【ママからのご相談】小学生と中学生の子どもがいます。頭のいい子がいるご家庭の母親たちは、「勉強しろなんて一度も言ったことがない」とよく言っています。これは、嘘なのでしょうか。それとも本当なのでしょうか?●A. 「勉強しろ」とは言わないが、子どものやる気を引き出す方法を工夫している。こんにちは。ライターのakiです。私も教員時代、東大をはじめとする超難関校に合格するお子さんのいらっしゃるご家庭をみてきました。確かに親御さんは教育熱心ではあるのでしょうが、「勉強しなさい」などと頭ごなしに勉強をさせるイメージはありませんでした。むしろ、子どもの感受性や心を育てながら、やる気にさせるのがお上手……。そんな方が多かったです。ということで今回は、ご相談者さまの質問に答えるべく、PICASOさんの著書『東大生が教える! 勉強が好きになる子どもの育て方やる気を引き出す親のヒケツ50』より、東大生のご家庭でされていた親から子どもへの接し方の具体例を挙げてまいります。●東大生の自分の成績が伸びた・やる気が出たきっかけエピソード●日常生活編『小2から旅行のプラン(行き先、宿、レストランなど)を決めさせてもらえ自主性を鍛えられた』(東大文科1類男子)『幼稚園から高校まで塾通いをしていた。苦にならなかったのはいつも母親がおやつを用意してくれて、お喋りしながら書き取りや計算を見てもらって勉強の習慣をつけてくれたから』(東大理科3類男子)『両親は共働きで忙しかったけど、本の読み聞かせと博物館や美術館にはよく連れて行ってくれた』(東大人文社会系修士男子)『母からの教育方針は「勉強しなさい」「生活態度を改めなさい」という漠然とした言い方ではなく、「門限を守らなければお小遣いを渡さない」のみ。具体的でわかりやすかった。守ってるうちに生活習慣がきちんとしたものになっていった』(東大経済学部女子)共通しているのは、無理に何かをさせられるのではなく、親から興味のきっかけを与えてもらったり具体的な指針を教えてもらっていたりするということです。「勉強しなさい」「きちんとしなさい」と言うのは簡単ですが、このようにまず具体的な方法 をお子様に示すことが大切です。●勉強編『幼稚園前からフラッシュカードや本の読み聞かせを両親がしてくれた』(東大文学部女子)『5歳まで海外にいた。帰国後は英語の本を親からどんどん与えられた。ハリー・ポッターの原書など何十回も繰り返し読んだ』(東大文科1類男子)『中学校のころ、母が問題集の中から何題か選んで手書きドリルを作ってくれた。問題集をこなすよりやる気が出た』(東大文科3類男子)『英語の音読とシャドウイング(英語を聞きながら少し遅れて発音していく訓練)のやり方を父親が教えてくれてやっていた』(東大人文社会系修士男子)ある東大生の言葉で印象に残っているものに、「親も自分と一緒に勉強していた」 というものがあります。これは別に親も一緒になって受験問題を解いていたという意味ではありません。何をどうすればいいのかを提示してあげ、並走しながらわが子の勉強を見守っているのです。まさに上記の具体例そのものです。難関大に合格する子どもを持つ親御さんの場合、このように一歩踏み込んで子どものやる気を引き出す工夫をされている方が多いのです。●その他『幼稚園のころから「どこの大学に入るかで人生は重要になってくる」とわかりやすいように説明してくれていた』(東大工学部男子)『受験前日にカラオケに連れて行かれたり、ほかの受験2日前も温泉に連れて行かれたり。父親はいつも無理にでもリフレッシュさせてくれた』(東大薬学部男子)臨機応変に子どもに対応するというのもひとつのポイントかもしれません。子どもの性格や状況に合わせて上手に向き合うのです。素直なお子様には大学に入る意味を小さいころから説明して勉強を前向きにさせたり、プレッシャーに弱いお子さんには率先して気分を盛り上げたり。子育て同様に教育方法にも決まったやり方はありません 。お子さん一人ひとりに合わせた導き方を親がきちんと把握していくといいでしょう。----------以上です。「勉強しなさい」と言わずとも見事にお子さんのやる気を引き出してやる気にさせているエピソード。ぜひ、その手法を参考にしてみてください。【参考文献】・『東大生が教える! 勉強が好きになる子どもの育て方やる気を引き出す親のヒケツ50』PICASO・著●ライター/aki(中高英語教員)
2016年07月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」と言う。メリットとデメリットをしっかり把握した上で、小学校受験を決意したら最初にすべきことについてお話を伺った。■志望校により選抜形式が違う「志望校をどこにするか? これは、小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいことです」(浅木さん)小学校受験は、学校によって入試の選抜方式が違う。選抜方式と入試傾向を知ることにより子どもにかかる負担を軽減することができるからだ。 ■志望校の選抜形式にそった対策を立てるたとえば、慶応幼稚舎を第一志望にするのであれば、行動観察と絵画制作に特に力を入れ、余力を巧緻性(こうちせい:第2回<※リンク貼る>を参照)と運動、知識補充を目的とする簡単なペーパー対策にまわす。暁星小学校が第一志望なのであれば、まずはペーパー(分量、速さに対応できるレベルまで)を徹底的に仕上げ、その後、行動観察、制作、運動に取り組む。このように効率良く対策を立てることで、子どもへの負担を軽減できる。「志望校の選抜形式にそった対策を取りつつ、様々な実体験をさせ、場をわきまえられるお子様にしてあげることが合格への近道になります」(浅木さん) ■志望校が決まらない場合はペーパー対策からとは言え、なかなか志望校が決まらない場合もあるだろう。「そんな時は、ペーパー対策から始めましょう。以前に比べ、多くの学校でペーパーテストのウェイトが低くなりました。けれども、ペーパー対策をしておくと併願校を選びやすくなります。また、入試直前の志望校変更が可能になります」(浅木さん)いよいよ小学校受験対策が始動した。次回は、「小学校受験における、もっとも大切な対策とは?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんが見てきた中では、小学校から高校までの一貫教育をしている90%以上の学校で、主席は小学校からの内部進学者だそう。小学校受験を「人生の糧」にしているご家庭もある一方で、小学校からの内部進学者の学業成績が平均以下となることも珍しくない。■小学校の内部進学者の成績低迷理由「内部進学者の成績低迷の理由は、ほとんどが、その子の地頭の悪さではありません。ご両親の教育熱心さが良くない影響を与え、学力が下がったケースが多く、そういうケースを相当数見るにつけ、本当に心が痛みました」(浅井さん)生まれ持った学力のポテンシャルがあるにも関わらず、学業不振に陥ってしまう。それはなぜなのだろうか?■幼少期の自己否定感は負の連鎖を引き起こす「小学校受験のリスクは、両親や講師が、指導中に望ましくない態度で子どもに接した結果、子どもに自己否定感を受け付けてしまうことです」(浅木さん)模試の結果や勉強の進み具合で親の機嫌が頻繁に変わったり、子どもが問題を間違えた時に叱責(しっせき)したり、志望校にご縁をもらえなかったときに親が落ち込んでしまったりすると、子どもは自己否定感を強めてしまう。「人格の基礎を形成する幼少期に、子どもの自己否定感を強めないよう、ご両親や指導者は、配慮をしなければいけません。ゆったりとした気持ちで子どもに接し、ご家庭は『子どもが安心できる居場所』であって欲しいと思います」(浅木さん) ■合格だけでは不十分「志望校にご縁をいただけるように指導することは当然ですが、それだけでは不十分です。幼児教育指導者は、長期的スパンで、子どもの健やかな成長により良い影響を与える必要があります」そのためには、小学校受験のリスクをきちんと伝えていくことも、幼児教育指導者の一つの仕事だと考えている。「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」(浅木さん)次回は、「小学校受験を決意したら最初にすること」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月22日●連載の目次は こちら から●「皆さまが考えているほど小学校受験は難しくありません。難関と言われる幼稚舎、早実、青山学院、暁星、雙葉でも同様です」と言うのは、幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さん。子どもの現状を的確に把握し、正しい対策を行えば、おのずと志望校からご縁をもらえる確率は上がるという。■小学校受験の特徴「小学校受験は、模試の合否判定があてにならないという点で、ほかの受験(中学、高校、大学)に比べると特殊です」(浅木さん)。小学校受験の場合、入試の合否判定は、ペーパーテストだけでなく、巧緻性(こうちせい)や行動観察、親子面接などが含まれる。巧緻性というのは、一般的には手先の器用さや指先を使う能力のことだが、小学校受験の場では箸の扱いが正しいか、雑巾をきちんと絞れるか、のりやはさみの扱いが正しいか? といったことを指す。また、行動観察というのは、友だちと仲良くできるか、自分の意見を明確に言えるか、ゲームを楽しみつつもルールが守れるか、などだ。学校ごとに合否基準も異なるため、一概に模試の結果が合否の判定材料にならない。このように合否基準が曖昧なので、親がさまざまな噂に振り回されてしまいがちなのだ。■小学校受験をして得られること浅木さん自身、中高生の受験指導をしていた頃は、そんな小学校受験に対して良いイメージを持っていなかったそう。「でも、実際に小学校受験の指導をしてみて、考えが変わりました。小学校受験は正しいアプローチで取り組めば、子どもは学ぶ喜びを知ります。また、人格の基礎を形成する幼少期に『自分はやればできる』という自信をもつこともできます」(浅木さん)。この記事を書いている私は、長男の中学受験を体験したことがある。受験は、ともすれば「志望校に合格できるか?」が唯一最大の関心事になりがちだ(もちろん、『合格』は大事なことだが)。けれども、「受験という体験」を、もっと有意義なものにするためには、「知ること、経験することは楽しい」「努力すれば自分は前に進むことができる」といった感覚を子どもが感じられるようにしないと、もったいないと思う。 ■主席卒業生は、大抵、小学校からの内部進学者ちなみに浅木さんが見てきた中では、小学校から高校までの一貫教育をしている90%以上の学校で、主席で卒業する生徒は小学校からの内部進学者だったそう。おそらく、主席で卒業していった生徒は、「小学校受験という体験」を、合否という枠だけにとらわれず、人生の有意義な経験値として糧にできるご家庭で育ったのではないだろうか?次回は、小学校受験のリスクについて考えてみます。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『名門小学校受験 合格する「家族力」(浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月21日小学校受験。そんな言葉に、あなたはどんなイメージを持ちますか? 今回は、「小学校受験って、どうなの?」という素朴な疑問について、幼児教育研究所柊会・代表の浅木真里さんにお話を伺いました。■浅木さんが幼児教室を始めた理由浅木さんは、灘、ラ・サールなどの難関私立中学受験指導や医学部受験をメインとする学習塾の教務部長、役員を経て、幼稚園・小学校受験指導を行う柊会(ひいらぎかい)を設立した。「思春期以降の子どもを指導して感じていたことは、幼少期の親子関係は、その後の人生に大きく影響するということです。ですから、少しでも多くの親子に小学校受験対策を通じて、より良い親子関係を育んで欲しいと思い、柊会を設立しました」(浅木さん)■オリジナル教材が必要だと思っていたが…小学校受験と聞くと、「お受験」という言葉で揶揄(やゆ)されるように、高額な幼児教室に通わせないと合格しないのではないか? というイメージがある。「私自身、小学校受験に携わっていなかった頃は、『合格するためには幼児教室の特殊なオリジナル教材が必要だ』と考えていた時期もありました。けれども、実際に指導に携わってみると、そのようなことはありませんでしたね」(浅木さん) ■大切なのは子どもの現状把握と正しい対策「皆さまが考えているほど、小学校受験は難しくありません。大切なのは、お子さまの現状を的確に把握し、正しい対策を行い、志望校からご縁をいただける確率を限りなくあげていくことです」(浅木さん)過去の入試情報については、大手幼児教室が毎年夏に発行する私立小学校の入試問題集にすべて掲載されているそう。また、学校の求める児童像については、学校のホームページや学校説明会で知ることができる。幼児教室の先生から聞いた、学校が求める児童像を鵜呑みにするのではなく、保護者が学校説明会、公開行事の日程を自ら調べ、足を運び、学校を知ろうという姿勢を持つことが合格につながるとのことだ。「過去の入試問題と学校が求める生徒像を正確に知ることできれば、わが子を志望校に合格させるために何をすべきか? という問いの答えは、おのずと導き出されます」(浅木さん)次回は、「小学校受験で得られるメリットとは?」です。今回取材を受けてくだ下さった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月20日【パパからのご相談】娘が中3で、受験を控えています。娘は明らかな文系で、国語、社会、英語の勉強は順調ですが、どう頑張っても数学の成績が伸びません。私はもともと理系で数学が得意なほうでしたので、妻から数学を教えるようにと言われ教えていますが、教えたその場ではできても、テストになると途端にできなくなり、努力が点数につながっていない状態です。全ての科目の中で最も数学に時間を費やしているのに、全く成果が出ない現状……。公立高校を志望しているので受験が心配なのもありますが、親として、この状況を何とかしてやりたいです。●A. 数学が苦手な子には、見直すべきポイントがあります!こんばんは。教育アドバイザーの佐々木です。勉強嫌いのお子さんの指導を得意としています。一生懸命やっているのに成果が出ない。これほどつらいことはありませんよね。周囲の人間は間接的にしか関われないので、もどかしい気持ちもあろうかと思います。とくに文系女子にとって、数学ってほかの科目と勉強方法が全く違うので、やりにくい部分も多いかもしれません。数学、算数が苦手な子にありがちなこと。“計算が遅い” という問題です。計算が遅すぎるゆえに、全然進まずに、嫌になって折れてしまうのですよね。数学でなかなかな伸びないとき、確認すべき点は2つです。●(1)計算のやり方を、理解できているか?計算の方法を理解していないと、足すべきところで掛け算してしまうなど、得意な人にとっては理解できないような計算 をやってしまうことがあります。もちろん、本人に悪気はありません。中学生なら、プラスマイナスの計算や文字式の計算でつまずく子がとても多いです。数学でなかなか成績が振るわないのであれば、ここの理解を確認します。特に文字式では、文字が出てくると途端にわからなくなる子がいます。文字式が苦手な子は、文字を数字に置き換えて、具体化して考える ことがコツです(たとえば、30円の品物をa個買ったときの代金を求める問題では、aを具体的な数字にします。「a個じゃなくて、3個だったらどう計算する?」と聞いてあげれば、答えられるでしょう)。●(2)単純計算を「考えずに」やれているか?計算するときに、「えーっと」と考えていたり、指で計算していたりしませんか。計算で考えてしまう ことが、遅さとミスの原因です。たとえば、歩くときに「次は右足?」と考えたら、転びますよね。自転車に乗るときに「よし!ここでブレーキ!」「ここはペダルを踏んで~」と、いちいち考えないはずです。計算のやり方を考えずに、手が勝手に動く状態。脳科学ではこれを、作業記憶 といいます。計算が作業記憶化されているかどうか、チェックしましょう。----------数学・算数については、「文章題の出来」が気になる方もいるかと思います。とはいえ、文章題いかんの前に、数学のつまずきはだいたいこの2つが根本原因です。普段はできているのであれば、この2点が定着しきっておらず、参考書等が近くにある、教えてくれる人がいるから、それをマネしてできているだけの可能性が高いです。数学って、できるようになると、とても楽しいのです。問題を解いて答えにたどり着く喜びを味わえるのは、5教科のなかでは数学だけ 。しかし、この(1)(2)ができていない状態だと、問題の答えまでたどり着けないので、まったく面白くありません。どうしても成果が出ないのであれば、思い切って戻ってみるのです。こういうときこそ、急がば回れ 。まだ受験まで時間があります。ぜひ、夏休みの時間を使って、不安なところをやり直してみてはいかがでしょうか。【参考文献】・『記憶力の脳科学』柿木隆介・著●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
2016年07月01日【ママからのご相談】受験直前、子どもが一生懸命頑張っているのですが、どうしても不安です。不安から、怒鳴ってしまいます。怒鳴ってしまったあと後悔するという悪循環を、もう何度もしています。どうすれば、この不安な気持ちを解消し、 子どもを応援してあげられるでしょうか?●A. お金をかけず、不安が解消できて、合格率が上がる方法があります。ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐々木恵です。これまで勉強嫌いの子どもを専門に学習支援を行い、全員を第一志望に導いてきました。受験に限らず、子どもにとって大切なイベントの前。受験をする本人はもちろんですが、支える側のお母様も、心配で夜も眠れないのではないでしょうか。でも、自分が代わりに受験することもできないので、見守るしかなく、子どもがダラダラしているのを見るとイライラして怒鳴ってしまうこともあるのではないでしょうか。成績が志望校に足りなくて、不安で仕方がない……。そんな気持ちを抱えておられる方、多いのではないかと思います。イライラしたり不安になったりするのは、お子さんに受かってほしいからですよね。しかし、イライラをそのままぶつけたら、間違いなくお子さんは傷ついてしまいます 。そこで受験生を持つ親の皆さまに、不安が軽くなって、なおかつ子どものやる気も上がる方法をお伝えします!●お子さんに手紙を書きましょう受験など、ここ一番の直前に不安な気持ちになったら、お子さんに応援のお手紙を書きましょう。「いつも頑張っているね」「こんなに頑張ったんだから大丈夫だよ」そばでお子さんを見守ってきたお母様だからこそ、書ける言葉があると思います。温かい応援メッセージで、お子さんを励ましてあげましょう。●なぜ、紙に書くのか紙に書くことで、お母様の気持ちがお子さんに伝わります。しかし、メリットはそれにとどまりません。騙されたと思って一度書いてみてください。受験直前の不安な気持ちがスっと落ち着くのを感じるはずです。不安や悩みなどのマイナスな感情を抱えているとき、頭は混乱状態にあるものです。紙とペンを使って書くとき、言葉の意味やつながりに始まり、文字を書くときの手の動きや強弱、バランスなどを考えます。そのため、脳に大量の刺激が与えられ、理性的に考えることができるのです 。書き終えたものを見れば、頭の中にあった思考が客観視できます。さらに、それを読んだお子さんは、やる気200%アップ間違いなし。特に中学受験においては、多くのお子さんが中学受験を自分のためにやってはいません。子どもたちは親の喜ぶ顔のため に、一生懸命勉強しているものです。年齢が下がれば下がるほどこの傾向は強くなるでしょうが、「受かって、親を喜ばせたい」という気持ちは、小学生だろうが高校生だろうが同じなのです。●手紙を書く効果では、実際にお子さんに手紙を書いてみた親御さんの声を聞いてみましょう。『受験前日、子どもは寝る前に布団の中で私の手紙を読んでいたようです。受かったらラッキーくらいに考えていましたが、子どもも不安だったんだなと思いました。手紙があったから緊張せずに当日を迎えられたようで、無事に第一志望に合格できました』(中学受験生の母親)『手紙作戦は効果絶大でした。実は、書くことを最近しなくなりましたが、娘からのリクエストで手紙が欲しいとのことでしたので、短いですが、したためてみました。受験生は、勉強もですがいろいろな不安な気持ちとも戦っているのですよね』(高校受験生の母親)『受験前は私の方が不安でしたが、書くことで気持ちの切り替えができました。私も子どもたちの支えにならなくてはいけないので、母として、あらためて、強く構えようと思うことができました』(中学受験生の母親)お子さんからの声も紹介しましょう。『受験が不安でしたが、手紙をもらって「ひとりじゃない」と思うことができ安心しました』(高校生)いかがでしょうか。手紙を書くのは恥ずかしいかもしれません。しかし、親子の絆が強まり、不安が解消され、合格率も上がるなら……やってみる価値があります。ぜひ、受験にあたり、お子さんにお手紙を書いてあげてください。最高のお守りになるはずです。【参考文献】・『大人の脳科学常識 頭が冴えわたる脳の鍛え方』トキオ・ナレッジ(著)●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
2016年06月19日いまやSNSは、私たちの生活にすっかり浸透し、一つの大切なコミュニケーションツールとなっています。そんなSNSを通してママ友とつながっている、という方も多いはず。子育ての悩みや不安を共有して励まし合ったり、有益な情報を交換し合ったり、便利なツールとして活躍しているのではないかと思います。でも、そんな便利なことばかりではないですよね。時には見たくない情報や知りたくない情報を目にしてしまったり、関わりたくなくても付き合いで関わらなければならなかったりすることもあるのではないでしょうか。そこで今回は、“イラッとしたママ友のSNS投稿” についてインタビューした結果をご紹介したいと思います。●(1)鼻につくセレブ自慢『ジムに通って体を鍛えてるとか、豪華なランチを食べたとか、子どものお受験ネタ とか、イラッとします。うちにはそんなことする経済的な余裕はないので、格差を感じて嫌な気分になります。ホント、やめてほしい』(30代ママ/パート)『大学時代の友達がお金持ちと結婚して、セレブっぷりを自慢するかのような投稿ばかりしていて腹が立ちます。自分で稼いだ収入ならいいけど、旦那の稼ぎで贅沢してるだけ でしょって感じ』(30代ママ/事務)豪華ランチの写真や海外でバカンスを楽しむ家族写真、子どものお受験ネタ……セレブ生活が垣間見える投稿はイラッとされやすいもの。本人にその気がなくても、見ている方はやはり良い気はしないでしょう。そういった写真や投稿は、生活レベルが同じママ友のあいだだけで公開した方が良いのかもしれません。●(2)親バカっぷりが炸裂の子ども自慢『自分の子どもを中学生にもなって「○○ちゃん」って“ちゃん”付けで呼んでるママ友。SNSに子どもの写真ばっかりバンバン上げて、子ども自慢がすごくて、ちょっと気持ち悪い。毒親ってやつ?』(40代ママ/専業主婦)『うちの子自慢がすごいママ友は嫌ですね。挙げ句の果てに、自分の子育て論とか教育論 とか語っちゃってて。引きます』(30代ママ/パート)自分の子どもはそりゃかわいいでしょう。でも、SNSは不特定多数の人の目にふれるもの。多くの人は、他人の子どもの自慢話を聞いてもおもしろくありませんし、あまり子どもの写真やプライベートな情報まで載せるのも防犯上よろしくない気がします。子どもの話ばかり書きたい方は、日記を活用した方がいいかもしれませんね。●(3)対面で言えない文句をネチネチ投稿『「今日の保護者会でこんなことがありました」なんて調子で文句や愚痴をわざわざSNSで投稿する ママ友がいたんですけど、気分が悪かったです。文句があればそのときに直接言えばいいのに、ネチネチSNSで投稿するなんて、非常識だと思います』(40代ママ/販売)『「○○ちゃんのママはお仕事で参加できないそうです」って、わざわざ私が参加できなかったママ友のランチ会写真にコメントをつけていたママ友にはイラッとしました』(40代ママ/営業)SNSを使って文句を言うとは、なんとも卑怯な気がします。言われたほうはかなり傷つくし、「いいね」がたくさんついていると、みんな敵のような気がして怖くもなりますよね。●(4)他人の写真や情報を公開するプライバシーの侵害投稿『私はSNSをやっていないんですけど、子どもの友達の親から、「おたくの○○ちゃんの写真と名前、住んでる地域名まで公開されてるよ」と聞いて、ビックリ!ママ友が私に無断で、「今日は○○に住んでる○○ちゃんと遊びました」 って、うちの子の写真をSNSにあげていたんです。他人のプライバシーを侵害するなんて、ひどすぎます』(30代ママ/美容師)プライバシーに無頓着なママ友、困りますね。自分自身がいくら気をつけていても、ママ友から情報をネットにさらされてしまったら、たまったもんじゃありません。このような場合は、ママ友に危険性をよく伝えた上で、二度と同じようなことをしないよう注意しておきましょう。----------いかがでしたか?中には「イラッとした」じゃ済まされないようなものもあるように思いますが、みなさんは心当たりがないでしょうか。もしも心当たりがある方は、友達をなくしかねないので、今すぐ自分のSNSでの言動を見直しましょう。●文章/パピマミ編集部
2016年06月07日「中高一貫校で、のびのびと思春期を過ごしてもらいたい」「内気な性格で内申点が心配だから、学力だけで判断してくれる私立中学も視野に入れたい」など。わが子を地元の公立中学ではなく、私立中学に通わせたいと考える親は少なくありません。中学受験をするなら、それなりの対策が必要です。私立に行きたいのか、公立がいいのか、小学生の本人には判断がつけられませんから、親がわが子の資質を見極めてあげる必要がありますよね。でも、どうやって? そこで、わが子の中学受験を経験された先輩ママふたりにお話を伺いました。■私立中学のメリットは?まずは、私立中学のメリットを聞きました。ひとり目は、損愛保険会社にお勤めのBさん。中学1年生女の子のママです。ご本人も中学受験の経験者だそう。「夫も私立の中高一貫校出身です。だから、娘が生まれたときから中学は私立、という選択肢が漠然と頭のなかにありました。決め手となったのは、地域の公立中学の評判があまりよくなかったことですね。私学は、それぞれ教育に関する考え方の打ちだしがあり、それに共感した家庭の子どもが通っています。また、通っているうちに、子どもの考え方や発想の生みだし方も似てくる。家族や友だちと話が合いやすいというのは大きなメリットだと思います」中学2年生の息子さんがいるCさんも、「中学受験をさせる家庭は、教育に対する考え方が似ていると思います」と言います。「子どもにしても“勉強して当たり前”という感覚が身についている。そういうお友だちと生涯を通して付きあえるというのはメリットですよね。うちの子は、わりと周囲の環境に流されやすいタイプ。わが家では、いいお友だちと出会えそうな場所として、私立中学を選択しました」(Cさん)■受験勉強をスタートさせたのはいつごろ?では、いつごろから中学受験の対策を始めたのでしょうか。高学年から、というのが一般的なようですが…。「わが家の場合、3年生の終わりの春休みに大手の中学受験塾に通わせました。でも、授業についていけず、4年生の春には別の塾へ。ひとクラスあたりの人数が多い塾は娘に合わないようだったので、最終的には少人数制の個人塾を選びました。6年生の追いこみの時期になると、土日はお弁当を持って塾に通い、塾が終わると家庭教師にも来てもらって勉強漬け。そのおかげで普通の成績だった娘の成績はメキメキとあがり、学校の通知表もオール5になりました」(Bさん)Cさんも、正式な入塾は3年生の終わりの春休みだったといいます。「ただ、早くから塾というものに慣れさせたほうがいいと思い、その塾が小学低学年を対象に行っていた1日体験講座や、理科実験プログラムに2年生のころから参加させていました。先生とも顔なじみになり、親身になってくださったので、息子も居心地がよかったようです」■志望校選びのポイント「やはり、子どもと学校の相性は大切ですよね」というのはCさん。「少なくとも中高6年間は通う場所です。大学の付属校に入学し、エスカレーター式で大学まで進学すれば10年間ですから、そこが本人の学生生活のメインになります。その学校の建学精神や校風がわが子と合っているのか、は熟考しました」(Cさん)退学率も調べたそう。「万が一、学校の勉強についていけなかった場合、どういうフォローをしてくれる学校なのかを親が事前に知っておくことは大切だと思います」(Cさん)Bさんは、自宅から1時間以内で通える範囲の私学の学園祭や体育祭を娘さんとめぐり、本人が行きたいと思った学校を志望校に決めたそうです。「娘が選んだ学校は5つありました。受験日が重なってしまったので、実際に受験をしたのは、そのうちの2校です。どちらも合格をいただくことができましたが、最終的に本人がより入学したい学校を選びました。学校生活は充実しているようです。同級生のお友だちも、口をそろえてこの学校に通ってよかったと言っています」(Bさん)子どもの資質を見極めるのと同時に大切なのは、本人の意見を尊重すること。子どもの「これから」を考えるにあたって、心に留めておきたいことですよね。(マムズラボ)
2016年06月02日【ママからのご相談】以前、ネットの記事で3人の息子さんを東大に合格させたお母さんが、「紙の辞書より電子辞書がいい」と言っているのを見ました。しかし、人によっては紙の方がいいという人もいらっしゃいます。わが家の中学2年の息子も紙の辞書は重いからと学校へ持っていきたがらず、自宅に置きっぱなしで、辞書はもっぱら電子辞書を使っているようです。実際のところ、紙の辞書と電子辞書はどちらの方が勉強に向いているのでしょうか?●A. 目標が決まっていて時間を有効活用したいときは電子辞書が便利です。ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。筆者が学生だったころは電子辞書がまだなかったので、重い辞書を持ち歩くのがおっくうで自宅用と学校用の2冊をそろえていたものです。今思い返せば、ネットがない当時はこまめに辞書を引いていた気がします。筆者の子どもは中学生になりますが、電子辞書は持たせていません。筆者と同様に紙の辞書を自宅と学校に一冊ずつ置いています。同級生の母親4人に聞いてみたところ、電子辞書を使わせているご家庭はありませんでした。まだ中学生なので辞書の使用頻度が少ないことが理由のようです。●息子3人を東大へ入れた“佐藤ママ”が電子辞書をすすめる理由息子3人を東大に入学させたことで有名な佐藤亮子さんですが、ご自身の著書のなかで、「中学に入ると即、子どもにそれぞれ電子辞書を持たせた」という主旨のことを書いています。佐藤ママが電子辞書をすすめるのは、以下のことが理由だそうです。・紙の辞書はペラペラめくっているうちに疲れる 。調べたい単語がすぐに出てくる電子辞書が効率的である。佐藤さんは、『受験は時間との戦い』ともいっておられます。限られた時間をいかにムダなく有効活用するかが大切になってくるのですね。ちなみに、3兄弟でもそれぞれ電子辞書の使い方が違うようで、3番目の息子さんは高校卒業までに3回も壊れたそうです。●紙の辞書の方がいいと言われる理由3つ世間で紙の辞書の方が良いとされている主な理由については、以下の3つが挙げられます。・調べたい単語の前後の単語も目に入る・書き込みができる、付箋を活用できる・成句や例文が豊富にでているさきほど、筆者の周囲のママ4人は子どもに電子辞書を使わせていないとお伝えしましたが、筆者の住む地域は田舎なので、単純に大学受験を中学の段階で意識する家庭が少ないということが一つの原因でもあると思います。彼女たちに佐藤ママの話を出してみたところ、「高い目標がすでにあって、それに向かって一刻もムダにしなくない状況下であれば、電子辞書は有利だと思う」という意見が出ました。●紙か電子かはケースバイケースご相談者さまも、佐藤家のようにお子さんがすでに進学する高校や大学を決めており、それに向かって進んでいるのであれば紙の辞書よりも電子辞書の方がムダなく学習できることと思います。しかし、そういう状況にあるわけではなく、単純に学習の一環として持たせてあるのであれば、筆者は紙の辞書をオススメいたします。なぜなら、紙の辞書は電子辞書に比べて少々調べるのに時間がかかりますが、その分“自分で調べる”というプロセスを実感しやすい ため、頭の中にしっかり取り込まれるからです。筆者が子どものころ、国語辞典を引くと他の言葉が次々と目に入って読みふけっているような状態になっていましたが、それが漢字をいち早く知る手だてになっていたように思います。面倒であっても、辞書を引くというプロセスを繰り返すことによって、調べる早さも向上し、探究心も旺盛になってくるはずです。電子辞書は便利ですが、どんな状況においても紙より有利、というわけではありませんし、値段も安くはありません。紙か電子かはケースバイケース 。お子さんの状況に合わせて、必要がどうかをよく考えましょう。【参考文献】・『受験は母親が9割灘→東大理Ⅲに3兄弟が合格!』佐藤亮子・著●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年05月25日前回に引き続き、2013年開校の「駿台・浜学園」をご紹介。「算数の実力差が受験を制す」と、4教科の一般コース以外に算数のみの特訓コースもあり、テストの回数が多いのが特徴だ。今回はさらに詳しい塾の体制と、関西トップ塾が関東に進出した理由をご紹介する。○家庭学習しやすい仕組みが充実中学受験において、親の関わりが難しいと感じることの1つに、「家庭学習」があるのではないか。その点頼りになるのが、授業のポイントやアドバイスを示した同塾の「学習計画表」だ。ポイントを記した箇所には、テキストのページ数も書かれているため、復習しやすい。インターネットも活用しており、欠席時の講義や公開学力テストの解説、テキスト全問題の講義などがオンライン上で視聴可能。塾がないときでも子どもたちが自ら勉強できる環境を作るためのサポートがしっかりしている。テスト結果も随時見られるので、保護者も安心。また、学力に即した講義と少人数指導を徹底させているのも特徴だ。一般コースでは学力に応じたクラスが3種類あり、復習テストと公開学力テストの総合成績で2カ月ごとにクラス分けされる。クラスが上がれば頑張りの評価に、クラスが落ちても、次回への目標につながるとともに、学力に即した講義が受けられる。1クラスの人数は10名程度と少ないので、一人一人に先生の目が行き届く。講師については現在、関東だけでなく実績のある関西からも3分の1以上呼び寄せているという。さらに、オリジナル教材も学習内容を深く理解させるための工夫が満載だ。教材には、繰り返し学習した単元を、学年をまたがって内容を高度にしつつも再度学習する「スパイラル方式」という仕組みを採用している。この教材を使うことによって、ただ問題をこなすのではなく、意味の理解に導いて定着をはかり、効率的に勉強を進めていくことができるとのことだ。○合言葉は”満足していただける受験”関東と関西の指導体制に大きな違いはない。しかし、関西では入学試験が3教科(国語・算数・理科)でも受験できる学校が多数であるのに対し、関東は社会を含めた4教科が多いので、小4から社会の授業を実施するなどの対策をとって対応している。また、記述式の問題が多い都立の中高一貫校対策も抜かりない。2016年は見事、小石川中等教育学校(都立の中高一貫校)に合格者を輩出した。第1期生は21名と少ないが、開成中や渋谷教育学園幕張中、お茶の水女子大学附属中、女子学院中など超難関有名校の合格者も多数輩出している。同塾では、合言葉を”満足していただける受験”とし、利用者が満足感を持って受験に取り組める環境づくりを心がけているという。中学受験は親子の受験。親のサポートなしでは勝ち得ないのが実情だ。そのため、講師と子ども、もしくは講師と保護者、あるいは3者面談というかたちで、希望があれば面談を実施してくれる。申し込めば期間や回数に関係なく、相談に応じるサポート体制が整っている。子どもと親の主張が一方通行になり、コミュニケーションを円滑に取ることが難しくなったときに、間を埋めてくれる役割も担ってもらえそうだ。○少子化などの影響で関東進出少子化や受験率の低下を実感し、2003年には東海地方、そして関東進出を果たした同塾母体の「浜学園」。関東でのブランド力を高めようと、実績がありながらも中学受験部門の強化を検討していた「駿台」とタッグを組んでの開校となった。「算数指導」を看板に掲げる浜学園と理数系に強い駿台の方向性が似ていたというのもある。今回の取材先、お茶の水教室が入ったビルは「駿台」がメイン看板を掲げている。「駿台・浜学園」は3Fの全フロア。取材に応じてくれた同塾の竹森勝俊 代表取締役は、「ゆくゆくは、2歳半から入れる幼児教室(はまキッズ)から「駿台・浜学園」、大学受験で「駿台」へと1つのビルで完結する形を取りたい」と抱負を語ってくれた。今後も1年に1~2校のペースで開校していくという同塾。既存の教室の地固めも必要なので、無理な広げ方はしないそうだ。今後の展開が楽しみである。
2016年04月13日【ママからのご相談】小学校1年生の母親です。将来は、御三家と呼ばれている中学の受験を考えています。その学校の先輩ママに伺ったところ「一にも二にも算数能力を上げること」と教えてもらいました。 なんでも算数センスの良い子が圧倒的に合格するとのこと。小学生低学年で算数センスをつける方法を教えてください。●A. 算数センス=読解力を磨きましょう。こんにちは。ライターのakiです。確かに難関校の中学受験では算数で難問を出すところが多く、数学的センスを問われるところが多いです。“計算が早い”、“正確に解ける”とはちょっと別の論理的思考力というのでしょうか。そのような能力が確かに問われます。では、そのような算数センスはどのように養われるのでしょうか?実は意外に思われるかもしれませんが、国語能力、つまり読解力を養うことがその近道となりそうなのです。●数学は文系の科目。国語力を徹底的につける著名な数学者が口をそろえて言うのが「数学は文系である」 。数学は理系科目ではありますが、実は文系のような国語力が必要だということなのです。算数の文章題をイメージしてみてください。決まりごとを見つけ出す、条件を整理する、推論する。これらは、確かに国語の論理力が文字の代わりに数字で問われているに過ぎません。もちろん計算力がなければ算数はできませんが、こういった読み取り能力こそが何よりも第一に大事なのです。お茶の水大学教授の数学者、藤原正彦先生も『一にも二にも国語、その次に算数』を学習するよう言っています。その国語についても「読むが20、書くが5、話すと聞くがそれぞれ1」と言っています。つまり、徹底した国語力をつけることが算数センスを伸ばす秘訣 なのです。文章題が苦手なお子さんは、とにかく活字を読ませて(ゲームの攻略本でもマンガでもいいのです)、自分で活字を読むことに慣れさせることから始めてもいいかもしれません。●日常生活の中で時間の概念を学ばせるたとえば中学入試に頻出の問題で速度の問題があります。これを得意にさせるためには、まず時間の概念をしっかり学ばせることが大切だそうです。アナログの時計で「今家を出るのが3時半、帰ってくるのが5時。遊べるのはどれぐらいの時間?」などと日常生活の中で時間について考えさせる機会をたくさん作る のです。時間や時刻を読むのに自信が持てないと、速さを学ぶ段階でつまずいてしまう子が多いそうです。そのため、根気よくご家庭で、時間をしっかり読めるよう指導して学ばせていくことが大切なのです。●幾何学的センスは図形遊びを思う存分させることで身につけるたとえば積み木遊びや砂場遊びなど、形を作ったり積み上げていく遊びから形や図形を子どもたちは学んでいきます。レゴや立体ブロック、ジグゾーパズル、アイロンビーズやアクセサリー作りなども然りです。とにかくこれらを気の済むまで遊ばせる、作らせることが一番なのです。できなければ親が手伝うのではなく、見本を見せて自力でやらせることがいいそうです。子どもの視線で“物の形の面白さ ”を学ばせることで、違和感なく図形の問題を平面・立体共に考える(想像できる)力が養えるそうなのです。----------以上です。算数センスを身につけさせるには、問題集をたくさん解かせるだけでなく、日常の中で親が協力できることもたくさんあります。まずは、子どもの読解土台を作ってあげると、おのずと算数センスが身につくルートが生まれてきます。ぜひ、親子で一緒に楽しみながら実践してみてください。【参考文献】・『子どもが伸びる魔法のしつけ』谷かおる・著●ライター/aki(中高英語教員)
2016年04月08日今回は、小学校受験をすると決めたご家庭がやるべき心の準備と努力についてです。まず必要なのは、両親が「ブレない」ことです。小学校受験を決めると、お子さんを塾に通わせることとなります。この時点で多くのご家庭では壁にぶつかることでしょう。その内容はというと……お子さんによっては、ご両親のただならぬ意気込みに拒否反応を示し、塾に行きたくないと言ったり、塾への道中に意味不明な理由でゴネ始めたり、ということがあります。小学校受験をする子があまりいない幼稚園に通っていると、降園後の遊びを早めに切り上げることを嫌がるケースも。塾が保護者参観を義務付けていない場合、普段は母子分離ができていても、いざ塾で親と離れるとなると大泣きすることもあります。子どもがこういう行動に出る理由は、「他の子はできるのにうちの子は……」と比べられたり、うまくできないことに挑戦し続けてそれによってプライドが傷付くのが嫌だったり、ということが考えられます。しかし、だからといって頭を抱える必要は無く、このような抵抗があることは極めて普通のことと思ってください。子どもは、親の心理状態や環境の変化に敏感に反応するからです。もちろん、泣き喚く子どもを教室に押し込んで「頑張ってきて! 」と突き放すのは心の痛むもの。また、家庭で勉強に取り組んでいると、何度説明しても理解しなかったり、飽きて集中していなかったり、イライラする場面は止めどなくやってきます。つい、怒鳴ってしまい、後悔。そして、「小学校受験さえしなければ……」と思ってしまうものです。しかし、親御さんが子どもの前で少しでもそんな顔を見せたり、弱音を吐いたりしたら最後。子どもは本当によく見ているので、嫌がればやらなくていいという可能性を見いだしてきます。そしてもっと抵抗してみる、という悪循環に陥ります。○努力し続けるのは大変なことさて、塾通いに抵抗がなくなったら、次にくるのは体力と精神力の壁です。これはお子さんではなく、ご両親に先にやって来ます。勉強を進める度につまずきがあり、それを克服するための努力を繰り返すわけですが、受験1年前からはその頻度が急速に上がるので息切れしてしまうのです。子どもは日々成長しているので、与えられたものを理解できるように教えてもらえれば、次々と身に付けていきます。しかし、ご両親がお子さんの癖や言動を直すため怒らず注意し続け、できない問題を焦らず怒らずあの手この手で理解させようと努力を続けることは、かなりの我慢と体力を要します。また、小学校受験特有のプレッシャーもご両親を襲います。家族に私立小学校卒業生がいたり、近親者に合格実績がある場合、「うちだけ失敗する訳にはいかない」と思い、兄弟に合格実績があると「下の子はダメだったなんて言えない」と思ってしまいます。子どもはそれぞれ個性も能力も違うのですが、それでは済ませられないのが大人の事情。このプレッシャーに耐えながら努力を続けるには、かなりの忍耐と精神力が必要となります。働きながら日々の生活をし、その上子どもの勉強とプレッシャーにさいなまれる。こんな日々を受験当日まで耐え抜き、努力し続ける。小学校とは言え受験です。楽なことではありません。覚悟が問われます。そんな状況の中で、ぜひ味方につけてもらいたいのがよき指導者です。泣き喚くお子さんを受け入れてくれる塾の先生。巷にあふれる情報や模擬試験の結果に一喜一憂することをたしなめてくれる先生。泣きたくなる状況の中、話を親身に聞いて今するべき努力を思い出させてくれる先生。そんな先生に出会うことができれば、遠慮なく頼りましょう。そうすれば、お子さんよりご両親にとって辛いことが多い小学校受験も、乗り切ることができるのではないでしょうか。今回ご両親にお伝えしたいのが、受験すると決めたら、心が痛もうが疲れようがブレずに「やる」決意を貫くこと。お子さんが泣いた時はその理由を本人に聞き、どうすれば泣かずに行けるか話し合いましょう。感情的に怒ってしまったことは子どもに謝りましょう。一緒に志望校に憧れ、入学する日を夢見ましょう。受験は、親が子どもに無理やりさせる苦行ではありません。お子さんの将来のためにする努力です。受験勉強を通して得たものは一生の糧になります。努力は少しの無駄にもなりません。力を合わせて、一緒に成長する道を探り進んでいくのです。受験は、遅かれ早かれやってくるライフイベントです。それを「今やる」と決めたのですから。ご両親の決意が固ければ固いほど、お子さんは親の覚悟を感じ取り、嫌なことがあっても頑張ろうと腹をくくります。辛い場面の話ばかりで辟易とされたかもしれませんが、お子さんとこれだけしっかり向き合って、深く関わりながら一緒に努力をできるのは、受験の中でも小学校受験だけの魅力だと思いますよ。次回は受験準備を進めるにあたり陥りがちな不調について解説していきます。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール小学校受験向け幼児教室「クラリティー・キッズ」主宰五島 真知子自身が小学校受験を経験し、大学までの私立一貫校を卒業。大学時代に縁あって小学校受験塾(クラリティー・キッズ前身)で4年間アルバイトとして従事。大学卒業後は伊藤忠商事に総合職として約11年間勤務するも、結婚・出産・事故による負傷を経て退職。学生時代にアルバイトをした小学校受験塾の前オーナー引退に際して事業を継承し、現職。何事にも果敢に挑戦する意欲を持ち、目標を達成する為の努力を楽しむ心意気を持った輝く子どもを育成するため、教材作成から指導まで広範囲の指導を行う。※2015年度合格実績(順不同)慶応義塾幼稚舎・慶応義塾横浜初等部・立教小学校・早稲田実業学校初等部・東洋英和女学院小学部・聖心女子学院初等科・東京女学館小学校・東京都市大学付属小学校・洗足学園小学校・カリタス小学校・精華小学校・目黒星美学園小学校・桐蔭学園小学部
2016年04月08日【ママからのご相談】こんにちは。小学1年生と4年生の男子の母親です。子どもたちの勉強のことで、今壁にぶち当たっています。私自身の学歴コンプレックスもあって、子どもたちが幼いころからいろいろな教材を買い与え、幼児教室にも通い、勉強には力を入れてきました。下の子はまだ低学年なので何とも言えませんが、長男の成績を見ると今まで頑張ってきた成果を感じることができず、つい焦ってしまいます。周りの友だちは、小学生のうちからそんなに気合いを入れなくてもいいんじゃない?という意見が多く、主人(大卒)も自分が本腰で勉強を始めたのは中2くらいのときだったし、小学生のうちから追い詰めたらかわいそうだ……という意見です。別に中学受験をさせるわけではないです。ただ、今のうちに学習能力の基礎を作っておかないと、将来の選択肢が少なくなってしまうのでは?(自分がそうだったので)と心配なのです。上の子のクラスでは、とくに算数で理解力の差が開いてしまっているようで、おそらくうちの子は中の下くらいだと思います。見ていて思うのは、長男は自分から勉強を楽しんでやっている様子がありません。私が押しつけすぎたんでしょうか?●A. まだまだ修正は可能です! 王道は“能動的な学習”に導くこと初めまして!ライターの月極姫です。ウチの末っ子もこの春やっと小学校に上がり、ご相談者様と同様、私も2人の小学生の母親になりました。お子さんが小さいころから学習面に力を入れてきたとのこと、熱意も労力も大変なものだったとお察しします。たしかに「三つ子の魂百まで」と聞くと幼児期にできる限りのことを……と頑張ってしまうのが親心ですよね。0~3歳までに脳の発達がピークを遂げることを考えると、たしかに幼児教育は無駄にはならないと思われますが、小4で思うような成果を感じないからといって、焦ることはありません。ご相談者様のご主人様が「自分も本腰で勉強を始めたのは中2くらいだった」とおっしゃっているように、受験間近に思わぬ力を発揮するお子さんも結構います。大切なのは、いざというときに高い学習能力を発揮するだけの“基礎”が、小さいうちに構築されているか否かです。とはいえ、小学校中学年の学習内容は急に難しくなる部分もあり、この時期の成績低迷は確かに気になるところ。まず、断じて「ウチの子はダメかも」などと思わないことです!お子さんが、うるさく言わなくても“能動的に学習する子”に育つよう、日頃の接し方をちょっぴり見直してみましょう。熱心なあまり、親御さんが陥りがちな“NG行動”を繰り返してはいませんか?●子どもの学習意欲を妨げる“親のNG行動”6つ●(1)勉強を“神聖化”する勉強部屋の環境をばっちり整え、雑音をシャットアウトし“集中”を余儀なくさせる。一見理想的な学習環境のようで、子どもの勉強嫌いを促進させる、ありがちな間違いです。テレビや音楽をかけながらの“ながら学習”は賛否両論ですが、リビングでお母さんが料理する音、お父さんや兄弟のおしゃべりを聞きながらの学習は大いに結構。勉強を特別視するから嫌いになってしまうのです。“勉強=日常” という図式を植え付けてしまえば、肩の力を抜いて勉強するようになります。受験の年頃になれば、自分の意思で自室で集中するようになるので大丈夫。幼児~小学生のうちは雑音・生活音の中でリラックスして学習できることの方が大切です。●(2)勝手に“学習計画”を立てる「今日はこれをやりましょう」「今週はここまでクリアしよう」と、親の方で勝手に計画を立てていませんか?まず、最初に行うべきは「何を勉強したいか」 を子どもに問うことです。勉強が好きになれば、勝手に勉強する子に育ちます。しかし、お子さんがどの教科を好きなのか、把握していない親御さんは意外に多いものです。小学生のうちは、お子さんが「やりたい教科」がメイン。他は、余った時間にできる範囲でやる。1つの教科で自信をつけた方が、他の教科に対してもやる気がわくものです。●(3)飽きっぽさを否定する「1つの教科をじっくりと」「最後まで集中して」これも、大人にありがちが押しつけです。極端に落ち着きのない性格の場合は別として、じつは知能が高いほど“飽きっぽい” 傾向があります。学校から出た宿題は最低限やらなくてはいけませんが、その他のワークや家庭学習に関しては「飽きたら他の教科をやる」でOK。飽きた教科を延々と無理矢理やらされた記憶は、そのまま勉強嫌いの原因になってしまいます。飽きっぽさは、じつはお子さんが親御さん以上に頭の回転が速いサインかもしれませんよ。●(4)“ゆっくりじっくり、長時間”勉強させようとする長時間の学習、延々とした復習もまた、子どもを勉強嫌いにさせてしまう原因の1つ。「スピーディに、短時間集中型」 で行うのが効果的です。ご相談者様は、授業参観に出られたときに、先生の授業がとてもゆっくりであると感じられたことはありませんか?先生の手腕にもよりますが、学校の授業がゆっくり進むのは、ある程度仕方ない面があります。数十人いる生徒の理解度はさまざまで、やはりゆっくりの方に合わせていかなければならないからです。しかし、これがあまりに極端だと、お子さんの授業離れが進んでしまいます。ご家庭でできることは、お子さんの興味関心やスピードに合わせた学習をさせてあげることです。たとえばワークや教材をお持ちならば、15~20分くらいで、学校の授業の進度は気にせずお子さんがやりたがる部分をやる。また、学校で学んだことが理解できているようなら、延々と復習するよりも短時間で予習をして、終了 。家庭で予習、授業で復習という形の方が、お子さんが意外に勉強好きになったりします。●(5)「勉強しなさい」と命令するはい、のび太くんのママがよくやっていますね(笑)。「勉強しなさい」という命令はナンセンス です。そうではなくて、自分から勉強する子になるように、日頃から働きかけていたか否かを、親は自分に問うべきなのです。もっとも大切なのは、親に向上心があること、親自身がよく勉強することです。年頃になった子どもに「どうして勉強なんかしなくちゃいけないの?」と聞かれ、答えに詰まるような親ではいけないということです。資格の勉強、料理の勉強、家計管理の勉強、趣味の向上、大人にも学ばなければいけないことはたくさんあります。親が、自分自身の人生が豊かになるように、努力しているかどうか。これを、子どもはじつによく見ています。「勉強しなさい」と言われなくても「よし、勉強しよう」と思える子どもになるためには、あなたがお手本になること です。●(6)遊んであげない、人任せにする遊びにしても、学習にしても、人任せにし過ぎると子どもの学習意欲に影響してしまいます。子どもと接する“時間の長さ”ではなくて“時間の濃さ” が大切です。先生や塾に頼りすぎず、親が勉強を教えることも大事。また、遊んであげることもとても重要なのです。体を使った遊び、トランプやボードゲーム、カルタなどを使った遊びを、お子さんとしていますか?1人で遊ぶゲーム機とは違い、たとえば家族でやるトランプなどは感情をコントロールしたり、論理的に考えて目標を達成する訓練になります。ゲーム機も確かに楽しいものですが、一見能動的にやっているように見えて、結局はゲームのプログラムに誘導された受動的な遊びです。東北大学の竹内光准教授らの研究グループが「長時間のゲームが言語性知能の低下につながる」という研究成果を発表しましたが、あまりに長時間、ゲーム機に子どものおもりをさせるのは考えものです。やはり家族が頭と体を使って遊んであげる。これが結局は、お子さんの能力を総合的に向上させる ことになるのです。●“勉強する喜び=親からの愛情”。この図式が一生の宝物ご相談者様は、ご自身の経験から「子どもに勉強や学歴で苦労させたくない」という強い思いで、今まで学習面に力を入れてこられたのですね。「人間は勉強ばかりじゃない」という考え方もその通りですが、実際に一定の学習能力があること、学歴があることで将来の選択肢が広がるという面はあります。たくさんの選択肢の中から、自由に選ぶ権利を与える。これは確かに、親の大切な役割ですよね。しかし、結果を焦るあまり、お子さん本人の心の中に「勉強は楽しい」「勉強は役に立つもの」という“学習意欲の種” を撒く過程をないがしろにすると、結局学習意欲や向上心は身に付きません。理想は、“勉強”と“親の愛情の思い出”が直結していることです。「本を読み聞かせてくれた」「一緒に勉強してくれた」「わからないところを、学校や塾の先生以上に根気よく教えてくれた」「自分に合った教材や塾を一所懸命探してくれた」「成績が悪くても怒らず、励ましてくれた」「あなたならできる、と信じてくれた」親御さんなら誰もが、最初に抱く「この子自身の将来のためにも、できるようになって欲しい」という思い。この思いの“純度”をいかに末永く保つかがポイントです。一所懸命時間とお金をかけているうちに、その努力の目的が他のお子さんとの競争、家族・親族・友だちへの見栄、プライド、意地といった、大人のエゴにすり替わってはいませんか?お母さんが頑張ることに疲れてしまったら、お子さんの赤ちゃんのころのアルバムなどを開いて、誕生したころの純粋な喜びを思い出してみるのもおススメです。お子さんはまだまだ小学生。もっともお子さんのためを考えてあげられるのは親御さんであるという自信を持って、のんびり努力を続けていきましょう!結局は「この子に幸せになって欲しい」という思いが純粋であるほど、学習成果も上がると思うのです。【参考文献】・『13歳からの頭がよくなるコツ大全』小野田博一・著・『自分から勉強する子が育つお母さんの習慣』村上綾一・著●ライター/月極姫(フリーライター)
2016年03月24日受験の低年齢化が進んでいる現代。実り多い人生を歩んで欲しいと願うからこそ、教育方針が合い、カリキュラムの充実した幼稚園・小学校で学ばせたいと願うのは当然のことです。では、どう受験させたらよいのか、受験の内容は? 今回は、受験を考えているパパやママが最低限知っておきたいことを紹介します。受験には幼児教室が必須?幼稚園・小学校を受験するにあたり、まず「国立か私立か?」の選択を迫られることがあるでしょう。国立の学費は公立並みとなっていて手頃なのが魅力的。しかしその分、人気があり、入学するのは狭き門であるという認識が必要です。私立は校風にあった家庭を好む傾向があります。願書には親の勤務先や役職を記入する必要もあり、さらには家柄を重視する幼稚園もあると聞きます。つまり、子どもが置かれている環境に着目する幼稚園が多いということなのでしょう。合格するためには出題傾向をしっかりと把握し、これに対しての対策を行うことが大切です。このとき頼りになるのが幼児教室の存在です。幼児教室では多様化する試験内容に対してネットワークを駆使し、情報を収集、合格のためのカリキュラムを組んでいます。また、第三者の立場から公平に子どもの様子を評価・フォローしてくれます。家族と二人三脚で合格への道を目指すので、親としても心強いのです。本番さながらの雰囲気を体感できるの、幼児教室も魅力のひとつです。どんなに力がある子どもでも試験当日に実力を発揮できなければ合格は難しいでしょう。幼児教室では集団で授業を行うことで人前でも実力を発揮できる精神力を養います。受験当日の様子をシミュレーションした練習を行うところもあります。入試の雰囲気を前もって知ることができるのは、子どもとしてもプラス材料となるでしょう。受験のために幼児教室が必須かどうかは、各家庭の状況にもよりますが、両親ともにお受験の経験がない場合は、入っておいて損はないと言えます。知っておきたい面接対策まずは幼稚園の場合です。子どもに対しての質問は、自身の名前や家族の名前、好きな遊びや動物など、簡単に受け答えができるものがほとんど。小学校受験の際はこれに加え、簡単な数の問題や、どちらが正しいか選択させるような質問もあります。これらを明朗に答えられるだけでなく、理由づけができるようにしておいてください。同時に親の訓練も必要です。なぜその学校を志望したのか、家庭での教育方針はどうか、園や学校に求めることをあらかじめ整理しておくこと。特に幼稚園の場合は子どもよりも親の印象で面接の良し悪しが決まるといっても過言ではありません。受験では、どんな問題が出るのか従来の受験内容としては主に2つのタイプがあります。ひとつはある決まりのもと友達と遊べるかなど協調性を見るもの。もうひとつは先生との約束が守れるかなど生活習慣を見るものです。そのほか、自由に絵を描かせたり、運動をさせたりするところも。今後の傾向としてはPISA型の読解力(※)を試す問題も多くなりそうです。たとえば、数人のグループ全員で協力をしてパズルを完成させたり、簡単な物語をつくったりと学習能力を試す問題も多くなるでしょう。(※)単に文章を読んで理解するだけでなく、そこから発展して自分の意見を言ったり、わかりやすくまとめ直したりする力のこと。詳しくは、 文部科学省のWebサイト を参照してください。幼稚園や小学校は、子どもが1日の大半を過ごす場所です。受験するならば、家庭の教育方針が合うところを選び、また悔いが残ることのないよう入念に準備したいですね。(EKKO<フォークラス>)
2016年03月19日【ママからのご相談】4月から小学2年生になる女の子がいます。幼稚園のころから、塾や水泳、英会話などに通わせています。でも、自宅では自分から全く学校や塾の宿題をやらないので、「早く宿題をやりなさい!」と叱ってばかりいます。まだ低学年だから仕方がないとは思っていますが、中学受験を考えているのでこの先不安です。どうしたらよいのでしょうか?●A. 熱心なママほど子どもの未来にレールを引きがち。何事も強制はNG。こんにちは。中学受験の経験があるママライターのKOUです。ご相談者さんは、お子さんが学校などの宿題を自分から進んでやらず、なかなか学習習慣がつかないことをお悩みなのですね。学校から帰ってダラダラ過ごし、宿題をやらないお子さんを見ていると、イライラしてしまって「早く宿題やりなさい!」などと叱ってしまうのは、世の中のママたちがつい陥りがちな行為です。知人の小学校教員によると、親から何度も「宿題やりなさい!」と言われると、お子さんは“やらされている感”が強くなって、ますます自分からやるという意欲が湧いてこなくなる という悪循環が起きやすいといいます。●学ぶ環境を整え、あとは放任するまずは、私自身の小学校時代を振り返ってみます。中学受験をしたのは30年くらい前。母は働いていましたが、私に習い事をほぼ毎日させていたほどの教育ママでした。ただ、「勉強しなさい」とは一切言いませんでした。低学年のころは、私もそれほど宿題を真面目にこなしていた記憶がありません(苦笑)。私立小に通っていたこともあり、4年生になると周囲は進学塾に通っている人がほとんどでした。母によると、「お友達がみんな塾に行っているから」という理由で、私から母に頼んで受験対策の塾に通い始めたといいます。受験勉強をしている途中、勉強自体をやめたくなったことが何度もありました。でも、「塾に通いたいと言い出したのはあなたなのだから、やめるのも自由よ」と母から軽く言われると悔しくなって、受験勉強は続けました。母は、習い事などたくさんの学ぶ環境を整えてくれましたが、決して強制はせず、どちらかというと放任されていたように感じます。そのやり方が、私には合っていた ようです。あくまでも私の経験談であり、全ての方に当てはまるというわけではありませんので、ひとつの例としてご参考にしてください。そこで、教育熱心なママさんたちが陥りがちなNG行為について、御三家や灘中などの難関校に何人も合格させたカリスマ家庭教師で名門指導会代表の西村則康さんの著書『御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方』を基に探ってみました。●(1)「教育熱心な母親ほど子どもの未来にレールを引きがち」【例】『4年生のAくんは、1年生から大手進学塾に通っている。塾通いは母親が決めた。なぜならば、難関の男子校に入らせ、最終的には東大や慶応大に合格し、父親と同じ医者を目指してほしいからだ。母親は受験経験がなかったが、小学校入学と同時に志望校の合格実績が高い大手進学塾で学べば間違いないと思い選んだのだ。ただ、Aくんは最近、入塾してきた優秀な子たちに圧倒され、クラスが落ちるのではないかと不安な気持ちでいっぱいだ。本音は、塾ではなく野球をやりたい。今は頑張る気になれない』偏った教育熱心なママさんは、先回りして子どもの未来にレールを引きがち。しかも、そのレールの幅が狭いことが特徴 です。勉強も遊びも、親がいいと思ったことだけをやらせて、机に向かわせる。さらに有名大学や一流企業に入ればもう人生は安泰だという、今の日本にはそぐわない考えを持っていると言います。それが、『本来は可能性を秘めている子どもの未来を狭めている』と、西村さんは警鐘を鳴らしています。●(2)「英才教育のほとんどは間違っている」【例】『Bさんは、娘さんがお腹にいたときからクラシック音楽をかけたり、絵本の読み聞かせをしたりして胎教に取り組んだ。出産後、子どもの脳に良いことは全て試し、2歳からは右脳を鍛える幼児教室に入室。そのほか、スイミングや体操教室にも通った。そのおかげか、幼稚園や小学校の低学年までは他の子と比べて飲み込みが早く、運動神経も勝っていた。ところが、中学受験が本格化してきた5年生のとき、娘さんは思うように学力が伸びなくなり、親子共々、初めて人生の壁にぶつかった』西村さんは、『英才教育のほとんどは役に立たない』と言います。人間の脳は、特別なことは何もしなくても自然に成長していけるだけのプログラミングが施されており、間違った英才教育というのは、そのプログラミングを無視して無理やり脳を早く作りあげようとするものだと指摘しています。だからこそ、人間が自然に育っていくプログラミングに応じて、その年齢なりのベスト を目指すことをお勧めします。●(3)「習い事を強制しない」【例】『男の子は運動ができた方がいい、と思い込んでいるCさん。水泳にサッカー、空手を1年生の息子さんに習わせている。でも、お勉強も大切。文武両道を目指し、週2回は学習塾にも通わせている。息子さんは嫌がらずにやっていたが、最近になって突然「塾に行きたくない」と言い出した。学校の宿題や毎日の習い事が負担になり、疲れが出てきたようだった。「継続は力なり」と考えるCさんは、「休んじゃダメ」と息子さんを叱咤激励。無理やり塾に行かせた』偏った英才教育について疑問を投げ掛ける西村さんは、子どもが幼いころには、適切な量や質の刺激を与えることを心がけるよう強調しています。意図的に与える英才教育などの“学習刺激”以上に、普通の生活の中で親が知らないうちに子どもが受けている“学習刺激”に注目すべきだと言います。たとえば、友達との遊びや一人遊び、家でのお手伝いや会話を通じて、子どもは学習に結びつく刺激を受け続ける そうです。小学生の場合は、習い事にしても、親の一方的な考えて決めるのではなく、続ける基準は子どもが喜んで楽しそうにやっているかどうかです。どんな習い事でも、子どもが喜々としてやっていればそれは間違いなく効果があると言います。●(4)「“たくさん解きなさい”は親の幻想」【例】『5年生のDくん。4月からもう6年生。中学受験の勉強にも力が入る。Dくんの目標は、苦手科目の算数を克服すること。母親からは「やった分だけ力がつく。問題をたくさん解きなさい」とハッパを掛けられる。だから、塾のテキストで間違えた問題と類似した問題を、自宅で何度も解いてみる。でも、テストになるとまた同じような問題につまずいてしまい、なかなか得点に結びつかない』今まで子どもにかけてきた時間やお金が、その子自身の能力や成績の伸びにつながらない場合は、そのやり方が間違っているようです。親の中には、猛勉強さえさせれば成績が上がると考えている人がたくさんいます。西村さんは、勉強量と成績の伸びは必ずしも比例しないと言い切ります。勉強の質も大切な要素 だそうです。たとえば、子どもを塾に通わせている親の多くが陥りがちなのは、少しでもたくさんの問題を解かせようとすることです。塾から帰ってきた子どもが、今日習った知識をきちんと身につけたどうかわからないうちに、それと似た類題を解かせる。そのときの子どもたちの解き方を見ると、ほとんど問題文を読んでいない と言います。「このあたりの数字と、あのあたりの数字を引いて、それをこっちの数で割れば……」という、あいまいな記憶に基づいた解き方をしているようです。つまり、問題に対して“何が分かっているのか?(仮定)”と“何を聞いているのか?(結論)”を確認して、結論までの過程を考える作業がスッポリ抜けた解き方で終わってしまう危険があるのです。●(5)「悪い点をとってきたときの口争いは、何のメリットもない」【例】『3年生のEくんは、国語で30点台を取ってしまった。これまでの最低点だ。テストは、必ずお母さんに見せないといけない。気が進まないが、テストをお母さんに見せた。「え?これ、どういうこと?」と、お母さんは何度もEくんに尋ねる。「こんなひどい点数を取って!ちゃんと勉強しているの?」と怒鳴った。Eくんは、「今回は調子が悪かったから……」などと答えた。「調子が悪いって、どこが悪かったのよ!」とお母さん。しばらく説教が続き、Eくんはうなだれながら言い訳を探していた』悪い点数を取ったとき、親が怒りに任せて「何なのこの点数は!」と子どもに責めるのはNG行為だと言います。西村さんによると、とげとげしい言葉を浴びせることで、子どもは「やっぱりお母さんに怒られちゃった」「お母さんのこの怒りをどう静めようか」などと考え始めます。低学年の場合は、「大変なことをしちゃった。お母さんがこんなに怒るんだから、とんでもなく悪いことをしてしまったんだ」と頭の中はパニックになります。このような会話が繰り返されると、子どもはやがて起死回生のセリフを見つけ出します。「うるさい、くそばばあ!」と、点数が悪くて叱られている状況から、ひどい言葉を投げ掛けることで論点をすり替えよう とするかもしれません。口争いは子どもにはささくれだった気持ちだけが残り、母親には怒りと心配が渦巻きます。言い争うことではなく、悪い点数を取ってしまった原因を探りその対策を考えることが大切だそうです。----------以上、教育熱心なママさんたちが陥りがちなNG行為5選でした。子どもたちのほとんどが宿題をやりたくないと思うのは当然です。私もそうでした。そこで親が、「宿題をやりなさい」と言ったとしても心に響かないかもしれません。まずは子どもに、宿題をやらないことによって「どうなるか?」と考えさせることが重要だと思います。実際に、宿題をやらず学校で先生から怒られたり、きちんとやってきた子が褒められたりすることで、自分から「やろうかな」と思えるまで様子をうかがっても良いかもしれませんね。強制だけでは、子どもは動かないと感じます。ぜひ、ご参考にしてください。【参考文献】・『御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方』西村則康・著●ライター/KOU(ママライター)
2016年03月13日【ママからのご相談】今年の春から小学生になる息子がいます。算数が得意になってほしくて、今から足し算を家で教えています。指を使って計算をするのですが、10以上の繰り上がりの計算になるとわけが分からなくなるようです。どうやって教えればいいのでしょうか?また、指で計算をする癖はやめさせたほうがいいのでしょうか?あまりにものみ込みが遅くてイライラしてしまいます。●A. お子さんが自分のペースで“算数好き”になることが大切!こんにちは。ライターのakiです。『たかが足し算、されど足し算』、大人にとっては非常に簡単な計算も、小学生1年生前の幼児にとっては難しく感じられます。私が以前教えていた学習塾で行ったアンケートによれば、『算数が得意なってほしい』と願う親御さんは95%もいるとのことでした。確かに、中学受験や高校受験でも算数や数学のウェイトはとても大きく、この科目を制すれば合格を制すと言っても過言ではありません。そういう意味でも、早い段階からお子様の算数フォローはしておきたいところですよね。では、実際に“算数好き”になってもらうために、そしてスムーズに勉強をしてもらうためにはどうすればいいのでしょうか。●子どもに自信をつけさせるまずは、算数を好きにさせることが大切です。子どもの計算が遅かったり、なかなか数の概念をのみ込んでくれないとお母様がイライラしてしまう気持ちもわかりますが、ここはぐっとこらえてください。算数嫌いになっては元も子もないです。最初は、「間違ってもいいよ」と安心させることも大事です。実際に間違えても、それを責めて子どもに恥をかかせないことです。大切なのはできるようになったら、どんなに小さなことでも褒めてどんどん成功体験を植え付けてあげる ことです。それが、伸びしろにつながっていくのです。今は気長にみてあげてください。●指計算をしても最初はOK指で計算をする癖をつけてはいけない。そんな声もありますが、別に指で計算をすることは、悪いことではありません。その理由として、片手は5までなので5をひとかたまりの数量として考えることができ数の区切りがいいこと。そして、視覚を利用することで計算しやすくなり正解が増える ということが挙げられます。これらは、成功体験につながるので良い影響を及ぼします。そう考えると、最初は好きなだけ指計算をさせてあげるのもひとつの戦略になります。それに心配しなくても、そのうち指で計算しなくなるものなのです。●繰り上がりの計算は体を使って考える繰り上がり計算の教え方や考え方はいろいろありますが、ここでは『算数力は「あたま計算」でグングン伸びる!』著書・原暁介さん開発のユニークな『あたま計算』の方法を紹介したいと思います。「あたま計算」とは、区切りのいい単位のときに自分で頭を軽くぽんと触ってその単位を記憶をさせる方法です。簡単にいえば、『10』のときに『10を頭の中に入れたよ』と頭を触るのです。具体例で説明します。【例題「4+7」繰り上がりの足し算の場合】(1)小さい方の数4を指でつくります。(2)大きい方の数7の次の数「8」を声に出して数えると同時に指をひとつ折り始めます。(3)続いて、次の数「9」を声に出すと同時に指をまたひとつ折ります。(4)「10」になったところで指を折り、同時に頭をかるくぽんと触り、「10を頭の中に入れたよ」と言います。(5)残った指の数「1」に、頭の中の「10」を足して答え「11」を出します。わざわざ、「10」のタイミングで頭を触らなくても……と思われるかもしれませんが、「頭をぽん」と触る動作を行うことで記憶は子どもには強く意識され、保留した数を忘れない 効果があるそうです。そして、繰り上がった「10」の単位のイメージがスッと頭に入るそうです。大人のほうが難しく感じたり、ピンとこないかもしれませんが、繰り上げのイメージがわかないお子さんほどこの方法は効くそうです。私も実際に、幼稚園の年長グループに教えてみたところ確かにほとんどのお子さんがすぐに理解をされました。イメージをインプットしやすい、というのもありますが、体を使いながらなんだか楽しそうなことをする。という雰囲気も良いのかもしれません。----------以上です。小学校入学前に、勉強面でいろいろと心配されることも多いかと思います。でも、まずは全てを完璧にこなそうと思わずに、お子さんのペースで算数を、「楽しいものだ」と思わせてあげることが大切かもしれません。どうぞご参考になさってください。【参考文献】・『算数力は「あたま計算」でグングン伸びる!』原暁介・著●ライター/aki(中高英語教員)
2016年03月06日年長児を持つママで、子どものお受験を考えている人もいるでしょう。試験内容を見てみると、学力テストだけでなく、運動能力テストもありますよね。その中に「くま歩き」が試験内容になっている学校も珍しくありません。「くま歩きって何?」「なぜ、くま歩きが試験に出るの?」と疑問を抱いているママもいるのではないでしょうか? 今回は小学校のお受験でよく見られる「くま歩き」について紹介していきましょう。くま歩きとは?くま歩きとは、両手両足を床につけ、その体勢で前に進んでいく、くまのような歩き方をすること。雑巾がけのスタイルのまま、手と足を使って前進していく、というとわかりやすいでしょうか。今では小学校受験の定番試験となっていて、お受験を控えるママたちは子どもにくま歩きを指導するために必死になっているんだとか! スポーツトレーナーにくま歩きの仕方を教えてもらっているという人もいるようです。なぜ、くま歩きが小学受験で採用されているの?くま歩きが多くの小学校受験で行われているのは、くま歩きを見るだけで専門家はその子の運動能力や体全体のバランス、筋力などを理解できるからです。くま歩きは簡単そうに見えて実は難しい動き。体全体の筋肉を使わないとうまく進めませんし、体力がないと途中で離脱してしまうでしょう。普段の生活の中であまり使わない筋肉も使うことになるので、子どもの能力を測ることができるというわけです。くま歩きができる子は、その他の運動にも期待できるということ。くま歩きだけを練習しても、専門家はそれをすぐに見抜いてしまいます。基礎体力をつけること、体の柔軟性を養っておくことも、くま歩きで良い判定を受ける秘訣なのです。くま歩きを上達させる方法くま歩きは速さを競うものではありませんが、とはいえ、速いほうが「運動能力がある」と判断されやすいことは事実。可能ならなるべく早く進めるようにしておきたいところですね。コツとしては、地面を力強く踏み込むことを意識することが大切です。「強く踏み込む」のイメージがなかなか掴めないのなら、家の廊下の雑巾がけをさせてみるといいですよ!雑巾がけは足の力と手の力どちらも必要になる動き。自然と筋力アップにも期待できますし、くま歩きのコツもマスターできるでしょう。小学受験を控えているママは、その小学校の試験内容の中にくま歩きが含まれているのかをチェックしてみましょう。くま歩きが試験内容として採用されているのなら、今回挙げたポイントを押さえて、子どもと練習をスタートしてみてはいかがでしょうか?(ライター:RUREI)
2015年08月20日猫の手貸して~育児絵日記~
うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
産後2カ月のころ、友人の結婚式に出席しました。打診があったのは妊娠中で、産後の様子は正直あまりイメージできませんでしたが、大切な友人だったので赤ちゃんを実母に預けて出席することに。しかし、いざ式が近付くと、出席の返事をしたときには想像しなかった問題がいくつか出てきました。パーティードレスが入らない!産後思ったように体型が戻らず、着ようと思っていたパーティードレスが入りません。どうにもこうにも背中のファスナーを上げることができず、困ってしまいました。 赤ちゃんは連れて行かない予定だけど、授乳口の付いた産後ママ向けのドレスを買うべきか……と考えていたところ、妹が持っていた、ゆったりしたデザインのドレスを貸してもらえることに! ホッとしました。 溢れる母乳はどうしよう!産後すぐには出なかった母乳も、式のころには授乳間隔があくと溢れ出るようになっていました。 赤ちゃんと離れて過ごす間、母乳パッドはどのくらい必要? 借りものの服を濡らしてしまったら申し訳ないし、なにより恥ずかしい……と心配でした。結局、家を出てから帰宅までの間に母乳パッドを4〜5回交換し、そのほかに搾乳もしました。 久しぶりのヒールで足が痛い!妊娠中から1年以上ヒールのある靴を履いていなかったので、独身のころのような高いヒールで歩く自信がなく、低めのヒールの靴を選びました。それでもやはり歩きにくく、帰宅するころには靴擦れができ、ふくらはぎも筋肉痛になってしまいました。 せめて、行き帰りの移動の間は履き慣れたぺたんこ靴に履き替えればよかったなと、あとから思いました。 いろいろと思いがけない苦労もありましたが、大切な友人の花嫁姿を見られてうれしかったです。披露宴の最後の花嫁からの手紙は、生まれたばかりの娘がこんなふうに手紙を読む日もいつかくるのかなと想像して感動しました。 著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2024年05月17日私は30歳の会社員。仕事で知り合った夫と去年結婚したばかり。タワマンの最上階で、幸せな日々を過ごしています。そんなある日、私は幼馴染A子と再会して……。私たちは久しぶりの再会を喜び、A子は私の家へ遊びに来ることに。夫と一緒に3人で楽しいひと時を過ごしました。A子はそれから頻繁に遊びに来るようになり、夫と3人で飲んだり、2人で女子会をしたり、まるで昔に戻ったよう。 夫は不在がちに一方、夫は仕事や友だち付き合いで、帰るのが遅くなる日が増えていきました。遊び相手を聞いてもあやふやで気になるところ。 ある日、私たちは温泉旅行を計画。楽しみにしていたのですが、直前になりA子が体調不良になりキャンセルすることに。心配していたところ、後日A子から元気になったと連絡がありました。 タワマンで夢のセレブ生活のはずが……!?久しぶりに会うA子はどことなくふっくらした様子。すると突然A子の様子が豹変し、「玉の輿もらったわ! この家から出ていけ!」と言いだしました。 聞けば、夫の子どもを妊娠していて、安定期に入るまでは動けなかったとのこと。不倫がバレないように、私と遊びながらも夫と会っていたそう。 「このタワマンの最上階で、私たちは夫婦になって夢のセレブ生活が始まるのよ!」と高笑いをするA子。 そんなA子を見て、「私、独身だし、この家は私のものだけど?」と、このタワマンは私が結婚前に購入していたものだと打ち明けました。 実は、夫の行動を怪しんだ私は行動を調査してもらい、夫の浮気を知り離婚済みだったのです。真実を知り、慌てて謝るA子ですが、許すはずもありません。私は2人をマンションから追い出しました。 現在私はタワマンで一人暮らしを満喫しています。お金に目が眩んだり人の物に手を出したりすると、すべて自分にかえってくるのかもしれませんね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年05月17日息子が1歳5カ月になり、育児にようやく少し余裕が出てきたころに2人目の子どもを出産しました。産後はホルモンバランスの変化で精神的に不安定になっていたのですが、そんなときに私がパパに理解してもらいたいと思ったことをお伝えします。 産後のガルガル期産後すぐに新生児育児が始まり、睡眠不足の毎日で少しのことでイライラしていました。そのとき母から、「産後は“ガルガル期”という、赤ちゃんを守る本能からイライラしてしまう時期があるんだよ。それは仕方のないことだよ」と励ましてもらいました。しかし、パパは「ママはなんでいつもイライラしてるのだろう?」と思っていたようで、何度も衝突しました。産後の女性の心と体の変化をパパが事前に知ってくれていたら、このガルガル期に少しでも笑顔が増えたのではないかと思います。 上の子じゃなく下の子を!頻回授乳もあり、私は赤ちゃんにつきっきりになりました。しかし上の子もまだ1歳。授乳をしているとき上の子は口をギュッと結んで我慢しており、夜になるとその寝顔に「ごめんね」と謝り涙を流す毎日でした。パパは上の子とよく遊んでくれましたが、でもそうすることで上の子とママの間に溝ができていく気がしていました。赤ちゃんが泣いたとき、パパが上の子ではなく赤ちゃんのお世話を少し手伝ってくれたら、その間にママは安心して上の子と接することができるのにな……と思いました。 家事に完璧を求めないで!1歳と0歳の子どもがいる日々は、かわいい反面本当に大変です。子どもをみるので精一杯で、家の掃除が行き届かなかったり、ごはんも冷凍食品やレトルトを多用したりしていました。「家事ができていなくてごめんね」とパパに伝えると、「今はできなくて当たり前。毎日掃除しなくてもいいし、ごはんもコンビニや出前でもいいよ。それより子どもたちと笑顔で遊んでくれていれば俺はうれしいから」と言われ、この言葉に本当に救われました。 夫も仕事をしているので、もちろん家事や育児を全部担うわけにはいきません。でも、理解をしてくれるということが私の心にゆとりを持たせてくれたのです。 年子の育児で余裕がなくなっていた私も、パパの理解ある言葉で笑顔を取り戻し、今しかない赤ちゃん期間を大切に過ごさなきゃもったいないと気付くことができました。何よりもかわいい子どもたちのために、これからも笑顔と思いやりを絶やさないようにしたいと思います。 イラストレーター/みいの 著者:松本のあ1歳男児と0歳女児の母。客室乗務員を現在育休中。年子育児の経験を多くの人に伝えるべく、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月17日独身で仕事にまい進していた20代後半のころ。毎月の生理もきちんときているし、経血量も痛みも軽く、特に生理で困ることはありませんでした。2年に一度届く子宮頸がん検診のお知らせも「問題はないだろうと」放ったらかしにしていて……。 「ここでは手術ができない」とのことで、さらに大学病院への紹介状を書いてもらい、大学病院で詳しく検査をしていただいたところ、通常2センチほどの卵巣がなんと直径12cmにまで腫れていることがわかりました。 「いつ破裂してもおかしくないから、もし次に激痛がきたらすぐ救急車を呼んでね!」と言われ、毎日ヒヤヒヤしながらも手術の順番を2カ月待ち、やっと手術へ。 左卵巣を切除し、悪性でないかを検査したとき、私の場合はサラサラとした水状の液体がなんと800mlも卵巣の中に入っていたそうです! 腹腔鏡手術だったため5日で退院しました。 結果、悪性ではなく安心。現在はトラブルも再発もなく、4歳男児を育てながら、第二子妊娠中の日々を過ごしています! 毎月の生理が順調だからといって、「健康体だし大丈夫!」と言えるわけではないんだと身をもって知りました。 もし子宮頸がん検診を毎回受けていれば、定期的に婦人科へ行くようにしていれば、早期にわかった病気のはずです。 検診や通院の重要性を感じた私の体験でした。 原案/笹木 紫さん作画/まっふ監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 漫画家 まっふ
2024年05月17日ママ友と付き合う中でやっかいなのが、「マウント好き」なママです。特に「旦那の職業」でマウントするママにはウンザリしてしまいますよね。今回はそんな旦那の職業でマウントするママ友を、見事に撃退した話を紹介します。マウント好きなママを…見事に黙らせた!▽ マウント好きなママを見事に黙らせましたね。お見事です!
2024年05月17日ASD(自閉スペクトラム症)息子は小学校、中学校で不登校、行き渋りを経験現在14歳の息子は、10歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けています。初めての場所やいつもと違うこと、急な予定変更などに弱く、見通しが立たないと不安になる特性があります。また、聴覚過敏があるためイヤーマフを使ったり、休み時間は図書室に避難しているようです。つい最近、まぶしいのが苦手で疲れるらしいと分かり、部屋の明かりを暗めにして目を休めるようにしています。そんな息子は、小学校、中学校と不登校、行き渋りを経験しています。ですが、不登校の理由はそれぞれ違いました。担任の先生の理不尽な対応がきっかけで不登校に……【小学校3年生】息子は小学3年生の時から行き渋りが始まったのですが、大きなきっかけは担任の先生でした。先生はすぐに怒る、怒鳴る、ちょっとした忘れ物も許してはもらえず、学校の近くに住んでいる保護者の方によると「家まで怒鳴り声が聞こえてくる」と言うほどの大声。聴覚過敏の息子には、とてもつらかったと思います。息子が間違えて覚えてしまった漢字を頑張って覚え直して正解を書けた時は、「今はたまたま正しく書けたけど、君は間違いを直そうという気が全然ない」と怒られたり、給食でおかわりを食べている最中に具合が悪くなって保健室へ行ったら、保健室へ行ったことを怒られて次の日からおかわり禁止にされたりと、理不尽な思いをしていたようです。ただ、ほかの子どもに対しても同様か、より厳しい対応をしているという話も聞こえてきていたので、息子が特別ターゲットにされていたというわけではなさそうでした。Upload By ユーザー体験談息子はそんな先生の元で精神的に不安定になってしまいました。連絡帳で「家でパニックを起こして、命に関わりかねない危険な行動を取ることがあるので、万が一危ないことをしたら、安全な場所で落ち着くまで一人にさせて欲しい」とお願いしたり、「聴覚が過敏なので耳栓を使わせて欲しい」、「手元がうまく見えていない可能性がある」と気になることを伝えたましたが、先生からちゃんとしたお返事がもらえることはほとんどありませんでした。唯一耳栓の使用だけは許可してくれましたが……。こんな状態でしたので無理に学校へ行かせるべきではないと思い、息子が休みたい日は休ませるようにしました。担任の交代、高学年になりクラスメイトから発達障害についてからかわれるようにその後いろいろあり、2学期の途中で担任の先生が代わることになりました。このことによって目に見えて息子の状態は良くなりました。ただ4年生になると、息子に発達障害があることについてクラスメイトからいろいろと指摘されるようになりました。これはとても嫌だったようです。学校から帰って来て部屋で泣いていたり、ある同級生が探し物が見つからなくて困っていたので探し出して渡してあげたら「気持ち悪い」と言われたと話してくれたりしました。私から「担任の先生に話そうか?」と提案してみましたが、息子は少し考えて「あんまりひどかったら自分で先生に言う」と答えたので、見守ることにしました。息子にはその子どもたちに会った時はきちんと挨拶をして、あとは距離を取るようにアドバイスし、息子はそのようにしていました。Upload By ユーザー体験談結局息子は卒業まで先生に傷つくことを言われているとは伝えなかったようですが、私がスクールカウンセラーの先生に相談していたので、そちらから話が行っていたかもしれません。中学では、その子たちと同じクラスにはなりませんでした。GW明けから始まった中学校への行き渋り。原因は……息子が中学校へ進学すると、慣れないためかゴールデンウィーク頃から、パニックを起こしたり、学校を休みたいと言ったりすることが増え、行き渋りが始まりました。朝支度をして、カバンを背負ってから「休む」と言い出します。私の所へ来て、申し訳なさそうな顔をして「ごめんなさい」と言う姿はなんともせつないものでした。Upload By ユーザー体験談息子がいうにはとても疲れてしまっているようなのです。部活を始めたこともあると思いますが、私は、「周りと合わせるのに必死で疲れてしまうんだろうな」と推測していました。小学校の頃から、ほかの子は言われなくてもやることが分かるけれど、息子は説明がないとどうしたらいいか分からなくて困るようで、それは中学生になっても続きました。ほかにも「自分はみんなとテンポが違う」「授業のスピードが合わない」と、中学生になってからは、周りとの違いをかなり気にするようになりました(確かに、授業参観に行くと、一人だけ行動がみんなより遅いです)。先生方はみんな「問題はありません」と言うので、周りを見ながら何とかみんなと合わせているんだろうなと思います。中学校への思いは小学校の時とは違う。登校するために試行錯誤する息子ですが、小学生の頃と違うのは息子の「学校に行きたい」という気持ちが強いことです。休んだ日に「明日から2週間休まないで学校に行けたらどう思う?3週間休まなかったら?1ヶ月休まなかったら?」と休まずに学校へ行ける自分を想像していたり、「どうしたら休まないで学校行ける?」、「疲れないように体力つけるにはどうしたらいい?」と聞いてきたりします。そして行くために自分で試行錯誤を続けています。まず、部活に出る日を調整するようになりました。部活の決まりに「休まないこと」というのがあるのですが、調子が悪いのに無理して部活に出て、次の日に学校に行けなくなることが多々ありました。するとお医者さんから「自分で自分の体調を管理するのは大切なことだから、そういう時は部活を休むように」と言われ、疲れていたり、調子が悪かったりする時は、自分の判断で部活を休むようになりました。Upload By ユーザー体験談中学1年生の時は、かなり精神的に不安定になっていたので、スクールカウンセリングで相談したりして、部活に出る日を減らしてもらいました。ですが、中学2年生になると、休日以外の部活には出られるようになりました。徐々に休日も部活に出るようになってきましたが、日曜に部活に出ると、月曜に学校に行くことができないのではないかと不安になることがあるので、そういう時は部活を休んでいます。そして寝る前に精神科で処方された薬をきちんと飲むようになりました。薬を飲んで寝ると、スッキリと落ち着いて学校へ行けるようです。ただ、効き目が強くて朝起きられないことがあるので、寝る前に飲むのを避けたり、お医者さんから、薬を半分にしていいと言われているので、半錠にしたりしています。また、体力がないのがいけないのではないかと、筋トレにチャレンジしたりしていますが、これは今のところ上手くいっていないようです。自分の意志で頑張り続ける息子を応援し続けます今は、担任の先生の「つらい時は休んでいいよ」という理解もあり、時々休みながら学校へ通っています。中学3年生になった今は「休みを減らしたい」「受験勉強を頑張りたい」と言っています。これから受験があるので、精神的に不安定になるのではないかという不安はありますが、何とか学校に通えるといいなぁと思っています。今後は、息子が自分自身を理解して、周りの助けを借りたりしながら、自分の特性と上手くつき合っていかれるようになるといいなぁと思います。イラスト/SAKURAエピソード参考/まこちゃ(監修:森先生より)怒鳴ったり厳しすぎたり、しっかりと特性を説明しても理解しようとしてくれない先生にあたってしまうと、とってもつらいですね。学校は、お子さんの健全な成長のために通うところです。毎日休まずに登校できるのであればもちろんそれに越したことはありませんが、無理に登校させて精神的に不安定になってしまっては、本末転倒です。しっかりとお子さんの心身の調子に配慮しながら、「休みたいときに休む」というのは良い選択肢なのではないでしょうか。投稿者さんがお子さんの不安な気持ちを受け入れて寄り添っていたからこそ、お子さんの「学校に行きたい」という気持ちを育むことができたのではないでしょうか。結局、お子さんが自分自身が自分を理解してコントロールできるようになる、というところが子育ての大きな目標の一つです。「毎日学校に行く」というのは、そのための手段でしかありません。無理をせず、1人で抱え込まずに、スクールカウンセラーの方や病院や行政など、頼れるところは全て頼りながら環境を整えていきましょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年05月17日近年、赤ちゃんの名付けでは男女の性差を感じさせない「ジェンダーレスネーム」がトレンド。なかでも漢字一文字の名前や、季節感のある漢字を用いた名前が人気です。4月生まれの赤ちゃん7,479名の名前から、男女どちらにも名付けられていた人気の「ジェンダーレスネーム」ランキングTOP10を紹介します。 1位紬(主なよみ:つむぎ)4月に最も多く名付けられていたジェンダーレスネームは「紬」でした! 2023年の年間ランキングで、女の子では4位でしたが、男の子はランク外。今回も特に女の子の名付けに人気だったようですが、少しずつ男の子の名付けにも増えており、今年のランキングの動向が注目されます。「紬」は高級な絹織物を指します。繭から糸を引き出すことを表す漢字の成り立ちから、物事の糸口を引き出すという意味もあり、古風で上品なイメージの名前になります。 2位咲良(主なよみ:さくら)2位にランクインしたのは「咲良」。桜が咲く時期に増加する桜にまつわる名前「サクラネーム」 は特に女の子に人気ですが、男の子の名付けにも用いられるようになってきました。「咲」は「咲く」ことを意味するほかに、「笑う」を表す漢字でもあります。そこに「良い」「優れている」ことを表す「良」という漢字を組み合わせることで、前向きで清らかな人を連想させます。有名人では、アイドルの宮脇咲良さんが同名で活躍されています。 3位翠(主なよみ:すい)3位は「翠」。女の子の名前の年間ランキングでは、2021年は55位、2022年は19位と順位を上げ、2023年は3位に。今年に入って男の子にもじわじわと人気が出始め、人気ジェンダーレスネームの仲間入りを果たしました。 草や木の葉のような青々とした色を表す「翠」は、どこか神秘的な印象を与えます。「すい」という二音の響きも個性的です。 4位凪(主なよみ:なぎ)4位には「凪」がランクイン。2023年男の子の名前ランキングでは8位、女の子は24位と、男女ともに安定した人気のあるジェンダーレスネームです。風や波が静まる様子を意味する「凪」。穏やかで、落ち着いて行動できる人に。そして、周囲にやすらぎを与えるになってほしいという想いが感じられます。 5位蓮(主なよみ:れん)5位にランクインしたのは「蓮」。2023年男の子の名前ランキングでは1位に輝いている大人気ネームですが、女の子の名付けにも見られるようになりました。 「蓮」は、夏に花を咲かせる植物のハスのこと。泥水の中から育ち、美しい花を咲かせることから、周囲に染まらない清らかさと強さを感じさせます。「れん」という響きが、洗練された都会的な印象も与えます。同名の著名人では、人気アイドルグループSnow Manの目黒蓮さんが活躍されています。 5位碧(主なよみ:あお、あおい)同率で5位にランクインしたのは「碧」。女の子は「あお」、男の子は「あお」「あおい」というよみで名付けられていました。2023年男の子の名前ランキングでは3位、女の子は80位と、特に男の子に多いジェンダーレスネームです。 「碧」は、自然が生み出す美しい青緑色を表す漢字。海が紺碧の輝きを放つように、美しく輝く人生を歩めるようにと、願いを込めて名付ける親御さんが多いようです。 7位陽葵(主なよみ:ひまり、ひなた)7位に入ったのは「陽葵」。2023年の女の子の名前ランキング1位だった「陽葵」ですが、最近は男の子の名付けにも見られるように。女の子は「ひまり」、男の子は「ひなた」とよむことが多いようです。 日の当たる丘を指す「陽」という漢字は、男女どちらにも人気。また、「葵」は太陽に向かって花を咲かせる植物であることから、生命力や希望を感じさる名前です。 8位陽(主なよみ:はる、よう、ひなた)8位にランクインしたのは「陽」でした。2023年の男の子の名前ランキングでは25位、女の子は93位に入っており、女の子は「はる」「よう」、男の子は「はる」「ひなた」というよみが人気。 7位の「陽葵」に続き、「陽」を用いた名前。春の穏やかな陽気を連想させる、明るくあたたかい雰囲気の名前です。 9位葵(主なよみ:あおい)9位は「葵」。2023年の女の子の名前ランキングでは11位、男の子は76位と女の子に多い名前ですが、男の子の名付けにも増えてきてきます。 「葵」は、アオイ科の植物のこと。太陽に向かって育ち、可憐な花を咲かせることから、名付けに人気です。同名では、女優の森川葵さんが活躍されています。 10位陽向(主なよみ:ひなた)10位に入ったのは「陽向」。2023年の男の子の名前ランキング13位、女の子は150位という順位でしたが、今年は女の子でもさらに人気が出そうです。 7位「陽葵」、8位「陽」に続き「陽」という漢字を用いた名前がランクイン。「ひなた」というよみが「日向」を連想させ、明るくあたたかい印象に。「みんなの人気者になれるように」というパパ・ママの願いも感じられます。 10位朝陽(主なよみ:あさひ)同率で10位に入ったのは「朝陽」。2023年の男の子の名前ランキングは10位にランクインしており、特に男の子に人気の名前です。 「陽」という漢字を用いた名前のランクインは、これで4つ目。「朝陽」は明るい1日の始まりを表し、希望や生命力を感じさせます。 10位蒼空(主なよみ:そら)さらに10位に入ったのは「蒼空」。2023年の男の子の名前ランキングでは12位。特に男の子に人気の名前です。 「蒼」は、青い草木が生い茂る様子を表す漢字。そこに「空」という漢字を組み合わせることで、草木の「青」と空の「青」、どちらも感じさせる自然豊かな名前になっています。 4月生まれの赤ちゃんの名前で人気だった「ジェンダーレスネーム」のうち、7つの名前が「一文字ネーム」という結果に。また、「陽」という漢字を用いた名前が「陽葵」「陽」「陽向」「朝陽」と4つランクインしており、穏やかな春の陽気を感じさせます。これからご出産予定の方は、参考にしてくださいね。 <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年4月1日(月)〜2024年4月25日(木)調査件数:7,479件(男の子:3,758件/女の子:3,721件)
2024年05月17日かおりさんが娘・こはるを出産後、夫のいちろうはすぐに育休に入るはずがいちろうの手違いで先延ばしに。突然ワンオペ育児を任されたかおりさんは必死に子育てをしますが、いちろうは育児を甘く見ていて……。育休に入ったいちろうは、かおりさんからの信頼を取り戻すべく“イクメン”として立ちまわります。しかし無知で空回りするいちろうに、かおりさんはこはると自分の身の危険を察知。いちろうを3日間で育児ができる人間にすると決意し、3日後に変化がなければ実家に帰ると宣言しました。いちろうはこれを「余裕でしょ」と受け入れたのですが……。 育児の大変さ、理解した?私は深夜爆睡するいちろうを叩き起こし、隣で泣いている娘の世話を1から100まで指導しました。夫は思い通りにいかないことの連続に、必死についてきているようですが……。 いちろうは育児に家事に、かおりさんが細かすぎると憤慨。はやくこはるを寝かしつけて、ご褒美にアイスを食べてやるとイライラします。 しかしいちろうは、最大の難関でもある寝かしつけの過酷さをまだ知らない様子。抱っこでこはるを寝かしつけ、ベッドに降ろすと起こしてしまうという現象を7回も繰り返しました。かおりさんに泣きつくいちろうは、そこで初めて「背中スイッチ」の存在を知ることに。絶対にこはるが寝る方法もないとわかり、「無理ゲーってことじゃん!」と文句が止まりません。 かおりさんはそんないちろうの発言を「うるせぇーー!」と一蹴。育児にはできないことはなく、ただただ難しいことが多いだけで何とかするのが親の役割だと諭します。 しかし育児をなめているいちろうは、育児くらいで弱音を吐くことにプライドが許せず、寝かしつけのやり方を教えてほしいとかおりさんに頼み込むのでした。 寝かしつけにつまずくいちろうさんは、ここでも育児を“こんなこと”呼ばわり。今のいちろうさんに大切なのは、育児を甘く見て完璧にこなすことに躍起になるのではなく、できないことは認めて夫婦で力を合わせていくことではないでしょうか。できるように努力するのはいいことですが、その前にひとりで育児をするのはとても大変なことなのだと早く気がついてほしいですね。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター くまお
2024年05月16日2015年生まれの娘と2018年生まれの息子を子育て中のあいぽんさんが描く育児マンガをご紹介! 今回は、育児中にあいぽんさんがある決断をしたときのエピソードをお届けします♪育児中、つい言ってしまう「ちょっと待って」という言葉。あるとき、「私は1日何回、ちょっと待ってって言ってるんだろう?」とふと我に返ったあいぽんさん。以前テレビで見た専門家のコメンテーターの意見を思い出すと、ちょっと待ってっていうのをやめる!と宣言して…!? 便利な言葉、「ちょっと待って」を使い過ぎたママは… 「よっしゃ決めたで!今日から私はちょっと待ってをやめる!!」 そう宣言したあいぽんさんでしたが、早くも「ちょっと待って」を言いそうになってしまいます。 (ちょっと待ってって言わずに生きていくのむっず) これまでを振り返り、少し考えたあいぽんさんは、「ちょっと待って」がないと育児は成り立たないという結論に至ったのでした。 ◇◇◇ "「ちょっと待って」をやめる!"と宣言したものの、早い段階でちょっと待ってがないと育児が成り立たないことに気付いたあいぽんさん。日々物事を同時進行で進めていかなければいけないママにとっては、つい口にしてしまう便利な言葉なので、多用してしまうのも頷けます……! 著者:マンガ家・イラストレーター あいぽん2015年生まれの女の子、2018年生まれの男の子を育てる田舎のお母さんです。娘が生まれた時からゆるゆるとInstagramで子供との何気ない日常を絵日記で発信しています。日々の忙しさに追われ、記録に残していないと忘れてしまいそうなほど「なんでもない日々」を、できるだけ忘れたくないな、でも最近物忘れひどいな……そんな毎日です。
2024年05月16日ヒカリさんは、結婚7年目で専業主婦。夫・晴彦と息子・リクとの3人で暮らしています。晴彦はヒカリさんに異常な執着心を持ち、常に自分の管理下におくため、ママ友や友人と付き合わないように言ったり、周囲に噓を吹聴しヒカリさんを孤立化させようとします。そんな中、晴彦がヒカリさんの友人・リツコと不倫をしていることが発覚します。共通の友人であるヒナは、晴彦とリツコの不倫をヒカリさんからとリツコから、それぞれに話を聞きます。 しかし、リツコから「ヒナは私に嫉妬してるんだね」「男をコロコロ変えるのはヒナに魅力がないからだもんね」などとひどい言葉を投げかけられイラッとし、その場でリツコに話を合わせるフリをするヒナ。 その後、ヒナから連絡が来て……。 友人を呼びだした夫… ヒナから「晴彦と会ってくる」という連絡が来て以降、返信が途絶え心配になるヒカリさん。 ヒナはいきなり晴彦に呼び出され緊張し、ボイスレコーダーを準備して構えます。 録音されていることに気付いても堂々としている晴彦。 その理由は、ヒナにも不倫の経験があることを晴彦が知っていたからのようです。 晴彦は、帰宅してそうそうヒカリさんに向かって「ヒカリのお友だちは本当にそろいもそろってバカばかりだな」と言いながら笑いだします。 離婚の証拠をつかむためにボイスレコーダーまで準備したヒナ。ヒカリさんを思う気持ちの大きさの表れでしょう。 晴彦は、不倫をしていたヒナには、自分を責める資格はないといった考えで呼び出しをしたのでしょうか。晴彦がどうしてヒナに不倫の経験があることを知っていたのか気になりますね。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター ネギマヨ
2024年05月16日私は在宅で働く、2歳の娘と5歳の息子のママ。子どもたちが帰宅後、夕ごはんを食べている間にもパソコンを開いて仕事をしようとしたら、息子から信じられない言葉をかけられてしまい……? 子どもの前で在宅ワークを続けていたら…私は、車を買ったばかりで家計が苦しかったこともあり、子どもたちが保育園から帰宅したあとも、残業代が出るため時間を見つけてはパソコンを開いて仕事をしています。 ある日、子どもたちが夕ごはんを食べている間に、パソコンを開いて仕事をしようとしました。「ママは食べないの?」と聞かれたため、「ママちょっと忙しいからごめんね」と子どもたちに謝ると、息子から「大丈夫! ママはネット依存症だからしょうがないよ」と言われたのです! まさか5歳の息子にそんなことを言われるとは思っておらず、とっても恥ずかしい気持ちに。そしてすぐさま「ママはお仕事を頑張っているんだよ。何も説明してなかったから勘違いしちゃったよね」と説明。すると息子は「そうだったんだ! お仕事頑張ってね」と理解してくれたよう。しかし、「でも、ばあば(義母)にネット依存症だって話しちゃったよ」と言います……。義母は近所に住んでいるため、定期的にわが家を訪ねてきます。先日、私がいないときに夫と子どもたちに会いに来ていたことがあったので、そのときに話したのでしょう。義母は嫌味を言ったり、噂話をしたりするのが大好きなタイプ。ご近所に広められる前にすぐ否定しなければと思い、慌てて義母に電話をします。事情を説明すると「孫たちにまで勘違いされるなんて、母親としてどうなのかしら……。 本当にネット依存症にならないように気をつけなさいよ」と言われてしまい……。「子どもたちは理解してくれたので、ご心配いただかなくても大丈夫です!」と言い電話を切りました。義母の言い方には少しイラッとしてしまいましたが、たしかに子どもとの時間を減らしてまで仕事をしていたことはよくなかったと反省。今後はネット依存症を疑われるほど働くことはやめて、子どもたちとの夕ごはんの時間を大切にしようと思った出来事です。 作画/Pappayappa著者:井島りほ
2024年05月16日おもちゃで遊ぶ赤ちゃんとわんこの様子をご紹介! 赤ちゃんの車のおもちゃに、わんこが……!?乗り方、これで合ってる…? おもちゃの車にじょうずに座るわんこ♡赤ちゃんはうれしそうに近づいていきます。 そして、赤ちゃんがやさしく前へ動かしてあげました! 車はスーッと前へ進んでいきます。 なんとも言えない、わんこの表情がおもしろすぎ!遊んでもらっているのか、困惑しているのか……。 一方、赤ちゃんは満面の笑みです♪いつもは自分が乗っている車のおもちゃに、大好きなわんこが乗っているのが楽しいのかもしれませんね。 お家の人曰く、赤ちゃんはノリノリで車を押していたそうですよ。 赤ちゃんのおもちゃにおとなしく座るわんこの姿に、思わず二度見してしまいます。赤ちゃんもわんこもお互いを家族の一員として愛しているのが伝わってくる動画ですね♡これからの成長と、ふたりの関わりが楽しみです! 画像提供・協力/@shigerubrown0303さん
2024年05月16日