2歳に近づいてくるころからはじまる「アレやだ」「コレもいやだ」「やだ・やだ・やだ」のイヤイヤ期。第一次反抗期といわれることもある2歳児は“魔の2歳児”とも呼ばれています。まさにイヤイヤ期真っ盛りのお子さんをもつ方もこれから始まるイヤイヤ期にドキドキしている方も必見の、2歳児のイヤイヤ期を上手に乗り越えるためのコツを6つご紹介します。2歳児のイヤイヤ期とは? 子どもは、2歳前後から、「○○しようね」と促しても「イヤだ」と自己主張するようになってきます。それまでは、素直にママやパパなど周りの大人の言うことを聞いていたのに、反抗しているような様子を見せてくるのが、イヤイヤ期と呼ばれる状態です。▼なんでも自分でやりたがるまだうまく自分でできないことでも、自分でやりたがるようになります。たとえば、“靴下を履く”“お茶をコップに注ぐ”など、これまで大人がやってあげていたようなことを「自分でやる!」と主張しはじめるのはイヤイヤ期の大きな特徴です。主張はするものの、まだまだできないことも多いため、挑戦したもののうまくいかずにイライラして泣いたり、暴れたりします。それでも、自分でやらないと気が済まないのが2歳頃のイヤイヤ期なのです。▼まずイヤがるママやパパから何か提案されると、本当はやりたいことであったとしても、まずは「イヤ」と否定してしまうのもこの時期の特徴です。「お散歩に行こう」「ヤダ」、「ごはん食べようか」「イヤ」と何を聞いても、最初に返ってくる答えは「ヤダ」や「イヤ」なので、一緒にいて疲れてしまうというママやパパも多いのではないでしょうか。「イヤ」と言ったものの、本当はやりたかったことである可能性も高いため少し経ってから「やっぱり行く/やる」と言い出すこともしばしば起こります。そんなときにも「そういう時期だから仕方ない」と割り切った対処法にするようにしましょう。▼夜泣きをすることも授乳することもほとんどなくなり、離乳している子も多い2歳のイヤイヤ期に突然夜泣きがはじまることがあります。2歳過ぎからはじまる夜泣きは、怖い夢を見たり、昼間にあったことを思い出していたりすることが理由だと言われています。特にイヤイヤ期は、日中に「イヤイヤ!」と激しく興奮したことで、夜中にその気持ちを思い出して泣いてしまい、夜泣きしやすくなる時期です。ひどいときには、一度起こして「大丈夫だよ」と安心させてあげると収まることがあるため、試してみてくださいね。▼イヤイヤ期って結局どんなものなの? 早い子で1歳半頃からその兆候が見られるようになってくることがありますが、2歳を過ぎ2語文(2つの単語を組み合わせること)以上の長い文を話せるようになってくると、より主張する機会が増えてきます。それは、それまで「こうしたい」という自我がなかったり、自分の思いを言葉で表現したりできなかった状態から、「ぼく/わたしは、こうしたい」という思いが芽生え、言葉で言い表せられるようになってきた証拠でもあります。イヤイヤ期の様子を“魔の2歳児”と表現し、「言うことを聞かなくなる手のかかる時期」だとする見方も多くありますが、これは“自我の芽生え”という大事な成長過程のひとつです。「イヤイヤ」が出てきたら「自我が芽生えてきたな」「順調に成長している証だ」と考えて受け止めてあげましょう。イヤイヤ期はいつから始まっていつ終わるのかイヤイヤ期は「この日からはじまって、○週間で終わる」という決まった期間はありません。個人差も大きいため、同じ兄弟でもイヤイヤ期があっとう間に終わってしまう子もいれば、「まだ終わらないの」と長く感じてしまう子もいます。一般的に、自我が芽生え、言葉が出てくる2歳頃からはじまり、3〜4歳頃にかけて徐々に収まっていくといわれています。終わるタイミングも、ある日突然「イヤイヤ」と言わなくなるのではなく、徐々に自分でできることが増えていき、自分の思いとそのときしなければならないことの折り合いを心のなかでつけることができるようになっていくことで、少しずつ変化が現れるようになっていきます。「いつかはイヤイヤとの格闘も終わる」と気長に構えておくと、ママやパパの気持ちもラクになっていきます。それまでは、コツを押さえた対処法で乗り切るようにしましょう。2歳児のイヤイヤ期にしつけは必要? 「2歳児のイヤイヤ期でのしつけがその後にかかってくる」と言われることもありますが、2歳の自己主張をすべてわがままと捉えて叱ってしまうと、ママやパパも疲れてしまいます。家庭のルールを決め、主張している内容によって必要なときにはしつけをするスタイルを取れるように、まずはママとパパとで話し合っておくのがおすすめです。具体的には、「自分で何かしたい」という欲求から、大人がやってあげようとしたことを「自分でやる」と主張しているときにはできるだけ聞いてあげるようにしても、夜寝る時間になっても「○○したいから寝ない」という主張を通そうとするのは「いけない」こととして言い聞かせるようにするなどです。イヤイヤ期の自己主張は、成長の過程においては重要なポイントとなるものです。ただのわがままなのか、成長のために必要な自己主張なのかの判断は難しいところもありますが、「言うことを聞かせたいのは、ママやパパの思い通りにしたいからではないか」「家のルールに沿えていないことなのか」を常に意識しながら対応し、必要なときにしつけをするようにしていきましょう。2歳児のイヤイヤ期に上手に対応する6つのコツ2歳児のイヤイヤ期にも上手に対応するためのコツを押さえておくことで、ママやパパも笑顔で気持ちよく過ごすことができるようになっていきます。まずは、そのコツを知り対処法を変えてみるようにしましょう。1.時間に余裕をもつと心のゆとりが生まれる イヤイヤ期に、大人がイライラさせられてしまう原因のひとつが“時間”です。特に朝は、サッと準備をして家を出たいのに「靴下や靴を自分で履きたい!」と主張し、やってあげようとするとイヤイヤされてしまうと、待っている間中、大人はイライラしてしまいます。このイライラを解決するコツは大人が“時間に余裕をもつこと”です。家を出るには15分かかると見込んで計画を立てておけば、スムーズに準備ができて5分で出られたらラッキーと思えるようになります。さまざまな場面で想定の倍以上の時間がかかると予想し行動していると、大人がイライラしてしまう回数も減っていき、心のゆとりができるため笑顔で対応してあげることができます。イヤイヤ期には、とにかく時間に余裕をもてるようにすることを最優先にして考えておくのがおすすめです。2.“急がばまわれ”で気の済むまでまずやらせる 急いでいるときほど、「自分でやる!」と言われても「時間がないからママ/パパがやるね」と、自分でやらせずに手を出したくなってしまいます。自分でやりたいと思っているのに、手を出されると子どもは泣いて暴れることもありますよね。結局、やってあげることもできず時間だけがどんどん過ぎてしまったり、無理やりやってあげてしまったことでその後ずっと子どもが不機嫌になっていつもならできることもできなくなったりというパターンも多く見られます。急いでいるときに、「自分で」と主張されたら、まずは気の済むまでやらせてみましょう。まだ自分でうまくできないことであっても、まずはやりたいという気持ちを受け入れてやらせてあげ、途中で「手伝ってもいい?」と声をかけてから手をだすようにします。子どもが自分から「ママやパパにやってもらいたい」という気持ちになるよう、うまくできなくてイライラしてきそうなタイミングを見計らうのがコツです。 “急がば回れ”と心でつぶやきながら、まずは見守るようにしてみましょう。3.選択肢を提示して”選ばせる”「○○して」と声をかけると「イヤだ」という答えが返ってきてしまいます。そのため、何かをやらせたいときには、「自分でやるのと、ママ/パパがやってあげるの、どっちがいい?」と視点を“すべきこと”をするかしないか、ではなく“だれがやるのか”に変えた質問するようにしましょう。イヤイヤ期の子どもにとって大切なことは「自分で選んだ」という事実です。「○○しなさい」「ママ/パパがやってあげる」と伝えてしまうと、「イヤだ/いいよ」の2択から選ぶことになってしまい、多くの子どもは「イヤ」を選んでしまいます。ところが「自分でやるか、やってもらうか」の2択を提示されると、“自分でママやパパにやってもらうことを選んだ”ことに満足してくれるため、無理やりやってあげようとするよりも、スムーズに受け入れてくれることも多くなるのです。選択肢はどちらも“やってほしいこと”にするか、“自分でやるかやってもらうか”にしておくと失敗せずに促すことができます。4.イライラしたら深呼吸あれこれ対策をたてていても、イヤイヤ期にはどうしてもイライラしてしまうものです。特にひどいイヤイヤ状態に陥って、どこでも寝そべってイヤイヤしてしまうようなときには、イライラも増していきます。イヤイヤ期の子どもと接していて、イライラしてしまったときにはまず深呼吸をするようにしましょう。特に、鼻から息を吸い、口からゆっくり吐き出す深呼吸方法がおすすめです。子どもが危なくない状況であれば目を閉じて深呼吸するのも効果的です。5.多少泣かせてもひとりになって落ち着く時間をつくる家のなかでイヤイヤされてイライラして怒ってしまいそうになったときには、多少泣かせたままにしても、トイレや別の部屋に行って、ひとりになる時間をもちましょう。何十分も離れてしまうのは危険ですが、5分程度であれば安全性を確保している部屋に置いておいても大丈夫です。思わず手が出そうになってしまったときにも落ち着く時間をもつことは効果的です。息が詰まりそうだと感じたときには、別室でひとりになるようにしましょう。6.イヤイヤは大事な成長過程だと理解するイヤイヤ期は、心の成長にとってとても大事な成長過程のひとつです。自己主張をし、自分でやろうとする気持ちが育ってきた証拠でもあり、“自分の気持ちとすべきこととの折り合いをどうつけていくか”や“我慢を覚える”ということにもつながっていきます。イヤイヤ期真っ盛りには、とにかく早く終わってほしいと願うものですが、面倒な時期ではなく、子どもの成長を強く感じられる期間だと考えを変えて対応するようにしてみましょう。イヤイヤしている姿を見て、「自己主張できるようになってきたなんて順調に成長しているな」と思えるようになったら、ママやパパにとってもこの時期が楽しいものとなっていくはずですよ。イヤイヤ期にパパにしてほしいこと子どもと接している時間はママのほうが長いというケースも多く、イヤイヤ期に対応するのもママであることは多いものです。何もかもが一筋縄ではいかないイヤイヤ期には、ママもイライラしたり、フツウに過ごすだけでもぐったり疲れてしまったりします。そんなときに、パパにしてほしいことは「大変だということを理解する」「ママと話し合って家庭のルールを認識しておく」の2つです。まずは、どうしてママがそこまで疲れているのかイヤイヤ期の大変さを理解してあげましょう。子どもと一緒に過ごすことで大変さを知ることもできますが、まずはママの話を聞いてあげるのがおすすめです。日々どんな大変なことがあったのかを聞いておくことで、子どもの姿をイメージしやすくなります。話を聞くときにはアドバイスしようとするよりも、ただママの話を聞いてあげるようにすることもポイントです。また、ママを休ませてあげたいと子どもと一緒に過ごすときに、パパがママとは違った対応をしてしまうと子どもは「どちらが正しいのか」がわからず混乱してしまうことがあります。ママと話し合って家庭のルールを把握し、イヤイヤ期の接し方を身につけておきましょう。2歳児なのにイヤイヤ期がない!? 2歳を過ぎてしばらく経ってもイヤイヤ期が一向にやってこないように思える子もなかにはいます。「イヤイヤ期がなくていい子だな」と思っていたら自己主張がうまくできない子だったということもあるため、まったくないときには注意して見てあげることも必要です。しかし、なかには、ママやパパの自然な対応が子どもに合っていて、自己主張はしっかりしているものの、いわゆるイヤイヤ期と言われる状態になっていなかったり、それをイヤイヤ期だと認識していなかったりするケースも見られます。イヤイヤ期は、絶対あるものでも必ず大変になるものでもありません。「イヤイヤ期がないかも?」と思ったときには、「自分はこうしたい」「自分でやってみたい」という自我がしっかり芽生えているかを見てあげ、問題なく成長している様子が見られれば心配ありません。「ないと思っていたら突然はじまった」ということもあるので、「そのうちはじまるかもしれない」とおおらかな気持ちで構えておくことをおすすめします。イヤイヤ期の子どもと接していると、イライラしたり、つい叱りすぎてしまったりとママやパパも疲れてしまいがちです。今回ご紹介した6つのコツを押さえて上手に乗り越えて、家族みんな笑顔で過ごせるようにしていきましょう!<参考>『乳児保育の実践と子育て支援』榊原洋一・今井和子編著/ミネルヴァ書房/2007年4月20日初版第4刷発行
2017年02月01日こんにちは。子育て専門の臨床心理士をしている今井千鶴子です。「子育ては楽しい、でも大変です……」多くのママからこんな言葉を聞きます。特に、お子さんの“イヤイヤが強いとき”に悩んでいるママが多いです。そこで今日は、お子さんのイヤイヤに困っているママにオススメの方法をご紹介します。●お子さんのイヤイヤへの心理学的な対応:モデリングお子さんのイヤイヤに困っているママには、『モデリング』という心理学の方法がオススメです。モデリングとは、子どもに手本となる姿を見せてマネをしてもらうことです。たとえば、離乳食をあげるときのイヤイヤ場面を想像してみてください。ママが「あーん」と言ってスプーンで離乳食を口元に近づけても、顔をそむけて断固拒否。当然ママも困惑しています。そこで、ママには、離乳食をおいしそうに食べるママ友のお子さんとのランチを提案しました。お友達がおいしそうに食べる様子を見て、いつもは断固拒否の離乳食をペロリと完食したそうです。また、モデリングはトイレトレーニングを嫌がるお子さんにもオススメです。あと数か月で入園を控えているのに、トイレの便器に座るのを泣いて拒否。ママはホトホト困り果てています。そこで、ママには、トイレトレーニングが完了しているお友達と遊ぶことを提案しました。お友達がトイレに行く様子を見てからは、泣きながら拒否していたのが嘘のように、自分からトイレに行くようになったそうです。このように、お手本となるモデルを観察するだけでも行動に変化が見られることがあります。年齢が近いモデルほど効果が期待できるとも言われます。ただ、身近に実在のモデルがいないこともあるかもしれません。そんなときは、ビデオや絵本の「こうなったらいいな」というモデルを用いてみましょう。子どもは基本的にマネが大好きなので、楽しく学べるのもいいですね!●モデリングの効果を高めるポイントモデリングにはいくつかのポイントがあります。その1つは、先ほどご紹介したように“良いモデル”を見てマネをしてもらうことです。このモデリングは、悪いこともモデリングしてしまうため慎重に行う必要があります。もう1つは、ママからお子さんへの“褒め”です。お子さんが苦手なことにチャレンジしたときには、多少大げさなぐらいに褒めましょう。“褒め”の科学的研究でも、頑張った「すぐ後」と「褒めの強さ」がよいと実証されています。最後にもう1つのポイント。それは、お子さんが“機嫌のよいとき”にチェレンジすることです。お子さんの機嫌が悪いときに無理に身につけた行動は、後々難しい状況になってしまうこともあります。ぜひ、お子さんの機嫌がよいときに“ママも一緒に楽しみながら”を心がけましょう。いかがでしたか?今回はイヤイヤへの対処法としてモデリングをご紹介しました。楽しく育児をするために、モデリングも1つのアプローチとして活用してみてください。●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年01月24日こんにちは、イラストレーターの栗生ゑゐこです。「魔の2歳」という言葉があるように、イヤイヤ期と言えば2歳児の印象が強いですよね。しかし、赤子の面影を残す1歳児もその片鱗をチラつかせつつあり、なかなか油断なりません。今回は、わが家で観測された1歳児のイヤイヤポーズをご紹介いたします。1歳児のイヤイヤその1 伸びちぢみする小さい子が、抱っこされたくないときにこんな姿勢をとることはありませんか? わが子は湯船から出されたくないとき、全身をまっすぐにし、こんなイヤイヤ体勢をとります。あまりにも体がまっすぐになるので笑っていたら、どうやら味を占めたらしく、2回目以降はわざとやっているフシがあります。もはや様式美ですね。着地は体を「く」の字に折りたたんで抵抗するか、バレエダンサーのようにつま先を伸ばし、そのまま床に置かれないような工夫を施したりしています。そこそこ重量があるので、いつか腰がやられそうでドキドキしています。1歳児のイヤイヤその2 反り返る自転車や車のチャイルドシート、飲食店のベビーチェアの上で見られるイヤイヤポーズ。「バネが入っているのかな?」と思うほど勢いよく反り返るのですが、時間が差し迫っている時などにこれが始まると「…チッ!」と心の中で舌打ちしてしまう私がいます。1歳児のイヤイヤその3 全力死守先が尖っているペンのような、持って欲しくないものを取り上げようとすると全力で死守しようとします。取り上げようとしていることを気づかれたり、もみ合いになるとかえって危ないので、刺激しないよう優しく説得しつつ、油断した瞬間さっと取り上げます。人質をとって立て篭り中の犯人にスピーカーで語りかける母親と、裏から突撃する機動隊を頭に思い描きつつ…。1歳児のイヤイヤその4 横になるこちらはイヤイヤ期のお手本のようなごろ寝ポーズ。仰向けのまま上方へずりあがってみたり、もも上げ運動のように両足をバッタンバッタンさせるなどのアレンジを観測したこともあります。面白いのが、「えーん えーん」とわざとらしい泣き声をあげながら親の様子をチラチラとうかがっている時。バリエーション豊かなイヤイヤフォームに1歳児の成長を感じずにはおれません。イヤイヤは子どもの成長の証。とは言え、実際接する人間としては「そんな悠長なこと言っていられないわ!」という場合がほとんどです。じっくり鑑賞できるくらいの余裕を持ちたいなと思うこのごろです。
2017年01月18日子どもが急にあげるキーキー声。子育てをしていれば、どんなママでも一度や二度は悩まされるものです。特にイヤイヤ期と呼ばれる2歳〜3歳くらいの子どもたちは、地べたに寝そべりながらギーギー言ってみたり、小猿のような声を出しながらグルグル走り回ったりと騒がしさもひとしお。周囲の視線にヒヤヒヤしながらお出かけしているママたちも、きっと多いハズです。子どもが外出中に奇声を発したら、いったいどのように対処すべきなのでしょうか。今回は、子どものプロである保育士さんなどの意見と、実際に子育てにあたっているママたちの声を聞いてみました。●共感し、よりそい、導くことが大事そもそも、なぜ2歳〜3歳の子どもたちは奇声を発しがちなのでしょうか。その理由を保育士さんに聞いてみました。『この年代は、子どもたちの自我が急速に発達してくる時期です。自分はこっちに行きたいんだ、こうしたいんだ、という意志を持ち始め、それをなんとか叶えたいと願うようになります。しかし、その思いをどう伝えたらいいのかまでは分かりません。“表現方法は分からないのだけれど、強い思いだけはある ” 。イヤイヤ期の子どもは、そんなときに奇声を発してしまうことが多いですね』(40代女性/保育士/公立保育園勤務)なるほど、そう考えるとあの声は子どもたちの“魂の叫び”ともいえるのでしょうか……。しかし、だからといって放っておくわけにはいきませんよね。園の先生たちは、そんな奇声にどう対処しているのでしょうか。『子どもが奇声をあげたときは、“やりたいことの伝え方”を教える絶好のチャンスと捉えます。まずは気持ちに寄り添い、子どもの願いを聞き出す ことです。そして、「そうか、こうしたかったんだね。そういうときは、こんなふうに伝えればいいんだよ」と導いてあげるようにしています』(30代女性/幼稚園教諭/公立こども園勤務)子どもを否定せず、じっくり話を聞いてあげるのが一番なのですね。とはいえ、模範解答やマニュアルどおりにはいかないのが子育てというもの。毎日子どもと奮闘しているママたちからは、「そんなふうにいちいち、子どもによりそっていられないよ」「正しい方法ばかり押し付けられると、こちらも参っちゃう……」という悲鳴が聞こえてきそうです。そんなママたち、実際にはどのように接しているのでしょうか。ちょっとのぞいてみましょう。●(1)ママの声1……抱きかかえてでもその場を離れる『子どもの気持ちによりそってあげたいのは山々ですが、お店や電車の中などで急に奇声をあげられると周囲の目が痛くてそれどころじゃないです。私は、奇声がマックスになる前に、ムリヤリ抱きかかえてでもその場を離れます。電車やバスなら途中下車しています 。より一層大声を出されることもありますが、その場にいつづけて周囲の冷たい目線を浴びるよりはずっとマシ。とにかく一度、人のいないところでクールダウンさせます。子どもの気持ちと向き合うのはそれからですね。抱きかかえて移動してるときは、修羅場の鬼ママに見えてるだろうなぁ』(30代女性/主婦/2歳半男の子のママ)●(2)ママの声2……ビシっと叱ってからホメる『オモチャが欲しい、遊びたいなど、自分の要望が叶わなくて奇声を発しているときは「ダメなものはダメ!」とキッパリ伝えます。頭ごなしに叱らないように、きちんと理由を述べるようになどと育児書には書いてありますが、「お母さんがダメといったら、それはダメなの」という問答無用なルールも必要なのでは と考えています。グダグダ説明しても子どもはヒートアップするばかりですしね。そして、自分で奇声を止めることができたら、「ちゃんと自分でコントロールできたね!」とたくさん褒めてあげてます。うちの子は“お姉さん”に憧れているので、「すごいね、4歳のお姉さんみたい!」というフレーズが効果的です』(30代女性/会社員/3歳女の子のママ)●(3)ママの声3……飴玉などで口封じしちゃう公共の乗り物などで奇声が始まってしまい、終わる様子が見られなかったときの対処法として、こんな方法を使っているママもいました。『最後の手段ですが、歯磨き後でも使える飴やキシリトール系のタブレットを口の中に入れちゃいます。モグモグしているあいだは声出しませんから。あんまりイイことじゃないのは分かってるけど、ギャーギャーキーキー言って周りに迷惑かけるよりはいい ですよね……』(20代女性/主婦/2歳男の子のママ)----------意味のよく分からないキーキー声に悩まされるのも、多くは4歳くらいまでのこと。幼稚園に入るころにもなれば、声を出していい場所・いけない場所が分かるようになってきます。また、自分の声の大きさを自分で聞いて、大きすぎる・小さすぎると調節できるようになるのも4歳くらいからです。それまでのあいだ、工夫をこらして何とかのりきっていきたいものですね。●文/パピマミ編集部●モデル/いちご姫(いちごショートくん)
2016年12月19日イライラやぐずりには、「温かい関心を持って自分をアドバイザー見てほしい」という子どもの気持ちが表れているようです。子育てアドバイザーの須賀義一さんにお話を聞きました。Q.機嫌が悪くなると何をしても収まりません2歳の娘は妹が生まれてからというもの、機嫌が悪くなると「イヤ」「ダメ」と言って大泣きしてしまいます。あの手この手で落ち着かせようとしても収まらず、夕飯の支度などが重なると「静かにしなさい」と、つい怒ってしまいます。[神奈川県・こたまこ]illustrationATFT GRAPHICS.A.余裕があるときに温かい関心を向けて2歳のイヤイヤ期と妹が生まれた不安定感がダブルで来ているので、余計大変なんですね。特に夕方は身体的にも精神的にも一日の疲れが出るので、イライラやぐずりが出やすくなる時間帯。あの手この手でなだめると、子どもはごまかされていると感じてしまいますし、どんなにうまい対応をしてもなかなか収まりません。キッパリと「ご飯の支度をしているから相手はできないよ」と本音で関わるようにした方が伝わりやすいはずです。子どものぐずりのキーポイントは、その時に対応することではありません。余裕があるときに、大人の方から温かい関心を向けてあげることが大事です。お薦めはくすぐり遊び。スキンシップの心地よさがあり、お母さんの方から積極的に関わる遊びです。「疲れちゃったの?」「甘えたかったの?」「抱っこしてほしかったの?」と問い掛けて、甘え方を教えてあげるのもいい方法です。子どもはいろいろな欲求や感情を出してきまが、本心は温かく自分のことを見てほしいのです。子どもが甘え方を覚えれば、お母さんも受け止めやすくなると思います。短期的なアプローチとしては、機嫌が悪くなりそうなときは、お母さんが歌を歌いましょう。どんな歌でもOK。お母さんがリラックスしている様子を見て子どもは安心し、ぐずりが出ないことも多いです。
2016年11月16日こんにちは。ママライターのなかやまあぽろです。わたしの娘ももうすぐ2歳になり、イヤイヤ期とやんちゃ盛りで手を焼いています。特に外出の際はいつもヒヤヒヤ。電車で暴れたり泣いたりしないか、外食先では席を立って走りださないかなど、“周りに迷惑をかけない”のは当然なのですが、自分が気づかないだけで、知らぬ間に周囲の方に迷惑をかけているのでは……と、出掛ける前におっくうになってしまうこのごろです。そんな相談事をママ友たちとしていたら、子どもができて初めて分かった! というマナーが意外にもたくさん出てきました。今回はママたちが実際に体験したエピソードを交えて紹介したいと思います。目次1 (1)外食の際は帰り際に床の食べこぼしをチェック2 (2)外出先では子どもの行動に気を配って3 (3)ビュッフェスタイルのお店では、子どもの靴は脱がす4 (4)小さな子どもとタクシーに乗るときは、靴を脱がす5 (5)電車で子どもをひざの上に乗せて座るときは、靴を脱がせた方が安心●(1)外食の際は帰り際に床の食べこぼしをチェック『飲食店でアルバイトをしていたころの話です。フロアを担当していたのですが、お子様連れのお客様が帰った後は必ずと言っていいほど、床に子どもの食べ散らかしが散乱。わたしは当たり前のように毎回片付けをしていたのですが、年輩のパートの方が「自分の子どもがこんなに食べ散らかして平気で帰るなんて、親として恥ずかしくないのかね 」とつぶやいたのを聞いたことがあり、わたしも子どもができたら気を使うようにしようと思いました。今は子どもと外食するときは必ず床をチェックして席を立つようにしています』(2歳の男の子のママ)床に食べこぼしが散らかってしまうのは、つかみ食べをしたり、まだうまくスプーンやフォーク、お箸が使えなかったりする小さなお子様をもつ家庭では、ある程度仕方がないことですね。「子どもが小さいから仕方がない」や、「お金を払っているから」などの理由も考えられますが、お店側に少なからず迷惑はかかっています。大きな食べこぼしだけでもティッシュで拾うなど、できる範囲で片づけて席を立つことが理想です。また、子どもと1対1で目が離せないなどの状況では、お店の方に一言声をかけるなどの配慮も必要ですね。●(2)外出先では子どもの行動に気を配って『3歳の息子がいます。息子のお友達で同い年の男の子と、5歳になるお兄ちゃんの兄弟が、ある日お母さんに連れられてわたしの家へ遊びに来ました。さっそく洗面所に手を洗いに行った二人ですが、なかなか戻ってきません。様子をうかがいに行くと、なんと二人は泡で出てくるハンドソープで遊んでいました。水は出しっぱなし、あたりはもちろん泡だらけでびっくり。あとからやってきた兄弟のお母さんが、「ごめんね~。この前レストランでも同じことやってて~」と一言。その後の片づけは手伝ってくれたものの、兄弟を叱るそぶりもなく またまたびっくり。わたしも小さい息子がいるので、外出先での行動も気を使うようになりました』(3歳の男の子のママ)子どもが成長するにつれ、お友達のおうちにお邪魔する機会はどんどん増えます。もし自分の子どもが粗相をしたらどうしよう……と、出掛ける前に暗い気持ちになることも。でも、仮に子どもがお友達のおうちや外出中に迷惑をかけてしまったら、それはしつけの大チャンスだと思って。他人の前で叱るのは恥ずかしい、と思わないで、その場でしっかり言って聞かせることが重要です。子どもには「あのとき○○したらダメだったよ」は、通用しません。●(3)ビュッフェスタイルのお店では、子どもの靴は脱がす『子どもが歩けるようになって、初めてビュッフェスタイルのレストランに挑戦。子どもを抱っこしてお料理を眺めていたら、「靴!靴!」と言う声が聞こえてきたので振り向くと、見知らぬ女性に「子どもの靴!ドロでも料理に入ったらどうするの?気をつけなさい!」と指摘されました。ちょうど子どもの靴とお料理の高さが同じくらい でびっくりしました。そこまで考えが至らなかった自分が恥ずかしくなりましたが、とてもいい勉強になりました』(1歳の女の子のママ)このエピソードは、子どもが産まれる前も今も気にしたことがなかったので、目からウロコでした。見知らぬ人に注意をされるとびっくりしますが、自分が気づかないところの客観的な意見も貴重ですね。●(4)小さな子どもとタクシーに乗るときは、靴を脱がす『観光に疲れ、ホテルまで子どもとタクシーに乗った際に、子どもが急に座席に立って白いシートに汚れが付いてしまった ときは焦った。運転手さんに謝りながら拭いたものの、シミが残ってしまい気まずくなった。普段はタクシーに乗らないので、今度からは気をつけようと思った』(1歳の女の子のママ)わたしも同じような経験をしたことがあります。子どもの行動はいつも予測できませんね。タクシーとは限らず、お友達の車に乗せてもらう機会もあるので、自家用車でしっかり教えることで防いでいけるかもしれません。●(5)電車で子どもをひざの上に乗せて座るときは、靴を脱がせた方が安心『電車で運よく席が空いていたので、子どもをひざの上に乗せて座ったところ、子どもがふいに隣の女性のスカートを蹴ってしまいました 。急いで謝ったのですが、女性は明らかに嫌な顔をされたので、もし座る場合はすぐに靴を脱がせたほうが安心だと思いました』(3歳女の子と0歳男の子のママ)こちらも子どもの靴に関してのエピソードでした。交通機関では不特定多数の人と同じ空間を過ごすので、ママは気疲れしてしまうことも。あれもこれもと現場ごとに気を使っていてはとても大変なので、わたしは出掛ける前にシミュレーションをしています!----------5つのエピソードをご紹介しましたが、そのうち3つが子どもの靴に関してでした。エピソードを読んで初めて勉強になったマナーもいくつかあったのですが、まだまだたくさんありそうですね。これを一読してくださった皆様にも、なにか1つでも新しい発見があれば幸いです!●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年09月20日現在2歳半の息子が「イヤイヤ絶頂期」を迎えています。保育園でもお墨付きをもらってしまうほど、言いだしたら聞かないガンコ者です。さまざまなことができるようになって、「好奇心」が芽生えはじめる時期。とことん付きあってあげたいけれど、すべてのイヤイヤに真正面から向きあうと、こっちがイライラしてしまう…。しかし、親の対応をそのときどきで変えてあげると、思いのほか、スムーズにことが運ぶ場合もあります。そんな毎日を送るうちに身についた「イヤイヤのかわし方」を紹介します。■悪いことや危ないことをしたがるイヤイヤうちの子に一番多いのが、「テーブルに乗って遊びたい」など、悪いことをしたがるイヤイヤです。最近まで夕飯前になると、テーブルに乗る→「ダメ」と言いきかせ、降ろす→イヤイヤとごねる→テーブルによじ登る→「ダメ」…この無限ループでした。この場合は、イヤイヤを止めることよりも「ダメなこと」をわからせるほうが優先です。私の場合は、テーブルから降ろすときに抱っこしたまま廊下や隣の部屋に連れて行き、「テーブルに乗ったらいけない。テーブルはごはんを食べる場所だよ。もう乗らないでね」と、できるかぎり真剣に伝えます。目を合わせてしっかり話したいので、ひざの上に座らせたり、両肩を押さえてこちらを向かせるようにしています。息子は怒られるとき、絶対に目をあわせませんが…。解放するときには、「牛乳(息子の好物)を飲む人は、お行儀良くイスに座ってくださーい」と言って、テーブルとイスを正しく使わせます。できたらすぐにほめ、「これが正しい」ということを認識させるようにしています。ひとつずつ伝えていくのは根気がいりますが、「人生の先輩としてダメなことを教えてあげよう」と考えると、ただイヤイヤと騒ぐ息子をなだめ続けるより精神的にはずっと楽です。悪いことや危ないことをしたときは、時間と場所が許すかぎり、同じように対応しています。じょじょに悪い行いは減ったかな? と思いますが、家のテーブルにはいまだに乗りたがり…。外食時には乗ろうとしなくなったのですが、まだまだ模索中です。■大人のマネをしたがるイヤイヤ息子は、スーパーのお買い物カートが大好き。数ヶ月前までは、子ども用の椅子の部分に乗ってくれたのですが、最近では「押したい!」と主張するようになりました。ほかのお客さんや店員さんに迷惑をかけたくなくて、最初は「ダメ」の一点張りでした。イヤイヤと泣きわめく子どもを抱えて、買い物せずに帰ることもありました。大人のマネをしたがるのは自然なこと。できるかぎりやらせたいけれど、カートは息子にとってまだ少し危ない…。そこで、私自身がカートの使用をやめました。カゴを持って買いものをするようにし、子どもにもカゴを持ってもらうことにしました。スーパーによっては子ども用の小さなカゴがあるので、買い物のお手伝いをしてもらいます。ミニトマトなどの軽いものは、息子が棚から取って自分のカゴに入れ、牛乳などの少し重いものは、私のカゴに入れてもらいます。たくさん買うものがあるときは、子どもを夫に託して一人ですませるので、息子と一緒に行くのは、「あ! あれがない」という突発的なときのみ。どこでも手に入れられるものは、コンビニを利用するときもあります。周りに迷惑をかけないことや、危険な目にあわせないように配慮することが前提ではありますが、できるかぎりいろいろなことに挑戦させたいと考えています。■どうでもいいことではじまるイヤイヤどうでもいいことで、突然、イヤイヤスイッチが入ってしまうこともよくあります。たとえば、「リモコンの操作をしたい」とか「トイレの水を流したい」とか「手をいつまでも洗っていたい」とか「オムツを変えたくない」とか…。おうちにいる場合は、とりあえず好きにやらせて放っておくのが一番効果的です。テレビをつけたり消したりするのも3、4回もやれば飽きますし、トイレの水も1度流したら、タンクにたまるまで流せません。手を洗うのも、水の出しすぎにさえ気をつけていれば良いかな、と思っています。オムツも無理に交換しなくても大丈夫。「替えたくなったら教えてね」と言っておけば、「出たよー」と自分から教えてくれるようになりました。今回紹介した内容は、「“いま”の我が子の場合」です。言葉の理解度や性格によっても対応は変えなければならないと思いますし、息子も半年後には体力がついて、ここに書いた対応ではイヤイヤがかわせなくなっているかもしれません。また、体調不良や寝不足などが、イヤイヤとぐずる原因になっている場合もあります。自分がイライラしてしまうと、子どもの気持ちや成長、体調の変化を見逃してしまうことがあるかもしれません。イヤイヤ期は、子どもが成長している証でもあります。覚えたての言葉を話すこの時期の子どもの姿は、とってもかわいいものです。時間と心に余裕を持って過ごすことで、このイヤイヤ期をもう少し楽しめるようになれるといいですよね。
2016年09月15日みなさんのお子さんは、上手に歯磨きしていますか?1歳を過ぎると歯磨きを嫌がる子が多いそう。我が家も上のお兄ちゃん(2歳なりたての頃)イヤイヤ期も始まり、嫌の一点張り…毎日あの手この手で、仕上げ磨きに奮闘していました。毎日のことだから、ママも歯磨きタイムが憂鬱になりますよね…。0歳〜9歳のお子さんがいるママに聞いた、歯磨きを楽しくする歯磨き情報をまとめました。歯磨きはいつから?歯磨きの進め方ステップ1:生え始めは…一般的には、乳歯2本が生えてきたら、歯磨きスタートの合図!初めはガーゼなどを使って、歯や口内の汚れを拭き取るだけでOK。まずは赤ちゃんに、口の中にものを入れるという行為に慣れてもらいましょう。ステップ2:子ども用歯ブラシにチャレンジ乳歯が上下2本生えてきたら、子供用の歯ブラシを使ってみましょう。(目安は8ヶ月~1歳半くらい)この時期も「歯ブラシに慣れる」ことが1番!無理にブラシを入れたりしないようにしてあげてくださいね。ステップ3:本格的に歯磨きスタート!上下の奥歯が生え始めたら本格的に歯磨きスタート!(1歳~2歳くらいが目安)歯ブラシを持たせて、シャカシャカと自分で磨いてもらうようにします。最後にママが仕上げ磨きで綺麗に磨いてあげてくださいね。嫌がる歯磨き、先輩ママはこう誘導してるよ!好きなキャラクターの歯ブラシやコップは基本。歯磨きの絵本や歌を歌ったり、他にもいろいろ試行錯誤してるママがほとんどで、私だけじゃないんだと、少しホッとしました(笑)我が家は嫌いな虫さんを使って「歯磨きしないと、虫さんきちゃうよ〜」と脅かしたりしてます。最近は「お母さんといっしょ」の「虫歯建設株式会社の歌」を歌いながら楽しくやってます♪他にもいくつか、楽しく歯磨きを誘導する方法をご紹介!・歯を磨かないと玄関に虫歯さんが来て歯を食べられちゃうよ。あっ!足音が!って半分脅す(笑)/Mママ・歯ブラシさん、コップさん、歯磨き粉(フッ素ちゃん)が楽しく指導させてくれるように、ママが吹替えコント風に演じたり、役になりきる。/Nママ・Jママ・真似したがる子には、大人が先に歯磨きするところや、パパにも協力してもらって膝枕でママの仕上げ磨きをしてるフリをする。/Jママ・Yパパ・泣かない、少しでも口が大きく開いた時など上手にできている事は、しっかり褒めてやる気を引き出す。/Nママ・Yパパ・鏡持たせたり、鏡の前で自分の姿を見せて興味を持たせる。「前歯は何本あるかな、数えてみよう」と言うと楽しく数えてます。/Nママ歯磨きしないからと叱ってしまうと、もっと歯磨きが嫌いになってしまい、後々大変になってしまいます。無理意地はせず本人が楽しくできるように、いろいろ試してあげてみてくださいね。気になる、フッ素ジェルやタブレットって使ってる?他にも気になる歯磨き事情、先輩ママたちに聞きました。①フッ素ジェル使ってる?YES…5人NO…10人NO回答のママは、「3ヶ月に1回歯医者さんで歯面塗布法をしている」そう。お口の状態によって異なりますが、1年に2~4回の塗布を継続することで、20~40%程度の虫歯の予防効果があるとされています。歯医者さんでやる歯面塗布方はフッ素がかなりの高濃度のため、塗っても3か月に1回程度で十分なんだそうですよ。また、「デンタルリンス使っている」というママも。これは、通常ブラッシングの後に行なうもの。口の中の細菌が増えるのを防いでくれたり、ブラッシングでは取りきれなかった歯と歯の間や歯と歯ぐきの間の細菌も殺菌してくれます。忙しい朝など、丁寧なブラッシングができなかったときにも良さそうですね。②タブレット使ってる?YES…2人NO…13人YES回答のママは、「歯磨きした後に、ご褒美としてあげていた」とのこと。タブレットは虫歯の原因になるプラークの働きを抑える効果があり、外出中に歯磨きができない時や食事やおやつの後に使用するのが良いそうです(1歳6ヶ月~2歳を過ぎたぐらいが目安)。仕上げ磨きっていつまでしたらいい?仕上げ磨きはだいたい、9歳くらいまではやってあげた方が良いそう。小学校の間は混合歯列と言って、永久歯と乳歯の両方がある時期で、この時が一番虫歯と歯肉炎になりやすいので、気を付けなければなりません。出来たら、仕上げ磨き用の歯ブラシかプラウトのような筆状の歯ブラシで磨いてあげるのがオススメ。私も以前使ってましたが、指磨きサック(写真真ん中)で奥歯まで仕上げ磨きしたり、フッ素を塗ってるママもいました。コレで歯磨き頑張って!ママたちのオススメアイテム先輩ママたちにいろいろインタビューしたなかで、私も早速購入したのは、歯科用の丸い鏡!歯の裏とか自分の歯を楽しくチェックさせています。また、brian歯磨き粉も使ってるママが数人いました。ブリアン歯磨き粉は、子供が大好きなイチゴ味。キシリトールを豊富に含んでおり口の中が酸性になるのを中和し、口内の雑菌が繁殖を防ぐ効果があるそうです。また、子供用の糸ようじ「フロス」も。フロスを使うことによって、歯と歯の間の虫歯を防ぐことができます。歯磨きは嫌がるけど、フロスは好き!というお子さんも多いそうですよ。忙しい中、アンケートにご協力頂いたママ、パパ、ありがとうございました。子どもと楽しく、歯磨きで虫歯予防できたらいいですね♪
2016年09月13日自我が芽生えはじめる2歳以降の子どもは、なかなか言うことを聞いてくれないことがあります。なるべく尊重してあげたいと思っていても、つかれていると、ついイライラしてしかりすぎてしまうことが…。そんなとき、気分を切りかえる方法を紹介します。■いったんその場を離れてクールダウン大したことじゃないのに明らかに怒りすぎてしまい、子どももおびえているし、どうしよう…。そんなときは、子どもから少し距離を置いてみましょう。子どもには「ちょっとママ、トイレに行ってくる」などと声をかけて、トイレや洗面所で深呼吸。キッチンで冷たい飲みものを飲むのもいいですね。子どもがいる部屋に戻るときには、冷静さを取りもどしているはず。「さっきはママ、怒りすぎたわ」と素直に伝えつつ、わかってほしいことについては、やさしく言いきかせてみましょう。■「ガオー」のひと声で雰囲気がソフトにいったんクールダウンしたくても、外出中で子どもから離れられない場合は、しかりながら「ガオー」と怪獣やライオンのマネでおどかすのも一案です。ちょっと冗談めかしてしかることで、ピリピリと張りつめていた空気がゆるんで和やかに。思わず笑いだす子もいるかもしれません。子どもの表情が変わったら、すかさず「わかった? 今度から気をつけてよ」と締めくくれば、ガミガミタイムをうまく切りあげることができます。■ぬいぐるみを通して語りかけるイヤイヤ期以降の子どもはけっこうガンコ。ママとしてはダメなことはダメと伝えたいのに、真剣に注意すればするほど心を閉ざしてしまうこともあります。お互いに意地の張りあいになっておさまらないときは、いったん、ママの口からしかるのをストップしてみましょう。近くにあるぬいぐるみを手にとり、「ママの言うことを聞いてあげて!」と、ぬいぐるみがしゃべっているような口調で語りかけてみてください。本当は声を出しているのはママなのですが、小さな子どもは純粋なので、そんな演出をするだけで簡単に心を開いてくれることがあります。ぬいぐるみの口を借りて間接的に話した方が、ママも言いたいことを伝えやすいかもしれません。■子どもを抱きあげるガミガミ言いすぎて雰囲気が悪くなっている、子どもが心を閉ざしていると感じたら、抱きあげるのもおすすめです。膝に抱いて話すと、自然とやさしい口調になりますし、子どもの態度も少しやわらかくなるはず。抱きあげたとたんに子どもがエーンと泣きだしたら、「よしよし」と抱きしめて、ママも素直に怒りすぎたことを謝りましょう。子どもを過剰にしかると、ママのエネルギーも消耗しますし、「あー、今日も怒りすぎちゃった」と自己嫌悪におちいりがち。高まった感情をおさえる方法や空気を和ませる方法を知っておくと、より楽しく、ストレスなく育児を楽しめるのではないでしょうか。
2016年09月12日幼いとはいえ、どうにかしたい我が子の振る舞い…。言うことはまったく聞かないし、どこに行ってもNG行動ばかり。こうした、外出先における子どもの傍若無人ぶりに、頭を悩ませているママもいるかもしれませんね。そこで今回は、子どもとのおでかけをもっと楽しくするための「子どもを変える家庭習慣」を紹介します。■我が子の行動を変えるには?外出先ではしゃぐ子どもを制御しきれず、周囲から白い目で見られてしまったり、公衆の面前で思わず子どもを怒鳴ってしまったり。周囲の迷惑にならないようにとあれこれ気を使うも、空回り。そしてそのあせりが子どもに伝わって、さらに収拾のつかないことに…。ほかの多くのママも、こうした苦い思いを経験済みです。「私に怒られたショックで、子どもが泣き叫びながらジタバタ。抱きしめても収まらず、急遽家に引き返したことも」(30代前半)「『もう知らない!』とそっぽを向いたら子どもはギャン泣き。周りには『虐待!?』とヒソヒソささやかれ、私まで泣きそうに」(30代後半)あれをやってはダメ、これはいけないと厳しく注意しても、即座に改められないのが子ども。わかってはいるけれど、ついその場でどうにかしようと躍起になってしまうものですよね。子どもの行動を変えるには、日々の積み重ねが何より大事。何度も何度も同じことを繰り返し、カラダにしっかり染み込ませてあげれば、とっさのお出かけ時にも対応できるようになるでしょう。■今すぐ始めたい家庭習慣子どもの行動を変えるうえで、重要になるのが家庭での日々の過ごし方。幼稚園や保育園での教育ももちろん重要ではありますが、習慣化という観点では、家庭に勝るしつけの場はなし。気持ちよく外出するために、まず家でのあり方を見直してみましょう。先輩ママに聞いた、「おすすめの習慣」をまとめました。・テレビやDVDなど、夢中になりやすいものは、「5時までだよ」と、必ず終わり時間を決めてスタート。「もう少し!」とせがまれても、一切延長なし。潔く諦めるクセをつける。・幼稚園など外から帰ってきたら、何があろうともまず、うがい手洗いとお片づけ。おやつを食べたり遊んだり、そうした欲求の前にワンクッション置くレッスンを。・ペットのごはん、植物の水やりなど、簡単だけど絶対に欠かせない役割を与え、責任感を養う。・些細なことにも「ありがとう」と「ごめんなさい」は必須。この繰り返しで、いいことと悪いことの分別がつくように。・「あなたはどう思う?」と、あえて子どもの意見を聞くように。自分の意見を言いなれることで、泣いたりわめいたりが減っていく。・子どもの要望は後回し。待つことを覚えさせる。我慢や忍耐を学習したり、責任感を身につけたりして、ブレない気持ちを訓練することが大事。そうした土台があれば、どこに行ってもすぐに自分を立て直せる、切り替えの早い子どもに変わるそうです。■お手本は、ママ!子どもはモノマネ名人。日常の何気ない親の姿をモデルに、自身を構築しています。子どもに守ってもらいたいことがあれば、まずママが率先して行うこと。子どもの行動を変えたいなら、「どう振る舞うべきか」を、ママが身をもって見せてあげましょう。「○○をやりなさい」「××はダメよ」と言葉で促すことももちろん大切ですが、それ以上に、自身の振る舞いが重要。子どもは、いつだってママがお手本です!
2016年09月12日【ママからのご相談】近頃、2歳の息子の「歯磨きイヤイヤ」が激しくて困っています。1歳くらいまでは歯ブラシを見せると自分から横になって口を開けていたのに、あるときから急に仕上げ磨きを嫌がるようになりました。嫌がる子どもの歯磨き、どんな方法がおすすめでしょうか?●A. 泡歯磨き剤やフッ素スプレー、キシリトールを利用するのも手。ご相談者様と同じく、末っ子の仕上げ磨きで毎朝毎晩格闘中のライターNANARUKAです。わが子も赤ちゃんのころから歯磨きは問題なくできていたのに、2歳直前くらいから突然嫌がるようになりました。時に心理作戦で、時に力ずくで、あれやこれやと試しますが、たいてい最後は汗だくギャン泣きで終了……。ちゃんと磨けているのかどうかも不安なので、そろそろ小児歯科デビューしようかと思案中です。今回は、お子さんとの歯磨きに格闘中のママさんへ、嫌がる子どもの仕上げ磨きテクニックをご紹介します!●(1)歯ブラシを見ただけで逃げてしまう子には……歯磨き恐怖症に陥っているかもしれません。歯磨きに関するしつけ絵本などを利用しながら、あえて「歯磨き」「歯ブラシ」などの言葉は伏せ、「シャカシャカしようね」「シュッシュでピッカピカ!」など楽しくなるような声かけ をして、子どもが自然と受け入れられるようになるまで何度も読み聞かせてあげましょう。●(2)歯磨き剤の味を嫌がる子には……歯科医院で購入できる泡歯磨き剤 を試してみましょう。フッ素は入っていますが研磨剤が入っていないので、ほとんどが空気。そのため味も感触も優しいので、歯磨き剤を使っているような感じがしません。●(3)首を振ったり暴れたりして嫌がる子には……抵抗して暴れる子どもにまともな歯磨きはしてあげられないうえ、歯肉や口内を傷つけてしまう恐れもあるため、磨いてあげる大人が左右の腿と膝で子どもの頭と腕を固定 します。激しく抵抗する場合も、頭をしっかり固定し、他の人に腕を押さえてもらうなどして手早く磨きましょう。●(4)歯ブラシを噛む子には……子どもが口を開けるまで歯ブラシを構えてじっと待ちます。または、鼻をつまんだりあやしたりして口を開けた瞬間に狙いを定めて素早く磨きます。●(5)どうしても磨かせてくれない子には……歯磨きの代わりに、フッ素スプレー を使ったりキシリトール を食べさせたりすることも虫歯予防に効果的。どうしても毎日歯磨きできない場合は、小児歯科で定期的なクリーニングをしてもらいましょう。----------お子さんに効果が期待できそうな方法はありましたか?子どもが歯磨きを嫌がる原因として、実は歯ブラシや歯磨き剤が合っていない、歯ブラシにかかっている力が強すぎるために痛がっている、という場合も多いようです。今一度、ブラシの握り方や動かし方、ヘッドや毛先の大きさ、磨くときの姿勢などを見直すとともに、キッチンスケールに歯ブラシを押し当て、子どもの仕上げ磨きの力として理想の150グラム を体感してみるといいかもしれません。小さな子どもの小さな歯、心地よく磨いてあげるための参考になれば幸いです。【参考文献】・『はじめての歯みがきレッスンー強い歯・いい歯は幼児期が決め手!』倉治ななえ・著●ライター/NANARUKA(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年09月10日【ママからのご相談】イヤイヤ期の2歳男の子のママです。最近、ささいなことですぐに頭にきて、子どもを叱ってばかりいます。主人や実母などにも「最近どうしたの?」と心配されるほどです。自分でも気をつけたいと思っているのに、 どうしても怒ってしまうので嫌になります。●A. アンガーマネジメントで上手に自分の気持ちをコントロールできますよ。ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。いけないと分かっているのに、ついイライラして子どもを叱ってしまうこと……ありますよね。子育て中のママのこのお悩みに、「あるある」と頷く方はきっと大勢いらっしゃることでしょう。私の周りの子育てママたちに、「子どもを叱ってしまいそうなとき、何か怒りを鎮める方法を試したことがあるか?」 という質問をしてみました。●子どもを叱ってしまいそうなときに怒りを鎮める方法『大きい声を出す前に深呼吸する。子どもが兄弟喧嘩を始めたら、怒る前に意識して深呼吸してみることに。夏休みに毎日怒鳴っていたら、さすがに自分でも嫌になってきて、自己流だがこの方法を試すようになった。多少気持ちが落ち着くかな』(小学3年と小学1年の兄弟のママ)『“怒鳴らない”と書いた紙を冷蔵庫に貼って、日に何度か見ては気をつけるようにしている。祖父母の家の中で“鍵を忘れない”や“薬を飲む”など書いて貼ってあるのを見て思いついた。変なやり方かもしれないが、私は結構効果を実感している』(6歳と2歳の兄妹のママ)『自分でもどうにも怒りを鎮められなくて、アンガーマネジメントの本を読んだ。怒りすぎだと自覚していたから、素直に書いてあることを試すように心掛けている。まだ効果を感じるまでうまくいっていないが、日々気をつけているつもり』(小学1年と3歳の兄弟のママ)このインタビューで、皆さんが試行錯誤しながらうまく自分の怒りをコントロールしようと心掛けているのがよくわかりました。今回は3人目の方のお話の中に出てきた、“アンガーマネジメント” というキーワードに注目してみたいと思います。『読売家庭版』にもこのアンガーマネジメントについての記事が掲載されていましたので、引用しながらご紹介したいと思います。●アンガーマネジメント(怒りを制御する方法)●自分の“許容ゾーン”を広げる日本アンガーマネジメント協会代表理事、安藤俊介さんの見解によると、**********『人が怒りを覚えるのは、自分が「~するべき」や「~するべきではない」と思っていることが裏切られたとき。イラっとしたら、自分の許容ゾーンがどこまでOKでどこからがNGかを頭の中で把握しておくと、怒りの感情にのまれなくなります。不要な怒りにさいなまれないためには、“許容ゾーン”を広げることが重要です』**********とのことです。●怒りのレベルを数値化する**********『人はカッとなってから最初の6秒間が一番怒りの度合いが強いと言われています。この6秒間をいかにして過ごすかがポイントです。もしカッとしたら、まずはその怒りの度合いに点数をつけてみましょう。怒りを数値化している間に気持ちが落ち着いてきます。また、その場にあるものを観察して、怒りを別の方向に向かわせる方法もあります』**********このように、自らの怒りとうまく付き合う方法がアンガーマネジメントなのです。無理なガマンをし、怒りの感情にフタをするのはただストレスを増やすだけで、健全とは言えませんよね。自らの感情に客観的な視点 を加えることで、自分がどんなことで怒りを覚えやすいのかパターンが分かるのです。するとその怒りへの対処が可能になるのです。ご相談者様のおっしゃっていたように、「自分でも気をつけたいと思っている」のに、ついまた同じことをしてしまうときには、このアンガーマネジメントが効果を発揮するのではないかと思います。----------いかがでしたか?子育てのさなか、完全で完璧な母親でいられないときもありますよね。人間ですからその日の気分も体調もいろいろです。私も自己嫌悪の繰り返しでなんとか子育てしています。ただこのコラムでご紹介したように、少しの工夫で今までの怒りの感情が楽になるかもしれません。知識として知っておくことで、役に立つこともあると思います。みなさんのご参考になれば幸いです。【参考文献】・『読売家庭版(2016年9月号)』読売新聞社・発行●ライター/あしださき(元モデル)
2016年09月05日厳しい方が息子に合う!そう思って塾に通わせていたけど…Upload By かなしろにゃんこ。ADHDのある息子。勉強が苦手で、周りの子たちに比べて学習が遅れていました。「息子には、厳しい先生が目を光らせる塾が合っているのかも」と思い、小3のときに塾に通わせ始めました。しかし息子は、「塾の先生がイヤだ!」「教室に入りたくない!」と塾を嫌がるようになりました。私は息子が「ワガママを言っている」と思い、 無理やり塾に通わせましたが、息子は塾の日になると部屋の中の柱を蹴ったり、転げまわったり、悪態をついたり…それでもなだめて「頑張ろうね」と送り出しましたが、ある日塾から帰ってくるなり、もう我慢できないようで泣きながら大声で「行きたくない!」「家で勉強したい!」と吐き出しました。これは何か理由があるな?とゆっくり話を聞いてみると…。凸凹のある息子にとって、塾は苦手なことばかりUpload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。息子を通わせていた塾では、プリントを丁寧に扱う、学習は静かに行う、先生には敬語で話すなどの決まりがありました。私はそれを、息子が身の回りに気を遣うことを学べていいかな、と思っていました。しかしその厳しさが、息子には合わなかったようです。じっとしていることが苦手で、人一倍不器用な息子ができないことばかり求められるので、何をやっても先生に怒られてしまいます。さらに、「分かるまで自分でやり方を考えましょう!」という塾の方針も息子にとってはつらいものでした。指導やお手本がないと覚えられないタイプの息子は、何日たってもプリント1枚すら終わらせることができなかったそうです。それでも静かに考えているフリをしなければいけない時間は、息子には苦痛だったでしょう。息子がパンクしたところでようやく、荒れまくっていた原因にたどり着きました。息子のつらさに気づくまで、2年の月日を費やしてしまいました。自分自身の焦りが、息子に苦痛を与えていた出典 : 私は今まで息子にこんなツライ思いをさせていたのか…。息子が嫌がるサインを見て見ぬふりをしてきたことにと気がついて、ようやく塾を辞めさせることに決めました。今思えば、息子が勉強ができないことに私が一番焦っていたのだと思います。その焦りから、「厳しく鍛えてもらえる塾がよい」と思いこんでしまいました。塾のような学習方法が合う子と合わない子がいるとは考えもせず、「我が子は大丈夫!通っていればデキるようになる!」と信じていたのです。もし過去に行けるとしたら、塾の扉を叩く前の自分自身を止めにいきたいものです。思い出すだけでも息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。これからは、息子に合ったやり方で、息子のペースで成長してほしいと思っています。
2016年09月02日【ママからのご相談】次男が2歳半になりました。長男のときはイヤイヤ期の対応が本当に大変だったので次男でも覚悟を決めていたのですが、いまだにそれらしい兆候がありません。それどころか、一人でじーっと遊んでくれることも多く、私の相手もあまり欲していないようです。次男は言葉数も少なく、世話は楽なのですが、発達障害じゃないかと心配になってきました。どこで診てもらえるでしょうか?●A. 専門機関があるので安心してください!ご相談ありがとうございます。子育て研究所代表の佐藤理香です。「うちの子が発達障害だったらどうしよう!?」と焦る気持ち、よくわかります。毎日、子どもの様子をみているママだからこそ、「長男のときと違う!」「何かが変わっている気がする」などと感じるのだと思います。ただ、2歳の子どもは個人によって成長の度合いが大きく異なる年齢 です。一般的な発達障害の基準では、専門家でも決定づけるのが難しいと言われています。まずは、発達障害の基礎知識についてお伝えしたうえで、専門機関等をご案内しますね。●『発達障害』ってなんだろう発達障害をもつ子どもは、一般的にコミュニケーションをとるのが苦手で、人間関係を築くのが大変 だと言われています。かつては誤解されることも多く、「困った子ども」「言うことを聞かない子ども」などと、親の教育が不足しているかのように言われたものです。その後、脳の研究が進んだことで、発達障害の認知が広まりました。今では、多くの人が脳の障害であることを理解しています。発達障害といえば、代表的なものが『自閉症 』。一度は聞いたことがあると思います。近年では、『アスペルガー症候群 』や『広汎性発達障害 』『学習障害(LD) 』『注意欠陥多動性障害(AD/HD) 』と、障害の種類も多様になってきました。発達障害の種類や特徴については、以前『ウチの子そうかも? ママが確認すべき「発達障害」の種類&特徴』でまとめましたので、ご参照ください。●2歳児が発達障害!? 判断は慎重に発達障害は早期発見が大事だとは言われていますが、乳幼児期の子どもには慎重な判断が求められます。乳幼児の場合は、心も体もまだまだ未熟な状態です。月齢によって成長度合いも大きく異なります。このため、多くの専門機関でも、早期に発達障害の診断をくだすのは慎重になっている 現状があります。低年齢の子どもにみられる発達障害の特徴としては以下のことがあげられるようです。・相手を求めずひとりで遊ぶことが多い・視線を合わせない・人見知りをしない・指さしで伝えようとしない・触れられることを嫌がる・偏食・言葉の発達が遅い・音に敏感である育児書を読んだりネットを見たりして、知識や情報をもっている親ほど、「うちの子、大丈夫?」と心配になるところですが、まずは焦らずに子どもの様子を見守りたいところです。●どこで診断してもらえるの?発達障害は早めに気づき、適切な療育(りょういく)を受けることで、さまざまな能力を伸ばしていくことができます。「うちの子は発達障害なのだろうか」など、気になることがあれば、次の機関に相談してみましょう。●各市町村の専門機関各市町村など、自治体には子どもの発達障害を診断する専門機関があります。専門機関の名称はさまざまで一概には言えませんが、「発達障害者支援センター」や「子ども支援センター」などが多いようです。また「児童相談所」でも発達障害の相談ができます。「療育施設」や「保健所」で対応していることもあり、まずは自治体の窓口に問い合わせてみる ことをオススメします。●病院などの医療機関子どもの発達障害の診断は「小児神経科」や「児童精神科」で行っています。成人向けの「精神科」などでも子どもの診断をしているところもあるので、各医療機関に確認が必要です。『日本小児神経学会』では、子どもの発達障害について診療を担当する医師のリストを公開していますので、参考になさってくださいね。【参考リンク】・発達障害って、なんだろう? | 政府広報オンライン()●ライター/佐藤理香(株)
2016年08月25日「のびのびと育ってほしい」そう思ってはいるものの、子どもが言うことを聞かなったり、できるはずのことができなくなったりすると、つい感情的に叱ってしまう。“怒る”と“しかる”のちがいはわかっているはずなのに、どうも気持ちがついていかない…。そんなママへ向けて、エキサイトお悩み相談室の 日高千香子(ひだかちかこ)先生 が質問に答えてくれました。Q:「しかる」と「怒る」のちがいは何ですか?「しかる」という言葉は、自分より目下の者の言動に対し、まちがいをとがめ、戒めるという意味があります。子育てにおける「しかる」とは、子を思い、「指導する」「教える」ということです。一方、自分の思いどおりにならない不満から感情的になることを「怒る」と言います。子どものわがままについカッとなってしまう気持ちもわかります。しかし、「怒る」のではなく「しかる」ためには、上手に感情をコントロールすることが大切です。Q:「怒らない」ために、どうしたらいいですか?まずは、ママ自身がつねに冷静でいられるよう、ご自身のストレスをためないように心がけるといいでしょう。たとえば、少しでもいいのでひとりになる時間を持ったり、誰かと会話をしたり。ストレスをためないように、うまくガス抜きするといいですよ。子どもは守るべき存在です。同時に、「親と子は、ともに成長する」という認識をつねに持っておきましょう。親と子は鏡のようなもの。完全な親もいなければ、完璧な子どももいません。失敗して当たり前、気づいたときが“成長のチャンス”です。「完璧な親であろうとしない」ということを覚えておくといいでしょう。Q:「つい怒ってしまった…」子どもへの正しいケアとは?「ついカッとなって怒ってしまった…」ママも人間ですから、つい感情的になってしまうこともあります。幼少期はとくに、心と体の成長期です。感情で怒られても、なぜ親が怒っているかが理解できず、「こわい」と怯え萎縮してしまうことがあります。そうなれば、子ども自身の人生にも影響があるので注意が必要です。怒ってしまったときは、子どもと同じ目線になり、すぐに「怒ってごめんね」と謝りながら愛情をこめて抱きしめてあげてください。なでる、抱きしめる、など、素直に子どもと向きあう姿勢が大切です。子どもは、敏感に親の感情や気持ちを察する能力があります。親子の信頼関係(絆)も、向きあうことで深まるでしょう。「親はこうでなければならない」「こうすることが当たり前」という枠をつくるよりも、愛する我が子ときちんと向きあう姿勢が大切なのだと日高先生。日々のストレスをためこまないよう、お悩み相談室を有効活用してくださいね。・取材協力:エキサイトお悩み相談室 日高千香子(ひだかちかこ)先生
2016年08月04日離乳期の赤ちゃんや小さな子どもには、何でもよく食べる子もいれば、なかなか食べてくれない子がいますよね。昨日はパクパク食べていた食べ物なのに、今日は一口も食べてくれない、なんてことも。3歳くらいまでは言葉も未発達な時期なので、本人から理由を聞くこともできず、悩んでしまうママは多いはず。そこで、私自身や周囲のママの経験を元に、考えられる原因を紹介します。■おかゆはイヤ!離乳期の赤ちゃんの主食であるお米のおかゆ。アレルギーの心配が少ないことから離乳食のファーストステップとされているため、これを食べてくれないとママはなかなか次のステップに進めません。ところが中には、おかゆの食感が嫌いな赤ちゃんがいます。我が子もそうでした。炊き方や水の分量を変えたり、炊いたご飯を煮てみたり、塩味を付けても食べてくれず…。ところが、1歳を過ぎてから試しに大人と同じごはんを与えてみると、茶碗一杯分をみるみる完食。我が子の場合、お米以外の野菜や果物も、すりつぶしてベチャッとしたものはあまり好きではないようで、固形の食べ物を与え始めるとよく食べるようになりました。■味付け、料理のしすぎ離乳食本のレシピを見ると、白身魚のグラタンや豆腐入りのチキンナゲット、とうもろこしのポタージュなど、離乳食とは思えないほどおいしそうなメニューがたくさん載っています。実際に作ってみると、薄味だけど味もばっちり。それなのに子どもは、ちょっとかじっただけでプイ。ちらっと見た後、まったく手を付けないことも…。その場合は、もしかしたら、味付けや料理のしすぎが原因かもしれません。小さな子どもには、ただの塩味やダシだけなどシンプルな味を好む子が多く、大人にはおいしい洋風のバター味や甘辛醤油味は、薄味でも口に合わないことがあるようです。また、いろいろな食材や調味料を混ぜ合わせた複雑な味わいが苦手で、野菜なら茹でただけ、魚なら焼いただけの方が、食が進む場合もあります。 ■同じ果物でも酸味が強いとダメ果物や野菜は、ものによって食べたり食べなかったりすることがあります。イチゴが大好きだからせっかく買ってきたのに、一口で口からベーッと出してしまった、という場合は、買ってきたイチゴがちょっとすっぱかったのではないでしょうか?赤ちゃんや小さな子どもの味覚は、一般的に、大人よりずっと鋭いといわれています。大人は気にならない程度の酸味や苦味でも、子どもには思わず口から出してしまうほど強い味に感じられるのかもしれません。■冷たすぎるものは苦手大のうどん好きだったのに、夏場になったら急に食べなくなったという場合は、うどんが嫌いになったわけではなく、冷やしたうどんが苦手な可能性があります。子どもの舌は敏感なので、熱さだけでなく、過剰な冷たさも嫌がることがあります。冷やしうどんやそうめんを食べさせる場合は、氷を使わずに水だけで冷やすと食べてくれるかもしれません。もちろん、あくまで温かいうどんが好きで、うどんは温かくないと食べないという子もいます。子どもにも大人同様に好みがあり、味覚や嗅覚の敏感さもその子によって違います。誰にでも当てはまるわけではありませんが、子どもが食べてくれないときは、上記を参考に、一度、味付けや調理法を工夫してみましょう。
2016年07月23日夏のイヤ〜な風物詩ともいえるのが、“蚊”。プ〜ンという音を聞くだけでもかゆくなってしまいますよね。蚊はデング熱や日本脳炎、ジカウイルス感染症、チクングニア熱、マラリアなどの感染症を媒介するため、刺されると「かゆい」だけでは済まない場合も……。河原や草むら、公園などは特に蚊が多いため、出かける際にはしっかり虫除けスプレーをする、肌を露出しないなど対策が必要です。とはいえ、同じ場所にいても、蚊に刺されやすい人と刺されにくい人がいるのも事実。両者の違いは何なのでしょうか?●蚊に刺されやすい人の特徴●(1)汗をかいている人蚊は、汗の中に含まれる成分『乳酸 』や『ノナナール 』などを感知し、人に寄ってくるそうです。そのため、運動直後や汗っかきの人は、そうでない人に比べて刺される確率が高くなるとのこと。虫除けスプレーをして出かけても、外出先で汗をかくと流れてしまう可能性があるので、汗をかいた際にはよく拭き取ってから再度虫除けスプレーをしましょう。●(2)体温が高い人蚊は人の体温も感知するため、体温が高い人のほうが低い人より刺されやすいそうです。妊娠すると女性は体温が上がる ため、妊婦さんは要注意。赤ちゃんも体温が高いため注意が必要ですね。●(3)飲酒している人蚊は呼吸によって排出される二酸化炭素 からも人の位置を特定しているそうです。アルコールを分解するときは二酸化炭素の排出量が増えるため、お酒を飲んでいる人も蚊に刺されやすいというわけですね。アルコールが入ると体温も上がり、呼吸数も増えるので、蚊にとっては格好のターゲットとなります。●(4)色黒の人、黒い服装をしている人蚊は色を白と黒しか感知することができず、濃い色を好む そうです。そのため、色黒の人や、黒い服装をしている人のほうが蚊を引きつけやすいとのこと。蚊がいるところへ出かける際には、なるべく白系の服装で行くといいですね。●(5)体臭が強い人蚊は人のたんぱく質や脂質といった成分の匂いにも反応するそう。そのため、体臭が強い人は蚊を寄せ付けやすいとのこと。また、香水や化粧品に含まれる香料や化学成分 にも蚊を引きつけるものがあるそうなので、香水の匂いがキツい人やバッチリメイクの人も注意したほうがよさそうです。----------さて、あなたは蚊に刺されやすい特徴、いくつ当てはまりましたか?蚊は、汗や匂い、体温などを感知し、血を吸うターゲットを決めているとのこと。蚊を引きつける要素を多く持った“太っている人”や“妊娠中の女性”は、特に注意が必要です。また、O型の人は蚊に刺されやすい という研究結果も出ているようですが、まだハッキリとした結論は出ていないそう。蚊に刺されやすい人は入念に、刺されにくい人も油断せず、しっかり対策をして外出するようにしましょう。【参考リンク】・蚊が媒介する感染症(デング熱、ジカウイルス感染症など)について | 横浜市保健所()●文/パピマミ編集部
2016年07月17日怒鳴らない子育て練習講座「そだれん」。テレビなどで話題にもなり、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。怒鳴らない子育てと聞くと、抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、「怒鳴らない=叱らない」ではありません。今回は「そだれん」の提唱する「叱るときのコツ」を4つ紹介します。普段の子育てに取り入れることで、ほんの少し楽になるかもしれません。■「そだれん」とは?「そだれん(怒鳴らない子育て練習講座の略)」は、アメリカで開発された児童虐待防止プログラムCSP(コモンセンス・ペアレンティング)を応用した講座。平成17年に神戸でCPSの日本版が作成され、児童相談所を中心に普及が進んでいます。CPSは、暴力や暴言を使わずに子育てをする技術を両親が身につけることで、虐待の予防や回復を目指すプログラムです。暴力や暴言による子育ては、一時的な効果(子どもが驚いて黙る、怖がって静かになる)はあるかもしれません。しかし、子どもは怒られたことは理解できても、「なぜ、怒られたのか」を理解できず、同じ問題行動を繰り返してしまいます。そうすると、「何度言ったらわかるの!」と、親は繰り返し叱らなければならなくなり、イライラも増幅。暴力や暴言が徐々に激しくなってしまう可能性もあるのです。「そだれん」は、保護者が子どもに「伝える」ための練習することで、怒鳴る頻度を減らし、子育ての負担感を軽減することを目的にしています。受講後のアンケートでは、毎日10回怒鳴っていたのが受講後は平均6回程度に減ったという結果もでているようです。■叱るコツ1:「行動を具体的に表現する」「何度言ったらわかるの!」「いいかげんにしなさい!」など、感情的になると言ってしまう人もいるかもしれませんが、この言い方では肝心の「どうして欲しい」ということが伝わりません。伝わらないので、子どもは同じ行動を繰り返してしまいます。「お出かけするから、オモチャをお片づけしようね」など、して欲しい行動を具体的にわかりやすく伝えることが重要です。■叱るコツ2:「肯定的な表現を使う」ひとつめのコツをさらにわかりやすくするのが、「肯定的な表現」です。「◯◯しないで」という否定的な表現では、「やめて欲しい」ということは伝わりますが「代わりにどうすれば良いのか」が伝わりません。例えば、旗揚げゲームでも「赤あげて、青あげて」は伝わりますが、「赤あげないで」と言われると大人でも一瞬考えてしまい行動が遅れてしまいます。子どもにも「◯◯しないで」という言い回しは、とても難しいのです。肯定的な表現で「◯◯して欲しいな」と伝えると、意味もわかりやすく、指示に従いやすくなります。「テーブルに乗らないで」と伝えていたのを、「テーブルから降りて、こっちで遊ぼう」と言い換えると、代替行動を提案できます。子どもは、「こうしたら良い」という理解がしやすくなるのです。■叱るコツ3:「共感表現を使う」「もっと遊びたいのはわかるけど、お片づけしようね」など、共感表現を使って子どもの気持ちに理解を示します。親が一方的に叱る形を避けることができ、子どもも「認めてもらえた」ことで、素直に話が聞けるようになるのです。また、共感表現を使うことで、親は「気持ち」と「行動」を切り離して扱うことができます。子どもの「気持ち」を大切にしながら、「行動」のみを指摘することで、「人格を否定する」ような言い回しや叱り方を避けることができます。■叱るコツ4:「環境を整える」普段、家で子どもを注意するときに、家事をしながら叱ってしまう人も多いのではないかと思います。親がキッチンで料理をしながら「テレビを消しなさい」と声だけで注意しても、なかなか子どもには伝わりません。しつけをするには、「伝える」ことが重要です。家事の手を止めて子どもと目線を合わせ、「もうすぐご飯の時間だから、テレビを消そうね」と言う方がずっと伝わりやすくなります。また、友達やきょうだいと遊んでいる最中は、廊下などに連れて行き2人で向き合って話をするのが効果的です。そして、いい行動ができたときには、しっかり褒めてあげることも大切。褒められることで子どもは「◯◯すると褒めてもらえる」と、良い行動を覚えることができ、良い行動を繰り返すようになります。家でも「そだれん」の4つのコツを取り入れて子どもと接することで、子育てはずっと楽になるのではないでしょうか。
2016年07月15日長男がイヤイヤ期に入った頃からだろうか、「子どもにイライラしない/感情的に怒らない方法」などの記事を読み漁るようになった。最近ではアンガーマネジメントという言葉もよく目にする。ためになり実践中のものもあるが、大抵はその場限りで、うまくいっても三日坊主。目まぐるしい日々の中で根本的な解決は難しいと悩んだし、怒りをコントロールできない自分をダメママだと思っていた。ところがここ2〜3ヶ月でようやく「子どもがどう感じ、何を考え、どう行動するか」まで考えて叱る機会が増えてきた。そこで気付いたのが、イライラするママが悪いのではないということだ。 住まいと夫の変化結婚7年目、5歳と1歳の兄弟のいる筆者。結婚してから今年の3月まで、夫の転勤について千葉・奈良・山口で子育てをしてきた。夫の平日の帰宅時間は夜10時前後。平日の育児家事は全て1人で行い、休日も夫は非協力的だった。筆者は元来人見知りで、マイペースで、友達の少ないタイプ。支援センターに通ったり地域の子育て支援にも関わったが、友達という友達はいない6年間だった。頼れる人のいない環境で「孤育て」をしてきた。それが今春、地元に戻ることになった。実家・義実家ともに車で1時間半と、近くもないが行き来できる距離。会う機会が増えることで、ちょっとした話も親にできるようになった。さらに夫の帰りも夜7時前後になり、少しずつ協力的に。平日子どもをお風呂に入れ、お米を研いでくれるだけでも心に余裕が生まれるものだ。この2つの環境の変化でイライラが減り、子どもの気持ちまで考えられるようになったのである。今すぐ「環境」を変えることを真剣に話し合おうママのイライラの根本的な問題は、「ママの感情の問題」ではない。「ママが心の余裕を持てない環境」こそが問題である。ここを解決しなければ、イライラしない方法やアンガーマネジメントを勉強しても元の木阿弥、焼け石に水だ。そうはいっても、どうしても変えられない環境もある。それなら今できることから真剣に考えたい。今回効果が高いと思われた順から、具体的に3つ考えた。家庭内でパパとの共有を増やす実は今回1番効果を感じたのは、定住より夫が家事に参加したことだった。平日お米を研いでくれるだけで物理的に楽になる。しかしそれ以上に「夫と家事を分かち合える」ことが嬉しい。全国のパパに伝えたい。男性の家事育児参加が求められる昨今だが、物理面だけでなく「パパと育児や家事を共有できる」ことが特に女性は嬉しいのだ。地味で手間暇根気のいる24時間365日の家事育児だからこそ、小さなことこそ分かち合えるのが嬉しい。たとえば「新生児のオムツ替えって気を遣うね」「そうなのよ〜細くて折れちゃいそうで、いつもドキドキしちゃうの」こんな会話を交わすだけでママの気持ちは楽になる。ママはパパと、家事育児を通じて「共有・共感し合いたい」のだ。そう考えて、改めて協力を考えてみてはいかがだろう。子どもを預ける以前Eテレの「すくすく子育て」で、「子どもを預けないでママがストレス発散する方法」について聞かれた専門家の方が、「ストレスの原因が子どもですからそれは無理です。子どもを預けて下さい」と勧めていた。子どもを預けると言っても、離したがらないママは多い。筆者も1人目のときは「可愛い我が子を肌身離したくないし、預けるのは心配だし、かわいそう!」と思っていた。しかし2人目を抱えた今はウンウン激しく頷くし、1人目のときから利用すべきだったと思う。日本ではまだ「子どもを預けるのは良くない」イメージが残るが、それは大家族時代のこと。核家族の今は違うし、1番良くないのは「ママがストレスを抱えている」状態。根本を見つめ、一時預かりやファミリーサポートといった支援をより気軽に受けて欲しい。「可愛いけど大変」と話せる人を作る子育てほど愚痴の言いにくいものはない。「みんな同じ」で返されたり、「ダメママレッテル」を貼られるのが怖いからだ。しかし愚痴でも言わなければやってられないのも子育て。だからこそ「可愛いけど大変」と言える人を作りたい。まずは自分の親や姉妹、旧友もいいだろう。ママ友でもいいし、支援センターの職員さん、保健センターの保健師さんでもいい。筆者は子育て支援をしていたが、地域の子育て広場に関わるママたちも真剣にママのことを思っているのでお勧め。広い世界、「この人」と思う人が1人はいるものだ。探してみよう。「まずは環境ありきで、イライラしない方法論はオプションである」と、今回の経験では学んだのである。ライター:宮野 茉莉子
2016年07月01日親の言うことを聞かない、何でも自分でやりたがる…。自己主張が強くなる“魔の2歳児”に「食事をさせるのもひと苦労」なんてママも多いのでは? 体力が奪われる夏場だからこそ、しっかりと栄養のあるものを食べさせたいですよね。そこで今回は、エキサイトお悩み相談室の 長野美奈子(ながのみなこ)先生 に、どうしたらすんなり食べてくれるようになるのか、具体的な方法を聞いてみました。■夏バテorわがまま? 子どもの「食べない!」を解決する5つの方法1.食事時間をずらして喉ごしの良いものを水分を多くとったら、食事時間を少しずらして涼しいところで喉ごしの良いものを出してみましょう。夏場は水分を多くとることが重要ですが、その反面、水分によって食べられないことがあります。様子を見て、麺類などを少量ずつ食べさせてあげましょう。2.ごはんが楽しみになる仕掛けをつくるたとえば、ニンジンが嫌いなお子さんの場合、ハンバーグの奥に好きな食べ物を入れて、食べながら宝探しができるような仕掛けをつくってみましょう。宝探しをしている間に、細かく刻んだニンジンなどをいつの間にか食べている状況をつくりだします。グチャグチャにしないように、ルールを決めてあげてくださいね。嫌いな食材に気づかれないように、好きな食材に目を向けられる環境をつくってあげることが大切です。3.自己主張の強い時期を利用して、自分でさせてみるサンドイッチや冷やし中華など、色とりどりの食材を使った料理の盛りつけを子どもにやらせてみましょう。「自分でやりたい」という気持ちと、「自分でつくった食事」は、子どもの好奇心と達成感を満たしてくれます。その具材のなかに、見た目や味つけを工夫したものを少量混ぜこんでみると、より効果的です。4.食べ物のお話しをつくる子どもは、絵本の読み聞かせのように、夜寝る前や二人でいるときにママが話してくれる物語が大好きです。食べ物のお話しをママがつくり、食事に楽しみを持たせてあげましょう。たとえば、嫌いな食べ物がニンジンだった場合、「ニンジンさんは、たまねぎさんやお肉さんと仲良し。だから、一緒に食べると体のなかで、みんなで○○ちゃんを元気にするお手伝いをしてくれるんだよ。『ニンジンさんだけひとりでお皿にいたらかわいそうだから、呼んであげて』ってほかの食べ物が言ってるよ」と、脅しではなく擬人化しながら、思いやりも一緒に育んであげましょう。5.親ががんばりすぎない。できないときは無理強いしないどんな方法をとっても、食べない場合もあります。それは、子どもにも、そのときの気分や体調があるからです。自己主張の強い時期はなおさら、それらのことが顕著に出てきます。親が「なんとかして食べさせないと」と思っていると、うまくいかないとき、自分も子どももイライラしてしまいがちです。多少食べられないことがあっても、無理して食べさせることによって食事が嫌いになってしまったり、お互いにストレスになってしまう場合も。うまくいかなくても、自分自身も子どものことも責めないことが大切です。この時期に特有のことですから、「心配しすぎず、がんばりすぎない」でくださいね。心配していた先輩ママたちのお子さんも、ちゃんと元気に育っているのですから。大人でさえ、暑いときは食欲が落ちてくるもの。「食べさせなければいけない」のではなく、「一緒に食事を楽しむ」工夫が必要なのですね。“魔の2歳児”との暑い夏、少しでも心の負担を感じたら気軽に相談! が一番の近道。ひとりで抱えこまないようにしてくださいね。●取材協力:エキサイトお悩み相談室 長野美奈子(ながのみなこ)先生
2016年06月23日子どもはかわいいはずなのに、子育てをしているとイライラして、つい大声を出してしまったり、手を上げてしまったり。そんな自分に自己嫌悪におちいっているママも多いのではないでしょうか。さら助産院(埼玉県)のベビーマッサージクラスで開催されたミニ講座「たたかない・どならない子育て」にて、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事などを務める高祖常子さんに話を聞きました。子育て中はイライラするのが当たり前講座に集まったのは0歳児の赤ちゃんとママ12組。講座は、ママたちに、「たたかない、どならない育児」と聞いて思うことを、一言ずつ話してもらうところからスタート。「しつけに厳しい父にたたかれて育った。子どもとどう向き合ってよいのかわからない」、「よその親が怒鳴っているのを見ると、将来ああなるのはイヤだなと思ってしまう」、「上の子がイヤイヤ期。毎朝、『今日は怒らない』と決意するのに、夕方には怒ってしまい、自己嫌悪になる」などの意見が出ました。うなずきながら聞いていた高祖さんは、「これから子どもが成長する過程で、イライラする瞬間は絶対にあります。そのときの対処方法を知っておくと、どなったり、たたいたりすることを避けられます」。赤ちゃんが泣き止まないときは?~これだけはやらないで!「0歳時の赤ちゃんに対しても、『泣き止まない』などの理由でイライラすることはありますよね。未熟な状態で生まれてくる人間の赤ちゃんにとって、泣くことは生きるための手段なのです。お腹がすいた、眠いといった理由だけでなく、なんとく気分がすっきりしない、という理由で泣くこともあるでしょう。何をしても泣きやまないときは、『泣きたい気分なのね』と泣かせてあげればいいのです」。高祖さんが挙げた、赤ちゃんが泣き止まないときでも、やってはいけないこと。・強く揺さぶる・投げる・口をふさぐ・たたく以上は、赤ちゃんの命を守るためにも、絶対にやめてくださいとのこと。イヤイヤ期はどうする?~「たたかない」と決める「自我が出る2~3歳は、『イヤイヤ期』と言われますが、これは成長のステップ。自分の気持ちを表現できるようになったということです。ただ、相手のことを考えたり、場の雰囲気を察したりすることはできない、気持ちを切り替えることも難しいので、大人にとって大変な時期であることは確かです。でも、子どもの主張を『ダメ!』と押さえつけてしまうと、自己表現の機会を奪ってしまいますし、たたいて言うことを聞かせる方法を取ると、親の顔色を見て行動する子になってしまうかもしれません。『軽くたたく』のつもりが、エスカレートする危険性もあります。とにかく、『たたかない』と決めてください」。子どもの困った行動には?~まずは子どもの気持ちを受け止めるでは、子どもが自分勝手なことを言ったり、迷惑な行動を取ったりした場合、どうすればいいのでしょうか。「怒る前に子どもの感情を受け止めることが大事です。たとえば、靴を履かない子に、頭ごなしに『履きなさい!』とどなるのではなく、『そうなんだね。履きたくないんだね』と気持ちを代弁してあげる。『じゃあ、これとこれ、どっちを履きたい?』と本人に選択肢を与えてあげるのもいいですね。部屋で棒を振り回そうとする子に、『ここでは危ないからやめてね』と制止するのはもちろん。でも、何度もやるのなら、それはやっぱりやってみたいから。『ここは危ないけど、人がいない公園ならいいよ』、『風船で作った棒ならいいよ』など、代替案や条件を示してあげたり、『どこならいいかな?』と一緒に考えたりするのもいいですね。威圧するのではなく、自分で考えて行動するように導いてあげることができれば、社会に出てからも、自分で判断・行動できる子になります」。上の子に厳しく当たってしまう場合は?~上の子に向き合う時間を作る「ママが赤ちゃんのお世話で大変なときに、上の子にわがままを言われて、イライラして当たってしまうことも多いですよね。そういう場合は、たとえば、『おっぱいが終わったら、二人で絵本を読もうね』のように、具体的な約束をしてみましょう。月一回でもいいので、下の子をパパに任せて上の子に向き合う時間を作ってあげるのもいいですね。おいしいおやつを食べて『ママと○○ちゃんとの秘密だね』と伝えたら、上の子はきっとうれしいはず。頭をなでたり、下の子に優しくしてくれたら『ありがとう。うれしそうだよ!』とほめて、下の子の気持ちを伝えましょう。心を満たされると、下の子にも優しくできるようになります」。ママのイライラを逃す方法を知っておこう「イライラしてたたいたり怒鳴ったりしそうになったときに、クールダウンする方法を知っておくといい」ということで、高祖さんのおすすめは、たとえばこんなこと。・子どもから離れる・深呼吸する・数を数える・お皿洗いなどで心を浄化する「触ってはいけないものは高い場所に片づけておく、お菓子売り場を通らない工夫をするなど、イライラする要因を排除することも大切ですね。また、日頃から少しでもリラックスする時間を作って、ガス抜きすることも必要です。一時託児サービス利用したり、パパに預けたりして、1時間でも2時間でも、一人になる時間を作ってください。家事もがんばりすぎないで、疲れた日はお惣菜を買うなど、手抜きをしてもいいのです」。相談できる人を見つけよう「日中一人でがんばっているママには、大人の会話をしたり、小さなことを相談したりできる人が必要」と高祖さん。「まずは、パパと向き合うことをあきらめないで。二人で、『子どもにはどんな大人になって欲しいか』を話し合ってみることも必要です。一時的な感情を子どもにぶつける対応が、思い描く将来のわが子の姿につながるのか、ということも見えてきます。でも、パパは帰りが遅かったり、話を聞いてもらえなかったりすることがあるかも。そういう場合は、両親でも、ママ友でも、行政の担当者でもいいので、とにかく相談できる人を見つけて欲しいですね」。私も7歳と3歳の育児中。毎日、仕事も家事もするべきことは山ほどあって、そのうえ子どもたちが思い通りにいかないと、ついつい大きな声に。子どものためにはならないと、わかってはいるのですが。早速、「どなりそうになったら深呼吸」を実践してみようと思います。取材協力:さら助産院特定非営利活動法人児童虐待防止全国ネットワーク<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年06月20日もうすぐ、子どもが2歳のお誕生日を迎えます。1歳のお誕生日では、子どもはもちろん自分も親として初めての誕生日だったので、ケーキを手作りしたりスタジオ写真撮影をしたり、 飾り付けを頑張ったりいろいろしました。今年は去年ほど頑張れないと思うのですが、ケーキやプレゼントは本人がまだリクエストできないのでどんなものにしようか、迷っています。●A. ケーキ、プレゼント共に家庭の方針で用意するものが分かれます。ご相談頂きありがとうございます。ママライターのましゅままです。2歳のお誕生日は、まだ心も体も半分赤ちゃんで、さらにイヤイヤ期でもある難しいお年頃。どんなお祝いをしてあげるか悩んでしまいますよね。2歳のお誕生日は家庭それぞれの方針によってお祝いの品がかなり分かれてきます。今回は、先輩ママたちによる2歳のお誕生日体験談をご紹介します。●2歳のお誕生日プレゼント『2歳のお誕生日プレゼントは、大好きなキャラクターが決まっていたのでそのグッズを。DVDはまだあまり見せたくなかったので、キャラクターデザインのリュックをプレゼントしました 。赤ちゃんサイズのものではなく、これからピクニックなどで大活躍しそうな大きさのものです』(30代/男の子ママ)『2歳のお誕生日プレゼントはイヤイヤ期のストレスを発散してもらおうと、体を動かせるものをプレゼントしようと決めていました。じいじ、ばあばからは部屋に置けるジャングルジム、パパママからは三輪車をプレゼント! 大喜びで使ってくれています』(20代/女の子ママ)『2歳の誕生日では本人はまだアレが欲しいコレが欲しいとか言わないので、おじいちゃんおばあちゃんは現金をくれて正直助かりました……パパママからは下の子が産まれるため新しくかわいい食事用の食器とイスをプレゼントしました 。本人は大喜びでしばらく食事も楽しくなったようです』(30代/男の子ママ)『おままごと系のキッチンセットを買いました 。うちは女の子ですが、男の子でもこれぐらいのころはキッチンセットにも興味を示すようなので、下に弟ができても使えるかなーと思っています』(20代/女の子ママ)2歳のお誕生日では、まだ本人は明確に欲しいもののリクエストができないので、基本的にはパパママの考えに合わせたセレクトになりますね。その他、ブロックセットや手作りのお洋服、雨具なども人気でした。●2歳のお誕生日ケーキ『1歳のお誕生日のときは手作りしましたが、2歳の今年は大好きなキャラクターの絵が書かれたホールケーキ をオーダーメイドして、箱を開けた瞬間大喜び。大好物のプリンも用意しました。とっても喜んで食べていましたよ!』(20代/男の子ママ)『1歳からホールケーキを一緒に食べてたので今年もホールケーキを、と思いましたが今年はちょっと変えてみて、暑い時期なのでアイスケーキにしてみました 。見た目もかわいくて、口溶けも良くて本人も食べやすかったみたいです』(30代/女の子ママ)『2歳でもホールケーキは大して食べられないので、本人用にあっさり目のケーキを手作りしました。大人のは人数分のカップケーキを用意しましたよー!』(20代/女の子ママ)『うちの子はアレルギーがあるので、本人が大好きなフルーツたっぷりのケーキを手作りしました 。レシピを調べてクリームはヨーグルトで作りました』(30代/男の子ママ)好きなキャラクターが決まってきているので、そのデザインのケーキなら見た目だけでも大喜びしてくれますね。1歳のころよりいろいろ食べられるようになっているので、大人と同じケーキを一緒に食べることができるのがうれしいですね。しかし、ケーキは高カロリーなので、主役の本人はあまりたくさん食べられないことも。アレルギーがあるお子さんや、本人専用のケーキも用意してあげたい!というママは手作りを頑張ってみるのもいいですね。「2歳誕生日ケーキ手作り」などで検索をすると、失敗知らずの簡単なケーキレシピがたくさん紹介されていますよ。●2歳でもお祝いしてもらっている、という喜びは味わうことができますいかがでしたか?2歳のお誕生日は、記憶にこそまだ残りませんが「今日はなんだか特別な日だ。みんなにお祝いしてもらっている」、「大好きな家族とおいしいものを食べられる」「大好きな家族からプレゼントをたくさんもらえる」ということは実感することができます。ぜひ、パパママの時間が許す限り、心のこもったお祝いをしてあげてくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年05月23日【ママからのご相談】2歳半の子どもがいます。毎朝起きるとまず、「着替えがイヤ」から1日が始まります。「朝ごはんを食べるのがイヤ」、「公園まで自転車に乗るのがイヤ」、「手を洗うのがイヤ」、「お風呂もイヤ」……イヤイヤの連続で、正直疲れてしまいました。今の時期だけの辛抱、成長の過程でみんなが通る道……つらくなって身近な人に相談しても、同じようなセリフが返ってくるだけで、なんの解決にもならずイライラしてしまいます。●A. ママに必要な武器は、“ユーモア”と“ゲーム感覚”!ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。「魔の2歳児」という言葉にぴったりのこの時期の子どもの言動……。わが家の次男も、イヤイヤ期真っ盛りの2歳5か月です。毎日同じようにあれもこれもイヤイヤと言っては、望みがかなわないと癇癪(かんしゃく)をおこして泣き叫ぶ。私もこの半年余りですっかり老け込んでしまいました。ストレスフルな毎日、怒ってばかりの自分の姿にもうんざりしていました。そんな中で、発想の転換をしてみようと思わせられる本に出会ったので、今回はその本からいくつかのアイデアをご紹介していきたいと思います。●子どもの“イヤイヤ”を上手にかわすコツ2つ今回参考にするのは、デビッド・ボーゲニクト&ジェームズ・グレース著の『「イヤイヤ」ばっかり言わないで!』という本です。この本ではイヤイヤばかりの子どもと付き合うためには、ほんのちょっとした作戦が必要だと教えてくれています。「この時期の子どもを甘やしてはいけない」、というようなママたちを苦しめる厳しい言葉は全く見当たらない ので安心してください。ユーモア満載、ゲームで分かりやすく子どもを導いてくれるのです。●(1)選択肢を与え、子どもが主導権を握っているような気にさせる例)着替えをスムーズにするアイデア【作戦準備】1.起きたらすぐに着替える習慣をつけること2.何を着るか、毎日子どもに選ばせます(親はアドバイスのみ)→本人を巻き込んでやる気にさせることが大切。3.シャツは着やすいデザインのものを選ぶ→小さい首周りに無理やり頭を通さなくてもいいように工夫。4.服は体に合ったものを着させる【基本のテクニック】1.どれだけ早く着替えられるか競争2.「お着替えしないと、動物園に連れて行けないよ」→いわゆる“あめとムチ”作戦。3.できるだけ自分で着替えられるように教えること→どこに何があるか分かるように、引き出しにシャツやスカート、ズボンの絵を貼っておきます。【こう話しかけてみよう】・「今日はこの服にする?それともあっちがいい?」・「ズボンとシャツとどっちを先に着ようか?」・「起きて着替える?それとも寝転がったままで着替える?」【ゲームにしてみよう】・洋服屋さんごっこ→“ごっこ遊び”を使えば、着替えが楽しい遊びに早変わり。もちろんママが店員で、子どもがお客さん。----------お着替えを例にご紹介しましたが、必要なことは“選択肢が用意されている” ということです。着替えることがイヤなのではなく、自分でしたいという欲求が全く満たされないからではないかという仮説に従い、子ども自身が何かを自分で決めることができる、ということが必要なのかもしれません。●(2)別のことに気をそらせる、不満を忘れさせる例)かんしゃくを静める【作戦準備】1.言葉で気持ちを表現させましょう→かんしゃくを起こしたら、「そんな風に泣かれても、どうしたらいいかわからないよ。落ち着いて、ちゃんと話して。」と言います。2.子ども自身にものごとを決めさせます→何をするかは選べなくても、やり方くらいは本人の好きにさせてあげては?3.次の予定があるときは前もって十分に言い聞かせます→時間の概念がない子どもには「あと何分」ではなく、「この歌が終わったら」などと言うようにしてあげるといい。【基本のテクニック】1.別のことに気をそらせます→おもしろい顔をつくる、転ぶまねをする、ヘンテコなダンスを踊るなど。あの手この手で不満を忘れさせるのがコツ。2.場所を変えます→トイレ、店の外、車の中に連れ出せば少し落ち着くはず。3.人形などの声色を使って話しかけてみましょう【こう話しかけてみよう】・「気分がおさまるまでもう少しここにいる?それとも今すぐ外に出たい?」・「それじゃどうしたいのかわからないよ。何が気に入らないのか教えて。口で言ってみて、指でさしてもいいよ」かんしゃくに振り回されないことが重要 です。親が相手にしなければ、子どももヒステリーを起こしても無駄と悟るはず。【作戦が失敗したら】かんしゃくを起こしたからといって、罰を与えてはダメ。言葉で自分の要求や気持ちをはっきりと伝えるように教えます。----------いかがでしたか?一部をご紹介しましたが、2歳児との日々が息苦しく殺伐としてきたママには、何事もゲームに変えてしまおうという作戦は、試す価値のある方法ですよ。頑張っていたママにとっては気が抜けてしまうようだし、こんなことでいいのかと心配に思う方もおられるでしょう。しかし、子育てにユーモアは必要だと思うのです。ぜひ、参考までにお試しくださいね。【参考文献】・『「イヤイヤ」ばっかり言わないで!』デビッド=ボーゲニクト/ジェームズ=グレース・著●ライター/あしださき(元モデル)
2016年05月09日【ママからのご相談】先月、第2子を出産しました。上の子とは2歳3か月違いの男児です。イヤイヤ期と重なるので、上の子の赤ちゃん返りを心配していました。 思いのほか頑張ってお兄ちゃんをしてくれているな、と思っていたら、風邪をひいて治ったとたん、すさまじい赤ちゃん返りを始めました。授乳やおむつ替えの邪魔をされて、「ダメ!」と言うとそのたびに泣きわめいて癇癪(かんしゃく)を起こすので上の子をかわいくない、とさえ思ってしまうこともあります。何か良い対処法は無いでしょうか。●A. まわりに頼りながら、上の子・下の子それぞれに向き合う時間をつくってみましょう。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。産後の疲れも癒えぬまま、下の子のお世話に加えて上の子のケアまで、となるとさすがのママもクタクタになってしまうと思います。この時期は特に無理をせず、まわりに頼って上の子・下の子それぞれとのんびりした時間を過ごすだけで十分です。今回は、上の子の赤ちゃん返りを経験した先輩ママの体験談をご紹介します。●赤ちゃん返りとは赤ちゃん返りとは、それまでできていたことができなくなったり、赤ちゃんと同じような行動をとったりなどの行動で寂しさを示す症状です。「もっと自分を見て欲しい」、「自分より赤ちゃんのほうがママは大切なのでは?」、「成長したいけど、ママのもとから離れていくのが不安」という感情から赤ちゃん返りをする子が多いようです。赤ちゃん返りをするきっかけはさまざまで、ママが妊娠したり、下にきょうだいが生まれたりという理由だけでなく、卒乳やママの仕事復帰、トイレトレーニングの開始など、親から自立していく成長の区切り であらわれることもあります。●先輩ママの赤ちゃん返り体験談『上の子(女の子)が2歳4か月のとき2人目(男の子)を出産。産後何をするにしても思い通りにいかないとすぐにギャン泣き。イヤイヤ期だからかな?と思っていたのですが、突然ハイハイをしだしたり哺乳瓶を吸ってみたりしていて、赤ちゃん返りしてるんだ!と気づきました。「おむつを、とってきて」、「赤ちゃん泣いてるね、いいこいいこしてあげよう!」などお手伝いしてもらうようにして、成功したらとことん褒めました 。すると少しは気持ちが落ち着いたようで、手がつけられないほどの癇癪はなくなりました。女の子は世話好きなので、お手伝い作戦成功しやすいかも』(20代/2児のママ)『6歳、3歳、0歳の育児中、真ん中の子が赤ちゃん返りしてました。わたしの前ではふつうに見えたのですが、母の家に上の子2人が泊まりに行った際指しゃぶりを、突然しだしたらしく、母に「赤ちゃん返りしてるんじゃない?」と言われました。そんな馬鹿なと思ってたのですが、わたしのいない隙に赤ちゃんを叩いているのを目撃してしまい……そこでようやく寂しい思いをさせていることに気づきました。そこから毎日真ん中の子を抱きしめたり真ん中の子の好きなメニューを続けて出してあげたり、いろいろがんばりました』(30代/3児ママ)『トイレトレーニングを完了していたはずの長男でしたが、下の子が産まれると途端にトイレでできなくなりました。「オムツを履きたい」と訴えてきたのですが、ここで振り出しに戻したら意味がない! と思い、何度も漏らしながらも半年間またトイトレをさせて、何とか克服しました!』(30代/2児ママ)●上の子、下の子2人を同時に完璧にお世話しようとしないことがコツいかがでしたか?手のかかる小さい子どもを2人同時に100%対応する、ということはどんなに要領のいいママでもほぼ不可能 。上の子との時間に下の子が泣きだしたら、少し下の子には待ってもらって必ず上の子に何度も声をかけて下の子のお世話をする。時にはパパやおばあちゃんに下の子を預けて上の子とお出かけする、なども効果的な方法。ママにとって赤ちゃん返りは本当に困惑してしまう悩みの種ではありますが、それだけママがお子さんに愛されている証拠。そして、今までママに愛されていたことが十分に伝わっていた証拠でもあります。落ち込む必要は何もありませんよ。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年05月09日可愛くて仕方がないはずのわが子、でも日常生活では子どもにイライラしっぱなし! 気が付くと鬼の形相で叱り飛ばしてばかり…そんな経験ありませんか? 「いいママになりたいけど、私なんて全然ダメだわ」とヘコんだ時の心の持ちようをお伝えします。■そもそもイライラしない・怒らないなんて無理!どれだけいいママになろう、ゆったりとした気持ちで子育てしよう…そう思っていても、日々の育児はイライラの連続です。思い描いていた通りに、段取りよく一日を過ごせることはまあありません。イライラだってするし、怒りたくもなります。それは当然のこと、ぐらいの気持ちで、自分を必要以上に責めないこと。余計な落ち込みは新たなイライラを生みます。ママは日々食事を作り、洋服を洗濯し、お風呂にも入れて清潔にしてあげていますよね。赤ちゃんのころはおむつを替え、汚れ物も毎日処理していたはず。自分では当たり前だと思っているかもしれませんが、実はじゅうぶん立派に頑張っているんです! 自信を失っているときは、できていないことにばかり意識が向きがちです。そんなときこそ、逆にできていることを自分で認めてあげましょう。 ■怒ってもいい。大事なのは後のフォロー怒ってしまった。イライラをぶつけてしまった。落ち込んだところでその事実はもう変えられません。そんなときは、後からでもいいので、しっかり子どもをフォローするよう気持ちを切り替えましょう。そのとき、「さっきは大きな声で怒ってしまってごめんね。こわかったよね。」だけではなく、「ママはあなたのことが大好き。あなたは大切な存在なんだよ」ということを伝えましょう。ママの機嫌が悪くて怒られただけだとしても、子どもはそんな事情を知りません。ママから嫌われてしまったと不安にならないよう、まずはそこのフォローが大切です。■約束守っていますか?こんな会話をしていませんか?「○○して~」「今忙しいからあとでね」「○○に連れてって~」「また今度ね」「○○がほしい~」「いい子にしてたらね」さらにこの続きとして、子どもが延々駄々をこねる → ママ激怒 → 怒っちゃったと落ち込む…というパターンもよくあるのではないでしょうか。こういう場面で子どもが納得しないのは、「こう言ってるけど、どうせママは約束守ってくれない…」と思っているからでは。日ごろから曖昧な返事でその場しのぎをせず、約束したことはしっかり守るように心がけてみましょう。そうすれば、子どもも安心感を持てるようになり、「ママはちゃんと約束を守ってくれる。だから今は我慢しよう」と思ってくれるはず。日常生活で少しぐらい怒ったりイライラしてもOK! それよりも子どもが「ママは自分を大切な存在だと思っていて、約束もしっかり守ってくれる」 そんなふうに安心できるよう、愛情をしっかり伝えていきましょう。
2016年05月07日こんにちは!魔のイヤイヤ期を半年後に迎える娘を子育て中のママライターなかやまあぽろです。すでにいろんなことに対して「イヤ!」と言い始めているのですが、これは序の口なのでしょうか……。温かい気候になり、公園で子どもたちとピクニックを楽しめる時期となりましたね。 公園デビューやお出かけデビューを計画しているママたちも大勢いるのではないでしょうか。今回は、お出かけの場所やスケジュールのアイデアを、育児センターの方よりアドバイスしていただきました。赤ちゃんの月齢別にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね。●“赤ちゃん第一”のお出かけスケジュールを立てましょうお出かけのスケジュールを立てるときは、第一に赤ちゃんの体調や生活リズム を見直してみてください。だいたいどの時間に授乳や食事をしているか、赤ちゃんがお昼寝をするかなど、お出かけの時間帯を選ぶことがポイントです。また、低月齢の赤ちゃんは、夏は暑すぎない夕方ごろや、冬は寒すぎないお昼前後のお出かけなど、気候も見計らって行動しましょう。●3~6か月の赤ちゃんは、五感を刺激してあげて一般的に赤ちゃんの視力は、3か月ごろから色の認識ができるようになったり、動くものを目で追ったりするようになると言われています。このころから積極的にお出かけし、赤ちゃんの五感を刺激してあげましょう 。おすすめなのは自然が豊かな公園です。まだまだ遊具で遊べなくても大丈夫。木の幹の感触を楽しんだり、色とりどりの花の景色や、鳥のさえずりを聞かせてあげることによって、赤ちゃんは少しずつ外の世界に慣れていきます。いきなり長時間の外出は赤ちゃんが疲れてしまうので、最初は1時間前後 を目安にしましょう。慣れてきた様子であっても、最長2~3時間で切り上げるようにすることがポイントです。その他、真夏や真冬などは授乳室やおむつ替えルームなどの施設が整ったショッピングモールもおすすめです。●7~11か月の赤ちゃんは、午前中からちょっと長めのお出かけにトライ7~11か月の赤ちゃんは離乳食も安定し、おすわりやハイハイができるようになったりと、成長が著しいころです。このころからは、ぜひ午前中から昼食をはさんだお出かけ にトライしてみてください。公園はもちろん動物園や水族館など、赤ちゃんも大人も楽しめる場所がおすすめ。視力もだんだんとついてくるころなので、ベビーカーに乗せっぱなしにしないで、抱っこで視界を変えてあげることがポイントです。滞在時間は5~6時間程度が目安ですが、赤ちゃんが疲れすぎないように適度に休憩を取って。●1歳からの赤ちゃんは、自由にたくさん歩かせてあげて1歳~1歳3か月の8割の赤ちゃんは、自分で歩けるようになっているころです。歩き始めの赤ちゃんはまだ自分でバランスがうまく取れないこともあるので、外出先では特に注意してあげましょう。行動範囲が広がるので、広い公園や遊園地などのテーマパークがおすすめです。いつもとは違う、広い場所で自由に歩き回ったり走ったりするだけでも赤ちゃんは楽しめます。そのとき、他人の通行の妨げ にならないように、パパとママがフォローするのはマナーですね。また、いちご狩りなどの体験もトライできるようになるころ。「いちごさん、真っ赤でおいしそうだね」「いくつ食べられるかな?」など、たくさん声をかけてあげて赤ちゃんの好奇心を育てましょう。6~7時間のお出かけでも平気なころですが、途中でお昼寝 してしまうことも。そのときは大人もゆっくり休憩を取るなど、臨機応変な無理のないスケジュールを立てることがポイントです。----------お出かけのたびに、赤ちゃんもパパもママもきっと新しい発見があると思います。家族や外部とのよいコミュニケーションの場にもつながるので、ぜひ積極的に計画を立ててみてくださいね!【参考文献】・『育児新百科 泣きやまないときの解決! ヒント集』ベネッセコーポレーション・編●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年04月15日4月になり、入園や入学、進級など子どもたちも新しい環境での生活が始まると、ママと離れられなかったり、新しい環境に緊張してしまったりで「園や学校に行きたくない」という行き渋りが多くなります。だからといって行かせないわけにもいかないし、頭ごなしに叱ってしまっては逆効果。園や学校に楽しく通えるように、子どもの不安をうまく和らげてあげましょう。■子どもに不安な顔を見せない保育園や幼稚園に入って、初めてパパやママと過ごすことになる子どもの場合、「行きたくない」と泣いたりグズったりしてしまうのはよくあること。朝の忙しいときに泣かれてしまうと、ママも困ってしまいますよね。でも、ここで不安な顔を見せるのはNG。とくに登園前は笑顔を絶やさないように意識して、子どもを安心させてあげるようにしましょう。「今日のお弁当は大好きなハンバーグだよ」「今日は○○あそびがあるよ」など、その日園に行くのが楽しみになるような声掛けをするのも◎。「元気に帰ってきたら、おやつは○○だよ」といったお楽しみを作ってあげるのもよいでしょう。■連れて行くと決めたら心を鬼に「園に行きたくない」という理由が、体調不良やお友だちとのケンカなどハッキリしている場合は、その問題に対して働きかける必要があります。具合が悪いなら無理せず休ませたほうがいいですし、お友だちとのトラブルは仲直りのサポートをしてあげたいですよね。そうではなく「何となく不安」「ママと離れたくない」といった場合は、とにかく連れて行ってしまいましょう。そして、園で先生に子どもを預けたら、すぐに立ち去るのがポイントです。ママの姿がいつまでも見えていると、子どももなかなかさびしい気持ちがおさまりません。ここは心を鬼にして、あとは先生にお任せしましょう。登園するまでは大泣きしていても、ママの姿が見えなくなると楽しく遊び出す、なんてことも案外多いようですよ。■「行きたくない理由」を問いたださない卒園して小学生になると、子どもを取り巻く環境は、また大きく変わります。新しいお友達や先生、学校の雰囲気に、不安を感じることも多いものです。入学後、「学校に行きたくない」と子どもが言い出したとき、ついやってしまうのが「どうして行きたくないの」と理由を問いただしてしまうこと。でも、大きくなったとはいえまだ小学1年生です。不安な気持ちをうまく言葉にすることができず、「行きたくないから行きたくないんだ!」ということになってしまいます。行き渋りが朝だけの場合は、ママが一緒に通学するのもひとつの方法です。学校に相談すれば、教室まで付き添うことも可能なケースも。時間をかけて段階的に、教室まで、校門まで、通学路の途中まで…というように、別れるタイミングを早めていきましょう。行きたくないからといって学校を休ませてしまうと、子どもが「嫌なら行かなくてもいいんだ」と思ってしまい、休んだ分ますます学校になじめない…といった悪循環になることも。どうしても不安が強い場合は、「家の都合で早退」「病院に行くから遅刻」というように、あくまで親の都合ということにして、学校にいる時間を少なくしてみては。通園・通学の行き渋りは、入園や入学後だけでなく、夏休みなどの長期休暇のあとにも起こりやすいようです。新しい環境が不安になるのは大人も子どもも同じ。心配な気持ちをぐっとこらえて、楽しく園&学校生活が送れるようにサポートしてあげてくださいね。
2016年04月04日【ママからのご相談】1歳8か月の男の子のママです。最近、息子のイヤイヤが激しくなってきて、自分のされたくないことをされると泣きわめいて癇癪を起こすようになりました。物を投げることもあります。家の中ではご近所の目が気になり、家の外では周りの人の目が気になります。一日中息子のイヤイヤに振り回されてわたし自身ストレスです。何かいい対処法はないのでしょうか。●A. “イヤイヤ期”はある程度の諦めが肝心。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。筆者自身も、ごはんイヤイヤ・おむつ替えイヤイヤ・お着替えイヤイヤ・公園から帰るのイヤイヤ・ねんねイヤイヤな1歳9か月の長女の主張に毎日戸惑いながら、なんとか対応しています(対応しきれていないこともしばしばありますが)。イヤイヤ期の子どもをママの計画どおりに動かすのはほぼ不可能に近い です。はじめから、諦めは肝心と割り切る心構えを持っているとかなり楽です。筆者もまだまだイヤイヤ期対応の勉強中でありますが、今回はイヤイヤ期を乗り切った先輩ママの対処法をご紹介します。●1歳後半のイヤイヤはなぜ起こる?大人が言っていることはだいたい理解していますが、自分自身の主張や感情をうまく言葉にできず、癇癪を起こしやすいのが1歳代後半の特徴です。床をのたうち回ったり、大きな声で泣き叫んだり、物を投げたり、噛みついたり。はじめはママもビックリしてしまうと思いますが、1歳代後半からの子によくある正常なことですので、冷静に受け入れるようにしましょう。そして、このころから子どもの抱える大きな不満が、「自分でやりたいのにさせてもらえない 」ということです。また、「イヤ」という主張と言葉を新しく覚えて、単純に「○○しよう」「イーヤ!」と言葉遊びやママのリアクションを楽しんでいるだけのケース もあるので、見極めも必要です。●先輩ママのイヤイヤ期体験談『とりあえず子どものイヤ!という気持ちは否定しないようにしてました。「○○嫌なのね、ゴメンネ」とか「○○したかったんだよね」とか。どうにもならないときは、子どものイヤイヤを叱るより笑い飛ばしてました 。「何で嫌なの○○ちゃん~!」って」(3歳、6歳のママ)『前もってする予定の行動を何度も予告しておくようにしていました。「これ終わったらごはんよ」「○○の番組始まったら△△するよ」「あと○回遊んだら帰るよ」など。予告しても泣くときは泣きますが、強烈な癇癪は予防できた ように思えます。はじめは泣きながらでも、毎日の習慣にしてしまえば泣きわめくほどにはなりませんでした」(4歳のママ)『物をいろいろ擬人化して話をすると興味を持ってくれたので、そのように言い聞かせをしていました。靴を履かないときは「靴さん、早く履かないと逃げちゃうって言ってるー!」とか、ドングリや葉っぱを家に持ち込もうとしたときは「○○さん、おうち帰りたいって泣いてる……」とか。あとは人形を使って着替えやおむつのお手伝いをしたり、着る服を選ばせてみたり、いろいろ知恵を絞りましたね」(1歳、4歳、7歳のママ)●シーン別のイヤイヤ対応策もご紹介します●オムツ替えイヤイヤ『おむつに絵を描いたりお気に入りのキャラクターのものを用意したりして興味を引かせる』(5歳のママ)『おむつを自分で選ばせて、自分のタイミングで 自分で履かせる。ママは少し介助するのみ』(2、4歳のママ)『うんちをしたら「オムツ替えだ!」と勘づかれ逃げ回るので、とりあえず追いかけ回すことはせず、好きなテレビが始まる前だったので「うんち変えられたら○○見れるよ」と何回も何回も説明』(3歳のママ)●お着替えイヤイヤ『お風呂上がりに裸でうろうろしていたので、「お着替えしよっか」と言うとお決まりの「いや!」。「じゃあここ置いとくから着といてね」と言ってその場を去り、しばらくして様子を見てみるとあと1歩のところまで自分でズボンを履いていた。「イヤ!」と言われても「イヤじゃないの!」「でも履くの!」と言うより「嫌なんだ。じゃあ履こうね 」と言った方が効果的なようです』(5歳のママ)●イヤイヤは今までの子育てが間違っていなかった証拠いかがでしたか?イヤイヤ期はお出掛けの準備をして連れてお出掛けするだけでも一苦労。よその子は大人しくカートに乗ったり手をつないだりしているのに、うちの子は外出先で大泣きしながら地面をのたうち回っている……そんなことが続くと母親としての自信がなくなってしまいますよね。しかし、イヤイヤ期はそれまで十分な愛情を持って育てられたからこそ、「こんなに大切にされている自分の主張がなぜ通らないんだ」という戸惑いが表れているそうなのです。ママの予定がつまって焦っているときほど子どもが言うことを聞かないのは、「自分優先になっていない」と感づかれている証拠 なのですね。また、よその子がいい子に見えるのはたまたまで、どこのお子さんも時期やタイミングは違えどさまざまな育てにくい面を持っています。今回さまざまなイヤイヤ期の対処法をご紹介しましたが、うまくいくことの方が実際少ないです。絶対に効く!という魔法の言葉は残念ながら存在しません。ママの気持ちに余裕がないとき、時間がないときなどつい強く叱ったり泣かせたりしてでも強制的に言うことを聞かせることもあります。その場合は、子どもの心が少し落ち着いてから、ギュッと抱きしめてあげて、「さっきはごめんね、ママはあなたが一番大好きだから」と愛情を伝えるようにしましょう。結局のところ、子どもはママが一番愛してくれてさえいればいい のですから。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年03月28日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。「2歳までは天使、2歳からは悪魔 」。ベビーグループで知り合った西洋人のママたちがよく口にしていたセリフです。2歳を境に、子どもが急に反抗的になるのを表現した言葉ですが、 実際に自分の娘が2歳になるまでは「何のことやら」と思っていました。ところが、確かに2歳を過ぎたあたりから、「やー!」とか「No!」をやたらと繰り返すようになり、「ああ、これか」と思い当たったのです。これこそが、英語では「テリブル・ツー」、日本語では「魔の2歳児」または「2歳のイヤイヤ期」などと呼ばれる第一次反抗期 なのです。天使から悪魔に変身した子どもに、多くの親がオロオロしたりイライラしたり。でも、2歳児には2歳児なりの理由があることを知ると、すんなりと受け入れられるようになります。●2歳は言語能力がつくとき乳児のうちは、大人にされるがままが当たり前です。たとえイヤだと感じているとしても、それを伝えるすべは泣くことだけなのです。それが2歳になるころには大きく変わってきます。第一に言葉を覚えて、「イヤだ」と主張できるようになります。●2歳は運動神経が発達するときさらには、イヤなものをはねのける腕や走って逃げる足も発達してきます。自分で身動きできない赤ちゃんやハイハイやヨチヨチ歩きしかできない乳幼児とは違って、イヤなことを体を使って拒否できるようになる のです。●2歳は自我が目覚めるときこのように、自分の意思を良くも悪くも周囲に伝える方法を身につけるのが2歳児です。生まれて初めて自分の言葉や行動で自分の自我を通すことができると知った子どもが、「イヤイヤ」を連発して自己主張したくなる のも当然かもしれませんね。●まとめとして2歳の子どもが「イヤイヤ」と反抗する理由が見えてきたと思います。彼らは、「反抗したいから反抗する」思春期の少年少女とは違い、学んだばかりの言葉や行動で意思表示しようと一生懸命なだけなのです。もちろん、イヤイヤの中にはただのわがままもたくさん含まれていますが、2歳児たちがそれまでできなかった自己主張を練習中なのだ と思えば、何を言っても「イヤ」、何をしても「イヤ」を繰り返す2歳児が、悪魔は悪魔でもかわいい悪魔に見えてきます。【参考リンク】・病気の話 | こばやし小児科()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年03月22日【ママからのご相談】2歳児のママです。最近、保育園や病院など、「遅れたくない」と思うお出かけのときに限って「行かない」とグズられてしまうことが多いです。目的地に着けば、楽しそうにしたりけろっとしていたりするのですが、到着するまでがとにかく大変です。何かスムーズにお出かけできるコツはないでしょうか。●A. 子どものペースを作る・ペースに合わせる作戦を立て、やり過ごすのみ!こんにちは、ライターの佐原チハルです。2歳児といえば、いわゆる“イヤイヤ期”の真っ最中 。ある程度の会話ができるからこそ、難しいものですよね。「こうすれば絶対に大丈夫!」という技は残念ながらありませんが、イヤイヤ期を乗り切った先輩ママたちに「私たちはこうしたよ」という体験談を聞いてみました。●“持って行かせる”作戦『お気に入りのおもちゃを持っていけば大抵ゴキゲンなので、持って行かせることにしていた』そう語ってくれたのは、現在6歳・4歳の2児のママさんです。『上の子は車のおもちゃ、下の子はぬいぐるみが好きだったので、出かけるときはそれを持たせるようにした。最初は「片付けなさい」って言っていたんですが、この時期の自己主張は大事に受け入れてあげたほうがいい って聞いて、じゃあまぁいいかな、と』ということです。『朝ごはんをなかなか食べてくれなくて。「じゃあもう今朝は諦めて保育園に連れて行っちゃおう」って思うくらい保育園に出発するギリギリになると、急に食べたいって言い出すので困っていました』こちらは、20代ワーキングマザーYさんの言葉です。『食べさせてから行くことにして、遅刻したりお腹空かせたまま保育園に連れて行っちゃったりしたんですが、最近は、両手にご飯を握らせたまま登園することにしています。だから朝ご飯は、持ちやすいパンとかおにぎりばかり。栄養のバランスは、園の給食と夕ご飯でカバーできるからいいかなって』その態勢にしてから朝の時間に余裕を持つことができるようになり、今はこの方法で満足しているとのことでした。●“行き先に楽しみを作る”作戦『うちの子は電車が好きなので、踏み切りを通る道を選んでる』(30代・ワーキングマザー)『好きなキャラクターのグッズをディスプレイしているお店があるので、それを見に行こうって言って誘い出す』(30代・専業ママ)『自動販売機にハマっているので、いくつあるか一緒に数えようって誘う』(30代・専業ママ)『病院の後は、近くのベンチでおやつを食べてもいいことにした。最近では「病院に行くよ」と言うと喜ぶようになった』(40代・ワーキングマザー)大切なのは“子どもの興味に気付ける ”こと。また、子どもが楽しいと感じられるものを外に作れるように、日頃から一緒に遊んだり話しかけたりして下地を作っておくことだそうです。●“諦める”を前提に事前準備をしましょう“イヤイヤ期”を超えた・超えている最中のママたちの声には、いくつかの共通点がありました。『いつかは言ってわかってもらえるようになるので、この期間はなだめつつ、諦める』ということです(ただし、大切なことはちゃんと言って伝え続けることも大事だそうです)。また、“諦める”と言っても、“持って行くおもちゃのメンテナンスをしっかりすること”や“持って行く食べ物は精査すること(糖分・塩分に気をつける、ある程度は食事の代替になるものを選ぶ)”や“興味の対象はすぐに変わるのでローテーションや新規開拓ができるように日々探しておくこと”など、すべきことは多々ある ようでした。どんな方法が合っているのかは、お子さんやママ、ご家庭によって変わってくるものと思います。“イヤイヤ期”の大切な自我の芽生えを潰すことなく、見守りながら、負担のない方法を探したいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年03月18日育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん
ドイツDE親バカ絵日記