元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第4回目は、クラシックからジャズへ方向転換した、サックス奏者・指導者の横原由梨子さんに、ジャズの楽しさについて教えていただきました。クラシックからジャズに転向【大人の音楽LOVER♪】vol. 4harakoもともと、ジャズをやりたいと思っていたのですか? それとも、全くの予想外でしょうか?横原さん中学の吹奏楽でサックスに出会ってから、13年くらいクラシックサックスでした。大学に入っても、クラシックを続けていたんだけど、大学卒業間近で、たまたま聴きにいったジャズライブをきっかけに魅了されていったんです。クラシックしかやったことがない私からすると、ジャズへの印象は “わけがわからない” の一点。聴いて楽しむポイントもわからないし、どこで拍手をするのかもわからない。どんなルールがあるのか疑問ばかりだったので、初めは自分がジャズを始めるなんて思っていなかったですね。でも、だんだん聴く音楽が徐々に変化し、楽器もビンテージのものにして、奏法が混乱するからクラシックの依頼は全て断るまでになっていました。本場のジャズを肌で感じるために、ニューヨークにも行き、今では、クラシックから180度違う、ジャズの世界に浸っている毎日ですね。理論より、感覚から入る大切さharakoジャズを始める時に、どこから手をつけたら良いか謎です……。オススメの切り口はありますか?横原さんクラシックは、楽譜に細かいアーティキレーションが書かれているけど、ジャズは基本的にキーとコード進行以外は、個々の表現の自由なんです。アクセントひとつとっても、正解がないのが難しいところだと思います。それもあって、“ジャズの演奏=聴いた量” と言われるくらい、耳でニュアンスを感じることが大切。日本でもCDやライブで聴いていましたが、本場ニューヨークでは、無料の音楽イベントがたくさんあるんですよ。しかも、ジャズクラブでは、夜中の3時〜4時まで素晴らしい演奏を聴くことができて、とても充実していましたね。一日中、音楽があふれている感覚。英語でもそうですが、文法から入るより、まずは好きなフレーズを話してみる、とか言いますよね。同じ要領で、全くジャズをやったことがない人の場合は、自分の好きなフレーズを、まずは真似てみて感覚を掴んで欲しいですね。理論は本当に後からついてくるもので、私も演奏経験を重ねていくうちに、ジャズ理論への理解が深まっていきました。いきなり理論から入っていたら、難しくて挫折してたかもしれません……(笑)。人と積極的に合わせることharakoニューヨークに突然行かれた時は、どんな感じで演奏を学ばれたんですか?横原さんニューヨークに行った目的は、とにかく演奏を聴きに行こうと思って、学校に入学はしなかったんです。事前にレッスンを受けたい人にアポイントだけとって、あとは自分のインスピレーションを大事に行動したのが、現場を肌で感じるために功を奏したと思っています。そこで、体感したことのひとつですが、“一緒に演奏しない?” と誰かから誘われるのを待っていたら、一生演奏できないと言うことを学びましたね(笑)。日本人に多い傾向で、大丈夫です! 私なんて……。とモジモジしてしまうと、ただ見てるだけで本当に終わってしまう。初めはすごく勇気がいることですが、ニューヨークでセッションしている場面をみたら、自ら楽器を持ってステージに上がらないといけないんです。見知らぬ人たちに混じって、いきなりステージに上がるって、けっこう勇気がいると思いませんか? 私は、この感覚に慣れるまで2週間かかりました(笑)。でもそれを乗り越えて、だんだんなじんでいった時は、とっても嬉しかったですよ。もちろん、急にそんなことができなくても良いと思いますが、まず楽器で音を出したら、一緒に合わせてみることが大切ですね。失敗したり恥をかいたりしても、他の楽器の方と演奏し、自分の演奏を感じることで、ジャズの楽しさをより早く見つけ出せると思います。ジャズは個性のぶつかり合いharakoクラシックと比べて、ジャズは個人戦のイメージがすごくあります。その場で楽しもう、という傾向が強そうですね!横原さんそうですね。ジャズは、けっこう孤独かも。クラシックと大きく違うのは、毎回メンバーが初対面のケースが多いと言うことです。メンバーで活動しているなら別ですが、基本的にはその場その場で、どんな演奏や曲を行うかもわからないスタイル。だから、この人の演奏スタイルと、この人が合わさったら、化学反応が起きて良さそう!と、個性をぶつけていく感覚でおもしろみはすごくありますよ。今日は、どんな演奏になるんだろう?と、感性を磨きにいくのが、とても楽しいですね。あとは、リーダーライブと言って、自分が演奏したい場所、選曲、人選まですべてセレクトするライブは、お気に入りの空間を作れる楽しさがあります。毎回変わる内容って、とにかく刺激的。新しいものが生まれる感じを経験できるんです。普段は練習に励み、感性を磨くことが大切。そして、定期的なセッションでまた新しい自分に出会って行く。終わりのない、ジャズ人生を歩みたいとのことでした……♡今回の音楽LOVERは……♪横原由梨子さんサックス奏者・指導者♪音楽を、ひと言で表すと?「長い階段」静岡県浜松市出身。 中学校の吹奏楽部をきっかけにサックスをはじめる。 第15〜17回浜松国際管楽器アカデミー受講生。 全日本ジュニアクラシック音楽コンクール審査員賞受賞。 中部読売新人演奏会出演。平成22年度、日演連推薦/新人演奏会オーディションに合格し、名古屋フィルハーモニー交響楽団とJ.イベールの室内小協奏曲を共演する。 そして、大学卒業後に訪れたジャズクラブで初めてジャズに出会い、2015年、16年と単身ニューヨークに渡り研鑽を積む。現在は、中部、関東地区などのジャズクラブを中心に活動中!(C) piola666/Gettyimages(C) erlucho/Gettyimages(C) guigaamartins/Gettyimages
2017年08月24日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第3回目は、ドイツで2年間の留学経験を持つトランペット奏者の瀧本雅文さんに、留学前と後で変わった音楽に対する価値観の変化を教えていただきました。変化①演奏を聴きにきてくれた人への想い【大人の音楽LOVER♪】vol. 3harako音楽に対する理解の違いは、地域や国によってあるものですか?瀧本さんかなりあると思いますよ。日本とヨーロッパで大きく違うと感じたのは、音楽や芸術がいかに生活の中にあるかどうかですね。ヨーロッパでは、ストリートミュージシャンが本当にたくさんいて、技量がある、ないに関係なく、チップを入れて “まずは聴いてみよう!” と言う、トライ精神が強いです。いっぽうで、日本は興味がある人や、名が知れた人の演奏を聴きに行く習慣がベターな気がします。だからこそ、日本に帰国後、演奏を聴きに来てくれた人に対しては、何か気持ちの変化を持ち帰って欲しい!と、心から感じるようになりましたね。日本にヨーロッパの習慣をいきなり取り入れる、と言うのは非現実的かもしれませんが、演奏者側が意識を変えることはできると思うんです。変化②環境や人を変えるより、自分が変わることharako留学する目的って、環境を変えてみたい!という動機だったのでしょうか?瀧本さん私も最初はそういう考えでしたが、現地で生活していくうちに、考えが変わって行きました。「日本ではなく外に出てみたい! 環境や関わる人を変えてみたい! 」と言う気持ちが先行していたのですが、徐々にむしろ逆なんじゃないか?って、思うようになったんです。始めは、新しい環境や周りの人たちにワクワクしていたのですが、やっぱり自分は日本人にかわりはない。そんな気持ちになってからは、結局は自分が変わらないと、いくら留学しても、自分は自分のままだと思うんですよ。確かに初めての土地や環境、言語も不安が全くなかったか?と聞かれたら、内心はいろいろ葛藤がありましたよ。でも、自分の殻をどんどん破ることが、ひと皮向けて日本に帰ることができた要因だと思います。変なところで勇気がある性格だから、自分から積極的に行動したり、現地ではアクティブにアンテナを常に張っていたのは確かですね。でも、日本に帰ってきたら、留学前に比べて謙虚さが減ったよなー!なんて先輩に言われることもしばしば……(苦笑)。でも、僕は良い傾向だと思っていて、ベルリンで自己開示をすることが、培われたと思ってポジティブに捉えていますよ。変化③複数の先生につくことで見える、本当の方向性harakoレッスンは、どんなスタイルだったんですか? 日本だと、ひとりの先生につくという風習があると思うのですが……。瀧本さん確かに。日本では、複数の先生につくのがNGという、暗黙のルールがありますよね。門下から抜けてはいけない! みたいな……。でも、留学中ついた先生は、ベルリンで二人、ハンブルク一人、アウクスブルク一人。決して、ひとりだけにレッスンをしてもらったわけではないんです。確かに、アンブシュアや息の入れ方など、ひとりひとりのレッスン内容に多少の違いがあり、少し戸惑いました。しかし、多方面からの意見が聞けて、先生方が助言してくださったことを総合して取り組むことによって、自分の足りない部分を成長させてもらえましたね。それは、経験や知識として今も活かせていて本当に良い勉強になりました。あと、日本の学生は、同じジャンルの奏者でも、異なる音色が濃く出ることがあります。いっぽうで、ドイツでは、どのジャンルであっても、互いに調和の取れる同じ音色になっていくんですよ。日本のレッスンではこの曲を完成させよう!と、奮起する傾向が強いですが、ドイツのレッスンは、個々の奏者のトランペットをピアノのような完成されたものにすること。自由自在に楽器を操ることに力を入れ、音楽表現を柔軟に取り組めるようにする指導法が、印象的ですね。harakoピアノのように音が揃う段階まで技量が上がれば、あとは個々の感性で勝負なんですねー!実際に現地でしか味わえない、音の感覚の感想が聞けて大変貴重です……。「音楽=内面」で作られるharako留学に行って一番良かったな、と感じるポイントはどこですか?瀧本さんベルリン留学での収穫は、楽器のテクニックや演奏の向上より “内面を磨く” と言う部分が、大半を占めていると思います。完成された音楽を聴いていると、それに近づきたい! と思う気持ちが先行して、表面的なテクニックを磨こうとしがちだけど、根本的な解決策はそこではないことを深く学びました。教養や考え方、心の中が音になって現れるような感覚。僕は、普段から映画や絵画鑑賞をよくするんですが、ベルリン留学は、自分にとってまさに映画の世界に浸っているようでした。自分の内面に入り込んで、将来を考える良い時間になったと思います。ディズニーやジブリなど、音楽と映画が合わさった世界が大好き!という瀧本さん。留学先の経験が、さらに内面を磨く要素になったと、キラキラした眼差しでお話されていました……!今回の音楽LOVERは……♪瀧本 雅文さんトランペット奏者♪音楽を、ひと言で表すと?「もう一人の自分」千葉県船橋市出身、武蔵野音楽大学卒業。4歳からリトミック、7歳からピアノを始め、10歳からトランペットを始める。14歳の時に吹奏楽連盟個人コンクールで金賞受賞。中学時代より指揮、高校生から編曲、作曲を独学で始める。大学入学時、福井直秋特別奨学金を得る。在学中より、多岐に渡り活動を始めるのと同時に、学校指導、個人レッスン等後進の指導にも精力的にあたっている。卒業後、単身でドイツに渡り研鑽を積み、クラシック音楽を中心にジャズ、ロック、ポップス等の演奏活動も行う。今までに、井上雄二、Tamás Velenczei、Prof.Konradin Groth、Miroslav Kejmar、Prof.Uwe Kleindienst に師事。また、Miroslav Kejmar、Prof.Konradin Groth、Andre Schochのマスタークラスに参加。(C) marrio31/Gettyimages(C) Mercedes Rancaño Otero/Gettyimages(C) Teraphim/Gettyimages
2017年08月18日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第2回目は、マーチングの世界大会(DCI)で優勝経験のあるトランペット奏者・指導者の梅澤伸之さんに、マーチングの魅力と上達のポイントを教えていただきました!魅力①洗練された統一感【大人の音楽LOVER♪】vol. 2harakoマーチングならではの動きって、すごいですよね! 私は今まで、座奏経験しかないのですが、どんな感覚なんでしょうか?梅澤さんおそらく吹奏楽やオーケストラのように、座って演奏するスタイルで味わえないのが “究極の一体感” だと思います。テーマに合わせて動きをつけていくんですが、その統一感と団結感は、まさに芸術的な要素が強いですよね。見て楽しむパフォーマンスと演奏が重なり合うのが魅力的。その代わり、同じ曲でも座って演奏するより、何倍も体力的に大変ですけどね……(笑)あとは、日本の吹奏楽の大会の多くは “人数制限”があるので、 どうしてもメンバーを決めるために、オーディションをすることがありますよね。しかし、日本のマーチング大会の多くは人数制限はないので、例えば200人部員がいても、全員参加することが可能。メンバーになれずに、残念!ということが少なく、仲間の絆が生まれたり、自分が与えられたポジションをこなしたりしながら、承認欲求や存在意義を深く感じることができると思います。魅力②圧倒的な音圧harakoなるほどー! あとは、マーチングの基本編成って吹奏楽やオーケストラとは異なりますよね。梅澤さんそうですね、吹奏楽に比べて大きく違うのは、音圧かもしれません。マーチングは木管楽器もあるけど、主に金管楽器が花形。僕が世界大会で演奏したチームは、全てフロントベルの金管楽器だったんですが、正面から聴くと、ものすごい音の重圧感でしたよ。正直、実際に演奏している側からは感じにくいけれど、マーチングのショーを聴く側だったら、何重にも重なるハーモニーを、ぜひ感じて欲しいですね。打楽器の演奏スタイルも、吹奏楽とは大きく違います。パーカッションたちの粒の揃った演奏は、ため息が出るほど爽快感があると思いますよ。魅力③進化する動きharakoマーチングの動き方って、どうやって考えていくんですか?隠された意味が、あるのでしょうか?梅澤さん実は、毎回テーマがあるんです。例えば、“空” と言うテーマがあったら、そこからイメージできる動きをどんどん加えていく。“空” って言ったら、何を思い浮かべますか?そう、雲や風、青、太陽などが出てくると思います。ショーでの動きは、決して初めから全て完成されているわけではなく、少しずつ加えたり削ったりとブラッシュアップしていくもの。最後まで、どんな動きになるのかわからないのが、おもしろいところでもありますね。harakoてっきり初めから形が決まっていて、その通りに練習していくのかと思っていたんですが、実際はどんどん変化させていくのが醍醐味なんですね。一番初めに決めた動きは、最後には全く違うものになっているということは、どのタイミングでショーを見るかで別世界に見えそうですね!上達ポイントは「急がば回れ」harakoマーチング指導をする時に意識していることや、よく失敗しがちなバンドの練習方法を発見することはありますか?梅澤さんマーチングは、通常の演奏に加えて、動きや自分のポジションが常に変動するため、複数同時にいろんな作業をしないといけないんです。だから、かなり頭を使うと思います。マーチングの指導に行くと、全て一気に完成させたい!と言う気持ちが先行してしまって、同時にアレコレと練習するグループをよく見かけるんですが、それは逆効果……。“急がば回れ” なんて表現することもありますが、とにかくひとつひとつを丁寧に分解して、クリアにさせてから積み重ねて行くことが必要。時間がかかるけど、最終的には一番近道になるのは、どれだけ個々の作業を分解しているかが重要なんです。よく音楽指導をする時に、感覚で表現する場合がありますが、梅澤さんのお話を聞いていると、とにかく理系脳を感じました。音楽は感覚ではなく、ちゃんとプロセスを踏むことで、ちゃんと機能していくということです。マーチングの裏側を知ることで、楽しみ方が何倍にも変化しそうですね!“魅せる演奏、マーチング” で、座奏にはない魅力を感じることができました……♡今回の音楽LOVERは……♪梅澤 伸之さんトランペット奏者・指導者、マーチング指導者♪音楽を、ひと言で表すと?「唯一やめなかったこと」小学生でトランペットを始め、高校に入学後はマーチングの世界に出会う。そして、部室で見つけたマーチング世界大会(DCI)のビデオを観たことをきっかけに、単身でアメリカへ渡り、憧れの団体「Blue Devils」所属。その年の優勝を飾ると同時に、Blue Devilsのメンバーと共に、全米各地でショーをやりながらアメリカを横断し、ディズニーワールドにて演奏するなど、貴重な経験をする。日本に帰国後は、本場のマーチングを学んだ知識や経験を生かして、指導や演奏活動をしている。(C) sshepard/Gettyimages(C) froydiga/Gettyimages(C) hanibaram/Gettyimages
2017年08月16日楽しいイベントや催しものが目白押しの夏。海やプール、お祭りに参加するのも良いですが、“音楽” で夏を感じるというのはいかがでしょう? そこで、今回は、ハワイから来日したグラミー賞受賞者、ダニエル・ホー氏のウクレレ演奏をお届けしたいと思います!文・harakoハワイアンミュージックの巨匠。ダニエル・ホー氏って?軽快で繊細にサウンドを操るダニエル・ホー氏は、ハワイで生まれて3歳から音楽をスタート。ピアノから始まり、オルガン、ウクレレ、クラシックギターなど幼少期から音楽に囲まれて過ごした、生粋のハワイアンミュージシャンです。高校時代には、その実力が評価され、国際ピアノコンクールで準優勝を受賞。楽器を演奏することだけに止まらず、作曲・編曲を音楽専門学校にて学びプロデビューを果たします。培った感性から、幅広いジャンルのアルバムを合計18枚リリース。現在では自身のレコードレーベルを立ち上げるなど、プロデューサーとして世界に音楽を届けています。また、リリースアルバムのうち、スラック・キー・ギターのコンビネーションアルバムとオリジナルハワイアンミュージックアルバムでは、音楽界の最高峰グラミー賞の「ハワイ音楽部門ベストアルバム賞」を2005年〜2010年まで6年キープという快挙を成し遂げ、ハワイを代表するミュージシャンへと名を轟かせています。プロの声から生まれた、新しいウクレレが誕生!そんな、ダニエル・ホー氏が、ヤマハの新製品発表会に登場! 駆けつけてみたところ、ウクレレ、ギターブランド「ロメロ・クリエイションズ」と、コラボレーションを果たしたというのです。「ロメロ・クリエイションズ」は、世界的なクラシック・ギター奏者ぺぺ・ロメロ・シニア氏を父に持つ、新進気鋭のギター製作家ぺぺ・ロメロ氏が立ち上げたブランドで、楽器を演奏したり製作する立場の視点から作られているため、ユーザーの気持ちを汲み取って作られていることが、多くの著名アーティストに支持を得ています。しかし、さらなるパワーアップを!ということで、今回ハワイアンミュージックの巨匠ダニエル・ホー氏が「もっと、こうしたらどうだろう?」とたくさんのアイディアを出して形になったのが、ラインナップの代表モデル「XS Soprano」と「Tiny Tenor」。コンパクトな設計ながら、繊細かつパワフルに音を表現できることが特徴で、すべてのモデルに単板を採用しており、独自のブリッジ構造は演奏の安定性を高めるのと同時に、弦の振動の伝わりやすさを引き出しています。巨匠の音色に酔いしれて…それでは、ホー氏によるウクレレ解説とあわせて動画をお楽しみください。(一部カットあり)(ウクレレ XS Soprano)ホー氏“トラベル楽器”とも呼べる、小ぶりなウクレレなんだ。楽器を小さくするために、ボディを薄くする傾向があるけど、実際に持ち運びに影響するのは、ボディの長さ。この楽器は厚みはキープしたままコンパクトにしたので、サウンドのボリューム感は全く落ちていないんだよ。どこにでも持ち歩いて、奏でたくなっちゃうよね。(ウクレレ Tiny Tenor)ホー氏私が愛用しているTiny Tenorウクレレは、プロ奏者が好んで使用する17インチの弦長を維持しながら、全体の長さは一回りコンパクト。無駄な部分はなるべく省いて、ボディの大きさは小さくしたくない!ということを、ロメロ側に伝えたんだ。そのおかげで、サウンドを落とさずに、ダイナミックな表現や繊細な部分の強弱がつけやすくなったと思う。そして、他の楽器とも相性が良いから、ハーモニーを心地よく感じることができるんじゃないかな。聴いているだけで、心が踊るようなウクレレサウンド、いかがでしたか?筆者もウクレレを実際に触らせていただきましたが、非常に軽量で女性でも抱えやすく、持ち運びが苦にならないキュートなサイズでワクワクしてしまいました♪夏の趣味にハワイアンミュージックを取り入れてみるのも、オススメです!Information株式会社ヤマハミュージックジャパン
2017年08月14日ライター&コラムニストharakoが、実際に20代・30代の既婚女性100人にインタビューをし、結婚までのプロセスや心境の変化をお伝えする連載です。第5回目は、大学時代に遭遇したモテ期真っ只中に、あえて守備範囲外の彼を選んだMさん30歳のお話です。大学で到来したモテ期でウハウハ【実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー 】vol. 5先に本題に入る前に、今までの恋愛傾向を少しお話してみたいと思います。どちらかというと、影があって、ミステリアスな感じの男性が好きだった私は、彼氏ができるたびに不安になったりのめり込んだりと、いつも身がもたない状態。「恋愛って、疲れちゃうなー」と感じていた私は、長く付き合える人が良い!と身構えていたところだったのです。そんな大学時代のある日、なんとモテ期到来。次から次へとデートに誘われるし、半年で告白を8人にされるという快挙を成し遂げました(笑)。そのなかからスムーズに彼氏ができたのでは?と感じるかもしれませんが、答えはNO。デートした当日に告白してきて、「時間が欲しい」と言っても即答できないならイヤ! という信頼に欠ける男性や、良い感じの雰囲気になっても手を握った感じがフィットせずにフィーリングが合わない男性など、「この人が彼氏!」という決め手が見つからないまま、結局全ての告白を流してしまいました。素朴で穏やかなサークルの先輩に相談する恋愛も頑張りたいけど、スキルアップにも興味があった私は、在学中に留学を考えていたのです。あまり周りに相談することもなく準備や知識をつけようとしていたのですが、そんな時に、同じサークルの1つ上の先輩が、私が行きたかったところへ去年留学していたという情報を運よくキャッチ。サークル内のメンバーは40人ほどいたので、ひとりひとりと深く話す時間がなかったのですが、留学経験のことがきっかけになり、その先輩に「実は、私も留学を考えていて……」と不安なことや予備知識を相談するようになったのです。素朴で穏やかな感じの性格な先輩は、まったくと言っていいほどタイプではないし、むしろ頼れる相談役みたいなポジションでしたね(笑)。その後、キャンパス内のカフェやご飯スペースで、一緒に時間を過ごすようになっていきました。大学近くの寮に住んでいた私は、友人たちと過ごす時間が多く、恋愛話にも花を咲かせていたのですが、「最近彼氏ができたんだよね〜」と友人の話を聞いて、ちょっぴり嫉妬……。私も欲しいなとモヤモヤしていたところに、例の先輩から一本の電話がかかって、小悪魔心が出た私は、「先輩に告白させよっかな?」と企み始めました。「なんか〜、先輩と私ってけっこう仲良しだと思うんですけど……。先輩って私のこと、どう思ってるんですか?」なんて、自分からグイグイ言っちゃったのを覚えています(笑)。本音は、友人に負けたくなかったから告白させただけ。3か月もしたらすぐに別れるかなーなんて思っていた私は、恋愛にピュアそうな先輩を気軽に引っ掛けた感はありましたね(今だから言える、ごめんね)。気づけば数年の月日が経ったが、一瞬の溝が別れに繋がった“3か月で別れる” と思っていたのにも関わらず、気づけば彼の優しい性格にすっかり甘えるようになっていきました。元々、甲状腺が弱かった私は、大学中に病気が悪化。そんな時も、病院を探してくれたり看病をしてくれたりと、健気に気遣ってくれる姿がだんだん愛おしく感じていったのです。そして、お互いが社会人になった頃、彼の職場環境が良くなかったのか、会うたびに仕事の愚痴が酷くなっていきました。内心は、「せっかく一緒にいるのに、また愚痴? たまには良いけど、つまらないなあ……」と気持ちが冷めていく感覚。そして、ふと気が緩んだ瞬間「もう別れよっか」と一方的に振ってしまいました。今思えば短い間でしたが、4か月間の別れが続きます。その間、証券会社勤務のエリートビジネスマンと関係がありました。カッコイイけど自分中心。心の内側が読めないし、察してくれない。そして、金銭感覚も合わない彼の派手さに、徐々に元彼の優しさが恋しくなっていきました。ちょっとぐらいの愚痴は、かわいいものだな〜なんて思えるようになったのも、この数か月があったからだと思います。メールではなく、手書きのお手紙がポストに届く「この人、無理……!」と心の声が届いたかのように、ポストに元彼から一通の手紙が届いていました。今の時代、電話やメールでことを済ませるのが普通ですよね? なのに、あえて、手書きでお手紙だったのです。それも、よりを戻したいという内容ではなく「体調は大丈夫?仕事は頑張ってる?」などの、私へ気遣いをする文章たち。胸の奥がキューンって苦しくなって、ごめんねと心の中でつぶやきました。よく恋愛は4年っていうけど、なんだか「愛情」みたいなものを初めて受け取った気がして……。彼の存在が、当たり前になっていたなと、反省しました。自分から一方的に振ったのもあり、この人を大切にしたい!と確信。恐る恐る電話をかけたら、彼は出てくれました(また、連絡しあうはずと思っていたと後から聞いたときは、本当に嬉しかった)。あんなに一緒にいたのが当たり前だったのに、電話をかけるだけで、本当にドキドキ……。お互いに何を話したら良いのかわからず、「げ、元気にしてた?」なんて他人行儀なスタートでしたが、お互いに思っていた気持ちは一緒。「やっぱり、好き♡」だったのです。初めての海外旅行で、家族の反対を機にプロポーズ気づけば、7年の交際が過ぎた頃。台湾に二泊三日で旅行に行く計画を立てました。母には彼について話していたのですが、ほかの家族にはまだ内緒。しかし、あまりに楽しみだった私は、ウキウキして「今度、台湾に行くんだ〜♪」とみんなの前で話してしまったのです。「誰とー?」と聞かれたので、つい彼氏と言ってしまった途端、部屋にいたおばあちゃんが激怒。「海外旅行に結婚もしていない男性と行くなんで、絶対にダメ!」と……。困った挙句に、彼に相談すると「俺は本気だよ」という意味も込めてプロポーズしてくれました。しかし、後から聞いてみると本当は翌年にプロポーズ予定だったとか。予定より早まったけれど、良いきっかけにもなったし、私も仕事がちょうど落ち着いていた時期だったのでタイミングが本当に大事だなと感じましたね。今は、子供も生まれ、旦那さんの海外赴任に伴って、家族みんなでアメリカに住んでいます。日本を離れる前は、環境もガラッと変わるし心配だらけでしたが、人付き合いが苦手で内向的な彼なので、私や子供といる時間が一番落ち着ける時間みたいです。そのおかげで、異国の土地でも不安なく、毎日穏やかに過ごすことができています。ドキドキや刺激も大切だけど、いつも私たちを優先的に考えてくれる彼には本当に感謝ですね。いつまでも、仲良くしようね! ありがとう。お話を聞いて……。ホッとできる陽だまりのような温かさを持つ男性と結婚したMさん。一方的に別れを告げたあとに経験した “ちょっとした火遊び” が功を奏して、彼の良さを再認識できましたよね。一度離れて再燃する恋もまた真実の恋です。いえ、他の男を知ることができたからこそ、よりいっそう燃え上がることができたのでしょう。手書きの手紙を送るなんて、とても素敵な男性です。アメリカの地でおふたり仲良く過ごされてくださいね!(C)Jacob Ammentorp Lund/Gettyimages(C)andrej_k/Gettyimages(C)hungryworks/Gettyimages(C)NikolaZivic/Gettyimages(C) Muenz/Gettyimages
2017年08月09日同性から見ても、「この人の仕事ぶり、なんて素敵なの!」といち目置いてしまう女性はいませんか? そこで、anan総研メンバーのみなさんに、デキ女リサーチを行ってみました!文・harako【アンアン総研リサーチ】そろそろ芯がある女性へ。アラサー世代の生き方とは20代は、なんだかんだ仕事で失敗しても、ごめんなさ〜い♡ で済むこともしばしば……。徐々に周りの目はシビアになるものですよね。そこで、「大人女性の仕事がデキる要素は必要だと思いますか?」と言う問いかけをしたところ、83%の女性が「はい」を回答する結果となりました。そこで、デキる女性が行なっている仕事術や気遣いを覗いてみましょう!93%が感じている!デキ女の習慣とは周りにデキる女性がいる!と言う比率は、なんと93%。そのなかでも、こんな姿に惚れ惚れしました……!「トラブル対応が迅速かつ適切。どんなに上の人に対してでも意見するときは意見する。後輩のミスへの対処が上手い」(29歳・自由業)「リスク管理が上手、体調が悪い人のことを気遣えるなど、周りを見る余裕がある」(21歳・学生)「どんな人ともカドを立てずに、良好なコミュニケーションが取れる人。彼女がいるから仕事が進むという人は、どんな人の意見も対等に聞き入れ取りまとめるのがうまいのかなと思います」(30歳・自営業)「機嫌の波がない。女性は生理とかホルモンバランスのせいなのか? 明らかに機嫌が悪い時がある。女性なのに、いつ見ても冷静で朗らかな人はすごく尊敬するし、すごいと思う」(31歳・営業職)特に生理前は気分が不安定になることも多いですよね。そこで、みなさんのコメントを見てみると、冷静に周りを考えられることがキーポイントなよう。自分優先になってしまいがちな不安定期を、グッとこらえて行動できる女性は素敵ですね!褒められた自伝エピソードはコレやっぱり褒められると嬉しい! 内心ニマニマ……♡「アナウンスやイベントMCをしていたこともあり、臨機応変に対応できるねと言われることが多いです! 空気が読めると言われるのが一番嬉しいですね」(21歳・学生)「一緒に仕事をしていて、楽しい! と言ってもらえることが嬉しい。あとは 尊敬する上司など、“誰に言われるか” も重要かもしれません」(30歳・自営業)「場の雰囲気を明るくしてくれて盛り上げてくれて、進行が楽でした。」(31歳・自営業)「仕事が早い、雰囲気が和む、気遣いができると褒められたときは嬉しかったです」(23歳・未婚)仕事に対して、承認欲求を満たすことは非常に大切な要素。「あなたがいてよかった!」と言われると、やる気に繋がりますよね。また、笑顔や空気作りを忘れないことも◎。女性ならではの “華” が、角を立てないコツにもなるのです。大人女性には、「かっこいい」要素が必要?「かっこいい女性と、かわいい女性。どっちが憧れますか?」と言う質問に対して、・かっこいい女性(49%)・かわいい女性(15%)・どちらとも(36%)3つの意見が出ました。メイクや服装で柔らかい雰囲気でも、話してみたら、なんか芯があってカッコいい。そんなピリッとしたスパイスが、大人女性に必要なことではないでしょうか。知的さと女性らしさのバランスが、アラサー女性を輝かせる秘訣なのかもしれません。(C) Yuri_Arcurs/Gettyimages(C) Cecilie_Arcurs/Gettyimages(C) Poike/Gettyimages(C) DragonImages/Gettyimages
2017年07月27日ライター&コラムニストharakoが、実際に20代・30代の既婚女性100人にインタビューをし、結婚までのプロセスや心境の変化をお伝えする連載です。第4回目は、長く付き合っていた彼と別れ、寂しさを紛らわすために遊び半分だった恋愛がいつしか本気の恋に、そして結婚へと辿り着いた、29歳Mさんのお話です。高校生から6年付き合った彼。【実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー 】vol. 4私は、高校生から社会人の始めまで、ずっと付き合っていた彼がいました。気づけば、6年も一緒。倦怠期や大きなケンカもなく、ワガママな私をいつも受け止めてくれていた彼が大好きだっだし、もうこのまま結婚するのかなー?なんて、正直思っていましたね。私の将来の夢は昔から、ウエディングプランナー。ずっとその道に進みたいと志していたので、すんなり方向性が決まり、順調に仕事を取り組んでいました。彼は大学に入ってから、いろいろな人に影響を受けて、日替わりで夢が変わるようになっていきました。コロコロと意見が変わる彼を見ていると、なんだか大丈夫? なんて頼りなく思えてきてしまったのです……。彼より早く就職した私は、同級生にも関わらず、お姉さん気分。「こうしたほうがいいんじゃない?」とアドバイスをしても、長く付き合っているのが裏目にでて、彼は意見を聞いてくれないし、言いわけばかりが増えていきました。そんなモヤモヤが募っていたころ、職場の先輩にふと彼について相談をしたのです。先輩のひと言で、冷静になった私は…先輩から返って来た回答は、「Mさんさ、こんなに好きになれた人は、今の彼しかいないって思ってない? そして、自分のことをこんなに好きって思ってくれる人も、今の彼しかいないって思ってない?」という、ガツーン!と頭に響くようなセリフ。内心、思春期の一番楽しい時期にずっと一緒だった彼のことが大好きだった私は、“いなくならないで欲しい” と、いつの間にか執着に変わっていた自分の気持ちに気づいたのです。客観的な意見を聞いて冷静になった私は、思い切って6年交際した彼と別れることにしました。しかし、彼からは「いつか迎えに行くから」と後ろ髪引かれる言葉をいわれて。私も、“いつかまた戻るんだろうな” と思っていたのが、正直なところです。ちょうど別れる少し前から、友人の紹介で通っていた接骨院があったのですが、「彼と別れたんだよねー」と意識せずにポロッと話したことがきっかけで、担当の人と連絡を取るようになり、2人でご飯に行ったりする仲になりました。父の余命宣告で心の支えが欲しかった6年付き合った彼と別れたばかりで、寂しさを紛らわす程度に……なんて思っていた私は、正直、気軽に遊んでいただけのつもり。しかし、父がすい臓がんであることが発覚し、余命半年と宣告される事態に見舞われたのです。目の前が真っ暗になり、メンタルは崩れそう……。母とあまり仲が良くなかった私は、どうしたら良いのかわからず、その接骨院の彼に、父のことも相談しました。元彼に比べたら日は浅かったけれど、親身になって話を聞いてくれて支えてくれる姿にだんだん私も心を開いて気づけば交際スタート。相手の実家に連れて行ってくれた時期も早く、初期段階で結婚も意識するようになりましたね。しかし、彼はいつも仕事が優先で、電話をしてもろくに出ない。寂しがりやな私は「そろそろ結婚はしたいけど、この人で良いのかな。私のこと、ほったらかしだし…」とモヤモヤしてしまい、少し距離を置くことにしたのです。このことが、悪夢の始まりでした。父の死とストーカー男が重なる実は、常に男性がいないとダメなタイプの私は、接骨院の彼への気持ちがわからなくなり、違う男性に少しなびいてしまったのです。ですが、その男性は、私をかなり束縛して、LINE300件に着信100件、軽いDVや会わないと脅してくるようにもなりました。束縛は徐々にエスカレートし、次第に職場や家にまで来るように。そして、追い討ちをかけるように、父が亡くなったのです。人生でこんなに最悪な時期ってあるもの?と、自己嫌悪になり、めまいや吐き気が続き、さすがにおかしい!と病院に行くと「鬱」の診断がくだされました。(本当に、辛かった…)1通の誕生日メールが、私を救ったどん底だった私は、ストーカー男から来る連絡を全てブロックし、気持ちを落ち着かせようとしていました。そんなボロボロで迎えた私の誕生日。突然、接骨院の彼からメールが届きます。「距離ができて、いつもMがそばにいてくれるのが当たり前だと思っていた」と。その言葉を見たときに、大粒の涙が流れました。(心の中では、助けて…と叫んでいたのかも)そのメールをきっかけに、またやりとりが戻り、会うことになったのですが「え、顔色悪いけど、大丈夫?」と久しぶりに私を見た接骨院の彼は、明らかに3か月前と違う私の変化にすぐ気づいてくれました。そして、連絡もマメになり、仕事が忙しくても時間を作ってくれるようになったのです。あんなに距離があったのに、一気に心が急接近したのは、この時からでしょうか。今までにないくらい私を気遣ってくれる彼の姿を見て、「この人しかいない!」と結婚を確信し、ゴールイン。今でも心が不安定になることがたまにありますが、彼がいるから私は大丈夫!安心!と毎日幸せをかみしめています。あの時、メールをくれて本当にありがとう。あなたのおかげで、生きる希望がわきました。いつまでもそばにいてね!お話を聞いて……。「結婚願望は早い段階ではあったけど、誰とするの?」という疑問がずっとあったというMさん。今振り返ると、平凡な毎日だったら、未だに恋愛を繰り返しているかもしれない…と話していました。独身女性の悩むポイントでもある、結婚のタイミングですが、Mさんのように「この人しかいない」と思える事件があると、明確にパートナーの重要性を感じますよね。本当に困ったときに手を差し伸べてくれる男性を大切にしたいと改めて感じました!(C)beer5020/Gettyimages(C)pixelfit/Gettyimages(C)PeopleImages/Gettyimages(C) CribbVisuals/Gettyimages(C)DragonImages/Gettyimages
2017年07月27日ライター&コラムニストharakoが、実際に20代・30代の既婚女性100人にインタビューをし、結婚までのプロセスや心境の変化をお伝えする連載です。第3回目は、当たって砕けたはずの恋が実り、ゴールインまでたどり着いた女性Aさん29歳のお話です。片思いから思い切って告白したのに…。【実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー】vol. 3あれは大学時代。私は同じ学科で部活も一緒の彼に片思いをしていました。正直、見た目がタイプだったこともあり、授業中ぼーっと眺めてはニマニマしたっけ。でも、なかなか2人で遊ぶまではいかず、友達同士で遊びにいく程度しかしたことがありませんでした。でも、この気持ちにウソはつきたくない!と「好きです!付き合ってください」と勢いで告白したのです。「ちょっと待って欲しい」と一週間後に返ってきた答えは「NO」。ドキドキしながら待ったのに…!と悲しさと恥ずかしさが交互に入り混じってモヤモヤしたことを今でも覚えています。簡単には諦められない、恋心…忘れようとしても、部活が同じだし、避けたくても絶対に顔を合わせてしまいます。気まずいけれど、なんとか普通に接しよう! としても、つい目で追ってしまったり、何かと接点を作って質問しに行ったりしてたかも……。悲しみにくれたまま、失恋モードをズルズルと数か月ほど引きずっていた私ですが、それでも彼への思いは諦めきれなかったのです。共通の友人たちにいつも相談していました。「やっぱり、まだ好きなんだけど、なんか良い方法ないかな?」。自分以外の知恵をなんとか求めてさまよっていたのです。友人が仕掛けた「2人きり作戦」で思わぬ展開にそんなある日、事態は起きました。学園祭で出し物をすることになり、その打ち合わせとして、当時、ひとり暮らしをしていた私の家は、学校外での集まる場所になっていました。ふと見てみると、複数の友人に混じって彼の姿も。「わっ…!なんでいるの!」と、どこかで意識しちゃう…と思っていたら、急に「買い出し行ってくるね〜」と私と彼を残して友人たちがいなくなってしまったのです。「え、2人きり…」。一気に恥ずかしくなった私は、季節は初夏というのに、変に冷たい汗がタラタラ。そして、私の気持ちを知ってか知らずか、彼がいきなり「やっぱりさ、俺と付き合って」と逆告白してきたのです。「えええ!?」と動揺しながらも、私は彼の気持ちを受け入れました。後から聞いた話だと、周りの友だちに片思いのことをずっと相談していたために、友人たちが「お前のこと、本気で好きみたいだよ!」と、彼にプッシュしてくれていたのだそう。彼も彼で、私が密かに送っていたラブビームに気づいていて、徐々に気持ちが傾いていったとのこと。そして告白のときは、1回断っているから、いまさらアタックしても受け入れてもらえないかも、と不安と期待が入り混じっていたとか。それを知ったときは、照れもありましたが、結果オーライかな!って開き直れましたね(笑)。友だちの優しさにウルっとしました……。交際7年を経て、結婚に付き合い始めこそ戸惑ったものの、交際がスタートしてからは、緊張から解放されてどんどん前向きに。卒業後に彼は公務員、私は事務職に就職し、5年、6年とお付き合いは続きました。ちょっぴりワガママな私を、なんでも「良いよ良いよ」と受け止めてくれて、とっても優しいんですよね。このころから、自然と結婚を意識するようになっていきました。彼の職業柄、寮に住んでいたため、すぐに同棲とはいかなかったものの、熟年夫婦みたいな空気があったかもしれません(笑)。そして、7年目の記念日にホテルでちょっぴり贅沢なディナーとともに指輪をもらいプロポーズを受けました。ドキドキして嬉しさいっぱい!というよりは、もうこの人と一緒になるんだな〜って安心感のほうが大きかったかもしれません。一緒に住んでからは、掃除も積極的に手伝ってくれたり、背の低い私が使いやすいように家具を移動してくれたり、とにかく協力的で助かっています。実は、自分の父親があまり好きではなかったので、彼の優しさに甘えています。彼は愛情表現が決して上手ではないけれど、その穏やかな人柄のおかげで、ゆったりと毎日が流れています。いつまでも仲良くしようね! いつも、ありがとう♡お話を聞いて……。筆者の友人であるAさん。引っ込み思案でシャイな印象が強いのに、まさか自分から告白していたなんて…!と意外なエピソードにびっくりした私です。逆告白して来た時はどう思った?と質問してみたところ、「思い続けたかいがあった!」と、乙女心全開のお答えをいただきました。そう、一度当たって砕けたとしても、メゲるのはまだはやい! 周りを味方にし、ドン引きされない程度にアピールし続けていれば叶う恋だってあるのです。追って追って追いかけて、今度は彼に追いかけてもらう、こんな愛され方もステキと思ったエピソードでした♡(C)linhkn/Gettyimages(C)ipopba/Gettyimages(C)Yagi-Studio/Gettyimages(C)Peopleimages/Gettyimages
2017年07月23日男女対等に!と思いながらも、仕事をスムーズに進めるには、多少は男性に気を遣う、見えない配慮をしている女性も多いのではないでしょうか。そこで、anan総研メンバーの陰ながらしている”気遣い”について、リサーチしてみました。文・harako【アンアン総研リサーチ】63%の女性は、男性に気を遣っている「男性を立てることは、必要だと思いますか?」という質問に、63%の女性は「はい」を選択。やはり、職場の上司や後輩、取引先の男性などの接し方には、みなさん工夫をされているようです。どんな配慮がプライドをくすぐるのか? 逆に、どんな接し方だと男性が傷ついてしまうのか? を見ていきましょう。男性ウケする3つの配慮とは?謙虚編「でしゃばらないようにする」(25歳・事務職)「最初は相手の出方を確認しつつ、突っ走りすぎない」(33歳・その他)「気配り、聞き手に回りながら対応する」(30歳・その他)まずひとつめは、女性自ら腰を低くして接近するタイプ。「私なんて、そんな…」と発言や行動は男性の一歩後ろを行くのが上級テクなようです。尊敬編「プライドを傷つけない。尊敬の眼差しを送る」(23歳・営業職)「まだまだ男社会の会社なので、男性の意見を立てたり、お酒の場所ではついであげたりします」(32歳・事務職)「さすが○○さんは違うな〜」とプライドをくすぐる女性たちも現れました。女性以上に社会的地位を気にする男性陣には、心地良い相槌かもしれません。信頼編「看護師なので、力仕事などうまく甘える(笑)」(31歳・その他)「頼りになる人は、とことん褒めてたてる」(32歳・マーケティング,広告)「すごいと思った点は褒める」(29歳・事務職)最後は、男性として頼ってみるという回答。重たい荷物などの力を必要とする仕事を任せるというのは、男らしさを感じると同時に、役割分担がわかりやすくて良いですね。やってしまった…! 後悔仕事術逆に、こんな失敗しちゃいましたを聞いてみたところ……?「サバサバした対応をしすぎて、がっかりされた」(31歳・その他)「同期の男の子を、男として見てなくて、雑に扱っていたことに今さらながらに後悔」(31歳・主婦)「ナルシストの男性社員に、かっこよくないと遠回しに言って、プライド傷つけてしまった」(27歳・デザイン,クリエイティブ)「意見を言い過ぎてしまったことは、何回かあるかも」(31歳・営業職)バリキャリ女性も増えていますが、「あ、できるので大丈夫です〜」なんて、男性の力を借りずにどんどん進めてしまうと、ちょっぴりかわいくない印象を与えてしまったり、男性のプライド領域に立ち入ってしまいすぎると、機嫌を損なう原因になったりしそうです。注意してみましょう。仕事もプライベートも、男性を立てたほうが好都合!?仕事とプライベートで男性への対応をきっぱりわけている! という方は37%と以外にも少数派。どちらも、男性を立てていますよという女性が多かったのです。男女平等社会と建前は謳っていても、現実を直視すると素直に頷けないのが本音。何かと都合がよくなる、と考えれば、男性を立てたほうが近道になるケースも多そうです。女性の気遣いが、男性のモチベーションに直結、ひいては現代社会における複雑に入り組んだ歯車の潤滑油となり得るのかもしれませんね。(C) Cecilie_Arcurs/Gettyimages(C) Sam Edwards/Gettyimages(C) fizkes/Gettyimages(C) Jirsak/Gettyimages
2017年07月19日本能のまま恋愛するより、ちょっぴり駆け引きしたほうが楽しい! そんな小悪魔テク満載のリサーチをしてみました。 押してダメなら引いてみよう♪ アラサー女子の揺さぶり恋愛事情をご紹介したいと思います。文・harako【アンアン総研リサーチ】少数派! 小悪魔テク駆使派は32%「恋愛では、駆け引きするほうですか?」という質問に、なんと予想をはるかに下回る数字が返って驚きを隠せない筆者です。なんと相手を揺さぶるのは、たった32%。これだけ、LINEテクやモテノウハウが蔓延っているなかで、恋愛を仕掛けるという方は意外と少ないようです。そのなかでも、ちょっぴりSな女性たちに、必殺恋愛テクを聞いてみたところ……。こんな恋愛テクで反応を見ちゃおう!出てくる、出てくる、引っ掛けワザ!「とにかく、軽そうな演出をしておく。実際は軽くないのでギャップになる」(23歳・マーケティング,広告)「会うときはそっけなく。LINEやメールでは甘える」(32歳・営業職)「向こうから返事がくるまでに、かかった時間と同じだけ時間を空けてから返す」(25歳・IT関連)「モテる男性には、好きという気持ちを一切見せないようにする。一番、仲の良い女友達というポジションで距離を縮める」(30歳・自営業)「電話って緊張するから苦手! と言っておく。そうするとだいたいの男性は、おもしろがってかけてくる」(22歳・学生)直接会った時とLINEでのギャップを作ることや、モテる男性への接し方を熟知している女性まで幅広い回答でした。男性はハンティングするのが楽しいので、狩りゴコロをくすぐるのが好印象なよう。また、自分の恋愛成功法のために駆け引きをするというより、「相手が本当はどんな人なのかを知る駆け引きはたまにします。わざと終電を逃してみて相手がどんな対応をするかとか」(23歳・マーケティング,広告)という声も。筆者もこれには同意で、わざと軽い行いをした時に、相手がどれだけまじめで、真摯に向き合っているのかを探るために、相手を揺さぶってしまうことがあります。みなさん、上級ですね!うまくいった成功例はこちら♡果たして、その駆け引きをした結果、恋愛はどう発展するのでしょうか……? 実際に効果があったという回答はこちら。「なかなか私から言わないで、焦らしていると向こうから告白してきました」(31歳・自由業)「夜のデートもすごく早い時間に切り上げて帰るのを繰り返してたら、物足りない、また会いたい欲を掻き立てることに成功したようで、次回のデートのお誘いが途切れませんでした」(32歳・営業職)「連絡をまばらにしたり、デートの誘いを何度か断っていたら、私の都合に合わせるから会いたいと、すごく従順な人になった」(33歳・その他)「ほかの男性の存在をチラつかせたら、焦って追いかけてきてくれた」(27歳。自由業)手に入りそうで入らない期間をわざと作ることが大切な模様。自分のなかで「好き」を感じてしまうと、早い段階でも甘えたりしてしまいそうですが、あえて気持ちを我慢して、時間をかけましょう。「あれ、なんでまだ手に入らないんだろう…」なんて、焦せらせるくらいがちょうどよいのです。駆け引き恋愛は、やりすぎ注意?ある程度の恋愛経験があるパターンや、相手がモテ男性で自分をどうしても選んで欲しい!と思うときに、アレコレ試してみるのは価値がありそうです。普段、相手がされているであろうパターンをあえて崩し、「なんだか、この子興味ある」という引き金にかえましょう♡ しかし、実際に駆け引きしたり、効果があると思う人は、意外にも半数以下。あまりやりすぎてしまうと、相手にも負担がかかってしまい、本質を見失ってしまうかもしれません。加減を大切に!(C) mammuth/Gettyimages(C) monkeybusinessimages/Gettyimages(C) PeopleImages/Gettyimages(C) AbimelecOlan/Gettyimages
2017年07月14日