2022年4月20日 15:50
腎臓のリンが寿命を決める!医師が教える老化を遅らせる食事術
「寿命が短い人、100歳を過ぎてもピンピンしている人がいますが、なぜ個人差が生まれるのかーー。実は、体内のリンが老化や寿命を左右することはあまり知られていません。体にリンがたまらないようにコントロールできれば、老化を遅らせることが可能です」
そう話すのは、医師で、発売から2カ月余りで9万部を売り上げた『腎臓が寿命を決める老化加速物質リンを最速で排出する』(幻冬舎新書)の著者の黒尾誠先生だ。
「血液中のリン濃度が高い動物ほど寿命が短いことから、リンが老化加速物質である可能性が考えられます。体にリンをためないためには、腎臓から尿中へ余分なリンを排出する必要がありますが、排出能力は個人差があります」
研究によると、排出能力は出生体重に比例するという。
「低体重で生まれた人は、腎臓のリン排出予備能力が少ないので、リンの取りすぎに注意が必要です」
食習慣でも、リンをため込まないように気をつけられるという。中高齢者や慢性腎臓病予備群の人は、リンをためない食生活を心がけることが大切だ。
■食品ラベルに健康のヒントが
今回は黒尾先生に「老けない食事術」を教えてもらおう。
気をつけるべきは、加工食品だ。