2022年4月15日 06:00
1時間以上の昼寝で「認知症リスク」が40%アップ 正しい寝方を医師が解説
因果関係は未解明ですが、動物実験では、短時間の睡眠によって、認知症の原因となる脳内のアミロイドβが除去されたという研究結果もあります」
認知症のリスクを考慮すると、習慣的に昼寝をする場合1時間以上は危険、30分以内なら安全、ということになりそうだ。
さらに30分以内の昼寝は、認知症予防だけでなく午後のパフォーマンス向上にもつながるという。
「私も毎日、午前と午後の診療の合間に20分ほど昼寝をします」
そう語るのは『阪野クリニック』(岐阜県)院長で、日本睡眠学会認定医の阪野勝久さんだ。
「近年はスマホやタブレットをベッドに持ち込み、眠る直前まで強い光を見ることで、睡眠の質が落ちたり、睡眠不足になる人も多いです。本来、必要な睡眠時間より20分、30分足りなくなった状態が2週間ほど続くと“睡眠負債”がたまってしまい、集中力を欠いたり、いつも眠かったり、抑うつ状態になってイライラしたりします。そんな睡眠負債を“返済”するためにも、昼寝は有効なのです」
■すっきり起きるコツは昼寝前のカフェイン
では、どのようにすれば“安全で効果的な昼寝”ができるのだろうか?1つめのポイントは、昼寝のタイミングだ。