出産予定日を1週間過ぎても兆候がなかったため、入院して誘発分娩をすることになった初めての出産。バルーンを挿入しても鈍い痛みが続くだけで陣痛は来ず、陣痛促進剤を点滴してからも一向に赤ちゃんが降りて来なくて、疲労と眠気で意識はもうろう……。そんな私の出産体験記をお話しします。 バルーンが抜けちゃった?!入院した日の夕方に、子宮口を広げるためのバルーンを挿入してもらいました。挿入時に痛みはさほど感じませんでしたが、前駆陣痛(ぜんくじんつう)のような鈍い痛みがずっと続いて、夜も眠れませんでした。 朝方、大をもよおしてトイレに行ったときに軽くいきむと、挿入してもらったバルーンが出てきてしまいました。タンポン感覚で自分で入れられるかと思いきや、どうやら外れてしまったようで、朝の内診で先生に「抜けちゃってるね〜」と言われてしまいました。 陣痛促進剤を点滴してからの長い苦しみバルーンでは効果が出なかったので、今度は点滴で陣痛促進剤が投与されました。 そこからは、長い痛みが定期的に訪れるようになりましたが、陣痛というものがどんな痛みなのか、何のイメージもない私にとっては、ただただ先の見えない逃れられない痛みに感じました。トイレに行くのも立ち上がるのもやっとです。 ついてくれた助産師さんに痛みの逃し方などを教えてもらいながら、やっと分娩台へ行きましたが、もうすでに力が入らないような状態でした。 帝王切開に切り替える……?!産道が硬く、一向にお産が進まないので、私の疲労がピークに達してしまいました。意識がもうろうとするなか、「帝王切開に切り替えよう」という判断が出ました。 ここまで頑張ったのに残念な気持ちでいっぱいでしたが、医療用のソックスを履かせてもらい、手術に向けて準備。しかし、なんとその間に赤ちゃんが産道を降りてきて普通分娩で生まれてきました! 陣痛が始まってから1日以上かかって、やっと待望の赤ちゃんと対面できたとき、涙があふれました。出産の大変さを身を持って感じたとき、改めて母に感謝したことを覚えています。母は偉大だな〜と思った瞬間でもありました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:山田孝子不妊治療を経て高齢出産し、現在は三児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は旅行、仏像鑑賞、モノづくり。
2019年10月19日妊娠が判明した方から「出産ってお金がかかるの?!」「妊婦健診って自己負担なの?! 」そんな声をよく聞きます。初めての妊娠でわからないのは当然ですよね。今日はそんな妊娠、出産の費用のことを具体的にお話しします。 妊婦健診ってお金がかかるの?!妊娠したら、住まいの市区町村に妊娠届を提出します。そうすると母子健康手帳(通称:母子手帳)が発行されます。妊娠が確定すると、定期的に妊婦健康診査(通称:妊婦健診)を受ける必要があります。妊娠は病気ではないので保険はきかず自由診療ですが、安全に出産するためにも定期的な妊婦健診は必要であるため、その負担を軽減するために補助券があります。市区町村から母子手帳の発行とともに妊婦健診の補助券14回分がもらえます。 補助券は、市区町村により金額は異なるものの、一般的に妊婦健診1回につき5千円程度です(初期検査一式がある回は金額が高くなるので助成の金額も1万円程度あります)。しかし、産院や検査の内容によって健診費用はさまざまです。毎回の妊婦健診が補助券でおさまる施設もあれば、追加費用が発生する施設もあります。病院のHPには健診の費用まで載せていないところが多いのですが、分娩費用が高額なところは妊婦健診費用も高額だとイメージしてもらうとわかりやすいと思います。 出産方法や場所や施設によって出産費用はさまざま出産の時の助成として出産育児一時金というものがあります。加入している健康保険組合から1児あたり42万円支給されます(給付内容については加入している健康保険組合にご確認ください)。 現在では健康保険の加入者(出産する側)が病院に書類を提出することで、病院側から直接健康保険組合に手続きをし、出産後に健康保険組合から病院に直接支給され、出産費用が42万円を超えた場合、その差額を退院時に出産された方が支払うという形がメジャーになってきています。 出産費用は全国さまざまで、施設によっては出産一時金の範囲内で収まるところもあれば、20万円から40万円くらいを追加で支払うところもあります。出産施設は、クリニックや総合病院(高度な周産期医療が可能である周産期母子医療センターもあります)、助産院などがあります。一般的には、総合病院や周産期母子医療センターはクリニックや助産院と比較して出産費用は高額です(施設によっては出産費用が100万円以上かかるところもあります)。 また分娩様式によっても費用は異なります。自然経腟分娩ではなく、無痛分娩にすると追加費用が10万円から20万円ほどかかりますし、陣痛促進剤を使用された場合や、赤ちゃんがなかなか出てこなくて吸引分娩がおこなわれた場合など、出産時に何か処置が加われば追加費用が発生します。 地域によって出産費用に違いはあるの? 「どこで産むのが一番いいですか? 里帰り出産にしたほうがいいでしょうか?」。これはよく聞かれる質問です。特に都内に住んでいて、地方にご実家がある方の場合は費用面で里帰りするかどうか迷う方もいるようです。 公益社団法人の国民健康保険中央会がとりまとめた統計データ「出産費用 平成28年度」によると、平成28年度の全国の正常分娩時の出産平均費用は505,759円であるのに対し、東京都の平均値が621,814円と最も高額で、神奈川県が564,174円と2番目に高く、最安は沖縄県の418,164円、2番目に安かったのは熊本県で415,923円でした。これらはあくまでも都道府県別の正常分娩時の平均値であり、各分娩施設のサービスや分娩様式などにもよるため一概には言えない部分もありますが、一定の地域差はあるようです。 ※参考:公益社団法人 国民健康保険中央会「出産費用平成28年度」 産後はママの体を少しずつ回復させつつ、産後のこころの変化にも対応していきながら赤ちゃん中心の生活に慣れることが何より大切です。それには周りのサポートが必要不可欠。もちろん費用の面も大切ですが、できる限りお母さんや旦那さんなどご家族または行政のサポートが得られる環境で出産されるのが良いと思います。 妊娠中に、費用面について調べたり産後の生活をイメージしたり、周囲に事前に相談をしたうえで、自分にあった出産場所が選べるといいですね。ママとパパを選んできてくれたかわいい赤ちゃんと楽しいお産ができますように。 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2019年10月18日出産について、陣痛の痛みと同じくらい気になっていたことが「会陰切開」。自分の体を切るという痛みは、陣痛とはまた違った恐怖です。実際どんな風におこなわれるの? 陣痛の痛みでわからないってホント? などなど私も出産前は疑問だらけでした。最終的に私は吸引分娩のために会陰切開をしましたが、実際してみると想定外のできごとが続々! そんな体験談をお伝えします。 会陰切開って何?会陰切開とは、赤ちゃんが出てくるときに会陰が裂けるのを予防するため、あらかじめ会陰を切ることだそう。恥ずかしながら私は妊娠してから知りました。麻酔なしで切ることもあると知り、驚愕。 いくら陣痛が痛いと言っても、自分の体を切られるというのはまた別の痛みだと思うからです。心配性な私は出産にあたってまた1つ不安の種が増えることとなり、日々お風呂で会陰マッサージをしつつ、切開しなくて済むのを願うばかりでした。 吸引分娩のため会陰切開に!そんななか迎えた出産当日。最終的に私は吸引分娩に切り替えることになりました。そして器具を入れるために会陰切開も決定。「ちょっと切りますね〜」というお医者さんの言葉に、陣痛に耐えつつもまた別の緊張感が襲ってきます。 しかし、お医者さんは麻酔を打ち、あっという間に切ってしまいました。緊張からやたらその部分に意識を向けていたにも関わらず、痛みや違和感はありませんでした。陣痛の痛みでわからないというのは本当なんだ! と感心したのを覚えています。 切ったら縫うことを忘れていたその後無事出産! わが子の産声を聞きホッとしたのもつかの間、会陰に違和感が……。そうです、切った会陰を縫合する作業が残っていたのです。陣痛がおさまったからなのか麻酔が切れてきたからなのか、出産の感動も薄れるほどの不快な感覚が続きました。 我慢できなくはないのですが、針と糸が通るとき、なんとも言えず痛くて気持ち悪いのです。丁寧に縫ってくださるのは本当にありがたいのですが、「もう早く終わってー!」とばかり考えていました。 会陰切開は長い出産のなかのほんの一瞬のできごと。今振り返ってみるとたいしたことはありませんでした。ただ、陣痛は出産すれば終わりますが、会陰切開は出産後縫わなければいけません。産んだあとはつい開放感でいっぱいになってしまいますが、油断禁物だなと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:優木このみ2歳女児の母。出産後まもなく、夫の海外転勤のため家族でイギリスに1年ほど滞在。現在は帰国し日本で子育て中。自身の体験を中心に執筆している。
2019年10月15日娘を妊娠中、切迫流早産で入院していました。週1回のエコー検査のある日、先生が「ギリギリ経膣分娩出来るかな」と呟いたのが気になり聞いてみたところ「低置胎盤気味」との事でした。低置胎盤だと分娩時に出血が多いとネットで読んだので不安になりましたが先生の判断に任せることに。そして37週で破水。体を起こした瞬間、視界がグルっと回転、目の前が真っ暗になると同時に…低置胎盤気味だった影響なのかは定かではありませんが元々低いヘモグロビン値が6を切り、このままじゃ退院はさせられないとヘモグロビン値が8になるまで入院が延長されてしまいました…。4ヶ月の切迫入院からようやく解放された1週間後にまた先の見えない入院生活を言い渡されてさすがに泣いてしまった苦い思い出です。
2019年10月10日妊娠週数が進んで帝王切開で出産する可能性がでてきた妊婦さんのために、今回は予定帝王切開についてお話しします。 予定帝王切開とは?帝王切開は、母体の腹部を切開しておなかの中の赤ちゃんを出産する手術で、あらかじめ日時を決めておこなう場合を予定帝王切開といいます。妊娠経過中や経腟分娩の進行中に母子の状態が悪くなり、いち早く赤ちゃんを出産する必要があると判断されたときに緊急でおこなわれる場合は、緊急帝王切開といいます。 予定帝王切開になるのはどのようなケース?経腟分娩よりも帝王切開で出産するほうがお母さんや赤ちゃんへの負担が少なく、母体が手術に耐えられる状態であることを前提に、帝王切開はおこなわれます。 医療現場では、治療や検査、手術をおこなうための理由を「適応」と表現します。帝王切開の適応には、大きく分けて母体適応と胎児適応がありますが、状態によっては母体適応と胎児適応の両方があって帝王切開をおこなうケースもあります。医学的な適応がなく帝王切開をおこなうと、母体や新生児の合併症が増加することや、将来的に子宮破裂や癒着胎盤などのリスクが増加することがわかっています。そのため、母親にもおなかの赤ちゃんにも問題がない場合、経腟分娩(陣痛)の痛みを避けたいからという理由で帝王切開がおこなわれることはありません。 予定帝王切開の適応は以下の通りです。 【母親側の適応】・帝王切開の経験がある・子宮手術後・児頭骨盤不均衡(母親の骨盤に対しておなかの中の赤ちゃんの頭が大きい状態)・前置胎盤(子宮口に胎盤がかかり、ふさがれている状態)・心疾患、腎疾患、高血圧などの内科的合併症・HIV、性器ヘルペスなど、経腟分娩によって赤ちゃんに感染するリスクが高い感染症・子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮奇形などにより、経腟分娩が難しいと判断された場合など 【赤ちゃん側の適応】・胎位異常(骨盤位、横位など、おなかの中の赤ちゃんの頭が下になっていない状態)・双子や三つ子などの多胎妊娠・おなかの中の赤ちゃんの体重が4,000g(巨大児)以上と予測される場合・水頭症、髄膜瘤や臍帯ヘルニアなどおなかの中の赤ちゃんに異常があり、経腟分娩が難しいと判断された場合・前置血管(へその緒が胎盤ではなく赤ちゃんを包んでいる膜に付着し、血管が子宮口に面している状態) 予定帝王切開の日程を決定するのはいつ?妊娠後期(妊娠28週以降)に入ったら、母体の状態と赤ちゃんに起こる合併症を考慮して手術する日程を決めます。手術日が決定した後、手術前に必要な説明や検査などの準備をしていきます。 帝王切開をおこなう週数が早いほど、赤ちゃんの呼吸障害や低血糖などの合併症が起こりやすいため、分娩予定日近くに帝王切開をおこなうことが望ましいですが、手術予定日前に陣痛が始まったり、破水したりする可能性はゼロではありません。そのため、それまでの妊娠経過や前回の出産経験などを参考に、担当医による総合的な判断で手術予定日を決定します。 予定帝王切開に向けて事前におこなう検査や準備は?手術予定日が決定したら、医師が文書を用いて帝王切開の適応や手術の流れ、麻酔方法、帝王切開に伴う合併症の可能性、静脈血栓塞栓症の予防の必要性、輸血の可能性や合併症などについて説明をします。施設ごとに文書は異なりますが、手術同意書、麻酔同意書、輸血同意書などがあります。これらの書類は、説明を聞いた後に妊婦さんとその家族の署名が必要となる大切な文書でもあります。このような説明は、妊婦健診で外来を受診したときにおこなわれますが、麻酔の説明は麻酔科医によって入院後におこなわれる場合もあります。説明を聞いて、わからないことがあれば医師や助産師へ質問し、同意書の内容をきちんと理解し、納得したうえで同意書に署名しましょう。 帝王切開を安全におこなうために事前に検査が必要です。妊婦健診の際に、感染症や血液検査、尿検査などはおこなっているので、それらの結果も参考にしながら下記のような検査をおこないます。 ・血液検査:手術中の出血に対する準備や麻酔方法の決定のために採血をする・胸部X線検査:肺の状態や心臓の大きさをチェックする・心電図:手術中の出血や麻酔によって循環動態が変化しやすいため、事前にチェックする・下肢静脈エコー:肥満など下肢静脈血栓が生じる危険性が高い場合にチェックする また、手術中の大量出血に対する準備として、事前に自分の血液を採取して保存する自己血貯血をすることがあります。自己血貯血は、採血しておいた自分の血液を必要時に輸血するというものです。子宮筋腫や前置胎盤など大量出血が予想される場合は、自己血貯血について医師から提案されることもあります。 予定帝王切開 入院から退院までの流れは?予定帝王切開の場合、手術前日に入院することが一般的です。予定帝王切開の前日から退院までの流れの一例を紹介します。 【予定帝王切開前日】・入院・入院手続きなど・同意書など必要書類の確認・入院から退院までのスケジュールの説明・予定帝王切開に必要な物品の確認(術後の寝巻き、外科用の腹帯・着圧ソックスなど)・バイタルサインズ(体温・脈拍・血圧など)の測定・胎児心拍モニタリング・胎児超音波・前日より飲食不可 【予定帝王切開当日・手術前】・バイタルサインズ(体温・脈拍・血圧など)の測定・胎児心拍モニタリング・手術着に着替え、着圧ソックスを履く・点滴・手術予定時間が近づいたら手術室へ 【予定帝王切開当日・手術中】・名前、同意書等の確認・手術台に移動し、手術着を脱ぐ・心電図モニターなどのモニター類を装着・麻酔:帝王切開のときに使用する麻酔は、赤ちゃんへの影響が少ない脊髄くも膜下麻酔(脊椎麻酔)または硬膜外麻酔、あるいはそれらを併用しておこなうことが多いです。そのためお母さんの意識がある状態で手術がおこなわれます・膀胱留置カテーテル挿入・おなかの消毒・執刀:執刀開始後数分で赤ちゃんが誕生します。誕生の少し前にはおなかを押されるような感覚がします。生まれた赤ちゃんはすぐに助産師によって出生後の処置がおこなわれます・胎盤が出る・子宮、おなかの縫合 【予定帝王切開当日・手術後】・ベッド上で安静(飲食不可)・適時的にバイタルサインズ、出血量・全身状態のチェックがおこなわれます 【予定帝王切開後】・手術の翌日、膀胱留置カテーテル・モニター類などを外し、歩行開始・食事開始。同時に子宮収縮剤の内服開始・お母さんの状態に合わせて、赤ちゃんのお世話開始(授乳指導や沐浴指導などが入院中に予定されている施設が多いです)手術の経過が順調であれば術後6〜7日ほどで退院となりますが、入院期間は施設によって異なります。 予定帝王切開で出産すると決まったら確認すること施設によっては、帝王切開を受ける妊婦さんのために、経腟分娩で出産する妊婦さんとは別に母親学級や両親学級、個別相談をおこなうところもあります。入院から産後の生活の流れや手術後の痛みのコントロール、産後の授乳について予習できるのでぜひ利用しましょう。 下記のようなことを、事前に確認しておくと安心かもしれません。・手術で使用する麻酔方法、切開したおなかの傷のケア、術後の痛みについて・帝王切開を受けた母体に起こる心身の変化・手術中や手術後に受けられるケア(例:夫や家族の面会、赤ちゃんとの対面など)・帝王切開後の授乳や母子同室について・もし赤ちゃんがNICUに入院した場合に母親と赤ちゃんが受けられるケアについて・手術予定日より前におなかが張ったり異常が起きたりしたときの対応について また、病院の緊急連絡先や病院までの移動に利用するタクシー会社の連絡先を、妊婦さんだけでなく家族にもわかるように確認しておきましょう。 まとめ経腟分娩で赤ちゃんを産みたいと思っている妊婦さんが多いかと思います。その一方で妊娠の経過中に帝王切開となり、複雑な心境となる妊婦さんも少なくありません。しかし、経腟分娩も帝王切開もリスクがあり、喜びと不安が入り混じる出産に変わりありません。わからないこと、不安なことなどは担当医や助産師へ質問し、手術前後の流れや、麻酔、痛みのコントロールなど事前に知っておくと安心して出産の日を待つことができるでしょう。 ■参考文献・産婦人科診療ガイドライン産科編2017 ・ACOG committee opinion no. 761: Cesarean delivery on maternal request.Obstet Gynecol. 2019 Jan;133(1):e73-e77. 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年10月04日2018年7月生まれの女の子の母、キヨさんのゆるっと笑える育児マンガ! 第15話、健診に訪れたキヨさんは、自然分娩か帝王切開かの選択を迫られます。こんにちは、キヨです! 私は低身長かつ持病があり、背骨の手術をしたことがあるので、妊娠前からかかりつけの先生に「自然分娩は無理かもしれない」と言われていました。ですが、産婦人科の先生からは、まさかの「自然分娩OK」発言が……! しかし、よく聞いてみると、やはり他の人よりリスクが高く、高確率で自然分娩からの帝王切開(しかも全身麻酔)になるだろうとのこと……。話の途中で「帝王切開でやってください!!」とお願いしました。 出産で恥骨結合が開いてしまうという「恥骨結合離開」の話はヒュンとなりました。 著者:イラストレーター キヨ2018年7月生まれの女の子の母。妊娠を機にデザイン会社を退職しフリーランスに。出産してから食べることが癒やし……。ゆるっと育児漫画、絵日記、イラストをツイッターで更新中!Twitter:@kiyomura_2525
2019年10月03日出産時の排便は、出産を経験した方なら「あるある」と思う方もいるのではないでしょうか。ただ、初めての出産だと「いきんで出ちゃったらどうしよう」「浣腸はするの?」と不安になる方も多いと思います。今回は、出産時の排便と浣腸についてのエピソードをお伝えしたいと思います。 1人目出産時は浣腸なし、いきんで排便が!私が通っていた産院では、とくに出産前の浣腸についての話はなく、先生に任せていました。陣痛がまだ弱いときに便意を感じたので、一度排便。その後、陣痛が強くなり分娩台へ移動しました。 ところが難産となり、分娩台の上で数時間過ごしたためか、いきんでいるうちになんと排便……! 自分としては、とにかく痛くてそれどころではなく、恥ずかしさは感じませんでした。 産後に思い出して恥ずかしさアップ…出産後しばらくは、赤ちゃん誕生のうれしさと達成感で、お産の間のことはあまり気にしていませんでした。ところが少し落ち着いて分娩室での出産のことを思い起こしているうちに、とても恥ずかしいことをしてしまったことに気付いたのです。 さらにお産に立ち会った助産師さんが部屋に様子を見に来るたびに、自分のした粗相を思い出し、出産時の排便はよくあることだと知っていても、とても恥ずかしい気持ちになりました。 2人目出産時は浣腸をして臨む!もう恥ずかしい思いはしたくなくて、2人目の出産のときは「分娩室へ行く前に、浣腸をしてもらうことは可能ですか」と助産師さんに相談し、浣腸をしてもらうことに決定。浣腸をするとすぐに腹痛があり、排便することができました。 そしていよいよ分娩室へ。どうしてもいきまなければならないので、1人目の出産時の恥ずかしさがよみがえり、排便済みでも心配はありましたが、2度目は粗相をすることなく、無事に出産をすることができました。 私の恥ずかしい思い出を紹介しましたが、出産時にはよくあることのようで助産師さんはあまり気にしないようです。浣腸については産院によって方針があるようなので、一度相談してみるといいかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2019年10月01日立ち会い出産についてなんとなく希望しているものの、実際の流れやメリット・デメリットが気になっていて決めきれないという方もいると思います。今回は、立ち会い出産の現状、夫の役割や心構え、メリット・デメリットについてお伝えします。立ち会い出産にするかどうかを決める際に、参考にしていただければと思います。 立ち会い出産の現状立ち会い出産とは、出産の場に家族が立ち会うことをいいます。産院で出産する場合、陣痛がかなり進んでもうすぐ赤ちゃんが出てくる、というときになったら妊婦さんと一緒に分娩室へ入ることになります。 立ち会い出産をする人の割合とその役目を夫がするパターンは増えてきていますが、夫だけでなく親や上の子が立ち会うパターンもあります。夫が仕事で立ち会えないなど、理由はさまざまですが、妊婦さんが出産のときに側にいてほしいと望む人が立ち会うのが一番です。 また帝王切開の場合、立ち会いができる産院とできない産院があります。帝王切開は手術なので、たとえ立ち会いが可能な場合でも、開腹部分は見られないようにします。帝王切開でも立ち会いを希望するなら、可能かどうか産院に事前に確認しておきましょう。 立ち会い出産時の夫の役割・心構え 産院では妊娠中に、赤ちゃんがどうやっておなかから出てくるのかなどを妊婦教室や両親学級で教えてくれますので、夫婦で参加して勉強しておくのも大切なことです。また多くの産院では、この講座を受けないと立ち会い出産ができません。 陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまでの時間は個人差がありますが、何時間もかかるものです。初産婦の場合、長くて2日ほどかかる場合もあり、とても大変なことだと理解しておきましょう。状況や産院によって違いますが、規則的なおなかの張りの間隔が初産婦なら10分、経産婦なら15分になると産院に連絡します。そして産院に来るように言われたら向かうのが一般的です。 産院ではまず陣痛室に入って過ごします。陣痛の痛みは時間と共に強くなっていき、陣痛の間隔も短くなっていきます。夫は妻の陣痛に合わせて一緒に呼吸法をおこなったり、腰が痛くなるので腰をさすったりします。夫の手が触れていると、妻は痛みが和らぐ感じがしたり、安心感が出て頑張ろうという気力がさらに湧いてくるかもしれません。 いきみが出てきたときには、拳やテニスボールを使っておしりを押すのも効果的です。テニスボールは陣痛室に置いてある産院もあります。ただそばにいるだけが立ち会うということではないので、夫は妻の要望に合わせて対応するなど、一緒に陣痛を乗り越えるつもりで妻を支えましょう。 子宮口が開き、助産師の判断で分娩室に移動したら、いよいよ出産です。※LDR(陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室)の場合は移動をせず出産までおこないます。分娩室に入ったら、医療スタッフの邪魔にならないように夫は妻の頭側にいるといいでしょう。そこで飲み物を妻に飲ませたり、妻の顔が汗だくになっていることもあるので、タオルで顔を拭いたりします。 赤ちゃんが生まれる直前の痛みはとても激しく、このときの妻の状態は見ているほうも苦しくなるかもしれません。また分娩のときは出血があり、おなかに力を入れるため、尿や便が出ることもあるので、夫は立ち会う場合どんな現場になるか事前に想像しておいたほうがいいかもしれません。 立ち会い出産のメリット・デメリット夫が出産に立ち会うことは多くのいい面がありますが、そうではない面もあるということを認識しておく必要があります。 立ち会い出産のメリットまず、陣痛の時から出産まで立ち会うことで、妻だけでなく夫も出産の大変さを理解することができます。出産の瞬間の感動も分かち合えますし、そういった状況を経験することで、父親としての自覚も出やすく、親子の絆も深まります。出産について、将来子どもに語ることもできます。 また、妻も夫が側についてくれることが、心の支えになると思います。出産を夫婦で乗り切ることで、夫婦の仲も一層深まることでしょう。 立ち会い出産のデメリット男性によっては立ち会い出産を希望していたものの、分娩室の雰囲気や、血液、羊水のにおいなどによって気分が悪くなってしまう方もいらっしゃいます。立ち会いの途中で気分が悪くなったら、早めにスタッフに申し出てください。またそういう可能性がある人は立ち会わずに分娩室の外で待機しておくほうがいいでしょう。 また、分娩の状況のインパクトが強く、その後の夫婦生活がなくなってしまう場合もあります。夫の性格や繊細さなどを考えて、立ち会い出産をするかしないか夫婦で決めるのがいいです。分娩に立ち会わないことが愛情が少ないということにはならないので、陣痛室までは夫婦一緒にいて分娩室だけ夫は外にいるなど、自分たちに合った立ち会い出産スタイルを決めておくといいと思います。※参考:ベビーカレンダー「立ち会い出産のメリット・デメリット、準備や後悔しないための心構えは?」 立ち会い出産をしたママたちの体験談 初めての出産で主人に立ち会ってもらう予定でした。自宅で陣痛が始まって主人に連絡すると職場の配慮もありすぐに帰宅させてもらいました。何か買ってくるものはあるか、病院にはいつ連絡するのか、といろいろ心配してくれる主人。病院で陣痛が進行していくと、助産師さんと一緒に「吐いてー吸ってー」と呼吸を補助してくれました。深夜になると主人も疲れてきたようでしたが、「お茶飲む?」「ゼリー食べる?」と差し出してくれたり、私が「吸って吐いてって言って」や「腰を押して」と要望するとやってくれて、頼もしかったです。私が陣痛のときにいきまないようベットの柵を力一杯握っていたのですが、途中から主人の手を同じように力一杯握らせてもらいました。主人が痛がっていないかとあとで聞いてみたら「ありったけの力で握っていたんだろうけど、こんなものかって思ってたよ」と言うので「さすが」と安心しました。分娩台に乗ったあとも、同様に呼吸を補助してくれましたが、あっという間に子どもが出て主人も驚いていたようです。主人が「生まれてすぐに手を触るとぎゅっと握ってくれたことに感動した」と言っていたし、私より先に抱っこして写真を撮ってもらうほど娘への愛着も湧いたようです。主人の冷静さがとても頼もしく感じた出産でした。何かしてもらいたいことがあれば、具体的に伝えたほうがお互いにいいんだと思います。(新米ママさん) 第二子の出産で、主人と3歳の上の子も立ち会いました。上の子はどうかな?こわがるかな?と思いましたが、その様子もなく、主人と一緒にそばにいてくれました。産後、私と離れる際に大号泣してしまいましたが、面会に来たときも、自宅に戻ってから2カ月経った今も、下の子をとても可愛がってくれて、お世話もしてくれます。多少、さみしさを感じているかもしれませんが、立ち会ってもらってよかったのかなと思います。おもしろいことに、「赤ちゃんはママのおしりから生まれてきた」と話しています(笑)。(あいあいさん) いきんでるときの顔を見られたり、万が一排泄があったりしたら恥ずかしいので立ち会いはしない予定だったけど、分娩室の隣で楽されても嫌だな、と思い夫を分娩室に呼びました。陣痛中のいきみのがしや、腰のマッサージ、いきむときに手を握ったりしてもらい、気持ち的にも楽になりました。一人目は立ち会いしなかったんですが、立ち会いして生まれたときの夫の反応が全然違ってびっくり。一緒に頑張ったと思える分、「お疲れさま」のひと言がぐっときました。(まぶさん) 主人と母に立ち会ってもらおうと 事前に決めておきました。 陣痛のときに腰が痛くて痛くて……、さすってもらわなければ耐えられなかったです。 母の厚みがあって、丸みのある手でさすってもらえて、安心感がありました。主人は力が強すぎたり、場所がずれててて少しイラッとしました。誕生の瞬間を信頼できる2人と共有できてよかったです。(わんわさん) 友人から「立ち会い出産は、出産の大変さを共有できるからいいよ」と聞いていたこともあって夫に相談。夫も、「わが子の生まれてくる瞬間を見れたらいいだろうね」と言い、立ち会い出産をすることにしました。いよいよ入院の日を迎えました。陣痛は来ているけれど、子宮口はなかなか開いてくれません。その際、夫も一緒に部屋にいてくれたのですが、私が陣痛で苦しんで眠れないのに、横ですやすや眠っている姿にイライラしてしまいました。翌朝、分娩室に入ったあと、夫は私の手を握ったり、お水を飲ませてくれたりしてくれました。とてもありがたかったのですが、いきみ方についていろいろと言ってきて、妙に腹が立ってしまいました。立ち会ってもらった結果、リラックスするどころかイライラすることが多かったように思います。私の場合、出産に立ち会ってもらったことで、夫への不信感がつのってしまいました。そのため、2人目の出産を夫は立ち会いたいと言っていたのですが、私は断りました。夫が立ち会わなかった2人目の出産では、気が散らず、出産に集中することができたのでよかったと思っています。私の場合、立ち会い出産でないほうが気持ちが楽になりました。感じ方は人それぞれだと思いますので、ご夫婦でよく相談してくださいね。(石原みどりさん) 立ち会い出産をしてよかったというママもいれば、なかには後悔しているママもいるようですね。ご夫婦で立ち会い出産について理解を深め、立ち会い出産を希望するかどうかをしっかり話し合って決めるようにしましょう。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年10月01日第2子では必ず挑戦しようと思っていた夢の無痛分娩。友人たちが第2子で選択し、「夢のような出産」「天国出産」などと言っていたので、私も第2子で挑戦しました。しかし、そこに待っていたのは、楽天家の私もビックリの壮絶お産でした。 無痛分娩で産みたい第1子は吸引分娩だったものの、ごくごく普通に生まれたという印象だった私。しかし、ただ一つ「陣痛の苦しみ」だけは、第2子の臨月が近づくにつれて不安が増していきました。そこで、無痛分娩の講習に参加することにしました。 私の通っていた産院の講習は非常に丁寧で先生も信頼できたため、「無痛分娩にしよう」と決意。 同じ産院で無痛分娩をした友人の「天国だった」「全然ストレスがなかった」とうらやましい体験談を聞き、私の心は固まったのでした。 2度の帰宅……さて、いよいよ無痛分娩の予定日! 元気いっぱいに病院に行くと、早々に雲行きが怪しい……。「まったく子宮口開いていないね、今日は無理じゃないかな」。先生のそのひと言で、その日は泣く泣く帰宅し、日を改めて挑戦することになりました。 そして次のチャンス……今度こそ! と、次は「バルーン」を入れることに。そのとき、先生には何度も「経産婦さんなので、バルーン入れるとすぐお産がすすむことがありますからね」と言われ、もうほぼほぼ「今日が出産日なのかしら」と高揚していました。 ところが…… 赤ちゃんはまったくおりてきません。そして頑固な子宮もバルーンの刺激にもしっかりと口を閉じて、うんともすんとも言いません。そして恐れていた事態。2回目の帰宅……。 経産婦の出産はスムーズなイメージしかなかった私でしたが、無事出産できなかったらどうしようと不安になっていきました。 今度こそ!しかし 、3度目の正直。さらに日を改めて妊娠39週。もうさすがにいけるだろうとの先生の言葉もあり、期待と不安が入り混じって迎えた当日。 バルーン(大)から始まって「きっと陣痛来ますよ」と助産師さんの励まし。しかし、子宮口が4cm開いているというのに、あまり痛みも感じません。いったい私の赤ちゃんどうなってるの、寝てるの? と不安といら立ちが……。 陣痛促進剤も開始したものの、おなかが張ってもすぐにおさまって遠のく。もうだめだ。もういい加減今日産みたい。産ませてくれ! 先生が内診したけれど、子宮口は5cm。そこで先生の決断「人工破膜」。よし。もうこれは強制的に進む! 人工破膜から陣痛が一気に来て子宮口が全開大したのですが、それにもかかわらず赤ちゃんはまったくおりてきませんでした。そして、「赤ちゃんがおりてこないので吸引します」と、第1子で経験した吸引分娩に。吸引を2回。そこでわかったのが、赤ちゃんが回旋異常だったということ。吸引でもおりてこなかったのは、赤ちゃんが逆側に回っていたからだったのです。 緊急帝王切開に!先生の顔が厳しくなって「緊急帝王切開になります」 と言いました。緊急帝王切開に夫が同意し、そこからは早かったです。ふんわり温かい麻酔が入って地獄から天国の夢心地。ドラマでしか見たことない手術室のばたつきを見ながら、さっと持ち上げられた赤ちゃん。「生まれましたよ」。なかなか生まれず、「赤ちゃんは私のこと嫌いなのかな」とまで思ってしまっていましたが、無事に生まれて本当によかったです。 今回の出産で、第2子でも何があるかわからないということを学びました。回旋異常の予防は難しいかもしれませんが、第2子であっても慢心しないで、出産に向けて体重管理やヨガ、呼吸法などをおろそかにせずにやっておけばよかったと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:代々木菜乃子3歳・1歳の2児の母。育児休暇中。エンタメ業界で働くかたわら、記事執筆をおこなう。現在知育を勉強中。
2019年09月30日妊娠38週の健診のとき。先生からこんなお話がありました。「助産学生が実習で分娩に立ち会うかも。もちろん、嫌だったら断ってもいいのだけど。心強いと思うし、どうかな?」。 私は深く考えずに「いいですよ」と返事をしました。帰宅後、ネットで調べると、学生の立ち会いの感想はさまざまでしたが、私は立ち会うくらいなら大丈夫、と考えていました。 陣痛中の素晴らしいサポート!出産当日。陣痛が来て明け方入院。朝9時ごろに助産学生と学校の先生があいさつにいらっしゃいました。陣痛や分娩が進んでいって、やっぱり嫌だと思ったらすぐに退席することなど、詳しく説明を受けました。 分娩のときだけ立ち会うのかな? と思っていたら、陣痛中も腰を押してくれたり、お茶を取ってくれたり。付きっ切りでお世話をしてくれました。夫が出張で午前中には間に合わなかったので、付きっ切りでお世話をしてくれるのがとてもありがたく、心強かったです。しかも、腰の押し方がとてもじょうずだったので、もしかしたら夫に付き添ってもらうよりよかったかも? と思いました。 内診の練習に協力つらい陣痛中も懸命にお世話をしてくれた助産学生さん。私が学生さんに協力したのは、内診の練習です。学生さんが内診し、子宮口が何cm開いているかを見るということ。 内診は苦痛ではなかったので、問題ありませんでした。そのあと、助産師さんが内診をして合っているか答え合わせをしていました。つらい陣痛中にたくさんお世話になったので、内診くらいお安い御用でした。 8人に囲まれての出産!いよいよ分娩です。先生に、助産師さん3人、助産学生さん2人、学校の先生、途中で来た夫と、なんと8人に囲まれての出産となりました。 先生が「象は出産のとき、たくさんの仲間の象に囲まれて出産するから、それに負けてないなー!」とうんちくを言っていましたが、必死の私は愛想笑いが精一杯。 先生のうんちくのお陰かリラックスでき、安産で元気に生まれてきてくれました。 こんなにたくさんの人に囲まれて、おめでとうと言ってもらって生まれてきた息子は幸せだなと思いました。助産学生さんは産後も様子を見に来てくれたり、退院のときも来てくれたり、本当にうれしくて貴重な体験ができたなと思いました。 学生や研修医が立ち会いをするということは、その学生さんが将来助産師さんやお医者さんになるための協力ができるということ。こんな素晴らしい経験ができて、本当によかったと思っています。 2年後の第2子出産のとき、「先生、今回も助産学生さんお願いしたいです!」とこちらからお願いしたところ、「今年は大きい病院で出産数足りているから、うちには来てないよ」と断られ、残念に思ってしまうほどでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:花野晴希2歳、0歳の2児の母。4月の長男が幼稚園に入園予定。そのタイミングで長女も保育園へと園活・保活・就活中。
2019年09月28日出産予定日よりも10日早く破水して、夜遅くに産院へ。しかし産院が満床で、それから2日間、病室に入ることができませんでした。どうしてそんなことになったのか、私の出産体験をお伝えしたいと思います。 破水したのに病室がいっぱい!その日、出産予定日よりも早く破水してしまった私は、入院準備を整えて産院に向かいました。到着したのは夜の10時くらい。破水とはいっても高位破水だったため、チョロチョロと羊水が出ている程度で、それほど切羽詰まっていませんでした。 でも、産院に行ったら、夜遅い時間にもかかわらず、待合いスペースには人がたくさんいて、ざわざわと落ち着かない雰囲気。 私はそのまま入院するつもりでいたのですが、なぜか助産師さんに連れていかれたのは簡易ベッドのある小さな部屋。あとから聞いた話によると不妊治療のなんらかの処置をおこなうための場所らしく、ちゃんと個室になっていて枕元にはナースコールもありました。 診察の結果、破水をしているのは間違いないということで、そのまま陣痛が来るのを待つことになりましたが、助産師さんからは「今、病室のベッドが満床なんです。申し訳ないけれど、今夜はここで横になっていてください」と言われ、わけがわからないまま、そこで一晩過ごしました。 原因は「スーパームーン」だった!?結局、一晩たっても陣痛がくる気配はなく、翌日は朝から陣痛促進剤を使って出産をすることになりました。助産師さんにLDRがあるスペースに案内してもらうと、そこには至るところに出産待ちをしている妊婦さんの姿が。私が陣痛促進剤を投与している間も隣の分娩室からはひっきりなしに赤ちゃんの産声が聞こえてきます。 そのときになって、ようやく病室に入れなかった謎が解けました。助産師さんによると「昨夜は一晩で12人もの妊婦さんが産気づいて産院に来たんですよ。科学的根拠はないのですが、スーパームーンだったからかもしれません。この産院ではこんなに出産が重なることはほとんどなくて、病室が足りなくなってしまったんです。ごめんなさいね」とのことでした。 科学的根拠はないものの、「満月の日には出産が多い」と昔から言われています。月の引力によって海が満ち引きをするように、人間の体内にある水分、妊婦さんの場合は羊水が影響を受けているのではないかと考えられているそうです。こんなにも出産が重なったのはそのためなのでしょうか。 私が出産した病院は本来、LDRで陣痛〜出産までを過ごせるのですが、その日は分娩がひっきりなしだったので、陣痛促進剤を投与しながら場所を何度か移動し、分娩間近になって分娩室に移り、そこで出産となりました。 本来ならその後、病室に移動するのでしょうが、前日と同様に満床だったこと、さらに私が産後の貧血がひどくて起き上がることが難しかったため、その日はそのまま助産師さんの目が届きやすい分娩室で一晩明かすことに。次の朝になってやっと病室に空きが出て、病室に入ることができたのでした。 私はスーパームーンだったことなどつゆ知らず。しかし、私自身もその影響を受けて破水をしたのかもしれないと考えると、人体と宇宙と生命の不思議を感じずにはいられませんでした。みなさんも予定日近くの満月はチェックしておいてもいいかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2019年09月23日妊娠初期からつわりが軽く、食欲旺盛で体調不良がほとんどなかった私。妊娠前と変わらず元気に過ごしていた体に異変が起こったのは、産休に入る直前、妊娠34週のことでした。妊娠高血圧症候群と診断されてまもなく短期間で急激に体調が悪化し、妊婦健診からそのまま緊急入院となりました。予期せぬ誘発分娩の結果、トータルで2週間も入院することになった私の体験談をお伝えします。 順調だった妊婦生活今振り返ると「油断していた」と言えるのですが、私の妊婦生活は順調そのものでした。妊娠初期こそ吐き気や食欲不振などがあったものの、周りから聞いていたような「何を食べても吐く」「水すら飲めない」といったつらいつわりはなかったのです。 安定期に入ってから食欲が回復し、その後はさっぱりとしたフルーツや冷たい麺類を好むといった変化があった程度。妊娠前と同様に仕事も家事も続けられていたので、「本当に妊娠しているんだよね?」と人から確認されるほど、元気に過ごしていました。 思いがけない妊娠高血圧症候群の診断ところが、妊娠34週目ころから血圧がやや上昇し、医師から足や顔のむくみを指摘されるように。ただその時点では「疲れたら休むように」というお話のみであったため、特に心配してはいませんでした。しかし、週を追うごとに症状は悪化し、妊娠37週目の健診で妊娠高血圧症候群の診断が下されたのです。 血圧が前の週から急激に上がり、尿蛋白も高い結果が出ていました。体重は一気に3kg増加。「入院しないのであれば一切の家事をやめ、何もせず横になる生活をしてください」と指示が。その日は自宅に帰り、文字通り寝たきり生活を1週間続けたのですが症状が改善せず、妊娠38週目の健診が終わるとそのまま入院することになりました。 入院して誘発分娩へ病院で安静な生活を続け、危険なほどの高血圧からは脱しましたが、医師から「母子ともに体力のあるうちに分娩に踏み切ったほうが良い」と判断が下され、妊娠39週1日で陣痛促進剤を使用することになりました。朝食後から錠剤を飲み始めましたが、すぐに陣痛が来ることは少ないと言われていたので当時は実感がない状態でした。 しかし、昼食を食べ終わり2錠目の錠剤を飲んでまもなく強い生理痛のようなの痛みがあり、ナースコールを押すと「陣痛が来ていますね」と言われました。何とそのまま1分間隔の陣痛となり、午後4時には元気な赤ちゃんが生まれていました。 多量出血で入院が長引く初産にも関わらず2時間という短時間で赤ちゃんを産んだ私でしたが、胎盤が自然に排出されず、とても苦しい後産の処理が待っていました。医師や助産師総出で懸命に処置をしてくれるのですが出血がなかなか止まらず、最終的な出血量は1,700mlと多量。後に聞かされた事ですが「あのまま出血が止まらなければ子宮を摘出しなければいけなかった」そうです。 急な事態だったため、立ち会いを予定していた夫や見舞いに来る予定だった実母など誰も病院に来られず、ひとりで処置を受けていた時間はとても心細くつらいものでした。体の回復も遅れ、退院できたのは出産から7日後、2週間の入院期間はとても長く感じられたのを今でも覚えています。 妊娠期間中は元気に楽しく過ごしていたため、最後にこんなトラブルが待っていたなんて想像もしていませんでした。お産は何が起こるかわからない、絶対はないと言うことを身をもって痛感しました。次にもし妊娠をすることがあったら、経過が順調でも決して油断することなく、しっかりと体調管理をしたうえで出産に臨みたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2019年09月16日「自分は自然分娩で出産する」と信じて疑わなかった私。しかし、胎児と母体の安全を優先した結果、急遽帝王切開で産むことになりました。出産直後は分娩の方法などまったく気にならなかったのですが、日が経つにつれじわじわと悔しさや悲しさが湧き出てきたのでした。 「もったいなかったね」の言葉出産直後は休む間もなく慣れない子育てが待ち構えており、1週間の入院中は「傷跡が痛い」「母乳が出ない」「赤ちゃんが泣き止まない」ということで頭がいっぱい。分娩方法のことでくよくよしている暇はありませんでした。 最初に心に引っかかったのは、1カ月健診のときに病院の母乳外来で出会った助産師さんの「太ってないし背も高いのに、帝王切開でもったいなかったね」という言葉。きっと「分娩異常さえなければ傷跡が残らずに済んだのにね」という慰めの言葉だったのだと思うのですが、そのときからモヤモヤが始まりました。 友人の体験談がつらい「帝王切開で残念だった」という気持ちは日に日に大きくなっていきました。難産で出産した友人の話を聞くことが特につらく、「自分は出産まで72時間もかかった。さっさと帝王切開で産んでしまいたかった」という言葉を聞いたときは、まるで自分が手抜きをしたような気がして引け目を感じました。 手術で切ったおなかの傷口は約10cmでしたが、出産の話題で聞かれてそう答えると、「自分は会陰切開だったけどもっと切った」と言われて落ち込んだこともあります。 自分だけじゃない2人目も帝王切開で出産したこともあり、5年ほどモヤモヤした気持ちと付き合ってきました。ある日、帝王切開ママの集まりがあると知り、参加させてもらうことに。そこには私と同じように悩むママがたくさんおり、それぞれの病院でのできごとや出産後の体験談など、いろいろな話を聞くことができました。 「自分だけじゃないんだ」「悔しい・悲しいという気持ちを人に伝えていいんだ」と思えたことで、とても気がラクになりました。 くよくよしていたせいで、ちょっとした言葉に過敏になっていたように思います。出産は十人十色。どんな出産だって大変だし、どんな分娩方法だって胸を張っていていいんだ、と今では考えられるようになりました。 著者:沢田真紀子自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年09月02日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は高齢出産に関するご相談です。 Q.42歳で初めての出産になります42歳で初めての出産になります。現在通っている産婦人科は、いろいろと教えていただけないので不安です。出産は自然分娩になるのでしょうか? 帝王切開になるのでしょうか?自分は体力的に無痛分娩希望ですが、無痛分娩は危険なのでしょうか?また、高齢出産のため、田舎の小さな病院(50分ほどかかる)ではなく、大きな病院(1時間以上かかる)で出産したほうが良いのでしょうか? 在本祐子助産師からの回答高齢初産、たくさんの不安がありますよね。お気持ちお察し致しますよ。高齢妊娠・出産になると、産科的な合併症のリスクなどが上がります。これは医学的には致し方ないですが、なるべく安全に配慮して、妊娠生活や出産をおこなうことは十分可能です。まったくトラブルなく産む方もたくさんいらっしゃいますよ。まずは不安な点を整理してよく担当医師とお話ししてくださいね。ご家族や医師と相談した結果、転院も可能と思います。 ※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 高齢妊娠・出産って?高齢妊娠に関しては、日本産婦人科学会で「35歳以上の初産婦」を高「年」妊婦と定義づけています。高齢妊婦には経産婦さんは含まれていないんです。 以前は、30歳以上の初産婦と定義づけられていたのですが、女性の社会進出、晩婚化に伴って、30歳以上の出産が増えたことやWHOなどが「35歳以上」と定義づけていることもあり、日本でも「35歳以上」と変更になったんです。 高齢妊娠・出産のリスク30代半ばといえば、まだまだ元気!仕事をバリバリこなしている方も多いことでしょう。しかし、体のなかでは老化が始まっています。もちろん卵子もです。 そのため、自然流産や染色体異常のリスクが高くなります。それ以外にも、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、おなかの中で赤ちゃんの発育が遅れたり、死産率が増加したりと、さまざまなリスクがあります。 ほかにも、体力的な面、自分の親も高齢で育児協力が期待できないなどのデメリットもあります。 リスクやデメリットだけじゃない!高齢出産というとリスクばかりが目立っている印象ですが、メリットだってあるんです。 高齢妊婦さんは、社会に出ていろいろな経験をしている分、思いもよらないことに対応できる力や、人脈、何より経済的な安定感を持っていると思います。子育ては、思い通りにいかないことも多いでしょうし、お金もかかります。そんなとき、これまでの経験を生かせるのではないでしょうか。 どんなに順調に経過しても、いつ何時、何が起こるかわからないのが、妊娠・出産です。リスクが少ないことに越したことはありませんが「リスクがある=ダメ」ということではありません。起こりうるリスクに対して知っておくことで、予防も対処もできるようになると思います。 高齢妊婦だからと不安を募らせるのではなく、安心して出産、育児ができるように準備をしていきましょう!※参考:ニュース(コラム)「【澤 穂希さんも仲間入り!高齢妊娠って?」【著者:助産師 REIKO】
2019年08月28日私の1人目の子どもは、出生体重が3,400gと大きめの赤ちゃんでした。そして2人目は、出産3日前の健診で3,300~3,600gぐらいだろうと言われていました。「前回と同じぐらいかな」と思っていたところ、いざ産んでみると……!? 私の驚きの出産体験談をご紹介します。 前回と同じようにスピード出産?1人目の出産は、3時間半というスピード出産でした。2人目の今回も、病院に着いて診察すると子宮口が8cm。すぐに分娩台へ移動しました。30分ほどで子宮口が全開し、「赤ちゃんが出た!?」と思った瞬間、思いもよらぬことが起きたのです。 どうやら赤ちゃんの肩が抜けず、止まってしまったようでした。私は「そんなことある!?」とプチパニックに。さらにその状態で、これまで絶え間なくきていた陣痛の痛みもストップ……。そのとき、先生が動きました。 いざ産んでみたら、4,018gのビッグベビー!「乗るね!」と私にひと言かけ、先生が私のおなかの上に乗りました。私は衝撃を受けましたが、最後の力を振り絞っていきみます。そして、3回ほどいきみを繰り返して、ようやく赤ちゃんが誕生したのでした。 赤ちゃんの出生体重は、なんと4,018g! はじめは分娩室で聞こえてきたその数字が、出生体重だと気付きませんでした。ベテランの助産師さんにも、最近はなかなかいないと感心されてしまったほどです。 ハラハラもしたけど、元気に生まれてくれた!対面したわが子は、新生児らしからぬムチムチボディ。泣き声もとても大きく、元気いっぱいでした。結果的に、自然と会陰が少し切れてしまったり、最後の最後でハラハラしたりもしましたが、3時間もかからなかったこともあり、思い返すと安産だったのではないかと思っています。 やはり、ひと筋縄ではいかないのが出産ですね。2人目の出産ということで初産よりは慣れていたものの、4,000g超えの赤ちゃんを産むのはひと苦労でした。著者:小林夏希4歳と1歳の二児の母。フリーライターとして育児・インテリア・住宅関係の媒体を中心に記事執筆をおこなう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2019年08月23日ベビーカレンダーは、8月22日(木)、公式YouTubeチャンネルに、第2弾「出産ドキュメンタリー動画」(計画無痛分娩)を公開しました。 4月10日(水)に公開した第1弾「出産ドキュメンタリー動画」(通常分娩)は100万回再生を超え、大きな反響を呼んでいます。動画には「出産って素晴らしい。誕生の瞬間、涙が出ました」「子どもを産んだときのことを思い出して泣けました」など、命が生まれることの尊さを改めて感じたといった内容のコメントが多く寄せられました。 第2弾の動画は、神奈川県大和市の産婦人科「医療法人 愛育会 愛育病院」協力のもと、「計画無痛分娩」に臨んだご夫婦に密着したドキュメンタリー映像となっています。 「計画無痛分娩」を選択した夫婦に密着!気になる全貌が明らかに 麻酔薬を用いて出産時の痛みを和らげる「無痛分娩」。近年、日本でも無痛分娩を選択する方が徐々に増えてきています。関心が高まっている一方で、「本当に痛くないのか」「デメリットはないのか」と不安を感じる方や、実際にどのような流れでお産が進むのか知らない、気になっている、という方も多いのではないでしょうか。 今回の動画では、出産前日に入院したところから密着し、無痛分娩に向けてどういった準備をするのか、当日はいつ、どのようにして麻酔薬が用いられるのか、麻酔によってどの程度痛みが和らぐのかといった無痛分娩の具体的な状況、そしてママと赤ちゃんが退院する日の様子を記録しました。 出産の形は人それぞれであり、分娩方法の選択肢もさまざま。安全なお産のために、「無痛分娩」を一つの選択肢として考える妊婦さんにとって、この映像が無痛分娩へのより詳しい理解に繋がることを願って、第2弾「出産ドキュメンタリー」(計画無痛分娩)をお届けします。 出産ドキュメンタリー(計画無痛分娩)〜まだ見ぬ君との待ち合わせ〜▲腰にカテーテルを挿入し麻酔薬が注入される ▲出産直後、ママは元気な様子で赤ちゃんと対面 ▲出産から4日後、母子ともに元気に退院 今回密着したママは、初産で「計画無痛分娩」を選択しました。妊娠が判明した当初から、つわりがひどく、入院することになったと言います。自分は痛みに弱く、我慢強いほうではないと感じており、パパもそのことをよく理解してくれたので、無痛分娩に決めたそうです。産後、体の回復が早いという点にも魅力を感じたほか、パパを産んだお義母さんも無痛分娩を選択していたということも、無痛分娩を選ぶきっかけになったと語っています。 実際に無痛分娩を終えたお二人は、「無痛分娩にして良かった」と声を揃えました。「出産の瞬間や、生まれた直後もあまり痛みがなく、赤ちゃんを抱っこしたり、話したりする余裕があった」と、出産後のインタビューに元気な様子で答えるママ。パパは「計画分娩だから出産に立ち会いやすく、サポートができて良かった」とコメントしています。映像では、前日入院から出産当日の状況、無痛分娩の流れを詳しくまとめました。 院長先生&ベビーカレンダー編集長のコメント<医療法人 愛育会 愛育病院 岡田院長> お産にはいろいろな形式があり、無痛分娩だけがすべてではありません。麻酔の効き方も千差万別ですし、途中経過によっては帝王切開に切り替えざるを得ないケースもあります。より安全なお産をするために、さまざまなツールがある中の一つの選択肢が無痛分娩です。 無痛分娩によるお産は、痛くない代わりに、いきむ力をなかなか出せないというデメリットもあります。今回のお産も、少し上から圧迫してお産を助けてあげる形となりました。無痛分娩においても、いきむ力は大切なので、足腰を鍛えておくと良いですね。 そして無痛分娩といえども、出産から2〜3時間経つと麻酔が切れて傷の痛みが出てきますが、それが意外と痛いと感じる方もいます。やはりお母さんになるということは、傷を負うことなんですね。これからお母さんになる方たちは、「傷を負って母親になるんだ。だから母親は偉大なんだ」ということを、出産を通して感じていただきたいです。そして、気持ちを強く持って、お産を主体的におこなってほしい。これは、医師も助産師も切に願っていると思います。 <ベビーカレンダー編集長 二階堂美和> 昨今、無痛分娩について関心を持つ妊婦さんが増えてきました。お産の痛みを約10分の1に抑えることができ、産後の体力を温存できるというメリットが無痛分娩の選ばれる主な理由のようです。 妊婦さんのお産への恐怖や体への負担を軽減でき、安心して赤ちゃんを迎えられる無痛分娩は、今後、出産の選択肢の主軸ともなり得るものであると考えています。けれど、麻酔はどのように投与するのか、痛みは本当にないのか、デメリットはあるのかなど、無痛分娩とはどんなものなのか、知っておくべき知識が十分でなく、理解が得られていないのが現状です。きちんと理解した上で、自分なりのお産を選択してほしい、そんな願いから無痛分娩のドキュメンタリー動画を制作いたしました。 今回も前回(第1弾撮影時)同様、出産の前日から出産に至るまで立ち会わせていただきました。通常分娩、無痛分娩、出産の形は違えども、どちらもひとつの命がこの世に生まれ、家族が生まれる瞬間は尊く、素敵なものだと感じました。ぜひ、命の重さについて、家族の絆についても感じていただけたらと思っています。第1弾と併せてご視聴いただけますと幸いです。 今後もベビーカレンダーでは、ママをはじめ、これからママになる女性たち、そしてそのご家族が不安に感じることを解消し、安心して出産に臨めること、育児を楽しめることを目指して、さまざまな情報を発信していきます。 ▼第1弾 出産ドキュメンタリー(通常分娩)「名前のない誕生日」
2019年08月22日娘を出産する際、私は無痛分娩を選択し、痛みのないラクな出産になる予定でした。しかし、予期できなかったトラブルが次々と発生! そんなトラブルを乗り越えた、私の出産エピソードをご紹介します。 出産予定日が1週間過ぎ、無痛分娩を選択出産予定日を1週間過ぎても赤ちゃんが生まれる兆候がなく、先生と話し合い、計画分娩となりました。そのとき、おなかの赤ちゃんはすでに3,000gを超えていたので、少しでも体に負担がかからないよう、無痛分娩を選択しました。 ところが、当日の朝から陣痛促進剤を使用しても、反応のないまま夕方を迎えることに……。2本目の陣痛促進剤を使用し始めてすぐに、ようやく陣痛がつき始めましたが、その後、次々とトラブルが起こり始めたのです。 トラブル発生(1)まさかの麻酔切れ!?赤ちゃんの心音が安定せず、へその緒が首に巻きついている可能性があるので、強制的に破水をさせて、さらに陣痛を強めました。この時点で初めて無痛分娩のための麻酔を入れました。 麻酔は30分くらいしか効き目がないので、痛みを感じたらまた麻酔を入れていくというものでした。痛みを感じないラクなお産になるはずでしたが、陣痛が最高潮のときに麻酔が切れ始めてしまい、結局、強い痛みを一時的にではありますが経験することになりました。 トラブル発生(2)1L以上の大量出血最終的には、麻酔が効いた状態でなんとか出産をすることができましたが、その後、子宮の収縮が悪く、1L以上の大量出血! 意識がもうろうとするなか、座ることも起きることも許されず、寝たきりの状態だったので、結局、その日は赤ちゃんを抱っこすることはできませんでした。翌日の午後、ようやく赤ちゃんと対面し、抱っこしたときの感動はとても大きいものでした。 出産は、予期できないトラブルが起こり得ます。不安に思うことも多いですよね。私の場合、わが子に会いたいという強い思いもあわさって、トラブルを乗り越えられたのではないかと思っています。著者:片岡 花子育て奮闘中のワーキングマザー。社会保険労務士事務所に7年勤務。育児と仕事、家庭の両立のかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年08月11日現在、子ども4人を育てており、4人とも経腟分娩でのお産でした。上3人の妊娠中は便秘知らずだったのですが、4人目はお産直前まで便秘気味……。そんな私の出産エピソードをご紹介します。 4人目だけ便秘気味だったなぜか4人目だけ、臨月付近から便秘気味になりました。4人目出産ともなると骨盤もだいぶ早めにゆるんでくるからか、臨月になると赤ちゃんの頭がいつもおしりのほうを押しているような感覚でした。 うんちがずっと出ないわけではなく、毎日少しずつ出てはいるのですが、全部出きってはいないという感覚でした。 陣痛と何かが下がってきている感覚出産予定日の数日前の朝、おしるしがあり、夜には結構な量の出血。鈍い痛みも伴ってきたので、夜間に産院に駆け込みました。 病院ごとで出産前に浣腸をするかどうか違うので、浣腸をされるのか不安でしたが、浣腸はなく、そのまま出産となりました。あまりの陣痛の痛さと何かが下がってきている感覚が強く、しまいには自分から「うんちが出そう!」と連呼していました。 やはり溜まっていた!いきんでもなかなか降りてこない赤ちゃん。助産師さんが「少し便秘になっているようで、赤ちゃんの邪魔をしているからうんちを出すね!」と言い、刺激しながら出してくれました。必死だった私は、恥ずかしいというよりも「すっきりした~これでいきめる!」という気持ちでした。 助産師さんは、臭いもぜんぜんわからないくらい素早く何かに包んで捨ててくれました。慣れているようで、嫌な顔せず対応してくれて、赤ちゃんの誕生を一緒に喜んでくれました。 出産前のうんちの心配はどこへやら。心配せず、無事に赤ちゃんを産むことを考えていれば、あとはプロが後押ししてくれますよ。著者:武山あゆみ三男一女の母。ワンオペ育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年08月09日分娩後6~8週ぐらいまでを産褥期といい、出産を終えたママの体が徐々に妊娠前の体に戻っていく時期です。産後は休息と活動のバランスをとることが大切です。過度な安静は、ママの体の回復に影響を及ぼすので、適度な運動が必要になります。産褥期におこなう適度な運動に「産褥体操」があります。それでは産褥体操について、詳しくお話していくことにしましょう。 産褥体操とは?産褥体操は、産後におこなう軽い体操のことです。産後のママの体にあまり負担がかからないような、寝た状態でも可能な運動が多く、回数もさほど多くはありません。 産褥体操には以下の目的があります。1)悪露の排出を促し、子宮収縮を促す2)妊娠・出産による腹壁および骨盤底筋群の回復を促す3)出産後の疲労を回復し、心身のリラクゼーションをはかる4)血液の循環を促し、静脈瘤や血栓の形成を予防する5)母乳の分泌を促す 産褥体操を始めるのはいつから?産褥体操を始めるにあたって、まずは、ご自分の体調を優先することが必要です。体調や気分が優れないときにまでおこなう必要はありません。 普通分娩の場合、産後2時間は出血が多くなったり、状態が変化しやすいので安静が必要ですが、それ以降であれば産褥体操をおこなっても構いません。帝王切開の場合は、術後、歩行を開始してからごく軽い運動が可能になります。 会陰を縫合していたり、帝王切開の場合には、傷に負担がかかるような運動は、傷が癒合してからおこなうようにしましょう。最初は軽い内容の運動から始め、徐々に運動の内容を組み合わせたり、回数を増やしたりしていきましょう。 産褥体操の方法それではどのような運動があるのか、紹介していきたいと思います。1つの運動を5~6回、慣れてきたら、いくつかの運動を組み合わせておこなってみましょう。 産後1日目からおこなえる運動ベッド上でおこなえるかんたんな運動です。帝王切開後のママもおこなえます。 1)胸式呼吸両ひざを立てて、あおむけになります。胸郭を広げるイメージで、鼻から深く息を吸い込み、3~5秒かけてゆっくり息を吐きだします。 2)腹式呼吸両ひざを立てて、あおむけになります。おなかを膨らませるイメージで、鼻から深く息を吸い込み、3~5秒かけてゆっくり息を吐きだします。3)足先の運動あおむけになります。足首を曲げて、ふくらはぎをのばします。その次につま先を下向きにしてのばします。これを数回繰り返します。足首の運動は、座った状態でもおこなえます。その際は、足を組み、動かす足をリラックスさせた状態でおこないましょう。 産後2日目からおこなえる運動帝王切開の場合は術後8日目以降からおこなえます。 1)頭を起こす運動膝を立ててあおむけになり、腕は両脇に伸ばします。深く息を吸い込み、息を吐きながら頭をゆっくり持ち上げます。頭を持ち上げたまま、数秒維持し、その後頭を下げ、リラックスします。2)肛門の引締め運動膝を立ててあおむけになり、腕は両脇に伸ばします。おしりの筋肉と肛門を引き締めたり、ゆるめたりを繰り返しおこないます。尿漏れにも効果があります。産後4日目ころからおこなえる運動1)腰を浮かせる運動あおむけになり、ひざをたてます。両腕を頭の後ろで組んだ状態で、腰を浮かせます。2)足を上げる運動あおむけになり、ひざを立てます。ひざを曲げた状態で、左右の足を交互に持ち上げます。産後1カ月ころからおこなえる運動1)前かがみ足を肩幅程度に開いて立ち、ひざを伸ばしたまま前屈します。2)つま先立ち足を肩幅程度に開いて立ち、つま先で立ちます。3)姿勢をよくする運動足を肩幅程度に開いて立ち、左手は腰に、右手は前に伸ばします。手を伸ばしたまま、左側後方を見るようにして、体をひねります。逆側も同様におこないます。4)自転車乗り運動あおむけになり、ひざを立てます。ひざを曲げた状態で、自転車をこぐように動かします。5)自分で起き上がる運動(腹筋)6)腰をひねる運動ひざを立ててあおむけになります。肩と足の裏はベッドにつけたままで、両ひざをゆっくり左に倒します。両ひざをもとの位置に戻し、右に倒し、元の位置に戻します。まとめ産褥体操をおこなうことで、産褥期の回復をうながす効果が期待できます。しかし、このような運動をおこなうかどうかは、ママの自主性にゆだねられている部分が多いです。ご自分の体調と相談しながら、産褥体操が継続できるような工夫ができるとよいですね。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年08月07日出産は人生の一大事。長くつらい陣痛を乗り越えてやっとの思いで出会えるわが子……のはずでしたが、1人目から約3時間半で出産した私は、とにかくハラハラ! 痛みに耐える時間が短いと言えども、本人はもちろん、周囲もバタバタだったスピード出産エピソードをお伝えします。 予兆? 予定日2週間前で子宮口が3cm初めての出産。緊張したまま臨月に入り、健診も1週間おきになりました。予定日のちょうど2週間前、健診では子宮口が3cm開いており、医師からは「もういつ生まれてもいいね」と言われました。助産師さんからも「2人目じゃないよね?」と言われましたが、当の本人は何の変化も感じていませんでした。 初産婦はとりあえず1時間は家で待機!そして出産予定日の翌日に陣痛開始! 私の場合、便意と同じ感覚だったことと、初めてでよくわからず、時間の計測が遅れたようにも思います。また、初産婦は家で1時間は様子を見るようにも言われていたので、約1時間半後、陣痛間隔が10分を切ったところでやっと病院に連絡して出発しました。 5分間隔の陣痛に耐えながら20分かけて車で病院に到着しました。しかし、もう少し早く連絡しておけば、車移動があれほどつらくはなかっただろうと後悔しています。 病院到着! 先生「あと30分くらい」内診すると子宮口は8cm! まったく気付いていなかったのですが、破水もしていて、すぐに分娩台へ。到着したのは23時半でしたが、先生は「日付が変わる前に生まれそうだなあ」とひと言。「あと30分で!?」と、痛みから解放されると思うとうれしい気持ちに。 しかし、急展開過ぎて完全に思考はストップ! 助産師さんたちがバタバタ準備しているのだけはわかりました。分娩台に移動後は、結局1時間ほどかかりましたが、無事に出産することができました。 余談ですが、2人目は2時間を切る、さらなるスピード出産でした。うらやましがられることも多いエピソードですが、生まれる間際の車移動もなかなかつらかったのよ……と、いつも思っているのはココだけの話です。著者:小林夏希4歳と1歳の二児の母。フリーライターとして育児・インテリア・住宅関係の媒体を中心に記事執筆をおこなう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月04日妊娠期間は何事もなく過ごし、いよいよ出産!でも、なかなか生まれてこなくて……私が体験した出産までのエピソードをお話しします。 楽しかった妊婦期間妊娠期間はつわりもなく、体調不良もなく、すこぶる健康妊婦でした。妊娠期間はのんびり過ごすことができ、夫と2人きりの最後の旅行にも行き、楽しんで生活していました。このまま、何事もなく出産して、子育てしていくんだろうな〜と当然のように思っていました。 おなかの張りは陣痛だった出産予定日が近づいてきたある日、今日はやけにおなかが張るなぁと感じました。そのまま夜になり、夕食を食べ終えたころから、おなかの張りが収まらなくなり、これは何か変だぞ? と思い、病院に電話。状況を説明しても陣痛ではないようでしたが、少し心配だったので、夜間に病院へ。 診てもらうと、なんと子宮口が5cm開いていると言われ、驚き! 感じていたおなかの張りは、どうやら陣痛だったようです。 深夜からは痛みを感じるようになり、このままだと早ければ朝方に生まれそうと言われ、痛みを感じながらもいよいよ赤ちゃんに会えるのが楽しみでした。 緊急帝王切開、そして無事出産!陣痛の痛みがだんだん強くなっていく一方、朝になっても子宮口が5cmのまま開かず、帝王切開を提案されました。当然、普通分娩できると思っていた私は大ショック。普通分娩で産んであげられないことへの申し訳なさから、涙が……。なかなか決断ができず、陣痛が始まってから12時間後、このままでは赤ちゃんも苦しいよという助産師さんの言葉に背中を押され、緊急帝王切開をすることにしました。 手術中、麻酔で動けませんでしたが、赤ちゃんの産声を聞くことができ、思わず感動して、涙が溢れました。 今はどんな形であれ、赤ちゃんが健康で無事に生まれてきてくれたことに感謝しています。著者:塩澤 萌華初めての子育てに奮闘中の30代ママ。子どもの昼寝中におやつを食べるのが至福の時間。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年07月29日んぎまむさん、無痛分娩で点滴・陣痛促進剤、硬膜外麻酔をおこない、いよいよ出産かと思いきや、子宮口9センチのところでまさかの緊急帝王切開が決定…! なんとか無事出産!入院中のできごとです。 前途の「ミルク飲ませるのに時間がかかる」のほかに、ステーションに行くのが苦痛だったことがもうひとつ。 他のママたちの「無痛分娩でよかった」感である。 もちろん、そんなことはないのはわかってる。ひとりひとり、辛いこと、大変なこと、たくさんあっただろう。 それでも、無痛分娩を推している産院なのでお産は90%無痛分娩者である。(あとは帝王切開) マッマは、その人たちのことをそれはそれは妬んでいた。自分だって、本当はそうなるはずだったのに……。 完全に八つ当たりである。 誰ともわかりあえない…… 心身ともに落ち込んでいたこともあり、誰とも交流することなく、ステーションでの時間を過ごしていた。 著者:イラストレーター んぎまむ2017年1月18日生まれの女の子、「んぎぃちゃん」を子育て中。イラスト・漫画制作中心の在宅クリエイター。ベビーカレンダーでは、んぎぃちゃんを妊娠中から出産、育児まで怒涛のんぎまむライフを「んぎぃちゃんカレンダー」として連載中。
2019年07月27日2人目を妊娠し、妊娠39週のとき「経産婦だからもういつ生まれてもおかしくない」と言われていました。しかし自宅から実家が徒歩5分と近所だったので、安心しきっていたのです⋯⋯。 実家まで徒歩5分私の実家は自宅から徒歩5分で行くことができる距離でした。自宅から実家までの距離がとても近かったので、2人目を妊娠しているときも長女と歩いてよく実家に行っていたのですが、当時2才だった長女はまだまだ甘えたい盛り。途中で歩かなくなり、私に「抱っこして!」と言うことも多く、臨月でも抱っこをしてあげながら実家に行っていました。 破水した日も実家へ…そんなある日、私は夫と喧嘩をして自宅にいたくないと思い、長女と実家に行ってテレビを見ていました。その日は妊婦健診の日で、お医者様に「もうだいぶ下に降りてきてるし、いつ生まれてもおかしくない。妊娠39週目なので、今日生まれてもおかしくないね」と言われていたのですが、まだ大丈夫だと思っていました。 でも、なんだか違和感がありトイレへ行ったとき、破水していることに気付きました。 すぐに産婦人科に行くことに!血混じりの水のようなものが出てきてさすがに焦ったのですが、陣痛のような痛みはなかったため冷静に夫に電話しました。そうすると、喧嘩をして自宅に残っていた夫も私が破水した話を聞いて焦ってしまい、すぐに駆けつけてくれました。 そして、夫と2人で状況を産婦人科に説明したところ、すぐに来てほしいと言われ夜8時半に産婦人科で見てもらうことになりました。 すでに子宮口7cm!産婦人科に着いてすぐ分娩台に来てくださいと言われ、見てもらったところ、「すでに子宮口が7cm開いている」と言われました。しかし、まだ陣痛らしい痛みもなく、夫と「今日生まれるのかな?」と分娩台で話しながら過ごしていました。産婦人科に着いて約1時間後少しずつ痛み出し、「あ、これだ」と陣痛に気付きました。 病院到着2時間後には痛みが少しずつ強くなっていき、「そろそろかな」とお医者様に言われたときに強い痛みが来て、2回ほどいきんだらスルッと赤ちゃんが生まれました。 破水をしたとき、子宮口が7cm開いていると告げられたときも、まったく痛みはありませんでした。距離が近いとはいえ、もし実家ではなく別のお出かけ先だったらもっと大変なことになっていたと思います。臨月のときはもっと注意しなくてはいけないなと感じました。著者:永田真結4歳の長女、2歳の長男、0歳の次女を持つ母。自身の妊娠、出産、育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月24日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、助産師の高杉絵理さんからメッセージです。 お産のときにできればラクに産みたいと多くの人は思うでしょう。周りの人たちから聞く出産体験談は本当に十人十色で、あっという間に出産した方もいれば何十時間もかかって大変だったという話もよく聞くと思います。出産が近づいてくると不安になる気持ちも増してくると思いますが、ラクにお産するために妊娠中にできることがあれば少し気持ちがラクになると思いませんか? 安産とは?安産の定義や医学的な用語はありませんが、一般的に赤ちゃんが無事に生まれてくることを安産といいます。初産婦の分娩時間は平均で12時間です。もちろんそれよりも短い方もいれば、30時間以上かかるほど長い方もいます。出産がスムーズで痛くないというのが安産ではなくて、分娩時間がかかっても赤ちゃんが無事に生まれてきてくれれば安産といえます。しかし、いくら安産だからといってもできればラクにお産できる方法があれば妊娠中に実践していきたいですよね。 安産に必要な大切な3つのことできるだけ安産になるようにするために大切なことが3つあります。 1)標準的な体型安産になる人の特徴の一つに標準的な体型が挙げられます。厚生労働省も痩せや肥満は妊娠・出産に影響を与えることを指摘しています。昔から安産体型という言葉があるように標準的な体型は安産のポイントのひとつです。その標準体型の指標となるのがBMIで、体重(kg)/身長(m)×身長(m)であらわされ、BMIが18.5~25未満が標準となり、18.5未満が痩せ、25以上は肥満となります。それを目安にかかりつけの先生や助産師さんたちと相談しながら理想的な体重増加をすることが望ましいですね。 2)適度な運動をすること妊娠中の適度な運動は、長時間にも及ぶお産のときのための体力づくりになります。また、妊娠中よりストレッチや適度な運動をしておくことによって、お産のときに骨盤周りの筋肉をしなやかにしたり、産道をリラックスさせたり、いきんだりするときにとても役に立ちます。もちろん、妊娠経過により運動が禁止される場合もあるので、かかりつけの先生に確認しながら妊娠中期頃より始められるといいですね。 3)体を冷やさないこと昔から体を冷やすと良くないといわれるように、安産のためには冷え性にならないことが大切です。冷えの原因のひとつに自律神経の乱れが考えられます。自律神経が乱れることによって、体の末端への血流や内臓への血流が悪くなり、末端が冷たくなったり、内臓の働きが弱まります。それにより、胃腸の働きやホルモンの分泌、代謝、免疫機能も低下します。ストレスを解消する、規則正しい生活を送るなど、自律神経が乱れることを防ぎましょう。お産にはホルモンの影響も大きいので、冷えを予防することは大切ですね。 では次に具体的にどんなことをすればいいのかをみていきましょう。 お産が近づいてきたとき、するべきこととは...先ほど少しでも安産にするためのポイントをお伝えしました。ではお産が近づいてきたら具体的にどんなことをすればいいのでしょうか。 1)ウォーキングやヨガなど適度な運動お産に向けての体力づくりとして、妊娠後期でも負担なく実践できるのがウォーキングです。ウォーキングは有酸素運動なので自分のペースで無理なく続けられますし、気分転換にもなります。また、ヨガもおすすめです。ヨガの呼吸法はお産のときにとても役に立ちますし、妊娠後期になるとなりやすい腰痛やむくみなどのマイナートラブルの解消にも効果的です。また、お産のときに使う骨盤周りの筋肉を鍛えることにも有効です。それから、日常生活の動作でも筋肉を意識したり、家事の中でも床や壁を拭いたりすることで、股関節の運動や骨盤底筋の運動にもつながり安産に役立ちます。 2)体を温める体を冷やさないような服装や食事に気をつけましょう。特に冷たい飲み物やエアコンの効いているお部屋は体を冷やしがちです。体を温める効果のある食事や飲み物を積極的に摂って内面から温めたり、入浴やお灸もおすすめです。内くるぶしより指3本上にある三陰交という女性の万能のツボ(安産のツボ)を指圧したり、そこにお灸をすることによって血流も良くなりますよ。 まとめ少しでもラクにお産するために妊婦さんが取り組めるポイントをいくつかご紹介しました。実はそんなに特別なことが必要なのではなくて、適度な食事や運動、睡眠をとりながら、体を温める生活習慣を心がけることが安産のためには大切なのです。かわいいわが子との初めての共同作業であるお産に向けて、楽しんで体づくりをしていきたいですね。※参考厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2019年07月17日毎回健診のときに赤ちゃんは大きめだと言われており、予定日を過ぎても陣痛が来る気配がなく、妊娠41週のときに誘発分娩のため入院。初産で4,300g越えのビッグベビーを出産したときの体験談です。 陣痛の気配がなく誘発入院毎回健診のときに赤ちゃんは大きめだと言われ、妊娠40週の健診の際には、おなかの中の赤ちゃんは推定体重3,800g。妊娠41週を過ぎても陣痛の気配がなく、このままでは赤ちゃんが大きくなり過ぎるため、翌日に誘発入院をすることになりました。 入院1日目にラミセル、バルーン挿入という子宮口を開く処置をおこない、入院2日目の朝から陣痛誘発剤を点滴する予定でした。1日目の朝にラミセルを挿入し夕方に抜去、その後にバルーンを挿入すると自然と陣痛が始まり、バルーンも抜けたため、陣痛誘発剤は使用せずにこのまま自然陣痛で出産する方向になりました。 一向に強くならない陣痛陣痛が始まったものの、陣痛の間隔はなかなか狭まらず、強さもずっと我慢できる程度の痛みで、テレビや携帯を見る余裕もありました。助産師さんからも「微弱陣痛だね」と言われていて、LDR室へ移ってからは少し陣痛が強まりましたが、まだ周りの話し声を聞く余裕がありました。 赤ちゃんはなかなか下りてこず、地味に痛い陣痛と付き合うことになり、後半は痛みというよりも睡魔との戦いでした。結局人工破水をし、やっと赤ちゃんが下りてきて分娩の準備に入ったのは陣痛開始から12時間後でした。 下から吸引して、上からは馬乗りに!陣痛に合わせていきむのですが、まったく赤ちゃんが出てくる気配がありません。赤ちゃんが大きいこと、そして私の陣痛持続時間が短く陣痛間隔が長いことが問題でした。1回の陣痛で1〜2回しかいきめず、次の陣痛までの待ちが長いため、赤ちゃんが戻ってしまう状態でした。 私のいきみだけでの出産は難しいと判断され、下から吸引し上からはおなかに助産師さんが馬乗りになりました。陣痛のタイミングに合わせて同時にいきむ、引っ張る、押し出すといった感じでした。なんとか頭が出ましたが今度は肩がつかえ、もう一度いきむ前に陣痛は終わり、その後はいきんでもまったく出てきません。結局先生が引っ張り、助産師さんが押し出し、なんとか赤ちゃんを出すことができました。出てきてびっくり! 推定体重+500gの4,300g越えのビッグベビーでした! 健診のときから大きめの赤ちゃんだと言われていたため、ある程度覚悟はしていましたが、まさか4,300gもあるとは思いませんでした。初産でかなりのビッグベビーでしたが、吸引分娩とおなかを押してもらうことでなんとか無事に出産をすることができました。出産まではいろいろと大変でしたが、生まれてからはよく飲んでよく寝る子で、どっしりとしていてお世話もしやすいです。ビッグベビーも悪いものではありません。著者:塚田さき0歳男児の母。普段は作業療法士として訪問看護ステーションで勤務、現在産休中。自身の体験をもとに、主に体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月13日初めての出産、切迫早産で自宅安静の日々を経てやっと訪れた予定日。しかし、それから数日過ぎても陣痛が訪れないので、ついに陣痛促進剤の使用が決定! 思いがけない事が気になった私の出産話を聞いてください。 予定日+6日で促進剤決定切迫早産で約1カ月間自宅安静をしていましたが、予定日に近づいてもう大丈夫! ……となったのになかなか陣痛が来ない……。歩いても階段を昇降しても少し張るだけのおなかに、妊娠41週0日での誘発分娩が決まりました。 入院の流れを説明された後は「いよいよこの日に生まれるのか、日にちが前もってわかるなんて不思議!」くらいの気持ちでした。 陣痛促進剤投与当日、朝9:00ごろから陣痛促進剤の点滴を打ち始めました。まずは少ない量から徐々に増やしていくようで、テレビを見ながら夫と助産師さんと談笑しながら何ともなく午前中が過ぎていきました。 昼食を食べて薬の量が増えていっても特におなかに痛みはなかったので、夫は昼食を摂りに一旦外へ出ていきました。午後1時を過ぎたころ、なんだか便意を感じて1回目のトイレに行かせてもらったところ、ゆるめの便が……。産院着でおなかが冷えたのかな? と思いながらまた分娩室に戻りました。 いよいよ陣痛が! この痛みは何?その後、徐々におなかの張りが強くなっていき、助産師さんも「これで陣痛が乗ればいいですね!」と小まめに確認してくれました。それでも便意は続き、2回、3回とトイレに立たせてもらう状態の私に、「促進剤で少し緩くなっているのかもね」と助産師さんが声をかけてくれました。外出していた夫が午後2時ごろ戻ったときには、おなかの痛みが陣痛なのか腹痛なのか、とうとう区別がつかなくなっていました。 このころ、かなり陣痛は強くなっていたようで、もうトイレには立たせてもらえなかったのですが、相変わらず便意を感じていた私は、「ここで漏らすのは絶対に嫌だ!」と、ただただそれだけを考えていました。 出産は便意との闘いいよいよ喋れないくらい陣痛が強くなってきたときも、助産師さんからは「まだいきんではダメ! 逃してね」と言われていましたが、私にとってはいきんだら便が出てしまうという感覚だったので、必死にこらえていました。しかし、「もういいよ! いきんで!」の合図でおなかに力を入れるときには、痛みが最高潮で便意がどうとか考える余裕もなく、早くこの痛みをどうにかしたい! という一心でいきみました。陣痛の合間に、ずっと気になっていた便意を伝えると、「あぁ、ちょっと出てるね。でも大丈夫! このままいきんで!」と回答がありました。もうろうとしている頭ではもう恥ずかしいという感情は湧きませんでした。直後に破水し羊水も一気に出たので、もうとにかく全部出してやる! といきみ続け、無事に出産することができました。 私は陣痛の痛みについて聞かれると、「おなかをこわしたときの痛み × 数十倍」と答えます。今でもあの分娩室で、必死に便意と戦った記憶は鮮明に覚えています。産院のみなさんは、おそらく慣れていらっしゃるでしょうからそこまで気にする事はないのかもしれませんが、願わくば次の出産時には、便意と直結しない陣痛を感じたいです。著者:歌 啓子1歳男児の母、転勤族の妻。子育てはフランス流を実践、夫は息子の爪切り以外はすべてこなせる育メン。2018年9月より在宅勤務にて復職し、転居先の地で友達作りに勤しんでいる。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月12日こんにちは! 助産師のREIKOです。出産予定日を過ぎてからの妊婦健診で、お産の兆候があまりみられない場合、「誘発分娩も考えないとね」と医師から説明されることがあります。「誘発分娩」という言葉を聞いたことはあるけれど、実際はどのようなことをするの? という方もいらっしゃると思います。そこで今回は、誘発分娩についてお話ししたいと思います。 誘発分娩って何?誘発分娩は、おなかの中の赤ちゃんがママの産道を通って生まれてくる経腟分娩が可能なケースで、陣痛がみられないとき、人工的に陣痛を起こしてお産にする方法です。 誘発分娩というと、「陣痛促進剤」をイメージされる方が多いかもしれませんが、子宮の入り口である子宮頸管をやわらかくし、お産可能な状態になるようにする処置、「頸管熟化(けいかんじゅくか)」の処置も含まれているんですよ。 どのような場合に誘発分娩をおこなうの?誘発分娩をしたほうがいいと判断されるケースは、これ以上妊娠を継続することが、おなかの中の赤ちゃんやママにとってリスクとなる場合です。 出産予定日を過ぎ、お産の兆候が見られない場合、このまま経過してしまうと、過期妊娠となってしまい、赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。そのため、私が働いていた病院では、出産予定日を過ぎてしまった場合、妊娠41週ごろに誘発分娩をおこなうケースが多かったように思います。 このほかにも、破水をしたけれど陣痛が来ない、赤ちゃんが成長していないなどのケースで分娩誘発をおこないますが、それ以外にもおうちが遠く、陣痛が来てから病院に向かうと間に合わない、ママの不安が強いなどの理由で、誘発分娩となることがあります。 誘発分娩をおこなうためには条件がある!誘発分娩は、日本産婦人科学会および日本産婦人科医会のガイドラインに基づいておこなわれなければなりません。また、誘発分娩に関して、きちんと医師が説明したうえで、ママが説明の内容を理解し、ママとご家族が同意書にサインすることが必要になります。 誘発分娩に使うお薬にアレルギーがある、帝王切開を過去に2回以上している、前置胎盤であるなど、誘発分娩ができない場合もあります。 いずれにせよ、医師の説明を聞いてわからないこと、不安なことはきちんと確認しておくことが大切です。次回は、誘発分娩の実際についてお話ししたいと思います。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年07月11日妊娠中のママたちが気になるのは、分娩方法。最近は日本でも、「無痛分娩」がメジャーになりつつあります。今回は、私の「無痛分娩」経験談についてお話しようと思います!私が納得して「無痛分娩」を選んだ理由妊娠が進むにつれ、正直に言うとお産の痛みに怖気づいていた私。「無痛分娩」に対しての興味はあったものの、周囲に無痛分娩で産んだ知り合いもおらず、「私も絶対に無痛分娩で産もう!」と決めていたわけではありませんでした。出産をする病院を選んだ時に、私が最も重視したのは「車で30分以内」の「大きな病院」であること。その中でも評判が良く、小児医療に特化した病院を見つけ、そこなら安心して出産ができそうだと思ったし、たまたま無痛分娩もやっているとのこと。分娩予約をしてから、希望の分娩方法をすぐに決めず決定するまでに数ヶ月の時間があったので、その間「無痛分娩」についてじっくり考え、自分なりに調べたり説明会などを聞いたりして前向きに検討しました。いろいろ調べていくうちにわかったのは、一番のメリットは「痛みがほぼなく産めること=落ち着いたお産ができる」ということ。また、お産で体力消費をしない分、産後の体調面の回復が早い傾向があったりと、里帰りなしのワンオペ育児が決定していた私にとってとても魅力的な内容もありました。説明会や担当医、看護師さんにたくさん質問をして、リスクがほぼない(それを言ったら普通分娩にもリスクはあるよね程度)ことや、その病院での無痛分娩での事故が一例もなかったことなどに納得がいったので、出産の3〜4ヶ月前に無痛分娩での出産を決意しました。いざ出産! 前駆陣痛は、普通に痛い…私の病院では24時間いつ駆け込んでも無痛分娩で対応してくれるというので、計画的な出産はせず、じっくりとその日を待つことに。予定日を8日を過ぎたところに前駆陣痛があったものの、一度家に帰され、9日過ぎたところでやっと入院できました。私の選んだ病院では、無痛分娩を選択すると必ずLDRシステムを選択させられるので、陣痛~お産後の処置まで全て同じ部屋で過ごすことに。しかし、病院についてもすぐに麻酔を入れてくれるわけではなかったので、前駆陣痛や本陣痛も途中までは普通分娩の人と同じように痛かった〜!いざ無痛の麻酔を入れるのはだいたい子宮口5センチになってからと聞いていたのですが、実際にベッドで苦しんでいると看護師さんに「どうしても痛いというのであれば子宮口3センチくらいでもいいですよ」と言われ、耐えられなくなってきた時に再度声を掛けると、子宮口が3.5センチになっていたので麻酔をお願いしました。すると軽い生理痛くらいにまで痛みが治まり、すっごく楽に!痛くなってきたら麻酔を追加するスイッチを押せばいいし、眠ったり家族と話したりリラックスして子宮口が開いていくのを待ちました。まさかの出産時に麻酔が効かない事態!しかしなかなか子宮口が開かないため、陣痛促進剤を使うことに。順調に無痛分娩は進んでいたはずだったのですが、しばらくすると物凄く下腹部が痛い…。その都度麻酔を追加していたのですが、全然効かない…。「無痛分娩でも、出産時は多少痛みがあることもある」と聞いていたので「こんなに!?こんなもの!?」と思いつつも頑張って耐えました。痛い、でも、もうここまで来たら仕方ない!すぐに気持ちを切り替えて「子どもが頑張ってるから早く出してあげよう!」と気合いを込めることに!実はこの痛み、後から聞いた話だと、汗で背中に刺していた注射針がゆるんでしまい、麻酔がきちんと届いていなかったのだそう。産後「痛かったです」という話をしたら、その場にいた看護師さんから「痛がり方が異常だったから、気になっていた…」と話してくれました。しかし、いきみ方も上手いと褒めてもらえたので、結果良かったなと思います。図らずも出産の痛みを体験してしまいましたが、それが普通分娩でのマックスの痛みなのか、多少無痛分娩での効果があったものなのか…正直いまでもわからず。しかし、生まれた瞬間は今まで感じたことのない感動を味わえたし、どんな出産方法であれ、元気に生まれてきてくれて何よりでした。病院の麻酔量などの方針にもよりますが、そんなに痛くなることはなく「するんっ」と産めることもあるそう。無痛分娩成功した友人ママは、全く痛くなくて、産む時も「あ、なんか出てくる感覚あるなぁ〜」くらいだったのだそう。どのくらいの痛みがあるのかは病院の方針や個人差によるので、よく納得した上で、無痛分娩を受けるか決めてみてくださいね。無痛分娩に強い産婦人科も、自分に合った分娩方法を私は、もともと無痛分娩に興味があり、たまたま条件の合う病院が無痛分娩を行っていたので決意しましたが、「絶対に無痛や和痛で産みたい!」と思っているママもいるはず。理想の分娩方法とそれを実現できる産婦人科探しは、妊娠中のママにとって最も大事なイベント。しかし、実際に出産は何が起こるかわからない、未知のもの。どんな分娩を選択しても、お産は素晴らしいことには変わりありません。パパや家族とも話しあったりしながら、無理なく自分に合った分娩方法を選んで、より良い思い出を作ってくださいね。
2019年07月10日私は3人の子どもを帝王切開で産みました。おなかにはその勲章とも言える傷がしっかりと残っています。ただ1人目の出産のときに、帝王切開が決まった瞬間は正直ショックでした。今回は、そんな心の傷とどのように向き合ったかをお話ししたいと思います。 まさかの帝王切開にショック1人目出産時は誘発分娩のために入院したのですが、入院説明の際に腟ヘルペスの疑いがあるとのことで、急遽帝王切開が決まりました。 手術の不安はもちろんのこと、陣痛から経腟分娩を経験できないということ、さらには2人目以降も帝王切開になるだろうということがやはりショックでした。私自身、はじめは「おなかを痛めて産んだ子」というものを経験したかったのです。 達成感のない出産とわが子への違和感帝王切開での分娩は下半身麻酔での手術のため、術中の痛みはありません。出産してすぐは、赤ちゃんの泣き声が聞こえて涙しました。その後は、赤ちゃんと同室ではなく、自分ひとりの病室へ。 ひとりで病室にいると、「私は出産したの? 単に手術をしただけじゃないの?」という不安に掻き立てられました。「出産をした」という自覚が私にはあまり湧いてこなかったのです。母子同室になったときも、わが子を見て「本当に私が産んだのだろうか?」という違和感さえ抱いていました。 帝王切開も立派な出産!それでも日が経つにつれて、わが子への愛しさを実感するようになりました。帝王切開を経験していないママからも、「帝王切開のほうが絶対痛いよ! すごいことだよ!」と言ってもらえたこともあって、「そうか! 出産方法が違うだけで、10カ月おなかの中で赤ちゃんを育てたことには変わりはないんだ!」と気付くことができました。術後の傷は決して消えることはないけれど、今となっては私の誇りでもあります。 もし、私が周りから心ない言葉をかけられていたら、帝王切開に対する心の傷はもっと深くなっていたと思います。帝王切開も立派な出産! 3人の子どもを産んだという誇りを胸に、これからもわが子と向き合っていきたいと思っています。著者:山野美由紀二男一女の母。出産を機に、プログラマーを退職。現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年07月09日んぎまむさん、無痛分娩で点滴・陣痛促進剤、硬膜外麻酔をおこない、いよいよ出産かと思いきや、子宮口9センチのところでまさかの緊急帝王切開が決定…! そして、ついに出産! なぜそこまで落ち込んだかというと、もちろん、わざわざ遠くの高い病院に、無痛分娩のために来たのに何コレというのはある。 後悔の多くを占めていたのは「次回も帝王切開」という部分だった。 しかし…本当に自分でもびっくりしたのだが2人目も産みたいという気持ちが、すでに芽生えていたのだ。 つい最近まで「本当に子ども欲しいのかなぁ…愛せるかなぁ」なんて思ってたのに。一種の産後ハイか。 それほど、新生児との対面は、良い意味でショックだった。 なので、もう一度帝王切開するのが怖すぎて経腟分娩できてればなぁという思いで、後悔が強くなったのだった。 著者:イラストレーター んぎまむ2017年1月18日生まれの女の子、「んぎぃちゃん」を子育て中。イラスト・漫画制作中心の在宅クリエイター。ベビーカレンダーでは、んぎぃちゃんを妊娠中から出産、育児まで怒涛のんぎまむライフを「んぎぃちゃんカレンダー」として連載中。
2019年07月06日うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
やっぱり家が好き〜おっとぅんとみったんと私〜