2023年6月13日 17:00
同じやせ型でもダイエット経験の有無であることが変わる? やせ型女性の背景検証調査
に2023年6月2日付で公開されました。
■やせた女性の健康問題は社会課題に
日本は、先進国の中でもやせている女性の割合が最も高く、さらに、若い世代(18~29歳)では約20%がBMI(体格指数)18.5kg/㎡未満のやせ型です。
近年、「少食で運動不足」の若いやせ型女性は、肥満者と同様に糖尿病リスクが高い可能性が明らかにされ(田村氏ら、2021)、やせた女性の健康問題は社会課題になりつつあります。
しかし、そもそも「若いやせ型の女性がやせに至った背景」については、これまで十分に検討されてきませんでした。若いやせ女性が、将来にわたり健康で豊かな生活を送ることができる社会を実現するためには、やせに至る背景を解明し、個人に最適化された運動習慣や食生活を検討することが必要と考えられます。
そこで同研究は、やせ型女性の「ダイエット経験の有無」に着目し、出生時体重、ボディイメージ、体重に対する認識、運動・食習慣、摂食態度、eHealthリテラシー、メディアから受ける美の影響と内在化する傾向の度合、性格特性、自尊感情等多面的な背景検証調査を実施しました。■ダイエット経験有無による主な背景の違い
やせ型女性の背景検証を行うにあたり、やせ型並びに母子手帳を基に出生時体重の申告が可能な対象者をスクリーニングする目的で18~29歳の女性にWebアンケート調査を実施。