2021年10月24日 22:35
「血管が浮き出てデコボコ…」下肢静脈瘤の予防法と症状の改善に役立つセルフケア【医師解説】
と呼びます。よく“足は第2の心臓”といわれますが、この言葉は下肢の筋肉ポンプの働きを表現しています。
下肢の運動として最適なのが歩くことです。「ウーマンカレンダー」世代の女性でしたら、1日5000歩~8000歩程度歩くのが良いでしょう。私のおすすめはテレビを見ながらその場で足踏みをする「ながら歩き」です。この方法なら外に出かけなくても下肢の運動をすることができます。
例えば、親御さんが下肢静脈瘤の場合、遺伝的に下肢静脈瘤を発症する可能性は高くなります。運動をして下肢の筋肉を鍛えることは、発症を遅らせたり重症化の予防にある程度の効果を発揮すると考えられます。
また、下肢の血流が滞らないような生活を心がけることも下肢静脈瘤の予防に有効です。座って仕事をする時間が長い方は、30分から1時間に1度は立ち上がって歩くなど、足の筋肉を動かすようにしてもらいたいものです。また、1日の仕事を終えて帰宅して休むときは、足を台などに乗せてできるだけ心臓に近い高さに上げると下肢の血液が心臓に戻りやすくなります。
セルフケアは症状の改善に有効
――下肢静脈瘤のセルフケアとして、あお向けになって手足を上げて小刻みに揺らす「ゴキブリ体操」