2016年7月5日 11:00
もはやSF!? FDAも認めた「腹部内吸引ダイエット」の驚くべき全貌
しなければならない。普段よりもゆっくりしたペースで咀嚼回数が増えれば、満腹中枢も刺激されて食べ過ぎる前に満腹を感じやすくなる。
また、食べ物を装置から流出させるためには腹部に空間が必要となる。そのスペースがなくなるほど大食するとアスパイヤーアシストが機能しなくなってしまうため、「食べすぎ」の量がどれぐらいか自ずとわかるようになり、そこに達する前に食事量をセーブするようにもなる。
食べていい物に関しても気になるところだろうが、基本は何でもOK。ただし、脂質の多いものなどは、チューブから排出されてきた際の見た目がとても悪い。そのグロテスクなビジュアルを見れば、より「健康的な物を食べよう」という思考も働きやすくなるため、悪い食習慣を断ち切る上ではこの点も有効と言えよう。
アスパイヤーアシストが有効なのか否か、より多くの実証が必要だという専門家もいる。
同装置の長期的な効能に関しても不明だし、このような装置を取り付けることによる心理的影響が、実際の減量に大きく関わっていたのかもしれない。
それでも、ハーバード大学メディカル・スクールのピーター・コーエン講師は、きっちりとした成果が現れて安全性にも問題がなければ、減量に向けてこのようなタイプのアプローチを試すことに反対はしないとの考えを示している。