ビューティ情報『髪を好きになったら、自分も好きになれた。“私なんか”が“私でも”に変わるまで』

髪を好きになったら、自分も好きになれた。“私なんか”が“私でも”に変わるまで

仕事でお会いしたある美容師さんが、私の髪を見るなり言ってくれたのだ。「あ、その髪、すごく似合っていてかわいいですね!」って。

「か、か、か、かわいい?????????」

25歳になって生まれて初めて言われた「かわいい」に、私は半ばパニックで舞い上がってしまい、多分かかとが3センチくらい浮いたと思う。家に帰ってからも「かわいいって言われた!」「私(の髪)かわいいって言われた!」と、何度も思い返してにやにやしていた。

ちょっと大げさに思うかもしれない。でもこの気持ちは幼い頃から「かわいいね」と言われ続けてきた人には絶対わからないと思う。

「髪だけはブスでも褒められる」

そんな勇気をもらった私は、それから、顔はともかく髪だけは大事にしようと思うようになった。どんなに忙しくても2カ月に1回は美容院に通うと決めた。


すると不思議なことに、仕事もプライベートも突然順調に滑り出した。

「私なんか」が口癖だったのが、少しずつ自分に自信を持てるようになったからだろうか。駆け出しのライターだったにもかかわらず、どんどん仕事を紹介していただき気づけば連載を持たせてもらい、全国で講演をさせてもらうようになった。

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