2024年4月19日 17:30
「女性AGA」の悩み深く…認知度の低さで治療にハードル、ウィッグ選ぶ人も…高齢出産や更年期はとくに注意
(宋有奈先生、以下同)
ただし、症状の現れ方は男性のそれとは異なるといいます。
「男性は、前頭部や頭頂部など局所的に毛が薄くなりますが、女性の場合は、全体的に少しずつ薄くなる『びまん性脱毛症』であることが多いです。相談に来る方々からは、毛が細くなってきた、全体的にボリュームが減った、分け目やつむじが大きくなった気がする、抜け毛が増えた、ハリやコシがなくなってセットがしづらくなってきた…などの声が多く聞かれます」
男性の場合、遺伝も要因のひとつと言われますが、女性の場合は、「なくはないが、男性に比べるとそこまで強くはないと言われている」とのこと。
とはいえ、親が大丈夫だからと安心してはいられません。女性ホルモンが減少する更年期は、すべての女性が経験する人生の節目。人によって、更年期症状が異なるように、女性AGAにも個人差があります。ただ、症状が現れたときに放ったままにしておくと、「AGAは進行性なので、時間と共にどんどん悪化してしまう」ということです。さらに、女性AGAの大きな要因となるホルモンバランスの乱れは、更年期だけに起きるものではありません。
「妊娠・出産・授乳期も女性ホルモンは減少するので、抜け毛が生じます。