2020年9月30日 15:50
ダイエットしたいなら「冷やご飯レンチンするな」と減量内科医
「ダイエットに失敗してしまう人のお話を聞いていると、思い込みや偏りがあることがわかります。若いころは極端なダイエット法で成功したとしても、年を重ねると体に負担がかかります。中高年になったら『やせぐせ』を身につけるほうが効果的です」
糖尿病、ダイエット治療、漢方医療を専門としている、工藤内科の副院長である工藤孝文先生はこう話す。工藤先生が提案する「やせぐせ」とは、考え方や取り組み方といった一種の行動療法だ。この「やせぐせ」を身につけるためにも、ぜひ素直な気持ちで取り組んでほしい。
「肥満体形の方に、その原因が食べすぎだと説明すると、『確かにそうかも』という方と『えー、そんなに食べていないんですけれど』と反論してくる方に分かれます。ダイエットに成功するのはたいてい前者のほう。他人の意見に素直に耳を傾けるというところから、ダイエットは始まっているのです」(工藤先生)
さらに多くの人が勘違いしているのが「自分は運動不足だと思い込んでいること」だという。
「やせない理由は、運動不足とは限りません。たとえば、体重を1キロ減らすにはフルマラソン2回分の運動が必要です。そんな非効率なことをしなくても、日常生活の中で消費エネルギーを増やすことは十分できますし、それ以外にも効果的なダイエット法はあるのです」