プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する今日の夕食にオススメの献立は、 「春巻き」 「10分で豚キムチ 味付け簡単!ピリ辛でごはんが進む by西川 綾さん」 「豆腐の麻婆あんかけ」 「白玉団子黒ゴマソース」 の全4品。 定番の中華をひと工夫。ご飯が進むこと間違いなし。 【主菜】春巻き サクサクの春巻き。じっくり揚げるのがポイントです。 調理時間:50分 カロリー:278Kcal レシピ制作:料理講師、料理家 西川 綾 材料(2人分) 春巻きの皮 4枚 豚もも肉 (薄切り)50g 塩コショウ 少々 酒 小さじ1 キャベツ 50g シイタケ (生)1個 ニラ 1/4束 春雨 15g <調味料> 水 50ml しょうゆ 小さじ2 酒 小さじ2 オイスターソース 小さじ1/2 砂糖 小さじ1/2 <水溶き片栗> 片栗粉 小さじ1 水 小さじ2 <のり> 小麦粉 小さじ1 水 小さじ1 揚げ油 適量 【下準備】 豚もも肉は幅1cmに切り、塩コショウ、酒をからめる。 キャベツはせん切りにする。 シイタケは石づきを除き、笠も軸も薄切りにする。 ニラは根元を除き、幅3cmに切る。 春雨は食べやすい大きさに切り、もどす。 <調味料>、<のり>の材料を混ぜ合わせる。 【作り方】 1. フライパンに分量外のゴマ油を中火で熱し、豚もも肉を炒め、色が変われば野菜をすべて加えてしんなりするまで炒める。 2. (1)に<調味料>と春雨を加えて沸騰させ、混ぜ合わせた<水溶き片栗>の材料でトロミをつけ、冷ます。 3. (2)を4等分に分け、春巻きの皮のざらざらしている面の上にのせて左右を折り、手前から包むように巻き、巻き終わりは、<のり>で留め、160℃の揚げ油でゆっくりと色よく揚げる。 【副菜】10分で豚キムチ 味付け簡単!ピリ辛でごはんが進む by西川 綾さん 調理時間:10分 カロリー:413Kcal レシピ制作:料理講師、料理家 西川 綾 材料(2人分) 豚バラ肉 (薄切り)150g 塩コショウ 少々 白菜キムチ 80g 玉ネギ 1/4個 <調味料> 酒 大さじ1 砂糖 小さじ1 しょうゆ 小さじ1 ゴマ油 小さじ2 青ネギ (刻み)適量 【下準備】 豚バラ肉は長さ3~4cmに切り、塩コショウをする。 玉ネギは縦薄切りにする。 <調味料>の材料を混ぜ合わせる。 【作り方】 1. フライパンにゴマ油を強火で熱し、豚バラ肉に焼き色がつくまで炒め、白菜キムチ、玉ネギを加えて炒め合わせる。 2. 全体に炒められたら<調味料>を加え、全体にからめながら炒め合わせる。器に盛り、青ネギを散らす。 【副菜】豆腐の麻婆あんかけ 麻婆豆腐を簡単アレンジ。 調理時間:20分 カロリー:168Kcal レシピ制作:料理講師、料理家 西川 綾 材料(2人分) 豆腐 1/2丁 豚ひき肉 50g 白ネギ 1/4本 ショウガ 1/4片 ニンニク 1/2片 豆板醤 小さじ1/2 酒 小さじ2 砂糖 小さじ1 しょうゆ 小さじ1 顆粒チキンスープの素 小さじ1/2 水 50ml <水溶き片栗> 片栗粉 小さじ1 水 小さじ2 サラダ油 適量 ゴマ油 小さじ1 【下準備】 豆腐は半分に切り、キッチンペーパーで10分包んでおく。 白ネギ、ショウガ、ニンニクはみじん切りにする。 <調味料>の材料を混ぜ合わせる。 【作り方】 1. フライパンにサラダ油を中火で熱し、白ネギ、ショウガ、ニンニク、豆板醤を香りが立つまで炒める。 2. (1)に豚ひき肉を加えて色が変わるまで炒める。 3. (2)に<調味料>を加えて沸騰させ、混ぜ合わせた<水溶き片栗>の材料でとろみをつけ、ゴマ油を加える。 4. 耐熱容器にキッチンペーパーに包んだままの豆腐をのせ、電子レンジで3分位加熱する。器に盛り、(3)をかける。 【デザート】白玉団子黒ゴマソース 白玉粉で簡単スイーツ。 調理時間:10分 カロリー:202Kcal レシピ制作:料理講師、料理家 西川 綾 材料(8個分) 白玉粉 50g 砂糖 小さじ1 水 適量 <黒ゴマソース> 練り黒ゴマ 小さじ2 砂糖 小さじ1 牛乳 小さじ2 ゆで小豆 適量 【下準備】 <黒ゴマソース>の材料を混ぜ合わせる。 【作り方】 1. ボウルに白玉粉と砂糖を入れてざっと混ぜ、水を少しずつ加えながら、耳たぶ位のかたさになるまで練り合わせる。 2. 白玉を8個に丸め、少し中央を凹ませながら熱湯に入れ、浮いてきたらそのまま1分ゆで、冷水に取る。 3. (2)の水気をきって器に盛り、<黒ゴマソース>をかけてゆで小豆を添える。
2024年05月10日クロエが2024年フォールコレクションのルック画像を公開しました。PHOTOGRAPHED BY DREW VICKERS/Courtesy of Chloéクロエでの旅を始めるにあたり、私は直感的にメゾンの歴史のスピリットとコードを受け入れました。私が感じ、愛するクロエ・ウーマンのソウルをキャプチャーしたいのです。私にとって、それは原点回帰を意味し、Karl Lagerfeld(カール・ラガーフェルド)による1970年代のクロエのコレクションのような、メゾンにとって正に決定的な瞬間に焦点を当てることでした。PHOTOGRAPHED BY DREW VICKERS/Courtesy of Chloéメゾンの創業以来、クロエは、ストレートかつエッセンシャル、リアルで活気に満ちた女性の視点を持ち続けてきました。それは、あなたを変身させるものではなく、ありのままの自分でいること、自分らしく生きることを可能にするものです。私の目標は、女性たちに語りかけ、誠実でパーソナルな服、流動性と構造で遊ぶシルエットであり、動きに溢れていて、無造作な感覚のある服を求める彼女たちの望みを叶えることです。PHOTOGRAPHED BY DREW VICKERS/Courtesy of Chloé今回の2024年フォールコレクションは、3月に発表した2024年秋冬コレクションの前にデザインしたものです。それはプロローグ、イントロダクション、ファウンデーションであり、メゾンを再びそのルーツに回帰させること、メゾンの新たなスタートを意味します。タイムレスかつシーズナルな表現と、クロエの持つパリジャン・スピリットがワードローブの主たるアイデアです。コアとなるのは、機能的かつオーセンティックなアウターウエア、メゾンのルーツと深く結びついたケープ、クロエのDNAに深く刻み込まれた、流れるようなシルエットのシグネチャーブラウス、サルトリアテーラリング、アイコニックなデニム、ニットウエアです。アクセサリーは、70年代のブーツ、クロッグ、ウェッジ、そして、使い込むほどに味わいが増すよう天然なめし革とパティーヌ加工を用いたエモーショナルなバッグが、メゾンの新たなアイコンとなります。ジュエリーには、メゾンのアイロニックなアイコンであるパイナップルや馬、バナナといったモチーフが登場します。PHOTOGRAPHED BY DREW VICKERS/Courtesy of Chloéルーツへの回帰は、ウエアにフォーカスをしながらも、ウエアだけではなく、シルクモスリン、ジョーゼット、シルクジャカードからコットンギャバジン、レースやギピュールから、柔らかくしっとりとしたレザーまで、クロエの特徴的なファブリックのライブラリーに関するものでもあります。また、Gaby Aghion(ギャビー・アギョン)の愛するロゼやコニャック、ニュアンスホワイト、ブラックから、タンやベージュの繊細なシェードまで、様々なカラーパレットを探求しています。PHOTOGRAPHED BY DREW VICKERS/Courtesy of Chloéクロエ・ウーマンには親近感と爽やかさがあり、それは私にとって今も、そしてこれからもずっと重要なものです。彼女の鼓動、自然な美しさ、輝き、本能的なエネルギー-彼女は絶え間なく進化を続けています。着飾ることは、人生で経験する様々な変化を通して、自分自身を発見することです。女性として私たちは進化し、クロエも私たちとともに進化する。再出発とは、過去をやり直すことではなく、そのスピリットを今に持ち込むことなのです。PHOTOGRAPHED BY DREW VICKERS/Courtesy of Chloé私は、女性が今日、どう感じたいかを先取りしたいと思っています。クロエ・ウーマンに、ありのままの自分自身でいることを実感して欲しい、そして、クロエのスピリットとバイタリティに触れて欲しいです。それは、喜び、直感、自由に満ちたワードローブで、私たちの相反するもの、矛盾するものすべてをとらえることなのです。PHOTOGRAPHED BY DREW VICKERS/Courtesy of Chloéクロエについてクロエは1952年、エジプト生まれのパリジェンヌ、ギャビー・アギョンによって設立されました。彼女は、レディ・トゥ・ウエアのパイオニアとして、当時のフォーマルなファッションから女性を解放しました。真の先見の明を持ったギャビー・アギョンは、女性は自分らしくあるべきだと信じていました。今日、クロエはフランスを代表するラグジュアリーファッションメゾンとなり、シェミナ・カマリのクリエイティブ・ディレクションのもと、自由な精神を持ち合わせたフェミニニティとエフォートレスという創業者のビジョンを継承しています。シェミナ・カマリについて1981年ドイツ生まれのシェミナ・カマリは、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ芸術大学でLouise Wilson(ルイーズ・ウィルソン)教授のもと、ファッションの修士号を取得しました。彼女は、クロエでの長期在籍を含め、20年以上のキャリアを積んでいます。Phoebe Philo(フィービー・ファイロ)のチームの一員としてメゾンでのキャリアをスタートさせ、その後2012年にClare Waight Keller(クレア・ワイト・ケラー)のデザイン・ディレクターとしてクロエに復帰しました。最近では、2016年からサンローランのAnthony Vaccarello(アンソニー・ヴァカレロ)のウィメンズ・レディ・トゥ・ウエアのデザイン・ディレクターを務め、2023年10月9日、カマリはクロエの新クリエイティブ・ディレクターに就任しました。
2024年04月24日ダックス(DAKS)は、2024年秋冬カプセルコレクションを、2024年4月19日(金)に大手町三井ホールにて発表した。クラシックな英国スタイルをモダンに表現ダックスの130年にわたる歴史を記念したカプセルコレクションは、2024年春夏に続く第2弾。クリエイティブ・ディレクターのルック・ゴダディン(Luc Goidadin)が目指したのは、クラシカルなブリティッシュスタイルをモダンに表現したスタイルだ。伝統と現代を融合させることで、まるでスタンダードなアイテムと古着をミックスして着こなしを楽しむ若者たちのようなみずみずしい装いを生み出している。トレンチコートやテーラードジャケットなど、トラディショナルな英国のアイテムをベースにしつつも、現代的なフォルムや軽快でフレッシュな要素を取り入れることで“今”のムードを吹き込んだ。様々な表情を見せる「ジオ・チェック」象徴的に用いられているのは、ダックスを象徴するハウスチェックをルック・ゴダディンの視点でリデザインした「ジオ・チェック」だ。格子の目の大きさや角度を幾何学的に切り替えた「ジオ・チェック」のグラフィカルな表情は、素材の質感によって様々な表情を見せていく。ベーシックなテーラードスーツには繊細さを、ウールジャカードのコートやツイードのワンピースには大胆さをもたらしていたのが印象的だ。この他にも、柔らかなベージュニットのセットアップ、フューシャピンクのシアーなプリーツドレス、温かみのあるネイビーのウールボンバージャケットなどが「ジオ・チェック」をまとって登場している。ポップなアクセントカラーまた、イエローやピンク、ブルー、グリーンなど、ベーシックなスタイルの所々に差し込まれた鮮やかな色使いも目を引いた。ベージュのトレンチコートやモノトーンのドレスにライトブルーの手袋を合わせたり、アースカラーのスタイリングにイエローのビーニーを合わせたりと、ポップなアクセントをもたらしている。色使いのインスピレーション源は、1950年代のイギリスでのダックスの広告。ベージュやブラウン、ブラックなどクラシカルなベーシックカラーのアイテムを写したビジュアルに、目を引く色のロゴやイラストを組み合わせた広告デザインからアイディアを得たという。ゆったりとした立体的なシルエットシルエットは、1970年代後半から80年代前半にかけての英国の映画・音楽界を代表するアイドルたちのスタイルからインスパイア。ゆったりとした立体的なフォルムのアイテムが多く、トレンチコートには袖に分量を持たせ、ダブルのテーラードジャケットもボクシーなシルエットに仕上げている。メンズのダイヤ柄キルティングジャケットやコートは、緩やかに丸みを帯びたショルダーや身頃の造形が穏やかな雰囲気を演出。落ち着いた色味やコートに配されたコーデュロイの襟が、上品さを後押ししている。
2024年04月22日ディオール(DIOR)は、4月16日午前9時(日本時間)に、ニューヨークでクリエイティブ ディレクター マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)による、2024年フォールコレクションをショー形式で発表しました。© At The Brooklyn Museum / Courtesy of DIORコレクションがファッションのシーズンのペースを刻む中、フォール コレクションはマリア・グラツィア・キウリにとって振り返りの特別な季節であり、絶えず更新されていく問いかけでもあります。毎回、独自の構造やカット、素材などによってワードローブが再生され、その創造性には女性のニーズを満たすすべてが含まれています。今回のコレクションでは、大都市であるニューヨークにオマージュを捧げます。19世紀末にフランスからアメリカへ贈られた像は、この素晴らしい都市の象徴となりました。クリスチャン・ディオールは自身の自叙伝の中で、パリからニューヨークへの旅について記した章を設け、スタイルの中心地である2つの都市間の対話を始めました。自由の女神とエッフェル塔という2つの重要なプリントはマリア・グラツィア・キウリによって取り上げられ、数々のアイテムに大きくあしらわれています。© At The Brooklyn Museum / Courtesy of DIOR2つの文化の橋渡しとなるのはマレーネ・ディートリッヒという、カリスマ性のある異端の女優であり、銀幕上でも私生活でもディオールを纏ったことで知られています。マリア・グラツィア・キウリは彼女からインスピレーションを得て、ディオールのシルエットに彼女の幻想的な存在感やボーイッシュな魅力を吹き込んだコレクションを製作しました。© At The Brooklyn Museum / Courtesy of DIORツイードはイギリスのメンズウエアに用いられる生地をそのまま使用しています。ムッシュ ディオールは書籍『ファション小辞典』の中で「ここ数年で、ツイードはドレッシーなスーツにも使用されるようになってきた。ツイードは非常にエレガントなものだと思う。この国でツイードを着ることは『マスト』だ。かつては重量のあるツイードしかなかったが、今や重さや品質、色合いも様々なものが手に入る」と語っています。マレーネ・ディートリッヒのマスキュリンなスーツは、スキャンダルを呼び、女性には自分が気に入った装いを選ぶ権利がある、ということを改めて感じさせます。例えばタイやノースリーブのベストなど、お互いが引き立て合うたくさんの象徴的なアイテムがルックに登場します。ジャケットは、ワイドレッグパンツや、膝下丈のペンシルスカートと組み合わされています。© At The Brooklyn Museum / Courtesy of DIOR1940年代のスタイルを想起させる、繊細で時に軽量なドレスは、スタイリングの核となるランジェリーを覘かせます。ハンマー加工のサテンやクラッシュ加工のベルベット、クレープなどの生地が現代的なスピリットで再解釈されています。裏地付きの大きなコートの下から覗く、レースを散りばめたいくつかのスリップドレスは、「カナージュ」モチーフをあしらったナイロン地のキルティングで仕立てられています。刺繍はブローチを彷彿とさせ、スター、スズラン、クローバー、ビーなど、ムッシュ ディオールが大切にしていたシグネチャーコードを反映しています。レースの襟は、構造的なインターシャとなり、ニットウエアに関しては卓越した創意工夫によってその並外れた多面性が広く展開されています。© Paul Vu ©Artist Claire Fontaine / Courtesy of DIOR2024年4月15日にニューヨークで発表されたディオール2024年フォール コレクションが体現しているのは、文化の融合を祝福する、多岐に渡る可能性。どんなスタイルであろうとも、女性が選んだ人物像に寄り添うシルエットやアイテムを生み出す、自由に関する対話です。© At The Brooklyn Museum / Courtesy of DIOR© At The Brooklyn Museum / Courtesy of DIOR© At The Brooklyn Museum / Courtesy of DIOR© At The Brooklyn Museum / Courtesy of DIORDior Fall 2024 Show @MariaGraziaChiuri#DiorFall24 #ディオールお問い合わせ:クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2024年04月22日きものやまと(KIMONO YAMATO)から、2024年の春夏に向けた新作ゆかた「夏音(かのん)」と「風花(ふうか)」が登場。2024年4月26日(金)より全国のきものやまと店舗にて発売する。きものやまと、24年春夏の新作ゆかた2024年春夏の新作では、夏を感じる音のイメージからデザインした「夏音」と、夏風に揺れる草花から着想を得た「風花」を展開する。素材には、肌への刺激が少なく肌触りのいいオーガニックコットン100%を使用。30枚の色柄が新たに揃う、色彩豊かなゆかた生地は、石川県加賀市にて捺染されたものだ。線香花火や祭りの賑わいを閉じ込めた色柄たとえば「夏音」には、線香花火と更紗模様を掛け合わせた「花音更紗」 や、祭りの賑わいを水彩画のタッチで描かれた味わいのある提灯で表現した「まつり提灯」などを用意。和の情緒とともに、遊び心を感じさせるデザインが揃う。「貝殻カスタネット」は、鮮やかな貝殻と楽器のカスタネットを散りばめることで、海辺のワクワク感を表現。大人な薄茶と、透明感があるグレージュの2色を用意する。このほか、波際の泡をペイズリー模様のレースにグラデーションで落とし込んだ「波音レース」も揃う。えんじ色に映える白い花や向日葵のゆかた一方「風花」には、えんじ色に白いカラーの花が映える「奏でるカラー」や、しっとりしたタッチで描かれた向日葵が、華やかさと上品さな佇まいを演出する「向日葵」などがラインナップ。店頭では、1人1人に合わせたマイサイズでの仕立てが可能なのも嬉しいポイントだ。詳細きものやまと 2024年春夏 新作ゆかた発売日:2024年4月26日(金)販売店舗:全国のきものやまと店舗、やまとオンラインストアアイテム:<夏音>・花音更紗マイサイズオーダー 33,000円(手仕上げミシン仕立付き)プレタ 30,800円(仕立て上がり品)・まつり提灯マイサイズオーダー 33,000円(手仕上げミシン仕立付き)プレタ 30,800円(仕立て上がり品)・波音レースマイサイズオーダー 33,000円(手仕上げミシン仕立付き)プレタ 30,800円(仕立て上がり品)・貝殻カスタネットマイサイズオーダー 33,000円(手仕上げミシン仕立付き)プレタ 30,800円(仕立て上がり品)<風花>・奏でるカラーマイサイズオーダー 27,500円(手仕上げミシン仕立て付き)プレタ 25,300円(仕立て上がり品)・赤い実はじけるマイサイズオーダー 27,500円(手仕上げミシン仕立て付き)プレタ 25,300円(仕立て上がり品)・向日葵マイサイズオーダー 27,500円(手仕上げミシン仕立て付き)プレタ 25,300円(仕立て上がり品)【問い合わせ先】やまとお客様サポートセンターTEL:0120-18-8880
2024年04月21日ズーラシアンブラス(制作会社:株式会社スーパーキッズ)は、「2024ズーラシアンブラス サマー・ミュージック・フェスティバル」を、2024年8月4日(日)東京・2024年8月10日(土)大阪にて開催いたします。ズーラシアンフィルハーモニー管弦楽団【東京公演】2024年8月4日(日)開演14:00 サントリーホール 大ホール(東京都港区)【大阪公演】2024年8月10日(土)開演14:00 豊中市立文化芸術センター 大ホール(大阪府豊中市)イベント詳細: ■多彩なプログラムで親子一緒に楽しめるズーラシアンフィルハーモニー管弦楽団の十八番とも言える、童謡とクラシックの名曲を組み合わせた「シンフォニック童謡」を展開。新作「ここはビゼーの細道じゃ」は本居長世作曲の「とおりゃんせ」と「カルメン」や「アルルの女」などジョルジュ・ビゼーの名曲が出合った作品です。そのほか「八木節」「森へ行きましょう」といった民謡童謡、オリジナルダンスを一緒に踊る「クルンパコイス」などオーケストラからアンサンブルまでジャンル・編成共に様々にお届けします。■スティールパンのオリジナルコンチェルトを披露2024年5月デビューのスティールパン奏者「たたきのトリ スカーレット」をソリストに据え、オリジナルコンチェルトを制作。オーケストラとスティールパンのキラキラした音色のハーモニーをお楽しみください。たたきのトリ スカーレット■「2024ズーラシアンブラス サマー・ミュージック・フェスティバル」公演概要【東京公演】開催日 :2024年8月4日(日)時間 :開場時間13:00 開演時間14:00場所 :サントリーホール 大ホール(東京都港区)チケット料金(税込):S席5,000円 A席4,500円 B席3,500円【大阪公演】開催日 :2024年8月10日(土)時間 :開場時間13:00 開演時間14:00場所 :豊中市立文化芸術センター 大ホール(大阪府豊中市)共催 :豊中市市民ホール等指定管理者チケット料金(税込):S席4,500円 A席4,000円 B席3,000円<出演>ズーラシアンフィルハーモニー管弦楽団<プログラム>バンビーニ序曲スティールパン協奏曲クルンパコイス宇宙戦艦ヤマトここはビゼーの細道じゃ(初演)森へ行きましょう幻想曲(初演)他※0歳より入場可。3歳以上有料。2歳まで膝上鑑賞無料(大人1人につき1名まで)■東京公演では、同日に「サキソフォックスLIVE!」も東京公演ではオーケストラのコンサートが始まる前に、サックス四重奏「サキソフォックス」による単独ライブを行います。お客様からのリクエストコーナーなども交えながら、アットホームな雰囲気でサックス四重奏の魅力をお楽しみいただけます。(会場:サントリーホール ブルーローズ)スーパーキッズチケットセンターでは、サキソフォックスLIVE!とオーケストラ公演のセット割引もご用意しています。サキソフォックスLIVE!■「サキソフォックスLIVE!」公演概要開催日 :2024年8月4日(日)時間 :開演時間12:45 開場時間12:15場所 :サントリーホール ブルーローズ(東京都港区)チケット料金(税込):全席指定 1,500円<出演>サキソフォックス<プログラム>カリキュラマシンのテーマアイドルチャイコフる街角舟唄他●プレイガイド・スーパーキッズチケットセンター ・サントリーホールチケットセンター TEL 0570-55-0017(東京大ホール公演のみ)・豊中市立文化芸術センターチケットオフィス TEL 06-6864-5000(大阪公演のみ)・ローソンチケット ・チケットぴあ ■ズーラシアンブラスとは指揮者のオカピをはじめ、演奏するのは全て希少動物という金管五重奏「ズーラシアンブラス」。クラシック音楽における絵本のような役割ができれば…と2000年に誕生しました。2010年には「横浜観光コンベンション特別功労賞」を、2011年には「キッズデザイン賞」において最優秀賞(経済産業大臣賞)を、2023年には「日本管打・吹奏楽アカデミー賞(演奏部門)」を受賞しました。2014年にはコンサートの取組が高く評価され、株式会社スーパーキッズは経済産業省より「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選定されました。また2024年度には高校音楽の教科書に掲載。多数のCD、DVDのみならず、楽譜もリリースし、金管アンサンブル界の裾野を広げています。「弦うさぎ」(うさぎの弦楽四重奏)「サキソフォックス」(キツネのサックス四重奏)といった動物の仲間たちと行う、親子のためのコンサート「音楽の絵本」は、全国各地のホールで話題となり、海外公演も含め年間約150を数えます。2011年にはオーケストラ「ズーラシアンフィルハーモニー管弦楽団」を結成。これまでのコンサートから更に一歩踏み出し、慣れ親しんだ音楽をより交響的に紡ぐ「シンフォニック童謡」をテーマに展開。子どもたちのクラシック音楽への興味を一層高めています。「ズーラシアンブラス」は、これからも音楽の素晴らしさを知る糸口を提供していきたいと思っています。ホームページ: Instagram : X : Facebook : ズーラシアンブラス【制作コンセプト】素晴らしい文学作品を読んで聞かせても、小さな子どもがその世界に入り込んでいくことはすぐにはできません。そのために文学の世界には「絵本」と言う素晴らしい芸術の入り口が用意されています。音楽の世界にも童謡という子どもたちへの贈り物がありますが、歌詞に頼らないクラシックの世界では絵本のような分かりやすい入り口がなかなかありませんでした。ズーラシアンブラスはクラシック音楽における絵本の役割ができれば…と考えられ、そして誕生しました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月18日<食品·化粧品·日用品等、タメせる商品 全商品対象>お得に試して復旧・復興を支援2024年4月3日に発生した「2024年台湾東部沖地震」により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。皆さまの安全と被災地域の一日も早い復興をお祈りいたします。株式会社エクスクリエ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長高栖祐介)は、当社が運営するWEBサンプリングサイト「モラタメ」にて、「2024年台湾東部沖地震」で被災された方々への支援に役立てていただくため、「2024年台湾東部沖地震救援金」を4月16日(火)より受付中です。期間中に、サイト内でタメせる商品(商品代の半額相当の送料関係費を支払うことで、ご自宅に商品が届くサービス)のお申し込みに応じて当社が寄付を行う他、専用ページにて救援金を募集しています。よせられた募金は、被災地支援を行う日本赤十字社を通じて、台湾赤十字組織(Taiwan Red Cross Organization:TRCO)へ送付予定です。「2024年台湾東部沖地震救援金」プロジェクト概要1.期間 / 寄付先●2024年4月16日(火) 10時 ~ 4月30日(火) 14時 / 日本赤十字社2.協力方法1:商品をお得に試して、寄付●上記期間中にモラタメ会員の皆さまにお支払いいただいた「タメせる商品」の送料関係費より、1件あたり10円を当社が被災地に寄付します。より多くの方にタメせる商品をお申し込みいただくことで、被災地の助けになります。●掲載中のタメせる商品: 3.協力方法2:救援金募集●モラタメページ内「2024年台湾東部沖地震救援金」募金ページより、200円またはモラタメポイント200ptを一口として、申し込みを受け付けます。▷お一人様10口までの募集となります。▷通常、タメせる商品で決済されている決済方法にてお支払いいただけます。●募金受付ページ: 「2024年台湾東部沖地震救援金」プロジェクトの詳細は、モラタメ公式noteでもお知らせしています。●モラタメ公式note内、告知ページ: 救援金額については、後日「モラタメ」サイトと公式noteにて報告します。一日も早い被災地の復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。「モラタメ( )」とは「モラタメ」は、日本最大級のお試しサイトです。2022年7月に登録会員が200万人を突破(提携先会員含む)。話題の商品が無料でモラえたり、商品価格の半額程度でタメせたり、さらに、クチコミ投稿でポイントをもらえたりと、お得がいっぱい!大手メーカーから地方の老舗メーカーまで、多岐にわたる商品を掲載しています。商品を試した後に投稿されるクチコミは、「お役立ち情報」として、生活者に届けています。また、メーカーの商品担当者は、モラタメを通じて投稿された自社商品のクチコミを、商品開発や商品プロモーションなどに役立てています。試供品や新商品を無料でお試し!プレゼントやクチコミ情報満載|モラタメ|モラタメ.net : 会社概要豊かな体験価値を提供することで顧客のライフタイムバリューを最大化することを目的に、ソーシャル&セールスプロモーションのサービスを展開しています。クライアントのマーケティング課題を解決し、事業の成長に貢献することを目指します。会社名:株式会社エクスクリエ 設立:1972年3月3日本社:〒163-1424 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー24F代表者:代表取締役社長高栖祐介 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月17日エルメス(HERMÈS)が銀座メゾンエルメスで開催する2024年のプロジェクト「ランタンエルメス」より、4月の企画がスタート。2024年4月30日(火)まで、銀座メゾンエルメスにて開催される。4月は「ティックタック」がテーマ、著名人らの“愛用品”を展示「ランタンエルメス」は、エルメスの2024年の年間テーマ“フォーブルの魂”に関連し、パリ・フォーブル=サントノーレのエルメス第1号店のエスプリを宿す銀座メゾンエルメスが各月でテーマを設けて様々なコンテンツを用意する年間プロジェクト。4月は、“ティックタック(TIC-TAC)”というテーマのもと、「時」に関するイベント「タイムウィズエルメス(Time with Hermès)」を実施する。エルメス銀座店の店内で行われる「タイムウィズエルメス」は、ユーザーに長年愛用されてきたエルメスのアイテムを、店舗に展示するという内容だ。展示されるのは、長く愛用されてきたエルメスの12のオブジェ。小説家・朝吹真理子の「ケリー」バッグをはじめ、審美眼に定評のあるファッションエディター・白澤貴子のコート、スタイリストでありデニムブランド「マインデニム(MINEDENIM)」のディレクターとしても活躍する野口強のグローブとバットなど。さらに、各持ち主がエルメスのオブジェと出会ったときのエピソードや、オブジェと過ごしてきた思い出について、“オブジェの目線”から語られる音声コンテンツも用意されている。特別インタビュー動画公開、2024年新作腕時計も要チェックオンライン上でのコンテンツにも注目だ。《ランタンエルメス》の特設サイトでは、4月10日(水)からエルメスの時計部門のクリエイティブ・ディレクター、フィリップ・デロタルが“時”について語るインタビュー動画が公開される。ウィメンズ腕時計「エルメス カット」など2024年のエルメスの新作時計も発表されたばかりなので、併せてチェックしておきたい。【詳細】「ランタンエルメス」4月企画「タイムウィズエルメス」開催期間:2024年4月1日(月)〜4月30日(火)場所:エルメス銀座店 各フロア住所:東京都中央区銀座5-4-1展示例:朝吹真理子(小説家)のバッグ「ケリー」、白澤貴子(ファッションエディター)のコート、野口強(スタイリスト)のグローブとバット、祐真朋樹(スタイリスト)の時計「ドレサージュ」など
2024年04月14日郵船クルーズ株式会社(本社:横浜市、代表取締役社長:遠藤 弘之)は、同社が運航する客船「飛鳥II」(50,444トン)による、2024年10月15日から2025年3月23日までに横浜・神戸・博多・那覇を出発する20コースのスケジュールを発表いたします。行楽の秋にはじまり、クリスマスや年末年始、そして桜ほころぶ春先までそれぞれの季節や特色を生かした多彩なクルーズラインアップとなります。飛鳥II■特別な時間を過ごす 飛鳥IIのクリスマスクルーズ船内が華やかな装飾で彩られ、この時期限定のクリスマスディナーとショーが楽しめるクリスマスクルーズには、気軽にご参加いただける「クリスマスイブ 横浜ワンナイトクルーズ(12月24日~25日 2日間)」や、2泊3日でゲストエンターテイナーを迎え、音楽とともに過ごすクルーズ、乗下船地での観光も楽しめる移動型クルーズなど、横浜・神戸発で計5コースをご用意。洋上で特別なクリスマスをお過ごしいただけます。■新年や春の訪れを洋上で楽しむクルーズ新年を迎えるカウントダウンイベント、洋上から望む初日の出や飛鳥II自慢のおせち、舞踊や演奏・落語などで伝統的な日本のお正月をたっぷりと堪能できるニューイヤークルーズ。一度は訪れたい初詣の大社をお詣りする新春クルーズや、春先には姫路城など桜の名所を訪れるクルーズなど、飛鳥クルーズと季節の風物詩をお楽しみいただける充実のコースを多数設定いたしました。<一例>「ニューイヤー グアム・サイパンクルーズ(12月26日~1月5日 11日間)」「旅はじめ 名古屋クルーズ(1月8日~11日 4日間)」、「連休利用 駿河湾クルーズ(1月11日~13日 3日間)」「春うらら 姫路・高知・日向クルーズ(3月23日~29日 7日間)」■飛鳥IIをひとつの世界観で染め上げる多彩なテーマクルーズゲストエンターテイナーによる特別なステージや著名なシェフによるディナー、数々の専門家による講演などの催しを通して、特別な世界観をご堪能いただけるテーマクルーズ。多彩なラインアップをご用意いたしました。<一例>「名誉船長 加山雄三と航く 湘南・伊豆諸島クルーズ(10月15日~17日 3日間)」「博多発着 秋の連休 ウィーンスタイルクルーズ(11月2日~4日 3日間)」「新春 グループサウンズクルーズ(1月6日~8日 3日間)」「JAZZ ON ASUKAII with BLUE NOTE TOKYO(3月15日~17日 3日間)」「A-style クルーズ ~春彩~(3月21日~23日 3日間)」今回発表の「飛鳥II 2024年下期商品」は、2024年5月15日(水)に販売開始いたします。クルーズスケジュールの詳細は飛鳥クルーズホームページ( )をご参照ください。【飛鳥II 概要】「飛鳥II」は日本船籍最大の客船で、約100日間の世界一周クルーズ、アジア・オセアニア方面へのロングクルーズ、日本の夏祭りを巡るクルーズ等多岐にわたり展開。全室海側の客室、ゆったりとしたスペースや露天風呂など充実の設備、日本人乗船客の嗜好に合わせた多彩な食事やエンターテイメントが特徴。乗船客1人当たりのスペースや乗組員比率は、日本はもとより世界トップレベルで、世界のクルーズマーケットで愛される美しい船体に、和の心のおもてなしをのせて皆様をお迎えいたします。船籍 :日本船籍港(母港):横浜港総トン数 :50,444トン全長 :241m乗客数 :872名乗組員数 :約490名客室数 :436室(全室海側) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月10日ミヤオ(MIYAO)の2024年秋冬コレクションを紹介。内に秘めた“何か”を表現大胆なチュール使いが目を惹く今季のミヤオ。しかしデザイナーの宮尾史郎は、視覚的な要素よりも先に「内に秘めたものを表現しようと思った」と語る。情熱なのか、愛なのか、哲学なのか、その実態を宮尾自身は積極的に追及しようとしない。“着る人と共鳴する”というブランドテーマのもと、その答えはファッションを楽しむ人々に託されているのかもしれない。たっぷりとしたチュール使いふんわりとフェミニンな表情を見せるナイロンチュールは、カーディガンやショートパンツ、スカートなど多様に用いられた。ニットカーディガンは、首周りにナイロンチュールを配したデザインのほか、フロントやスリーブなど部分的にナイロンチュールを付け加えたスタイルも見られる。チュールで生み出す大胆なフラワーモチーフまた、ナイロンチュール素材のみで製作されたトップスやロングスカートも登場。カーディガンと同じく装飾としてあしらわれたナイロンチュールは、ふんわりと立体的な花の形をかたどり、内側で燃える何かを放出するかのような、エネルギッシュな印象を与えている。フェミニンかつリラクシングに一方、フェミニンでありながらリラクシングな雰囲気を放つディテールが散見されたのも今季の特徴と言える。たとえば、リボンをあしらったワンピースやビスチェには、アセテートサテンを採用。絹のように心地良い肌触りと、絶妙な光沢感が魅力だ。また腰元のベルトをリボン結びにして着るコートは、落ち感のあるドロップショルダーに。特にショート丈のダブルブレストコートでは、肩に細かいギャザーを施すことでよりゆったりとしたショルダーラインを生み出していた。落ち着いたパレットで際立つ温度感カラーは、ブラックを中心にキャメルやブラウンなど、秋冬らしい落ち着いたパレットが主流。前述した涼しげなライトブルーのアセテートサテンのほか、情熱的なレッドのナイロンチュールに包まれたスタイルが、今シーズンのベーシックなカラーに、温度感のあるアクセントを添えていた。
2024年04月09日アクオド(ACUOD)の2024年秋冬コレクションが、2024年4月5日(金)、東京・南青山にて発表された。ランウェイには、バンド「フィアー・アンド・ロージング・イン・ラスベガス(Fear, and Loathing in Las Vegas)」のSo(ソウ)、ダンスボーカルグループ「バディーズ(BUDDiiS)」の岡本聖哉がスペシャルモデルとして登場した。魔法の世界を着想源に2024年春夏シーズンにブランド名を「アクオド」に改め、新たなスタートを切ったとき、そのテーマとしたのが、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』であった。そして、「florescence(開花)」を掲げた今季は、「エンドゲーム」の先にある新たな世界への到達、自己の発見を表現することを試みたという。今季、具体的に着想源となったのが、映画『ハリーポッター』、アニメ『ブラッククローバー』や『マッシュル』である。いずれの作品も、魔法をめぐる物語で共通しているといえる。いわば、魔法という新しい世界への出発である。こうした雰囲気のなか、コレクションの軸となるのは学生を彷彿とさせるプレッピースタイルであり、テーラードコート、Vネックベストやカーディガン、シャツ、スラックスなどを展開している。プレッピーアイテムを軸としつつ、カラーリングはモノトーン、デザインはミニマルという、都会的な雰囲気を基調としている。色彩感を抑制したブラックとホワイトで全体をまとめつつ、テーラードコートやミリタリージャケットはオーバーサイズ、Vネックベストやシャツはロング丈と、ミニマルさゆえにシルエットを際立てつつ、パンツは長短ともに取り入れるなど、コーディネートで丈感のリズミカルな交錯を引き出した。とはいえ、デザイン性を極度に削ぎ落とすのではなく、随所にポイントとなるディテールも取り入れいるといえる。たとえば、フォルムを変え、レイヤードを引き立てるファスナーは、ボンバージャケットのスリーブ、ロング丈のベストやフーディのサイドなど、随所に取り入れられている。また、モノトーンがベースにありながら、魔法の世界を彷彿とさせるグラフィックも、ビスチェやネクタイといった細部に用いられた。ところで、着想源として挙げられた作品は、主人公に元来魔法の力が欠けていたことで共通すると言えそうだ。それは、今季のアクオドの鍵となっていたように思われる。実際、デザイナーのチャヌは、『ブラッククローバー』の主人公アスタの「諦めないのがオレの魔法だ」というセリフに共感を覚えたという。魔法の能力を持たないアスタが、自らの努力と決意で自身の力を開花するところに真の魔法を感じたチャヌにとって、新たな世界へと赴く「魔法」とは、誰にでも潜在するものであったはずだ。
2024年04月08日JW アンダーソン(JW Anderson)の2024年-25年秋冬ウィメンズコレクションが、2024年2月18日(日)にロンドンにて発表された。レトロな“グランマルック”を主軸におばあちゃんのクローゼットから引っ張り出してきたような、ちょっぴりレトロで古典的な服。1970年当時の普段着を思わせるそれらを、誇張し、新たなプロポーションでキャッチーに再解釈したのが今季のJW アンダーソンだ。何人かのモデルは、グレーのカーリーヘアのウィッグを被り、深紅のルージュを引いた“グランマルック”でランウェイに登場した。“奇妙さ”を演出する極端な拡大ファーストルックでお披露目されたのは、“極太の編み目”がひときわ目を引くイエローのニットのセットアップ。親しみ深いチャンキーニットが、過剰な拡大によってユニークなショーピースへと姿を変えた。ニットが鎧のように分厚く身体を覆っているのがなんとも新鮮で、グロテスクな雰囲気さえ醸し出している。英国の伝統的なヘリンボーンのコートも、極端なオーバーサイズに。肩をずるっとドロップさせ、袖は折り返してもなお指先が隠れてしまうほど長く仕立てている。秋冬らしい厚手の素材感とオーバーサイズのフィットも、ざっくりと胸元を開くことでいささか軽やかな佇まいに。インテリアを洋服に昇華“おばあちゃんルック”のほかに、インテリアからアイデアを得たピースも視線を集めた。たとえばタッセル付きの編み込みストラップを配した赤のシアードレスは、しなやかなカーテンを彷彿とさせる1着。裾はたくしあげられ、ツイストされて、歩みとともに優雅なドレープを描いている。“ロゼット”着想のスカートで祝福ムードをコレクションに華やかな装飾を加えていたのが、風にゆらめくフリンジスカートだ。よく見るとこれは、ヨーロッパで名誉や役職を示す勲章である“ロゼット”を繋ぎ合わせたもの。花々が咲き誇るウエストから、艶やかなサテンリボンやシュリンクさせたリボンが広がり、コレクションを祝福するように空気を受けてひらひらと舞っている。
2024年04月05日パークハイアットニセコHANAZONOでは、2024年3月23日(土)の夜、「2024年ニセコフィルムフェスティバル」が開催され、ニセコとパウダースノーを愛する約1,000人の映画ファンが詰めかけました。2024年ニセコフィルムフェスティバルイベント会場■「2024年ニセコフィルムフェスティバル」の様子今回のイベントではレッドカーペットが用意され、パークハイアットニセコHANAZONOのイベントビレッジの屋内と屋外のスクリーンで上映されました。会場では、2024年ニセコフィルムフェスティバルのために特別にフード&ドリンクメニューも用意されました。平沼咲花さんとイギリスのニュース番組BBCテレビの元司会者のジョナサン・ベナーさんが司会を務め、パークハイアットニセコHANAZONOで活躍をしているループミュージシャンのダニエル・パーク氏がライブパフォーマンスを披露しました。国内は勿論、アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、イギリスなど世界各国から過去最高の29作品が登録されました。2018年の初開催以来、ニセコフィルムフェスティバルはニセコ春最大のイベントとなるまでに進化し、オフピークシーズンの観光客や地元の人々に楽しんでいただいています。また、世界中のフィルムメーカーの視点を通して、ニセコエリアの知られざる魅力的なスポットをご覧いただけます。今年はPowderlifeとパークハイアットニセコHANAZONOが共同でスポンサーとなり、イベントを盛り上げました。審査員は、プロアスリートのエリック・ポラード氏、トーラ・ブライト氏、GENTEMSTICK創業者の玉井太郎氏、RHYTHM JAPAN共同設立者のマット・ハンプトン氏、ニセコフィルムフェスティバルを長年サポートし、現在は東急リゾーツ&ステイ ニセコ東急リゾーツホテルコンド推進グループ支配人の田中竜之介氏、パークハイアット ニセコHANAZONOのセールス&マーケティングマネージャ兼クリエイティブディレクターの星健太郎氏など、各界を代表する10名が務めました。審査員は、ニセコ魂、ストーリーテリング、革新性、撮影、制作・編集の5つの基準で各作品を採点しました。■受賞作品について今年の優勝作品は、フランスのレオ・ラテズ氏が制作した5分間の作品『ザ・テープ』。審査員の星健太郎氏は、『ザ・テープ』の魅力を会場で語りました。「この映画には、素晴らしい冬の映画らしい要素や美しい風景がたくさんあるが、それと同時に、自分たちが住んでいるこの場に対して謙虚な気持ちにさせてくれる素敵なメッセージも込められている。制作チームがライディングスキルがあることはわかるが、実際のスノーボードのシーンを見せなかったのはとてもユニークで、彼らのメッセージをより際立たせていると感じた。今年もいい作品がたくさんあったが、『ザ・テープ』はひときわ目立っていた。彼らはクリエイティブなストーリーテリングでショートフィルムのスタンダードをより高いものにした。」レオ・ラテズ氏の『ザ・テープ』が優勝第2位はニセコのスノーアクティビティーサービスを提供するNISEKO ZENの「SUMUZU」、第3位はアイビー・スタントンの「メルティング・マウンテンズ」が入賞。また一般投票賞が今年から設けられ、会場でのライブ投票で決まりました。受賞作品「融合」(アイザック・ポッドモア氏、ダニエル・メイソン氏)には、アジアの最高峰のホテルの2泊3日の宿泊券が贈られました:パークハイアットニセコHANAZONO、ハイアットリージェンシーバリ、ハイアットリージェンシーバンコクスクンビット、ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄のいずれかに2名様での宿泊。第2位に輝いたNISEKO ZENチーム第3位の「メルティング・マウンテンズ」ニセコフィルムフェスティバルの創設者であるウィンス・ヘイワード氏は、「ニセコフィルムフェスティバルが年々成長しているのを見るのはとても嬉しいことです。PowderlifeとパークハイアットニセコHANAZONOとのパートナーシップにより、春のイベントの盛り上がりを実感しています。」時間の都合上、審査員によって選ばれた上位17作品のみが、イベント当日の夜に上映されましたが、ニセコシュートアウトのYouTubeチャンネルではすべての作品をお楽しみいただけます。2024年ニセコフィルムフェスティバルの詳細はこちらからご確認いただけます。 2025年ニセコフィルムフェスティバルの詳細は、ニセコシュートアウトのInstagramでご確認いただけます。▼ニセコシュートアウトInstagram : ウェブサイト: ■開催概要イベント名: 2024年ニセコフィルムフェスティバル日付 : 2024年3月23日(土)時間 : 開場 16:30映画上映開始 18:00イベント終了 21:30会場 : パークハイアットニセコHANAZONO来場者 : 約1,000人URL : パークハイアットニセコHANAZONO: Powderlife: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月02日ザ・ヤード(THE YARD)は、2024年春夏コレクションのウィメンズ&メンズ新作きものを2024年4月12日(金)より順次発売する。「色」と「思い」を重ねる大人のための夏の装い2024年春夏コレクションは、「思いの色」がテーマだ。“思ひ”の「ひ」を「緋」になぞらえ、情熱を秘めた心の温度を感じる深い茜色が多用されている。夏の暑さも感じさせないであろう、涼しげな表情をもつザ・ヤードの2024年春夏アイテムに注目したい。赤蜻蛉の柄を絞りの技法で表す「思いの色」特に印象的なのが、赤蜻蛉の柄を絞りの技法で全面に配した有松鳴海絞りのゆかただ。今シーズンのテーマである茜色が、夏の夕暮れ時を感じさせる深い色味で表現されている。またバッグは、プリンシプル オブ オーバープリントとのコラボレーションとなり、新潟粟島に伝わる縄文編みの技法で、素材に和紙を用いて編まれている。名古屋帯「あかねさす」の静かな表現有松鳴海絞りのゆかたは、赤みを感じさせる墨色もラインナップする。絞りで防染し、白くぬける蜻蛉の柄が愛らしいデザインだ。ここで目が離せないのが、染織家 textile COCOON 西川はるえによる手織りの名古屋帯「あかねさす」だ。素材に経糸・緯糸共に大麻を使用しており、帯のたれ先とお太鼓の返の緯糸にだけインド茜で染めた糸が用いられている。また、後ろ姿に膨らみを持たせており、その美しさが大人の余裕を感じさせる。大人の余裕を感じる夏風の孕み滋賀県の近江縮をきものと羽織に使用し、夏の夜風を孕むような軽やかなメンズ着物もラインナップ。淡い薄青色の軽やかな羽織からは、静かに佇む大人の余裕がある様を感じる。尚、羽織は春先から秋が深まるまで使用できる便利なアウターとしても活躍する。【詳細】ザ・ヤード 2024年春夏コレクション発売日:2024年4月12日(金)展開店舗:ザ・ヤード 外苑前店※やまとオンラインストアでも一部商品を展開。アイテム例:・有松鳴海絞り 秋茜 思い色 82,500円(仕立て付き)・のめり下駄:鎌倉彫 墨 30,800円・有松鳴海絞り 秋茜 墨 82,500円(仕立て付き)・帯:textile COCOON 名古屋 あかねさす 286,000円 (仕立て付き)■店舗情報ザ・ヤード 外苑前店住所:東京都渋谷区神宮前3-36-26TEL:03-5843-1063営業時間:11:00~19:00定休日:火曜・水曜(祝日の場合営業)
2024年03月31日フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)の2024年秋冬コレクションが、2024年3月26日(火)、東京ガーデンテラス 赤坂プリンス クラシックハウスにて発表された。テーマは“OLD BOOK SMELL”。古本のように誰かの心に残るコレクションを“OLD BOOK SMELL”と題したフミエ タナカの2024年秋冬コレクションでは、その名の通りどこか古めかしく、懐かしい香りが着想源。決してパフュームのような良い香りではなく、顔を顰めてしまいそうな、それでいて年月を経て人々の心に残るような、見た人が古本のように思い出してくれるようなコレクションを目指した。誰もが光り輝く流れ星のようにファーストルックを飾るのは、古本というからにはヴィンテージライクなものが来るかと思いきや、意外にも蛍光イエローに彩られたテーラード。ラペル上部には、ビジューを連ねた装飾を施している。この蛍光イエローは、本の中の主人公のように、誰もが必要不可欠で光り輝いている存在であることを表したもの。眩い色彩を放つ流れ星のように、コレクションを横切っていく。華やかな花柄プリントや刺繍煌めく星は、輝くほどに華やかな花へ。ブラウンやくすみピンクなど、ヴィンテージ感溢れる色合いを採用した花柄が、セットアップのシフォントップス&パンツやチュールスカートを重ねたタイツに、また刺繍としてスラックスやタイトスカートに施されて展開された。輝きを放つ“鎧”全ての人が生きていく上で身に付けている鎧は、決して悪いものではなく全てが光り輝いている。それはこれまで培ってきた経験や思考を元に形成されているのだということを、布などで余白を作らずにワイヤーを用いた骨組みで表した。まるで身体を覆うドレスのようにふんわりと揺れ、ゴールドに煌めく鎧は、ラストルックを飾るのに相応しい輝きを放つ。ワイヤーに施されたチェーンは、ひとつひとつ手作業で取り付けて制作。チェーンのタッセルが、シャランシャランと涼やかな音を響かせていた。“裏表のない”キルティングまた、「裏表のない自分」というのも、今季、ひいてはこれまで展開してきたショーも含めたテーマであると語るデザイナーの田中文江。そのテーマを示すように、リバーシブルで着用できるキルティングコートが登場。肘元から袖口にかけて、また裾もふんわりと花開くようなシルエットを形成しているのがポイントだ。
2024年03月29日ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)の2024年秋冬コレクションが発表された。今季のビデオプレゼンテーションにおいても、2022年秋冬シーズン以来に続いて、音楽はダムタイプ(DUMB TYPE)の山中透による。夢という不可能性の空間「ぼくはその罠/夢であることを知りながら夢を/つい見てしまう/自分で自分にしかける奇妙な手品に/むしろ自然に/むしろ快く/ひっかかってゆく/──鏡の中にはいり込むのだ」──今季のドレスドアンドレスドは、デザイナーの北澤武志が見た夢を着想源としているという。それならばここで、清岡卓之の詩篇「ほぐれてくる昏睡」のこの一節にあるように、鏡の中の空間へと──それが夢であると知りながら──降りていってもいいだろう。ジークムント・フロイトに従うのならば、夢とは、欲望の充足である。しかし夢の中において、充足は快楽として表出することはなく、逆に夢を見る人の抑圧、検閲を受ける。こうして否認が働くため、夢の中では、欲望は自分の望まぬものとして表れる。その人の記憶を素材としつつも、ある要素が置換を受けたり、複数の要素が集まってひとつのイメージを作ったりすることで、夢はさまざまな記憶からひとつの物語を紡ぎだす。夢が往々にして非現実的な空間を織りなすのは、このためだといえる。光沢を帯びたシルクが凝固する──時計が溶解するサルバトール・ダリ的なイマージュにも比せられる、北澤の夢。柔らかな織物が固まるという、この矛盾。それは今季、凹凸感のあるハンマーサテンを用いたテーラリングとして表現されている。ワイドスラックスであれば流麗に波打つ、この柔らかなファブリックはここで、構築的なフォルムに仕立てたテーラードジャケットへと固化されているのだ。夢とはこのように、どういうわけか相反するものがともに成り立ってしまう、言うなれば不可能性の空間である。この空間は、しかし、北澤の夢にあってはある種の温かみを帯びている。白い布団に包まれる夢──端正に仕立てられたドレスシャツは、一見するときわめてフォーマルに思えるものの、しかし中綿が閉じ込められている。襟は硬く、しかし身体を包み込むボディやスリーブは柔らかい。そこには、硬さと柔らかさばかりでなく、覚醒時のドレッシーさと睡眠時のリラクシングさという矛盾もまた具現化されている。そして、夢の中であるモチーフが執拗に回帰するかのように──あるいは、鏡の空間の中のように──テーラリングは異なる素材で反復される。シングルブレストとダブルブレストのジャケットは、ハンマーサテンばかりでなく、ハリとドレープに秀でたウールギャバジン、ほどよい起毛感を持つコットンモールスキンで繰り返される。あるいはダブルブコートにおいては、首回りのシャツカラーが、トロンプ・ルイユのように白さを添える──あたかも、2022年秋冬シーズンのシャツカラーの記憶が、突如露わになるかのように。さて、睡眠中には欲望の充足が夢として表れるものの、目覚めているあいだは、夢に代わって幻想がその役割を担うことになる。今季のドレスドアンドレスドが、空想・幻想を意味する「Rêverie」をテーマとしたのは、夢のイマージュを、身にまとう衣服として具現化することを試みたからだといえる。それではなぜ、鏡の空間へと──夢が夢であると知りながら、むしろ自然に、快く──降りてゆくのか。イマージュとは、なるほど論理的には「不可能性の空間」に湧き起こるものの、主観的には、自らの自我を示し、存在を確立するものである。ならばドレスドアンドレスドにおいて、衣服とは、目覚めたままに見る夢の謂いにほかならなかったであろう。
2024年03月20日ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)の2024年秋冬コレクションが、2024年3月16日(土)、東京の渋谷ヒカリエにて発表された。記憶と変奏「good memory」と題された今季のソウシオオツキは、洗練された佇まいのなかに、その裏側を仄めかすようなノスタルジックな表情が蠢くようである。たとえば、テーラリング。コレクションの基調となるジャケットは、端正なセットインショルダーとボクシーなシルエットで仕立てつつ、ラペルには裏地とポケットをあらわにすることで、奥深く眠っていた記憶に微かに光をあてているかのようだ。内側を曝けだす──それは、文字どおり衣服の表側と裏側を反転できるリバーシブルのウェアに、いっそう豊かにあらわれているといえる。ジャケットには、シルエットを作る曲線的なパターンやライニングの切り替え、内ポケットなど、衣服の構築性を内側から支える構造上の要素が、反転というひとひらの操作によって、造形性へと転換されていることが見て取れる。記憶とは、ある時の出来事が時を経て現れるものであり、あるいは過去を振り返ってみて事後的に立ち現れるものであるというように、必ず過去と現在──そして、未来?──を架橋するという、時間のアナクロニズムに棹さすものである。だから、バルカラーコートやテーラードジャケットなど、ドレープ感のあるファブリックを用いつつ、その分量を多く取ることで、さながら余韻を残すような、リラクシングな佇まいに仕上げられている。こうして、過去から現在に立ち現れる衣服は、原型とは異なる表情を帯びよう。ダブルブレストのスーツは、ハリのあるウールから一転し、光沢とドレープに秀でたファブリックへ。ショルダーも、些かドロップさせることで、テーラリングの構築性をリラックスさせているといえる。あるいは、デニムジャケットやデニムパンツは、グラデーションを帯びた表情に仕上げ、さながら経年変化を帯びたような佇まいへと昇華した。このように、テーラリングを基調とするクラシカルな佇まいのなかに、日本的な要素を随所に見て取ることができるように思われる。着物を彷彿とさせる、ショルダーの直線的なパターンやカシュクール風の前合わせは、その例だろう。あるいは、神社のしめ縄を彷彿とさせるディテールをあしらったニットやタッセル、光沢のあるシャツにのせた極彩色の花鳥など、洗練されたウェアにアクセントを添える装飾的な要素としても取り入れられている。
2024年03月19日カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)の2024年秋冬コレクションが、東京の渋谷ヒカリエにて、2024年3月13日(水)に発表された。ふれないできたものに向き合う「女性の乳房において愛と飢えが出会う」──精神分析を創始したジークムント・フロイトは、その著書『夢解釈』のなかでこう書いている。ひとりでは生きられない赤子、どうしようもなく助けのないこの存在は、その飢えを乳房で満たす。こうして赤子は、外部から差し伸べられた助け=愛を受け取り、他者と関係を取り結ぶことで、ようやく生きてゆけるようになる──。このストーリーを全面的に受け入れたくて、フロイトに言及したのではない。そうではなく、人との関係を織りなすうえでこうまで特権化されてしまう乳房というものこそ、今季、デザイナーのサカイカナコが、いわゆる「女性性」について考える回転扉となったからだ。「女性性」とはサカイにとって──幾分言いよどみつつも──これまで自分がふれないでおいたもの、であったという。サカイはコレクションを準備するにあたって、歴史家マリリン・ヤーロムの著書『乳房論』を手に取った。古代から現代にいたる乳房の文化をたどる同書において、乳房は赤子を養うものとして、男性に欲望されるものとして、あるいは隠すことを強いられるものとして登場する。つまり、乳房は女性のものであるはずが、つねに他者のもとにあったのだ。そしてそれは、「女性性」にも敷衍できることだろう。ヤーロムは書く──「自分の選択が実は自分本来の希望ではないことに気がつかぬまま、他の人を楽しませるために商品を選んでいる」。サカイが「女性性」を避けてきたのは、それがつねに、自分ならぬ存在によって課せられたものにほかならないからであった。だからこそ今季、サカイが試みたのは、他者の規定ゆえに遠ざけてきたものを自ら選び取り、向き合うこと。自身が得意としてきたクリーンな佇まいを軸とはしつつ、自身が苦手に思い続けてきた「女性的」な要素を取り入れることである。カナコ サカイを代表するアイテムが、洗練された佇まいのテーラリングであったり、すっとクリーンなラインを描くワイドスラックスであったりするならば、今季は対照的に、「女性的」とされてきた要素が数多く見られる。たとえば、コーンブラが鋭く突き出た、コルセットを彷彿とさせるビスチェ。ハート柄のカットアウトを施した、レザーやラメ素材のパンツ。テーラリングのフロントにあしらった、ドレスのような結び目。レースドレスのバックに入れた、大胆なカットアウト。あるいはトレンチコートやジレは、ヘリンボーンという重厚な素材ながら、レースを重ねたような軽やかな効果を醸しだす。もちろん、これまでのカナコ サカイのスタイルとは異なる要素を織り交ぜるなかにも、ブランドが重んじてきたエッセンスはたしかに底流している。たとえば、日本の職人の手仕事に支えられた素材。京都・丹後の民谷螺鈿が手がける「焼箔」の織物は、硫化し、鈍く七色を織りなす銀箔を織り込んだものであり、サカイ自身が得意とするテーラリングのロングコートや、今季を特徴付けるビスチェに用いられた。日本的なモチーフも、サカイが積極的に取り入れてきたものであった。今季はたとえば、ネクタイ、ブーツやミュールに用いた家紋柄・亀甲花菱を挙げることができる。六角形の伝統的な文様を採用しつつも、それをメタリックなきらめきへと昇華することで、ロックなスタッズを彷彿とさせる力強い表情を生みだしていると言えるだろう。あるいは、焼箔が織りなす曖昧なグラデーションも、偶然的な表情を愛でる日本的な感覚のあらわれであったはずだ。ところで、サカイは今季の製作に、草間彌生の身振りを重ねている。よく知られるように草間は、無数の突起物を生やした作品を手がけてきた。それは、自らが育った環境ゆえに刷り込まれた、性は隠すべきものだというファルスへの恐怖心を、ひたすら作品を作ることで克服しようとすることにほかならない。それならばサカイのコレクションとは、自分のものでありながら自分のもののようではなかったものを、自らなぞり直す試みであったのだ。
2024年03月16日フェティコ(FETICO)の2024-25年秋冬ウィメンズコレクションが、2024年3月13日(水)に東京都国立博物館で発表された。永遠に変わらない“お気に入り”を込めてテーマは「Eternal Favorites」。デザイナーの舟山瑛美は日頃から、女性が、歳を重ねることに後ろめたさを感じ、エイジングを理由に自由な感性を失ってしまうことを悲観的に捉えていると語る。いくつになっても少女のように、好きなものを愛でていたい。そんな素直な気持ちを肯定するかのようなテーマを掲げた今季は、舟山が幼少期から好んでいる映画『アダムス・ファミリー』のゴシックな世界観や、アメリカの絵本作家 エドワード・ゴーリーのダークな作品群、ブロードウェイ版『ドラキュラ』やドイツ人アーティストのハンス・ベルメールが手掛けた奇妙な人形などを着想源としている。クロスカットが引き出す女性らしさドレスの胸元やトラウザーのサイド、ボディスーツのスリーブや背面などで散見されたのは、ゴシックな雰囲気を漂わせるクロスカットのディテール。施された十字の切り込みは、わずかに素肌をのぞかせ、秘めたる女性的な色気を解放していた。また、クロスカットをフェミニンンなフラワーモチーフに昇華させたデザインも登場。ニットトップスやドレスにあしらわれていた。ランジェリーライクなコルセット風ビスチェフェティコらしいランジェリーライクなモチーフは、コルセット風のビスチェでお目見え。チュールのベビードールブラウスや、ネグリジェを彷彿とさせるキャミソールドレス、ガーゼのシャーリングドレスなどに取り入れられた。腰回りのラインに沿うようにフィットするコルセット風のピースは、身体のメリハリを強調し、洗練されたスタイルを叶えている。優雅な表情を見せるベルベット素材また今季を象徴する素材として、福井・鯖江産の上質なベルベットがあげられる。肩にフリルをあしらったジャケットや、ビスチェなどあらゆるウェアで採用された。マットな光沢感のベルベット素材は、多彩なスタイルにエレガントな存在感を与える。しなやかな素材感で、ドレスやスカートでは優雅なドレープを生み出しているのも印象的だった。キルティングを用いた大胆なシルエット女性の造形美を浮かび上がらせるタイトなシルエットは今季も健在。しかしその一方で、キルティングの素材使いによる立体的なフォルムや、ジャケットのパワーショルダーなど、大胆なシルエットもひと際目を惹いた。特に注目したいのが、ボディとスカート部分をキルティングで切り替えたドレス。絶妙な光沢感で、歩みを進めるたびに異なる表情を見せていた。モノクロの世界でカラーパレットは、ホワイトやブラックのベーシックな色彩をメインに。ブラウンのジャケットやボルドーのオフショルダーワンピースなども加え、全体的に落ち着いたトーンでまとめられていた。束の間差し込まれたライトブルーのサテン風シャツやデニムスタイルは、モノクロ中心の世界にささやかなアクセントを添えている。英国ブランドとのコラボレーションバッグやハットもまた、コラボレーションアイテムも登場。イギリスのバッグブランド「ザ・ケンブリッジ サッチェル カンパニー(The Cambridge Satchel Company)」とのコラボレーションバッグや、ハットブランド「ミサハラダ(misaharada)」とのバケットハットやボーターハットなどが揃う。
2024年03月16日ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)の2024年秋冬コレクションが、2024年3月12日(火)、東京・原宿にて発表された。テーマは、「THREE FARMERS ON THEIR WAY TO A DANCE」。写真家アウグスト・ザンダーに誘われて今季のハルノブムラタが着想源としたのが、20世紀ドイツの写真家アウグスト・ザンダーだ。ザンダーは、人物写真を通して同時代の社会を記録するというテーマのもと、作品を手がけている。被写体を克明に捉えたその作品に、表現主義的なところはない。しかし、感情的なものを抑制した簡潔な表現を通して、そこには逆説的に、被写体となった人々の人間味が溢れてくる──それこそ、デザイナーの村田晴信が関心を抱いたところであった。今季のコレクションはしたがって、装飾性を抑制したシンプルな佇まいを基調とはしつつも、そこから柔らかな人間味を立ち上がらせているのだといえる。たとえばダブル仕立てのロングコートは、ほどよくドロップさせたショルダーから、量感のあるファブリックがすっと流れ落ちる。テーラードスーツやキャミソールドレスは、トップのシルエットを抑え、ボトムにのボリュームを持たせることで、動きに合わせていきいきと躍動する表情を生みだしている。こうした簡潔さは、素材の質感を通して、いかにフォルムが生まれるのかを示している。上述のダブルコートには、ハリとドレープの引き立つファブリックを用いることで、ダイナミックなシルエットを際立てる。襟を大ぶりに設定したコートには、膨らみのあるウール素材を採用し、丸みを帯びた佇まいに。あるいは、コンパクトな丈感のハイネックニットにはモヘアのボアを採用しており、切り詰めたフォルムながら、ボアのボリュームによって存在感を獲得しているといえる。さて、ザンダーの作品のなかで村田がとりわけ関心を寄せたのが、今季のテーマとなっている《舞踏会に向かう3人の農夫》であったという。背景に広がるのは農地だろうか。3人の農民が、些か不慣れな佇まいでスーツに身を包んでいる。隣街の舞踏会に向かうのだ。そこには、農村から街へと向かう──先取りして言うのならば、そこに近代文明の「発展」を読み込んでもよい──その姿が、どこか不安な表情のうちに捉えられている。その装いは、襟を大きく取った上述のコートの直接的な着想源となっているという。ところでなぜ、3人の農夫は「不安」なのだろう。ザンダーは街の記録写真において、まずこのような農民を捉え、次に種々の専門職に携わる人々を撮影し、そして最後には街に住まうホームレスにレンズを向けたという。いわば、近代化が孕む光と闇に、等しく視線を注いだのだ。ザンダーはこんな言葉を残している──「わたしたちは、真実を見ることに耐えねばならない。それが都合のいいことであろうとなかろうと、この真実を、共に生きる仲間たちへ、また後世の人々へ伝えなくてはならない」。ザンダーが行った「記録」とは、このように容赦ない真実に目を向け、それをのちに残すことにほかならなかった。では、村田はザンダーの写真に、どのように応えたのであろう。ダウンジャケットやトレンチコートに用いたシルクコットンは、コーティングにより光沢を帯びている。そこに朧げに浮かび上がるのは、掠れたような花の姿だ──なぜなら花とは、ひと時のあいだ美しく咲き、しかしたちどころに萎れるというように、栄華と退廃の両義牲を帯びるものであるのだから。
2024年03月15日チカ キサダ(Chika Kisada)の2024年秋冬コレクションが、2024年3月11日(月)、東京・青山にて発表された。テーマは「砂漠の花」。頭の中のメモリーを形にピアノの音色と共に現れた少女たちは、トゥシューズのリボンを結び、ニコニコとお喋りをしながら柔軟を始める。その準備の様子は、さながらバレエのレッスン前を思わせる。今季のチカキサダは、「砂漠の花」がテーマ。デザイナーの幾左田千佳は、幼少時のバレエ教室での思い出を皮切りに、これまでの思い出など頭の中のメモリーが表れるようなコレクションを作りたかったという。同時に、絵画の中に登場する象徴的なドレス、主にパーティドレスを着想源に、ブランドが得意とするチュール使いを取り入れ、日常着とダンスを融合したようなルックを提案した。踊りのポーズこれまでもコレクションに多く取り入れてきた動きの残像と共に、今季は“踊りのポーズ”にも着目。背筋が伸びるようなポーズ、とりわけバレエの基本的な動作を始める前の、基礎的なポーズをパターンに取り入れているのが、今季の特徴のひとつだ。そんな中目を惹くのは、片脚で立ち、もう一方の脚を高くのばしたポーズのアラベスクを想起させるような、上に大きく持ち上がったチュールスカート。たっぷりのチュールが使われており、躍動感が感じられる。日常着とダンス日常着とダンスが融合したかのようなルックも登場。たとえばレザージャケットやデニムジャケットに、レオタードを思わせるチュールタイツやトップスを合わせたルックが例として挙げられるだろう。なおデニムジャケットはウエストが絞られ、とことんフェミニンな雰囲気を纏っている。見え隠れするクリノリンブランドが毎シーズン取り入れているクリノリンは、今季も様々な形でお披露目された。19世紀のヨーロッパでは、スカートを膨らませるための下着であったはずのクリノリンをあえて前面に持ってくるようなルックを提案し続けてきたチカキサダであったが、今季もその提案は健在。テーラードの上に、下着としてのシルエットをそのまま形にしたようなクリノリンが重ねられ、クリノリンとしての役割を率直に表した。同時に、従来の使い方が為されたルックが登場したのも印象的であった。ジャージ素材のワンピースには、本来そうあるべき姿として、ワンピースの下にクリノリンを配置。スカートの膨らみ、歩みに合わせて揺れるその動きが、確かにそこにクリノリンの存在を感じさせた。クラシカルな花柄プリントチュールやデニム、レザーは、いたってシンプルな単色使いである一方、コレクションに新鮮な風を吹き込んだのは、鮮やかな絵画に描かれたような花々のプリントだ。そのプリントが用いられたドレスは、スカート部分がクリノリンによりふわりと膨らみ、さらにその下にもスカートが重ねられた2重構造に仕上げられている。
2024年03月14日サンローランは、2024年3月5日(火)パリ時間の午後9時、2024年冬メンズコレクションを発表しました。Courtesy of SAINT LAURENTSAINT LAURENTMEN’S WINTER 24 SHOWBY ANTHONY VACCARELLOサンローラン 2024 年冬のメンズコレクションでは、前シーズンに発表した要素をベースに、そのトーンや内容を変化させています。Courtesy of SAINT LAURENT1980 年代のパワーシルエットを連想させる、クラシックなダブルブレストのスーツがファーストルックを飾ります。ショーが進むにつれて、フォーマルなシルエットは和らぎ、サテンの裏地をつけたクレープジョーゼットのクチュールジャケットは強さでなく、最新のウィメンズ冬コレクションを彷彿させます。ウィメンズと同様に、淡いヌード、グリーン、スミレといったカラーパレットが、フィナーレに向けてダスティな色彩に明るく変化していきます。この変化は、色に対する稀有な感性を持ったメゾンの創始者によるサルトリアルの進化を間接的に反映しています。Courtesy of SAINT LAURENTコレクション全体を通して、仕立ては流動的で、服には動きと軽さが表現されています。1960 年代のアーカイブを再解釈した、ブラックレザーの帽子と構造的なラバー製のピーコートの組み合わせは、ルーズなパンツと合わせることでコンテンポラリーな印象を与えます。Courtesy of SAINT LAURENT今シーズンは、23 年冬メンズコレクションと同じ会場である旧証券取引所の現代美術館「ブルス・ド・コメルス - ピノー・コレクション」で発表されました。 コンクリートの円柱に黒いカーペットが敷かれた会場には、ムッシュ イヴ・サンローランの歴史的なショーを彷彿させる、カラユリ、アネモネ、ランなどのダークな花々が咲き誇るモニュメンタルなアーチが飾られました。Courtesy of SAINT LAURENTCourtesy of SAINT LAURENTCourtesy of SAINT LAURENTCourtesy of SAINT LAURENTCourtesy of SAINT LAURENTCREDITS© Tadao Ando Architect & Associates, Niney et Marca Architectes, agence Pierre-Antoine Gatier.#サンローラン #ysl #SaintLaurentお問い合わせ:サンローラン クライアントサービスTEL 0120-95-2746https://www.ysl.com/ja-jp
2024年03月13日ミュウミュウは、3月5日に2024年秋冬コレクションのショーをパリにて発表しました。Courtesy of Miu Miu子どもから大人へと移り変わる「服」という言葉。ミウッチャ・プラダによるミュウミュウ2024年秋冬コレクションのインスピレーション源は、人生のステージ、 そして性格や世界の移り変わりと共に変化する服の数々です。Courtesy of Miu Miu同時に使われる複数の要素は、人生のさまざまな瞬間を表現しています。1つの経験に複数の思い出があるように、1枚の服にはさまざまな要素が共存しているのです。クロップドスリーブやラウンドトゥシューズといった幼い頃に着た服を想起させるアイテムは、意図的に少女のようなバランスでコーディネートし、子ども時代の思い出を表現しています。逆に大人らしさは、手袋、ハンドバッグ、ブローチ、かっちりとした仕立ての服、リトルブラックドレスといった格式と上品さの象徴を通して表現されています。Courtesy of Miu Miu子ども時代の特徴とも言える衝動性や反抗心を表現するのは、相反する2つのアイテムの自由な組み合わせです。パジャマにアウターウエア、かっちりとしたラインにゆるりとしたライン、正統と異端の組み合わせが登場しました。服は、私たちに昔を思い出させると同時に、前進するきっかけにもなります。Courtesy of Miu Miuこうした相反する要素と考えが、異なる素材や仕立てに表現されています。2枚の異なる素材の生地を貼り合わせて1枚生地にしたり、全く性質の異なるアイテムを組み合わせたりする工夫が随所に見られます。シルクとカシミヤのセーターやカーディガン、ポプリン生地のスカートに合わせたニット、高価なファーに見えるよう加工したシアリングなどがその一例です。シワ加工を施したシルクのドレスは、コットンジャージーのシースドレスと一体となり、素材の印象や質感は残しつつ、ボリューム感を控えめに仕上げられています。Courtesy of Miu Miuこのコレクションが服という言葉を通して人生の特徴を再考するように、私たちの文字通りのボキャブラリーを読み直すことができます。それは、「女の子らしさ」という言葉の意味を再定義できるかもしれません。以前は、特定の年齢の、特定の性別に用いられる名詞だったかもしれませんが、今は反抗心という強さ、自由な精神、そしてその人ならではの個性を表す万国共通の慣用句として用いられています。ミュウミュウが最初から持ち合わせている性質だと思われていますが、一つの特徴としてではなく、広範な意味で、気質の根本的要素として捉えるべきでしょう。こうした考えが、ランウェイに登場するそれぞれのモデルにも反映されています。彼らが表現するのは、絶えず変化し続けるミュウミュウの外的人格の一つなのです。Courtesy of Miu Miuクリスティン・スコット・トーマス、ダラ・アレン、エセル・ケイン、ギヨーム・ディオップ、ルーサー・フォード、エンジェル・ヘイズ、キン・フリアン、リトル・シムズ、ジャスミン・サヴォイ・ブラウン、そしてミュウミュウのショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」にも出演したアンヘラ・モリーナがランウェイを歩きました。Courtesy of Miu MiuCourtesy of Miu Miu会場のイエナ宮に映し出されたのは、ベルギー系アメリカ人アーティストであるセシル・B・エヴァンスが手掛けたビデオインスタレーション。芸術は人々の会話をより豊かに広げるツールである、とエヴァンスは考えます。コレクションから独立して制作されたインスタレーションは、芸術の中に残る記憶に、服が共鳴しているかのようでした。これは、私たちが生きる瞬間が形作る万国共通の言語であり、それぞれの経験とも呼応し合います。Courtesy of Miu MiuCourtesy of Miu Miu#MiuMiuFW24#MiuMiu@miumiu
2024年03月11日CFCL(シーエフシーエル)の2024年春夏コレクションから、新作ドレスなどが登場。大阪の阪急うめだ本店では、新作をいち早く展開する期間限定ストアを、2024年3⽉13⽇(⽔)から19⽇(⽕)まで開催する。豊かに表情を変えるノースリーブドレスノースリーブドレスは、細かな凹凸構造のニットを採用し、見る角度によって異なる表情を織りなす「HYPHA」シリーズの1着。ダーツを部分的に施すことで、フィット&フレアのシルエットを生み出した。透明のナイロン、2⾊のキュプラとポリエステルを用いた、軽やかで透明感のある風合いも特徴だ。滝のようなティアードドレス滝をイメージした「CASCADES」シリーズからは、ダイナミックなフレアシルエットを描くミニドレスが登場。ショルダーから裾にいたるまで、縫製することなくプログラミングによって出力することで、力強いティアードのシルエットを生みだしている。光きらめく壺型ニットスカート壺をイメージしたCFCLの代表的なシリーズ「POTTERY」には、ラメ糸がきらめく新作スカートが仲間入り。柔らかなベージュ、グレーやブラックを取り揃える。阪急うめだ本店で期間限定ストアなお、2024年3⽉13⽇(⽔)から19⽇(⽕)まで、阪急うめだ本店にて開催される期間限定ストアでは、「HYPHA」シリーズのノースリーブドレスを先行販売。また、7型のインラインアイテムを関西エリアでいち早く展開するほか、一部のコレクションピースの受注販売も行う。詳細CFCL 2024年春夏取扱店舗:CFCL直営店・オンラインストア ほか展開アイテム例:・HYPHA LUCENT SLEEVELESS DRESS 69,300円カラー:エメラルドマルチ、ブラック※期間限定ストアにて先行販売・CASCADES SLEEVELESS TIERED MINI DRESS 74,800円カラー:ホワイトマルチ、シャドーグレーマルチ、ブラック・POTTERY GLITTER SKIRT 66,000円カラー:ライトベージュ-シルバー、シャドーグレー-シャドーグレー、ブラック-ブラック・FLUTED LUCENT GLITTER PUFF SLEEVE CROPPED CARDIGAN 94,600円カラー:ライトベージュ-ホワイト、ブラック-ブラック■CFCL 期間限定ストア期間:2024年3⽉13⽇(⽔)〜19⽇(⽕)場所:阪急うめだ本店 3階 コトコトステージ31住所:⼤阪府⼤阪市北区⾓⽥町8-7営業時間:10:00〜20:00TEL:06-6361-1381(代表)©CFCL Inc.
2024年03月10日双日インフィニティ株式会社が展開するブランド「McGREGOR(マックレガー)」より、男女向けの「McGREGOR GOLF」が2024年春にデビュー。英国にルーツを持ちニューヨークで生まれたMcGREGORが、100年を超える歴史を背景に、時代感と遊び心に溢れたゴルフスタイルを提案します。シーズンビジュアル全国百貨店のメンズマックレガー売場と直営店で順次展開を開始。同時に公式オンラインストアでも販売します。春スタイル夏スタイルデビューイベントとして、税込27,500円以上お買い上げのお客様に、先着でオリジナルのアルミスポーツボトルをプレゼントします。ノベルティ【商品のお取り扱い】■展開店舗 : ■公式オンラインストア: ■24SSコレクション : 【Social Media】■Instagram @mcgregor_golf 【「McGREGOR」について】1921年ニューヨーク5番街、スコットランド出身のデビッド・D・ドニガーによりマックレガーブランドが誕生。伝統に裏付けられたアイデンティティとクオリティを大切にしながら、クリーンでスポーティーなアメリカンカジュアルを展開。ブルゾンの名作モデル、DRIZZLER(ドリズラー)、ANTI-FREEZE(アンチフリーズ)はマックレガーを代表するアイテム。 <会社概要>・名称 :双日インフィニティ株式会社・代表者:中村 靖明・所在地:〒106-6009 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー 9階双日インフィニティ株式会社 企業サイト : 双日インフィニティ株式会社 公式オンラインストア: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月07日マックスマーラがミラノで、2024年秋冬コレクションを発表しました。Courtesy of Max Maraふっくらとした唇の膨らみ、首のくびれ、まつげ・・・。コレットの作品にはこうした要素が多く登場します。繊細な感情の陰影のひとつひとつが、正確かつ率直に描かれる彼女の官能的な散文は、深い情熱を暗示し、心の琴線に触れます。コレットはその特有の率直さで、「愛は名誉ある感情なんかではない」と宣言しました。Courtesy of Max Mara洗練され、知的で、性的に自由であった女性、コレットは、作家、ジャーナリスト、脚本家、時にはビューティシャン、そして大胆なミュージックホールのパフォーマーとして多彩な才能を発揮しました。彼女をインスピレーションソースとしてマックスマーラが描くのは、人生を自らコントロールできる完璧な女性像。彼女が持つベル・エポックのエレガンスと、ドゥミ・モンドのグラマラスな魅力の中に、内に秘めた官能的な女性の一面を垣間見ることができます。Courtesy of Max Maraモダンで余分なものは一切なく、それでいて深い感動を呼ぶデザイン。文学界で最も知られた女性がコレットであるならば、マックスマーラはまさにデザイン界におけるコレットのような存在だと言えるでしょう。そして、ブローニュの森 のベル・エポックの美女たちの姿を捉えたきめの粗いモノクロ写真が、魂のこもったスマートなルックを生み出します。Courtesy of Max Mara1910年代の日本の影響を受けた卵形シルエットから着想を得た新しいコートは、キモノスリーブを取り入れ、ボンバージャケットのように背中でブラウジングしてふくらみを持たせたシルエットで登場します。コンパクトなカシミアのメルトンコートでは、手触りの良いダブルフェイスのキャメルとアルパカが、ストリートスマートなラグジュアリーの最終形として提案されます。Courtesy of Max Maraニットやフェルトに施されたピンクの縁取りは、コートとカーディガンの中間のような、アウターウエアにおける新鮮なアプローチを際立たせます。ロングでもショートでも幅広のニットバンドと帯のような細いストラップベルトでウエストを協調したスタイルや、柔らかなカーフスキンのバッグ、スタイリッシュなヒンジとクラスプが印象的な柔らかなカーフスキンのバッグなどが登場します。かつてコレットが、「ワインの鑑定家がいるように、ブルーの鑑定家もいるの」と言ったように、マックスマーラは、深みのあるネイビーと、漆黒やスモーキーグレーとのコンビネーションを提案します。Courtesy of Max Maraコレットは、しばしば男性のような恰好をしていました。彼女の小説に登場するハンサムなアンチヒーロー、シェリは、権威あるオフィサーコート、ピーコート、そしてマックスマーラの得意とするパワージャケットなど、非の打ち所のない完璧なクラシックスタイルのお手本です。ペニョワール、パジャマ、パウダー・・・。濃密に遮られたブドワール(婦人の私室)やバックステージの特別席で繰り広げられるシーンは、キャミソール、テディ、スリップドレスにインスピレーションを与えます。また、フランネルやドレープ、そしてオープンステッチを施したツイードなどは、マックスマーラの都会的な鎧とは対照をなす誘惑的なデザインに仕上がっています。ゆるやかにうねるフリルは、大胆なブロードクロスのスカートやチュニックドレスに新しいフェミニニティをもたらします。フランネルや豪華なミッドナイトブルーのベルベットを使用した、ボリュームたっぷりのパジャマやローブ・ド・シャンブルは、昼夜を問わず新たな雰囲気を醸し出し、日が暮れるとブラックやブルーのクリスタルの輝きがその厳格な幾何学模様を際立たせます。Courtesy of Max MaraCourtesy of Max MaraCourtesy of Max MaraCourtesy of Max MaraCourtesy of Max Mara#MaxMara#MaxMarafw24#MFWマックスマーラ ジャパンTEL: 0120-030-535
2024年03月07日クロエが、新クリエイティブ・ディレクター、シェミナ・カマリ(Chemena Kamali)による2024年秋冬コレクションを発表しました。Courtesy of Chloéクロエに戻ってくるのはとても自然なことで、まるで新しいスタートのために故郷に帰ってきたような気分です。このコレクションは、私が愛するメゾン、私が愛するスピリット、そして私が愛する女性たちのための、とても個人的で感情的なつながりから生まれたものです。クロエは ″フィーリング ″そのものです。20年前にここで働き、初めてクロエ・ウーマンのスピリットに惚れ込んだときの気持ちを取り戻したいです。彼女の鼓動、ナチュラルな美しさ、自由奔放で無造作な感覚、彼女の存在をもう一度感じたいです。少女のような輝き、エネルギーを。彼女はリアルで、それらが彼女自身なのです。私にとって着飾ることは、人生のさまざまなステージにおいて、女性としてどのように進化していくのか、そしてどのように自分らしさを定義し、受け入れ続けていくのかという自分探しの一部です。メゾンの原点に立ち返り、温もりとポジティブさを放つ、センシュアルなクロエを創造したいのです。このコレクションは、私がとても親しみを感じているメゾンの1970年代後半時代に遡ります。センシュアルで、エフォートレスに力強く、自由でナチュラルなフェミニニティを象徴する時代です。流れるような動きのあるクロエ・シルエットは、すべてこの自由のためです。シルエットの対照的なプロポーションを直観的に表現したいのです。クロエ・ウーマンのエッセンスと、彼女が体現するすべての矛盾を受け入れ、とらえること。これこそがクロエ・アティチュードを定義づけるものなのです。70年以上前にギャビー・アギョンがメゾンを設立したときの先進的な精神に敬意を表します。彼女は女性を解放し力を与え、大胆かつ自由な気持ちにさせたかったのです。今回のコレクションは、直感、自由、そして本能的な女性のエネルギーをテーマにしています。ノスタルジーを感じさせながらも、私たちが生きている時代を映し出し、現代の女性がどのように感じたいかを先取りしています。何が正しいと感じ取れるか、なのです。クロエはあなたらしさを変えるのではなく、そのありのままでいさせてくれます。自分の直感に従ってください。今回のショーを父に捧げます。 ― シェミナ・カマリCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of ChloéCourtesy of Chloéシェミナ・カマリ(Chemena Kamali)/Courtesy of Chloéお問い合わせ:クロエ カスタマーリレーションズ03-4335-1750www.chloe.com
2024年03月07日フェラガモ(FERRAGAMO)は2月24日、ミラノで2024年春夏コレクションを発表しました。Courtesy of FERRAGAMOフェラガモの2024年秋冬コレクションで、マクシミリアン・デイヴィスは1920年代を独自の視点で探求し、その自由なアイデンティティのエッセンスを抽出します。短いヘムライン、流れるようなファブリック、ドロップしたウエスト、リラックスしたカッティングなど、これまでの社会的慣習から解放された象徴的なビジュアル・コードを凝縮し、より磨きをかけて洗練させたコレクションは、19-20世紀の2つの感覚を持ち合わせた1920年代の自己表現を反映させています。1920年代において服は、自由を謳歌する手段の代表の一つでした。そしてその自由の表現は、私自身や私の財産、そしてフェラガモと共鳴するものなのです。ラッカー仕上げのオーガンジーのドレスやきわめてフェミニンな透け感、フェザーやスパンコールの刺繍と並んで、ジョーン・クロフォードやグレタ・ガルボなど男性的なシルエットを好んだ当時の女優たちのワードローブが、広い肩幅、重厚なウール、しなやかなレザーに反映されました。テーラリングでは、シャープで彫刻的なラペルがシュルレアリズムの精神を感じさせ、変形したプロポーションと相まって、まるでレイヨグラフのポートレートのように印象的に仕上げられました。フェラガモのアーカイブにもよく見られるブランケット・ケープは、身を守るためのものとして使用されていた1920年代を表徴するアイテムの一つです。20年代、人々は自分たちを取り巻く社会に対する意見を交換する場として、スピークイージー(禁酒法時代に密かにお酒を提供していたバーなど)を通じて、コミュニティを形成していました。危険を避けるために人々はケープをまとい、身の安全が確保されるまでは着ているものを隠していました。Courtesy of FERRAGAMOこの“身を守る”という発想はこのコレクションのテーマの一つであり、当時のユニフォームに加え、太ももまであるウェーダーやレザーのアウターウエアなどのフィッシャーマンの実用的なワークウエアがインスピレーション源となり、流れるようなドレープと対をなしています。上質なウールカシミアや、エフォートレスな繊細さを演出する裏地のないレザーは、それぞれが異なる柔らかさを表現し、コレクションにフェティッシュな魅力を与えます。Courtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOフットウエアでは、スウィートハートシェイプのサテンパンプス、エレガントなTストラップのスティレットヒール、アーカイブから取り出したストラップサンダルなど、当時を象徴するようなディテールが、控えめながら確かな存在感を示します。「私はいつも、物事を徹底的に見直します。歴史を振り返り、その時代の象徴や流行したものを、よりクリーンでモダンに再定義するのが好きなのです。Courtesy of FERRAGAMOアンドロジニーの精神に基づき、伝統的なブローグシューズのディテールやモンクストラップのバックルをシガレットヒールのミュールに取り入れました。メンズのフォーマルな厳格さはさりげなく姿を変え、ダービーシューズは少しシュールなインパクトを与えるために緩やかに細長いシルエットになり、幾何学的な四角いヒールを採用しました。実用的なブーティは緩やかにボリュームを持たせ、つま先をスクエアにすることで、ヴィンテージのシルエットを現代的にアレンジしています。Courtesy of FERRAGAMOバッグでは、アイコニックな「ハグ」バッグのシーズナルバリエーションとして、フェザーや、グレインドカーフ、新しいフェラガモのモノグラムのスタイルが登場します。950 枚のラミネートレザーのスパンコールを19時間かけて手作業で縫い付けた、まるで人魚の鱗のような特別なモデルは、フェラガモの卓越したクラフツマンシップを表現します。「フィアンマ」バッグには、このコレクションテーマを反映した新しいサイズと陰影のあるアニメーションが仲間入りし、さらにフェラガモの故郷フィレンツェのシンボルであるユリの花をモチーフにしたガンチーニで開閉する、ソフトなフォルムの新しいハンドバッグも登場します。Courtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOCourtesy of FERRAGAMOお問い合わせ:フェラガモ・ジャパン0120-202-170
2024年03月06日ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2024年秋冬ウィメンズコレクションが発表された。身体と装い、官能の関係性今季のドルチェ&ガッバーナがテーマとしたのが、「タキシード(TUXEDO)」──一般に男性のもっともフォーマルな装いのひとつに数えられるものである。ドレスに見られるような装飾を一切廃し、色彩の繚乱すらも厳しく抑制することで、身体の理想的なフォルムを純粋に描きだすこの構築的なテーラリングは、ここでは女性の装いへと転換されることになる。コレクションはしたがって、ブラックのなかにシルクの光沢が華やぐ、タキシードの多様さを軸としている。テーラリングは、ダブルブレストのジャケット、ミドルコートやロングコート、ショート丈やワイドショルダーのジャケットなど、さまざまな丈感やバランスで変奏するばかりでなく、その特徴である大ぶりのピークドラペルを引き継ぎ、ジレや付け襟にも反映している。先に、テーラリングはその明晰な構築性でもって、身体の理想的なフォルムを具現化するものであると言った。では、ここで試みられているのは、いかなるシルエットか。シャープなセットインショルダー、流麗にシェイプさせたウエスト、すっと直線を描いて伸びる裾と、いわばアワーグラス型のラインを、力強くセンシュアルに描きだしているといえる。テーラリングが具現化する、シャープな身体のライン。ではここで、衣服をまとう身体は、装いの圧倒的な不透明性の裡に隠蔽されるのか。その答えは否である。装いは身体を覆うことで、逆説的に身体を際立てる。それは裸形の官能性にも当てはまる。つまり、ヌードはそれ自体としてエロティックであるのではなく、衣服に覆われうるからこそ──換言すれば、衣服との関係裡にあるからこそ──、事後的に官能性を帯びてくるのだ。ドルチェ&ガッバーナは、衣服と裸形の官能的な関係性を、積極的に引き受けているように思われる。ランジェリーを彷彿とさせる、レースのキャミソールドレスやジャンパードレス。タキシードのラペルを引用した、シースルーのガウン。シアー素材のボリューミーなブラウス、あるいはネットのドレスやトップスなど、その透け感でもって身体のシルエットを二重化するウェアが数多く見られる。そして、衣服と裸形が重なる臨界に、愛でるべき官能が装いへとのり移るフェティッシュがあるのではなかろうか。透け感のある素材が光の行き交う視覚性であるのならば、フェティッシュはむしろ、艶かしい触覚性である。それは、ダイナミックなロングコートやショート丈ジャケットのファー、タキシードを基調としたジャケットやコートのベルベットなどと、肌理を愛でるかのように豊かな素材感の裡に表されている。
2024年03月05日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)は、2024-25年秋冬ウィメンズコレクションを2024年3月1日(金)にフランス・パリのポルト・ドレ宮にある国立移民史博物館にて発表した。「まとう」を追求した衣服イッセイ ミヤケの2024-25年秋冬コレクション「What Has Always Been」では、“布をまとう”という太古から続く営みに着目。服を仕立てようとするのではなく、「まとう」ものとして考える中で生まれたドレープやねじれ、重なりなどの偶然の間を生かしたウェアを提案。本質を追求しつつ、ユーモアを効かせたデザインに注目だ。「一枚の布」をまとう服を「まとう」ものとしてとらえるものづくりの姿勢は、イッセイ ミヤケのコアである「一枚の布」の考え方とも相通じるもの。「一枚の布」をトルソーにまとわせることから作り出した布帛「エンヴィジョン(ENVISION)」は、緩やかなカーブを描きながら身体を包みこむようなフォルムのシリーズ。ストレッチ性のある糸を織り合わせた和紙素材を用いることで、ボリュームがありつつも柔らかくなじむようなウェアに仕上げた。なお、生地は2024年春夏にも登場したものを発展させ、一層さらりとした風合いに仕上げたものを使用している。また、暖かな和紙・ウール生地を帯状にしてまとうトップスやドレス、もとの生地幅を活かしたほぼ四角形のパターンから作ったアシンメトリーパンツなども登場。いずれも、折り重なる布地から成る優雅な分量感が特徴だ。鮮やかな色が彩る旅人の装いピンク、イエロー、グリーンといった鮮やかな色彩が目を引くハンドプリーツのルック「ワンダー(WANDER)」シリーズは、着込んだ旅人のような佇まいに。繊細な透け感と独特のハリを持つ生地をベースに、円形と直角の型を用いてハンドプリーツを施した。プリーツによって様々な方向に生地が流れ、唯一無二のバランスを生み出している。秋の七草を生き生きと描き出した、ヴィヴィッドなロングコートやポンチョもまた、どこか旅人を思わせるピースだ。草花に直接絵の具を塗ることで作り出した絵柄が、大胆さと繊細さの両方を表現。野草の生命力を思わせる仕上がりとなっている。アサガオの花や空の色を表現したニットウェアさらに、ニットも充実している。袖口や裾がアサガオの花のように広がる無縫製ニットトップスやドレスは、水色からグリーン、ホワイトからライラックへと徐々に色が移り変わっていくのがポイントだ。また、夕方や夜中の空模様の移ろいを手染めのグラデーションで表現したニットや、色の重なりを1着で表現した二重構造のニットウェアは、様々な着方を楽しめるようにデザイン。着方によって異なる表情を楽しむことができる。
2024年03月05日