2022年5月16日 15:50
長引く自粛生活で下半身が弱体化…“コロナひざ痛”を訴える人が増加中
「久々に友達と会って、あちこち歩き回ったら、なんだかひざに痛みが出てきて……」
長い自粛生活が緩和され、外出が増えたことで、ひざの痛みや違和感を訴える人が急増している。この症状を“コロナひざ”と命名したのは、京都大学医学研究科の青山朋樹教授だ。
「自宅に閉じこもり、座った状態で長時間過ごしていた結果、ひざ関節の筋肉が固まり、可動域が狭くなっている人が増えています。また活動量が減ったことで、下半身の筋肉が衰えてしまっているので、いざ歩こうとするとひざへの負担が大きくなり、痛みや違和感を覚えるのです」(青山教授)
痛みのほかに、次のチェックリストにあるような症状もコロナひざに当てはまる。
【コロナひざチェックリスト】
□ ひざ周りが固まる感覚がある
□ ひざが今までと何かが違う感じがある
□ ひざがふわふわする感覚がある
□ 歩いたり動かすとひざから音がする
□ 立ち上がる際など、ひざに力が入りづらい
□ 階段の上り下りのとき脚が動きづらい
□ 脚に踏ん張りがきかない
※1つでも該当すれば「コロナひざ」の可能性が。
実際に、健康メーカーのオムロンヘルスケアが’21年に40~70代の男女1,055人にネット調査したところ、コロナ前と比べて外出の機会が減った人は7割を占め、また5人に1人が「ひざに違和感を持つようになった」