若い自分をコピーするのではなく、歳を重ねた自分を生きるのです
■還暦を過ぎて、メイクに対する情熱が……
私は今、還暦を越えています。メイクに対する姿勢は歳を重ねるにつれ、ミニマム化。自分に似合うメイクが固定化しているので、とてもシンプルです。
若いころ、デパートの化粧品売り場は、夢のような場所でした。いろいろな化粧品を試し、流行りのメイクを試し、化粧箱はたくさんのメイク用品で埋まっていました。
メイクに対する情熱がなくなったわけではありません。いろいろな経験を経て、自分にはこのメイクがベストだと自信をもって言えるようになったのです。要するに、自分に合うものが客観的にわかってきたということ。
いろいろなメイクの冒険を経て、今があるということです。
年齢を重ねて一番気を付けたいことは、厚塗りでシミやしわを隠そうとしないことです。どんなに高価なファンデーションを使っても、シミやしわが魔法のように消えることはありません。たとえ、ある程度効果があったとしても、化粧を落とせばありのままの自分です。
メイクは楽しいものですが、外からいくら重ねても、元の肌の調子が良くなければファンデーションでカバーしても美しくなれないという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。