2020年2月5日 17:05
11児の母でもある助産師が教えます! トイレトレーニングは必要?
こんにちは。助産院ばぶばぶのHISAKOです。2歳ごろからママたちの悩みの1つでもあるトイレトレーニング。確かに、周りのお友だちがおむつがはずれたと聞くと羨ましい気持ちになることもあるかと思います。でも今日は、そもそもトイレトレーニングをする必要があるのかということについてお話ししします。
トイレトレーニングは必要なのか
子どもの発達段階は一律ではありません。早い子なら2歳半ぐらいでトイレで排泄できる発達段階になるでしょう。その一方で、3歳すぎてもその段階ではない子だってたくさんいます。
発達のスピードには個人差があるので、まだ能力が伴わないのにいくら焦って訓練したところで進むものも進みません。失敗してはため息をつかれ、怒られて子どもの人格形成に支障をきたすような無意味なトレーニングに、どのような前向きな意義と効果があるのかと私は思ってしまいます。
トレパンではトレーニングできない?
トレーニングパンツは、おしっこが出ると幾重もの布の層が外に水分を漏らさず、肌に触れている面だけがビシャビシャになって、「濡れて気持ち悪い」ことを子どもに自覚させる目的で存在します。
おしっこの自覚は、「冷たい」「気持ち悪い」で、育つものではありません。トイレでできるようになるには、膀胱におしっこが溜まっている感覚があること、ギリギリまで溜まっておしっこが出る瞬間を感知する力が伴うこと。この2つの条件が揃ってこそです。つまり「濡れて気持ち悪い」まで気づかない時点で、トレーニングには早すぎるってことです。
濡れて気持ち悪い=排泄の自立ではない
発達段階が進めば紙おむつをしていてもおしっこが出る瞬間(または出た直後)を感知してちゃんと教えてくれます。
紙おむつは「◯時間吸収」「おしっこが出てもおしりサラサラ」を謳い文句にしていて、サラサラで気持ち悪くないからおむつがはずれにくく、「気持ち悪い」を体験する布おむつのほうが早くパンツに移行できるという説もよく聞きますよね。
それはおそらく「濡れて気持ち悪い」を子どもに自覚させることが排泄の自立を促すという考え方が根底にあるからです。「濡れて気持ち悪い」→排泄の自立ではなくて、「膀胱に溜まってる、おしっこが出そう(出た)」→ 排泄の自立。