2021年12月3日 15:50
怪我に消毒薬はNG!?内科医が教える「症状別・薬の新常識」
うつのときは脳の中のセロトニンやノルアドレナリンが少なくなっているので、それらの働きをサポートするのが抗うつ薬の作用です。薬についての正しい知識を身に着けて、薬をうまく利用しながら、焦らず丁寧にうつ病と向き合う事が大切だと思います」
【外傷】
かつてはどの家の救急箱にも消毒薬が入っていたが、いまや「ケガをしたら消毒薬」は時代遅れ!
「そもそも消毒薬は、細菌に含まれるタンパク質を破壊することによって殺菌作用を持っています。しかし、人間の細胞に含まれるタンパク質も攻撃してしまうので、傷の回復を妨げる可能性も。いまでは、傷口は水道水でしっかり洗い流し、乾かさないようにすることが重要と考えられています」
【骨粗しょう症】
ここからは、年齢を重ねた女性特有の症状について、それらの薬に対する注意点を解説!最近注目の骨粗しょう症予防薬には、意外すぎる副作用があった。
「理由は不明ですが、顎の骨の組織や細胞が局所的に死滅し、骨が腐った状態になる『顎骨壊死』が報告されています。顎に穴があき、口腔内が貫通することも。口腔内の細菌が血流に乗って全身を巡ってしまうので、高齢者は致命的になることも考えられます」