長男を妊娠中、後期つわりに苦しめられた私。出産してようやく胃の不調から開放されると思っていたのですが、産後も同じような症状が続いたのです。今回は妊娠中から産後約1年もの間、私が苦しめられた病気についてお話しします。治らない胃の不調に耐えかねて…妊娠8カ月ころから私は、胃の圧迫感や胸焼けといった後期つわりに悩まされました。そのときは後期つわりの症状だとわかっていたので、出産までの我慢だと思い、食事の量を調整しながら耐えたのでした。 しかし出産を終えても、同じような胃の不快感に悩まされる毎日。育児や授乳で体力を奪われていく中で、胃の不調が続き食べられる量が減ってしまい、体重も落ちてしまいました。そのため体力低下や貧血にも悩まされ、私はこのままではいけないと思い、産後10カ月のころ消化器科のある病院で胃カメラの検査をすることにしたのです。検査の結果、私が診断された病名は「逆流性食道炎」でした。病院の先生いわく、後期つわりで発症した逆流性食道炎が産後も治らずに、長引いてしまっているのではないかということでした。 そして授乳に影響のない薬を処方してもらい、それを服用してからは1カ月ほどで症状が治ったのです。おかげで食欲も回復し、体力低下や貧血の症状も改善して、健康的な毎日を送れるようになったのでした。 今回のことで、後期つわりが出産後も逆流性食道炎として長引いていたとは思ってもみなかったので驚きました。そしてそのうち治るだろうと放置せずに、病院でしっかりと検査をすることの大切さを身に染みて実感したのでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ななぎ著者:水沢 雫監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月25日娘の3歳のお誕生日会。奮発してレストランのデリバリーのごちそうを楽しんだあと、食後にケーキを食べようと娘に声をかけると、顔に異変が……! 予想外の症状に、私は手が震えるくらい焦ってしまいました。娘が初めて食物アレルギーになってしまった体験談です。※訂正:(誤)ビザやパスタも大好き!→(正)ピザやパスタも大好き! アナフィラキシーショックの診断病院に着くころには唇が紫色になっていて、看護師さんに見せると、「大変! すぐ先生呼ぶから」と言われました。 診断結果はアナフィラキシーショック。2時間ほどで症状は落ち着きましたが、かなりひどいアレルギーだったと医師に言われ、同じことがあったらすぐに救急車を要請するようにと指示されました。 その後の検査で、娘はくるみアレルギーだとわかりました。チーズピザの上にくるみが乗っていたのが原因です。突然発症したアレルギーに、私はとても焦ってしまいました。子どもの異変は予想外に起こるんだなと痛感しました。家族のおかげで冷静に対応できたと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラストレーター/まっふ監修/助産師 松田玲子著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。
2024年03月05日加齢とともに感じる症状の中で、割と自覚しやすかったのが目の症状でした。新聞や本を読むときに、遠ざけたり近づけたりしてピントを合わせようとし、「まさか私って老眼?」とショックを受けた経験があります。もちろん老眼だけではなく、加齢による目の症状はさまざまあります。私の体験した目の症状を紹介します。小さい文字を見ていると頭が痛い!私が41歳で転職したときのことです。初めての仕事で緊張もするし、とにかく書類の見方と処理の仕方を覚えねばと必死でした。初めて見る書類の文字はとても小さく見づらかったけれど、「数をたくさんこなせば覚えられるはず!」と、若いころと同じ感覚で頑張っていました。ところが、最初の数枚は余裕で見えていたのに、数を重ねていくごとに文字がぼやけて見えるようになり、だんだん頭が痛くなってきました。30代のうちはどんなに小さな文字の書類を見ても、ぼやけたり、頭痛が起きたりすることなんてなかったのに……。「ハッ! まさかこれって加齢によるものなの?」。初めて目のことで年齢を意識し、なんとも言えないショックを受けました。こすってないのに目が真っ赤!また、書類をパソコンに入力して初めて仕事が完了するので、転職したての私はとにかく数をこなして覚えていかねばと頑張っていました。小さな文字を見てパソコンにひたすら入力する毎日。加齢は関係なく目が疲れる生活を送っていましたが、2週間たったころの朝、ふと鏡を見ると「何? 右目がめちゃくちゃ真っ赤! 白いところがない! コワイコワイ!」。でも痛かったりかゆかったりしないので、結膜炎ではなさそうだと思い、眼科にも行かずそのまま出勤しました。私の隣の席の同世代の女性に充血した目を指摘されて言われたのが、「私も同じように充血したよ。3日くらいで治まったから疲れから来るものだろうけど、若いころはならなかったから年のせいかも」と。人に言われると余計ショック! たしかに若いころ充血したのは、かゆくてこすったりしたときやコンタクトレンズが合わなくて結膜炎になったときくらいだった……と加齢のせいであることを否定もできず。とりあえず隣の席の彼女と無理はしないようにしようと慰め合いました。まつげをちょっと触っただけなのに!私は自慢ではありませんが、まつげが長くて多いほうです。若いころは黒いマスカラをつけると濃くなり過ぎるので、カラーマスカラを付けてメイクを楽しんでいました。ビューラーでまつげを上げてマスカラを付け、帰ったらポイントメイク落としでマスカラを落とす。考えてみればだいぶまつげを酷使してたのですが、あまり抜けることもなく、豊かなまつげをキープしていました。ところが40歳を過ぎたころから、まつげの抜ける量が明らかに増えてきました。20代のころみたいにマスカラを付けたりしていないのに……。しかも仕事で目を酷使した日は、お風呂で湯船に浸かりながらちょっとまつげを触っただけで一気に5本はまつげが抜けちゃう! 鏡をよく見たら、若いときよりまつげが明らかに減っていることに気付きました!加齢による衰えがまつげにも来るのかと本当にショックでした。今も湯船でついまつげを触ってしまい、抜けるまつげの数にどんよりした気持ちになっています。まとめ以上が私が体験した加齢による目の症状の一部です。年齢を重ねると、若いころと同じように行動しただけで、思ってもみない不調が現れたりするのかと複雑な気持ちです。しかし、若いころには考えてもみなかった「自分を大切にいたわること」について考えるようになりました。まずは目を酷使し過ぎないように、スマホやパソコンを使うときはきちんと休憩を挟むこと、何よりきちんと眠って目をしっかり休めることを意識し始めました。加齢による症状は長く生きてきた証なんだと前向きに割り切って、これからは自分を大切に過ごしていこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。著者/hereher(45歳)中学2年生と小学3年生の男子がいるお酒と歌を愛する母ちゃん。健康診断で指摘された数値が気になり、近ごろお酒は控えめに。将来元気なおばあちゃんになるため、移動はなるべく歩くよう心がけている。
2024年03月02日タレントの辻希美が19日と20日に自身のアメブロを更新。家族のうち1人が感染すると長引いてしまう症状についてつづった。19日に、辻は「先週から」というタイトルでブログを更新し「風邪ブームな我が家」と説明。マスクを着用して横になった三男・幸空(こあ)くんの姿を公開し「写真時の幸空よりは大分回復して来ました」と報告した。続けて「兄弟多いと1人感染しちゃうとうつってまぁ~長引く長引く」と説明。「私とたぁくんは常に気をはってなんとか乗り切ってます」とつづった。20日に更新したブログでは「スタバが春仕様になっててなんか嬉しい気持ちになりました」とコーヒーチェーン店『スターバックスコーヒー』のドリンクの写真を公開。「そして我が家の豆苗がこれでもかってくらい伸びました」と述べつつ「からのガスコンロの掃除を念入りに頑張ってます」と報告し、ブログを締めくくった。
2024年02月21日糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です。重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行しているケースも。また、妊娠出産時に女性が発症することのある妊娠糖尿病は、将来の糖尿病発症のリスクとなるほか、妊娠出産自体にも悪影響を与えることもあります。そこで今回は、女医の筆者が「糖尿病になりやすい人」の特徴や「糖尿病を防ぐための生活習慣」などを解説します。そもそも、糖尿病って?糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です(※1)。糖尿病の怖いところは、重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行していること。糖尿病は年齢とともに有病率が上がっていくことが知られていますが(※2)、若い女性でも罹患することはあります。また、糖尿病を発症するに至らなかったとしても、糖尿病になりやすい生活習慣を持続していたら、将来糖尿病を発症するリスクが高まります。糖尿病の分類:ほとんどの方は生活習慣病です糖尿病には大きくわけて1型糖尿病と2型糖尿病があります。このうち、2型糖尿病は体質や高カロリー食、高脂肪食、運動不足などが原因と考えられている生活習慣病です(※1)。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、糖尿病患者さんの大多数はこのタイプとされています。一方、1型糖尿病は自己免疫疾患の一種で、発病と生活習慣にはあまり関係がないタイプ。今回の記事では、日本で予備軍も含め2,000万人以上の患者さんがいるといわれる(※4)、2型糖尿病の予防と対策について解説していきます。日本人はもともとインスリンの分泌量が少なく、糖尿病になりやすい体質だといわれていますので、注意が必要ですね。あなたはいくつあてはまる? 糖尿病のリスク要因そもそも糖尿病とはどういう状態かについて見てみましょう。まず、食事をして血糖値が上昇すると、それを低下させるためにすい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンの分泌量が低下したり、あるいはインスリンの効き具合が低下したりすると、体内でインスリンの作用が不足する状態になります。これによって上昇してしまった血糖値のコントロールができなくなっている状態が糖尿病です。2型糖尿病のリスク要因として、以下のようなものが指摘されています(※3)。遺伝的要因(祖父母、父母、兄弟姉妹などが糖尿病)肥満不健康な食生活ストレス運動不足加齢ただ、適切な食事をとり、適度な運動をして肥満に気をつけていれば、2型糖尿病を防ぐ、あるいは発症を遅らせることができるとされています。要注意! 糖尿病の初期症状糖尿病の初期や軽度のうちは、実は症状がかなり乏しいため、なかなか自分では気づかないことが多いとされています。何かの症状を自覚する前に、健康診断などでたまたま指摘されるというケースが多いんですね。ただ、気づかないまま放置していると、のどが渇く、水をたくさん飲む、トイレに行く回数が増える、疲れやすくなるといった症状が出てくるといわれています。女性なら知っておきたい、妊娠糖尿病とは?妊娠糖尿病という病気を聞いたことがありますか?それまで異常がなかった女性でも、妊娠によって身体への負担がかかることで、糖代謝に異常が現れることがあります。それが、妊娠糖尿病です。妊娠糖尿病になると、巨大児のリスクが高まったり、最悪の場合は子宮内胎児死亡につながるなどの悪影響があるとされます。また、帝王切開率や妊娠高血圧症候群のリスクが上がるなど、妊娠や出産に関するトラブルにつながるともいわれています。妊娠糖尿病は、出産してしまえば改善することが多いとされますが、将来的に2型糖尿病を発症する人が多いと考えられています。それだけではなく、脳卒中や狭心症、心筋梗塞といった動脈硬化で起こる心血管病のリスクも高いことが知られています。健康に過ごすためだけでなく、大切な妊娠出産のためにも糖尿病予防が重要なんですね。糖尿病にならないための生活習慣のポイント健康的な食生活、定期的な運動、十分な睡眠、ストレス管理と適正体重の維持は、2型糖尿病の予防につながると考えられています。特に血糖値を上げない食生活を送ることが大切です。健康的な食事野菜は一日350g以上の摂取が推奨されています(※5)。食事のはじめに野菜をしっかり摂ると、血糖値の上昇がゆるやかになり、すい臓への負担も減少して、糖尿病予防につながります。また、糖分を多く含んだ甘いジュースやお菓子の摂取は血糖値の急上昇を起こして糖尿病のリスクになるため、なるべく控えましょう。ご飯やパン、麺類などの主食類はおいしいですが、でんぷん質を多く含む主食類の摂りすぎは血糖値を上昇させ、すい臓の疲弊や肥満を招きやすいとされるので注意が必要です。主食がないとおなかが減るという方は、食物繊維の含有量が多いものを選ぶようにしましょう。全粒粉パンや全粒粉小麦を使ったパスタなどは血糖値の上昇がゆるやかであるとされています。間食したい場合は、チーズなどの乳製品やナッツ類のように糖質の含有量が少ないものをチョイスするようにしましょう。定期的な運動週に数回、30分以上の運動を心がけるとよいでしょう。運動は、筋力を鍛えるレジスタンス運動と、有酸素運動を組み合わせて行うのがおすすめです。運動それ自体でのカロリー燃焼効果は実は少ないのですが、運動によって代謝が活性化することや、適度な疲労感で夜によく眠れること、ストレスホルモンによる身体への悪影響を緩和する効果など様々な作用が期待でき、糖尿病予防だけでなく総合的な身体への好影響があるとされています。ストレス管理上記のように、運動は効果的なストレス対策になります。また、十分な睡眠をとることも、ストレス解消とともにメンタルヘルスを保つためにもとても大切です。睡眠不足だとストレスホルモンが高まり、食べすぎや肥満につながりやすくなるので注意しましょう。自分でできる対策を2型糖尿病は、生活習慣の影響を大きく受ける病気です。日々の小さな行動が、長期的な健康に大きな影響を与えることを忘れずに、健康的な生活を心がけましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 糖尿病※2 厚生労働省.図表1-2-8糖尿病患者数の状況※3 厚生労働省.糖尿病※4 厚生労働省.平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要※5 厚生労働省.e-ヘルスネット 野菜、食べていますか?筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年01月18日私は顔が急に熱くなることが頻繁にあります。46歳のときから始まり、53歳になった今もその症状は続いているのですが、特に体調が悪くなることはありません。ですが、人に見られると恥ずかしいと思うことがあります。そんな私のホットフラッシュの体験をお話ししたいと思います。46歳で初めて体験した「ほてり」症状46歳のとき、引っ越しとともに会社を退職し、近くのレストランにパートとして働くことになりました。私の担当は調理場で、そこには大きな窯があり、その前で作業をすることがほとんどでした。窯の前にいるだけではそうでもないのですが、窯の扉を開けるとかなりの暑さになります。作ったピザを窯で焼くという作業の繰り返しなのですが、仕事が終わり家に着いて鏡を見ると、顔が真っ赤なことに気付きました。「そんなに暑かったっけ?」と顔が真っ赤になっている自覚はありませんでした。ですが、毎日そのような状態だったようで、店長から何度も心配されました。それが最初の症状だったのですが、それからは太陽に当たる場所や密室、車の運転中は特にほてり、それが数時間も続く状態が続きました。急に始まった「ホットフラッシュ」の原因は?私の場合、顔全体がほてって真っ赤になるだけで、汗をかいたり動悸がするなどの症状はありません。ただ、顔が真っ赤になるので周りからはいつも「大丈夫?」と心配されることが多く、それを申し訳なく思うので、「大丈夫!」と元気よく答えることにしています。調べてみたところ、ホットフラッシュは女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減少したことによって起こる自律神経の乱れが原因のようです。そして、血管の収縮と拡張のコントロールがうまくできずに起きる症状だということもわかりました。また、ホットフラッシュの症状を経験する人は60%くらいで、そのうち10%くらいの人が重症になると書かれていました。私はホットフラッシュが起きたときには、ほてる以外の不快な症状は一切なく、ただ顔が熱いと思うくらいなので、とても軽いほうだと思います。強いほてり症状が出るのは運転中!?顔がほてる症状が出始めたのは46歳くらいからですが、そう考えるともう5年以上この症状が出ていることになります。症状が出るときのタイミングは、やはり暑い場所にずっといるときが多いです。具体的には、天気の良い日に屋外で過ごしているときは、いつも症状が出ていたと思います。一番強く症状が出ていると感じるのは、車を運転しているときです。特に長距離を運転しているときに起こり、運転を止めて車を降りても数時間はほてっています。車に乗って少し走るともう顔がほてってくるのですが、首から上がほてっているだけで、首から下はなんともないのが実状です。ですが、手は温かいときが多いように思えます。車に乗っている際に症状が出るのは、自分で車を運転しているときだけです。長時間助手席に座っていても症状は感じずなんともないので、自分でもとても不思議に感じています。ホットフラッシュの対処法私なりに考えた症状を軽減する方法として、冷水で手を洗うことや涼しい場所へ移動するなどのことを実施しています。それらのことをすると、比較的早く治まっていきます。まとめ更年期の症状だと言われる「ホットフラッシュ」は、のぼせ、ほてり、発汗など多くの症状があると聞きます。私の場合は顔が真っ赤にほてる程度で他に症状もなく、軽症のようです。ですが、その症状は数時間も続き、いつまでも顔が熱いので少し不快には感じます。冷水で手を洗う、涼しい場所に移動するなどの対処法でホットフラッシュとうまく付き合っていけたらと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/ch(53歳)生き物をこよなく愛し、家中生き物だらけ。4人の子育ても無事終了し、好きなことを仕事にして頑張っている日々。今は良き恋人で友でもある夫と二人暮らしを楽しんでいる。
2023年12月12日更年期症状といってもたくさんありますが、私が感じたのは「寒け」。それも極寒でした。春でもヒーターが欠かせず、夏はクーラーの効いた部屋で凍える毎日。そんなつらい症状をある健康食品を毎朝摂取することで改善することができました。1日中襲ってくる寒け同年代の人と集まり更年期の話題になると、急に汗が出る、暑くて暖房を消すなどの話をよく聞きます。しかし私はほてりなどの症状はほとんどなく、51歳のころ、1日中寒けがするという状態が半年ぐらい続きました。特に寒けを感じていたのは4月から5月。私が住む東北地方では、その時期は気温が上がってきて家の中では寒さを感じないはずですが、なぜかとても体が冷えてしまいました。上半身は下着、シャツ、セーター、ダウンのベストを重ね着。下半身は下着、スパッツ、ズボン、さらに巻きつけるタイプのキルティングスカートを着ていました。足には靴下とふかふかした室内履きを履いて……まるで極寒の冷凍庫に入っているかのような格好。特に足元が寒くて、椅子に座っているときはファンヒーターが欠かせませんでした。しかし部屋が寒かったわけではなく、同じ部屋にいる人は春先の装いをしていました。そのときはまだその寒けが更年期の症状だと思いつかず、夏場になりました。夏でも長袖・腹巻き着用&白湯を飲んでも寒い夏場は6畳ぐらいの部屋で、60代半ばの痩せ型の女性と一緒に仕事をしていました。エアコンの設定温度は21度ぐらい。半袖では少し寒いと感じましたが、一緒に働いている女性は半袖でも汗をかいていました。室温をもう少し上げてもらいたいと思ったのですが、汗をかいている人には言いづらかったので、長袖を着たり、腹巻きをしたりして寒さ対策をしていました。昼休みには熱めの白湯を飲んでいましたが、体の中から冷え切っているのかなかなか温まりません。何日かそうやって寒けをやり過ごしていると、寒がっている私を見た先輩が「どこか体調が悪いのでは?」と心配してくれました。しかし、同じ部屋で犬を飼っていて、室温が23度より高くなると犬の体調が悪くなるのでこれ以上は室温を上げられないということでした。そこで私は、運動で寒けを改善しようと考え、ウォーキングを開始。週に1度のペースでヨガにも通うようになりました。昔から体に良いと言われるアレを飲んで改善しかし、運動をしても寒けが改善されなかったので、何か良い方法はないかとネットで検索したところ、高麗人参が更年期に効くという口コミを発見しました。子どものころに周りの大人が「高麗人参が健康に良い」と口にしていたことを思い出して、早速試してみることに。私が購入したのは月額2,000円弱のもの。毎朝1粒程度飲んで、1年がたちました。今では寒けが治まり、周りの人と同じくらいの感覚です。後からネットで調べてみると、高麗人参は栄養価が高く、40種類近くのサポニンを含んでいるそうです。このサポニンという成分が全身の血流を良くして、冷え性の改善に結びつくとのことでした。また、寒けのほかに更年期症状として高血圧になり、薬を飲んでいましたが、寒けを感じなくなったころに血圧も改善。今は薬を飲んでいません。まとめ更年期は汗をかくなどほてりの症状が出る人が多いようですが、私の場合はものすごい寒けに襲われました。適度な運動では寒けが治まりませんでしたが、高麗人参が入った健康食品に出合ったことで、症状を改善することができました。これからも元気な体を維持し、何歳になっても今の自分がこれまでの人生において最高のコンディション!と感じていける50代を目指したいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。イラスト/きびのあやとら著者/おもだか(53歳)社員はエレベーター禁止の職場で一日に何度も1階、2階を昇り降り。おかげで健康増進中!
2023年12月09日私は20代のころから冷え性だと思いながら過ごしてきました。40代となった今では手足が冷たくて寝られないという日も。冷え性は更年期症状の1つに含まれているようで、加齢が原因で悪化していることも考えられます。年齢が原因なら仕方がないと、冷え性を完全に治そうとはせず、うまく付き合おうと思うように。そこで、冷え性とじょうずに付き合いながら生活している私の体験談を紹介します。お風呂に入ったらすぐ就寝30代後半になるころから、手足が冷たくて眠れない日が増えてきました。当然、昼間の活動にも支障があります。そこで、寒い季節は入浴後すぐに布団に入ることを決めました。また、お風呂の入り方は冷え性に影響があるのではないかと思い、お風呂に入る際も体に負担なく冷え性を改善する入浴方法を調べました。その内容をもとに、私自身が入浴時に気を付けているポイントは以下の3つです。1.入浴時は必ず湯船に浸かって全身を温める時間がないときや夏場はシャワーになりがちな私でしたが、加齢とともに手足の冷えが悪化していることを感じてからは、毎日15分ほどお湯に浸かるようにしています。2.お湯の温度は40度のややぬるめにする私は熱いお湯が好きなのですが、熱すぎるとお風呂から上がったときに急激に体温を下げようとしてかえって湯冷めしてしまい、体全体を温めるには逆効果だそうです。それを知ってからは通年40度に設定しています。3.長湯をしない30分以上の入浴は、手足が冷えて寝つきが悪くなることもあるそうです。お風呂で読書をすることもあった私ですが、今は15分ほどの全身浴で切り上げています。エッセンシャルオイルで冷え性予防私はエッセンシャルオイルを主に芳香浴目的で使用して香りを楽しんでいました。ある日、エッセンシャルオイルに詳しい友人に手足の冷えの話をしたところ、足の冷えに対して効果が期待できるエッセンシャルオイルがあるということを教えてくれました。すぐさまお風呂上がりに、冷えやすい手足に希釈したエッセンシャルオイルを軽く塗布してみました。オイルを付けて軽くマッサージすると、やさしい香りが心を癒やしてくれます。そうすると、早速オイルを塗布したその日から効果がありました。手足の冷えを感じる前に、とっても良い香りに包まれて、そのまま幸せな気分で眠りに就くことができました。また、帰宅時にあまりに足が冷えて痛いときには、エッセンシャルオイルを含ませたお湯で足湯をすることもあります。すぐに痛みが消えて、足先から全身へとぽかぽか温かくなる感覚を味わいました。時間がないときには、エッセンシャルオイル入りのお湯に浸して絞ったタオルを足の裏から包み込むように覆うと、血の気が一気に戻ったような感覚になります。適度な運動で体を温める私はさらに加齢による冷え性の悪化は、運動不足もあるのではないかと考え1日1回、朝のNHKのラジオ体操の時間に合わせてラジオ体操をしてみることにしました。本気でラジオ体操をすると、息が上がり、体がポカポカに。ジョギングや球技などの激しい運動ではなくても、簡単に体を温めることができると知りました。それに、朝おこなうので気分は爽快になり、頭もシャキッとするのも良いなと思っています。また、同じ年代の方々が集まるバレーサークルにも入会しました。自分のペースに合わせて、プレーしたり休んだりできるので、適度な運動になっています。さらに、普段の生活の中でも運動を意識することが多くなりました。例えばエスカレーターやエレベーターではなく、調子が良いときは階段を利用。歯磨きをしているときは片足立ちを左右交互に繰り返すなど、普段の生活の中でできるちょっとした運動を心がけています。体を動かすのがつらいと感じる日は思い切って休んでいます。無理をせずに続けることが大切だと思いますので、毎日自分と相談しながら何かしら体を動かすようにしています。まとめ更年期症状は冷え性のほかにもさまざまな症状があり、冷え性が更年期症状だと断定するのは難しいと思います。私は無理に治そうと思うのではなく、じょうずに冷え性と付き合っていきながら、冷え性にならない体作りを少しずつしていけたらと思っています。実際私が実践している入浴、エッセンシャルオイル、運動の3つの方法を楽しみながら実践していき、冷え性改善に努めていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/徳 衿唯(40歳)最近夫が「サウナー」になり、誘われるのでついていったある場所で「ロウリュウ」を体験。サウナの醍醐味を体感し、「サウナー」一歩手前な専業主婦。
2023年12月02日更年期症状の1つである落ち込みやイライラなどの精神症状。これから寒い季節に向かっていきますが、一般的にはうつの症状は冬に多いといわれています。更年期の精神症状にも、季節と関係はあるのでしょうか。また、その場合、精神症状を悪化させないためにできることはあるのか、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。冬に更年期の精神症状が悪化するってホント?季節の変化に体がついていけないことでさまざまな不調が冬になると精神症状が悪化するとよく聞きますが、実際はどうなのでしょうか。「精神症状には脳内の神経物質であるセロトニンが関係するとされています。セロトニンはストレス耐性をもたせ、精神の安定や脳の活発化を促します。セロトニンは日光を浴びることで分泌されますが、冬は日照時間が減り、気温が下がるので外出する機会も減ります。そのためセロトニンも減るとされ、精神症状が増えると考えられています。ただ、冬になると全員に精神症状が表れるわけではないので、理由の1つ、くらいに考えると良いと思います。それよりも、女性の場合は秋から冬へ向かう変化についていけないことの影響が大きいと思います。季節の変化への対応は自律神経でコントロールしますが、更年期に入ると女性ホルモンの分泌の乱れとともに自律神経も不安定になります。季節の変化への対応についていけず、さまざまな不調を引き起こしやすくなるのです」(駒形先生)落ち込みを和らげる対策は?1.日光を意識的に浴びる「セロトニンは日光を浴びることで分泌されます。1日15分ほど浴びれば十分とされていますが、冬は光量が減るので気持ち長めが良いでしょう。紫外線が気になる人もいると思いますが、日光浴は手のひらだけでも十分とされています。手のひらは日焼けしにくい箇所なので、気になる方は『手のひら浴』が良いでしょう。また、朝のウォーキングもおすすめです。脳が活性化され、1日を活動的に動けるからです。そのとき、全身に日焼け止めを塗るなど紫外線対策をしっかりしてしまうと効果が薄れてしまうので注意しましょう」(駒形先生)2.体調に合わせた生活にシフトする「体調が良くないときも普段の生活は変えない、という人がいます。体調が良くない、というときは体から『休んだほうがいい』というサインが出ているということです。季節の変わり目に体調を崩しがちな人は頑張り過ぎないことが大切です。家事や仕事などのペースを少し落として、体が新しい季節に慣れるまでは休息をこまめに取るなど無理をしない生活を心がけましょう」(駒形先生)3.体内時計に合わせた生活を心がける「よく、規則正しい生活を送りましょうと言われますが、季節は変わるのに生活はそのまま変わらないというギャップが、体への負担になるときがあります。欧米では古くからサマータイムなど季節に合わせた生活リズムが取られていますが、日本も導入してほしいと感じます。季節の巡りに合わせた生活にすること、またそれに伴う自分の体の変化に合わせて生活することで体への負担は軽減されます。夜寝る時間も、『22時には必ず寝る』と、眠くもないのに布団でゴロゴロするのはよくありません。時間よりも自分の体を軸にして、『眠くなったら寝る』ほうが体へのストレスは減るはずです。育児や仕事は自分のペースだけで進められるわけではありませんが、自分の体や体内時計にできるだけ忠実に行動すれば、心も体もラクになるでしょう」(駒形先生)4.婦人科に相談する「私のクリニックにも精神症状を訴える患者さんはたくさんいらっしゃいます。その多くは心療内科や精神科でまだ相談をしていない方です。精神症状に悩んでいても、心療内科などはハードルが高いと思っている方は多いようです。そんなときはまず、婦人科で相談するのも良いと思います。正直、婦人科では心療内科などよりもカウンセリングの時間は多く取れませんが、誰かに話すことで自分を客観視できるのではないでしょうか。また、精神症状の裏に体の不調や気分の落ち込み、イライラなどを引き起こす甲状腺疾患が隠れている場合もあります。婦人科では症状に合わせて甲状腺疾患の検査もおこなうことが多いので、悩みがある方は相談してみてはいかがでしょうか」(駒形先生)5.不安やイライラの原因を明らかにする「デスノート」を書く「私たちは知らず知らずのうちにいろいろなことを我慢してしまっています。一度我慢してフタをしてしまった感情は勝手になくなることはなく、いつまでも心の中でくすぶり続けています。その結果、ふとしたきっかけで落ち込んだり、不安になったり、人によってはイライラしたりという不調が表れるのです。ですから、ため込んだ感情は向き合い、処理することが大切です。そこでおすすめしているのが『デスノート』です。納得できなかったことをひたすら書き出し、その理由をとことんまで突き止めます。そのうち『あ、こういうことだったのか』と、ふに落ちるときがきます。そこでやっと我慢してきた気持ちが成仏するのです。落ち込んでいた理由が『なんとなく』ではなく、はっきりするだけで心はかなりラクになります。お気に入りのノートとペンで試してみてください」(駒形先生)まとめいかがでしょうか。紹介した5つの対策はすべておこなわないといけないものではありません。ご自身の生活やスタイルに合わせて選んでほしいと思います。落ち込みもため込まず、「今日はやる気が出ないな」という日は思い切って休む勇気を持ちたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(51歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月09日「更年期障害=病気」という認識が薄かった私。その症状を実感するようになったとき、「ついに来たか!」と思ったものです。更年期障害と似たような別の病気もあると知り、自己判断は危険だと思った私の体験談です。まさか自分に来るとは…私の母親は更年期障害になったことがありません。実感していなかっただけなのかもしれませんが、「特に悩まされることはなかった」ということでした。体質が似ていることもあり、それなら私も更年期障害にはならないかもしれないと思っていたのです。ところが、実際には違っていました。40歳を過ぎたころから「ホットフラッシュ」に悩まされるようになったのです。最初は更年期障害だとは思っていませんでした。なんでこんなに暑く感じるのだろうと不思議に思っていたのですが、更年期障害の症状だということに気付きました。まさか自分に更年期が来るとは思ってもいませんでした。いくつかの科を受診してとはいえ、自分で勝手に更年期障害だと決めつけてはいけないと思った私。インターネットで調べたところ、似たような症状の病気がいくつかあることがわかったからです。例えば、内科を受診すると自律神経失調症と診断されることもあったり、婦人科へ行けば更年期障害、さらにうつ病などの精神疾患と診断されることもあると知りました。そんな話をネット上のみならず、周囲の身近な人たちからも聞いたことがありました。私は、婦人科を受診するのが一番良いと思いました。あとは内科や症状に合わせて皮膚科、消化器科などを受診しようと思い、早速私は婦人科と内科を受診しました。婦人科での診断結果は婦人科では更年期障害と診断を受けましたが、内科では自律神経失調症と言われました。診断名が違ったものの、私は子宮内膜症の検診で定期的に通っている婦人科での診断を信用することに。婦人科ではホルモン数値などもしっかり検査をして、漢方を処方されました。まとめ婦人科で処方された漢方を服用するようになってから症状が緩和されたので、やはり更年期障害で間違いなかったと思います。40代になってからの体調不良は、まずは婦人科受診から始めるのがいいと身をもって体験しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。【駒形先生からのアドバイス】更年期症状と自律神経失調症は同じです。45~55歳の更年期に自律神経が乱れれば「更年期症状」、更年期以外に乱れれば「自律神経失調症」となります。また、家事が進まない、出かける気も起きない、自分で気分転換もできないなど日常生活に支障が出るようなら、まずは婦人科に相談してみるのが良いでしょう。婦人科ではカウンセリングや問診をして、生活習慣の見直しを提案します。通常、婦人科では女性ホルモンの採血ともに甲状腺ホルモンの検査もおこないます。もし異常があれば内科の受診が勧められます。文/そのここのこ著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年11月08日45歳のときに子宮筋腫で子宮と卵巣を全摘出した私。このことにより、生理がなくなったことへの喜びも一転、その後に待ち受けていたのは過酷な更年期症状でした。更年期症状について周りから理解してもらえず苦しむこともありました。子宮と卵巣を全摘出してから始まった、私の更年期症状体験記を紹介します。40歳過ぎから出血と生理痛に悩まされる私は40歳を過ぎたころから、生理のたびに出血量が徐々に増えていくようになりました。大きなナプキンを使用しても漏れ出るほどの量だったのです。そのうちめまいがひどくなり、病院に行って診察を受けると、最高血圧が80mmHg、最低血圧が40mmHgで重度の貧血だと診断されてしまいました。増血剤を処方してもらい、しばらくそれで対処しながら生活していました。 それから3年ほどが経過して生理痛もひどくなってきたので、病院に行って診てもらうことに。内診をしてもらうと小さな筋腫があると言われました。しかし、年齢から考えると筋腫が大きくなる可能性は低いと言われ、そのまま様子を見ることにしました。その間にも生理でもないのに下腹部が痛くなったり、めまいの頻度も多くなったりと、立っていられないほどのだるさを感じるようになりました。その症状は、普通に生活できないほどのレベルでした。 大学病院で子宮と卵巣を全摘出思い切ってかかりつけではない、産婦人科クリニックに行って診察をしてもらうことに。私が住んでいる地域では評判の良いクリニックだったので、何か手立てを考えてくれると期待していきました。内診をしてすぐに子宮摘出をしたほうが良いと診断されました。筋腫はすでにリンゴ大くらいに大きくなっていて、筋腫が変性している可能性があるとのことでした。急いで対処しなければならない状態だそうで、近くの大学病院を紹介されて診察を受けました。幸いにも子宮肉腫(しきゅうにくしゅ:子宮の筋肉や間質などの組織から発生する悪性腫瘍)にはなっていませんでした。ですが、空き状況を見てなるべく早く子宮と卵巣の全摘をしなければならないと言われ、それから2週間後に入院。次の日に開腹手術がおこなわれました。主治医からは、卵巣を摘出すると女性ホルモンが生成されなくなり、更年期症状が出るかもしれないが、もし残しても卵巣がんなどを発症する可能性もあります、と言われ思い切って摘出することに同意。更年期症状よりも卵巣がんのほうが心配で摘出したのですが、事態はそううまくいきませんでした。以前主治医からも「更年期症状を甘く見ないでくださいね」と言われていましたが、私は「ただホットフラッシュで暑くなるだけでしょ」と高をくくっていたのです。更年期の症状は悪化していく一方最初は生理から解放されたことがうれしかったように思い出されます。手術後しばらくは、ホルモン剤を処方されて飲んでいたため、目立つ症状も表れませんでした。しかし、ホルモン剤を飲まなくなってしばらくしてから、徐々にホットフラッシュが始まり、イライラも始まってきたのです。ホットフラッシュはそれまで1日に数回程度だったのが、1時間に1回になり、さらに症状が表れる前兆として動悸が激しくなり、気持ちが悪くなって過呼吸に似たような気の遠くなる感じがありました。最悪の状態では動けなくなってしまい、1日中寝ているといった日が続くようになってしまいます。家事もろくにできなくなり、罪悪感が増し、症状はひどくなって行く一方。友人が心配して、心療内科への受診を勧めるほどでした。自助グループへの参加が回復につながった抵抗はありましたが、しかたなく友人に紹介してもらった心療内科に通い、抗うつ薬を処方されて、ある程度症状が改善したので、3年ほど続けた薬をやめました。それでもまだ精神的につらい日々が続いていたのです。そんな中、何よりも改善につながったと思ったのは、同じような悩みを持つ人たちの通う自助グループへの参加です。「自分だけではない」と実感し、気持ちがラクになったことが何よりの薬だったようです。家族に訴えても、中々わかってもらえなかったストレスも積み重なっていたようです。自助グループで悩みを打ち明けることを繰り返していくうちに、症状が徐々に軽くなっていきました。完全に回復したわけではないのですが、生活に支障を来たさない程度にまで回復したことはたしかです。まとめ卵巣を摘出したことで起こったひどいホットフラッシュやだるさなどが、抗うつ薬で改善されましたが、それでも精神的に落ち込みました。その後、自助グループに参加して話をしたことで、精神的な落ち込みも回復し、普通の生活に戻れたと思います。これからもこのような症状は続くかもしれませんが、気持ちに張りを持って1日1日を気分良く過ごせるように、自助グループへの参加は続けていきたいです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/Mrsjunko(55歳)結婚した当初から建築関係の会社を営み、2人の男の子と1人の女の子を授かる。45歳で子宮筋腫から子宮と卵巣を全摘、その後更年期が始まることに。体調の変化に四苦八苦しながらも、夫との2人暮らしを満喫している。趣味はおいしいものを食べて海外ドラマを見ること。
2023年10月11日日ごろから毎日の運動と週に一度のファスティングをおこなっている私は、同年代の友人と比べると更年期症状が軽いと自負がありました。しかし猛暑を迎えて、例年より夏バテがひどく、更年期症状が悪化したように感じたのです。今回は更年期症状を軽減するためにおこなった、私の夏バテ対策についてお話しします。倦怠感とのぼせに悩まされて私は52歳のときに閉経しました。それから2年が経過して54歳になっても、たまにホットフラッシュが起こる程度。更年期症状に悩まされることがない日々を送っていました。しかし近年の猛暑により寝苦しさを感じて眠りが浅くなり、夜中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒が増えてしまいました。そのことが影響したのか、全身の倦怠感やのぼせ、便秘などの更年期症状と思われる症状が起こるようになりました。疲労回復のためにビタミンB1を含む豚肉を意識して食べる、内臓を冷やして代謝を悪くしないように氷の入った冷たい飲み物は避ける、便秘解消のために不溶性食物繊維を意識して食べるなど自分なりに配慮しました。しかし症状はなかなか改善されず、日々のルーティンだった運動をするのも億劫(おっくう)になるほどでした。屋内外の寒暖差がつらいと感じて制作ディレクターの仕事をしている私は、室内でパソコンの前に座っているだけでなく、外回りもあるので外出する機会も多くあります。そのため外気と室内の温度差にさらされる機会が多く、1日外で仕事をすることになると、午後には頭痛が起こることが増えました。また例年より湿度が高いことでうまく汗がかけず、体内に熱がこもっているように感じることも増え、これは自律神経の乱れが原因と思いました。睡眠の質が下がっている自覚もあったため、このままでは夏バテしてしまうと危機感を覚えたのです。体を温める生活を意識暑いときは冷たいものを食べたくなりますが、1日一度は味噌汁やスープを飲んだり、料理にすりおろしたしょうがを使ったりして、体を温める食事をとるよう意識しました。水や無糖のお茶も常温のものを選んで飲むとともに、利尿作用のあるカフェインを含んだコーヒーなどを飲み過ぎないよう配慮しました。併せてお風呂に入るときはシャワーだけでなく、ぬるめのお湯での半身浴を週に一度はおこなうなどした結果、全身のだるさは軽減されたように思います。まとめ毎日の運動と節制した食事を心がけて生活していることがよかったのか、更年期による心身の不調とは無縁な生活を送っていました。しかし、私の場合は夏バテによって更年期症状と思われる症状が起こりました。自律神経の乱れが心身の不調を引き起こすようなので、更年期症状を緩和する意味でも、今後も夏バテ対策を実践していくつもりです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/サトウ ユカコ(54歳)広告制作プロダクションで、プランナーやディレクター、ライターを兼務。双子を含めた4人の子どもがいる。小学校教諭、幼稚園教諭の資格を持っている。
2023年09月24日加齢や日々の疲れからさまざまな症状が出ることを耳にする機会が多々あります。「疲れているだけだから」と、つい辛い症状を放置してしまう方も……。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Dさんの場合……私の場合は、子宮筋腫でした。お腹の張り、頻尿、腹痛、貧血、経血量の多さ、頭痛の症状がありました。加齢と寝不足のせいだと思っていたので放置していたところ、健康診断のオプションの婦人科検診で子宮筋腫が原因だとわかりました。どんな治療を受けましたか?病院で子宮全摘する手術を受けました。子宮筋腫は良性腫瘍なので緊急性がなく、最初に行った病院では「1年半待ちになるため、手術までの間はホルモン注射を打って筋腫を小さくする」と言われました。しかし、ゆくゆくは子宮全摘をするとのことだったので、念のため他の病院でも診てもらい、その病院ですぐに手術する選択をしました。世の女性陣へ伝えたいことは?毎月の生理の症状が重い方、痛みが強い方は、我慢せずに婦人科に行って欲しいです。婦人科はハードルが高いと感じる方もいると思います。そんなときは、女性医師のいる病院を探して行くのもよいかもしれません。読者からの感想は『お腹の張りや頻尿など、確かに加齢のせいだと思いがちだと思います。しかし実際は子宮筋腫だったと、婦人科系は少しでも気になったら早めの受診が欠かせないと思いました。』『婦人科はハードルが高く感じるのでつい放置しがちになってしまうと思いますが、しっかりと専門医に診てもらうことが一番大切なんですよね。』『更年期と放置していますが、全く今の私と同じ症状でびっくりしております。怖い……婦人科に行きます。』など、さまざまなコメントが寄せられました。身体に異変を感じたときは早めに病院へDさんのお腹の張りや頻尿などの症状は、子宮筋腫が原因だったようです。身体に異変を感じたときは早めに病院で受診することをおすすめします。今回は「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年08月30日第3子を妊娠中のある夜、布団に入った私は、なぜか急に「脚を動かしたい!」という衝動にかられました。しかもその症状は何日も続いたため、私は産婦人科の先生に相談することに。すると思いもよらない返答が……。謎の症状の正体はまさかの…3人目を妊娠中のある夜のこと、布団に入った私は、急に脚に違和感を覚えました。その違和感は、「脚を動かしたい!」という、今まで感じたことのない症状でしたが、しばらくするとおさまったため、あまり気にせず眠りにつきました。しかしその1週間後、布団に入ると、また脚に違和感を覚えました。やはり脚を動かしたくなるので、布団の中でストレッチをすることに。でもその日はなかなか症状がおさまらず、1時間ほどが経過し、やっと私は眠ることができました。 その後も脚の症状はは2・3日に一度、起こるように。一度症状が出ると1時間はおさまらないため、私は次第に寝不足になり体調不良になってしまいました。症状が続いたため産婦人科の先生に相談をしてみると、先生から「むずむず脚症候群(※)かもね。安静時に、脚に不快感が出るような病気だよ」という予想外の返答が。私は聞いたことのない病名に驚きましたが、先生いわく、「妊娠中に貧血になると、むずむず脚症候群を引き起こすことがある」とのことでした。そのため至急、血液検査をすると、やはり貧血という結果に。薬を処方してもらい、しばらく様子を見ることになりました。 (※)むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群):夕方から深夜にかけて、下肢を中心に「むずむずする」「虫が這うような感覚がある」「じっとしていると非常に不快」といった異常な感覚が出現してくる病気。 薬を服用してから2週間が経ったころ、気がつけば脚の症状はなくなっていました。私はスムーズに眠れるようになり、体調も回復。まさか脚の症状と妊娠が関係あるとは思っていませんでしたが、妊娠中は何が起こるかわからないということを、改めて感じた出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラスト/森田家著者:森井さやか
2023年08月25日更年期症状といえば、まずよく聞く症状はのぼせ、ほてり、発汗ではないでしょうか。これは女性ホルモン(エストロゲン)欠乏で起こる代表的な症状です。ただ、どの程度の症状で受診を考えるのかは悩ましいところですね。そこで産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。★関連記事:更年期症状がつらいときは何科を受診するの? 受診の目安は?【更年期の基礎知識3】「この記事はこんな人におすすめ」・更年期症状について、受診のタイミングや検査内容を知りたい方・更年期症状の具体的な治療法が知りたい方・更年期症状の治療をおこなう上でのリスクが知りたい方のぼせ、ほてり、発汗の主な原因は?エストロゲンの分泌低下により自律神経が乱れるため閉経前後の更年期に入ると、卵巣機能の低下、つまりエストロゲンの分泌が低下します。脳は一生懸命に刺激を出すのですが、卵巣からのエストロゲンの分泌量には波があり、うまく調整されません。いわゆる“ゆらぎ期”という、ホルモンバランスが乱れた状態になります。のぼせ、ほてり、発汗はエストロゲン減少により、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることで起こります。更年期の女性の6割程度が経験するといわれ、そのうち日常生活に支障を来すほど重症になるのは1割程度といわれています。医療機関への受診の目安は?日常生活に支障を来す場合は自分の気持ち最優先で症状としては突然2~4分間持続する熱感と発汗を自覚し、脈拍も早くなります。ほてりや発汗は顔をはじめ、頭部、首から胸に広がります。また、突然体がカッーと熱くなったり、急に顔が紅潮したり、涼しいのに汗が止まらないなどの症状なども見られます。初めは戸惑う症状ですが、許容できる範囲内なら様子を見ても構いません。ただ、それらの症状が日常生活に支障を来すようなら気軽に婦人科で相談をしましょう。不快さやつらさは本人の感覚ですし、仕事や環境によっても感じ方は変わります。我慢せずに自分の気持ちを最優先して受診を決めましょう。婦人科の受診でわかることは?検査結果次第では内科の受診を勧められることものぼせ、ほてり、発汗といえば更年期症状の代表ともいうべき症状ですが、甲状腺疾患のサインであることもあります。甲状腺機能異常は更年期世代の女性に多い疾患です。甲状腺の機能が亢進するとバセドウ病、低下すると橋本病といわれます。どちらも疲れやすい、だるいといった症状になりますが、バセドウ病は特に熱感、発汗を伴います。通常、婦人科では女性ホルモンの採血ともに甲状腺ホルモンの検査もおこないます。もし異常があれば内科の受診が勧められます。具体的な治療例2つとセルフケア1.ホルモン補充療法(HRT)2.漢方療法3.セルフケア「自立訓練法」【1】ホルモン補充療法治療法は、ホルモン補充療法(HRT)をはじめ、漢方薬や安定剤などさまざまです。医師はそれぞれの症状に合わせて治療をおこないます。ホルモン補充療法はエストロゲンを体に補充する治療法で、内服薬・貼り薬・ジェル状の塗り薬があります。更年期症状の中でも、のぼせ、ほてり、発汗といった症状には特に有効です。開始してから2週間ほどで効果が出始めます。5年以上使用する場合は乳がんのリスクが上がるといわれているため、通常2~5年くらい使用しますが、5年で必ずやめなければならないということではありません。そのリスクと治療効果を考慮しながら検討します。いきなりやめるとまた症状が出てしまうこともあるので、生活環境を整えたり、セルフケアなども取り入れながら、だんだんと減量し、ゆっくりやめる方向へ持っていきます。【2】漢方療法また、症状によっては漢方療法も有効です。代表的な漢方は、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)などがあります。漢方は2週間から1カ月使用して効果を確認し、ラクになった感じがなければ処方内容を変更して、本人に合った漢方薬を見つけていきます。【3】セルフケア「自立訓練法」セルフケアの一つとして、自立訓練法があります。薬物治療ほどの効果は期待できませんが、これをおこなうことで自己コントロール力が身につき、症状緩和につながることもあります。●静かに落ち着ける場所で椅子に座るか、あお向けで横になり目を閉じます。下の7項目を唱えながら、その状態になるように気持ちを向けます。①気持ちがとても落ち着いている。②手足が重い。③手足が温かい。④心臓が静かに打っている。⑤呼吸がラクになっている。⑥おなかが温かい。⑦額が涼しい。●終了のための消去動作をおこないます。①手足が軽い。②手足の温かさが引いてくる。③おなかの温かさが引いてくる。④額の涼しさが引いてくる。⑤気持ちがとても落ち着いている。●1回5分以内で、1日2~3回おこないます。治療をおこなう上でのリスクはホルモン補充療法は定期的な乳がん検診をホルモン補充療法は乳がんのリスクが高まるのではと、不安に思われる方も多いと思います。しかし、ホルモン補充療法による発がんリスクは、肥満や飲酒による発がんリスクと同程度か、それより低いことが最近の研究で明らかになっています。ホルモン補充療法は、ほてりや多汗、めまいやイライラなどに対し有効な治療法であることは間違いありません。過度に恐れる必要はありませんが、治療の際には必ず乳がん検診を受けましょう。・更年期症状の主な治療法は、ホルモン補充療法(HRT)と漢方療法の2つ・ホルモン補充療法は乳がんのリスクが高まるといわれているので、治療の際は定期的に乳がん検診を受けるまとめのぼせ、ほてり、発汗がひどいと、ずっと不快感を抱えて生活しなくてはならず、人前に出るような仕事や機会が多い場合はかなり気になりますよね。この程度で受診してもいいの?と考えてしまうかもしれませんが、我慢せずに受診して快適な生活を手に入れるほうが精神的にもラクになれます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年08月07日自覚症状がないと、検診を疎かにしてしまう方もいるのではないでしょうか?しかし、なかには症状がなくとも疾患が判明したケースもあるようです。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。主婦Aさんの場合……子宮筋腫と診断されたことがあります。自覚症状は全くなく、子宮がん検診を受けた時に「筋腫があるね」と言われて初めて気づきました。どんな治療を受けましたか?検診の時に紹介状を出され、1番大きい病院に行きました。現在は3ヶ月に1回診察を受けて経過観察しているところです。先生は女性の先生の方が受診しやすいですが、男性の先生でも良い先生もたくさんおり、相性が大事だと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?自覚症状がなくても健診は必ず行った方が良いです。婦人科の診察は、内診、がん検査、超音波検査があります。会社の健診や人間ドックなどは内診とがん検査しか行わないことがほとんどです。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などは超音波検査を行わないと分かりません。私の場合、たまたま分かりましたが、自覚症状が全く無くても症状が進行している場合があります。血液検査で「貧血がある」「月経痛が強い」「月経量が多い」「腹部の違和感がある」ような場合はきちんと婦人科を受診することをお勧めします。読者の感想は……『自覚症状がなくても、健診には行った方が良い理由がわかりました。』『自覚症状がないというのが怖いです』『私自身も生理痛がひどくて、子宮内膜症と診断されたので何か違和感があったらすぐに病院に行くことが大事と改めて思った』『何かあってからでは遅いのだと実感します。』と、さまざまなコメントが寄せられました。定期的な検診を受けよう子宮がん検診で、子宮筋腫だと判明したAさん。忙しい生活を送っている方もいるかと思いますが、年に1度は定期検診を受けてみてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋 裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年08月04日更年期症状は誰にでも起こるもので、症状の程度はさまざま。軽く済む人もいれば、日常生活もままならない状態に陥る人も。症状がつらく日常生活に支障を来すのなら、それは更年期障害です。我慢しないで医師の診察を受けましょう。ただ、更年期障害の症状はさまざまで、何科にかかれば良いのかわからないということも。受診の目安や何科を受診すれば良いのかを産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。教えてくれたのは…監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。★関連記事:「更年期障害」とはどんな症状? 症状が表れる仕組み、なりやすい人の特徴を解説【更年期の基礎知識2】「この記事はこんな人におすすめ」・更年期症状が出たらまず何科を受診すれば良いか知りたい方・更年期症状で受診する際の注意点が知りたい方更年期障害に我慢は無用。受診するのは何科?まずは婦人科で全体的な不安を相談更年期障害はさまざまなので、日常生活に支障が出るくらいひどいようなら我慢せずに医師の診察を考えましょう。まずは、更年期障害の全体的な不安を相談するという目的で、婦人科で相談してみてください。子宮がんや子宮筋腫、卵巣嚢腫など婦人科の病気の有無を確認し、月経の状態やホルモン値の結果などから更年期障害なのかを判断してもらいます。複数の科との連携も更年期には、実は更年期障害が原因ではなく、他の病気が隠れているケースもあるので、本当に更年期から来るものなのかをきちんと調べることも大切です。例えば、動悸・息切れは本当は心臓の病気かもしれません。めまいは耳鼻科疾患や脳梗塞のサインなんてことも。婦人科から症状に合った他の科での詳しい検査をするよう紹介される場合も多くあります。更年期障害は多岐にわたるので複数の科との連携で診察していくものなのです。更年期障害とうまく付き合うには自分と相性の良い医師を見つけることが大切更年期障害で複数の科を受診するようになったとしても、とりあえずなんでも相談しやすいホームドクターがいると心強いものです。それは婦人科に限らず、どんな科の医師でも自分との相性の良さを優先して決めましょう。つらい本音を話しやすく、何科で診てもらうべきか相談できるような医師を見つけられると良いですね。日本女性医学学会(旧日本更年期医学会)のホームページで、産婦人科の中でも特にホルモン関連に伴う不調を専門とした女性ヘルスケア認定医を検索できるので、それを利用してみるのもおすすめです。※日本女性医学学会・更年期症状と思われる症状が表れたら、まずは婦人科を受診・なんでも相談できるホームドクターがいると安心まとめ更年期障害は程度の差こそあれ何年か続くケースもあるので、我慢しないで早めに受診を考えることは大切です。自分と相性の良い医師を見つけ更年期障害とうまく付き合っていくことができれば、ひとりでつらい思いをしなくても済みますね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ(52歳)「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年07月23日誰にでも訪れる更年期。しかし、具体的に更年期の症状がどんなものかを把握しているという方は意外と少なく、どんな症状が訪れるのかと不安に感じているという方もいるのではないでしょうか? そこで今回は、産婦人科医の粒来 拓先生に更年期はいつから始まり、どんな症状が出るのかを聞いてみました。専門家のお話を参考にして、更年期についての正しい知識を身につけていきましょう。教えてくれたのは…監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。★関連記事:「なぜ更年期はイライラしやすくなるの?」今すぐできる改善策を医師がアドバイス!『この記事はこんな人におすすめ』更年期についての理解を深めたい方更年期の症状がどんなものか知りたい方更年期がいつから始まるのか知りたい方更年期症状ってどんなもの?のぼせやほてりなどさまざまな体の不調更年期症状とは、更年期の期間に表れるさまざまな症状のことをいいます。脳の視床下部は頑張って分泌させようと指令を出し続けますが、それまでのようにはエストロゲンを維持できません。エストロゲンは子宮だけでなく体のさまざまなところに作用しています。不足するとのぼせ、ほてりなどの症状や、発汗など自律神経失調症に似た症状をはじめ、さまざまな体の不調を引き起こします。これが更年期症状です。誰もが迎える更年期ですが、症状が軽く、生活に支障なく過ごせる人も多くいます。自分で心身の変化や状態を受け止めて、医療機関への受診を含め更年期症状とうまく付き合う方法を見つけていくことが大切です。よく表れる更年期症状とは?更年期によく表れる症状は、以下のものがあります。血管運動神経症状(のぼせ、ほてり、発汗)精神神経症状(イライラする、憂うつになる、不眠、不安感が強い)頭の症状(頭痛、頭が重い)末梢神経系(手足のしびれ、こわばり)運動器系(肩凝り、腰痛、関節痛)生殖・泌尿器系(頻尿、尿漏れ、性交痛)皮膚の症状(乾燥肌、かゆみ)消化器系(喉の違和感、おなかが張る、便秘)循環器系(動悸、息切れ)全身症状やそのほか(だるい、疲れやすい、冷え、めまい、ふらつき、ドライアイ、目の疲れ、においに敏感、物忘れが多い、指が太くなる、太りやすい)特によく表れる更年期症状は、「1.血管運動神経症状ののぼせ、ほてり、発汗」、次に多いのが「2.精神神経症状のイライラする、憂うつになる、不眠」などです。表れる症状は人によってさまざま。症状に強弱はあるものの、いろいろ重なって表れることが多いとされます。【主な更年期症状】・のぼせ・ほてり・発汗・イライラする・憂うつになる・不眠更年期っていつから?閉経前後の10年を「更年期」という卵巣には寿命があり、一般的には50歳前後だといわれています。その卵巣が弱ってきて、今まで規則的に分泌されていた女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌が減少し、その結果、月経が止まることを閉経といいます。この閉経の前5年、後ろ5年の合わせて10年間を「更年期」と呼びます。月経は突然パタッと来なくなる人はまれで、周期が短くなったり、だんだん間隔が空いたり、不順になったと思ったらまた順調に来たり……と閉経までの過程は人によってさまざまです。最終的に、最後の月経から1年間出血がなければ閉経と診断されます。日本人の閉経年齢の平均は50.5歳とされますが、実際には45歳から55歳までと幅があり、その人にとっての閉経年齢から前後5年間が更年期となります。ですので、40代に入れば誰しもが更年期である可能性があります。更年期症状と更年期障害との違いとは?「更年期症状」と「更年期障害」は区別して考えよう!ここからは、「更年期症状」と「更年期障害」の違いについて説明しましょう。更年期症状は、エストロゲンの分泌低下に伴うもので誰しもが通る道です。かといって、過度に不安になる必要はありません。実際に、生活に大きく支障が出ると「更年期障害」といいます。「更年期症状」の範囲内で過ごせるか、「更年期障害」となってつらくなるかは、エストロゲンの分泌低下だけでなく、精神面、環境面の要素が大事であるとされています。一般的には、頑張り過ぎて、更年期に戸惑いを感じている方がなりやすい印象です。残念ながら20代・30代のバリバリ元気な世代とは体が異なります。エストロゲンの分泌量が不安定になり、そのゆらぎが体につらくこたえるのが更年期です。ひとりの社会人であり、妻であり、嫁であり、娘であり、母である。女性を称する言葉はたくさんあります。ひとりでいろいろな役割をこなして休みがない世代といえるでしょう。更年期とうまく付き合うためには、他の誰かのためではなく自分優先、自分のペースを探る必要があります。「更年期症状」誰しも多少は症状が出るもの。過度な心配は不要。「更年期障害」生活に大きく支障が出るつらさがあるもの。病院に受診するなどの対策が必要。まとめ更年期は“更新する”時期です。気張らずに自分のペースでうまく付き合う姿勢が良いですね。更年期のどの症状がどの程度強く表れるかは本当にさまざまです。そして、いつか終わりがあるものです。症状がさまざまであれば、治療もさまざま。サプリや漢方薬といった比較的取り組みやすいものから、ホルモン補充療法や安定剤といった治療まであります。「更年期かしら?」と悩んだら、気軽に婦人科で相談をしてくださいね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ(52歳)「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年06月16日婦人科系の疾患の中には、自覚症状のないまま疾患が進行していってしまうこともあります。自覚症状がないと婦人科に行く機会がないという方もいるでしょう。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)に輝きました。新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。「しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」Jさんの場合……結婚前にブライダルチェックのつもりで産婦人科で検査を受けた際に、多発性子宮筋腫が見つかりました。生理のときに出血がひどいということはなく、まったく気がつきませんでした。筋腫が大きくなるにつれ、徐々にお腹が圧迫されていると感じるように……。どんな治療を受けましたか?筋腫を取り除くため、手術をして10日ほど入院しました。術式が腹腔鏡手術か開腹手術のどちらかで、傷跡があまり残らない腹腔鏡手術ができる病院を選択しました。また、手術件数の実績が多い病院を選択しました。世の女性陣へ伝えたいことは?我慢せず早めに病院で受診し、必要な際は早めに手術を受けて下さい。定期的に婦人科で受診してみて結婚前のブライダルチェックのつもりで受けた検査で、多発性子宮筋腫が見つかったJさん。Jさんは手術により無事に筋腫は取り除かれましたが、早期に治療したことで貧血などの辛い症状は免れたようです。何か違和感を覚えたときは、早めに婦人科で受診すると早期発見につながるでしょう。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月04日同じ疾患だとしても出てくる症状には、個人差があります。症状がない場合でも、定期的に検査を受けることで早期発見につながるかもしれません。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。33歳/栄養士Aさんの場合……32歳に受けた子宮頸がん検診で、自覚症状は全くありませんでしたが「要精密検査」と結果が出ました。かかりつけの婦人科で触診やHPV検査を受け、HPVは陽性、その後のコルポスコピー検査の結果と合わせ子宮頚部高度異形成の可能性があると医師から伝えられました。今後手術が必要となる可能性が高いとのことで総合病院への転院を指示され、そちらで再度触診、コルポスコピー検査を受けた結果、正式に子宮頚部高度異形成と診断され手術を受けることになりました。どんな治療を受けましたか?2泊3日の入院で子宮頚部円錐切除術を受けました。入院前に血液検査をはじめとした術前検査を一通り受けてから入院する流れでした。1日目はとくに行動制限はなく、2日目は朝食と昼食のみ絶食で午前中に手術しましたが、静脈麻酔で1時間もかかりませんでした。術後は出血と生理痛程度の下腹部の痛みのみで、食事は夕食から再開。翌日に異常はなかったため退院しましたが、大事をとって2週間程度仕事は休み、自宅でゆっくり過ごしました。世の女性陣へ伝えたいことは?私が受けた手術では、切除した細胞を検査し異形成部分を切除しきれているか、どこまで進行していたかを診るのがセットでした。手術を無事終えても最後的な結果を聞くまで気が気じゃなかったです。将来子どもを持つ意思がなくても選択肢を断たれるとなると、やはり辛いものがあります。多くの方は2年に1度子宮頸がん検診を受けていると思いますが、毎年受けて損はないと思います。定期的に自分の体と向き合おう自覚症状がないまま、子宮頚部高度異形成だと診断されたAさん。自覚症状が出た時点で症状が進んでしまっている場合があるので、定期的に検診を受けて自分の体と向き合ってみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)公式Instagram公式TikTok
2023年05月31日婦人科疾患となると、何らかの症状が出るとイメージされている方は多いでしょう。一方、症状がない状態で疾患が判明する場合もあります。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。Eさんの場合……子宮筋腫と判明しました。妊活のため排卵のタイミングを診てもらいたいと思い婦人科を訪れたのがきっかけです。自覚症状は全くありませんでした。確かに生理は周期が長く、不順気味ではありましたが、鎮痛剤を飲むほどの生理痛はここ何年なかったのでびっくりしました。どんな治療を受けましたか?私の場合、できたのは豆つぶ程度の小さな子宮筋腫でした。これくらいならすぐ摘出する必要はないとのことで、特別な治療はしていないです。痛みや出血などの症状もないので、今も普通に過ごしています。世の女性陣へ伝えたいことは?人によって、摘出する必要がある場合とそうでない場合があると思います。どちらにせよ、定期的に検診を受ける必要があると改めて実感しました。自分の体の変化に気づこう自覚症状のない段階で子宮筋腫だと判明したEさん。Eさんは妊活がきっかけで早期発見できましたが、病に早く気づくためにも検診は欠かせないと言えるでしょう。ぜひ定期的に検診を受け、自分の体と向き合う時間を作ってみては。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:新見正則医院院長、新見正則※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月25日同じ疾患でも、症状には個人差があります。なかには、自覚症状のないまま進行してしまう場合も。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。主婦Aさんの場合……子宮筋腫と診断されたことがあります。自覚症状は全くなく、子宮がん検診を受けた時に「筋腫があるね」と言われて初めて気づきました。どんな治療を受けましたか?検診の時に紹介状を出され、1番大きい病院に行きました。現在は3ヶ月に1回診察を受けて経過観察しているところです。先生は女性の先生の方が受診しやすいですが、男性の先生でも良い先生もたくさんおり、相性が大事だと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?自覚症状がなくても健診は必ず行った方が良いです。婦人科の診察は、内診、がん検査、超音波検査があります。会社の健診や人間ドックなどは内診とがん検査しか行わないことがほとんどです。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などは超音波検査を行わないと分かりません。私の場合、たまたま分かりましたが、自覚症状が全く無くても症状が進行している場合があります。血液検査で「貧血がある」「月経痛が強い」「月経量が多い」「腹部の違和感がある」ような場合はきちんと婦人科を受診することをお勧めします。定期的な検診を受けよう子宮がん検診で、子宮筋腫だと判明したAさん。Aさんは自覚症状がないまま発見されましたが、自分の体を定期的にチェックする機会を持つことは大切かもしれません。忙しい生活を送っている方も多いでしょうが、年に1度は定期検診を受けてみてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋 裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月10日「私たち日本人になじみ深い抹茶に、『うつ』の症状を軽減させる効果があることが、今回の研究で明らかになりました」こう話すのは、熊本大学大学院生命科学研究部准教授の倉内祐樹先生。今年1月、倉内先生は文部科学省科学研究費助成事業として行った抹茶の効能に関する研究の成果を、オンライン科学誌『Nutrients』で発表した。6年ほど前から抹茶と精神的なストレスとの関係について研究を始めたという倉内先生。今回の発表に際して着目したのは、「飲む人が、どのような精神状態のときに抹茶を飲むと、どのような効果があるのか」ということだった。特に着目したのが「うつ症状」との関係性について。「世界中でもっとも患者数の多い精神疾患が『うつ』です。近年では、コロナ禍によって生じた『孤独』な状況が『うつ症状』を誘発するという危険性も指摘されています。私たちは『抹茶』を飲用することが『うつ症状』にどんな効果をもたらすのかを、マウスによって比較・実験しました」実験では、まず「社会集団から隔離した際に現れる、強いうつ症状がある」マウスをAとした。水だけを飲んだ場合と、抹茶を飲んだ場合とで「無動状態の時間(秒)」(長いほど「うつ症状」が強いことを示す)を計測したところーー。「水だけを飲んだ場合は『約150秒』であるのに対して、抹茶(体重1kgに対し抹茶100mmg)を与えた場合、『約75秒』と、『無動状態の時間』は半減しました。つまり、抹茶を摂取したことで『うつ症状』が『半減する』という傾向が見られたのです」一方、平穏な精神状態のマウスBでも同様の実験を行った。こちらも、抹茶を取ることで、うつ症状が和らいだものの、水の場合の「50秒」から、抹茶を取った場合の「30秒」程度と、改善の度合いは小さかった。「つまり、平常時よりも強いストレスがかかっている状態のほうが、抹茶が『うつ症状』を改善する度合いが大きいという結果が得られました」さらに脳内神経の領域別に、抹茶が与える活性化の度合いについてもマウス実験を行い、そこでも抹茶が脳神経の活性化に効果をもたらしていることがわかったという。「『うつ』の発症予防や、症状軽減には、さまざまなストレスに対処するセルフケアや心身の健康維持が重要。その方法の一つとして『抹茶』が有益に作用する可能性を、今回の研究で示すことができたと思っています」ところで、お茶が「うつ状態」に与える影響に関する研究は、過去にも行われてきた。そのなかの一つでは、緑茶に含まれる「テアニン」や「カテキン」などの成分が「うつ病リスク」を軽減すると推測されている。この「テアニン」や「カテキン」は当然、抹茶にも含まれているのだが、成分ごとの効果については、倉内先生は「今後の研究課題です」と話す。そのうえで、「緑茶」ではなく「抹茶」を選ぶ最大のメリットを次のように説く。「緑茶は茶葉からお湯で抽出したものですが、抹茶は茶葉を細かく砕いた粉末で、茶葉そのもの。よって、テアニンやカテキンのほか、カフェインやアルギニンなどが、茶葉の成分バランスのまま混ざり合い、相乗効果につながると考えられるのです」一方、抹茶にも取りすぎに注意しなければいけない「カフェイン」が含まれている。「カフェインは過剰摂取によってストレスを悪化させる作用もあるとされています。抹茶に含まれるカテキン類がそれを抑制する役割を果たしますが、お子さんや妊婦さんは、お茶と同様、抹茶の飲用も控えるべきでしょう。それ以外の方も、抹茶は『1日2~3杯(計約5g)まで』を目安としてください」「うつ症状の軽減」に大きな効果があることがわかった抹茶だが、「高価そう」とか、「お作法があるのでは?」とどこか敬遠しがちだった読者もいるかもしれない。そこで、自身も抹茶を愛飲するという倉内先生が、新生活や気候の変化からくる「春うつ」を軽減する抹茶の活用アイデアを教えてくれた。「私は豆乳ラテに、ティースプーン半分程度の抹茶をトッピングするのがお気に入りです。ココアやプロテインドリンクに合わせてもおいしく飲めますよ。ブラックコーヒーに慣れている方は、『抹茶コーヒー』もお手軽に飲めるでしょう」なんだか気分がすぐれないときは、抹茶ドリンクでリフレッシュしてみよう!
2023年04月30日6月3日(金) 渋谷Spotify O-EASTにて、ライブイベント『ポンコツの日!2023〜ファイナル〜』が開催されることが決定した。本イベントは、ロックエージェントの株式会社エイティーフィールド代表・P青木こと青木勉の生誕祭として2016年にスタートした企画。一回のつもりが、2018年に社団法人日本記念日協会より6月3日が「ポンコツの日」として認定を受け全国のポンコツを祝う日となり、以降毎年開催されている。今年の参加アーティストは、忘れらんねえよ、I’s、超能力戦士ドリアン、東京初期衝動の4組。さらに、追加参加アーティストやホストのP青木のサプライズ参加も予定されている。チケットは、本日4月25日(火) より先着先行割の受付がスタート。<イベント情報>『ポンコツの日!2023〜ファイナル〜』6月3日(金) 渋谷Spotify O-EASTOPEN 13:30 / START 14:00出演:忘れらんねえよ、I’s、超能力戦士ドリアン、東京初期衝動 and more【チケット料金】■先着先行割受付4月25日(火) 12:00〜5月7日(日) 23:59先着先行割価格:3900円(税込・D別)チケットはこちら:■一般発売5月13日(土) 10:00〜価格:4,500円(税込・D別)問合せ:ATFIELDinc.03-5712-5227
2023年04月25日私はPMS(月経前症候群)がひどく、結婚前から夫をよく振り回してきました。その後結婚し、「今後の結婚生活に支障が出る」と思った私は、夫に自分の症状を伝えることに。生理前の夫婦間のルールを決めたのです。 PMSという言葉を知らなかった夫私はもともとPMSがひどかったのですが、夫に迷惑をかけたくないと、付き合っていたころからPMSの症状がひどいことを隠し続けていました。しかし、結果的にそれは逆効果に。毎月、PMS症状が出るころになると、夫のささいなことが気になって私の怒りが爆発。夫婦喧嘩に発展することも多くなってしまったのです。 「このままじゃ結婚生活に支障が出る」と思った私。ずっと隠してきましたが、夫にPMSの症状がひどいことを打ち明けることにしました。 すると、夫から返ってきたのは「PMSって何?」と思いもよらぬ言葉。 私は思わずあ然としてしまいました。私の中では、「PMS」とはすでに男女問わず幅広く認知されている言葉だと思っていたのです。しかし夫に話を聞くと、「PMSという言葉さえも知らない男性が多いと思うよ」と言うのです。 夫の理解と生理前のルール決め私は、改めて夫にPMSについて話しました。そして、私の場合は、自分ではどうしても感情のコントロールができないこと、不調が続くこと、ネガティブな思考になってしまうことなどを伝えたのです。 すると、夫は「今まで、なぜ君がイライラしているのかわからなかったよ」と正直に話してくれました。そして、夫から「PMSの時期になったら直接教えてくれないか」と提案してくれたのです。 そこで、PMSの時期には「調子が悪い時期になった」と直接伝えることを夫と約束。言葉で伝えにくいときはLINEを使って不調を表すスタンプを送信したり、「具合が悪いので今日の夕飯は何か買ってきてほしい!」と具体的にお願いしたりするようにしました。 生理前の私たちのルールPMSの時期を伝えると約束した日から、毎月の喧嘩はほとんどなくなりました。 そのほかに夫婦間のルールとして、不調が続く時期には家事は無理をしない、できないことはイライラする前に夫にお願いする、PMSの時期は睡眠時間を長めにとってできるだけ体に負担をかけない、などをルールとしました。 また、夫からも、なぜイライラしているのかわからないときはモヤモヤをぶつけ返さずに、素直に何に怒っているのか私へ尋ねる、家事はできる限り自分が担当する、PMSについて勉強する、などを提案してくれました。 きっと、私が「迷惑をかけないように」とずっと黙っていたら、今も毎月喧嘩をしていたでしょう。あのとき、思い切ってすべてを打ち明けてよかったなと思っています。 今では、夫がPMSについて調べたり、勉強したりしてくれたおかげで、夫婦仲もよりよくなったと感じています。生理前の夫婦間のルールを決めたことが、私たち夫婦の絆をより固くしてくれたといっても過言ではありません。 著者/なかまる あゆみ作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2023年04月17日4人の子どもがいる私ですが、末っ子はまだ3歳です。出産から3年ほどでまさか自分に更年期と思われる症状が現れるとは思ってもいませんでした。体の不調から始まり、心のバランスも崩れていく自分をどうすることもできず、夫や子どもたちに当たってしまうことも……。そんな私が、少しずつ落ち着きを取り戻せたきっかけについてお話しします。★関連記事:頭が痛い! イライラする! 更年期を自覚した私の更年期乗り切り大作戦!【体験談】急に現れた体調の変化「最近肩凝りがひどいな」と思い始めて、自分でストレッチをしたりマッサージ器でマッサージをするなどいろいろとおこなってみましたが、肩は重くだるくなる一方。さらに、一気に顔から汗が出て、外出中はマスクの下はびしょびしょになってしまうことも。夜に寝ていても、涼しく寝ていたはずなのにいきなり寝汗がひどくなることが多くなっていました。そのころは夏場だったこともあり、夏が終われば汗もかかなくなるものだとばかり思っていましたが、体だけでなく心にも異変が起こり始めました。涙が出るほどの心の変化私は夫と自営業をしているのですが、夫とスタッフの会話や距離感など何かと気になることが増え、情緒不安定になることが多くなってきました。ささいなことが気になり、夫に不満をぶつけてしまい大喧嘩に。昼間は仕事と子どもたちのお世話でバタバタしているので、できるだけいつも通りにしていた私。ですが、寝るときになると自分自身でどうしようもできなくなり、夜な夜な泣いていました。友人に相談すると「気持ちがいっぱいいっぱいになったときは、誰でもいいから背中をさすってもらうと落ち着くよ」と背中をさすってくれたのです。そんな友人のやさしさに涙があふれ、少し落ち着いた自分がいました。受け入れられたら…私の身に起っている変化を母に相談すると、「更年期じゃない?」と言われました。聞いてみると、私と同じ年で母は更年期に入ったというのです。そういえば、生理が来なくなってから体にも心にも変化があったことに気付きました。娘に「お母さん更年期かも」と言うと「何か飲んでみれば?」とアドバイスされ、一緒にドラックストアに行き、効きそうな漢方を買って飲んでみました。母から「更年期症状は人それぞれだけど、ずっと続くものではないからね」と言われ、少しホッとしました。それからは、「この症状は更年期なんだ」と受け入れ、言葉にする前に深呼吸して少し落ち着いてみることにしています。まとめ夫だけでなく、子どもたちへもイライラして当たってしまっていたことを反省した私。「今までどうしてたっけ?」と考えてみたら、少し落ち着いて考えられるようになりました。2カ月ほどでホットフラッシュも落ち着き、体の調子も良くなってきました。受け入れるという気持ちの持ちようもあるのかな? と思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/松田 みさと(42歳)長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年03月29日私が自覚していた生理前の兆候は、なんとなくおなかや腰が痛いというもの。生理前の兆候として「食欲増進」もあるということはインターネットで見たことがありましたが、自分は当てはまらないと思っていたのです。しかし……。 普段の私私は一般女性より、普段から食べる量が多いと思います。食べ放題に行ったときや、誰かにごちそうを作ってもらったときなど、大好きな物がたくさんあるときはとにかくたくさん食べる! 毎日食べる量が多いというよりは、食べたいときにたくさん食べる、という感じで、そのこと夫もよく知っていました。 一緒におやつを食べていたときに私と夫は、よくごはんのあとにコーヒーを飲みながらおやつを食べることがあります。そのときに食べる物としてはチョコやクッキーなどの甘い物が定番でした。 そして、いつもと同じように食後のお茶を夫と楽しんでいたときのことです。夫が私に向かって「え? 今日めっちゃ食べるね。おなか空いてるの?」 とひと言。 ふと自分の手元に視線を移すと……けっこうな量のクッキーを食べていました。私は、ただただ「食べたい」という欲求のまま手を動かしていただけで……こんなにたくさん食べていたとはと驚き。 普段、食べ放題などで時間をかけてたくさん食べる私の姿を知っていた夫でさえ、この量には驚いてしまったとのことで、ついひと言出てしまったそうでした。 夫のひと言で気づくそして、私は夫のそのひと言で「そういえば、ここ最近甘い物を常に欲している」ということを思い出しました。「朝ごはんが少なかったのかな?」などと考えながら日々を過ごしているうちに、生理が。 ここで私は、生理前の兆候としてインターネットで見た「食欲増進」が、自分にも当てはまるのではと気づいたのです。 普段からたくさん食べる私ですが、それ以上にご飯やチョコレートを無性に食べたくなる時期があったことを思い出しました。そして、その時期はいつもは生理前であった気がしてきて……。 まさか夫のひと言で自分の食欲増進に気づくとは、とハッとさせられたのでした。 自分の生理前の症状としてはおなかや腰の痛みだけと思っていただけに、食欲増進もあったとはと驚きました。そして夫の言葉で、無意識のうちにたくさんのお菓子を食べていたと気づき、うまく食生活と付き合っていかなければと感じた経験でした。 著者/松谷 えりな作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
2023年03月12日藤ヶ谷太輔が主演する「ハマる男に蹴りたい女」第5話が2月11日オンエア。紘一のある発言に「好きって言わんと」「最高にポンコツ」などのツッコミ殺到、早見あかりの出演には「A-Studioコンビだ!」といった投稿も寄せられている。コミック誌「Kiss」連載中の天沢アキによる原作をドラマ化する本作。会社を追われ妻からも去られたた元エリートがレトロな下宿の管理人になり、かつて仕事で高圧的な態度をとってしまったズボラ女子ら住人たちに振り回される。そこにズボラ女子のことが好きな彼女の同僚も現れ…というストーリーが展開してきた。高熱に倒れる中、いつかの言葉に涙をみせた下宿・銀星荘管理人の設楽紘一を藤ヶ谷太輔が演じるほか、紘一に恨みを抱いていたが管理人になった彼を押し倒すなど、気持ちに変化が生まれている西島いつかに関水渚。いつかのことが好きな会社の同期で、下宿・銀星荘に引っ越してきた香取俊に京本大我。また友部ミチコにサーヤ。増田すずに久保田紗友。佐久間ナオに西田尚美といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。5話では下宿に香取が引っ越してくる。この下宿は男子禁制じゃないのかとぼやく紘一だが、すずもいつかと香取を現実の恋愛の《研究対象》として観察するため入居に賛成したという。手土産や絶品手料理で早々に女性陣の心をつかんでしまった香取に、紘一は立場をなくして面白くない。そんなある日、ピンチヒッターでバイトしている「Dolce」にいつかと香取がやって来る。“なんでよりによって2人で来るんだよ”と複雑な気持ちになる紘一だが、追い打ちをかけるように武田直樹(西垣匠)ら「カヅキビール」時代の後輩たちも来店。とっさに隠れる紘一だが、武田らは紘一への不満を口にして…というのが今回のストーリー。武田に謝罪し誤解を解いた紘一は銀星荘に帰宅。出迎えたいつかの肩を頭を乗せ「ありがとう」と感謝の言葉を口にする。すると「管理人さん、私のこと好きなんですか?」と質問するいつか。驚く紘一にいつかは「どうなんですか?」と迫る。「私のこと抱けそうにないって、はっきり言いましたよね」と続けるいつかに、焦った紘一は思わず「俺は…あんたのこと、全然抱ける」と口走る…。このセリフに「全然抱ける!!!じゃなくて好きって言わんとwww」「俺はお前を全然抱ける!なんじゃそれー。5話も管理人さん最高にポンコツ」「あたふたしてる設楽さんさいこう!」などツッコミが殺到。さらに香取に続いて、紘一の元妻・夏美までが銀星荘に引っ越してくることに。この展開にも「いいところでまさかの元奥さん登場」「元妻の登場で、波乱な展開になりそうだなぁ」などの反応多数。また夏美を演じる早見あかりには「元妻が早見あかりちゃんかぁ…藤ヶ谷さんとお似合いすぎ」「夏美役早見あかりちゃん!A-Studioコンビだ!」といった投稿も寄せられている。【第6話あらすじ】紘一は、いつかに対する「全然抱ける!」発言を香取に聞かれ、さらに別れた元妻・夏美が銀星荘に引っ越してくる。さらに夏美は「紘一と再婚したい」と言う。超がつくほどハイスペックな夏美が紘一に大胆に迫る姿を間近で見ているうちに、いつかは“あれが設楽紘一の選んだ人…”と、なぜか複雑な気持ちに…。「ハマる男に蹴りたい女」は毎週土曜23:00~テレビ朝日系で放送中。(笠緒)
2023年02月12日終わりが見えない更年期症状に、さらに落ち込んでしまうという人もいるでしょう。更年期が終われば更年期症状は治まるのか、治まるとしたらどのように変わるのか、気になるところですね。そこで、更年期症状はいつまで続くのか、終わりのサインはあるのかどうかを産婦人科医の駒形依子先生に聞いてみました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:【40代の生理】閉経はいつごろ?閉経のサインってある?【医師監修】閉経から5年たてば更年期卒業。軽くなる症状も更年期とは、閉経を境に前後5年、10年間を指します。それなら、閉経から5年たてば更年期症状はすべて終わるのでしょうか。「更年期症状は、急激な女性ホルモンの低下に体が慣れないこと、また不安定な女性ホルモンの分泌から来る不調です。そのような“ゆらぎ”に体が慣れてくれば更年期は終わるといえます。“ゆらぎ”の特徴的な症状である、イライラや落ち込みなどの気分障害や、ホットフラッシュやのぼせといったものは、少しずつ落ち着くかもしれません。閉経から5年もすれば、やり過ごし方や乗り切り方を学んでいることが多いです」(駒形先生)症状がなくなるのではなく、慣れてくるので軽く感じるようになってきたら更年期の卒業サイン、ということなのですね。すべての症状が軽くなるわけではないしかし、更年期を過ぎてもすべての症状が軽く感じるようになるわけではないと先生は言います。「例えば関節痛などはもともとあった加齢変化が更年期で悪化していったことが考えられます。更年期を過ぎたら、加齢変化は激しくなるわけですから、良くなることは考えにくいです。また、気分障害についても改善しない場合があります。そのときは更年期症状が自律神経失調症と名前が変わるだけです。更年期が終わったら、加齢変化によるさまざまな健康リスクが高まります。年に1度の健康診断は必ず受けるようにしてください」(駒形先生)先生によれば、更年期にどの症状が一番つらかったかどうかが、終わりのサインを感じられるポイントということです。ホットフラッシュやのぼせがつらかった人は少し落ち着きますが、関節痛など加齢変化を伴う症状では改善したという自覚は持ちにくいそうです。ホルモン検査で更年期の終わりを確認?気分障害やホットフラッシュなどの症状が軽くなった気がしても、本当にこれで終わりなのか気になりますね。本当に終わったのか、婦人科で確認することはできるのでしょうか。「希望があればホルモン検査をすることはできますが、『やっぱりホルモンは出てないですね』で終わると思います。閉経後はほとんど女性ホルモンは出なくなるので、再確認の作業になるだけです」(駒形先生)ホルモンが出たり、出なかったりという“ゆらぎ”はなくなり、出なくなる。少し寂しいですが、不安定な症状は軽減されると前向きに捉えてみてはいかがでしょうか。まとめ更年期が終わったと思ったら、今度は加齢による体調不良とは……。女性の老後は波乱万丈です。更年期が終わっても、年1回の健康診断は欠かさず受けるようにしたいものです!取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年02月03日第2子を妊娠中、当時1歳8カ月歳だった息子のまばたきが多いような気がして違和感を抱いた私。調べたところ、チック症の中に「まばたきを多くする」という症状があることを知りました。息子はチック症なの? 原因は? 息子のまばたきの多さに自分を責めた私の体験談です。 息子が急にするようになったまばたき症状息子が1歳8カ月のころ、私は2人目を妊娠中でした。息子はおなかに赤ちゃんがいることを理解しているのかしていないのか、特に興味を持っている様子がないまま私は妊娠後期にさしかかりました。そしてある日、息子と家で遊んでいるときに「最近まばたきが多いような気がする」と感じたのです。 その後も場所や時間帯に関わらず、まばたきのしぐさが息子に多く見られました。ネットで調べると、チックという症状の中に強くまばたきをすることや、まばたきの回数が多く見られるというものがありました。私は「息子は病気なの……?」と不安になりました。 原因は子ども本人のストレス…?チックに関して調べていると、原因は解明されていないことが多い様子。しかし、不安やストレスの現われとも考えられている、とも書いてあったため、私は自分を責めるようになりました。2人目妊娠中だからといって息子のことをおざなりにしたつもりはなかったものの、自分の体調やおなかの赤ちゃんのことばかり考えているように見えて、それがストレスにつながっていたのかな、知らないうちに息子に寂しい思いをさせてしまったのかな……と考えたからです。 息子はまだ自分の気持ちをじょうずに話すほど成長していなかったため、何がストレスになっているのかは不明。息子へのごめんねという気持ちと、病気かもという思いから、私はさらに不安に包まれてしまいました。 夫のアドバイスで気持ちがラクに夫に相談したところ、「私のせいではなく、息子の心の成長の1つなのでは?」と言ってくれて、気持ちがラクになったのを覚えています。まばたきの多さは気になりましたが、本人が気にしてしまうと思い、夫婦で話し合いの末、あえて息子に言わないことに。しばらく息子のまばたき症状は続きましたが、2人目を出産後、気付いたらその症状はなくなっていました。 息子のまばたきが増えたと感じた期間は4カ月ほどだったと思います。おなかの赤ちゃんの存在や、妊娠中でそれまでと違う私の変化が息子のストレスになっていたのでしょうか。小さい体で悩み考え、息子なりに乗り越えたんだなと感じました。 息子は現在小学生になりましたが、その後チックのような症状が出ることはありません。当時は息子に申し訳ない気持ちで自分を責めがちでしたが、このことをきっかけに、息子に寄り添うことをこれまで以上に心がけるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 作画/Michika監修/助産師 REIKO著者:樋山ゆり菜6歳男児、4歳女児の母。夫は不規則な勤務体制のためワンオペ育児多め。食べることが大好きで、地元・栃木県の食をメインとしたブログを運営しながら、飲食店にて接客のパートをしている。
2023年01月29日