こんにちは!台湾在住のママライターなかやまあぽろです。台湾と言えば足ツボマッサージが人気で、よくテレビ番組でも取り上げられたり、ガイドブックにも必ず載っていたりしますね。わたしも産後の腰痛や疲れなどの不調を整えるため、1年ほど足ツボマッサージに通っていました。さまざまな体の不調に効果が期待される“ツボ”は、実は足の裏だけではなく全身にあることをご存じでしょうか?たとえば、“母乳”に関するツボもいくつかあります。今回は、台湾で助産の研究をしている教授の研究結果を元に、母乳の分泌を促したり、乳腺炎の症状を和らげたりといった効果が期待できるツボをご紹介します。●冷やすよりも温めることから始めましょう母乳が出にくい体質で焦ったかと思えば、今度は赤ちゃんがうまく飲めず乳腺炎で胸がカチカチになり、激痛をこらえてマッサージをしたりなどと、出産直後のママたちは大小さまざまな“母乳トラブル”を抱え本当に大変です。特に乳腺炎になったときは熱を持って腫れあがり、夜も眠れないくらいの激痛に見舞われることも。そんなとき、胸を“冷やす”ことで対処している人が多いと思いますが、これから紹介するツボを刺激する際は、逆に温かいタオルなどで数分胸を温めておく とより効果を発揮します。●乳根穴〜母乳の出を促す効果の期待できるツボ〜『乳根穴(にゅうこんけつ) 』と言われるツボの位置は、左右の胸のトップから真下のアンダーバストの線上との交差点、第五肋骨の隙間にそれぞれあります。母乳の出が悪かったり、乳腺炎による母乳の詰まりを改善したりする効果が期待されるツボです。また台湾では断乳後のバストアップのために、このツボをマッサージする女性も多くいる とか。ぜひ試してみたいですね。●壇中穴〜乳腺炎の痛みに効果が期待できるツボ〜『壇中穴(だんちゅうけつ) 』は、左右の胸のトップを結んだ線の中心にあります。乳腺炎による胸の張りや、痛みを和らげる効果が期待されるとされています。台湾の助産研究の教授が行った、母乳分泌不良の女性60人を対象にしたツボマッサージの実験結果によると、約80%の女性の母乳分泌量が改善された という報告が出ました。●ツボマッサージをするときのコツ3つ(1)強く刺激しないことが肝心。初めは様子を見ながら力を加減して行う(2)ツボを押すときは、ゆっくりと息を吐きながら押す。(3)乳根穴と壇中穴は1回のマッサージにつき、それぞれ7回づつ押し、4~5サイクル続ける。初めての場合はサイクルを2回ほどにするなど、体調を見ながら調節することがポイント。----------今回ご紹介したツボは、自分でも簡単にマッサージできる位置にあるので、乳腺炎による痛みで眠れない夜や、赤ちゃんがお昼寝中のちょっとした時間に試してみるのもいいですね。よい効果が得られますように!【参考リンク】・經穴庫(500穴) | 醫砭()●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年08月28日【ママからのご相談】現在1歳1か月の娘がいます。そろそろ断乳を考えているのですが、どうやっていいのか分かりません。方法やポイントを教えてください。●A. 最初の3日はとにかく我慢。理想はプロにしぼってもらうこと。こんにちは。ご相談ありがとうございます。ママライターのmomoです。つい先日、筆者も断乳したばかりです。寂しさもありますが、断乳すると一気に子どもが成長した気がしますよね。今回は都内の母乳外来に勤める30代女性助産師さんに話を聞いてきましたのでご紹介します。●基本の断乳方法まず基本の断乳方法とはどんなものなのか?助産師さんに話を伺いました。『理想としては、だんだん回数を減らしていくこと。断乳時に胸の張りを少しでもおさえることができますし、子どもの負担も減ってきます。断乳すると決めた日から3日はとにかく母乳を与えず我慢します。胸の張りがひどくて痛くて仕方がないときは、圧を抜く程度(おちょこ1杯分くらい)搾乳してもOKです。3日目になったら8割程度搾乳します。全部スッキリするまでしぼってしまうと張り返しがきてまた母乳がつくられてしまうので、「少し残っているな」と思う程度でやめましょう 。次は3日目から1週間後。ここですべてしぼります。スッキリできるようでしたら断乳終了です。まだ胸が張るような感じがありましたら、さらに1週間後にしぼりきりましょう。ほとんどの人はここで終了するはずです』最初の3日間はママも胸が張ってとにかく痛くてつらいですし、子どもも慣れなくて大変でしょう。でもここを乗り切れば楽になってきます。パパや周りの人にも協力してもらって最初の3日をどうにか乗り切りましょう!●ホルモンバランスが崩れて、つわりが復活!?断乳するということはママの体にとっても大きな変化が訪れるようです。助産師さんによると、『断乳すると体がリセットされ、生理が再開している人はリズムが崩れることがあります。不正出血のようなものがあったり、周期的にこなくなったりします。1〜3か月程度は様子を見てみましょう。ホルモンバランスが大きく崩れるため、断乳後1〜2週間の間、つわりのような症状が出る人もいます 。頭痛、吐き気、イライラなどがあるときは断乳の影響かもしれないということを頭に入れておきましょう。高齢で出産された人は急に断乳すると、その後プチ更年期のようなものに突入してしまう人もいます。そういう人はけっして無理をせず焦らず、ゆっくり進めていくことをオススメします』とのこと。断乳は思っている以上に体に負担がかかるもの。けっして無理をせず、つらいときはゆっくり休める環境で始められるといいですね。●理想はプロにおまかせすること断乳をするすべてのママが、上手に搾乳ができるかといったらそうではないでしょう。やはりプロを頼って病院や母乳外来へ行ったほうがいいのでしょうか?助産師さんによると、『搾乳に慣れていない人は、自分ではできたと思っていてもきれいにしぼれていないことがあります。すると小さなしこりができてしまったり、母乳が石灰化してしまいます。母乳が石灰化してしこりができてしまうと、その部分は血流が悪くなり、がん細胞が住みやすい状態に 。できれば助産師などのプロがいる場所へ行って、最後の最後までしっかりしぼってもらいましょう。母乳の水分は自然に体内で吸収してくれるのですが、母乳の成分やエキスは胸に残ってしまいます。そこをしっかりしぼりきることが大切です』とのこと。しっかりしぼりきらないと、乳がんになる可能性が上がってしまうということです。それは怖いですね。そのリスクを下げることができるなら、プロにしぼってもらいたいところ。今後のためにも母乳外来などへ行ってみることをオススメします。----------断乳は親子にとって初めての難関ポイントかもしれません。しかし、ここを乗り切ると子どもの食欲や睡眠時間が増えて一気に成長します。夏の断乳は脱水症状にならないように、母乳以外で水分をよくとるように心がけましょうね。●ライター/momo(ママライター、元モデル)
2016年08月13日【ママからのご相談】0か月の乳幼児がいるママです。母乳しか飲まない子どもが熱中症にならないか心配です。白湯を与えても嫌がって飲みません。何かよい熱中症対策はありますか?●A. 涼しいところにいても赤ちゃんから目を離さず、空腹時以外にも少しずつミルクや母乳を与えましょう。ご相談ありがとうございます。ライターの齋藤惠です。赤ちゃんは体温が高く、汗をかきやすいものです。しかし、新生児は母乳やミルクしか飲まず、大人と違って冷たい飲み物を飲ませるわけにもいきません。さらに白湯も嫌がって飲まないとなると、暑い日に水分が足りているのか心配になってしまいますよね。今回は、そんなママさんの悩みを解消するために、赤ちゃんの熱中症対策について具体的にご提案したいと思います。●熱中症って、どんな病気?まずはじめに、水分不足が赤ちゃんに与える影響についてご説明します。暑い夏の日にエアコンがきいた室内にいる赤ちゃんが、十分涼しい環境にいるにも関わらず熱中症になってしまうことがあります 。これは新生児の体温調節機能が未発達なため、大人よりも簡単に体温が上昇してしまうために起こります。大人にとっては快適な室内でも、赤ちゃんにとっては暑く感じることがあるのです。そこで夏の熱中症対策にはこまめな水分補給が欠かせないのですが、赤ちゃんは自分から水分不足を教えてはくれません。お腹がすいたら泣いてくれますが、それだけではなく赤ちゃんの機嫌が悪くなったりグッタリしていたり、おしっこが極端に少ないといった異変を感じたら、それは熱中症の疑いがあります。たとえ涼しいところにいても、赤ちゃんから絶対に目を離さない ようにしてください。●ミルクしか飲まない赤ちゃんの熱中症対策は?子どもを熱中症から守るために大切なのは早めの対策です。母乳やミルクしか飲まない新生児の場合はそれだけでも大丈夫なのですが、ミルクの温度をできるだけぬるめにする、母乳をいつもよりもこまめに与える といった方法が効果的です。空腹時以外にも少しずつミルクや母乳を与えて脱水対策をおこないましょう。また、離乳食が始まっている赤ちゃんなら、母乳やミルク以外の湯冷ましや乳児用の飲料水を与えた方がよりよい水分補給になります。最近は、電解質やブドウ糖などを含んだ乳児用の経口補水液 も市販されていますので、暑い日には積極的に赤ちゃんに飲ませてあげましょう。いずれにせよ、赤ちゃんが喉の渇きを感じる前に飲ませてあげなければいけません。しかし、やはり赤ちゃんは「喉が渇いた」とは言ってくれませんから、時間をみて定期的に水分を与えてあげるとよいでしょう。そして当然ながら、赤ちゃんに熱中症の疑いがみられたら迷わず医療機関を受診してくださいね。【参考リンク】・ベビーケアレポート(専門情報)小児医療・育児関連専門職情報サイト | 和光堂()・乳幼児の熱中症を予防しましょう | 弘前市(PDF)()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年07月25日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。産後の母体には、“母”としての機能アップと同時に、妊娠前の状態に戻ろうとする働きも急速に起こります。この急激な変化と回復の6~8週間程度を『産褥期』と呼びますが、 この時期に異常が発生してしまい回復が遅れることもあります。その異常事態の一つが『子宮復古不全』 です。●子宮復古不全の原因子宮は妊娠・出産によって大きく広がります。ただそれは、産後自然に“元に戻る(復古する)”はずです。ところが、何らかの理由から復古できないことがあり、それを子宮復古不全と呼びます。子宮復古不全には複数の原因が考えられます。具体的には、(1)多胎分娩や巨大児分娩など子宮が大きくなり過ぎた場合(2)分娩時に時間がかかりすぎたり早産や大量出血を起こしたりした場合(3)排出されるはずの胎盤や卵膜などの一部が残留している場合(4)子宮筋腫や感染症などがある場合(5)大小のお通じが少ない場合(6)母乳を与えていない場合などがあげられます。このように、子宮に合併症がある場合のほか、出産に際して子宮が働きすぎて疲労していたり産後の刺激が少なかったりすると、子宮の収縮が進みにくい とされます。●子宮復古不全の症状出血や長引く悪露がサインになります。産後の子宮は本来急速に収縮することで、出産で断裂した血管をふさぎます。収縮が不十分だと、出血が止まりにくくなってしまうのです。また、子宮内に残留物があると悪露がいつまでも続き、また悪露が続くことが新たな感染症の原因 ともなり、発熱などの症状を起こします。医師は、触診・内診で子宮の収縮状態を調べたり、超音波検査で子宮内残留物の有無を確認したりして診断をくだします。●子宮復古不全の治療法治療には大きく分けて3つの方法があります。まずは“子宮収縮剤”で子宮の収縮活動を促進します。これによって、子宮自体の縮小だけでなく残留物の排出も促します。同時に必要に応じて、感染症に抗生物質の投与、排尿・排便を促す治療や運動、母乳指導などが行われます。これでも治癒しない場合には、子宮内の残留物を手術によって除去する必要が出てきます。ただ、この治療法は出産したての柔らかい子宮を損傷しやすい ため、最終手段として行われます。●子宮復古不全の予防法出産時に早くからイキミすぎると母体が疲労し、出産に時間がかかります。すると、子宮も疲労してしまいます。お産の痛みや時間は個人差がありますが、医師や助産師のアドバイスに従い、過労を起こさない出産 を目指すことが予防につながります。また、医師の許可を得ることができたなら、出産後に軽い歩行を行うことが子宮の収縮を促し、残留物の排出にもつながります。さらに、母乳を赤ちゃんに吸われることで得る刺激も、自然な子宮収縮を促してくれます。●まとめとして産後の子宮収縮は、その急激で激しい活動から産後の陣痛と呼ばれるほどの引きつるような痛みをもたらすことがあります。この痛みは、たるんだお腹をキュキュッと引き締めてくれる歓迎すべき痛みですし、一定時期を過ぎればおさまります。ところが子宮復古不全の痛みは必ずしも強烈ではなく、出血と不快な下腹部痛 がいつまでも続きます。産後は普段とは違う症状が体に現れても当然だと思ってしまいがちですが、自分の体が発するサインに十分な注意を向けてあげることが重要です。【参考リンク】・子宮復古不全 | 日本医科大学多摩永山病院()・「子宮復古不全」の原因・治療法 | ウェルネス東峯()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年06月10日【ママからのご相談】現在8か月になる息子がいます。まだ生理が再開していないのですが、妊娠してから生理のない生活に慣れてしまって突然来るのが不安です。何か前兆などあるのでしょうか。●A. 人それぞれながら直感はあります! 授乳頻度が減ったかなというときは注意が必要です!こんにちは。ライターりょんぺいです。妊娠、出産、母乳育児とほぼ2年近く生理がない生活をしていると、生理というシステムもすっかり忘れてしまいますよね。特に初めての産後を迎えられているご相談者様にとっては、子どもがいて毎月生理が来る生活も初めてかと思います。少しでも心構えができると安心ですね。そこで、子どもがいながらの月経ライフの経験がある、2人以上のお子さんがいるママに2回目の生理再開時の状況や兆候などをヒアリングしました。●生理再開の兆候について●体の変化『久しぶりの頭痛におかしいなぁ、授乳中だし薬も飲めないし……と思っていたら生理でした。明らかにいつもと違う頭痛でした』(5か月で生理再開/34歳女性)『足の甲、太ももの裏側がだるく重い感じがしました。「うわぁ、この感じ懐かしい、生理来るわ」と悟りました』(10か月で生理再開/40歳女性)『真夏なのに足だけ妙に寒く、ブラトップと短パンという姿なのにモコモコ靴下を履くほどでした。翌日生理が再開し、体って素直だな と思いました』(9か月で生理再開/34歳女性)●心の変化『ある日、赤ちゃんを抱っこしながら上の子と手をつなぎ、もう一方の手で牛乳2本をぶらさげてスーパーから帰っていたところ、同年代くらいの女性が颯爽とハイヒールでカツカツ優雅に歩く姿をみて、焦りと寂しさで泣きそうになりました。帰宅すると生理が再開していて、「さっき泣きそうになったのは生理再開の心のモヤモヤのせいね」 と逆に生理が来たことで安心できました』(9か月で生理再開/34歳女性)『常に予定を入れておきたいタチなのに、その日は無気力で誰ともおしゃべりしたくない感じでした。頭の回転もいつもより遅く、ボーッとしていたら生理再開でした。早いよ!と自分に突っ込みました』(4か月で生理再開/37歳女性)●食の変化『離乳食が2回食になり母乳が出にくく感じた ので、豆乳を飲むようにしたら3日後くらいに生理が再開しました』(7か月で生理再開/33歳女性)『完母とはいえ、それまでとは違う空腹感で四六時中食べてばかりいたら生理再開でした』(9か月で生理再開/34歳女性)『甘い物が恋しくて糖分ばっかりとっていました。独身のころや1人目の産後も同じように生理前は甘い物が食べたくなっていたので、生理再開するかも……と思いながら今回も甘い物ばかり食べていました』(8か月で生理再開/36歳女性)●生理再開時の状況について『自分では気づかず、8歳になる長女に「ママ大変!」と教えてもらいました。いい機会だからと生理のメカニズムについて娘に教えました。「まだ少し早いけどもう少し大きくなったらまたお話しするね」と将来の楽しみがまた一つ増えました』(1歳半で生理再開/35歳女性)『完母でしたが離乳食を3回にした途端、生理が再開しました 。上の子のときもそんな感じでした』(10か月で生理再開/38歳女性)『上の子のスイミングの時間、母子一緒のベビースイミングもやっていたので一緒にプールに入っていました。とってもリフレッシュになる大好きな時間でしたが、その日はなんとなく気乗りせずベビースイミングをお休みにしたら生理再開でした。直感はありますね』(8か月で生理再開/36歳女性)『上の子のピアノ発表会で身動きがあまり取れないときに生理が再開しました。ナプキンも持っておらず、近くにコンビニもなく、下の子のオムツで代用?と一瞬よぎりましたが、オムツセットに一緒に入れていた母乳パッドを発見!なんとかなりました』(6か月で生理再開/38歳女性)----------いかがでしょうか。一度産後の生理再開を経験したことのある2人目ママだからこその冷静な気づき、上の子がいるからこその苦労があったようです。生理そのものを忘れていた!鬱陶しい!面倒くさい!という声が多かった反面、3人目を希望しているので待ち遠しかった、体が戻ってくれたことが素直にうれしいという声もありました。産後の生理再開時は、自分のためにお赤飯を炊いて「またこれからよろしくね」と自分自身を労ってあげましょう。今後の毎月のお付き合いを前向きにするためにおすすめです。また、授乳の回数が減ってきたころに生理が再開する人が多いようなので、「そろそろかも」と思ったら外出時にナプキンを持ち歩いておくと安心ですよ。●ライター/りょんぺい(ママライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年06月07日こんにちは。ライターのNANARUKAです。育児に仕事に奮闘中のママさん、今日もお疲れさまです。毎日必死でママ業をこなしているのに、ちょっとしたことがキッカケでしんどくなったり、つらくなったりすることってありますよね。ささいなことなのに何日も落ち込んでしまったり……。でも、心配しないでください。同じことを世のママさんたちも一度は経験したことがあるようです。今回は、子育て中のママが体験した「育児って窮屈……」な瞬間エピソードを取材しました。今まさにどん底にいるママの叫び、笑って話せる思い出話になった先輩ママのアドバイスなど、それぞれの窮屈エピソードを第3位からどうぞ!●3歳以下の子を持つママが特に感じる、窮屈シーン第3位は「外食」『外食するときは常に窮屈な思いです。気に入らないことがあると奇声を発する1歳児、料理到着まで待てない2歳児、食べ終わったら走り出す3歳児……。年齢によって状況は変わりますが、外食中はとにかく低姿勢で近くの席の他のお客さんには謝りまくります 。トラブルが起きてしまっては後味も悪くなってしまうので、申し訳なさを全面に押し出して事前回避しています』(38歳/1歳女の子、3歳男の子、6歳男の子のママ)『たまにはラクしたいし、気分転換もしたいし……と、めったにしない外食をしたときに限って、他のお客さんから「もう少しちゃんと座らせたら?」と注意されたり、イヤな顔をされることがあったので、外食時はいつもヒヤヒヤ。まともに食べた気がしないし、かえって疲れてしまいます』(28歳/2歳男の子のママ)『外食時の周囲の目がとても気になるので、外食はランチは11時、ディナーは18時までには店に入る ようにし、一番混む時間帯には食べ終えるようにしています。この時間帯ならたいていの店はまだ空席がある状態なので、いくらかリラックスできます』(40歳/3歳男の子、4歳女の子のママ)食事をしている間はお互いに移動することができないため、どうにか工夫してトラブルを避けたいものですね。●一度は通る道? 第2位は「“母乳絶対主義”の呪縛」『上の子が1歳前後のとき、母乳信仰みたいな風潮がしんどくて産後うつになりかけました。母乳を飲ませることだけに気を取られ、ママ友からの「ミルクあげてるんだ~」という言葉に落ち込む日々。かわいい赤ちゃんと一緒にいる充実感はほとんど楽しめていませんでした。今になってみればそんなことはどうでもよかったと思えるけれど、真っただ中にいるときって「母乳があげられないといいお母さんじゃないのかな……」と不安ばかりが先行してしまう んですよね』(43歳/10歳男の子、8歳女の子のママ)『上の子が産まれたとき、「いつでも欲しがるだけ母乳を飲ませて」という指導をうのみにして心身ともに疲れていたところ、実母から「時間をあけてミルクも利用しながら授乳し、しっかり母乳をためるのがいい」とのアドバイスが。人によってやり方も意見も異なる 授乳事情に、日々悶々としていました』(33歳/1歳男の子、3歳男の子のママ)赤ちゃんに母乳を飲ませてあげたいのは誰だって同じです。とはいえ、無理は禁物。周囲の意見に流されてしまうのではなく、ママ自身の体調を考慮して母乳とミルクを使い分けましょう。●身も心も窮屈! 圧倒的多数を占めたシーン第1位は「バス・電車」『バスの中で1歳の息子が抱っこひもの中で大号泣。いくらあやしても泣き止む気配がなく、他の乗客に申し訳ない気持ちで耐えていたところ、近くに立っていた親子がこちらを気にしている様子。小学校低学年くらいの女の子とそのママはいかにも迷惑そうな面持ちで何度もこちらをジロジロ 。そのママさんだってこういう時期を過ごしてきたはずなのに。「こんなときは優しい気持ちで見守ってあげようね」。自分の娘にはことあるごとにそう教えています』(35歳/5歳女の子・2歳男の子のママ)『小さな子を連れていると席を譲ってくださる方も多いのですが、子どもはじっと座っていることがまず無理。電車やバスでは、席に着くより抱っこひもでしっかり抱っこして立って揺られている方がおとなしいので、そのときも断ったのですが、譲ってくれたその人はそれでも勧めてくるので再び断ると、最後には舌打ち。こちらにも事情があるのに…… と落ち込みました』(30歳/1歳女の子のママ)『ベビーカーに子どもを乗せたままでバスの席に着いていたところ、通路をふさいで邪魔だと注意されたことがあったので、それ以降、バスに乗るときは子どもを抱っこし、ベビーカーを畳んで隅の方に立つようにしたのですが、先日、他の乗客から「子どもを連れてるなら座れよ!」と怒鳴られました。立っても怒られるし座っても怒られる 。乗り物に乗るときは、またいつ怒られるかと常にビクビクしてしまいます』(31歳/0歳男の子のママ)『10年くらい前はバスや電車ではベビーカーは畳むのが当たり前。当時は、大きな荷物を肩に掛けて赤ちゃんを抱っこし、畳んだベビーカーを持って立つしかなかったのでとても大変でした。そんな状況なのに、他の乗客から荷物をグーパンチされたり、連れていた上の子を叱られたりもしました。当時はたまにそんな目に遭ってはどん底まで落ち込んでいましたが、最近では「申し訳ありません」と丁寧に謝って、あとは知らんぷり。引きずらないタフさも大事です(笑) 』(36歳/10歳男の子、8歳女の子、6歳男の子、3歳男の子のママ)やはり1位はバス・電車!外食よりも逃げ場のない“密室感”が強いうえ、乗客の会話も少ないため、子どもの声が響くこと響くこと……。子どもを落ち着かせるのはもちろんのこと、ママ自身も強い心を持っておく必要があります。●少数意見も見過ごせない! まだまだあるある番外編『育児に関する情報が多すぎてかえって窮屈。特にちまたにあふれる「叱らず、穏やかで、イライラしない」的な子育て法の流布 。育児なんてそんなうまくいくわけないので、これがかえってプレッシャーです。影響されやすい自分も悪いのですが……』(35歳/5歳女の子のママ)『うちの家族は意見を持った個性の強い大人たちが多いので、私は常に夫、義母、義父、実母の間で板挟み状態。正直、育児に関係のない所でも窮屈ですが、これも運命と割り切って、だいたいのことは聞き流すようにしています』(39歳/1歳女の子のママ)『どんなに女性や育児に理解のある会社だったとしても、子どもが熱を出して仕事を欠勤や早退しなければならないときはとにかく気まずいです。後々、迷惑をかけた同僚や上司にはいろんな形でおわびしています。やはり社会的には働く母親は弱い立場にあると感じてしまいます 』(40歳/5歳男の子のママ)----------同じような経験をされたママさんも多いのではないでしょうか?現在3人の子育て真っただ中の筆者も同情、共感してしまう意見が多く、何年も前のことですが、他人に突然大きな声で怒鳴られたときのことは、忘れたくても忘れられない記憶として今も記憶に残っています(泣)。世の中にはいろんな人がいます。子どもが嫌いだという方もいるでしょうし、親子のちょっとしたマナー違反を大目に見ることはできないと考えている人もいるでしょう。そういう人たちも、そうでない人たちも共存している社会。そんな社会の中でこれからも子育てをし、生きていくのです。少しばかり窮屈なことがあっても柔軟に受け止め、直すべきことは直し、反省し、感謝し、また前を見る 。そんな捉え方でよいのではないでしょうか。いつかは子どもは大きくなって、ママに寄り添ったり、ともに出かけたりすることも少なくなるはずです。そんなときに子育て中のママさんを温かい目で見られるように、この機会に親子で話し合ってみるのもいいかもしれません。●ライター/NANARUKA(フリーライター)
2016年06月04日現在妊娠中の妊婦です。先日産婦人科の妊婦健診で、「そろそろおっぱいマッサージはじめてね」と言われて、助産師さんにやり方を実践しながら説明してもらいました。ですが、とても痛いし、不快な気持ちにしかなりません……正直お産まで続けられる気がしません。何か手軽に行えるおっぱいケア方法はないのでしょうか?●A. まずは柔らかく、伸びのいい乳首に仕上げておくことを心がけましょう。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。妊娠中、産後のおっぱいマッサージケアは母乳育児をスムーズにするためとても大切なことです。とはいえ、おっぱいマッサージ自体痛みを伴う場合が多く妊娠中はおなかが張りやすくなるので、積極的に行えない場合も。まずは赤ちゃんが吸いやすいような柔らかい肌質の乳首にしておくことからスタートしましょう。今回は、毎日継続しやすい産前、産後のおっぱいケアについてご紹介します。●赤ちゃん・ママにとって理想的なおっぱいの条件3つ●(1)母乳が赤ちゃんの欲しいぶんだけ出る母乳は少なすぎても、分泌が多すぎても赤ちゃんがぐずる原因 となります。産後間もなく乳腺の発達が不十分のころは、母乳量不足が心配されることが多いですが、逆に分泌量が多すぎても、ママのおっぱいが張りすぎて痛くなったり、赤ちゃんがむせたり苦しくなったりしてしまいます。●(2)赤ちゃんが吸いやすい乳首の形赤ちゃんが吸いやすい乳首の形は、乳頭、乳首の長さが1、2cmくらいで口にスッポリとおさまるサイズ。●(3)赤ちゃんに多少引っ張られても切れない柔らかい乳首乳首が硬いと赤ちゃんが吸いづらく、切れやすくなってしまうためママもつらいです。柔らかく、伸びのいい質感 の乳首づくりが大切です。●妊娠中、産後におすすめのおっぱいケア方法4つ●(a)お風呂上がりにオイルを乳首に塗るまずは、オイルを乳首に塗ることから始めてみましょう。オイルは植物性のオイル(オリーブオイル、スイートアーモンドオイル、カランデュラオイルなど)または、ピアバーユ、ソンバーユなどがおすすめ。ネットでも簡単に手に入りますよ。オイルが浸透しやすいお風呂上がりに塗ると効果的 。●(b)乳首にオイルパックをする乳首にオイルパックして寝ます。(a)でご紹介したオイルをたっぷり乳首・乳輪に塗って、ラップをその上からかぶせます。あとはそのまま寝るだけで翌朝ふかふか・ふわふわ の乳首に仕上がっています。乳首に刺激は与えないので、切迫早産のママでも行えます。産後もこのケアを続けることで、切れた乳首の傷口の回復を促し、より赤ちゃんの含みやすい乳首づくりができます。●(c)自分の体調、気持ちが向いたときに乳頭・乳房のマッサージをしましょう妊娠中期ごろから産婦人科でおっぱいマッサージを指導される方もいらっしゃると思います。できるときには指導された方法でおっぱいマッサージを行いましょう。妊娠中から乳管を発達させて乳首をケアしておくことはとても重要で、妊娠中にしっかりできていれば産後のおっぱいも楽になります。ですが、妊娠中はおっぱいへの刺激でおなかが張りますし、自分でマッサージを正しく行うことはなかなか大変。産後も、パンパンに張ったおっぱいにゆっくりとおっぱいマッサージできる余裕はなかなかないと思います。産後、カチカチになってしまっている部分を優しくほぐすだけでも違います 。ご自身の体調、気分が向いたときにマッサージを行うようにしましょう。●(d)産後は赤ちゃん吸わせることが一番のおっぱいケア乳首にはいろいろな形があり扁平(へんぺい)や陥没乳頭の方は普通の形の方より少し吸わせるのにハンディがあります。ですが、どんな乳首の方でも赤ちゃんに根気よく吸ってもらうことで、赤ちゃんにとって吸いやすい乳首、形へ整っていくのです。とても吸啜(きゅうてつ)の力が強い赤ちゃんにたくさん吸ってもらっても耐えられる乳首にするためにも、妊娠中からのオイルパック、マッサージなどのケアは続けるようにしましょう 。●産後のスムーズな授乳は妊娠中からのケアのたまものいかがでしたか?妊娠中からできるおっぱいケアはたくさんあります。ぜひ、産後の赤ちゃんのおいしいご飯の下ごしらえと思って、トライしてみてくださいね。【参考リンク】・おっぱいが張ったらどうすればいい? | ムーニー ユニ・チャーム()●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年05月30日【ママからのご相談】4月から子どもを保育園に入れて、職場復帰をしました。わかっていたこととはいえ、やはり仕事と育児の両立は大変で、週末休むだけではなかなか疲れが取れなくて悩んでいます。 でも、まだ夜間は授乳を続けているので、薬や栄養ドリンクはできるだけ頼りたくありません。何か良い疲労回復法があれば教えてください。●A. 休息と睡眠が一番ですが、簡単に手作りできる柑橘(かんきつ)系ドリンクもおすすめです。ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。育児とお仕事、毎日お疲れさまです。お子様が保育園に入園されたばかりとのことですので、生活環境が変わられたばかりですから、特に精神的にも肉体的にもお疲れが出るころなのかもしれませんよね。そして、夜間の授乳も続けられているとのことで、母乳へのお薬の影響もご心配なお気持ち、よくわかります。そこで今回は、母乳に影響が少なく、できるだけママのお仕事や家事の疲れも和らげてくれるような身近な食材を使った体に優しい手作りドリンクの作り方をいくつかご紹介します。●“疲れ”に良い食材とは?仕事での疲れ、スポーツでの疲れなど“疲れ”にもいろいろありますが、そもそも、どうして“疲れ”というものが起こるのでしょうか。それは、人間が食べ物を食べ、その食べ物が体の中でエネルギーに変わるときに必要となるクエン酸 という物質が不足しているためです。クエン酸が不足すると、乳酸という疲れの元になる物質が体内に増え、エネルギーの産生もうまく行われなくなってしまうので、さらに疲れが増してしまいます。つまり、疲れを回復させるにはクエン酸を摂取するのが近道 となるのです。それでは、効率よくクエン酸を摂取するにはどんな食材を選べばよいのでしょうか。クエン酸を多く含む食材の代表は柑橘系の果物です。レモン、グレープフルーツ、イチゴ、パイナップル、キウイ、リンゴなどに多く含まれています。ビタミンは熱を加えると壊れてしまうものも多いですが、クエン酸は熱を加えても壊れないので、果物をそのまま食べるのが苦手な方は、ドリンクやジャムにして摂取するのがおすすめです。●自家製クエン酸ドリンクのススメクエン酸は加熱しても大丈夫とはいえ、ジャムを手作りするのは手間がかかります。しかし、材料を準備してミキサーにかけるだけの手作りドリンク なら手間いらずでとっても簡単。しかも、自家製ならお好みで甘さも調整しやすいですよね。そこで、最後にクエン酸を使ったドリンクの作り方をご紹介しましょう。<材料(2人分)>・グレープフルーツ…2分の1個・キウイ…1個・リンゴ…2分の1個・はちみつ…大さじ2・水…2分の1カップ<作り方>1…果物は皮をむき、ざく切りにしてミキサーにいれる2…ミキサーをしっかりかけてお好みのとろみにする3…お好みではちみつや砂糖で甘味を調整するスッキリした味わいが良い方は、材料にリンゴ酢大さじ1を加えると良いでしょう。酸味が苦手な方は、プレーンヨーグルトを加え、はちみつで甘味を調整するのがおすすめです。はちみつは、ブドウ糖と果糖で構成されているため、吸収が早く、エネルギーに変わりやすいという特徴があります。また、ミネラルも豊富なので、クエン酸と併せて摂取することでそのため、より疲労回復に期待できますよ。----------いかがでしたか。今回は疲れを感じたときにおすすめの手作りドリンクレシピをご紹介しました。疲労回復にはゆっくり休むことが一番の薬ですが、多忙なママはそう簡単に休めませんよね。ただ、薬や栄養ドリンクの使用はカフェインの過剰摂取 など思わぬ副作用も懸念されますし、妊娠中や授乳中の方は、使用を避けたほうが良いものもたくさんあります。そんなときには、自宅に常備している食材で手軽に作ることができる今回のドリンクレシピをぜひ試してみてください。【参考リンク】・クエン酸 | 成分情報 | わかさの秘密()・はちみつ | 成分情報 | わかさの秘密()●ライター/MAKI(健康・美容ライター)
2016年05月27日【ママからのご相談】現在妊娠4か月です。先日受けた妊婦健診の採血結果で、随時血糖が高かったため、再度血糖の検査をしてきました。もしかしたら妊娠糖尿病の可能性があると言われましたが、妊娠糖尿病とは一体どのような病気なのでしょうか?●A. 妊娠が原因で起こる病気。血糖値のコントロールが重要!こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。妊娠糖尿病の可能性があると言われ、驚かれたことと思います。今は再検査の結果待ちかと思いますが、もし妊娠糖尿病と診断された場合、まずは食事制限や運動で血糖値をコントロールし治療していくことになります。とはいえ、妊娠糖尿病は、いわゆる糖尿病とは異なり妊娠が原因で起こるものなので、出産後たいていは治ります。妊婦健診をきちんと受け、主治医の指示をしっかり守れば赤ちゃんは元気に育ちますので、もし診断されたとしても心配し過ぎないようにしましょう。●胎盤で作られるホルモンが妊娠糖尿病の原因に妊娠すると、胎盤からは血糖を上げやすいホルモンが分泌されます。通常、妊娠中のママの膵臓はインスリンの分泌を増やし、血糖値が上がらないようコントロールしていますが、それが追いつかないと血糖値が上昇し、妊娠糖尿病になってしまいます。太りすぎていたり、家系に糖尿病の人がいたりするとかかりやすい と言われています。●診断方法妊娠糖尿病は次のような方法で診断します。まずは妊娠の早い時期に随時血糖をはかります。随時血糖の値が高いときにはブドウ糖負荷試験をして診断します。もし妊娠初期に陰性であっても、妊娠が進むにつれ血糖を下げるインスリンというホルモンが効きにくくなるため、妊娠中期(24〜28週)にもう一度スクリーニング検査を受ける必要があります 。●病気を放置してしまうと、母子ともに合併症のリスクがあるママが妊娠糖尿病になり、もし高血糖の状態を放置してしまうと、お腹の中の赤ちゃんも高血糖になり、さまざまな合併症が起こりやすくなります。ママは妊娠高血圧症候群や羊水過多症などの併発が心配されます。赤ちゃんは出産時に4,000g超の巨大児になる ことが多くなります。しかも、大きいにも関わらず、高血糖の影響で内臓や肺の機能が未熟になるリスクがあります。また出産後一気に低血糖になる心配もあります。●治療とケア妊娠糖尿病が早期発見できたら、まずは食事制限や運動で血糖値をコントロールしていきます。もし改善しない場合は、インスリンを投与して血糖値を下げることもあります。妊娠が進むにつれインスリンの量は増えますが、ほとんどの場合、産後には減量あるいは中止できます。妊娠糖尿病は、出産すればたいてい治ると言われています。しかし、妊娠糖尿病になった人は、そうでない人に比べ、将来的に約7倍糖尿病になりやすい といわれています。そのため今後も定期的な検診や生活習慣の見直しをすることが大切です。また産後に母乳を与えると、お母さんも赤ちゃんも将来、糖尿病になるリスクが減ることが知られていますので、母乳栄養を心がけるのもいいですね。【参考文献】・『最新決定版 妊娠全百科』北川道弘・監修【参考リンク】・妊娠糖尿病 | 日本産科婦人科学会()●ライター/aco(フリーライター)
2016年05月17日こんにちは、ママライターのましゅままです。2016年4月、『平成28年熊本地震』が起こり、避難生活を過ごしている住民の方、それ以外の住民の方もライフラインの欠損で大きなダメージを受けています。水、電気、食料、物質が不足し、粉ミルクや調乳のための水、紙おむつ、ベビーフードなどが特に不足しているとのことです。無力な赤ちゃんを守ってあげられるのはそばにいる大人だけ。いつどこで災害に遭うか予想などつきません。日ごろから赤ちゃんのための物資も充分備えておくことが大切です。今回は、赤ちゃんがいる家庭の災害対策についてご紹介します。●物資や食料で備えておくと良いもの9つ●(1)粉ミルク母乳のみで赤ちゃんを育てていても、万が一のことを考えて粉ミルクは用意しておきましょう。離乳食作りにも重宝します 。また、粉ミルクが切れてしまった場合は、手に入るまでの間5%程度の砂糖水でも代用ができる ので、角砂糖やスティックシュガーも用意しておくといいかもしれません。大人も子どもも砂糖水でエネルギー補給をすることができますよ。●(2)ミルク用の水水は断水時にはとても入手しづらく、食用として煮沸消毒するための電気やガスもしばらく使えない場合があります。水の蓄えは必須 です。母乳のみで育っている赤ちゃんも、ママが清潔な水と少しのお米さえ食べれていれば充分な質の母乳を与えることができます。可能であればガスコンロや電気ケトルの準備をしておくといいです。●(3)紙おむつ紙おむつは災害時とても貴重な品物になります。必ず備えを用意しておきましょう。●(4)おしりふき、抗菌ウェットティッシュ汚れたおしりだけでなく、傷口や手足や体、口を拭くのにも重宝するでしょう。アルコールが入っているものだと口周りやおしりが荒れてしまうことがあるので、肌には水が主成分のおしりふきを用意しておくと良い です。少しの水で濡らせば洗髪代わりに赤ちゃんの頭を拭いてあげたり、歯を磨いてあげることもできます。●(5)着替え赤ちゃんの着替えを数組用意しておきましょう。サイズアウトした古着なども、切っておむつ代わりにできたり保温に役立ったりするので詰め込んでおくといいです。●(6)離乳食期の赤ちゃんのベビーフードベビーフードも大変手に入りづらくなります。赤ちゃん専用のベビーフードはもちろん、大人用の食事の缶詰やレトルトのものも、離乳食期の赤ちゃんが一緒に食べられるようなもの を用意しておきましょう。レトルトのおかゆやツナ、ひじき、大豆、ペーストコーン、煮魚の缶詰がおすすめ。●(7)タオル数枚、可能なら毛布赤ちゃんには必須アイテムなのでハンドタオル数枚、バスタオル1、2枚用意しておきましょう。バスタオルは授乳ケープやおくるみ代わりにもなります 。寒い時期の寝かしつけに毛布が重宝しますので車に積んでおくといいです。●(8)紙コップ災害時は哺乳びんを充分な消毒をすることができない場合もあります。そのとき、紙コップを使い捨てて、ミルクを与えることができます。食事の器代わりにすることもできます。●(9)ビニール袋・ゴミ袋古着をおむつ代わりにした際おむつカバーにしたり、汚れた紙オムツを包んだり、ビニール袋はあると重宝するでしょう。また、食材と水、ミルクを清潔なビニール袋の中で揉んでつぶせば簡単に離乳食が作れます。足や体の保温にも役に立ちます 。●被災ママたちの体験談『困ったのは、トイレ、水……下の子がまだ9か月だったので、余震の続く中家に入って、おむつやミルクを取り出さなければ、救援物資が届くまでもたなかった。3歳の子どもに穴をほったトイレにさせるのは大変だった。結局トイレを嫌がり、おむつ生活に……地震が終わってもしばらくはおむつだった。つらかったのは、自分の家は全壊なのに、他の家は無事で、早く仕事に出て来いと言われ、地震の起きた5日後には仕事へ。家にいて、子どもの心のケアをもっとしたかった 』(3歳・9か月のママ)『当然のことですが、タンスなどの大きな家具は倒れないようにしておかなくてはならないと思った 。被災する数分前まで、2階で遅い昼寝をしていた娘を起こして、下に連れてきて、起きたばかりで抱っこされたがっていたので、そのままストーブの前に居たところに、地震が起こった。そのため、しばらくの間(翌日くらいまで)2階のタンスが倒れていることもわからず、わかってからも何も考えなかったが、何日もたってからやっと、もう少しでタンスの下じきになっていたかもしれないことに気づき、とても反省した』(12歳・2歳のママ)『子ども(1歳7か月)が余震におびえ、風で家がきしむだけでも、大泣きする時期があった。夜も寝つきが悪くなり、電気を消すのも嫌がったので、お気に入りのビデオ、DVD、CDをかけながら、眠らせることが多かった。自分自身も産後1か月だったので、疲れがたまっていたが、リラックスすることを心がけ 、水分を多くとっていたので、母乳が止まらず、大変助かった』(1歳7か月・1か月のママ)●災害対策は心の準備も大切いかがでしたか?子育て期のママと赤ちゃんが被災に遭うと、身の回りの物資の不足はもちろん、集団生活での赤ちゃんの夜泣きに対応するママの疲労、赤ちゃんや子どもの心のケアも課題となります。ついつい、「自分の地域だけは大丈夫」と過信してしまいがちなのですが、今まで被災されてきた方々も同じような気持ちだったはず。ぜひ気持ちをひきしめて、災害に対する心構えや準備を日頃から行っておきましょう。【参考リンク】・赤ちゃんのいる家庭の防災準備 | コンビタウン()・災害体験に学ぶ | 東京都子どもを守る災害対策検討会(PDF)()●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年04月25日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。突然ですが、質問です。“愛情”の反対は何でしょう?憎悪?いいえ。違います。答えは“無関心”。「子どもは褒めて育てましょう」。そう言われ始めてから久しくなりますが、子どもが何かに成功したときや新しいことにチャレンジしたときにだけ褒めてはいませんか?今回は、心理カウンセラーとして、食育インストラクターとして長年、さまざまな子育てを見てきた筆者が、幼児期にその欲求が満たされるか否かで成人後にも大きな影響を与える“承認欲求”から子育てを考えてみたいと思います。●承認欲求ってなに?今回は子どもの承認欲求(心理学者・マズローが提唱)に特化したお話しになりますが、哺乳類の中でも人間の赤ちゃんだけが、自分の力だけで母乳を飲みに行くことができません。母親に抱かれ、乳房に口が届くところまで持っていってもらわないと母乳を飲むことさえできないのです。そのために赤ちゃんはお腹がすくと泣くのですが、泣いて自分の存在、状況を主張しているのですね。ここですでに承認欲求が出てくるのです。この場合はもう命がけ と言ってもいいでしょう。成長して少しおしゃべりできるようになると、しつこいくらい話しかけてきます。同じことを何度も聞くこともあります。これも「甘えたい」「かまって欲しい」といわれる承認欲求のひとつ。自分の気持ちが満足するまで、その存在を認めて欲しい わけです。決してママを困らせたいわけではありません。●無意識に子どもに無関心になってはいませんか?仕事をしながらの家事や子育ては本当に大変。掃除機をかけよう、洗濯をしようと思ったときに限って足に絡みついてくる。SNSでのやり取りをしているときに限って泣かれる。そんなとき、どうしていますか?もし家事やSNSを優先しているのなら、その手を10秒だけでもいいので止めて、子どもに視線を向けてあげてください。子どもに触れてあげてください。そうするだけで、子どもは満たされます。忙しいのに家事の手を止められない!そう思った方は家事の目的を考えてみてください。家事は家族が快適に生活するためのことではないでしょうか?そう考えたら何を優先すべきか分かるはずです 。子どもが食事をしている間に家事をするのは効率的かもしれませんが、子どもはその間、とっても寂しいツラい気持ちで食事をしているかもしれませんよ。そのまま中学生、高校生になったら、自分の存在を認めてくれるネットの中の世界や、いわゆる“悪さ”をする友達といることに心地よさを感じてしまうかもしれません。小さなうちに時間をかけるか?大きくなってから時間を取られるか?極論を言ってしまえば、そんな選択になってしまう可能性もあります。●褒める育児の落とし穴子どもを褒めて育てることも確かに大切です。しかし、そこには落とし穴があります。それは「何かができたとき」「頑張ったとき」だけにしか褒めてもらえないと、子どもは「何かができないと、認めてもらえない」「頑張らないと認めてもらえない」そう刷り込まれてしまうのです。もっと突っ込めば、「何もできなければ自分はダメな人間なんだ。」「頑張らないと自分は認めてもらえない、ママの笑顔さえ見れない存在価値のない人間なんだ」、そう刷り込まれて成長してしまうため、自己肯定感の低い大人になってしまう 可能性があるのです。褒める育児よりも“認める育児”を。難しく考える必要はありません。視線を向け、微笑みかけ、スキンシップと何もなくても「大好き!」と声をかけてあげるだけで、子どもの承認欲求は満たされ、自己肯定感は高まります。親子の信頼関係の“根っこ”、人間性が育まれる“根っこ”は認めることから始まるのです。●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年04月21日【ママからのご相談】1歳3か月の女の子のママです。私は母乳がたくさん出る体質なので、完全母乳で娘を育てました。現在も寝かしつけや食後におっぱいを飲ませています。授乳させることに苦痛は感じず、娘もおっぱいが大好きなのでこのまま母乳育児を続けていきたいと思っていたのですが、最近2人目の妊娠が発覚しました。まだ初期なので流産する可能性があるのですが、母に「妊娠中の授乳は胎児に悪いらしい」と言われ、授乳をすぐにやめるべきか悩んでいます。やはり断乳するべきですか?●A. すぐに断乳する必要はありません。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。授乳中に妊娠が発覚すると、まず頭をよぎるのが「上の子のおっぱいどうしよう?」ということですよね。妊娠中の授乳に関してはさまざまな意見が飛び交っていますが、「授乳の刺激が流産に直結する」という説に根拠はありませんので、すぐに断乳する必要はありませんよ。●妊娠初期の授乳による影響浜松の産科医が、妊娠中の授乳に関して論文を発表しており、こう述べられています。**********石井第一産科婦人科クリニック(浜松市)の石井広重院長は、96~00年に同院で第2子の妊娠が確認された20~34歳の女性のカルテをもとに分析。第1子が満期産(妊娠37週以上42週未満に出産)で流産の経験がない人で、授乳中だった110人と、授乳していなかった774人を比較。授乳群で流産は全体の7・3%に対し、授乳しない群は8・4%で、有意な差はなかった。石井院長は「母乳育児は母子双方にメリットがあり、禁止はすべきでない」と話す。**********流産を防ぎたいと思う気持ちは誰しもが持っていますが、初期流産の大半はどんな高度医療を持ってしても防ぐことはできません。だからこそ、お医者様は考えうる流産予防の方法をすべて提案して少しでもリスクを軽減しようとします。そのため、一部では「妊娠したら即断乳」をすすめる産婦人科があり、世間的にも「妊娠したら授乳はやめるべき」と慎重に考える風潮が強くあります。しかし、この論文では具体的なデータを用いて授乳と流産の関係性がないことを証明しているので、授乳中に妊娠が分かっても緊急で授乳する必要はない と言えます。とはいえ、安定期まではつわりなどでママの体調が優れず授乳どころではなくなる可能性もありますし、ホルモンの影響で胸が敏感になり、授乳が苦痛になってしまうこともあります。そのリスクを考えると、妊娠が分かった段階で授乳回数を減らしたり、断乳に取り掛かったりしておくのも良い方法です。●妊娠中期以降の授乳妊娠中期以降も、妊娠経過に問題が無ければ授乳は続けても問題はありません。妊娠中に上の子に授乳を続けることには、以下のメリットがあります。・ママが妊娠したことによる上の子の心のゆらぎを和らげることができる(赤ちゃん返りを緩和できる )・授乳タイムでママ自身もリラックスする時間を作ることができる(妊娠中・育児中のイライラをリセットできる)・ママの産後へのおっぱいケアが簡略化できるこの3点はママ、上の子、おなかの赤ちゃんにとってとても大きな意味をなすメリットです。ですが、『妊娠中期以降は授乳による刺激に影響が出ることがある』とつづった産婦人科医のブログもあります。切迫流産・早産ぎみのママは慎重に上の子の授乳を検討しましょう。●産後の授乳は赤ちゃん優先が大前提産後まで上の子の授乳を続けていたり、断乳していても上の子が母乳を欲しがるようになったりした場合は、ママの抵抗がなければ兄弟で母乳を分け合う『タンデム授乳』 という選択肢があります。特別推奨されていることでもないのですが、・下の子がうまくおっぱいを吸えなくても上の子が吸ってくれるため母乳がよく出る・妊娠中同様、上の子の赤ちゃん返りが和らぐというメリットがあります。しかし、母乳を飲む順番は赤ちゃんが先 が鉄則。上の子が下の子よりも先に母乳を欲しがったら、きちんと順番を守ってもらうように言い聞かせましょう。あくまで母乳は赤ちゃんの成長のためにあり、優先順位は下の子です。下の子にミルクをあげてまで上の子に母乳を飲ませる……ということはNG。また、妊娠中は上の子に授乳を続けて、赤ちゃんが産まれた時点でおっぱいとサヨナラするよう言い聞かせることもしつけのひとつ。ママの考え方、子どもの性格に合わせてさまざまな授乳ライフの選択肢があります。ぜひ、赤ちゃんとママが一番円満にいく方法を模索してみてくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年04月11日こんにちは、ママライターのfurahaです。妊娠中は控えたほうが良いとされている、タバコ、アルコール、カフェイン。タバコやアルコールは、低出生体重児や胎児アルコール症候群を招く危険性があり、明らかに胎児に害があることがわかっています。その一方で、カフェインが胎児に及ぼす影響に関してはまだ研究中で諸説あり、どのような影響があるのかよく知らない妊婦さんも多いのではないでしょうか?また、タバコやアルコールのように完全にやめないといけないというわけではなく、カフェインは少量であれば問題ないという考え方もあります。そんな妊婦さんが知っておくべきカフェイン情報、そして妊婦さんに人気のハーブティーについて紹介します。●妊娠中にカフェインを控えないといけない理由なぜ妊婦さんがカフェイン摂取量に気を付けないといけないかというと、カフェインは胎盤を簡単に通過してママから胎児へ送られてしまうから 。胎児は代謝能力が低いため、カフェインをうまく分解して排出することができず、体の中にどんどんカフェインが蓄積されて血中濃度が高くなってしまいます。また、カフェインには血管を収縮させ胎盤への血流を減らしてしまう作用があるため、胎児へ酸素や栄養が十分に送られなくなる危険性も。さらに、利尿作用もあるので、妊娠期間に必要とされているカルシウムや鉄分を尿として排出し吸収を妨げる働きもあります。これらは既に研究でも証明されていることで、妊娠期のカフェイン摂取に関しては世界中で研究が行われています。アメリカの産科学と婦人科学の専門誌『American Journal of Obstetrics and Gynecology』では、『流産の危険性は毎日のカフェイン摂取量に比例すること。1日に200mg以上のカフェインを摂取する女性は、全くカフェインを取らない女性に比べ、流産の確率が2倍になる』と発表されています。また、イギリスのレスター大学が行った研究でも、カフェイン摂取量が1日100mg以下の妊婦さんと比較し、低出生体重児の子どもが生まれるリスクが、100mg~199mg摂取の人で20%、200mg~299mg摂取の人で40%、300mg以上摂取で50%高くなる、という結果が出ています。研究によってどれくらいの摂取量をよしとするかに多少の違いはあるようですが、少なくとも、カフェインは胎児の発達障害や低体重を招き、害があることは確か !妊婦さんはできるだけとらない方がいいということがわかります。●妊娠中も少量のカフェインであればOK!とはいうものの、カフェインを含むコーヒーや紅茶が好きでリフレッシュするために飲んでいる、という女性は多いと思います。妊娠を機にそれらを完全に断つというのは、ストレスの原因にもなりかねないので、コーヒーや紅茶がどうしても飲みたいという妊婦さんは摂取量に気を付けましょう 。妊婦さんの1日のカフェイン摂取量は、WHOでは300mgまで 、ヨーロッパやアメリカでは200mgまで にしたほうがいいとされています。1日200mgまでの場合、目安としてはコーヒー1〜2杯程度。日本では明確な基準はありませんが、コーヒーであれば1日1杯、多くても2杯程度にとどめるように推める産科医が多いようです。また、コーヒー・紅茶に比べて含有量は少ないですが、緑茶・ウーロン茶にもカフェインは含まれています。水分補給をする際も、緑茶・ウーロン茶ではなく麦茶を飲むほうがいいでしょう。カフェインを気にせずコーヒーや紅茶を飲みたいという方には、デカフェ やノンカフェイン のものがおすすめです。●妊娠中・授乳中はハーブティーにも注意が必要!カフェインを気にせずお茶を飲めるということで、ハーブティーを妊娠中に好んで飲む方も多いと思います。香りもよくリラックスできるハーブティーですが、実はハーブティーにも妊婦さんに向かないものがある ので、種類を選んで飲むようにしましょう。●妊娠中は飲まないほうがいいハーブ・セントジョーンズワート・セージ・ハイビスカス・フェンネル・レモングラス・サフラン・アロエ・ハトムギ・ジャスミン・カモミール・ラベンダー他にも妊娠中に避けるべきハーブはたくさんありますが、なじみのあるハーブで注意したいものをピックアップしました。上記ハーブの多くは子宮を収縮させたり子宮を刺激する作用があるため、妊娠中は飲まないようにしましょう。また、ラベンダーのように神経系に作用を及ぼすハーブも妊娠中は避けたほうがいいと言われています。上記全てではありませんが、ほとんどのものは授乳中も避けたほうがいいとされているハーブなので、妊娠中だけでなく出産後もハーブティーを飲む際は気を付けたいところです。●妊娠中に飲み過ぎないほうがいいハーブ●ローズヒップビタミンCを多く含み、疲労回復や美肌作用で知られているローズヒップですが、多量に摂取すると下痢症状 を起こすことがあります。●ペパーミント消化不良や吐き気を解消してくれるので、つわり症状を和らげてくれる反面、子宮の筋肉を収縮させる 作用もあるため、妊娠中の過剰摂取は避けましょう。●ショウガつわりを解消したり、代謝をよくしてくれるショウガ。しかし、ドライジンジャーを摂取し過ぎると消化器官へ悪影響を及ぼしたり、低血糖になる可能性 があります。●妊娠中でも飲めるハーブ●ルイボスティー妊娠中に不足しがちなミネラルが豊富に含まれており、血行促進、便秘解消、美肌作用などがあります。妊娠中から授乳中まで飲むことができるハーブです 。ただし、飲み過ぎると下痢症状がでる場合もあるので、注意をしましょう。●ダンディライオンルート利尿作用によるむくみ予防、便秘解消、さらに母乳の出もよくしてくれるので、妊娠中だけでなく授乳中にもおすすめのハーブ 。タンポポコーヒーとしても知られています。●ラズベリーリーフ(飲んでいいのは妊娠後期から)陣痛を和らげ子宮の動きを滑らかにしてくれるため、臨月の妊婦さんにおすすめのハーブ。母乳分泌を良くし、母体回復にも良いとされているので、産後にもおすすめのハーブです。ただし、子宮をけいれんさせる作用もあるため、妊娠初期や胎児が安定していない時期には飲まないほうがいいとされています。飲む時期に注意しましょう 。----------こうみると、なじみのあるハーブでも実は妊娠中は適さないものが意外に多いことがわかります。アメリカやイギリスでは、必要がない限り妊娠中のハーブ摂取は推奨されていないくらい、ハーブは種類や摂取量によっては胎児や母体の健康に悪影響になりかねないことも覚えておきましょう。【参考リンク】・Maternal caffeine intake during pregnancy and risk of fetal growth restriction: a large prospective observational study()●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)
2016年04月03日パパライターの矢山ユースケ@育休中です。2015年8月、第一子となる娘の誕生と同時に開始した私の育児休業。3月末をもって、いよいよ終了します。思えば「育休を取りたい」と同僚に告げたのがちょうど2015年の春だったので、準備開始から起算すると、なんだかんだ1年になろうとしています。今回は「育休を取って、良かったこと、残念に感じたこと」をお送りしたいと思います(いくつでも挙げることができてしまうので、項目はそれぞれ3つずつとします)。●パパが育休を取って残念に感じたこと3つ先に悪いことを書いてしまいましょう(笑)。●(1)男性の育休そのものの認知度の低さ男性の育休の認知度については、取得率2%台 であることを考えれば、不思議ではありません(残念ですが、それが現実です)。私の場合、職場の理解を得ることは比較的スムーズでしたが、プライベートでは、「ああ、男性の育休は、まだまだ認知されていないんだなあ」と感じることが多々ありました。●(2)パパの育児参加の重要性への理解の低さパパの育児参加の重要性への理解も、認知度と同様に、まだまだだなと感じました。女性の中でも 、パパの育休や育児参加については、意見が分かれていました。----------上記2点に共通して、東京など都市部では徐々に浸透してきている気配があるので、今後は都市部以外の地域にも広がっていくよう、官民ともに努力が必要なのかなと思いました。●(3)復職の難しさと、転職には精神的なハードルの高さ現状、産育休前の部署やポジションへの復帰を希望しても、その通りにいかないケースが少なくないという、非常に残念な状況です。こちらは企業側の問題でもあるため、私たち個人の努力だけではどうにもなりません。ただ、Googleが『Women Will』という働く女性のための運動を立ち上げたり、株式会社メルカリが産育休中の給与の100%保証を打ち出したりするなど、明るい兆しも見えてきました。このような動きが拡散して、「子育てと育児の両立」が理想論で終わらない社会 にできれば、と強く感じます。●パパが育休を取って良かった点3つそれでは、良かった点です。●(a)娘が日々成長していく様子を体感し、共有できたなんと言っても、“一番かわいい時期”と言われている、生後数か月間の日々に寄り添うことができた ことが、最大最高のポイントです。これだけで十分すぎるくらいです。ささいなことで一喜一憂し、またその瞬間瞬間を妻と共有できたことは、とても素晴らしいことだと思います。●(b)ママにはかなわないが、わが家の“育児の2番手”になれた“育児の2番手”という単語は、この原稿を書きながら思いつきました(笑)。良い意味で、パパはママに絶対にかないません 。それは、ママには母乳があるからです。母乳は赤ちゃんに対して“最後の切り札”であり“必殺技”です。パパが何をしてもどうにもならないときでも、ママが母乳をあげたら解決してしまうという場面は、それこそ毎日のように訪れます。しかし、それでいいのです。落ち込む必要なんてありません。育児について、パパはママに勝つ必要はありません。勝ち負けではありませんし、勝ち負けなんてどうでもいいのです。大事なのは自分がきちんと“2番手”であること 。ママが安心して子どもを任せられる相手であることが大切なのかな、と、個人的には思っています。もちろん、2番手には2番手のプライドもあります。私の場合ですと、うんちの処理は私の方が上手だと思っていますし、寝かしつけも負けてはいないと思います。早い段階で得意分野を持つことができると、「ここはオレのほうがうまいぜ!」と、パパも楽しみながら育児ができるかもしれません。そういった意味でも、男性の育休がもっと普及したらいいのにな、と思います。●(c)仕事について、職場から離れた位置で意識をリセットして考えることができ、今後の方向性を見定めることができた自分の仕事について、職場にいて考えるのと、物理的にも精神的にも離れた位置から考えるのでは、まるで違います。第三者的な視点 で考えることもできますし、“自分”や“家庭”を軸にした視点 で考えることもできます。そのような視点で考えたとき、私の場合は、残念ながら所属していた会社に復職して働き続ける価値を見いだすことができず、育休から復職せず、そのまま退職することとなりました。●これから育児休業を取ろうとしているパパへひと言で言ってしまえば、「どんどん取って!」に尽きます。多くの場合、育休を取得するまでは大変だと思います。取れたら取れたで、思ったより育児の序盤は大変です(笑)。そのうえ、元通りの職場に戻れるかどうかもわからないという状況では、「そんな危ない橋は渡れないよ……」と諦めの気持ちが芽生ええてしまうのは、おかしなことではありません。しかし、それでも私は、声高々に言います。「パパよ、育休を取ろう!」----------それでは、一人でも多くのパパが育休を取得して、ママと一緒に生まれてきた赤ちゃんと大切な時間を過ごせますように!またお会いしましょう!【参考リンク】・育児休業取得者割合 | 厚生労働省(PDF)()●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)●モデル/TOYO
2016年03月31日【ママからのご相談】先日、第一子を出産しました。母乳はよく出る体質のようで、母乳育児をしていこうと思っています。ただ、母乳で育てていると卒乳したあとに胸がしぼんでしまうと聞いて、とても暗い気分になっています。私はまだ20代前半で、周りの友人は誰も出産していません。私だけ一生、しわしわの胸のままなのかと考えると悲しくなってしまいます。授乳が終わったあとの胸ってどんなふうになるのでしょうか。できるだけ詳しく知りたいです。●A. 授乳後の胸は垂れて下がってしぼんでしまいます。ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。母乳がよく出るとのこと、母乳育児を考えているならひとまずは安心ですね!出産して授乳が終わると、個人差はあるもののだいたいの方の胸がしぼみます。そこまで悲観的にならなくても……と思うのは人ごとだからこそ。赤ちゃんのためですし、母親ってそういうもの。それはよくわかっているけどそれでも、お風呂前に鏡で胸を見てしまうとやっぱり落差に悲しくなってしまいます。では、卒乳後の胸はいったいどんなふうに変わるのか。●産後の胸はこう変わる古谷実さん原作の『行け!稲中卓球部』という漫画をご存じでしょうか。この漫画の中で、卓球がやけに強い、胸の垂れ下がったおばあちゃんが出てきます。腰の下ほどまでありそうな垂れた胸を電話の代わりにする、という場面が出てきますが、これって卒乳後の胸をわかりやすく表している鉄板ネタです。もちろん漫画なのでデフォルメはされていますが、つまり、・胸の上部の肉が削げて骨っぽくなる・胸の皮膚が余って、下に下がる・バストトップが下がり、下を向く個人差はありますが、卒乳後の胸はこんな感じです。よく、「授乳が終わったら胸が小さくなった」なんてことを聞くことがありますが、通常状態の“小さい胸”と卒乳後の“小さい胸”は、全く別次元のもの 。好みの範囲で考えられる一般的な小さな胸と、授乳を終えて垂れて小さくなった胸では、含んでいる意味合いが違います。では、なぜ卒乳後のバストはしぼんだり垂れたりしてしまうのでしょうか。●授乳が終わった後の胸が垂れ下がってしまう理由3つ●(1)乳腺が発達をやめるから胸の中身は、乳腺と皮下脂肪です。乳腺は赤ちゃんのためにおっぱいを蓄え、その乳腺を支えるように皮下脂肪が胸についていきます。出産後に胸が大きくなるのは、赤ちゃんのために乳腺が発達するからですね。しかし、授乳が終わると、乳腺はその役目を終えます 。もう発達する必要がなくなるので、徐々に働きを弱めていき、それに伴って乳腺を支えていた皮下脂肪もなくなっていきます。●(2)出産前後の大きい胸に合わせた皮膚私の場合は、妊娠した時点で胸のサイズが2カップ〜3カップほど大きくなりました。人生の中で、最初で最後の巨乳体験です。私のように妊娠や出産を機に胸のサイズが大きく変わった場合、胸の皮膚は大きいときの状態に合わせて伸びます。中身が詰まっている間はいいのですが、中身がなくなるとただの伸びた皮 。巾着袋に小さな石を一つ入れたときのように、ダランと垂れ下がります。●(3)クーパー靭帯クーパー靭帯とは、乳腺や皮下脂肪をまとめるように支えている、コラーゲン繊維の束のこと。胸が垂れないように、ロープでくくりつけているようなイメージです。このクーパー靭帯、重要なのは、「伸びるけれど縮まない。伸びても切れても修復しない」 ということ。妊娠や出産によって発達した乳腺をつなぐために、クーパー靭帯は思いっきり伸びて支えます。そして授乳が終わっても元に戻らないんですね。今までピンピンに張って引っ張っていたものが、だるんだるんで引っ張っている。これはやっぱり垂れてしまいます。●少しのケアで変わることもある。でも今は赤ちゃんのために私の胸は多分、授乳後の垂れ下がった胸界の中でもトップクラスに入るくらいの駄乳ですし、そのわりにあまりケアをしてきませんでした。最近になってようやく、年齢にあったブラジャーをつけるようになったりマッサージクリームをつけるようになったり。誰に見せるわけでもないけど、それでも久々にブラジャーをつけて洋服の上からちょっと膨らみが分かったり、クリームで胸に少しハリが出てきたり。少しのことで年がいもなく浮かれることもあります。最近は食べ物やおっぱいマッサージなど、授乳後の胸を元に戻すための方法も多く紹介されています。妊娠前と同じくらいの胸になった、という方の話を聞くこともあります。放置してしまうとそのままですが、きちんと対処していけば改善することも可能なのだと思います。とはいえ、今はまず、赤ちゃんのための胸 。「女性は胸が大きくふくらんでいるはず」という知識を身につけた長女が、お風呂の中で私の胸を見て「ないね」とニヤニヤ笑います。特大の舌打ちをするくらいには腹が立ちますが、それでもやっぱり私は授乳してよかったと、今の垂れ下がった胸を見ても思います。あまり悲しくなりすぎないよう、ぜひ授乳時期を楽しんでください。【参考文献】・『おっぱいバイブル 南雲式メソッドで美しさも健康も手に入れる』南雲吉則・著●ライター/マフィー(ママライター)
2016年03月20日【女性からのご相談】現在妊娠しており、もうすぐ妊娠5か月になります。つわりはおさまり、体調はだいぶ安定してきました。私が住んでいる市では、妊婦の歯科検診が公費で受けられるようなのですが、やはり受けておくべきでしょうか?妊娠中ではありますが、 フルタイムで仕事をしているためなかなか時間がとれず、どうしても優先順位が下がってしまいます。●A. 妊娠中の歯茎トラブルは早産につながることも。ぜひ歯科検診へ!こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。このたびは妊娠おめでとうございます。フルタイムでお仕事をしていらっしゃるためスケジュールの調整が難しいかもしれませんが、ぜひとも歯科検診を受けていただきたいと思います。なぜなら、妊娠と歯茎トラブルは一見何の関係もないように思えますが、実は早産や低出生体重児を産むリスクにつながることもある からです。●妊娠中に起こる口腔環境の変化4つ妊婦さんの口の中の環境は、妊娠をしていないときと比べ大きく変わっています。助産師であるSOLANINさんの著書『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』では、次のような変化があると記されています。●(1)歯周病菌が増える妊娠すると増える女性ホルモンは、歯周病菌の好物でもあるため、妊婦さんの口の中には歯周病菌が増えます 。それにより歯茎がはれたり出血しやすくなったりします。●(2)だ液の分泌量が減るだ液の量が減り、口の中が乾きやすくなります。●(3)だ液の酸を中和する力が落ちる妊娠中は口の中が酸性のままの状態になりやすいです。さらにつわりで歯磨きが十分にできなかったり、食事回数が増えたりすることもあるため、虫歯のリスクが上がります 。●(4)歯肉の免疫力が低下する体だけでなく歯肉も免疫力が低下するため、歯周病菌や虫歯菌に攻撃されやすくなります。----------思った以上に口の中のトラブルに見舞われやすいことがわかりますよね。実は私も第一子妊娠中に歯科検診を受けたところ、生まれて初めての虫歯が見つかり、がっかりした経験があります。●重い歯周病は、早産や低出生体重児が産まれる原因に妊婦さんが歯周病を重症化させてしまうと、そうでない妊婦さんよりも早産や低出生体重児を産むリスクが何と5.9倍も高くなる といわれています。口の中に歯周病菌が増えると免疫のバランスが崩れ、血液中に『サイトカイン 』という物質が放出されるようになります。このサイトカインが増えるにつれ、子宮が収縮しやすくなり、早産などの原因となるわけです。----------いかがでしたか?妊娠中の歯科検診、お腹の赤ちゃんのためにも大切だということがわかっていただけたのではないでしょうか。受診のタイミングとしては、つわりがおさまった妊娠4か月ごろがおすすめです。妊娠後期になるとお腹が大きくなるので、診察の際あおむけになると苦しくなったり気分が悪くなったりする可能性があります。もし治療が必要であればそれまでに完了できるといいですね。【参考文献】・『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』SOLANIN・著●ライター/aco(フリーライター)
2016年03月19日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。多くのママが出産の喜びを味わったのも束の間、“産後太り”という大きな壁にぶち当たります。体重が減るどころか増えてしまいがちな産後だからこそ、 ダイエットを成功させるにはそれなりの“コツ”があります。たった3つのコツで産後ダイエットを成功させてしまいましょう。●(1)食事量は1人分よく、「妊娠中のママは2人分食べなくちゃね」というセリフを耳にします。確かに、お腹で赤ちゃんが育っているあいだは食事量が多くて当たり前。ただ出産後も、10か月に渡って食べてきた2人分の量を食べ続けてしまうのは大問題 です。「産後も母乳のために食べなくちゃ」という理由づけをすることもありますが、100%母乳であっても食事量2人分は多すぎます。胎児を育てるための食事と母乳を作るための食事では、必要とされるものが違う からです。あくまで、“食事の量”は1人分を徹底し、母乳のためには“食事の質”で対応しましょう。●(2)ベビーと一緒にエクササイズ赤ちゃんの世話があるから、ダイエットのためのエクササイズに時間を割けないと思っていませんか?赤ちゃんの月齢にもよりますが、抱っこやおんぶは赤ちゃんにとっては“安心”、ママにとっては“エクササイズ”になります。そっと抱っこして爪先立ちをするだけでも、赤ちゃんの体重分の負荷がかかってエクササイズ効果アップ。お腹や足に乗せたり座らせたりし、腹筋をしながら“いないいないばあ”をするのもいいですね。●(3)骨盤の開きと歪みを修復出産によって女性の骨盤は開き気味になっています。産後はしばらく骨盤が柔らかい状態が続くため、放置しておくと開いて歪んだ状態で固定してしまい、腰回りなどに見慣れない脂肪が付く原因になりかねません。同時に、骨盤が柔らかいからこそ骨盤を正常に戻すことも容易 で、過激な骨盤エクササイズを行わなくても、日常的な動きに注意する程度で脂肪の付き方に変化があらわれます。ただ、骨盤は自分では感じにくい場所なので、専門家のアドバイスを受けたほうがより大きな効果を期待できます。----------産後ダイエットのコツはたったの3つ。日々の生活でこの3つを習慣化することが、産後太りを防ぎ、解消することにつながります。ただし、ママと赤ちゃんの体調と相談しながら、無理をしないように。【参考リンク】・産後ダイエット | 渋谷DSクリニック()・産後エクササイズ | ベネッセ子育てインフォ()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年03月16日みなさん、こんにちは!ママライターのなかやまあぽろです。春も近付き、日中は暖かい気候が続くようになりましたね。そろそろ公園デビューを、と考えているママさんたちも多いのではないでしょうか。公園で赤ちゃんと自然を通して一緒に春を感じたり、いつもとは違った環境でのんびりしたり、同じくらいの月齢ベビーを持つママとの新しい出会いも期待したり……。でも、ちょっとだけご用心。今回は、ママ友7人に聞いた「公園デビューで知り合った、ちょっと困ったママ友」エピソードを大公開します。どんな特徴を持ったママ友に気をつけた方がいいのでしょうか。大きく3つに分けてみました。自分を振り返ってみるいいキッカケになるかも……!?●公園デビューで遭遇! 困ったママ友の特徴3つ●(1)生活や暮らしの様子を細かく聞いてくる『娘が5か月のころに公園デビューしました。ベンチに座っていると、同じマンションに住むママさんに話しかけられ、何階か、部屋は何坪あるか、賃貸かなどを事細かく聞かれました。賃貸だと答えると、なんで買わないの?と質問攻め。その日は気疲れして帰りました』(2歳の女の子のママ)『訳あって、娘が生後6か月になるまで実家暮らしをしていました。その理由について公園で出会って間もないお母さんにしつこく聞かれてびっくり。最初からウソでもつけばよかった 』(1歳の女の子のママ)『初対面で、旦那の職業や部屋の家賃などについて聞いてくる人。自分のことは一切話さないから何のつもりだろうと思った』(10か月の男の子のママ)初対面にもかかわらず、自分と比べたがるママさん たちが多いようですね。しかし、出会って間もないころに相手がどのような人か判断するのは難しいところ。最初はあまり私生活については語らず、子育てあるあるなどの共通の話題に持っていくことがポイントだとか。●(2)わが子や私生活の自慢ばかりする『産後、母乳が出なくて悩んでいることをママ友に打ち明けたら、その人がいかに母乳育児にこだわっているかを延々と聞かされました。なんだか否定されたようで悲しくなり、その人を公園で見かけたら避けるようになってしまった思い出があります』(2歳の男の子のママ)『公園で出会ったときはいたって普通のママさんと言う感じだったのに、SNSでつながって見てみたら、毎日子どもや自分の持ち物、食事の自慢ばかり。後日公園で会っても、この前アップした○○のランチが~とか、○○のブランドの服は~という話の内容ばかり。聞いてませんから! 』(8か月の男の子のママ)誰だって、産後は慣れない育児で家庭や子どものことでいっぱいです。そこに無理やり自慢話を持ち込まれたら嫌な気分になりますよね。エピソードを語ってくれた2人のママさんたちに共通したのは、“嫌だと思ったら極力かかわらない” ことでした。不定期に会うママ友付き合いよりも、自分の心を守る方が大事なようです。●(3)ウワサや悪口が好き『いつも公園で見かけてあいさつ程度のママAさんが、もう一人のご近所ママBさんを紹介してくれました。それから3人でよく会話をするようになったのですが、ある日、AさんはBさんがいないときに彼女の旦那さまの職業やポスト、家族構成や親戚付き合いの様子まで 私に話してきました。私のこともBさんや他のママさんたちにベラベラ話されているかと思うと、ぞっとします』(1歳の女の子のママ)『同じ時期に公園デビューして知り合った、共通のママ友が何人かいる人が、会うたびに必ず「○○さんってどう思う?」 と聞いてくる。余計なもめごとは嫌なのでスルー』(1歳の女の子のママ)『共通の友達が出産してお祝いムードだったのに、その赤ちゃんに持病があることをママ友たちに言いふらしていた人がいて、周りはドン引きでした』(1歳の男の子のママ)ウワサや悪口が好きなママさんは、一番付き合いにくいという意見でした。本人は気が付いていないということもあるそうですよ。無理に付き合っていれば、のちにトラブルに巻き込まれる可能性があるようなので要注意です。----------いかがでしたか?「公園デビューで初めてのママ友ができてうれしい!」と喜んでいたら、ドロ沼にはまってしまった……ということがないように、慎重にお付き合いを始められるといいかもしれません。現在困ったママ友に悩まされているという方は、今後幼稚園や保育園などで定期的に会うママ友との付き合いの練習だったと思って、スッパリ関係を切ってみては?●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年03月11日【ママからのご相談】1歳1か月の息子をもつ母親です。息子は今も母乳を飲んでいます。最近はごはんをたくさん食べるようになってきたので授乳回数は減ってきましたが、それでも1日2~3回は欲しがります。でも、周りから「まだ飲ませているの?虫歯になりやすいからやめた方がいいよ」と言われるようになりました。また、子どもが1歳を過ぎたあたりから断乳をするママ友も増え、このまま飲ませていてもいいのか心配になってきました。やはり1歳を目安に断乳を考えないといけないのでしょうか?●A. 1歳で断乳しなければならないという医学的根拠はありません。こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。私にも1歳過ぎの子どもがおり母乳育児をしていますが、相談者様と同じように「まだ母乳をあげているの?」「だんだん子どもが執着してやめられなくなるよ」と周囲から言われるようになりました。たしかに子どもが1歳を過ぎると、こういった意見を不思議と耳にすることが増えるので、何となく母乳をあげることが後ろめたい気持ちになってしまいますよね。しかし、実は1歳を目安に断乳しなければならないという医学的根拠はない のです。●WHOやユニセフは、2歳以上まであげることを推奨1歳で断乳すべきという医学的根拠がないだけでなく、WHOやユニセフは、ホームページの中で、2歳以上まで母乳をあげることを推奨しています 。また助産師であるSOLANINさんは、著書『最強母乳外来ママをたすける実践編!』の中で、近年は一方的に母乳を止めるような断乳ではなく、言い聞かせをして徐々に回数を減らしたり、事情が許すのであれば、子ども自身が自然に欲しがらなくなるまで見守るという“卒乳”の形をとる考え方に変わってきている と述べています。もちろんママが仕事復帰の予定があったり、2人目を妊娠中で切迫早産と診断されたなど、どうしても断乳せざるを得ない場合もあると思います。しかし、そういった事情がなければ、焦らずお子さんの気持ちに寄り添うことはとても大切です。一方で、1歳までに自然に母乳を欲しがらなくなったお子さんに対して、「2歳までは母乳を飲みなさい」と強要する必要もないということです。●虫歯の直接の原因は、母乳ではないとはいえ、「だんだんと歯も増えてくるし、いつまでも母乳をあげていると虫歯になるのでは?」と心配される方も多いと思います。たしかにスプーンや箸を家族と共用したり、お子さんに砂糖を含む食品をたくさん食べさせたり、また寝る前に歯磨きをしなければ、虫歯になるリスクは格段に上がります。要は家族など周りの大人からのミュータンス菌 (いわゆる虫歯菌)の感染を予防し、口の中のケアをしっかり行っていれば虫歯は防げるでしょう。それでも気になるようであれば、小児歯科でフッ素を塗ってもらうのもいいと思います。----------いかがでしたか?「まだ飲んでいるの?」という周囲の雰囲気にプレッシャーを感じてしまうというママもいらっしゃると思います。でも卒乳の形は十人十色。お子さんとママが一番納得できる形で卒乳できるといいですね。【参考文献】・『最強母乳外来ママをたすける実践編!』SOLANIN・著●ライター/aco(フリーライター)
2016年02月29日【ママからのご相談】先日第2子の妊娠がわかりました。上の子は現在1歳1か月で、母乳で育ててきましたが、まだ卒乳していません。流産が心配なのでそろそろ授乳をやめた方がいいのかなと思っていますが、授乳にスキンシップの役割を感じていることもあり、なかなか踏み切れません。やはり妊娠中は上の子への授乳をやめるべきでしょうか?●A. 母体に特別な理由がなければ、無理にやめる必要はありません。こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。このたびは妊娠おめでとうございます。小さいお子さんを育てながらの妊婦生活、なかなか休まる暇もないかと思いますが、休めるときに少しでもお体をいたわってあげてくださいね。さて、妊娠中の授乳についてのご相談ですが、切迫流産・早産の既往があるなど母体に特別な理由がなければ、無理にやめる必要はありません。妊娠中に授乳をすることのメリットもありますのでご紹介させていただきますね。●妊娠中の授乳にはこんなメリットも「妊娠中の授乳は流産につながるのでは?」と心配される方は結構いらっしゃいます。しかし、石井第一産科婦人科クリニック産婦人科の医師、石井廣重らの論文『妊娠中の授乳の予後について』によると、妊娠中の授乳が流産率を高めるわけではな い ことが証明されています。また、妊娠中に上のお子さんに授乳をすることのメリットもあるのです。『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』の著者である助産師SOLANIN氏は、本書の中で次のようなメリットがあると述べています。(1)上のお子さんの「ママをお腹の赤ちゃんにとられてしまう」という不安が軽減され、赤ちゃん返りが軽くなる(2)上のお子さんの強い吸啜力(吸う力)が、妊娠中の乳頭・乳輪のお手入れを軽減させる(3)授乳による免疫の効果により、上のお子さんが病気になった際、重症化・長期化しにくい(4)仮に2人目のお子さんが出生直後にうまく母乳が飲めなくても、上手に吸えるようになるまで母乳分泌の維持に貢献してくれる意外にも多くのメリットがあることがわかりますよね。●母体の問題により授乳ができない場合もしかしながら、妊娠中に授乳ができない場合もあります。それは、頸管無力症で切迫流産・早産の既往がある方、今回の妊娠で子宮頸管長が短くなっていたり絨毛羊膜炎などの病気と診断されたりした方、今回の妊娠が双子のため管理入院となる方、逆子が治りにくくお腹の張り止めの薬を処方されている方などです。あくまでも妊婦健診をきちんと受け、妊娠経過を見ながら授乳することが重要 ではありますが、上のお子さんとの時間を大切にしつつ、2人目のお子さんの出産に備えられるといいですね。【参考文献】・『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』SOLANIN・著【参考リンク】・妊娠中の授乳の予後について | 一般社団法人関東連合産科婦人科学会()●ライター/aco(フリーライター)
2016年02月24日乳腺炎は、産後のママの約25%で起こるといわれています。乳腺炎は、母乳が停滞・詰まってしまったうっ滞乳腺炎と、細菌感染による化膿性乳腺炎に分けられます。細菌感染症による、化膿性乳腺炎の場合細菌感染による乳腺炎は、乳頭が傷ついたこと(授乳開始後まもなくは、赤ちゃんに吸われることで、乳頭が切れることが多々あります)などがきっかけとなり、ブドウ球菌、連鎖球菌といった皮膚に住み着いている菌たちによって炎症が起こります。・おっぱいが熱を持つ・赤みを帯びる・しこりができる・押さえると痛い・発熱、悪寒・頭痛、関節痛などの全身症状・白い母乳ではなく、黄色っぽい母乳が出るなどの症状が出ます。この場合、授乳はできず、抗生物質での治療が第1選択となります。迷わず病院へ行きましょう!母乳が停滞・詰まってしまった、うっ滞乳腺炎の場合母乳が停滞・詰まった乳腺炎では、胸の張りやしこり、多少の痛みを感じますが、感染をしているわけではないので乳房の赤み、熱感はありません。しかし、母乳の停滞が続くと細菌感染を起こし、結果的に化膿性乳腺炎になることもあります。停滞・詰まった場合は乳房マッサージ、授乳、搾乳を行い、停滞・詰まりを早急に改善しなくてはいけません。そもそもなぜ、乳腺は停滞し、詰まるのか乳腺が詰まる原因は、血液やリンパ液などによる乳管の圧迫、乳汁の凝固、赤ちゃんの吸い方が上手ではない、乳頭亀裂によりオキシトシンが分泌されにくいことなどが考えられます。つまり、血行不良やおっぱいの質が悪い、おっぱいがしっかり飲まれず残っている、ホルモン異常といった感じでしょうか。そこで、第1に「血行を良くする」、第2に「おっぱいの質を良くする」、第3に「おっぱいを乳腺に残さない」、これらを徹底していただくことで停滞・詰まりの乳腺炎を回避しやすくします。乳腺炎予防のステップ(1)血行を良くするおっぱいは鎖骨、わきの下、胸骨、肋骨などの血管から血液が注がれ、作られます。そこでまずは、胸周りの血管の流れを良くすることが大切です。肩こりや肩甲骨が動かない状態では、血行不良が起こりやすくなります。マッサージやストレッチが効果的ですね。もしすでに停滞や詰まりがあったら、しこりをマッサージして小さく砕き、赤ちゃんに飲んでもらうか、搾乳をしましょう。乳腺炎予防のステップ(2)おっぱいの質を良くするおっぱいの質には、食事が大いに影響してきます。ただし、賛否両論があり、一概に「これは良くて、これはダメというものもない」ということを覚えていてください。それを踏まえた上で、食べたほうが良いものとして挙げられるのは・白米・うどん・そば・納豆・鶏肉・白身魚・根菜類 など。避けたほうが良い食べ物としては、・もち米・パスタ・ラーメン・菓子パン・乳製品・牛肉・マヨネーズ・お菓子などがあります。要は水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどをバランスよく食べることが重要です。産後は忙しく、なかなかこだわった食事を作るのも大変ですが、おにぎりだけ、菓子パンだけなどという食事だけは絶対に避けなくてはいけません。東洋医学では、タンポポの根っこ(ダンディディライオン)、はと麦、ラズベリーリーフが母乳の出を良くするといわれています。これらはお茶としてよく飲まれており、カフェインも入っていないので、試してみてはいかがでしょうか? そのほか、古来より葛根湯が母乳の出を良くするといわれ、使われています。乳腺炎予防のステップ(3)おっぱいを乳腺に残さない「おっぱいを乳腺に残さない」という点については、赤ちゃんが生まれてみないとわからないことがたぶんにあります。赤ちゃんが上手に飲めるかどうかはそれぞれですし、母乳が出すぎて赤ちゃんが飲みきれないことや、逆に乳管が細くて出にくいなど、乳腺に残りやすい状況はそれぞれにありますが、どれも実際に授乳を始めてみないことにはわかりません。そこで、妊娠中から乳頭マッサージをするのは対策のひとつとして有効です。あとは搾乳することでしょうか?日本では搾乳文化はあまりありませんが、欧米では搾乳機は出産グッズのマストアイテムとなっています。もちろん、赤ちゃんがよく飲み、残さないのが理想ではありますが、うまくいかない場合は利用してみましょう。そして、飲ませる時には、乳管にあるおっぱいをご自身の手で誘導し、乳首まで運ぶことも忘れないでください。乳腺が停滞・詰まってしまったら、ステップ(1)と(3)を試し、滞っている塊を取り除きましょう。そして予防を含め、ステップ(2)を心がけましょう。この3つを駆使して、痛い乳腺炎の予防をしましょう。(鈴木元<天使のたまご総院長>)
2015年09月26日皆さんは、「桶谷式」という単語を聞いたことはありますか?「おっぱいが張って痛い」「赤ちゃんがおっぱいにうまく吸い付けない」「赤ちゃんの体重が増えてない気がする」など、「病院へ行くほどではない」ものの、何かしら母乳や育児に関する不安を抱えている人は一度、桶谷式母乳育児相談室へ行ってみるとよいかもしれません。■桶谷式母乳育児相談室とは? 桶谷式母乳育児相談室とは、「昔から行われている痛い母乳マッサージではなく、乳房の基底部(乳腺体の後面)の伸展性をよくしておっぱいをスムーズに出す独自のマッサージをしてくれる」(※)ところです。※ 桶谷式乳房管理法研鑽会のWebサイト より引用「桶谷式」の冠をつけた母乳育児相談室を開いているのは、全員が助産師の資格を持っている専門家。そのため、個人に合わせた授乳方法やおっぱいにやさしい搾乳の仕方、赤ちゃんがよく飲むおっぱいを作る食事についてなどを相談でき、たくさん情報をもらえる、新米ママには心強い存在です。■桶谷式に通いたい場合、予約は必要? 持って行くものは? 多くの相談室は予約制で、料金は初診料が5,000円ですが、2回目からは3,500円になり、詳しいカルテを作っておいてもらえるので、何か不測の事態あった時にもすぐ対応してもらえます(価格はいずれも税抜)。初診の持ち物は、母子手帳とケアで使うタオル。赤ちゃんを連れて、予約時間より少し早めに行きましょう。まずはカルテに書き込みをしながら、妊娠過程、出産前後の状況、赤ちゃんの成長具合などを確認していきます。確認作業が終わったらベッドに横になり、手技を受けます。この時、赤ちゃんはママの隣に来るか、ほかの助産師さんが見ていてくれるので安心です。手技中は「おっぱいが油っぽいけど揚げ物たくさん食べた?」「肩こりがひどいから、この部分が固くなっていたのかも」など、おっぱいの状態を教えてくれますし、今の授乳状況や心配ごとにも原因と改善策を教えてくれます。特に、出産直後の場合はママには正しいおっぱいの飲ませ方を、そして赤ちゃんにも正しいおっぱいの飲み方を教えてくれます。新生児の口はとても小さいので、赤ちゃんが慣れるまでは、ママからも飲み方を教えてあげる必要はありますが、これがなかなか難しいもの。しかし、桶谷式で助産師さんが赤ちゃんの小さな唇を「こうするのよー」とやさしく動かして教えると、赤ちゃんの飲みっぷりに驚くほどの変化が現れることもあります。■「桶谷式は厳しい」って本当? 桶谷式は「食事制限が厳しい」などと言われることもありますが、・カレー・シチュー・ラーメン・揚げ物・肉の脂身・ケーキやチョコレートなどの甘いもの・スパイスがきついものなど、主に脂肪分や糖分の多い食べ物の摂り過ぎがよくないとされているだけ。なぜなら、母乳の中の脂分が細い乳腺の中で詰まってしまうことがあり、その結果、母乳の味が変わって、赤ちゃんが飲みづらくなるからです。ですが、母乳が詰まってしまう度合いはママの体質に影響されます。「絶対に食べたらダメ!」というわけではないので、ストレスをためないように心がけながら注意する程度でよいかもしれません。■乳腺炎で受診した場合は、医療費控除の対象にもなる通常は医療費として認められない桶谷式母乳育児相談室の料金ですが、乳腺炎が原因で手技受ける場合は、医療費控除の対象となります。地方自治体によっては「子育て応援券」のような、子育て支援サービスに使えるチケットを利用すると、施術料が割引や無料になることもありますので、初診の申し込みの際はぜひ問い合わせてみてください。「名前は聞いたことがあっても、どんな時に行けばいいのかわからない」という印象を持つママも多い「桶谷式」。しかし、実は意外と気軽に利用できるのです。心配ごとが膨らむ前に、プロの力を借りて、赤ちゃんとの二人三脚のペースをスムーズに作れるとよいですね。桶谷式母乳育児相談室は、全国にあります。お近くの相談室を探して、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょう。 全国の桶谷式母乳育児相談室検索ページ
2015年02月27日母乳がたくさんですぎて、母乳パットを使いましたか? 母乳パットは必要ありませんでしたか? 授乳経験のある方で、「差し乳」や「溜まり乳」という言葉を聞いたことがありますか? どちらも、母乳の出方を指す言葉です。「差し乳(さしちち)」とは、普段は母乳が分泌されず胸が張ることが少ないけれど、赤ちゃんが吸うタイミングで母乳が出始め、常に新鮮な母乳をあげられるおっぱいのこと。いわゆる、受注生産型のおっぱいです。中には、「おっぱいが出ているかどうかわからない」という人もいるかもしれません。授乳のリズムが整う生後半年くらいから「差し乳」になる人が多く、母乳育児にとっては理想的な状態といえます。 一方、母乳の生産が多過ぎて「おっぱいがたくさん出るのは嬉しいけれど、パンパンに張って痛くなる」という状態を「溜まり乳(たまりちち)」と言います。赤ちゃんが乳腺に「溜まっている」おっぱいを飲むことになるので、そう呼ばれています。溜まり乳になるかどうかは、遺伝や乳腺の細さなど元々の体質が大きく関わってきます。溜まり乳タイプの人は、乳腺が詰まってしこりができやすく、乳腺炎を引き起こしやすいため、注意やケアが必要です。そこで、まどれ助産院の真木先生に、溜まり乳のための対策法を伺ってきました。■母乳が出過ぎる、溜まり乳を改善する乳腺炎対策赤ちゃんが生後半年を過ぎたのに、まだ常におっぱいが張って、痛くて困っているという人は以下の点に注意してみてください。 (1)授乳間隔を空け過ぎず、2~3時間にする赤ちゃんが乳房をくわえると、最初に小さく細かく吸う「催乳」の動きがあり、それを合図にママのおっぱいが出始めます。赤ちゃんと離れていても2~3時間ごとに新しいおっぱいは生産されるので、その間隔で赤ちゃんに授乳することがトラブルを避ける大きなポイントになります。 (2)搾乳し過ぎない人の体はよくできているもので、母乳は必要とされている分だけ出るようになります。ですから、搾乳をたくさんしてしまうと、体は「母乳がもっと必要なんだ」と判断してしまい、過剰に母乳が生産され、溜まり乳になってしまいます。張り過ぎて眠れない夜も、絞ってよいのは片方のおっぱいにつき50mlくらいまで。それ以上絞ると分泌量が増えてしまうので、絞り過ぎないように気をつけましょう。(3)食事はあっさり和食に母乳はママが食べたものから作られています。脂肪分が多いものは乳腺が詰まりやすくなり、スパイスが多いものは赤ちゃんが嫌がることも多く、量を飲んでくれなくなる可能性があります。そのため、あっさりした和食がおっぱいには最適です。ちなみに、和食ではありますが、もち米系の食べ物はおっぱいのも分泌量が増えるので避けたほうがベターです。 (4)全身の血行を良くする母乳に効くツボは肩甲骨周りや首や肩にあるため、ストレッチなどでその辺りの筋肉をほぐし、血行を良くしましょう。ただし、一日何度も湯船につかるなど、温め過ぎると分泌が増えやすいため、張り過ぎてつらい時はシャワーだけにしておくとよいでしょう。(5)乳腺の張りや詰まりを取る乳房が固く張った時は、乳首の周辺を柔らかくなるまで手で絞ってから、赤ちゃんにあげましょう。そして、なるべく固くなっている部分から赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれるように促すと、症状が軽くなることが多いそうです。乳首に白い粒が栓のように詰まった時は、乳首に馬油などをたっぷり塗ると良いようです。ですが、くれぐれもやり過ぎはNG。白栓や固い乳栓を取ろうと頑張り過ぎると化膿の原因になりますし、しこり部分を強く押さえ過ぎると張り返しが起き、リンパが腫れて事態が悪化することが多いため、無理は禁物です。また、馬油を塗った際、通気性が悪くなると、細菌性乳腺炎の原因菌のひとつであるカンジタなどの皮膚炎にかかりやすくなります。通気性の良い下着やガーゼをつけて、細菌の発生を防ぎましょう。■こんな時は母乳マッサージを受けよう「赤ちゃんの飲み方がいつもと違う」「おっぱいを飲みながらひっぱったり噛んだりする」と感じたら、すぐに助産師さんや桶谷式の母乳相談室などに相談し、乳腺マッサージを受けましょう。私も母乳が出過ぎる体質で、夜にこってりしたものを食べた後、翌朝まで授乳せず寝てしまい、おっぱいが痛くなって、桶谷式の母乳マッサージに駆け込んだことが何度もあります。おっぱいが張り過ぎてブラジャーのサイズが小さくなり、締め付けられることでよりひどくなってしまうこともありました。整体へ行っても漢方薬局へ行っても「母乳が出ない人のためのツボや漢方はあっても、出過ぎの人につける薬は何もない」と言われてしまい、結局は和食で赤ちゃんとのリズムを作ることが一番だと思い知ったのです。赤ちゃんにいつでも新鮮なおっぱいをあげられるよう、紹介したポイントを心がけながら、一緒に頑張っていきましょう。
2014年10月07日できれば母乳育児を続けたいけれど、職場復帰後は断乳も仕方ないと考えるママは多いのではないでしょうか。しかし、実は働くママにこそ、母乳育児をするメリットがあります。今回は、働きながら母乳育児をするメリットと、その方法をお伝えします。■働くママの母乳育児は、ママと赤ちゃんの心の安定をもたらす働くママだからこそ、実は母乳で育てるほうがラクなのです。というのも、ママのおっぱいを飲む時間は赤ちゃんにとって大事なスキンシップの時間で、赤ちゃんの心の安定をつくる時間でもあります。ママが働いている間、赤ちゃんはいつも一緒だったママと離れているので、不安だったり寂しかったりしています。ママが仕事を終えて帰ってきた時におっぱいをもらえたら、不安でいっぱいだった赤ちゃんの心はすぐに安定します。赤ちゃんの心の不安は、発熱や風邪といった身体の不調を引き起こすこともあります。母乳育児をしていると赤ちゃんの心がを安定するため、急な体調不良を防ぐことができ、結果としてママも仕事を休む回数が減るというわけです。同時に、赤ちゃんにおっぱいをあげることで、ママにも幸せを感じるホルモンが出てきます。母乳育児は赤ちゃんだけでなく、ママの心の安定にもなるのです。仕事、家事、育児でお疲れのママは、母乳育児をすることによってリラックスをすることができますよ。■夜間と休日だけ母乳の「変則授乳」で対応しようとはいえ、働きながらの母乳育児はなかなか大変です。中には、一生懸命搾乳をして冷凍し、保育園に預けながら完全母乳育児を続けているママもいるでしょう。冷凍母乳はお断りという保育園もありますし(私が見学をした保育園もそうでした)、勤務中に搾乳をして保存するというのも、育児に理解のある職場環境でないと難しいですよね。そのため私は、平日昼間の預けている間は粉ミルク、休日や夜間は母乳をあげるという、「変則授乳」の方法をとりました。この方法でも私の場合、十分母乳は出続けましたし、むしろこのほうが、授乳タイムが楽しみになって、とても幸せでした。完全母乳で育てないと赤ちゃんがかわいそうなのでは? と思うかもしれませんが、育児に完璧は存在しません。仕事、家事、育児に頑張っているママが、楽しくニコニコ赤ちゃんと接することが、何より大切なこと事です。メリットをうまく利用して、無理なく母乳育児を続けてみてくださいね。
2014年09月16日赤ちゃんを母乳で育てたい。そう考えているママのために、出産後すぐからできる、母乳育児のためのポイントをご紹介します。今回も、桶谷式母乳マッサージをされている「まどれ助産院」の真木先生にお話を伺いました。■おっぱいがでない? 産後すぐは「とにかく飲ませる」赤ちゃんを産んだからといって、すぐに母乳が大量に出るわけではありません。産後すぐは、小さじ1杯分(5cc)くらいの母乳しか出ないママがほとんどです。そこから母乳育児を軌道に乗せるためにもっとも大切なことは、「頻繁に母乳をあげ続けること」です。新生児期の授乳回数は一日8~15回くらい。これより多くても心配し過ぎる必要はありません。とにかく多くの回数、母乳を飲ませてあげることで、徐々に分泌量が多くなってくるはずです。出生時の体重が小さい場合や吸う力が弱い場合などには、最初のうち、ミルクを足したほうがよい場合もあります。そのあたりは、担当の医師や看護師、助産師などと相談してください。■産後3日目くらいから、徐々にスムーズに産後3日目くらいになると、目覚めた時にママのおっぱいがパンパンに腫れた感覚になることもあるでしょう。その場合も、ひたすら赤ちゃんに飲み続けてもらうことで、乳腺の開通が促されます。産後すぐから頻回授乳を行っていると徐々に開通が進み、母乳の出方がスムーズになってきます。退院を迎える頃には、祝い膳で揚げ物やケーキなどが出る病院もありますが、乳腺の開通が進まず、おっぱいの張りがひどい時は食べるのを控えたほうがよいでしょう。■赤ちゃんが飲みやすいおっぱいにするコツ生まれて間もない赤ちゃんは、まだ母乳を上手に飲むことができません。赤ちゃんが上手に飲めるようになるには、ママのサポートが必要です。サポートしてあげる主なポイントは以下の3つ。(1)おっぱいを深くくわえさせる乳首の外側1~2cmの乳輪部分に、母乳の出を促すポイントがあります。赤ちゃんがそこまで深くくわえて飲むことでより多くの母乳をあげられます。そのため、新生児期から口をできるだけ大きく開け(140度くらい)、横から見るとアヒルのような形で深く乳首をくわえられるよう導いてあげることが大切です。浅くくわえる飲み方が赤ちゃんの中でクセになってしまうと、直すのが大変になるので、最初が肝心です。わが家の次女はそのせいで大変でした。(2)授乳間隔を開け過ぎない母乳の分泌量を増やすためには、授乳間隔を開け過ぎないことも重要です。母乳の質と量を良い状態にするには、授乳間隔を4時間以内にするのが、桶谷式では理想とされています。そのためには、夜間の授乳も大切です。赤ちゃんが朝までぐっすり眠ってくれたらママも助かるかもしれませんが、夜寝ている間の母乳の分泌量は、なんと起きている時の1.5倍くらいあります。すぐにおっぱいがパンパンになってしまうので注意しましょう。もしうっかり長時間寝過ぎて、おっぱいが張ってしまった場合は、きれいな手で乳首と乳輪を優しくほぐし、少しだけ母乳を絞ってからあげると、赤ちゃんが飲みやすくなります。(3)ママの食事に気をつける離乳食を開始する生後半年くらいまでは、ママの食べたものが母乳になり、ダイレクトに赤ちゃんの栄養になっています。バランスのとれた食事を心がけるとよいでしょう。また、「今日は授乳間隔が少しあくかも」という場合は、その前の食事をあっさり軽めにすると、比較的おっぱいの張りが軽くなるそうです。何人産んでもひとりひとり違う母乳生活、赤ちゃんとママに合った快適な生活を送れると良いですね。
2014年09月08日赤ちゃんを母乳で育てるとママも痩せるよ! という経産婦さんの言葉をよく耳にしますよね。母乳育児には、産後のダイエット効果はもちろん、赤ちゃんの免疫力アップ、産後のママの手間の軽減や経済的にも嬉しいことがいっぱいです。今回は妊娠中からできる、母乳育児のために気をつけておいたほうがよいポイントを、食生活面を中心にお伝えします。■母乳育児のための食生活 ・和食中心の食生活臨月はとくに外食の機会が増えるプレママが多いですが、赤ちゃんが飲みやすいサラサラの母乳にするためには、外食の時でも和食を中心とした野菜たっぷりのメニューを心がけましょう。肉よりも魚、パンよりも白米を多めに食べること、などがコツです。おやつも、洋菓子より和菓子のほうが母乳にはよいといわれています。母乳中には、出血を止めるために必要な栄養素であるビタミンKの含有量が少ないといわれており、ごくまれにですが乳児ビタミンK欠乏性出血症という病気を引きおこすこともあります。そのため、妊娠中から普段の食事に納豆などのビタミンKが取れる食品を一品プラスしておくとよいかもしれません。・水分をたくさん取る授乳中は、一日に3Lの水分を取るのがよいとされています。とはいえ、産後にいきなり多くの水分を取ってといわれても難しいですよね。そのため、妊娠中の時から水分を少し多めに取る習慣をつけましょう。母乳を出やすくするために、身体の冷えるものは避け、ハーブティーやほうじ茶などの身体にやさしいお茶を飲むとよいですね。■母乳育児のための生活もそのほか、食生活以外でも、・ブラジャーをノンワイヤーのタイプに替える・お風呂あがりに馬油やベビーオイルなどを使って乳頭を指でつまみ、乳頭マッサージをするなどにも、母乳の出をよくしたり、赤ちゃんの吸い付く力で乳頭が切れるのを予防したりする効果があります。乳頭マッサージは、妊娠後期(妊娠8カ月、28週)以降に始める方がよいですが、主治医や助産師の指導の元で行ってください。切迫早産の場合などは控えてください。母乳育児は大変そうと思うプレママもいるかもしれませんが、慣れてしまえば手間や経済的負担が軽くて済みます。妊娠中からちょっとした習慣に気をつけて、ぜひ楽しい母乳育児をスタートさせてくださいね。
2014年08月30日出産してようやく赤ちゃんと対面できた余韻を味わう暇もなく始まる24時間ぶっ続けの授乳リレー。出産を機にホルモン分泌が切り替わることで母乳が出るようになるため、産んですぐから沢山出るわけではありません。そのためにママができることは、まず頻回授乳。新生児の頃は出生体重によってミルクを足したり体温を見たりいろいろと忙しく、授乳間隔についてはどの本を読んでも「欲しがったらその都度あげましょう」と書いてあります。ですがお腹の中では一心同体だった赤ちゃんも、へその緒が切れて生まれてくると、「この声はおっぱいを欲しがっているのかしら?」のか「なぜ泣いているの?」と、なかなか理由を特定できず心配が絶えません。今回はそんな母乳生活の始まりについてお伝えします。■母乳育児の始まりまず出産後、赤ちゃんに飲ませることによって初乳という最初のおっぱいが出ます。これにはとても濃い栄養成分が含まれているので、病院でもカンガルーケアという赤ちゃんとの触れ合いの一環として推奨されることが多いと思います。「赤ちゃんは最初からママがたくさん母乳が出ないことを知っていて、あらかじめお弁当のように多めに栄養を蓄えて産まれてくる」と言われていますが、それでも出生後3日間で体重は200gくらい減ってしまいます。体重が減り、おっぱいを吸う力が弱まりそうなら、おっぱいと並行して一日数回ミルクを足すことを勧められますが、一日10回以上の頻回授乳と甘い物と油物の摂取を控え和食中心の食生活にすることによって母乳生活がだんだん軌道に乗り、完全母乳に移行できることが多いようです。私も手帳で確認したところ、最初の一ヶ月は寝る時間と家事と食事の時間とトイレへ行く時間と赤ちゃんのお世話以外は1時間から2時間弱おきの母乳育児に専念していました。新生児との生活は朝も夜も関係なく、とにかくおっぱいと抱っこです。産まれたばかりの「フニャー」という弱々しい泣き声からだんだん「ンアー!」という力強い泣き声になり、何をしても泣くのでどうしてあげたらよいかわからずオロオロすることもあります。家族に抱っこを代わってもらってもすぐにギブアップされたり、オムツもうんちだったらそのままフタされて「うんちだったよー」といわれるだけで「あー大変大変」と立ち去られたり、自分でも不安な時に「おっぱい出てないんじゃない?」と追い打ちをかけられ涙が出そうになったりも…。ママも眠れなくてボロボロですが、それでも赤ちゃんをじっと見ているうちに、その子なりの小さなサインが生まれてきます。そこに反応してあげることで少しずつママと赤ちゃんの絆ができてくるのかもしれませんね。始まったばかりの新生児育児、その時は精一杯でも後で思い返すと「なんて小さかったの! 可愛過ぎる!」と悶絶するサイズと愛らしさです。どうか日々思う存分満喫してくださいね。
2014年07月23日出産後すぐの母乳は初乳と呼ばれ、赤ちゃんにとって栄養と免疫の濃縮ジュースと言われるほど貴重なものです。「できれば母乳で育てたいけど、産まれてすぐから出るのかしら?」そんな不安を持つ妊婦さんは多いとおもいます。今回はスムーズに母乳育児を始めるために妊娠中からできることについて、桶谷式母乳マッサージをされている『まどれ助産院』の真木先生にお話を伺ってきました。妊娠中期(妊娠5~7カ月)くらいから血行が良くなり乳腺が発達し、乳頭から透明だったり少し黄色味がかった分泌液が出ることがあります。絞ってみたい気持ちにかられがちですが、この時期からマッサージを始めるのはあまりオススメできません。産後の母乳量との関連はあまりないようなので、無理にがんばると乳頭感染の可能性もありますし、乳頭への刺激は子宮収縮の原因にもなります。切迫早産になりやすい人や子宮頚感管長が短いと指摘された方は特に避けた方がよいです。妊娠中の母乳マッサージはいろいろな方法が紹介されていますが、いつ産まれても大丈夫な妊娠10カ月の37週頃になったら開始しましょう。それまでは乳腺を圧迫しないよう、乳房を支えられるくらいのノンワイヤーブラジャーに切り替えて血行良く過ごせるようにしましょう。この時期からフロントホックのものにしておくと出産後にも使えて便利です。乳頭に白いポツポツのような固まりや栓のようなものができていたら、お風呂に入る前に植物性オイルをつけたコットンを張って少しラップパックをしてからそっと拭き取ります。この他に扁平乳頭や陥没乳頭の場合は特別なケアが必要になるので、母乳外来や助産外来などで診てもらい相談すると良いでしょう。女性は出産するとホルモン分泌が変わり、そこで初めておっぱいを出す体に切り替わります。産後すぐの時期、産院ではおっぱいをあげる前と後に赤ちゃんの体重を測り「どれだけ飲めているか」を計算します。最初は増えても10gや20gだったりと極少量が当たり前なので心配いりません。何度も何度も吸わせていくことで少しずつ赤ちゃんの吸い方も上手になり、たくさん飲めるようになっていきます。赤ちゃんのおっぱいを吸う力は思いのほか強く、生きるために本能的にがんばる姿は胸を打つものがあります。赤ちゃんはママのおっぱいが最初はあまり出ないことを知っていて、出るようになるまでの栄養をお弁当のように体に蓄えて産まれてくるともいわれています。だから大丈夫。出生体重が少なくて母乳を吸う力がなくなってしまいそうな場合は最初だけミルクを足した方が良いこともありますが、とにかくあげ続けることが一番大切です。子供を産むという大仕事を成し遂げたあと、喜びもつかの間にすぐ始まる授乳リレー。赤ちゃんが眠った時に一緒に眠り、少しでも体を回復させて楽しく子育てができますように。
2014年07月22日ムスメちゃんとオコメちゃん
猫の手貸して~育児絵日記~
うちはモフモフ暮らし
次女が通う保育園から、私の職場に1本の電話がかかってきたのが始まりです。「熱が38.8度あるため、お迎えに来てください」との内容でした。そ…そんな…仕事を早退しお迎えに行くと、思っていたより元気な様子で娘が駆け寄ってきました。抱き上げると確かに体が熱い。新型コロナやインフルエンザも保育園で流行っていた時期だったので、受診して検査をしてもらいましたが、どちらも陰性。高熱と咳は気になりましたが、幸い水分はしっかりとれており食事も少しずつとれていたので、自宅療養で様子を見ていました。3日程で解熱し活気も戻ってきていたのですが、咳だけがしつこく続き気になっていました。1週間ほど経っても咳が治まる気配がなく、微熱が出ました。その後も咳は続き、微熱が出てはすぐさがるを繰り返したので小児科を受診。 すると気管支炎で、もう少し悪化すれば肺炎になっていたかもしれないと言われました。咳と微熱以外は元気そうに見えごはんも食べられていたので、ただの風邪が長引いているだけだと安易に考えてしまったことを後悔しました。 ◇ ◇ ◇ 気管支炎であることがわかり、適切な治療を受けることができたので、娘の咳も次第によくなりました。症状が軽症に見えても、異変が続くときは油断せず十分注意し、早めに受診することが大切であるということ、子どもは治りも早いが悪化するのも早いということを、改めて感じた経験となりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/さくら著者:本山有紀30代、4歳・10歳の姉妹を育てる母。平日はワンオペ育児中。子どもたちが保育園・小学校に行っている時間だけパートで仕事しています。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月18日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは。今年小学4年生になった長女ムスメは、親の私がいうのもなんですがとっても真面目。うっかり者の私を反面教師にしてくれたのか、誰に似たのやらというくらい融通が効かないところも。そんなムスメに葛藤したお話です。妹はちょっと寂しそうですが、親としては何も言わなくても宿題が終わっているのでとってもとっても楽です。ある意味最強のマイペース!がんばっているムスメのペースは崩したくなかったのですが、「自分以外の人も関わって来るときはちょっと予定を考えて行動しようね」と伝えました。ただ、自分で計画的にできることは本当に偉いなあと。最近次女オコメも宿題が始まったので、良い具合に影響してくれると良いなあと思っています。
2024年05月18日