2022年9月22日 11:30
新型コロナウイルス(COVID-19)治療薬候補化合物リストを発表:世界最高水準のコンピュータシミュレーションによる医薬品分子設計方法論で成果
を考慮して特例的に使用される。また、反応性が高いことから経口薬にはなりにくく、保存方法や使用方法などで制限も多い。一方、可逆的阻害剤は生体高分子と共有結合することなく阻害活性を示し、効果を示したのちに速やかに代謝・分解されるため、副作用や毒性の原因となりにくく、医薬品として好ましい物性を示す場合が多い。
構造ベース:タンパク質分子や核酸分子などの生体高分子の立体構造情報を利用する方法。
ドッキングシミュレーション:コンピュータ上で医薬品などをタンパク質などの生体高分子と結合させ、エネルギー計算に基づいて阻害剤などの医薬品になりうるかを予測する技術。
インシリコスクリーニング、バーチャル(仮想)スクリーニング:数万化合物以上を一気にドッキングシミュレーションし、エネルギー計算に基づいて医薬品候補化合物を絞り込む技術。
ドラッグリポジショニング:ある疾患の治療薬に別の疾患に対する治療効果が認められ、代用する方法で、すでに医薬品として承認されているため、臨床試験が簡略化でき、短期間のうちに適用拡大して、目的疾患の医薬品として利用することを可能とする方法。
量子化学計算:インシリコ創薬は計算量が膨大なため、分子力学計算と呼ばれる古典力学によって実施されている。