ママが賢く明るく笑っていれば家族もそうなる!をモットーにママ向けの自分磨きや、手抜きに見えない手間抜き家事、ライフスタイルの提案など幅広く活動。「ママになったらはじめる英語」「英語絵本読み聞かせの会」「即効☆発音矯正クリニック」企画運営。絵本や手遊び歌をツールとした親子コミュニケーションの場を提供。
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今回は、少人数でも大勢でも楽しめる、体全体を使った手遊び歌をご紹介します。ノリのよいメロディの愉快な曲なので、一度覚えると頭の中から離れなくなってしまうかも。きっと、お子さんも大好きになる1曲です。 手遊び歌紹介:歌詞通りに動いてみよう「Hokey Pokey」 今回ご紹介する曲は「Hokey Pokey」です。発祥ははっきりしておらず、アメリカで昔から子ども向けの歌として歌い継がれている曲です。イギリスでは「Hokey Cokey」として多くの人に知られています。インターネットで曲名を検索すると、無料で見られる動画がたくさん出てきますのでメロディも簡単に聴くことができますよ。 手遊びのやり方:基本編 まずは基本編から。歌詞の意味と動きを確認してください。 2人なら向き合って、3人以上なら輪になって踊ります。 ♪You put your right foot in (右足を輪の中に入れる) ♪You put your right foot out(右足を輪の外に出す) ♪You put your right foot in(右足を再び輪の中に入れる) ♪And you shake it all about (そのまま足をぶらぶらさせる) ♪You do the Hokey-Pokey, (両手をキラキラ星のようにくるくると動かしながら) ♪And you turn yourself around (その場で右回りにぐるりと1回転) ♪That's what it's all about (両手で膝を2回叩き、拍手を2回して横に開く) ~歌詞の意味~ 右手を中に 右手を外に また右手を中に ゆらゆらゆすって ホーキー・ポーキー ぐるっとまわって はい、おしまい 子どもの成長に応じて、次のようにママがサポートしてあげるとよいでしょう。 ・ねんねの赤ちゃんの場合 ママが仰向けに寝かせた赤ちゃんの右足を動かしてあげてください。この場合、♪And you turn yourself around の1回転は省略しても構いません。 ♪That's what it's all aboutのところは、ひざをママがタッチして、拍手からは赤ちゃんの手を動かしてあげてもいいですね。 ・おすわりができる子の場合 ママが子どもをひざの上に抱っこしながら、曲に合わせて右足を動かしてあげましょう。 ・つかまり立ちができる子の場合 子どもの脇を抱え、ママが赤ちゃんの手を持って、歌詞の通り誘導してあげましょう。 ・1人で立てる子の場合 ママが見本を見せながら、自分でやらせてみてください。 など、成長期に合わせた動きを楽しみましょう。 手遊びのやり方:応用編 応用編として、以下のような楽しみ方もできます。 <その1:替え歌を楽しもう> 「right foot(右足)」を、体の別の部位に置き換えて歌ってみましょう。 たとえば、 ・left foot(右足) ・right hand(右手) ・left hand(右足) ・bottom(おしり) ・head(頭) ・whole self(全身) <その2: クイズ形式でやってみよう> 歌う人、踊る人に分かれます。歌う人がランダムに歌った部位を聞いて、踊る人はその通りに体を動かします。 <その3:速さを変えてみよう> 慣れてきたら、スピードを上げて歌ってみましょう。 「Hokey Pokey」は「shake」のところで体を揺らすのが、一番盛り上がるところです。頭を揺らしたり、体全体を揺らしたり、非日常的な動きを満喫できます。ぜひ大げさに動かして、子どもの笑いを誘ってみてください。
2015年09月15日今回は、ママ自身におすすめの一冊『 Someday 』/Alison McGhee(著)、Peter H. Reynolds(イラスト)をご紹介します。 すべてのママに読んで欲しい1冊 今回ご紹介する絵本は、どちらかと言うと子ども向けというよりも、ママ向けの絵本です。表紙に描かれているのは、赤ちゃんを高々と持ち上げる母親の姿。 One day I counted your fingers and kiss each one. (あの日、私はあなたのちっちゃな指を数えて、キスをしたのよ) というフレーズから始まるこの絵本には、出産を経てわが子が成長していくさまが綴られています。 赤ちゃんだったわが子が、今やすっかり子どもへと成長している。出産したあの日の感動と、私がいなくては何もできなかった毎日。それがいつしか、自分でいろんなことができるようになっている――母親としての喜びと何とも言えない寂しさとが相まって、読んでいるうちに自分の育児経験を思い出し、感極まってしまう絵本です。 わが子を想う母の気持ち、そしてまた自分も想われている ストーリーはその後、成長し、大人になっていくわが子を見守る時代についても描かれています。自分でなんでもできるようになったわが子は、自分自身で嬉しさや悲しみを経験し、心身ともにどんどん成長していきます。 やがて、育った家を出て、結婚し、出産を経て、子どももまた親になります。わが子の成長を見守りながら、自分自身も親にそうやって見守られていたことにはじめて気づくのかもしれません。「いつまでもいつまでも、あなたが大切だよ」、そんなメッセージが伝わる、母性にあふれた絵本です。 年代を問わず読んで欲しい絵本 この本の主人公は、40代頃の女性でしょうか。主人公の子どもの性別は女の子ですが、男の子のママにも、違う年代のママにも、そしてパパにも、年齢、性別を問わずすべての親におすすめの絵本です。絵本を手にした時の年代でも感じ方は違うでしょうし、同じ人でも最初に読んだ時と、5年後に読み返した時とでは、感じ方がかなり変わってくるはずです。 この『 Someday 』の日本語訳(邦題は『 ちいさなあなたへ 』)が出版された当時(2008年)の読者層は、下は10代から上は80代まで。幅広い年代に支持された結果、ベストセラーとなり、翻訳者のなかがわちひろさんのもとには、読者から多くの手紙が寄せられたそうです。 日本語訳も素晴らしいですが、ぜひ一度は原書で読んでみることをおすすめします。イラストを描いたピーター・レイノルズ氏はすばらしい表現力の持ち主で、柔らかなイラストと手描きの文字の組み合わせが、ひとつのアートとなり、感動を誘います。 大事な人への贈り物として いつ読んでもジワジワと涙腺を刺激してくるこの絵本は、大切な人への贈り物としてもおすすめです。育児に疲れた時、子どもを叱りすぎてしまった時、自分にご褒美をあげたい時、ママ自身への読み聞かせにピッタリです。 私はいつか、とっておきの時に、娘にプレゼントしようと決めています。 これからも皆さんが、英語の絵本を読み聞かせを通じて、楽しい親子の時間を過ごせますように。
2015年09月13日今回は、子どもと一緒に、曲に合わせて動きながら楽しめる手遊び歌をご紹介します。「歌+動作+英語」は、普段英語にまったく関わらない子どもでも、すんなり覚えて歌うことができるのでおすすめです。 手遊び歌紹介:歌詞通りに動いてみよう「Walking, Walking」 今回ご紹介する曲は「Walking, Walking」です。メロディーは「♪グーチョキバーで グーチョキバーでなにつくろう〜」でおなじみの日本の手遊び歌「グーチョキパー」の曲にのせて歌いますので、親子ですぐに取り組めますよ。 手遊びのやり方:基本編 まずは基本編から。歌詞の通りに動きます。 ♪Walking, walking(曲に合わせて歩く) ♪Walking, walking(曲に合わせて歩く) ♪Hop, hop, hop!(曲に合わせてジャンプする) ♪Hop, hop, hop!(曲に合わせてジャンプする) ♪Running, running, running, (曲に合わせてすばやく走る) ♪Running, running, running, (曲に合わせてすばやく走る) ♪Now let's stop, Now let's stop. (ストップのところでピタッと止まる) <ねんねの赤ちゃん> ママが赤ちゃんのお腹の上を地面に見立てて、ママの指2本を足のようにして歩く。この場合は、♪Running, running, runningのところで、ママが赤ちゃんのお腹をくすぐります。 大好きなママにくすぐられて赤ちゃんは大興奮! だんだん覚えてくると、くすぐっていないのに歌を聞くだけで笑い出しますよ。 <おすわりの子> 子どもを抱っこしながらママが歌詞の通りに動く。 <つかまり立ちの子> 子どもの脇を抱えて、ママが赤ちゃんの手を持ち、歌詞の通りの動きに誘導する。 <タッチできる子> 自分でやらせてみる。 など、成長期に合わせた動きを楽しみましょう。 手遊びのやり方:応用編 <その1:輪になって動こう> 複数の親子や子どもたちが集まったら、「Let’s make a circle(輪になろう)!」と声をかけて、輪になります。そして、どちら周りでもいいので同じ方向に曲にのって歌いながら動きます。♪Running, running, runningのところで、各自が輪から外れ、ランダムに走ります。最後の♪Now let's stopのところで、どこにいてもその場でピタッと止まります。 <その2:替え歌を楽しもう> 慣れて来たら、♪Walking, Walkingのところを♪jumping, jumping(ジャンプする)とか、♪swimming, swimming(泳ぐマネをする)とか、 ♪sleeping, sleeping(寝たふりをする)に変えてみるのもおもしろいですよ。ほかにも、動作を表す単語をいろいろ調べて替え歌をしてみてください。 <その3:「Stop(止まれ)」で止まることをきちんと教えよう> これは、しつけの要素も含みますが、ママが「ストップ!」とか「止まれ!」などと言った時に、きちんと止まれる子どもにしつけることは、安全面からも重要ですね。それを身に着けさせるには、この歌が使えます! 「『Stop(止まれ)』って言ったら必ず止まるんだよ」と子どもに言い聞かせて、歌で実践してみてください。反射的に止まれるようになれば、実生活でもきっと役に立つはずです。 「Walking, Walking」はシンプルで覚えやすい歌ですが、活用の幅がとても広い、名曲です。ぜひ子どもと一緒に歌ってみましょう。 (ライター:ヨシムラサキ)
2015年08月30日今回は、触って感じる体感絵本『 That's Not My Puppy 』/Fiona Watt (著)、 Rachel Wells (イラスト)をご紹介します。 リアルな手触りに子どもたちは大喜び 表紙には『That's Not My Puppy…(これはボクの犬じゃない)』というタイトルとともに白い犬が描かれています。写真ではわかりにくいかもしれませんが、実はこの犬の絵、体の部分の毛がフサフサ! リアルに毛が生えているんです。当然のことながら、子どもたちはその毛に触りたくなります。読み聞かせる大人側も、ついつい触ってしまいます。 この絵本には毛質など特徴の異なる犬たちが、ページをめくるごとに登場します。たとえば「That's Not My Puppy. Its tail is too fluffy.(これはボクの犬じゃない。しっぽがフワフワすぎる!)」と書かれたページには、しっぽにフワフワの毛が生えた犬のイラストが載っている…という具合です。こうしたやりとりが、特徴をとっかえひっかえ出てきます。 単調な繰り返しですが、子どもたちは聞いて触って大喜び。「読むだけでなく、触れる」というのは、子どもにとっても大人にとっても楽しいものですね。 おすすめポイント おすすめは、各ページで犬のいろいろな部位に対して使っている形容詞の表現を、実際の感触として絵本のイラストの中に織り込んでいるところです。「次はなにが出てくるかな?」とワクワクしながらページをめくることができます。 また、文法的には「It is too ○○.(○○すぎる)」という文が繰り返し登場しますので、日常生活でも「It is too big.(大きすぎる)」とか「It is too easy.(簡単すぎる)」とか、言い換えて声かけしてみてください。 絵本の英語から ~今すぐ使える英単語・形容詞編~ ・Fluffy(毛羽の フワフワした) ・bumpy(でこぼこの) ・shiny(光った、ピカピカの) ・shaggy(毛深い、もじゃもじゃの) シリーズ絵本の紹介 最後に、今回紹介した『That's Not My Puppy』は、登場する動物を変えて、シリーズになっています。おさるさん、ライオン、パンダにモンスターまで! ほかにもまだまだありますので、子どもが大好きな1冊を見つけてみてはいかがですか? 『 That's Not My Monkey 』 『 That's Not My Lion 』 『 That's Not My Panda 』 『 Thats Not My Monster 』 英語の絵本の読み聞かせを通じて、楽しい親子の時間を過ごせますように。 (ライター:ヨシムラサキ)
2015年08月23日今回は日本でもよく知られている手遊び歌をご紹介します。この歌に合わせてからだを動かし、お子さんと一緒に気持ちのいい汗をかいてみてはいかがでしょう。 手遊び歌紹介:からだを動かしながらタッチ遊びのできる英語歌「Head, shoulders, knees and toes」 今回ご紹介する曲は、「Head, shoulders, knees and toes」です。古くから親しまれていて、日本語でも「あたま かた ひざ ポン」と訳され、歌われている曲ですので、一度は耳にしたことがあるでしょう。 <手遊びのやり方:基本編> まずは基本編から。歌に合わせて体のパーツをタッチしていきます。 ♪Head, shoulders, knees and toes, knees and toes,(曲にあわせて頭、肩、ひざ、つま先をタッチ) ♪Head, shoulders, knees and toes, knees and toes, (曲にあわせて頭、肩、ひざ、つま先をタッチ) ♪And eyes and ears and mouth and nose,? (曲にあわせて目、耳、口、鼻をタッチ) ♪Head and shoulders, knees and toes, knees and toes. (曲にあわせて頭、肩、ひざ、つま先をタッチ) ねんねの赤ちゃんは、ママが赤ちゃんの部位をタッチする お座りできる子は、座らせてママが赤ちゃんの手をもって誘導してあげる タッチできる子は自分でやらせてみる など、成長期に合わせた動きを楽しみましょう。 <手遊びのやり方:応用編> その1:だんだんスピードアップ 繰り返し歌いながら、だんだんスピードアップして歌います。 もちろんタッチの動きも曲のスピードに合わせて早くしていきます。体だけでなく、お口のエクササイズにもなりますよ。 その2:サイレント遊びを楽しむ たとえば、「Head」をサイレントにした場合、「Head」のところは歌わず、無言で手振りだけにします。 サイレント以外の部分は基本通り歌います。上手にできたらサイレントの部位を増やして楽しみましょう。 その3:からだのパーツ遊びを楽しむ 歌詞の中の体の部位を、別の部位に変更して、替え歌遊びをします。 お子さんが自分で歌えるようであれば、親子のどちらかが替え歌をして、それに合わせてどちらかがタッチ遊びをするのもおもしろいですね。 ♪Head, tummy, back and toes, back and toes, (曲にあわせて、頭、おなか、背中、つま先をタッチ) ♪Head, tummy, back and toes, back and toes, (曲にあわせて、頭、おなか、背中、つま先をタッチ) ♪And cheeks and neck and chin and nose, (曲にあわせて、ほっぺ、首、あご、鼻をタッチ) ♪Head, tummy, back and toes, back and toes. (曲にあわせて、頭、おなか、背中、つま先をタッチ) 「体のこの場所は、英語で何と言うのかな?」と考えながら楽しむと、歌遊びをしながら体のパーツの英単語を覚えられて、おすすめです。ぜひお子さんと一緒に歌ってみてください。
2015年07月25日今回は、子どもと一緒に想像力を働かせたい時に読みたい英語絵本、『 If You Give a Mouse a Cookie 』/Laura Joffe Numeroff(著)、Felicia Bond(イラスト)をご紹介します。連想ごっこにぴったりな内容の絵本ですよ。 エスカレートする要求に答えると…最後はどうなる!? このお話は、男の子がネズミにクッキーをあげるところから始まります。もらったクッキーを食べたら、ネズミはのどが乾いてしまい、ミルクを欲しがります。コップに入れたミルクをあげると、今度はストローを欲しがります。ストローをあげると、次は紙ナプキンを…というように、話がどんどん展開します。エスカレートするネズミの要求に答えていくと、最後は一体どうなるのでしょうか!? おすすめポイント ネズミが次から次へと欲しがるさまが、ハリウッドの映画「エアフォース・ワン」のセリフにも引用されているほど、アメリカでは有名な絵本です。 テンポよく展開するストーリーは読み聞かせるのにちょうど良く、子どもも「絵本のネズミは、次は何を欲しがるのかな?」と推測しながら楽しめます。推理しながら読み進めることで、子どもの想像力を育てることができます。 絵本の英語から~今すぐ使える英語のフレーズ~ 「If You Give a Mouse a Cookie, he’s going to ask a glass of milk.」(男の子がネズミにクッキーをあげたら、ネズミはミルクを欲しがりました) を応用して、 「If I Give you a Cookie, what will you ask for?」(もしあなたにクッキーあげたら、ほかに何が欲しい?) と聞いてみるのもいいですね。 また、日常生活に登場する英単語や英語フレーズもたくさん出てくるので、語彙力アップにもつながります。たとえば、 mirror(鏡) refrigerator(冷蔵庫) glass of milk(コップ一杯のミルク) sweep(掃除する) take a nap(お昼寝する) drow a picture(お絵描きする) ask for(要求する) など、日々の生活で接した時や声かけの時に取り入れてみてください。英語を語学として学習する年代がくる前に、日常に英語をうまく組み込むことで、より自然に英語に親しめるはずです。そのためにも、絵本というツールを通して、英語でコミュニケーションを図ることが大切になるでしょう。 英語の絵本を読み聞かせを取り入れて、親子の時間をもっと楽しいものにしていってください。
2015年07月18日今回ご紹介する絵本は 『 I Love You Because You're You 』/ Liza Baker (著)、 David McPhail (イラスト)です。キツネの子どもが、母ギツネにぎゅっと抱きしめられている表紙からすでに、深い親子愛が伝わってきます。 ■「どんな時でもママはあなたの味方だよ」と伝えたい時に読みたい絵本 絵本の各ページで「I Love You Because You're…(いつだってあなたがだいすきよ)」というママから子どもへの語りかけがあります。うれしい時、悲しい時、眠たい時、わくわくしている時、何かに怖がっている時、どんな時もあなたがだいすき、という母から子への愛。そんな気持ちを子どもに伝えたい時におすすめです。 読み聞かせているうちに感情移入してしまい、読み終えたら思わず子どもを抱きしめたくなってしまう、幸福感たっぷりの1冊といえます。 タイトルにもなっている「 I Love You Because You're You (ママはあなたがだいすきだよ。いつだってあなたはあなたなんだから)という言葉を、子どもに毎日言ってあげたいですね。 ■英語絵本読み聞かせで大切にしたい2つのこと 私は、自分が主催する英語絵本読み聞かせ教室に参加する皆さんに、いつもしている質問があります。それは「なぜ、英語で絵本の読み聞かせをしたいと思ったのですか?」です。 その答えとして、「小さいうちから英語に触れさせたいから」という理由が多く聞かれます。たしかにそれは大切です。英語が「勉強」になる前に、自然にお子さんの生活に英語を取り入れていくのは効果的でしょう。 ただ、それよりも大切にしてほしいことが2つあります。 ひとつは「知識よりも感性を育てたい」ということ。 もうひとつは「読み聞かせを通して、親子の絆を深めていくこと」です。 長年読み継がれている名作絵本には、そもそも文学としての良さがあります。子どもの心を刺激し、グッとつかんで離さない魅力があるのです。 さらに海外の絵本には、洋書ならではの鮮やかな色彩、描かれている登場人物の表情の斬新さなど、五感を刺激する要素もたくさん詰まっています。「文字を読んで知識を高める」というより「心で感じる」こと、つまり感性を育てることが子どもの心育てに大きく役立つはずです。 そして、何よりも子どもはママが大好き。大好きなママの温もりを感じながら、大好きなママの声で語られる読み聞かせの時間が、親子の絆を深めるのに最高の時間だということはいうまでもありませんね。 今回ご紹介した『I Love You Because You're You』は、親子の絆を深めるのにぴったりな内容の絵本です。英語絵本読み聞かせを通して、大切な親子時間を過ごしてください。
2015年06月20日6月4日から歯の衛生週間が始まります。毎年この時期に読みたくなる絵本が、今回ご紹介する『 Brush Your Teeth, Please 』/Leslie Mcguire (著)、 Jean Pidgeon (イラスト)です。 子どもに歯が生え始めると歯磨きがスタートしますよね。初めての歯磨きを嫌がる赤ちゃんも多いです。けれども、歯はきれいに磨かないといけないし、無理矢理磨いて歯磨き嫌いになるのも困るし…とお悩みのママにとって、この絵本は必見! 楽しく歯磨き習慣を身につけられる絵本です。 ■歯磨きタイムを英語時間に この絵本を使って、歯磨きをお子さんと一緒に楽しみながら習慣づけ、しかも、それを英語学習の時間にしてしまいましょう。 『Brush Your Teeth, Please』は、表紙にも「A Pop-up Book」(飛び出す絵本)とあるように、各ページが仕掛け絵本になっています。最初のページにはBear(くまさん)が登場。大きく開けたくまさんの口に向かって、絵本についている歯ブラシでゴシゴシと磨きながら絵本を楽しみます。 読み方も、リズムに乗って軽快に読むのがおすすめ。たとえば最初のページでしたら、「Bears brush/ their teeth/ up and /down」と一定のリズムで区切りながら抑揚をつけて読んであげると、子どもにも覚えやすいはずです。 どのページにも「Shouldn't you?(一緒に磨かない?)」という誘い文句がついているのは、親にとっては嬉しいところ。読み聞かせの後、「さぁ、○○ちゃんも磨こうね」とつなげるのにお役立ちなストーリー展開です。 ■仕掛け絵本を使って一緒に磨こう ページごとに違う動物が登場しますが、それぞれの動物の歯の特徴もふまえ、磨き方、注意する箇所などを実践できる仕掛けもあるので、すでに歯磨き嫌いになってしまったという子どもさんにも、かなりおすすめです。 絵本についている歯ブラシの仕掛けを手に持って使えるのが子ども心をくすぐるようで、本当に大喜びです。私の娘は、歯ブラシの柄がそれぞれ違うことを発見して、楽しんでいました。歯ブラシだけでなくフロスを使う場面もあるので、おもしろいですよ。 ■Let's Try! 歯磨きフレーズ 『Brush Your Teeth, Please』の絵本に出てくるものも含め、歯磨きに関する英語のフレーズを、毎日の歯磨きの中で実践してみましょう ・歯を毎日磨く=Brush my teeth everyday. ・上の歯を磨く=Brush the top teeth. ・下の歯を磨く=Brush the bottom teeth. ・前歯を磨く=Brush the front teeth. ・奥歯を磨く=Brush the back teeth. Brush ! Brush ! Brush !(ゴシ!ゴシ!ゴシ!)と、磨く時の音もおもしろく読んで、実際の歯磨きのときも唱えながら磨いてみましょう。歯磨きも、英語絵本の読み聞かせも、子どもの好奇心をくすぐることで効果的に定着していきますよ。
2015年05月22日今回ご紹介する1冊は、『 The Family Book 』/Todd Parr(著)です。カラフルな色使いとシンプルなタッチの親しみの感じられるこのイラストを、皆さんもどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。 絵本作家でもあり、イラストレーターでもあるTodd Parr(トッド・パール)さんのつくるユーモラスな絵本は、アメリカではもちろん、日本で翻訳もされていて大人気です。多数あるシリーズの中で私がおすすめするのがこの1冊。邦題は『いろんなかぞく』です。 ■さまざまな家族のあり方を学べる絵本 ちょっとシリアスな話になりますが、日本でも今や夫婦の3組に1組は離婚しているといわれており、ひとり親家庭や再婚家庭、未婚の母など、家族の形態は非常に多様化しています。 そんな、多様化する家族のあり方に対する偏見を失くし、「家族にとって何が大切なことなのか」を考えさせてくれる絵本が、この『The Family Book』なのです。ぜひ親子で読んでいただきたい絵本です。 ページをめくると、さまざまな家族が出てきます。最初は見開きの左ページに「Some families are big.」(大人数の家族もあれば)、右ページに「Some families are small.」(人数の少ない家族もいる)といった、対比した家族構成を紹介するところから始まります。それぞれがわかりやすくイラストで描かれているので、小さな子どもでも想像ができます。 読み進めていくと、ひとつ屋根の下に住んでいる家族だけでなく、離れて暮らす家族や、大切な家族を亡くしてしまった家族などが出てきます。さらに、母子家庭や養子の家庭、お父さんとお母さんが2人ずついる家庭なども登場します。 現代では、子どもたちは実際に生活するコミュニティで、さまざまな構成の家族に出会います。家族のかたちは、1つではないのです。この絵本を通じて、そのことを子どもに、ごく自然に教えられるのではないでしょうか。 家族のかたちが異なっても、大切なのはそれぞれの家族が助け合って暮らしていくことなのだということ。そのメッセージを、この絵本を読み聞かせることで、子どもたちに伝えられるのが、一番の願いです。変に構えることなく、自然体で読んであげたい1冊です。 ■読み聞かせのワンポイントアドバイス:絵本の中の表現から 『The Family Book』には、さまざまな対比の言葉が載っています。それらを比べて、反対表現を楽しんでみましょう。 ・ same (同じ)⇔ different (違う) ・ quiet (静かな)⇔ noisy (騒がしい) ・ live near each other (近くに住んでいる)⇔ live far from each other (遠くに住んでいる) ・ big (大きい) ⇔ small (小さい) ・ clean (きれいな)⇔ messy (きたない) そのほか、家族に関する表現もたくさん載っています。この機会に覚えてみてください。 ・ some families have two moms or two dads (お母さん、またはお父さんが2人いる家族) ・ some families adopt children (養子を迎えた家族) さまざまな家族がいるけれど、私の家族がいちばん! と思えるような子に育てたい。私にとっては、あらためてそう思わせてくれる、特別な1冊です。
2015年05月08日女性にとって美容と健康の維持は永遠のテーマ。適度な運動も取り入れたいと思いつつ、「定着しない!」という声もママたちからよく聞きます。 そこで今回は、日常の動きを意識することで美容と健康の維持に繋げる「ウォーキングセラピー」をご紹介します。ウォーキングセラピー協会理事長であり、ウォーキングセラピストの亜希子さんにお話を伺いました。 ■ウォーキングセラピーとは アロマセラピー、カラーセラピー、サウンドセラピー、アニマルセラピーなどなど、 昨今は世の中に「セラピー」のつく言葉があふれています。 そもそもセラピーとは「治療・治癒術」のこと。つまり、ウォーキングセラピーとは、私たちが日常の「歩く」という行為に意識を向けることで、自分の体をケアして癒す=セルフセラピーができる方法のことです。 ■痩せるウォーキングのコツ(1)正しい姿勢 正しい姿勢は、人間のあらゆる動作の基本。姿勢が崩れていては正しく歩くことはできないですし、セラピー効果もゼロになってしまいます。まずは基本の姿勢と歩き方をマスターしましょう。 <基本の姿勢> 壁があればどこでも確認できる! 基本の姿勢です。 (1)壁に背中を付けて立ちます。 (2)かかと、おしり、肩甲骨、後頭部の4箇所を壁に付けます。 (3)背中と壁の隙間に手のひらを入れ、隙間が手のひら1枚分くらいになるようにしましょう。 これが正しい基本の姿勢です。 <ポイント!> 隙間が開き過ぎている時はお腹、特に下腹部に力を入れてください。自然と腰が壁に迫り、隙間が狭まるでしょう。また、肩に力が入って上がってしまうことがありますがリラックス。肩は下げます。 ■痩せるウォーキングのコツ(2)正しい歩き方 歩く時も、以下のポイントを意識して歩くだけで、体がケアされるようになります。特に足の動かし方、重心移動の方法がとても重要になってきます。 ・膝を曲げて歩くのはNG ・右足を出す時には反対の左足で蹴り出し、体ごと前に押し出すように ・後ろ足をピーンと伸ばし、足の指で最後に地面を蹴り出すよう意識する 先日、私自身もこの姿勢と歩き方を体験してみましたが、姿勢も歩き方も、基本を押さえるだけで全身に効果を感じます! 恥ずかしながら、翌日は全身筋肉痛。いかに普段ゆるっとした歩き方をしているか、実感しました。 日常の「歩く」という行為をちょっと意識するだけで美容と健康に効果が現れてきます。友人は、姿勢よく歩くことでダイエット効果だけでなく、表情も明るくなりました。この春、ウォーキングセラピーがおすすめです。
2015年04月18日今回ご紹介する1冊は、 『This Little Piggy』 /Jill Ackerman(著)・ Michelle Berg (イラスト)。マザーグースの詩がもとになった絵本です。 絵本そのものが足の形をしている、おもしろいデザインになっています。しかも、ページごとに親指から順番に指を動かせるようになっていて、読み聞かせをしながら、文面通りの動きを再現することができます。 指を動かすと飛び出してくるブタさん(=Little Pig)も、とってもかわいらしく、どのお子さんも自分で絵本の指を動かしたくなるはず。読み聞かせだけでなく、お子さん自身が手に取って楽しめる絵本です。 各指を動かしながら、5本の指を英語で言ってみる遊びもできます。詩も短く、リズムが良いので、子どもたちもすぐ覚えてしまうでしょう。詩を歌いながら指遊びをすると楽しいですよ。 ■読み聞かせのワンポイントアドバイス:手遊び歌を楽しもう この絵本は手遊び歌としても有名です。「This Little Pig Went to Market」という曲名で検索すると、すぐに見つけられます。 曲にのせて、お子さんの手や足の指をつまみながら楽しく手遊びできます。冬の寒い時期には、この手遊び歌を歌いながら、手足のマッサージをすることもあります。やり方は簡単。以下の通りです。 ♪This little pig went to market で、親指をつまむ ♪This little pig stayed at home で、人さし指をつまむ ♪This little pig had roast beef で、中指をつまむ ♪This little pig had none で、薬指をつまむ ♪And this little pig cried, で、小指をつまむ ♪Wee, wee, wee, wee, wee! で、くすぐる(脇でも足の裏でもよい) ♪All the way home で、おしまい 子どもはママにくすぐられるのが大好き。何度も手遊びで歌っているうちに、くすぐりの前のところで、子どもさんが先に笑い出すようになりますよ。親子のスキンシップに使える歌です。 なお、ブタさんが「Wee, wee, wee, wee, wee!」と鳴く箇所は、読み聞かせの声色も変化させると、さらにおもしろさが増し、さまざまな感情を表現できるポイントになりますよ。
2015年04月12日今回ご紹介する1冊は、 『David Goes to School』 /David Shannon(著)。以前、 絵本紹介6 で紹介した『No, David!』のシリーズで、手書き調のやさしい色づかいのイラストと手書きの文面が調和している、すばらしい絵本です。 『David Goes to School』は、『No, David!』では幼児だったDavidが、小学生のお兄さんになった頃のお話です。赤ちゃんの時からいたずらっ子のDavidですが、それは小学生になっても変わらず、期待通りのやんちゃぶりを示してくれます。 これまでの『Oh, David!』や『No, David!』では、お母さんがやきもきしながら叱る役担当でしたが、今回はお母さんではなく、担任の先生がやきもきしています。 特に「David’s teacher always said…」から始まる「NO, NO, NO」(ダメダメダメ)というフレーズの連続には、男の子を持つお母さんは、十分に共感できるのではないでしょうか。 時間を守らない、おふざけが過ぎる、いつでもどこでも自由気まま…そんな子どもに向けて常日頃言っているフレーズが英語でちりばめられているので、子ども向けの絵本といえども、とても実践的な内容になっています。 どうせなら、普段日本語で叱っていることを、この絵本の叱りフレーズを使って、英語で言ってみるのはいかがでしょう? そうすることで、叱り+語学(?)の効果が期待できるかもしれません。 ちなみに、この絵本で私がいちばん好きなのは最後のシーン。1人居残りになってしまったDavidが完璧な掃除を見せてくれ、それを先生に褒められた時に最高の表情をする場面です。 1冊の中でたくさんの感情を得ることのできるこの絵本は、本当におすすめです。 ■読み聞かせのワンポイントアドバイス:叱りフレーズこそ英語で言おう!? 子どもを叱る時、大切な部分はもちろん日本語で、子どもにもわかるように言う必要がありますが、ちょっとした注意、繰り返される注意には英語のフレーズを取り入れてみませんか? 子どもを叱る時にあえて英語を取り入れることには、「聞き慣れたママの声が、いつもと違う言語を話している!」という刺激を子どもに与え、話を聞くための準備を整えさせられるというメリットもあります。 たとえば、こんなフレーズを使ってみてはいかがでしょう。 ・子どもがほかのことに気を取られている時に、注意を向けるためのフレーズ 「Pay attention!」(ちゃんと聞いて!) ・順番を守れない子どもに対して注意するフレーズ 「Wait your turn!」(順番を守って!) 今日紹介した『David Goes to School』にも、すぐ使えるフレーズがたくさん載っているので、ぜひ見てみてください。
2015年04月07日季節の変わり目は、気候や気温の変化に体がついていけず、体に不調をきたす人が多い時期。ちょっとした不調でも、毎日続くとやっかいです。さらに、体調不良時は免疫力が下がるため、普段なら感染しない細菌やウイルスに感染することもあります。 免疫力を十分に発揮し、体を守るためには、腸内環境をよくすることがポイントだといわれています。耳にしたことがある人も多いのでは? そこで、免疫力と腸内環境を整えるために知っておきたい、基本的なことをあらためてまとめました。 ■免疫とは? 免疫が下がるとどうなるの? 免疫とは、疫=病気を免れる(まぬがれる)こと。そのための力が「免疫力」、すなわちウイルスや細菌などの外敵から体を守る抵抗力のことです。免疫力が低下すると、インフルエンザや食中毒などのウイルスに感染しやすくなります。 そのほか、免疫をつかさどっている免疫細胞のバランスが崩れ、免疫力が過剰に反応すると、花粉症に代表されるようなアレルギー症状が発生しやすくなります。そのため、免疫力は高すぎても低すぎてもNG。バランスを整えておくことが大切なのです。 では、どうやって免疫力のバランスを整えたらよいのでしょうか。 ■腸内環境を整えよう ~免疫は腸でつくられる~ 免疫力のバランス調整に必要なのは、腸の健康管理です。なぜなら、免疫細胞のおよそ6割は腸内に存在しているからです。そのため、腸内環境を良く保つことが免疫力をつくることにつながります。腸内環境を見直すには、「善玉菌」を少しでも多く腸内に増やすことが重要です。 ■腸に善玉菌を作ろう ~日和見菌の話~ 腸内にいる腸内細菌には、よく耳にする「善玉菌」と「悪玉菌」のほか、「日和見(ひよりみ)菌」というのが存在します。その名からも推測できますが、「日和見菌」とは、その人の腸に存在する、善玉菌と悪玉菌のバランスを見て日和見する=より多いほうの菌に同化する、という特徴があります。 日和見菌が善玉菌と悪玉菌、そのどちらかの数が多いほうに変わってしまうというのはやっかいです。なぜ善玉菌を少しでも多く増やしたほうがいいのかが、これでおわかりいただけたでしょう。となると次は、「いかに腸内に善玉菌を増やしていくか」という話になりますね。 ■腸内をキレイにするポイント ~乳酸菌と食物繊維~ 腸内で善玉菌を優勢にするには、以下の3つのポイントがあります。 1.腸に善玉菌を生きたまま届ける 乳酸菌(善玉菌)は「生きたまま」腸に届けられることが大切です。中には胃を経由した時点で、胃散にやられてしまう善玉菌もあります。胃酸にやられず、腸まで生きたまま届く善玉菌を摂取するようにしましょう。 2.腸内の善玉菌を育てる 善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす役割のある「食物繊維」を積極的に摂取しましょう。食物繊維を善玉菌が食べることで、善玉菌そのものの数が増えていきます。「腸には食物繊維がいい」といわれるのは、このためでもあるのです。 3.腸内をクリーンに保つ 食物繊維は、善玉菌のエサになるだけでなく、腸内に残った便や老廃物の排出も促します。きれいな腸内は善玉菌が生息しやすく、汚い腸内は悪玉菌が増殖しやすいといわれています。便秘の解消だけでなく、免疫力を整えるためにも食物繊維は一役買っているのですね。 つまり、免疫力のバランスと腸内環境を整えるには、乳酸菌(善玉菌)と食物繊維を豊富に含んだ食事をとることが最初の一歩、というわけです。乳酸菌と食物繊維の量だけでなく質も意識しながら、食事に取り入れていきましょう。 それが、腸内環境を整える=免疫力のバランスを整える=健康を保つ近道となるのです。
2015年03月24日今回ご紹介する1冊は、『 Please and Thank you 』/Jill Ackerman(著)、Michelle Berg (イラスト)。これは私がKid’s向けのレッスンで最初に子どもたちに読み聞かせることの多い、挨拶のやりとり絵本です。 タイトルの通り、「Please!」と「Thank you!」の受け答えが各ページ、さまざまなシチュエーションで繰り広げられていきます。 日本語でも「お願いします」「ありがとう」をきちんと言えることって大切ですよね。公園に行きたい時、欲しい物を買ってほしい時など、子どもが自分1人ではできないことを人に頼む時、「こんな時、なんて言えばいいの?」と、つい戸惑ってしまうやり取りを、最も簡単な単語で言えるようにする絵本です。 たとえば、手の届かないところにあるお気に入りのボールを誰かに取って欲しい時、一番シンプルな言い方は、欲しいボールを指差し「Please!」とだけ言って頼みます。そして、取ってもらえたら「Thank you!」とお礼を言う。実はこれだけでOKなのです! 実に簡単ですね。 各ページにはフラップがついていて、めくれる仕掛け絵本になっているので、子どもたちは「なんて言うんだったかな?」を考えながら、かつ楽しみながら読める絵本です。 「Please!」と「Thank you!」に慣れてきたら、間に「Here you are.(はい、どうぞ)」をはさんでみたり、単語でなく文で言い換えてみたりするのもよいでしょう。 ■読み聞かせのワンポイントアドバイス:「Magic word」って何? この絵本の冒頭は、「Please and thank you are magic words!」というフレーズで始まります。この「magic words=マジックワード」って何かご存じですか? Magic wordとは、そのまま訳すと「魔法の言葉」ですが、この絵本の中でのやり取りに使われているように、相手にお願いする言葉、すなわち「Please」を引き出すための言葉です。「What’s the magic word?」(そんなときはなんて言うんだっけ?)と問いかけることで、「Please!」や「Thank you!」を相手に言わせる時に使います。 育児をしていると、日本語でも「~してくださいでしょ?」と子どもに促すことがありますよね。それと同じようなことを英語で促す時に使うフレーズです。 『Please and Thank you』の絵本を読み聞かせて、「What’s the magic word?」いうフレーズに親しむことができたら、日常生活でも「magic word」をぜひ使ってみてくださいね。
2015年03月18日今回ご紹介する1冊は、『 Yes 』/Jez Alborough(著)です。『やだ!』という邦題で、日本語訳も出版されています。 主人公は子どものチンパンジーのBOBOちゃん。ちょうど、この英語絵本紹介シリーズが始まった時に 最初にご紹介した のが『Hug』という、同じBOBOちゃんが登場するシリーズの絵本でした。 『Yes』の絵本に出てくる英単語は、ほとんどが「Yes」と「No」。お昼寝の時間になってもなかなか眠りたがらないBOBOちゃんの気持ちが、いろいろな「Yes」と「No」で表現されていきます。カラフルな色づかいと、やさしいタッチのイラスト、登場する動物達の表情から、1歳の赤ちゃんでもストーリーを理解できます。 絵本に出てくる英会話はそのまま、日々の育児にも取り入れられます。たとえば、お風呂の時は「Bath time, Bobo」、寝る時は「Bed-time, Bobo」。「Bobo」の部分を子どもさんの名前に替えて言ってみてください。 本当にシンプルな言い方なので、英語が苦手なママでも大丈夫。答えもシンプルに「Yes」と「No」を使って、子どもさんの気持ちを代弁してあげるとよいでしょう。 絵本を読み聞かせながら、読み聞かせている大人のほうも、ほろっと心温まります。毎日の寝かしつけに疲れてしまった時、お子さんと一緒に読んでみたい1冊です。 ■読み聞かせのワンポイントアドバイス 『Yes』のように動物が登場する絵本の場合、絵本のストーリーとは別に、「登場する動物たちを楽しむ」という読み方もあります。 絵本を読み聞かせた後に、「What’s this?」「この動物はなあに?」と問いかけてみたり、動物の鳴き声を英語で言ってみたり、そうしていくことで、いつのまにかたくさんの種類の動物名と鳴き声を英語でも覚えられます。 動物の鳴き声については、「Old MacDonald Had a Farm(ゆかいな牧場)」という有名なKid’s Songがありますので、それを一緒に歌ってみましょう。「♪イーアイ イーアイ オー」というフレーズが印象的なので、メロディをご存じの方も多いのでは? 犬、猫、アヒルなど、鳴き声に加え、動きもまねて歌えば、子どもたちは大興奮! 遊びながら英語が吸収されていきます。 英語で動物の鳴き声をたくさん覚えたら、動物園に行ってみましょう。実際の動物を見ながら、あれは何だっけ?と英語でやり取りするのもおススメです。英語を勉強と捉えるようになる前に、絵本の読み聞かせや歌を通して、楽しく英語に触れ合う時間を作っていきたいですね。
2015年03月02日今回ご紹介する一冊は、『 Five Little Monkey Jumping on the bed 』/Eileen Christelow(著)です。5匹の子猿がママ猿の目を盗んで調子に乗っている、とってもとっても楽しい絵本ですが、もとはマザーグースの歌です。 5匹の子猿が、寝る時間になってもなかなか寝ないで、ベッドの上を飛び跳ねています。そのうち1匹がベッドから落ちて怪我。ママ猿がお医者さんを呼んで手当をしてもらいます。お医者さんからも、「もうベッドの上で飛び跳ねちゃだめだよ!」を注意されたにも関わらず…。期待を裏切らない展開が心地よい絵本です。 こりない子猿たちの繰り返しの行動を見て、読み聞かせられた子ども達は大喜び。もともとは歌なので、リズムよく読めますし、テンポに乗って小さい子でもフレーズを覚えてマネしてすぐ言えるようになります。シンプルな内容ですが覚えやすいので、読み聞かせ初期には外したくない1冊です。 ■英語で『Five Little Monkey Jumping on the bed』を読み聞かせるポイント ベッドでジャンプするところでは、一緒に飛び跳ねてみたり、ベッドから落ちて頭をぶつけるところでは痛がるリアクションをしてみたり、慌ててドクターに電話するママ猿や、注意するドクターのマネをしてみたりと、体全体を使って音読してみましょう。オリジナルの手遊びを考えて、リズム読みしてみるのもいいですね。 そのほか、メロディに乗せて歌うのも楽しいですよ。動画サイトでもさまざまなバリエーションのメロディが公開されているので、そうした曲にのせて、歌詞を味わってみてください。 子どもは歌が大好きです。曲に合わせて体を動かし、歌詞を歌えば、通常の絵本読み聞かせとはまた違った雰囲気を楽しむことができますよ。 ねんねの赤ちゃんから、自分で絵本が読める小学生まで、それぞれの年齢でさまざまな楽しみ方のできるお楽しみ絵本です。一度歌うと耳に残る楽しい歌詞を味わってみてください。
2015年02月23日産後、授乳をしている時期に、赤ちゃんの泣き声を聞いただけで胸が張ってきて、母乳が分泌されてしまった経験はありませんか? 赤ちゃんの泣き声に脳が反応し、母乳が出るのは「オキシトシン」のしわざなのです。 オキシトシンとは、下垂体後葉から分泌されるホルモン。子宮筋の収縮促進作用があるので陣痛誘発剤として使われることが多いですが、乳汁分泌作用も持っています。私自身も2人の子どもを母乳で育てていた授乳期を振り返ると、たしかに赤ちゃんの泣き声に反応して母乳が勝手に出てきたという経験を何度も味わったことがあります。 そんなオキシトシンですが、最近もっと幅広い効果があると、にわかに知名度が上がってきていていることをご存じでしょうか? ■オキシトシンが「幸せホルモン」と呼ばれる由来 オキシトシンは別名「幸せホルモン」や「絆ホルモン」と呼ばれています。それは、オキシトシンが乳児期の母子間だけでなく、親子や異性の間でも有益なことがわかってきたからです。誰かと手をつないだり、抱きしめたり、頭をなでたりすることでもオキシトシンが分泌され、お互いの幸福感を満たすことができるといわれています。 ■子どもを30秒間ぎゅっと抱きしめてあげよう 子どもがまだ小さい乳幼児の時期は、イライラしたり、感情的な怒り方をしたりしてしまって、後から反省するママ(パパ)も多いのではないでしょうか。そんな時は、30秒間何も言わずにお子さんを抱きしめてあげてください。オキシトシンが分泌され、母子(父子)がお互いに満たされた気持ちにしてくれます。 思い返せば私も初めての育児の際、何をやっても泣きやまない子どもと一緒に涙し、どうしたら泣き止んでくれるの?と抱きしめてあやしていたところ、どういうわけか今まで泣いていた赤ちゃんが自然にすーっと泣きやんだことがありました。あれはきっと、オキシトシンの効果だったのかもしれません。 ■聞いてびっくり! オキシトシンを分泌させる○○とは 触れ合いにより分泌されるといわれていたオキシトシンですが、実は触れ合わなくとも予想以上の効果が測定できたという実験結果が、先日観ていたテレビの番組で紹介されていました。 触れ合わなくてもオキシトシンを分泌させたものの正体――それは何かというと、なんと「手紙」なのです! メールやSNSが主流となった昨今、手紙を出す機会はぐっと減っています。メールやSNSのメッセージでも気持ちは伝わりますが、手紙には手書きならでは効果があるようです。 私自身、小学1年生の自分の子どもから、愛情あふれた手紙をもらうと、たしかにいつもいつも温かな気持ちになれます。幸福感を満たされれば、ストレスが軽減され、肌荒れや暴飲暴食なども減って、キレイになっていけるはず。あなたも大切な人に、たまにはメールではなくお手紙を書いて、幸せホルモンを分泌させてみませんか? 参考文献:『「脳の疲れ」がとれる生活術』有田秀穂・著(PHP研究所)-->
2015年02月17日今回ご紹介する一冊は、大好きな我が子に愛を込めて読んであげたい絵本、 『 Countig kisses 』/Karen Katz(著)です。 私がとりわけ好きな絵本で、英語絵本読み聞かせの会でも定期的に読んでいます。驚くことに、この絵本を読み始めると、どんな時でも赤ちゃんがしーんと静まり返るんです。そんな不思議な絵本です。 赤ちゃんって、眠くなるとぐずりますよね。この絵本の始まりにも、とっても眠くなって、ぐずってしまった赤ちゃんがいます。そんな赤ちゃんを寝かしつける際に、10からカウントダウンしながら、家族みんながかわるがわるキスをしていく様子が描かれています。 読み聞かせながら、絵本と同じように、赤ちゃんにキスしてあげましょう。赤ちゃんはママのことが大好きなので、本当に喜びます。 絵本にはそうした様子が描かれているほか、読みながら形容詞や体の部位の表現など、さまざまなことを覚えられるので、英語の勉強としても役立ちます。特に、赤ちゃん独特の上あごのくぼみにキスをするところは、読むたびにほっこりしてしまいます。 ■英語で『Counting kisses』を読み聞かせるポイント 読み方のコツとしては、寝ぐずりしている赤ちゃんのご機嫌をとる楽しいキスから、機嫌が直り、だんだんと眠りを誘導するようなやさしいキスへ変わっていくにつれ、読み方をゆっくりやさしくしていきましょう。最後はささやき声になるくらいでもよいでしょう。 実際に読み聞かせの例を聞かせられないのが残念ですが、ママが気持ちを込めて読んであげれば大丈夫。おやすみ前の絵本として毎晩読み聞かせてもいいですね。 この絵本は、リズムがとりやすく読みやすい絵本でもあります。メトロノームがリズムを刻むイメージで、英語独特の強弱を練習するのにもおススメです。心の中で手拍子をとるように読み聞かせてみてはいかがでしょうか。 絵本を通じたスキンシップで、親子愛を深めてください。
2015年02月16日今回ご紹介する一冊は、子どもたちが怖がりながらも大好きな恐竜の絵本、 『How Do Dinosaurs Say Goodnight?』 /Jane Yolen(著)・Mark Teague(イラスト)です。この絵本は和訳でも『きょうりゅうたちのおやすみなさい』(小峰書店)というタイトルで出版されています。 ■英語で『How Do Dinosaurs Say Goodnight?』を読み聞かせるポイント 眠る時間になったのに「眠りたくない」と暴れだす子どもたちは、まるで恐竜の赤ちゃんのよう。そんな子どもたちに「恐竜たちはどうやっておやすみする?」と問いかけるスタイルで物語が進んでいきます。 ページいっぱいの大きさで登場する恐竜のイラストは、絵本の見どころのひとつ。つい「我が家に本当に恐竜がいたら…」と想像してしまいます。人間サイズの部屋に狭そうに暮らしながらも、その狭さの中で私たちと同じ生活をしようとする恐竜のかわいさがたまりません。 この『How Do Dinosaurs Say Goodnight?』は、「寝る前はどうするんだっけ?」と子どもに教えるのにも役立つ絵本です。前半は恐竜が行う悪い例、後半は良い例というように展開もわかりやすく、読み聞かせながら子どもの共感も誘ってみましょう。子どもに「自分で考えて行動する力」を育てたい時にも活躍するはずです。 絵本に登場する恐竜は、一般的な英和辞典には載っていないようなマニアックな種類も出てきます。恐竜の名前はイラストの中にさりげなく書かれているので、読み聞かせながら見つける楽しみもありますね。好奇心旺盛なお子さんなら、恐竜の名前をバイリンガルで覚えてしまうかもしれませんよ。 「恐竜」というテーマが一見男の子向けに見えますが、男女問わず楽しめる絵本です。 ■片付けや掃除の仕方まで、子どもの教育にも役立つ「Dinosaurs」シリーズ 『How Do Dinosaurs Say Goodnight?』は、たくさんのシリーズが出ていて、数の数え方やお掃除の仕方など、絵本ごとにテーマが設けられています。シリーズの絵本の中から、私が好きな2冊をピックアップしてご紹介します。 『How Do Dinosaurs Clean Their Rooms?』 散らかった部屋をどうやって片付けるんだっけ? 読み聞かせをしながら子どもに片付けを自然に教えるのに役立つ絵本です。私もかなり読み聞かせました。 『How Do Dinosaurs Count to Ten?』 こちらは10までの数の数え方を教えられる絵本です。ミニカーを整然と並べているページが私は好きで、息子によく読んであげました。日本語で数を数え始めるようになった時、英語でも一緒に数を数えてみると効果的です。 ほかにもいろいろなDinosaursシリーズの絵本がありますので、その中からぜひお気に入りの1冊を見つけてみてくださいね。
2015年01月19日「エキナセア」という花の名前を聞いたことがありますか? エキナセアは、和名を「ムラサキバレンギク」といい、夏から秋にかけて紫色の花を咲かせる、北米原産のキク科の植物です。エキナケア、またはエキネシアとも呼ばれます。 ギリシャ語でハリネズミを意味する「echinos」が名前の由来。花の中央部分がトゲトゲしており、それをハリネズミに見立てたようです。咲き終わりには花びらが下がるので、中央のトゲトゲ部分が一層際立ちます。花といっても、お花屋さん等で目にすることはあまりなく、日本ではあまり馴染みがないかもしれません。 そんなエキネセアですが、実は「世界三大ハーブ」や「世界三大免疫植物」の1つとして、欧米では大変著名な存在です。一体どのような効果があるのでしょうか? ■免疫力を高める? エキネセアを摂取するメリットとは? アメリカではネイティヴアメリカンの時代から、エキネセアが風邪予防、感染症予防の薬草として使われており、現在も免疫性を高めるハーブとしてハーブティやサプリメントで利用されています。 ドイツでは、ドイツ政府が「エキナセアは医薬品」と認めており、ハーブ薬品としてエキナセアの効能をのせた数多くの製品(クリームや歯磨き粉など)が流通しています。 そうした流れが日本にも徐々に押し寄せ、風邪が流行する季節の変わり目や、冬のインフルエンザ対策として、エキナセアの有効成分が免疫力を高め、病気にかかりにくい体づくりに役立つと注目され始めています。 ■エキナセアの摂取方法と注意点 エキナセアのおもな摂取方法は、前述の通りハーブティやサプリメントですが、その効果の強さから、飲み方にも注意が必要です。ビタミンやミネラルのように1年中続けて摂取していればいいということではなく、予防したい時期に2週間ほど、集中的に摂取するのが効果的だといわれています。 逆に、長期利用をすると効果が薄れてしまうようで、ドイツコミッションE(ドイツで販売されるハーブの安全性と効能を審査するために科学者、 毒物学者、医師、薬剤師からなる委員会)でも、同様の理由からエキナセアを8週間以上連続摂取することを警告し、連続摂取による効果の衰えを指摘しています。 また、エキナセアにはアレルギー症状を改善する効果もあるようですが、エキナセア自体がキク科の植物ですので、キクアレルギーを持っている人には向きません。 ■日本にもある、エキナセアの産地 実は日本でも、エキナセアが栽培されている土地があります。埼玉県の寄居町では、桑畑を転用し、農薬も化学肥料も使っていない「寄居町エキナセア」を栽培しています。 寄居町観光協会が、町を挙げてエキナセアを「健康ハーブ」として紹介しており、お茶だけでなくクッキーやこんにゃくなど、さまざまな商品に加工されています。寄居町に行くと「エキナセアうどん」が食べられる飲食店もあるようですので、観光がてら足を運ぶのもいいですね。 冬場は特に、風邪や感染症が広まるシーズンです。エキナセアで免疫力を高め、寒い冬を元気に乗り切りましょう。
2015年01月08日今回ご紹介する『 The Very Hungry Caterpillar 』/Eric Carle(著)は、日本でも『はらぺこあおむし』(偕成社)として有名な絵本ですね! はらぺこあおむしが誕生するところから物語が始まって、お腹を空かせたあおむしが曜日替わりでいろんな物を食べていくお話です。 ■英語で『The Very Hungry Caterpillar』を読み聞かせるポイント 英語での絵本読み聞かせを始めたばかりのお子さんには少々文字数が多いようにも思えますが、エリック・カールさんの色鮮やかなイラストを目で追うだけでも、子ども心をわくわくさせるはず。 食べ物のイラストのところに実際に穴があいているのも、子どもたちの好奇心をそそる仕組みのひとつです。読み聞かせをしていると、どの子も必ず穴を指でたどります。小さな緑色の毛糸を用意して、はらぺこあおむしに見立て、穴をくぐらせながら読み聞かせるのも楽しいかもしれません。 あおむしが食べるシーンでは、 「On Monday he ate through one apple. But he was still hungry.」 (あおむしは げつようび りんごをひとつ食べました でも まだまだ おなかは ぺっこぺこ) 「On Tuesday he ate through two pears, but he was still hungry.」 (あおむしは かようび なしをふたつ食べました でも まだまだ おなかは ぺっこぺこ) というように、曜日ごとに食べ物の種類が替わり、数もひとつずつ増えていきます。 「But he was still hungry.」のフレーズが連続しますので、慣れてきたら、「But he was still…」で読むのをちょっと止めて「hungry」の発声を子どもたちに促すのもいいですね。 さて、たくさんたくさん食べ過ぎてしまったあおむしはどうなるのでしょう? 卵から蝶になるまでの過程も含め、好奇心を育てる絵本です。初めての英語読み聞かせにいかがですか? ■赤ちゃん向けにも、パペット付き『はらぺこあおむし』の絵本 『The Very Hungry Caterpillar』の関連絵本として赤ちゃんにおすすめなのが、『The Very Hungry Caterpillar’s finger puppet book』/Eric Carle(著)です。特にストーリーはなく、数、形容詞(tart=すっぱい、crisp=カリカリする、など)、果物の3つが描かれていて、ページをめくるごとにそれらが変わっていくcountinng book(数を勉強できる本)です。 あおむしのパペットがついていて、指で動かしながら読めるので、文字の読めない赤ちゃんでも楽しめます。お誕生祝いのプレゼントにもおすすめですよ。
2015年01月05日今回も前回に続き、クリスマスにまつわる絵本を紹介します。 クリスマスは、英語絵本の読み聞かせを始めるのに向いている季節です。書店にもカラフルな洋書絵本がたくさん並んでいますね。でも、「たくさんありすぎて迷ってしまう」という声もよく耳にします。 今回紹介する絵本、 「Dear Santa」 /Rod Capbell(著)は、絵本紹介7でご紹介した 「Dear Zoo」 のクリスマスバージョンです。 子どもから「すてきなクリスマスプレゼントが欲しいです」という手紙をもらったサンタさんが、あれこれ考えてプレゼントを贈るのですが、なかなか気に入ってもらえず、返されてしまいます。返品を受け付けてくれるサンタさんというのも、おもしろいですよね。何度も返品を繰り返し、ようやく気に入ってもらえたプレゼントは…? 各ページ、めくれる仕掛け絵本になっているので、それだけでも楽しめますが、最後のページには、もうひとつ仕掛けが隠されています。この本を子どもへのクリスマスプレゼントとして贈るのもおすすめです。 ■大人への贈り物にもおすすめのクリスマス絵本 英語の絵本は、決して子どもだけのための物ではありません。洋書ならではの、芸術性の高いイラストや装丁は大人でもじゅうぶんに楽しめますし、絵本に触れる年代によって、また違う味わいがあります。 人々が贈り物を交わすこのクリスマスの季節に、洋書絵本のプレゼントなんていかがですか? 飾っておくだけでも雰囲気のある、おすすめの絵本を1冊紹介します。 「Dream Snow」 /Eric Carle(著) この絵本は、おじいさんと5匹の動物が登場する、仕掛け絵本です。クリスマスイブにおじいさんが見た夢とは? 目覚めた後、おじいさんがとった行動は? それを予想しながら、楽しんで読んでみてください。 最後のページでは、音の仕掛けも隠されています。穏やかな雪のクリスマスを彷彿とさせてくれる、あたたかな絵本です。
2014年12月12日街のあちこちでクリスマスのイルミネーションがきらめく季節になりました。今月はクリスマスにまつわる絵本を紹介しましょう。 クリスマスからはじめる英語絵本の読み聞かせにぴったりなのが「Spot’s FirstChristmas」/(著)です。これは絵本紹介4でご紹介した「 Where’s Spot? 」のクリスマスバージョンになります。 ■はじめてクリスマスを迎える子供に読んであげたい、英語の絵本 「Spot’s FirstChristmas」は、同シリーズのほかの絵本同様、フリップ形式のめくれる仕掛け絵本です。主人公のワンちゃん・Spotが、イブの日にクリスマスを迎える準備をしながら、プレゼントを期待して、わくわくしているさまが描かれています。絵本を読みながら、子どもたちも同じようにわくわく感を共有できるでしょう。 やんちゃなSpotがクリスマスツリーの準備をしたり、プレゼントのラッピングをしたりする場面を楽しみながら、 「海外ではクリスマスツリーの下にプレゼントが置かれるのだな」とか、「クリスマスには、クリスマスキャロルを歌うのだな」 といった、日本ではあまりなじみのない、海外のクリスマスイブ~クリスマスにかけての様子が絵本を通してわかるので、クリスマス文化を知らない、小さな子どもにもおすすめです。 興奮してなかなか眠れなかったはずのSpotが、クリスマスの朝、早起きして枕元のプレゼントを発見して喜ぶ様子と同じように、お子さんもきっとはしゃぎ喜んでくれるでしょう。初めてのクリスマスに読んであげたい一冊です。 ■絵本とともにおすすめの、クリスマスBGM クリスマスといえば、「ジングルベル」や「赤鼻のトナカイ」といったクリスマスソングもたくさん聞こえてくる季節です。絵本とともに、クリスマスソングを英語で歌ってみるのもよいでしょう。 中でも、クリスマスの時期にBGMとして子ども部屋に流しておくのにおすすめなのが「Wee Sing For Christmas」です。全体的におとなしい編曲ですが、BGMとしての聞き流しに、とても向いています。 選曲には、クリスマスの定番はもちろん、伝統的な曲や讃美歌も含まれています。家族や友人と過ごすクリスマスパーティーに取り入れてみてはいかがですか?
2014年12月05日今回ご紹介する絵本はお子様だけでなく、ママにも読んでもらいたい絵本です。タイトルは「I Like Me!」/Nancy Carlson(著)。メスのブタさんが主人公。大きく両手を広げてバンザイしている表紙が印象的です。 女性は出産したその日から、いや、妊娠したその日から母親になります。そして、その子の成長を見届けるまでは「子育て」がつきまといます。毎日の家事、育児、仕事で落ち着いている暇がなく、時々子どもに対してヒステリックに怒ってしまったり、些細なことで落ち込んだりすることも多々あります。そんな時、「そんな自分でもいいんだよ」という力をもらえる絵本です。 ほかの人にはまったく気づかれなくても、わかってもらえなくても、自分自身のことは自分が一番よくわかっている。好きな自分も嫌だと思う自分も、全部ひっくるめて「私は私」と受け入れて好きになってみると、急に晴れ晴れとした気持ちになれるような気がしませんか? ありのままの自分でいいんだと励ましてくれるこの絵本は、いつも頑張っているママにぜひ読んでほしい一冊です。読み終えたら表紙のブタさんのように、バンザイをして言ってみてください、「I Like Me!」ってね。 ■ワンポイントアドバイス ~バイリンガル読み聞かせで、英語も日本語も楽しもう~ 子どもが小さいうちから英語を親しむのはよいことですが、日本で子育てをするからには、母国語の教育も重要です。 いわゆる名作と呼ばれる絵本であれば、日本語訳も出版されているので、同じストーリーやイラストを、洋書絵本でも和書絵本でも楽しんでみてもよいでしょう。今後読み聞かせる英語の絵本を、「日本語訳も出版されている絵本」という切り口で探してみるのも面白いかもしれません。 今回ご紹介した絵本「I Like Me!」も、『わたしとなかよし』というタイトルの日本語訳の絵本が出版されています。英語と日本語をそれぞれ読み聞かせてみると、あぁこんな表現になるんだなぁとかえって親しみがもてるかもしれません。バイリンガル読み聞かせも、ぜひ一度お試しください。
2014年11月15日あなたの周りに、こんな人はいませんか? ・季節の変わり目になると、体調を崩す ・風邪が流行ると必ずうつる ・疲れやすく、常に体のどこかに不調がある もしかすると、「すべて当てはまる…」という人もいるかもしれません。体調を崩しやすい人がいる一方で、同じような条件でも健康を維持している人もいます。その違いは一体どこにあるのでしょうか。 ■「健康」の定義とは 本題に入る前に、そもそも「健康」の定義とは何なのかについて考えてみましょう。健康について、WHO憲章では次のように定義しています。 “Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. 健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)” | 健康の定義について | 社団法人 日本WHO協会 これまでは、「病気か、病気ではないか」が健康かどうかを判断する基準とされていましたが、そうではなく「満たされているかどうか」が、健康の指標となるというわけです。 しかし、「満たされているかどうか」が基準となると、次に「どれくらい満たされているのか」という、レベルが問題になってきます。そこで、今回ご紹介したいのが、健康の度合いをレベルで表す「オプティマルヘルス」という考え方です。 ■健康の新しい考え方「オプティマルヘルス」とは オプティマルヘルスとは、その人にとって「最高・最善の健康状態」という意味です。休息、食事、運動のバランスがきちんと摂られた理想的な状態といえるでしょう このオプティマルヘルスの状態を健康の最高レベル(+3)として、そこから肉体的、精神的、社会的に満たされる割合が低くなっていくにつれ、健康レベルが下がり、最低レベル(-5)になると、死にいたってしまいます。 たとえば冒頭に挙げた、季節の変わり目になると体調を崩しやすい人とそうでない人の場合、前者はBetter(+1)以上の健康レベルを保っているけれど、後者である体調を崩しやすい人は、Worse(-2)またはWorst(-3)の健康レベルにいるため、病気レベル(-4)に下がりやすいということがいえます。 ■便秘を例にして考えるオプティマルヘルス もう少しわかりやすい例を挙げてみましょう。私の知人の話ですが、彼女は便秘がちで、便秘が2週間続くことが度々あったそうです。便秘以外にこれと言って悪い症状はないので、病気ゾーンではありません。 とはいえ、一般的に考えたら2週間の便秘はちょっと心配な状態です。その彼女が、生活習慣、食生活を見直したところ、便秘の期間が1週間に縮まりました。彼女にとってはずいぶんと改善したことになります。けれども、便秘をしない私からしてみたら1週間も便秘だなんて考えられません。 やがて彼女は3日おきに便が出るようになっていくのですが、これを先の図で置き換えると、2週間便秘の状態がWorst、1週間の便秘がWorse、3日おきがGood、2日おきがBetter、1日おきがBestで、毎日出るのがOptimalと表すことができます。 この場合、3日おきに便が出るようになった彼女は、以前の2週間便秘をしていた頃の彼女と比べると、よりオプティマルヘルスに近い状態です。しかし、便秘をしない人から見た場合、不健康よりになります。 これは、風邪をひきやすいる人とそうでない人の差や、肩こりのしやすい人とそうでない人の差など、いろいろなものと置き換えられます。健康にもこうした段階(レベル)があることを知り、最善の状態であるオプティマルヘルスを目指しましょうというのが、この考え方のポイントです。 オプティマルヘルスの考え方は、病気になってから治すのではなく、病気になる前に最善の健康に近づくという点で、予防医学に通じるものがあります。ちょっとしたことで体調を崩しやすいという人は、病気でなくても、健康レベルが下がっている可能性があります。オプティマルヘルスの考え方を参考に、健康で快適な生活を保てるよう、毎日の生活習慣を見直してみませんか?
2014年11月02日今回ご紹介する絵本は、『はらぺこあおむし』で有名な、エリック・カールさんの絵本“From Head to Toe”です。 ▲“From Head to Toe”/Eric Carle(著) エリック・カールさん独特のイラストと、ページをめくるごとに現れる動物の楽しい動き。子どもたちは動物たちの動作をまねながら、自然に英語絵本の世界にはまっていきます。 各ページに、“Can you do it?” “I can do it!”のやり取りが含まれていますので、そのフレーズを覚えておくと、読み聞かせの時だけでなく、日常の育児時間の中にも“Can you do it?” “I can do it!”のやり取りを自然に含めていくことができます。 動物たちの動作を表現する単語には、聞き慣れないものも多いかもしれませんが、読み聞かせの過程では何の問題もありません。次々と登場する動物と、彼らが得意とする楽しい動きをまねることで、読み聞かせの後も親子で楽しむことができる絵本です。 ■ワンポイントアドバイス ~歌やダンスと一緒に楽しもう~ この絵本は、『できるかな?』という邦題で日本語訳も出版され、親しまれています。絵本としてだけでなく、メロディをつけたCDも発売されており、幼稚園や保育園での体操に使われることでも有名です。 残念ながら、CDに入っている“From Head to Toe”の曲は日本語で訳された歌詞になっており、英語ではないのですが、カラオケ用に入っている曲を利用して英語の歌詞で歌ってみる、という方法も楽しめます。 我が家では、曲をかけて、とにかく歌詞と同じ動作をしながら、サビの部分で“Can you do it?” “I can do it!”と合いの手を入れて楽しんでいます。ちょっとした運動にもなりますし、体を動かしながらリズムよく英語のフレーズも練習できるのでおすすめです。 同じCDにはエリック・カールさんのほかの著書の歌も入っており、『はらぺこあおむし』の曲や“Today is Monday”という英語の歌詞で楽しめる曲も収録されています。絵本と一緒に購入するのがおすすめですよ。皆さんぜひ、読書の秋を楽しんでくださいね。
2014年11月01日産後のヘアケアはどうされてますか? 妊娠出産の時期は、抜け毛がふえたり、髪にまで栄養が行き届かず毛先が痛んだりしやすいものです。かといって、新生児や乳児がいる状態では、ヘアケアはもちろん、自分自身の入浴自体に時間をかけられなくなりがち。そのうえ、産後しばらくは赤ちゃんの世話に追われて、美容院に出かけるのが難しいことも多いでしょう。 そんな忙しいママたちに、美容のプロ、美容師さん直伝の必殺洗髪ワザをご紹介します。教えてくれたのは、美容師歴10年超の知人で、自身も育児期のママさん美容師さん。ぜひ今日からお試しください! ■美容のプロ直伝! 美髪のためのお風呂でヘアケア <事前準備> まず、お風呂に入る前に髪をよくブラッシングしましょう。これは、汚れを取るのに案外大切なポイントです。 <用意するもの> ・シャンプー ・毛穴汚れ用のヘアケア剤(頭皮用クレンジング) ・ヘアパックまたはトリートメント ・コンディショナー 準備が終わったら、いよいよ必殺洗髪ワザのスタートです! (1)シャンプー よく泡立ててから、生え際から頭頂部に向かって、頭皮をジグザグにもむように洗います。 (2)すすぎ シャワーヘッドを頭に直につけて洗い流すと、簡単にムラなくすすげます。 (3)毛穴汚れ用のクレンジング 製品にもよりますが、おすすめはシャンプー後に使うタイプ。よく泡立ててから、頭頂部とこめかみのラインを中心に、手のひらで頭皮を押さえ、もむように擦り込みます。 (4)ヘアパックまたはトリートメント (3)の毛穴用クレンジングは洗い流さずに、今度はヘアパックを毛先中心に、地肌に触れないよう髪全体につけます。 (5)コンディショナー (4)も洗い流さず、トリートメントの上に、さらにヘアコンディショナー(リンス)を重ねづけします。これも、地肌に触れないようにするのがポイントです。 (6)放置 この状態で体など、髪以外の部分を洗います(浸透させる時間にあてる) (7)洗い流す 髪以外の部位を洗い終えたタイミングで髪もすすぎます。浸透させる時間は長いほうが効果的ですが、忙しいママは、そこはあまり気にせずOK。 これにより、短時間でなるべく効果のあるヘアケアが実現します。毎日とは言いませんが、余裕のある時に実践してみてください。慣れると、毎日のお手入れに組み込めるようにもなりますよ。 ちなみに、髪そのものには外部から栄養を与えるのも効果がありますが、同時に内面からの栄養補給も忘れないでください。良質なタンパク質をバランスよく摂取すること、ビタミンやミネラルを必要量とることが肝心です。内面からの栄養が十分に足りていることによって、外から与える栄養も効果を増します。 やっぱり髪は女の命! いくつになってもサラサラツヤツヤの髪はあこがれです。毎日の洗髪にちょっと手を加えて、美髪づくりをしてみましょう。
2014年10月08日ハロウィンの季節が来ると、必ず読みたくなるのがこの絵本、「What's in the Witch's Kitchen?」/Nick Sharratt(著)です。 © chihana - fotolia.com 絵本を開く前からわくわくする表紙です。子どもたちはちょっと恐いものに興味を持ちますよね。魔女も、恐いけどとっても気になる存在。この絵本では、そんな魔女のキッチンに忍び込めます。 各ページめくれる仕掛け絵本になっているのですが、この絵本のすごいところは、ただめくるだけでなく、上下または左右の両方にめくれ、めくった方向によりイラストが変わるところです。そして必ず、片方には子どもたちの大好きなものが、もう片方には嫌がるものが隠されています。 たとえば、冷蔵庫を開けるページでは、左にめくると「おいしそうなチーズ」が出てきますが、右にめくると「黒いコウモリ」が現れます! 子どもたちは、嫌なほうを選ばないようにドキドキしながら、どっちにめくるか考えます。 めくった後に、子どもと一緒に喜んだり、がっかりしたり、再挑戦してみたり、親子で楽しく読める絵本です。普段の生活でも、左右を選ぶ機会は多いと思いますので、そんな時はこの絵本を思い出して「Left or right?」と聞いてみてはいかがですか? ■英語で絵本読み聞かせのワンポイントアドバイス 通常の読み聞かせのほかに、「What's in the Witch's Kitchen?」を使った、子どもと英語でやりとりできる楽しみ方をご紹介します。本のタイトルである「What's in the Witch's Kitchen?」を応用して、「What's in the ~?」を使ってみましょう。 はじめに、好きなページを開きます。そして、親子で以下のようなやり取りをしてみましょう。 ママ:「What's in the Witch's Kitchen?」(魔女のキッチンにあるのはなぁに?) 子ども:「It's a fridge! 」(冷蔵庫!)※下線部を選んだページごとに置き換えます ママ:「What's in the fridge?」(冷蔵庫の中には何があるかな?)「Open it left or open it right?」(右に開ける? 左に開ける?) 子ども:「Right!」(右!) 子どもに左右や上下を選ばせて、好きなものが出てきたら「I like it!」(大好き!)や、「I did it!」(やった!)といった喜びの表現を、嫌いなものが出てきたら「Yuck!」(ゲーッ!/オエッ!/ウヘーッ!など、嫌悪を表す)などの嫌がる表現を使ってみましょう。 絵本の世界を通じて、親子で楽しいハロウィンをお過ごしくださいね。Happy Halloween!!
2014年10月05日ハロウィンの季節、我が家で毎年登場するのがこの絵本、「Go Away, Big Green Monster!」/Ed Emberley(著)です。 ページを一枚一枚めくるごとにモンスターの顔ができあがっていくという仕掛け絵本。最初のページに現れる、“two big yellow eyes”から子ども達は絵本にくぎ付けになります。 絵本の前半で、徐々にモンスターの顔が完成すると、後半はそのモンスター退治!「Go Away! (あっちへいけ!)」のかけ声とともに、今度はモンスターの各パーツを追い払います。日常でも使える「Go Away!」のフレーズを叫びながら、親子で一緒に読み聞かせを楽しめるはずです。 具体的な方法を、次のページでご紹介しましょう。 絵本の文中には難しい形容詞も出てきますが、イラストから意味が推測しやすいので、英語がわからなくても大丈夫。モンスターの顔を表現した“a big scary green face”のような<[数詞]+[形容詞] +[色]+[名詞]>という英語の語順のルールも、特に意識せず、読み聞かせの過程で自然と身についていくでしょう。 読み聞かせると英語のルールが身につくとはいえ、そこはあくまでも読み聞かせ。英語を教える・覚えさせることに重きを置くのではなく、英語に自然に触れる・楽しむという視点を大切にして読み聞かせることをおすすめします。 この絵本はまた、洋書独特の色使いや装丁も素敵なので、ハロウィンの時期にインテリアの一部として、本棚に表紙が見えるようにディスプレイするのもおすすめです。 ■英語で絵本読み聞かせのワンポイントアドバイス 洋書絵本にはCD付きで販売されているものも多くあります。この「Go Away, Big Green Monster!」もCD付きバージョンが販売されています。CDには、ネイティブの発音で読み聞かせた音声のほか、メロディも収録されているので、さまざまな楽しみ方ができます。 絵本をひと通り読み聞かせた後に、曲にのせて簡単な振り付けを考えて踊ってみても楽しいですよ。今年4歳になる私の息子も、昨年3歳のハロウィンの時点で、 「Go Away」の歌を振り付けありで教えたところ、言いやすいのか早速マスターしていました。しかも、今年もすでに、私が口ずさむ「Go Away」の歌に合わせて、とても元気に合いの手を打ってくれます。 今回の絵本のメインとなっている「Go Away!」というフレーズそのものが、応用の効く言葉ですので、絵本をキッカケに、さまざまな場面での英語のアウトプットにつなげられると思います。 子どもたちが好奇心を持って言葉を吸収し、しゃべったり歌ったりしている姿を見るのもまた楽しいものです。ハロウィンの時期、ご家庭で定番の1冊にしてみてください。
2014年10月03日今回、子どもに英語で読み聞かせするのにおすすめする絵本は、「Dear Zoo」/Rod Campbell(著)です。「どうぶつえんのおじさんへ」というタイトルの日本語訳も親しまれています。各ページがめくれる仕掛け絵本になっていて、1歳代からの子どもの好奇心をぐっとつかみます。 ・「Dear Zoo」/Rod Campbell(著) ストーリーは、主人公の少年が動物園のおじさん(園長さん?)にお手紙を送る形式で進んでいきます。ペットを飼いたくなった少年が、動物園のおじさんにおねだりするところから始まり、その後、さまざまな動物が少年のもとに送られてきます。 でも、少年が飼うには大きすぎたり、恐すぎたりと、なかなかお気に入りの動物が見つかりません。果たして、少年が望む動物を動物園のおじさんはわかってくれるのでしょうか。 各ページに現れる動物が何なのか、ちらっと見える姿が子どもの謎解き好奇心をくすぐります。イラストに描かれた、動物が梱包されているパッケージの注意書きに着目しても面白いですよ。読むフレーズは同じでも、声色を変えながら読んでいくと、子どもとわくわく楽しむことができます。クリスマスにおすすめの「Dear Santa」というシリーズ絵本も出ています。 ■ワンポイントアドバイス 洋書絵本の楽しみ方のひとつとして、ストーリーとは別の部分を楽しむという読み方もあります。「Dear Zoo」の場合は、3つの楽しみ方があります。 ・各ページに登場する動物が何かを当てっこする ・イラストの動物を輸送するパッケージに書かれた注意書きに注目する ・too ~の後につづく形容詞に着目する たとえば、形容詞に着目した読み方をした場合、絵本の中に頻繁に出てくる「to ~ too ---(---すぎて~できない)」という構文に、読み聞かせを進めながら自然に親しめるという利点もあります。 とはいえ、構文などにこだわり過ぎると、英語の絵本に苦手意識を持ってしまう可能性も。こまかいことはあまり気にせずに、洋書の持つ外国文化などに触れながら、居心地の良い読み聞かせ時間を設けてみてください。 子ども自身が、読み聞かせ時間を楽しい物と認識することによって、より多くのことを吸収できるようになるはずです。一方的に読み聞かせて終了するのではなく、一通り読み終えたら、「どうだった?」「どこが一番好きだった?」など、感想を聞いてみるのもよいでしょう。
2014年09月22日