は根拠となる事実がなくなれば消えてしまうものであり、「根拠のない自信」は “理由はないけどなんかうまくいくような気がする” という感覚だそうです。その楽観性は時にしなやかに変化して、いずれ子ども自身が困難を乗り越える手助けをしてくれるでしょう。(参考)HugKum|【今も心に響く佐々木正美さんの教え】子どもに自信をつけるお母さんになってくださいDIAMOND Online|子どものやる気を引き出す「根拠のない自信」の育て方とは?<前編>DIAMOND Online|子どものやる気を引き出す「根拠のない自信」の育て方とは?<後編>船津徹(2017年),『世界標準の子育て』,ダイヤモンド社.doda “未来を変える”プロジェクト|成功を掴む人に共通する「根拠のない自信」を育む方法 花まる学習会 高濱代表DIAMOND Online|根拠がある自信 根拠のない自信「自己肯定感」の源になるのはどっち?
2019年06月29日ここぞというときに学力をぐんと伸ばす子。東大などの難関大学に合格する子。困難なときも自分で道を切り開いていける子。そういった子どもと、そうではない子どもの違いって、いったい何だと思いますか?その答えは “家庭”にありました。さっそく、詳しくご紹介しましょう。子どもの伸びしろは家庭環境で決まる?入塾テストがないにもかかわらず、中学受験の第一志望合格率が7割以上、大学受験では難関大への合格率が8割以上という進学塾 VAMOS(東京・吉祥寺)を主宰している富永雄輔氏は、受験コンサルタントとしてこれまで2,000人以上の親と接してきた経験から、次のように述べています。そもそも、「伸ばしやすい子」とはどういう子なのでしょう?それは、十分な「伸びしろ」が準備されている子です。「伸びしろ」とは、さらに成長する余地であり、可能性のこと。しっかりと「伸びしろ」をつくられた子どもは、きっかけさえ見つかれば、飛躍的に学力を伸ばしていきます。そして、その「伸びしろ」を育てるのはそれぞれのご家庭なのです。(引用元:富永雄輔(2017),『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』, 文響社. )親の心がけ、幼少期からの家庭での習慣、休日の過ごし方、環境づくりなどが、子どもの「伸びる」「伸びない」に関係しているということ。なにげなく過ごしている家庭での日々が、じつはとても大切なのです。1. まず心がけたい「心休まるおだやかな家庭」「陰山メソッド」に代表される基礎学力の向上や、『徹底反復シリーズ』をはじめとする教材開発などで知られる教育者・陰山英男氏はこう述べています。私は教員時代に毎年何十件と行っていた家庭訪問で、子どもの性格と家庭の雰囲気の関係を考えるようになりました。そうして振り返っていきますと、やはりおだやかな心地よさが感じられる家庭のお子さんは成績がいい子が多く、また年齢相応のしっかりとした話し方のできるお子さんが多いということが改めて感じられたのです。(引用元:ベネッセ教育情報サイト|陰山英男氏に聞く!子どもの学力を伸ばす勉強法・習慣とは?)また、これまで多くの子どもや親たちに指導を行なってきた「花まる学習会」代表の高濱正伸氏も、「家族関係の良さが子どもの安心感の源泉」であり、「家族で心からくつろげて安心できる家である」ことが、伸びる子を育むうえでとても大切なことだと指摘しています。両親は共働き、子どもは習い事や塾で忙しい……今はそんな毎日を過ごすご家庭も多いのではないでしょうか。だからこそ、家の中では家族全員が心から落ち着ける空間、良好なコミュニケーションが取れる雰囲気を意識的につくっていくことが必要かもしれません。伸びる子のベースには、「家庭で得られる安心感」があることを忘れないようにしたいですね。2. 伸びる子の親の褒め方伸びる子の親の特長として、「褒め上手である」こともかなり大きなポイントのようです。たしかに、褒められることで子どもは自信がつき、自己肯定感を高められる――というのは、よく聞く話ですよね。ただし、褒めすぎは要注意だそう。というのも、伸びる子は常にもっともっと上に行きたいという上昇志向を持っているから。子どもを伸ばしたいなら、この “ハングリー精神” は不可欠なのだそうです。たとえば、算数で80点の壁をなかなか超えられなかった子どもがいるとしましょう。努力の甲斐あって、85点を取ることができたとしたら、どんな褒め言葉をかけてあげますか?目標よりさらに5点高い85点を取れたのだからおおいに褒めてもいいのですが、ある親御さんはこう言ったのだそうです。「よく頑張ったね。さあ、これで90点を目指す準備ができたじゃない!」これこそ、絶妙な褒め言葉。85点を取れたことはしっかり褒めていますが、その先にも目を向けさせるような言葉です。褒めるのはもちろん必要ですが、時に大事なのは、「それはまだゴールではない」と子どもに感じさせることなのです。ほかにも、伸びる子の親の傾向として、以下に挙げた行動が挙げられるようです。ぜひ参考にしたいですね。■「勉強(宿題)しなさい」と言わない■テストの結果、成績の上下に一喜一憂しない■家族の目の届く場所(リビングなど)で勉強させる■平日も休日も生活リズムを崩さない■家庭菜園をする■お手伝いをしっかり任せる■無駄なものを家におかない■収納のしつけをする■子どもと一緒に図書館、劇場、美術館、博物館、科学館などに行く3. こんな環境づくりでさらに伸びる子に家の中にちょっとした “仕掛け” をつくって、家族みんなで楽しむこと。これも、伸びる子が育つ家庭の特長です。ポイントは、“自然と視界にはいってくるもの” “手を伸ばしやすい場所にある”です。ただし、強制はせず、うまくいけば儲けものくらいの感覚で試してみてくださいね。■ファミリーライブラリーを作る伸びる子の特長のひとつとして、“読書好き” あるいは “多読だった時期がある” が挙げられるようです。読書が子どもに良い影響を与えるのは、もはや周知の事実ですよね。問題は、「どうやったら読書好きになるのか」ではないでしょうか。そこで試していただきたいのが、「ファミリーライブラリー」。ファミリーライブラリーとは、いつでも目に入るところ、手に取りやすい場所に、親自身が読みたい本、親が子どもに読んでほしい本、子ども自身が読みたい本などを棚などに並べておくこと。そのうち何冊かは、表紙を向けて並べておくのが効果的だとか。そうすることで、子どもの視覚に訴えやすく、瞬間的に手を伸ばすようになるのだそう。さらに、親もなにげなく本を手に取ることが増えるでしょう。親の読書する姿を日常的に子どもに見せることも、子どもを読書好きにさせると言われています。子どもと一緒に調べものができるように、本の近くに辞書や辞典、世界地図、地球儀を置くのもおすすめです。■覚えたいことを紙に書いて貼る四字熟語、歴史の年号、英単語、漢字……覚えなくてはいけないことが増えてきたら、紙に書いて「トイレの壁」や「冷蔵庫のドア」に貼っておきましょう。そうすることで、記憶に残りやすくなり、ひとつやふたつは無意識のうちに覚えてしまうものなのだとか。メディアで活躍中の山口真由さんも、著書『東大首席・ハーバード卒NY州弁護士と母が教える 合格習慣55』の中で、「何かを記憶として定着させたいとき、毎日、何度か必ず行く場所に貼っておくのが効果的」だと言っています。また、山口さんはもっと効果的な方法として、「覚えたことを親子の会話の中で声に出してアウトプットする」と書いています。ポイントはゲーム感覚で楽しむこと、だそうですよ。***どれも、ちょっとした親の心がけや工夫でできてしまうことばかりでしたね。でも、そんななにげない些細なことが、知らず知らずに子どもに大きく影響を与えることは間違いないようです。ぜひ幼少期から家庭で取り入れてみませんか。文/鈴木里映(参考)富永雄輔(2017),『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』,文響社高濱正伸,相澤樹(2018),『あと伸びする子はこんな家で育つ』,大和書房ベネッセ教育情報サイト|陰山英男氏に聞く!子どもの学力を伸ばす勉強法・習慣とは?Business Journal|学力の高い子ども、親の習慣や家庭環境に「共通の傾向」…文科省調査で判明東洋経済ONLINE|「勉強しなさい!」が不要な子の”家庭内習慣”山口真由(2018),『東大首席・ハーバード卒NY州弁護士と母が教える 合格習慣55』,学研プラス
2019年06月15日実力派俳優・窪田正孝のデジタルカレンダー、「窪田正孝×写真家・齋藤陽道 カレンダー2019」第3弾・6月カレンダーの配信に先駆け、撮り下ろしビジュアルとメイキングムービーが公開された。3月に発表された4月カレンダーは、ハイブリッド型総合書店hontoにて配信開始された3月14日から4月4日までの「タレント写真集/男性」ランキングで、1位と2位を獲得(smartphone/PC)。続く第2弾の5月カレンダーも同様に、smartphone版が1位を獲得と上位を独占中の本デジタルカレンダーシリーズ。今月発売の第3弾でも過去2作と同様、仕様はsmartphone用・PC用の2種で、共に窪田さんの撮り下ろしカット2枚に加え、齋藤陽道の撮り下ろし風景カット1枚の計3枚ずつがそれぞれ異なる絵柄とデザインで構成された、月ごと更新のマンスリーカレンダーに。しかし、今回はまた違った本作ならではの新たな魅力が凝縮。窪田さんが主演中の月9ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」撮影現場で、主人公・五十嵐唯織の役衣装に身を包み、撮影の裏側の様子や貴重な素顔に迫った珠玉のカットを収録!ドラマの現場だが、ドラマで見せる顔とはまた違った姿が撮り収められている。併せて到着したメイキングムービーでは、齋藤さんと仲睦まじく撮影に臨む様子を覗くことができる。「窪田正孝×写真家・齋藤陽道 カレンダー2019」第3弾・6月カレンダーは5月15日(水)より配信。(cinemacafe.net)
2019年05月13日小学校に入ると、人の話を聞く機会が一段と増えます。授業はもちろん、朝会や学校行事、進学や進級で出会った新しいお友だちとのコミュニケーションなど。話を聞くのは大事なことですよね。小学校受験では実際に、「聞く力」を確認するための課題が出ることもあります。先生のお話を聞いた後、そのお話の内容についての出題があり、傾聴姿勢と記憶力を問われるというもの。これらは、小学校からの勉強で大切な能力だから出題されているのでしょう。うちの子は話を聞けなくて……と嘆く親御さんも少なくないでしょう。でも、「聞く力」は家庭内でも養っていくことができるはずです。自他の区別がついたら、聞く力を意識して人の話を聞くどころか自分の話をしてばかり、という子もいます。自分の気持ちをわかってほしいという気持ちが強く、相手を理解しようとすることが二の次になってしまうのは、子どもの特性として仕方がないことのようです。話し方についての著書を50冊近く出している、株式会社話し方研究所会長の福田健氏は、「子どもの聞く力」について以下のように話しています。子どもの視点は自己中心に傾きやすい。自他の区別がついて、相手の存在を意識するようになった段階で、親は子どもの聞く力が伸びるように手を貸さなくてはならない。それを怠ると、話を聞く力が身につかないまま大人になってしまうのだ。(引用元:福田健 (2014) ,『わが子に伝える「話し方」の技術』,小学館.)「自他の区別」と「相手に自分と異なる心があること」がわかるようになるのは、まだまだ赤ちゃんである1歳頃と言われています。だからこそ、できるだけより幼い頃から子どもがしっかりと人の言葉に耳を傾け理解するよう、親の方が意識を持っておくといいですね。まずは「話す力」より「聞く力」最近の教育では、特に自己表現や発信力に重きが置かれている傾向があるようで、人前で発表することや大勢の中で意見を言えることができる子になるようにと、「話す」ほうに力を入れている親御さんも多いことでしょう。しかし、上手に話ができるようになるには、人の話を聞いて吸収したり言葉の持つ力を感じたりすることが大切です。赤ちゃんの発達の段階でも、話すより先に聞き分ける力を身につけてから言葉として発しようとするように、まずは知っている言葉の数が少ない時期だからこそ、「聞く力」をつけたうえで「話す力」を養っていくとよいでしょう。聞く力は、ことばの習得にはなくてはならない能力です。もっと言えば、物事を学ぶ際の基本姿勢としてなくてはならないもの。学ぶ姿勢の背骨のようなものです。幼児期では特に5歳くらいになると、聞く力があるかどうかで、その後の知能の発達や学習能力にも大きな差が出てくるようになります。(引用元:祖川泰治(2015) ,『IQがみるみる伸びる0歳から6歳までの遊び方・育て方』,廣済堂出版.)また、臨床心理士として、子どもの心と教育をテーマに活動している河井英子氏は、言葉をしっかりと聞くことは、単に国語の力がつくというだけでなく、思考力を高め、理解力を深めることにも深くつながっていくと言います。それはまさに、学力を伸ばすために最も重要な条件。「話す力」「書く力」は、話させたり書かせたりすれば、その能力を他者が確かめることが容易です。しかし、きちんと「聞く力」がついているかどうかは、はたから見ているだけではよくわかりませんよね。だからこそ、家庭で「聞いているかな?聞いたことを理解しているかな?」と意識的に確かめ合うような時間が有意義になってきます。家庭内でチェック!日常で養う「聞く力」もしも、お子さまに「聞く力」があまり身についていないようだと不安なら、家庭内で以下のことを確かめてみましょう。□会話のキャッチボールはできている?ふだんの親子の会話を振り返ってみましょう。「幼稚園で何して遊んだの?」「おすなばあそびと〜、おかいものごっこと〜。」「そういえば、買い物に行かなくちゃね。夕飯は何がいいかな?」というような、話の道筋を逸れるような会話を無意識にしている場合は要注意です。親が子どもの話に熱心に耳を傾けないことには、子どもに聞くことの重要性は伝わりません。□叱るときにばかり言葉を多く使っていない?子どもがモタモタしていたりすると、親はついしつこく叱り続けてしまうことも。しかし、くどくどと叱られる経験が多くなると、子どもは防衛手段として心の耳を閉じ言葉を聞き流す癖をつけてしまうのです。そうならないためにも、逆に褒める場面でたくさんの言葉を使ってみてはいかがでしょうか。褒め言葉は「すごいね」などと簡潔になりがちですが、具体的な感想を交えながらたっぷりと褒めてあげれば、子どもは聞くことで嬉しい気持ちが生まれ、自ずと聞く姿勢も身についていくはずです。□話の内容を簡単に要約できる?人の話を聞くことができる人は、話の要旨がわかるはず。これは国語力の高さに結びつきます。会話の中で、意識的に「要するに◯◯だということだね」と返答してみたり、逆に子どもに「ひとことで言うと、どういうこと?」と要旨を言わせてみるのもいいでしょう。□伝言ゲームができる?楽しく遊びながら「聞く力」をチェックするには、伝言ゲームもいいでしょう。母が子どもに文を伝え、それを父に伝えてもらい、最後に母が確認するのです。最後まで集中して聞き、聞き取った内容を復唱し、確認を取らなければならない一連の作業は、正しい傾聴姿勢につながります。うまく伝えられたときには、「さすが◯◯ちゃん!しっかり聞けたね」と一緒に喜んであげましょう。□読み聞かせをしている?読み聞かせは心を豊かにし親子の関係を深めるだけでなく、文字を通した言語活動が豊かに育つ土台作りにもなります。上記の「伝言ゲーム」と組み合わせ、読み聞かせした内容を伝えさせるのもいいかもしれません。例えば父親の不在時に母親が読み聞かせをして、父親が帰宅したら子どもがその本の内容を伝えるようにすれば、親子間のコミュニケーションにもなります。***しっかりと聞いてほしいからといって、ちょっと話を聞けなかっただけで「なんで聞いてないの!」と怒ってしまうのはNG。目を見てもう一度話してあげれば、きっと聞こうとする姿勢になってくれるはずです。言葉に込められているものを聞きとることができれば、相手の気持ちを汲み取ることができるようになり、自分の気持ちも言葉で伝えることができるようになります。「聞く力」は、「話す力」「書く力」、そしてコミュニケーションの根幹。家庭内でたくさんの言葉を持って「聞く力」を身につけていけるといいですね。文/酒井絢子(参考)富士チャイルドアカデミー|人の話を聞かない子供を「話を聞ける子」に育てるにはPHPファミリー|幼児期が大切です「聞く力」で伸びる 7つの能力高濱正伸(2013) ,『伸び続ける子が育つ!お母さんへの60の言葉』,青春出版社.福田健 (2014) ,『わが子に伝える「話し方」の技術』,小学館.祖川泰治(2015) ,『IQがみるみる伸びる0歳から6歳までの遊び方・育て方』,廣済堂出版.陰山英男(2011) ,『子どもの学力に不安を感じた時に読む本新学習指導要領に対応した新しい勉強法』,小学館.
2019年03月16日待ちに待った春が到来、いよいよ新学期が始まりますね。特に、小学校へ入学するお子さんのお父さん、お母さんは期待と不安で胸がいっぱいなのではいないでしょうか。「うちの子、きちんと授業についていけるだろうか」「宿題を忘れずにできるかしら」……など、“学び”に関する心配も多いかと思われます。でも、“家庭で子どもが自ら机に向かう勉強習慣”を身につければ、きっと大丈夫。今回は、「はじめての勉強習慣」をスタートさせる際のポイントや注意点についてご紹介しましょう。なぜ「勉強習慣」を身につけておいたほうが良い?ここで言う「勉強習慣」とは、“家庭で子どもが自ら机に向かい、勉強や宿題を行う習慣” のこと。では、そもそもこの「勉強習慣」を身につけておくことが望ましい理由って何でしょうか?まず、「勉強しなさい」「宿題は終わったの?」と私たち親が口うるさく言う必要がなくなりますよね。これは親にとっても子どもにとっても、精神衛生上とても良いことだと思います。もちろん、学力面でのプラス効果も大きいものがあると思います。でも、それだけではないのです。2020年から実施される教育改革にも関係してきます。すでにご存じの方も多いと思いますが、これからは「主体的な学び」(=子どもたちが学ぶことに関心を持ち、自ら学ぶ姿勢)が重要視されていく時代が始まります。この「主体的な学び」につなげるためにも、家庭での勉強習慣は、“自分から学ぶ第一歩” としてとても大切なことなのです。「勉強」しないとなんだか気持ちが悪くなる!?では、「勉強習慣」を身につけるにあたって、ぜひ知っておきたいポイントを3点ご紹介しましょう。<1>新1年生はできれば「入学前」。記念日や節目の時期も最適新1年生の場合は、「小学校入学と同時」でもいいのですが、できれば「入学前」が好ましいです。というのも、小学校へ入学すると、新しいお友達、先生、校舎、授業……と、子どもを取り巻く環境がガラリと変わりますよね。そんな中、家庭でも新しい習慣を、となると子どもに負担になってしまう場合があるのです。入学前から家庭での勉強習慣をつけておけば、小学生になってからも勉強にスムーズに取り掛かることができるでしょう。入学前に始める場合、内容は小学校で最初に習うような、簡単なひらがな・カタカナ・数字の読み書きなどがオススメです。一方、「花まる学習会」代表の高濱正伸氏は著書の中で、4月の年度初めや誕生日、1月からなど節目のいい時期や記念日が、子どもにとってやる気満々の最適の時期だと言っています。もし、新2年生、3年生に進級するお子さんの場合は、「今日から○○ちゃんは、●年生だもんね。△年生のときとは違う〇〇ちゃんに変身しようか」などと声かけしてあげるのもいいでしょう。開始する時期は、お子さんの性格や、やる気度合いに合わせるのが良さそうです。<2>生活の中に「型」をつくる高濱氏は、勉強ぐせをつけるために「『型』をつくることが重要だ」と書いています。「歯磨きをしたり、お風呂に入ったりするのと同じように、生活の中に、必ず『勉強』をルーティンワークとして組み入れること」がポイントなのだとか。では、1日のうち「いつ」行うのがよい?という疑問が湧きますよね。高濱氏は、「朝」が理想的な時間帯だと言っています。例えば、朝食後、学校に行く前に必ず漢字ドリルや計算ドリルを5分だけやる、というように。この場合は、平日だけではなくできるなら土日も行います。「学校から帰ったらすぐ」、「夕食後」などもいいそうですが、習い事がある日などはやる時間がずれてしまいますよね。そういう意味で、他の用事に影響されることがほとんどない「朝」が好ましいのだとか。まだ低学年の年齢、しかも勉強習慣を身につける最初の段階で、いきなり1日に1時間も2時間もやる必要はなく、5分~10分でOKです。毎日その時間になれば必ずやる生活習慣として、「型」をつくり上げて、その「型」が崩れると気持ち悪い、という意識を定着させるのが狙いである、と高濱氏は書いています。そして、それが最初の小さなクセとして定着したら、次には、「学校から帰ったら必ず宿題を済ませる」「夕食後の30分は必ず他のドリルをやる」というように、少しずつ「型」を増やしていけばよいそうです。<3>子どもが集中できる環境を整える最近では、リビングで子どもに勉強や宿題をさせるご家庭も増えていますよね。ひとり部屋や専用の学習机は必ずしも必要ではないという考え方も広まっています。2010年に発表されたデータによれば、東大生の約48%が「子どもの頃、リビングで勉強していた」と答えたとか。リビングは家族の気配を感じ、お子さんが安心感を持てる場所なので、勉強習慣も始めやすい場所と言えます。ただ、リビングで行う場合は、テレビや音楽は消す、下に弟や妹がいる場合はお絵かきなどを一緒にさせて集中モードに切り替える、特に低学年のうちは、できるだけ保護者がそばで付き添う、などお子さんがリラックス、かつ集中して勉強に取り組める空間づくりをしましょう。以上3つのポイント、いかがでしたか。どれも難しいことではありませんが、「勉強習慣」を身につけるためにはぜひ押さえてほしい内容ばかりです。ぜひ、実践してみてくださいね。やっぱり “親のひとこと” が効果テキメン!もし、「勉強習慣がなかなか身につかない」、「(子どもが勉強しないので)つい、“勉強しなさい” と口うるさく言ってしまう」といったお悩みが出てきたら、ぜひ試してほしいのが、以下にご紹介する「言葉かけ」や「接し方」。親の言葉・接し方できっとお子さんの意識が変わって、勉強に前向きに取り組めるようになりますよ。■「〇〇ができるようになったね、すごいね!」“褒めて伸ばす” が、やはり効果テキメンです。何でもかんでも褒めるのではなく、「できるようになったこと」に着目して褒めてあげるとさらに良いとか。小さなことでも、できるようになったという「変化」を見逃さないのが大切です。子どもの「自分にもできる、やれる」という自信につながります。■いつも穏やかな態度、笑顔で接する穏やかなまなざし、口調、物腰……そんな「穏やかオーラ」が子どもの学習環境には重要だそうです。親の穏やかなオーラは子どもの心の安定につながり、それが勉強に向かう際にとても必要なことなのです。■「知ることが楽しい」「自分でできた」という体験を体で覚えさせる子どもが「あ、そういうことか」「わかった!」と、“知る(理解できる、わかる)喜び”を感じることが、「もっと知りたい!」という学ぶ意欲につながります。そんな体験をたくさん積ませるように接してみてください。例えば、解けない問題に対しては、親がヒントを出していくのも手。答えが出るまでヒントを出し続けてもいいので、とにかく「子どもが自分で答えを見つけ出すこと」が重要。子どもの心に、「自分でできた」という達成感を味わわせてあげましょう。***勉強習慣は、お子さんの学力面でプラスになるだけではありません。「継続して毎日やれている」ということが、自己肯定感や自信にもつながっていくのです。他のものごとに対しても、「できる、やれる」と、挑戦する意欲が湧いてくるでしょう。1日5分から、始めてみませんか。文/鈴木里映(参考)高濱正伸(2014),『高濱流わが子に勉強ぐせをつける親の習慣37』,永岡書店ベネッセ 教育情報サイト|「勉強習慣を身につける3つのポイント」七田式教育公式サイト|「東大生を育てた学習方法とは?小学生の家庭学習習慣の育て方と勉強のやる気を上げる方法&おすすめ教材」All About|「子供の勉強習慣いつからどうやって始めるべきか?
2019年03月15日3〜5歳くらいは「なぜなぜ期」とも言われるように、子ども自身に疑問が溢れ出てくる時期。空はなぜ青いのか、悲しくなるとどうして涙が出るのか、ダンゴムシが丸くなるのはなぜか……。大人が簡単には答えられないような質問を、次から次へと投げかけてくる子も多いはず。また、そんな「質問攻撃」にやれやれ、と疲れを感じてしまう親御さんもいることでしょう。しかし、この質問こそが多方面への好奇心の表れであり、順調に知能が発達している証拠なんだそう。半分は親との受け答えを楽しんでいるだけとも捉えられますが、実はこの“なぜなぜ期”、子どもが“勉強好き”“理科好き”に育つチャンスなのです。「これなあに?」から「なぜ?どうして?」へ「これなあに?」に対して「◯◯だよ」と答えるだけでよかった2〜3歳の頃に比べ、3〜4歳になると質問も多様化。ことばと文字が頭の中で一致し、覚えたことばを上手に使えるようになる時期だからこそ、探究心が溢れ出てくるようです。子どもというのは元来、強い探究心を持っています。これは人間がまだ野生動物だった頃の名残なのです。野生動物は生まれた瞬間に、過酷な自然環境の中に急に投げ出されます。その瞬間に周囲から様々な情報を入手して分析し行動しなければ、たちまち天敵の餌食になってしまいます。そのため動物には、先天的に強い探究心が備わっているのです。幼い子どもが何にでも興味を示し、「なぜ?」「なに?」と訊いてくるのはそのためです。それを上手に育んでいけば、あとは勝手に「理科が得意の子」に育っていきます。(引用元:All About|理科のできる子に育てる低学年からの学習法)いろいろな科目の中でも、答えを導き出すにあたり、数値を使って計算したり、いろいろな作業をしたりしないといけない問題が多いのが理科。ひょんな「なぜ?」をきっかけに、答えを見つけ出すための姿勢が身についていけば、理科がきっと楽しいものと感じられるようになるはずです。子どもの好奇心を肯定し同じ目線に立つでは、「なぜ?」と聞かれたらどう答えるのがベストなのでしょうか。子どものためには、なんでもすぐに答えられるのが立派な大人、という認識は捨ててしまいましょう。すぐ答えが与えられることが習慣になっていると、子どもは「ママに聞けばなんでも答えがわかる」と頼り切ってしまい、自分で考える力が伸びないのだそうです。(引用元:曽田照子(2013) ,『ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66』,学研パブリッシング.)子どもから科学的な質問をされたとき、知的探究心を伸ばすポイントをまとめてみました。【1.質問を肯定する】まず「よくそこに気づいたね!」と疑問に思ったこと自体を肯定してあげましょう。ただし調子を合わせて形式的にそう言っても、子どもには見抜かれてしまいます。「どうして寒いと体が震えるの?」と聞かれたら、たとえ当たり前だ、そういうものだ、と思っていても、本気で考えてみるのです。大人が何気なく理解しているつもりになっていることも実はよくわかっていなかったりするもので、たしかに不思議がいっぱいです。【2.すぐに答えず、一緒に疑問を持つ】質問にすぐ答えられてしまった子どもは、考えることの面白さを実感することができません。また、答がすぐに導き出せない問題は投げ出してしまう、根気のない子に育ってしまう可能性も否定できません。もしも答えがわかっていたとしても「どうしてなんだろうね」と寄り添い、自ら答えを探し始めるように促してあげましょう。【3.わからなかったらネットや図鑑に頼ってOK】親たるもの、なんでも答えられなくては!と威厳を保とうとする必要はありません。知ったかぶりは最もNG。親の役割は、知識を与えることではなく勉強の仕方や調べ方を伝えること。ネットや図鑑の力を借りながら、子どもが理解できるよう、かみくだいて説明してあげましょう。するといずれ、子ども自らが疑問解決のために勉強する姿勢が見られるはずです。なぜ?に対する「NGワード」「NG行動」逆に、質問に対してNGなのは、以下のような受け答え。いずれもせっかくの好奇心・探究心を、根元からスッパリ切り落としてしまうような残念な答え方です。×「そんなこと知らなくていいのよ。」×「そういうものなの!」×「そんなの◯◯に決まってるじゃない」このほかにも「またあとでね」とその場をやり過ごした場合は、実際にあとになっても何もしないでいると子どももがっかり。信頼を失いかねません。もちろん、手が空いてから改めてこどもの質問に向き合うのであればOKです。また、子どもの質問は無邪気なものでつい笑ってしまいたくなることもありますが、一笑に付すのもNG。子どもは大人が思っている以上にナイーブ。一度笑われてしまうと恥ずかしさや恐怖心を覚え、質問できなくなってしまう場合もあります。幼い子の場合は、質問自体がうまく説明できず、何を言っているのかわかりにくい時も。そんなときは「なにがききたいのかわからないよ」と切り捨てるのではなく、やさしく寄り添って質問内容を引き出してあげましょう。実際の観察や体験を通して説明を本や図鑑で調べるのももちろんよいですが、「百聞は一見に如かず」。勉強の楽しさを知っている子は、机の上以外のあらゆる場所から学びのチャンスを得ています。本来、何かを学ぶことは心をウキウキさせ、楽しいものです。「勉強」感覚が希薄な幼児期にこそ、その「楽しさ」を体感させることが大切なのです。(引用元:祖川泰治(2015) ,『IQがみるみる伸びる0歳から6歳までの遊び方・育て方』,廣済堂出版.)わからないなら机に向かって調べましょう!ばかりではなく、体感することで理解につながれば、親も子も学びの楽しさを実感できるはず。「なぜ?」をきっかけにして、近所の図書館や川や公園へ出かけたり。また、答えを見つけられそうな動物園や博物館、キャンプや登山などを週末に計画すれば、親子一緒にワクワクできますね。***子どもの疑問に寄り添いたいのはやまやまだけれども、毎日忙しくそんなに余裕はない、という親御さんも多いことでしょう。ならば、ときには「◯年生になったら学校で教えてもらえるよ」と未来へ希望をもたせてみたり、「お母さんもわからないから、◯◯くんが大きくなったら勉強して教えてくれる?」とお願いしてみたり。夏休みの自由研究のテーマにしよう、と提案し、疑問を忘れないようにメモしておくのもいいですね。その時はわからなくても、ほかのことを勉強していくうちに知識と知識が結びつき、「なんだ、そういうことか!」と心から納得できる時が来ることもあるはずです。親が真摯に向き合うべきなのは、質問自体ではなく、こどもの“好奇心”の方。「なぜ?」は勉強の楽しさを知るワクワクの芽。大事に育てていけるといいですね。文/酒井絢子(参考)ベネッセ教育情報サイト|「なんで?」と言われても、「間違っているから違う」としか言えません[中学受験]AERA dot.|「9歳のころがカギ」 自分の子どもを「理系」にする方法gooニュース|子どもの 「なぜなぜ攻撃」に、正確な知識で答えるのはNG!?All About|カンタン! 子どもの知的好奇心を引き出す方法All About|理科のできる子に育てる低学年からの学習法All About|これからの教育キーワードは「没頭力」汐見稔幸・高濱正伸対談祖川泰治(2015) ,『IQがみるみる伸びる0歳から6歳までの遊び方・育て方』,廣済堂出版.キャシー・ウォラード(2012) ,『なぜ?どうして?身のまわりの疑問、まるわかり大事典』,飛鳥新社.立石美津子(2014) ,『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』,日本実業出版社.曽田照子(2013) ,『ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66』,学研パブリッシング.
2019年01月17日子どもは2歳頃から、自ら一人で遊ぶようになります。自分なりに遊びを考え楽しんでくれる……となると、親は少しの間解放されたような、でも少し心配なような、なんとも言えない気持ちになるかもしれません。なかには、まだ上手に遊べないからとすぐに手助けしようとしたり、寂しいだろうと一緒に遊んであげる親御さんも。でも実は、一人で遊ぶ時間は、子どもの成長にとってとても大切な時間。幼い子どもが一人何かに没頭しているとき、親はどうしてあげるのが望ましいのでしょうか。思考をめぐらす一人遊びに、お邪魔は厳禁真剣に積み木を重ねたり並べたりしている子どもは、それだけでも頭の中で思考をめぐらせることを楽しんでいます。積み木の上にもう一つの積み木を乗せたらどうなる?三つ目を乗せたら、どうして全部が崩れてしまうのかな?そんなことを考えながら、自分の手で考えを試しているのです。ここで親が「こうすると倒れないね」「高く積み上げたいの?」「おうちを作ってみよう」などと口出しをしてしまうと、そこで自主的な思考はストップしてしまいます。東京大学名誉教授・白梅学園大学学長の汐見稔幸氏は、子どもが自主的にやろうとする意欲を育てるには、親がいつも先周りをすることは避けるべきだと言います。子どもが自分でやり始めたことは、なるべくそのままやらせてあげます。ちょっと後ろから見ていて、危ないときは助言をする、助けを求めていたらサポートする、という態度がとても大事だと思います。(引用元:汐見稔幸(2011) ,『0〜3歳 能力を育てる 好奇心を引き出す』,主婦の友社.)安心安全な環境の中、親はすぐに応えられる場所にでは、一人遊びの最中は、親はどの程度の距離を持って見守るべきなのでしょうか。事故の不安がある場所や誤飲の心配があるものが近くにあったりするのなら、親はすぐそばにいるべきですが、親も子も安心できる場所であれば少し離れていても大丈夫。子どもが自分をめぐる世界をひとりで探索するのを見守ってやるのは、なによりも大切なことです。ただし、その環境が安全な場合に限ります。子どもは経験を重ね、新たな挑戦に立ち向かうことを学び、自力で問題の解決方法を見つけだします。親がすぐ近くにいることをわかっていれば、子どもはさらに勇気づけられ、自立心の芽生えの兆候が現れます。(引用元:デズモンド・モリス(2009) ,『デズモンド・モリス赤ちゃんの心と体の図鑑』,株式会社 柊風舎.)一人遊びの最中、親に質問を投げかけてきたり、作ったものを「見て見て!」と呼ばれたりしたときには、すかさず応えてあげると、子どももやる気アップ。家事をしている最中でも、そばまで行って一緒に喜んだりほめたりしてあげましょう。「待ってて」や「あとで」ばかりでは、せっかくの探究心や好奇心が削がれてしまいます。一人遊びの楽しさに共感し、さりげないサポートを誰に言われるでもなくどんどん挑戦するのが子どもというもの。子どもにとっては、おもちゃだけでなく家の中のものや目に入るものがすべて、好奇心の対象と成り得ます。何かに興味を持ち一人遊びを始めたのなら、親は「ちょっと後ろからサポートしてあげる」という気持ちで寄り添えば、自立心が育まれていくはずです。そんな “ちょっとだけ” サポートをご紹介しましょう。■はさみを使う遊びはさみを使って切るのに夢中になったら、「危ない」「散らかる」と制限するのではなく、まずは「好きなんだね」と共感してあげること。そしてできればチラシなど切ってもよい紙をたくさん用意してあげます。■おままごと自分の世界で夢中になっているとき、子どもはものすごい集中力を使っています。そんなときに「お母さんも入れて」なんて言うのはNG。ただし、子どもから呼ばれたときにはすぐに反応してあげましょう。■ブロック遊び真剣に積み上げていたり何かを作り出そうとしたりしていて、話しかけても聞こえないようなときの子どもは、フロー状態(集中力が高い脳の状態)に入っているかも。おやつや食事の時間を少しだけずらしてあげてもいいかもしれません。■屋外での遊び虫が好きな子だったら、思う存分虫探しができる時間を作ってあげます。近所の公園や草むらでも十分です。家では、知識や思考の幅を広げる図鑑や百科事典を与えてあげましょう。また、一人でもくもくとやる子も多いのが、パズル。脳機能研究、神経哲学を専門としている十文字学園女子大学教授、白百合女子大学講師の森田勝之氏は、パズルを完成させるまでの試行錯誤は脳を鍛える基本であり、完成するまであきらめない、我慢する、といった経験が感情のコントロールの基礎となっていくと言っています。***一人遊びの大前提として、一人で遊んでいてほしいからと突然ほったらかしにするのではなく、自発的に始まった場合にそっと見守るということが大切です。また、大人でさえ、一人で何かに夢中になっているときに必要のない参加表明や余計な口出しがあると集中力が途切れてしまうもの。まずは子どもの気持ちに寄り添って、真剣な顔つきで一人遊びを楽しんでいる様子であればそっと見守り、相手が欲しいと感じているようであれば一緒になって遊んであげると、自立心や集中力を育むだけでなく、親子の信頼関係も深めていくことができるはずです。文/酒井絢子(参考)Study Hacker こどもまなび☆ラボ|遊んでいる子どもを叱るのはNG!?「集中力」を作り出す、たった2つの方法とはStudy Hacker こどもまなび☆ラボ|雨の日におすすめ!「ひとりで」「親子で」「友だちと」楽しめる『室内遊び』まいとプロジェクト|一人遊び(ひとりあそび)はますくQ&A|一人遊びしている間も声かけは必要?リセマム|これからの教育キーワードは「没頭力」汐見稔幸・高濱正伸対談汐見稔幸(2011) ,『0〜3歳 能力を育てる 好奇心を引き出す』,主婦の友社.デズモンド・モリス(2009) ,『デズモンド・モリス赤ちゃんの心と体の図鑑』,株式会社 柊風舎.森田勝之(2010) ,『脳と心を育てる50のあそび』,チャイルド本社.
2018年12月17日お子さんと話していて、「この話し方、私にそっくり!」「いつの間にかパパの口癖がうつってる!」と驚いたことはありませんか?それもそのはず。子どもは家庭の中で言葉を覚え、家族の会話を聞いて言葉の使い方を学びます。だからこそ、親御さん自身も気づかないうちに話し方の癖が身についてしまうのです。小学校低学年の子どもは、これまで親やお友だちとの会話で使ってきた言葉とはまた違う “きちんとした言葉” を学び始めます。でも、はたして、授業で学ぶような言葉の意味をちゃんと理解できているのでしょうか?今回は、子どもの語彙力を向上させるために家庭でできること考えていきましょう。就学前の語彙力は入学後の成績を左右する!?小学校入学直前の6歳児200人を対象に語彙力調査を実施したところ、子どもたちの間で深刻な『語彙力格差』が生じていることがわかりました。たとえば、「礼儀」「蔵書」といった11歳レベルの語彙力が身についている子がいる一方で、2歳児レベルの語彙力しか習得できていない子もいたそうです。その差はなんと9歳分!(StudyHackerこどもまなび☆ラボ|ついに子どもたちにも「語彙力」ブーム到来!語彙力格差に負けないためにできることより)なぜこのような語彙力の格差が生まれてしまったのでしょうか?四天王寺大学の今井進氏は「家庭における教育力の格差が顕著になったと言われる昨今、ますます子どもたちの言語能力にも個人差が生じている」と述べています。幼児期の言語や知識の獲得が、自らの体験・経験を通じて行われるがゆえに、その体験・経験の差が保護者の意識や経済的な条件に依存していることは重大な問題である。(引用元:四天王寺大学紀要 第50号(2010年9月)|小学校国語科教育における授業研究の意義についてーまどみちお「きりかぶのあかちゃん」の事例研究ー)それぞれの家庭の事情、保護者の教育力、その子どもの特性など、さまざまな要因が複雑に絡み合っているため、家庭内における教育への意識の高さに差が生じるのは仕方ありません。ただし、「やばい」「ウケる」「マジ」「ムカつく」……といった言葉を身近な大人が多用している環境であれば、子どもたちにその影響が色濃く出てしまうのは間違いないでしょう。就学前の子どもは話し言葉が中心の「生活言語世界」です。しかし小学校へ入学すると、書き言葉も加わった「文字言語世界」へと移行していきます。もし簡単な話し言葉だけしか使えなければ、授業で学ぶ多くの単語や表現を理解するのに困難をともなうでしょう。「つまずきことば」ってなに?小学校1年生の教科書には、次のような言葉が登場します。「たたきつける」「こらしめる」「こわごわ」このような表現をすんなりと理解できる1年生は少ないかもしれませんね。しかし、先生や親御さんの説明を聞いて自分なりに納得し、使い続けることでいずれ理解できるようになるでしょう。熊本大学の茂木俊伸准教授によると、このような言葉を『つまずきことば』と呼ぶそう。■「つまずきことば」とは?各教科において、学習者(児童)にとってスムーズな意味の理解が難しく、指導者による何らかの手当てを必要とする(と予想される)語または語彙を指す。実は、この『つまずきことば』、理解できないまま放っておくと大変なことになるのです。子どもにとって「つまずき」が生じる言葉というのは、決して難しい言葉だけを意味するのではなく、自分の日常生活からの距離(普段使わない言葉)も含まれます。その問題点として、そもそも子どもにとって見慣れない言葉は、その理解自体が学習活動に含まれる、ということ。つまり「言葉」に「つまずく」と、学習がそこから先に進まなくなる可能性があるというわけです。2007年~2009年度の科学研究費基盤研究による「幼稚園・小学校の全領域における国語力の向上を図るカリキュラム開発の基礎研究」をもとに調査した『つまずきことば』の具体例を挙げていきましょう。まず、子どもたちにとって最も「つまずく」言葉は動詞が多く、とくに「動詞+動詞」形の『複合動詞』が多いということがわかりました。「たたきつける」「なりわたる」(1年)「ねむりこむ」「弱りはてる」(2年)「食いちがう」「見立てる」(3年)複合動詞は前後の動詞どちらかでも意味がわからなければ理解できないため、つまずきやすい傾向にあります。そして次に、「ひやり」(1年)「いそいそ」(3年)といったオノマトペ(擬音語・擬態語)が多いことがわかりました。日本語のオノマトペは感覚的な理解が求められる語彙であり、本質的な理解や説明の難しさをともなうため、大人でも使用や説明が困難である特殊な言葉だと言えるでしょう。ほかにも「しょうじ(障子)」「土間」「やぶ(藪)」「びょうぶ(屏風)」「霜柱」「床の間」など、現代ではあまり馴染みのないものや、「こっけい」「おおかた」「きょとん」「ほんのり」「そっぽ」といった、子どもたちが意味を捉えられない「つまずきことば」も教科書に登場します。読書以外で有効な “語彙を増やす工夫”『つまずきことば』を減らすには、語彙力を上げるほかありません。ここでは、“読書以外で” 語彙力をアップさせる方法をいくつかご紹介します。教育評論家の親野智可等氏は、勉強の敵とも思える「テレビ」が語彙力アップに有効であると述べます。例えば、水田耕作の場面を映しながら「いまは代掻き(しろかき)」の真っ最中です」というナレーターがあったとする。代掻きといっても大人でさえ知らないかもしれない。これは、水田に水を引き込んで、土をかきおこしならす作業である。こうして文字で説明しても、水田耕作のやりかたを見たことがなければピンと来ないだろうが、テレビはまさに映像で説明してくれる。代掻きを理解するのに、図鑑や国語辞典よりもはるかに役に立つ。(引用元:親力講座|「語彙力」が学習の源。「勉強の基本・国語力」会得にも「豊富な語彙」は必要不可欠。「日常生活」で楽しみながら「身につける方法」とは。)もちろん、ダラダラと長時間視聴するのではなく、観る時間と番組の内容を選んであげることが大前提です。日常生活では縁がない言葉も映像を通して視覚情報を得ることにより、子どもの記憶に残りやすくなります。ほかにも、「しりとり」や「なぞなぞ」が語彙を増やすのに役立つと親野氏は述べます。もし親が使った言葉を子どもが理解できなければ、その場ですぐに辞書を引くようにするとより効果的です。また、花まる学習会代表の高濱正伸氏は、「見たこと、感じたことを「比喩」で表現する」ことをすすめています。比喩が使えると表現に奥行きが出るだけでなく、その状態を相手に印象的に伝えることができるのです。たとえば、「今朝は寒いね」だけで終わってしまうところを、「今朝は凍えるような寒さだね」「今朝は身体が縮こまるような寒さだね」と表現することから始めてみましょう。慣れてきたら、少し難しい比喩表現にもチャレンジしてみます。「燃えるような夕焼け」「抜けるような青さ」「水を打ったような静けさ」など、何かにたとえると表現に深みと味わいが加わることを、子ども自身に身をもって学ばせるのです。本をたくさん読むこと以外でも、日常会話のなかで語彙を増やすことは可能です。そのためにも、親御さん自身もさまざまな表現方法を使って子どもとの会話を楽しみましょう。***大事なのは「日常的に」「さまざまな」言葉を使うように意識すること。そうすることで教科書の中でたくさんの言葉に出会ったとしても、「この言葉、知ってる!」とつまずかずに前に進むことができるでしょう。(参考)StudyHackerこどもまなび☆ラボ|ついに子どもたちにも「語彙力」ブーム到来!語彙力格差に負けないためにできること四天王寺大学紀要 第50号(2010年9月)|小学校国語科教育における授業研究の意義についてーまどみちお「きりかぶのあかちゃん」の事例研究ー鳴門教育大学研究紀要 第28巻 2013|小学校国語教科書における「つまずきことば」の分析親力講座|「語彙力」が学習の源。「勉強の基本・国語力」会得にも「豊富な語彙」は必要不可欠。「日常生活」で楽しみながら「身につける方法」とは。DIAMOND online|子どもの日本語力が危ない!?家庭で国語力を高める6つの方法
2018年12月04日「幸せな結婚をして子供も授かった、でも仕事では挫折したという思いが強い」「仕事からしばらく離れていたから、正社員として復職したいけど自信がない」という、「復職したいけれどできるか心配」と考えている女性は多いでしょう。今回は、正社員として復職を考えている女性向けに、30代の転職・復職の実情をご紹介します。30代の女性で転職・復職を考えている、という方はぜひ参考にしてみてください。35歳転職限界説はホント?年齢で切られることが多いのは事実欧米のほとんどの国では、履歴書を提出するさいに年齢や性別を記載する必要がないことをご存知でしょうか。先進国の多くでは、年齢や性別で合否を判断することは差別だと考えられているのです。一方、残念ですが現在の日本では、年齢・性別による差別は公然と行われています。「35歳転職限界説は古い。今は30代でも気軽に転職する時代」なんて言われることもありますが、大手企業の採用担当者は、「これから育てていきたい」「年長者の部下は指導しにくい」と考え、やはり「同じスキルを持った人なら、若い人を採用したい」と考えている場合が多いのです。「正社員として復職する自信がない」人もとりあえず転職活動をすべき理由少子化が進み、若手だけの採用に拘っていられなくなったら、今後このシステムが変わっていく可能性はあります。ですが、現代日本では、若さは就職・転職の大きな武器になることは事実です。ですから、30代半ばで「正社員として復職したい、でも自信がない」と迷っている人は、ひとまず転職活動を始めてみることをお勧めします。理由はふたつ。ひとつは、今より若い日はもうこないから。次に、転職活動を始めてみることで転職市場の実情をリアルに知ることができるからです。「正社員として復職するのはやっぱり無理」と感じても、自信を失う必要はない育児をきっかけに仕事から離れていた人の場合、正社員として復職しても、「やはり両立は難しい」と退職するケースがあります。そうなったとき、真面目な人ほど、「他の人はできているのに、私は両立ができなかった」「もう働くのは無理かも」と自分を責めてしまいがちです。ですが、自分を責める必要はまったくありません。育児が始まったばかりで時期尚早だっただけだという可能性もありますし、正社員以外の働き方が合っている可能性もあります。正社員で働く以外にも、クラウドワーカーとして働き単価を上げていく、個人事業を始める、会社を設立して仕事を作り出す、など様々な働き方があります。自分に何ができるのか、何がしたいのかを突き詰めて考えていくことで、自分にあった仕事に出会える可能性は誰にでもあるのです。さいごに今回は、正社員として復職したいと考えている方向けに、30代の就活の実情についてお話しました。正社員として復職したいなら、スキルや人脈がしっかりある人を除き、若ければ若いほど有利になるというのが日本の現状です。自分にあった働き方を模索していきたいという方は、正社員に拘る必要はありませんが、「絶対に正社員として復職したい」という意志がある方は早期に就職活動を始めた方が良いでしょう。
2018年10月01日「教育ライター」という名刺で仕事をしている筆者は、常に「客観的な視点での取材」を心がけているつもりです。それでも花まる学習会の取材のあとは、いつも、「やっぱり、そうだよね。これからの教育は、そういう方向だよね!」と、つい感情移入してしまいます。そんな花まる学習会を率いている高濱正伸(たかはま まさのぶ)さんが、「これからの教育について語る」というので行ってきました!高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。■日本の教育は、何が問題か?高濱さんは、言います。「いまの日本の教育の問題点は、何か? ひと言でいえば、もう古いんです」。尾木ママこと尾木直樹先生が「博物館」、映画『みんなの学校』の木村泰子先生が「化石時代」と表現する、いまの日本の教育。それは、高濱さんの言葉で言えば、「粒のそろった兵隊を作る教育」なのだとか。それでは、もう古いそうなんです。具体的に、どんな感じで古いのでしょうか? 「たとえば、スポーツ。いまの日本の部活動は、『生涯スポーツを楽しめる人を育てる』という方向ではありませんよね? 『大会で勝つ』『いい記録を出す』ということが良しとされている。そもそもの方向性自体が、ずれてしまっているんです(高濱さん)」そもそものゴール設定が根本的にずれてしまっている…。そう「解説」してもらえれば、「そうかもしれない」と感じますが、「そういうこと、自分では気がつけないよな」と思いました。高濱さんは、「上の言うことを忠実に聞く兵隊を作るのではなく、これからの教育では『自走する人間』を育てていく必要があるんです」と、言います。■「家庭の力」があれば子どもは伸びる「そのために必要なのは、言葉です」(高濱さん)。言葉の力は、つまりは「本質をとらえる力」ということ。「何千という家庭を見てきて、言葉がしっかりした家の子は伸びるというのは確信を持って言えます」(高濱さん)。家庭の力…。そう言われてしまうと、「やっぱり、母である私がちゃんとしなければ!」と緊張を強いられるような気分になってしまいます。でも、高濱さんは「各家庭で、しっかりとした教育をしてください」と、突き放しはしません。「親ごさんが変われば、子どもは変わってきますよ」と、まるで悩んでいるお母さんたちを「抱きしめる」よう。そういえば。私が初めて高濱さんを取材させていただいた日のこと。取材前の雑談で、「ママたちがテンパってしまうのは、あたり前のことなのですよ」と励ましていただいて、「そうか、キーキーと子どもを怒鳴ってしまうのは私だけではないんだ」と、心がスッと楽になりました。このときの様子は、 「つい子どもを叱り過ぎてしまうママに伝えたいこと」 をぜひお読みください。ちなみに、高濱さんが開催する「お父さん講座」では、お父さんたちを800人を集めて、妻の話を聞くときの「うなずき方」の練習をしているのだとか(笑)。高濱さんの本質を突いた取り組みに頭が下がります。■「自分はこれだ!」の芯を見つけるためには「自走する人間」を育てるために必要な、もうひとつ大切なことは、「『自分は、これだ! という芯』を子どもの中に見つけてあげることです」(高濱さん) そのために必要なことは、子どもを感じること。「感じる」というのは、人工知能にはできないことですものね。「目の前の子どもを感じることを大切にできるか。教育者としての力量の違いは、結局感性の差だなと思うことが多いんです」(高濱さん)。いま、アメリカでMBAをとるような一流のビジネスパーソンたちの間では、こぞって絵を描いたり、音楽に親しんだりなど、アートへの関心が高まっているそう。イギリスでは、教科のなかに国語や算数と並んで演劇もあり、先生になるために演劇学を学ぶところもあるのだとか。高濱さんのエネルギッシュなお話しを伺って、「これからの教育」に対しての「希望」「熱さ」を感じました。ひとりの母親として、まずはわが子を感じることから始めよう。そのためには、親子でたくさんの芸術に触れ、心のあかを落とし、感性を研ぎ澄ませたいと思いました。
2018年09月06日