不眠症状に効果的なのは睡眠薬? それとも生活指導?
不眠症で病院にかかったとき、最初の診察では睡眠薬を処方されましたか? それとも生活指導を受けましたか? 今の不眠症治療の現場では何が重視されているのか、日本とアメリカの医療現場を比較しご紹介し、これからの不眠症治療を考えてみましょう。
成人の約30%に不眠症
成人の約30%に不眠症状があると言われている日本ですが、睡眠薬を服用している人はどれぐらいの割合だと思いますか? あるデータによると、成人の20人に1人、およそ5%が睡眠薬を服用しているそうです。
これが果たして多いのか、少ないのかは定かではありませんが、日本の病院は、不眠と聞くと比較的容易に睡眠薬を処方する傾向があるようです。
その実態を調査するために行われた医師を対象としたアンケートによると、不眠を訴える患者への初回対応は、大きく分けて3つあることが分かりました。
初回対応で用いられる3つの方法とは?
3つの方法とは、①睡眠薬を処方する(約36%)、②生活指導を行い、睡眠薬を処方する(約34%)、③生活指導を行う(約27%)、というもの。
このデータからは2つのことを読み取ることができます。ひとつは約7割(①+②)