しこりが見つかったらがん? 検診はどこで? 医師が解説する“乳がん”の基礎知識
「とはいえ、現在の治療では入院はたいてい3日程度です。長期入院をしたり、仕事を長くお休みしなければならないようなことは、手術の段階では心配いりません」
※科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療を指す。
【問題5】手術ではおっぱいは取らないといけない。
答え…保険診療の範囲で再建も可能。
乳房の手術には、温存(乳房部分切除)と全摘(乳房切除)の2パターンがあり、がんの大きさ、転移など状態によってその選択は異なる。全摘した場合の乳房再建は、今では保険診療内でできるので、左右の形が不揃いになる温存ではなく、あえて全摘を選んで再建するほうを希望する人もいるのだとか。
「再建の技術も上がってきています。おっぱいを失ってしまうという恐怖心にとらわれすぎず、治療するうえでベストの方法を医師と相談しながら選ぶようにするといいでしょう」
島田菜穂子先生「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」院長。
筑波大学卒。渡米して研究し、帰国後はピンクリボン運動立ち上げに参加するなど、乳がん啓発活動も牽引。
※『anan』2023年12月13日号より。イラスト・鈴木衣津子取材、文・黒澤 彩
(by anan編集部)
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